JPH083219A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JPH083219A
JPH083219A JP13552194A JP13552194A JPH083219A JP H083219 A JPH083219 A JP H083219A JP 13552194 A JP13552194 A JP 13552194A JP 13552194 A JP13552194 A JP 13552194A JP H083219 A JPH083219 A JP H083219A
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JP
Japan
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ether
copolymer
acid
methyl
vinyl phenyl
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JP13552194A
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English (en)
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Takeo Yamaguchi
岳男 山口
Yoshinori Kawashima
美紀 川島
Toru Kurihashi
透 栗橋
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】無溶剤で塗工できる液状樹脂。 【構成】式で表されるスチレン単量体(A)35〜98
重量%、重合性不飽和カルボン酸もしくはカルボン酸無
水物(B)2〜50重量%、およびその他の重合性ビニ
ル化合物(C)0〜20重量%を共重合せしめた共重合
体(i)、および、共重合体(i)のカルボキシル基と
結合可能な官能基を1分子中に2つ以上有する硬化剤
(ii)からなる硬化性樹脂組成物。 CH2=C(R1)−φ−X−R2 (式中、R1は水素原子またはCH3、R2は炭素数5〜
22のアルキル基または(Cn2nO)m3、nは1〜
3、mは4〜25、R3は水素原子または炭素数1〜4
のアルキル基、φは置換基を有していてもよいフェニレ
ン基、Xは−O−、−COO−などを表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶剤を用いないで塗工
または成形ができ、その後に、熱または光の処理によ
り、固形の硬化物を与える樹脂組成物に関する。本発明
の樹脂は、塗料、印刷インキなどの被膜形成材料、接着
剤、粘着剤、充填剤、成形材料用の無溶剤型液状樹脂と
して利用される。また、長鎖アルキル基または長鎖ポリ
アルキレンオキシ基を有していることから、相溶化剤、
界面改質剤などへ利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料、接着剤、粘着剤、充填剤、
成形材料には有機溶剤を含有する樹脂溶液が使われてき
た。これらの樹脂溶液は、塗装、充填工程および硬化乾
燥工程で大量の有機溶剤を飛散する。地球環境また作業
環境への関心の高まりとともに、この様な樹脂溶液の使
用に対する制限が加えられる様になってきている。その
一つの方法として、樹脂の水溶液や粉体、ホットメルト
材料の使用が挙げられるが、樹脂の水溶液は塗装性を向
上する意味から若干の有機溶剤を含み、作業環境におけ
る臭気が除かれたとは言いにくい。また、放出される有
機溶剤の焼却処理とともに、排水処理に投資を必要とす
る。大規模な排ガス処理設備を備えた塗装、充填工場で
は大気への有機溶剤放出は抑えられるが、そうした設備
を持たない小規模工場では、有機溶剤に関して処理出来
ても排水処理が出来ないという問題点を有する。また、
粉体またはホットメルトの塗装、充填の場合には、従来
の塗装、充填設備と方法が大いに異なるために、新規の
設備を導入する必要が生まれる。
【0003】上記の問題を解決するために、樹脂溶液の
ハイソリッド化、樹脂の水溶液の改良等を行われてお
り、こうした努力により、今後樹脂溶液の使用量は低下
の傾向がさらに顕著となると考えられる。しかし、根本
的な解決策として、公害、安全衛生、引火、爆発等の問
題がなく、広範囲に適用でき、且つ塗工、充填の容易な
無溶剤液状樹脂の開発が強く要望されている。また、こ
れらの無溶剤液状樹脂は従来の乾燥装置で硬化した被
膜、成形物となる必要がある。このような無溶剤液状樹
脂は、特開昭57−171号公報に開示されている。こ
の技術は、アクリルモノマーによる液状樹脂を使用する
が、得られた樹脂がオリゴマーであり、組成物中に残留
モノマーを含有することから、さらに改善が望まれる。
また物性面では、オリゴマー領域の樹脂から構成される
塗料の場合、硬化後の塗膜物性をコントロールすること
の困難さが知られており(室井宗一、「1992年度接
着と塗装研究会講座」講演要旨集、p4、1993)、
低粘性を保った上での分子量増加が望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗装工程の
作業環境を飛散する有機溶剤で汚染することがなく、ま
た大気中に有機溶剤を放出しないため特別の排ガス処理
設備を要さず、なおかつ従来より用いられている塗装、
充填方法、例えばロールコーターやナイフコーターで塗
装、充填でき、かつ、従来ある加熱乾燥を行っても溶剤
の散逸することなく、硬質の被膜、成形物となる液状樹
脂を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題の解
決について鋭意検討を行なった結果、特定のスチレン単
量体および重合性不飽和カルボン酸もしくはカルボン酸
無水物物からなる共重合体が高分子量でありながら液状
であり、従来の塗装、充填方法で塗装、充填でき、か
つ、加熱等により硬化する樹脂組成物となることを見い
だし本発明に至った。
【0006】すなわち、本発明は、下記一般式で表され
るスチレン単量体(A)35〜98重量%、重合性不飽
和カルボン酸もしくはカルボン酸無水物(B)2〜50
重量%、およびその他の重合性ビニル化合物(C)0〜
20重量%を共重合せしめた共重合体(i)、および、
共重合体(i)のカルボキシル基と結合可能な官能基を
1分子中に2つ以上有する硬化剤(ii)からなる硬化
性樹脂組成物。 一般式:CH2=C(R1)−φ−X−R2 (式中、R1は水素原子またはCH3、R2は炭素数5〜
22のアルキル基または(Cn2nO)m3を表す。こ
こで、nは1〜3の整数、mは4〜25の整数、R3
水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。φは
置換基を有していてもよいフェニレン基、Xは−O−、
−COO−または−R4O−を表す。ここで、R4は、−
CH2−、−CH2CH2−、−O−CO−R5−CO−、
−CH2O−CO−R5−CO−、CH2CH2O−CO−
5−CO−(ただし、R5は直接結合または炭素数1〜
7の分枝していてもよいアルキレン基を表す。)を表
す。)
【0007】本発明で使用されるスチレン単量体(A)
は、上記一般式で示されるような、アルキル基などの置
換基を有してもよいスチレン系化合物に、結合基Xを介
して、アルキル基またはポリ(アルキレンオキシ)基が
結合した化合物である。アルキル基の炭素数が5以上2
2以下、あるいは、アルキレンオキシ基の繰り返し単位
が4以上25以下である場合が好ましい。
【0008】本発明で使用される単量体(A)として、
例えば、ビニルフェニル ペンチルエーテル、ビニルフ
ェニル ヘキシルエーテル、ビニルフェニル ヘプチル
エーテル、ビニルフェニル オクチルエーテル、ビニル
フェニル ノニルエーテル、ビニルフェニル デシルエ
ーテル、ビニルフェニル ウンデシルエーテル、ビニル
フェニル ドデシルエーテル、ビニルフェニル トリデ
シルエーテル、ビニルフェニル テトラデシルエーテ
ル、ビニルフェニル ペンタデシルエーテル、ビニルフ
ェニル ヘキサデシルエーテル、ビニルフェニル ヘプ
タデシルエーテル、ビニルフェニル オクタデシルエー
テル、ビニルフェニル ノナデシルエーテル、ビニルフ
ェニル エイコシルエーテル、ビニルフェニル ヘンエ
イコシルエーテル、ビニルフェニル ドコシルエーテ
ル、ビニルフェニルメチル ブチルエーテル、ビニルフ
ェニルメチル ペンチルエーテル、ビニルフェニルメチ
ル ヘキシルエーテル、ビニルフェニルメチル ヘプチ
ルエーテル、ビニルフェニルメチル オクチルエーテ
ル、ビニルフェニルメチル ノニルエーテル、ビニルフ
ェニルメチル デシルエーテル、ビニルフェニルメチル
ウンデシルエーテル、ビニルフェニルメチル ドデシ
ルエーテル、ビニルフェニルメチル トリデシルエーテ
ル、ビニルフェニルメチル テトラデシルエーテル、ビ
ニルフェニルメチルペンタデシルエーテル、ビニルフェ
ニルメチル ヘキサデシルエーテル、ビニルフェニルメ
チル ヘプタデシルエーテル、ビニルフェニルメチル
オクタデシルエーテル、ビニルフェニルメチル ノナデ
シルエーテル、ビニルフェニルメチル エイコシルエー
テル、ビニルフェニルメチル ヘンエイコシルエーテ
ル、ビニルフェニルメチル ドコシルエーテル、イソプ
ロペニルフェニルメチル ブチルエーテル、イソプロペ
ニルフェニルメチル ペンチルエーテル、イソプロペニ
ルフェニルメチル ヘキシルエーテル、イソプロペニル
フェニルメチル ヘプチルエーテル、イソプロペニルフ
ェニルメチル オクチルエーテル、イソプロペニルフェ
ニルメチル ノニルエーテル、イソプロペニルフェニル
メチル デシルエーテル、イソプロペニルフェニルメチ
ル ウンデシルエーテル、イソプロペニルフェニルメチ
ル ドデシルエーテル、イソプロペニルフェニルメチル
トリデシルエーテル、イソプロペニルフェニルメチル
テトラデシルエーテル、イソプロペニルフェニルメチ
ル ペンタデシルエーテル、イソプロペニルフェニルメ
チルヘキサデシルエーテル、イソプロペニルフェニルメ
チル ヘプタデシルエーテル、イソプロペニルフェニル
メチル オクタデシルエーテル、イソプロペニルフェニ
ルメチル ノナデシルエーテル、イソプロペニルフェニ
ルメチル エイコシルエーテル、イソプロペニルフェニ
ルメチル ヘンエイコシルエーテル、イソプロペニルフ
ェニルメチル ドコシルエーテルなどの長鎖アルキル基
を有するスチレンまたはクメン化合物、
【0009】4−ビニル安息香酸 ヘキシル、4−ビニ
ル安息香酸 オクチル、4−ビニル安息香酸 ノニル、
4−ビニル安息香酸 デシル、4−ビニル安息香酸 ド
デシル、4−ビニル安息香酸 テトラデシル、4−ビニ
ル安息香酸 ヘキサデシル、4−ビニル安息香酸 オク
タデシル、4−ビニル安息香酸 エイコシル、4−ビニ
ル安息香酸 ドコシル、4−イソプロペニル安息香酸
ヘキシル、4−イソプロペニル安息香酸 オクチル、4
−イソプロペニル安息香酸 ノニル、4−イソプロペニ
ル安息香酸 デシル、4−イソプロペニル安息香酸 ド
デシル、4−イソプロペニル安息香酸 テトラデシル、
4−イソプロペニル安息香酸 ヘキサデシル、4−イソ
プロペニル安息香酸 オクタデシル、4−イソプロペニ
ル安息香酸 エイコシル、4−イソプロペニル安息香酸
ドコシルなどの長鎖アルキル基を有するビニル安息香
酸エステルまたはイソプロペニル安息香酸エステル、コ
ハク酸 ビニルフェニル ノニル、ヘキサヒドロフタル
酸 ビニルフェニルメチル デシル、テレフタル酸 ビ
ニルフェニルエチル ドデシルなどのジカルボン酸のモ
ノ長鎖アルキルエステルなどが挙げられる。これらのア
ルキル基は直鎖アルキル基または分枝アルキル基のいず
れも使用できる。
【0010】また、テトラ(オキシエチレン) ビニル
フェニルエーテル、メチルテトラ(オキシエチレン)
ビニルフェニルエーテル、エチルテトラ(オキシエチレ
ン)ビニルフェニルエーテル、プロピルテトラ(オキシ
エチレン) ビニルフェニルエーテル、n−ブチルテト
ラ(オキシエチレン) ビニルフェニルエーテル、n−
ペンチルテトラ(オキシエチレン) ビニルフェニルエ
ーテル、テトラ(オキシプロピレン) ビニルフェニル
エーテル、メチルテトラ(オキシプロピレン) ビニル
フェニルエーテル、エチルテトラ(オキシプロピレン)
ビニルフェニルエーテル、プロポキシテトラ(オキシ
プロピレン) ビニルフェニルエーテル、n−ブチルテ
トラ(オキシプロピレン) ビニルフェニルエーテル、
n−ペンタキシテトラ(オキシプロピレン) ビニルフ
ェニルエーテル、ポリ(オキシエチレン) ビニルフェ
ニルエーテル、メチルポリ(オキシエチレン) ビニル
フェニルエーテル、エチルポリ(オキシエチレン) ビ
ニルフェニルエーテル、ポリ(オキシプロピレン) ビ
ニルフェニルエーテル、メチルポリ(オキシプロピレ
ン) ビニルフェニルエーテル、エチルポリ(オキシプ
ロピレン) ビニルフェニルエーテル、ポリ(オキシエ
チレン) ビニルベンジルエーテル、メチルポリ(オキ
シエチレン) ビニルベンジルエーテル、エチルポリ
(オキシエチレン) ビニルベンジルエーテル、ポリ
(オキシプロピレン) ビニルベンジルエーテル、メチ
ルポリ(オキシプロピレン) ビニルベンジルエーテ
ル、エチルポリ(オキシプロピレン) ビニルベンジル
エーテル、ポリ(オキシエチレン)ビニルフェニルエチ
ルエーテル、メチルポリ(オキシエチレン) ビニルフ
ェニルエチルエーテル、エチルポリ(オキシエチレン)
ビニルフェニルエチルエーテル、ポリ(オキシプロピ
レン) ビニルフェニルエチルエーテル、メチルポリ
(オキシプロピレン) ビニルフェニルエチルエーテ
ル、エチルポリ(オキシプロピレン) ビニルフェニル
エチルエーテル、ポリ(オキシエチレン) イソプロペ
ニルフェニルエーテル、メチルポリ(オキシエチレン)
イソプロペニルフェニルエーテル、エチルポリ(オキ
シエチレン) イソプロペニルフェニルエーテル、ポリ
(オキシプロピレン) イソプロペニルフェニルエーテ
ル、メチルポリ(オキシプロピレン) イソプロペニル
フェニルエーテル、エチルポリ(オキシプロピレン)
イソプロペニルフェニルエーテル、ポリ(オキシエチレ
ン)イソプロペニルベンジルエーテル、メチルポリ(オ
キシエチレン) イソプロペニルベンジルエーテル、エ
チルポリ(オキシエチレン) イソプロペニルベンジル
エーテル、ポリ(オキシプロピレン) イソプロペニル
ベンジルエーテル、メチルポリ(オキシプロピレン)
イソプロペニルベンジルエーテルなどのポリアルキレン
オキシ基を有するスチレンまたはクメン化合物、
【0011】コハク酸 ビニルフェニル ポリ(オキシ
エチレン)、ヘキサヒドロフタル酸ビニルフェニルメチ
ル メチルポリ(オキシエチレン)、テレフタル酸 ビ
ニルフェニルエチル エチルポリ(オキシエチレン)な
どのジカルボン酸のモノポリアルキレングリコールエス
テル、4−ビニル安息香酸 メチルポリ(オキシエチレ
ン)、4−ビニル安息香酸エチルポリ(オキシエチレ
ン)、4−イソプロペニル安息香酸 メチルポリ(オキ
シプロピレン)、4−イソプロペニル安息香酸 エチル
ポリ(オキシプロピレン)などのポリアルキレンオキシ
基を有するビニル安息香酸エステルまたはイソプロペニ
ル安息香酸エステルなどが挙げられる。これらは2種以
上用いても良い。また、通常は、一般式のφのフェニレ
ン基が、p−フェニレン基と、o−フェニレン基の混合
物のものが用いられる。
【0012】また、本発明で用いられる重合性不飽和カ
ルボン酸(B)としては、例えば、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、または、これらのアル
キルもしくはアルケニルモノエステル、フタル酸β−
(メタ)アクリロイルオキシエチルモノエステル、イソ
フタル酸β−(メタ)アクリロイルオキシエチルモノエ
ステル、テレフタル酸β−(メタ)アクリロイルオキシ
エチルモノエステル、コハク酸β−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルモノエステル、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、ケイ皮酸等が挙げられる。これらは、
2種以上用いても良い。
【0013】また、本発明で用いられる重合性不飽和カ
ルボン酸無水物を有する単量体(B)としては、例え
ば、無水マレイン酸、無水フマル酸、無水イタコン酸、
無水シトラコン酸などの脂肪族ジカルボン酸の酸無水
物、テトラヒドロフタル酸無水物、5−ノルボルネン−
2,3−ジカルボン酸無水物などの脂環族ジカルボン酸
の酸無水物、ヘキセニルコハク酸無水物、リノレイルグ
ルタル酸無水物など不飽和結合を含むアルキル基を有す
る脂肪族ジカルボン酸無水物 ドデセニルフタル酸無水物、デセニルヘキサヒドロフタ
ル酸無水物などの不飽和結合を含むアルキル基を有する
ジカルボン酸無水物、メタクリロキシエトキシカルボニ
ルプロピオン酸と酢酸との無水物などの不飽和結合を含
むカルボン酸と、不飽和結合を含まないカルボン酸との
無水物などが挙げられる。
【0014】また、本発明で用いられるその他の重合性
ビニル化合物(C)は、塗膜の耐水性や硬度を向上させ
るために使用することができる。具体的には、酢酸ビニ
ルなどの脂肪族カルボン酸ビニル、酢酸アリルなどの脂
肪族カルボン酸アリル、アリルフェニルエーテルなどの
アリルエーテル、アクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ルなどの(メタ)アクリル酸アルキル、スチレン、(メ
タ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミドなどが
挙げられる。これらは2種以上用いても良い。
【0015】スチレン単量体(A)の使用量は共重合体
(i)全体に対して35〜98重量%、好ましくは、5
0〜95重量%であり、共重合体(i)中の単量体
(A)が35重量%より少なくなると、共重合体(i)
が液状を保ち得なくなり、逆に98重量%より多くなる
と硬質な硬化物が得られなくなるため好ましくない。重
合性不飽和カルボン酸もしくはカルボン酸無水物(B)
の使用量は共重合体(i)全体に対して2〜50重量
%、好ましくは5〜35重量%であり、共重合体(i)
中の(B)成分が2重量%より少なくなると、硬質な硬
化物が得にくくなり、逆に50重量%より多くなると液
状樹脂の粘度が高くなり塗工困難となるため好ましくな
い。
【0016】本発明の液状樹脂は、開始剤の配合量を調
節することにより、GPC法(ゲルパーメーションクロ
マトグラフ)で測定した数平均分子量(ポリスチレン換
算)の値が5,000〜100,000、好ましくは、
8,000〜60,000の範囲になるように合成され
る。数平均分子量が5,000より小さくなると、重合
溶液中から樹脂分を単離するのが困難である他、硬度、
可撓性など硬化物の機械特性が低下したり、耐溶剤性、
耐沸水等が低下するので好ましくなく、また、数平均分
子量が100,000より大きくなると樹脂が塗工可能
な粘度を保てなくなるので好ましくない。
【0017】本発明で使用される共重合体(i)は、既
知ラジカル重合開始剤により、ラジカル重合の溶液法ま
たは分散法により製造することができる。使用する溶剤
としては、酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエ
ン、ベンゼン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メタ
ノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert
−ブタノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、
メチルカルビトール、エチルカルビトール、メチルセロ
ソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ダイ
アセトンアルコールおよびこれらの混合溶液などを挙げ
ることができる。また、ラジカル重合開始剤として、特
に限定はないが、例えば、過酸化ベンゾイル、t−ブチ
ルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、過酸化ラ
ウロイル等の過酸化物系、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスシクロヘキサンニトリル等のアゾ系開始
剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸系
開始剤などを使用できる。斯るラジカル重合開始剤の配
合量は、全単量体配合量に対し、0.01〜5重量%が
好ましく、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。
【0018】得られた共重合体(i)の粘度は、回転振
動式粘度計で測定した50℃における粘度が500〜3
0,000cpsであることが好ましく、更に好ましく
は800〜20,000cpsである。
【0019】また、本発明で使用される硬化剤(ii)
は、共重合体(i)中の重合性不飽和カルボン酸単位の
カルボン酸基または重合性不飽和カルボン酸無水物単位
の無水カルボン酸基と結合して架橋構造となりえる化合
物である。このようなカルボキシル基と結合可能な官能
基を1分子中に2つ以上有する硬化剤(ii)として
は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシ
リトール、ソルビトール、ズルシトール、マンニトー
ル、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、グアヤコ
ール、ヘキシルレゾルシン、ピロガロール、トリヒドロ
キシベンゼン、フロログリシン、ジメチロールフェノー
ル、トリメチロールプロパンなどの、多価アルコールま
たは多価フェノール系化合物、またはこれらのアルコキ
シ変性物、ヘキサメチロール化メラミン、ヘキサメトキ
シメチル化メラミン、ヘキサブトキシメチル化メラミン
などのアルキロール基またはアルコキシ基を有するメラ
ミン系化合物、シアヌール酸、アンメリド、メラミン、
ベンゾグアナミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、ジアミノピリジンなどのアミノ樹脂系化合
物、
【0020】トリレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−キシ
レンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、水添トリレンジイソシアネートなどのジイ
ソシアネート、あるいは、これらとグリコール類または
ジアミン類との両末端イソシアネートアダクト体、トリ
フェニルメタントリイソシアネート、ポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート、コロネールLなどの多価イソ
シアネート、ジグリシジルエーテル、エチレングリコー
ルジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパン
トリグリシジルエーテル、ビスフェノールAアルキレン
オキサイド変性ジグリシジルエーテル、水添ビスフェノ
ールAジグリシジルエーテルなどの多価グリシジルエー
テル、1−エポキシエチル−3,4−エポキシシクロヘ
キセン、ヘキサン二酸ジ(3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル)、3,4−エポキシシクロヘキサンカルボ
ン酸3,4−エポキシヘキシルメチルなどの脂環式ポリ
エポキシド、その他、多官能ケテン、多官能エチレンイ
ミン、多官能エチレンウレタンなどが挙げられる。これ
らは、2種以上用いてもよい。
【0021】硬化剤(ii)の組成量は、共重合体
(i)中のカルボキシル基当量と、硬化剤(ii)中の
官能基当量との比率で決定され、共重合体(i)中のカ
ルボキシル基1当量に対して、0.01〜10化学当
量、好ましくは、0.1〜5化学当量が好ましい。共重
合体(i)のカルボキシル基1当量に対する、硬化剤
(ii)中の官能基当量が、0.01化学当量より小さ
い場合、硬質な硬化物が得られず、また、逆に10化学
当量より多くなると、未反応の硬化剤(ii)により、
硬化不良となり好ましくない。
【0022】本発明の樹脂組成物は、共重合体(i)お
よび硬化剤(ii)からなり、実質的に無溶剤型の塗料
または成形材料として使用できる。しかしながら、樹脂
の流動性を改良するために、樹脂組成物に対して5重量
%以内で、小量の水または有機溶剤などを配合してもよ
い。また、チタン白、各種の顔料等の着色剤、滑剤等を
添加してもよい。本発明の樹脂組成物は、塗工または成
形後に、熱または光で処理すると、重合性不飽和カルボ
ン酸(B)由来のカルボキシ基と、硬化剤(ii)由来
の官能基との間で、脱水、脱アルコール反応または付加
反応が起こり、硬化させることができる。
【0023】本発明の硬化性液状樹脂組成物の硬化特性
を改良するために一般に使用される硬化触媒などを使用
することができる。代表的な硬化触媒を例示すれば、p
−トルエンスルホン酸、無水フタル酸、安息香酸、ベン
ゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ギ酸、
酢酸、イタコン酸、シュウ酸、マレイン酸、及びそれら
のアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属塩など、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジノ
ピリジンなどのピリジン類、トリエチルアミン、N,N
−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルベンジルアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタ
ンジアミンなどの3級アミン、
【0024】ジエチル亜鉛、テトラ(n−ブトキシ)チ
タン、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジ(2−エ
チルヘキソエート)などの有機金属化合物または金属の
有機錯体、また、硫酸、塩化亜鉛、水酸化ナトリウムな
どの無機物などが挙げられる。また、ジフェニルヨード
ニウム塩のような紫外線で分解して、プロトン酸を生成
させる化合物も有効である。斯る硬化触媒の添加量とし
ては、硬化性液状樹脂組成物に対して、好ましくは0.
01〜1重量%、好ましくは0.02〜0.5重量%で
ある。熱処理は、30℃から250℃の間で加熱するの
が好ましい。熱源に特に限定はないが、一般的には熱循
環式オーブンあるいは加熱ロールが好適に用いられる。
また、光処理の場合、光源に特に限定はなく、水銀ラン
プ、キセノンランプ、蛍光灯、白熱灯、各種レーザなど
が好適に用いられる。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 (合成例1)テトラヒドロフラン溶媒中で、1−ドデカ
ノール19gと水素化ナトリウム8gを室温で撹拌し
た。その後、クロロメチルスチレン15gとハイドロキ
ノン0.1gを滴下し、10時間還流させて、ドデシル
ビニルフェニルメチルエーテルを合成した。
【0026】(合成例2)テトラヒドロフラン溶媒中
で、1−デカノール17gと塩化チオニル20gを室温
で撹拌した。その後、塩化チオニルを留去後、4−ビニ
ル安息香酸ナトリウム17gとハイドロキノン0.1g
を滴下し、10時間還流させて、ビニル安息香酸 デシ
ルを合成した。
【0027】(合成例3)テトラヒドロフラン溶媒中
で、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均
分子量550、アルドリッチ社製)55gと水素化ナト
リウム8gを室温で撹拌した。その後、クロロメチルス
チレン15gとハイドロキノン0.1gを滴下し、10
時間還流させて、メチルポリ(オキシエチレン) ビニ
ルフェニルメチルエーテルを合成した。
【0028】(合成例4)テトラヒドロフラン溶媒中
で、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均
分子量750、アルドリッチ社製)75gと塩化チオニ
ル70gを室温で撹拌した。その後、塩化チオニルを留
去後、4−ビニル安息香酸ナトリウム17gとハイドロ
キノン0.1gを滴下し、10時間還流させて、ビニル
安息香酸 メチルポリ(オキシエチレン)を合成した。
【0029】(合成例5)テトラヒドロフラン溶媒中
で、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(平均
分子量350、アルドリッチ社製)35gと水素化ナト
リウム8gを室温で撹拌した。その後、クロロメチルス
チレン15gとハイドロキノン0.1gを滴下し、10
時間還流させて、メチルポリ(オキシエチレン) ビニ
ルフェニルメチルエーテルを合成した。
【0030】(実施例1〜10および比較例1、2)合
成例1〜4で合成されたスチレン単量体(A)および表
1に示した重合性不飽和カルボン酸(B)を、表1に示
した配合比で共重合させた。共重合は、アゾビスイソブ
チロニトリルを開始剤とし、合成例6〜13ではヘキサ
ン、合成例14〜18ではイソプロパノール溶媒中で、
10時間還流させて樹脂を得た。なお、各樹脂は、石油
エーテル中で、沈降精製した。表1中、SAはコハク酸β
−メタクリロイルオキシエチルモノエステル、CB-1はフ
タル酸β−メタクリロイルオキシエチルモノエステルで
ある。得られたコポリマーのゲルパーミッションクロマ
トグラフィー(東ソー(株)製SC−8020)による
スチレン換算の数平均分子量および、回転振動式粘度計
(山一電機(株)製、VM−100型)を用いて50℃
における粘度を測定した。数平均分子量、粘度(50
℃)の測定結果を表1に示した。
【0031】
【表1】
【0032】共重合体(i)中のカルボン酸基1当量に
対して、硬化剤(ii)の官能基の当量を表2に示した
通りに添加した時の200℃、20分加熱後の鉛筆硬度
(50℃ホットプレート上のアルミ板上に0.5ミルア
プリケータで塗工)を表2に示す。表2で、HMDIは、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、IPDIは、イソホロンジ
イソシアネート、コロネートLは、日本ポリウレタン工
業(株)製トルイレンジイソシアネート変性トリメチロ
ールプロパン、ERL-4221は、3,4−エポキシシクロヘ
キサンカルボン酸3,4−エポキシヘキシルメチル、エ
ポライト40Eは、エチレングリコールジグリシジルエー
テル、エポライト80MFは、グリセリンジグリシジルエー
テル、CY350はサイアナミド社製メタノール変性メラミ
ンを表す。なお、実施例4〜6では、ジメチルベンジル
アミンを全体の0.5重量%、実施例10では、p−ト
ルエンスルホン酸を全体の0.5重量%、実施例7〜9
および11〜13では、ナフテン酸コバルトを全体の
0.5重量%添加した。
【0033】
【表2】
【0034】(実施例14〜23および比較例3、4)
合成例1〜4で合成されたスチレン単量体(A)および
表3に示した重合性不飽和カルボン酸無水物(B)を、
表3に示した配合比で共重合させた。共重合は、アゾビ
スイソブチロニトリルを開始剤とし、合成例19〜25
ではヘキサン、合成例26〜28ではイソプロパノール
溶媒中で、10時間還流させて樹脂を得た。なお、各樹
脂は、石油エーテル中で、沈降精製した。得られたコポ
リマーのゲルパーミッションクロマトグラフィー(東ソ
ー(株)製SC−8020)によるスチレン換算の数平
均分子量および、回転振動式粘度計(山一電機(株)
製、VM−100型)を用いて50℃における粘度測定
を測定した。数平均分子量、粘度(50℃)の測定結果
を表4に示した。
【0035】
【表3】
【0036】共重合体(i)中のカルボン酸基1当量に
対して、硬化剤(ii)の官能基の当量を表4に示した
通りに添加した時の200℃、20分加熱後の鉛筆硬度
(50℃ホットプレート上のアルミ板上に0.5ミルア
プリケータで塗工)を表4に示す。CY350はサイアナミ
ド社製メタノール変性メラミンを表す。なお、実施例1
4〜17、21は、p−トルエンスルホン酸を全体に対
して、0.5重量%、実施例18〜20、22、23
は、ナフテン酸コバルトを全体に対して、0.5重量%
添加した。
【0037】
【表4】
【発明の効果】本発明により、相溶化剤、界面改質剤、
接着剤、医用材料、金属キレート剤、また、無溶剤型の
塗料、接着剤、粘着剤用の液状樹脂として利用される硬
化性櫛型液状樹脂が簡便に提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 125/16 PFB

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表されるスチレン単量体
    (A)35〜98重量%、重合性不飽和カルボン酸もし
    くはカルボン酸無水物(B)2〜50重量%、およびそ
    の他の重合性ビニル化合物(C)0〜20重量%を共重
    合せしめた共重合体(i)、および、共重合体(i)の
    カルボキシル基と結合可能な官能基を1分子中に2つ以
    上有する硬化剤(ii)からなる硬化性樹脂組成物。 一般式:CH2=C(R1)−φ−X−R2 (式中、R1は水素原子またはCH3、R2は炭素数5〜
    22のアルキル基または(Cn2nO)m3を表す。こ
    こで、nは1〜3の整数、mは4〜25の整数、R3
    水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。φは
    置換基を有していてもよいフェニレン基、Xは−O−、
    −COO−または−R4O−を表す。ここで、R4は、−
    CH2−、−CH2CH2−、−O−CO−R5−CO−、
    −CH2O−CO−R5−CO−、CH2CH2O−CO−
    5−CO−(ただし、R5は直接結合または炭素数1〜
    7の分枝していてもよいアルキレン基を表す。)を表
    す。)
  2. 【請求項2】 共重合体(i)が、粘度500〜30,
    000cps(50℃)の液状樹脂である請求項1記載
    の硬化性樹脂組成物。
JP13552194A 1994-06-17 1994-06-17 硬化性樹脂組成物 Pending JPH083219A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005060665A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Rohm & Haas Co 硬化性組成物およびバインダーとしての使用

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