JPH0892432A - フェノール樹脂組成物 - Google Patents
フェノール樹脂組成物Info
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- JPH0892432A JPH0892432A JP22848694A JP22848694A JPH0892432A JP H0892432 A JPH0892432 A JP H0892432A JP 22848694 A JP22848694 A JP 22848694A JP 22848694 A JP22848694 A JP 22848694A JP H0892432 A JPH0892432 A JP H0892432A
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- Japan
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- phenol resin
- cured product
- polyethylene
- resin cured
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリエチレン100重量部とアセトン抽出率
が10%未満である粉末状フェノール樹脂硬化物5〜5
0重量部を溶融混練してなるフェノール樹脂組成物。 【効果】 従来からポリエチレンの持っている成形性、
可撓性、電気的特性などの優れた特長を損う事なく、難
燃性、機械的強度などのフェノール樹脂の持つ特長も付
与出来る。このため、従来からポリエチレンが使用され
ている分野は勿論の事、難燃性、機械的強度が要求され
る分野においても適応が可能である。
が10%未満である粉末状フェノール樹脂硬化物5〜5
0重量部を溶融混練してなるフェノール樹脂組成物。 【効果】 従来からポリエチレンの持っている成形性、
可撓性、電気的特性などの優れた特長を損う事なく、難
燃性、機械的強度などのフェノール樹脂の持つ特長も付
与出来る。このため、従来からポリエチレンが使用され
ている分野は勿論の事、難燃性、機械的強度が要求され
る分野においても適応が可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエチレンの持って
いる熱可塑性樹脂としての特性を損う事なく、かつ良好
な難燃性および機械的強度も有するフェノール樹脂組成
物に関するもので、射出成形等により得られる各種成形
品、押出し成形等により得られる用途に対して有用であ
る。
いる熱可塑性樹脂としての特性を損う事なく、かつ良好
な難燃性および機械的強度も有するフェノール樹脂組成
物に関するもので、射出成形等により得られる各種成形
品、押出し成形等により得られる用途に対して有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンは電気的性質、機械的性質
および加工性に優れており、安価なことも相まって広範
な分野に使用されている。しかし用途、需要が増大する
に従って、さらに高い性能、特殊な性能が要求されつつ
ある。電線、フィルム、シートなどでポリエチレンの難
燃化が要求される場合、ポリエチレンに三酸化アンチモ
ンのような難燃剤を練り込むことにより改質が行われて
いる。しかし難燃剤との相溶性、充填性が悪いため、混
練操作が困難であり、製品化後ブルームが起こることが
ある。
および加工性に優れており、安価なことも相まって広範
な分野に使用されている。しかし用途、需要が増大する
に従って、さらに高い性能、特殊な性能が要求されつつ
ある。電線、フィルム、シートなどでポリエチレンの難
燃化が要求される場合、ポリエチレンに三酸化アンチモ
ンのような難燃剤を練り込むことにより改質が行われて
いる。しかし難燃剤との相溶性、充填性が悪いため、混
練操作が困難であり、製品化後ブルームが起こることが
ある。
【0003】機械的強度や耐熱性を向上させた架橋ポリ
エチレンが電力ケーブルの主要な材料として利用されて
いる。ポリエチレン自体、ケーブル材料として優れた電
気特性や化学的安定性を備えているが、有機過酸化物を
用いた化学的架橋法により機械的強度や耐熱性が向上す
る。しかし、架橋を行うために熱可塑性プラスチック本
来の優れた加工性が犠牲となり、架橋反応のために特殊
な材料や薬品を必要とする場合が多く、コスト上昇を無
視出来ない。
エチレンが電力ケーブルの主要な材料として利用されて
いる。ポリエチレン自体、ケーブル材料として優れた電
気特性や化学的安定性を備えているが、有機過酸化物を
用いた化学的架橋法により機械的強度や耐熱性が向上す
る。しかし、架橋を行うために熱可塑性プラスチック本
来の優れた加工性が犠牲となり、架橋反応のために特殊
な材料や薬品を必要とする場合が多く、コスト上昇を無
視出来ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリエチレン
の持つ優れた特性の低下をほとんどまねくことなく、難
燃性および機械的強度に優れたフェノール樹脂組成物を
提供することにある。
の持つ優れた特性の低下をほとんどまねくことなく、難
燃性および機械的強度に優れたフェノール樹脂組成物を
提供することにある。
【0005】本発明者らは、長年フェノール樹脂の研究
に携わる中で検討した結果、難燃性および機械的強度な
どのフェノール樹脂の特長を付与した、ポリエチレンと
粉末状フェノール樹脂硬化物を溶融混練してなるフェノ
ール樹脂組成物を得る事ができた。さらに鋭意検討した
結果、粉末状フェノール樹脂硬化物の内そのアセトン抽
出率が10%未満であり、かつ粉末の粒径が1〜100
μmの粉末状フェノール樹脂硬化物を使用する事で、難
燃性および機械的強度が向上する事を見出し、本発明を
完成させるに至った。
に携わる中で検討した結果、難燃性および機械的強度な
どのフェノール樹脂の特長を付与した、ポリエチレンと
粉末状フェノール樹脂硬化物を溶融混練してなるフェノ
ール樹脂組成物を得る事ができた。さらに鋭意検討した
結果、粉末状フェノール樹脂硬化物の内そのアセトン抽
出率が10%未満であり、かつ粉末の粒径が1〜100
μmの粉末状フェノール樹脂硬化物を使用する事で、難
燃性および機械的強度が向上する事を見出し、本発明を
完成させるに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエチレン
100重量部と粉末状フェノール樹脂硬化物5〜50重
量部を溶融混練してなるフェノール樹脂組成物に関する
ものであり、好ましくはポリエチレン100重量部と粉
末状フェノール樹脂硬化物5〜30重量部を溶融混練し
てなるフェノール樹脂組成物に関するものである。
100重量部と粉末状フェノール樹脂硬化物5〜50重
量部を溶融混練してなるフェノール樹脂組成物に関する
ものであり、好ましくはポリエチレン100重量部と粉
末状フェノール樹脂硬化物5〜30重量部を溶融混練し
てなるフェノール樹脂組成物に関するものである。
【0007】本発明で用いられるポリエチレンは特に限
定されるものでなく一般に市販されているものである。
ここで、ポリエチレン100重量部に対する粉末状フェ
ノール樹脂硬化物の配合量が5重量部未満の場合、フェ
ノール樹脂の持つ優れた特長が発現しない。また、50
重量部を越えた場合には、ポリエチレンの持つ成形性や
成形品の外観などが損われる。
定されるものでなく一般に市販されているものである。
ここで、ポリエチレン100重量部に対する粉末状フェ
ノール樹脂硬化物の配合量が5重量部未満の場合、フェ
ノール樹脂の持つ優れた特長が発現しない。また、50
重量部を越えた場合には、ポリエチレンの持つ成形性や
成形品の外観などが損われる。
【0008】また、本発明おいては、好ましくはアセト
ン抽出率が10%未満であるフェノール樹脂硬化物を粉
砕、粉末化し、その粉末の粒径が1〜100μmである
粉末状フェノール樹脂硬化物が使用される。ここで、粉
末の粒径が1μm未満の場合、極めて微粒のため溶融混
練時の作業性が低下し、粉末の粒径が100μmを越え
た場合には、成形品の外観などが損われることがある。
ン抽出率が10%未満であるフェノール樹脂硬化物を粉
砕、粉末化し、その粉末の粒径が1〜100μmである
粉末状フェノール樹脂硬化物が使用される。ここで、粉
末の粒径が1μm未満の場合、極めて微粒のため溶融混
練時の作業性が低下し、粉末の粒径が100μmを越え
た場合には、成形品の外観などが損われることがある。
【0009】本発明に用いられる粉末状フェノール樹脂
硬化物を調製する際に使用するフェノール樹脂として
は、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノー
ル樹脂、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂などが
挙げられる。これらは、単独および2種以上を混合して
用いることもできる。また、ゴム変性、アルキルベンゼ
ン変性などの各種変性フェノール樹脂も使用する事が出
来る。好ましくは、ノボラック型フェノール樹脂と硬化
剤とを配合し、加熱により硬化させてなる粉末状フェノ
ール樹脂硬化物および/またはレゾール型フェノール樹
脂を加熱または酸により硬化させてなる硬化物である。
硬化物を調製する際に使用するフェノール樹脂として
は、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノー
ル樹脂、ベンジリックエーテル型フェノール樹脂などが
挙げられる。これらは、単独および2種以上を混合して
用いることもできる。また、ゴム変性、アルキルベンゼ
ン変性などの各種変性フェノール樹脂も使用する事が出
来る。好ましくは、ノボラック型フェノール樹脂と硬化
剤とを配合し、加熱により硬化させてなる粉末状フェノ
ール樹脂硬化物および/またはレゾール型フェノール樹
脂を加熱または酸により硬化させてなる硬化物である。
【0010】本発明に用いられるノボラック型フェノー
ル樹脂は、フェノール類(P)とアルデヒド類(F)を
配合モル比(F/P)が0.5〜1.0となる様な配合
比率で反応釜に仕込み、更に樹脂化触媒として塩酸、硫
酸、燐酸、パラトルエンスルフォン酸、ベンゼンスルフ
ォン酸、蓚酸、マレイン酸、蟻酸、酢酸などから選ばれ
た1種または2種以上を添加し、変性樹脂を得る場合は
更に変性剤を添加した後加熱し、適当な時間還流反応を
行った後、反応によって生成した縮合水を除去するため
真空脱水或いは常圧脱水し、更に残っている水と未反応
のフェノール類を除去する方法によって得る事が出来
る。
ル樹脂は、フェノール類(P)とアルデヒド類(F)を
配合モル比(F/P)が0.5〜1.0となる様な配合
比率で反応釜に仕込み、更に樹脂化触媒として塩酸、硫
酸、燐酸、パラトルエンスルフォン酸、ベンゼンスルフ
ォン酸、蓚酸、マレイン酸、蟻酸、酢酸などから選ばれ
た1種または2種以上を添加し、変性樹脂を得る場合は
更に変性剤を添加した後加熱し、適当な時間還流反応を
行った後、反応によって生成した縮合水を除去するため
真空脱水或いは常圧脱水し、更に残っている水と未反応
のフェノール類を除去する方法によって得る事が出来
る。
【0011】本発明に用いられるレゾール型フェノール
樹脂は、フェノール類(P)とアルデヒド類(F)を配
合モル比(F/P)が1.0〜2.0となる様な配合比
率で反応釜に仕込み、更に樹脂化触媒として水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カル
シウムなどのアルカリ金属類およびアルカリ土類金属類
の水酸化物あるいは酸化物やアンモニア、トリエチルア
ミン等のアミン類の中から選ばれた1種または2種以上
を添加し、変性樹脂を得る場合は更に変性剤を添加した
後加熱し、適当な時間還流反応を行った後、反応によっ
て生成した縮合水を除去するため真空脱水或いは常圧脱
水する方法によって得る事が出来る。
樹脂は、フェノール類(P)とアルデヒド類(F)を配
合モル比(F/P)が1.0〜2.0となる様な配合比
率で反応釜に仕込み、更に樹脂化触媒として水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カル
シウムなどのアルカリ金属類およびアルカリ土類金属類
の水酸化物あるいは酸化物やアンモニア、トリエチルア
ミン等のアミン類の中から選ばれた1種または2種以上
を添加し、変性樹脂を得る場合は更に変性剤を添加した
後加熱し、適当な時間還流反応を行った後、反応によっ
て生成した縮合水を除去するため真空脱水或いは常圧脱
水する方法によって得る事が出来る。
【0012】本発明で使用するフェノール樹脂の原料と
なるフェノール類としては、フェノール、オルソクレゾ
ール、メタクレゾール、パラクレゾール、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、カテコール、レゾルシン、ハ
イドロキノン、プロピルフェノール、ブチルフェノー
ル、オクチルフェノール、ノニルフェノールなどから選
ばれた1種または2種以上である。アルデヒド類として
は、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオ
キサン、アセトアルデヒドなどが挙げられ、これらの中
から適宜選択して1種または2種以上が用いられる。ま
た、変性剤種としてはアルキルベンゼン、カシューオイ
ル、ロジンなどのテルペン類およびホウ酸が用いられ
る。
なるフェノール類としては、フェノール、オルソクレゾ
ール、メタクレゾール、パラクレゾール、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、カテコール、レゾルシン、ハ
イドロキノン、プロピルフェノール、ブチルフェノー
ル、オクチルフェノール、ノニルフェノールなどから選
ばれた1種または2種以上である。アルデヒド類として
は、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオ
キサン、アセトアルデヒドなどが挙げられ、これらの中
から適宜選択して1種または2種以上が用いられる。ま
た、変性剤種としてはアルキルベンゼン、カシューオイ
ル、ロジンなどのテルペン類およびホウ酸が用いられ
る。
【0013】本発明に用いられる粉末状フェノール樹脂
硬化物を作製する際の硬化方法としては、代表的には熱
および酸による方法が挙げられるが、特に熱による硬化
方法が好ましい。ノボラック型フェノール樹脂の場合、
ヘキサメチレンテトラミン等の硬化剤を目標とする架橋
構造の程度に合せて、ノボラック型フェノール樹脂10
0重量部に対して1〜20重量部添加混合して硬化させ
る。
硬化物を作製する際の硬化方法としては、代表的には熱
および酸による方法が挙げられるが、特に熱による硬化
方法が好ましい。ノボラック型フェノール樹脂の場合、
ヘキサメチレンテトラミン等の硬化剤を目標とする架橋
構造の程度に合せて、ノボラック型フェノール樹脂10
0重量部に対して1〜20重量部添加混合して硬化させ
る。
【0014】本発明において、粉末状フェノール樹脂硬
化物の硬化の程度は、アセトン抽出試験法により測定さ
れるアセトン抽出率の数値で示した。アセトン抽出試験
とは、フェノール樹脂の未硬化分をソックスレー抽出器
を用い、アセトンを溶媒として抽出する方法である。通
常、未硬化のフェノール樹脂はアセトンに溶解するが、
硬化が進むにつれて溶解しなくなる。完全に硬化した粉
末状フェノール樹脂硬化物はアセトンに対して全く溶解
しない。即ち、完全に硬化したフェノール樹脂硬化物は
アセトン抽出率0%となり、未硬化のフェノール樹脂は
アセトン抽出率100%なる。
化物の硬化の程度は、アセトン抽出試験法により測定さ
れるアセトン抽出率の数値で示した。アセトン抽出試験
とは、フェノール樹脂の未硬化分をソックスレー抽出器
を用い、アセトンを溶媒として抽出する方法である。通
常、未硬化のフェノール樹脂はアセトンに溶解するが、
硬化が進むにつれて溶解しなくなる。完全に硬化した粉
末状フェノール樹脂硬化物はアセトンに対して全く溶解
しない。即ち、完全に硬化したフェノール樹脂硬化物は
アセトン抽出率0%となり、未硬化のフェノール樹脂は
アセトン抽出率100%なる。
【0015】ノボラック型フェノール樹脂とヘキサメチ
レンテトラミンの混合物およびレゾール型フェノール樹
脂を熱硬化させる際の温度は、目標とする硬化程度によ
り設定する。即ち、アセトン抽出率10%未満の硬化構
造を有する粉末状フェノール樹脂硬化物を製造する場
合、加熱温度としては100〜180℃が好ましい。
レンテトラミンの混合物およびレゾール型フェノール樹
脂を熱硬化させる際の温度は、目標とする硬化程度によ
り設定する。即ち、アセトン抽出率10%未満の硬化構
造を有する粉末状フェノール樹脂硬化物を製造する場
合、加熱温度としては100〜180℃が好ましい。
【0016】粉末状フェノール樹脂硬化物の粉砕方法と
しては、ハンマーミル、自由ミル、パルペライザー、タ
ーボミル、ジェットミル等を用いる事が出来る。粉末の
粒径は使用する粉砕機により調整する事が出来る。特定
の範囲の粒径の樹脂粉末を得るためには粉砕後、ふるい
を掛けることにより容易に得る事が出来る。この際、粉
砕機への原料の供給速度、粉砕機の回転速度、粉砕機の
スクリーンのメッシュにより得られる粒径が異なってく
る。
しては、ハンマーミル、自由ミル、パルペライザー、タ
ーボミル、ジェットミル等を用いる事が出来る。粉末の
粒径は使用する粉砕機により調整する事が出来る。特定
の範囲の粒径の樹脂粉末を得るためには粉砕後、ふるい
を掛けることにより容易に得る事が出来る。この際、粉
砕機への原料の供給速度、粉砕機の回転速度、粉砕機の
スクリーンのメッシュにより得られる粒径が異なってく
る。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明は実施例によって限定されるものではない。
なお、以下に記載されている「部」および「%」は「重
量部」および「重量%」を示す。
が、本発明は実施例によって限定されるものではない。
なお、以下に記載されている「部」および「%」は「重
量部」および「重量%」を示す。
【0018】I.フェノール樹脂の合成 〔合成例1〕撹拌機、熱交換器、温度計の付いた反応装
置にフェノール1000部および蓚酸8.0部を仕込ん
だ。その後混合液を90±2℃に昇温させた後、同温度
に保持して、かつ真空度を440Torrに制御しなが
ら、37%ホルムアルデヒド水溶液650部を3.0時
間を要して混合液に添加し、また添加後は同条件下で
3.0時間保って反応を行った。つづいて反応液を常圧
下で150℃まで昇温させた後、真空度を60Torr
に保ちながら、液温が230℃になるまで昇温して、残
留水分と遊離モノマーを除去する事により、融点85
℃、遊離モノマー量0.2%のノボラック型フェノール
樹脂(B1)を得た。
置にフェノール1000部および蓚酸8.0部を仕込ん
だ。その後混合液を90±2℃に昇温させた後、同温度
に保持して、かつ真空度を440Torrに制御しなが
ら、37%ホルムアルデヒド水溶液650部を3.0時
間を要して混合液に添加し、また添加後は同条件下で
3.0時間保って反応を行った。つづいて反応液を常圧
下で150℃まで昇温させた後、真空度を60Torr
に保ちながら、液温が230℃になるまで昇温して、残
留水分と遊離モノマーを除去する事により、融点85
℃、遊離モノマー量0.2%のノボラック型フェノール
樹脂(B1)を得た。
【0019】〔合成例2〕合成例1と同型の反応装置に
フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液
1510部および28%アンモニア水100部を仕込ん
だ。その後混合液を徐々に昇温し、内温80℃において
15分間減圧還流を行った。内温50℃まで冷却後静置
し、分離水を除去した後60℃で減圧脱水し、融点65
℃、遊離モノマー量1%のレゾール型フェノール樹脂
(B2)を得た。
フェノール1000部、37%ホルムアルデヒド水溶液
1510部および28%アンモニア水100部を仕込ん
だ。その後混合液を徐々に昇温し、内温80℃において
15分間減圧還流を行った。内温50℃まで冷却後静置
し、分離水を除去した後60℃で減圧脱水し、融点65
℃、遊離モノマー量1%のレゾール型フェノール樹脂
(B2)を得た。
【0020】II.フェノール樹脂硬化物の調製 〔作製例1〕合成例1で合成したノボラック型フェノー
ル樹脂(B1)1000部とヘキサメチレンテトラミン
100部とを混合粉砕した後、120℃で60分さらに
160℃で60分加熱した。得られたノボラック樹脂半
硬化物をハンマーミルで粗粉砕した後、パルペライザー
を用いて微粉砕した。得られた粉末状ノボラック樹脂硬
化物(D1)の平均粒径は40μmであり、アセトン抽
出率は7%であった。
ル樹脂(B1)1000部とヘキサメチレンテトラミン
100部とを混合粉砕した後、120℃で60分さらに
160℃で60分加熱した。得られたノボラック樹脂半
硬化物をハンマーミルで粗粉砕した後、パルペライザー
を用いて微粉砕した。得られた粉末状ノボラック樹脂硬
化物(D1)の平均粒径は40μmであり、アセトン抽
出率は7%であった。
【0021】〔作製例2〕合成例1で合成したノボラッ
ク型フェノール樹脂(B1)1000部とヘキサメチレ
ンテトラミン100部とを混合粉砕した後、110℃で
2時間さらに140℃で90分加熱した。得られたノボ
ラック樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉砕した後、パル
ペライザーを用いて微粉砕した。得られた粉末状ノボラ
ック樹脂硬化物(D2)の平均粒径は60μmであり、
アセトン抽出率は9%であった。
ク型フェノール樹脂(B1)1000部とヘキサメチレ
ンテトラミン100部とを混合粉砕した後、110℃で
2時間さらに140℃で90分加熱した。得られたノボ
ラック樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉砕した後、パル
ペライザーを用いて微粉砕した。得られた粉末状ノボラ
ック樹脂硬化物(D2)の平均粒径は60μmであり、
アセトン抽出率は9%であった。
【0022】〔作製例3〕合成例2で合成したレゾール
型フェノール樹脂(B2)を150℃で1時間加熱し
た。得られたレゾール樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉
砕した後、パルペライザーを用いて微粉砕した。得られ
た粉末状レゾール樹脂硬化物(D3)の平均粒径は45
μmであり、アセトン抽出率は0.6%であった。
型フェノール樹脂(B2)を150℃で1時間加熱し
た。得られたレゾール樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉
砕した後、パルペライザーを用いて微粉砕した。得られ
た粉末状レゾール樹脂硬化物(D3)の平均粒径は45
μmであり、アセトン抽出率は0.6%であった。
【0023】〔作製例4〕合成例2で合成したレゾール
型フェノール樹脂(B2)を130℃で90分加熱し
た。得られたレゾール樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉
砕した後、ジェットミルを用いて微粉砕した。得られた
粉末状レゾール樹脂硬化物(D4)の平均粒径は15μ
mであり、アセトン抽出率は1.5%であった。
型フェノール樹脂(B2)を130℃で90分加熱し
た。得られたレゾール樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉
砕した後、ジェットミルを用いて微粉砕した。得られた
粉末状レゾール樹脂硬化物(D4)の平均粒径は15μ
mであり、アセトン抽出率は1.5%であった。
【0024】〔作製例5〕合成例1で合成したノボラッ
ク型フェノール樹脂(B1)1000部とヘキサメチレ
ンテトラミン100部とを混合粉砕した後、120℃で
30分さらに160℃で60分加熱した。得られたノボ
ラック樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉砕した後、パル
ペライザーおよびジェットミルを用いて微粉砕した。得
られた粉末状ノボラック樹脂硬化物(D5)の平均粒径
は0.8μmであり、アセトン抽出率は9%であった。
ク型フェノール樹脂(B1)1000部とヘキサメチレ
ンテトラミン100部とを混合粉砕した後、120℃で
30分さらに160℃で60分加熱した。得られたノボ
ラック樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉砕した後、パル
ペライザーおよびジェットミルを用いて微粉砕した。得
られた粉末状ノボラック樹脂硬化物(D5)の平均粒径
は0.8μmであり、アセトン抽出率は9%であった。
【0025】〔作製例6〕合成例2で合成したレゾール
型フェノール樹脂(B2)を140℃で60分加熱し
た。得られたレゾール樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉
砕した後、パルペライザーを用いて微粉砕した。得られ
た粉末状レゾール樹脂硬化物(D6)の平均粒径は15
0μmであり、アセトン抽出率は6%であった。
型フェノール樹脂(B2)を140℃で60分加熱し
た。得られたレゾール樹脂硬化物をハンマーミルで粗粉
砕した後、パルペライザーを用いて微粉砕した。得られ
た粉末状レゾール樹脂硬化物(D6)の平均粒径は15
0μmであり、アセトン抽出率は6%であった。
【0026】《実施例1〜6》ポリエチレンと作製例1
〜6で得られた粉末状フェノール樹脂硬化物(D1〜D
6)を表1に示す配合で加圧ニーダーにて190℃、3
0分間溶融混練する。得られたフェノール樹脂組成物を
押出し成形によりシートとし、各試験片を作製した。
〜6で得られた粉末状フェノール樹脂硬化物(D1〜D
6)を表1に示す配合で加圧ニーダーにて190℃、3
0分間溶融混練する。得られたフェノール樹脂組成物を
押出し成形によりシートとし、各試験片を作製した。
【0027】《比較例1〜2》ポリエチレンと作製例1
及び3で得られた各粉末状フェノール樹脂硬化物(D
1,D3)を表1に示す配合で加圧ニーダーにて190
℃、30分間溶融混練する。得られたフェノール樹脂組
成物を押出し成形によりシートとし、各試験片を作製し
た。
及び3で得られた各粉末状フェノール樹脂硬化物(D
1,D3)を表1に示す配合で加圧ニーダーにて190
℃、30分間溶融混練する。得られたフェノール樹脂組
成物を押出し成形によりシートとし、各試験片を作製し
た。
【0028】《比較例3》ポリエチレン100重量部を
押出し成形によりシートとし、各試験片を作製した。
押出し成形によりシートとし、各試験片を作製した。
【0029】III. 試験片の評価方法 メルトフローインデックス(MFI)はJIS、軟化点
はJIS、曲げ剛性率はASTM D747、燃焼試験
は Underwriters Laboratories社の安全標準 UL94
(○:燃焼時間10秒以内、×:全焼)によって測定し
た。
はJIS、曲げ剛性率はASTM D747、燃焼試験
は Underwriters Laboratories社の安全標準 UL94
(○:燃焼時間10秒以内、×:全焼)によって測定し
た。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1〜6で得られたポリエチレンと粉
末状フェノール樹脂硬化物を溶融混練してなるフェノー
ル樹脂組成物は比較例1〜3で得られたものに比べて、
曲げ剛性率が高くなっており機械的強度の向上が認めら
れる。またUL94の燃焼試験の結果、難燃性が向上し
ている事が確認された。
末状フェノール樹脂硬化物を溶融混練してなるフェノー
ル樹脂組成物は比較例1〜3で得られたものに比べて、
曲げ剛性率が高くなっており機械的強度の向上が認めら
れる。またUL94の燃焼試験の結果、難燃性が向上し
ている事が確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、従来からポリエチレン
の持っている成形性、可撓性、電気的特性などの優れた
特長を損う事なく、難燃性、機械的強度などのフェノー
ル樹脂の持つ特長も付与出来る。このため、従来からポ
リエチレンが使用されている分野は勿論の事、難燃性、
機械的強度が要求される分野においても適応が可能であ
る。
の持っている成形性、可撓性、電気的特性などの優れた
特長を損う事なく、難燃性、機械的強度などのフェノー
ル樹脂の持つ特長も付与出来る。このため、従来からポ
リエチレンが使用されている分野は勿論の事、難燃性、
機械的強度が要求される分野においても適応が可能であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリエチレン100重量部と粉末状フェ
ノール樹脂硬化物5〜50重量部を溶融混練してなるフ
ェノール樹脂組成物。 - 【請求項2】 粉末状フェノール樹脂硬化物が、ノボラ
ック型フェノール樹脂と硬化剤とを配合し、加熱により
硬化させてなる粉末状フェノール樹脂硬化物および/ま
たはレゾール型フェノール樹脂を加熱または酸により硬
化させてなる粉末状フェノール樹脂硬化物である請求項
1記載のフェノール樹脂組成物。 - 【請求項3】 粉末状フェノール樹脂硬化物のアセトン
抽出率が10%未満である請求項1又は2記載のフェノ
ール樹脂組成物。 - 【請求項4】 粉末状フェノール樹脂硬化物の粉末の粒
径が1〜100μmである請求項1、2又は3記載のフ
ェノール樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22848694A JPH0892432A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | フェノール樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22848694A JPH0892432A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | フェノール樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892432A true JPH0892432A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16877222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22848694A Pending JPH0892432A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | フェノール樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0892432A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170070312A (ko) * | 2015-12-11 | 2017-06-22 | 신흥화학(주) | 폐기된 페놀수지를 포함하는 고분자 사출용 복합재 및 이의 제조방법 |
| CN112409670A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-02-26 | 宁波柏泰塑料科技有限公司 | 一种海洋用聚乙烯复合塑料及其制备工艺 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP22848694A patent/JPH0892432A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170070312A (ko) * | 2015-12-11 | 2017-06-22 | 신흥화학(주) | 폐기된 페놀수지를 포함하는 고분자 사출용 복합재 및 이의 제조방법 |
| CN112409670A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-02-26 | 宁波柏泰塑料科技有限公司 | 一种海洋用聚乙烯复合塑料及其制备工艺 |
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