JPH088921Y2 - 自動車のリヤクォータ部のベルトアンカ取付部構造 - Google Patents

自動車のリヤクォータ部のベルトアンカ取付部構造

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JPH088921Y2
JPH088921Y2 JP12291890U JP12291890U JPH088921Y2 JP H088921 Y2 JPH088921 Y2 JP H088921Y2 JP 12291890 U JP12291890 U JP 12291890U JP 12291890 U JP12291890 U JP 12291890U JP H088921 Y2 JPH088921 Y2 JP H088921Y2
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聖陽 前田
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のリヤクォータ部に3点式シートベ
ルト取付用のシートベルトアンカリインホースメントが
取り付けられるベルトアンカ取付部構造に係り、詳しく
はリヤクオータ部が補強部材としてのブレースを含んで
成立しているリヤクォータ部のベルトアンカ取付部構造
に関する。
(従来の技術) リヤシートの乗員拘束装置として、3点式シートベル
トを備える自動車では、リヤクォータ部にシートベルト
取付用のベルトアンカリインホースメントをスポット溶
接によって固定することが行われている。その場合の取
付部構造は、一般に第6図に示す如くベルトアンカリイ
ンホースメント14をリヤクォータ部のオープニング(ク
ォータパネルとルーフサイドインナパネルの溶接フラン
ジ部)の内側のみで溶接する場合と、第7図に示す如く
ベルトアンカリインホースメント14をリヤクォータ部の
オープニングを含んで溶接する場合とに大別される。
上記構造のうち、後者の方が前者に比べてシートベル
トの荷重をリヤクォータ部のオープニング側まで分散で
きることから、強度的に有利であることが知られてお
り、そして、後者の場合にあっては、さらに詳しく2通
りの取付部構造が知られている。
1つは、第8図に示すように、ベルトアンカリインホ
ースメント14をクォータパネル11とルーフサイドインナ
パネル12との溶接フランジ部11a,12a間に挟んでの3枚
打ちによるスポット溶接構造である。また、他の1つ
は、第9図に示すように、クォータ部が補強部材として
のブレース13を含んで構成されていて、該ブレース13を
クォータパネル11とルーフサイドインナパネル12の溶接
フランジ部11a,12a間に挟んで3枚打ちでスポット溶接
し、そしてこのブレース13にベルトアンカリインホース
メント14をスポット溶接する構造である。
なお、第6図〜第9図では溶接ポイントを×印で示し
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、前者の第8図に示す構造の場合は、ベルト
アンカリインホースメント14がリヤクォータ部のオープ
ニング、つまりクォータパネル11とルーフサイドインナ
パネル12の溶接フランジ部11a,12aを含んでの溶接構造
であるため、シートベルトの引張りに対して強度的に優
れるという点で有利な反面、ブレース13が存在しない分
だけリヤクォータ部全体の剛性が劣るという点に難点が
ある。
これに対し、後者の第9図に示す構造の場合は、ブレ
ース13の存在によりリヤクォータ部全体の特に車幅方向
に関しての剛性を高めることができるが、ベルトアンカ
リインホースメント14はリヤクォータ部のオープニング
での4枚打ちを避けるためにブレース13にのみ溶接する
構造であるため、シートベルトの引張りに対する強度ア
ップにつながらないという点に問題がある。なお、4枚
打ちでは充分なスポット溶接強度を得ることが困難であ
る。
そこで本考案は、上述したような2通りの構造に見受
けられる相矛盾する不具合を解決することを目的とし、
シートベルトの引張りに対して充分な強度を有し、しか
もリヤクォータ部全体の剛性アップを図る上で有効な自
動車におけるリヤクォータ部のベルトアンカ取付部構造
を提供しようとするものである。
(課題を解決するためにの手段) 上記課題を解決するために、本考案は次のように構成
したものである。
すなわち、本考案に係る自動車のリヤクォータ部のベ
ルトアンカ取付部構造は、箱形断面を形成するクォータ
パネルとルーフサイドインナパネルとの間にブレースと
ベルトアンカリインホースメントを包含してスポット溶
接する構造であって、前記ブレースは縦方向に延びる断
面ほぼチャンネル状でかつ外周縁部に溶接フランジ部を
有する形状に形成されており、該溶接フランジ部は前記
クォータパネルとルーフサイドインナパネルの溶接フラ
ンジ部に挟まれた3枚打ちでスポット溶接されるととも
に、後側の溶接フランジ部には切欠部が形成されてお
り、また前記ベルトアンカリインホースメントはブレー
スとルーフサイドインナパネルとの間に配置されるとと
もに、その後端部が前記ブレースの溶接フランジ部の切
欠部まで延長配置されており、該延長部がクォータパネ
ルとルーフサイドインナの溶接フランジ部に挟まれて3
枚打ちでスポット溶接された構造となっている。
(作用) 上記のように構成された本考案によれば、補強部材と
してのブレースを含んで成立するリヤクォータ部におい
て、ベルトアンカリインホースメントをクォータパネル
とルーフサイドインナパネルの溶接フランジ部を含んで
スポット溶接することが可能となり、このことによりシ
ートベルトの引張力に対して充分な強度が得られる。
一方、ブレース自体はクォータパネルとルーフサイド
インナパネルの溶接フランジを含んでスポット溶接され
るとともに、ベルトアンカリインホースメントよりも外
側に配置されることで縦方向に延びるチャンネル断面形
状を端末まで連続させることができる。つまり、ブレー
スに車幅方向を幅方向とする縦壁を途中で途切れること
なく端末まで連続形成して、結果としてブレースとルー
フサイドインナパネルとで箱形断面を形成することが可
能となり、このことによりリヤクォータ部全体の剛性が
高められる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図〜第5図に基づいて具
体的に説明する。なお、第1図〜第3図ではスポット溶
接ポイントを黒く塗り潰すことで示し、また第4図では
2枚打ちのスポット溶接ポイントを×印で、3枚打ちの
スポット溶接ポイントをで示1図はリヤクォータ部の
ブレースを含む部分の断面を示し、また第2図はベルト
アンカリインホースメントを含む部分の断面を示したも
のであり、自動車のリヤクォータ部は、主としてクォー
タパネル1と、ルーフサイドインナパネル2とにより箱
形断面に形成され、これに、補強部材としてのブレース
3を含んで構成される。そして、リヤシートの乗員拘束
装置として、3点式シートベルトを備える仕様車にあっ
ては、ベルトアンカリインナホースメント4が追加設定
される。
前記ブレース3は、第4図に示すように縦方向に延び
るほぼ断面チャンネル状(又は皿形)に形成されてお
り、車両の前後方向を幅方向とする横壁3aと、車幅方向
を幅方向とする縦壁3bとを有する。また、縦壁3bの外周
縁部には溶接フランジ部3cが形成されるとともに、該溶
接フランジ部3cは第1図に示すように前記クォータパネ
ル1とルーフサイドインナパネル2のオープニング、つ
まり溶接フランジ部1a,2aで挟まれて3枚打ちによるス
ポット溶接となっており、このことによりブレース3と
ルーフサイドインナパネル2とで箱形断面が形成されて
いる。
さらにまた、ブレース3の後側の溶接フランジ部3cの
やや上部寄りにはベルトアンカリインホースメント4の
延長を許容する干渉回避用の切欠部3dが形成されてい
る。
一方、ベルトアンカ取付用のベルトアンカリインホー
スメント4は、第2図及び第4図に示すように、ルーフ
サイドインナパネル2とブレース3とで作られる空間部
内において、ルーフサイドインナパネル2の外面に当接
した状態でブレース3の上部内面側に配置されている。
しかして、ベルトアンカリインホースメント4は、そ
の後端部が前記ブレース3の溶接フランジ部3cに形成さ
れた切欠部3dまで延長されている。すなわち、ベルトア
ンカリインホースメント4の後端部は、溶接フランジ部
として、クォータパネル1とルーフサイドインナパネル
2の溶接フランジ部1a,2aに対応する位置まで延長され
るとともに、該延長部4aが溶接フランジ部1a,2aに挟み
込まれた状態で3枚打ちによりスポット溶接されてい
る。
なお、ベルトアンカリインホースメント4の板厚は、
ブレース3よりも大きく形成されている。従って、第3
図に示すようにベルトアンカリインホースメント4の延
長部4aが位置する部分のルーフサイドインナパネル2の
溶接フランジ部2aには凹部2cを形成することにより、ベ
ルトアンカリインホースメント4の延長部4aと、ブレー
ス3の溶接フランジ部3cとの外面側を一平面上で整合さ
せている。
また、ベルトアンカリインホースメント4は、延長部
4aよりも前側(図示左側)にあっては、その周縁部がル
ーフサイドインナパネル2に対してスポット溶接されて
おり、この溶接作業を行うために前記ブレース3の横壁
3aにはそれに見合う大きさの作業孔3eが形成されてい
る。なお、ベルトアンカリインホースメント4はベルト
アンカ取付用ナット4bを有し、このナット4cに対応する
部位のルーフサイドインナパネル2にはベルトアンカ取
付孔2bが形成されている。
以上のように、本実施例にあっては、ベルトアンカリ
インホースメント4をブレース3よりも内面側に配置
し、その後端部を溶接フランジ部としてブレース3の溶
接フランジ部3cの切欠部3dまで延長させることにより、
該延長部4aをクォータパネル1とルーフサイドインナパ
ネル2の溶接フランジ部1a,2a間に挟んでの3枚打ちに
よるスポット溶接を可能としたものである。このことに
より、シートベルトの引張力をクォータパネル1及びル
ーフサイドインナパネル2側まで分散させることが可能
となり、充分な引張り強度を得ることができる。
また、ブレース3は前記ベルトアンカリインホースメ
ント4の後端部との干渉を回避するために形成される切
欠部3dを除いては、溶接フランジ部3cがクォータパネル
1とルーフサイドインナパネル2の溶接フランジ部1a,2
aに3枚打ちでスポット溶接されるので、従来と同様の
溶接強度が確保されことになる。
そして、ブレース3はその全長にわたって第1図に示
すようなチャンネル形状が維持される、つまり縦壁3bを
途中で途切れることなく端末まで連続して形成すること
が可能となるのであって、このことによりルーフサイド
インナパネル2とで箱形断面を形成することになり、車
幅方向に関しての剛性アップが図られる。
なお、切欠部3dあるいは作業孔3eの存在は、少なくと
も車幅方向の剛性を低下させる直接的原因となるもので
はない。そして、この場合において必要ならば、作業孔
3eの周りの一部にいずれかの側に凹むリブ3fをを形成す
ることで剛性をアップさせることも可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、ブレースを含
んで成立するリヤクォータ部において、該リヤクォータ
部全体の剛性をより高めることが可能となるとともに、
ベルトアンカリインホースメントの引張り強度を高める
ことが可能となるのであって、強度的に優れたベルトア
ンカ取付部構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示し、第1図はリヤ
クォータ部のブレースを含む部分の平断面図、第2図は
リヤクォータ部のブレースとベルトアンカリインホース
メントとを含む部分の平断面図、第3図は溶接フランジ
部の長手方向に沿った断面図、第4図はブレース及びベ
ルトアンカリインホースメントを示す斜視図、第5図は
ルーフサイドインナパネルの斜視図である。また、第6
図及び第7図はリヤクォータ部に対するベルトアンカリ
インホースメントの取付例を示す説明図、第8図及び第
9図はリヤクォータ部がブレースを含む場合と含まない
場合とのベルトアンカリインホースメント取付例を示す
断面図である。 1……クォータパネル 1a……溶接フランジ部 2……ルーフサイドインナパネル 2a……溶接フランジ部 3……ブレース 3b……縦壁 3c……溶接フランジ部 3d……切欠部 4……ベルトアンカリインホースメント 4a……延長部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱形断面を形成するクォータパネルとルー
    フサイドインナパネルとの間にブレースとベルトアンカ
    リインホースメントを包含してスポット溶接する構造で
    あって、前記ブレースは縦方向に延びる断面ほぼチャン
    ネル状でかつ外周縁部に溶接フランジ部を有する形状に
    形成されており、該溶接フランジ部は前記クォータパネ
    ルとルーフサイドインナパネルの溶接フランジ部に挟ま
    れた3枚打ちでスポット溶接されるとともに、後側溶接
    フランジ部には切欠部が形成されており、また前記ベル
    トアンカリインホースメントはブレースとルーフサイド
    インナパネルとの間に配置されるとともに、その後端部
    が前記ブレースの溶接フランジ部の切欠部まで延長配置
    されており、該延長部がクォータパネルとルーフサイド
    インナパネルの溶接フランジ部に挟まれた3枚打ちでス
    ポット溶接されている自動車のリヤクォータ部のベルト
    アンカ取付部構造。
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