JPH084524B2 - 撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物及びそれを使用する撥水撥油性を有する布靴の製造法 - Google Patents

撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物及びそれを使用する撥水撥油性を有する布靴の製造法

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JPH084524B2
JPH084524B2 JP62059130A JP5913087A JPH084524B2 JP H084524 B2 JPH084524 B2 JP H084524B2 JP 62059130 A JP62059130 A JP 62059130A JP 5913087 A JP5913087 A JP 5913087A JP H084524 B2 JPH084524 B2 JP H084524B2
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照人 藤井
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世界長株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物及び
それを使用する撥水撥油性を有する布靴の製造法に関す
る。
従来の技術とその問題点 近年靴の付加価値に対する要求が高まるとともに、足
の健康に良好な機能を有する靴、特に、雨の日でも履け
る全天候型であり、泥汚れしにくく、洗濯を繰返しても
当初の撥水撥油性を維持し、且つ通気性が良好で足ムレ
を起こさない靴が強く望まれるようになっている。通
常、上記のような機能を発揮するには、靴胛被材に、撥
水度100(JISK−6328の規定による)及び撥油度6(AAT
CCの規定による)であり、且つ洗濯5回後(JIS−L0217
−103法の規定による)も前記撥水撥油度を維持できる
基材を使用する必要がある。
上記要望を満足させるために、例えば、1)綿布等の
胛被材を、予めフッ素系撥水撥油剤で処理し、これを成
形して靴とする方法、2)スプレー等の機器を使用し
て、成形された布靴に溶剤型の撥水撥油剤を噴霧して処
理する方法、3)綿布等の基材に予めウレタン樹脂をコ
ーティングして極薄塗膜とし、この基材を成形して防水
性を備える靴とする方法等が提案されている。しかしな
がら、上記方法には、夫々以下のような欠点があり好ま
しくない。即ち、1)の方法において、高度の撥水撥油
性(撥水度100,撥油度6,洗濯5回以後も前記撥水撥油度
を維持する)を施した胛被材を使用した場合、該靴胛被
材と靴ゴム底、ゴムテープ等とを貼り合せ糊によって貼
着することが極めて困難である。そのため、靴胛被材と
して、撥水撥油性能を撥水度80〜90,撥油度4,且つ洗濯
1回で撥水度60〜70にまで下げた綿布等を使用し、並び
に貼り合せ糊として、例えば、天然ゴム糊等に、商品名
「デスモジュールRF」〔西独バイエル社製〕の下に市販
されているトリス−4−フェニルイソシアネートチオフ
ォスフェートを添加したもの、ラテックス系接着剤にフ
ッ素系浸透剤を添加したもの等を使用して接着性を高め
る試みがなされている。しかしながら、その接着性はや
はり満足のゆくものではなく、しかも当然のことながら
撥水撥油性も充分ではない。2)の方法は、塗布ムラが
生じる、撥水効果が低下する、製造工程が複雑である等
の欠点を有している。3)の方法では、得られる布靴の
撥水撥油効果及び通気性が不充分であり、しかも、風合
が硬くなり好ましくない。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究
を重ねた結果、特定のポリイソシアネート化合物とゴム
系溶剤糊とを含む接着剤を使用した場合には、高度の撥
水撥油性(撥水度100,撥油度6,洗濯5回以後も前記撥水
撥油度を維持する)を施した胛被材と靴ゴム底、ゴムテ
ープ等とを極めて強力に接着できることを見い出し、本
発明を完成した。
即ち本発明は、以下に示す撥水撥油性材料接着用の接
着剤組成物及びそれを使用する撥水撥油性を有する布靴
の製造法を提供するものである。
イソホロンジイソシアネートプレポリマーとゴム系溶
剤糊とを含む撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物。
基材として撥水撥油性を有する繊維布を使用した靴胛
被と靴ゴム底或いは該靴胛被と靴ゴム底及びゴムテープ
とを、貼り合せ糊によって貼着して成形組合する撥水撥
油性を有する布靴の製造法において、該貼り合せ糊とし
て、イソホロンジイソシアネートプレポリマーとゴム系
溶剤糊とを含む接着剤組成物を用いることを特徴とする
撥水撥油性を有する布靴の製造法。
本発明の接着剤組成物は、撥水撥油性材料用の接着に
用いられる。この接着剤組成物は、ポリイソシアネート
化合物としてイソホロンジイソシアネートプレポリマー
を使用した場合にのみ、初めて本発明の所期の効果が達
成される。他のポリイソシアネート化合物を使用しても
同様な効果が奏されることはない。
イソホロンジイソシアネートプレポリマーは公知のポ
リイソシアネート化合物である。本発明では、該ポリマ
ーとして、通常NCO含有率10〜16%程度且つ分子量440〜
700程度のものを何れも使用できる。イソホロンジイソ
シアネートプレポリマーを適当な溶剤で希釈して使用し
てもよい。適当な溶剤としては、例えば、酢酸セロソル
ブ、キシレン、ソルベッソ等を挙げることができる。
ゴム系溶剤糊としては、公知のものが何れも使用で
き、例えば、天然ゴム配合物、天然ゴム・MMA共重合
体、合成ゴム配合物、天然ゴム・合成ゴム配合物等を挙
げることができる。その具体例としては、例えば、天然
ゴム、天然ゴムMMA共重合体(MG25)、SBR、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴム等の合成ゴム、天然ゴムとNBR
等の合成ゴムとの混合物等のゴムに、硫黄、メルカプト
ベンゾチアゾール、ジベンゾチアゾールジスルファイ
ド、テトラメチルチウラムモノスルファイド、亜鉛華、
ステアリン酸、ロジン樹脂、軽質炭酸カルシウム、炭酸
マグシウム、老防剤、顔料等の通常ゴム系溶剤糊に使用
される添加剤を添加したもの等を挙げることができる。
上記の添加剤の添加量は特に制限されず、通常使用され
る量を添加すればよい。本発明では、ゴム系溶剤糊を適
当な溶剤に希釈して使用してもよい。溶剤としては、例
えば、トルエン、メチルエチルケトン、n−ヘキサン、
酢酸エチル、ゴム揮発油等を挙げることができる。
イソホロンジイソシアネートプレポリマーとゴム系溶
剤糊との配合割合は特に制限されず、適宜選択すればよ
いが、通常固形分換算でゴム系溶剤糊100重量部に対し
イソホロンジイソシアネートプレポリマーを7〜70重量
部程度配合すればよい。
本発明の撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物は、上
記各成分を公知の方法によって混合することによって製
造される。かくして得られる接着剤は、撥水撥油性を有
する材料と極めて強力に接着することができ、後述の撥
水撥油性を有する布靴の製造法において貼り合せ糊とし
て使用されるだけでなく、撥水撥油性を有する材料の接
着に広く用いることができ、例えば、靴の表布と裏布と
を貼り合せること、ゴム引布その他の各種の工業用品、
カーペット材等の用途にも使用できる。
本発明製造法において、靴胛被用基材としては、撥水
撥油性を有する繊維布が何れも使用できるが、撥水度10
0,撥油度6,洗濯5回以上後も前記撥水撥油度を維持でき
る撥水撥油性能を施されたものを特に好ましく使用でき
る。その具体例としては、例えば、繊維布を、パーフル
オロアルキル基を有するフッ素系樹脂を主成分とし、バ
インダーとしてアクリル樹脂、シリコン樹脂等を添加し
た撥水撥油剤をトリクレンで希釈した溶液に含浸して16
0℃程度で2〜5分程度ベーキング加工したもの等を使
用すればよい。この際使用される繊維布としては、公知
のものが何れも使用でき、例えば、綿布、ビニロン、ス
フ、レーヨン、麻等の天然繊維、合成繊維若しくは人造
繊維を挙げることができる。また、市販の撥水撥油性加
工基材を採用してもよく、その具体例として、例えば、
綿糸の の綾織生地をエクスト加工したもの〔敷島紡績(株)
製〕等を挙げることができる。
本発明の撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物は使用
して撥水撥油性を有する布靴を製造するに当っては、例
えば、以下のようにして行えばよい。即ち、基材として
撥水撥油性を有する繊維布を使用した靴胛被と、靴ゴム
底或いは靴ゴム底及びゴムテープとを、本発明接着剤を
介して貼着し、次いで常法に従って成形組合した後、こ
れに、必要に応じて加硫缶において熱空気加硫処理する
ことによって、高度の撥水撥油性を有する布靴を製造す
ることができる。本発明接着剤の塗布量は特に制限され
ないが、通常1足につきwet量で3〜6g程度(固形分換
算約1.5g)とすればよい。接着剤の塗布は、常法に従っ
て行えばよい。また、熱空気加硫処理は、通常120〜130
℃程度,2kg/cm2の加圧雰囲気下,40〜90分程度行えばよ
い。
かくして得られる本発明靴は、あらゆる用途の靴とし
て使用できるが、特に、全天候型の通学靴、カジュアル
靴等に好適である。
発明の効果 本発明によれば、以下のような優れた効果が達成され
る。
(1)本発明方法によれば、イソホロンジイソシアネー
トプレポリマーとゴム系溶剤糊とを含む接着剤を使用す
ることによって、高度の撥水撥油性を有する靴胛被材と
靴ゴム底、ゴムテープ等を極めて強力に接着できる。
尚、この場合靴胛被材としては、必ずしも繊維布を用い
たもののみでなく、天然皮革、合成皮革製胛被等広く一
般の胛被材にも適用でいることは言うまでもない。
(2)本発明方法によれば、高度の撥水撥油性、耐洗濯
性及び通気性を備え、しかも耐久性に優れた布靴を、安
価に且つ簡便に製造することができる。また、溶剤系撥
水撥油剤をスプレー塗布する場合に見られるような塗布
ムラ、耐久性の低下等がない。
(3)綿布等にウレタン樹脂をコーティングしたものに
比べ、風合が硬くならず、綿布等のソフトな風合を保持
することができ、バランスの良好な靴を得ることができ
る。
(4)本発明の撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物
は、撥水撥油性を有する材料と極めて強力に接着するこ
とができ、上記製造法において貼り合せ糊として使用さ
れるだけでなく、撥水撥油性を有する材料の接着に広く
用いることができる。
実 施 例 以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより一層明
瞭なものとする。
実施例1 綿糸の の綾織生地に、撥水度100,撥油度6,洗濯5回以上後も前
記撥水撥油度を維持するフッ素樹脂系加工を行ったエク
スト加工基材〔敷島紡績(株)製〕を靴胛被として使用
した。該靴胛被と靴ゴム底及びゴムテープとを、下記
の組成を有する天然ゴム溶剤糊溶液100重量部とイソホ
ロンジイソシアネートプレポリマー(商品名:デスモジ
ュールZ4370,西独バイエル社製)10重量部を含む本発明
接着剤を塗布して貼着した。塗付量は、約6g/足であっ
た。これを、成形組合した後、加硫缶にて130℃,2Kg/cm
2の加圧下に、60分熱空気加硫して本発明の靴を製造し
た。
天然ゴム溶剤糊溶液 天然ゴム 100 重量部 硫黄 2.5重量部 メルカプトベンゾチアゾール 0.3重量部 ジベンゾチアゾールジスルファイド 0.3重量部 テトラメチルチウラムモノスルファイド 0.1重量部 亜鉛華1号 8.0重量部 ステアリン酸 1.0重量部 軽質炭酸カルシウム 52 重量部 スチレン化フェノール(老化防止剤) 1.0重量部 上記各成分を混練し、トルエンで溶解して濃度30%の
天然ゴム溶剤糊溶液を作製した。
得られた靴を、JISK6301に規定の常態接着力試験及び
耐水接着力試験(試料を水に24時間浸漬した後、接着力
を測定)に供した。結果を第1表に示す。
比較例1 イソホロンジイソシアネートプレポリマーを使用しな
い以外は、実施例1と同様して靴を製造した。
比較例2 イソホロンジイソシアネートプレポリマーに代えてヘ
キサメチレンジイソシアネートポリマー〔商品名:デュ
ラネートAD−70,旭化成(株)製〕を使用する以外は、
実施例1と同様にして靴を製造した。
比較例3 イソホロンジイソシアネートプレポリマーに代えてジ
フェニルメタンジイソシアネートポリマー〔商品名:ニ
ッポラン3030,日本ウレタン(株)製〕を使用する以外
は、実施例1と同様にして靴を製造した。
比較例4 イソホロンジイソシアネートプレポリマーに代えてト
リレンジイソシアネートポリマー〔商品名:デスモジュ
ールE−14,西独バイエル社製〕を使用する以外は、実
施例1と同様にして靴を製造した。
比較例5 イソホロンジイソシアネートプレポリマーに代えてト
リス−4−フェニルジイソシアネートポリマー〔商品
名:デスモジュールRF,西独バイエル社製〕を使用する
以外は、実施例1と同様にして靴を製造した。
上記比較例1〜5で得られた靴を、実施例1と同様の
性能試験に供した。結果を第1表に示す。
第1表から、本発明接着剤を使用した場合には優れた
接着強度が発揮されること、並びに本発明で使用するイ
ソホロンジイソシアネートプレポリマー以外のポリイソ
シアネート化合物を使用しても、接着強度が充分ではな
いことが判る。
実施例1で得られた靴(以下本発明品とする)及び比
較例1〜5で得られた靴(以下比較品とする)の耐久性
を試験するために、世界長(株)徳山工場精錬課ゴム練
り作業員(立ち作業及び運搬・歩行作業、1日当り7〜
9時間作業)が2か月試験履きを行った(試験履き実施
中の洗濯回数は1〜3回程度)。試験後、靴の状態を観
察したところ、本発明品の靴の屈曲部及び周囲接着部は
完全に接着し、良好な撥水性及び通気性を示し、泥汚れ
しにくかった。一方、比較品は、1日目に屈曲部が剥離
し、7日後に周囲が拡大剥離した。
実施例2 天然ゴム溶剤糊溶液に代えて下記の組成を有する常
温糊溶液を使用し、且つ熱空気加硫を行わない以外は、
実施例1と同様にして本発明の靴を製造した。得られた
靴は、極めて優れた耐久性を有し、しかも、良好な撥水
性及び通気性を有し、泥汚れしにくかった。
常温糊溶液 クロロプレンAD90〔商品名,電気化学工業(株)製〕90
重量部 クロロプレンMMA共重合物 10重量部 亜鉛華 5重量部 酸化マグネシウム 4重量部 ロジン樹脂 2重量部 ジターシャリブチルパラクレゾール(老化防止剤) 1重
量部 上記各成分の混練物25重量部を、トルエン75重量部に
溶解して25%常温糊溶液を作製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 175/04 JFF

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソホロンジイソシアネートプレポリマー
    とゴム系溶剤糊とを含む撥水撥油性材料接着用の接着剤
    組成物。
  2. 【請求項2】基材として撥水撥油性を有する繊維布を使
    用した靴胛被と靴ゴム底或いは該靴胛被と靴ゴム底及び
    ゴムテープとを、貼り合せ糊によって貼着して成形組合
    する撥水撥油性を有する布靴の製造法において、該貼り
    合せ糊として、イソホロンジイソシアネートプレポリマ
    ーとゴム系溶剤糊とを含む接着剤組成物を用いることを
    特徴とする撥水撥油性を有する布靴の製造法。
JP62059130A 1987-03-13 1987-03-13 撥水撥油性材料接着用の接着剤組成物及びそれを使用する撥水撥油性を有する布靴の製造法 Expired - Lifetime JPH084524B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57195777A (en) * 1981-05-29 1982-12-01 Asahi Chem Ind Co Ltd Adhesive composition for shoemaking
JPS61288802A (ja) * 1985-06-14 1986-12-19 アキレス株式会社 布靴の製造方法

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