JPH0892612A - 銀粉の製造方法 - Google Patents
銀粉の製造方法Info
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- JPH0892612A JPH0892612A JP23316094A JP23316094A JPH0892612A JP H0892612 A JPH0892612 A JP H0892612A JP 23316094 A JP23316094 A JP 23316094A JP 23316094 A JP23316094 A JP 23316094A JP H0892612 A JPH0892612 A JP H0892612A
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、チップコンデンサー、チップ
インダクター、チップ抵抗器、セラミックコンデンサ
ー、セラミックサーミスタ、セラミックバリスター、圧
電素子、誘電体フィルター、HIC等の電子部品の電極
形成に用いられる導体銀ペースト用として最適な単分散
で粒度分布の狭い銀粉を得るに際し、該銀粉の平均粒径
をより広い範囲で調整する方法の提供を目的とする。 【構成】 還元剤溶液として亜硫酸アンモニウムと
アンモニア水とヒドロキノンとの混合溶液を用い、銀イ
オンを含む溶液として硝酸銀溶液を用い、反応温度が5
0℃以下となるようにして還元剤溶液に銀イオンを含む
溶液を添加する。
インダクター、チップ抵抗器、セラミックコンデンサ
ー、セラミックサーミスタ、セラミックバリスター、圧
電素子、誘電体フィルター、HIC等の電子部品の電極
形成に用いられる導体銀ペースト用として最適な単分散
で粒度分布の狭い銀粉を得るに際し、該銀粉の平均粒径
をより広い範囲で調整する方法の提供を目的とする。 【構成】 還元剤溶液として亜硫酸アンモニウムと
アンモニア水とヒドロキノンとの混合溶液を用い、銀イ
オンを含む溶液として硝酸銀溶液を用い、反応温度が5
0℃以下となるようにして還元剤溶液に銀イオンを含む
溶液を添加する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップコンデンサー、
チップインダクター、チップ抵抗器、セラミックコンデ
ンサー、セラミックサーミスタ、セラミックバリスタ
ー、圧電素子、誘電体フィルター、HIC等の電子部品
の電極形成に用いられる導体銀ペースト用の銀粉の製造
方法に関する。
チップインダクター、チップ抵抗器、セラミックコンデ
ンサー、セラミックサーミスタ、セラミックバリスタ
ー、圧電素子、誘電体フィルター、HIC等の電子部品
の電極形成に用いられる導体銀ペースト用の銀粉の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】厚膜電子部品、例えばチップ抵抗器は、
ガラス、ビヒクルと呼ばれる樹脂、銀粉末を3本ロール
ミルにて混練して作製した銀ペーストを、スクリーン印
刷法によりアルミナ基板上に電極パターンを印刷し、次
いで850℃で約10分間熱処理して銀電極を作成し、
次いで酸化ルテニウム、ガラス、ビヒクルを3本ロール
ミルにて混練して作製した抵抗インクを、スクリーン印
刷法により、前記銀電極間に印刷し、850℃で約10
分間再度熱処理を行つて作成している。
ガラス、ビヒクルと呼ばれる樹脂、銀粉末を3本ロール
ミルにて混練して作製した銀ペーストを、スクリーン印
刷法によりアルミナ基板上に電極パターンを印刷し、次
いで850℃で約10分間熱処理して銀電極を作成し、
次いで酸化ルテニウム、ガラス、ビヒクルを3本ロール
ミルにて混練して作製した抵抗インクを、スクリーン印
刷法により、前記銀電極間に印刷し、850℃で約10
分間再度熱処理を行つて作成している。
【0003】近年、電子部品の低コスト化が強く求めら
れ、上記製造方法も、銀ペーストを印刷した後、熱処理
をすることなく抵抗インクを印刷し、その後熱処理する
ことによりチップ抵抗器を作成する方法に変更されてき
ている。この方法に使用する銀ペーストには、従来の銀
ペーストに比べ、焼結時の収縮が小さく、同等の緻密な
焼成膜が得られ、かつ焼成時に抵抗インクと反応しない
という特性が必要とされている。そして、このような特
性を満たすため、サブミクロン以下の粒径の銀粉と1μ
m以上の粒径の銀粉とを混合し、銀ペーストを作成して
いる。
れ、上記製造方法も、銀ペーストを印刷した後、熱処理
をすることなく抵抗インクを印刷し、その後熱処理する
ことによりチップ抵抗器を作成する方法に変更されてき
ている。この方法に使用する銀ペーストには、従来の銀
ペーストに比べ、焼結時の収縮が小さく、同等の緻密な
焼成膜が得られ、かつ焼成時に抵抗インクと反応しない
という特性が必要とされている。そして、このような特
性を満たすため、サブミクロン以下の粒径の銀粉と1μ
m以上の粒径の銀粉とを混合し、銀ペーストを作成して
いる。
【0004】ところで、従来より銀粉は硝酸銀水溶液、
銀アンモニウム錯体水溶液、あるいは酸化銀などをヒド
ラジン、ホルムアルデヒド、ナトリウムボロハイドライ
ド等の還元剤を用いて還元し、得ていた。そして、得る
銀粉の粒径は、反応時のpH値、添加剤の添加速度、反
応温度等を制御することによって調整していた。しかし
ながら、従来の方法では、このような条件を変化させて
も得られる銀粉の粒径をたかだか0.数μm程度しか変
化させることができず、より離れた粒径の銀粉を得るた
めには還元剤自体を変えて製造を行う必要がある。
銀アンモニウム錯体水溶液、あるいは酸化銀などをヒド
ラジン、ホルムアルデヒド、ナトリウムボロハイドライ
ド等の還元剤を用いて還元し、得ていた。そして、得る
銀粉の粒径は、反応時のpH値、添加剤の添加速度、反
応温度等を制御することによって調整していた。しかし
ながら、従来の方法では、このような条件を変化させて
も得られる銀粉の粒径をたかだか0.数μm程度しか変
化させることができず、より離れた粒径の銀粉を得るた
めには還元剤自体を変えて製造を行う必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するためなされたものであり、単分散で粒度分布
の狭い銀粉を得るに際し、該銀粉の平均粒径をより広い
範囲で調整する方法の提供を課題とする。
を解決するためなされたものであり、単分散で粒度分布
の狭い銀粉を得るに際し、該銀粉の平均粒径をより広い
範囲で調整する方法の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の方法は、還元剤溶液と銀イオンを含む溶液とを反応
させて銀粉を得る方法において、還元剤溶液として亜硫
酸アンモニウムとアンモニア水とヒドロキノンとの混合
溶液を用い、銀イオンを含む溶液として硝酸銀溶液を用
い、反応温度が50℃以下となるようにして還元剤溶液
に銀イオンを含む溶液を添加するものである。そして、
亜硫酸アンモニウムとアンモニア水とヒドロキノンとの
割合を調節することにより、平均粒径が0.3〜2μm
の範囲内にあり、単分散で、粒度分布の狭い銀粉を得る
ものである。
明の方法は、還元剤溶液と銀イオンを含む溶液とを反応
させて銀粉を得る方法において、還元剤溶液として亜硫
酸アンモニウムとアンモニア水とヒドロキノンとの混合
溶液を用い、銀イオンを含む溶液として硝酸銀溶液を用
い、反応温度が50℃以下となるようにして還元剤溶液
に銀イオンを含む溶液を添加するものである。そして、
亜硫酸アンモニウムとアンモニア水とヒドロキノンとの
割合を調節することにより、平均粒径が0.3〜2μm
の範囲内にあり、単分散で、粒度分布の狭い銀粉を得る
ものである。
【0007】本発明の方法で銀粉を製造する場合、1モ
ルの硝酸銀を還元するのに亜硫酸アンモニウム量を1〜
12モル、アンモニア水量をアンモニア換算で0.1〜
1モル、ヒドロキノン量を0.2〜1モルの範囲で選定
するとより好適である。
ルの硝酸銀を還元するのに亜硫酸アンモニウム量を1〜
12モル、アンモニア水量をアンモニア換算で0.1〜
1モル、ヒドロキノン量を0.2〜1モルの範囲で選定
するとより好適である。
【0008】
【作用】銀イオンとヒドロキノンとは式1に従い反応
し、銀とキノンとが生成される。
し、銀とキノンとが生成される。
【0009】式1 2Ag+ + C6H4(OH)2 −−→ 2Ag0 + C6
H4(=O)2 すなわち、2モルの銀イオンは1モルのヒドロキノンと
反応し、2molの銀と1モルのキノンが発生する。こ
の反応により生成したキノンは水に対する溶解度が小さ
い。従って、反応生成物は銀粉とキノンとの混合物とな
る。そしてこの混合物よりキノンを除去し、製品として
の銀粉を得るためには多量の洗浄水と多くの手間とが必
要となる。
H4(=O)2 すなわち、2モルの銀イオンは1モルのヒドロキノンと
反応し、2molの銀と1モルのキノンが発生する。こ
の反応により生成したキノンは水に対する溶解度が小さ
い。従って、反応生成物は銀粉とキノンとの混合物とな
る。そしてこの混合物よりキノンを除去し、製品として
の銀粉を得るためには多量の洗浄水と多くの手間とが必
要となる。
【0010】本発明の方法では、ヒドロキノンに亜硫酸
アンモニウムとアンモニウムイオンとを共存させるが、
これは以下の理由による。
アンモニウムとアンモニウムイオンとを共存させるが、
これは以下の理由による。
【0011】まず、亜硫酸塩を共存させると、キノンが
亜硫酸イオンとが反応してキノンが水溶性化合物となり
銀粉との分離が容易になるからである。また、この場合
には共存する亜硫酸イオン自体も銀イオンの還元に寄与
し、必要とされる高価なヒドロキノンの消費量を低減す
ることが可能となる。また、亜硫酸イオンは、上記した
水溶性化合物の生成の他に銀イオンの還元反応が終了す
る時間を遅くする働きがある。
亜硫酸イオンとが反応してキノンが水溶性化合物となり
銀粉との分離が容易になるからである。また、この場合
には共存する亜硫酸イオン自体も銀イオンの還元に寄与
し、必要とされる高価なヒドロキノンの消費量を低減す
ることが可能となる。また、亜硫酸イオンは、上記した
水溶性化合物の生成の他に銀イオンの還元反応が終了す
る時間を遅くする働きがある。
【0012】本発明の方法でアンモニウムイオンを共存
させるのは、アンモニア水が還元反応速度を速くする働
きがあるからである。すなわち、亜硫酸イオンとアンモ
ニウムイオンとの共存量を調整することにより還元反応
速度を制御できるからである。還元反応速度を制御でき
るということは、とりもなおさず単位時間内に生成する
成長核の生成数を制御でき、得られる銀粉の粒径を調整
できるということである。具体的には、亜硫酸イオンを
過剰に添加すれば反応速度が遅くなり、得られる銀粒子
の粒径は大きくなる。そして、アンモニウムイオンを過
剰に添加すれば反応速度は速くなり、得られる銀粒子の
粒径は小さくなる。
させるのは、アンモニア水が還元反応速度を速くする働
きがあるからである。すなわち、亜硫酸イオンとアンモ
ニウムイオンとの共存量を調整することにより還元反応
速度を制御できるからである。還元反応速度を制御でき
るということは、とりもなおさず単位時間内に生成する
成長核の生成数を制御でき、得られる銀粉の粒径を調整
できるということである。具体的には、亜硫酸イオンを
過剰に添加すれば反応速度が遅くなり、得られる銀粒子
の粒径は大きくなる。そして、アンモニウムイオンを過
剰に添加すれば反応速度は速くなり、得られる銀粒子の
粒径は小さくなる。
【0013】上記効果は銀イオンが、例えばアンモニウ
ムイオンのような錯イオンとなっていると弱められ、粒
径の調整が十分に出来なくなる。このため、銀イオンを
含む溶液としては硝酸銀溶液が最も好ましい。
ムイオンのような錯イオンとなっていると弱められ、粒
径の調整が十分に出来なくなる。このため、銀イオンを
含む溶液としては硝酸銀溶液が最も好ましい。
【0014】また、反応時のpHにより反応速度が影響
されるのは周知のことである。本発明の方法においても
同様であり、pHが8未満では反応速度が著しく低下
し、反応開始後数時間たっても還元反応が終了せず生産
性が悪い。そして、pHが10以上になると反応速度が
著しく増加し、前記したアンモニウムイオンの共存量の
調整による反応速度の制御が困難となる。このように本
発明の方法では、pHは単に還元反応が起きる値であれ
ば良いということではなく、pH8〜10としなければ
ならない。本発明で亜硫酸塩として亜硫酸アンモニウム
を用いるのは、そうすることによりpHを8〜10の領
域に維持できるからである。例えば、亜硫酸ナトリウム
や亜硫酸カリウムを用いると、pHは上昇し、アンモニ
ウムイオンを用いた粒径の制御は困難となる。
されるのは周知のことである。本発明の方法においても
同様であり、pHが8未満では反応速度が著しく低下
し、反応開始後数時間たっても還元反応が終了せず生産
性が悪い。そして、pHが10以上になると反応速度が
著しく増加し、前記したアンモニウムイオンの共存量の
調整による反応速度の制御が困難となる。このように本
発明の方法では、pHは単に還元反応が起きる値であれ
ば良いということではなく、pH8〜10としなければ
ならない。本発明で亜硫酸塩として亜硫酸アンモニウム
を用いるのは、そうすることによりpHを8〜10の領
域に維持できるからである。例えば、亜硫酸ナトリウム
や亜硫酸カリウムを用いると、pHは上昇し、アンモニ
ウムイオンを用いた粒径の制御は困難となる。
【0015】また、最終的に得られる粒子を単分散の物
とするためには反応温度も重要となる。温度が高すぎる
と精製した銀粒子が凝集してしまうからである。この点
より、本発明の方法では反応温度を50℃以下とする。
とするためには反応温度も重要となる。温度が高すぎる
と精製した銀粒子が凝集してしまうからである。この点
より、本発明の方法では反応温度を50℃以下とする。
【0016】なお、本発明の方法において、反応液中に
ゼラチンなどの水溶性の高分子化合物やその分解物を添
加すれば生成した銀粒子の凝集が防止し易く、有効であ
ることは言うまでもないことである。
ゼラチンなどの水溶性の高分子化合物やその分解物を添
加すれば生成した銀粒子の凝集が防止し易く、有効であ
ることは言うまでもないことである。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例と比較例について述べ
る。
る。
【0018】(実施例1〜4、比較例1)関東化学株式
会社製の純度99%のヒドロキノン0.25モルを純水
3000ミリリットルに溶解し、これに純度90%の亜
硫酸アンモニウムを各々1モル(実施例1)、2モル
(実施例2)、3モル(実施例3)、4モル(実施例
4)添加し、さらにこれらに濃度29%アンモニア水を
アンモニア換算で0.283モルを添加した後、水を加
えてそれぞれの容量を4000ミリリットルに調整し
た。このようにして亜硫酸イオン濃度の異なる5種類の
還元剤溶液を作成した。
会社製の純度99%のヒドロキノン0.25モルを純水
3000ミリリットルに溶解し、これに純度90%の亜
硫酸アンモニウムを各々1モル(実施例1)、2モル
(実施例2)、3モル(実施例3)、4モル(実施例
4)添加し、さらにこれらに濃度29%アンモニア水を
アンモニア換算で0.283モルを添加した後、水を加
えてそれぞれの容量を4000ミリリットルに調整し
た。このようにして亜硫酸イオン濃度の異なる5種類の
還元剤溶液を作成した。
【0019】次いで、硝酸銀5モルを純水3リットルに
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の5種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表1に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の5種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表1に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
【0020】 表1より亜硫酸イオン濃度を増加させることにより粒径
を調整することが可能であることが解る。
を調整することが可能であることが解る。
【0021】(実施例5〜8、比較例1)ヒドロキノン
0.25モルを純水3000ミリリットルに溶解し、こ
れに亜硫酸アンモニウムを3モル添加し、溶解し、次い
でアンモニア水を0.142モル(比較例1)、0.2
12モル(実施例5)、0.283モル(実施例6)、
0.425モル(実施例7)、0.921モル(実施例
8)となるように加えた後、水を加えてそれぞれの全容
量が4000ミリリットルになるように調整し、5種類
の還元剤水溶液を作成した。
0.25モルを純水3000ミリリットルに溶解し、こ
れに亜硫酸アンモニウムを3モル添加し、溶解し、次い
でアンモニア水を0.142モル(比較例1)、0.2
12モル(実施例5)、0.283モル(実施例6)、
0.425モル(実施例7)、0.921モル(実施例
8)となるように加えた後、水を加えてそれぞれの全容
量が4000ミリリットルになるように調整し、5種類
の還元剤水溶液を作成した。
【0022】次いで、硝酸銀5モルを純水3リットルに
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の5種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表2に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の5種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表2に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
【0023】 表2から解るように、アンモニア水を0.142モル加
えたものでは反応が終結するのに4時間以上が必要とさ
れ、かつ得られる銀粉は凝集したものとなっていた。し
かし、0.212モル以上加えたものでは、アンモニウ
ムイオン量の増加にともない銀粉の粒径は小さくなるこ
とが解る。
えたものでは反応が終結するのに4時間以上が必要とさ
れ、かつ得られる銀粉は凝集したものとなっていた。し
かし、0.212モル以上加えたものでは、アンモニウ
ムイオン量の増加にともない銀粉の粒径は小さくなるこ
とが解る。
【0024】(比較例2)ヒドロキノン0.25モルを
純水3000ミリリットルに溶解し、水を加えて400
0ミリリットルになるように調整した還元剤溶液を用意
した。これに、硝酸銀1モルを純水600ミリリットル
に溶解したものを10℃で添加・撹拌を行った。144
0分反応させたが、還元反応は終了しなかった。還元反
応時、キノンが発生し、生成した銀粉末は粗大粒子を含
む樹枝状のものであった。
純水3000ミリリットルに溶解し、水を加えて400
0ミリリットルになるように調整した還元剤溶液を用意
した。これに、硝酸銀1モルを純水600ミリリットル
に溶解したものを10℃で添加・撹拌を行った。144
0分反応させたが、還元反応は終了しなかった。還元反
応時、キノンが発生し、生成した銀粉末は粗大粒子を含
む樹枝状のものであった。
【0025】(比較例3〜5)ヒドロキノン0.25モ
ルを純水3000ミリリットルに溶解し、これにそれぞ
れ亜硫酸アンモニウム(比較例3)、亜硫酸カリウム
(比較例4)、亜硫酸ナトリウム(比較例5)を3モル
溶解し、水を加えて4000ミリリットルになるように
調整した3種類の還元剤水溶液を用意した。これらのそ
れぞれに、硝酸銀1モルを純水600ミリリットルに溶
解したものを10℃で添加・撹拌を行った。240分反
応させたが還元反応は終了しなかった。なお、硝酸銀水
溶液投入後数分間は無色透明でほとんど反応せず、しだ
いに黄土色の不透明な溶液に変化していくのが観察され
た。また、還元反応によるキノンの生成はみられなかっ
た。生成銀粉末のSEM観察を試みたが、数万倍程度で
は観察不能であった。
ルを純水3000ミリリットルに溶解し、これにそれぞ
れ亜硫酸アンモニウム(比較例3)、亜硫酸カリウム
(比較例4)、亜硫酸ナトリウム(比較例5)を3モル
溶解し、水を加えて4000ミリリットルになるように
調整した3種類の還元剤水溶液を用意した。これらのそ
れぞれに、硝酸銀1モルを純水600ミリリットルに溶
解したものを10℃で添加・撹拌を行った。240分反
応させたが還元反応は終了しなかった。なお、硝酸銀水
溶液投入後数分間は無色透明でほとんど反応せず、しだ
いに黄土色の不透明な溶液に変化していくのが観察され
た。また、還元反応によるキノンの生成はみられなかっ
た。生成銀粉末のSEM観察を試みたが、数万倍程度で
は観察不能であった。
【0026】(比較例6〜9)ヒドロキノン0.25モ
ルを純水3000ミリリットルに溶解し、これに亜硫酸
カリウムを3モル添加し溶解し、次いでアンモニア水を
それぞれ0.073モル(比較例6)、0.147モル
(比較例7)、0.220モル(比較例8)、0.29
3モル(比較例9)加えた後、水を加えてそれぞれの全
容量を4000ミリリットルになるように調整し、4種
類の還元剤水溶液を作成した。
ルを純水3000ミリリットルに溶解し、これに亜硫酸
カリウムを3モル添加し溶解し、次いでアンモニア水を
それぞれ0.073モル(比較例6)、0.147モル
(比較例7)、0.220モル(比較例8)、0.29
3モル(比較例9)加えた後、水を加えてそれぞれの全
容量を4000ミリリットルになるように調整し、4種
類の還元剤水溶液を作成した。
【0027】次いで、硝酸銀5モルを純水3リットルに
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の4種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表3に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の4種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表3に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
【0028】 表3よりアンモニア水の添加量を変えることにより反応
終了時間は調整できるものの、粒径の調整は困難である
ことが解る。なお、亜硫酸アンモニウムを用いた時に比
べ、僅かのアンモニア水の投入量の違いで反応終了時間
が大きく変化している。
終了時間は調整できるものの、粒径の調整は困難である
ことが解る。なお、亜硫酸アンモニウムを用いた時に比
べ、僅かのアンモニア水の投入量の違いで反応終了時間
が大きく変化している。
【0029】(比較例10〜13)ヒドロキノン0.2
5モルを純水3000ミリリットルに溶解し、これに亜
硫酸ナトリウムを3モル添加し、溶解し、次いでアンモ
ニア水をそれぞれ0.073モル(比較例10)、0.
147モル(比較例11)、0.220モル(比較例1
2)、0.293モル(比較例13)を加えた後、それ
ぞれの全容量を水を加えて4000ccになるように調
整した。
5モルを純水3000ミリリットルに溶解し、これに亜
硫酸ナトリウムを3モル添加し、溶解し、次いでアンモ
ニア水をそれぞれ0.073モル(比較例10)、0.
147モル(比較例11)、0.220モル(比較例1
2)、0.293モル(比較例13)を加えた後、それ
ぞれの全容量を水を加えて4000ccになるように調
整した。
【0030】次いで、硝酸銀5モルを純水3リットルに
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の4種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表4に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
溶解して得た硝酸銀溶液を作成し、これを前記の4種類
の還元剤溶液それぞれに各々600ミリリットルづつ、
反応温度10℃で添加・撹拌した。表4に還元反応終了
までに必要とされた時間と、得られた銀粉の平均粒径を
示す。
【0031】 表4よりアンモニア水の添加量を変えることにより反応
終了時間は変化するものの、変化量が大きすぎ実質的に
調整できないこと、また粒径の調整も困難であることが
解る。
終了時間は変化するものの、変化量が大きすぎ実質的に
調整できないこと、また粒径の調整も困難であることが
解る。
【0032】(比較例14〜16)水2000ミリリッ
トルにヒドロキノン0.25モルを溶解し、亜硫酸アン
モニウムを0.5モル(比較例14)、3(比較例1
5)をそれぞれ添加し、溶解した還元剤水溶液と、亜硫
酸アンモニウム0.5モル、アンモニア水0.954モ
ルを溶解した還元剤溶液(比較例16)を作成した。
トルにヒドロキノン0.25モルを溶解し、亜硫酸アン
モニウムを0.5モル(比較例14)、3(比較例1
5)をそれぞれ添加し、溶解した還元剤水溶液と、亜硫
酸アンモニウム0.5モル、アンモニア水0.954モ
ルを溶解した還元剤溶液(比較例16)を作成した。
【0033】次いで、硝酸銀3モルを水900ミリリッ
トルに溶解し、これにアンモニア水2モルを加えて銀ア
ンモニウム錯体溶液を得た。この液を前記の3種類の還
元溶液にそれぞれ300ミリリットルづつ10℃で添加
・撹拌を行った。反応終了時間、得られた銀粒子の粒子
径を表5に示す。
トルに溶解し、これにアンモニア水2モルを加えて銀ア
ンモニウム錯体溶液を得た。この液を前記の3種類の還
元溶液にそれぞれ300ミリリットルづつ10℃で添加
・撹拌を行った。反応終了時間、得られた銀粒子の粒子
径を表5に示す。
【0034】 表5よりこれらの方法では反応終了時間の調整も粒径の
調整も困難であることが解る。
調整も困難であることが解る。
【0035】
【発明の効果】上記の説明で明かなように、還元剤中の
亜硫酸イオンとアンモニウムイオンの共存量を制御する
本発明の方法によれば、従来法では達成できない、銀粉
末の粒径を、0.3〜2.0μmであるような、広い範
囲に渡って制御することが可能となる。従って、本発明
の方法は、要求される粒径毎に、製造設備、試薬等を一
切変更する必要が無く、安価で極めて有益な銀粉を製造
することのできる方法であり、従来技術に無く、画期的
なものと言える。
亜硫酸イオンとアンモニウムイオンの共存量を制御する
本発明の方法によれば、従来法では達成できない、銀粉
末の粒径を、0.3〜2.0μmであるような、広い範
囲に渡って制御することが可能となる。従って、本発明
の方法は、要求される粒径毎に、製造設備、試薬等を一
切変更する必要が無く、安価で極めて有益な銀粉を製造
することのできる方法であり、従来技術に無く、画期的
なものと言える。
Claims (3)
- 【請求項1】 還元剤溶液と銀イオンを含む溶液とを
反応させて平均粒径が0.3〜2μmの範囲内にあり、
単分散で、粒度分布幅の狭い銀粉を得る方法において、
還元剤溶液として亜硫酸アンモニウムとアンモニア水と
ヒドロキノンとの混合溶液を用い、銀イオンを含む溶液
として硝酸銀溶液を用い、反応温度が50℃以下となる
ようにして還元剤溶液に銀イオンを含む溶液を添加する
ことを特徴とする銀粉の製造方法。 - 【請求項2】 還元剤溶液中の亜硫酸アンモニウムと
アンモニア水とヒドロキノンとの割合を調節することを
特徴とする請求項1記載の銀粉の製造方法。 - 【請求項3】 1モルの硝酸銀に対して0.2〜1モ
ルのヒドロキノン、1〜12モルの亜硫酸アンモニウ
ム、アンモニア換算で0.1〜1モルのアンモニア水を
用いることを特徴とする請求項1〜2記載の銀粉の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23316094A JPH0892612A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 銀粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23316094A JPH0892612A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 銀粉の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892612A true JPH0892612A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16950666
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23316094A Pending JPH0892612A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 銀粉の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0892612A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007027353A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Toko Inc | 積層型電子部品の製造方法 |
| JP2009242875A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 銀超微粒子の製造方法 |
| CN102513543A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-27 | 上海工程技术大学 | 一种制备超细银粉的微波加热还原工艺 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP23316094A patent/JPH0892612A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007027353A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Toko Inc | 積層型電子部品の製造方法 |
| JP2009242875A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 銀超微粒子の製造方法 |
| CN102513543A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-27 | 上海工程技术大学 | 一种制备超细银粉的微波加热还原工艺 |
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