JPH0848721A - 吸水性樹脂の製造方法 - Google Patents
吸水性樹脂の製造方法Info
- Publication number
- JPH0848721A JPH0848721A JP18376494A JP18376494A JPH0848721A JP H0848721 A JPH0848721 A JP H0848721A JP 18376494 A JP18376494 A JP 18376494A JP 18376494 A JP18376494 A JP 18376494A JP H0848721 A JPH0848721 A JP H0848721A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- alkene
- polymerization
- copolymer
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸水性樹脂の製造方法の提供。
【構成】 アクリル酸系モノマーを不活性炭化水素溶媒
中油中水滴型逆相懸濁重合させる方法において、界面活
性剤として、 (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いる。 【効果】 基本吸水特性を有し且つ一次粒子の平均粒径
が極めて大きい吸水性樹脂を異常重合を引き起こすこと
なく且つ重合容器等へのポリマー付着が極めて少なく、
安定的に製造することができる。
中油中水滴型逆相懸濁重合させる方法において、界面活
性剤として、 (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いる。 【効果】 基本吸水特性を有し且つ一次粒子の平均粒径
が極めて大きい吸水性樹脂を異常重合を引き起こすこと
なく且つ重合容器等へのポリマー付着が極めて少なく、
安定的に製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸水性樹脂の製造方法
に関する。更に詳しくは、本発明は、アクリル酸系モノ
マーの部分中和塩を特定の界面活性剤を用いて油中水滴
型の逆相懸濁重合させることにより吸水性樹脂を製造す
る方法に関する。
に関する。更に詳しくは、本発明は、アクリル酸系モノ
マーの部分中和塩を特定の界面活性剤を用いて油中水滴
型の逆相懸濁重合させることにより吸水性樹脂を製造す
る方法に関する。
【0002】本発明の製造方法によって得られる吸水性
樹脂は、吸水性に優れており多量の水を吸収して膨潤す
るが、水に不溶性であり、重合体の粒径が大きく樹脂自
体が容易に粉砕できるものであるから、各種の吸収材料
又は吸水して膨潤した状態で使用する各種の材料の製造
に有利に使用することができる。
樹脂は、吸水性に優れており多量の水を吸収して膨潤す
るが、水に不溶性であり、重合体の粒径が大きく樹脂自
体が容易に粉砕できるものであるから、各種の吸収材料
又は吸水して膨潤した状態で使用する各種の材料の製造
に有利に使用することができる。
【0003】
【従来の技術】従来、紙、パルプ、不織布、スポンジ状
ウレタン樹脂等は保水剤として、生理用ナプキン、紙お
しめ、各種の衛生材料及び各種の農業用材料等に使用さ
れてきた。しかし、これらの材料は、その吸水量が自重
の10〜50倍程度にすぎないので、多量の水を吸収又
は保持せしめるためには多量の材料が必要であり、著し
く嵩高になるばかりでなく、吸水した材料を加圧すると
簡単に水分を分離する等の欠点があった。この種の吸水
材料の上記欠点を改良するものとして、近年、高吸水性
の種々の高分子材料が提案されている。例えば、澱粉グ
ラフト重合体(特公昭53−46199号公報等)、セ
ルロース変性材(特開昭50−80376号公報等)、
水溶性高分子の架橋物(特公昭43−23462号公報
等)、自己架橋型アクリル酸アルカリ金属塩ポリマー
(特公昭54−30710号公報等)等が提案された。
しかしながら、これらの吸水性高分子材料も吸水量にお
いて未だ不十分であり、また上記公報のあるものは乾燥
により得られた樹脂が極めて堅く、容易に粉砕すること
が困難で大きな機械的粉砕力を必要とする等、実用上ま
たは工業的規模での製造上多くの問題点を有していた。
ウレタン樹脂等は保水剤として、生理用ナプキン、紙お
しめ、各種の衛生材料及び各種の農業用材料等に使用さ
れてきた。しかし、これらの材料は、その吸水量が自重
の10〜50倍程度にすぎないので、多量の水を吸収又
は保持せしめるためには多量の材料が必要であり、著し
く嵩高になるばかりでなく、吸水した材料を加圧すると
簡単に水分を分離する等の欠点があった。この種の吸水
材料の上記欠点を改良するものとして、近年、高吸水性
の種々の高分子材料が提案されている。例えば、澱粉グ
ラフト重合体(特公昭53−46199号公報等)、セ
ルロース変性材(特開昭50−80376号公報等)、
水溶性高分子の架橋物(特公昭43−23462号公報
等)、自己架橋型アクリル酸アルカリ金属塩ポリマー
(特公昭54−30710号公報等)等が提案された。
しかしながら、これらの吸水性高分子材料も吸水量にお
いて未だ不十分であり、また上記公報のあるものは乾燥
により得られた樹脂が極めて堅く、容易に粉砕すること
が困難で大きな機械的粉砕力を必要とする等、実用上ま
たは工業的規模での製造上多くの問題点を有していた。
【0004】本発明者らは、既に従来の吸水性材料の上
記欠点を改良した吸水材料の製造方法を提案した(特開
昭61−157513号公報、特開昭62−62807
号公報等)。然るに上記公報に開示された方法で製造さ
れた吸水材料も種々の欠点を有している。即ち、特開昭
61−157513号公報では油中水滴型逆相懸濁重合
方法における界面活性剤としてHLBが3〜6の非イオ
ン系界面活性剤を用いるために重合反応は極めて安定で
あるが、得られたポリマーの平均粒径が100μ以下と
極めて微粉末なものとなってしまう。このために粉末を
取り扱う場合、粉塵対策が必要である。これに対し、本
発明者等は特開昭62−62807号公報において、界
面活性剤としてα−オレフィンとα,β−不飽和多価カ
ルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体を用い、少
量の架橋剤存在下で重合させることにより、極めて吸水
能の大きい且つゲル強度が大きく、重合体の粒径が大き
い、容易に粉砕のできるビーズ状高吸水性ポリマーの製
造法を提案した。しかしながら、この方法では種々詳細
検討の結果、重合反応時懸濁粒子同志が付着しやすく、
その結果塊状状態となって異常重合を引き起こす為に、
運転上極めて危険であるばかりか、目的とするビーズ状
の吸水性ポリマーが得られ難いことが判明した。一方、
上記問題を解決する方法として特開昭62−95308
号公報において、更にヒドロキシエチルセルロースの存
在下に重合させる方法を提案した。
記欠点を改良した吸水材料の製造方法を提案した(特開
昭61−157513号公報、特開昭62−62807
号公報等)。然るに上記公報に開示された方法で製造さ
れた吸水材料も種々の欠点を有している。即ち、特開昭
61−157513号公報では油中水滴型逆相懸濁重合
方法における界面活性剤としてHLBが3〜6の非イオ
ン系界面活性剤を用いるために重合反応は極めて安定で
あるが、得られたポリマーの平均粒径が100μ以下と
極めて微粉末なものとなってしまう。このために粉末を
取り扱う場合、粉塵対策が必要である。これに対し、本
発明者等は特開昭62−62807号公報において、界
面活性剤としてα−オレフィンとα,β−不飽和多価カ
ルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体を用い、少
量の架橋剤存在下で重合させることにより、極めて吸水
能の大きい且つゲル強度が大きく、重合体の粒径が大き
い、容易に粉砕のできるビーズ状高吸水性ポリマーの製
造法を提案した。しかしながら、この方法では種々詳細
検討の結果、重合反応時懸濁粒子同志が付着しやすく、
その結果塊状状態となって異常重合を引き起こす為に、
運転上極めて危険であるばかりか、目的とするビーズ状
の吸水性ポリマーが得られ難いことが判明した。一方、
上記問題を解決する方法として特開昭62−95308
号公報において、更にヒドロキシエチルセルロースの存
在下に重合させる方法を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ヒドロキシエチルセルロースを用いる方法は、異常重合
を引き起こすことなく重合も安定して行うことができ、
且つ重合体の一次平均粒径が極めて大きな吸水性樹脂を
得ることができるものの、重合容器を始めとする加熱機
器等へのポリマー付着が激しく、連続的且つ安定して製
造することが極めて困難であるという問題点がある。
ヒドロキシエチルセルロースを用いる方法は、異常重合
を引き起こすことなく重合も安定して行うことができ、
且つ重合体の一次平均粒径が極めて大きな吸水性樹脂を
得ることができるものの、重合容器を始めとする加熱機
器等へのポリマー付着が激しく、連続的且つ安定して製
造することが極めて困難であるという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる背景下、
得られる重合体の一次平均粒径が大きく、異常重合を起
こさず安定的に重合でき、且つ重合容器等にポリマー付
着の極めて少ない3つの条件をすべて同時に満たす方法
について鋭意検討した結果、逆相懸濁重合における界面
活性剤として、 (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンと、α,β−不飽和
多価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いることにより、上記目的を達成す
ることを見い出し、本発明を完成した。即ち、本発明
は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸並びにそのアル
カリ金属塩よりなる群から選ばれるアクリル酸系モノマ
ーを、中和後のモノマー濃度として20重量%以上を含
む水溶液として、架橋剤及び界面活性剤の存在下に、ラ
ジカル重合開始剤を用い、不活性溶媒中で油中水滴型の
逆相懸濁重合させる方法において、界面活性剤として (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いることを特徴とする吸水性樹脂の
製造方法である。以下、本発明方法の各要件について具
体的に説明する。
得られる重合体の一次平均粒径が大きく、異常重合を起
こさず安定的に重合でき、且つ重合容器等にポリマー付
着の極めて少ない3つの条件をすべて同時に満たす方法
について鋭意検討した結果、逆相懸濁重合における界面
活性剤として、 (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンと、α,β−不飽和
多価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いることにより、上記目的を達成す
ることを見い出し、本発明を完成した。即ち、本発明
は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸並びにそのアル
カリ金属塩よりなる群から選ばれるアクリル酸系モノマ
ーを、中和後のモノマー濃度として20重量%以上を含
む水溶液として、架橋剤及び界面活性剤の存在下に、ラ
ジカル重合開始剤を用い、不活性溶媒中で油中水滴型の
逆相懸濁重合させる方法において、界面活性剤として (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いることを特徴とする吸水性樹脂の
製造方法である。以下、本発明方法の各要件について具
体的に説明する。
【0007】(モノマー)本発明に使用されるモノマー
は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸であってその全
カルボキシル基の50モル%以上、好ましくは65モル
%以上がアルカリ金属塩に中和されてなるアクリル酸系
モノマーである。かかる中和度があまり低すぎると吸水
量が著しく小さくなり、吸水したゲルの強度も小さいも
のとなってしまう。アルカリ金属塩への酸モノマーの中
和には、アルカリ金属の水酸化物や重炭酸塩等が使用可
能であるが、好ましくはアルカリ金属水酸化物であり、
その具体例としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
及び水酸化リチウムが挙げられる。工業的入手の容易
さ、価格、及び安全性の点から水酸化ナトリウムが最も
好ましい。本発明で用いられる上記アクリル酸系モノマ
ーの量は多ければ多い程良い。具体的には水に対する中
和後のモノマー濃度として20重量%以上、好ましくは
30重量%以上である。モノマー濃度が高ければ高い
程、単位バッチ当りの終了で有利になるばかりか重合後
の脱水操作が容易であり、経済的にも有利である。
は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸であってその全
カルボキシル基の50モル%以上、好ましくは65モル
%以上がアルカリ金属塩に中和されてなるアクリル酸系
モノマーである。かかる中和度があまり低すぎると吸水
量が著しく小さくなり、吸水したゲルの強度も小さいも
のとなってしまう。アルカリ金属塩への酸モノマーの中
和には、アルカリ金属の水酸化物や重炭酸塩等が使用可
能であるが、好ましくはアルカリ金属水酸化物であり、
その具体例としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
及び水酸化リチウムが挙げられる。工業的入手の容易
さ、価格、及び安全性の点から水酸化ナトリウムが最も
好ましい。本発明で用いられる上記アクリル酸系モノマ
ーの量は多ければ多い程良い。具体的には水に対する中
和後のモノマー濃度として20重量%以上、好ましくは
30重量%以上である。モノマー濃度が高ければ高い
程、単位バッチ当りの終了で有利になるばかりか重合後
の脱水操作が容易であり、経済的にも有利である。
【0008】(架橋剤)本発明の製造方法で使用される
架橋剤は、分子内に二重結合を2個以上有し、且つ前記
アクリル酸系モノマーと共重合性が良く、効率良く架橋
構造を与えるものでなければならない。このような架橋
剤としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ
(メタ)アクリレート、N,N′−メチレンビス(メ
タ)アクリルアミド、ジアリルフタレート、ジアリルマ
レート、ジアリルテレフタレート、トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフ
ェート等が挙げられるが、この中でも特にポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、N,N′−メチレ
ンビスアクリルアミドが好ましい。これら架橋剤の使用
量はアクリル酸系モノマーに対して0.001〜10重
量%、好ましくは0.01〜2重量%である。0.00
1重量%より少ないと吸水能は極めて大きくなるものの
吸水時のゲル強度が極めて弱いものとなり、また10重
量%を越えると吸水ゲル強度は特段に向上されるが、吸
水能がかなり小さいものとなってしまい、実用上問題と
なる。
架橋剤は、分子内に二重結合を2個以上有し、且つ前記
アクリル酸系モノマーと共重合性が良く、効率良く架橋
構造を与えるものでなければならない。このような架橋
剤としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ
(メタ)アクリレート、N,N′−メチレンビス(メ
タ)アクリルアミド、ジアリルフタレート、ジアリルマ
レート、ジアリルテレフタレート、トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルホスフ
ェート等が挙げられるが、この中でも特にポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、N,N′−メチレ
ンビスアクリルアミドが好ましい。これら架橋剤の使用
量はアクリル酸系モノマーに対して0.001〜10重
量%、好ましくは0.01〜2重量%である。0.00
1重量%より少ないと吸水能は極めて大きくなるものの
吸水時のゲル強度が極めて弱いものとなり、また10重
量%を越えると吸水ゲル強度は特段に向上されるが、吸
水能がかなり小さいものとなってしまい、実用上問題と
なる。
【0009】(ラジカル重合開始剤)本発明の製造方法
において用いられる重合開始剤は基本的にはアクリル酸
系モノマーの水溶液に可溶なものである。このような開
始剤の具体例としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウ
ムや過硫酸カリウム等の過硫酸塩、t−ブチルハイドロ
パーオキシドやクメンハイドロパーオキシド等のハイド
ロパーオキシド類、アゾイソブチロニトリル、2,2−
アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ系
開始剤が用いられる。また、これらのラジカル開始剤は
例えば亜硫酸水素ナトリウム、L−アスコルビン酸のよ
うな還元性物質やアミン類等を組合わせてレドックス系
の開始剤として使用してもよい。これらラジカル開始剤
の使用量は、アクリル酸系モノマーに対して0.01〜
10重量%、好ましくは0.1〜2重量%である。
において用いられる重合開始剤は基本的にはアクリル酸
系モノマーの水溶液に可溶なものである。このような開
始剤の具体例としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウ
ムや過硫酸カリウム等の過硫酸塩、t−ブチルハイドロ
パーオキシドやクメンハイドロパーオキシド等のハイド
ロパーオキシド類、アゾイソブチロニトリル、2,2−
アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ系
開始剤が用いられる。また、これらのラジカル開始剤は
例えば亜硫酸水素ナトリウム、L−アスコルビン酸のよ
うな還元性物質やアミン類等を組合わせてレドックス系
の開始剤として使用してもよい。これらラジカル開始剤
の使用量は、アクリル酸系モノマーに対して0.01〜
10重量%、好ましくは0.1〜2重量%である。
【0010】(不活性溶媒)本発明に用いられる不活性
溶媒は、原則として重合に関与せず、且つ水と混合しな
い限りすべての液体炭化水素が使用可能である。例えば
ベンゼン、エチルベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、シクロオクタン、デカリン等の脂環族炭化水素、ヘ
キサン、ペンタン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化
水素、クロルベンゼン、ブロムベンゼン、ジクロルベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。これらの中
でも特に、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の
脂環族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水
素が好ましい具体例として挙げられる。また、これらの
不活性溶媒は1種あるいは2種以上を適宜併用すること
も可能である。これら不活性溶媒の使用量は、重合反応
系を油中水滴型にするため及び重合反応熱の除去の点か
ら、モノマー水溶液に対して容量で0.5〜10倍量、
好ましくは0.8〜5倍量である。
溶媒は、原則として重合に関与せず、且つ水と混合しな
い限りすべての液体炭化水素が使用可能である。例えば
ベンゼン、エチルベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、シクロオクタン、デカリン等の脂環族炭化水素、ヘ
キサン、ペンタン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化
水素、クロルベンゼン、ブロムベンゼン、ジクロルベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。これらの中
でも特に、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の
脂環族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水
素が好ましい具体例として挙げられる。また、これらの
不活性溶媒は1種あるいは2種以上を適宜併用すること
も可能である。これら不活性溶媒の使用量は、重合反応
系を油中水滴型にするため及び重合反応熱の除去の点か
ら、モノマー水溶液に対して容量で0.5〜10倍量、
好ましくは0.8〜5倍量である。
【0011】(界面活性剤)本発明で使用される界面活
性剤は、 (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いることを特徴とするものである。
(1)のHLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル
としてはソルビタントリステアレート、ソルビタンジス
テアレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン
モノオレエート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビ
タンモノラウリレートなどであり、これらの1種または
2種以上の混合物として使用される。これらの中でも本
発明ではソルビタンモノステアレートが特に好ましい例
として挙げることができる。(2)の炭素数20〜50
のアルカン及び/又はアルケンとしては、炭素数20〜
50の範囲の中にあるアルカン及び/又はアルケンであ
り、直鎖状、分岐状、1−オレフィン、内部オレフィン
等に係わらず、いずれのものも使用でき、それらの混合
物でもよい。これらのアルカン及び/又はアルケンの中
でも炭素数が特に25〜35のものが本発明では好まし
い例として挙げることができる。(3)の炭素数20〜
50のアルケンとしては、炭素数25〜35のアルケ
ン、好ましくは炭素数25〜35の1−オレフィンであ
る。これらのアルケンとしては(2)に示したアルケン
と同じものであってもよい。また、α,β−不飽和多価
カルボン酸無水物としては、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸等が例示されるが、この中で
も無水マレイン酸が好ましい。これら共重合体の誘導体
としては、共重合体の部分エステル化物、部分アミド化
物又は部分中和物である。部分エステル化物としては共
重合体のモノメチルエステル、モノエチルエステル、モ
ノブチルエステル等を挙げることができる。また、共重
合体の部分アミド化物としては、共重合体のモノエチル
アミド、モノプロピルアミド、モノブチルアミド等を挙
げることができる。部分中和物としてはアルカリ金属や
アルカリ土類金属、アンモニウムによる中和物が挙げら
れる。これらの中でも本発明ではナトリウム、カリウ
ム、リチウムなどのアルカリ金属が好ましい。また、本
発明では上記共重合体のα,β−不飽和多価カルボン酸
は使用の際、酸無水物の状態であっても或いは一部又は
全部開環した状態であってもよい。共重合体中のアルケ
ンとα,β−不飽和多価カルボン酸無水物の組成は重量
比で99〜50:1〜50、好ましくは99〜30:1
〜70である。更に、共重合体又はその誘導体の分子量
は1,000〜100,000、好ましくは3,000
〜50,000である。上記(1)〜(3)の混合物の
組成は重量比で、 (1):(2)+(3)=20〜80:80〜20、 (2):(3)=2〜70:98〜30 好ましくは (1):(2)+(3)=30〜70:70〜30 (2):(3)=5〜60:95〜40 である。これら界面活性剤の使用量は混合物として、不
活性溶媒に対し0.01〜10重量%、好ましくは0.
05〜5重量%である。
性剤は、 (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いることを特徴とするものである。
(1)のHLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル
としてはソルビタントリステアレート、ソルビタンジス
テアレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン
モノオレエート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビ
タンモノラウリレートなどであり、これらの1種または
2種以上の混合物として使用される。これらの中でも本
発明ではソルビタンモノステアレートが特に好ましい例
として挙げることができる。(2)の炭素数20〜50
のアルカン及び/又はアルケンとしては、炭素数20〜
50の範囲の中にあるアルカン及び/又はアルケンであ
り、直鎖状、分岐状、1−オレフィン、内部オレフィン
等に係わらず、いずれのものも使用でき、それらの混合
物でもよい。これらのアルカン及び/又はアルケンの中
でも炭素数が特に25〜35のものが本発明では好まし
い例として挙げることができる。(3)の炭素数20〜
50のアルケンとしては、炭素数25〜35のアルケ
ン、好ましくは炭素数25〜35の1−オレフィンであ
る。これらのアルケンとしては(2)に示したアルケン
と同じものであってもよい。また、α,β−不飽和多価
カルボン酸無水物としては、無水マレイン酸、無水シト
ラコン酸、無水イタコン酸等が例示されるが、この中で
も無水マレイン酸が好ましい。これら共重合体の誘導体
としては、共重合体の部分エステル化物、部分アミド化
物又は部分中和物である。部分エステル化物としては共
重合体のモノメチルエステル、モノエチルエステル、モ
ノブチルエステル等を挙げることができる。また、共重
合体の部分アミド化物としては、共重合体のモノエチル
アミド、モノプロピルアミド、モノブチルアミド等を挙
げることができる。部分中和物としてはアルカリ金属や
アルカリ土類金属、アンモニウムによる中和物が挙げら
れる。これらの中でも本発明ではナトリウム、カリウ
ム、リチウムなどのアルカリ金属が好ましい。また、本
発明では上記共重合体のα,β−不飽和多価カルボン酸
は使用の際、酸無水物の状態であっても或いは一部又は
全部開環した状態であってもよい。共重合体中のアルケ
ンとα,β−不飽和多価カルボン酸無水物の組成は重量
比で99〜50:1〜50、好ましくは99〜30:1
〜70である。更に、共重合体又はその誘導体の分子量
は1,000〜100,000、好ましくは3,000
〜50,000である。上記(1)〜(3)の混合物の
組成は重量比で、 (1):(2)+(3)=20〜80:80〜20、 (2):(3)=2〜70:98〜30 好ましくは (1):(2)+(3)=30〜70:70〜30 (2):(3)=5〜60:95〜40 である。これら界面活性剤の使用量は混合物として、不
活性溶媒に対し0.01〜10重量%、好ましくは0.
05〜5重量%である。
【0012】(重合条件等)本発明の重合反応の代表的
な実施態様は次の通りである。即ち、予め中和されたア
クリル酸系モノマー水溶液に架橋剤及びラジカル重合開
始剤を添加溶解し、窒素等不活性ガスを導入して脱気を
行う。この時、モノマー水溶液中には、チオール類、チ
オール酸類、第2級アルコール類、アミン類、次亜りん
酸塩類等の水溶性連鎖移動剤を共存させても良い。一
方、界面活性剤を不活性溶媒中に入れ必要ならば若干加
温し溶解せしめ、窒素等不活性ガスを導入し、脱気を行
う。この中に上記モノマー水溶液を注入し、所定温度に
加熱する。この間に反応系の水溶液は微細な液滴となっ
て不活性溶媒中に分散、懸濁する。なお、この時のモノ
マー水溶液の注入は全量を一度に注入する一括方式或い
は滴下方式のいずれでもよい。重合開始後、発熱の状態
によっては適宜冷却もしくは加熱を行う。重合反応温度
は、60〜100℃、好ましくは60〜80℃である。
本発明の重合反応は、油中水滴型の逆相懸濁重合法を用
いて行うがそのためには前記したように界面活性剤とし
て (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いるものであるが、この時の重要な
ポイントは不活性溶媒とモノマー水溶液との割合を適宜
に調節し、更に適当な撹拌を行わせる等の手段を組合わ
せることによりその目的を達成できる。即ち、不活性溶
媒とモノマー水溶液との割合は通常重量比で10:1〜
0.5:1、好ましくは5:1〜0.8:1である。不
活性溶媒とモノマー水溶液の割合が大きすぎると重合安
定性は増すが例えばバッチ当りの生産性が悪くなる。一
方、小さすぎると重合熱の除熱が難しくなり、重合安定
性に問題となる。また、撹拌回転数は用いる撹拌翼の種
類、重合反応槽のスケールによってその絶対値は異なっ
てくるので一義的には示すことができないが、本発明の
上記界面活性剤混合物を用いれば適度な回転数にて安定
したエマルション粒子を形成することができ、しかも2
00μ以上の極めて大きな平均粒子径が得られ、重合も
安定して行うことができる。この時、過度な撹拌は得ら
れるポリマー粒子の平均粒子径を小さくするばかりか、
吸水性能を著しく損なう場合があるので好ましくない。
な実施態様は次の通りである。即ち、予め中和されたア
クリル酸系モノマー水溶液に架橋剤及びラジカル重合開
始剤を添加溶解し、窒素等不活性ガスを導入して脱気を
行う。この時、モノマー水溶液中には、チオール類、チ
オール酸類、第2級アルコール類、アミン類、次亜りん
酸塩類等の水溶性連鎖移動剤を共存させても良い。一
方、界面活性剤を不活性溶媒中に入れ必要ならば若干加
温し溶解せしめ、窒素等不活性ガスを導入し、脱気を行
う。この中に上記モノマー水溶液を注入し、所定温度に
加熱する。この間に反応系の水溶液は微細な液滴となっ
て不活性溶媒中に分散、懸濁する。なお、この時のモノ
マー水溶液の注入は全量を一度に注入する一括方式或い
は滴下方式のいずれでもよい。重合開始後、発熱の状態
によっては適宜冷却もしくは加熱を行う。重合反応温度
は、60〜100℃、好ましくは60〜80℃である。
本発明の重合反応は、油中水滴型の逆相懸濁重合法を用
いて行うがそのためには前記したように界面活性剤とし
て (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いるものであるが、この時の重要な
ポイントは不活性溶媒とモノマー水溶液との割合を適宜
に調節し、更に適当な撹拌を行わせる等の手段を組合わ
せることによりその目的を達成できる。即ち、不活性溶
媒とモノマー水溶液との割合は通常重量比で10:1〜
0.5:1、好ましくは5:1〜0.8:1である。不
活性溶媒とモノマー水溶液の割合が大きすぎると重合安
定性は増すが例えばバッチ当りの生産性が悪くなる。一
方、小さすぎると重合熱の除熱が難しくなり、重合安定
性に問題となる。また、撹拌回転数は用いる撹拌翼の種
類、重合反応槽のスケールによってその絶対値は異なっ
てくるので一義的には示すことができないが、本発明の
上記界面活性剤混合物を用いれば適度な回転数にて安定
したエマルション粒子を形成することができ、しかも2
00μ以上の極めて大きな平均粒子径が得られ、重合も
安定して行うことができる。この時、過度な撹拌は得ら
れるポリマー粒子の平均粒子径を小さくするばかりか、
吸水性能を著しく損なう場合があるので好ましくない。
【0013】本発明の製造方法によって得られるポリマ
ーは、膨潤したビーズ状の粒子からなっていてデカンテ
ーション又は蒸発等により不活性溶媒と分離することが
できる。また、必要に応じ更に不活性溶媒存在下共沸脱
水または加熱により直接脱水することにより乾燥せしめ
粉末状のポリマーを得ることができる。また、本発明で
は乾燥途中適当な水分率に設定せしめ、表面架橋するこ
ともできる。かくして得られたポリマーは通常その平均
粒子径が200μ以上の大きな真球状の一次粒子又はそ
れらが一部凝集した二次粒子を僅かに含む粉体である。
この二次粒子も僅かな機械力によって容易に粉砕するこ
とができる。これはポリマーの製造面および使用面にお
いて大きな利点がある。
ーは、膨潤したビーズ状の粒子からなっていてデカンテ
ーション又は蒸発等により不活性溶媒と分離することが
できる。また、必要に応じ更に不活性溶媒存在下共沸脱
水または加熱により直接脱水することにより乾燥せしめ
粉末状のポリマーを得ることができる。また、本発明で
は乾燥途中適当な水分率に設定せしめ、表面架橋するこ
ともできる。かくして得られたポリマーは通常その平均
粒子径が200μ以上の大きな真球状の一次粒子又はそ
れらが一部凝集した二次粒子を僅かに含む粉体である。
この二次粒子も僅かな機械力によって容易に粉砕するこ
とができる。これはポリマーの製造面および使用面にお
いて大きな利点がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。なお、これらの例に記載の生理食塩水吸水
能、平均粒子径は、下記の試験方法により測定した結果
を示す。 A.生理食塩水吸水能 吸水性樹脂1gを400メッシュのナイロン袋(10c
m×10cm)に入れ、1リットルの0.9%生理食塩
水に1時間浸漬する。1時間後、ナイロン袋を引き上げ
15分間水切り後、重量を測定し、ブランク補正をして
吸水性樹脂1gが吸水した0.9%生理食塩水の重量を
吸水量とした。 B.平均粒子径 JIS規格の標準フルイの内、12,24,35,4
2,60,80,100,150,200,325メッ
シュのフルイを用いて質量基準の粒径分布を求め、質量
基準の50%粒子径を平均粒子径とした。
明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。なお、これらの例に記載の生理食塩水吸水
能、平均粒子径は、下記の試験方法により測定した結果
を示す。 A.生理食塩水吸水能 吸水性樹脂1gを400メッシュのナイロン袋(10c
m×10cm)に入れ、1リットルの0.9%生理食塩
水に1時間浸漬する。1時間後、ナイロン袋を引き上げ
15分間水切り後、重量を測定し、ブランク補正をして
吸水性樹脂1gが吸水した0.9%生理食塩水の重量を
吸水量とした。 B.平均粒子径 JIS規格の標準フルイの内、12,24,35,4
2,60,80,100,150,200,325メッ
シュのフルイを用いて質量基準の粒径分布を求め、質量
基準の50%粒子径を平均粒子径とした。
【0015】実施例1 撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管を付設し
た容量1リットルの四つ口丸底フラスコに、シクロヘキ
サン319.1gを入れ、これにHLB=4.7のソル
ビタンモノステアレート1.117g、炭素数28〜3
8のアルケン(R1 CH=CH2 R2 :16%、R1 R
2 C=CH2 :29%、CH2 =CH−R:55%)
0.537g、該炭素数28〜38のアルケンと無水マ
レイン酸の共重合体(分子量3000−25000)
0.581gからなる界面活性剤混合物(ソルビタンモ
ノステアレート:アルケン+共重合体=50:50、ア
ルケン:共重合体=48:52)を添加溶解せしめ、窒
素ガス雰囲気下内温を20℃とした。別に容量500c
cのコニカルフラスコに、アクリル酸116.9gを外
部より冷却しながら水56.0g加え、更に25%苛性
ソーダ181.6gを加えて、カルボキシル基の70%
を中和した。この場合の水に対するモノマー濃度は、中
和後のモノマー濃度として40重量%に相当する。次い
でこれにN,N′−メチレンビスアクリルアミド0.8
18g及び過硫酸カリウム0.1215g更に水溶性連
鎖移動剤として次亜りん酸ソーダ−水和物0.111g
を加えて溶解した。前記の四つ口丸底フラスコの内容物
に、この500ccのフラスコの内容物を添加し、撹拌
懸濁せしめた。なお、撹拌はピッチパドル翼を用い、1
70rpmにて行った。次いで同回転数にて昇温せしめ
50℃付近にしたところ重合が開始し、73℃付近でピ
ークとなった。以後70℃で1時間保持した。1時間反
応後に回転数を330rpmとし、更に加熱し、シクロ
ヘキサンとの共沸により脱水を行った。脱水が終了後、
撹拌を停止すると、湿潤ポリマー粒子がフラスコの底に
沈降し、デカンテーションでシクロヘキサン相と容易に
分離することができた。分離したポリマーを90℃にて
加熱し、付着したシクロヘキサン及び痕跡の水を除去し
た。得られた乾燥ポリマーは、さらさらとした容易に粉
砕できる粉末であった。
た容量1リットルの四つ口丸底フラスコに、シクロヘキ
サン319.1gを入れ、これにHLB=4.7のソル
ビタンモノステアレート1.117g、炭素数28〜3
8のアルケン(R1 CH=CH2 R2 :16%、R1 R
2 C=CH2 :29%、CH2 =CH−R:55%)
0.537g、該炭素数28〜38のアルケンと無水マ
レイン酸の共重合体(分子量3000−25000)
0.581gからなる界面活性剤混合物(ソルビタンモ
ノステアレート:アルケン+共重合体=50:50、ア
ルケン:共重合体=48:52)を添加溶解せしめ、窒
素ガス雰囲気下内温を20℃とした。別に容量500c
cのコニカルフラスコに、アクリル酸116.9gを外
部より冷却しながら水56.0g加え、更に25%苛性
ソーダ181.6gを加えて、カルボキシル基の70%
を中和した。この場合の水に対するモノマー濃度は、中
和後のモノマー濃度として40重量%に相当する。次い
でこれにN,N′−メチレンビスアクリルアミド0.8
18g及び過硫酸カリウム0.1215g更に水溶性連
鎖移動剤として次亜りん酸ソーダ−水和物0.111g
を加えて溶解した。前記の四つ口丸底フラスコの内容物
に、この500ccのフラスコの内容物を添加し、撹拌
懸濁せしめた。なお、撹拌はピッチパドル翼を用い、1
70rpmにて行った。次いで同回転数にて昇温せしめ
50℃付近にしたところ重合が開始し、73℃付近でピ
ークとなった。以後70℃で1時間保持した。1時間反
応後に回転数を330rpmとし、更に加熱し、シクロ
ヘキサンとの共沸により脱水を行った。脱水が終了後、
撹拌を停止すると、湿潤ポリマー粒子がフラスコの底に
沈降し、デカンテーションでシクロヘキサン相と容易に
分離することができた。分離したポリマーを90℃にて
加熱し、付着したシクロヘキサン及び痕跡の水を除去し
た。得られた乾燥ポリマーは、さらさらとした容易に粉
砕できる粉末であった。
【0016】実施例2 実施例1における炭素数28〜38のアルケンを0.0
56g、アルケンと無水マレイン酸共重合体を1.06
2g(アルケン:共重合体=5:95)とした以外は実
施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
56g、アルケンと無水マレイン酸共重合体を1.06
2g(アルケン:共重合体=5:95)とした以外は実
施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
【0017】実施例3 実施例1における炭素数28〜38のアルケンを0.7
83g、アルケンと無水マレイン酸共重合体を0.33
5g(アルケン:共重合体=70:30)とした以外は
実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
83g、アルケンと無水マレイン酸共重合体を0.33
5g(アルケン:共重合体=70:30)とした以外は
実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
【0018】実施例4 実施例1におけるソルビタンモノステアレートを0.6
71g、炭素数28〜38のアルケン0.751g、ア
ルケンと無水マレイン酸共重合体0.814g(ソルビ
タンモノステアレート:アルケン+共重合体=30:7
0、アルケン:共重合体=48:52)とした以外は実
施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
71g、炭素数28〜38のアルケン0.751g、ア
ルケンと無水マレイン酸共重合体0.814g(ソルビ
タンモノステアレート:アルケン+共重合体=30:7
0、アルケン:共重合体=48:52)とした以外は実
施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
【0019】実施例5 実施例1におけるソルビタンモノステアレートを1.5
65g、炭素数28〜38のアルケン0.322g、ア
ルケンと無水マレイン酸共重合体0.349g(ソルビ
タンモノステアレート:アルケン+共重合体=70:3
0、アルケン:共重合体=48:52)とした以外は実
施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
65g、炭素数28〜38のアルケン0.322g、ア
ルケンと無水マレイン酸共重合体0.349g(ソルビ
タンモノステアレート:アルケン+共重合体=70:3
0、アルケン:共重合体=48:52)とした以外は実
施例1と同操作、同方法で乾燥ポリマーを得た。
【0020】実施例6 実施例1におけるソルビタンモノステアレートの代りに
HLB=8.6のソルビタンモノラウリレート1.11
7gとした以外は実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリ
マーを得た。
HLB=8.6のソルビタンモノラウリレート1.11
7gとした以外は実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリ
マーを得た。
【0021】実施例7 実施例1におけるソルビタンモノステアレートの代りに
HLB=2.1のソルビタントリステアレート1.11
7gとした以外は実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリ
マーを得た。
HLB=2.1のソルビタントリステアレート1.11
7gとした以外は実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリ
マーを得た。
【0022】実施例8 実施例1で使用したアルケンと無水マレイン酸共重合体
をメタノールで還流下、約8時間処理せしめ、過剰メタ
ノールを減圧下除去したものを使用した以外は実施例1
と同操作、同方法にて乾燥ポリマーを得た。
をメタノールで還流下、約8時間処理せしめ、過剰メタ
ノールを減圧下除去したものを使用した以外は実施例1
と同操作、同方法にて乾燥ポリマーを得た。
【0023】実施例9 実施例1で使用したアルケンと無水マレイン酸共重合体
を大過剰のブチルアミンで還流下70℃で約8時間処理
せしめ、過剰のブチルアミンを減圧下除去したものを使
用した以外は実施例1と同操作、同方法にて乾燥ポリマ
ーを得た。
を大過剰のブチルアミンで還流下70℃で約8時間処理
せしめ、過剰のブチルアミンを減圧下除去したものを使
用した以外は実施例1と同操作、同方法にて乾燥ポリマ
ーを得た。
【0024】比較例1 実施例1における界面活性剤をソルビタンモノステアレ
ート2.235gのみとした以外は実施例1と同操作、
同方法にて乾燥ポリマーを得た。
ート2.235gのみとした以外は実施例1と同操作、
同方法にて乾燥ポリマーを得た。
【0025】比較例2 実施例1における界面活性剤で炭素数28〜38のアル
ケン1.073gとアルケンと無水マレイン酸共重合体
1.162gの混合物とした以外は実施例1と同操作、
同方法で重合したが、重合が極めて不安定であり、塊状
化することが多かった。
ケン1.073gとアルケンと無水マレイン酸共重合体
1.162gの混合物とした以外は実施例1と同操作、
同方法で重合したが、重合が極めて不安定であり、塊状
化することが多かった。
【0026】比較例3 実施例1における界面活性剤でアルケンと無水マレイン
酸共重合体2.235gのみとした以外は実施例1と同
操作、同方法で重合したが、重合が極めて不安定であ
り、塊状化することが多かった。
酸共重合体2.235gのみとした以外は実施例1と同
操作、同方法で重合したが、重合が極めて不安定であ
り、塊状化することが多かった。
【0027】比較例4 実施例1における界面活性剤でソルビタンモノステアレ
ート1.118gとアルケンと無水マレイン酸共重合体
1.118gの混合物とした以外は実施例1と同操作、
同方法で重合したが、重合が極めて不安定であり、塊状
化することが多かった。
ート1.118gとアルケンと無水マレイン酸共重合体
1.118gの混合物とした以外は実施例1と同操作、
同方法で重合したが、重合が極めて不安定であり、塊状
化することが多かった。
【0028】比較例5 実施例1において炭素数28〜38のアルケンを0.8
94g、アルケンと無水マレイン酸共重合体を0.22
4gとした以外は実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリ
マーを得た。表1には上記実施例、比較例に示した結果
を取り纏めた。本結果から明らかなように、本発明の界
面活性剤を用いることにより、異常重合を全く起こすこ
となく、且つ重合容器等へのポリマー付着が大幅に改善
され連続且つ安定的に高性能な吸水性樹脂が製造しうる
こと、更に一次粒子の平均粒径が200μ以上と極めて
大きなものが得られることがわかる。従って、本発明は
前記の如く、得られる重合体の一次平均粒径が大きく、
異常重合を起さず安定的に重合でき、且つ重合容器等に
ポリマー付着等の極めて少い3つの条件を全て同時に満
たす方法を提供するものである。
94g、アルケンと無水マレイン酸共重合体を0.22
4gとした以外は実施例1と同操作、同方法で乾燥ポリ
マーを得た。表1には上記実施例、比較例に示した結果
を取り纏めた。本結果から明らかなように、本発明の界
面活性剤を用いることにより、異常重合を全く起こすこ
となく、且つ重合容器等へのポリマー付着が大幅に改善
され連続且つ安定的に高性能な吸水性樹脂が製造しうる
こと、更に一次粒子の平均粒径が200μ以上と極めて
大きなものが得られることがわかる。従って、本発明は
前記の如く、得られる重合体の一次平均粒径が大きく、
異常重合を起さず安定的に重合でき、且つ重合容器等に
ポリマー付着等の極めて少い3つの条件を全て同時に満
たす方法を提供するものである。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の方法により、吸水能力、吸水速
度等の基本吸水特性を有し、且つ一次粒子の平均粒径が
極めて大きい吸水性樹脂を異常重合を全く引き起こすこ
となく、また、重合容器等へのポリマー付着も極めて少
なく、安全に且つ連続で安定的に製造することができ、
その工業的価値は大きい。
度等の基本吸水特性を有し、且つ一次粒子の平均粒径が
極めて大きい吸水性樹脂を異常重合を全く引き起こすこ
となく、また、重合容器等へのポリマー付着も極めて少
なく、安全に且つ連続で安定的に製造することができ、
その工業的価値は大きい。
Claims (3)
- 【請求項1】 アクリル酸及び/又はメタクリル酸並び
にそのアルカリ金属塩よりなる群から選ばれるアクリル
酸系モノマーを、中和後のモノマー濃度として20重量
%以上を含む水溶液として、架橋剤及び界面活性剤の存
在下に、ラジカル重合開始剤を用い、不活性溶媒中で油
中水滴型の逆相懸濁重合させる方法において、界面活性
剤として (1)HLB=2〜12のソルビタン脂肪酸エステル (2)炭素数20〜50のアルカン及び/又はアルケン (3)炭素数20〜50のアルケンとα,β−不飽和多
価カルボン酸無水物との共重合体又はその誘導体 からなる混合物を用いることを特徴とする吸水性樹脂の
製造方法。 - 【請求項2】 アクリル酸系モノマーが、その全カルボ
キシル基の50モル%以上がアルカリ金属塩に中和され
ている請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 界面活性剤の(1)、(2)、(3)の
組成が重量比で (1):(2)+(3)=20〜80:80〜20、 (2):(3)=2〜70:98〜30 である請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18376494A JPH0848721A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 吸水性樹脂の製造方法 |
| CN 95115226 CN1134942A (zh) | 1994-08-04 | 1995-08-04 | 吸水性树脂的制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18376494A JPH0848721A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 吸水性樹脂の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0848721A true JPH0848721A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16141566
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18376494A Pending JPH0848721A (ja) | 1994-08-04 | 1994-08-04 | 吸水性樹脂の製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0848721A (ja) |
| CN (1) | CN1134942A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100308532B1 (ko) * | 1999-11-04 | 2001-09-26 | 최영휴 | 6축가공기의 볼조인트 구조 |
| KR100545673B1 (ko) * | 1998-06-22 | 2006-05-23 | 송원산업주식회사 | 다공성 흡수성수지의 제조방법 |
| WO2017078228A1 (ko) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | 주식회사 엘지화학 | 고흡수성 수지의 제조 방법 및 이를 통해 제조된 고흡수성 수지 |
| WO2025070255A1 (ja) * | 2023-09-29 | 2025-04-03 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂粒子を製造する方法、及び吸水性樹脂粒子の粒子径を制御する方法 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100443553C (zh) * | 2006-03-23 | 2008-12-17 | 中国地质大学(武汉) | 含非晶态硅酸盐矿物的高吸水保水复合材料的制备方法 |
| CN100443554C (zh) * | 2006-03-23 | 2008-12-17 | 中国地质大学(武汉) | 含架状硅酸盐矿物的高吸水保水复合材料的制备方法 |
| CN100391988C (zh) * | 2006-04-11 | 2008-06-04 | 浙江大学 | 反相悬浮聚合聚丙烯酸高吸水树脂的制备方法 |
| MY152961A (en) | 2009-05-15 | 2014-12-15 | Nippon Catalytic Chem Ind | Process for producing (meth)acrylic acid |
| CN102414160B (zh) * | 2009-05-15 | 2014-06-04 | 株式会社日本触媒 | 制备(甲基)丙烯酸的方法和结晶系统 |
| CN108239215A (zh) * | 2016-12-27 | 2018-07-03 | 万华化学集团股份有限公司 | 含有可聚合表面活性剂的丙烯酸吸水树脂及其制备方法及应用 |
-
1994
- 1994-08-04 JP JP18376494A patent/JPH0848721A/ja active Pending
-
1995
- 1995-08-04 CN CN 95115226 patent/CN1134942A/zh active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100545673B1 (ko) * | 1998-06-22 | 2006-05-23 | 송원산업주식회사 | 다공성 흡수성수지의 제조방법 |
| KR100308532B1 (ko) * | 1999-11-04 | 2001-09-26 | 최영휴 | 6축가공기의 볼조인트 구조 |
| WO2017078228A1 (ko) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | 주식회사 엘지화학 | 고흡수성 수지의 제조 방법 및 이를 통해 제조된 고흡수성 수지 |
| US10550230B2 (en) | 2015-11-06 | 2020-02-04 | Lg Chem, Ltd. | Preparation method of superabsorbent polymer and superabsorbent polymer prepared thereby |
| WO2025070255A1 (ja) * | 2023-09-29 | 2025-04-03 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂粒子を製造する方法、及び吸水性樹脂粒子の粒子径を制御する方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1134942A (zh) | 1996-11-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0312952B1 (en) | Process for preparing absorbent polymers | |
| JP3119900B2 (ja) | 高吸水性ポリマーの製造法 | |
| EP0303440B1 (en) | Method for production of water absorbent resin | |
| KR940004534B1 (ko) | 수-흡수 수지의 표면-처리방법 | |
| JPS648006B2 (ja) | ||
| KR0148487B1 (ko) | 고흡수성 중합체의 제조방법 | |
| US5994419A (en) | Preparation of rapidly dissolving/absorbing powders of hydrophilic/super absorbent (CO)polymers | |
| JP3363000B2 (ja) | 吸水性樹脂の製造方法 | |
| JPS63210102A (ja) | 高吸水性ポリマ−の製造法 | |
| JPS634843B2 (ja) | ||
| JPH0725810B2 (ja) | 高吸水性樹脂の製造方法 | |
| JPH03195713A (ja) | 高吸水性ポリマーの製造法 | |
| JPH0310642B2 (ja) | ||
| JPH0848721A (ja) | 吸水性樹脂の製造方法 | |
| JPH11130968A (ja) | 吸水性樹脂及びその製造方法 | |
| JP2555159B2 (ja) | 吸水性樹脂の製造方法 | |
| JPH03195709A (ja) | 高吸水性ポリマーの製造法 | |
| CN101765637B (zh) | 吸水性树脂的制备方法和由其得到的吸水性树脂 | |
| JPS6352662B2 (ja) | ||
| JPS6295308A (ja) | ビ−ズ状高吸水性ポリマ−の製造方法 | |
| JPH04130113A (ja) | 巨大ビーズ状吸水性樹脂の製造法 | |
| JPS6295307A (ja) | ビ−ズ状自己架橋型吸水性ポリマ−の製造方法 | |
| JP3059236B2 (ja) | 高吸水性ポリマーの造粒法 | |
| JP2716485B2 (ja) | 高吸水性ポリマーの製造法 | |
| JP3333332B2 (ja) | 粒状吸水性樹脂の処理法 |