JPH08319870A - 電磁弁の故障診断装置 - Google Patents

電磁弁の故障診断装置

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JPH08319870A
JPH08319870A JP12676295A JP12676295A JPH08319870A JP H08319870 A JPH08319870 A JP H08319870A JP 12676295 A JP12676295 A JP 12676295A JP 12676295 A JP12676295 A JP 12676295A JP H08319870 A JPH08319870 A JP H08319870A
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JP
Japan
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solenoid
failure
valve
diagnosis
cpu
Prior art date
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Application number
JP12676295A
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English (en)
Inventor
Junji Taguchi
純司 田口
Mika Moriai
美加 盛合
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】近接した複数のソレノイドを有する電磁弁にお
いて、その故障診断を正確に行う。 【構成】ISC弁5は、近接する開側ソレノイドS1及
び閉側ソレノイド2を有しており、各ソレノイドS1,
S2はECU10により独立してパルス駆動される。E
CU10内のCPU11は、所定の診断条件成立時にお
いて、一方のソレノイドを通電すると共に他のソレノイ
ドの通電を遮断すべく、ISC制御信号SG1,SG2
を出力する。また、CPU11は、エッジ検出回路1
2,13からのエッジ検出信号に基づき、通電が遮断さ
れているソレノイド側の出力端子(RSO又はRSC)
における電圧波形のエッジの有無を判定する。そして、
CPU11は、前記エッジが検出されていないと判定さ
れた場合に、通電されているソレノイド又はそれの接続
回路が断線故障していると診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁弁の故障診断装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近接する複数のソレノイドを有し、それ
ぞれのソレノイドが独立してパルス駆動される電磁弁と
して、例えばエンジンのアイドル回転数制御弁(以下、
ISC弁という)に採用されるロータリソレノイド式ア
クチュエータが知られている。また、このようなISC
弁では従来、駆動系のワイヤハーネスやソレノイドの断
線等による全開異常時に過多量の空気が流入するのを防
止すべく、最大空気量を制限するためのガード機構が設
けられる。さらに実際には、エアコン用コンプレッサ作
動時のアイドル回転数上昇に必要な空気量を確保するた
めの切換弁(エアコンアイドルアップVSV)が併設さ
れる。
【0003】ところが、近年ではコスト低減を果たすべ
く上記ガード機構や切換弁を廃止する傾向にあり、駆動
ワイヤハーネスやソレノイドの断線等の故障時の対策と
して、マイクロコンピュータ等による故障診断を実施す
ることが提案されている。例えば特開平2−28789
0号公報には、PWM(パルス幅変調)方式にて駆動さ
れる電磁弁の故障診断方法が開示されており、同公報に
よれば電磁弁の駆動信号の変化(立ち上がりエッジ、又
は立ち下がりエッジ)がモニタされ、そのモニタ結果か
ら故障診断がなされる。この場合、電磁弁を駆動してい
るにもかかわらず、エッジが検出されないと電磁弁が故
障している旨が判定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の故障診断方法では、近接する複数のソレノイドを有
するロータリソレノイド式アクチュエータ等の場合に正
確な故障診断が行えないという問題があった。即ち、電
磁弁が、近接する複数のソレノイドを有する場合、各ソ
レノイドは相互インダクタンスを生じる。そのため、一
方のソレノイドの電源側が断線した場合に、残された正
常な側からの磁気相互誘導により、断線側のソレノイド
に起電力が発生する。
【0005】この場合、各々のソレノイドの故障をそれ
自身の駆動信号のエッジで診断すると、断線故障が発生
していても上記誘導起電力により生じる波形がエッジ検
出回路によって検出される。その結果、例え一方のソレ
ノイド若しくはその接続回路が断線していても正常と誤
判定されるおそれがあった。
【0006】この発明は、上記問題に解消するためにな
されたものであり、その目的とするところは、近接した
複数のソレノイドを有する電磁弁において、その故障診
断を正確に行うことができる故障診断装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、近接する複数のソレノイド
を有し、それぞれのソレノイドが独立してパルス駆動さ
れる電磁弁の故障診断を行う装置であって、所定の故障
診断時に、近接するソレノイドのうちで一つのソレノイ
ドを通電すると共に、他のソレノイドの通電を遮断する
ためのソレノイド駆動手段と、前記ソレノイド駆動手段
によって通電が遮断されたソレノイドの接続端子につい
て、該端子における電圧波形の立ち上がり変化若しくは
立ち下がり変化の有無を判定する電圧波形判定手段と、
前記電圧波形判定手段により電圧変化有りと判定されな
い時に、電磁弁が故障していると診断する故障診断手段
とを備えることを要旨としている。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記故障診断手段は、前記電圧波形
判定手段により電圧変化有りと判定されない時に、通電
されているソレノイド又はそれの配線が断線故障してい
ると特定する。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、エンジンの吸気系に設けら
れ、アイドル時における補助空気量を調整するための電
磁弁の故障診断装置であって、前記エンジンの運転状態
に対する影響が少ない条件下で、前記故障診断の実行を
許可する診断許可手段を備える。
【0010】
【作用】上記目的を達成するために請求項1に記載の発
明によれば、ソレノイド駆動手段は、所定の故障診断時
において、近接するソレノイドのうちで一つのソレノイ
ドを通電させると共に、他のソレノイドの通電を遮断さ
せる。電圧波形判定手段は、ソレノイド駆動手段によっ
て通電が遮断されたソレノイドの接続端子について、該
端子における電圧波形の変化(例えば、立ち上がり若し
くは立ち下がりエッジ)の有無を判定する。故障診断手
段は、電圧波形判定手段により電圧変化有りと判定され
ない時に、電磁弁が故障していると診断する。
【0011】要するに、近接する複数のソレノイドを有
する電磁弁では、各ソレノイドの相互インダクタンスに
より誘導起電力を生じる。そのため、一つのソレノイド
を通電させ、他のソレノイドの通電を遮断した場合に
は、通電遮断したソレノイド側にも誘導起電力による電
圧波形が現れる。このとき、この誘導起電力による電圧
波形の変化(エッジ)が検出されれば、その誘導起電力
の発生源となる方のソレノイド、即ち通電側のソレノイ
ドが正常であると断定できる。また、誘導起電力による
電圧波形の変化(エッジ)が検出されなければ、その誘
導起電力の発生源となる方のソレノイド、即ち通電側の
ソレノイドが故障していると断定できる。その結果、電
磁弁の故障が正確に且つ容易に実施できる。
【0012】また、故障しているソレノイド又はそれの
接続回路を特定する請求項2に記載の発明は、上述の動
作に基づき行われるものであって、より詳しい故障診断
の情報が得られる。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、電磁弁を
ISC弁として用いるシステムであって、診断許可手段
は、エンジンの運転状態に対する影響が少ない条件下
で、前記故障診断の実行を許可する。つまり、故障診断
時には、通常のISCに関係なくソレノイドが駆動され
るため、ISC弁の開閉動作する。即ちエンジンへの補
助空気量が変化する。従って、ISC弁の開度が変化し
てもエンジンが受ける影響の少ない時のみ、故障診断を
許可する。それにより、エンジンの不調を招くことなく
ISC弁の故障診断が実施できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の故障診断装置をアイドル回転
数制御装置(以下、ISC装置という)にて具体化した
一実施例について、図面に従い説明する。なお、本実施
例は、電磁弁としてのISC弁の故障を診断するもので
ある。同ISC弁は、ロータリソレノイド式アクチュエ
ータにて構成されており、通電に伴い弁体を開側及び閉
側に回動させる一対のソレノイドを有する。また、IS
C弁の故障診断装置はマイクロコンピュータを主に構成
され、同診断装置はISC弁のソレノイドや駆動系ワイ
ヤハーネスの断線を検出する。
【0015】図2はISC装置の概略構成を示す。エン
ジン1の吸気管2にはスロットル弁3が設けられてい
る。また、吸気管2にはスロットル弁3を迂回するバイ
パス通路4が設けられており、同バイパス通路4を通過
する補助空気量はISC弁5の開度に応じて調整される
ようになっている。ISC弁5において、バイパス通路
4内に配設された弁体6は回動軸7を中心に回動し、同
回動軸7には永久磁石8が連結されている。
【0016】また、ISC弁5は、2つの独立したソレ
ノイド(以下、開側ソレノイドS1,閉側ソレノイドS
2という)を有し、これらソレノイドS1,S2の一端
はバッテリ電源+Bに、他端は電子制御装置(以下、E
CUという)10に接続されている。かかる場合、各ソ
レノイドS1,S2には、逆位相のデューティ比信号が
ECU10から与えられ、ISC弁5は各ソレノイドS
1,S2に対する駆動デューティ比に応じて開側或いは
閉側に駆動される。
【0017】図1はECU10内の電気的構成を示す。
図1において、ECU10は、各種演算処理を実行する
CPU(中央処理装置)11を有している。CPU11
には一対のトランジスタTr1,Tr2のベース端子が
接続されており、同トランジスタTr1,Tr2のコレ
クタ端子は抵抗R1,R2を介して出力端子RSO,R
SCに接続されている。このうち出力端子RSOはIS
C弁5の開側ソレノイドS1に接続され、出力端子RS
CはISC弁5の閉側ソレノイドS2に接続されてい
る。
【0018】ここで、CPU11は、アイドル時におけ
るエンジン回転数と目標アイドル回転数との偏差をなく
すようにISCフィードバックを実施する。詳しくは、
ISCフィードバック時において、前記偏差に応じたI
SC弁5の目標開度から所定デューティ比のISC制御
信号SG1,SG2を生成し、これら制御信号SG1,
SG2によりトランジスタTr1,Tr2を駆動する。
この場合、ISC制御信号SG1,SG2は互いに逆位
相となり、各制御信号SG1,SG2のハイレベルの期
間でトランジスタTr1,Tr2がオンされると、その
トランジスタに接続されたソレノイドS1,S2が通電
される。また、各制御信号SG1,SG2のロウレベル
の期間でトランジスタTr1,Tr2がオフされると、
そのトランジスタTrに接続されたソレノイドS1,S
2の通電が遮断される。具体的には、トランジスタTr
1がオン、トランジスタTr2がオフであれば、ISC
弁5の開度が増加し、トランジスタTr1がオフ、トラ
ンジスタTr2がオンであれば、ISC弁5の開度が減
少する。
【0019】なお、トランジスタTr1,Tr2のコレ
クタ端子には、ダイオードD1,D2が接続されてお
り、トランジスタTr1,Tr2のオフによる電流遮断
時の過電圧(サージ電圧)がダイオードD1,D2を介
して電源+B側に逃がされるようになっている。
【0020】また、ECU10には、前記出力端子RS
O,RSCにおける電圧波形の立ち上がりエッジ又は立
ち下がりエッジを検出するためのエッジ検出回路12,
13が設けられている。このエッジ検出回路12,13
は、それぞれにコンパレータ14,15及びS−Rフリ
ップフロップ(以下、単にF/Fという)16,17を
備えている。F/F16,17において、S端子(セッ
ト端子)には出力端子RSO,RSCの電圧波形が入力
され、R端子(リセット端子)にはCPU11からのリ
セット信号が入力される。そして、セット信号の電圧変
化に伴うエッジ検出信号がF/F16,17のQ端子
(出力端子)からCPU11へ出力される。
【0021】なお、本実施例では、CPU11によりソ
レノイド駆動手段、電圧波形判定手段、故障診断手段及
び診断許可手段が構成されている。次に、上記の如く構
成されるISC装置の作用を説明する。
【0022】図3は、CPU11が所定周期(本実施例
では、4ms毎)で実行するISCルーチンを示す。つ
まり、図3においてCPU11は、ステップ100で故
障診断ルーチンを実行し、ステップ200で出力制御ル
ーチンを実行する。ステップ100,200の各ルーチ
ンの詳細は図4,図5のフローチャートを用いて後述す
る。
【0023】図6は、各ルーチンの動作を具体的に示す
タイムチャートである。以下、図6の各種タイミングに
従ってCPU11による処理動作(図4,図5のフロ
ー)を詳細に説明する。なお、図6において、時間t1
以前は通常ISC(ISCフィードバック)の実施期間
を示し、時間t1以降は故障診断の実施期間を示す。ま
た、時間t2は、一例として図1のA点が断線したタイ
ミングを示す。
【0024】さて、ECU10への電源投入に伴い図3
のルーチンが起動され、図4のルーチンが実行される。
このとき、CPU11は、先ず図4のステップ101,
109で開側及び閉側ソレノイドS1,S2の故障診断
を実行する旨を示す診断実行フラグFS1,FS2に
「1」がセットされているか否かを判別する。処理開始
当初は、各フラグFS1,FS2が共に「0」にクリア
されているため、CPU11は、ステップ101,10
9を共に否定判別した後、本ルーチンを一旦終了する。
以後、図4では、後述する図5のルーチンで診断実行フ
ラグFS1,FS2のいずれかがセットされるまで、即
ち図6の時間t1になるまで、同様にステップ101,
109が共に否定判別され、故障診断は実施されない。
【0025】その後、図4のルーチンに続いて、CPU
11は図5のルーチンを実行する。このとき、CPU1
1は、図5のステップ201で診断条件が成立している
か否かを判別する。ここで、診断条件は、故障診断時の
ISC弁5の開閉動作が車両走行に影響を及ぼしにくい
状態で成立するものであり、例えばエンジン停止時やエ
ンジン高回転時に成立する。
【0026】この場合、図6の時間t1以前では、診断
条件が不成立となり故障診断が許可されない。即ち、C
PU11はステップ209に進み、通常のISCフィー
ドバックを実施すべくISC制御信号SG1,SG2
(デューティ比信号)を生成し、図1のトランジスタT
r1,Tr2に出力する。さらに、CPU11は、続く
ステップ210で診断実行フラグFS1,FS2を共に
「0」として、本ルーチンを終了する。
【0027】つまり、図6の時間t1以前では、図1の
出力端子RSO,RSCの電圧波形は、ISCフィード
バックによるISC制御信号SG1,SG2に応じて互
いに逆位相となるように変化している。図では、デュー
ティ比の1周期がルーチン実行周期(4ms)に一致し
ている。また、エッジ検出回路12,13の出力は、出
力端子RSO,RSCにおける電圧波形のエッジに対応
して変化している。
【0028】一方、図6の時間t1にて図5のステップ
201の診断条件が成立すれば、故障診断が許可され
る。即ち、CPU11はステップ202に進み、開側ソ
レノイドS1の故障診断を行うか、或いは閉側ソレノイ
ドS2の故障診断を行うかを判断する。この場合、開側
ソレノイドS1を診断対象とするのであれば、CPU1
1はステップ203に進み、閉側ソレノイドS2を診断
対象とするのであれば、ステップ206に進む。なお、
診断対象の設定方法や切り換え方法は任意でよいが、本
実施例では、当初は閉側ソレノイドS2を診断対象と
し、診断処理の実行回数(フローの起動回数)が所定回
数に達した時に、閉側ソレノイドS2⇔開側ソレノイド
S1の切り換えを行うようにしている(図示略)。これ
により、両ソレノイドS1,S2が交互に診断されるよ
うになっている。
【0029】診断対象を閉側ソレノイドS2とする場
合、CPU11はステップ206に進み、RSC側のI
SC制御信号SG2をデューティ比=50%に設定し、
続くステップ207でRSO側のISC制御信号SG1
をデューティ比=0%に設定する。即ち、閉側ソレノイ
ドS2を50%デューティで通電すると共に、開側ソレ
ノイドS1の通電を遮断する。さらに、CPU11は、
ステップ208で診断実行フラグFS1を「0」に、診
断実行フラグFS2を「1」に操作して、本ルーチンを
終了する。図6では、時間t1で診断実行フラグFS2
に「1」がセットされている。
【0030】また、診断対象が閉側ソレノイドS2から
開側ソレノイドS1に切り換えられると、CPU11は
ステップ203に進み、RSO側のISC制御信号SG
1をデューティ比=50%に設定し、続くステップ20
7でRSC側のISC制御信号SG2をデューティ比=
0%に設定する。即ち、開側ソレノイドS1を50%デ
ューティで通電すると共に、閉側ソレノイドS2の通電
を遮断する。さらに、CPU11は、ステップ208で
診断実行フラグFS1を「1」に、診断実行フラグFS
2を「0」に操作して、本ルーチンを終了する。
【0031】一方で、図5により診断実行フラグFS
1,FS2が操作されると、その操作状態に応じて図4
の故障診断が実行される。つまり、開側ソレノイドS1
を診断する旨を示すフラグFS1が「1」であれば、ス
テップ101が肯定判別され、ステップ102〜108
で開側ソレノイドS1の故障診断が実行される。また、
閉側ソレノイドS2を診断する旨を示すフラグFS2が
「1」であれば、ステップ109が肯定判別され、ステ
ップ110〜116で閉側ソレノイドS2の故障診断が
実行される。
【0032】当初(図6の時間t1直後)、FS1=
0,FS2=1であるとすれば、CPU11は、図4の
ステップ109を肯定判別し、次のステップ110でR
SO側のエッジ検出回路12によるエッジ検出信号か
ら、出力端子RSOにおける電圧波形のエッジの有無を
判別する。即ち、図6の時間t1以後の故障診断期間で
は、開側ソレノイドS1の通電が遮断されているが、閉
側ソレノイドS2が50%デューティで通電されてい
る。そのため、両ソレノイドS1,S2の相互インダク
タンスにより通電が遮断されている開側ソレノイドS1
に誘導起電力が発生し、出力端子RSOの電圧波形にエ
ッジが現れる。
【0033】かかる場合、閉側ソレノイドS2が正常で
あれば(図6の時間t1〜t2)、即ち断線故障等が無
ければ、上記誘導起電力によるエッジ(図6のE1)が
検出され、CPU11はステップ110を肯定判別して
ステップ115に進む。CPU11は、ステップ115
で閉側エラーカウンタを「0」にクリアすると共に、続
くステップ116で閉側エラーフラグを「0」にクリア
して、本ルーチンを終了する。
【0034】また、図6の時間t2において、閉側ソレ
ノイドS2が断線故障していれば(図1のA点での断
線)、上記誘導起電力によるエッジ(図6のE2)が検
出されず、CPU11はステップ110を否定判別して
ステップ111に進む。CPU11は、ステップ111
で閉側エラーカウンタをインクリメントすると共に、続
くステップ112で閉側エラーカウンタが所定の判定値
N以上であるか否かを判別する。この場合、エラーカウ
ンタ<Nであれば、CPU11はそのまま本ルーチンを
終了する。また、エラーカウンタ≧Nであれば、CPU
11はステップ113で閉側エラーフラグに「1」をセ
ットすると共に、ステップ114で閉側エラーカウンタ
を「0」にクリアして、本ルーチンを終了する。
【0035】つまり、図6では、時間t3で閉側エラー
カウンタのインクリメントが開始され、エラー判定が
「N」回繰り返された時間t4で閉側エラーフラグがセ
ットされる。なお、ステップ112でエラー判定を複数
回繰り返すのは、ノイズ等の影響による誤判定を防止す
るためである。
【0036】また、閉側ソレノイドS2の故障診断(ス
テップ110〜116)が終わると、次に開側ソレノイ
ドS1の故障診断(ステップ102〜108)が実行さ
れる。つまり、図5で診断実行フラグFS1がセットさ
れる(ステップ205)。そして、CPU11は、図4
のステップ101を肯定判別し、ステップ102でRS
C側のエッジ検出回路13のエッジ検出信号からエッジ
の有無を判別する。この場合、開側ソレノイドS1が正
常であれば、即ち断線故障等が無ければ、通電が遮断さ
れている閉側ソレノイドS2に誘導起電力が生じ、その
誘導起電力によるエッジが検出される。従って、CPU
11はステップ102を肯定判別してステップ107に
進む。CPU11は、ステップ107で開側エラーカウ
ンタを「0」にクリアすると共に、続くステップ108
で開側エラーフラグを「0」にクリアして、本ルーチン
を終了する。
【0037】また、開側ソレノイドS1が断線故障して
いれば(図1のB点での断線)、上記誘導起電力による
エッジが検出されず、CPU11はステップ102を否
定判別してステップ103に進む。CPU11は、ステ
ップ103で開側エラーカウンタをインクリメントする
と共に、続くステップ104で開側エラーカウンタが所
定の判定値N以上であるか否かを判別する。この場合、
エラーカウンタ<Nであれば、CPU11はそのまま本
ルーチンを終了する。また、エラーカウンタ≧Nであれ
ば、CPU11はステップ105で開側エラーフラグに
「1」をセットすると共に、ステップ106で開側エラ
ーカウンタを「0」にクリアして、本ルーチンを終了す
る。
【0038】以上詳述したように本実施例によれば、所
定の故障診断時において、近接する一対のソレノイド
(開側ソレノイドS1,閉側ソレノイドS2)のうちで
一方を通電すると共に、他方の通電を遮断するようにし
た。そして、通電が遮断された方の出力端子に、誘導起
電力による電圧波形のエッジが検出されなければ、通電
側のソレノイド又はそれの接続回路が故障している旨を
診断するようにした。
【0039】その結果、ISC弁5におけるソレノイド
の故障が正確に且つ容易に実施できる。このとき、故障
しているソレノイドが「S1」か「S2」かの特定も可
能となることから、より詳しい故障診断の情報を得るこ
とができる。
【0040】また、本実施例では、エンジン停止時やエ
ンジン高回転時にのみ故障診断を許可するようにしたた
め、故障診断時のISC弁5の開閉動作がエンジン運転
状態(車両走行状態)に及ぼす影響が少ない。その結
果、エンジンの不調を招くことなく、良好なる車両のド
ライバビリティが保持できる。
【0041】さらに、本実施例では、従来の故障診断装
置(例えば、特開平2−287890号公報)に対して
何らハード的構成を付加するものでないため、構成上の
コストアップを招くこともない。
【0042】また、本実施例では、誘導起電力による電
圧波形のエッジを用いて故障診断を行うようにしたた
め、電圧レベル判定により故障診断を行うものに比べ
て、短時間での故障診断が可能となる。つまり、電圧レ
ベル判定を行うものは、電圧レベルが安定した際にレベ
ル判定を行うため、数ms程度の短い作動周期で実行さ
れる診断処理には適さず、またソフトウエアの負荷が増
大する。これに対して、本実施例では、作動周期の短い
故障診断を行う上でも好都合であると言える。
【0043】なお、本発明は上記各実施例の他に次の様
態にて具体化することができる。 (1)上記実施例では、故障診断時において一方のソレ
ノイド(停止側のソレノイド)のデューティ比を0%と
し、他方のソレノイド(駆動側のソレノイド)のデュー
ティ比を50%としたが、エンジンの要求空気量を許容
範囲で満たすものであれば、前記駆動側ソレノイドのデ
ューティ比を50%以外に変更してもよい。例えば、駆
動側のソレノイドのデューティ比を0%〜100%の範
囲で連続的に変化させることもできる。この場合、開側
ソレノイドを「停止」、閉側ソレノイドを「駆動」とす
れば、バイパス通路4を通過する補助空気量は制御可能
域の0%〜50%で制御される。また、閉側ソレノイド
を「停止」、開側ソレノイドを「駆動」とすれば、同じ
く補助空気量は制御可能域の50%〜100%で制御さ
れる。
【0044】(2)上記実施例では、診断条件(図5の
ステップ201)の成立時において開側又は閉側ソレノ
イドS1,S2の故障診断を交互に繰り返し実施した
が、診断条件が1回成立する毎に、各ソレノイドに対し
1回ずつ故障診断を行うようにしてもよい。つまり、同
じエンジン条件が継続される場合には、故障⇔正常が繰
り返し変化することはない。従って、各ソレノイドが一
旦正常、又は故障である旨が判定されれば、診断条件が
再度不成立から成立に変わるまで故障診断を中断する。
これにより、CPUの演算負荷を軽減することができ
る。
【0045】(3)上記実施例では、本発明を開側或い
は閉側に駆動されるロータリソレノイドに具体化した
が、3つ以上のソレノイドを備えた電磁弁に具体化する
こともできる。
【0046】(4)上記実施例では、誘導起電力による
電圧波形のエッジの有無により故障診断を行ったが、誘
導起電力による電圧変化の有無により故障診断を行うも
のであれば、エッジ検出だけを要件としない。つまり、
誘導起電力による比較的滑らかな電圧変化を検出し、そ
の電圧レベルにて故障診断を行ったり、滑らかな電圧変
化を矩形状に波形整形し、その際のエッジにて故障診断
を行ったりするように変更することもできる。
【0047】(5)上記実施例では、開側ソレノイドS
1の故障診断時にはRSC(閉側)エッジの有無のみを
判別し(図4のステップ102)、逆に閉側ソレノイド
S2の故障診断時にはRSO(開側)エッジの有無のみ
を判別したが(図4のステップ110)、いずれのソレ
ノイドの故障診断時にもRSO,RSCの両エッジの有
無を判定するように変更してもよい。そして、両エッジ
の情報に基づき故障診断を行うようにしてもよい。
【0048】つまり、例えば図1のC点が断線したこと
を想定した場合、それは閉側ソレノイドS2の故障に相
当するが、この場合、開側ソレノイドS1の通電時、又
は閉側ソレノイドS2の通電時のいずれでも出力端子R
SCでのエッジが現れず、上記図4の処理だけでは必ず
しも閉側ソレノイドS2の故障を特定することができな
い。しかし、閉側ソレノイドS2の通電時のRSC(閉
側)エッジの有無を併せて判定することにより、故障の
ソレノイド(閉側ソレノイドS2)を特定することがで
きる。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、近接す
る複数のソレノイドを有する電磁弁において、その電磁
弁の故障診断を正確に行うことができるという優れた効
果を発揮する。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、故障のソ
レノイドを特定することで、より詳しい診断情報を提供
することができる。請求項3に記載の発明によれば、エ
ンジン運転に不調を来すことなく、適切な故障診断が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるECU内の構成を示す電気的構
成図。
【図2】実施例におけるISC装置の概略を示す構成
図。
【図3】ISCルーチンを示すフローチャート。
【図4】故障診断ルーチンを示すフローチャート。
【図5】出力制御ルーチンを示すフローチャート。
【図6】実施例の作用をより具体的に示すタイムチャー
ト。
【符号の説明】
5…電磁弁としてのISC弁(アイドル回転数制御
弁)、11…ソレノイド駆動手段,電圧波形判定手段,
故障診断手段,診断許可手段としてのCPUS1…開側
ソレノイド、S2…閉側ソレノイド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】近接する複数のソレノイドを有し、それぞ
    れのソレノイドが独立してパルス駆動される電磁弁の故
    障診断を行う装置であって、 所定の故障診断時に、近接するソレノイドのうちで一つ
    のソレノイドを通電すると共に、他のソレノイドの通電
    を遮断するためのソレノイド駆動手段と、 前記ソレノイド駆動手段によって通電が遮断されたソレ
    ノイドの接続端子について、該端子における電圧波形の
    立ち上がり変化若しくは立ち下がり変化の有無を判定す
    る電圧波形判定手段と、 前記電圧波形判定手段により電圧変化有りと判定されな
    い時に、電磁弁が故障していると診断する故障診断手段
    とを備えることを特徴とする電磁弁の故障診断装置。
  2. 【請求項2】前記故障診断手段は、前記電圧波形判定手
    段により電圧変化有りと判定されない時に、通電されて
    いるソレノイド又はそれの配線が断線故障していると特
    定する請求項1に記載の電磁弁の故障診断装置。
  3. 【請求項3】エンジンの吸気系に設けられ、アイドル時
    における補助空気量を調整するための電磁弁の故障診断
    装置であって、 前記エンジンの運転状態に対する影響が少ない条件下
    で、前記故障診断の実行を許可する診断許可手段を備え
    る請求項1又は2に記載の電磁弁の故障診断装置。
JP12676295A 1995-05-25 1995-05-25 電磁弁の故障診断装置 Pending JPH08319870A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100405692B1 (ko) * 2000-12-26 2003-11-14 현대자동차주식회사 가변력 솔레노이드 밸브의 고장 진단방법
CN117907905A (zh) * 2024-03-18 2024-04-19 宁波长壁流体动力科技有限公司 一种电磁阀故障检测方法及系统、可读存储介质和电磁阀

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