JPH0833034B2 - 型枠兼用断熱ボードならびに該ボードを用いるコンクリート打込み型枠パネル構造 - Google Patents

型枠兼用断熱ボードならびに該ボードを用いるコンクリート打込み型枠パネル構造

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JPH0833034B2
JPH0833034B2 JP2247326A JP24732690A JPH0833034B2 JP H0833034 B2 JPH0833034 B2 JP H0833034B2 JP 2247326 A JP2247326 A JP 2247326A JP 24732690 A JP24732690 A JP 24732690A JP H0833034 B2 JPH0833034 B2 JP H0833034B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は型枠兼用断熱ボードならびに該ボードを用い
るコンクリート打込み型枠パネル構造に係わり、詳しく
は鉄骨鉄筋コンクリート造りあるいは鉄筋コンクリート
造りの断熱施工コンクリート打込みにおいて、断熱ボー
ドを型枠兼用として施工し、コンクリート打込み後のコ
ンクリートの硬化とともに断熱ボードが接着され、断熱
コンクリート壁面となり得る強度的に優れ、寸法安定性
の良い型枠兼用断熱ボードならびに該断熱ボードをコン
クリート打込み型枠の少なくとも一方の型枠として用い
るコンクリート打込み型枠パネル構造に関する。
〔従来の技術〕 従来、建築物の省エネルギー化としてコンクリート壁
面の断熱施工が広く一般的に行われて来ており、鉄筋コ
ンクリート(RC)造りあるいは鉄骨鉄筋コンクリート
(SRC)造りにおいてはかかる断熱施工における断熱ボ
ードとして、断熱性、吸湿性の面から合成樹脂発泡体が
広く採用されている。
この場合の施工においては、価格の面あるいは工期の
短縮化の観点から、第4図に示す如く、コンクリート壁
面を形成するコンクリート打込み型枠6、6の内側に両
面紙付断熱ボード12あるいは合成樹脂フォーム板を釘止
め13することにより固定し、コンクリートを打込んだ後
その硬化とともに断熱ボードあるいはフォーム板をコン
クリートと接着し、次いで型枠6を取りはずすといった
方法が一般的に行われている。
これはコンクリートと接着すべき断熱ボードあるいは
フォーム板が強度的に弱いものであり、コンクリート打
込み時の側圧に耐え得るものではないため、コンクリー
ト型枠を別個に設けなければならない煩雑さがあった。
また打込まれたコンクリートからの吸水あるいは温度変
化によりボードあるいはフォーム板が変形してしまうお
それもあり、型枠との間の釘止めが不十分であったりす
ると型枠の間にすきまが発生し、ボード等の表面にのろ
(水しっくい)がまわり込んでその結果ボードあるいは
フォーム板と型枠との接続部にコンクリートが充てんさ
れ、ヒートブリッジコールドブリッジ等が発生し、建物
の断熱性能に問題があった。
一方これらの問題点を解決したものとして、断熱板の
表面にコンクリート打込み時の側圧に耐える硬質面材を
貼着した断熱ボードが提案されている(特開昭61−2940
48号公報)。
そしてこの種の断熱ボードは、該ボード自体がコンク
リート打込み型枠の型枠を構成し、かつ断熱板の表面に
貼着した硬質面材が内装下地を兼ねる点より、工期の短
縮兼としてかなり有効な効率的施工となるものでもあっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかして、前記公知の断熱ボードにあっては、断熱板
としてある特定強度以上のものを有する硬質合成フォー
ムを用い、そのフォーム両面に特定材料に基づく積層構
造の軟質面材を貼着させることにより良好なコンクリー
ト打込み型枠となり得ること、更にかかる断熱ボードを
用いるコンクリート打込み型枠パネル構造が簡易な断熱
躯体施工手段となり得ることを確認したものであるが、
断熱フォーム面に貼合わせる軟質面材としては、少なく
とも補強層、防水層および接着表面層の3層構造でなけ
ればならず、その製造には各素材を順次接着して形成す
るといった煩雑な工程が必要であり、特に防水層はコン
クリート型枠材として欠くことのできないものと考えら
れており、製作費用も嵩むという問題があった。
本発明はかかる問題点を解消し、構造を簡素化すると
共に、経済的にコンクリート型枠として使用可能な断熱
ボードおよびこれを用いたコンクリート打込み型枠パネ
ル構造を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重
ねな結果、断熱ボードを構成する各素材の間を接着剤と
しての接着用ポリエチレン薄膜からなる接着剤を介在さ
せて貼合わせた構造とすることにより、特に防湿層を補
強層と接着面層間に設けなくても、コンクリート型枠兼
用の断熱ボードとして使用可能であることを知見し、本
発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、硬質合成樹脂フォームからなる断
熱層の表裏両面に、そのフォーム面より順次、接着剤と
しての接着用ポリエチレン薄膜を介在させて加熱し該接
着用ポリエチレンが吸収された状態で相互に接着した補
強層および接着表面層からなる少なくとも2層構造を有
した軟質面材を積層することを特徴とする型枠兼用断熱
ボードを要旨とする。
更に本発明は該ボードを用いるコンクリート打込み型
枠パネル構造に係わり、該パネル構造は、相対峙して並
設する2つの型枠を仮設補強材にて固定し、コンクリー
ト打込み空間を形成せしめるコンクリート打込み型枠パ
ネル構造において、少なくとも一方の型枠として前記型
枠兼用断熱ボードを使用することを特徴とする前記コン
クリート打込み型枠パネル構造をも要旨とするものであ
る。
〔作用〕
本発明の構成と作用を説明する。
本発明においては硬質合成樹脂フォームからなる断熱
層の表裏両面に積層させる軟質面材として、フォーム面
より順次、接着剤としての接着用ポリエチレン薄膜を介
在させて加熱し該接着用ポリエチレンが吸収された状態
で相互に接着した補強層および接着表面層からなる少な
くとも2層構造を有することを必要とする。
この場合の硬質合成樹脂フォームからなる断熱層とし
ては、ポリスチレンフォームの他、例えば硬質ウレタン
フォーム、フェノールフォーム、イソシアヌレートフォ
ーム、エポキシフォーム等のものが挙げられる。断熱層
の厚さは特に限定されるものでなく、施工環境に応じ任
意に設定しうる。
軟質面材としては前記の如く断熱層のフォーム面より
順次補強層および接着表面層からなる少なくとも2層構
造を有するものであるが、補強層としては例えば耐水ラ
イナー、耐水クラフト、ガラス繊維不織布、アスベスト
不織布、炭カル紙からなる群から選択される少なくとも
一種であるものから構成することができる。この補強層
は本発明の断熱ボードにおいてコンクリート打込み時に
発生する表裏面の圧縮引張り応力を負担、又型枠組立か
らコンクリート打込み迄の雨、直射日光の自然環境変化
に対し、寸法安定性を確保するためのものである。
なおこの場合、軟質面材として少なくともフォーム面
より補強層−接着表面層の構成を採用するものであれば
よく、前記に例示した補強層、接着表面層を適宜組合わ
せ、複数の層構造とすることも可能である。
接着表面層としては特に限定されず、例えばアスベス
ト紙、ガラス繊維不織布、ポリエステル繊維不織布、炭
酸カルシュウムとパルプ、ガラス混抄紙(炭カル紙)、
からなる群から選択される少なくとも一種であるものか
ら構成されるものであり、コンクリート、GLボンド、ゴ
ム系接着剤、エポキシ系接着剤に対しその接着性が優れ
たものであれば良い。
この接着表面層は、本発明の断熱ボードにあって一方
ではコンクリートとの接着、他方では内装材との接着を
可能にするものである。
本発明では、前記各層、例えば、補強層としてのライ
ナー紙と接着表面層としての炭化カルシウム紙との間の
接合のため、接着剤として接着用ポリエチレン(PE)薄
膜を介在させ、加熱接合を行う点に特徴がある。接着用
のPE薄膜は20〜30μという極めて薄いものであって、各
素材を積層する際にその間に前記PE薄膜を介在させ加熱
すると、各層の構成材中にPEは吸収されて独立した層と
しては存在していない。しかしながらこの接着用PEを吸
収した補強層および接着表面層は該PEにより耐湿性を付
与され、コンクリート型枠として必要な機能を発揮する
ことができる。
以上のようにして構成される本発明の断熱ボードをコ
ンクリート打込み型枠パネル構造の少なくとも一方の型
枠として使用する場合には、通常のコンクリート打込み
型枠パネルとして相対峙して並設する2つの型枠(コン
パネ材)を仮説補強材、例えばパタ材にて固定し、両型
枠間にコンクリート打込み空間を形成せしめるにあたっ
て、少なくとも一方の型枠としてコンパネ材を使用する
ことなく、本発明の断熱ボードをそのまま使用するので
ある。
したがって、従来方法に比較し余分なコンパネ材をな
んら使用することなく、又ボードの変形も生じずコンク
リートの硬化とともに本発明の断熱ボードがコンクリー
トに接着され、良好な断熱壁を一体的に形成することが
可能となるものである。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例にて詳細に説明する。
第1図は本発明の断熱ボードの一実施例の断面図であ
る。
この実施例の断熱ボード1は、断熱層2として押出ポ
リスチレンフォームを用いており、該断熱層2の表裏表
面には、接合のために例えば接着用ポリエチレン薄膜を
介在させた状態で加熱接合した補強層3および接着表面
層4からなる少なくとも2層構造を有する軟質面材5を
積層させたものである。
この場合の断熱ボード1は、その軟質面材5の構成と
して補強層3、および接着表面層4の2層構造を少なく
とも採用すれば良いのであってかかる層構造を採用する
ことにより、コンクリート打込み迄の間変形することな
くコンクリート側圧に耐え、かつコンクリートとの接着
性が確保されることになる。
また、施工時にあっても、接着用のポリエチレンを吸
収した補強層および接着表面層がそれ自体で耐湿性を有
することから特に防湿層を別途形成しなくともコンクリ
ート型枠としての必要な機能を発揮することができる。
なお、軟質面材5の層構造としてはこれに限定され
ず、種々変化させることができる。かかる変形例を第2
図aおよびbに挙げる。
第2図aにあっては断熱層2の表裏表面に積層する軟
質面材5′は、補強層3、補強層3および接着表面層4
の3層構造を構成するものであり、同図bにあっては軟
質面材5″は補強層3、補強層3および接着表面層4の
4層構造を構成するものである。
次に本発明のコンクリート打込み型枠パネル構造につ
いて説明する。
第3図は本発明のパネル構造の一実施例の要部を示す
縦断正面図を示すものである。
すなわち本発明のパネル構造は、相対峙して並設する
2つの型枠において、一方の型枠として本発明の断熱ボ
ード1を用い、他方の型枠として通常のコンパネ材6を
用い、両者を仮設補強材、例えばパタ材7、8にて、例
えばセパレータ9およびフォームタイ10で固定し、コン
クリート打込み空間11を形成せしめるパネル構造14であ
る。
この第3図にあっては型枠として一方のみに本発明の
断熱ボードを用いているが、これを両方の型枠として採
用することも出来るのである。
これは例えば第4図に示す従来のパネル構造にあって
は、コンパネ材6、6を両者の型枠として用い、断熱ボ
ード12を釘13、13で固定したのちコンクリート打込み空
間11にコンクリートを打込み、その後コンパネ材6、6
を取り除く手間を考えれば特に簡易的なものであるとい
える。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているから、
本発明の断熱ボードはRC造り、SRC造りのコンクリート
打込みにおいてなんら余分な型枠を使用せずそのまま型
枠兼用をしてコンクリートの打込みが可能なものであ
り、しかもその表面が軟質面材であるため直接ラミネー
トができる利点を有するものである。
また、施工時にあっても、接着用のポリエチレンを吸
収した補強層および接着表面層がそれ自体で耐湿性を有
することから特に防湿層を別途形成したくともコンクリ
ート型枠としての必要な機能を発揮することができる。
さらに、現場の建物に合わせて任意の大きさに切断加
工することができ、低コストで提供し得るものである。
また、長尺ボードが可能のため断熱ボードの目地を少
なくし、建物の断熱性能向上を図れ、型枠の損料、分
解、運搬等の省力化が向上し、又、ボードの表面がGLボ
ンド、ゴム系接着剤、エポキシ系接着剤の接着適性にす
ぐれるため任意の下地板の施工が可能で内装下地材とし
ての性能も優れるものである。
したがって、この断熱ボードを使用するコンクリート
打込み型枠パネル構造も、その施工の簡易化が特に大き
なものとなるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の断熱ボードの一実施例の断面図、第2
図a、bは他の実施例の断面図、第3図は本発明のパネ
ル構造の一実施例の要部を示す縦断正面図、および第4
図は従来のパネル構造の縦断正面図である。 1……断熱ボード、2……断熱層、3……補強層、 4……接着表面層、5……軟質面材 9……コンパネ材、10……パタ材、 11……コンクリート打込み空間、14……パネル構造

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬質合成樹脂フォームからなる断熱層の表
    裏両面に、フォーム面より順次、接着剤としての接着用
    ポリエチレン薄膜を介在させて加熱し該接着用ポリエチ
    レンが吸収された状態で相互に接着した補強層および接
    着表面層からなる少なくとも2層構造を有した軟質面材
    を積層させたことを特徴とする型枠兼用断熱ボード。
  2. 【請求項2】相対峙して並設する2つの型枠を仮設補強
    材にて固定し、コンクリート打込み空間を形成せしめる
    コンクリート打込み型枠パネル構造において、少なくと
    も一方の型枠として; 硬質合成樹脂フォームからなる断熱層の表裏両面に、フ
    ォーム面より順次、接着剤として接着用ポリエチレン薄
    膜を介在させて加熱し該接着用ポリエチレンが吸収され
    た状態で相互に接着した補強層および接着表面層からな
    る少なくとも2層構造を有した軟質面を積層させたこと
    を特徴とする前記コンクリート打込み型枠パネル構造。
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