JPH0834930A - 銅フタロシアニンの製造方法 - Google Patents
銅フタロシアニンの製造方法Info
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- JPH0834930A JPH0834930A JP11392794A JP11392794A JPH0834930A JP H0834930 A JPH0834930 A JP H0834930A JP 11392794 A JP11392794 A JP 11392794A JP 11392794 A JP11392794 A JP 11392794A JP H0834930 A JPH0834930 A JP H0834930A
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- Japan
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- copper phthalocyanine
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- pigment
- producing copper
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B47/00—Porphines; Azaporphines
- C09B47/04—Phthalocyanines abbreviation: Pc
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- Organic Chemistry (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 顔料の界面張力を低下させず、経済性を損な
うことのない方法で反応系の状態を改善し高純度、高収
率で銅フタロシアニンを得る方法を提供する。 【構成】 フタル酸および/またはその誘導体、窒素
源、および触媒を不活性溶剤中で加熱して銅フタロシア
ニンを製造する方法において、反応系中に式(1) A−(O−R1−CO)n−B (1) 具体的には、例えば H−(O−CH(C6H13)C10H20−CO)n
−NH−C3H5−N+(CH3)3−CH3SO4 − (式中、nは平均7である)で示されるポリマー型分散
剤を添加することを特徴とする銅フタロシアニンの製造
方法。
うことのない方法で反応系の状態を改善し高純度、高収
率で銅フタロシアニンを得る方法を提供する。 【構成】 フタル酸および/またはその誘導体、窒素
源、および触媒を不活性溶剤中で加熱して銅フタロシア
ニンを製造する方法において、反応系中に式(1) A−(O−R1−CO)n−B (1) 具体的には、例えば H−(O−CH(C6H13)C10H20−CO)n
−NH−C3H5−N+(CH3)3−CH3SO4 − (式中、nは平均7である)で示されるポリマー型分散
剤を添加することを特徴とする銅フタロシアニンの製造
方法。
Description
【産業上の利用分野】本発明は染顔料その他の分野で有
用な銅フタロシアニンおよび/またはその誘導体を純度
よくかつ高収率で製造する方法に関する。
用な銅フタロシアニンおよび/またはその誘導体を純度
よくかつ高収率で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来銅フタロシアニン類の製造方法とし
ては、不活性溶媒中触媒の存在下無水フタル酸および/
またはその誘導体、銅化合物および尿素を加熱して合成
する方法が工業的に最もよく取られており、尿素法また
はワイラー法として知られている。
ては、不活性溶媒中触媒の存在下無水フタル酸および/
またはその誘導体、銅化合物および尿素を加熱して合成
する方法が工業的に最もよく取られており、尿素法また
はワイラー法として知られている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】上記尿素法は現在
工業的に広く用いられている方法であるが、反応の過程
を見ると原料混合物、反応中間体および生成物はいずれ
も完全な溶解状態となることはなく終始不均一の反応で
ある。また反応中間体が生成する段階で系の粘度が上昇
し、系の混合不良、伝熱の不均一、樹脂状の反応中間体
の器壁への付着などが起こり、操作上の障害をもたらす
ばかりでなく生成物の純度、収率を低下させる原因とも
なっている。このような欠点を解決するために従来から
幾つかの提案がなされている。例えば溶解力の高い溶剤
を用いることにより系の撹拌状態を改善する、溶剤をフ
タル酸の2倍程度と少なく用いることにより反応収率に
良い効果を与えるなどである。しかし前者は効果がある
ものの十分ではなくまた扱い易い溶剤を自由に選択でき
ない難点がある、また後者は溶剤が少ないため系の粘度
が高くなり、撹拌動力、装置の強度をより大きくする必
要があるなどの欠点がある。
工業的に広く用いられている方法であるが、反応の過程
を見ると原料混合物、反応中間体および生成物はいずれ
も完全な溶解状態となることはなく終始不均一の反応で
ある。また反応中間体が生成する段階で系の粘度が上昇
し、系の混合不良、伝熱の不均一、樹脂状の反応中間体
の器壁への付着などが起こり、操作上の障害をもたらす
ばかりでなく生成物の純度、収率を低下させる原因とも
なっている。このような欠点を解決するために従来から
幾つかの提案がなされている。例えば溶解力の高い溶剤
を用いることにより系の撹拌状態を改善する、溶剤をフ
タル酸の2倍程度と少なく用いることにより反応収率に
良い効果を与えるなどである。しかし前者は効果がある
ものの十分ではなくまた扱い易い溶剤を自由に選択でき
ない難点がある、また後者は溶剤が少ないため系の粘度
が高くなり、撹拌動力、装置の強度をより大きくする必
要があるなどの欠点がある。
【0004】更に特公平5─5866号公報は、反応系
中にアニオン活性剤を加えることにより粘度を下げ溶剤
を減ずることが出来ると述べている。この方法は反応系
の改善には確かに大きな効果を示す。しかし、一方顔料
中に存在するアニオン活性剤がオフセット印刷インキの
水との界面張力を低下させ印刷時の版汚れなどのトラブ
ルの原因になることは良く知られている。反応系に加え
たアニオン活性剤はその後の精製工程および顔料化工程
で完全に除くことは極めて困難である。このため反応工
程での利点が明らかであるにもかかわらず用途適性を考
慮した場合すべての解決策とはならない。従って顔料の
界面張力を低下させず、経済性を損なうことのない方法
で反応系の状態を改善し高純度、高収率で銅フタロシア
ニンを得る方法がいまだに強く要望されていた。本発明
者らは上記問題点を解決し要望に応えるべく研究を行っ
た結果、尿素法でフタロシアニンを製造するにさいし反
応混合物中にある種の分散剤を添加するときは反応系の
粘度が低下し系の均一性が高まり反応が円滑に進行し、
銅フタロシアニンが高収率で得られること、更にこの分
散剤は銅フタロシアニン顔料の界面張力も低下させない
ことを見出し本発明を完成させた。
中にアニオン活性剤を加えることにより粘度を下げ溶剤
を減ずることが出来ると述べている。この方法は反応系
の改善には確かに大きな効果を示す。しかし、一方顔料
中に存在するアニオン活性剤がオフセット印刷インキの
水との界面張力を低下させ印刷時の版汚れなどのトラブ
ルの原因になることは良く知られている。反応系に加え
たアニオン活性剤はその後の精製工程および顔料化工程
で完全に除くことは極めて困難である。このため反応工
程での利点が明らかであるにもかかわらず用途適性を考
慮した場合すべての解決策とはならない。従って顔料の
界面張力を低下させず、経済性を損なうことのない方法
で反応系の状態を改善し高純度、高収率で銅フタロシア
ニンを得る方法がいまだに強く要望されていた。本発明
者らは上記問題点を解決し要望に応えるべく研究を行っ
た結果、尿素法でフタロシアニンを製造するにさいし反
応混合物中にある種の分散剤を添加するときは反応系の
粘度が低下し系の均一性が高まり反応が円滑に進行し、
銅フタロシアニンが高収率で得られること、更にこの分
散剤は銅フタロシアニン顔料の界面張力も低下させない
ことを見出し本発明を完成させた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はフタル酸および
/またはその誘導体、尿素などの窒素源、銅化合物およ
びモリブデン化合物などの触媒を不活性溶剤中で加熱し
て銅フタロシアニンを製造する方法において、反応系中
にある種のポリマー型分散剤を添加することを特徴とす
る銅フタロシアニンの製造方法である。
/またはその誘導体、尿素などの窒素源、銅化合物およ
びモリブデン化合物などの触媒を不活性溶剤中で加熱し
て銅フタロシアニンを製造する方法において、反応系中
にある種のポリマー型分散剤を添加することを特徴とす
る銅フタロシアニンの製造方法である。
【0006】本発明において使用するフタル酸およびそ
の誘導体とは、フタル酸およびそのアルカリ金属、アン
モニウム並びに有機アミン塩、無水フタル酸、フタルイ
ミド、フタル酸ジアミド、フタロジニトリル並びに1,
3−ジイミノイソインドリンおよびそれらのベンゼン核
が1ないし4個のハロゲン原子で置換されたものおよび
それらの混合物である。本発明において使用する尿素な
どの窒素源としては、フタル酸類1モルに対し3モル以
上の尿素を用いるのが一般的であるが、ビウレットなど
置換している尿素を使用することもできる。またフタル
酸や無水フタル酸など窒素を含まないフタル酸類を原料
として用いた場合、第一段のイミド化反応においては、
尿素の一部をアンモニアやアンモニウム化合物に替えて
用いることもできる。本発明において使用する銅源とし
ては、塩化銅がもっとも一般的であるが、金属銅粉末、
酸化銅、硫酸銅、酢酸銅など各種銅塩の他塩化銅など銅
塩とアンモニア、尿素、アミンとの錯化合物を用いるこ
ともできる。
の誘導体とは、フタル酸およびそのアルカリ金属、アン
モニウム並びに有機アミン塩、無水フタル酸、フタルイ
ミド、フタル酸ジアミド、フタロジニトリル並びに1,
3−ジイミノイソインドリンおよびそれらのベンゼン核
が1ないし4個のハロゲン原子で置換されたものおよび
それらの混合物である。本発明において使用する尿素な
どの窒素源としては、フタル酸類1モルに対し3モル以
上の尿素を用いるのが一般的であるが、ビウレットなど
置換している尿素を使用することもできる。またフタル
酸や無水フタル酸など窒素を含まないフタル酸類を原料
として用いた場合、第一段のイミド化反応においては、
尿素の一部をアンモニアやアンモニウム化合物に替えて
用いることもできる。本発明において使用する銅源とし
ては、塩化銅がもっとも一般的であるが、金属銅粉末、
酸化銅、硫酸銅、酢酸銅など各種銅塩の他塩化銅など銅
塩とアンモニア、尿素、アミンとの錯化合物を用いるこ
ともできる。
【0007】本発明において使用する触媒としては、モ
リブデン酸アンモニウムが一般的であるが、酸化モリブ
デン(VI)、モリブデン酸などを用いることもできる。
これら触媒はフタル酸類1部に対しモリブデン分として
重量で0.001ないし0.02の割合で用いられる。
本発明において使用する不活性溶剤としては、ニトロベ
ンゼン、トリクロロベンゼン、クロロナフタレン、アル
キルベンゼン類、アルキルナフタレン類やケロシン類な
ど従来銅フタロシアニンの製造に用いられている溶剤を
限定なく使用することができ、用いる量はフタル酸類の
1〜5重量倍、好ましくは1.5〜2.5倍量である。
溶媒がこれより多い時には撹拌は容易になるが銅フタロ
シアニンの収率が低下する傾向があり、少ない時には系
の粘度が上がり撹拌が困難になる。
リブデン酸アンモニウムが一般的であるが、酸化モリブ
デン(VI)、モリブデン酸などを用いることもできる。
これら触媒はフタル酸類1部に対しモリブデン分として
重量で0.001ないし0.02の割合で用いられる。
本発明において使用する不活性溶剤としては、ニトロベ
ンゼン、トリクロロベンゼン、クロロナフタレン、アル
キルベンゼン類、アルキルナフタレン類やケロシン類な
ど従来銅フタロシアニンの製造に用いられている溶剤を
限定なく使用することができ、用いる量はフタル酸類の
1〜5重量倍、好ましくは1.5〜2.5倍量である。
溶媒がこれより多い時には撹拌は容易になるが銅フタロ
シアニンの収率が低下する傾向があり、少ない時には系
の粘度が上がり撹拌が困難になる。
【0008】本発明で用いられ、その発明を特徴づける
ポリマー型分散剤は、式(1)で表される化合物であ
る。式(1) A−(O−R1 −CO)n −B (式中、Aは水素原子、炭素原子数1〜20の飽和また
は不飽和の脂肪族基またはポリオレフィン残基、R1 は
炭素原子数20以下の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族残
基、nは0〜20の範囲の数を表し、n=0のとき、B
は式(2)
ポリマー型分散剤は、式(1)で表される化合物であ
る。式(1) A−(O−R1 −CO)n −B (式中、Aは水素原子、炭素原子数1〜20の飽和また
は不飽和の脂肪族基またはポリオレフィン残基、R1 は
炭素原子数20以下の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族残
基、nは0〜20の範囲の数を表し、n=0のとき、B
は式(2)
【化2】 (式(2)中、Pはポリアミン残基)で表される化合
物、n≠0のとき、Bは式(3) −X−(Cm H2m)─Q (3) (式(3)中、Xは−NH−または─O─、mは0〜6
の数、Qは−NR2 R3または−N+ R2 R3 R4 −Y-
を表す。ここでR2 、R3 は水素原子または炭素原子
数1〜6の同種または異種の脂肪族基を表し、R2 、R
3 が互いに連結してNと共に環を形成する場合もある。
更にR4 はメチル基またはエチル基を表し、Yは一価の
アニオンを表す。)で表される化合物]。
物、n≠0のとき、Bは式(3) −X−(Cm H2m)─Q (3) (式(3)中、Xは−NH−または─O─、mは0〜6
の数、Qは−NR2 R3または−N+ R2 R3 R4 −Y-
を表す。ここでR2 、R3 は水素原子または炭素原子
数1〜6の同種または異種の脂肪族基を表し、R2 、R
3 が互いに連結してNと共に環を形成する場合もある。
更にR4 はメチル基またはエチル基を表し、Yは一価の
アニオンを表す。)で表される化合物]。
【0009】本発明において用いられる特に好ましいポ
リマー型分散剤を次に例示する。 A−(−O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH
−(CmH2m)−N+R2R3R4−Y- (式中、Aは式(1)と同義であり、nは0<n≦20
の範囲の数を表し、m、R2,R3,R4およびY-は式
(3)と同義である)。 A−(−O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH
−(CmH2m)NR2R3 (式中、Aは式(1)と同義であり、nは0<n≦20
の範囲の数を表し、m、R2およびR3は式(3)と同義
である)。Aがポリオレフィン残基、nが0である式
(1)において、Bが式(2)の化合物である化合物。
リマー型分散剤を次に例示する。 A−(−O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH
−(CmH2m)−N+R2R3R4−Y- (式中、Aは式(1)と同義であり、nは0<n≦20
の範囲の数を表し、m、R2,R3,R4およびY-は式
(3)と同義である)。 A−(−O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH
−(CmH2m)NR2R3 (式中、Aは式(1)と同義であり、nは0<n≦20
の範囲の数を表し、m、R2およびR3は式(3)と同義
である)。Aがポリオレフィン残基、nが0である式
(1)において、Bが式(2)の化合物である化合物。
【0010】これら分散剤は反応生成物に対し重量比で
0.001〜0.15程度用いるのが好ましい。本発明
方法による銅フタロシアニン類の製造方法の温度、時
間、圧力などの製造条件、溶剤除去、精製など後処理条
件は従来公知の条件が適用でき、温度は160〜220
℃、時間は2〜8時間、圧力は常圧〜5キログラム/平
方センチメートル程度で行うのが望ましい。
0.001〜0.15程度用いるのが好ましい。本発明
方法による銅フタロシアニン類の製造方法の温度、時
間、圧力などの製造条件、溶剤除去、精製など後処理条
件は従来公知の条件が適用でき、温度は160〜220
℃、時間は2〜8時間、圧力は常圧〜5キログラム/平
方センチメートル程度で行うのが望ましい。
【0011】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を説明する、文中
で部、%とあるときは特に断らないかぎり重量基準を表
している。
で部、%とあるときは特に断らないかぎり重量基準を表
している。
【実施例1】無水フタル酸59.2部、尿素90部、塩
化第一銅9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.17
8部、ハイゾールP(日本石油化学社製アルキルベンゼ
ン溶剤)112部、下記分散剤3.55部を常圧下19
0〜200℃で4時間反応させた。この間の反応系は良
好な混合状態を保ち、反応は円滑に進行した。 分散剤 H−(O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH−
C3H5−N+(CH3)3 −CH3 SO4 - (式中、nは平均7である) 反応終了後、減圧下溶剤を蒸発除去、残留生成物を熱
水、希酸、更に熱水で精製、乾燥して58.5部(純度
98.1%、収率94.5%)の粗製銅フタロシアニン
(クルード−1)を得た。クルード−1を常法により顔
料化し、β型銅フタロシアニン顔料(顔料−1)を得
た。
化第一銅9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.17
8部、ハイゾールP(日本石油化学社製アルキルベンゼ
ン溶剤)112部、下記分散剤3.55部を常圧下19
0〜200℃で4時間反応させた。この間の反応系は良
好な混合状態を保ち、反応は円滑に進行した。 分散剤 H−(O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH−
C3H5−N+(CH3)3 −CH3 SO4 - (式中、nは平均7である) 反応終了後、減圧下溶剤を蒸発除去、残留生成物を熱
水、希酸、更に熱水で精製、乾燥して58.5部(純度
98.1%、収率94.5%)の粗製銅フタロシアニン
(クルード−1)を得た。クルード−1を常法により顔
料化し、β型銅フタロシアニン顔料(顔料−1)を得
た。
【0012】5.0グラムの顔料−1をメタノール5ミ
リリットルで湿らせた後200ミリリットルの純水に分
散し、80℃で60分間撹拌した。その後常温まで冷却
し、純水を加えて300グラムに調整し、濾過した。得
られた濾液の表面張力を測定したところ68.0ミリニ
ュートン/メートルの値を得た。この値は比較例2に示
した表面張力と同程度の値であり、合成時にこの添加剤
を用いても表面張力の低下をもたらさず、オフセットイ
ンキ製造時の乳化性に悪影響を及ぼさないことを示して
いた。
リリットルで湿らせた後200ミリリットルの純水に分
散し、80℃で60分間撹拌した。その後常温まで冷却
し、純水を加えて300グラムに調整し、濾過した。得
られた濾液の表面張力を測定したところ68.0ミリニ
ュートン/メートルの値を得た。この値は比較例2に示
した表面張力と同程度の値であり、合成時にこの添加剤
を用いても表面張力の低下をもたらさず、オフセットイ
ンキ製造時の乳化性に悪影響を及ぼさないことを示して
いた。
【0013】
【実施例2】無水フタル酸59.2部、尿素78部、塩
化第一銅9.7部、モリブデン酸アンモニウム0.59
2部、ケロシン118部、下記分散剤1.78部を用い
実施例1と同じ方法で合成、後処理を行い、56.8部
(純度97.0%、収率93.0%)の粗製銅フタロシ
アニン(クルード−2)を得た。反応系の状態は実施例
1と同様良好であった。 分散剤 CH3(CH2)10CO−(0−CH(C6 H13)C10H
20−CO)n−NH−C2 H4 −N(C4 H9 )2 (式中、nは平均7) クルード−2は実施例1と同様方法で顔料化を行い、β
型銅フタロシアニン顔料(顔料−2)を得た。顔料−2
の水抽出濾液の表面張力は68.7ミリニュートン/メ
ートルであった。この値は実施例1と同様この添加剤が
乳化性に悪影響を与えないことを示すものであった。
化第一銅9.7部、モリブデン酸アンモニウム0.59
2部、ケロシン118部、下記分散剤1.78部を用い
実施例1と同じ方法で合成、後処理を行い、56.8部
(純度97.0%、収率93.0%)の粗製銅フタロシ
アニン(クルード−2)を得た。反応系の状態は実施例
1と同様良好であった。 分散剤 CH3(CH2)10CO−(0−CH(C6 H13)C10H
20−CO)n−NH−C2 H4 −N(C4 H9 )2 (式中、nは平均7) クルード−2は実施例1と同様方法で顔料化を行い、β
型銅フタロシアニン顔料(顔料−2)を得た。顔料−2
の水抽出濾液の表面張力は68.7ミリニュートン/メ
ートルであった。この値は実施例1と同様この添加剤が
乳化性に悪影響を与えないことを示すものであった。
【0014】
【実施例3】フタルイミド58.8部、尿素60部、塩
化第一銅10.1部、モリブデン酸アンモニウム0.3
55部、およびケロシン130部、式(1)に於いてA
がポリエステル残基、nが0、Bが式(2)で表される
分散剤、式(2)
化第一銅10.1部、モリブデン酸アンモニウム0.3
55部、およびケロシン130部、式(1)に於いてA
がポリエステル残基、nが0、Bが式(2)で表される
分散剤、式(2)
【0015】
【化3】
【0016】(Pはポリアミン、“ルブリゾールLZ2
155”、ルブリゾール社製) 2.94部を用い実施例1と同じ方法で合成、後処理を
行い、57.5部(純度97.6%、収率94.0%)
の粗製銅フタロシアニン(クルード−3)を得た。反応
系の状態は実施例1と同様良好であった。クルード−3
は実施例1と同様方法で顔料化を行い、β型銅フタロシ
アニン顔料(顔料−3)を得た。顔料−3の水抽出濾液
の表面張力は68.7ミリニュートン/メートルであっ
た。この値は実施例1と同様この添加剤が乳化性に悪影
響を与えないことを示すものであった。
155”、ルブリゾール社製) 2.94部を用い実施例1と同じ方法で合成、後処理を
行い、57.5部(純度97.6%、収率94.0%)
の粗製銅フタロシアニン(クルード−3)を得た。反応
系の状態は実施例1と同様良好であった。クルード−3
は実施例1と同様方法で顔料化を行い、β型銅フタロシ
アニン顔料(顔料−3)を得た。顔料−3の水抽出濾液
の表面張力は68.7ミリニュートン/メートルであっ
た。この値は実施例1と同様この添加剤が乳化性に悪影
響を与えないことを示すものであった。
【0017】
【実施例4】無水フタル酸50.1部、モノクロロフタ
ル酸ナトリウム塩14.3部、尿素84部、塩化第一銅
9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.258部、お
よびハイゾール P176部、下記分散剤2.58部を
用い実施例1と同じ方法で合成、後処理を行い、57.
0部(純度98.1%、収率91.1%)の粗製低クロ
ロ銅フタロシアニン(クルード−4)を得た。反応系の
状態は実施例1と同様良好であった。 分散剤 H−(CO−CH(C6 H13)C10H20−CO)n−B (式中、Bは式(4)の化合物、nは平均7)。
ル酸ナトリウム塩14.3部、尿素84部、塩化第一銅
9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.258部、お
よびハイゾール P176部、下記分散剤2.58部を
用い実施例1と同じ方法で合成、後処理を行い、57.
0部(純度98.1%、収率91.1%)の粗製低クロ
ロ銅フタロシアニン(クルード−4)を得た。反応系の
状態は実施例1と同様良好であった。 分散剤 H−(CO−CH(C6 H13)C10H20−CO)n−B (式中、Bは式(4)の化合物、nは平均7)。
【0018】
【化4】
【0019】クルード−4は常法に従いアシドペースト
法の顔料化を行ない、α型の低クロロ銅フタロシアニン
顔料(顔料−4)を得た。顔料−4は鮮明で分散性に優
れ、インキでのしめし水耐性もすぐれていた。
法の顔料化を行ない、α型の低クロロ銅フタロシアニン
顔料(顔料−4)を得た。顔料−4は鮮明で分散性に優
れ、インキでのしめし水耐性もすぐれていた。
【0020】
【比較例1】無水フタル酸59.2部、尿素90部、塩
化第一銅9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.17
8部、およびハイゾールP112部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム3.55部を用い実施例1と同じ
方法で合成、後処理を行い、56.8部(純度97.0
%、収率93.0%)の粗製銅フタロシアニン(クルー
ド−5)を得た。反応系の状態は実施例1と同様良好で
あった。クルード−5は実施例1と同方法により顔料化
を行い、β型銅フタロシアニン顔料(顔料−5)を得
た。顔料−5の水抽出濾液の表面張力は37.5ミリニ
ュートン/メートルであった。この値はこの添加剤が顔
料の表面張力を大きく低下させ、オフセットインキでの
乳化性を損なうことを示すものである。また顔料−5を
1%水酸化ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した後、水
抽出濾液の表面張力を測定したが、45.3ミリニュー
トン/メートルで、不十分な値であり、この添加剤が完
全に除かれないことを示していた。
化第一銅9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.17
8部、およびハイゾールP112部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム3.55部を用い実施例1と同じ
方法で合成、後処理を行い、56.8部(純度97.0
%、収率93.0%)の粗製銅フタロシアニン(クルー
ド−5)を得た。反応系の状態は実施例1と同様良好で
あった。クルード−5は実施例1と同方法により顔料化
を行い、β型銅フタロシアニン顔料(顔料−5)を得
た。顔料−5の水抽出濾液の表面張力は37.5ミリニ
ュートン/メートルであった。この値はこの添加剤が顔
料の表面張力を大きく低下させ、オフセットインキでの
乳化性を損なうことを示すものである。また顔料−5を
1%水酸化ナトリウム水溶液で繰り返し洗浄した後、水
抽出濾液の表面張力を測定したが、45.3ミリニュー
トン/メートルで、不十分な値であり、この添加剤が完
全に除かれないことを示していた。
【0021】
【比較例2】無水フタル酸59.2部、尿素90部、塩
化第一銅9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.17
8部、およびケロシン112部、を用い添加剤を用いず
実施例1と同じ方法で合成を行い、54.9部(純度9
7.1%、収率92.6%)の粗製銅フタロシアニン
(クルード−6)を得た。反応系はハルツ状の反応中間
物と溶剤が分離し器壁への付着など良い状態を得ること
が出来なかった。クルード−6は実施例1と同様β型銅
フタロシアニン顔料(顔料−6)を得た。顔料−6の水
抽出濾液の表面張力は69.2ミリニュートン/メート
ルであった。この値は添加剤を用いないときは表面張力
が十分大きく、これが乳化性の良さを示す指標となるこ
とを示すものである。
化第一銅9.9部、モリブデン酸アンモニウム0.17
8部、およびケロシン112部、を用い添加剤を用いず
実施例1と同じ方法で合成を行い、54.9部(純度9
7.1%、収率92.6%)の粗製銅フタロシアニン
(クルード−6)を得た。反応系はハルツ状の反応中間
物と溶剤が分離し器壁への付着など良い状態を得ること
が出来なかった。クルード−6は実施例1と同様β型銅
フタロシアニン顔料(顔料−6)を得た。顔料−6の水
抽出濾液の表面張力は69.2ミリニュートン/メート
ルであった。この値は添加剤を用いないときは表面張力
が十分大きく、これが乳化性の良さを示す指標となるこ
とを示すものである。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によって、従来非常に不均
一であった銅フタロシアニンの反応系の状態が、溶解力
の弱い溶剤を使用した場合でも溶剤量を減じた場合でも
改善され、かつ反応中間体が生成する段階での系の粘度
上昇も低く抑えることができ、結果として系の混合不
良、伝熱の不均一、反応中間体の器壁への付着などの問
題点が改善され、生成物の純度・収量が向上する。更に
本発明の方法は、製造した銅フタロシアニンの利用方法
・用途適性を考慮しているため、引き続き顔料にして印
刷インキに使用した場合、耐乳化性を損なう顔料の表面
張力の低下を防ぎ、その他の諸適性にも悪影響が発生し
ないままに使用することができる。
一であった銅フタロシアニンの反応系の状態が、溶解力
の弱い溶剤を使用した場合でも溶剤量を減じた場合でも
改善され、かつ反応中間体が生成する段階での系の粘度
上昇も低く抑えることができ、結果として系の混合不
良、伝熱の不均一、反応中間体の器壁への付着などの問
題点が改善され、生成物の純度・収量が向上する。更に
本発明の方法は、製造した銅フタロシアニンの利用方法
・用途適性を考慮しているため、引き続き顔料にして印
刷インキに使用した場合、耐乳化性を損なう顔料の表面
張力の低下を防ぎ、その他の諸適性にも悪影響が発生し
ないままに使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クワポー ジラール フランス国、27400ルビエール、ビンセロ ト ルウ13
Claims (4)
- 【請求項1】 フタル酸および/またはその誘導体、窒
素源、および触媒を不活性溶剤中で加熱して銅フタロシ
アニンを製造する方法において、反応系中に式(1)の
ポリマー型分散剤を添加することを特徴とする銅フタロ
シアニンの製造方法、式(1) A−(O−R1 −CO)n −B (1) [式中、Aは水素原子、炭素原子数1〜20の飽和また
は不飽和の脂肪族基またはポリオレフィン残基、R1 は
炭素原子数20以下の直鎖状または分岐鎖状の脂肪族残
基、nは0≦n≦20の範囲の数を表し、n=0のと
き、Bは式(2) 【化1】 (式(2)中、Pはポリアミン残基)で表される化合
物、n≠0のとき、Bは式(3) −X−(Cm H2m)─Q (3) (式(3)中、Xは−NH−または─O─、mは0〜6
の数、Qは−NR2 R3または−N+ R2 R3 R4 −Y-
を表す。ここでR2 、R3 は水素原子または炭素原子
数1〜6の同種または異種の脂肪族基を表し、R2 、R
3 が互いに連結してNと共に環を形成する場合もある。
R4 はメチル基またはエチル基を表し、Yは一価のアニ
オンを表す。)で表される化合物]。 - 【請求項2】 ポリマー型分散剤が、 A−(−O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH
−(CmH2m)−N+R2R3R4−Y- (式中、Aは式(1)と同義であり、nは0<n≦20
の範囲の数を表し、m、R2,R3,R4およびY-は式
(3)と同義である)である請求項1記載の銅フタロシ
アニンの製造方法。 - 【請求項3】 ポリマー型分散剤が、 A−(−O−CH(C6H13)C10H20−CO)n−NH
−(CmH2m)NR2R3 (式中、Aは式(1)と同義であり、nは0<n≦20
の範囲の数を表し、m、R2およびR3は式(3)と同義
である)である請求項1記載の銅フタロシアニンの製造
方法。 - 【請求項4】 ポリマー型分散剤が、Aがポリオレフィ
ン残基、nが0である式(1)において、Bが式(2)
の化合物である請求項1記載の銅フタロシアニンの製造
方法。 【0001】
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6113927A JP3071634B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 銅フタロシアニンの製造方法 |
| EP19950302941 EP0679694B1 (en) | 1994-04-28 | 1995-04-28 | Process for the production of copper phtalocyanine |
| DE1995622491 DE69522491T2 (de) | 1994-04-28 | 1995-04-28 | Verfahren zur Herstellung von Kupferphthalocyanine |
| US08/677,872 US5721358A (en) | 1994-04-28 | 1996-07-10 | Process for the production of copper phthalocyanine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6113927A JP3071634B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 銅フタロシアニンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0834930A true JPH0834930A (ja) | 1996-02-06 |
| JP3071634B2 JP3071634B2 (ja) | 2000-07-31 |
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ID=14624686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6113927A Expired - Fee Related JP3071634B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 銅フタロシアニンの製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0679694B1 (ja) |
| JP (1) | JP3071634B2 (ja) |
| DE (1) | DE69522491T2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010265267A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Xerox Corp | 低分子量第4級アンモニウム塩分散剤 |
| JP2012072137A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-12 | Xerox Corp | 3成分樹脂の合成 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6037414A (en) * | 1998-09-02 | 2000-03-14 | E. I. Du Pont Nemours And Company | Polymeric pigment dispersant having an acrylic backbone, polyester side chains, cyclic imide groups and quaternary ammonium groups |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62101659A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-12 | Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd | 銅フタロシアニンの製造方法 |
| JPS62101660A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-12 | Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd | ポリハロゲン化銅フタロシアニンの製造方法 |
| IT1237527B (it) * | 1989-12-06 | 1993-06-08 | Giorgio Bornengo | Processo catalitico perfezionato per la produzione di ftalocianina di rame |
| US5393339A (en) * | 1994-05-11 | 1995-02-28 | Miles Inc. | Preparation of phthalocyanine pigments |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP6113927A patent/JP3071634B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-04-28 EP EP19950302941 patent/EP0679694B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-04-28 DE DE1995622491 patent/DE69522491T2/de not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010265267A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Xerox Corp | 低分子量第4級アンモニウム塩分散剤 |
| JP2012072137A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-12 | Xerox Corp | 3成分樹脂の合成 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0679694A2 (en) | 1995-11-02 |
| EP0679694A3 (en) | 1997-11-19 |
| DE69522491D1 (de) | 2001-10-11 |
| EP0679694B1 (en) | 2001-09-05 |
| DE69522491T2 (de) | 2002-04-18 |
| JP3071634B2 (ja) | 2000-07-31 |
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