JPH083125A - マロンジアミド誘導体それを用いた光機能性素子及びその製造方法 - Google Patents
マロンジアミド誘導体それを用いた光機能性素子及びその製造方法Info
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- JPH083125A JPH083125A JP13532294A JP13532294A JPH083125A JP H083125 A JPH083125 A JP H083125A JP 13532294 A JP13532294 A JP 13532294A JP 13532294 A JP13532294 A JP 13532294A JP H083125 A JPH083125 A JP H083125A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】非線形光学特性が大きく透明性に優れたマロン
ジアミド誘導体及びそれを用いた光機能性素子の提供。 【構成】一般式〔1〕で表されるマロンジアミド誘導
体。(ただし、Ar1,Ar2は、水素もしくは有機性置
換基で置換されたベンゼン環,ナフタレン環,アントラ
セン環である) 【化17】
ジアミド誘導体及びそれを用いた光機能性素子の提供。 【構成】一般式〔1〕で表されるマロンジアミド誘導
体。(ただし、Ar1,Ar2は、水素もしくは有機性置
換基で置換されたベンゼン環,ナフタレン環,アントラ
セン環である) 【化17】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマロンジアミド誘導体そ
れを用いた光機能性素子及びその製造方法に関する。
れを用いた光機能性素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】非線形光学材料は、レーザー光などの強
い電磁場との相互作用により2次,3次の非線形応答を
示す材料であり、高調波発生,光混合,光パラメトリッ
ク発振,光変調,光スイッチなどの多くの素子機能を有
することから、レーザーの波長変換素子や光コンピュー
ティング用素子として、光通信の分野で重要な役割を占
めるものと注目を浴びている。中でも非線形光学効果の
一つである、第2高調波発生(SHG)を利用した波長
変換素子の開発が盛んである。
い電磁場との相互作用により2次,3次の非線形応答を
示す材料であり、高調波発生,光混合,光パラメトリッ
ク発振,光変調,光スイッチなどの多くの素子機能を有
することから、レーザーの波長変換素子や光コンピュー
ティング用素子として、光通信の分野で重要な役割を占
めるものと注目を浴びている。中でも非線形光学効果の
一つである、第2高調波発生(SHG)を利用した波長
変換素子の開発が盛んである。
【0003】従来、非線形光学材料は、ニオブ酸リチウ
ム(LiNbO3),リン酸2水素カリウム(KDP),
砒素化ガリウム(GaAs)などの無機材料および半導
体材料が主に検討されてきた。しかし、これらの材料は
その非線形光学定数が小さいこと、低い対レーザー光破
壊しきい値,潮解性,応答速度などの点において問題が
多い。それに対し有機化合物は非線形光学定数が大き
く、応答速度の速い材料が得られる可能性があることか
ら、近年では有機化合物系の非線形光学材料の研究,開
発が各方面で盛んに進められている。有機系の非線形光
学材料としては、メチルパラニトロアニリン(MN
A),メチルパラニトロ−N−オキサイドピリジン(P
OM)などの、非線形光学特性の優れた材料が既に見出
されている。
ム(LiNbO3),リン酸2水素カリウム(KDP),
砒素化ガリウム(GaAs)などの無機材料および半導
体材料が主に検討されてきた。しかし、これらの材料は
その非線形光学定数が小さいこと、低い対レーザー光破
壊しきい値,潮解性,応答速度などの点において問題が
多い。それに対し有機化合物は非線形光学定数が大き
く、応答速度の速い材料が得られる可能性があることか
ら、近年では有機化合物系の非線形光学材料の研究,開
発が各方面で盛んに進められている。有機系の非線形光
学材料としては、メチルパラニトロアニリン(MN
A),メチルパラニトロ−N−オキサイドピリジン(P
OM)などの、非線形光学特性の優れた材料が既に見出
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】波長変換素子や電気光
学素子に用いる有機非線形光学材料の開発は基本的に、
分子内に電子供与性基や電子吸引性基を有するπ電子共
役系の化合物を設計,探索すれば良いとされるものの、
次のような問題点がある。
学素子に用いる有機非線形光学材料の開発は基本的に、
分子内に電子供与性基や電子吸引性基を有するπ電子共
役系の化合物を設計,探索すれば良いとされるものの、
次のような問題点がある。
【0005】まず、分子及び結晶構造が反転対称中心を
持たないことが必要である。これは結晶構造の予測が現
在の理論計算の程度では事実上不可能であるので、有機
系のSHG材料探索の大きな問題点となっている。ま
た、SHG波長領域に化合物自身が吸収を持つと、レー
ザーの変換効率が低下するため、吸収波長端を短くする
必要がある。分子設計の段階で吸収波長端を短くするこ
とは比較的容易であるが、SHG活性の低下を生じない
材料の開発は困難である。このような問題点を解決する
ために、メタンジアミン安息香酸系の化合物が開発され
ている(特開平4−70821 号公報)。しかしながら、非
線形光学素子用材料として十分な機能を有する材料は見
出されておらず、より高特性な有機非線形光学材料の開
発が強く望まれている。
持たないことが必要である。これは結晶構造の予測が現
在の理論計算の程度では事実上不可能であるので、有機
系のSHG材料探索の大きな問題点となっている。ま
た、SHG波長領域に化合物自身が吸収を持つと、レー
ザーの変換効率が低下するため、吸収波長端を短くする
必要がある。分子設計の段階で吸収波長端を短くするこ
とは比較的容易であるが、SHG活性の低下を生じない
材料の開発は困難である。このような問題点を解決する
ために、メタンジアミン安息香酸系の化合物が開発され
ている(特開平4−70821 号公報)。しかしながら、非
線形光学素子用材料として十分な機能を有する材料は見
出されておらず、より高特性な有機非線形光学材料の開
発が強く望まれている。
【0006】従って本発明の目的は、非線形光学特性が
大きく、透明性に優れた有機非線形光学材料及びそれを
用いた光機能性素子を提供することにある。
大きく、透明性に優れた有機非線形光学材料及びそれを
用いた光機能性素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、発明者はマロンジアミド誘導体を設計,合成し、そ
の非線形光学特性の評価並びに吸収波長の測定を行っ
た。その結果、マロンジアミド誘導体は比較的大きな非
線形光学特性を有していると同時に、優れた透明性を有
していることを見出し本発明に到達した。課題を解決す
る手段は以下のとおりである。
め、発明者はマロンジアミド誘導体を設計,合成し、そ
の非線形光学特性の評価並びに吸収波長の測定を行っ
た。その結果、マロンジアミド誘導体は比較的大きな非
線形光学特性を有していると同時に、優れた透明性を有
していることを見出し本発明に到達した。課題を解決す
る手段は以下のとおりである。
【0008】第1の手段は、一般式〔1〕で表されるマ
ロンジアミド誘導体である。
ロンジアミド誘導体である。
【0009】(ただし、Ar1,Ar2は、水素もしくは
有機性置換基で置換されたベンゼン環,ナフタレン環,
アントラセン環である)
有機性置換基で置換されたベンゼン環,ナフタレン環,
アントラセン環である)
【0010】
【化4】
【0011】第2の手段は、一般式〔2〕で表されるマ
ロンジアミド誘導体である。
ロンジアミド誘導体である。
【0012】(ただし、Ar3,Ar4は、水素もしく
は、ニトロ基,シアノ基,イソシアネート基,カルボキ
シ基,アルキルスルフィニル基,アシルアミノ基,カル
バモイル基,スルファモイル基,アシルオキシ基,アル
キルオキシカルボニル基,アルキル基,アルコキシ基,
ヒドロキシ基,フェニル基,ハロゲン原子で置換された
ベンゼン環,ナフタレン環,アントラセン環である)
は、ニトロ基,シアノ基,イソシアネート基,カルボキ
シ基,アルキルスルフィニル基,アシルアミノ基,カル
バモイル基,スルファモイル基,アシルオキシ基,アル
キルオキシカルボニル基,アルキル基,アルコキシ基,
ヒドロキシ基,フェニル基,ハロゲン原子で置換された
ベンゼン環,ナフタレン環,アントラセン環である)
【0013】
【化5】
【0014】第3の手段は、一般式〔3〕で表されるマ
ロンジアミド誘導体である。
ロンジアミド誘導体である。
【0015】(ただし、Arは、ニトロ基,シアノ基,
カルボキシ基,カルバモイル基,スルファモイル基,ア
ルキルオキシカルボニル基,アルキル基,アルコキシ
基,ハロゲン原子で置換されたベンゼン環及びナフタレ
ン環である)
カルボキシ基,カルバモイル基,スルファモイル基,ア
ルキルオキシカルボニル基,アルキル基,アルコキシ
基,ハロゲン原子で置換されたベンゼン環及びナフタレ
ン環である)
【0016】
【化6】
【0017】第4の手段は、光の入射面及び出射面を有
し、第1の手段から第3の手段のいずれかに記載のマロ
ンジアミド誘導体を構成要素とすることを特徴とする光
機能性素子である。
し、第1の手段から第3の手段のいずれかに記載のマロ
ンジアミド誘導体を構成要素とすることを特徴とする光
機能性素子である。
【0018】第5の手段は、第1の手段から第3の手段
のいずれかに記載のマロンジアミド誘導体が、1mm角以
上の単結晶または前記マロンジアミド誘導体が高分子重
合体中に分散され外場中で配向させたフィルムからな
り、これが共振器中に保持されてなることを特徴とする
非線形光学素子である。
のいずれかに記載のマロンジアミド誘導体が、1mm角以
上の単結晶または前記マロンジアミド誘導体が高分子重
合体中に分散され外場中で配向させたフィルムからな
り、これが共振器中に保持されてなることを特徴とする
非線形光学素子である。
【0019】第6の手段は、マロンジアミド誘導体を分
散する透明高分子重合体が400nm以上に吸収を持た
ない重合体であることを特徴とする第5の手段に記載の
非線形光学素子である。
散する透明高分子重合体が400nm以上に吸収を持た
ない重合体であることを特徴とする第5の手段に記載の
非線形光学素子である。
【0020】第7の手段は、第1の手段から第3の手段
のいずれかに記載のマロンジアミド誘導体の単結晶もし
くは高分子分散体が、クラッド層に囲まれたコアとなる
べき空間に充填された光導波路を有することを特徴とす
る有機非線形光学素子である。
のいずれかに記載のマロンジアミド誘導体の単結晶もし
くは高分子分散体が、クラッド層に囲まれたコアとなる
べき空間に充填された光導波路を有することを特徴とす
る有機非線形光学素子である。
【0021】第8の手段は、光源と、該光源からの光を
集光する集光手段と、該集光手段により集光された光を
受けて第2高調波を発生する高調波発生手段を有する光
波長変換装置であって、該高調波発生手段は、第1の手
段から第3の手段のいずれかに示されるマロンジアミド
誘導体の単結晶または高分子分散体を光路内に備えたこ
とを特徴とする光波長変換装置である。
集光する集光手段と、該集光手段により集光された光を
受けて第2高調波を発生する高調波発生手段を有する光
波長変換装置であって、該高調波発生手段は、第1の手
段から第3の手段のいずれかに示されるマロンジアミド
誘導体の単結晶または高分子分散体を光路内に備えたこ
とを特徴とする光波長変換装置である。
【0022】第9の手段は、電気光学効果により光信号
のスイッチングや変調等を行う電気光学素子において、
第1の手段から第3の手段のいずれかに示されるマロン
ジアミド誘導体の単結晶または高分子分散体を光路内に
備えたことを特徴とする電気光学素子である。
のスイッチングや変調等を行う電気光学素子において、
第1の手段から第3の手段のいずれかに示されるマロン
ジアミド誘導体の単結晶または高分子分散体を光路内に
備えたことを特徴とする電気光学素子である。
【0023】第10の手段は、非晶質状態にある第1の
手段から第3の手段のいずれかに記載のマロンジアミド
誘導体を用いた光機能性素子の製造方法であって、該マ
ロンジアミド誘導体を相転移温度以上に一旦加熱した
後、外場を印加し冷却してなる工程を含む光機能性素子
の製造方法である。
手段から第3の手段のいずれかに記載のマロンジアミド
誘導体を用いた光機能性素子の製造方法であって、該マ
ロンジアミド誘導体を相転移温度以上に一旦加熱した
後、外場を印加し冷却してなる工程を含む光機能性素子
の製造方法である。
【0024】第11の手段は、非晶質状態にある第1の
手段から第3の手段いずれかに記載のマロンジアミド誘
導体を用いた光機能性素子の製造方法であって、該マロ
ンジアミド誘導体を外場中で融液もしくは溶液から固化
してなる工程を含む光機能性素子の製造方法である。
手段から第3の手段いずれかに記載のマロンジアミド誘
導体を用いた光機能性素子の製造方法であって、該マロ
ンジアミド誘導体を外場中で融液もしくは溶液から固化
してなる工程を含む光機能性素子の製造方法である。
【0025】本発明の有機性置換基としては、ニトロ
基,シアノ基,イソシアネート基,カルボキシ基,アル
キルスルホニル基,アリルスルホニル基,アルキルスル
フィニル基,アリルスルフィニル基,アシルアミノ基,
カルバモイル基,スルファモイル基,アシルオキシ基,
アルキルオキシカルボニル基,アリルオキシカルボニル
基,アルキル基,アリル基,アルコキシ基,アリルオキ
シ基,アルキルオキシスルホニル基,アリルオキシスル
ホニル基,アルキルチオ基,アリルチオ基,ヒドロキシ
基,チオール基,ハロゲン原子等が挙げられる。
基,シアノ基,イソシアネート基,カルボキシ基,アル
キルスルホニル基,アリルスルホニル基,アルキルスル
フィニル基,アリルスルフィニル基,アシルアミノ基,
カルバモイル基,スルファモイル基,アシルオキシ基,
アルキルオキシカルボニル基,アリルオキシカルボニル
基,アルキル基,アリル基,アルコキシ基,アリルオキ
シ基,アルキルオキシスルホニル基,アリルオキシスル
ホニル基,アルキルチオ基,アリルチオ基,ヒドロキシ
基,チオール基,ハロゲン原子等が挙げられる。
【0026】本発明のマロンジアミド誘導体を分散させ
る高分子重合体としては、アクリル酸,メチルアクリレ
ート,エチルアクリレート,ブチルアクリレート,メタ
クリル酸,メチルメタクリレート,エチルメタクリレー
ト,シクロヘキシルメタクリレート,フェニルメタクリ
レート,スチレンなどに代表されるモノマーを重合させ
た透明高分子重合体が用いられる。特に該重合体は40
0nm以上に吸収を持たない重合体であることが望まし
い。そして、該分散体を強電界下で配向させたものであ
る。また、該分散体は、あらかじめモノマー中に非線形
媒体を分散させ、強電界下において非線形材料を配向さ
せながら前記モノマーを重合させることによって得るこ
とができる。また、該非線形材料を分散させたモノマー
を重合させた後に該高分子重合体のガラス転移温度以上
に加熱し、強電界下で徐冷することによって得ることも
できる。
る高分子重合体としては、アクリル酸,メチルアクリレ
ート,エチルアクリレート,ブチルアクリレート,メタ
クリル酸,メチルメタクリレート,エチルメタクリレー
ト,シクロヘキシルメタクリレート,フェニルメタクリ
レート,スチレンなどに代表されるモノマーを重合させ
た透明高分子重合体が用いられる。特に該重合体は40
0nm以上に吸収を持たない重合体であることが望まし
い。そして、該分散体を強電界下で配向させたものであ
る。また、該分散体は、あらかじめモノマー中に非線形
媒体を分散させ、強電界下において非線形材料を配向さ
せながら前記モノマーを重合させることによって得るこ
とができる。また、該非線形材料を分散させたモノマー
を重合させた後に該高分子重合体のガラス転移温度以上
に加熱し、強電界下で徐冷することによって得ることも
できる。
【0027】さらに、前記式〔1〕もしくは〔2〕に記
載のマロンジアミド誘導体を高分子側鎖として導入して
も良く、該高分子材料は上記手法と同様に電場下で加熱
処理することにより非線形光学特性を付与することがで
きる。
載のマロンジアミド誘導体を高分子側鎖として導入して
も良く、該高分子材料は上記手法と同様に電場下で加熱
処理することにより非線形光学特性を付与することがで
きる。
【0028】図1〜図3に、本発明の化合物を用いた光
機能性素子の概略図を示す。図1,図2中1はクラッド
層を、2は非線形光学材料を示す。図3中3は基板、2
は非線形光学材料を示す。
機能性素子の概略図を示す。図1,図2中1はクラッド
層を、2は非線形光学材料を示す。図3中3は基板、2
は非線形光学材料を示す。
【0029】図4〜図6は、本発明の光機能性素子を応
用した光波長変換装置の模式構成図である。4は半透過
鏡である。5は光源である。6は光機能性素子である。
7は偏光板である。8及び9は入射光及び出射光を示
す。10は反射鏡、11は帰還光、12は他の入射光を
それぞれ示す。
用した光波長変換装置の模式構成図である。4は半透過
鏡である。5は光源である。6は光機能性素子である。
7は偏光板である。8及び9は入射光及び出射光を示
す。10は反射鏡、11は帰還光、12は他の入射光を
それぞれ示す。
【0030】図7は、本発明の光機能性素子を応用した
光波長変換装置の一具体例の模式図を示す。前記有機非
線形材料の単結晶またはその高分子分散体のコアとそれ
を囲むクラッド層を備えたSHG素子17に、レーザー
ダイオード13からのレーザー光18(GaAlAs半導体レ
ーザ光;波長0.88〜0.75μm)をコリメーター1
4,アナモルフィックプリズムペア15および集光レン
ズ16を介して透過させることにより、青色光(波長
0.44〜0.37μm)の第2次高調波を得ることがで
きる。本発明のSHG素子17を用いることにより、カ
ットオフ波長が短く、耐レーザー光性に優れた光波長変
換装置が得られる。
光波長変換装置の一具体例の模式図を示す。前記有機非
線形材料の単結晶またはその高分子分散体のコアとそれ
を囲むクラッド層を備えたSHG素子17に、レーザー
ダイオード13からのレーザー光18(GaAlAs半導体レ
ーザ光;波長0.88〜0.75μm)をコリメーター1
4,アナモルフィックプリズムペア15および集光レン
ズ16を介して透過させることにより、青色光(波長
0.44〜0.37μm)の第2次高調波を得ることがで
きる。本発明のSHG素子17を用いることにより、カ
ットオフ波長が短く、耐レーザー光性に優れた光波長変
換装置が得られる。
【0031】図8は本発明のマロンジアミド誘導体を応
用した共振器型波長変換装置の一例である。レンズ19
を介したレーザーダイオード13からの励起光23によ
りNd:YAGロッド20を励起させ、そこから発生し
た基本波21を本発明の非線形光学材料2と凹ミラー2
2を介し出射光9に変換する。
用した共振器型波長変換装置の一例である。レンズ19
を介したレーザーダイオード13からの励起光23によ
りNd:YAGロッド20を励起させ、そこから発生し
た基本波21を本発明の非線形光学材料2と凹ミラー2
2を介し出射光9に変換する。
【0032】図9は本願のマロンジアミド誘導体を利用
した電気光学素子の一例である。基板3上に形成された
非線形光学材料2を組成物とする光導波路に、電極24
及び変調電源25により電圧を印加することにより、入
射光8に変調を行い出射光9を得る。
した電気光学素子の一例である。基板3上に形成された
非線形光学材料2を組成物とする光導波路に、電極24
及び変調電源25により電圧を印加することにより、入
射光8に変調を行い出射光9を得る。
【0033】更に本発明のマロンジアミド誘導体は光整
流,光混合,パラメトリック増幅器等の2次非線形デバ
イスに応用できる。
流,光混合,パラメトリック増幅器等の2次非線形デバ
イスに応用できる。
【0034】本発明のマロンジアミド誘導体は、有機溶
媒中から結晶を析出させる方法,ブリッジマン法,チョ
クラルスキー法などの溶融法,昇華法などを用いて単結
晶を作製し、切断,研磨することにより波長変換素子と
して用いることができる。また、チェレンコフタイプも
しくは擬似位相整合タイプの非線形デバイスとしても用
いることが可能である。
媒中から結晶を析出させる方法,ブリッジマン法,チョ
クラルスキー法などの溶融法,昇華法などを用いて単結
晶を作製し、切断,研磨することにより波長変換素子と
して用いることができる。また、チェレンコフタイプも
しくは擬似位相整合タイプの非線形デバイスとしても用
いることが可能である。
【0035】本発明のマロンジアミド誘導体の代表的な
例を図10に示す。
例を図10に示す。
【0036】次に本願発明のマロンジアミド誘導体の合
成方法について説明する。該マロンジアミド誘導体は、
下記化学式〔4〕に示す通り対応するアミノ化合物とマ
ロン酸クロライドとを塩基存在下で反応させることによ
り合成することが可能である。
成方法について説明する。該マロンジアミド誘導体は、
下記化学式〔4〕に示す通り対応するアミノ化合物とマ
ロン酸クロライドとを塩基存在下で反応させることによ
り合成することが可能である。
【0037】 Ar1−NH2+Ar2−NH2+ClCOCH2COCl → Ar1−NHCOCH2CONH−Ar2 ……〔4〕 なお、本願のマロンジアミド誘導体の合成方法は、上記
以外に公知の合成方法によっても行うことができる。
以外に公知の合成方法によっても行うことができる。
【0038】
【作用】本発明のマロンジアミド誘導体の非線形光学特
性ついて、分子単独の超分極率,最低励起エネルギーお
よび分子間相互作用等の計算により、該マロンジアミド
誘導体を構成要素とする光機能性素子の素子特性等の検
討を行った。
性ついて、分子単独の超分極率,最低励起エネルギーお
よび分子間相互作用等の計算により、該マロンジアミド
誘導体を構成要素とする光機能性素子の素子特性等の検
討を行った。
【0039】その結果、本発明のマロンジアミド誘導体
は、アミド基部分が電子受容性置換基としてだけでな
く、分子内または分子間での水素結合に有効に作用し、
波長変換素子用材料として吸収波長端が十分に短く、高
い非線形光学特性を有することが分かった。さらに、該
マロンジアミド誘導体は、それを構成要素とする光機能
性素子において優れた特性を有することが分かった。
は、アミド基部分が電子受容性置換基としてだけでな
く、分子内または分子間での水素結合に有効に作用し、
波長変換素子用材料として吸収波長端が十分に短く、高
い非線形光学特性を有することが分かった。さらに、該
マロンジアミド誘導体は、それを構成要素とする光機能
性素子において優れた特性を有することが分かった。
【0040】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。
する。
【0041】〔実施例1〕p−ニトロアニリン(2.7
6g),テトラハイドロフラン(100ml),ピリジ
ン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド(1.
41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の混合物
を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、氷酢酸
(3g),水(100g)の溶液を加える。2時間撹拌
後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチルより再
結晶後、目的のN,N′−ビス(4−ニトロフェニル)
マロンジアミド(0.19g,収率6%)を得た。下記化
学式〔5〕に構造式を示す。化合物は水素核磁気共鳴法
と質量分析法により同定した。測定結果は、化学シフト
をδとすると、δ=10.80ppm(2H),8.21ppm
(4H),7.85ppm(4H),3.62ppm(2H)。
+1価のイオンの分子量をMとすると、M=344。
6g),テトラハイドロフラン(100ml),ピリジ
ン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド(1.
41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の混合物
を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、氷酢酸
(3g),水(100g)の溶液を加える。2時間撹拌
後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチルより再
結晶後、目的のN,N′−ビス(4−ニトロフェニル)
マロンジアミド(0.19g,収率6%)を得た。下記化
学式〔5〕に構造式を示す。化合物は水素核磁気共鳴法
と質量分析法により同定した。測定結果は、化学シフト
をδとすると、δ=10.80ppm(2H),8.21ppm
(4H),7.85ppm(4H),3.62ppm(2H)。
+1価のイオンの分子量をMとすると、M=344。
【0042】
【化7】
【0043】〔実施例2〕2−メチル−4−ニトロアニ
リン(2.10g),テトラハイドロフラン(100m
l),ピリジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジク
ロライド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20
ml)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間
撹拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加え
る。2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢
酸エチルより再結晶後、目的のN,N′−ビス(2−メ
チル−4−ニトロフェニル)マロンジアミド(0.37
g,収率10%)を得た。下記化学式〔6〕に構造式を
示す。化合物は水素核磁気共鳴法により同定した。測定
結果は、δ=8.46ppm(2H),8.16ppm(2H),
8.10ppm(2H),8.03ppm(2H),3.81ppm
(2H),2.40ppm(6H)。
リン(2.10g),テトラハイドロフラン(100m
l),ピリジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジク
ロライド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20
ml)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間
撹拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加え
る。2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢
酸エチルより再結晶後、目的のN,N′−ビス(2−メ
チル−4−ニトロフェニル)マロンジアミド(0.37
g,収率10%)を得た。下記化学式〔6〕に構造式を
示す。化合物は水素核磁気共鳴法により同定した。測定
結果は、δ=8.46ppm(2H),8.16ppm(2H),
8.10ppm(2H),8.03ppm(2H),3.81ppm
(2H),2.40ppm(6H)。
【0044】
【化8】
【0045】〔実施例3〕4−アミノ安息香酸エチルエ
ステル(3.30g ),テトラハイドロフラン(100
ml),ピリジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロ
ライド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20m
l)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹
拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。
2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エ
チルより再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−エトキ
シカルボニルフェニル)マロンジアミド(0.81g ,
収率20%)を得た。下記化学式〔7〕に構造式を示
す。化合物は水素核磁気共鳴法により同定した。測定結
果は、δ=10.54ppm(2H),7.92ppm(4H),
7.74ppm(4H),4.27ppm(4H),3.56ppm
(2H),1.29ppm(6H)。
ステル(3.30g ),テトラハイドロフラン(100
ml),ピリジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロ
ライド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20m
l)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹
拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。
2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エ
チルより再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−エトキ
シカルボニルフェニル)マロンジアミド(0.81g ,
収率20%)を得た。下記化学式〔7〕に構造式を示
す。化合物は水素核磁気共鳴法により同定した。測定結
果は、δ=10.54ppm(2H),7.92ppm(4H),
7.74ppm(4H),4.27ppm(4H),3.56ppm
(2H),1.29ppm(6H)。
【0046】
【化9】
【0047】〔実施例4〕4−フルオロアニリン(2.
30g ),テトラハイドロフラン(100ml),ピ
リジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−フルオロフ
ェニル)マロンジアミド(0.23g,収率8%)を得
た。下記化学式〔8〕に構造式を示す。化合物は水素核
磁気共鳴法により同定した。測定結果は、δ=7.59p
pm(4H),7.15ppm(4H),3.44ppm(2
H)。
30g ),テトラハイドロフラン(100ml),ピ
リジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−フルオロフ
ェニル)マロンジアミド(0.23g,収率8%)を得
た。下記化学式〔8〕に構造式を示す。化合物は水素核
磁気共鳴法により同定した。測定結果は、δ=7.59p
pm(4H),7.15ppm(4H),3.44ppm(2
H)。
【0048】
【化10】
【0049】〔実施例5〕4−クロロアニリン(2.5
7g ),テトラハイドロフラン(100ml),ピリ
ジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−クロロフェ
ニル)マロンジアミド(0.16g,収率5%)を得た。下
記化学式
7g ),テトラハイドロフラン(100ml),ピリ
ジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−クロロフェ
ニル)マロンジアミド(0.16g,収率5%)を得た。下
記化学式
〔9〕に構造式を示す。化合物は水素核磁気共
鳴法により同定した。測定結果は、δ=7.63 ppm
(4H),7.38ppm(4H),3.48ppm(2H)。
鳴法により同定した。測定結果は、δ=7.63 ppm
(4H),7.38ppm(4H),3.48ppm(2H)。
【0050】
【化11】
【0051】〔実施例6〕4−ブロモアニリン(3.5
0g ),テトラハイドロフラン(100ml),ピリ
ジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−ブロモフェ
ニル)マロンジアミド(0.33g,収率8%)を得た。
下記化学式〔10〕に構造式を示す。化合物は水素核磁
気共鳴法により同定した。測定結果は、δ=10.34 ppm
(2H),7.58ppm(4H),7.50ppm(4H),
3.48ppm(2H)。
0g ),テトラハイドロフラン(100ml),ピリ
ジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−ブロモフェ
ニル)マロンジアミド(0.33g,収率8%)を得た。
下記化学式〔10〕に構造式を示す。化合物は水素核磁
気共鳴法により同定した。測定結果は、δ=10.34 ppm
(2H),7.58ppm(4H),7.50ppm(4H),
3.48ppm(2H)。
【0052】
【化12】
【0053】〔実施例7〕p−アニシジン(2.50g
),テトラハイドロフラン(100ml),ピリジン
(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド(1.4
1g)とテトラハイドロフラン(20ml)の混合物を
氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、氷酢酸
(3g),水(100g)の溶液を加える。2時間撹拌
後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチルより再
結晶後、目的のN,N′−ビス(4−メトキシフェニ
ル)マロンジアミド(1.21g ,収率39%)を得
た。下記化学式〔11〕に構造式を示す。化合物は水素
核磁気共鳴法と質量分析法により同定した。測定結果
は、δ=10.62ppm(2H),7.51ppm(4H),
6.89ppm(4H),3.72ppm(8H)。M=31
4。
),テトラハイドロフラン(100ml),ピリジン
(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド(1.4
1g)とテトラハイドロフラン(20ml)の混合物を
氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、氷酢酸
(3g),水(100g)の溶液を加える。2時間撹拌
後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチルより再
結晶後、目的のN,N′−ビス(4−メトキシフェニ
ル)マロンジアミド(1.21g ,収率39%)を得
た。下記化学式〔11〕に構造式を示す。化合物は水素
核磁気共鳴法と質量分析法により同定した。測定結果
は、δ=10.62ppm(2H),7.51ppm(4H),
6.89ppm(4H),3.72ppm(8H)。M=31
4。
【0054】
【化13】
【0055】〔実施例8〕4−アミノベンゾニトリル
(2.50g),テトラハイドロフラン(100ml),ピ
リジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−シアノフェ
ニル)マロンジアミド(0.64g,収率21%)を得
た。下記化学式〔12〕に構造式を示す。化合物は水素
核磁気共鳴法と質量分析法により同定した。測定結果
は、δ=10.65ppm(2H),7.79ppm(8H),3.
58ppm(2H)。M=304。
(2.50g),テトラハイドロフラン(100ml),ピ
リジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジクロライド
(1.41g)とテトラハイドロフラン(20ml)の
混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹拌後、
氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加える。2時
間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢酸エチル
より再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−シアノフェ
ニル)マロンジアミド(0.64g,収率21%)を得
た。下記化学式〔12〕に構造式を示す。化合物は水素
核磁気共鳴法と質量分析法により同定した。測定結果
は、δ=10.65ppm(2H),7.79ppm(8H),3.
58ppm(2H)。M=304。
【0056】
【化14】
【0057】〔実施例9〕4′−アミノアセトフェノン
(2.90g ),テトラハイドロフラン(100m
l),ピリジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジク
ロライド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20
ml)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間
撹拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加え
る。2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢
酸エチルより再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−ア
セチルフェニル)マロンジアミド(1.01g ,収率3
0%)を得た。下記化学式〔13〕に構造式を示す。化
合物は水素核磁気共鳴法により同定した。測定結果は、
δ=10.55ppm(2H),7.94ppm(4H),7.7
3ppm(4H), 3.58ppm(2H),2.53ppm
(6H)。
(2.90g ),テトラハイドロフラン(100m
l),ピリジン(2.4g)の混合物に、マロン酸ジク
ロライド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20
ml)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間
撹拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加え
る。2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、酢
酸エチルより再結晶後、目的のN,N′−ビス(4−ア
セチルフェニル)マロンジアミド(1.01g ,収率3
0%)を得た。下記化学式〔13〕に構造式を示す。化
合物は水素核磁気共鳴法により同定した。測定結果は、
δ=10.55ppm(2H),7.94ppm(4H),7.7
3ppm(4H), 3.58ppm(2H),2.53ppm
(6H)。
【0058】
【化15】
【0059】〔実施例10〕2−アミノナフタレン
(2.90g ),テトラハイドロフラン(50ml),
ピリジン(2.37g)の混合物に、マロン酸ジクロラ
イド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20m
l)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹
拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加え
る。2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、エ
チルアルコールより再結晶後、目的のN,N′−ビス
(2−ナフチル)マロンジアミド(0.53g,収率15
%)を得た。下記化学式〔14〕に構造式を示す。元素
分析の結果は、C;77.8%,H;5.24%,N;
7.78%(計算値C;77.9%,H;5.12%,
N;7.90%)であった。
(2.90g ),テトラハイドロフラン(50ml),
ピリジン(2.37g)の混合物に、マロン酸ジクロラ
イド(1.41g)とテトラハイドロフラン(20m
l)の混合物を氷冷,撹拌しながら滴下する。6時間撹
拌後、氷酢酸(3g),水(100g)の溶液を加え
る。2時間撹拌後、生じた生成物を濾過,乾燥させ、エ
チルアルコールより再結晶後、目的のN,N′−ビス
(2−ナフチル)マロンジアミド(0.53g,収率15
%)を得た。下記化学式〔14〕に構造式を示す。元素
分析の結果は、C;77.8%,H;5.24%,N;
7.78%(計算値C;77.9%,H;5.12%,
N;7.90%)であった。
【0060】
【化16】
【0061】〔実施例11〕実施例1で得た化合物の粉
末状態での第2高調波(SHG)の発生を観測した。実
験はS.K.Kurtz,T.T.Perryの方法(J.Appl.Phys.,39,37
98(1968))に準じて行った。測定にはQスイッチYAG
レーザー(波長1064nm)を光源として用いた。該
レーザー光を粉末のサンプルに照射したところ、波長5
32nmの緑色光が観測された。
末状態での第2高調波(SHG)の発生を観測した。実
験はS.K.Kurtz,T.T.Perryの方法(J.Appl.Phys.,39,37
98(1968))に準じて行った。測定にはQスイッチYAG
レーザー(波長1064nm)を光源として用いた。該
レーザー光を粉末のサンプルに照射したところ、波長5
32nmの緑色光が観測された。
【0062】また、アセトン溶液から成長させた該化合
物の単結晶の結晶構造をX線回折法により測定,解析し
たところ該化合物の結晶は非中心対称性の空間群P21
に属していることが判明した。
物の単結晶の結晶構造をX線回折法により測定,解析し
たところ該化合物の結晶は非中心対称性の空間群P21
に属していることが判明した。
【0063】さらに実施例1で得られた化合物の単結晶
を用い、レーザーの波長変換素子を作製したところ、該
波長変換素子は有効に動作し、第2高調波が得られた。
を用い、レーザーの波長変換素子を作製したところ、該
波長変換素子は有効に動作し、第2高調波が得られた。
【0064】〔実施例12〕実施例1〜10で得られた
化合物の第3高調波(THG)の発生を観測した。実験
には、QスイッチYAGレーザー(波長1064nm)
と、その第2高調波(波長532nm)を励起光源とし
た色素レーザー(波長681nm)とを用い、この10
64nmと681nmの光を差周波発生装置に導入し、
1900nmの赤外光に変換し、これを実施例1〜10
の試料に照射したところ、633nmのTHGが観測さ
れた。
化合物の第3高調波(THG)の発生を観測した。実験
には、QスイッチYAGレーザー(波長1064nm)
と、その第2高調波(波長532nm)を励起光源とし
た色素レーザー(波長681nm)とを用い、この10
64nmと681nmの光を差周波発生装置に導入し、
1900nmの赤外光に変換し、これを実施例1〜10
の試料に照射したところ、633nmのTHGが観測さ
れた。
【0065】〔実施例13〕実施例1で得られた化合物
を用いて波長変換用素子を作製した。波長変換素子の作
製には、まず化合物を溶媒からの再結晶法により高純度
化した。
を用いて波長変換用素子を作製した。波長変換素子の作
製には、まず化合物を溶媒からの再結晶法により高純度
化した。
【0066】次に、高純度化された化合物を融解状態に
保ち、その中に中空のガラスキャピラリーを一端から侵
入させると、毛細管現象によりガラスキャピラリーの中
空部分に化合物が充填される。これを該化合物の融点よ
り低い温度雰囲気中へゆっくり引き出すことにより、ガ
ラスキャピラリーの中空部分に化合物の単結晶もしくは
多結晶が充填される。
保ち、その中に中空のガラスキャピラリーを一端から侵
入させると、毛細管現象によりガラスキャピラリーの中
空部分に化合物が充填される。これを該化合物の融点よ
り低い温度雰囲気中へゆっくり引き出すことにより、ガ
ラスキャピラリーの中空部分に化合物の単結晶もしくは
多結晶が充填される。
【0067】充填した化合物が多結晶状態の場合は、該
ガラスキャピラリーを再度化合物の融点以上に加熱し、
次いで該融点より低い温度中に引き出すことにより化合
物を単結晶化させる。
ガラスキャピラリーを再度化合物の融点以上に加熱し、
次いで該融点より低い温度中に引き出すことにより化合
物を単結晶化させる。
【0068】上記のようにして作製した波長変換素子内
にレーザー光を入射したところ、該レーザー光の2分の
1波長の光の出射を確認した。
にレーザー光を入射したところ、該レーザー光の2分の
1波長の光の出射を確認した。
【0069】〔実施例14〕前記実施例1で得られたジ
ベンズアミドをメタクリル酸メチルモノマーと混合し、
加熱重合させた。該ポリマーをクロロホルムに溶かした
ものをスピンコートしてフィルムを作製し、該フィルム
のコロナポーリングを行った。なお、上記コロナポーリ
ングは、電極間距離を1cmとし印加電圧7kV,110
℃で1時間加熱した後、電圧を印加したまゝ室温まで冷
却した。
ベンズアミドをメタクリル酸メチルモノマーと混合し、
加熱重合させた。該ポリマーをクロロホルムに溶かした
ものをスピンコートしてフィルムを作製し、該フィルム
のコロナポーリングを行った。なお、上記コロナポーリ
ングは、電極間距離を1cmとし印加電圧7kV,110
℃で1時間加熱した後、電圧を印加したまゝ室温まで冷
却した。
【0070】上記の非線形光学材料を用いて、波長変換
装置の非線形光学素子を形成したところ、前記単結晶を
用いた場合と同様な第2高調波が得られた。
装置の非線形光学素子を形成したところ、前記単結晶を
用いた場合と同様な第2高調波が得られた。
【0071】〔実施例15〕前記実施例3で得られた化
合物を加熱,溶融させた後、冷却することにより該化合
物を非晶質状態にせしめた。該試料が非晶質であること
はX線回折法により確認した。また、溶融試料の冷却を
電場印加下で行った。電場印加下で冷却した試料を粉末
状態にし、前記実施例11と同様に波長1064nmの
レーザー光を照射したところ、緑色光が観測された。こ
のことから該試料は電場により分子配向が制御されてい
ることが判った。同様の分子配向の制御は、実施例3で
得られた化合物を溶融,冷却により一旦非晶質状態にせ
しめた後、該試料の相転移温度以上に加熱し、電場を印
加することによっても可能であった。
合物を加熱,溶融させた後、冷却することにより該化合
物を非晶質状態にせしめた。該試料が非晶質であること
はX線回折法により確認した。また、溶融試料の冷却を
電場印加下で行った。電場印加下で冷却した試料を粉末
状態にし、前記実施例11と同様に波長1064nmの
レーザー光を照射したところ、緑色光が観測された。こ
のことから該試料は電場により分子配向が制御されてい
ることが判った。同様の分子配向の制御は、実施例3で
得られた化合物を溶融,冷却により一旦非晶質状態にせ
しめた後、該試料の相転移温度以上に加熱し、電場を印
加することによっても可能であった。
【0072】
【発明の効果】本発明の有機非線形材料は優れた非線形
特性を有しており、該有機非線形光学材料を用いること
により、半導体レーザー波長変換装置,光スイッチなど
に代表される光機能素子を提供することができる。
特性を有しており、該有機非線形光学材料を用いること
により、半導体レーザー波長変換装置,光スイッチなど
に代表される光機能素子を提供することができる。
【図1】本発明のマロンジアミド誘導体を用いた光機能
性素子の模式図。
性素子の模式図。
【図2】本発明のマロンジアミド誘導体を用いた他の光
機能性素子の模式図。
機能性素子の模式図。
【図3】本発明のマロンジアミド誘導体を用いた他の光
機能性素子の模式図。
機能性素子の模式図。
【図4】本発明の光機能性素子を応用した光波長変換装
置の模式構成図。
置の模式構成図。
【図5】本発明の光機能性素子を応用した他の光波長変
換装置の模式構成図。
換装置の模式構成図。
【図6】本発明の光機能性素子を応用した他の光波長変
換装置の模式構成図。
換装置の模式構成図。
【図7】本発明の非線形光学素子を応用した光波長変換
装置の模式構成図。
装置の模式構成図。
【図8】本発明のマロンジアミド誘導体を応用した共振
器型光波長変換装置の模式構成図。
器型光波長変換装置の模式構成図。
【図9】本発明のマロンジアミド誘導体を用いた電気光
学素子の模式構成斜視図。
学素子の模式構成斜視図。
【図10】本発明のマロンジアミド誘導体の具体例。
1…クラッド層、2…非線形光学材料、3…基板、4…
半透過鏡、5…光源、6…光機能性素子、7…偏光板、
8…入射光、9…出射光、10…反射鏡、11…帰還
光、12…他の入射光、13…レーザーダイオード、1
4…コリメーター、15…アナモルフィックプリズムペ
ア、16…集光レンズ、17…SHG素子、18…レー
ザー光、19…レンズ、20…Nd:YAGロッド、2
1…基本波、22…凹ミラー、23…励起光、24…電
極、25…変調電源。
半透過鏡、5…光源、6…光機能性素子、7…偏光板、
8…入射光、9…出射光、10…反射鏡、11…帰還
光、12…他の入射光、13…レーザーダイオード、1
4…コリメーター、15…アナモルフィックプリズムペ
ア、16…集光レンズ、17…SHG素子、18…レー
ザー光、19…レンズ、20…Nd:YAGロッド、2
1…基本波、22…凹ミラー、23…励起光、24…電
極、25…変調電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 265/10 8829−4H 265/12 G02F 1/35 504
Claims (11)
- 【請求項1】一般式〔1〕で表されるマロンジアミド誘
導体。(ただし、Ar1,Ar2は、水素もしくは有機性
置換基で置換されたベンゼン環,ナフタレン環,アント
ラセン環である) 【化1】 - 【請求項2】一般式〔2〕で表されるマロンジアミド誘
導体。(ただし、Ar3,Ar4は、水素もしくは、ニ
トロ基,シアノ基,イソシアネート基,カルボキシ基,
アルキルスルフィニル基,アシルアミノ基,カルバモイ
ル基,スルファモイル基,アシルオキシ基,アルキルオ
キシカルボニル基,アルキル基,アルコキシ基,ヒドロ
キシ基,フェニル基,ハロゲン原子で置換されたベンゼ
ン環,ナフタレン環,アントラセン環である) 【化2】 - 【請求項3】一般式〔3〕で表されるマロンジアミド誘
導体。(ただし、Arは、ニトロ基,シアノ基,カルボ
キシ基,カルバモイル基,スルファモイル基,アルキル
オキシカルボニル基,アルキル基,アルコキシ基,ハロ
ゲン原子で置換されたベンゼン環及びナフタレン環であ
る) 【化3】 - 【請求項4】光の入射面及び出射面を有し、請求項1か
ら3のいずれかに記載のマロンジアミド誘導体を構成要
素とすることを特徴とする光機能性素子。 - 【請求項5】請求項1から3のいずれかに記載のマロン
ジアミド誘導体が、1mm角以上の単結晶または前記マロ
ンジアミド誘導体が高分子重合体中に分散され外場中で
配向させたフィルムからなり、これが共振器中に保持さ
れてなることを特徴とする非線形光学素子。 - 【請求項6】マロンジアミド誘導体を分散する透明高分
子重合体が400nm以上に吸収を持たない重合体であ
ることを特徴とする請求項5に記載の非線形光学素子。 - 【請求項7】請求項1から3のいずれかに記載のマロン
ジアミド誘導体の単結晶もしくは高分子分散体が、クラ
ッド層に囲まれたコアとなるべき空間に充填された光導
波路を有することを特徴とする有機非線形光学素子。 - 【請求項8】光源と、該光源からの光を集光する集光手
段と、該集光手段により集光された光を受けて第2高調
波を発生する高調波発生手段を有する光波長変換装置で
あって、該高調波発生手段は、請求項1から3のいずれ
かに示されるマロンジアミド誘導体の単結晶または高分
子分散体を光路内に備えたことを特徴とする光波長変換
装置。 - 【請求項9】電気光学効果により光信号のスイッチング
や変調等を行う電気光学素子において、請求項1から3
のいずれかに示されるマロンジアミド誘導体の単結晶ま
たは高分子分散体を光路内に備えたことを特徴とする電
気光学素子。 - 【請求項10】非晶質状態にある請求項1から3のいず
れかに記載のマロンジアミド誘導体を用いた光機能性素
子の製造方法であって、該マロンジアミド誘導体を相転
移温度以上に一旦加熱した後、外場を印加し冷却してな
る工程を含む光機能性素子の製造方法。 - 【請求項11】非晶質状態にある請求項1から3のいず
れかに記載のマロンジアミド誘導体を用いた光機能性素
子の製造方法であって、該マロンジアミド誘導体を外場
中で融液もしくは溶液から固化してなる工程を含む光機
能性素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13532294A JPH083125A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | マロンジアミド誘導体それを用いた光機能性素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13532294A JPH083125A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | マロンジアミド誘導体それを用いた光機能性素子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH083125A true JPH083125A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15149053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13532294A Pending JPH083125A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | マロンジアミド誘導体それを用いた光機能性素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083125A (ja) |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP13532294A patent/JPH083125A/ja active Pending
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