JPH0884355A - アナログ加入者回路 - Google Patents

アナログ加入者回路

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JPH0884355A
JPH0884355A JP21999494A JP21999494A JPH0884355A JP H0884355 A JPH0884355 A JP H0884355A JP 21999494 A JP21999494 A JP 21999494A JP 21999494 A JP21999494 A JP 21999494A JP H0884355 A JPH0884355 A JP H0884355A
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JP
Japan
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circuit
communication line
indicator
indicator signal
sending
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JP21999494A
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English (en)
Inventor
Takanori Sakai
孝典 酒井
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アナログ加入者回路から端末に対して一方の
通信ラインの電位を通話用電位から変動させてメッセー
ジウェイティング信号等のインジケータ信号を送出して
も、他回線の通信ラインへ誘導することがないようにす
る。 【構成】 インジケータ信号送出回路5A内に直列にイ
ンダクタンス素子LMWを介挿した。また、インジケータ
信号送出回路5Aと一方の通信ラインLAとの接続点の
近傍位置のその通信ライン上に、通常の通話電流が流れ
る経路に対して順方向になるように第1のダイオードD
A を介挿した。さらに、この一方の通信ラインとの平衡
度を保つことができる他方の通信ラインLB上の位置
に、通常の通話電流が流れる経路に対して順方向になる
ように第2のダイオードDB を介挿した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PBX(構内交換機)
のアナログ加入者回路に関し、例えば、メッセージウェ
イティング信号の送出構成を有するものに適用し得るも
のである。
【0002】
【従来の技術】ホテル等で使用されるPBXのアナログ
加入者回路には、端末に取り付けられているランプ等を
表示動作させて端末利用者に伝言(待機メッセージ)が
あることを知得させるメッセージウェイティング機能を
実現させるべく、メッセージウェイティング信号の送信
構成が設けられている。
【0003】図2は、メッセージウェイティング信号の
送信構成を有する従来のアナログ加入者回路を示すもの
であり、また、端末のメッセージウェイティング信号の
受信構成も示している。
【0004】図2において、アナログ加入者回路1及び
端末2は、一対をなす電池送出側通信ラインLA及び地
気送出側通信ラインLBを介して接続されており、これ
ら一対の通信ラインLA及びLBを介して通話信号やリ
ンガ信号やメッセージウェイティング信号等の各種信号
を授受するようになされている。
【0005】端末2において、これら一対の通信ライン
LA及びLB間には、伝言があることを報知するための
ネオン管Ne及びメッセージウェイティング信号の受信
抵抗RT が直列に接続されている。ネオン管Neは、通
話用の給電電圧(例えば−48V)では感動しないがそ
の数倍(必ずしも整数倍である必要はない)のメッセー
ジウェイティング用電圧(例えば−144V)では感動
するものである。このネオン管Neには、正弦波信号で
なるリンガ信号にネオン管Neが感動することを防止す
るために、抵抗及びコンデンサの並列回路でなるフィル
タ回路3が並列に接続されている。
【0006】アナログ加入者回路1は、一対の通信ライ
ンLA及びLBに混入されたサージ電圧等から当該加入
者回路を保護する過電圧保護回路4と、メッセージウェ
イティング信号を送出するメッセージウェイティング信
号送出回路5と、加入者回路としての基本的動作を行な
う加入者回路基本部6を備えている。
【0007】加入者回路基本部6は、いわゆる“BOR
SCHT”機能のうち“B”、“S”及び“H”等の機
能を担う加入者線インタフェース回路7と、一対の通信
ラインLA及びLBに混入された電力線や他回線の通信
ライン等からの誘導電流から当該加入者回路を保護する
過電圧保護回路8と、一対の通信ラインLA及びLBを
それぞれ通話用の給電電位(例えば−48V)VBB及び
アース電位に固定させるように機能するダイオードブリ
ッジ構成のクランプ回路9と、加入者線インタフェース
回路7からの駆動指令信号(回線異常時以外は常に駆動
を指示している)に応じて端末2に対して通話電流の供
給を行なう各通信ラインLB、LAに対応した通話電流
供給回路10、11と、各通信ラインLB、LAにそれ
ぞれ直列に介挿されている信号の送受信用抵抗RB 、R
A とからなる。
【0008】メッセージウェイティング信号送出回路5
は、図示しない制御部から供給されたリレー制御信号
(メッセージウェイティング制御信号)MWCTL に応じ
て、励磁又は消磁するリレー12を備えている。このリ
レー12の接点12cはいわゆるc接点構成(3接点構
成)のものであり、電池送出側通信ラインLAと過電圧
保護回路4との接続点、及び、電池送出側通信ラインL
Aと過電圧保護回路8との接続点の間の電池送出側通信
ラインLAに介挿されている。すなわち、リレー12の
消磁時には通話電流経路を構成させている。リレー12
の励磁時には、リレー接点12cは、メッセージウェイ
ティング信号送出用抵抗RMW及びメッセージウェイティ
ング用負電源(例えば−144V)VMWの直列回路に接
続する。
【0009】かくして、リレー制御信号MWCTL が断続
すると、リレー接点12cの断続切替えにより、端末2
のネオン管Neには、送出抵抗RMWを介したメッセージ
ウェイティング用電圧VMW(正確には抵抗による電圧降
下分だけ小さい)及び通話用の給電電圧VBBが交互に印
加され、ネオン管Neが点滅して、端末利用者に伝言が
あることを報知する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アナログ加入者回路においては、ある回線におけるメッ
セージウェイティング信号の送出動作が、他回線の通信
ラインに悪い影響を与えるという欠点があった。
【0011】図3は、図2に示すアナログ加入者回路の
各部信号波形図である。
【0012】リレー制御信号MWCTL がオン(例えば1
秒)、オフ(例えば2秒)を繰り返した場合、当該アナ
ログ加入者回路から引き出されている箇所の地気送出側
通信ラインLBの電位VLBは、このオンオフ動作に無関
係にほぼアース電位Gを維持する一方、電池送出側通信
ラインLAの電位VLAは、通話用の給電電圧VBB、及
び、メッセージウェイティング用電圧VMWより送出抵抗
RMWによる電圧降下分だけ異なる電位間で変化し、メッ
セージウェイティング信号の伝送は不平衡伝送となる。
そのため、このメッセージウェイティング信号の伝送
が、線間容量の結合により通信ラインが同一ケーブル内
に収容されている隣接回線へ誘導を起こす。なお、実際
上、1個のケーブルには、複数回線(例えば16回線)
の電池送出側通信ラインLA及び地気送出側通信ライン
LBの対が収容されている。
【0013】また、オン、オフの切替え時の電池送出側
通信ラインLAの電位VLAの変動(メッセージウェイテ
ィング信号の変動)は大きく(例えば、−48Vと、−
144Vに近い値との間で変動する)、図3に拡大して
示すように、その電位変動の立下り、立上りが急峻であ
って高周波成分を含むため、線間容量の結合である誘導
が大きくなる。
【0014】図4は、リレー制御信号MWCTL がオフか
らオンへ変化した際の線間容量による電流経路を示すも
のである。リレー制御信号MWCTL がオフからオンへ変
化したときには、地気送出側通信ラインLBの電位VLB
の変動はごく小さく緩やかなので地気送出側通信ライン
LBと他回線の通信ラインとの線間容量CB による電流
はほとんど流れない。一方、電池送出側通信ラインLA
の電位VLAが、通話用の給電電圧VBB(例えば−48
V)からメッセージウェイティング用電圧VMW(例えば
−144V)に近い値に変化するので、図4に示すよう
に、電池送出側通信ラインLAと他回線の通信ラインと
の線間容量CA による電流がメッセージウェイティング
信号送出回路5の負電源VMWに向かって流れる(以下、
この経路の電流を充電電流と呼ぶ)。メッセージウェイ
ティング信号の送出抵抗RMWの値は、通常数十kΩと大
きいので、充電電流はある程度制限されるが、信号の立
下りが急峻であって高周波成分を含むため、他回線への
誘導を抑圧するのには不十分であった。
【0015】図5は、リレー制御信号MWCTL がオンか
らオフへ変化した際の線間容量による電流経路を示すも
のである。リレー制御信号MWCTL がオンからオフへ変
化したときにも、地気送出側通信ラインLBの電位VLB
の変動はごく小さく緩やかなので地気送出側通信ライン
LBと他回線の通信ラインとの線間容量CB による電流
はほとんど流れない。一方、電池送出側通信ラインLA
の電位VLAが、メッセージウェイティング用電圧VMW
(例えば−144V)に近い値から通話用の給電電圧V
BB(例えば−48V)に変化するので、図5に示すよう
に、電池送出側通信ラインLAと他回線の通信ラインと
の線間容量CA による電流が、クランプ回路9や過電圧
保護回路8から線間容量CA 側に向かう低抵抗ルートを
通って流れ出る(以下、この経路の電流を放電電流と呼
ぶ)。この放電時においても、電池送出側通信ラインL
Aの電位VLAの変動が大きく急峻であるため、他回線へ
の誘導が大きくなっていた。
【0016】このような誘導による不都合を解決するた
め、アナログ加入者回路にコモンモードチョークを挿入
することが従来行なわれている。他回線からの誘導は、
電池送出側通信ラインLA及び地気送出側通信ラインL
Bに同相で生じる。そのため、同相成分を打ち消すと共
に差動成分(例えば通話信号)をそのまま通過させるコ
モンモードチョークを挿入すれば、誘導成分を打ち消す
ことができると共に通話信号をそのまま通過させること
ができる。
【0017】しかしながら、従来のコモンモードチョー
クは、電力線等からの低周波の誘導成分の抑圧を意図し
たものであり、メッセージウェイティング信号の送出時
に生じていた上述した高周波の誘導成分に対してはその
抑圧特性が不十分であり、他回線の通話に影響(聴覚上
の雑音)を与えていた。また、直流の通話電流を通過さ
せることができ、誘導成分を押さえられるように高いイ
ンダクタンスを有するコモンモードチョークは、高価で
大型のものであった。
【0018】アナログ加入者回路1から端末2に対し
て、ある意味を有する信号を送出しようとする場合に、
メッセージウェイティング信号の送出時と同様に、一方
の通信ラインの電位を通常の通話用電位から変動させて
行なうことが考えられるが、このような場合にも上述し
た課題が生じてしまう。
【0019】そのため、アナログ加入者回路1から端末
2に対して一方の通信ラインの電位を通常の通話用電位
から変動させて信号を送出する場合にも、他回線に悪影
響を与えることがないアナログ加入者回路が望まれてい
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】かかる課題を解決する
ため、第1の本発明は、通話用の給電電圧の数倍(整数
倍とは限らない)の電圧のインジケータ用電源及びイン
ジケータ信号送出抵抗でなる直列回路と、切替えスイッ
チとでなるインジケータ信号送出回路を備え、切替えス
イッチを介して、端末に接続されている一対の通信ライ
ンのうちの一方に上記直列回路を接続してインジケータ
信号を端末に送出するアナログ加入者回路において、イ
ンジケータ用電源及びインジケータ信号送出抵抗でなる
直列回路内に、インダクタンス素子を介挿したことを特
徴とする。
【0021】また、第2の本発明は、通話用の給電電圧
の数倍(整数倍とは限らない)の電圧のインジケータ用
電源及びインジケータ信号送出抵抗でなる直列回路と、
切替えスイッチとでなるインジケータ信号送出回路を備
え、切替えスイッチを介して、端末に接続されている一
対の通信ラインのうちの一方に上記直列回路を接続して
インジケータ信号を端末に送出するアナログ加入者回路
において、インジケータ信号送出回路と一方の通信ライ
ンとの接続点の近傍位置のその通信ライン上に、通常の
通話電流が流れる経路に対しては順方向になるように第
1のダイオードを介挿すると共に、この一方の通信ライ
ンとの平衡度を保つことができる他方の通信ライン上の
位置に、通常の通話電流が流れる経路に対しては順方向
になるように第2のダイオードを介挿したことを特徴と
する。
【0022】第3の本発明のアナログ加入者回路は、第
1及び第2の本発明の特徴構成を共に備えたことを特徴
とする。
【0023】
【作用】第1〜第3の本発明は共に、通話用の給電電圧
の数倍(整数倍とは限らない)の電圧のインジケータ用
電源及びインジケータ信号送出抵抗でなる直列回路と、
切替えスイッチとでなるインジケータ信号送出回路を備
え、切替えスイッチを介して、端末に接続されている一
対の通信ラインのうちの一方に上記直列回路を接続して
インジケータ信号(例えばメッセージウェイティング信
号が該当する)を端末に送出するアナログ加入者回路に
関する。
【0024】このようなアナログ加入者回路において、
インジケータ信号送出回路内の上記直列回路を一方の通
信ラインに接続させていない状態から切替えスイッチに
よって接続している状態に切り替えると、他回線の通信
ラインとの線間容量による電流が流れようとし、一方の
通信ラインの電位を急激に変化させようとする。そこ
で、第1の本発明は、インダクタンス素子を上記直列回
路に挿入することによって上記電流を制限し、一方の通
信ラインの電位変化を鈍くして他回線の通信ラインへの
誘導を抑えようとしたものである。
【0025】また、上記のようなアナログ加入者回路に
おいて、インジケータ信号送出回路内の上記直列回路を
一方の通信ラインに接続させている状態から切替えスイ
ッチによって接続していない状態に切り替えると、一方
の通信ラインと他回線の通信ラインとの線間容量による
電流が加入者回路基本部から流れ出して、一方の通信ラ
インの電位を急激に変化させようとする。そこで、第2
の本発明は、インジケータ信号送出回路と一方の通信ラ
インとの接続点の近傍位置のその通信ライン上に第1の
ダイオードを設けることでその電流を阻止し、一方の通
信ラインの電位変化を鈍くして他回線の通信ラインへの
誘導を抑えようとしたものである。また、単に、第1の
ダイオードを設けただけでは両通信ラインの平衡度が損
なわれるので、他方の通信ラインにも第2のダイオード
を介挿している。
【0026】第3の本発明のアナログ加入者回路は、第
1及び第2の本発明の特徴構成を共に備えて、第1及び
第2の本発明の作用を共に発揮させるものである。
【0027】
【実施例】以下、本発明によるアナログ加入者回路の第
1実施例を図面を参照しながら詳述する。ここで、図1
がこの第1実施例の構成を示す回路図であり、上述した
図2との同一、対応部分には同一符号を付して示してい
る。
【0028】図1において、第1実施例のアナログ加入
者回路1Aにおいては、従来のアナログ加入者回路1に
比較して、以下の回路素子が追加されている。
【0029】すなわち、メッセージウェイティング信号
送出回路5Aを構成しているメッセージウェイティング
信号送出用抵抗RMW及びメッセージウェイティング用負
電源VMWの直列回路内に、直列にインダクタンス素子L
MWを挿入している。インダクタンス素子LMWの挿入箇所
は、リレー接点12c及び送出用抵抗RMW間でも良く、
送出用抵抗RMW及びメッセージウェイティング用負電源
VMW間でも良く(図1はこの場合を示している)、メッ
セージウェイティング用負電源VMW及び接地間でも良
い。周知のように、インダクタンス素子LMWは、電流変
化に対してインピーダンスが大きくなり、直流分に対し
ては低インピーダンスのまま変化しないという特質を有
しており、第1実施例はこの特質を利用している。
【0030】また、電池送出側通信ラインLA及び加入
者回路基本部6間の接続点と、電池送出側通信ラインL
A及び過電圧保護回路4間の接続点との間における電池
送出側通信ラインLA上には、通話電流に対して順方向
にダイオードDA が挿入されている。このダイオードD
A の挿入箇所は、メッセージウェイティング信号送出回
路5Aより加入者回路基本部6側であっても良く(図1
はこの場合を示している)、また、メッセージウェイテ
ィング信号送出回路5Aより端末2側であっても良い。
さらに、地気送出側通信ラインLB及び加入者回路基本
部6間の接続点と、地気送出側通信ラインLB及び過電
圧保護回路4間の接続点との間における地気送出側通信
ラインLB上には、通話電流に対して順方向にダイオー
ドDB が挿入されている。
【0031】以下、この第1実施例のアナログ加入者回
路1Aの動作を説明し、併せて、新たに設けられた回路
素子LMW、DA 、DB の機能を明らかにする。
【0032】図示しない制御部が、オペレータからある
端末2へのメッセージウェイティング機能の実行指令を
受領すると、その端末2に係るアナログ加入者回路1A
のメッセージウェイティング信号送出回路5Aに与える
リレー制御信号MWCTL を常時オフの状態からオン、オ
フを周期的に繰り返す状態に変化させる。
【0033】この第1実施例のアナログ加入者回路1A
においても、図6の各部信号波形図に示すように、リレ
ー制御信号MWCTL がオン、オフ変化を繰返した場合に
は、地気送出側通信ラインLBの電位VLBはこのオンオ
フ動作に無関係にほぼアース電位Gを維持する一方、電
池送出側通信ラインLAの電位VLAは、通話用の給電電
圧VBB、及び、メッセージウェイティング用電圧VMWよ
り送出抵抗RMWによる電圧降下分だけ異なる電位間で変
化する。電池送出側通信ラインLAの電位変化により、
端末2のネオン管Neの両端には、送出抵抗RMWによる
電圧降下分だけメッセージウェイティング用電圧VMWか
ら異なる電圧、及び、通話用の給電電圧VBBが交互に印
加され、ネオン管Neが点滅して、端末利用者に伝言が
あることを報知する。
【0034】ここで、リレー制御信号MWCTL がオフか
らオンに変化したときには、上述した充電電流(図4参
照)が流れようとするが、この実施例の場合には、メッ
セージウェイティング信号送出回路5A内に直列のイン
ダクタンス素子LMWが挿入されているため、その充電電
流が制限され、図6に拡大して示すように、電池送出側
通信ラインLAの電位VLAの変化(立下り変化)が急峻
ではなくなる。すなわち、高周波成分が減少され、線間
容量CA による誘導を抑制することができる。言い換え
ると、メッセージウェイティング信号の送出が、他回線
の通信ラインに悪影響を与えることを防止できる。
【0035】また、リレー制御信号MWCTL がオンから
オフに変化したときには、従来では、上述した放電電流
(図5参照)が流れようとするが、この実施例の場合に
は、電池送出側通信ラインLAにダイオードDA が挿入
されているため、このダイオードDA の逆流阻止機能に
よって、図5に示すようなルートでの放電電流は流れ
ず、充電されていた電荷は端末2の抵抗等によりゆっく
り放電される。その結果、この変化時においても、図6
に拡大して示すように、電池送出側通信ラインLAの電
位VLAの変化(立上り変化)が急峻ではなくなる。すな
わち、高周波成分が減少され、線間容量CA による誘導
を抑制でき、メッセージウェイティング信号の送出が、
他回線の通信ラインに悪影響を与えることを防止でき
る。
【0036】このような放電時の誘導の抑圧機能は、ダ
イオードDA の挿入だけによって得ることができるが、
アナログ加入者回路1A及び端末2間の伝送は、メッセ
ージウェイティング信号以外の信号については平衡伝送
を基本としており、通話信号等の伝送時における一対の
通信ラインLA及びLBの平衡度を保つために、地気送
出側通信ラインLB側にもダイオードDB を挿入してい
る。
【0037】従って、上記第1実施例によれば、メッセ
ージウェイティング信号の送出時においても、電池送出
側通信ラインLAの電位VLAの立下り変化及び立上り変
化が鈍くなり、その結果、高周波成分が減少し、他回線
の通信ラインとの線間容量による結合である誘導を抑え
ることができる。その結果、他回線の通話品質を劣化さ
せることを防止できる。
【0038】このような効果を発揮させるべく、新たに
設けられたインダクタンス素子LMWは、通話信号の伝送
には関係しないメッセージウェイティング信号送出回路
5A内に挿入されており、また、新たに設けられたダイ
オードDA 及びDB は通話電流の経路に対して順方向の
向きに介挿されているので、通話信号等の平衡伝送を阻
害することがない。
【0039】図7は、本発明によるアナログ加入者回路
の第2実施例の特徴構成を示す説明図である。
【0040】第1実施例においては、各アナログ加入者
回路1Aのメッセージウェイティング信号送出回路5A
毎に、充電電流を制限するインダクタンス素子LMWを設
けたものを示したが、この第2実施例のアナログ加入者
回路は、図7に示すように、そのインダクタンス素子L
MWを、複数のアナログ加入者回路(1A)のメッセージ
ウェイティング送出回路(5B−1〜5B−n)で共有
させたものである。
【0041】なお、図7において、符号5B−1、…、
5B−nを付した回路部分はそれぞれ、図1におけるリ
レー接点12cと、メッセージウェイティング信号送出
抵抗RMWとでなる部分であるが、これら符号5B−1、
…、5B−nはまたメッセージウェイティング送出回路
全体を意味させるものとする。
【0042】インダクタンス素子LMWは、上述のよう
に、電流変化に対してインピーダンスが大きくなり、直
流分に対しては低インピーダンスのまま変化しないとい
う特質を有している。そのため、複数のメッセージウェ
イティング送出回路5B−1〜5B−nでインダクタン
ス素子LMWを共有化させても、あるメッセージウェイテ
ィング送出回路5B−i(iは1〜n)のメッセージウ
ェイティング信号の送出動作が他回線のメッセージウェ
イティング送出回路や通信ラインに影響をほとんど与え
ない。
【0043】この第2実施例によれば、充電電流の抑制
用のインダクタンス素子LMWを複数のアナログ加入者回
路で共有化させているので、PBX全体及び各アナログ
加入者回路の構成を簡単なものとでき、コストを下げる
ことができる。また、各アナログ加入者回路には、比較
的大きな部品であるインダクタンス素子LMWを追加しな
くても良く、構成し易いものにできる。
【0044】図8は、本発明によるアナログ加入者回路
の第3実施例の構成を示す回路図であり、上述した図1
との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0045】この第3実施例のアナログ加入者回路1C
は、第1実施例のアナログ加入者回路1Aに比較して、
メッセージウェイティング信号送出回路5Cの構成が異
なっている。
【0046】すなわち、第1実施例のメッセージウェイ
ティング信号送出回路5Aにおいては、電池送出側通信
ラインLAに、メッセージウェイティング用負電源VMW
側を接続させるための切替えスイッチ(12、12c)
が3接点構成のものであったが、この第3実施例のメッ
セージウェイティング信号送出回路5Cにおいては、電
池送出側通信ラインLAに、メッセージウェイティング
用負電源VMW側を接続させるための切替えスイッチ12
Cとして2接点構成のものを適用している。ここで、2
接点構成の切替えスイッチ12Cは、リレー及びその接
点(いわゆるb接点やa接点)等の機構的スイッチであ
っても良く、スイッチングトランジスタやフォトカプラ
や光MOSスイッチ等の半導体スイッチであっても良
い。後者の方が一般的には安価であり、構成の軽量・小
形化に寄与できる。
【0047】なお、第1実施例においては、ダイオード
DA の挿入箇所は、メッセージウェイティング信号送出
回路5Aより加入者回路基本部6側であっても、メッセ
ージウェイティング信号送出回路5Aより端末2側であ
っても良かったが、この第3実施例においては、ダイオ
ードDA の挿入箇所は、メッセージウェイティング信号
送出回路5Cより加入者回路基本部6側に限定される。
【0048】2接点構成の切替えスイッチ12Cが適用
できるのは、ダイオードDA がこのような位置に設けら
れたことと関係している。
【0049】第1実施例においては、上述したように、
新たな回路素子LMW、DA 、DB を追加したことを特徴
としており、切替えスイッチについては従来回路を踏襲
している。そこで、図2に示した従来回路においてその
切替えスイッチ(12、12c)を、第3実施例のよう
に、2接点構成のものに置き換えたと仮定した場合を考
えてみる。
【0050】この仮定の場合において、電池送出側通信
ラインLAにメッセージウェイティング用負電源VMW側
を接続させるために、切替えスイッチをオン動作させた
とする。このとき、電池送出側通信ラインLAの電位V
LAを所定電位に変化させることができるが、通話用の給
電電圧VBBで動作するようになされている加入者回路基
本部6にもメッセージウェイティング用負電源VMWが接
続され、加入者回路基本部6側から電流を引き込み、加
入者回路基本部6を誤動作させる恐れがある。そのた
め、従来回路においては、3接点構成の切替えスイッチ
(12、12c)を適用し、電池送出側通信ラインLA
に、メッセージウェイティング用負電源VMW側を接続さ
せた際にも、メッセージウェイティング用負電源VMWが
加入者回路基本部6に接続することがないようにしてい
る。
【0051】しかし、第3実施例においては、メッセー
ジウェイティング信号送出回路5Cより加入者回路基本
部6側にダイオードDA が挿入されている。そのため、
2接点構成の切替えスイッチ12Cを適用し、電池送出
側通信ラインLAにメッセージウェイティング用負電源
VMW側を接続させるために、切替えスイッチ12Cをオ
ン動作させたとしても、ダイオードDA が、加入者回路
基本部6側からメッセージウェイティング用負電源VMW
へ向かう電流を阻止し、加入者回路基本部6が誤動作す
ることを防止できる。
【0052】以上のように、第3実施例によれば、メッ
セージウェイティング信号送出回路の切替えスイッチ
に、従来回路では適用できる余地がなかった、3接点構
成より小形、安価な2接点構成のものを適用してアナロ
グ加入回路を構成できる。特に、半導体スイッチを適用
した場合には、小形、安価化という効果は大きい。
【0053】なお、上記実施例においては、端末に送出
する信号がメッセージウェイティング信号の場合を示し
たが、端末への送出信号が異なる意味を有するものであ
っても良い。特許請求の範囲においては、かかる送出信
号をインジケータ信号と表現している。
【0054】また、メッセージウェイティング信号の送
出機能とは直接関係しない過電圧保護回路等の構成は、
上記実施例のものに限定されるものではない。
【0055】さらに、充電電流を制限するためのインダ
クタンス素子LMWは、コイルに限定されるものではな
く、マイクロストリップライン等であっても良い。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、インジ
ケータ用電源及びインジケータ信号送出抵抗でなる直列
回路と、切替えスイッチとでなるインジケータ信号送出
回路を備え、切替えスイッチを介して、端末に接続され
ている一対の通信ラインのうちの一方に上記直列回路を
接続してインジケータ信号を端末に送出するアナログ加
入者回路において、インジケータ用電源及びインジケー
タ信号送出抵抗でなる直列回路内に、インダクタンス素
子を介挿したので、上記直列回路が一方の通信ラインに
接続していない状態から接続している状態に切り替えて
も、他回線の通信ラインとの線間容量による電流を制限
でき、一方の通信ラインの電位変化を鈍くでき、他回線
の通信ラインへの誘導を抑えることができる。
【0057】また、本発明によれば、インジケータ信号
送出回路と一方の通信ラインとの接続点の近傍位置のそ
の通信ライン上に、通常の通話電流が流れる経路に対し
ては順方向になるように第1のダイオードを介挿すると
共に、この一方の通信ラインとの平衡度を保つことがで
きる他方の通信ライン上の位置に、通常の通話電流が流
れる経路に対しては順方向になるように第2のダイオー
ドを介挿したので、通話信号の平衡伝送を補償しつつ、
上記直列回路を一方の通信ラインに接続している状態か
ら接続していない状態に切り替えても、加入者回路基本
部から流れ出ようとする電流を阻止でき、一方の通信ラ
インの電位変化を鈍くでき、他回線の通信ラインへの誘
導を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示す回路図である。
【図2】従来の構成を示す回路図である。
【図3】図2に示す回路の各部信号波形図である。
【図4】従来回路の欠点の説明図(その1)である。
【図5】従来回路の欠点の説明図(その2)である。
【図6】第1実施例の各部信号波形図である。
【図7】第2実施例の説明図である。
【図8】第3実施例の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1A、1C…アナログ加入者回路、2…端末、5A、5
B−1〜5B−n、5C…メッセージウェイティング信
号送出回路、6…加入者回路基本部、12c…リレー接
点(3接点構成)、12C…2接点構成の切替えスイッ
チ、LMW…インダクタンス素子、DA 、DB …ダイオー
ド、LA…電池送出側通信ライン、LB…地気送出側通
信ライン、RMW…メッセージウェイティング信号送出抵
抗、VMW…メッセージウェイティング用負電源(メッセ
ージウェイティング用電圧)、VBB…通話用の給電電
圧。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話用の給電電圧の数倍(整数倍とは限
    らない)の電圧のインジケータ用電源及びインジケータ
    信号送出抵抗でなる直列回路と、切替えスイッチとでな
    るインジケータ信号送出回路を備え、上記切替えスイッ
    チを介して、端末に接続されている一対の通信ラインの
    うちの一方に上記直列回路を接続してインジケータ信号
    を上記端末に送出するアナログ加入者回路において、 上記インジケータ用電源及び上記インジケータ信号送出
    抵抗でなる直列回路内に、インダクタンス素子を介挿し
    たことを特徴とするアナログ加入者回路。
  2. 【請求項2】 通話用の給電電圧の数倍(整数倍とは限
    らない)の電圧のインジケータ用電源及びインジケータ
    信号送出抵抗でなる直列回路と、切替えスイッチとでな
    るインジケータ信号送出回路を備え、上記切替えスイッ
    チを介して、端末に接続されている一対の通信ラインの
    うちの一方に上記直列回路を接続してインジケータ信号
    を上記端末に送出するアナログ加入者回路において、 上記インジケータ信号送出回路と一方の上記通信ライン
    との接続点の近傍位置のその通信ライン上に、通常の通
    話電流が流れる経路に対して順方向になるように第1の
    ダイオードを介挿すると共に、 この一方の通信ラインとの平衡度を保つことができる他
    方の上記通信ライン上の位置に、通常の通話電流が流れ
    る経路に対して順方向になるように第2のダイオードを
    介挿したことを特徴とするアナログ加入者回路。
  3. 【請求項3】 通話用の給電電圧の数倍(整数倍とは限
    らない)の電圧のインジケータ用電源及びインジケータ
    信号送出抵抗でなる直列回路と、切替えスイッチとでな
    るインジケータ信号送出回路を備え、上記切替えスイッ
    チを介して、端末に接続されている一対の通信ラインの
    うちの一方に上記直列回路を接続してインジケータ信号
    を上記端末に送出するアナログ加入者回路において、 上記インジケータ用電源及び上記インジケータ信号送出
    抵抗でなる直列回路内に、インダクタンス素子を介挿
    し、 上記インジケータ信号送出回路と一方の上記通信ライン
    との接続点の近傍位置のその通信ライン上に、通常の通
    話電流が流れる経路に対しては順方向になるように第1
    のダイオードを介挿し、 この一方の通信ラインとの平衡度を保つことができる他
    方の上記通信ライン上の位置に、通常の通話電流が流れ
    る経路に対しては順方向になるように第2のダイオード
    を介挿したことを特徴とするアナログ加入者回路。
  4. 【請求項4】 上記インダクタンス素子を、他のアナロ
    グ加入者回路と共有して用いることを特徴とする請求項
    1又は3に記載のアナログ加入者回路。
  5. 【請求項5】 上記第1のダイオードを、上記インジケ
    ータ信号送出回路と一方の上記通信ラインとの接続点よ
    り加入者回路基本部側に介挿すると共に、上記切替えス
    イッチとして、2接点構成のものを適用したことを特徴
    とする請求項2又は3に記載のアナログ加入者回路。
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