JPH0876329A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH0876329A
JPH0876329A JP23454494A JP23454494A JPH0876329A JP H0876329 A JPH0876329 A JP H0876329A JP 23454494 A JP23454494 A JP 23454494A JP 23454494 A JP23454494 A JP 23454494A JP H0876329 A JPH0876329 A JP H0876329A
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JP
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sensitive
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silver halide
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JP23454494A
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English (en)
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Yoshihiko Shibahara
嘉彦 芝原
Keisuke Matsumoto
圭右 松本
Koji Wariishi
幸司 割石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】色再現性と現像処理条件の変動に対する安定性
の改良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供す
る。 【構成】支持体上に、赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑
感光性ハロゲン化銀乳剤層、青感光性ハロゲン化銀乳剤
層および非感光性の中間層を有するハロゲン化銀カラー
写真感光材料において、少なくともひとつの層に下記一
般式(1)で表される固体分散状の染料を少なくとも一
種含有し、かつ少なくとも一つの感光性乳剤層またはそ
れに隣接する中間層に現像主薬の酸化体との反応によ
り、異なった色相に発色する2種類以上のカプラーを含
有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関し、さらに詳しくは色再現性と現像処理条
件の変動に対する安定性の改良されたハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年カラー写真感光材料の性能に対する
要求はますます厳しくなり、高い鮮鋭度、なめらかな粒
状性、鮮やかで忠実な色再現、現像処理条件の変動に対
する安定性など多面的かつ総合的な写真特性の向上が望
まれている。
【0003】より鮮やかな色再現を得るためには、米国
特許第2,521,908号に開示されているいわゆる
マスキングや重層(インターイメージ)効果が利用され
てきた。
【0004】重層効果については、例えば、ハンソン
(Hanson)他著、“ジャーナル・オブ・ジ・オプ
ティカル・ソサエティ・オブ・オメリカ(Journa
l of the Optical Society
of America)、第42巻、第663頁〜66
9頁、および、A.ティールズ(A.Thiels)
著、“ツアイトシュリフト・フユル・ヴイッセンシャフ
トリッヒエ・フォトグラフィー・フォトフィジーク・ウ
ント・フォトヒエミー(Zeitschriftfut
Wissenschaftliche Photog
raphie,photophysique und
Photochemie)、第47巻、第106頁〜1
18頁および246頁〜255頁に記載されている。
【0005】このように重層効果を向上させることによ
り、カラー写真感光材料の色再現性、特に彩度を向上さ
せることはできるが、被写体の色相を忠実に再現すると
いう点では不十分であった。
【0006】色再現の忠実性を向上させることを目的と
して、異なった色相に発色するカプラーをミックスする
ことが開示されている。例えば、米国特許第2,59
2,514号には、青感性ハロゲン化銀乳剤層に、イエ
ローカプラーの他に、シアンカプラーとマゼンタカプラ
ーを、緑感性ハロゲン化銀乳剤層に、マゼンタカプラー
の他に、シアンカプラーとイエローカプラーを、赤感性
ハロゲン化銀乳剤層に、シアンカプラーの他にイエロー
カプラーとマゼンタカプラーを含有させて、主要カプラ
ーの色像の色相のずれを補正することが記載され、特公
昭33−3481号には、本来の発色剤の他に、他色の
発色剤を混入させることにより、本来の色画像の他、中
間灰色画像を付け加え、不自然な色彩感を改良すること
が開示されている。
【0007】特開昭62−67537号には主カプラー
に対する相対カップリング速度が0.01〜0.7であ
って、かつ異なった色相に発色する補助カプラーを併用
することにより、色再現を損なうことなく高濃度域の陰
影再現を改良する方法が開示されている。
【0008】また、特開平3−265845号には赤感
光性乳剤層の分光感度分布を規定し、赤感光性乳剤層に
イエローカプラーを含有することにより忠実な色再現を
実現する方法が開示されている。さらに、特開平6−1
30599号には赤感光性乳剤層にシアンカプラーとカ
ップリング活性を規定したイエローカプラーをミックス
することにより、色再現の忠実性と色温度依存性を改良
できることが開示されている。
【0009】確かに上述のように異なった色相のカプラ
ーをミックスすることにより、色再現の忠実性をある程
度改良することができたが、微妙に色合いの異なる被写
体、特に黄色や青の被写体のわずかの色合いの差を弁別
し、忠実に再現するという点では不十分であった。ま
た、異なった色相に発色するカプラーをミックスした場
合に、それぞれの単色の濃度を十分に確保するために、
塗布銀量や塗布カプラー量を多くする必要が生じた。ま
た、異なったカプラーをミックスすることによる色濁り
を最小限に押さえるために、中間層の膜厚を大きくして
混色を下げる必要が生じた。そのため、現像処理時の脱
銀不良や残色の問題が新たに発生した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は色再現性、特
に微妙に色合いの異なる被写体を良く弁別し、忠実に被
写体の色を再現することのできるハロゲン化銀カラー写
真感光材料を提供することを課題とする。さらに、本発
明は現像処理条件の変動による性能劣化の少ないハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料を提供することを課題とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、 1)支持体上に、赤感光性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光
性ハロゲン化銀乳剤層、青感光性ハロゲン化銀乳剤層お
よび非感光性の中間層を有するハロゲン化銀カラー写真
感光材料において、少なくともひとつの層に下記一般式
(1)で表される固体分散状の染料を少なくとも一種含
有し、かつ少なくとも一つの感光性乳剤層またはそれに
隣接する中間層に現像主薬の酸化体との反応により異な
った色相に発色する2種類以上のカプラーを含有するこ
とを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0012】
【化2】
【0013】式中、Aはカルボキシル基を少なくとも1
つ有する酸性核を表し、L1 ,L2及びL3 はそれぞれ
置換されてもよいメチン基を表す。R1 及びR3 はそれ
ぞれ水素原子又は置換基(置換原子も含む)を表す。R
2 は置換基(置換原子も含む)を表わす。nは0又は1
を表す。mは0から4までの整数を表し、mが2から4
の整数のときR2 は互いに同じでも異なってもよい。X
は、ハメットの置換基定数σm が0.3以上1.5以下
の電子吸引性基を表す。
【0014】2)前記Xがアルコキシカルボニル基又は
シアノ基であり、Aがカルボキシフェニル基で置換され
た酸性核であることを特徴とする(1)記載のハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0015】3)上記1)、または2)の感光材料にお
いて、赤感光性乳剤層にシアンカプラーとイエローカプ
ラーを含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料。 4)上記1)、または2)の感光材料において、青感光
性乳剤層にイエローカプラーを含有し、該青感光性乳剤
層および/またはそれに隣接する中間層にシアンカプラ
ーを含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真
感光材料。 5)上記1)、または2)の感光材料において、青、
緑、赤の各感色性層がそれぞれ感度の異なる2層以上か
らなり、青感光性乳剤層の内最も感度の高い乳剤層の乳
剤の平均粒子サイズが、緑感光性乳剤層の内最も感度の
高い乳剤層の乳剤の平均粒子サイズよりも2倍以上大き
いことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
によって達成された。
【0016】以下に本発明の感光材料についてさらに詳
細に説明する。
【0017】本発明の感光材料は、支持体上に、赤感光
性ハロゲン化銀乳剤層、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層、
青感光性ハロゲン化銀乳剤層および非感光性の中間層を
有する。非感光性の中間層は各感色性層の間に少なくと
も一層、好ましくは2層存在することが望ましい。ま
た、各感色性層は感度の異なる3層以上の分層からなる
ことが好ましい。本発明の感光材料の層構成の好ましい
具体例を以下に示すが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、支持体側より 第1層 :アンチハレーション層 第2層 :中間層 第3層 :中間層(コロイド銀またはかぶらせ微粒子ハ
ロゲン化銀含有) 第4層 :低感度赤感光性乳剤層 第5層 :中感度赤感光性乳剤層 第6層 :高感度赤感光性乳剤層 第7層 :中間層 第8層 :中間層(コロイド銀またはかぶらせ微粒子ハ
ロゲン化銀含有) 第9層 :低感度緑感光性乳剤層 第10層:中感度緑感光性乳剤層 第11層:高感度緑感光性乳剤層 第12層:中間層 第13層:イエローフィルター層 第14層:低感度青感光性乳剤層 第15層:中感度青感光性乳剤層 第16層:高感度青感光性乳剤層 第17層:第1保護層 第18層:第2保護層 第19層:第3保護層 同一の感色性で感度の異なる3つ以上の分層からなる場
合の各分層の銀塗布量の割合は、該感色性層の総銀量を
100%とした場合、高感度層が15〜40%、中感度
層が20〜50%、低感度層が20〜50%であること
が望ましい。高感度層の塗布銀量は中および低感度層の
塗布銀量よりも少ないことが望ましい。
【0018】本発明の化合物は一般式(I)のXとし
て、このような電子吸引的な置換基を選ぶことにより、
写真処理過程において化合物と処理液中の求核剤(主と
して水酸イオン、亜硫酸イオン)との反応が促進され、
脱色性改良に顕著な効果を示す。この効果は、求核剤と
の反応点と共役位にあるインドール窒素原子上に電子吸
引性基が置換することにより反応点の電子密度が下がり
反応しやすくなっている結果と推察している。
【0019】まず、一般式(I)について詳しく説明す
る。Aで表される酸性核としては、5−ピラゾロン、イ
ソオキサゾロン、バルビツール酸、チオバルビツール
酸、ピラゾロピリドン、ローダニン、ヒダントイン、チ
オヒダントイン、オキサゾリジンジオン、ピラゾリジン
ジオン、インダンジオン、ヒドロキシピリドン、1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−2,4−ジオン、
3−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ〔d〕チオフェン
−1,1−ジオキシドが好ましく、5−ピラゾロン、ヒ
ドロキシピリドン、ピラゾロピリドン、バルビツール酸
又はイソオキサゾロンがより好ましく、特に好ましいの
は、5−ピラゾロンである。
【0020】ただし、Aにはカルボキシル基を少なくと
も1個有している。このカルボキシル基は分子中のアリ
ール基(又はベンゼン環)に結合しているのが好まし
い。より好ましくは、フェニル基に結合しているもので
ある。カルボキシル基の結合の観点から、本発明の好ま
しい化合物は、下記一般式(II) で表わされる化合物で
ある。
【0021】
【化3】
【0022】式中、kは1,2又は3を表す。A’は酸
性核残基を表す。L1 ,L2 ,L3,R1 ,R2
3 ,X,nおよびmは一般式(I)におけるそれぞれ
と同義である。また、酸性核の観点から、本発明の好ま
しい化合物は、下記一般式(III)で表わされる化合物で
ある。
【0023】
【化4】
【0024】式中、R4 及びR5 はそれぞれ水素原子又
は置換基(置換原子も含む)を表し、少なくとも一方は
カルボキシル基を有する置換基を表す。L1 ,L2 ,L
3 ,R1 ,R2 ,R3 ,Xおよびmは一般式(I)にお
けるそれぞれと同義である。
【0025】更に、カルボキシル基の結合の観点を加え
ると、一般式(III)においてR4 及びR5 の少なくとも
一方(好ましくはR5 )がカルボキシル基置換のフェニ
ル基である。
【0026】Xで表されるハメットの置換基定数σ
m (例えば、Chem. Rev., 91, 165(1991) に記載されて
いる)が、0.3以上1.5以下の電子吸引性基として
は、例えば、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子(σm
値=0.34以下同じ)、塩素原子(0.37)、臭素
原子(0.39)、ヨウ素原子(0.35))、トリフ
ルオロメチル基(0.43)、シアノ基(0.56)、
ホルミル基(0.35)、アシル基(例えば、アセチル
(0.38))、アシルオキシ基(例えば、アセトキシ
(0.39))、カルボキシル基(0.37)、アルコ
キシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル(0.
37))、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェ
ノキシカルボニル(0.37))、アルキルカルバモイ
ル基(例えば、メチルカルバモイル(0.35))、ニ
トロ基(0.71)、アルキルスルフィニル基(例え
ば、メチルスルフィニル(0.52))、アルキルスル
ホニル基(例えば、メチルスルホニル(0.60))、
スルファモイル基(0.53)等が挙げられる。好まし
くは、アルコキシカルボニル基又はシアノ基である。よ
り好ましくはアルコキシカルボニル基である。
【0027】L1 ,L2 ,L3 で表されるメチン基は、
置換基(例えば、メチル基、エチル基、シアノ基、塩素
原子)を有していてもよいが、無置換であることが好ま
しく、また、nは0であることが好ましい。
【0028】R1 ,R2 又はR3 で表される置換基は、
例えば、炭素数1から8の置換もしくは無置換のアルキ
ル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec −ブチル、t−ブチ
ル、シクロヘキシル、メトキシエチル、エトキシエチ
ル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルエ
チル、シアノエチル、ジエチルアミノエチル、ヒドロキ
シエチル、クロロエチル、アセトキシエチル等)、炭素
数7から12の置換もしくは無置換のアラルキル基(例
えば、ベンジル、2−カルボキシベンジル等)、炭素数
6から18の置換もしくは無置換のアリール基(例え
ば、フェニル、4−メチルフェニル、4−メトキシフェ
ニル、4−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボキシ
フェニル等)、炭素数2から6の置換もしくは無置換の
アシル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブタノイ
ル、クロロアセチル等)、炭素数1から8の置換もしく
は無置換のスルホニル基(例えばメタンスルホニル、p
−トルエンスルホニル等)、炭素数2から6のアルコキ
シカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル等)、炭素数7から12のアリールオキシ
カルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル、4−メ
チルフェノキシカルボニル、4−メトキシフェノキシカ
ルボニル等)、炭素数1から4の置換もしくは無置換の
アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−ブト
キシ、メトキシエトキシ等)、炭素数6から10の置換
もしくは無置換のアリールオキシ基(例えば、フェノキ
シ、4−メトキシフェノキシ等)、炭素数2から8の置
換もしくは無置換のアシルオキシ基(例えば、アセトキ
シ、エチルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカルボニ
ルオキシ、ベンゾイルオキシ、クロロアセチルオキシ
等)、炭素数1から6の置換もしくは無置換のスルホニ
ルオキシ基(例えば、メタンスルホニルオキシ等)、炭
素数2から8のカルバモイルオキシ基(例えば、メチル
カルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ
等)、炭素数0から8の置換もしくは無置換のアミノ基
(例えば、無置換のアミノ、メチルアミノ、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、フェニルアミノ、メトキシフェ
ニルアミノ、クロロフェニルアミノ、モルホリノ、ピペ
リジノ、ピロリジノ、ピリジルアミノ、メトキシカルボ
ニルアミノ、n−ブトキシカルボニルアミノ、フェノキ
シカルボニルアミノ、メチルカルバモイルアミノ、フェ
ニルカルバモイルアミノ、アセチルアミノ、エチルカル
ボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ、ベン
ゾイルアミノ、クロロアセチルアミノ、メチルスルホニ
ルアミノ等)、炭素数1から8の置換もしくは無置換の
カルバモイル基(例えば、無置換カルバモイル、メチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、n−ブチルカルバ
モイル、t−ブチルカルバモイル、ジメチルカルバモイ
ル、モルホリノカルバモイル、ピロリジノカルバモイル
等)、炭素数1から8の置換もしくは無置換のスルホン
アミド基(例えば、メタンスルホンアミド、p−トルエ
ンスルホンアミド等)、ハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、カル
ボキシル基等が挙げられる。
【0029】R1 は水素原子又はアルキル基、アリール
基、アルコキシカルボニル基、又はアリールオキシカル
ボニル基より選ばれる置換基であることが好ましい。特
に好ましくは水素原子である。
【0030】mは0、1又は2であることが好ましい。
m=1又は2のとき、R2 はアルキル基、アリール基、
アミノ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、カルバモイ
ル基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基より選
ばれる置換基であることが好ましい。特に好ましくはm
=0である。
【0031】R3 は水素原子又はアルキル基又はアリー
ル基より選ばれる置換基であることが好ましい。特に好
ましくはアルキル基である。
【0032】好ましい組み合わせとしては、Aの酸性核
が5−ピラゾロン、ヒドロキシピリドン、ピラゾロピリ
ドン、バルビツール酸、イソオキサゾロンであり、n=
0であり、m=0であり、R1 が水素原子であり、R3
が水素原子又はアルキル基であり、Xがアルコキシカル
ボニル基、又はシアノ基の組み合わせである。特に好ま
しいのは、Aの酸性核が5−ピラゾロンであり、n=0
であり、m=0であり、R1 が水素原子であり、R3
アルキル基であり、Xがアルコキシカルボニル基の組み
合わせである。
【0033】一般式(II) におけるA′はAで表される
酸性核の残基を表す。カルボキシル基のフェニル基に対
する置換位置はいずれの位置でもよい。kは、1,2お
よび3を表す。好ましくは、1または2であり、特に好
ましくは1である。
【0034】一般式(II) の観点から好ましい組み合わ
せとしては、A′が5−ピラゾロン残基、ヒドロキシピ
リドン残基、ピラゾロピリドン残基、バルビツール酸残
基又は、イソオキサゾロン残基であり、k=1または2
であり、R1 が水素原子、メチル基又はフェニル基であ
り、R3 が水素原子又はアルキル基であり、Xがアルコ
キシカルボニル基又はシアノ基の組み合わせである。更
にはn=0であるもの、更にはm=0である組合せのも
のが好ましい。特に好ましいのは、A′が5−ピラゾロ
ン残基であり、n=0であり、m=0であり、k=1で
あり、R1 が水素原子であり、R3 がアルキル基であ
り、Xがアルコキシカルボニル基の組み合わせである。
【0035】一般式(III)におけるR4 及びR5 で表さ
れる置換基は、R1 、R2 及びR3で表される置換基と
同義である。ただし、R4 またはR5 には少なくとも1
つのカルボキシル基を有している。R4 で表される置換
基としては、無置換のアルキル基、置換又は無置換のア
ミノ基が好ましく、無置換のアルキル基又は無置換のア
ミノ基がより好ましい。さらに好ましくは、メチル基ま
たは無置換のアミノ基である。R5 で表される置換基と
しては、カルボキシル基で置換されたアリール基が好ま
しい。特に好ましくは、カルボキシフェニル基である。
【0036】一般式(III)の観点から好ましい組み合わ
せとしては、m=0であり、R1 が水素原子であり、R
3 が水素原子又はアルキル基であり、R4 が無置換のア
ルキル基、置換又は無置換のアミノ基であり、R5 がカ
ルボキシル基で置換されたアリール基であり、Xがアル
コキシカルボニル基又はシアノ基の組み合わせである。
特に好ましいのは、m=0であり、R1 が水素原子であ
り、R3 がアルキル基であり、R4 がメチル基又は無置
換のアミノ基であり、R5 がカルボキシフェニル基であ
り、Xがアルコキシカルボニル基の組み合わせである。
【0037】本発明の化合物はpH5〜7の水に対し難
溶である。ここでいう水難溶性とはpH5〜7の水に対
する溶解度が1.0g/リットル(25℃)以下の化合
物をいう。本発明の化合物が水に対して難溶であるため
には、特にスルホ基または、それらの塩(例えば、ナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩など)を置換基
として有していてはならない。
【0038】以下に本発明に用いられる化合物の具体例
を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0039】
【化5】
【0040】
【化6】
【0041】
【化7】
【0042】
【化8】
【0043】
【化9】
【0044】
【化10】
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】
【化13】
【0048】
【化14】
【0049】本発明に用いられる一般式(I)の化合物
は、酸性核Aの活性メチレン部分(一般式(I)におい
てL1 と結合している部分)が無置換の化合物と一般式
(IV) で表される化合物とを有機溶媒(例えば、メタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、酢酸、ピリジン)中、室温ないし還
流の条件下で反応させることにより得ることができる。
反応の進行が遅いときは、酢酸、無水酢酸、p−トルエ
ンスルホン酸、トリエチルアミン、ピリジン、酢酸アン
モニウムなどを適量添加することにより容易に合成でき
る。
【0050】
【化15】
【0051】以下に合成例を示す。
【0052】(a) 2−(3−ホルミル−1−インドリ
ル)プロピオン酸メチル(化合物a)の合成 インドール−3−カルバルデヒド4.4g、2−ブロモ
プロピオン酸メチル5.5g、炭酸カリウム8.3g、
N,N−ジメチルホルムアミド30mlを混合し、蒸気浴
上で3時間加熱攪拌した。反応液を室温まで放冷した
後、氷水120mlの中に攪拌しながら、注ぎ込むと、油
状物が沈澱しやがて固化した。これをエタノールで再結
晶し、化合物aの結晶6.2gを得た。
【0053】(b)化合物1の合成 1−p−カルボキシフェニル−3−メチル−5−ピラゾ
ロン5.5g、化合物a5.8gをN,N−ジメチルア
セトアミド50mlに混合し、4時間蒸気浴上で加熱し
た。室温まで冷却し、メタノール50mlを加えた後に結
晶を濾取した。少量のメタノールで洗浄し、乾燥すると
化合物1が7.4g得られた。λmax =406nm(ジメ
チルホルムアミド)
【0054】(c)化合物5の合成 3−アミノ−1−p−カルボキシフェニル−5−ピラゾ
ロン6.6g、化合物a6.9gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド30mlに混合し、4時間蒸気浴上で加熱し
た。室温まで冷却後、メタノール30mlを加えしばらく
同温度で攪拌後結晶を濾取した。メタノールで洗浄後、
乾燥すると化合物5が7.6g得られた。λmax =41
4nm(ジメチルホルムアミド)
【0055】本発明において、染料の分散は特開昭52
−92716号、国際公開88/04794号に記載の
ごとくボールミル、サンドミル、コロイドミルなどの分
散機や振動ボールミル、遊星ボールミル、ジェットミ
ル、ロールミル、マントンガウリン、マイクロフルイダ
イザー、ディスクインペラーミルのごとき分散機等を任
意に選ぶことができるが、縦型あるいは横型の媒体分散
機が好ましい。いずれの場合も溶媒(例えば水)を用い
ることが好ましく、更に分散用界面活性剤を用いること
がより好ましい。分散用界面活性剤としては、特開昭5
2−92716号、国際公開88/04794号などに
記載のごとくアニオン性界面活性剤を使用したり、特願
平3−121749号のごとくアニオン性ポリマーを使
用することもでき、必要に応じてノニオン性あるいはカ
チオン性界面活性剤を使用することができるが、アニオ
ン性ポリマーか、アニオン性界面活性剤が好ましい。
【0056】また、本発明の色素を適当な溶媒中で溶解
させた後、本発明の色素の貧溶媒を添加して微結晶を析
出させてもよく、この場合にも前記の分散用界面活性剤
を用いてもよい。或いは、溶媒中でpHをコントロール
させることによってまず溶解させ、その後、pHを変化
させて微結晶化させてもよい。分散体中の本発明の染料
は、平均粒径が0.005μmから10μm、好ましく
は0.01μmから1μm、更に好ましくは0.01μ
mから0.5μmであり、場合によっては0.01μm
から0.1μmであることが好ましい。また、該染料の
微粒子は単分散されていることが好ましい。
【0057】一般式(I)の染料の分散の際には、染料
固体に何の前処理も施さず、そのまま分散しても良い。
このとき好ましくは、該染料の合成過程において得られ
る湿潤状態にある染料固体を分散に用いるのが良い。ま
た、必要に応じて、分散前及び/ 又は分散後に加熱処理
を行ってもよく、より有効に加熱処理を行うには、少な
くとも分散後に加熱処理を行うことが好ましい。加熱方
法は、染料固体に熱が加われば特に制限はなく、温度は
40℃以上が好ましく上限は染料が分解しない範囲であ
れば何度でもよく、好ましくは250℃以下である。さ
らに好ましくは50℃〜150℃である。加熱時間は染
料が分解しない範囲であれば特に制限はなく、15分〜
1週間、好ましくは1時間〜4日間である。有効に加熱
処理を行うために、溶媒中で行うことが好ましく、溶媒
の種類としては、一般式(I)の染料を実質的に溶解し
ないものであれば制限はなく、例えば、水、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、オクタ
ノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
エチルセロソルブ)、ケトン類(例えば、アセトン、メ
チルエチルケトン)、エステル類(例えば、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル)、アルキルカルボン酸類(例えば、酢
酸、プロピオン酸)、ニトリル類(例えば、アセトニト
リル)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン)等を挙げることができ
る。
【0058】加熱処理時に有機カルボン酸類を共存させ
ると、本発明の課題をより有効に解決することができ
る。有機カルボン酸としては、アルキルカルボン酸類
(例えば、酢酸、プロピオン酸)、カルボキシメチルセ
ルロース類(CMC)、アリールカルボン酸類(例え
ば、安息香酸、サリチル酸)等を挙げることができる。
有機カルボン酸類の量は、溶媒として用いる場合には一
般式(I)、(II) および(III)の色素の重量の0.5
〜100倍量を用いることができる。有機カルボン酸類
以外の溶媒を用いて有機カルボン酸を添加して用いる場
合には、一般式(I)、(II) および(III)の色素に対
して0.05〜100%の重量比で用いることができ
る。
【0059】本発明は、種々の黒白およびカラー感光材
料に適用できる。また、本発明は特に黒白に比べ感材を
構成する乳剤層やその他の親水性コロイド層の数および
添加剤の種類が一般に多くそのために感材の厚みが増
し、また、油溶性の添加剤を多く含有しているために染
料の脱色性が低下する傾向にあるカラー感光材料に効果
がある。
【0060】一般式(I)で表される染料は、効果のあ
る任意の量を使用できるが、光学濃度が0.05乃至
3.0の範囲になるように使用するのが好ましい。添加
量としては単一層あたり0.5mg/m2〜1000mg/m2
が好ましく、より好ましくは1mg/m2〜500mg/m2
ある。添加時期は塗布される前のいかなる工程でもよ
い。一般式(I)、(II) および(III)で表される染料
は、乳剤層やその他の親水性コロイド層(中間層、保護
層、アンチハレーション層、フィルター層、バック層
等)の何れにも用いることが出来、単一の層に用いても
複数の層に用いてもよい。非感光層への添加が好まし
い。
【0061】本発明を用いて作られた感光材料は、フィ
ルター染料として、またはイラジエーションもしくはハ
レーション防止その他種々の目的のために親水性コロイ
ド層中に本発明以外の染料を含有してもよい。このよう
に染料として、オキソノール染料、ヘミオキソノール染
料、スチリル染料、メロシアニン染料、アントラキノン
染料、アゾ染料が好ましく使用され、この他にシアニン
染料、アゾメチン染料、トリアリールメタン染料、フタ
ロシアニン染料も有用である。これらの染料は水溶性の
場合には水に溶解して添加することができ、水に溶けに
くい場合には固体微粒子分散体として添加することがで
きる。油溶性染料を水中油滴分散法により乳化して親水
性コロイド層に添加することもできる。
【0062】従来より固体分散状の染料を感光材料に用
いることは周知であった。
【0063】例えば、水に不溶性の染料固体微粒子を用
いて特定層を染色する方法が、特開昭56−12639
号、同63−197943号、欧州特許第15601
号、同274723号、同299435号、米国特許第
4950586号等に開示されている。
【0064】特に、酸性核と5員複素環がメチン鎖で結
合した染料の固体微粒子分散物を用いる方法が、特開昭
55−155351号、特開平3−144438号、特
公昭48−42175号、欧州特許第524594A
号、米国特許第4923788号等に記載されている。
さらに、ピラゾロン核とインドール核(又は、ピロール
核)からなる化合物の写真用染料としての用途が、特開
平5−86056号、特開平3−167546号等に記
載されている。
【0065】本発明者らは、一般式(I)の化合物のX
として前述の電子吸引的な置換基を選ぶことにより特異
的に染料の分光特性と現像処理時の脱色性が改良できる
ことを見出し本発明に至った。
【0066】本発明の感光材料は少なくとも一つの感光
性乳剤層またはそれに隣接する中間層に現像主薬の酸化
体との反応により異なった色相に発色する2種類以上の
カプラーを含有する。異なった色相とは色素の分光吸収
の極大値が50nm以上離れていることを意味する。
【0067】本発明の実施態様のひとつは青感光性乳剤
層に主カプラーとしてイエローカプラーを含有し、補助
カプラーとしてシアンカプラーを含有する感光材料であ
る。青感光性乳剤層中の全カプラーに対するシアンカプ
ラーの比率は0.2モル%以上10モル%以下であるこ
とが好ましく、0.5モル%以上5モル%以下であるこ
とがさらに好ましい。0.3モル%未満では本発明の効
果が発揮されず、10モル%を越えると色濁りが大きく
なる。
【0068】青感光性乳剤層が感度の異なる複数の分層
からなるときは、補助カプラーであるシアンカプラーは
感度の低い分層よりも感度の高い分層により多く混合す
ることが望ましい。最も感度の高い青感光性乳剤分層中
のシアンカプラーの比率は0.5モル%以上10モル%
以下であることが望ましく、1モル%以上5モル%以下
であることがさらに好ましい。最も感度の低い青感光性
乳剤分層中のシアンカプラーの比率は0モル%以上3モ
ル%以下であることが望ましい。
【0069】本発明の感光材料の青感光性乳剤層に混合
するシアンカプラーは、青感光性乳剤層の主カプラーで
あるイエローカプラーに対して0.3以上2.0以下の
相対カップリング速度を有する。より好ましくは、0.
5以上1.5以下の相対カップリング速度を有する。
【0070】青感光性乳剤層が感度の異なる複数の分層
からなり、各分層により主カプラーの種類が異なるとき
には、シアンカプラーを混合する層に含まれるイエロー
カプラーのカップリング速度に対して上述の相対カップ
リング速度を有するシアンカプラーを混合する。同一分
層内で主カプラーであるイエローカプラーが2種以上の
化合物から成るときは、イエローカプラーのカップリン
グ速度はそれぞれのカプラーのカップリング速度の重量
加重平均とする。
【0071】上記の実施態様において、補助カプラーで
あるシアンカプラーは青感光性乳剤層に隣接する非感光
性の中間層に添加してもよい。青感光性乳剤層が感度の
異なる2層以上の分層からなる場合は、補助カプラーで
あるシアンカプラーは最も高い感度を青感光性分層に隣
接する中間層に添加することが望ましい。中間層に添加
するシアンカプラーの量は青感光性乳剤層中の全カプラ
ーに対して1モル%以上40モル%以下であることが好
ましく、2モル%以上20モル%以下であることがさら
に好ましい。
【0072】本発明のもうひとつの実施態様は、赤感光
性乳剤層に主カプラーとしてシアンカプラーを、また補
助カプラーとしてイエローカプラーを含有する感光材料
である。赤感光性乳剤層中の全カプラーに対するイエロ
ーカプラーの比率は0.3モル%以上20モル%以下で
あることが好ましく、1モル%以上10モル%以下であ
ることがさらに好ましい。0.3モル%未満では本発明
の効果が発揮されず、20モル%を越えると色濁りが大
きくなる。
【0073】赤感光性乳剤層が感度の異なる複数の分層
からなるときは、補助カプラーであるイエローカプラー
は感度の低い分層よりも感度の高い分層により多く混合
することが望ましい。最も感度の高い赤感光性乳剤分層
中のイエローカプラーの比率は2モル%以上30モル%
以下であることが望ましく、5モル%以上20モル%以
下であることがさらに好ましい。最も感度の低い赤感光
性乳剤分層中のイエローカプラーの比率は0モル%以上
10モル%以下であることが望ましく、0モル%以上5
モル%以下であることがさらに好ましい。イエローカプ
ラーを感度の低い分層よりも感度の高い分層により多く
混合することにより、色濁りを最小限に押さえつつ、色
温度依存性を十分に改良することができることを見いだ
した。
【0074】本発明の感光材料の赤感光性乳剤層に混合
するイエローカプラーは、赤感光性乳剤層の主カプラー
であるシアンカプラーに対して0.7以上3.0以下の
相対カップリング速度を有する。より好ましくは、0.
8以上2.5以下の相対カップリング速度を有する。
【0075】赤感光性乳剤層が感度の異なる複数の分層
からなり、各分層により主カプラーの種類が異なるとき
には、イエローカプラーを混合する層に含まれるシアン
カプラーのカップリング速度に対して上述の相対カップ
リング速度を有するイエローカプラーを混合する。同一
分層内で主カプラーであるシアンカプラーが2種以上の
化合物から成るときは、シアンカプラーのカップリング
速度はそれぞれのカプラーのカップリング速度の重量加
重平均とする。
【0076】カプラーの相対カップリング速度の測定
は、対象とするカプラーを乳剤に添加して、シトラジン
酸を添加したカラー現像処理液で現像処理して濃度測定
することにより測定することができる。すなわち、イエ
ローカプラーおよびシアンカプラーの相対カップリング
速度RY/RCは下記の式で表される。 RY/RC=log(1−DY/DYmax)/log(1
−DC/DCmax) ここで、DYmax はイエローカプラーの発色の最高濃度
を、DYはその中途段階での発色濃度を表わし、DCma
x はシアンカプラーの発色の最高濃度を、DCはその中
途段階での発色濃度を表わす。
【0077】すなわち、混合したカプラーを含む乳剤
に、種々の段階の露光を与え、発色現像して得られる数
個のDYとDCの値を、直交する2軸に log(1−D/Dmax) としてプロットして得られた直線の勾配から相対カップ
リング速度RY/RCが求められる。
【0078】なお、イエローカプラー及びシアンカプラ
ーのうちの2位にウレイド基を有するフェノール型カプ
ラーは使用するオイルの種類や量で反応性や色相が変化
するなどのために、前述のように他のカプラーを共存さ
せて反応性を評価することは好ましくない。そこでイエ
ローカプラー及びシアンカプラーのうちの2位にウレイ
ド基を有するフェノール型カプラーについては、下記の
ような反応性の評価を行う。
【0079】目的のカプラーを単独で乳剤に添加して作
成した試料を露光して発色現像し、この時の発色色像の
最高濃度を(Do)maxとする。一方、発色現像液中
に、その1リットル当りに1.5gのシトラジン酸を添
加した現像液で処理した時の発色色像の最高濃度を(D
c)maxとする。
【0080】この時、カプラーのカップリング発色性R
c/Roは、(Dc)max/(Do)maxをもって
相対的に評価することができる。
【0081】次に、同一乳剤層に異種のカプラーを合わ
せ使用する公知の事例と本発明の差異について述べる。
【0082】第一発明において、赤感光性乳剤層は感度
の異なる3層以上の分層からなる。各赤感光性乳剤分層
は以下の比率でイエローカプラーを含有することが望ま
しい。
【0083】X(RH)≧X(RM)≧X(RL) ここでX(RH)は最も高い感度を有する赤感光性乳剤
分層に含まれる全カプラーに対するイエローカプラーの
含有率(モル%)、X(RM)は中位の感度を有する赤
感光性乳剤分層に含まれる全カプラーに対するイエロー
カプラーの含有率(モル%)、X(RL)は最も低い感
度を有する赤感光性乳剤分層に含まれる全カプラーに対
するイエローカプラーの含有率(モル%)を表す。
【0084】X(RH)、X(RM)およびX(RL)
の好ましい範囲は以下の通りである。
【0085】2%≦X(RH)≦30% 0%≦X(RM)≦20% 0%≦X(RL)≦10% X(RH)、X(RM)およびX(RL)のさらに好ま
しい範囲は以下の通りである。
【0086】5%≦X(RH)≦20% 2%≦X(RM)≦15% 0%≦X(RL)≦ 5%
【0087】本第5発明において、本発明の感光材料
は、青、緑、赤の各感色性層がそれぞれ感度の異なる2
層以上からなり、青感光性乳剤層の内最も感度の高い乳
剤層の乳剤の平均粒子サイズが、緑感光性乳剤層の内最
も感度の高い乳剤層の乳剤の平均粒子サイズよりも2倍
以上大きい。
【0088】乳剤の粒子サイズは通常の電子顕微鏡を用
いた方法で求める。平均粒子サイズは数平均の粒子サイ
ズとする。最も感度の高い層に2種以上の乳剤がミック
スされている場合はミックスした乳剤の粒子サイズの数
平均粒子サイズを用いる。
【0089】青感光性乳剤層の内最も感度の高い乳剤層
の乳剤の平均粒子サイズは、緑感光性乳剤層の内最も感
度の高い乳剤層の乳剤の平均粒子サイズよりも2.2倍
以上大きく、5倍以下であることが望ましい。
【0090】第5発明において、青感光性乳剤層の内最
も感度の高い乳剤層の乳剤の平均粒子サイズは、緑感光
性乳剤層の内最も感度の高い乳剤層の平均粒子サイズの
2倍〜5倍であり、より好ましくは2倍〜4倍である。
【0091】平均粒子サイズは通常の電顕法で測定した
数平均の粒子サイズを意味する。上記の粒子サイズの比
率を2倍以上にすることにより、分光混色を起こすこと
なく黄色染料の使用量を下げることができ、現像処理時
の安定性が向上する。
【0092】上記の粒子サイズの比率が5倍以上になる
とイエロー色像の粒状性が悪くなり、望ましくない。
【0093】本発明のハロゲン化銀写真乳剤、およびそ
れを用いたハロゲン化銀写真感光材料に用いることので
きる種々の技術や無機・有機の素材については一般には
リサーチ・ディスクロージャーNo. 308119(19
89年)に記載されたものを用いることができる。
【0094】これに加えて、より具体的には、例えば、
本発明のハロゲン化銀写真乳剤が適用できるカラー写真
感光材料に用いることができる技術および無機・有機素
材については、欧州特許第436,938A2号の下記
の箇所及び下記に引用の特許に記載されている。
【0095】 項 目 該 当 箇 所 1)層構成 第146頁34行目〜第147頁25行目 2)ハロゲン化銀乳剤 第147頁26行目〜第148頁12行目 3)イエローカプラー 第137頁35行目〜第146頁33行目、第14 9頁21行目〜23行目 4)マゼンタカプラー 第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第42 1,453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行 目 5)シアンカプラー 第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432 ,804A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 目 6)ポリマーカプラー 第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435 ,334A2号の第113頁39行目〜第123頁 37行目 7)カラードカプラー 第53頁42行目〜第137頁34行目、第149 頁39行目〜45行目 8)その他の機能性カ 第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁46 プラー 行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,33 4A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 9)防腐・防黴剤 第150頁25行目〜28行目 10)ホルマリン 第149頁15行目〜17行目 スカベンジャー 11)その他添加剤 第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421 ,453A1号の第75頁21行目〜第84頁56 行目、第27頁40行目〜第37頁40行目 12)分散方法 第150頁4行目〜24行目 13)支持体 第150頁32行目〜34行目 14)膜厚・膜物性 第150頁35行目〜49行目 15)発色現像・黒白現像 第150頁50行目〜第151頁47行目;欧州特 ・かぶらせ工程 許第442,323A2号の第34頁11行目〜5 5行目、第35頁14行目〜22行目 16)脱銀工程 第151頁48行目〜第152頁53行目 17)自動現像機 第152頁54行目〜第153頁2行目 18)水洗・安定工程 第153頁3行目〜37行目
【0096】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するがこれに限定されるものではない。 実施例1 比較試料101の作成 下塗りを施した厚み127μの三酢酸セルロースフィル
ム支持体上に、下記の組成の各層より成る多層カラー感
光材料を作成し、試料101とした。数字はm2当りの添
加量を表わす。なお添加した化合物の効果は記載した用
途に限らない。 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 銀量 0.20g ゼラチン 1.9 g 紫外線吸収剤U−1 0.1 g 紫外線吸収剤U−3 0.04g 紫外線吸収剤U−4 0.1 g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1 g 染料E−1の微結晶固体分散物 0.1 g 第2層:中間層 ゼラチン 0.04g 化合物Cpd−C 5mg 化合物Cpd−J 5mg 化合物Cpd−K 3mg 高沸点有機溶媒Oil−3 0.1 g 染料D−4 0.8 mg 第3層:中間層 黄色コロイド銀 銀量 0.01g ゼラチン 0.4 g 第4層:低感度赤感性乳剤層 乳剤A 銀量 0.3 g 乳剤B 銀量 0.2 g ゼラチン 0.8 g カプラーC−1(シアンカプラ−) 0.04g カプラーC−2(シアンカプラー) 0.10g 化合物Cpd−C 5mg 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g 添加物P−1 0.1 g 第5層:中感度赤感性乳剤層 乳剤C 銀量 0.5 g ゼラチン 0.8 g カプラーC−1(シアンカプラー) 0.06g カプラーC−2(シアンカプラー) 0.13g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g 添加物P−1 0.1 g 第6層:高感度赤感性乳剤層 乳剤D 銀量 0.4 g ゼラチン 1.1 g カプラーC−3(シアンカプラー) 0.65g 添加物P−1 0.1 g 第7層:中間層 ゼラチン 0.6 g 添加物M−1 0.3 g 混色防止剤Cpd−I 2.6 mg 染料D−5 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.02g 第8層:中間層 黄色コロイド銀 銀量 0.02g ゼラチン 1.0 g 添加物P−1 0.2 g 混色防止剤Cpd−A 0.1 g 化合物Cpd−C 0.1 g 第9層:低感度緑感性乳剤層 乳剤E 銀量 0.1 g 乳剤F 銀量 0.2 g 乳剤G 銀量 0.2 g ゼラチン 0.5 g カプラーC−4(マゼンタカプラー) 0.1 g カプラーC−7(マゼンタカプラー) 0.05g カプラーC−8(マゼンタカプラー) 0.20g 化合物Cpd−B 0.03g 化合物Cpd−D 0.02g 化合物Cpd−E 0.02g 化合物Cpd−F 0.04g 化合物Cpd−L 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.1 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g 第10層:中感度緑感性乳剤層 乳剤H 銀量 0.4 g ゼラチン 0.6 g カプラーC−4(マゼンタカプラー) 0.1 g カプラーC−7(マゼンタカプラー) 0.2 g カプラーC−8(マゼンタカプラー) 0.1 g 化合物Cpd−B 0.03g 化合物Cpd−D 0.02g 化合物Cpd−E 0.02g 化合物Cpd−F 0.05g 化合物Cpd−L 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.01g 第11層:高感度緑感性乳剤層 乳剤I 銀量 0.5 g ゼラチン 1.0 g カプラーC−4(マゼンタカプラー) 0.3 g カプラーC−7(マゼンタカプラー) 0.1 g カプラーC−8(マゼンタカプラー) 0.1 g 化合物Cpd−B 0.08g 化合物Cpd−E 0.02g 化合物Cpd−F 0.04g 化合物Cpd−K 5mg 化合物Cpd−L 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.02g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.02g 第12層:中間層 ゼラチン 0.6 g 化合物Cpd−L 0.05g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.05g 第13層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 銀量 0.07g ゼラチン 1.1 g 混色防止剤Cpd−A 0.01g 化合物Cpd−L 0.01g 高沸点有機溶媒Oil−1 0.01g 染料E−2の微結晶固体分散物 0.05g 第14層:低感度青感性乳剤層 乳剤J 銀量 0.5 g ゼラチン 0.8 g カプラーC−5(イエローカプラー) 0.3 g カプラーC−6(イエローカプラー) 0.1 g カプラーC−10(イエローカプラー) 0.1 g 第15層:中感度青感性乳剤層 乳剤L 銀量 0.5 g ゼラチン 0.9 g カプラーC−5(イエローカプラー) 0.3 g カプラーC−6(イエローカプラー) 0.1 g カプラーC−10(イエローカプラー) 0.1 g 第16層:高感度青感性乳剤層 乳剤M 銀量 0.2 g 乳剤N 銀量 0.2 g ゼラチン 1.2 g カプラーC−5(イエローカプラー) 0.1 g カプラーC−6(イエローカプラー) 0.1 g カプラーC−10(イエローカプラー) 1.1 g 高沸点有機溶媒Oil−2 0.1 g 第17層:第1保護層 ゼラチン 0.7 g 紫外線吸収剤U−1 0.2 g 紫外線吸収剤U−2 0.05g 紫外線吸収剤U−5 0.3 g ホルマリンスカベンジャー Cpd−H 0.4 g 染料D−1 0.002g 染料D−2 0.0005g 染料D−3 0.001g 第18層:第2保護層 コロイド銀 銀量 0.1 mg 微粒子沃臭化銀乳剤 (平均粒径0.06μm、AgI含量1モル%) 銀量 0.1 mg ゼラチン 0.4 g 第19層:第3保護層 ゼラチン 0.4 g ポリメチルメタクリレート(平均粒径1.5μ) 0.1 g メチルメタクリレートとアクリル酸の4:6の共重合体 (平均粒径1.5μ) 0.1 g シリコーンオイル 0.03g 界面活性剤W−1 3.0 mg 界面活性剤W−2 0.03g また、すべての乳剤層には上記組成物の他に添加剤F−
1〜F−8を添加した。さらに各層には上記組成物の他
にゼラチン硬化剤H−1及び塗布用、乳化用界面活性剤
W−3、W−4、W−5、W−6を添加した。
【0097】更に防腐、防黴剤としてフェノール、1,
2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−フェノキシ
エタノール、フェネチルアルコール、p−安息香酸ブチ
ルエステルを添加した。
【0098】試料101に用いた沃臭化銀乳剤A〜Nに
ついて下記表1に示し、その分光増感について下記表2
〜表3に示す。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】
【表3】
【0102】また使用した各種化合物を下記化42〜化
55に示す。
【0103】
【化16】
【0104】
【化17】
【0105】
【化18】
【0106】
【化19】
【0107】
【化20】
【0108】
【化21】
【0109】
【化22】
【0110】
【化23】
【0111】
【化24】
【0112】
【化25】
【0113】
【化26】
【0114】
【化27】
【0115】
【化28】
【0116】
【化29】
【0117】実施例2 本発明のYF染料を用い、かつ青感光性乳剤層またはそ
の隣接層にシアンカプラーをミックスすることにより、
種々の黄色の物体を良く弁別し、忠実にかつ彩度良く再
現できることを以下の実施例で示す。
【0118】試料101の第13層の黄色コロイド銀を
0.015g/m2に減らし、かわりにYF固体分散染料
を添加して、試料102〜104を作成した。各試料の
YF染料の種類と量を第4表に示した。さらに、試料1
01〜104の各試料の第16層にシアンカプラーC−
2を0.03g/m2及びC−1を0.01g/m2を添加
して、それぞれ試料105〜108を作成した。さら
に、試料108のシアンカプラーの量を第4表に示すよ
うに変更して、試料109および試料110を作成し
た。また、試料104の第17層にシアンカプラーC−
2を0.12g/m2及びC−1を0.04g/m2添加し
て、試料111を作成した。
【0119】
【表4】
【0120】試料101〜111の各試料を温度30℃
湿度60%で14日間保存した後、シートサイズに裁断
加工し、市販の4×5サイズのカメラにて、ストロボを
光源として撮影を行った。被写体は本発明により改良す
ることを目指した種々の黄色の物体をとりまぜたもので
ある。その中の代表的被写体A〜Cの分光反射率を第1
図に示す。
【0121】撮影の翌日に以下の現像処理を行った。
【0122】 処理工程 時間 温度 タンク容量 補充量 第一現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 第一水洗 2分 38℃ 4リットル 7500ミリリットル/m2 反 転 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 発色現像 6分 38℃ 12リットル 2200ミリリットル/m2 前漂白 2分 38℃ 4リットル 1100ミリリットル/m2 漂 白 6分 38℃ 12リットル 220ミリリットル/m2 定 着 4分 38℃ 8リットル 1100ミリリットル/m2 第二水洗 4分 38℃ 8リットル 7500ミリリットル/m2 最終リンス 1分 25℃ 2リットル 1100ミリリットル/m2 各処理液の組成は以下の通りであった。 [第一現像液] [タンク液] 補充液] ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナトリウム塩 1.5g 1.5g ジエチレントリアミン五酢酸・5ナトリウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 30 g 30 g ハイドロキノン・モノスルホン酸カリウム 20 g 20 g 炭酸カリウム 15 g 15 g 重炭酸ナトウリム 12 g 15 g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン 1.5g 2.0g 臭化カリウム 2.5g 1.4g チオシアン酸カリウム 1.2g 1.2 ヨウ化カリウム 2.0mg − ジエチレングリコール 13 g 15g 水を加えて 1000ml 1000ml pH 9.60 9.60 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。 [反転液] [タンク液] [補充液] ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナトリウム塩 3.0g タンク液に同じ 塩化第一スズ・2水塩 1.0g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8 g 氷酢酸 15 ml 水を加えて 1000ml pH 6.00 pHは酢酸又は水酸化ナトリウムで調整した。 [発色現像液] [タンク液] [補充液] ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・5ナトリウム塩 2.0g 2.0g 亜硫酸ナトリウム 7.0g 7.0g リン酸3ナトリウム・12水塩 36 g 36 g 臭化カリウム 1.0g − ヨウ化カリウム 90 mg − 水酸化ナトリウム 3.0g 3.0g シトラジン酸 1.5g 1.5g N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)−3−メチル− 4−アミノアニリン・3/2硫酸・1水塩 11 g 11 g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1.0g 1.0g 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 水を加えて 1000ml pH 6.60 pHは酢酸又はアンモニア水で調整した。 [安定液] [タンク液] [補充液] ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.02g 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.3g 0.3g ポリマレイン酸(平均分子量 2,000) 0.1g 0.15g 水を加えて 1000ml 1000ml pH 7.0 7.0 pHは硫酸又は水酸化カリウムで調整した。
【0123】処理した各試料について、色再現の評価を
目視感応評価にて行った。特に、各種の黄色の物体をど
れだけ忠実で再現できるか、色の弁別が十分できている
か、色ののりは十分か、などの点を重視して評価を行っ
た。評価を担当したのは富士写真フイルム(株)足柄研
究所に勤務し写真の評価を職務とする5名であり、評価
ランクは、色再現および色温度依存性のそれぞれに関し
て、以下の基準で5段階評価とした。
【0124】 点数 評価 5 大変優れている 4 優れている 3 普通 2 劣っている 1 大変劣っている 各試料の色再現の評価結果を5名の採点の平均値をとっ
て第4表に示した。
【0125】第4表よりも明らかなように、本発明のY
F染料を含有し、青感光性乳剤層またはその隣接層にシ
アンカプラーをミックスした本発明の試料は、種々の黄
色の物体を良く弁別し、忠実にかつ彩度良く再現できて
いる。
【0126】実施例3 本発明のYF染料を用い、かつ赤感光性乳剤層にイエロ
ーカプラーをミックスすることにより、種々の青色の物
体を良く弁別し、忠実にかつ彩度良く再現できることを
以下の実施例で示す。
【0127】試料101〜104の各試料の第4層にイ
エローカプラーC−6を0.007/m2、第5層にイエ
ローカプラーC−6を0.01g/m2、第6層にイエロ
ーカプラーC−6を0.017g/m2それぞれ添加し
て、それぞれ試料121〜124を作成した。試料10
4の第6層にイエローカプラーC−6を0.017g/
m2添加して、試料125を作成した。試料124の第
4、第5および第6層のイエカプラーの量をそれぞれ1
/3に減らして試料126を作成した。試料124の第
4、第5および第6層のイエカプラーの量をそれぞれ3
倍に増やして試料127を作成した。試料121〜12
7の内容を第5表にまとめた。
【0128】
【表5】
【0129】試料101〜104および、試料121〜
127の各試料の色再現を実施例2と同様の方法で評価
した。この場合は特に青色の再現の改良を重点的に評価
するために、各種の青色の被写体をならべて撮影した。
代表的被写体D〜Fの分光反射特性を第2図に示す。
【0130】評価結果を第5表に示した。第5表からも
明らかなように、本発明のYF染料を用い、かつ赤感光
性乳剤層にイエローカプラーをミックスした本発明の試
料は、種々の青色の物体を良く弁別し、忠実にかつ彩度
良く再現していることがわかる。
【0131】実施例4 試料110の第14層の乳剤Jを乳剤Lに置き換え、第
15層の乳剤Lを乳剤Mに置き換え、さらに第16層の
乳剤MとNを球相当平均粒径1.7μm 、変動係数13
%、AgI含率2.0%の双晶粒子乳剤に置き換え、更
に第17層の染料D−1を0.016g/m2に増量し
て、タングステン露光用フィルム試料131を作成し
た。更に第13層の染料の量を半分に減量して試料13
2を作成した。この試料についても実施例2及び3と同
様の変更を行ない、タングステン露光で色再現性テスト
を行なったところ、実施例2及び3と同様に本発明の効
果が発現した。
【0132】最高感の青色感光性層の平均粒子サイズが
最高感の緑色感光性層の平均粒子サイズの1.4倍であ
る試料110に対して、2.1倍である試料132は第
13層の黄色染料を減量しても色再現の劣化が認められ
ず、かつ残色が少なく、ハイライトの抜けが極めてよか
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体A〜Cの分光反射率を示したグラフであ
る。
【図2】被写体D〜Fの分光反射率を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
1.被写体Aの分光反射率 2. 〃 B 〃 3. 〃 C 〃 4. 〃 D 〃 5. 〃 E 〃 6. 〃 F 〃
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】
【化16】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正内容】
【0110】
【化23】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0113
【補正方法】変更
【補正内容】
【0113】
【化26】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正内容】
【0114】
【化27】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、赤感光性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感光性ハロゲン化銀乳剤層、青感光性ハロゲン化
    銀乳剤層および非感光性の中間層を有するハロゲン化銀
    カラー写真感光材料において、少なくともひとつの層に
    下記一般式(1)で表される固体分散状の染料を少なく
    とも一種含有し、かつ少なくとも一つの感光性乳剤層ま
    たはそれに隣接する中間層に現像主薬の酸化体との反応
    により、異なった色相に発色する2種類以上のカプラー
    を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感
    光材料。 【化1】 式中、Aはカルボキシル基を少なくとも1つ有する酸性
    核を表し、L1 ,L2及びL3 はそれぞれ置換されても
    よいメチン基を表す。R1 及びR3 は水素原子又は置換
    基(置換原子も含む)を表す。R2 は置換基(置換原子
    も含む)を表わす。nは0又は1を表す。mは0から4
    までの整数を表し、mが2から4の整数のときR2 は互
    いに同じでも異なってもよい。Xは、ハメットの置換基
    定数σmが0.3以上1.5以下の電子吸引性基を表
    す。
  2. 【請求項2】 前記Xがアルコキシカルボニル基又はシ
    アノ基であり、Aがカルボキシフェニル基で置換された
    酸性核であることを特徴とする請求項1に記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の感光材料にお
    いて、赤感光性乳剤層にシアンカプラーとイエローカプ
    ラーを含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
    真感光材料。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2の感光材料にお
    いて、青感光性乳剤層にイエローカプラーを含有し、該
    青感光性乳剤層および/またはそれに隣接する中間層に
    シアンカプラーを含有することを特徴とするハロゲン化
    銀カラー写真感光材料。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2の感光材料にお
    いて、青、緑、赤の各感色性層がそれぞれ感度の異なる
    2層以上からなり、青感光性乳剤層の内最も感度の高い
    乳剤層の乳剤の平均粒子サイズが、緑感光性乳剤層の内
    最も感度の高い乳剤層の乳剤の平均粒子サイズの2倍〜
    5倍であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感
    光材料。
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