JPH08862B2 - 耐酸性可剥性ケーシング - Google Patents

耐酸性可剥性ケーシング

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JPH08862B2
JPH08862B2 JP3196137A JP19613791A JPH08862B2 JP H08862 B2 JPH08862 B2 JP H08862B2 JP 3196137 A JP3196137 A JP 3196137A JP 19613791 A JP19613791 A JP 19613791A JP H08862 B2 JPH08862 B2 JP H08862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品ケーシング、特に
被包食品からのケーシングの可剥性を高めると共に、好
ましくはケーシングのひだ寄せスチックの形成を可能に
するコーティングを有するセルロース系食品ケーシング
に関する。
【0002】
【従来技術】加工食品産業において用いられる食品ケー
シングは、再生セルロース、セルロース誘導体、アルギ
ネート、コラーゲン、等から作られる種々の直径の薄肉
チュービングであるのが普通である。食品ケーシング
は、中に入れた食品を加工する間コンテナとして用いら
られかつまた完成品用保護ラッピングとして働き得る点
で、多機能用途を有するのが普通である。しかし、ソー
セージ肉産業では、ウィンナソーセージを含む種々のタ
イプのソーセージを種々の寸法で製造することは、最終
包装する前に加工肉の回りからケーシングを取り去るこ
とを伴うのが普通である。再生セルロースソーセージケ
ーシングを製造する場合、ビスコースを環状ダイより凝
集及び再生浴に押し出して再生セルロースのチューブを
作るのが代表的である。次いで、このチューブを洗浄
し、例えばグリセリンで可塑化し、例えば相当の空気圧
下でインフレーションによって乾燥する。ケーシングを
乾燥した後、リールに巻き取り、次いで高速ひだ寄せ
機、例えば米国特許2,984,574号、同3,45
1,827号、同3,454,981号、同3,45
4,982号、同 3,461,484号、同3,98
8,804号、同4,818,551号に記載されてい
るものでひだ寄せする。ひだ寄せプロセスでは、約40
〜約200フィート(100〜510m)のケーシング
の節を圧縮(ひだ寄せ)して約4〜約30インチ(10
〜76cm)のチューブラースチックにするのが代表的
である。ひだ寄せケーシングスチックを包装して肉加工
業者に提供し、加工業者はケーシングスチックを極めて
高い速度でひだ解きさせ、同時にひだ解きしたケーシン
グに肉エマルジョンを充填するのが代表的である。次い
で、肉を調理し、高速剥離機でケーシングを中の加工さ
れた肉からはがすことができる。
【0003】セルロース系ケーシングは、ケーシングを
脆性から過度に破損させずにひだ解きするのを可能にす
る程のレベルに加湿するのが代表的であるが、しかも加
湿はひだ解き作業の間にケーシングがひだ解き装置、例
えばマンドレルに過度に粘着しないような低いレベルに
しなければならない。保湿剤を用いて適度の水分保持及
びケーシング膨潤にして、ひだ解き作業の間、十分な可
撓性を有し、過度に膨潤或は粘着しないケーシングを生
成することがしばしばある。また、油のような潤滑剤を
用いてケーシングがひだ寄せ装置の中を、例えばひだ寄
せマンドレル上を通過するのを助成するのが代表的であ
る。セルロースケーシングを、ひだ寄せプロセスの間、
水のミストや潤滑剤の流れをひだ寄せマンドレルの中に
噴霧することによってセルロースケーシングを滑らかに
しかつ内部加湿することが有用であった。これは、ケー
シングを滑らかにし及び/又は加湿してケーシングの可
撓性を増大しかつケーシングを過度の不利な粘着、引き
裂き或は破損させずに高速ひだ寄せを助成する経済的
な、早くかつ簡便な方法である。加工したソーセージか
らケーシングを剥離することは、特に多数の製品を伴い
かつ商業作業における要求が高速、自動充填及び剥離機
を使用することであるいわゆる「スキンレス」ウインナ
ソーセージの生産において問題を呈してきた。
【0004】スキンレス(ケーシングを取り去った)ウ
インナソーセージの生成において、ソーセージたんぱく
質は、米国特許1,631,723号(Freund)
に記載されている通りに、特にソーセージ表面で凝集し
てスキンを生じかつこの形成されたスキンとケーシング
との間に液層の形成を可能にする。当分野において、
「スキンレスウインナソーセージ」なる用語は、ケーシ
ングを取り去る或は取り去ることを意図すること及びか
かるケーシングを、ウインナソーセージの表面上で凝集
たんぱく質の二次「スキン」を形成することにより、取
り去り得ることを意味するものと了解されている。この
二次スキンはいわゆる「スキンレスウインナソーセー
ジ」の外表面を形成する。スキン形成は、ガス状薫煙に
よる慣用の薫煙キュアリング、低温乾燥、クエン酸、酢
酸或は酸性液薫もしくはこれらの組合せを適用すること
を含む種々の手段によって生成されることが知られてい
る。この二次スキンは平滑になりかつウインナソーセー
ジの表面を覆うのが望ましい。ケーシングとウインナソ
ーセージスキンとの間の液層の形成は、肉エマルション
ジョン配合、調理環境の間の相対湿度パーセント、後の
チルドウインナソーセージへのシャワリング及びスチー
ム適用に関係する。これらの因子の調節、並びにウイン
ナソーセージスキン形成を調節することは、必ずしも生
成基準で100%の可剥性を保のに十分で無い。ケーシ
ングを肉マスからはがす際、時に、肉がいくらかケーシ
ングに密着してケーシングと共にソーセージから引きは
がされ、それでソーセージの表面損傷を引き起こす傾向
がある。その他の場合、肉エマルジョン配合或いは加工
条件の変更により、ケーシングを中に入った生成物から
急速にはがすことを妨げるケーシングの生成物への密着
度に至り得る。例えば、米国特許2,424,346
号、同2,514,660号、同2,686,927
号、同2,757,409号、同3,312,995
号、同3,487,499号、同3,608,973号
に開示されているような高速自動剥離機の商業運転にお
ける使用は、特に、ソーセージからのケーシングの分離
抵抗を最小にし、もしくは生成物が剥離機を閉塞し或は
剥離されないで通過するのを最小にすることを必須にす
る。ケーシングを完全にはがすことができなければ、手
動で仕分け及び剥離することの費用及び不便を伴う。
【0005】従来、剥離容易特性を有するケーシングを
提供しようとする試みがなされてきた。例えば、Und
erwood等に係る米国特許2,901,358号、
Firthに係る同3,106,471号及び同3,1
58,492号、Chiu等に係る3,307,956
号、Turbakに係る同3,442,663号及びT
arikaに係る同3,558,331号に開示されて
いる通りに、所定のタイプのコーティングを食品ケーシ
ングの内壁に塗布することにより、封入ソーセージ生成
物からのケーシングの剥離特性の向上をもたらし得るこ
とは、当分野において知られている。剥離助剤或は剥離
コーティングを用いることがこれらの可剥性問題を克服
するのに役立ってきた。調理した後に、冷却しかつ水溶
性セルロースエーテル含有剥離助剤を水和することが、
ケーシングとウインナソーセージスキンとの間に滑らか
な層を形成することによってケーシングをウインナソー
セージスキンから剥離するのを助成する。米国特許3,
898,348号に、セルロースソーセージケーシング
の内面を、水溶性セルロースエーテルと動物油、植物
油、鉱油、シリコーン油及び部分脂肪酸エステルのアル
キレンオキシド付加体から選ぶ添加剤との均質な混合物
で被覆することが教示された。コーティングをケーシン
グ表面に、添加剤が水溶性セルロースエーテルの重量の
約0.1倍〜約0.5mg/ケーシング表面1in
2(0.078mg/cm2)までの割合で存在するような組
成で塗布する。このような混合物は優れた肉剥離特性を
有しかつまたケーシングをプリーツロッキングによって
引き起こされる「ピンホール」破損から有効に保護する
ことができる。剥離コーティングを用いた剥離容易なケ
ーシングは広く商業上の容認を受けてきておりかつ現在
世界中でケーシングに用いられている。
【0006】Bridgefordに係る米国特許4,
137,947号は、肉剥離コーティングを内部表面に
塗布することによってセルロースソーセージケーシング
の肉剥離性(可剥性)を向上させる方法を開示してい
る。コーティングは、水溶性セルロースエーテルと、ソ
ルビタン或はマンニタンの部分脂肪酸エステルと、下記
式のタイプの水溶性ポリアルキレンエーテルとの均質な
混和物を含む: R(−OC24 O)n −H (式中、Rは炭素原子8〜16を有する長鎖アルキルラ
ジカルを表わし、nは4〜40の整数である)。水溶性
セルロースエーテル、部分脂肪酸エステル及びポリアル
キレンエーテルを含有する水性コーティング組成物を、
ソーセージケーシングの内部に塗布した後にひだ寄せす
るのが代表的である。前述した剥離助剤コーティング
は、高速機械剥離機で剥離することができるセルロース
系ケーシングをもたらすのに用いられてきて、種々の度
合いで良い結果が得られた。剥離助剤コーティングを有
する或は有しないかかるセルロース系ケーシングは、p
H値が代表的には約5.9〜8.6の範囲内に入るほぼ
中性のpHを有するのが普通である。
【0007】しかし、従来技術の剥離助剤は、低いpH
環境(pH<5)では、中性(pH=7)に近いpHに
おける程には有効でない。水溶性セルロースエーテル含
有剥離助剤は、pH値が約6又はそれ以上のケーシング
の剥離を促進する点において、極めて有効である。しか
し、かかるコーティングを含有するケーシングが費用が
掛かることにより、一部において、いくらかのソーセー
ジ製作者は、セルロースエーテル剥離助剤を使用しない
通例のケーシングについて調理する前に、酸シャワーを
使用続けるに至った。酸シャワー系では、充填被包した
ソーセージに、調理する前に、例えば酢酸、クエン酸或
は酸性液薫の酸性水溶液によるシャワーを施す。かかる
酸シャワー系の使用は、ソーセージの表面に「スキン」
形成の増大を引き起こした。このスキン形成の増大はケ
ーシングの可剥性を助成する。酸シャワーの使用は、酸
の使用を扱う特殊装置のために資本支出を要しかつ酸の
使用の腐蝕作用により維持費が増大する。水溶性セルロ
ースエーテル剥離助剤の使用は良好な可剥性のために酸
シャワーを必要とせず、優れた可剥性が酸を使用しない
で実現される。時に、水溶性セルロースエーテル含有剥
離助剤を用いたケーシングに調理する前にかかるシャワ
ーを施し、かかるシャワーが水溶性セルロースエーテル
剥離助剤を有するケーシングの可剥性を減少させ得るこ
とが認められた。その考えによって束縛されることを望
むものではないが、酸がセルロースエーテルと反応して
エーテルの水不溶性体に変えるものと考えられる。ま
た、いくつかの特殊ケーシングをわざと酸性ケーシング
として作り得及び/又はエージ或は高温に暴露した際に
一層酸性になり得る。このような酸性ケーシングは7よ
り小さい、通常約6或はそれより小さい初期pH値を有
し得る。これらのpH値は、貯蔵及び/又は熱に暴露す
る間に、5.5、5、4或は更に低くなり得る。
【0008】例えば、再生セルロースを、例えば米国特
許3,361,577号(Simon、等)に記載され
ている通りにして、還元剤或は酸化防止剤としてのアス
コルビン酸、クエン酸、d−酒石酸のような酸で処理し
て中に充填した肉エマルジョンの表面に赤いキュアド色
を付与してもよく、もしくは例えば下記の米国特許に記
載されている通りにして、ケーシングの外面か或は内面
に液薫を含浸させ或は被覆してもよい:3,330,6
69;4,104,408;4,171,381;4,
196,220;4,278,694;4,431,0
32;4,431,033;4,500,576;4,
505,939;4,525,397;4,540,6
13;4,594,251。ケーシングを処理するのに
用いるこのような液薫は、タールを含有していても或は
タールが減少されていてもよくかつまた酸性でも或は初
めに液薫をケーシングに塗布する際に部分中和されてい
てもよい。中和された薫煙をいくらか含む液薫は、エー
ジ或は高温に暴露する際に、一層酸性になることが更に
知られている。不利なことに、例えば米国特許4,54
0,613号の教示に従って濃厚な、酸性の、タールの
減少した液薫のような液薫で処理した非ファイバー強化
(非フィブラスラス)ケーシングは、上述した酸シャワ
ー処理法によって加工した際に、高速剥離機で望ましく
ない程に低い可剥性を有することが認められた。また、
このようなケーシングは、商業上容認されかつ広く用い
られている水溶性セルロースエーテルベースの剥離助剤
コーティングと共に用いた場合に、望ましくない程に低
い可剥性を有する。これは、液薫処理したケーシングが
酸性であることかつ貯蔵中の時間にわたり及び/又は高
温に暴露した際に、一層酸性になる(対応してpHが低
くなる)傾向によるものと考えられる。
【0009】
【発明の構成】本発明は、耐酸性剥離助剤組成物及びそ
れを被覆した機械剥離可能なケーシングを提供すること
によって、上述した従来技術の非フィブラスケーシング
の剥離の欠点を克服することを求める。本発明に従う剥
離助剤組成物は、水溶性セルロースエーテル、例えばカ
ルボキシメチルセルロースとデキストリンとの混合物を
含む。かかる組成物は、また、レシチンを含むのが好ま
しくかつ自立性(self−sustaining)の
ひだ解き可能なケーシングのひだ寄せスチックの形成を
容易にするために、また、抗プリーツロック剤、例えば
油及び海面活性剤を含有するのが好ましい。また、他の
成分を、例えばひだ寄せ溶液に用いてもよい。典型的に
用いられるケーシング添加剤は当分野に知られており、
例えば保湿剤、抗カビ剤、潤滑剤、酸化防止剤を含むこ
とができる。本発明に従うチューブラー食品ケーシング
は、水溶性セルロースエーテルとデキストリンとの耐酸
性剥離コーティングを含む。この混合物をケーシングの
内面に、可剥性ケーシング、特に機械、特に高速剥離機
で剥離可能なケーシングにする程の量で被覆する。混合
物はレシチンを含むのが好ましくかつ剥離助剤組成物に
関して上記した通りの好ましい成分を含む他の成分を含
んでもよい。
【0010】発明の剥離助剤組成物及び剥離助剤を含有
する発明の被覆ケーシングを共に本明細書中で「耐酸
性」と呼ぶ。「耐酸性」なる用語は、剥離助剤組成物が
下記を容易にしかつ被覆ケーシングが下記を行なうこと
ができることを意味する:ケーシングを被包生成物から
剥離される生成物を過度に損傷しないで或は組成物を、
再生セルロースケーシングのようなケーシングであっ
て、酸性であるか或は経時的に及び/又は熱に暴露した
際に一層酸性になる傾向を有するものの食品収容面に被
覆する場合に、剥離機を目詰りさせないで高速機械剥離
及び除去する。発明のコーティング及び被覆ケーシング
は、pH値が酸性である(pH<7)ケーシング、特に
pH値が約6.0より低い、特に約5.5より低い或は
低くなったケーシングを剥離するのに有利であり、pH
値が低くなるとともに発明の利点は増大する。発明は、
pHが約5.0或はそれ以下のケーシングについて特に
有利である。本発明に従って被覆した酸性になったケー
シング、特に液薫処理したケーシングは、発明のコーテ
ィングを被覆しないケーシングの可剥性に比べて向上し
た剥離を有することができる。本明細書中で言うケーシ
ングpH値とは、他に示さない場合下記の方法によって
求めることができる値を言う。ケーシングpHは、ひだ
解きしたケーシングの40インチ(102cm)節を切
断して小さい片にし、片を脱イオン水25mlと共にフ
ラスコ中で激しく振盪した後に20分間静置させ、次い
で第二期の振盪を行なって測定する。pHは、液中のケ
ーシング片を沈降させた後にpH計で測定する。「非フ
ィブラス」なる用語は、本明細書中ケーシングにおいて
ファイバー強化材(例えば、紙チューブ)を用いないこ
とを意味し、非フィブラスとは、当分野において最も一
般的に、ウインナソーセージを含む直径の小さいソーセ
ージを加工するのに用いられるようなケーシングを言う
ものと了解されている。
【0011】詳細な説明 発明は新規な耐酸性剥離剤被覆食品ケーシングである。
発明は、特に酸性ケーシング、特にソーセージ、特にウ
インナソーセージのような食品を加工するために適応さ
せたチューブラー非フィブラスケーシングに関して有用
である。新規な剥離助剤組成物は、例えばウインナソー
セージを薫製室で調理した後に、剥離剤として作用し、
それでケーシングを被包した食品から容易にかつ迅速に
剥離することができる。特に、このようなケーシングの
除去は、手で達成し得るよりもずっと早く達成すること
ができる。このような早い除去は、ケーシングを、例え
ば30秒で200直線フィート(61m)を越える被包
ソーセージの速度で剥離することができる高速機械剥離
機を使用する。
【0012】ケーシングは、熱可塑性樹脂、例えばナイ
ロンにエチレンビニルアルコールコポリマーをブレンド
したもの、或はポリビニルアルコールのシームレス或は
シームドチューブラーフィルムを含む任意の適した材料
で作ることができるが、セルロース系ケーシング、例え
ばよく知られている再生セルロースケーシングを含むの
が好ましい。このようなケーシングの製造は当分野にお
いてよく知られており、当業者ならば、水分のようなパ
ラメータ、可塑剤、抗カビ剤、等のような添加剤のタイ
プ及び量の一般的な変化量を知っている。かかるケーシ
ングをよく知られたプロセス及び装置を用いて上述した
通りにして寄せてひだ寄せスチックにするのが代表的で
ある。ひだ寄せ作業の間に、ケーシング、特にチューブ
ラーケーシングの内面に、シャー溶液と呼ばれる組成物
を(例えば吹付によって)塗布するのが一般的である。
かかるシャー溶液は抗プリーツロック剤、潤滑剤、界面
活性剤、水及び/又は保湿剤のような成分を含有するこ
とができる。多機能を働き得る成分がいくつかあり、例
えば、レシチン或は鉱油を用いる場合、これらの物質は
抗ブリーツロック剤としてかつ潤滑剤として作用するこ
とができ、ケーシングがシャーリングマンドレル或はス
タッフィングホーンの上を移行するのを用意にさせる。
シャー溶液によるコーティングを行なってケーシングの
ひだ寄せを容易にしかつ生成物、特にエマルジョン、例
えばソーセージを形成する肉エマルジョンを充填するよ
うに適応されたひだ解き容易な自立性のひだ寄せケーシ
ングのスチックを形成する。ケーシングを他の手段(よ
く知られている浸漬及びスラッギング法を含む)によっ
て被覆してもよいが、他の添加剤及びコーティング組成
物をシャー溶液吹付によって塗布するのが簡便、経済的
でありかつケーシング表面にコーティングの規則的な一
様な分布を配置するのを助成する。従来技術の剥離助剤
組成物は、ケーシングの内面をシャーリングマンドレル
を経て吹き付けることによって塗布されてきており、こ
のような塗布手段はよく知られている。本発明に従って
作ったケーシング、特に酸性チューブラーセルロースケ
ーシングに、発明の耐酸性剥離助剤をこのような方法で
被覆するのが好ましい。
【0013】発明の好ましい実施態様では、酸性液薫、
特にタールの減少した酸性液薫で処理したケーシング
に、水溶性セルロースエーテル及びデキストリンを必須
成分として含有しかつ好ましくはレシチンも含有する剥
離助剤組成物を被覆する。最も好ましい実施態様では、
かかる剥離性組成物は、また、抗プリーツロック剤、好
ましくは鉱油、界面活性剤、好ましくはエトキシル化モ
ノジグリセリドの混合物を含有する。レシチンは、ま
た、例えば鉱油と共に用いる場合、抗プリーツロック剤
及び界面活性剤の両方として用いてもよい。好ましいタ
ールの減少した液薫処理したケーシングは、例えば米国
特許4,540,613号の教示に従って作る酸性のタ
ールの減少した濃液薫を利用して作るのが好ましい。こ
の液薫を、フォームアプリケーターを使用してケーシン
グの外面に塗布するのが好ましい。これは、米国特許
4,356,218号に開示されているのと同様なプロ
セスによって行なってもよい。ケーシングは、例えば米
国特許4,511,613号に従って、液薫を加える前
にホスフェートで処理してブラックスポットの形成或は
変色を防止するのが好ましい。ケーシングは、酸性液薫
を加える前に塩基で、液薫処理したケーシングを乾燥す
る際及びひだ寄せする前に、ケーシングがpH値約5〜
6を有するように処理するのが有利である。米国特許
4,540,613号、同4,356,218号及び同
4,511,613号の記述及び教示を本明細書中に援
用する。タールの減少した薫煙処理したケーシングは、
薫煙成分を、ケーシング食品接触面積1平方インチ
(6.45cm2 )当り少なくとも2mg、好ましくは少な
くとも約5mg含有するのが適している。
【0014】上述したのと同様なタールの減少した液薫
処理したケーシングを含む液薫処理したケーシングは、
通常の商業上の貯蔵により予想され得るような期間エー
ジする際に或は熱、特に高温に暴露した際に一層酸性に
なる傾向を有することが判明した。このような液薫処理
したケーシングを冷凍すれば、ケーシングが一層酸性
(測定可能な程に低いpH値)になるこの傾向を遅らせ
ることを見出した。しかし、冷凍は、装置のための資本
支出を要しかつ付随する保全及び運転費を有して、費用
が掛かる。また、冷凍装置の故障が起こり得、かつ上述
した通りに、一層酸性になる傾向が冷凍によって単に遅
らせられるだけに過ぎず、防止されるのではない。従っ
て、冷凍の補足として或は冷凍の代替として耐酸性の剥
離助剤組成物を被覆したケーシングを提供することが望
ましい。発明の好ましい実施態様では、酸性ケーシング
或は液薫処理したケーシングのような一層酸性になる傾
向のあるケーシングを、押出及び/又はひだ寄せした後
に少なくとも約3か月の期間、pHを約5.2より高
く、好ましくは約5.4より高く保つ程の温度で冷凍す
る。このような期間は、少なくとも4か月が一層好まし
く、少なくとも6か月が有利であり、少なくとも9か月
〜1年又はそれ以上が最も好ましい。通常、pHを保つ
効果は、周囲から温度を下げることによって向上すると
考えられ、適した温度は約40°F(4℃)又はそれ以
下であり、温度30〜40°F(−1°〜4℃)が好ま
しい。このような冷凍は、デキストリンを用いないで単
独で、pHが約5.2より低く下がらなければ、水溶性
セルロースエーテル含有セルロースケーシングの高い可
剥性を維持することになるが、冷凍の利点と、デキスト
リンを含有しかつ好ましくはレシチンも含有する発明の
剥離組成物の利点とを組み合わせるのが最も望ましい。
【0015】貯蔵時間が種々の温度条件下でケーシング
pHに与える影響を、上述した通りの濃厚な、タールの
減少した液薫で処理しておいたひだ寄せした、非フィブ
ラス、チューブラーセルロース系ケーシングについて試
験した。結果を表1に報告する;示す温度はおおよそで
ある。
【表1】 各々の例において、液薫処理したケーシングを、空気中
で、シャーリングマンドレルに通して加える水を加える
鉱油と共に用いて、ひだ寄せした。ひだ寄せしたケーシ
ングのpHは、40インチ(102cm)のケーシング
を脱イオン水25mlと共に250mlのフラスコの中
に入れて測定した。2分した後に、pH計を溶液の中に
装入してpHを測定した。例1Aは、冷凍下に保ったサ
ンプルのpHが初めの1か月間比較的安定であったが、
3か月測定によって下がっていたことを示す。室温で貯
蔵した例2Aのサンプルは1か月後にpH低下を示し始
め、高温に保った例3Aのサンプルは約1週間貯蔵した
後にpH低下を示した。上記の試験は、液薫処理したケ
ーシングが、経時的に一層酸性になり、かかる酸性化速
度が貯蔵温度の上昇と共に増大する傾向を示す。第二組
(冷4A〜6A)の液薫処理したケーシングに、ひだ寄
せ作業の間、水溶性セルロースエーテル(カルボキシメ
チルセルロース)、鉱油及び界面活性剤(Mazol
80 MG K)の水性分散液を含有する剥離助剤組成
物を被覆しかつpHを同様の条件下で測定した。表1に
示す通りに、この第二組の試験は、表1の例1A〜3A
について報告したのと同様の結果を生じた。
【0016】本発明の食品ケーシングは、チューブラー
ケーシング、特に再生セルロースの非フィブラスケーシ
ングから作るのがよい。これらの被覆ケーシングは、コ
ーティング組成物を、典型的にはその内面に塗布する既
知の商業法の内のいずれかに従って加工する。コーティ
ング組成物の成分については、下記に一層完全に説明す
る。本発明の実施に従って用いるのに適したコーティン
グの必須成分は、全体的に水溶性セルロースエーテルと
表示することができる。用いることができる代表的な水
溶性セルロースエーテルは下記の通りである:非イオン
性水溶性アルキル及びヒドロキシアルキルセルロースエ
ーテル、例えばメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エ
チルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
エチルヒドロキシエチルセルロース及び好ましくはアニ
オン性水溶性セルロースエーテル、例えばカルボキシメ
チルセルロース及びカルボキシメチルヒドロキシエチル
セルロース。商業上、カルボキシメチルセルロース(C
MC)及びカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロー
スはほとんど常にナトリウム塩として販売されており、
商用製品をナトリウム塩と呼ばないのが十分に確立され
た商業慣習である。本発明の目的から、これらのアニオ
ン性物質を言う場合、これらの塩、例えばナトリウム塩
及びその他のアルカリ金属塩を含む。
【0017】所望の剥離特性を付与するのに必要な、食
品ケーシングの内面上に存在する水溶性セルロースエー
テルの量は広い範囲にわたって変えることができるが、
実際に必要とする量は極めて少量である。通常、本発明
のチューブラーケーシングは、セルロースエーテル少な
くとも約0.001mg/ケーシング表面1in2
(0.0002mg/cm2)、好ましくはセルロースエーテ
ル約0.002〜0.09mg/in2(0.0003〜0.
014mg/cm2)を含有する。特に好ましいのは、内面上
にコーティングをセルロースエーテル約0.03〜0.
07mg/in2(0.005〜0.011mg/cm2)で有する
ケーシングである。所望の場合、セルロースエーテル成
分を一層多い量で用いてもよいが、ケーシングの剥離特
性を実質的に向上させないのが普通であり、所定のタイ
プの肉配合物或は加工条件により、脂肪分離に遭遇し得
る。
【0018】本発明に従うケーシング用コーティング組
成部の必須成分はデキストリンである。デキストリンは
デンプンを酸及び/又は熱で加水分解することによって
生成される生成物である。デンプンは植物に天然に産す
るポリマーである。デンプンの商業源は下記を含む:穀
類、例えばコーン、小麦、米、コウリャン、及び根類、
例えばじゃがいも、アロール−ト、タピオカ(カサ
バ)。デンプンはアミロースとアミロペクチンとの混合
物が代表的であり、これらの多糖の相対量がデンプン特
性に主要な影響を与える。また、これらのデンプン成分
について、平均重合度及び分子寸法分布は植物種毎に変
わり、例えば、タピオカデンプンは典型的なアミロース
含量約17〜22%を有し、コーンデンプンのアミロー
ス含量は約22〜28%である。デンプンは、管理分解
してポリマー結合を破断して低分子断片にすることによ
って、改質してデキストリンに転化することができる。
デキストリンの性質は、例えばデンプンの植物源に応じ
て変わることができる。デンプンのデキストリンへの転
化は、熱単独で或は酸と組み合わせた作用によって行な
うのが代表的であるが、他のデキストリン生成法、例え
ば酵素或は加熱しないで酸を用いることによる方法が知
られている。熱を加えることによって生成されるデキス
トリンは、またピロデキストリンとしても知られ、ブリ
ティシュガム、イエローガム(カナリアデキストリン)
及びホワイトデキストリンを含む。ピロデキストリン化
プロセスにおける主変数は、デンプンの植物源の他に、
水分、酸或は触媒の存在或は不存在並びに量及びタイ
プ、反応の温度及び時間を含む加熱条件である。種々の
粘度及び水溶解度の多くのデキストリンが商業的に、し
ばしば独占的プロセスによって製造される。デンプン、
デキストリン及びそれらの製造プロセスは更に下記の3
つの文献に記載されている:Davidson、R.
L.、Handbook of Water−Solu
ble Gums andResins、22章、(M
cGraw−Hill、Inc.、1980)における
Rutenberg M.W.「Starch and
Its Modifications」;Whist
ler、R.L.、IndustrialGums、第
2版、577〜599頁(Academic Pres
s、1973)におけるSatterthwaite
R.W.、等「Starch Dextrins」;W
histler、R.L.、Starch Chemi
stry and Technology、593〜5
99頁(AcademicPress、1984)にお
けるKennedy H.M.、「Starchand
Dextrins in Prepared Adh
esives」。これらの文献の教示内容を本明細書中
に援用する。
【0019】本発明において用いるための好ましいデキ
ストリンは酸加水分解されたピロデキストリン、例えば
ホワイト或はカナリアデキストリンである。特に好まし
いのはタピオカデキストリンであり、例えばニュージャ
ージー、ブリッジウオーターのNational St
arch and Chemical Corpora
tionから商標表示Crystal Gumで市販さ
れている。Crystal Gumは、色がホワイト或
はオフホワイトであり、pH約3.0(1%溶液で)及
び比重約1.5を有するタピオカデキストリンと説明さ
れ、水分およそ7%を有する粉末として市販されてい
る。Crystal Gumタピオカデキストリンは、
更に冷水に容易に分散されるが、最適な溶解度を達成す
るには加熱することを要しかつ温度の高い間低粘度を有
することを特徴とする。剥離特性を付与するのに必要
な、ケーシングの内面上に存在するデキストリンの量は
広い範囲にわたって変えることができる。本発明のチュ
ーブラーケーシングは、pHが6より小さい、好ましく
は約5.5より小さい、最も好ましくは約5.0より小
さい液薫処理したケーシングに関して存在するような酸
性ケーシング環境において可剥性の増大をもたらす程の
デキストリンを含有するのが普通である。適したデキス
トリンの量は、0.10〜約1.0mg/ケーシング
(食品接触面)1in2 (0.016〜0.155mg/c
m2)、好ましくは約0.20〜約0.70mg/in2(0.
031〜0.109mg/cm2)、最も好ましくは約0.3
0〜約0.50mg/in2(0.047〜0.078mg/c
m2)の範囲である。デキストリンの量が少ない程、酸性
ケーシングの可剥性に与える利点は減少する。1.0mg
/in2より多い量を用いても実施可能と考えられるが、加
工或は凝集性やひだ解き力のようなひだ寄せスチック特
性にマイナスの影響を与え得る。
【0020】本発明に従う発明のコーティング組成物の
好ましい成分はレシチンである。レシチンはリン酸のコ
リンエステルに結合されたステアリン酸、パルミチン酸
及びオレイン酸のジグリセリドの混合物である。最も市
販されているレシチンは大豆由来の天然産リン脂質の混
合物である。代表的な大豆レシチンは下記の酸をおおよ
そのパーセンテージで含む:パルミチン酸(12%)、
ステアリン酸(4%)、パルミトレイン酸(9%)、オ
レイン酸(10%)、リノール酸(55%)、リノリン
酸(4%)及びアラキドン酸を含むC20〜C22酸(6
%)。レシチンは抗プリーツロック剤であり、また湿潤
及び乳化の両方の性質を有する界面活性剤としても作用
することができる。レシチンは、またケーシングの可剥
性を助成することができる。レシチンは剥離助剤、分散
剤、潤滑剤、軟化剤として機能しかつ種々の食品産業用
途において粘度を調整することが知られている。レシチ
ンは両性乳化剤である。本明細書中で用いる通りの「レ
シチン」なる用語は、未置換のレシチン及び化学的手段
で改質した置換されたレシチンの両方を含む。適したレ
シチンはインジアナ、ホートウエインのCentral
Soya Co.、Inc.から商標表示Centr
olex−P 6420で市販されている。Centr
olex−P 6420は、アセトン不溶性リン脂質を
最少約97%有する食品グレードの、本質的に油の存在
しない、水分散性かつ油溶性の粒状の大豆由来のレシチ
ンとして市販されている。Centrolex−P 6
420は更に下記に記載されている:Central
Soyaからの「Specification for
CentrolexTMP、Granular Soy
bean Lecithin(Product Cod
e 6420)」なる表題の製品パンフレット(198
8、8月1日)及び「The LecithinBoo
k」なる表題の小雑誌(1989、12月、Centr
al SoyaCo.、Inc.)。上記のパンフレッ
ト及び小雑誌を本明細書中に援用する。
【0021】レシチンは、本発明において抗プリーツロ
ック剤としてもしくはおそらく剥離剤を増進する或は増
強するために用い得るので、ケーシングの内面上に存在
するレシチンの量は広い範囲にわたって変えることがで
きる。本発明の好ましいチューブラーケーシングは、レ
シチンを十分に含有して可剥性及びひだ解き力に有利な
影響を与えるのが普通である。水溶性セルロースエーテ
ル、デキストリン及びレシチンと、特に鉱油のような抗
プリーツロック剤及びエトキシル化モノグリセリドのよ
うな界面活性剤との組合せは、特に7より低いpH値
で、レシチン及びデキストリンの無い組成物に比べて、
可剥性の向上を示し得る。デキストリンとレシチンとの
組合せは相乗的に可剥性を向上させる作用をすることが
できる。レシチンの適した量は約0.05〜0.50mg
/in2(0.007〜0.078mg/cm2)或はそれ以上、
好ましくは約0.1〜約0.2mg/in2(0.016〜
0.031mg/cm2)の範囲になることができる。水溶性
セルロースエーテルに混和して本発明のケーシングを作
るのに用いるために適した抗プリーツロック剤は下記を
含む:鉱油、植物油及び動物油を含む合成、天然及び改
質油、例えば室温で通常液体の或は融点が約100°F
(38℃)より低い精製動物及び植物油、食品グレード
の鉱油、シリコーン油及び中鎖トリグリセリド。レシチ
ンのような物質もまた抗プリーツロック剤として適して
いる。媒質溶液中に分散状態の或はこの形で入れること
ができる物質が適していることが認められた。このタイ
プの物質の代表は、例えばヒマシ油或は鉱油の水性エマ
ルジョンである。抗プリーツロック剤として特に適しか
つ好ましいのは鉱油である。「抗プリーツロック剤」な
る用語を用いることは、ひだ寄せしたケーシングスチッ
クのプリーツが互いに過度に密着し、それでケーシング
をひだ解き及び充填する間にピンホール、裂け目或は破
断を生じて損傷する傾向を最小にすることによって、プ
リーツのひだ解きを促進させることができる物質を意味
する。抗プリーツロック剤は、好ましくは、ひだ解きす
る前にプリーツの密着を助成することが知られているカ
ルボキシメチルセルロースのような水溶性セルロースエ
ーテルの存在において有効である。
【0022】ひだ解きを助成しかつひだ解き力を減少さ
せるために、鉱油のような抗プリーツロック剤を適当な
量でケーシングの内面に存在させる。抗プリーツロック
剤、好ましくは鉱油の適した量は、約0.05〜約0.
3mg/in2(0.008〜0.047mg/cm2)或はそれ以
上の範囲になることができ、好ましくは0.1〜0.2
mg/in2(0.016〜0.031mg/cm2)である。更
に、油或はレシチンを潤滑剤としてケーシング作業の外
面に加えてひだ寄せを容易にしてもよい。潤滑剤は、ひ
だ寄せ作業の間、例えばケーシングがひだ寄せギヤーを
通過する際に、ケーシングの引き裂き、破損及びピンホ
ールを防止するのを助成する。外面に適用する潤滑剤の
適した量は約0.3〜1.20mg/in2(0.047〜
0.186mg/cm2)或はそれ以上まで、好ましくは約
0.6〜0.8mg/in2(0.093〜0.124mg/c
m2)の範囲になることができる。潤滑剤の量をそれ以上
多くすることは通常不必要であり、油状のケーシングを
生じて追加の利点が殆ど或は何ら無く、量をそれ以上少
なくして用いることは破損、ピンホール、引き裂き或は
その他のひだ寄せ欠点の可能性を増大させる。本発明の
コーティング組成物において用いるのに適した界面活性
剤は、セルロース系ケーシング表面について湿潤剤とし
て及び/又は油について乳化剤として作用し、それで界
面活性剤がコーティング組成物のセルロース系ケーシン
グ表面全体に渡る分散を助成するようなそれらの界面活
性剤を含む。適した界面活性剤の例は下記を含み、これ
らに限定されない:水分散性或は少なくとも一部水溶性
の界面活性剤、例えば脂肪酸或は部分脂肪酸エステルの
アルキレンオキシド付加体、例えばアンヒドロソルビト
ール、グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリト
リトール及びグルコシドのようなポリオールのエトキシ
ル化脂肪酸部分エステル、並びにエトキシル化モノグリ
セリド、ソルビタントリオレエート、レシチン、及び脂
肪族ポリオキシエチレンエーテル、例えばポリオキシエ
チレン(23)ラウリルエーテル。
【0023】好ましい界面活性剤は下記を含む:ポリオ
キシエチレンソルビタン脂肪酸エステル或はこれらの混
合物、例えばTween80(ポリオキシエチレン20
ソルビタンモノオレエート)のような商標表示Twee
nで販売されているもの(デラウエア、ウイルミントン
のICI Americas Inc.から市販されて
いる)、エトキシル化モノグリセリド或はこれらの混合
物、例えば商標表示Mazol80MG Kで販売され
ているもの(イリノイ、ガーニーのMazerChem
ical、Inc.から市販されている)、ソルビタン
トリオレエート(ICI Americas Inc.
から商標表示Span85で市販されている)、及びレ
シチン。特に好ましい界面活性剤はエトキシル化モノグ
リセリド、例えば商標表示Mazol80MGKの混合
物である。いくつかの界面活性剤、例えばレシチン及び
Tween80は、また抗プリーツロック剤としても作
用することが知られている。ケーシング面を湿潤させか
つ抗プリーツロック剤、特に油を分散させるのを助成す
るため、並びに種々の溶解度の成分を含有する剥離助剤
組成物を乳化及び/または安定化するために、界面活性
剤、例えばエトキシル化モノグリセリド(Mazol8
0)の混合物の適した量がケーシングの内面上に存在す
るのがよい。界面活性剤の適した量は約0.005〜約
0.06mg/in2(0.0008〜0.0093mg/cm2
の範囲になり得 、好ましくはMazol80のような
エトキシル化モノグリセリドの界面活性剤について約
0.01〜0.02mg/in2(0.002〜0.003mg
/cm2)の範囲になり得る。界面活性剤が少な過ぎると、
ケーシング表面上のコーティング組成物の分布が不均一
になり、界面活性剤の増大は、費用が増加し或はひだ寄
せスチックの凝集性、ひだ解き力及び真直度のようなひ
だ寄せスチック特性に悪影響を与える可能性があるのに
対し、それ以上の利点は大きく低下するものと考えられ
る。
【0024】ひだ寄せケーシングスチックの製造及び種
々のタイプの食品の加工において、特にひだ寄せ及び充
填作業において高速自動装置を採用する場合に、用いる
ためのひだ寄せケーシングスチックの適性に影響を与え
る因子は数多く知られている。例えば、ひだ寄せプロセ
スの間に水をケーシングに加える場合に、ケーシングが
水を過剰量吸収するとひだ寄せマンドレル上でケーシン
グの焼き付けを引き起こし、ケーシングのそれ以上の加
工を、不可能にさせるでないにしても、極めて困難にさ
せ得ることが知られている。また、水を過剰に添加する
ことはひだ寄せケーシングの膨潤を引き起こしてひだ寄
せスチックの、特に長さの「伸び」に至り得、種々の長
さ或は真直度の不均一なひだ寄せスチックを形成し得
る。しかし、水の添加はひだ寄せ作業を容易にさせ得る
可塑剤として作用することの利点を有する。従って、例
えばチューブラーケーシングをひだ寄せ作業の直前或は
間にひだ寄せマンドレル上を通しながら、本明細書中に
記載するコーティング組成物を塗布することを望む場
合、ケーシングの内面を水溶性セルロースエーテル及び
デキストリンで処理しながら塗布するコーティング組成
物の量を調節してケーシングに加える水の量を制限す
る。
【0025】過剰のコーティング組成物が失われかつ無
駄にされないために或はひだ寄せスチックの局部領域に
蓄積して悪影響を生じないために、ケーシングが吸収す
ることができるよりも多くのコーティング組成物を塗布
するのを避けるのが有利である。水溶性セルロースエー
テルを好ましくは少なくとも約.05重量%の量で含有
しかつデキストリンを好ましくは少なくとも2%の量で
含有し、並びに必要に応じてかつ好ましくはレシチンを
好ましくは少なくとも約1%の量で含有するコーティン
グ組成物を約6mg/in2(0.93mg/cm2)以下の量で、
好ましくは約5mg/in2(0.78mg/cm2)以下の量でチ
ューブラーケーシングの内面に塗布するのが普通であ
る。コーティング組成物の塗布は、更に、ケーシングの
表面に塗布する水を約5mg/in2(0.78mg/cm2)より
少なくし、セルロースエーテル少なくとも約0.001
mg/in2(0.0002mg/cm2)、好ましくは約0.03
〜0.07mg/in2(0.005〜0.011mg/cm2)、
デキストリン少なくとも約0.1mg/in2(0.0155
mg/cm2)、好ましくは少なくとも約0.2mg/in2(0.
031mg/cm2)及び必要に応じてであるが好ましくはレ
シチン少なくとも約0.05mg/in2(0.008mg/c
m2)、一層好ましくは少なくとも約0.1mg/in2(0.
0155mg/cm2)をケーシングの内面に塗布するように
調節すべきである。ひだ寄せした後のケーシングは無水
セルロースを基準にして約25〜50重量%、液薫処理
したケーシングについて好ましくは約30〜40%の適
した水分を有すべきである。ケーシングの脆性は、水分
が減少するにつれて増大しかつひだ寄せ後の伸びを受け
る湾曲した、不均一な及び/又は膨潤したひだ寄せスチ
ックを生じる傾向は、水分レベルが大きくなるにつれて
増大する。
【0026】例えばウインナソーセージのような生成物
の製造において使用する自動食品充填装置に関して用い
るひだ寄せケーシングスチックの適正に影響を与えるの
に特に重要であることが知られている別の因子は、自立
性品としてのひだ寄せスチックの耐久性或は凝集性であ
る。充填装置に装着する前のひだ寄せスチックの脱離或
はくずれはスチックを使用するのに不適当なものにさせ
得る。従って、コーティングをひだ寄せケーシングスチ
ックに形成するつもりのチューブラー食品ケーシングに
塗布するような処理は、凝集性に与える影響に鑑みて考
慮しなければならない。このようなコーティングは、有
利なことに、ひだ寄せした直後から輸送及び最終使用を
通して結合を保ち、同時にひだ寄せケーシングを充填作
業中孔或は引き裂きのような欠陥を生じないでかつ過度
の力を要しないで、それでかかる欠陥を最少にして、容
易にひだ解きするのを可能にさせる程の凝集性を有する
ケーシングのひだ寄せスチックを形成するのを助成す
る。下記は本発明のひだ寄せケーシングスチックの重要
なこの特性を求めるために使用する凝集性の記述であ
る。
【0027】凝集力試験法 ケーシングスチックの凝集力(COH)は、スチックの
破断点における曲げモーメントをインチ−ポンドで測定
することによって求める。ケーシングスチックを、ベー
スプレート上に固定しかつ試験するケーシングスチック
の長さの約80〜90%の間隔(D)離した2つのVノ
ッチ付き支持ブラケットで支える。Vノッチ付き支柱を
D−4インチ(10cm)の間隔開けさせた加圧部材を
ケーシングスチックの上面に中央で下げる。加圧部材の
中央に固定したフォースゲイジ(例えば、「Hold
at Maximum Device」を有するCha
tillon Digital Force Gaug
e、Model DFG−10)を約8 1/2インチ/分
(22cm/分)の一定速度で下げて、下方向圧力を与
える。力を、ケーシングスチックが破断するまで漸増し
て加える。ポンドで表わす最大力の読みPを書き留め
る。装置での破断点におけるインチ−ポンドで表わす曲
げモーメントはP/2×2インチに等しく、これより力
の読みPはケーシングスチックを破断する曲げモーメン
トのインチ−ポンドに一致する。ひだ寄せの時から充填
機での使用までの通常のパッケイジ及び取扱作業に耐え
るのに十分な集結性のひだ寄せスチックをもたらすの
に、凝集力少なくとも約1.0インチーポンド(1.2
cmkg)を必要とするのが普通であり、凝集力は少なくと
も約2.0インチーポンド(2.3cmkg)が望ましく、
少なくとも約2.5インチーポンド(2.9cmkg)が特
に適しており、少なくとも3.0インチーポンド(3.
5cmkg)を達成するのが好ましい。自動食品充填装置に
関して使用するためのひだ寄せスチックの適性に影響を
与えるのに重要な別の因子はケーシングをひだ解きする
のに要するひだ解き力である。必要とするひだ解き力が
過大ならば、ひだ解きする間にケーシングの引き裂きが
生じる。本発明の被覆ケーシングを評価するのに、下記
に説明する通りのひだ解き力試験を採用した。
【0028】ひだ解き力試験 本試験は、選定したケーシングのスチックを、充填する
方向にひだ解きするのに必要とする力を求めるのに用い
た。使用した装置は下記からなる:フォースゲイジ(例
えば、Model DFG−2、Chatillon
DigitalForce Gauge、0から2ポン
ド(0.91kg)まで0.001lb.(0.000
45kg)の増分で測定する)及びケーシングをひだ寄
せスチックから引っ張りかつひだ解きするのに用いる付
属の巻き取り手段を有するプーリー。この装置を使用し
て、ケーシングスチックを一定速度約60インチ/分
(150cm/分)で引っ張りかつひだ解きする。ひだ
解き力試験についての試験手順は下記の工程からなる: (a)選定したひだ寄せスチックから、スチックの開
端、中間及び閉端からおよそ2インチ(3cm)のサン
プルを取り出す。 (b)各々のスチックサンプルの閉端配置部分を手でお
よそ1インチ(2.5cm)ひだ解きする。次いで、各
々のスチックの開端配置部分(コーン部分)を接着テー
プで巻付けてケーシングがそのコーン部分でひだ解きし
ないのを確実にしかつとめるためのタブとする。 (c)スチックのひだ解き部分を、ゲージに取りつけた
スプリングクランプを用いてフォースゲージにとめる。
スチックの他(テープを巻いた)端をプーリーに取り付
けた巻き取り手段にとめる。 (d)巻き取り手段及びプーリー機構を始動してケーシ
ングひだ解きを開始する。チャートレコーダーがフォー
スゲージにかかるひだ解き力の測定値を連続して記録す
る。ひだ寄せスチックの各々のセクションについて得ら
れる最小値を最大値の通りにして平均し、試験を更に2
つのケーシングのスチックに関して繰り返す。得られた
9つの最小値を平均して平均最小ひだ解き力とする。ま
た、測定した9つの最大値を平均して最大ひだ解き力と
して報告する。
【0029】最大ひだ解き力は、充填作業の間にひだ寄
せスチックが破損する公算を示すものである。自動充填
装置を使用して充填する際の高速ひだ解きは、過度に高
いひだ解き力を示すケーシングにおいて、引き裂き、破
損或はピンホールを引き起こしがちである。ケーシング
の実際のひだ解き力は、ケーシング直径、ひだ寄せプリ
ーツのタイプ及び寸法のような良く知られたパラメー
タ、並びにケーシング上のコーティングの存在、タイプ
及び量に応じて変わる。本発明は、次の実施例と共に考
慮すると一層明らかになるだろうが、これらの実施例
は、本発明を単に例示するものとして提供されており、
いかなる点においても本発明を限定するものではない。
特に記していなければ、すべての部数及び百分率は重量
比である。
【0030】
【実施例】例1〜8 ワーリングブレンダーにおいて水溶性ナトリウムカルボ
キシメチルセルロース( CMC)(米国デラウエア州ウイ
ルミントン所在のハーキュルス・インコーポレーテッド
から商品名「Cellulose Gum 7LF」の下に市場で入手可
能) 及び脱イオン水を混合し、次いでその溶解したCM
Cに、予め鉱油中に溶解させそしてエトキシル化モノグ
リセリド乳化剤( 米国イリノイ州グルニー所在のメイザ
ー・ケミカル・インコーポレーテッドから商品名「Mazo
l 80 MG K 」の下に市場で入手可能) を混合したレシチ
ン( 米国インデイアナ州フォート・ウエイン所在のセン
トラル・ソヤ・カンパニー・インコーポレーテッドから
商品名「Centrolex −P6420」の下に市場で入手可能)
を加えることによって例1〜4のための被覆組成物を調
製した。この混合物を激しく混合し、そして予め脱イオ
ン水中に約180°F(82℃) への加熱で分散させた
タピオカデキストリン( 米国ニュージャージー州ブリッ
ジウオータート所在のナショナル・スターチ・アンド・
ケミカル・コーポレーションから商品名「Crystal Gum
」の下に市場で入手可能) に加えた。混合物全体を分
散器において十分に混合し次いで一晩放置して脱気さ
せ、そして使用前に混合物を再分散させるために20rp
m で1.5〜2時間徐々に分散させた。例5〜8でも同
様にして調製したが、但し例5〜8ではレシチンを含め
なかった。例6〜8では、タピオカデキストリンを含め
なかった。また、例8では、「Mazol 80 MG K 」の代わ
りにポリオキシエチレン20ソルビタンモノオレエート
( 米国デラウエア州ウイルミントン所在のICI アメリカ
ズ・インコーポレーテッドから商品名「Tween 80」の下
に市場で入手可能) を用いた。例1〜8の各被覆につい
て各成分の組成重量%を表2に記載するが、ここで各組
成物の残部は水である。
【0031】
【表2】
【0032】これらの例のケーシングの製造には、ビス
コースから工業的に製造した約1.3in( 3. 3cm) の
扁平幅を有する非フィブラス再生セルロースケーシング
を用いた。これらのケーシングは、薫製色及び風味が転
移可能なケーシングにするために酸性で濃厚化したター
ル減少燻煙液( 例えば、米国特許第4,356,218
号、同4,511613号及び同4,511613号を
参照されたい) で上記の如くして処理され、またケーシ
ングの変色や黒点形成を抑制するために燐酸塩で処理さ
れた。これらのケーシングを巻取材として約4か月間保
持し、次いで米国特許第2,984,574号に開示さ
れると同様の装置で米国特許第4,818,551号に
開示されると同様の方法によってひだ付けした。チュー
ブラーセルロースケーシングの各長尺物がひだ付けされ
つつあるときに、ひだ付けマンドレルに膨張空気の流れ
と共に特定の被覆組成物を計量流入することによって適
用した。例1〜3及び5〜8では適用量はケーシング1
in2 当り被覆組成物約4.82mg (0.747mg/cm2)
であり、そして例4では適用量はケーシング1in2当り
被覆組成物約3.75mg (0.581mg/cm2) であっ
た。得られた例1〜3及び5〜8のひだ付被覆ケーシン
グは、約41〜46%の含水量を有していた。例4のも
のは、約36%の含水量を有していた。
【0033】ひだ解きしたケーシングの40in (102
cm) 長尺物を小さい断片に切断し、その断片をフラスコ
において25mlの脱イオン水と一緒に激しく振盪してか
ら20分間放置し次いで更に振盪を行なうことによっ
て、各例のケーシングについてpHを測定した。次いで、
液中のケーシング断片を沈降させた後に、pHメーターを
使用してpHを測定した。そのpH結果は、表2に記載され
ている。
【0034】ひだ付けして室温で貯蔵してから約1か月
後にpHを測定した。また、約55℃で約2週間加熱熟成
させてから約1.5か月後にpHを測定した。再び、ひだ
付けして室温で貯蔵してから約4か月後にpHを測定し
た。これらのpH結果は、特に高められた温度では時間の
経過と共に燻煙液処理ケーシングのpHが初期の値から低
下しそしてケーシングがより酸性になることを示してい
る。
【0035】粘着性並びに最小ひだ解き力及び最大ひだ
解き力を含めてケーシングのひだ付スティックの物理的
特性を初期( ひだ付けしてから1〜3日後) において測
定した。また、ひだ付けしてから約3か月後にひだ解き
力を測定した。その結果は表2に記載されている。ひだ
解き力は、±0.05 lb (0.02kg)の一般的有
意性で百分の一のところで端数のないようにされた。例
1〜5及び比較例6〜8のすべてにおいて、ひだ付けし
てから約3日後に測定したときに優秀な初期粘着性を持
つひだ付スティックが形成された。本発明の被覆ケーシ
ングはすべて良好な最小ひだ解き力を有し、例1〜4で
は初期及び3か月後の両方において比較例7〜8の値よ
りも低かった。本発明の実施例及び比較例のすべてにお
いて初期最大ひだ解き力は同様であったが、但し、本発
明の例3の初期最大ひだ解き力は有意に低く、これに対
して比較例7の値は有意に且つ望ましくない程高かっ
た。ひだ付けしてから3か月後にはひだ解き力は増大す
る傾向があったけれども、本発明の例1、2及び4は、
比較例と比較して値がほとんど変化せずに極めて良好な
安定性を有していた。特に、本発明の例1の初期及び3
か月試験データは、試験したケーシングについて極めて
安定な最小ひだ解き力及び最大ひだ解き力値を示してい
る。このような安定性は、製造時期の異なるケーシング
の変動を回避し、これによってユーザーが充填操作で様
々な製造時期のケーシングを用いて均一な寸法のソーセ
ージを製造することができるようにするのに望ましい。
約1.3in( 3.3cm) の扁平幅を有する非繊維質燻煙
液処理セルロースケーシングについて言えば、約0.8
lb (0.4kg)よりも小さい平均最大ひだ解き力が
好ましい。本発明の例1〜4はすべて良好なひだ解き力
値を有し、そして例5の初期値も良好である。レシチン
及びデキストリンがひだ解き力に及ぼす影響は、例2を
5とそして5を6とそれぞれ比較することによって直接
知ることができる。レシチンの除去は、デキストリンの
添加のようにひだ解き力を実質上増大する。
【0036】調理したフランクフルトソーセージからの
上記ケーシングの剥離性を2か月時点において試験し
た。これは、表2に記載の組成物で被覆されたひだ付燻
煙液処理ケーシングを充填し次いでケーシングを手で剥
離することによって行われた。被覆したひだ付ケーシン
グに手動テーブル型充填機を使用して高コラーゲン含量
フランクフルート型肉エマルジョンを充填しそしてケー
シングを手で捩ることによって結節を形成した。次い
で、充填したケーシングを82℃の炉に約2時間入れた
後にその調理したケーシング入りのソーセージを室温の
脱イオン水を収容するトレーに2〜3分間入れてから1
0%塩水氷水浴( 約0℃) において剥離するまで冷却し
た。浴から取り出した後、各結節のケーシングを剃刀で
縦に切り目を付けそしてケーシングを剥し取った。各試
料についてケーシングの剥離性を評価し、そしてケーシ
ングに対する肉の接着力を打破するのに評価者の親指と
他の指との間でケーシング入りのフランクフルトソーセ
ージを回転させることによる作業又は操作がどれだけ多
く必要とされるかに基づいて0.5点ずつ増加させて1
〜5の数を与えた。評価者は、ソーセージ肉に対してケ
ーシングの引裂又は粘着の如き損傷を与えずに肉表面か
らケーシングの内面を剥すことを試みた。各試料につい
て5つのケーシング入り結節を評価し、そして表2には
その平均値が0.5近くまで報告されている。用いた評
点系は、次の如くであった。 5 作業しなくとも肉表面からケーシングが直ちに剥離 4 僅かな量の作業で剥離 3 いくらかの作業でケーシングが剥離。剥離したケー
シングは肉を含まない。 2 多くの作業でケーシングが剥離。剥離したケーシン
グにはいくらかの肉が付着している場合がある。 1 ケーシングは肉に付着し、剥離しない。
【0037】また、ひだ付被覆ケーシングを、ひだ付け
してから1か月後に工業用充填機及び高速度剥離機で剥
離性について試験した。牛肉や豚肉のそぎ肉及び高含量
のコラーゲン質材料を含有する処方物から調製したフラ
ンクフルト型肉エマルジョンをひだ付ケーシング長尺物
に充填し、結節してフランクフルトソーセージにし、そ
して通常の操作及び装置を使用して燻煙室で調理した。
調理間には、追加的な燻煙は全く加えなかった。充填
は、商標名「Supermatic RT 7 」充填機( 米国アイオワ
州デス・モイネス所在のタウンゼンド・エンジニアリン
グ・カンパニーから入手可能) で行われた。一般には、
使用したプロセスサイクルは、約20%の相対湿度を維
持しながら燻煙室の温度を約140°F( 60℃) から
約180°F( 82℃) に向上させた約30分の期間よ
りなっていた。燻煙室の温度は、約180°F( 82
℃) で20%の相対湿度下にケーシング入りフランクフ
ルトソーセージの試験試料の内部温度が160°F( 7
1℃) に達するまで維持され、このときに調理済みケー
シング入りフランクフルトソーセージは燻煙室において
水道水で10分間シャワーを浴びせられた。次いで、燻
煙室から調理済みのシャワーを浴びせたケーシング入り
フランクフルトソーセージを取り出し、そして塩水シャ
ワーにおいて10分間の冷却処理を行った。塩水冷却機
から調理済みのシャワーを浴びせた冷却フランクフルト
ソーセージケーシングを取り出し、氷水を入れたトレー
に入れ、次いで調理済みの食品からのケーシングの高速
度除去を行うために商標名「Ranger Apollo 」剥離機(
米国アイオワ州デス・モイネス所在のタウンゼンド・エ
ンジニアリング・カンパニーから入手可能) に供給し
た。剥離試験の結果は、表2に記載されている。剥離性
は、剥離操作を施したフランクフルトソーセージ結節の
総数に対して剥離したフランクフルトソーセージ結節の
数の百分率( 即ち、100%は、すべてのフランクフル
トソーセージ結節からケーシング全体が剥離されそして
その剥離したケーシングが肉を含まないことを示す) と
して報告されている。各試料について、少なくとも40
0個の結節が充填されそして剥離機に供給された。
【0038】例1、2及び8についてひだ付けしてから
3か月後( 押出及び燻煙液の被覆から約7か月後) に上
記の1か月剥離試験と同様な条件下に上記の1か月剥離
試験を反復したが、但し、各例について追加的なケーシ
ング試料に対してひだ付けから3か月間の間に高められ
た温度( 約55℃) での貯蔵を約1週間施した。それ故
に、全3か月期間室温で熟成されたケーシングの剥離性
は、3か月熟成期間が約55℃で約1週間の貯蔵を含む
同様のケーシングに匹敵した。その結果は、表2に報告
されている。
【0039】例1、2及び8についてひだ付けしてから
5か月後( 押出及び燻煙液の被覆から約9か月後) に上
記の1か月剥離試験を反復した。この試験は上記の1か
月試験と同様の条件下に行われたが、但し、用いた充填
機は、商標名「FrankamaticDB-27 」充填機( 米国アイ
オワ州デス・モイネス所在のタウンゼンド・エンジニア
リング・カンパニーから入手可能) であった。
【0040】表2の剥離試験データの比較から、本発明
の耐酸性被覆ケーシングは向上した剥離性を提供するこ
とが分かる。ひだ付けしそして室温貯蔵してから1か月
後に行った高速度機械剥離試験によれば、実施例及び比
較例のすべてにおいて99〜100%の剥離性が示され
た。本発明の優秀な剥離性は、更に熟成させたときに行
った試験において明白である。即ち、ひだ付けしてから
2か月後に行った手剥離試験において、本発明のケーシ
ング( 例1〜5) はすべて、剥離性が比較例6〜8のす
べてよりも優秀であると評価された。特に、レシチンを
含有する例1〜4は、極めて良好から優秀な剥離性を示
した。第二の高速度機械剥離試験( 本発明の例1及び2
並びに比較例8についてひだ付けしてから約3か月後に
行われた) によって、本発明の被覆を有する熟成したひ
だ付ケーシングの剥離性は、比較例8のものよりもかな
り優れていることが確認された。このことは、室温で貯
蔵された試料について、また貯蔵期間が約55℃で約1
週間の加熱熟成期間を含んだ試料についても示された。
ひだ付けしてから室温で5か月間貯蔵したケーシングに
ついて追加的な剥離試験を行った。この5か月試験で
は、本発明の例1及び2のケーシングは、比較例8のケ
ーシングよりも3〜4倍速い速度で機械で剥離した。
【0041】比較例6では、ケーシングに対して単位表
面積当り例1〜5と同様な量のCMCで水溶性セルロー
スエーテルが適用された。更に、比較例6の組成物中の
他の成分は、例6がデキストリン又はレシチンを含有し
なかったことを除いて例1〜5と同様のものであった。
例6は、2か月手剥離試験によって示されるように貧弱
な剥離性を有していた。比較例7は、カルボキシメチル
セルロース (CMC)の量が増加されたことを除いて比
較例6と同様なものであった。この2か月手剥離試験
は、CMCの量を増加させると剥離性及び粘着性が向上
することを示しているが、しかしひだ解き力は望ましく
ない程高くなり、これは充填操作間にピンホール、引裂
及び破断の増加をもたらす可能性がある。比較例7の向
上した剥離性は、比較例7よりも低いひだ解き力を有す
る本発明の実施例1〜5のものよりもなお劣っていた。
比較例8では、比較例7のものと同様な被覆組成物が用
いられたが、但し、表面活性剤( Mazol 80) がポリソル
ベート80 ( Tween 80)で置き換えられそしてこの異な
る表面活性剤がより多くの量で用いられた。比較例8
は、良好な粘着性及び受入れ可能なひだ解き力( この値
は、比較例7のものよりも低下された) を有していた。
しかしながら、比較例8の被覆ケーシングの剥離性は、
2か月手剥離試験並びに3及び5か月機械剥離試験で示
されるように本発明の被覆ケーシングよりもかなり劣っ
ていた。
【0042】上記の試験によれば、水溶性セルロースエ
ーテル及びデキストリン( 好ましくはレシチンも) を含
有する本発明のケーシングは、特にケーシングが酸性で
ある特に5.0よりも低いpHであるときに向上した剥離
性を有することが例示されている。
【0043】本発明の例1〜5特にレシチンを含有した
例1〜4のケーシングは、酸性ケーシングとして望まし
い程低いひだ解き力と優秀な粘着力及び極めて良好から
優秀な剥離性との優れた組合せを示す。これとは対照を
なして、比較例は、望ましくない程低い剥離性そして例
7では望ましくない程高いひだ解き力を有する。
【0044】例9〜14 例9〜14は、ケーシングの剥離剤としてのレシチンの
効果を調べる比較例(本発明の実施例ではない) であ
る。すべての例に対して同様の再生セルロースケーシン
グが使用されたが、但し、例9〜12は鉱油と表面活性
剤( Mazol 80) と保湿剤( プロピレングリコール) との
水性分散液で被覆され、これに対して例13及び14は
水溶性セルロースエーテル剥離助剤( CMC) を追加的
に含有していたがしかしプロピレングリコールを含有し
ていなかった。例11、12及び14はひだ付け操作に
先立ってタール減少燻煙液溶液で処理され、これに対し
て上記の水性分散液はひだ付け操作間にひだ付けマンド
レルによってケーシングに加えられた。レシチンは、水
性分散液の約2重量%の量で例10及び12のケーシン
グに加えられた。例9〜14の被覆ケーシングは、肉エ
マルジョンで約22mmの直径まで同様にして充填され、
冷却され、そしてCMC含有剥離助剤を被覆したケーシ
ングの剥離に対して最適化された条件下で剥離された。
4つのケーシングのひだ付スティックを充填し、そして
機械剥離操作を施した。各例について剥離性の平均%を
表3に記載する。
【0045】
【表3】
【0046】例9〜14を比較すると、CMCを含有し
ないレシチンは、通例のケーシング又は燻煙液処理ケー
シングのどちらに対しても剥離助剤として作用しないこ
とが示されている。先の例1〜5には、デキストリン及
びCMCの如き水溶性セルロースエーテルと組み合わせ
たレシチンは、デキストリン及び水溶性セルロースエー
テル剥離助剤で被覆されたケーシングの剥離性を高める
ことができることが示されている。
【0047】例15〜16 例1〜8について先に記載した手剥離試験と同様の実験
室的剥離試験を行った。例15〜16では、ひだ付け間
にひだ付けマンドレルを通じて吹き付けることによって
菅状体の内面を被覆するために、表4に記載の組成の水
性分散液を使用してタール減少燻煙液処理ケーシングを
同様にして調製しそしてひだ付けした。ひだ付けしてか
ら1週間で、例1〜8に記載の操作に従ってこれらの被
覆ひだ付ケーシングを充填し、冷却しそして剥離した。
ケーシングに入れられたフランクフルトソーセージの剥
離性を調べ、そして例1〜5について先に記載した如し
て1〜5の尺度で評価した。結果を表4に記載する。
【0048】
【表4】
【0049】本発明の実施例は両方とも実験室的剥離試
験において優秀な剥離性を示し、特にレシチンを含有す
る例は顕著な剥離性を示し、そしてケーシングからフラ
ンクフルトソーセージ表面への僅かに暗色の燻煙液の移
行をも示した。
【0050】上記の説明、実施例及び特許請求の範囲の
記載にかんがみ、当業者には異なる具体例並びに幾多の
変更及び修正が明らかになるであろうが、これらの具体
例並びに変更及び修正は、特許請求の範囲によって規定
される本発明の範囲内に包含されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 23/00 C08K 5/521 C08L 1/26 LAF

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーティングを内面上に高速機械可剥性
    ケーシングとする程の量で有するケーシングを含み、コ
    ーティングは水溶性セルロースエーテル及びデキストリ
    ンを含むチューブラー耐酸性剥離剤被覆食品ケーシン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記コーティングが更にレシチンを含む
    請求項1のケーシング。
  3. 【請求項3】 前記コーティングが更に抗プリーツロッ
    ク剤を含む請求項1のケーシング。
  4. 【請求項4】 前記コーティングが更に界面活性剤を含
    む請求項3のケーシング。
  5. 【請求項5】 無水セルロースを基準にして少なくとも
    25重量%の水分を有する請求項1のケーシング。
  6. 【請求項6】 前記セルロースエーテルが少なくとも
    0.0002mg/cm(0.001mg/in
    の量で存在し、前記デキストリンが少なくとも0.01
    6mg/cm(0.10mg/in)の量で存在
    し、前記レシチンが0.008〜0.077mg/m
    (0.05〜0.50mg/in)の量で存在し、前
    記抗プリーツロック剤が少なくとも0.008mg/c
    (0.05mg/in)の量で存在する(すべて
    の量は被覆ケーシング表面積を基準とする)請求項1、
    2又は3のケーシング。
  7. 【請求項7】 前記コーティングが水溶性セルロースエ
    ーテル、油、界面活性剤、デキストリン及びレシチンの
    混合物を機械剥離可能なケーシングに耐酸性コーティン
    グを付与する程の量で含み、中で食品を加工するのに適
    した請求項1、2又は3のケーシング。
  8. 【請求項8】 6.0より小さいpHを有する請求項1
    のケーシング。
  9. 【請求項9】 液薫を含有する請求項1のケーシング。
  10. 【請求項10】 前記液薫がタールの減少した液薫であ
    る請求項9のケーシング。
  11. 【請求項11】 ケーシング内表面6.45cm(1
    in)当り少なくとも2mgのタールの減少した液薫
    成分を含有する請求項10のケーシング。
  12. 【請求項12】 再生セルロースを含む請求項1のケー
    シング。
  13. 【請求項13】 ひだ寄せスチックの形状である請求項
    1のケーシング。
  14. 【請求項14】 前記ひだ寄せスチックが凝集値少なく
    とも1.0を有する請求項13のケーシング。
JP3196137A 1990-07-11 1991-07-11 耐酸性可剥性ケーシング Expired - Lifetime JPH08862B2 (ja)

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