JPH0872408A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH0872408A
JPH0872408A JP6215054A JP21505494A JPH0872408A JP H0872408 A JPH0872408 A JP H0872408A JP 6215054 A JP6215054 A JP 6215054A JP 21505494 A JP21505494 A JP 21505494A JP H0872408 A JPH0872408 A JP H0872408A
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JP
Japan
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layer
sensitizer
dye
organic solvent
liquid
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JP6215054A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Okada
きよみ 岡田
Ichiro Matsuoka
一郎 松岡
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】透明性に優れ、地肌カブリが少なく、しかも記
録感度の高い感熱記録体を提供することにある。 【構成】支持体上に、ロイコ染料と有機溶剤に溶解され
た接着剤とを含有する染料層塗液、および呈色剤と有機
溶剤に溶解された接着剤とを含有する呈色剤層塗液を塗
布、乾燥して染料層および呈色剤層を設けた感熱記録体
において、染料層と呈色剤層との間に、融点が40〜1
20℃の増感剤、接着剤、水または有機溶剤とを含有す
る増感剤層塗液を塗布、乾燥して増感剤層を設けた感熱
記録体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はロイコ染料と呈色剤と
の発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に透明性に
優れ、地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高い感熱
記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色ないし淡色のロイコ染料と有機ない
しは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱によって発色
物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体は
よく知られている。最近、感熱記録方式の著しい進歩に
伴い、その利用分野や形態も多様化しており、感熱ファ
クシミリや感熱プリンター用の記録媒体としてのみなら
ず、磁気感熱紙或いはPOSラベルや偽造防止の必要な
チケットカード類、プリペイドカード類やシールレス定
期など新規な用途への使用も急増している。
【0003】さらに、感熱記録体の透明性を増すことで
OHP用シート、レントゲン用フィルムにも利用でき
る。かかる目的のために、染料および呈色剤を溶剤系で
塗布する方法(特開平4−239688号公報)、ある
いは感熱記録層組成物の粒子を細かくする方法等で対応
されていた。しかし、カブリを生じたり、透明性が不十
分であったり、感度がわるかったり、それぞれに欠点が
あり必ずしも満足のいく透明感熱記録体は得られていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、透明
性に優れ、地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高い
感熱記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
ロイコ染料と有機溶剤に溶解された接着剤とを含有する
染料層塗液、および呈色剤と有機溶剤に溶解された接着
剤とを含有する呈色剤層塗液を塗布、乾燥して染料層お
よび呈色剤層を設けた感熱記録体において、染料層と呈
色剤層との間に、融点が40〜120℃の増感剤、接着
剤、水または有機溶剤とを含有する増感剤層問塗液を塗
布、乾燥して増感剤層を設けることにより、上記の課題
が解決され、見出されたものである。
【0006】
【作用】本発明は、支持体上に、ロイコ染料と有機溶剤
に溶解された接着剤とを含有する染料層塗液、および呈
色剤と有機溶剤に溶解された接着剤とを含有する呈色剤
層塗液を塗布、乾燥して染料層および呈色剤層を設けた
感熱記録体において、染料層と呈色剤層との間に、融点
が40〜120℃の増感剤、接着剤、水または有機溶剤
とを含有する増感剤層問塗液を塗布、乾燥して増感剤層
を設けることを特徴し、かかる構成により透明性に優
れ、地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高い感熱記
録体を得ている。
【0007】融点が40〜120℃の増感剤を含有する
増感剤層を設けることによって、染料層と呈色剤層との
間にバリヤーができ、カブリ現象を抑えることができ
る。また、増感剤の融点が40℃未満になると保存時に
カブリが発生し易くなり、120℃を越えると記録感度
が低下する。増感剤を増感剤層の全固形量に対して35
〜70重量%含有することによって、染料と呈色剤が接
触しやすい場を作るため、感度のよい感熱記録体が得ら
れる。増感剤が35重量%未満になると記録感度が低下
し、70重量%を越えると透明性が低下する場合があ
る。増感剤を更に染料層や呈色剤層に添加することも可
能である。
【0008】各層にそれぞれ含有するロイコ染料、呈色
剤、および増感剤が有機溶剤に溶解されていると粒子に
よる散乱がなくなり透明性は著しく向上する。また、増
感剤層を水を溶剤とした塗液により設けると、増感剤層
の上に設ける染料層或いは呈色剤層が均一に塗布され
る。また、ロイコ染料、呈色剤、および増感剤が有機溶
剤に未溶解であっても、構成粒子に疎水性のものが多い
ため、粒子とバインダーのなじみがよくなり、空隙をう
めることによって、水系の場合にくらべて透明性は向上
する。その際、染料、呈色剤、および増感剤の平均粒子
系を0.7μm以下にするほうが、透明性の高い感熱記
録体を得ることができる。
【0009】なお、本発明の製造方法により得られる感
熱記録体では、上記の最上層に保護層を設けた構成でも
良く、保護層を設けることによって、薬品や可塑剤によ
る変色や褪色が少なく、機械適性に優れた感熱記録体が
得られるので好ましい実施態様の1つである。
【0010】増感剤層に使用される融点が40〜120
℃の増感剤としては、例えばカプロン酸アミド、カプリ
ン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、リノール酸
アミド、リノレン酸アミド、N−メチルステアリン酸ア
ミド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオレイン酸ア
ミド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、N−エチ
ルカプリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸アミド、N
−オクタデシルアセトアミド、N−オレインアセトアミ
ド、N−オレイルベンズアミド、N−ステアリルシクロ
ヘキシルアミド、ポリエチレングリコール、1−ベンジ
ルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、
1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−
ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−フェノ
キシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェ
ノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−
(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノ
キシ)エタン、テレフタル酸ジベンジルエステル、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−メチルベン
ジルエステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエ
ステル、p−ベンジルビフェニル、1,5−ビス(p−
メトキシフェノキシ)−3−オキサ−ペンタン、1,4
−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−ビ
フェニルp−トリルエーテル、ベンジル−p−メチルチ
オフェニルエーテル等の化合物が例示される。
【0011】増感剤層の塗被量は、特に限定されず、通
常、それぞれ乾燥重量で0.5〜5g/m2 、好ましく
は1〜3g/m2 程度の範囲で調節される。増感剤層の
塗布量が多くなると、記録感度が低下したり、鮮明な画
像が得られなくなる場合がある。
【0012】本発明において、染料層および呈色剤層の
接着剤を溶解させる有機溶剤としては特に限定するもの
ではないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、シ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロぺンタ
ン、石油エーテル、エチレン、塩化メチル、四塩化炭
素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、エチルエーテル、イソピロピルエーテル、ジエチ
ルアセタール、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチ
ルケトン、酢酸エチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチ
ル等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものでは
ない。また、ロイコ染料、呈色剤、および増感剤をそれ
ぞれ溶解させるための有機溶剤は、上記の有機溶剤等か
ら適宜選択すればよい。但し、すべての層で有機溶剤系
を用いる場合は、順次、下の層の構成成分を溶解させな
い溶剤を選択するのが望ましい。
【0013】各層において、有機溶剤系で使用される接
着剤は、有機溶剤に可溶な樹脂であれば特に限定するも
のではないが、特に熱可塑性樹脂が好ましく使用され、
上述の如き有機溶剤に可溶な熱可塑剤樹脂がより好まし
く使用され、その具体例として、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸ブチル、ポリスチレン、アクリル
酸エステル・スチレンコポリマー、ポリエステル樹脂、
ポリα−メチルスチレン、ABS樹脂、クマロン樹脂、
ニトロセルロース、エチレン・酢ビコポリマー、塩ビ−
酢ビコポリマー、ブチラール樹脂等があげられるが、勿
論これらに限定されるものではなく二種以上の樹脂の併
用も可能である。
【0014】増感剤層を水性系塗液から設ける際は、接
着剤としては澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、カゼイン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ジイソブ
チレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリ
ル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、ス
チレン・ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、
アクリル樹脂、アミド樹脂、メラミン樹脂等が用いられ
る。
【0015】なお、接着剤の使用量としては、特に限定
するものではないが、記録層形成用塗被液、即ち有機溶
剤系、水性系のいずれの場合においても塗被液の全固形
量に対して1〜90重量%、好ましくは5〜60重量%
の範囲で調節するのが望ましい。また、保護層用塗被液
に使用する場合、保護層用塗被液全固形量に対して5〜
95重量%、好ましくは20〜95重量%の範囲で調節
するのが望ましい。
【0016】本発明で使用される無色ないし淡色のロイ
コ染料としては、各種公知の染料を使用することができ
る。これらロイコ染料の具体例としては例えば下記が例
示される。3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジ
メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール
−3−イル)フタリド、3,3−ビス(2−フェニルイ
ンドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等
のトリアリールメタン系染料、
【0017】4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズ
ヒドリルベンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコ
オーラミン、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズ
ヒドリル−p−トルエンスルフィン酸エステル等のジフ
ェニルメタン系染料、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−ベンゾイルフェノオキサジン、ベンゾイルロイ
コメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレ
ンブルー等のチアジン系染料、3−メチルスピロジナフ
トピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、ジ−β−
ナフトスピロピラン、3−メチル−ジ−β−ナフトスピ
ロピラン等のスピロ系染料、ローダミン−B−アニリノ
ラクタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム
等のラクタム系染料、
【0018】3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラ
ン、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−ジエチルアミノフルオラン、4−
ベンジルアミノ−8−ジエチルアミノベンゾ〔a〕フル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、
2,2′−ビス{4−〔 6′−(N−シクロヘキシル
−N−メチルアミノ)−3′−メチルスピロ〔フタリド
−3,9′−キサンテン〕−2′−イルアミノ〕フェニ
ル}プロパン等のフルオラン系染料、3,6−ビス(ジ
メチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′
−ジメチルアミノ)フタリド、3−ジエチルアミノ−6
−(N−アリル−N−メチルアミノフルオレン−9−ス
ピロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド等のフ
ルオレン系染料等が挙げられる。勿論これらの染料に限
定されるものではなく、さらに二種以上の染料の併用も
可能である。
【0019】また、本発明で使用される呈色剤として
は、各種公知の呈色剤を使用することができる。かかる
公知の呈色剤の具体例としては、例えば下記が例示され
る。4−tert−ブチル安息香酸、4−クロル安息香酸、
サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−フェニ
ルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5
−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−メチル−5−ベン
ジルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−
3−ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸;4,4′−イソ
プロピリデンジフェノール(ビスフェノールA)、4,
4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4′−シクロヘキシリデンビスフェノール、
4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフェノ
ール)、4−tert−ブチルフェノール、4−フェニルフ
ェノール、4−ヒドロキシジフェノキシド、メチル−4
−ヒドロキシベンゾエート、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,
2′−ジヒドロキシジフェニール、4−ヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4′−メチル−ジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−テトラメ
チレンジフェニルスルホン、2,2′−ジアリル−4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン等のフェノール
性化合物;p−フェニルフェノール−ホルマリン樹脂、
p−ブチルフェノール−アセチレン樹脂等のフェノール
樹脂の如き有機呈色剤の一種以上;さらには、これら有
機呈色剤と例えば亜鉛、アルミニウム、等の多価金属と
の塩;チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体の如き金属
錯化合物等である。
【0020】更に、各層には、各種の助剤、例えば分散
剤、トリアゾール系等の紫外線吸収剤、消泡剤、螢光染
料、着色染料等とを適宜添加することができる。また、
感熱記録体が記録機器や記録ヘッドとの接触によってス
ティッキングを生じないように最上層にステアリン酸エ
ステルワックス、ポリエチレンワックス、カルナバロウ
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルボキシ
変成パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、シリコンオイル等を添加することもで
きる。必要に応じて、記録ヘッドへのカス付着を改善す
るために透明性を損ねない範囲で、カオリン、クレー、
タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、焼成クレ
ー、酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白
土等の顔料を添加することもできる。
【0021】支持体としては、紙、合成紙、フィルム等
が使用されるが、特に透明性に優れたフィルムが好まし
く、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ナイロン、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル等の樹脂フィルムが挙げられる。
【0022】各層の形成方法としては、ブレードコーテ
ィング、バーコティング、グラビアコーティング等、公
知公用の塗工法を適宜採用することができる。乾燥方法
としては公知公用の乾燥機により40〜140℃で数秒
から数十秒程度が好ましく、一般には感熱層が発色しな
い範囲であれば、特に限定するものではない。
【0023】染料層および呈色剤層の塗被量は特に限定
されず、通常それぞれ乾燥重量で1〜12g/m2 、好ま
しくは2〜10g/m2 程度の範囲で調節される。更に、
保護層を設ける場合、その塗被量についても特に限定さ
れず、通常、乾燥重量で0.5〜20g/m2 、好まし
くは1〜10g/m2 程度の範囲で調節される。なお、
支持体の裏面に帯電防止層や保護層を設けたり、記録感
度を上げる目的で支持体にさらに下塗り層を設けること
も勿論可能であり、必要に応じて適宜支持体裏面に粘着
剤加工を施すなどの感熱記録体製造分野における各種の
公知技術が付加し得るものである。その他、電子線硬化
樹脂、UV硬化樹脂等を保護層に用いてもよい。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが勿論これらに限定されるものではない。特に
断らない限り、例中の部は重量部を表わす。
【0025】実施例1 A液調製(染料層用塗液) 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン15部、塩ビ−酢ビ
共重合体15部、1,2−ビス(3−メチルフェノキ
シ)エタン10部をメチルエチルケトン160部に溶解
してA液を得た。
【0026】 B液調製(増感剤層用塗液) 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン(融点:
92℃)20部、ポリスチレン20部、トルエン110
部に溶解してB液を得た。
【0027】 C液調製(呈色剤層用塗液) 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン15部、ブチラール樹脂15部、エタノール110
部に溶解してC液を得た。
【0028】 D液調製(保護層用塗液) メタクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル共重合体20
部、シリコーンオイル2部、メチルシクロヘキサン70
部に溶解してD液を得た。
【0029】 感熱記録体の製造 80g/m2 の透明PETフィルム上に、A液、B液、
C液、およびD液を順次、乾燥後の塗布量が3.0g/
2 、1.5g/m2 、3.0g/m2 、および2.5
g/m2 となるように塗被、乾燥して感熱記録体を得
た。
【0030】実施例2 80g/m2 の透明PETフィルム上に、C液、B液、
A液、およびD液を順次、乾燥後の塗布量が3.0g/
2 、1.5g/m2 、3.0g/m2 、および2.5
g/m2 となるように塗被、乾燥して感熱記録体を得
た。
【0031】実施例3 C液調製において、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホンの代わりにビスフェノールAを
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0032】実施例4 実施例1のA液において3−(N−エチル−N−イソア
ミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ランの代わりに3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオランを用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0033】実施例5 F液調製(増感剤層塗液) 平均粒子径が0.6μmに粉砕された蓚酸ジベンジルエ
ステル(融点:80℃)の30%分散溶液50部、ポリ
ビニルアルコールの20%水溶液50部、および水30
からなる組成物を混合、攪拌してF液を得た。
【0034】 感熱記録体の製造 実施例1の感熱記録体の製造において、B液の代わりに
F液を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0035】実施例6 G液調製(染料層塗液) 3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン15部、ポリブテン15部、1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン10部をn−ヘ
キサン160部からなる組成物をサンドミルで粉砕し、
G液を得た。
【0036】 感熱記録体の製造 実施例1の感熱記録体の製造方法において、A液の代わ
りにG液を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
【0037】比較例1 実施例1の感熱記録体の製造において、B液(増感剤
層)を除いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0038】比較例2 実施例1のB液において1,2−ビス(3−メチルフェ
ノキシ)エタン(融点:92℃)の代わりにテレフタル
酸ジベンジル(融点:140℃)を用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
【0039】かくして得られた感熱記録体について以下
の評価を行い、その結果を表1に示す。 〔透明度〕透明度をヘイズメータ〔ModelTC−H IV/東
京電色(株)製〕を用いて測定した。値が小さい程透明
度が高い。 〔発色濃度〕80℃、120℃熱板に10秒間密着させ
て発色させ、その発色濃度を透過濃度計にて測定した。
【0040】〔地肌カブリ〕カブリを目視判定した。評
価基準は下記に示す。 〔評価基準〕 ○:優れている。 ×:劣っている。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、透明性に優れ、
地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高いものであっ
た。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 感熱記録体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はロイコ染料と呈色剤と
の発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に透明性に
優れ、地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高い感熱
記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色ないし淡色のロイコ染料と有機ない
しは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱によって発色
物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体は
よく知られている。最近、感熱記録方式の著しい進歩に
伴い、その利用分野や形態も多様化しており、感熱ファ
クシミリや感熱プリンター用の記録媒体としてのみなら
ず、磁気感熱記録体或いはPOSラベルや偽造防止の必
要なチケットカード類、プリペイドカード類やシールレ
ス定期など新規な用途への使用も急増している。
【0003】さらに、感熱記録体の透明性を増すことで
OHP用シート、レントゲン用フィルムにも利用でき
る。かかる目的のために、染料および呈色剤を溶剤系で
塗布する方法(特開平4−239688号公報)、ある
いは感熱記録層組成物の粒子を細かくする方法等で対応
されていた。しかし、カブリを生じたり、透明性が不十
分であったり、感度がわるかったり、それぞれに欠点が
あり必ずしも満足のいく透明感熱記録体は得られていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、透明
性に優れ、地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高い
感熱記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
ロイコ染料と有機溶剤に溶解された接着剤とを含有する
染料層塗液、および呈色剤と有機溶剤に溶解された接着
剤とを含有する呈色剤層塗液を塗布、乾燥して染料層お
よび呈色剤層を設けた感熱記録体において、染料層と呈
色剤層との間に、融点が40〜120℃の増感剤、接着
剤、水または有機溶剤とを含有する増感剤層塗液を塗
布、乾燥して増感剤層を設けることにより、上記の課題
が解決され、見出されたものである。
【0006】
【作用】本発明は、支持体上に、ロイコ染料と有機溶剤
に溶解された接着剤とを含有する染料層塗液、および呈
色剤と有機溶剤に溶解された接着剤とを含有する呈色剤
層塗液を塗布、乾燥して染料層および呈色剤層を設けた
感熱記録体において、染料層と呈色剤層との間に、融点
が40〜120℃の増感剤、接着剤、水または有機溶剤
とを含有する増感剤層塗液を塗布、乾燥して増感剤層を
設けることを特徴し、かかる構成により透明性に優れ、
地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高い感熱記録体
を得ている。
【0007】融点が40〜120℃の増感剤を含有する
増感剤層を設けることによって、染料層と呈色剤層との
間にバリヤーができ、カブリ現象を抑えることができ
る。また、増感剤の融点が40℃未満になると保存時に
カブリが発生し易くなり、120℃を越えると記録感度
が低下する。増感剤を増感剤層の全固形量に対して35
〜70重量%含有することによって、染料と呈色剤が接
触しやすい場を作るため、感度のよい感熱記録体が得ら
れる。増感剤が35重量%未満になると記録感度が低下
し、70重量%を越えると透明性が低下する場合があ
る。増感剤を更に染料層や呈色剤層に添加することも可
能である。
【0008】各層にそれぞれ含有するロイコ染料、呈色
剤、および増感剤が有機溶剤に溶解されていると粒子に
よる散乱がなくなり透明性は著しく向上する。また、増
感剤層を水を溶剤とした塗液により設けると、増感剤層
の上に設ける染料層或いは呈色剤層が均一に塗布され
る。また、ロイコ染料、呈色剤、および増感剤が有機溶
剤に未溶解であっても、構成粒子に疎水性のものが多い
ため、粒子とバインダーのなじみがよくなり、空隙をう
めることによって、水系の場合にくらべて透明性は向上
する。その際、染料、呈色剤、および増感剤の平均粒子
径を0.7μm以下にするほうが、透明性の高い感熱記
録体を得ることができる。
【0009】なお、本発明の感熱記録体は、上記の最上
層に保護層を設けた構成でも良く、保護層を設けること
によって、薬品や可塑剤による変色や褪色が少なく、機
械適性に優れた感熱記録体が得られるので好ましい実施
態様の1つである。
【0010】増感剤層に使用される融点が40〜120
℃の増感剤としては、例えばカプロン酸アミド、カプリ
ン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、リノール酸
アミド、リノレン酸アミド、N−メチルステアリン酸ア
ミド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオレイン酸ア
ミド、ベンズアニリド、リノール酸アニリド、N−エチ
ルカプリン酸アミド、N−ブチルラウリン酸アミド、N
−オクタデシルアセトアミド、N−オレインアセトアミ
ド、N−オレイルベンズアミド、N−ステアリルシクロ
ヘキシルアミド、ポリエチレングリコール、1−ベンジ
ルオキシナフタレン、2−ベンジルオキシナフタレン、
1−ヒドロキシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−
ジフェノキシエタン、1,4−ジフェノキシブタン、
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−フェノ
キシ−2−(4−クロロフェノキシ)エタン、1−フェ
ノキシ−2−(4−メトキシフェノキシ)エタン、1−
(2−メチルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノ
キシ)エタン、テレフタル酸ジベンジルエステル、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−メチルベン
ジルエステル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエ
ステル、p−ベンジルビフェニル、1,5−ビス(p−
メトキシフェノキシ)−3−オキサ−ペンタン、1,4
−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−ビ
フェニルp−トリルエーテル、ベンジル−p−メチルチ
オフェニルエーテル等の化合物が例示される。
【0011】増感剤層の塗被量は、特に限定されず、通
常、それぞれ乾燥重量で0.5〜5g/m2 、好ましく
は1〜3g/m2 程度の範囲で調節される。増感剤層の
塗布量が多くなると、記録感度が低下したり、鮮明な画
像が得られなくなる場合がある。
【0012】本発明において、染料層および呈色剤層の
接着剤を溶解させる有機溶剤としては特に限定するもの
ではないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、シ
クロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロぺンタ
ン、石油エーテル、エチレン、塩化メチル、四塩化炭
素、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、エチルエーテル、イソピロピルエーテル、ジエチ
ルアセタール、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチ
ルケトン、酢酸エチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチ
ル等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものでは
ない。また、ロイコ染料、呈色剤、および増感剤をそれ
ぞれ溶解させるための有機溶剤は、上記の有機溶剤等か
ら適宜選択すればよい。但し、すべての層で有機溶剤系
を用いる場合は、順次、下の層の構成成分を溶解させな
い溶剤を選択するのが望ましい。
【0013】各層において、有機溶剤系で使用される接
着剤は、有機溶剤に可溶な樹脂であれば特に限定するも
のではないが、特に熱可塑性樹脂が好ましく使用され、
上述の如き有機溶剤に可溶な熱可塑剤樹脂がより好まし
く使用され、その具体例として、例えばポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸ブチル、ポリスチレン、アクリル
酸エステル・スチレンコポリマー、ポリエステル樹脂、
ポリα−メチルスチレン、ABS樹脂、クマロン樹脂、
ニトロセルロース、エチレン・酢ビコポリマー、塩ビ−
酢ビコポリマー、ブチラール樹脂等があげられるが、勿
論これらに限定されるものではなく二種以上の樹脂の併
用も可能である。
【0014】増感剤層を水性系塗液から設ける際は、接
着剤としては澱粉類、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、カゼイン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ジイソブ
チレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリ
ル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、ス
チレン・ブタジエン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、
アクリル樹脂、アミド樹脂、メラミン樹脂等が用いられ
る。
【0015】なお、接着剤の使用量としては、特に限定
するものではないが、記録層形成用塗被液、即ち有機溶
剤系、水性系のいずれの場合においても塗被液の全固形
量に対して1〜90重量%、好ましくは5〜60重量%
の範囲で調節するのが望ましい。また、保護層用塗被液
に使用する場合、保護層用塗被液全固形量に対して5〜
95重量%、好ましくは20〜95重量%の範囲で調節
するのが望ましい。
【0016】本発明で使用される無色ないし淡色のロイ
コ染料としては、各種公知の染料を使用することができ
る。これらロイコ染料の具体例としては、例えば下記が
例示される。3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジ
メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジ
メチルアミノフェニル)−3−(2−メチルインドール
−3−イル)フタリド、3,3−ビス(2−フェニルイ
ンドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等
のトリアリールメタン系染料、
【0017】4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズ
ヒドリルベンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコ
オーラミン、4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンズ
ヒドリル−p−トルエンスルフィン酸エステル等のジフ
ェニルメタン系染料、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−ベンゾイルフェノオキサジン、ベンゾイルロイ
コメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレ
ンブルー等のチアジン系染料、3−メチルスピロジナフ
トピラン、3−エチルスピロジナフトピラン、ジ−β−
ナフトスピロピラン、3−メチル−ジ−β−ナフトスピ
ロピラン等のスピロ系染料、ローダミン−B−アニリノ
ラクタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム
等のラクタム系染料、
【0018】3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラ
ン、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−ジエチルアミノフルオラン、4−
ベンジルアミノ−8−ジエチルアミノベンゾ〔a〕フル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−
N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチ
ルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、
2,2′−ビス{4−〔 6′−(N−シクロヘキシル
−N−メチルアミノ)−3′−メチルスピロ〔フタリド
−3,9′−キサンテン〕−2′−イルアミノ〕フェニ
ル}プロパン等のフルオラン系染料、3,6−ビス(ジ
メチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′
−ジメチルアミノ)フタリド、3−ジエチルアミノ−6
−(N−アリル−N−メチルアミノフルオレン−9−ス
ピロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド等のフ
ルオレン系染料等が挙げられる。勿論これらの染料に限
定されるものではなく、さらに二種以上の染料の併用も
可能である。
【0019】また、本発明で使用される呈色剤として
は、各種公知の呈色剤を使用することができる。かかる
公知の呈色剤の具体例としては、例えば下記が例示され
る。4−tert−ブチル安息香酸、4−クロル安息香酸、
サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−フェニ
ルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、3,5
−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−メチル−5−ベン
ジルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチ
ルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−
3−ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸;4,4′−イソ
プロピリデンジフェノール(ビスフェノールA)、4,
4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4′−シクロヘキシリデンビスフェノール、
4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフェノ
ール)、4−tert−ブチルフェノール、4−フェニルフ
ェノール、4−ヒドロキシジフェノキシド、メチル−4
−ヒドロキシベンゾエート、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,
2′−ジヒドロキシジフェニール、4−ヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4′−メチル−ジフェニルス
ルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−テトラメ
チレンジフェニルスルホン、2,2′−ジアリル−4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン等のフェノール
性化合物;p−フェニルフェノール−ホルマリン樹脂、
p−ブチルフェノール−アセチレン樹脂等のフェノール
樹脂の如き有機呈色剤の一種以上;さらには、これら有
機呈色剤と例えば亜鉛、アルミニウム、等の多価金属と
の塩;チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体の如き金属
錯化合物等である。
【0020】更に、各層には、各種の助剤、例えば分散
剤、トリアゾール系等の紫外線吸収剤、消泡剤、螢光染
料、着色染料等とを適宜添加することができる。また、
感熱記録体が記録機器や記録ヘッドとの接触によってス
ティッキングを生じないように最上層にステアリン酸エ
ステルワックス、ポリエチレンワックス、カルナバロウ
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルボキシ
変成パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシウム、シリコンオイル等を添加することもで
きる。必要に応じて、記録ヘッドへのカス付着を改善す
るために透明性を損ねない範囲で、カオリン、クレー、
タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、焼成クレ
ー、酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白
土等の顔料を添加することもできる。
【0021】支持体としては、紙、合成紙、フィルム等
が使用されるが、特に透明性に優れたフィルムが好まし
く、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ナイロン、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル等の樹脂フィルムが挙げられる。
【0022】各層の形成方法としては、ブレードコーテ
ィング、バーコティング、グラビアコーティング等、公
知公用の塗工法を適宜採用することができる。乾燥方法
としては公知公用の乾燥機により40〜140℃で数秒
から数十秒程度が好ましく、一般には染料層が発色しな
い範囲であれば、特に限定するものではない。
【0023】染料層および呈色剤層の塗被量は特に限定
されず、通常それぞれ乾燥重量で1〜12g/m2 、好ま
しくは2〜10g/m2 程度の範囲で調節される。更に、
保護層を設ける場合、その塗被量についても特に限定さ
れず、通常、乾燥重量で0.5〜20g/m2 、好まし
くは1〜10g/m2 程度の範囲で調節される。なお、
支持体の裏面に帯電防止層や保護層を設けたり、記録感
度を上げる目的で支持体にさらに下塗り層を設けること
も勿論可能であり、必要に応じて適宜支持体裏面に粘着
剤加工を施すなどの感熱記録体製造分野における各種の
公知技術が付加し得るものである。その他、電子線硬化
樹脂、UV硬化樹脂等を保護層に用いてもよい。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが勿論これらに限定されるものではない。特に
断らない限り、例中の部は重量部を表わす。
【0025】実施例1 A液調製(染料層用塗液) 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン15部、塩ビ−酢ビ
共重合体15部、1,2−ビス(3−メチルフェノキ
シ)エタン10部をメチルエチルケトン160部に溶解
してA液を得た。
【0026】 B液調製(増感剤層用塗液) 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン(融点:
92℃)20部、ポリスチレン20部、トルエン110
部に溶解してB液を得た。
【0027】 C液調製(呈色剤層用塗液) 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン15部、ブチラール樹脂15部、エタノール110
部に溶解してC液を得た。
【0028】 D液調製(保護層用塗液) メタクリル酸ブチル−メタクリル酸メチル共重合体20
部、シリコーンオイル2部、メチルシクロヘキサン70
部に溶解してD液を得た。
【0029】 感熱記録体の製造 80g/m2 の透明PETフィルム上に、A液、B液、
C液、およびD液を順次、乾燥後の塗布量が3.0g/
2 、1.5g/m2 、3.0g/m2 、および2.5
g/m2 となるように塗被、乾燥して感熱記録体を得
た。
【0030】実施例2 80g/m2 の透明PETフィルム上に、C液、B液、
A液、およびD液を順次、乾燥後の塗布量が3.0g/
2 、1.5g/m2 、3.0g/m2 、および2.5
g/m2 となるように塗被、乾燥して感熱記録体を得
た。
【0031】実施例3 C液調製において、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポ
キシジフェニルスルホンの代わりにビスフェノールAを
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。
【0032】実施例4 実施例1のA液において3−(N−エチル−N−イソア
ミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ランの代わりに3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオランを用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0033】実施例5 F液調製(増感剤層塗液) 平均粒子径が0.6μmに粉砕された蓚酸ジベンジルエ
ステル(融点:80℃)の30%分散溶液50部、ポリ
ビニルアルコールの20%水溶液50部、および水30
からなる組成物を混合、攪拌してF液を得た。
【0034】 感熱記録体の製造 実施例1の感熱記録体の製造において、B液の代わりに
F液を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0035】実施例6 G液調製(染料層塗液) 3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン15部、ポリブテン15部、1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン10部、n−ヘ
キサン160部からなる組成物をサンドミルで粉砕し、
G液を得た。
【0036】 感熱記録体の製造 実施例1の感熱記録体の製造において、A液の代わりに
G液を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0037】比較例1 実施例1の感熱記録体の製造において、B液(増感剤
層)を除いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0038】比較例2 実施例1のB液において1,2−ビス(3−メチルフェ
ノキシ)エタン(融点:92℃)の代わりにテレフタル
酸ジベンジル(融点:140℃)を用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
【0039】かくして得られた感熱記録体について以下
の評価を行い、その結果を表1に示す。 〔透明度〕透明度をヘイズメータ〔ModelTC−H IV/東
京電色(株)製〕を用いて測定した。値が小さい程透明
度が高い。 〔発色濃度〕80℃、120℃熱板に10秒間密着させ
て発色させ、その発色濃度を透過濃度計にて測定した。
【0040】〔地肌カブリ〕カブリを目視判定した。評
価基準は下記に示す。 〔評価基準〕 ○:優れている。 ×:劣っている。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、透明性に優れ、
地肌カブリが少なく、しかも記録感度の高いものであっ
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、ロイコ染料と有機溶剤に溶解
    された接着剤とを含有する染料層塗液、および呈色剤と
    有機溶剤に溶解された接着剤とを含有する呈色剤層塗液
    を塗布、乾燥して染料層および呈色剤層を設けた感熱記
    録体において、染料層と呈色剤層との間に、融点が40
    〜120℃の増感剤、接着剤、水または有機溶剤とを含
    有する増感剤層塗液を塗布、乾燥して増感剤層を設けた
    ことを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】ロイコ染料、呈色剤、および増感剤がそれ
    ぞれ有機溶剤に溶解された請求項1記載の感熱記録体。
  3. 【請求項3】増感剤層中に、増感剤層の全固形量に対し
    て融点が40〜120℃の増感剤を35〜70重量%含
    有する請求項1または2記載の感熱記録体。
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