JPH08306302A - 電界放射型電子源及びその製造方法 - Google Patents
電界放射型電子源及びその製造方法Info
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- JPH08306302A JPH08306302A JP11035495A JP11035495A JPH08306302A JP H08306302 A JPH08306302 A JP H08306302A JP 11035495 A JP11035495 A JP 11035495A JP 11035495 A JP11035495 A JP 11035495A JP H08306302 A JPH08306302 A JP H08306302A
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- cathode
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常のフォトリソプロセス及び半導体プロセ
スにより容易に製造が可能であり、特にリフトオフプロ
セスを用いることなく、急峻な形状のエミッタ電極を有
していると共にエミッタ電極とゲート電極との間隔がサ
ブミクロンの精度で制御可能な電界放射型電子源を提供
する。 【構成】 金属又は半導体よりなる導電性基板10の上
には、段差部11を介して低部表面12と高部表面13
とが形成されており、高部表面13と段差部11との間
に形成される鋭角な断面を持つ直線状の突出部14が陰
極となる。高部表面13の上には高部絶縁膜15Aを介
して高部電極16Aが形成されており、低部表面12の
上には低部絶縁膜15Bを介して低部電極16Bが形成
されている。陰極に対して正の電界を高部電極16A及
び低部電極16Bのうちのいずれか一方に印加すると、
陰極である直線状の突出部14から電子が放射される。
スにより容易に製造が可能であり、特にリフトオフプロ
セスを用いることなく、急峻な形状のエミッタ電極を有
していると共にエミッタ電極とゲート電極との間隔がサ
ブミクロンの精度で制御可能な電界放射型電子源を提供
する。 【構成】 金属又は半導体よりなる導電性基板10の上
には、段差部11を介して低部表面12と高部表面13
とが形成されており、高部表面13と段差部11との間
に形成される鋭角な断面を持つ直線状の突出部14が陰
極となる。高部表面13の上には高部絶縁膜15Aを介
して高部電極16Aが形成されており、低部表面12の
上には低部絶縁膜15Bを介して低部電極16Bが形成
されている。陰極に対して正の電界を高部電極16A及
び低部電極16Bのうちのいずれか一方に印加すると、
陰極である直線状の突出部14から電子が放射される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自発光の平面型表示素
子、超高速の微小真空素子又は電子線励起の固体レーザ
等への応用が期待される冷電子源である電界放射型電子
源に関し、特に、既存のシリコン等の半導体プロセスと
の整合性及び素子の均一性に優れ、かつ集積化及び低電
圧化が実現可能な電界放射型電子源に関するものであ
る。
子、超高速の微小真空素子又は電子線励起の固体レーザ
等への応用が期待される冷電子源である電界放射型電子
源に関し、特に、既存のシリコン等の半導体プロセスと
の整合性及び素子の均一性に優れ、かつ集積化及び低電
圧化が実現可能な電界放射型電子源に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体に対する微細加工技術の進展によ
り、微小な電界放射型電子源の形成が可能となった。ス
ピントらがコーン型(縦型)の電界放射型電子源を提案
し、微小な電界放射型電子源が注目されるに至っている
(参考文献1:C. A. Spindt,J. Appl. Phys. Vol.39,
p.3504 (1986))。
り、微小な電界放射型電子源の形成が可能となった。ス
ピントらがコーン型(縦型)の電界放射型電子源を提案
し、微小な電界放射型電子源が注目されるに至っている
(参考文献1:C. A. Spindt,J. Appl. Phys. Vol.39,
p.3504 (1986))。
【0003】以下、第1の従来例として、スピントの提
案した電界放射型電子源の構造及び製造方法について図
13を参照しながら説明する。
案した電界放射型電子源の構造及び製造方法について図
13を参照しながら説明する。
【0004】まず、図13(a)に示すように、シリコ
ンよりなる導電性基板101上に絶縁層102及び金属
よりなるゲート電極103を順次形成した後、ゲート電
極103及び絶縁層102に円形の小穴104を通常の
フォトリソプロセスによって形成する。
ンよりなる導電性基板101上に絶縁層102及び金属
よりなるゲート電極103を順次形成した後、ゲート電
極103及び絶縁層102に円形の小穴104を通常の
フォトリソプロセスによって形成する。
【0005】次に、図13(b)に示すように、アルミ
ナ等よりなる犠牲層105を導電性基板101に対して
浅い角度で蒸着する。この工程によりゲート口径は縮小
すると共にゲート電極103は犠牲層105に覆われ
る。
ナ等よりなる犠牲層105を導電性基板101に対して
浅い角度で蒸着する。この工程によりゲート口径は縮小
すると共にゲート電極103は犠牲層105に覆われ
る。
【0006】次に、図13(c)に示すように、エミッ
タ電極となるモリブデン等の金属106を導電性基板1
01に対して垂直方向から蒸着する。このようにする
と、ゲート口は蒸着の進展に伴って小さくなるので、小
穴104の内部に円錐形状のエミッタ電極(陰極)10
7が形成される。
タ電極となるモリブデン等の金属106を導電性基板1
01に対して垂直方向から蒸着する。このようにする
と、ゲート口は蒸着の進展に伴って小さくなるので、小
穴104の内部に円錐形状のエミッタ電極(陰極)10
7が形成される。
【0007】次に、図13(d)に示すように、犠牲層
105をウェットエッチングによりリフトオフして不要
の金属106を除去する。
105をウェットエッチングによりリフトオフして不要
の金属106を除去する。
【0008】この電界放射型電子源は、ゲート電極10
3によってエミッタ電極107の先端から電子を真空中
に引き出し、引き出した電子をエミッタ電極107と対
向するように設けられたアノード電極(陽極)(図示は
省略している)により受けることによって動作する。
3によってエミッタ電極107の先端から電子を真空中
に引き出し、引き出した電子をエミッタ電極107と対
向するように設けられたアノード電極(陽極)(図示は
省略している)により受けることによって動作する。
【0009】また、第1の従来例と同様の縦型構造であ
って、シリコンの結晶異方性エッチング又は異方性ドラ
イエッチングと熱酸化とを用いて先端形状がより鋭いエ
ミッタ電極を形成する方法が提案されている(参考文献
2:H.F.Gray et al.,IEDM Tech.Dig.p.776,(1986)、及
び参考文献3:別井、1990年秋季信学全大論文集
5、SC−8−2(1990))。
って、シリコンの結晶異方性エッチング又は異方性ドラ
イエッチングと熱酸化とを用いて先端形状がより鋭いエ
ミッタ電極を形成する方法が提案されている(参考文献
2:H.F.Gray et al.,IEDM Tech.Dig.p.776,(1986)、及
び参考文献3:別井、1990年秋季信学全大論文集
5、SC−8−2(1990))。
【0010】以下、第2の従来例として別井らの提案し
た電界放射型電子源の構造及び作製方法について図14
を参照しながら説明する。
た電界放射型電子源の構造及び作製方法について図14
を参照しながら説明する。
【0011】まず、図14(a)に示すように、シリコ
ンよりなる導電性基板111上に酸化シリコン膜112
を形成した後、該酸化シリコン膜112に対してフォト
リソプロセスを施すことにより、図14(b)に示すよ
うに、円盤状のエッチングマスク113を作製する。
ンよりなる導電性基板111上に酸化シリコン膜112
を形成した後、該酸化シリコン膜112に対してフォト
リソプロセスを施すことにより、図14(b)に示すよ
うに、円盤状のエッチングマスク113を作製する。
【0012】次に、導電性基板111に対してエッチン
グマスク113を用いてサイドエッチングを伴う条件で
ドライエッチングを行なうことにより、図14(C)に
示すように、エッチングマスク113の下側に先端部が
細い立体形状体114を形成する。その後、立体形状体
114に対して熱酸化を施すことにより、立体形状体1
14を、内部のシリコンよりなるコーン形状体115と
外部の熱酸化膜116とからなる構造に変化させる。
グマスク113を用いてサイドエッチングを伴う条件で
ドライエッチングを行なうことにより、図14(C)に
示すように、エッチングマスク113の下側に先端部が
細い立体形状体114を形成する。その後、立体形状体
114に対して熱酸化を施すことにより、立体形状体1
14を、内部のシリコンよりなるコーン形状体115と
外部の熱酸化膜116とからなる構造に変化させる。
【0013】次に、図14(d)に示すように、絶縁膜
117となる酸化シリコン、及びゲート電極118とな
る金属を、導電性基板111の表面に対して垂直方向か
ら真空蒸着することにより、導電性基板111の上にお
けるエッチングマスク113の周辺部及びエッチングマ
スク113の上に付着させる。
117となる酸化シリコン、及びゲート電極118とな
る金属を、導電性基板111の表面に対して垂直方向か
ら真空蒸着することにより、導電性基板111の上にお
けるエッチングマスク113の周辺部及びエッチングマ
スク113の上に付着させる。
【0014】次に、導電性基板111を弗酸の水溶液に
浸すことにより、コーン形状体115の周辺部の熱酸化
膜116を除去する共に、絶縁膜及び金属膜が付着した
エッチングマスク113をリフトオフにより除去する
と、図14(e)に示すように、コーン形状体115よ
りなるエミッタ電極が形成され、スピント型と類似の構
造を有する電界放射型電子源を得ることができる。
浸すことにより、コーン形状体115の周辺部の熱酸化
膜116を除去する共に、絶縁膜及び金属膜が付着した
エッチングマスク113をリフトオフにより除去する
と、図14(e)に示すように、コーン形状体115よ
りなるエミッタ電極が形成され、スピント型と類似の構
造を有する電界放射型電子源を得ることができる。
【0015】この電界放射型電子源は、第1の従来例と
同様、ゲート電極118によってエミッタ電極115の
先端から電子を真空中に引き出し、引き出した電子をエ
ミッタ電極115と対向するように設けられたアノード
電極(陽極)(図示は省略している)により受けること
によって動作する。
同様、ゲート電極118によってエミッタ電極115の
先端から電子を真空中に引き出し、引き出した電子をエ
ミッタ電極115と対向するように設けられたアノード
電極(陽極)(図示は省略している)により受けること
によって動作する。
【0016】これに対して、平面構造の電界放射型電子
源も提案されており( 参考文献4:伊藤ら、真空34巻
P.867 (1991) )、この平面型の電子源においては、エ
ミッタ電極、ゲート電極及びアノード電極等を同一の基
板上に形成できるので、素子構造等に関する自由度が大
きくまた容量が小さいことなどの理由により、超高速素
子への応用が期待されている。
源も提案されており( 参考文献4:伊藤ら、真空34巻
P.867 (1991) )、この平面型の電子源においては、エ
ミッタ電極、ゲート電極及びアノード電極等を同一の基
板上に形成できるので、素子構造等に関する自由度が大
きくまた容量が小さいことなどの理由により、超高速素
子への応用が期待されている。
【0017】以下、第3の従来例として、参考文献4に
示されている平面構造の電界放射型電子源について図1
5及び図16を参照しながら説明する。
示されている平面構造の電界放射型電子源について図1
5及び図16を参照しながら説明する。
【0018】図15に示すように、第3従来例の電界放
射型電子源は、石英よりなる導電性基板121と、該導
電性基板121の上に形成された帯状のゲート電極12
2Aと、ゲート電極122Aと対向するように形成され
た櫛形状の金属箔よりなるエミッタ電極123Aとを備
えている。
射型電子源は、石英よりなる導電性基板121と、該導
電性基板121の上に形成された帯状のゲート電極12
2Aと、ゲート電極122Aと対向するように形成され
た櫛形状の金属箔よりなるエミッタ電極123Aとを備
えている。
【0019】第3の従来例に係る電界放射型電子源は次
のようにして製造される。すなわち、図16(a)に示
すように、石英よりなる導電性基板121にエミッタ電
極となるW膜123Bを堆積した後、図16(b)に示
すように、レジストパターン124をマスクとしてW膜
123BをRIEにより所定の形状に加工する。その
後、図16(c)に示すように、導電性基板121を弗
酸の水溶液によってエッチングする。
のようにして製造される。すなわち、図16(a)に示
すように、石英よりなる導電性基板121にエミッタ電
極となるW膜123Bを堆積した後、図16(b)に示
すように、レジストパターン124をマスクとしてW膜
123BをRIEにより所定の形状に加工する。その
後、図16(c)に示すように、導電性基板121を弗
酸の水溶液によってエッチングする。
【0020】次に、ゲート電極となる金属膜122Bを
真空蒸着した後、図16(d)に示すように、レジスト
パターン124の上に付着した金属膜122Bをリフト
オフする。その後、図16(e)に示すように、フォト
リソプロセスによりレジストパターン125を形成した
後、該レジストパターン125をマスクとして金属膜1
22Bに対してウェットエッチングを行なうことによ
り、ゲート電極122Aを形成する。その後、図16
(f)に示すように、フォトリソプロセスによりレジス
トパターン126を形成した後、該レジストパターン1
26をマスクとしてW膜123Bに対してウェットエッ
チングを行なうことにより、櫛形形状のエミッタ電極1
23Aを形成する。その後、レジストパターン126を
除去すると、図16(g)に示すような平面構造の電界
放射型電子源が完成する。
真空蒸着した後、図16(d)に示すように、レジスト
パターン124の上に付着した金属膜122Bをリフト
オフする。その後、図16(e)に示すように、フォト
リソプロセスによりレジストパターン125を形成した
後、該レジストパターン125をマスクとして金属膜1
22Bに対してウェットエッチングを行なうことによ
り、ゲート電極122Aを形成する。その後、図16
(f)に示すように、フォトリソプロセスによりレジス
トパターン126を形成した後、該レジストパターン1
26をマスクとしてW膜123Bに対してウェットエッ
チングを行なうことにより、櫛形形状のエミッタ電極1
23Aを形成する。その後、レジストパターン126を
除去すると、図16(g)に示すような平面構造の電界
放射型電子源が完成する。
【0021】また、本発明者は、先に、シリコン基板を
用いた平面構造のカクテルグラス構造の電界放射電子源
を提案した(参考文献5:堀ら、信学技報ED94-95,p.1
(1994-12))。シリコン基板上に形成される電界放射型
電子源はLSI等と一体集積化が可能であり新たな用途
も期待できる。
用いた平面構造のカクテルグラス構造の電界放射電子源
を提案した(参考文献5:堀ら、信学技報ED94-95,p.1
(1994-12))。シリコン基板上に形成される電界放射型
電子源はLSI等と一体集積化が可能であり新たな用途
も期待できる。
【0022】以下、第4の従来例として、参考文献5に
示されている、シリコン基板上に形成されたカクテル構
造を持つ平面構造の電界放射型電子源について図17を
参照しながら説明する。
示されている、シリコン基板上に形成されたカクテル構
造を持つ平面構造の電界放射型電子源について図17を
参照しながら説明する。
【0023】まず、図17(a)に示すように、シリコ
ンよりなる導電性基板131の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してエッチングを行
なうことにより、サブミクロン口径のドットマスク13
2を作製する。その後、ドットマスク132を用いて導
電性基板131に対してドライエッチングを行なうこと
により、図17(b)に示すように、導電性基板131
の表面に対して垂直なシリコンよりなる柱状構造体13
3を形成する。
ンよりなる導電性基板131の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してエッチングを行
なうことにより、サブミクロン口径のドットマスク13
2を作製する。その後、ドットマスク132を用いて導
電性基板131に対してドライエッチングを行なうこと
により、図17(b)に示すように、導電性基板131
の表面に対して垂直なシリコンよりなる柱状構造体13
3を形成する。
【0024】次に、柱状構造体133の側面に対して異
方性エッチングを施すことにより、図17(c)に示す
ように、(331)面を含む結晶面を側面として有する
逆円錐台状の上部134Aと円錐台状の下部134Bと
からなるカクテルグラス状構造体を形成した後、図17
(d)に示すように、前記カクテルグラス状構造体の上
にゲート電極となる金属膜135及び絶縁膜136を真
空蒸着する。
方性エッチングを施すことにより、図17(c)に示す
ように、(331)面を含む結晶面を側面として有する
逆円錐台状の上部134Aと円錐台状の下部134Bと
からなるカクテルグラス状構造体を形成した後、図17
(d)に示すように、前記カクテルグラス状構造体の上
にゲート電極となる金属膜135及び絶縁膜136を真
空蒸着する。
【0025】次に、導電性基板131を弗酸の水溶液に
浸漬してドットマスク132をリフトオフすることによ
り、ドットマスク132の上に付着した絶縁膜136及
び金属膜135を除去すると、図17(e)に示すよう
に、上部134A及び下部134Bよりなるエミッタ電
極の上部134Aのエッジ部137から電子を放射する
カクテルグラス型の電界放射型電子源が完成する。
浸漬してドットマスク132をリフトオフすることによ
り、ドットマスク132の上に付着した絶縁膜136及
び金属膜135を除去すると、図17(e)に示すよう
に、上部134A及び下部134Bよりなるエミッタ電
極の上部134Aのエッジ部137から電子を放射する
カクテルグラス型の電界放射型電子源が完成する。
【0026】
【発明が解決ようとする課題】第1及び第2の従来例に
係る電界放射型電子源によると、コーン型のエミッタ電
極を高密度に集積化することが可能であり、また、エミ
ッタ電極の先端の曲率半径として20nm程度が得られ
るので、低電圧で大電流の電子源が実現可能である。
係る電界放射型電子源によると、コーン型のエミッタ電
極を高密度に集積化することが可能であり、また、エミ
ッタ電極の先端の曲率半径として20nm程度が得られ
るので、低電圧で大電流の電子源が実現可能である。
【0027】しかしながら、第1の従来例によると、金
属蒸着によりエミッタ電極107を形成するため、エミ
ッタ電極107の形状、特に先端部の形状が素子の中央
部と周辺部とにおいて必然的に異なるので、電界放射型
電子源が一定以上の面積になると、均一な性能を得るこ
とができないという問題がある。また、犠牲層105を
リフトオフする必要があり、エッチング溶液中にダスト
が浮遊するので通常の半導体プロセスにおいては使用し
ないリフトオフが避けられないという問題がある。
属蒸着によりエミッタ電極107を形成するため、エミ
ッタ電極107の形状、特に先端部の形状が素子の中央
部と周辺部とにおいて必然的に異なるので、電界放射型
電子源が一定以上の面積になると、均一な性能を得るこ
とができないという問題がある。また、犠牲層105を
リフトオフする必要があり、エッチング溶液中にダスト
が浮遊するので通常の半導体プロセスにおいては使用し
ないリフトオフが避けられないという問題がある。
【0028】第2の従来例によると、コーン形状体11
5よりなるエミッタ電極の形状が熱酸化膜116に対す
るドライエッチングの条件に左右されるので、エミッタ
電極の形状の面内バラツキを避けることができないとい
う問題がある。また、ゲート電極118の形成に蒸着法
及びリフトオフプロセスを用いるため、ゲート電極11
8のエッジ部の形状が均一でなくなると共に、第1の従
来例と同様、電界放射型電子源が一定以上の面積になる
と、均一な性能を得ることができないという問題、及び
リフトオフが避けられないという問題がある。さらに、
ゲート口径がフォトリソの解像限界に制約されるので、
低電圧化のためには電子ビーム露光やX線露光という高
価な装置を使用しなければならないという問題もある。
5よりなるエミッタ電極の形状が熱酸化膜116に対す
るドライエッチングの条件に左右されるので、エミッタ
電極の形状の面内バラツキを避けることができないとい
う問題がある。また、ゲート電極118の形成に蒸着法
及びリフトオフプロセスを用いるため、ゲート電極11
8のエッジ部の形状が均一でなくなると共に、第1の従
来例と同様、電界放射型電子源が一定以上の面積になる
と、均一な性能を得ることができないという問題、及び
リフトオフが避けられないという問題がある。さらに、
ゲート口径がフォトリソの解像限界に制約されるので、
低電圧化のためには電子ビーム露光やX線露光という高
価な装置を使用しなければならないという問題もある。
【0029】第3の従来例によると、通常のフォトリソ
技術が使用でき、またエミッタ電極122Aとゲート電
極123Aとの距離がサブミクロン程度まで容易に制御
できるので、素子構造の再現性及び均一性が高いという
特徴がある。
技術が使用でき、またエミッタ電極122Aとゲート電
極123Aとの距離がサブミクロン程度まで容易に制御
できるので、素子構造の再現性及び均一性が高いという
特徴がある。
【0030】ところが、第3の従来例によると、エミッ
タ電極122Aの先端の曲率半径が約40nmであるた
め、動作電圧が比較的高いという問題がある。また、金
属膜122Bの真空蒸着及びレジストパターン124に
対するリフトオフプロセスが避けられないという問題が
ある。
タ電極122Aの先端の曲率半径が約40nmであるた
め、動作電圧が比較的高いという問題がある。また、金
属膜122Bの真空蒸着及びレジストパターン124に
対するリフトオフプロセスが避けられないという問題が
ある。
【0031】第4の従来例によると、カクテルグラス状
構造体よりなるエミッタ電極の上部134Aのエッジ部
137の形状が急峻であると共に再現性の高いエミッタ
電極を実現することができる上に、動作電圧が低いとい
う特徴を有している。
構造体よりなるエミッタ電極の上部134Aのエッジ部
137の形状が急峻であると共に再現性の高いエミッタ
電極を実現することができる上に、動作電圧が低いとい
う特徴を有している。
【0032】しかしながら、金属膜135及び絶縁膜1
36の真空蒸着及びドットマスク132に対するリフト
オフプロセスが避けられないという問題がある。
36の真空蒸着及びドットマスク132に対するリフト
オフプロセスが避けられないという問題がある。
【0033】以上説明したように、従来の電界放射型電
子源においては、金属の蒸着及びこれに伴うリフトオフ
プロセスが避けられないという問題があった。
子源においては、金属の蒸着及びこれに伴うリフトオフ
プロセスが避けられないという問題があった。
【0034】前記に鑑み、本発明は、通常のフォトリソ
プロセス及び半導体プロセスにより容易に製造が可能で
あり、特にリフトオフプロセスを用いることなく、急峻
な形状のエミッタ電極を有していると共にエミッタ電極
とゲート電極との間隔がサブミクロンの精度で制御可能
である電界放射型電子源及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
プロセス及び半導体プロセスにより容易に製造が可能で
あり、特にリフトオフプロセスを用いることなく、急峻
な形状のエミッタ電極を有していると共にエミッタ電極
とゲート電極との間隔がサブミクロンの精度で制御可能
である電界放射型電子源及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明が講じた
解決手段は、電界放射型電子源を、基板上に段差部を介
して形成された低部表面及び導電性の高部表面と、前記
高部表面の上に絶縁層を介して形成され、前記陰極と対
向し且つ前記陰極と電気的に絶縁されている高部電極
と、前記低部表面の上に形成され、前記陰極と対向し且
つ前記陰極と電気的に絶縁されている低部電極と、前記
高部電極及び低部電極のうちの少なくとも1つと前記陰
極との間に電圧が印加されると前記陰極から電子を放射
する構成とするものである。
解決手段は、電界放射型電子源を、基板上に段差部を介
して形成された低部表面及び導電性の高部表面と、前記
高部表面の上に絶縁層を介して形成され、前記陰極と対
向し且つ前記陰極と電気的に絶縁されている高部電極
と、前記低部表面の上に形成され、前記陰極と対向し且
つ前記陰極と電気的に絶縁されている低部電極と、前記
高部電極及び低部電極のうちの少なくとも1つと前記陰
極との間に電圧が印加されると前記陰極から電子を放射
する構成とするものである。
【0036】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記高部電極と前記低部電極とは電気的に接続されてお
り、前記高部電極及び低部電極に前記陰極に対して正の
電圧が印加される構成を付加するものである。
記高部電極と前記低部電極とは電気的に接続されてお
り、前記高部電極及び低部電極に前記陰極に対して正の
電圧が印加される構成を付加するものである。
【0037】請求項3の発明は、請求項1の構成に、前
記高部電極と前記低部電極とは電気的に分離されてお
り、前記高部電極と前記低部電極とに対して互いに独立
に電圧が印加される構成を付加するものである。
記高部電極と前記低部電極とは電気的に分離されてお
り、前記高部電極と前記低部電極とに対して互いに独立
に電圧が印加される構成を付加するものである。
【0038】請求項4の発明は、請求項3の構成に、前
記高部電極及び低部電極に印加される電圧をそれぞれ制
御することにより、前記陰極から放射され陽極に向かう
電子の量又は方向を制御する構成を付加するものであ
る。
記高部電極及び低部電極に印加される電圧をそれぞれ制
御することにより、前記陰極から放射され陽極に向かう
電子の量又は方向を制御する構成を付加するものであ
る。
【0039】請求項5の発明は、請求項3の構成に、前
記高部電極及び低部電極のうちの一方の電極に前記陰極
に対して正の一定の電圧を印加する一方、前記高部電極
及び低部電極のうちの他方の電極に印加する電圧を変化
させることにより、前記陰極から放射され前記一方の電
極に向かう電子の量を変化させる構成を付加するもので
ある。
記高部電極及び低部電極のうちの一方の電極に前記陰極
に対して正の一定の電圧を印加する一方、前記高部電極
及び低部電極のうちの他方の電極に印加する電圧を変化
させることにより、前記陰極から放射され前記一方の電
極に向かう電子の量を変化させる構成を付加するもので
ある。
【0040】請求項6の発明は、請求項1の構成に、前
記基板は結晶性の基板であり、前記陰極は、前記基板に
対する結晶異方性エッチングによって前記高部表面と前
記段差部との角部に鋭角に形成されている構成を付加す
るものである。
記基板は結晶性の基板であり、前記陰極は、前記基板に
対する結晶異方性エッチングによって前記高部表面と前
記段差部との角部に鋭角に形成されている構成を付加す
るものである。
【0041】請求項7の発明は、請求項6の構成に、前
記基板は結晶性の基板であり、前記高部表面は前記基板
の(100)面に形成されている構成を付加するもので
ある。
記基板は結晶性の基板であり、前記高部表面は前記基板
の(100)面に形成されている構成を付加するもので
ある。
【0042】請求項8の発明は、請求項7の構成に、前
記陰極は、前記基板に対する結晶異方性エッチングによ
って前記段差部に<011>方向に延びる(111)面
が露出することにより、鋭角な断面形状を持つ線状に形
成されている構成を付加するものである。
記陰極は、前記基板に対する結晶異方性エッチングによ
って前記段差部に<011>方向に延びる(111)面
が露出することにより、鋭角な断面形状を持つ線状に形
成されている構成を付加するものである。
【0043】請求項9の発明は、請求項7の構成に、前
記陰極は、前記基板に対する結晶異方性エッチングによ
って前記段差部に<011>方向に延び且つ互いに直交
する(111)面が露出することにより、鋭角な断面形
状を持つ点状に形成されている構成を付加するものであ
る。
記陰極は、前記基板に対する結晶異方性エッチングによ
って前記段差部に<011>方向に延び且つ互いに直交
する(111)面が露出することにより、鋭角な断面形
状を持つ点状に形成されている構成を付加するものであ
る。
【0044】請求項10の発明が講じた解決手段は、電
界効果型電子源を、基板上にそれぞれ段差部を介して形
成され且つ直線状又はマトリックス状に配置された複数
の低部表面及び複数の導電性の高部表面と、前記複数の
高部表面と前記複数の段差部との角部に形成された複数
の陰極と、前記複数の高部表面の上に絶縁層を介して形
成され、前記陰極と対向し且つ前記陰極と電気的に絶縁
されている複数の高部電極と、前記複数の低部表面の上
に形成され、前記陰極と対向し且つ前記陰極と電気的に
絶縁されている複数の低部電極とを備え、前記複数の高
部電極及び複数の低部電極のうちの少なくとも一方の複
数の電極と前記複数の陰極との間に電圧が印加されると
前記複数の陰極から電子を放射する構成とするものであ
る。
界効果型電子源を、基板上にそれぞれ段差部を介して形
成され且つ直線状又はマトリックス状に配置された複数
の低部表面及び複数の導電性の高部表面と、前記複数の
高部表面と前記複数の段差部との角部に形成された複数
の陰極と、前記複数の高部表面の上に絶縁層を介して形
成され、前記陰極と対向し且つ前記陰極と電気的に絶縁
されている複数の高部電極と、前記複数の低部表面の上
に形成され、前記陰極と対向し且つ前記陰極と電気的に
絶縁されている複数の低部電極とを備え、前記複数の高
部電極及び複数の低部電極のうちの少なくとも一方の複
数の電極と前記複数の陰極との間に電圧が印加されると
前記複数の陰極から電子を放射する構成とするものであ
る。
【0045】請求項11の発明は、請求項10の構成
に、前記複数の高部電極と前記複数の低部電極とは電気
的に接続されており、前記複数の高部電極及び複数の低
部電極に前記陰極に対して正の電圧が印加される構成を
付加するものである。
に、前記複数の高部電極と前記複数の低部電極とは電気
的に接続されており、前記複数の高部電極及び複数の低
部電極に前記陰極に対して正の電圧が印加される構成を
付加するものである。
【0046】請求項12の発明は、請求項10の構成
に、前記複数の高部電極と前記複数の低部電極とは電気
的に分離されており、前記複数の高部電極と前記複数の
低部電極とに対して互いに独立に電圧が印加される構成
を付加するものである。
に、前記複数の高部電極と前記複数の低部電極とは電気
的に分離されており、前記複数の高部電極と前記複数の
低部電極とに対して互いに独立に電圧が印加される構成
を付加するものである。
【0047】請求項13の発明は、電界効果型電子源の
製造方法を、導電性基板の上に段差部を介して高部表面
及び低部表面を形成することにより、前記高部表面と前
記段差部との角部に陰極を形成する陰極形成工程と、前
記高部表面上に絶縁層を介して高部電極を形成すると共
に、前記低部表面上に絶縁層を介して低部電極を形成す
る電極形成工程とを備えている構成とするものである。
製造方法を、導電性基板の上に段差部を介して高部表面
及び低部表面を形成することにより、前記高部表面と前
記段差部との角部に陰極を形成する陰極形成工程と、前
記高部表面上に絶縁層を介して高部電極を形成すると共
に、前記低部表面上に絶縁層を介して低部電極を形成す
る電極形成工程とを備えている構成とするものである。
【0048】請求項14の発明は、請求項13の構成
に、前記陰極形成工程は、前記導電性基板上に所定形状
のエッチングマスクを形成する第1の工程と、前記エッ
チングマスクを用いて前記導電性基板に対してエッチン
グを行なうことにより前記段差部を形成する第2の工程
とを有し、前記電極形成工程は、前記高部表面及び低部
表面の上に、基板表面に対して垂直な方向から絶縁性材
料及び導電性材料を順次蒸着することにより、前記高部
電極及び低部電極を形成する工程を有している構成を付
加するものである。
に、前記陰極形成工程は、前記導電性基板上に所定形状
のエッチングマスクを形成する第1の工程と、前記エッ
チングマスクを用いて前記導電性基板に対してエッチン
グを行なうことにより前記段差部を形成する第2の工程
とを有し、前記電極形成工程は、前記高部表面及び低部
表面の上に、基板表面に対して垂直な方向から絶縁性材
料及び導電性材料を順次蒸着することにより、前記高部
電極及び低部電極を形成する工程を有している構成を付
加するものである。
【0049】請求項15の発明は、請求項13の構成
に、前記陰極形成工程は、導電性基板上に所定形状の第
1のエッチングマスクを形成する第1の工程と、前記第
1のエッチングマスクを用いて前記導電性基板に対して
エッチングを行なうことにより前記段差部を形成する第
2の工程とを有し、前記電極形成工程は、前記導電性基
板の上に絶縁層を介して導電性膜を形成する第1の工程
と、前記導電性膜の上に所定形状の第2のエッチングマ
スクを形成する第2の工程と、前記第2のエッチングマ
スクを用いて前記導電性膜に対してエッチングを行なう
ことにより前記高部電極及び低部電極を形成する第3の
工程とを有している構成を付加するものである。
に、前記陰極形成工程は、導電性基板上に所定形状の第
1のエッチングマスクを形成する第1の工程と、前記第
1のエッチングマスクを用いて前記導電性基板に対して
エッチングを行なうことにより前記段差部を形成する第
2の工程とを有し、前記電極形成工程は、前記導電性基
板の上に絶縁層を介して導電性膜を形成する第1の工程
と、前記導電性膜の上に所定形状の第2のエッチングマ
スクを形成する第2の工程と、前記第2のエッチングマ
スクを用いて前記導電性膜に対してエッチングを行なう
ことにより前記高部電極及び低部電極を形成する第3の
工程とを有している構成を付加するものである。
【0050】請求項16の発明は、請求項14又は15
の構成に、前記陰極形成工程における第2の工程は、前
記エッチングとして基板表面に垂直な方向に対して傾斜
する方向から方向異方性エッチングを行なうことによ
り、鋭角な断面形状を持つ前記角部を形成する工程を含
む構成を付加するものである。
の構成に、前記陰極形成工程における第2の工程は、前
記エッチングとして基板表面に垂直な方向に対して傾斜
する方向から方向異方性エッチングを行なうことによ
り、鋭角な断面形状を持つ前記角部を形成する工程を含
む構成を付加するものである。
【0051】請求項17の発明は、請求項14又は15
の構成に、前記導電性基板は結晶性の基板であり、前記
陰極形成工程における第2の工程は、前記エッチングと
して結晶異方性エッチングを行なうことにより、鋭角な
断面形状を持つ前記角部を形成する工程を含む構成を付
加するものである。
の構成に、前記導電性基板は結晶性の基板であり、前記
陰極形成工程における第2の工程は、前記エッチングと
して結晶異方性エッチングを行なうことにより、鋭角な
断面形状を持つ前記角部を形成する工程を含む構成を付
加するものである。
【0052】請求項18の発明は、請求項14又は15
の構成に、前記導電性基板は結晶性の基板であり、前記
陰極形成工程における第2の工程は、前記エッチングと
して、基板表面に垂直な方向に対して傾斜する方向から
方向異方性エッチングを行なった後、結晶異方性エッチ
ングを行なうことにより、鋭角な断面形状を持つ前記角
部を形成する工程を含む構成を付加するものである。
の構成に、前記導電性基板は結晶性の基板であり、前記
陰極形成工程における第2の工程は、前記エッチングと
して、基板表面に垂直な方向に対して傾斜する方向から
方向異方性エッチングを行なった後、結晶異方性エッチ
ングを行なうことにより、鋭角な断面形状を持つ前記角
部を形成する工程を含む構成を付加するものである。
【0053】請求項19の発明は、請求項14又は15
の構成に、前記導電性基板は、シリコンよりなる基板で
あり、前記陰極形成工程は、前記第2の工程の後に、前
記導電性基板に対して熱処理を行なって前記段差部の表
面部分に酸化シリコン膜を形成した後、該酸化シリコン
膜を除去することにより、前記角部を急峻な断面形状に
する第3の工程を有している構成を付加するものであ
る。
の構成に、前記導電性基板は、シリコンよりなる基板で
あり、前記陰極形成工程は、前記第2の工程の後に、前
記導電性基板に対して熱処理を行なって前記段差部の表
面部分に酸化シリコン膜を形成した後、該酸化シリコン
膜を除去することにより、前記角部を急峻な断面形状に
する第3の工程を有している構成を付加するものであ
る。
【0054】請求項20の発明が講じた解決手段は、電
界効果型電子源の製造方法を、シリコンよりなる導電性
基板の上に酸化シリコン膜よりなる所定形状のエッチン
グマスクを形成する第1の工程と、前記エッチングマス
クを用いて前記導電性基板に対してエッチングを行なっ
て前記導電性基板の上に段差部を介して高部表面及び低
部表面を形成することにより、前記高部表面と前記段差
部との角部に陰極を形成する第2の工程と、前記導電性
基板に対して熱処理を行なうことにより、前記高部表面
及び低部表面の上にそれぞれ絶縁層を形成すると共に前
記段差部の表面部分に酸化シリコン膜を形成する第3の
工程と、前記導電性基板の上に基板表面に対して垂直な
方向から導電性材料を蒸着することにより、前記高部表
面の上に前記絶縁層を介して高部電極を形成すると共に
前記低部表面の上に前記絶縁層を介して低部電極を形成
する第4の工程と、前記段差部の表面部分に形成された
酸化シリコン膜を除去することにより、前記角部を急峻
な断面形状にする第5の工程とを備えている構成をする
ものである。
界効果型電子源の製造方法を、シリコンよりなる導電性
基板の上に酸化シリコン膜よりなる所定形状のエッチン
グマスクを形成する第1の工程と、前記エッチングマス
クを用いて前記導電性基板に対してエッチングを行なっ
て前記導電性基板の上に段差部を介して高部表面及び低
部表面を形成することにより、前記高部表面と前記段差
部との角部に陰極を形成する第2の工程と、前記導電性
基板に対して熱処理を行なうことにより、前記高部表面
及び低部表面の上にそれぞれ絶縁層を形成すると共に前
記段差部の表面部分に酸化シリコン膜を形成する第3の
工程と、前記導電性基板の上に基板表面に対して垂直な
方向から導電性材料を蒸着することにより、前記高部表
面の上に前記絶縁層を介して高部電極を形成すると共に
前記低部表面の上に前記絶縁層を介して低部電極を形成
する第4の工程と、前記段差部の表面部分に形成された
酸化シリコン膜を除去することにより、前記角部を急峻
な断面形状にする第5の工程とを備えている構成をする
ものである。
【0055】
【作用】請求項1の構成により、陰極は基板の高部表面
と段差部との角部に形成されているため、陰極は基板に
対するエッチングによって形成されるので、陰極の形状
はエッチング条件によって規制される。また、電極は高
部表面の上に絶縁層を介して形成されているため、陰極
と高部電極との距離は制御が容易な絶縁層の厚さによっ
て決定される。さらに、陰極は基板に対するエッチング
によって形成されるので、リフトオフプロセスを用いる
ことなく陰極を形成することができる。
と段差部との角部に形成されているため、陰極は基板に
対するエッチングによって形成されるので、陰極の形状
はエッチング条件によって規制される。また、電極は高
部表面の上に絶縁層を介して形成されているため、陰極
と高部電極との距離は制御が容易な絶縁層の厚さによっ
て決定される。さらに、陰極は基板に対するエッチング
によって形成されるので、リフトオフプロセスを用いる
ことなく陰極を形成することができる。
【0056】高部電極と低部電極とを電気的に接続し、
陰極と対向するように陽極を別途配置する場合には、一
方及び他方の電極に同時に電圧を印加し、陽極に一方及
び他方の電極に印加される電圧よりも高い電圧を印加す
ることにより、陰極から放射される電子の大部分を陽極
に到達させることができる。
陰極と対向するように陽極を別途配置する場合には、一
方及び他方の電極に同時に電圧を印加し、陽極に一方及
び他方の電極に印加される電圧よりも高い電圧を印加す
ることにより、陰極から放射される電子の大部分を陽極
に到達させることができる。
【0057】また、高部電極と低部電極とを電気的に分
離し、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極に陰極
に対して正の電圧を印加すると該一方の低部電極が引き
出し電極として働き、高部電極及び低部電極のうちの他
方の電極に前記一方の電極よりも高い電圧を印加すると
該他方の電極は陽極として働き、陰極から放射された電
子は他方の電極に向かって走行する。そして、一方の電
極に印加する電圧を変化させることにより、陰極から放
射され他方の電極に向かう電子の量つまり陽極から陰極
に流れる電流の量を変化させることができる。また、陰
極と対向するように陽極を別途配置する場合には、一方
及び他方の電極に印加される電圧を変化させると、陰極
から放射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御でき
る。
離し、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極に陰極
に対して正の電圧を印加すると該一方の低部電極が引き
出し電極として働き、高部電極及び低部電極のうちの他
方の電極に前記一方の電極よりも高い電圧を印加すると
該他方の電極は陽極として働き、陰極から放射された電
子は他方の電極に向かって走行する。そして、一方の電
極に印加する電圧を変化させることにより、陰極から放
射され他方の電極に向かう電子の量つまり陽極から陰極
に流れる電流の量を変化させることができる。また、陰
極と対向するように陽極を別途配置する場合には、一方
及び他方の電極に印加される電圧を変化させると、陰極
から放射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御でき
る。
【0058】請求項6の構成により、陰極は結晶性の基
板に対する結晶異方性エッチングによって高部表面と段
差部との角度に形成されているため、鋭角な断面形状を
持つ陰極が結晶異方性エッチングにより形成される。
板に対する結晶異方性エッチングによって高部表面と段
差部との角度に形成されているため、鋭角な断面形状を
持つ陰極が結晶異方性エッチングにより形成される。
【0059】請求項7の構成により、高部表面は結晶性
の基板の(100)面に形成されているため、鋭角な断
面形状を持つ陰極が結晶異方性エッチングにより確実に
形成される。
の基板の(100)面に形成されているため、鋭角な断
面形状を持つ陰極が結晶異方性エッチングにより確実に
形成される。
【0060】請求項8の構成により、高部表面は結晶性
基板の(100)面に形成されており、陰極は基板に対
する結晶異方性エッチングによって段差部に<011>
方向に延びる(111)面が露出することにより形成さ
れているため、鋭角な断面形状を持つ線状の陰極を再現
性良く実現できる。
基板の(100)面に形成されており、陰極は基板に対
する結晶異方性エッチングによって段差部に<011>
方向に延びる(111)面が露出することにより形成さ
れているため、鋭角な断面形状を持つ線状の陰極を再現
性良く実現できる。
【0061】請求項9の構成により、高部表面は結晶性
基板の(100)面に形成されており、陰極は基板に対
する結晶異方性エッチングによって段差部に<011>
方向に延び且つ互いに直交する(111)面が露出する
ことにより形成されているため、鋭角な断面形状を持つ
点状の陰極を再現性良く実現できる。
基板の(100)面に形成されており、陰極は基板に対
する結晶異方性エッチングによって段差部に<011>
方向に延び且つ互いに直交する(111)面が露出する
ことにより形成されているため、鋭角な断面形状を持つ
点状の陰極を再現性良く実現できる。
【0062】請求項10の構成により、基板上にそれぞ
れ段差部を介して直線状又はマトリックス状に複数の低
部表面及び複数の導電性の高部表面を配置し、複数の高
部表面と複数の段差部との角部に複数の陰極を形成、複
数の高部表面の上に絶縁層を介して複数の高部電極を形
成し、複数の低部表面の上に複数の低部電極と形成した
ため、陰極と引き出し電極との組み合わせよりなる単体
の電子源を直線状又はマトリックス状に効率良く配列さ
せることができる。
れ段差部を介して直線状又はマトリックス状に複数の低
部表面及び複数の導電性の高部表面を配置し、複数の高
部表面と複数の段差部との角部に複数の陰極を形成、複
数の高部表面の上に絶縁層を介して複数の高部電極を形
成し、複数の低部表面の上に複数の低部電極と形成した
ため、陰極と引き出し電極との組み合わせよりなる単体
の電子源を直線状又はマトリックス状に効率良く配列さ
せることができる。
【0063】高部電極と低部電極とを電気的に接続する
と、高部電極及び低部電極の両方が電子の引き出し電極
として働くので、陰極から放射され別途設けられた陽極
に向かう電子の量を大きくして陽極から陰極に流れる電
流量を大きくすることができる。
と、高部電極及び低部電極の両方が電子の引き出し電極
として働くので、陰極から放射され別途設けられた陽極
に向かう電子の量を大きくして陽極から陰極に流れる電
流量を大きくすることができる。
【0064】高部電極と低部電極とを電気的に分離する
と、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極に陰極に
対して正の電圧を印加すると該一方の低部電極が引き出
し電極として働き、高部電極及び低部電極のうちの他方
の電極に前記一方の電極よりも高い電圧を印加すると該
他方の電極は陽極として働き、陰極から放射された電子
は他方の電極に向かって走行する。そして、一方の電極
に印加する電圧を変化させることにより、陰極から放射
され他方の電極に向かう電子の量つまり陽極から陰極に
流れる電流量を変化させることができる。また、陰極と
対向するように陽極を別途配置する場合には、一方及び
他方の電極に印加される電圧を変化させると、陰極から
放射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御できる。
と、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極に陰極に
対して正の電圧を印加すると該一方の低部電極が引き出
し電極として働き、高部電極及び低部電極のうちの他方
の電極に前記一方の電極よりも高い電圧を印加すると該
他方の電極は陽極として働き、陰極から放射された電子
は他方の電極に向かって走行する。そして、一方の電極
に印加する電圧を変化させることにより、陰極から放射
され他方の電極に向かう電子の量つまり陽極から陰極に
流れる電流量を変化させることができる。また、陰極と
対向するように陽極を別途配置する場合には、一方及び
他方の電極に印加される電圧を変化させると、陰極から
放射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御できる。
【0065】請求項13の構成により、導電性基板上に
段差部を介して高部表面と低部表面とを形成し、高部表
面と段差部との角部に陰極を形成するため、陰極をリフ
トオフプロセスを用いることなく形成できる。また、高
部電極を高部表面の上に絶縁層を介して形成するため、
陰極と高部電極との距離を制御が容易な絶縁層の厚さに
よって決定することができる。
段差部を介して高部表面と低部表面とを形成し、高部表
面と段差部との角部に陰極を形成するため、陰極をリフ
トオフプロセスを用いることなく形成できる。また、高
部電極を高部表面の上に絶縁層を介して形成するため、
陰極と高部電極との距離を制御が容易な絶縁層の厚さに
よって決定することができる。
【0066】請求項14の構成により、段差部を、導電
性基板上に形成されたエッチングマスクを用いてエッチ
ングを行なうことにより形成するため、段差部の形状を
エッチング条件によって決定することができる。また、
高部表面及び低部表面の上に、基板表面に対して垂直な
方向から絶縁性材料及び導電性材料を順次蒸着すること
により高部電極及び低部電極を形成するため、段差部に
より隔てられた高部電極及び低部電極を自己整合的に形
成することができる。
性基板上に形成されたエッチングマスクを用いてエッチ
ングを行なうことにより形成するため、段差部の形状を
エッチング条件によって決定することができる。また、
高部表面及び低部表面の上に、基板表面に対して垂直な
方向から絶縁性材料及び導電性材料を順次蒸着すること
により高部電極及び低部電極を形成するため、段差部に
より隔てられた高部電極及び低部電極を自己整合的に形
成することができる。
【0067】請求項15の構成により、段差部を、導電
性基板上に形成された第1のエッチングマスクを用いて
エッチングを行なうことにより形成するため、段差部の
形状をエッチング条件によって決定することができる。
また、導電性基板の上に絶縁層を介して形成された導電
性膜を所定形状の第2のエッチングマスクを用いてエッ
チングを行なうことにより高部電極及び低部電極を形成
するため、高部電極と低部電極との距離をエッチングマ
スクにより制御できる。
性基板上に形成された第1のエッチングマスクを用いて
エッチングを行なうことにより形成するため、段差部の
形状をエッチング条件によって決定することができる。
また、導電性基板の上に絶縁層を介して形成された導電
性膜を所定形状の第2のエッチングマスクを用いてエッ
チングを行なうことにより高部電極及び低部電極を形成
するため、高部電極と低部電極との距離をエッチングマ
スクにより制御できる。
【0068】請求項16の構成により、基板表面に垂直
な方向に対して傾斜する方向から方向異方性エッチング
を行なうことにより段差部を形成するため、鋭角な断面
形状を持つ陰極を方向異方性エッチングにより形成する
ことができる。
な方向に対して傾斜する方向から方向異方性エッチング
を行なうことにより段差部を形成するため、鋭角な断面
形状を持つ陰極を方向異方性エッチングにより形成する
ことができる。
【0069】請求項17の構成により、結晶性基板に対
して結晶異方性エッチングを行なうことにより段差部を
形成するため、鋭角な断面形状を持つ陰極を方向異方性
エッチングにより形成することができる。
して結晶異方性エッチングを行なうことにより段差部を
形成するため、鋭角な断面形状を持つ陰極を方向異方性
エッチングにより形成することができる。
【0070】請求項18の構成により、結晶性基板に対
して方向異方性エッチング及び結晶異方性エッチングを
併用して段差部を形成するため、均一な断面形状の陰極
を簡易且つ再現性良く実現することができる。
して方向異方性エッチング及び結晶異方性エッチングを
併用して段差部を形成するため、均一な断面形状の陰極
を簡易且つ再現性良く実現することができる。
【0071】請求項19の構成により、シリコンよりな
る導電性基板の段差部に対して熱処理を施して該段差部
の表面部分に酸化シリコン膜を形成した後、該酸化シリ
コン膜を除去するため、急峻な断面形状を持つ陰極を簡
易に実現することができる。請求項20の構成により、
シリコンよりなる導電性基板に対してエッチングマスク
を用いてエッチングを行なって導電性基板の上に段差部
を介して高部表面及び低部表面を形成するため、段差部
つまり陰極の形状をエッチング条件によって決定するこ
とができると共に、陰極をリフトオフプロセスを用いる
ことなく形成することができる。また、導電性基板の上
に基板表面に対して垂直な方向から導電性材料を蒸着す
ることにより、高部表面の上に絶縁層を介して高部電極
を形成すると共に低部表面の上に絶縁層を介して低部電
極を形成するため、高部電極及び低部電極を段差部を介
して自己整合的に形成することができると共に、陰極と
高部電極との距離を制御が容易な絶縁層の厚さによって
決定することができる。さらに、シリコンよりなる段差
部に対して熱処理を施して該段差部の表面部分に酸化シ
リコン膜を形成した後、該酸化シリコン膜を除去するた
め、急峻な断面形状を持つ陰極を簡易に実現することが
できる。
る導電性基板の段差部に対して熱処理を施して該段差部
の表面部分に酸化シリコン膜を形成した後、該酸化シリ
コン膜を除去するため、急峻な断面形状を持つ陰極を簡
易に実現することができる。請求項20の構成により、
シリコンよりなる導電性基板に対してエッチングマスク
を用いてエッチングを行なって導電性基板の上に段差部
を介して高部表面及び低部表面を形成するため、段差部
つまり陰極の形状をエッチング条件によって決定するこ
とができると共に、陰極をリフトオフプロセスを用いる
ことなく形成することができる。また、導電性基板の上
に基板表面に対して垂直な方向から導電性材料を蒸着す
ることにより、高部表面の上に絶縁層を介して高部電極
を形成すると共に低部表面の上に絶縁層を介して低部電
極を形成するため、高部電極及び低部電極を段差部を介
して自己整合的に形成することができると共に、陰極と
高部電極との距離を制御が容易な絶縁層の厚さによって
決定することができる。さらに、シリコンよりなる段差
部に対して熱処理を施して該段差部の表面部分に酸化シ
リコン膜を形成した後、該酸化シリコン膜を除去するた
め、急峻な断面形状を持つ陰極を簡易に実現することが
できる。
【0072】
【実施例】以下、本発明の各実施例に係る電界放射型電
子放射源及びその製造方法について図面を参照しながら
説明する。
子放射源及びその製造方法について図面を参照しながら
説明する。
【0073】図1は本発明の第1実施例に係る電界放射
型電子源の構造を示しており、図1に示すように、金属
又は半導体よりなる導電性基板10の上には、段差部1
1を介して低部表面12と高部表面13とが形成されて
おり、高部表面13と段差部11との間に形成される鋭
角な断面を持つ直線状の突出部14が陰極となる。高部
表面13の上には高部絶縁膜15Aを介して高部電極1
6Aが形成されており、低部表面12の上には低部絶縁
膜15Bを介して低部電極16Bが形成されている。
型電子源の構造を示しており、図1に示すように、金属
又は半導体よりなる導電性基板10の上には、段差部1
1を介して低部表面12と高部表面13とが形成されて
おり、高部表面13と段差部11との間に形成される鋭
角な断面を持つ直線状の突出部14が陰極となる。高部
表面13の上には高部絶縁膜15Aを介して高部電極1
6Aが形成されており、低部表面12の上には低部絶縁
膜15Bを介して低部電極16Bが形成されている。
【0074】陰極に対して正の電界を高部電極16A及
び低部電極16Bのうちのいずれか一方に印加すると、
陰極である直線状の突出部14から電子が放射される。
例えば、高部電極16A及び低部電極16Bに同時に電
圧を印加すると共に、突出部14と対向するように設け
られた図示しない陽極に、高部電極16A及び低部電極
16Bに印加される電圧よりも高い正の電圧を印加する
ことにより、陰極から放射される電子の大部分を陽極に
到達させることができる。
び低部電極16Bのうちのいずれか一方に印加すると、
陰極である直線状の突出部14から電子が放射される。
例えば、高部電極16A及び低部電極16Bに同時に電
圧を印加すると共に、突出部14と対向するように設け
られた図示しない陽極に、高部電極16A及び低部電極
16Bに印加される電圧よりも高い正の電圧を印加する
ことにより、陰極から放射される電子の大部分を陽極に
到達させることができる。
【0075】また、高部電極16A及び低部電極16B
にそれぞれ独立に電圧を印加することにより、陰極から
放射された電子の量及び方向を制御することができる。
にそれぞれ独立に電圧を印加することにより、陰極から
放射された電子の量及び方向を制御することができる。
【0076】また、高部電極16A及び低部電極16B
のうちのいずれか一方の電極、例えば低部電極16Bを
陽極とし、他方の電極、例えば高部電極16Aを制御電
極とすることにより、微小な真空3極管素子が実現で
き、制御電極に印加する電圧を変調することにより、陰
極から陽極に向けて放射される電子の量又は方向を変調
することができる。本電子源においては、電子が走行す
る真空中の距離がサブミクロン程度と非常に短いために
高速動作が期待される。また、陽極の表面に発光色の異
なる複数の蛍光体等を設けると、制御電極に印加する電
圧により発光色を変化させることも可能である。
のうちのいずれか一方の電極、例えば低部電極16Bを
陽極とし、他方の電極、例えば高部電極16Aを制御電
極とすることにより、微小な真空3極管素子が実現で
き、制御電極に印加する電圧を変調することにより、陰
極から陽極に向けて放射される電子の量又は方向を変調
することができる。本電子源においては、電子が走行す
る真空中の距離がサブミクロン程度と非常に短いために
高速動作が期待される。また、陽極の表面に発光色の異
なる複数の蛍光体等を設けると、制御電極に印加する電
圧により発光色を変化させることも可能である。
【0077】以下、第1実施例に係る電界放射型電子源
の第1の製造方法について図2を参照しながら説明す
る。
の第1の製造方法について図2を参照しながら説明す
る。
【0078】まず、シリコンよりなる導電性基板10の
表面を熱酸化することにより、図2(a)に示すよう
に、導電性基板10の表面部に酸化シリコン膜17Aを
形成した後、該酸化シリコン膜17Aに対してフォトリ
ソグラフィーを行なうことにより、図2(b)に示すよ
うに、直線状の境界部を有するエッチング保護用のマス
ク17Bを形成する。
表面を熱酸化することにより、図2(a)に示すよう
に、導電性基板10の表面部に酸化シリコン膜17Aを
形成した後、該酸化シリコン膜17Aに対してフォトリ
ソグラフィーを行なうことにより、図2(b)に示すよ
うに、直線状の境界部を有するエッチング保護用のマス
ク17Bを形成する。
【0079】次に、導電性基板10の表面におけるマス
ク17Bに露出した領域に対して斜め方向(図2におけ
る右上方向)から方向異方性ドライエッチングを施すこ
とにより、図2(c)に示すように、低部表面12、高
部表面13、該高部表面13に対して鋭角に交差する段
差部11、及び高部表面13と段差部11との角部に突
出部14を形成する。
ク17Bに露出した領域に対して斜め方向(図2におけ
る右上方向)から方向異方性ドライエッチングを施すこ
とにより、図2(c)に示すように、低部表面12、高
部表面13、該高部表面13に対して鋭角に交差する段
差部11、及び高部表面13と段差部11との角部に突
出部14を形成する。
【0080】次に、マスク17Bを除去した後、高部表
面13及び低部表面12に対してほぼ垂直な方向から蒸
着を行なうことにより、高部表面13の上に高部絶縁膜
15Aを介して高部電極16Aを形成すると共に、低部
表面12の上に低部絶縁膜15Bを介して低部電極16
Bを形成する。この場合、突出部14が蒸着マスクとし
て働くので、低部表面12の上における段差部11の近
傍には蒸着膜が付着せず、高部表面13の上の高部電極
16Aと低部表面12の上の低部電極16Bとは、互い
に明確に分離され且つ陰極である突出部14を介して互
いに対向する。突出部14と高部電極16A及び低部電
極16Bとの距離は、高部絶縁膜15A、低部絶縁膜1
5B、高部電極16A及び低部電極16Bの厚さ及び蒸
着方向により制御できる。
面13及び低部表面12に対してほぼ垂直な方向から蒸
着を行なうことにより、高部表面13の上に高部絶縁膜
15Aを介して高部電極16Aを形成すると共に、低部
表面12の上に低部絶縁膜15Bを介して低部電極16
Bを形成する。この場合、突出部14が蒸着マスクとし
て働くので、低部表面12の上における段差部11の近
傍には蒸着膜が付着せず、高部表面13の上の高部電極
16Aと低部表面12の上の低部電極16Bとは、互い
に明確に分離され且つ陰極である突出部14を介して互
いに対向する。突出部14と高部電極16A及び低部電
極16Bとの距離は、高部絶縁膜15A、低部絶縁膜1
5B、高部電極16A及び低部電極16Bの厚さ及び蒸
着方向により制御できる。
【0081】次に、導電性基板10を弗酸系の水溶液
(異方性エッチング溶液)に浸すことにより、突出部1
4の近傍の高部絶縁膜15A及び低部絶縁膜15Bを後
退させると、急峻に突出した突出部14よりなる陰極を
形成することができる。
(異方性エッチング溶液)に浸すことにより、突出部1
4の近傍の高部絶縁膜15A及び低部絶縁膜15Bを後
退させると、急峻に突出した突出部14よりなる陰極を
形成することができる。
【0082】第1実施例に係る電界放射型電子源におい
て、高部電極16A及び低部電極16Bと導電性基板1
0との間に電圧を印加すると、電界効果により突出部1
4よりなる陰極から段差部11と垂直な方向に電子が放
射される。
て、高部電極16A及び低部電極16Bと導電性基板1
0との間に電圧を印加すると、電界効果により突出部1
4よりなる陰極から段差部11と垂直な方向に電子が放
射される。
【0083】尚、斜方向からのドライエッチングの後
に、導電性基板10に対して熱酸化を行なうことによ
り、段差部11の表面部分に酸化シリコン膜を形成し、
その直後又は蒸着により高部電極16A及び低部電極1
6Bを形成した後に、弗酸の水溶液により段差部11の
表面部分の酸化シリコン膜を除去すると、一層急峻な断
面形状を持つ突出部14が形成される。
に、導電性基板10に対して熱酸化を行なうことによ
り、段差部11の表面部分に酸化シリコン膜を形成し、
その直後又は蒸着により高部電極16A及び低部電極1
6Bを形成した後に、弗酸の水溶液により段差部11の
表面部分の酸化シリコン膜を除去すると、一層急峻な断
面形状を持つ突出部14が形成される。
【0084】また、前記第1実施例においては、導電性
基板10としては、シリコン基板を用いたが、これに代
えて、金属よりなる基板又は導電性の材料が表面に形成
されたガラス基板等の絶縁性基板を用いてもよい。
基板10としては、シリコン基板を用いたが、これに代
えて、金属よりなる基板又は導電性の材料が表面に形成
されたガラス基板等の絶縁性基板を用いてもよい。
【0085】また、前記第1の製造方法においては、段
差部11の形成に斜方向からの方向異方性ドライエッチ
ングを用いたが、導電性基板10として半導体等の結晶
基板を用いる場合には、結晶異方性エッチングを用いて
急峻な断面形状を有する突出部14を形成してもよい。
この場合には、陰極となる突出部14の断面形状が結晶
面の方位により決定されるので、再現性の高い特性を有
する電子源を作製することが可能となる。半導体よりな
る導電性基板を用い、結晶異方性エッチング法により段
差部を形成する場合には、高部電極の周辺部の全ての角
部に急峻な断面形状を持つ突出部を形成することも可能
であり、複数の電子源を高密度に集積することも容易と
なる。
差部11の形成に斜方向からの方向異方性ドライエッチ
ングを用いたが、導電性基板10として半導体等の結晶
基板を用いる場合には、結晶異方性エッチングを用いて
急峻な断面形状を有する突出部14を形成してもよい。
この場合には、陰極となる突出部14の断面形状が結晶
面の方位により決定されるので、再現性の高い特性を有
する電子源を作製することが可能となる。半導体よりな
る導電性基板を用い、結晶異方性エッチング法により段
差部を形成する場合には、高部電極の周辺部の全ての角
部に急峻な断面形状を持つ突出部を形成することも可能
であり、複数の電子源を高密度に集積することも容易と
なる。
【0086】以下、本発明の第1実施例に係る電界放射
型電子源の第2の製造方法について図3を参照しながら
説明する。
型電子源の第2の製造方法について図3を参照しながら
説明する。
【0087】まず、シリコンよりなる導電性基板30の
表面を熱酸化して導電性基板30の表面部に酸化シリコ
ン膜を形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリ
ソグラフィーを行なうことにより、図3(a)に示すよ
うに、直線状の境界部を有するエッチング保護用の第1
のマスク37を形成する。
表面を熱酸化して導電性基板30の表面部に酸化シリコ
ン膜を形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリ
ソグラフィーを行なうことにより、図3(a)に示すよ
うに、直線状の境界部を有するエッチング保護用の第1
のマスク37を形成する。
【0088】次に、導電性基板30の表面における第1
のマスク37に露出した領域に対して基板表面に対して
垂直方向又は斜め方向からドライエッチングを行なうこ
とにより、図3(b)に示すように、導電性基板30の
上に、段差部31及び該段差部31の両側に位置する低
部表面32及び高部表面33を形成する。
のマスク37に露出した領域に対して基板表面に対して
垂直方向又は斜め方向からドライエッチングを行なうこ
とにより、図3(b)に示すように、導電性基板30の
上に、段差部31及び該段差部31の両側に位置する低
部表面32及び高部表面33を形成する。
【0089】次に、第1のマスク37を除去した後、図
3(c)に示すように、熱酸化法により、高部表面3
3、段差部31及び低部表面32の表面部分に熱酸化膜
35を形成し、該熱酸化膜35の上にスパッタ法により
金属膜36を蒸着する。その後、段差部31を挟んで1
μm以下の間隔をおいて高部電極36A及び低部電極3
6Bが配置されるように、金属膜36の上にレジストに
よりエッチング保護用の第2のマスク38を形成する。
3(c)に示すように、熱酸化法により、高部表面3
3、段差部31及び低部表面32の表面部分に熱酸化膜
35を形成し、該熱酸化膜35の上にスパッタ法により
金属膜36を蒸着する。その後、段差部31を挟んで1
μm以下の間隔をおいて高部電極36A及び低部電極3
6Bが配置されるように、金属膜36の上にレジストに
よりエッチング保護用の第2のマスク38を形成する。
【0090】次に、第2のマスク38を用いて金属膜3
6に対してドライエッチングを行なうことにより、図3
(d)に示すように、段差部31の近傍の金属膜36及
び熱酸化膜35を除去して、高部電極36A、低部電極
36B、高部絶縁膜35A及び低部絶縁膜35Bを形成
する。
6に対してドライエッチングを行なうことにより、図3
(d)に示すように、段差部31の近傍の金属膜36及
び熱酸化膜35を除去して、高部電極36A、低部電極
36B、高部絶縁膜35A及び低部絶縁膜35Bを形成
する。
【0091】次に、第2のマスク38を残存させた状態
で斜め方向(図3における右上方)から方向異方性ドラ
イエッチングを行なって、図3(e)に示すように、高
部表面33と段差部31との間に鋭角な断面形状を有す
る突出部34を形成した後、第2のマスク38を除去す
る。その後、導電性基板30を弗酸系の水溶液に浸すこ
とにより、高部絶縁膜35Aにおける突出部34の近傍
を後退させると、突出部34が露出する。
で斜め方向(図3における右上方)から方向異方性ドラ
イエッチングを行なって、図3(e)に示すように、高
部表面33と段差部31との間に鋭角な断面形状を有す
る突出部34を形成した後、第2のマスク38を除去す
る。その後、導電性基板30を弗酸系の水溶液に浸すこ
とにより、高部絶縁膜35Aにおける突出部34の近傍
を後退させると、突出部34が露出する。
【0092】第2の製造方法により得られる電界放射型
電子源においても、導電性基板30と高部電極36A及
び低部電極36Bとの間に電圧を印加すると、電界効果
により、陰極である突出部34から電子が放射される。
電子源においても、導電性基板30と高部電極36A及
び低部電極36Bとの間に電圧を印加すると、電界効果
により、陰極である突出部34から電子が放射される。
【0093】尚、方向異方性ドライエッチングの後に、
導電性基板30に対して熱酸化を行なうことにより、段
差部31の表面部分に酸化シリコン膜を形成し、その直
後又は蒸着により高部電極36A及び低部電極36Bを
形成した後に、弗酸の水溶液により段差部31の表面部
分22の酸化シリコン膜を除去すると、一層急峻な断面
形状を持つ突出部34が形成される。
導電性基板30に対して熱酸化を行なうことにより、段
差部31の表面部分に酸化シリコン膜を形成し、その直
後又は蒸着により高部電極36A及び低部電極36Bを
形成した後に、弗酸の水溶液により段差部31の表面部
分22の酸化シリコン膜を除去すると、一層急峻な断面
形状を持つ突出部34が形成される。
【0094】また、前記第2の製造方法においては、導
電性基板30として、シリコン基板を用いたが、これに
代えて、金属よりなる基板又は導電性の材料が表面に形
成されたガラス基板等の絶縁性基板を用いてもよい。
電性基板30として、シリコン基板を用いたが、これに
代えて、金属よりなる基板又は導電性の材料が表面に形
成されたガラス基板等の絶縁性基板を用いてもよい。
【0095】また、前記第2の製造方法においては、段
差部31の形成に斜め方向からの方向異方性ドライエッ
チングを用いたが、導電性基板30として半導体等の結
晶基板を用いる場合には、結晶異方性エッチングを用い
て急峻な断面形状を有する突出部34を形成してもよ
い。この場合には、陰極となる突出部34の断面形状が
結晶面の方位により決定されるので、再現性の高い特性
を有する電子源を作製することが可能となる。
差部31の形成に斜め方向からの方向異方性ドライエッ
チングを用いたが、導電性基板30として半導体等の結
晶基板を用いる場合には、結晶異方性エッチングを用い
て急峻な断面形状を有する突出部34を形成してもよ
い。この場合には、陰極となる突出部34の断面形状が
結晶面の方位により決定されるので、再現性の高い特性
を有する電子源を作製することが可能となる。
【0096】以下、本発明の第1実施例に係る電界放射
型電子源の第3の製造方法について図4を参照しながら
説明する。
型電子源の第3の製造方法について図4を参照しながら
説明する。
【0097】まず、シリコンよりなる導電性基板60の
表面を熱酸化することにより、図4(a)に示すよう
に、導電性基板60の表面部に酸化シリコン膜67Aを
形成した後、該酸化シリコン膜67Aに対してフォトリ
ソグラフィーを行なうことにより、図4(b)に示すよ
うに、直線状の境界部を有するエッチング保護用のマス
ク67Bを形成する。
表面を熱酸化することにより、図4(a)に示すよう
に、導電性基板60の表面部に酸化シリコン膜67Aを
形成した後、該酸化シリコン膜67Aに対してフォトリ
ソグラフィーを行なうことにより、図4(b)に示すよ
うに、直線状の境界部を有するエッチング保護用のマス
ク67Bを形成する。
【0098】次に、導電性基板60の表面におけるマス
ク67Bに露出した領域に対して斜め方向(図4におけ
る右上方向)から方向異方性ドライエッチングを施すこ
とにより、図4(c)に示すように、低部表面62、高
部表面63、該高部表面63に対して鋭角に交差する段
差部61、及び高部表面63と段差部61との角部に突
出部64を形成する。
ク67Bに露出した領域に対して斜め方向(図4におけ
る右上方向)から方向異方性ドライエッチングを施すこ
とにより、図4(c)に示すように、低部表面62、高
部表面63、該高部表面63に対して鋭角に交差する段
差部61、及び高部表面63と段差部61との角部に突
出部64を形成する。
【0099】次に、マスク67Bを残存させたまま熱酸
化することにより、段差部61及び底部表面62に熱酸
化膜65を形成する。このようにすると、段差部61と
高部表面63との角部には急峻な断面形状を持つ突出部
64が形成される。尚、マスク67Bの厚さによっては
高部表面63にも薄い熱酸化膜が形成されることがあ
る。
化することにより、段差部61及び底部表面62に熱酸
化膜65を形成する。このようにすると、段差部61と
高部表面63との角部には急峻な断面形状を持つ突出部
64が形成される。尚、マスク67Bの厚さによっては
高部表面63にも薄い熱酸化膜が形成されることがあ
る。
【0100】次に、蒸着法により金属膜を高部表面63
及び底部表面62に付着すると、図4(d)に示すよう
に、高部電極66A及び低部電極66Bが形成される。
及び底部表面62に付着すると、図4(d)に示すよう
に、高部電極66A及び低部電極66Bが形成される。
【0101】次に、導電性基板60を弗酸系の水溶液
(異方性エッチング溶液)に浸すことにより、マスク6
7B及び熱酸化膜65を除去すると共に、図4(e)に
示すように、高部電極66Aよりも後退した高部絶縁膜
65A及び低部電極66Bよりも後退した低部絶縁膜6
5Bを形成する。これにより、急峻な断面形状を持つ突
出部64を露出させることができる。すなわち、方向異
方性ドライエッチングにより鋭角にされた突出部64は
熱酸化処理によって急峻な断面形状にされ、これによ
り、低電圧で動作させることが可能となる。
(異方性エッチング溶液)に浸すことにより、マスク6
7B及び熱酸化膜65を除去すると共に、図4(e)に
示すように、高部電極66Aよりも後退した高部絶縁膜
65A及び低部電極66Bよりも後退した低部絶縁膜6
5Bを形成する。これにより、急峻な断面形状を持つ突
出部64を露出させることができる。すなわち、方向異
方性ドライエッチングにより鋭角にされた突出部64は
熱酸化処理によって急峻な断面形状にされ、これによ
り、低電圧で動作させることが可能となる。
【0102】尚、第3の製造方法においては、段差部6
1を形成するのに方向異方性ドライエッチングを用いた
が、これに代えて、導電性基板としてシリコンの結晶板
を用い、結晶異方性エッチングにより段差部を形成する
ことも可能である。
1を形成するのに方向異方性ドライエッチングを用いた
が、これに代えて、導電性基板としてシリコンの結晶板
を用い、結晶異方性エッチングにより段差部を形成する
ことも可能である。
【0103】図5は本発明の第2実施例に係る電界放射
型電子源の構造を示しており、該第2実施例は、結晶面
により鋭角な断面を持つ陰極が形成される場合である。
図5に示すように、面方位が(100)であるシリコン
基板よりなる導電性基板20の上に、所定の間隔をおい
て<011>方向に延び且つ(111)面よりなるV字
状の側面を有する複数の段差部21が形成されており、
各段差部21の両側には帯状の低部表面22及び高部表
面23が交互に形成されている。各高部表面23の上に
は高部絶縁膜25Aを介して高部電極26Aが形成さ
れ、各低部表面22の上には低部絶縁膜25Bを介して
低部電極26Bが形成されている。(100)面の高部
平面23と(111)面の段差部21との間の角部には
鋭角な断面形状を持ち直線状に延びる突出部24が形成
されており、該突出部24により陰極が構成されてい
る。
型電子源の構造を示しており、該第2実施例は、結晶面
により鋭角な断面を持つ陰極が形成される場合である。
図5に示すように、面方位が(100)であるシリコン
基板よりなる導電性基板20の上に、所定の間隔をおい
て<011>方向に延び且つ(111)面よりなるV字
状の側面を有する複数の段差部21が形成されており、
各段差部21の両側には帯状の低部表面22及び高部表
面23が交互に形成されている。各高部表面23の上に
は高部絶縁膜25Aを介して高部電極26Aが形成さ
れ、各低部表面22の上には低部絶縁膜25Bを介して
低部電極26Bが形成されている。(100)面の高部
平面23と(111)面の段差部21との間の角部には
鋭角な断面形状を持ち直線状に延びる突出部24が形成
されており、該突出部24により陰極が構成されてい
る。
【0104】第2実施例に係る電界放射型電子源におい
ても、第1の実施例と同様、陰極に対して正の電界を高
部電極26A及び低部電極26Bの少なくとも一方に印
加すると、陰極である直線状の突出部24から電子が放
射される。
ても、第1の実施例と同様、陰極に対して正の電界を高
部電極26A及び低部電極26Bの少なくとも一方に印
加すると、陰極である直線状の突出部24から電子が放
射される。
【0105】以下、第2実施例に係る電界放射型電子源
の製造方法を図6を参照しながら説明する。
の製造方法を図6を参照しながら説明する。
【0106】まず、面方位が(100)であるシリコン
基板よりなる導電性基板20の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリソグラ
フィーを行なうことにより、図6(a)に示すように、
シリコン基板表面の<011>方向に沿って境界部を有
する帯状のエッチング保護用のマスク27を形成する。
その後、マスク27を用いて導電性基板20に基板表面
に対してほぼ垂直な方向から方向異方性ドライエッチン
グを行なうことにより、図6(b)に示すように、マス
ク27の境界部に基板表面に対して垂直な段差部21を
形成すると共に、該段差部21の両側に低部表面22及
び高部表面23をそれぞれ形成する。
基板よりなる導電性基板20の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリソグラ
フィーを行なうことにより、図6(a)に示すように、
シリコン基板表面の<011>方向に沿って境界部を有
する帯状のエッチング保護用のマスク27を形成する。
その後、マスク27を用いて導電性基板20に基板表面
に対してほぼ垂直な方向から方向異方性ドライエッチン
グを行なうことにより、図6(b)に示すように、マス
ク27の境界部に基板表面に対して垂直な段差部21を
形成すると共に、該段差部21の両側に低部表面22及
び高部表面23をそれぞれ形成する。
【0107】次に、マスク27を用いて段差部21及び
低部表面22に対して結晶異方性エッチングを行なう
と、図6(c)に示すように、側面に(111)面が露
出したV字状の凹部が形成される。この場合、マスク2
7の境界部においては、段差部21が内側にエッチング
されるので、鋭角な断面形状を持つ突出部24が形成さ
れる。
低部表面22に対して結晶異方性エッチングを行なう
と、図6(c)に示すように、側面に(111)面が露
出したV字状の凹部が形成される。この場合、マスク2
7の境界部においては、段差部21が内側にエッチング
されるので、鋭角な断面形状を持つ突出部24が形成さ
れる。
【0108】次に、マスク27を除去した後、半導体基
板20の表面全体に蒸着を行なうことにより、図6
(d)に示すように、高部表面23の上に高部絶縁膜2
5Aを介して高部電極26Aを形成すると共に、低部表
面22の上に低部絶縁膜25Bを介して低部電極26B
を形成する。この場合、突出部24が蒸着のマスクとし
て働くので、高部電極26A及び低部電極26Bが、互
いに電気的に分離され且つ陰極である突出部24を挟ん
で互いに近接した状態で形成される。
板20の表面全体に蒸着を行なうことにより、図6
(d)に示すように、高部表面23の上に高部絶縁膜2
5Aを介して高部電極26Aを形成すると共に、低部表
面22の上に低部絶縁膜25Bを介して低部電極26B
を形成する。この場合、突出部24が蒸着のマスクとし
て働くので、高部電極26A及び低部電極26Bが、互
いに電気的に分離され且つ陰極である突出部24を挟ん
で互いに近接した状態で形成される。
【0109】次に、導電性基板20を弗酸の水溶液中に
浸すと、図6(e)に示すように、高部絶縁膜25Aに
おける突出部24の近傍が除去されて、鋭角な断面を持
つ急峻な突出部24が露出する。
浸すと、図6(e)に示すように、高部絶縁膜25Aに
おける突出部24の近傍が除去されて、鋭角な断面を持
つ急峻な突出部24が露出する。
【0110】尚、結晶異方性エッチングの後に導電性基
板20に対して熱酸化を行なって段差部21の表面に酸
化シリコン膜を形成し、弗酸により段差部21の表面の
酸化シリコン膜を除去することにより、一層急峻な断面
形状を持つ突出部24を形成することができる。
板20に対して熱酸化を行なって段差部21の表面に酸
化シリコン膜を形成し、弗酸により段差部21の表面の
酸化シリコン膜を除去することにより、一層急峻な断面
形状を持つ突出部24を形成することができる。
【0111】また、導電性基板20として、シリコン基
板を用いる代わりに、ガリウムヒ素基板を用いることも
可能である。
板を用いる代わりに、ガリウムヒ素基板を用いることも
可能である。
【0112】蒸着法により、高部絶縁膜25A、低部絶
縁膜25B、高部電極26A及び低部電極26Bを形成
する代わりに、半導体プロセスにおいて一般的に用いら
れるCVD法やスパッタリング法により、絶縁膜及び導
電性膜を形成した後に、フォトプロセスにより絶縁膜及
び導電性膜を分離して、高部絶縁膜25A、低部絶縁膜
25B、高部電極26A及び低部電極26Bを形成して
もよい。
縁膜25B、高部電極26A及び低部電極26Bを形成
する代わりに、半導体プロセスにおいて一般的に用いら
れるCVD法やスパッタリング法により、絶縁膜及び導
電性膜を形成した後に、フォトプロセスにより絶縁膜及
び導電性膜を分離して、高部絶縁膜25A、低部絶縁膜
25B、高部電極26A及び低部電極26Bを形成して
もよい。
【0113】また、導電性基板20としてシリコン基板
を用いる場合には、絶縁膜の形成にシリコン基板表面に
対する熱酸化法を用いることも可能である。
を用いる場合には、絶縁膜の形成にシリコン基板表面に
対する熱酸化法を用いることも可能である。
【0114】図7は本発明の第3実施例に係る電界放射
型電子源の構造を示しており、図7に示すように、面方
位が(100)であるシリコン基板よりなる導電性基板
40の上に、所定の間隔をおいて<011>方向に延び
且つ(111)面よりなるV字状の側面を有する複数の
段差部41が形成されており、段差部41の両側には帯
状の低部表面42及び高部表面43が形成されている。
高部表面43の上には高部絶縁膜45Aを介して高部電
極46Aが形成され、低部表面42の上には低部絶縁膜
45Bを介して低部電極46Bが形成されている。(1
00)面の高部平面43と(111)面の段差部41と
の間の角部には鋭角の断面形状を持ち直線状に延びる突
出部44が形成されており、該突出部44により陰極が
構成されている。
型電子源の構造を示しており、図7に示すように、面方
位が(100)であるシリコン基板よりなる導電性基板
40の上に、所定の間隔をおいて<011>方向に延び
且つ(111)面よりなるV字状の側面を有する複数の
段差部41が形成されており、段差部41の両側には帯
状の低部表面42及び高部表面43が形成されている。
高部表面43の上には高部絶縁膜45Aを介して高部電
極46Aが形成され、低部表面42の上には低部絶縁膜
45Bを介して低部電極46Bが形成されている。(1
00)面の高部平面43と(111)面の段差部41と
の間の角部には鋭角の断面形状を持ち直線状に延びる突
出部44が形成されており、該突出部44により陰極が
構成されている。
【0115】第3実施例に係る電界放射型電子源におい
ても、第1の実施例と同様、陰極に対して正の電界を高
部電極46A及び低部電極46Bの少なくとも一方に印
加すると、陰極である直線状の突出部44から電子が放
射される。
ても、第1の実施例と同様、陰極に対して正の電界を高
部電極46A及び低部電極46Bの少なくとも一方に印
加すると、陰極である直線状の突出部44から電子が放
射される。
【0116】以下、本発明の第3実施例に係る電界放射
型電子源の第1の製造方法について図8を参照しながら
説明する。
型電子源の第1の製造方法について図8を参照しながら
説明する。
【0117】まず、面方位が(100)であるシリコン
基板よりなる導電性基板40の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリソグラ
フィーを行なうことにより、シリコン基板表面の<01
1>方向に沿って境界部を有する帯状のエッチング保護
用の第1のマスク47を形成する。その後、第1のマス
ク47を用いて導電性基板40に基板表面に対してほぼ
垂直な方向から方向異方性ドライエッチングを行なうこ
とにより、図8(a)に示すように、第1のマスク47
の境界部に基板表面に対して垂直な段差部41を形成す
ると共に、該段差部41の両側に低部表面42及び高部
表面43をそれぞれ形成する。
基板よりなる導電性基板40の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリソグラ
フィーを行なうことにより、シリコン基板表面の<01
1>方向に沿って境界部を有する帯状のエッチング保護
用の第1のマスク47を形成する。その後、第1のマス
ク47を用いて導電性基板40に基板表面に対してほぼ
垂直な方向から方向異方性ドライエッチングを行なうこ
とにより、図8(a)に示すように、第1のマスク47
の境界部に基板表面に対して垂直な段差部41を形成す
ると共に、該段差部41の両側に低部表面42及び高部
表面43をそれぞれ形成する。
【0118】次に、第1のマスク47を除去した後、図
8(b)に示すように、熱酸化法により、高部表面4
3、段差部41及び低部表面42の表面部に熱酸化膜4
5を形成し、該熱酸化膜45の上にスパッタ法により金
属膜46を蒸着する。その後、段差部41を挟んで1μ
m以下の間隔をおいて高部電極46A及び低部電極46
Bが配置されるように、金属膜46の上にレジストによ
りエッチング保護用の第2のマスク49を形成する。
8(b)に示すように、熱酸化法により、高部表面4
3、段差部41及び低部表面42の表面部に熱酸化膜4
5を形成し、該熱酸化膜45の上にスパッタ法により金
属膜46を蒸着する。その後、段差部41を挟んで1μ
m以下の間隔をおいて高部電極46A及び低部電極46
Bが配置されるように、金属膜46の上にレジストによ
りエッチング保護用の第2のマスク49を形成する。
【0119】次に、第2のマスク49を用いて金属膜4
6及び熱酸化膜45に対してドライエッチングを行なう
ことにより、図8(c)に示すように、段差部41の近
傍の金属膜46及び熱酸化膜45を除去して、高部電極
46A、低部電極46B、高部絶縁膜45A及び低部絶
縁膜45Bを形成する。
6及び熱酸化膜45に対してドライエッチングを行なう
ことにより、図8(c)に示すように、段差部41の近
傍の金属膜46及び熱酸化膜45を除去して、高部電極
46A、低部電極46B、高部絶縁膜45A及び低部絶
縁膜45Bを形成する。
【0120】次に、高部電極46A及び低部電極46B
をマスクとして結晶異方性ドライエッチングを行なう
と、図8(d)に示すように、(100)面の高部平面
43と(111)面の段差部41との間の角部には鋭角
な断面形状を持ち直線状に延びる突出部44が形成さ
れ、該突出部44により陰極が構成される。その後、導
電性基板40を弗酸系の水溶液に浸すことにより、高部
絶縁膜45Aにおける突出部44の近傍を後退させる
と、突出部44が露出する。
をマスクとして結晶異方性ドライエッチングを行なう
と、図8(d)に示すように、(100)面の高部平面
43と(111)面の段差部41との間の角部には鋭角
な断面形状を持ち直線状に延びる突出部44が形成さ
れ、該突出部44により陰極が構成される。その後、導
電性基板40を弗酸系の水溶液に浸すことにより、高部
絶縁膜45Aにおける突出部44の近傍を後退させる
と、突出部44が露出する。
【0121】第1の製造方法により得られる電界放射型
電子源においても、導電性基板40と高部電極46A及
び低部電極46Bとの間に電圧を印加すると、電界効果
により、陰極である突出部44から電子が放射される。
電子源においても、導電性基板40と高部電極46A及
び低部電極46Bとの間に電圧を印加すると、電界効果
により、陰極である突出部44から電子が放射される。
【0122】尚、前記第1の製造方法において、高部電
極46A及び低部電極46Bをマスクとして結晶異方性
ドライエッチングを行なう前に異方性ドライエッチング
を行なって、導電性基板40における段差部41の近傍
に凹部を形成しておいてもよい。
極46A及び低部電極46Bをマスクとして結晶異方性
ドライエッチングを行なう前に異方性ドライエッチング
を行なって、導電性基板40における段差部41の近傍
に凹部を形成しておいてもよい。
【0123】以下、本発明の第3実施例に係る電界放射
型電子源の第2の製造方法について図9を参照しながら
説明する。
型電子源の第2の製造方法について図9を参照しながら
説明する。
【0124】まず、面方位が(100)であるシリコン
基板よりなる導電性基板50の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリソグラ
フィーを行なうことにより、シリコン基板表面の<01
1>方向に沿って境界部を有する帯状のエッチング保護
用の第1のマスク57を形成する。その後、第1のマス
ク57を用いて導電性基板50に基板表面に対してほぼ
垂直な方向から異方性ドライエッチングを行なうことに
より、図9(a)に示すように、第1のマスク57の境
界部に基板表面に対して垂直な段差部51を形成すると
共に、該段差部51の両側に低部表面52及び高部表面
53をそれぞれ形成する。
基板よりなる導電性基板50の表面に酸化シリコン膜を
形成した後、該酸化シリコン膜に対してフォトリソグラ
フィーを行なうことにより、シリコン基板表面の<01
1>方向に沿って境界部を有する帯状のエッチング保護
用の第1のマスク57を形成する。その後、第1のマス
ク57を用いて導電性基板50に基板表面に対してほぼ
垂直な方向から異方性ドライエッチングを行なうことに
より、図9(a)に示すように、第1のマスク57の境
界部に基板表面に対して垂直な段差部51を形成すると
共に、該段差部51の両側に低部表面52及び高部表面
53をそれぞれ形成する。
【0125】次に、第1のマスク57を除去した後、図
9(b)に示すように、熱酸化法により、高部表面5
3、段差部51及び低部表面52の表面部に熱酸化膜5
5を形成し、該熱酸化膜55の上にスパッタ法により金
属膜56及び酸化シリコン膜59を蒸着する。その後、
段差部51を挟んで1μm以下の間隔をおいて高部電極
56A及び低部電極56Bが配置されるように、酸化シ
リコン膜59の上にレジストによりエッチング保護用の
第2のマスク58を形成する。
9(b)に示すように、熱酸化法により、高部表面5
3、段差部51及び低部表面52の表面部に熱酸化膜5
5を形成し、該熱酸化膜55の上にスパッタ法により金
属膜56及び酸化シリコン膜59を蒸着する。その後、
段差部51を挟んで1μm以下の間隔をおいて高部電極
56A及び低部電極56Bが配置されるように、酸化シ
リコン膜59の上にレジストによりエッチング保護用の
第2のマスク58を形成する。
【0126】次に、第2のマスク58を用いて酸化シリ
コン膜59、金属膜56及び熱酸化膜55に対して異方
性ドライエッチングを行なうことにより、図9(c)に
示すように、段差部51の近傍の酸化シリコン膜59、
金属膜56及び熱酸化膜55を除去して、帯状の酸化シ
リコン膜59A、高部電極56A、低部電極56B、高
部絶縁膜55A及び低部絶縁膜55Bを形成する。
コン膜59、金属膜56及び熱酸化膜55に対して異方
性ドライエッチングを行なうことにより、図9(c)に
示すように、段差部51の近傍の酸化シリコン膜59、
金属膜56及び熱酸化膜55を除去して、帯状の酸化シ
リコン膜59A、高部電極56A、低部電極56B、高
部絶縁膜55A及び低部絶縁膜55Bを形成する。
【0127】次に、高部電極56A及び低部電極56B
をマスクとして結晶異方性ドライエッチングを行なうこ
とにより、図9(d)に示すように、導電性基板50に
おける段差部51の近傍に凹部が形成されると共に、
(100)面の高部平面53と(111)面の段差部5
1との間の角部には鋭角な断面形状を持ち直線状に延び
る突出部44が形成される。
をマスクとして結晶異方性ドライエッチングを行なうこ
とにより、図9(d)に示すように、導電性基板50に
おける段差部51の近傍に凹部が形成されると共に、
(100)面の高部平面53と(111)面の段差部5
1との間の角部には鋭角な断面形状を持ち直線状に延び
る突出部44が形成される。
【0128】次に、導電性基板50に対して熱酸化を行
なうと、導電性基板50の段差部51の近傍の凹部の周
辺部が熱酸化され、熱酸化膜50aが形成される。
なうと、導電性基板50の段差部51の近傍の凹部の周
辺部が熱酸化され、熱酸化膜50aが形成される。
【0129】次に、導電性基板50を弗酸の水溶液中に
浸すと、図9(e)に示すように、高部絶縁膜55Aに
おける突出部54の近傍が除去されて、鋭角な断面を持
つ急峻な突出部54が露出し、該突出部54によって陰
極が構成される。
浸すと、図9(e)に示すように、高部絶縁膜55Aに
おける突出部54の近傍が除去されて、鋭角な断面を持
つ急峻な突出部54が露出し、該突出部54によって陰
極が構成される。
【0130】尚、第2の製造方法においては、導電性基
板50として、シリコン結晶基板を用いているが、これ
に代えて、ガリウム砒素等の結晶基板を用いることも可
能である。
板50として、シリコン結晶基板を用いているが、これ
に代えて、ガリウム砒素等の結晶基板を用いることも可
能である。
【0131】尚、以上の各実施例においては、陰極とな
る突出部は直線状であったが、これに代えて、段差部を
形成するためのエッチングマスクの境界部を櫛状の凹凸
形状又は鋸歯状のジグザグの三角形状に加工してもよ
い。このようにすると、三次元的に最も急峻となる部位
から電子が放射されることになり、点状の陰極を有する
電子源を作製することが可能である。
る突出部は直線状であったが、これに代えて、段差部を
形成するためのエッチングマスクの境界部を櫛状の凹凸
形状又は鋸歯状のジグザグの三角形状に加工してもよ
い。このようにすると、三次元的に最も急峻となる部位
から電子が放射されることになり、点状の陰極を有する
電子源を作製することが可能である。
【0132】図10は本発明の第4実施例に係る電界放
射型電子源を示しており、(a)は平面構造を、(b)
は(a)におけるX−X線の断面構造を示している。
射型電子源を示しており、(a)は平面構造を、(b)
は(a)におけるX−X線の断面構造を示している。
【0133】図10に示すように、面方位が(100)
であるシリコンよりなる導電性基板70の上には、ワイ
ングラス状の断面構造を持つ複数の段差部71を介して
複数の低部表面72及び高部表面73がそれぞれ櫛状に
形成されており、各高部表面73と各段差部71との間
に形成される鋭角な断面を持つ突出部74が陰極とな
る。各高部表面73の上にはそれぞれ高部絶縁膜75A
を介して高部電極76Aが形成されており、各低部表面
72の上にはそれぞれ低部絶縁膜75Bを介して低部電
極76Bが形成されている。高部表面73と低部表面7
2との間の境界領域77は互いに直交する<011>方
向に形成されている。突出部74は急峻な断面形状を有
しているが、特に出隅部74aにおいては3次元的に最
も急峻な構造となり、この出隅部74aから電子が放射
される。
であるシリコンよりなる導電性基板70の上には、ワイ
ングラス状の断面構造を持つ複数の段差部71を介して
複数の低部表面72及び高部表面73がそれぞれ櫛状に
形成されており、各高部表面73と各段差部71との間
に形成される鋭角な断面を持つ突出部74が陰極とな
る。各高部表面73の上にはそれぞれ高部絶縁膜75A
を介して高部電極76Aが形成されており、各低部表面
72の上にはそれぞれ低部絶縁膜75Bを介して低部電
極76Bが形成されている。高部表面73と低部表面7
2との間の境界領域77は互いに直交する<011>方
向に形成されている。突出部74は急峻な断面形状を有
しているが、特に出隅部74aにおいては3次元的に最
も急峻な構造となり、この出隅部74aから電子が放射
される。
【0134】尚、高部表面73と低部表面72とを横切
る断面形状は、図7に基づき説明した第3実施例に係る
電子源の断面構造とほぼ同様であり、第4実施例に係る
電界放射型電子源の製造方法は図8に基づき説明した第
3実施例に係る電子源の製造法方法とほぼ同様である。
る断面形状は、図7に基づき説明した第3実施例に係る
電子源の断面構造とほぼ同様であり、第4実施例に係る
電界放射型電子源の製造方法は図8に基づき説明した第
3実施例に係る電子源の製造法方法とほぼ同様である。
【0135】第4実施例に係る電界放射型電子源におい
ては、高部電極76A及び低部電極76Bの一方又は両
方に、陰極に対して正となる電圧を印加することによ
り、陰極から電子が放射されると共に、放射される電子
の量及び方向を制御することができる。
ては、高部電極76A及び低部電極76Bの一方又は両
方に、陰極に対して正となる電圧を印加することによ
り、陰極から電子が放射されると共に、放射される電子
の量及び方向を制御することができる。
【0136】図11は本発明の第5実施例に係る電界放
射型電子源を示しており、(a)は平面構造を示し、
(b)は(a)におけるXI−XI線の断面構造を示してい
る。
射型電子源を示しており、(a)は平面構造を示し、
(b)は(a)におけるXI−XI線の断面構造を示してい
る。
【0137】第1〜第4実施例に係る電界放射型電子源
は、各高部電極及び各低部電極に独立して電圧を印加で
きる構造であったが、予め高部電極及び低部電極を電気
的に接続しており、高部電極及び低部電極を電子の引出
し電極として使用し、陰極から放射され別途設けられた
陽極に到達する電子を制御することが可能である。第5
実施例は、このような構造を持っており、電子源をアレ
イ状に配列させると共に、陰極となる突出部の長さをよ
り大きくすることにより、電流量が更に大きな電子源を
実現するものである。
は、各高部電極及び各低部電極に独立して電圧を印加で
きる構造であったが、予め高部電極及び低部電極を電気
的に接続しており、高部電極及び低部電極を電子の引出
し電極として使用し、陰極から放射され別途設けられた
陽極に到達する電子を制御することが可能である。第5
実施例は、このような構造を持っており、電子源をアレ
イ状に配列させると共に、陰極となる突出部の長さをよ
り大きくすることにより、電流量が更に大きな電子源を
実現するものである。
【0138】図11に示すように、所定形状の低部表面
82及び高部表面83がアレイ状に配置されており、高
部表面83と低部表面82との間の段差部81を挟んで
所定形状の凹部87が形成されている。尚、図11
(a)における一点鎖線は凹部87を形成する前の高部
表面83の平面形状を示している。第5実施例の電界放
射型電子源においては、各辺が<011>方向に配置さ
れた四角形の高部表面83が低部表面82に包囲された
状態で配置されており、高部表面83における凹部87
に臨む部位、つまり高部表面83と段差部81との角部
である突出部84(図11(a)においては太線により
示している)が形成されており、該突出部84により陰
極が構成される。図11(b)に示すように、高部表面
83の上には高部絶縁層85Aを介して高部電極86A
が形成されており、低部表面82の上には低部絶縁膜8
5Bを介して低部電極86Bが形成されている。そし
て、前述したように、高部電極86Aと低部電極86B
とは電気的に接続されており、同時に電圧が印加され
る。
82及び高部表面83がアレイ状に配置されており、高
部表面83と低部表面82との間の段差部81を挟んで
所定形状の凹部87が形成されている。尚、図11
(a)における一点鎖線は凹部87を形成する前の高部
表面83の平面形状を示している。第5実施例の電界放
射型電子源においては、各辺が<011>方向に配置さ
れた四角形の高部表面83が低部表面82に包囲された
状態で配置されており、高部表面83における凹部87
に臨む部位、つまり高部表面83と段差部81との角部
である突出部84(図11(a)においては太線により
示している)が形成されており、該突出部84により陰
極が構成される。図11(b)に示すように、高部表面
83の上には高部絶縁層85Aを介して高部電極86A
が形成されており、低部表面82の上には低部絶縁膜8
5Bを介して低部電極86Bが形成されている。そし
て、前述したように、高部電極86Aと低部電極86B
とは電気的に接続されており、同時に電圧が印加され
る。
【0139】第5実施例に係る電界放射型電子源の製造
方法は、第3実施例の電子源とほぼ同様であり、図8に
おける帯状のエッチング用の第1のマスク47の代わり
に四角形のエッチング用マスクを用いればよい。
方法は、第3実施例の電子源とほぼ同様であり、図8に
おける帯状のエッチング用の第1のマスク47の代わり
に四角形のエッチング用マスクを用いればよい。
【0140】尚、図11においては、高部表面83の対
向する長辺にそれぞれ凹部87を形成したが、これに代
えて、図12に示すように、高部表面83の4つの辺の
すべてに凹部87を形成してもよい。このようにする
と、更に大きな電流量を得ることができる。
向する長辺にそれぞれ凹部87を形成したが、これに代
えて、図12に示すように、高部表面83の4つの辺の
すべてに凹部87を形成してもよい。このようにする
と、更に大きな電流量を得ることができる。
【0141】また、第5実施例においては、高部表面8
3及び低部表面82の上に各一層の高部電極86A及び
低部電極86Bを形成する場合を示したが、高部電極8
6A及び低部電極86Bは必ずしも一層である必要はな
く、高部電極86A及び低部電極86Bの上に絶縁膜を
介して第2層目の高部電極及び低部電極が形成されてい
てもよい。このようにすると、第1層目の電極により引
き出された電子の量を第2層目の電極により制御するこ
とが可能である。この場合、第1層目の高部電極及び低
部電極をX方向に配列された複数の電極に分離し、第2
層目の高部電極及び低部電極をX方向に直交するY方向
に配列された複数の電極に分離することにより、放射さ
れる電子源を二次元的に選択することができる。これに
より画像表示素子等への応用が可能となる。
3及び低部表面82の上に各一層の高部電極86A及び
低部電極86Bを形成する場合を示したが、高部電極8
6A及び低部電極86Bは必ずしも一層である必要はな
く、高部電極86A及び低部電極86Bの上に絶縁膜を
介して第2層目の高部電極及び低部電極が形成されてい
てもよい。このようにすると、第1層目の電極により引
き出された電子の量を第2層目の電極により制御するこ
とが可能である。この場合、第1層目の高部電極及び低
部電極をX方向に配列された複数の電極に分離し、第2
層目の高部電極及び低部電極をX方向に直交するY方向
に配列された複数の電極に分離することにより、放射さ
れる電子源を二次元的に選択することができる。これに
より画像表示素子等への応用が可能となる。
【0142】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電界放射型電子源
によると、陰極を基板に対するエッチングによって形成
できるので、基板の中央部と周縁部とにおいて同一形状
を持つ陰極を再現性良く実現でき、また、陰極と高部電
極との距離を絶縁層の厚さによって決定できるので、陰
極と高部電極との距離をサブミクロンオーダーで制御可
能になる。さらに、陰極をリフトオフプロセスを用いる
ことなく形成できるため、半導体プロセスに陰極形成工
程を組み込むことが可能になるので、電子源とLSIと
の一体集積化が可能となる。
によると、陰極を基板に対するエッチングによって形成
できるので、基板の中央部と周縁部とにおいて同一形状
を持つ陰極を再現性良く実現でき、また、陰極と高部電
極との距離を絶縁層の厚さによって決定できるので、陰
極と高部電極との距離をサブミクロンオーダーで制御可
能になる。さらに、陰極をリフトオフプロセスを用いる
ことなく形成できるため、半導体プロセスに陰極形成工
程を組み込むことが可能になるので、電子源とLSIと
の一体集積化が可能となる。
【0143】高部電極と低部電極とを電気的に分離し、
高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引き出し電
極として機能させると共に他方の電極を陽極として機能
させ、一方の電極に印加する電圧を変化させることによ
り、3極管素子を簡易に実現できる。また、陰極と対向
するように陽極を別途配置すると、一方又は他方の電極
に印加される電圧を変化させることにより、陰極から放
射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御できるの
で、4極管素子又は電子線偏光素子を簡易に実現でき
る。
高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引き出し電
極として機能させると共に他方の電極を陽極として機能
させ、一方の電極に印加する電圧を変化させることによ
り、3極管素子を簡易に実現できる。また、陰極と対向
するように陽極を別途配置すると、一方又は他方の電極
に印加される電圧を変化させることにより、陰極から放
射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御できるの
で、4極管素子又は電子線偏光素子を簡易に実現でき
る。
【0144】一方、高部電極と低部電極とを電気的に接
続し、陰極と対向するように陽極を別途配置し、一方及
び他方の電極に同時に電圧を印加することにより、陰極
から放射される電子の大部分を陽極に到達させることが
できるので、陽極から陰極に大電流が流れる電子源を実
現できる。
続し、陰極と対向するように陽極を別途配置し、一方及
び他方の電極に同時に電圧を印加することにより、陰極
から放射される電子の大部分を陽極に到達させることが
できるので、陽極から陰極に大電流が流れる電子源を実
現できる。
【0145】請求項2の発明に係る電界放射型電子源に
よると、高部電極及び低部電極を共に引き出し電極とし
て機能させることができるので、陽極から陰極に大電流
が流れる電子源を実現できる。
よると、高部電極及び低部電極を共に引き出し電極とし
て機能させることができるので、陽極から陰極に大電流
が流れる電子源を実現できる。
【0146】請求項3の発明に係る電界放射型電子源に
よると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引
き出し電極として機能させると共に、他方の電極を陽極
として機能させることができる。
よると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引
き出し電極として機能させると共に、他方の電極を陽極
として機能させることができる。
【0147】請求項4の発明に係る電界放射型電子源に
よると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引
き出し電極として機能させると共に他方の電極を制御電
極として機能させ、陰極と対向するように陽極を別途配
置することにより、4極管素子又は電子線偏光素子を簡
易に実現できる。
よると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引
き出し電極として機能させると共に他方の電極を制御電
極として機能させ、陰極と対向するように陽極を別途配
置することにより、4極管素子又は電子線偏光素子を簡
易に実現できる。
【0148】請求項5の発明に係る電界放射型電子源に
よると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引
き出し電極として機能させると共に他方の電極を陽極と
して機能させることにより3極管素子を簡易に実現でき
る。
よると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を引
き出し電極として機能させると共に他方の電極を陽極と
して機能させることにより3極管素子を簡易に実現でき
る。
【0149】請求項6又は7の発明に係る電界放射型電
子源によると、鋭角な断面形状を持つ陰極が結晶異方性
エッチングにより形成されるので、均一な断面形状の陰
極を再現性良く実現できる。
子源によると、鋭角な断面形状を持つ陰極が結晶異方性
エッチングにより形成されるので、均一な断面形状の陰
極を再現性良く実現できる。
【0150】請求項8の発明に係る電界放射型電子源に
よると、鋭角な断面形状を持ち低電流で電子を放射でき
る線状の陰極を再現性良く実現できる。
よると、鋭角な断面形状を持ち低電流で電子を放射でき
る線状の陰極を再現性良く実現できる。
【0151】請求項9の発明に係る電界放射型電子源に
よると、鋭角な断面形状を持ち極めて低電流で電子を放
射できる点状の陰極を再現性良く実現できる。
よると、鋭角な断面形状を持ち極めて低電流で電子を放
射できる点状の陰極を再現性良く実現できる。
【0152】請求項10の発明に係る電界放射型電子源
によると、陰極と引き出し電極との組み合わせよりなる
単体の電子源を直線状又はマトリックス状に効率良く配
列させることができる。
によると、陰極と引き出し電極との組み合わせよりなる
単体の電子源を直線状又はマトリックス状に効率良く配
列させることができる。
【0153】また、請求項1の発明と同様に、高部電極
と低部電極とを電気的に分離し、高部電極及び低部電極
のうちの一方の電極を引き出し電極として機能させると
共に他方の電極を陽極として機能させ、一方の電極に印
加する電圧を変化させることにより、3極管素子を簡易
に実現できる。また、陰極と対向するように陽極を別途
配置すると、一方又は他方の電極に印加される電圧を変
化させることにより、陰極から放射され陽極に向かう電
子の量又は方向を制御できるので、4極管素子又は電子
線偏光素子を簡易に実現できる。一方、高部電極と低部
電極とを電気的に接続し、陰極と対向するように陽極を
別途配置し、一方及び他方の電極に同時に電圧を印加す
ることにより、陰極から放射される電子の大部分を陽極
に到達させることができるので、陽極から陰極に大電流
が流れる電子源を実現できる。
と低部電極とを電気的に分離し、高部電極及び低部電極
のうちの一方の電極を引き出し電極として機能させると
共に他方の電極を陽極として機能させ、一方の電極に印
加する電圧を変化させることにより、3極管素子を簡易
に実現できる。また、陰極と対向するように陽極を別途
配置すると、一方又は他方の電極に印加される電圧を変
化させることにより、陰極から放射され陽極に向かう電
子の量又は方向を制御できるので、4極管素子又は電子
線偏光素子を簡易に実現できる。一方、高部電極と低部
電極とを電気的に接続し、陰極と対向するように陽極を
別途配置し、一方及び他方の電極に同時に電圧を印加す
ることにより、陰極から放射される電子の大部分を陽極
に到達させることができるので、陽極から陰極に大電流
が流れる電子源を実現できる。
【0154】請求項11の発明に係る電界放射型電子源
によると、高部電極及び低部電極の両方を電子の引き出
し電極として機能させることができる。
によると、高部電極及び低部電極の両方を電子の引き出
し電極として機能させることができる。
【0155】請求項12の発明に係る電界放射型電子源
によると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を
引き出し電極として機能させ且つ他方の電極を陽極とし
て機能させることができると共に、陰極と対向するよう
に陽極を別途配置することにより、一方及び他方の電極
に印加される電圧を変化させることにより、陰極から放
射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御できる。
によると、高部電極及び低部電極のうちの一方の電極を
引き出し電極として機能させ且つ他方の電極を陽極とし
て機能させることができると共に、陰極と対向するよう
に陽極を別途配置することにより、一方及び他方の電極
に印加される電圧を変化させることにより、陰極から放
射され陽極に向かう電子の量又は方向を制御できる。
【0156】請求項13の発明に係る電界放射型電子源
の製造方法によると、陰極をリフトオフプロセスを用い
ることなく形成できるため、半導体プロセスに陰極形成
工程を組み込むことが可能になるので電子源とLSIと
の一体集積化が可能になり、また、陰極と高部電極との
距離を絶縁層の厚さによって決定できるので、陰極と高
部電極との距離をサブミクロンオーダーで制御可能にな
る。
の製造方法によると、陰極をリフトオフプロセスを用い
ることなく形成できるため、半導体プロセスに陰極形成
工程を組み込むことが可能になるので電子源とLSIと
の一体集積化が可能になり、また、陰極と高部電極との
距離を絶縁層の厚さによって決定できるので、陰極と高
部電極との距離をサブミクロンオーダーで制御可能にな
る。
【0157】請求項14の発明に係る電界放射型電子源
の製造方法によると、陰極の形状をエッチング条件によ
って規制できるので、基板の中央部と周縁部とにおいて
同一形状を持つ陰極を再現性良く実現でき、また、段差
部により隔てられた高部電極及び低部電極を自己整合的
に形成することができる。
の製造方法によると、陰極の形状をエッチング条件によ
って規制できるので、基板の中央部と周縁部とにおいて
同一形状を持つ陰極を再現性良く実現でき、また、段差
部により隔てられた高部電極及び低部電極を自己整合的
に形成することができる。
【0158】請求項15の発明に係る電界放射型電子源
の製造方法によると、陰極の形状をエッチング条件によ
って規制できるので、基板の中央部と周縁部とにおいて
同一形状を持つ陰極を再現性良く実現でき、また、高部
電極と低部電極との距離をエッチングマスクにより制御
できる。
の製造方法によると、陰極の形状をエッチング条件によ
って規制できるので、基板の中央部と周縁部とにおいて
同一形状を持つ陰極を再現性良く実現でき、また、高部
電極と低部電極との距離をエッチングマスクにより制御
できる。
【0159】請求項16の発明に係る電気放射型電子源
の製造方法によると、鋭角な断面形状を持つ陰極を方向
異方性エッチングにより形成できるので、均一な断面形
状の陰極を簡易に実現することができる。
の製造方法によると、鋭角な断面形状を持つ陰極を方向
異方性エッチングにより形成できるので、均一な断面形
状の陰極を簡易に実現することができる。
【0160】請求項17の発明に係る電界放射型電子源
の製造方法によると、鋭角な断面形状を持つ陰極を結晶
異方性エッチングにより形成できるので、均一な断面形
状の陰極を再現性良く実現することができる。
の製造方法によると、鋭角な断面形状を持つ陰極を結晶
異方性エッチングにより形成できるので、均一な断面形
状の陰極を再現性良く実現することができる。
【0161】請求項18の発明に係る電界放射型電子源
の製造方法によると、結晶性基板に対して方向異方性エ
ッチング及び結晶異方性エッチングを併用して段差部を
形成するので、均一な断面形状の陰極を簡易且つ再現性
良く実現することができる。請求項19の発明に係る電
界放射型電子源の製造方法によると、段差部の表面部分
に形成された酸化シリコン膜を除去する工程を有するた
め、急峻な断面形状を持つ陰極を簡易に実現することが
できる。
の製造方法によると、結晶性基板に対して方向異方性エ
ッチング及び結晶異方性エッチングを併用して段差部を
形成するので、均一な断面形状の陰極を簡易且つ再現性
良く実現することができる。請求項19の発明に係る電
界放射型電子源の製造方法によると、段差部の表面部分
に形成された酸化シリコン膜を除去する工程を有するた
め、急峻な断面形状を持つ陰極を簡易に実現することが
できる。
【0162】請求項20の発明に係る電解放射型電子源
の製造方法によると、陰極の形状をエッチング条件によ
って決定することができるので、基板の中央と周縁部と
において同一形状を持つ陰極を再現性良く実現でき、陰
極をリフトオフプロセスを用いることなく形成すること
ができるため、半導体プロセスに陰極形成工程を組み込
むことが可能になるので電子源とLSIとの一体集積化
が可能になり、陰極と高部電極との距離を制御が容易な
絶縁層の厚さによって決定できるので、陰極と高部電極
との距離をサブミクロンオーダーで制御可能になる。ま
た、シリコンよりなる段差部の表面部分に形成された酸
化シリコン膜を除去するため、急峻な断面形状を持つ陰
極を簡易に実現することができる。
の製造方法によると、陰極の形状をエッチング条件によ
って決定することができるので、基板の中央と周縁部と
において同一形状を持つ陰極を再現性良く実現でき、陰
極をリフトオフプロセスを用いることなく形成すること
ができるため、半導体プロセスに陰極形成工程を組み込
むことが可能になるので電子源とLSIとの一体集積化
が可能になり、陰極と高部電極との距離を制御が容易な
絶縁層の厚さによって決定できるので、陰極と高部電極
との距離をサブミクロンオーダーで制御可能になる。ま
た、シリコンよりなる段差部の表面部分に形成された酸
化シリコン膜を除去するため、急峻な断面形状を持つ陰
極を簡易に実現することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る電界放射型電子源の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】第1実施例に係る電界放射型電子源の第1の製
造方法の各工程を示す断面図である。
造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】第1実施例に係る電界放射型電子源の第2の製
造方法の各工程を示す断面図である。
造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】第1実施例に係る電界放射型電子源の第3の製
造方法の各工程を示す断面図である。
造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る電界放射型電子源の
斜視図である。
斜視図である。
【図6】第2実施例に係る電界放射型電子源の製造方法
の各工程を示す断面図である。
の各工程を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る電界放射型電子源の
斜視図である。
斜視図である。
【図8】第3実施例に係る電界放射型電子源の第1の製
造方法の各工程を示す断面図である。
造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】第3実施例に係る電界放射型電子源の第2の製
造方法の各工程を示す断面図である。
造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第4実施例に係る電界放射型電子源
を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)
におけるX−X線の断面図である。
を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)
におけるX−X線の断面図である。
【図11】本発明の第5実施例に係る電界放射型電子源
を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)
におけるXI−XI線の断面図である。
を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)
におけるXI−XI線の断面図である。
【図12】第5実施例に係る電界放射型電子源の変形例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図13】第1の従来の電界放射型電子源の製造方法の
各工程を示す断面図である。
各工程を示す断面図である。
【図14】第2の従来の電界放射型電子源の製造方法の
各工程を示す断面図である。
各工程を示す断面図である。
【図15】第3の従来の電界放射型電子源の斜視図であ
る。
る。
【図16】第3の従来の電界放射型電子源の製造方法の
各工程を示す断面図である。
各工程を示す断面図である。
【図17】第4の従来の電界放射型電子源の製造方法の
各工程を示す断面図である。
各工程を示す断面図である。
10 導電性基板 11 段差部 12 低部表面 13 高部表面 14 突出部(陰極) 15A 高部絶縁膜 16A 高部電極 15B 低部絶縁膜 16A 低部電極 17A 酸化シリコン膜 17B マスク 20 導電性基板 21 段差部 22 低部表面 23 高部表面 24 突出部(陰極) 25A 高部絶縁膜 25B 低部絶縁膜 26A 高部電極 26B 低部電極 27 マスク 30 導電性基板 31 段差部 32 低部表面 33 高部表面 34 突出部(陰極) 35 酸化膜 35A 高部絶縁膜 35B 低部絶縁膜 36 金属膜 36A 高部電極 36B 低部電極 37 第1のマスク 38 第2のマスク 40 導電性膜 41 段差部 42 低部表面 43 高部表面 44 突出部(陰極) 45A 高部絶縁膜 45B 低部絶縁膜 46A 高部電極 46B 低部電極 47 第1のマスク 49 第2のマスク 50 導電性基板 50a 熱酸化膜 51 段差部 52 低部表面 53 高部表面 54 突出部(陰極) 55A 高部絶縁膜 55B 低部絶縁膜 56A 高部電極 56B 低部電極 57 第1のマスク 58 第2のマスク 59 酸化シリコン膜 59A 帯状の酸化シリコン膜 60 導電性基板 61 段差部 62 低部表面 63 高部表面 64 突出部(陰極) 65 熱酸化膜 65A 高部絶縁膜 65B 低部絶縁膜 66A 高部電極 66B 低部電極 67A 酸化シリコン膜 67B マスク 70 導電性基板 71 段差部 72 低部表面 73 高部表面 74 突出部(陰極) 74a 出隅部 75A 高部絶縁膜 75B 低部絶縁膜 76A 高部電極 76B 低部電極 77 境界領域 80 導電性基板 81 段差部 82 低部表面 83 高部表面 84 突出部(陰極) 85A 高部絶縁膜 85B 低部絶縁膜 86A 高部電極 86B 低部電極 87 凹部
Claims (20)
- 【請求項1】 基板上に段差部を介して形成された低部
表面及び導電性の高部表面と、 前記高部表面と前記段差部との角部に形成された陰極
と、 前記高部表面の上に絶縁層を介して形成され、前記陰極
と対向し且つ前記陰極と電気的に絶縁されている高部電
極と、 前記低部表面の上に形成され、前記陰極と対向し且つ前
記陰極と電気的に絶縁されている低部電極と、 前記高部電極及び低部電極のうちの少なくとも1つと前
記陰極との間に電圧が印加されると前記陰極から電子を
放射することを特徴とする電界放射型電子源。 - 【請求項2】 前記高部電極と前記低部電極とは電気的
に接続されており、 前記高部電極及び低部電極に前記陰極に対して正の電圧
が印加されることを特徴とする請求項1に記載の電界放
射型電子源。 - 【請求項3】 前記高部電極と前記低部電極とは電気的
に分離されており、 前記高部電極と前記低部電極とに対して互いに独立に電
圧が印加されることを特徴とする請求項1に記載の電界
放射型電子源。 - 【請求項4】 前記高部電極及び低部電極に印加される
電圧をそれぞれ制御することにより、前記陰極から放射
され陽極に向かう電子の量又は方向を制御することを特
徴とする請求項3に記載の電界放射型電子源。 - 【請求項5】 前記高部電極及び低部電極のうちの一方
の電極に前記陰極に対して正の一定の電圧を印加する一
方、前記高部電極及び低部電極のうちの他方の電極に印
加する電圧を変化させることにより、前記陰極から放射
され前記一方の電極に向かう電子の量を変化させること
を特徴とする請求項3に記載の電界放射型電子源。 - 【請求項6】 前記基板は結晶性の基板であり、 前記陰極は、前記基板に対する結晶異方性エッチングに
よって前記高部表面と前記段差部との角部に鋭角に形成
されていることを特徴とする請求項1に記載の電界放射
型電子源。 - 【請求項7】 前記基板は結晶性の基板であり、 前記高部表面は前記基板の(100)面に形成されてい
ることを特徴とする請求項6に記載の電界放射型電子
源。 - 【請求項8】 前記陰極は、前記基板に対する結晶異方
性エッチングによって前記段差部に<011>方向に延
びる(111)面が露出することにより、鋭角な断面形
状を持つ線状に形成されていることを特徴とする請求項
7に記載の電界放射型電子源。 - 【請求項9】 前記陰極は、前記基板に対する結晶異方
性エッチングによって前記段差部に<011>方向に延
び且つ互いに直交する(111)面が露出することによ
り、鋭角な断面形状を持つ点状に形成されていることを
特徴とする請求項7に記載の電界放射型電子源。 - 【請求項10】 基板上にそれぞれ段差部を介して形成
され且つ直線状又はマトリックス状に配置された複数の
低部表面及び複数の導電性の高部表面と、 前記複数の高部表面と前記複数の段差部との角部に形成
された複数の陰極と、 前記複数の高部表面の上に絶縁層を介して形成され、前
記陰極と対向し且つ前記陰極と電気的に絶縁されている
複数の高部電極と、 前記複数の低部表面の上に形成され、前記陰極と対向し
且つ前記陰極と電気的に絶縁されている複数の低部電極
とを備え、 前記複数の高部電極及び複数の低部電極のうちの少なく
とも一方の複数の電極と前記複数の陰極との間に電圧が
印加されると前記複数の陰極から電子を放射することを
特徴とする電界放射型電子源。 - 【請求項11】 前記複数の高部電極と前記複数の低部
電極とは電気的に接続されており、 前記複数の高部電極及び複数の低部電極に前記陰極に対
して正の電圧が印加されることを特徴とする請求項10
に記載の電界放射型電子源。 - 【請求項12】 前記複数の高部電極と前記複数の低部
電極とは電気的に分離されており、 前記複数の高部電極と前記複数の低部電極とに対して互
いに独立に電圧が印加されることを特徴とする請求項1
0に記載の電界放射型電子源。 - 【請求項13】 導電性基板の上に段差部を介して高部
表面及び低部表面を形成することにより、前記高部表面
と前記段差部との角部に陰極を形成する陰極形成工程
と、 前記高部表面上に絶縁層を介して高部電極を形成すると
共に、前記低部表面上に絶縁層を介して低部電極を形成
する電極形成工程とを備えていることを特徴とする電界
放射型電子源の製造方法。 - 【請求項14】 前記陰極形成工程は、前記導電性基板
上に所定形状のエッチングマスクを形成する第1の工程
と、前記エッチングマスクを用いて前記導電性基板に対
してエッチングを行なうことにより前記段差部を形成す
る第2の工程とを有し、 前記電極形成工程は、前記高部表面及び低部表面の上
に、基板表面に対して垂直な方向から絶縁性材料及び導
電性材料を順次蒸着することにより、前記高部電極及び
低部電極を形成する工程を有していることを特徴とする
請求項13に記載の電界放射型電子源の製造方法。 - 【請求項15】 前記陰極形成工程は、導電性基板上に
所定形状の第1のエッチングマスクを形成する第1の工
程と、前記第1のエッチングマスクを用いて前記導電性
基板に対してエッチングを行なうことにより前記段差部
を形成する第2の工程とを有し、 前記電極形成工程は、前記導電性基板の上に絶縁層を介
して導電性膜を形成する第1の工程と、前記導電性膜の
上に所定形状の第2のエッチングマスクを形成する第2
の工程と、前記第2のエッチングマスクを用いて前記導
電性膜に対してエッチングを行なうことにより前記高部
電極及び低部電極を形成する第3の工程とを有している
ことを特徴とする請求項13に記載の電界放射型電子源
の製造方法。 - 【請求項16】 前記陰極形成工程における第2の工程
は、前記エッチングとして基板表面に垂直な方向に対し
て傾斜する方向から方向異方性エッチングを行なうこと
により、鋭角な断面形状を持つ前記角部を形成する工程
を含むことを特徴とする請求項14又は15に記載の電
界放射型電子源の製造方法。 - 【請求項17】 前記導電性基板は結晶性の基板であ
り、 前記陰極形成工程における第2の工程は、前記エッチン
グとして結晶異方性エッチングを行なうことにより、鋭
角な断面形状を持つ前記角部を形成する工程を含むこと
を特徴とする請求項14又は15に記載の電界放射型電
子源の製造方法。 - 【請求項18】 前記導電性基板は結晶性の基板であ
り、 前記陰極形成工程における第2の工程は、前記エッチン
グとして、基板表面に垂直な方向に対して傾斜する方向
から方向異方性エッチングを行なった後、結晶異方性エ
ッチングを行なうことにより、鋭角な断面形状を持つ前
記角部を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1
4又は15に記載の電界放射型電子源の製造方法。 - 【請求項19】 前記導電性基板は、シリコンよりなる
基板であり、 前記陰極形成工程は、前記第2の工程の後に、前記導電
性基板に対して熱処理を行なって前記段差部の表面部分
に酸化シリコン膜を形成した後、該酸化シリコン膜を除
去することにより、前記角部を急峻な断面形状にする第
3の工程を有していることを特徴とする請求項14又は
15に記載の電界放射型電子源の製造方法。 - 【請求項20】 シリコンよりなる導電性基板の上に酸
化シリコン膜よりなる所定形状のエッチングマスクを形
成する第1の工程と、 前記エッチングマスクを用いて前記導電性基板に対して
エッチングを行なって前記導電性基板の上に段差部を介
して高部表面及び低部表面を形成することにより、前記
高部表面と前記段差部との角部に陰極を形成する第2の
工程と、 前記導電性基板に対して熱処理を行なうこと
により、前記高部表面及び低部表面の上にそれぞれ絶縁
層を形成すると共に前記段差部の表面部分に酸化シリコ
ン膜を形成する第3の工程と、 前記導電性基板の上に基板表面に対して垂直な方向から
導電性材料を蒸着することにより、前記高部表面の上に
前記絶縁層を介して高部電極を形成すると共に前記低部
表面の上に前記絶縁層を介して低部電極を形成する第4
の工程と、 前記段差部の表面部分に形成された酸化シリコン膜を除
去することにより、前記角部を急峻な断面形状にする第
5の工程とを備えていることを特徴とする電界放射型電
子源の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11035495A JPH08306302A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 電界放射型電子源及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11035495A JPH08306302A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 電界放射型電子源及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08306302A true JPH08306302A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14533649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11035495A Withdrawn JPH08306302A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 電界放射型電子源及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08306302A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006329968A (ja) * | 2005-04-26 | 2006-12-07 | Seiko Instruments Inc | 近視野光発生素子の製造方法 |
| JP2008166293A (ja) * | 2002-12-03 | 2008-07-17 | Ind Technol Res Inst | 電界放出ディスプレイの三極管構造の製法 |
| JP2010188493A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Toppan Printing Co Ltd | ナノ炭素材料複合基板、電子放出素子、ナノ炭素材料複合基板の製造方法 |
| CN101930887A (zh) * | 2009-06-23 | 2010-12-29 | 佳能株式会社 | 图像显示装置 |
| JP2011090001A (ja) * | 2005-04-26 | 2011-05-06 | Seiko Instruments Inc | 近視野光発生素子の製造方法 |
| JP2012037527A (ja) * | 2006-01-16 | 2012-02-23 | Seiko Instruments Inc | 近接場光発生素子の製造方法 |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP11035495A patent/JPH08306302A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008166293A (ja) * | 2002-12-03 | 2008-07-17 | Ind Technol Res Inst | 電界放出ディスプレイの三極管構造の製法 |
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