JPH0833032B2 - 建築物躯体の施工方法 - Google Patents

建築物躯体の施工方法

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JPH0833032B2
JPH0833032B2 JP8329188A JP8329188A JPH0833032B2 JP H0833032 B2 JPH0833032 B2 JP H0833032B2 JP 8329188 A JP8329188 A JP 8329188A JP 8329188 A JP8329188 A JP 8329188A JP H0833032 B2 JPH0833032 B2 JP H0833032B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造等の建築
物の躯体の施工方法に係り、詳しくは、中高層建築物の
躯体の鉄骨建方工事を先行させ、屋根部の工事を完了し
たのちに、その下で建築物躯体を上階から下階に向かっ
て逆打工法によって施工するときの全天候型の施工方法
に関するものである。
[従来の技術] 一般に、建築物の施工では、天候に左右され、影響を
受けることが多いので、全天候型の施工方法が要求され
ることから、中高層建築物の規模以下の建築物では、建
築物全体を覆う仮設の上屋を架設し、屋根面にはシート
材を張設して、その下で下階から順次上階に向かって各
階の床スラブの施工を行う施工方法、あるいは鉄骨造、
鉄骨鉄筋コンクリート造等の建築物では、躯体の建方が
終了した時点で、この躯体の構造体を利用して同様の仮
設屋根を形成し、その下で下階から上階に向かって各階
の床スラブの施工を行う施工方法が知られている。
しかしながら、前者の施工方法では、最上階の屋根ス
ラブの施工完了後でないと仮設上屋を撤去することがで
きず、全体の支持構造体の掛け払いに費用がかかり、そ
の設置のために、建物周囲の敷地を必要とするばかりで
なく、高層用には、安全性の面に難点がある。
また、後者の構造体を使用して仮設屋根を架設する施
工方法においても、同様にこの仮設屋根が最上階の屋根
スラブの施工完了までの全工事期間中にそのままに保持
されることから、仮設費がかかる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記のような実状に鑑み、従来工法の欠点
を一掃すべく創案されたものであって、その意図すると
ころは、先ず仮設屋根の下で屋根スラブを施工し、屋根
スラブの施工後に屋根スラプの施工に用いた型枠ユニッ
トと仮設屋根を撤去し、その後は屋根スラブの下で、そ
の都度組み立てた型枠ユニットを用いて順次、上階から
下階に向かってスラブを施工するようにして、仮設屋根
に要する仮設費を低減するとともに、稼動日数の増加に
より施工速度を促進させ、工期を短縮することができる
全天候型の建築物躯体の施工方法を提供することを課題
としたものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本発明が採用した技術手段
は、鉄骨を含む建築物の躯体を構築するにあたり、鉄骨
柱梁の建方の完了後、その上部の屋根工事を先行させる
施工方法において、各鉄骨柱上部に架設した屋根梁を外
方に延長して仮設の梁を固着する第1の工程、各仮設の
梁の先端上面に仮設のレールを敷設して、該レール上に
スパンの直角方向に伸縮自在な蛇膜式シートを張設した
仮設屋根を架設する第2の工程、該仮設屋根の下で、地
上で屋根梁の下面の型枠ユニットを組み立て、この型枠
ユニットを吊り下げて屋根スラブを施工する第3の工
程、屋根スラブの施工後に型枠ユニットと仮設屋根を撤
去する第4の工程を経たのち、以後は屋根スラブの下
で、地上で最上階の床用の型枠ユニットを組み立て、こ
の床用の型枠ユニットを最上階に吊り上げで最上階の床
を施工する第5の工程、ついで、型枠ユニットを撤去し
た後、順次地上での型枠ユニットの組み立て、吊り上
げ、コンクリートの付設、脱型、降下とを繰り返して、
各階の床スラブの施工を上方から逆打工法で施工する第
6の工程を含むことを特徴とするものである。
[実施例] 本発明の建築物躯体の施工方法を、好適な実施例を示
す図面に基づいて詳細に説明する。
第1図は、本発明の施工方法によって建造される鉄骨
鉄筋コンクリート造の中高層の建築物躯体の概略の断面
図であり、第2図はその斜視図である。
建築物躯体1は、鉄骨造の柱2、梁3からなる架構体
として建方され、柱2の外方にはカーテンウォール4が
張設され、各階の梁3と屋根梁3Aには鉄筋コンクリート
造のスラブ5が構築される中高層建築物の躯体例を示し
ている。
本発明では、外側の柱2と屋根梁3Aを利用して、上方
に仮設屋根10を構築してある。仮設屋根10は、柱11と合
掌12とを山形に剛接し、隣位の柱11と合掌12との間に、
シート材13を張設したハウス状の架構体である。そのス
パンaは建築物躯体1のスパンより大きく形成してあ
り、柱11の下端には走行体14を設けてある。
上記各鉄骨柱2の頂部には、屋根梁3Aを外方に水平に
延長する仮設の梁20が接続してあり、その基端をボル
ト、ナットで柱2に固着してある。片持ち状に形成した
仮設の梁20の先端には、これらを直交方向に結合するよ
うにレール21が敷設してあって、その上に前記走行体14
を移動自在に支持している。
15は仮設の梁20から建築物躯体1の外面に懸垂させた
養生シート材であって、下端部に錘16を有しており、建
築物躯体1の外部外面の全体を養生する。17は養生シー
ト材15の一部に設けた資機材の搬入、搬出の出入口であ
る。
上記仮設の梁20の下方には揚重設備30を装備してあ
り、建築物躯体1の外壁用のカーテンウォール4のう
ち、次の部材を吊持しており、屋内の中断のスラブ5′
の位置には、その構築用の型枠ユニット40を示してあ
る。6は地上の床面である。
次に、第3図、第4図には、揚重設備30の詳細を示し
てある。揚重設備30はホイストを構成するものであっ
で、31はホイスト本体、32はその走行レール、33は走行
ローラであって、遠隔操作が可能なように構成され、2
基のホイスト本体31間に螺杆34を螺挿してカーテンウォ
ール4を共吊りする間隔を調整できるようになってい
る。
型枠ユニット40は、第5図、第6図に示すように、ス
ラブ5の下面を形成する型枠41と、その下面を両端縁と
中央で支持する3本の支保トラス42とからなり、型枠41
の4隅には、スラブ5の厚さより長さの長いスリーブ43
が設けてある、このスリーブ43には昇降用のワイヤロー
プ44を挿通し、地上の床面6に設置したウィンチ45と、
屋根梁3Aに設けたシーブ46(第1図)との間に巻回する
と共に、支保トラス42に係着して、各型枠ユニット40ご
とに昇降させるようになっている。第5図においては、
上階のスラブ5′と鉄骨鉄筋コンクリートの柱2Aとが既
に完成した状態で示してあり、鉄骨梁3に、プレキャス
ト・コンクリート製の、コンクリートに打ち込み用の梁
型枠47が取付けられ、一体の梁3Bが形成されている。下
階の梁3では逆打工法の工程に従って、先行する梁型枠
47と、この階の施工中のスラブ5′が示してある。躯体
の梁3は、鉄骨を内蔵したプレキャスト・コンクリート
梁でもよい。
[作 用] 叙上のように構成した本発明の作用を、建築物躯体1
の構築工程に基づいて説明する。
まず、第1図に示すように、柱2と梁3、3Aとを通常
のように建方し、鉄骨架構体を軸組みする。この時点で
最上階の柱2と梁3Aを利用して、各柱2の頂部の外方
に、仮設の梁20を取付け、片持ち梁を形成する。つい
で、その先端に直交方向のレール21を架け渡し、その上
に、柱11、合掌12を組み付けた仮設屋根10の軸部を載
せ、妻側のものから順次にシート材13を張設して、ハウ
ス状に連接した仮設屋根10を形成する。この仮設屋根10
は、第2図に示すように、シート材13によって蛇膜式に
伸縮自在であり、例えば、中央で2分するように構成す
れば、日照、気温などの条件に従って、開閉自在であ
り、また、クレーンCによる資材の搬入を自由に行うこ
とができる。次に、レール21に沿って養生シート材15を
懸垂させれば、仮設の梁20の先端の位置で建築物躯体1
の全体が覆われ、内部は天候、ことに風の影響を受けな
くなる。
また、地上では型枠ユニット40の準備工程が進められ
る。まず、支保トラス42上に型枠41を支持させ、その上
面でスラブ5用の鉄筋51を配筋し、所要の配管や埋設物
を配置する。ついで、この型枠ユニット40の上面にスリ
ーブ42を取付け、ワイヤロープ44を挿通し、屋根梁3Aの
下面のシープ46に巻回して、型枠ユニット40の全体をウ
ィンチ45の巻き上げにより、屋根梁3Aの高さに吊り上
げ、躯体の鉄骨を利用して屋根スラブ5の下面型枠とし
て固定する。また、鉄筋51の周辺部と梁3Aの鉄筋との接
続のための、追加の配筋等が行われ、コンクリートが打
設される。このときワイヤーロープ44は、スリーブ43に
よって常に打設コンクリートから遊離している。この型
枠ユニット40上でのコンクリートの打設作業は、一般に
ポンプ送りで実施されるから、完全に仮設屋根10のハウ
ス状の空間内で実施することができ、天候に左右される
ことはない。
次いで、屋根スラブ5の施工ののち、所定の養生期間
をおけば、型枠ユニット40は、スリーブ43内を挿通する
ワイヤロープ44によって昇降自在になっているから、ウ
ィンチ45を下降方向に作動させてスラブ5から脱型する
ことができ、屋根スラブ5が構築される。
そして、上記屋根スラブ5の構築後に仮設屋根10は直
ちに撤去され、以後の工程は、屋根スラブ5の下で、上
階から下階に向かってスラブ順次が施工されるが、この
間に地上における型枠ユニットの組み立てに必要な鉄筋
等の準備工程と、上階への上昇と、コンクリートの打設
と、脱型の工程が繰り返され、通常の逆打工法まで施工
が進められる。
一方、建築物躯体1のカーテンウォール4の外壁工事
は、上記の屋根スラブ5の施工と別途に実施され、当該
外壁工事は、仮設屋根10の仮設の梁20と、養生シート材
15との養生の下で、壁面に沿って昇降、移動可能な揚重
設備30の2基のホイスト本体31を使用し、螺杆34の保持
間隔を調整してカーテンウォール4を吊持することによ
り行われる。
なお、カーテンウォール4専用の遠隔操作に対応した
取付装置を、上記揚重設備30に併用すればロボット化も
可能となり、プレハブ化の進んだカーテンウォール4に
よる外壁工事を短期間で終了させることができるように
なる。
上述のような建築物躯体1の施工にあたっては、屋根
スラブ5が構築された後には当該屋根スラブ5が仮設屋
根10に代用されるので、仮設屋根10を撤去しても何ら天
候の影響を受けることがなく、屋根スラブ5の構築まで
の短期間だけ仮設屋根10を設置すればよいので仮設費を
低減することができ、また、屋根スラブ5の施工とは別
に前後して施工される外壁工事の短期間化と相俟って、
建築物躯体1の施工を効率良く遂行することができる。
[発明の効果] これを要するに本発明は、鉄骨を含む建築物の躯体を
構築するにあたり、鉄骨柱梁の建方の完了後、その上部
の屋根工事を先行させる施工方法において、各鉄骨柱上
部に架設した屋根梁を外方に延長して仮設の梁を固着す
る第1の工程、各仮設の梁の先端上部に仮設のレールを
敷設して、該レール上にスパンの直角方向に伸縮自在の
蛇膜式シートを張設した仮設屋根を架設する第2の工
程、該仮設屋根の下で、地上で屋根梁の下面の型枠ユニ
ットを組み立て、この型枠ユニットを吊り上げて屋根ス
ラブを施工する第3の工程、屋根スラブの施工後に型枠
ユニットと仮設屋根を撤去する第4の工程を経たのち、
以後は屋根スラブの下で、地上で最上階の床用の型枠ユ
ニットを組み立て、この床用の型枠ユニットを最上階に
吊り上げて最上階の床を施工する第5の工程、ついで、
型枠ユニットを撤去した後、順次地上での型枠ユニット
の組み立て、吊り上げ、コンクリートの打設、脱型、降
下とを繰り返して、各階の床スラブの施工を上方から逆
打工法で施工する第6の工程を含むから、屋根スラブ構
築された後には当該屋根スラブが仮設屋根に代用される
ので、仮設屋根を早期に撤去しても何ら天候の影響を受
けることなく、上記屋根スラブの下で上階から下階に向
ってスラブを逆打工法で順次施工することができ、した
がって、屋根スラブ構築までの短期間だけ仮設屋根を設
置すればよいので仮設費を低減することができる許りで
なく、天候に左右されないため、稼動日数の増加と相俟
って工期を短縮させることができる、という極めて有用
な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の建築物躯体の施工方法を実施例に基づい
て説明するものであり、第1図は本発明の施工方法を採
用する建築物の概略の断面図、第2図はその斜視図であ
り、第3図は仮設の梁と揚重設備を説明する躯体上部の
断面図、第4図はその側面図、第5図は型枠ユニットの
施工工程を示す断面図、第6図はその斜視図である。 1……建築物躯体、2……柱、3……梁、3A……屋根
梁、4……カーテンウォール、5……屋根スラブ、6…
…床面、10……仮設屋根、11……柱、12……合掌、13…
…シート材、14……走行体、15……養生シート材、16…
…錘、17……出入口、20……仮設の梁、21……レール、
30……揚重設備、31……ホイスト本体、32……走行レー
ル、33……走行ローラ、34……螺杆、40……型枠ユニッ
ト、41……型枠、42……支保トラス、43……スリーブ、
44……ワイヤロープ、45……ウィンチ、46……シーブ、
47……梁型枠、51……鉄筋、a……スパン、C……クレ
ーン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨を含む建築物の躯体を構築するにあた
    り、鉄骨柱梁の建方の完了後、その上部の屋根工事を先
    行させる施工方法において、各鉄骨柱上部に架設した屋
    根梁を外方に延長して仮設の梁を固着する第1の工程、
    各仮設の梁の先端上面に仮設のレールを敷設して、該レ
    ール上にスパンの直角方向に伸縮自在な蛇膜式シートを
    張設した仮設屋根を架設する第2の工程、該仮設屋根の
    下で、地上で屋根梁の下面の型枠ユニットを組み立て、
    この型枠ユニットを吊り上げて屋根スラプを施工する第
    3の工程、屋根スラプの施工後に型枠ユニットと仮設屋
    根を撤去する第4の工程を経たのち、以後は屋根スラブ
    の下で、地上で最上階の床用の型枠ユニットを組み立
    て、この床用の型枠ユニットを最上階に吊り上げて最上
    階の床を施工する第5の工程、ついで、型枠ユニットを
    撤去した後、順次地上での型枠ユニットの組み立て、吊
    り上げ、コンクリートの打設、脱型、降下とを繰り返し
    て、各階の床スラブの施工を上方から逆打工法で施工す
    る第6の工程を含むことを特徴とする建築物躯体の施工
    方法。
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