JPH08313968A - 物性シャッタカメラ - Google Patents

物性シャッタカメラ

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Publication number
JPH08313968A
JPH08313968A JP7138762A JP13876295A JPH08313968A JP H08313968 A JPH08313968 A JP H08313968A JP 7138762 A JP7138762 A JP 7138762A JP 13876295 A JP13876295 A JP 13876295A JP H08313968 A JPH08313968 A JP H08313968A
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JP
Japan
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polarizing plate
physical property
linear polarizing
image
finder
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JP7138762A
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English (en)
Inventor
Etsuo Tanaka
悦男 田中
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 物性シャッタカメラにおいて、ファインダー
像とフィルムに写し込まれる撮影像とを一致させる。 【構成】 第1直線偏光板(1)と、第1直線偏光板と
直交ニコルを成す第2直線偏光板(2)と、第1直線偏
光板と第2直線偏光板との間に配置される電気光学素子
または磁気光学素子(3)と、被写体を観察するための
ファインダー(21、14、15、19)と、ファイン
ダーの光路中に配置された第3直線偏光板(20)とを
具備し、第1直線偏光板の偏光軸の方向が被写体像に対
して成す角と、第3直線偏光板の偏光軸が被写体像に対
して成す角とが等しくなるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物性シャッタを用いた
カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、図17に示す物性シャッタ
カメラを提案している。以下、図17を用いて説明す
る。
【0003】101は第1直線偏光板であり、上下方向
に対して時計回りに45度の傾いた偏光軸を持ってい
る。102は、第1直線偏光板と直交ニコルを成す第2
直線偏光板であり、偏光軸は上下方向に対して反時計回
りに45度傾いている。103は、第1直線偏光板10
1と第2直線偏光板102に挟まれて配置された電気光
学効果または磁気光学効果を発する物質である。これら
の、第1直線偏光板101、第2直線偏光板102、お
よび物質103とで、物性シャッタ104を構成してい
る。電気光学効果としては、カー効果やポッケルス効果
等があり、磁気光学効果としては、ファラデー効果など
がある。
【0004】物性シャッタの一例として、電気光学効果
(ポッケルス効果)を利用したシャッタ104につい
て、図18を用いて説明する。ポッケルス効果を発する
物質103としては、ニオブ酸リチュームの結晶(Li
NbO3)等がある。物質103は、以下では媒質10
3と呼ぶ。
【0005】シャッタ駆動手段として、電源116と電
源スイッチ117がある。電源スイッチ117がオフし
ているとき、媒質103には電圧は印加されていない。
被写体Aを発したあらゆる方向に振動面を持った自然光
は、第1直線偏光板101(上下方向に対して時計回り
に45度の傾いた偏光軸を持つ)を通過すると、偏光軸
を含む面内でのみ振動する直線偏光となる。この偏光が
媒質103に入射すると、電源スイッチ117がオフし
ているのでポッケルス効果は発生せず、直線偏光は、そ
の振動面を保ったまま、媒質103を通過する。
【0006】媒質103を通過した直線偏光は、第1直
線偏光板101に対して直交ニコルに置かれた第2直線
偏光板に入射する。第2直線偏光板102の偏光軸は、
上下方向に対して反時計回りに45度傾いているので、
入射して来た直線偏光の振動面とは90度の角を成す。
従って、直線偏光は第2直線偏光板102で遮られて、
第2直線偏光板102を通過できない。すなわち、電源
スイッチ117がオフのときは、シャッタ104は閉勢
状態となる。
【0007】電源スイッチ117がオンして媒質103
に所定の電圧が印加されたときには、第1直線偏光板1
01(上下方向に対して時計回りに45度の傾きを有す
る偏光軸を持つ)を通過した直線偏光は媒質103に入
射して、媒質103を通過している間にポッケルス効果
によって、直線偏光の振動面を90度旋回させられて、
媒質103から射出される。その後に、第1直線偏光板
101とは直交ニコルに置かれた第2直線偏光板102
に入射する。第2直線偏光板102の偏光軸は、上下方
向に対して反時計回りに45度の傾きを持っているの
で、第2直線偏光板に入射した直線偏光の振動面と平行
になる。従って、媒質103から射出された直線偏光
は、第2直線偏光板102を通過する。すなわち、電源
スイッチ117がオンのときは、シャッタ104は開勢
状態になる。
【0008】以上のように、直交ニコルに置かれた2枚
の直線偏光板と、その間に配置された電気光学効果また
は磁気光学効果発する媒質103により、シャッタ10
4が構成されている。シャッタ104は、駆動手段であ
る電源スイッチ117のオンオフ動作により開閉する。
【0009】媒質103としては、電気光学効果を発す
る物質でPLZT、同じく電気光学効果でポッケルス効
果を発する物質としてKDP(KH2PO2)の結晶、ニ
オブ酸リチューム(LiNbO3)の結晶、タンタル酸
リチューム(LiTaO3)の結晶等、電気光学効果で
カー効果を発する物質としてニオブ酸カリウムとタンタ
ル酸カリウムの混晶(KTa0.65Nb0.353)、他に
電気光学効果を発する物質として液晶等がある。また、
磁気光学効果としてのファラデー効果を発する物質とし
ては、鉛ガラス等がある。
【0010】第1直線偏光板101とこれと直交ニコル
にある第2直線偏光板102の間に上記のような媒質1
03を挟んで配置し、電源スイッチ117をオンして媒
質103に所定の電場または磁場を作用させて、電気光
学効果または磁気光学効果により第1直線偏光板101
を通過した直線偏光の振動面を90度旋回させて、第2
直線偏光板102を通過させ、シャッタを開勢する。電
源スイッチ117をオフして、第1直線偏光板101を
通過した直線偏光を第1直線偏光板101と直交ニコル
に置かれた第2直線偏光板102で遮ってシャッタを閉
勢する。
【0011】この種のシャッタは、媒質103の電気光
学効果または磁気光学効果を利用してシャッタの開閉を
行うもので、以後物性シャッタと呼ぶ事にする。
【0012】図17で105は撮影レンズ、106は反
射成分を多く持つ半透過性を有する主ミラーである。被
写体光は、撮影レンズ105を透過して主ミラー106
で反射成分と透過成分に分けられる。主ミラー106を
透過した成分は、サブミラー107で反射されて測距部
108に導かれる。測距部108では、被写体までの距
離を測距して、AF駆動部109へ信号を送る。AF駆
動部109では、測距部108からの信号に基づいて、
伝達部110を介して撮影レンズ駆動部111を駆動し
て、撮影レンズ105を鏡筒112内で光軸Iと平行な
方向へ移動して、フィルム面118に像を結ばせる。一
方、主ミラー107で反射された被写体光は、焦点板兼
コンデンサーレンズ113とペンタプリズム114、接
眼レンズ115を通って、ファインダー接眼部119へ
達する。104は、前述した物性シャッタである。
【0013】従来の物性シャッタを用いたカメラを作動
させるには、まずファインダー接眼部119から被写体
を観察して構図と被写体像の状態を決める。次に、図示
せぬシャッタボタンを半押しして、撮影の準備動作であ
る測距と測距動作を行う。このとき撮影レンズ105
は、フィルム面118に被写体像を結ぶ位置に駆動制御
される。被写体の状態は、ファインダー接眼部119か
ら観察される。更に、図示せぬシャッタボタンを全押し
して、主ミラー106とサブミラー107を撮影光路外
の破線の位置(図17)に退避させた後、電源スイッチ
117(図18)を所定の時間だけオフからオンにし
て、物性シャッタ104を開勢し、フィルム面118に
所定の露光を与える。
【0014】その後、電源スイッチ117をオフして物
性シャッタ104を閉勢して、主ミラー106およびサ
ブミラー107を図17の実線の位置に戻して、1回の
撮影が終る。従来の装置は、以上のように作動するよう
になっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとき従来の物
性シャッタカメラにおいては、物性シャッタ104を透
過してフィルム面118に写し込まれる像は、直線偏光
によるものとなる。すなわち、第1直線偏光板101を
通過した直線偏光は、電気光学効果または磁気光学効果
を発する物質103の中で、その振動面を90度旋回さ
せられて第2直線偏光板102を通過してフィルム面1
18に到達する。従って、ここで写し込まれる像は、被
写体像と第1直線偏光板の偏光軸の角度に大きく依存す
る。被写体からの光が偏光である場合などは、極端な場
合にはフィルム面に被写体像が写し込まれない事も起こ
り得る。
【0016】一方、主ミラー106に反射されてファイ
ンダー接眼部119に導かれる光は、被写体が自然光で
あった場合には少量の偏光成分を持った部分偏光であ
る。従って、被写体からの光が偏光であってもファイン
ダー接眼部からは、被写体が観察可能である。
【0017】通常の被写体の中には、例えば、水面の反
射光など偏光を多く含んだものがある。普通のシャッタ
(シャッタ幕が金属またはプラスチックのもの)を持っ
たカメラを使用して、水面の反射を生かした写真を撮る
場合には、偏光フィルタを使わずに、ファインダーから
水面の反射を確認して、構図決めを行いながら撮影を行
う。また、水面の反射を避けて水中のものを写したい場
合には、レンズ先端に偏光フィルターをつけてファイン
ダーで被写体を確認しながら撮影を行うことはしばしば
行われる。
【0018】このような場合に、ファインダーで観察さ
れる被写体像と同じ状態の画像がフィルム面に写し込ま
れる必要がある。ところが、従来の物性シャッタカメラ
にあっては、前述の様に偏光を多く含んだ光を用いた撮
影の場合、ファインダーで観察可能な像であっても、フ
ィルム面には写し込まれないことがある。即ち、ファイ
ンダー像とフィルムに写し込まれる撮影像とが一致しな
い事が起こり得る点で改善余地があった。
【0019】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、物性シャッタカメラにおいて、ファインダー像
とフィルムに写し込まれる撮影像とを一致させることを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の物性シャッタカメラは、第1直線偏光板
(1)と、第1直線偏光板と直交ニコルを成す第2直線
偏光板(2)と、第1直線偏光板と第2直線偏光板との
間に配置される電気光学素子または磁気光学素子(3)
と、被写体を観察するためのファインダー(21、1
4、15、19)と、ファインダーの光路中に配置され
た第3直線偏光板(20)とを具備し、第1直線偏光板
の偏光軸の方向が被写体像に対して成す角と、第3直線
偏光板の偏光軸が被写体像に対して成す角とが等しくな
るように構成されている。
【0021】
【作用】上記構成の物性シャッタカメラにおいては、像
に対して第1直線偏光板が持つ偏光特性と同様な偏光特
性を持つ直線偏光板を、ファインダーの光路中に配置す
る構成としたので、ファインダー接眼部に届く光も、物
性シャッタを通り抜けてフィルム面に達する光と同様
に、像に対して同じ振動面を持つ直線偏光となる。従っ
て、ファインダー接眼部で観察される被写体像の光線状
態も、フィルム面に結像する撮影像と同じものになる。
【0022】偏光成分を多く含む撮影条件であっても、
ファインダーで観察される像とフィルム面に写し込まれ
る撮影像とは同じものになる。即ち、偏光成分を多く含
む撮影条件で使用しても、ファイダーで観察可能な像が
フィルム面に写し込まれない問題は解決され、フィルム
面に写し込まれる像を確実にファインダーで確認でき
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】図1は、本発明による物性シャッタカメラ
の第1実施例を示す断面図である。
【0025】図1において、1は、第1直線偏光板で、
2は第1直線偏光板1と直交ニコルを成す第2直線偏光
板である。3は、第1直線偏光板1と第2直線偏光板2
に挟まれて配置された電気光学効果または磁気光学効果
を発する媒質である。第1直線偏光板1、第2直線偏光
板2、および媒質3で物性シャッタ4を構成している。
16は、物性シャッタ4を駆動する電源である。17は
電源スイッチであり、物性シャッタ4と電源16とに接
続されている。電源スイッチ17がオンすると、物性シ
ャッタ4は開勢し、電源スイッチ17がオフすると、物
性シャッタ4は閉勢する。電源16と電源スイッチ17
は、図1ではカメラボディー22の外に描かれている
が、実際にはカメラボディー22の中に組込まれてい
る。
【0026】5は対物レンズ、6は反射成分を多く持つ
半透過性を有する主ミラーである。被写体光は、対物レ
ンズ5を透過して主ミラー6で反射成分と透過成分とに
分けられる。主ミラー6を透過した成分は、サブミラー
7で反射されて測距部8に導かれる。測距部8では被写
体までの距離を測距して、AF駆動部9へ信号を送る。
AF駆動部9では、測距部からの信号に基づいて、伝達
部10を介して対物レンズ駆動部11を駆動して、対物
レンズ5を鏡筒12内で光軸Iと平行な方向へ移動させ
る。これにより、撮影状態のときにフィルム面18に被
写体像を合焦させるようになっている。主ミラー6で反
射された被写体光は、焦点板13上に結像する。この像
は、直線偏光板20を透過して直線偏光となり、コンデ
ンサレンズ21、ペンタプリズム14、および接眼レン
ズ15を通してファインダー接眼部19から観察され
る。ファインダー接眼部19から観察される被写体像
は、直線偏光となる。
【0027】次に、対物レンズ5からファインダー接眼
部19までのファインダー光路の中に、挿入されている
直線偏光板20について説明する。なお、図5に示すよ
うなF字状の被写体を撮影する場合を例として説明す
る。
【0028】主ミラー6とサブミラー7が図1の破線の
位置に退避して、物性シャッタ4の第1偏光直線板1に
F字状の被写体光が当たったとき、その像はフィルム面
18の側から見て図6のように、上下倒立左右逆像にな
っている。第1偏光直線板1の偏光軸は、図6の矢印の
ように、上下方向から時計回りに45度の傾きを持って
いる。
【0029】主ミラー6とサブミラー7が図1の実線位
置にあって、F字状の被写体像がファインダー接眼部1
9から観察可能なときに、F字状の被写体は、カメラの
上方から見て上下正立左右逆の図8のような像を焦点板
13上に結んでいる。ファインダー光路内の直線偏光板
20を通る像も図8と同じ様になる。直線偏光板20の
偏光軸は、像に対して、物性シャッタ4の第1直線偏光
板1と同じ様に通っている。即ち、図8の矢印で示すよ
うに、上下方向に対して反時計回りに45度傾いた方向
であり、物性シャッタ4の第1直線偏光板1の偏光軸の
方向と左右逆の方向である。このように、物性シャッタ
4の第1直線偏光板1の偏光軸が像に対して成す角と、
ファインダー光路中の直線偏光板20の偏光軸が像に対
して成す角が同じになっている。
【0030】第1実施例の場合、物性シャッタ4の第1
直線偏光板1の偏光軸とファインダー光路内の直線偏光
板20の偏光軸の関係を、上記のように左右逆にするこ
とにより、ファインダー接眼部19から観察される像
と、フィルム面18に写し込まれる像の偏光の状態が同
じになる。これにより、物性シャッタを持ったカメラで
も、ファインダー接眼部19から観察されるのと同じ像
が、フィルム面18に写し込まれる。
【0031】上記したような物性シャッタ4の第1直線
偏光板1の偏光軸と、ファインダー光路中の直線偏光板
20の偏光軸の関係で、以下に示す第2実施例および第
3実施例では、画面に対する偏光軸の方向が、2つの偏
光板で同じとなり、カメラの組み立てを容易にするとい
う点で効果がある。
【0032】第2実施例では、物性シャッタ4の第1直
線偏光板1の偏光軸を画面の上下方向に通し、ファイン
ダー光路中の直線偏光板20の偏光軸も画面の上下方向
に通す組合わせである。第2実施例を、図9、図10、
および図11を使っても説明する。
【0033】図9は、F字状の被写体を撮影することを
示している。図10は、物性シャッタ4の第1直線偏光
板1の上の像をフィルム面18側から見たもので、上下
倒立左右逆像となっている。偏光軸の向きは矢印のよう
に画面上下方向に通っている。図11は、ファインダー
光路中の直線偏光板20上の像をカメラの上から見たも
ので、被写体像は、上下正立左右逆像に見える。この場
合、物性シャッタ4の第1直線偏光板1の偏光軸が上下
方向に通っているので、ファインダー光路中の直線偏光
板20の偏光軸も、矢印の様に画面の上下方向に通して
おけば、像に対する偏光軸の方向は、物性シャッタ4の
第1直線偏光板1の場合と同じものとなる。これによ
り、ファインダー接眼部19から観察されるものと同じ
光の状態の像が、フィルム面18に写し込まれることに
なる。
【0034】第3実施例は、物性シャッタ4の第1直線
偏光板1の偏光軸を画面の左右方向に通し、ファインダ
ー光路中の直線偏光板20の偏光軸も画面の左右方向に
通す組合わせである。第3実施例を、図12、図13、
および図14を使って説明する。
【0035】図12は、F字状の被写体を撮影すること
を示している。図13は、物性シャッタ4の第1直線偏
光板1の像をフィルム面18側から見たもので、上下倒
立左右逆像になっている。偏光軸の向きは矢印のように
画面の左右方向(水平方向)に通っている。図14は、
ファインダー光路中の直線偏光板20上の像をカメラの
上から見たもので、被写体像は上下正立左右逆像に見え
る。この場合、物性シャッタ4の第1直線偏光板1の偏
光軸が画面左右方向に通っているので、ファインダー光
路中の直線偏光板20の偏光軸も、矢印の様に画面の左
右方向に通しておけば、像に対する偏光軸の方向は、物
性シャッタ4の第1直線偏光板1の場合と同じものにな
る。これにより、ファインダー接眼部19から観察され
るものと同じ光の状態の像がフィルム面18に写し込ま
れる。
【0036】以上に示した第2実施例および第3実施例
は、物性シャッタ4の第1直線偏光板1の偏光軸と、フ
ァインダー光路中の直線偏光板20の偏光軸が、画面の
上下方向すなわち画面の短辺方向と平行に通っている
か、または画面の左右方向すなわち画面の長辺方向と平
行に通っているので、画面形状と偏光軸の方向が視覚的
にはっきりわかる。したがって、カメラの組み立て中に
物性シャッタ4やファインダー光路中の直線偏光板20
の方向を誤って組込んでしまうおそれがなく、カメラの
製造を極めて容易にできるという効果がある。
【0037】以上のように本実施例では、物性シャッタ
を組込んだカメラに於いても、ファインダーで観察され
たものと同じ光線状態の像をフィルム面に写し込むこと
ができる。したがって、フィルム面に写し込まれる像を
確実にファインダーで確認できるという効果がある。
【0038】本発明の第1実施例を作動させるには、ま
ずファインダー接眼部19を覗いておおよその構図を決
める。次いで、図示せぬシャッタボタンを半押ししてA
Fと側光を行わせる。このとき再度ファインダー接眼部
19から被写体を確認する。本発明の物性シャッタを用
いたカメラでは、偏光を多く含んだ撮影であってもファ
インダーから観察された被写体像と同じものがフィルム
面上に写し込まれる。更に、シャッタボタンを全押しし
て、主ミラー6とサブミラー7を図1の破線の位置に退
避させる。
【0039】次に電源スイッチ17を所定時間オンして
物性シャッタ4を所定時間開勢させて、フィルム面18
に所定の露光を与える。その後、電源スイッチ17をオ
フして物性シャッタ4を閉勢させて露光を終了させ、主
ミラー6とサブミラー7を図1の実線の位置へ戻して、
1回の撮影を終了する。
【0040】図2は、本発明の第4実施例で1眼レフレ
ックスカメラに適用したものである。第4実施例では、
第1実施例と同じ所は同じ番号を付けて説明を省略す
る。
【0041】図2において、13は焦点板兼コンデンサ
レンズである。30は、ファインダー光路中に配置され
た直線偏光板である。対物レンズ5を透過した被写体光
は、主ミラー6で反射され、焦点板兼コンデンサレンズ
13、ペンタプリズム14、および接眼レンズ15を通
り抜けて、直線偏光板30を通過するときに直線偏光と
なってファインダー接眼部19に達する。物性シャッタ
4の第1直線偏光板1を通過してフィルム面に写し込ま
れる撮影像も直線偏光であるから、ファインダー接眼部
19で、フィルム面に写し込まれる像と同じ光の性質を
持った像が観察できる。
【0042】次に、ファインダー光路中に配置された直
線偏光板30の偏光軸について説明する。ここでも、図
5に示すF字状の被写体を撮影する場合を考える。
【0043】図2の主ミラー6とサブミラー7が破線で
示す位置に退避し、カメラが撮影状態になったとき、物
性シャッタ4の第1直線偏光板1を通過する像は、図6
に示すような上下倒立左右逆像である。物性シャッタ4
の第1直線偏光板1の偏光軸は、図6の矢印で示すよう
に画面上下方向から時計回りに45度傾いている。物性
シャッタ4の第1直線偏光板1の偏光軸が上記のような
とき、ファインダー光路中の直線偏光板30上の被写体
像は、正立正像であるから、直線偏光板30の偏光軸は
図7で示すように、上下方向に対して時計回りに45度
傾いている。物性シャッタ4の第1直線偏光板1とファ
インダー光路中の直線偏光板30の偏光軸の方向は、そ
れぞれの像に対して同じである。従って、物性シャッタ
を持ったカメラであってもフィルム面18に写し込まれ
る偏光の像と全く同じ光線状態の偏光の像が、ファイン
ダー接眼部19から観察できる。
【0044】以上で説明した第4実施例では、ファイン
ダー接眼部19の近傍に直線偏光板30を配置している
ので、カメラの上下方向の高さを低くでき、カメラをコ
ンパクト化できるという効果がある。
【0045】図3は本発明の第5実施例で、外光式ファ
インダーを持つカメラに応用したものである。図3は、
カメラの外観図である。図4は、図3のB−B線断面図
であり、ファインダー部を拡大して描いたものである。
なお、第5実施例では、第1実施例および第4実施例と
同じ機構を持つ部品には同じ番号を付して説明は省略す
る。
【0046】図3において、51はカメラ本体、52は
レンズ鏡筒、53はストロボ、54は本発明の外光式フ
ァインダーの窓、56および57は測距窓、55は撮影
レンズである。
【0047】図4において、60はAF駆動部であり、
測距窓56および57の背後にある測距部から信号を受
けてフィルム面18に被写体像を結ばせるように、撮影
レンズ55を撮影光軸Iと平行な方向に移動させる。4
は物性シャッタで、鏡筒52内に配置されている。物性
シャッタ4は、いわゆるレンズシャッタとなっている。
【0048】物性シャッタ4は、第1実施例および第4
実施例と同じように、第1直線偏光板1と、これと直交
ニコルに置かれた第2直線偏光板2と、第1直線偏光板
1と第2直線偏光板2に挟まれて置かれた電気光学効果
または磁気光学効果を発する媒質3によって構成されて
いる。
【0049】16は、物性シャッタ4に電圧を印加する
ための電源である。17は電源スイッチであり、物性シ
ャッタ4と電源16とに接続されている。電源スイッチ
17のオンオフにより物性シャッタ4が開閉する。な
お、
【0050】電源16および電源スイッチ17は、図4
ではカメラボディ51の外に描かれているが、実際はカ
メラボディーの中に組込まれている。
【0051】図4において、61は、本発明の外光式フ
ァインダーである。32はファインダー光路中に配置さ
れた直線偏光板である。58は凹レンズ、59もC面が
半透過性を持つ凹レンズであり、凹レンズ58および凹
レンズ59で対物レンズ群を構成している。15は、D
部にアルミなどで視野枠を蒸着した接眼レンズで、視野
枠Dは、凹レンズ59のC面に反射して接眼部19で画
面枠として見ることが出来る。すなわち、凹レンズ5
8、凹レンズ59、および接眼レンズ15で、逆ガリレ
オ式のアルバダファインダーとなっている。
【0052】本発明の第5実施例では、上記のような逆
ガリレオ式アルバダファインダーの入射面側に直線偏光
板32を配置することによって、外光式ファインダー6
1を構成している。外光式ファインダーの接眼部19に
達する像は、物性シャッタが開勢したとき、フィルム面
18に結ぶ像と同様に直線偏光によって構成されてい
る。
【0053】次にファインダー光路中の直線偏光板32
の偏光軸と、物性シャッタ4の第1直線偏光板の偏光軸
の関係について、図5、図15、および図16を用いて
説明する。
【0054】図7のようなF字状の被写体を撮影する場
合、物性シャッタの第1直線偏光板1のボケ像はフィル
ム面18側から見て図15のようになっている。物性シ
ャッタ4の第1直線偏光板1の偏光軸は、図15の矢印
の様に上下方向に対して時計回りに45度傾いている。
ファインダー光路中の直線偏光板22の偏光軸も、図1
6の矢印のように上下方向に対して時計回りに45度傾
いている。この様に、2つ直線偏光板の偏光軸の傾きが
像に対して同じであれば、ファインダー接眼部から観察
される被写体像とフィルム面に写し込まれる被写体像の
光の状態が同じになる。
【0055】これにより、物性シャッタを持ったカメラ
であってもフィルム面18に写し込まれる像と全く同じ
光線の状態の偏光の像がファインダー接眼部19から観
察できるわけである。なお、第5実施例では、外光式フ
ァインダーの入射側に直線偏光板22を配置したが、凹
レンズ58と凹レンズ59の間であってもよい。また、
第5実施例では、逆ガリレオ式アルバダファインダーと
いう虚像式の外光式ファインダーの中に直線偏光板を組
込んだが、実像式の外光式ファインダーの中に直線偏光
板を組込んでも良い。
【0056】また、図1では、直線偏光板20をコンデ
ンサレンズ21の下側に配置した例について説明した
が、ペンタプリズム14の1面に貼付するようにもでき
る。
【0057】以上の様に、本発明によれば直線偏光を利
用した物性シャッタを備えたカメラであっても、ファイ
ンダー光路内に像に対して同じ偏光軸の特性を持った直
線偏光板をファインダー光路内に配置することでファイ
ンダーから観察される被写体像も直線偏光となり、偏光
を多く含んだ被写体の撮影においてもファインダーで観
察されたものと同じ被写体像をファインダーで確認しな
がらフィルム面に写し込む事ができるという効果があ
る。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の物性シャッタカ
メラによれば、第1直線偏光板の偏光軸の方向が被写体
像に対して成す角と、ファインダーの光路中に配置され
る第3直線偏光板の偏光軸が被写体像に対して成す角と
が、等しくなるように構成したので、ファインダー像と
フィルムに写し込まれる撮影像とを一致させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による物性シャッタカメラの第1実施例
〜第3実施例を示す断面図である。
【図2】本発明による物性シャッタカメラの第4実施例
を示す断面図である。
【図3】本発明による物性シャッタカメラの第4実施例
を示す断面図である。
【図4】本発明による物性シャッタカメラの第4実施例
を示す断面図である。
【図5】本発明による物性シャッタカメラの実施例を示
す概念図である。
【図6】本発明による物性シャッタカメラの実施例を示
す右側面図である。
【図7】本発明による物性シャッタカメラの実施例を示
す右側面図である。
【図8】本発明による物性シャッタカメラの実施例を示
す上面図である。
【図9】本発明による物性シャッタカメラの実施例を示
す概念図である。
【図10】本発明による物性シャッタカメラの実施例を
示す右側面図である。
【図11】本発明による物性シャッタカメラの実施例を
示す上面図である。
【図12】本発明による物性シャッタカメラの実施例を
示す概念図である。
【図13】本発明による物性シャッタカメラの実施例を
示す右側面図である。
【図14】本発明による物性シャッタカメラの実施例を
示す上面図である。
【図15】本発明による物性シャッタカメラの実施例を
示す概念図である。
【図16】本発明による物性シャッタカメラの実施例を
示す右側面図である。
【図17】従来の物性シャッタカメラの一例を示す断面
図である。
【図18】従来の物性シャッタカメラの一例を示す概念
図である。
【符号の説明】
3 媒質 4 物性シャッタ 5 対物レンズ 6 主ミラー 7 サブミラー 8 測距部 9 AF駆動部 10 伝達部 11 対物レンズ駆動部 12 鏡筒 13 焦点板 14 ペンタプリズム 15 接眼レンズ 16 電源 17 電源スイッチ 18 フィルム面 19 ファインダー接眼部 19 ファインダー接眼部 20 直線偏光板 21 コンデンサレンズ 22 カメラボディー 30 直線偏光板 32 直線偏光板 51 カメラボディ 52 鏡筒 55 撮影レンズ 56 測距窓 58 凹レンズ 59 凹レンズ 61 外光式ファインダー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1直線偏光板と、 前記第1直線偏光板と直交ニコルを成す第2直線偏光板
    と、 前記第1直線偏光板と第2直線偏光板との間に配置され
    る電気光学素子または磁気光学素子と、 被写体を観察するためのファインダーと、 前記ファインダーの光路中に配置された第3直線偏光板
    とを具備し、 前記第1直線偏光板の偏光軸の方向が被写体像に対して
    成す角と、前記第3直線偏光板の偏光軸が被写体像に対
    して成す角とが、等しいことを特徴とする物性シャッタ
    カメラ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ファインダーは、1眼レフレックスファインダーで
    あることを特徴とする物性シャッタカメラ。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記ファインダーは、外光式ファイダーであることを特
    徴とする物性シャッタカメラ。
JP7138762A 1995-05-12 1995-05-12 物性シャッタカメラ Pending JPH08313968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197476A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Nippon Steel Chem Co Ltd ホログラフィック記録媒体、ホログラフィック記録媒体の記録方法、及びホログラフィック記録媒体の記録再生方法

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JP2011197476A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Nippon Steel Chem Co Ltd ホログラフィック記録媒体、ホログラフィック記録媒体の記録方法、及びホログラフィック記録媒体の記録再生方法

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