JPH09106534A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体及びその製造方法Info
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- JPH09106534A JPH09106534A JP7263999A JP26399995A JPH09106534A JP H09106534 A JPH09106534 A JP H09106534A JP 7263999 A JP7263999 A JP 7263999A JP 26399995 A JP26399995 A JP 26399995A JP H09106534 A JPH09106534 A JP H09106534A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 走行耐久性、粉落ち等の機械的強度を損なわ
ずに磁性層の薄層化を図る。 【解決手段】 非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性
金属粉末を磁性粉とする上層磁性層が形成された磁気記
録媒体において、上層磁性層の平均厚みが1.0μm以
下であるとともに、下層非磁性層に結合剤と平均一次粒
子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末
が含まれている。
ずに磁性層の薄層化を図る。 【解決手段】 非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性
金属粉末を磁性粉とする上層磁性層が形成された磁気記
録媒体において、上層磁性層の平均厚みが1.0μm以
下であるとともに、下層非磁性層に結合剤と平均一次粒
子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末
が含まれている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる塗布型の
磁気記録媒体の技術分野に属する発明であり、特に、走
行耐久性・粉落ち等の磁性膜の機械的強度を損なわずに
磁性層の薄層化を図り、電磁変換特性に優れた磁気記録
媒体及びその製造方法に関する。
磁気記録媒体の技術分野に属する発明であり、特に、走
行耐久性・粉落ち等の磁性膜の機械的強度を損なわずに
磁性層の薄層化を図り、電磁変換特性に優れた磁気記録
媒体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ装置やビデオ装置,コンピュ
ータ装置等で用いられる記録媒体としては、磁性粉末,
結合剤及び各種添加剤を有機溶媒に分散,混練すること
で調製される磁性塗料を、非磁性支持体上に塗布,乾燥
することで磁性層が形成される,いわゆる塗布型の磁気
記録媒体が生産性,汎用性に優れることから主流を占め
ている。
ータ装置等で用いられる記録媒体としては、磁性粉末,
結合剤及び各種添加剤を有機溶媒に分散,混練すること
で調製される磁性塗料を、非磁性支持体上に塗布,乾燥
することで磁性層が形成される,いわゆる塗布型の磁気
記録媒体が生産性,汎用性に優れることから主流を占め
ている。
【0003】これら各種磁気記録再生装置においては、
近年、小型軽量化、高画質化、長時間化が進められ、そ
れに伴い上記塗布型の磁気記録媒体に対しても高密度記
録化が強く要望されるようになっている。
近年、小型軽量化、高画質化、長時間化が進められ、そ
れに伴い上記塗布型の磁気記録媒体に対しても高密度記
録化が強く要望されるようになっている。
【0004】上記塗布型の磁気記録媒体の高密度記録領
域での特性を改善するには、まず磁性粉末の選択が重要
である。すなわち、磁性粉末としては、保磁力が高く、
微細粒子であり、粒子の形状が均一で、酸化安定性に優
れることが必要である。
域での特性を改善するには、まず磁性粉末の選択が重要
である。すなわち、磁性粉末としては、保磁力が高く、
微細粒子であり、粒子の形状が均一で、酸化安定性に優
れることが必要である。
【0005】近年では、特に飽和磁束密度が高いことか
ら、従来より用いられている酸化鉄系磁性粉末に代わり
鉄を主体とする金属磁性粉末が上記磁性層に含有させる
磁性粉末として使用されるようになっている。
ら、従来より用いられている酸化鉄系磁性粉末に代わり
鉄を主体とする金属磁性粉末が上記磁性層に含有させる
磁性粉末として使用されるようになっている。
【0006】これらの鉄又は鉄を主体とする金属材料か
ら構成される強磁性金属微粒子は、酸化鉄やオキシ水酸
化鉄、或いは、Co,Ni,Cr,Mn,Cu,Zn,
Ti等の鉄以外の金属を含む水酸化鉄やオキシ水酸化鉄
などを水素ガスで還元することによって製造される。こ
れら強磁性金属微粒子は、従来の酸化鉄系強磁性粉末よ
りも優れた磁気特性を有している。
ら構成される強磁性金属微粒子は、酸化鉄やオキシ水酸
化鉄、或いは、Co,Ni,Cr,Mn,Cu,Zn,
Ti等の鉄以外の金属を含む水酸化鉄やオキシ水酸化鉄
などを水素ガスで還元することによって製造される。こ
れら強磁性金属微粒子は、従来の酸化鉄系強磁性粉末よ
りも優れた磁気特性を有している。
【0007】ところが、上記磁性金属微粒子を用いたと
しても、結合剤、及び、研磨剤、カーボンブラック粉末
等の各種添加剤を併用する必要があるために非磁性成分
が含まれることとなることから、金属薄膜媒体に対して
電磁変換特性が劣る。そこで、強磁性金属微粒子を用い
た塗布型磁気記録媒体においては、電磁変換特性の更な
る向上を図るべく金属微粒子粉末への親和性の高い極性
基を有する結合剤や分散剤の使用、金属微粒子と結合剤
との混合、混練、分散技術の改良、表面性の向上のため
のカレンダー処理等の平滑化、金属微粒子粉末の結合剤
との親和性を高めるために、Al,Si等の金属元素に
より修飾する等の種々の方法が提案されている。しか
し、未だ十分なものでは無い。
しても、結合剤、及び、研磨剤、カーボンブラック粉末
等の各種添加剤を併用する必要があるために非磁性成分
が含まれることとなることから、金属薄膜媒体に対して
電磁変換特性が劣る。そこで、強磁性金属微粒子を用い
た塗布型磁気記録媒体においては、電磁変換特性の更な
る向上を図るべく金属微粒子粉末への親和性の高い極性
基を有する結合剤や分散剤の使用、金属微粒子と結合剤
との混合、混練、分散技術の改良、表面性の向上のため
のカレンダー処理等の平滑化、金属微粒子粉末の結合剤
との親和性を高めるために、Al,Si等の金属元素に
より修飾する等の種々の方法が提案されている。しか
し、未だ十分なものでは無い。
【0008】一方、磁性層をなるべく薄層化して、記録
過程時の自己減磁損失、再生過程時の厚み損矢を低下さ
せることが行われている。この磁性層の薄層化に伴っ
て、静磁気特性が向上し、記録過程時の自己減時損失、
再生過程時の厚み損失が改善されるが、薄層化に伴って
走行耐久性が劣る傾向がみられる。
過程時の自己減磁損失、再生過程時の厚み損矢を低下さ
せることが行われている。この磁性層の薄層化に伴っ
て、静磁気特性が向上し、記録過程時の自己減時損失、
再生過程時の厚み損失が改善されるが、薄層化に伴って
走行耐久性が劣る傾向がみられる。
【0009】そこで、磁性層とヘッド、ガイドピン等の
走行系との接触による緩衝の抑制を図るべく非磁性層の
下塗り層を設ける方法がある。この非磁性層の下塗り層
としては、上層磁性層の走行耐久性を満足させるために
上層磁性粉末よりもサイズとして大きい粉末が望まし
い。しかし、用いる非磁性粉末のサイズによる絶対的な
効果により表面性を低下させるために、上層磁性層より
も更に微粒子である非磁性粉末が必要であるが、微粒子
になる方向では塗膜の剛性が低下して走行耐久性が低下
する等の表面性と走行耐久性を両立するのが困難であ
る。
走行系との接触による緩衝の抑制を図るべく非磁性層の
下塗り層を設ける方法がある。この非磁性層の下塗り層
としては、上層磁性層の走行耐久性を満足させるために
上層磁性粉末よりもサイズとして大きい粉末が望まし
い。しかし、用いる非磁性粉末のサイズによる絶対的な
効果により表面性を低下させるために、上層磁性層より
も更に微粒子である非磁性粉末が必要であるが、微粒子
になる方向では塗膜の剛性が低下して走行耐久性が低下
する等の表面性と走行耐久性を両立するのが困難であ
る。
【0010】また、下塗り層に非磁性粉末として、走行
時のテープエッジダメージ等の走行耐久性の間題から硬
度のある無機酸化物粉末が使用されることがある。しか
し、塗膜の導電性が乏しくなり駆動時の磁気テープの静
電気帯電によるヘッド摩耗粉、磁気テープの摩耗粉を引
きつけて再生時のドロップアウトを誘発する。このた
め、導電性に寄与するためにカーボンブラック粉末の添
加等が行われる。カーボンブラック粉末は表面性の悪化
等を考慮すると、前述の下層用非磁性無機粉末と同様に
微粒子の方向が良いが、微粒子のカーボンブラック粉末
を用いると塗膜の剛性が低下し、テープエッジダメージ
等の走行耐久性の面にて十分ではない。
時のテープエッジダメージ等の走行耐久性の間題から硬
度のある無機酸化物粉末が使用されることがある。しか
し、塗膜の導電性が乏しくなり駆動時の磁気テープの静
電気帯電によるヘッド摩耗粉、磁気テープの摩耗粉を引
きつけて再生時のドロップアウトを誘発する。このた
め、導電性に寄与するためにカーボンブラック粉末の添
加等が行われる。カーボンブラック粉末は表面性の悪化
等を考慮すると、前述の下層用非磁性無機粉末と同様に
微粒子の方向が良いが、微粒子のカーボンブラック粉末
を用いると塗膜の剛性が低下し、テープエッジダメージ
等の走行耐久性の面にて十分ではない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の方
法では、磁変換特性の向上のための磁性層の薄層化と、
それに伴う走行耐久性と電磁変換特性の更なる向上を図
ることは困難とされていた。
法では、磁変換特性の向上のための磁性層の薄層化と、
それに伴う走行耐久性と電磁変換特性の更なる向上を図
ることは困難とされていた。
【0012】そこで、本発明は、上記の如き従来の問題
点である磁性層の薄層化による電磁変換特性の向上と、
これに伴う走行耐久性の低下を改善するための非磁性層
の下塗り層の更なる電磁変換特性の向上を図ることがで
きる磁気記録媒体及びその製造方法を提供することを目
的とする。すなわち、本発明は、走行耐久性、粉落ち等
の機械的強度を損なわずに磁性層の薄層化を図り、高密
度記録に適した磁気記録媒体及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
点である磁性層の薄層化による電磁変換特性の向上と、
これに伴う走行耐久性の低下を改善するための非磁性層
の下塗り層の更なる電磁変換特性の向上を図ることがで
きる磁気記録媒体及びその製造方法を提供することを目
的とする。すなわち、本発明は、走行耐久性、粉落ち等
の機械的強度を損なわずに磁性層の薄層化を図り、高密
度記録に適した磁気記録媒体及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成せんものと鋭意研究の結果、強磁性金属粉末を
結合剤中に混合、分散した磁性層を、非磁性支持体上に
非磁性体粉末を結合剤中に分散した下層非磁性層が湿潤
状態時に設けた磁気記録媒体において、前記上層磁性層
の平均厚みを調整するとともに、前記下層非磁性層に非
磁性粉末として特定の粒子径のカーボンブラック粉末を
含ませることにより、走行耐久性を損なわずに電磁変換
特性の向上が図られることを見い出し、本発明を完成す
るに至ったものである。
的を達成せんものと鋭意研究の結果、強磁性金属粉末を
結合剤中に混合、分散した磁性層を、非磁性支持体上に
非磁性体粉末を結合剤中に分散した下層非磁性層が湿潤
状態時に設けた磁気記録媒体において、前記上層磁性層
の平均厚みを調整するとともに、前記下層非磁性層に非
磁性粉末として特定の粒子径のカーボンブラック粉末を
含ませることにより、走行耐久性を損なわずに電磁変換
特性の向上が図られることを見い出し、本発明を完成す
るに至ったものである。
【0014】すなわち、本発明の磁気記録媒体は、非磁
性支持体上に下層非磁性層と強磁性金属粉末を磁性粉と
する上層磁性層が形成された磁気記録媒体において、上
層磁性層の平均厚みが1.0μm以下であるとともに、
下層非磁性層に結合剤と平均一次粒子径が0.04〜
0.13μmのカーボンブラック粉末が含まれているこ
とを特徴とする。
性支持体上に下層非磁性層と強磁性金属粉末を磁性粉と
する上層磁性層が形成された磁気記録媒体において、上
層磁性層の平均厚みが1.0μm以下であるとともに、
下層非磁性層に結合剤と平均一次粒子径が0.04〜
0.13μmのカーボンブラック粉末が含まれているこ
とを特徴とする。
【0015】そして、下層非磁性層における粉末成分と
結合剤の比率であるP/B比が4から10であるとき、
下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラッ
ク粉末が体積分率で20〜50%含まれることを特徴と
する。
結合剤の比率であるP/B比が4から10であるとき、
下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラッ
ク粉末が体積分率で20〜50%含まれることを特徴と
する。
【0016】更に、下層非磁性層における粉末成分と結
合剤の比率であるP/B比が4未満であるとき、下層非
磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラック粉末
が体積分率で80〜100%含まれることを特徴とす
る。
合剤の比率であるP/B比が4未満であるとき、下層非
磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラック粉末
が体積分率で80〜100%含まれることを特徴とす
る。
【0017】更に、下層非磁性層を構成する粉末成分と
して平均一次粒子径0.01〜0.15μmの無機粉末
が含まれることを特徴とする。
して平均一次粒子径0.01〜0.15μmの無機粉末
が含まれることを特徴とする。
【0018】更に、下層非磁性層を構成する粉末成分と
して前記カーボンブラック粉末や無機粉末よりも粗大な
る粉末が体積分率で1〜10%含まれることを特徴とす
る。
して前記カーボンブラック粉末や無機粉末よりも粗大な
る粉末が体積分率で1〜10%含まれることを特徴とす
る。
【0019】更に、カーボンブラック粉末のDBP吸油
量DとBET比表面積Bの比D/Bが2以下であること
を特徴とする。
量DとBET比表面積Bの比D/Bが2以下であること
を特徴とする。
【0020】更に、下層非磁性層中の結合剤が極性基濃
度0.01〜0.1mmol/gであることを特徴とす
る。
度0.01〜0.1mmol/gであることを特徴とす
る。
【0021】更に、結合剤に対するカーボンブラック粉
末の重量比が5〜10であることを特徴とする。
末の重量比が5〜10であることを特徴とする。
【0022】他方、本発明にかかる磁気記録媒体の製造
方法は、非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性金属粉
末を磁性粉とする上層磁性層が形成された磁気記録媒体
の製造方法において、上層磁性層の平均厚みを1.0μ
m以下に形成するとともに、下層非磁性層に結合剤と平
均一次粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラ
ック粉末が含まれ、上記カーボンブラック粉末と結合剤
を混合、分散工程を経て塗料化した後に、これを当該カ
ーボンブラック粉末や当該無機粉末より粗大なる粉末を
結合剤と混合、分散工程を経て得られた塗料に添加する
ことを特徴とする。
方法は、非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性金属粉
末を磁性粉とする上層磁性層が形成された磁気記録媒体
の製造方法において、上層磁性層の平均厚みを1.0μ
m以下に形成するとともに、下層非磁性層に結合剤と平
均一次粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラ
ック粉末が含まれ、上記カーボンブラック粉末と結合剤
を混合、分散工程を経て塗料化した後に、これを当該カ
ーボンブラック粉末や当該無機粉末より粗大なる粉末を
結合剤と混合、分散工程を経て得られた塗料に添加する
ことを特徴とする。
【0023】そして、下層非磁性層中の結合剤の極性基
濃度0.01〜0.1mmol/gであることを特徴と
する。
濃度0.01〜0.1mmol/gであることを特徴と
する。
【0024】更に、結合剤に対するカーボンブラック粉
末の重量比が5〜10であることを特徴とする。
末の重量比が5〜10であることを特徴とする。
【0025】ここに用いるカーボンブラック粉末は、平
均一次粒子径が0.04〜0.13μmであり、チャン
ネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラッ
ク、サーマルブラック、ランプブラック等のいずれのカ
ーボンブラック粉末であっても良い。
均一次粒子径が0.04〜0.13μmであり、チャン
ネルブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラッ
ク、サーマルブラック、ランプブラック等のいずれのカ
ーボンブラック粉末であっても良い。
【0026】これら種々のカーボンブラック粉末は、粒
子が数珠状、或いは、複数個が凝集した形態のストラク
チャーを形成しており、このストラクチャーの単位が大
きい程見かけの粒子サイズとしては大きくなるためにス
トラクチャー単位での分散がし易くなるが、反面、見か
けの粒子サイズが大きいために絶対的に表面性の向上に
は限界が生ずるものと考えられる。したがって、平均一
次粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック
粉末において、更に好ましいものとしては、DBP吸油
量DとBET比表面積Bの比D/Bが2以下となるスト
ラクチャーサイズが極めて小さいものが適当である。
子が数珠状、或いは、複数個が凝集した形態のストラク
チャーを形成しており、このストラクチャーの単位が大
きい程見かけの粒子サイズとしては大きくなるためにス
トラクチャー単位での分散がし易くなるが、反面、見か
けの粒子サイズが大きいために絶対的に表面性の向上に
は限界が生ずるものと考えられる。したがって、平均一
次粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック
粉末において、更に好ましいものとしては、DBP吸油
量DとBET比表面積Bの比D/Bが2以下となるスト
ラクチャーサイズが極めて小さいものが適当である。
【0027】ここで、DBP吸油量とは、カーボンブラ
ックの各粒子間の化学的、物理的結合による複雑な凝集
であるストラクチャーの程度を知るための試験としてカ
ーボンブラック100g当たり包含される油のml数の
ことであり、測定法にはD.B.P(フタル酸ジ−n−
ブチル:C6H4[COO(CH2)3CH3]2)を使用し
たA法(機械法)とB法(へら錬り法)がある。他方、
BET比表面積とは、カーボンブラック単位重量g当た
りの表面積m3 で示され、窒素、よう素等の吸着量によ
り算出される。
ックの各粒子間の化学的、物理的結合による複雑な凝集
であるストラクチャーの程度を知るための試験としてカ
ーボンブラック100g当たり包含される油のml数の
ことであり、測定法にはD.B.P(フタル酸ジ−n−
ブチル:C6H4[COO(CH2)3CH3]2)を使用し
たA法(機械法)とB法(へら錬り法)がある。他方、
BET比表面積とは、カーボンブラック単位重量g当た
りの表面積m3 で示され、窒素、よう素等の吸着量によ
り算出される。
【0028】これら平均一次粒子径が0.04〜0.1
3μmのカーボンブラック粉末の具体的な例を挙げれ
ば、東海カーボン社製SO−FEF、V−GPF、SV
H−SRF−HS、S−SRF、旭カーボン社製旭#6
0H、旭#60U、旭#60、旭#55、旭#50H,
旭#50、旭#35、旭#15、三菱化成社製ダイアブ
ラックM−MAF、E−FEF、G−GPF、R−SR
F、LR、RCF−#25、#l0、#5、#310
0、新日鉄化学社製ニテロン#75、#55、#55
S、#55U、#l0s、#l0、#l0H、中部カー
ボン社製#l 00、#G、#S、#SL、デグサ社製
SpecialBlack250,Printex2
5、Printex200、PrintexA、Spe
cialBlack100、PrintexG,Lam
p Blackl01、N−550、N−650、N−
660、N−754、N−762、N−774、SL−
90、コロンビアンカーボン社製Raven520、5
00、450、430、420、410、22、16、
14、H20等が挙げられる。
3μmのカーボンブラック粉末の具体的な例を挙げれ
ば、東海カーボン社製SO−FEF、V−GPF、SV
H−SRF−HS、S−SRF、旭カーボン社製旭#6
0H、旭#60U、旭#60、旭#55、旭#50H,
旭#50、旭#35、旭#15、三菱化成社製ダイアブ
ラックM−MAF、E−FEF、G−GPF、R−SR
F、LR、RCF−#25、#l0、#5、#310
0、新日鉄化学社製ニテロン#75、#55、#55
S、#55U、#l0s、#l0、#l0H、中部カー
ボン社製#l 00、#G、#S、#SL、デグサ社製
SpecialBlack250,Printex2
5、Printex200、PrintexA、Spe
cialBlack100、PrintexG,Lam
p Blackl01、N−550、N−650、N−
660、N−754、N−762、N−774、SL−
90、コロンビアンカーボン社製Raven520、5
00、450、430、420、410、22、16、
14、H20等が挙げられる。
【0029】また、DBP吸油量DとBET比表面積B
の比D/Bが2以下となるストラクチャーサイズの極め
て小さいカーボンブラック粉末としては旭カーボン社製
の旭サーマル、中部カーボン社製の#20等が挙げられ
る。
の比D/Bが2以下となるストラクチャーサイズの極め
て小さいカーボンブラック粉末としては旭カーボン社製
の旭サーマル、中部カーボン社製の#20等が挙げられ
る。
【0030】これらカーボンブラック粉末については、
単独にて使用しても良く、複数を組み合わせて使用して
も良く、また、分散性等の改善のために酸化処理、或い
は、有機物による表面処理等を施してもよい。
単独にて使用しても良く、複数を組み合わせて使用して
も良く、また、分散性等の改善のために酸化処理、或い
は、有機物による表面処理等を施してもよい。
【0031】本発明においては、平均一次粒子径0.0
4〜0.13μmのカーボンブラック粉末を下層非磁性
層に含まれる粉末の全体積に対して20〜50%、或い
は、80〜100%とすることが望ましい。
4〜0.13μmのカーボンブラック粉末を下層非磁性
層に含まれる粉末の全体積に対して20〜50%、或い
は、80〜100%とすることが望ましい。
【0032】カーボンブラック粉末が添加されることに
より磁気テープには電導性が生じ、磁気テープの帯電に
よる磁気ヘッドやガイドピン、カセットーフ等への張り
付きや、磁気ヘッドやガイドピン等の摩耗粉の静電気的
吸引によるドロップアウトの発生を抑制することが可能
である。なお、この磁気テープの導電性のためにはカー
ボンブラック粉末を適当な体積分率(「体積比率」とも
言う。)以上添加する必要がある。
より磁気テープには電導性が生じ、磁気テープの帯電に
よる磁気ヘッドやガイドピン、カセットーフ等への張り
付きや、磁気ヘッドやガイドピン等の摩耗粉の静電気的
吸引によるドロップアウトの発生を抑制することが可能
である。なお、この磁気テープの導電性のためにはカー
ボンブラック粉末を適当な体積分率(「体積比率」とも
言う。)以上添加する必要がある。
【0033】しかし、単にカーボンブラック粉末の体積
分率を増加させた場合には、カーボンブラック粉末特有
の無機粉末と比較して見かけのサイズ(平均一次粒子
径)よりも比表面積Bが大きいという性質上、塗料中で
の溶媒和量が多くなり易いために、塗料中での構造が複
雑になり易く、又、へテロ凝集等の影響によりチキソト
ロピックな塗料になり易い。この傾向はカーボンブラッ
ク粉末以外の粒子サイズの異なる非磁性粉末と共に作成
された塗料の場合に起き易い。よって、カーボンブラッ
ク粉末の体積分率は20〜50%とすることが適当であ
るものと考えられる。
分率を増加させた場合には、カーボンブラック粉末特有
の無機粉末と比較して見かけのサイズ(平均一次粒子
径)よりも比表面積Bが大きいという性質上、塗料中で
の溶媒和量が多くなり易いために、塗料中での構造が複
雑になり易く、又、へテロ凝集等の影響によりチキソト
ロピックな塗料になり易い。この傾向はカーボンブラッ
ク粉末以外の粒子サイズの異なる非磁性粉末と共に作成
された塗料の場合に起き易い。よって、カーボンブラッ
ク粉末の体積分率は20〜50%とすることが適当であ
るものと考えられる。
【0034】反面、カーボンブラック粉末の体積分率が
かなり高い場合には、塗料中での構造はカーボンブラッ
ク粉末の性質が支配的であり、ヘテロ凝集等の影響が低
減するために複雑になり難く、チキソトロピックな塗料
になり難い。よって、カーボンブラック粉末の平均粒子
サイズが超微粒子でない0.04〜0.13μmにては
比表面積値も小さいために溶媒和量も少なくなり、適度
な粘度の塗料を得ることができ、磁気テープの導電性を
向上させることが可能である。
かなり高い場合には、塗料中での構造はカーボンブラッ
ク粉末の性質が支配的であり、ヘテロ凝集等の影響が低
減するために複雑になり難く、チキソトロピックな塗料
になり難い。よって、カーボンブラック粉末の平均粒子
サイズが超微粒子でない0.04〜0.13μmにては
比表面積値も小さいために溶媒和量も少なくなり、適度
な粘度の塗料を得ることができ、磁気テープの導電性を
向上させることが可能である。
【0035】したがって、本発明においては、平均一次
粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉
末が体積分率(「体積比率」とも言う。)で20〜50
%、或いは、80〜100%と規定することにより磁気
テープの導電性を向上させ、走行性の悪化、及び、ドロ
ップアウ卜等を低減させ、優れた電磁変換特性を得るこ
とができる。
粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉
末が体積分率(「体積比率」とも言う。)で20〜50
%、或いは、80〜100%と規定することにより磁気
テープの導電性を向上させ、走行性の悪化、及び、ドロ
ップアウ卜等を低減させ、優れた電磁変換特性を得るこ
とができる。
【0036】カーボンブラック粉末の表面は、分散性の
向上のために酸化処理が施されているか、或いは、スト
ラクチャーの制御等の製法の都合のために金属元素が存
在しているが、親油性の傾向が強く、結合剤の極性基と
の相互作用をする活性点が少ない。活性点が少ないにも
関わらず、極性基の多い結合剤を使用した場合には、結
合剤の極性基同士による相互作用による影響が強くな
り、チキソトロピックな塗料になり、非磁性支持体上に
塗布した場合に平滑に広がり難くなり、磁性層を塗布し
た場合にも表面性の低下が起こる。
向上のために酸化処理が施されているか、或いは、スト
ラクチャーの制御等の製法の都合のために金属元素が存
在しているが、親油性の傾向が強く、結合剤の極性基と
の相互作用をする活性点が少ない。活性点が少ないにも
関わらず、極性基の多い結合剤を使用した場合には、結
合剤の極性基同士による相互作用による影響が強くな
り、チキソトロピックな塗料になり、非磁性支持体上に
塗布した場合に平滑に広がり難くなり、磁性層を塗布し
た場合にも表面性の低下が起こる。
【0037】このような点から、適度な極性基濃度を有
する結合剤を使用する必要がある。すなわち、極性基濃
度が0.01〜0.1mmol/gの結合剤を使用する
こと、更には極性基濃度0.01〜0.1mmol/g
の結合剤を用いて混合、分散工程を経て塗料化した後
に、これを非磁性粉末の無機粉末、或いは無機粉末及び
カーボンブラック粉末より粗大なる異なる粉末を結合剤
と混合、分散工程を経て得られた塗料に添加する製造に
よって、表面性を低下させないカーボンブラック粉末を
含む非磁性粉末層を形成することが可能となる。
する結合剤を使用する必要がある。すなわち、極性基濃
度が0.01〜0.1mmol/gの結合剤を使用する
こと、更には極性基濃度0.01〜0.1mmol/g
の結合剤を用いて混合、分散工程を経て塗料化した後
に、これを非磁性粉末の無機粉末、或いは無機粉末及び
カーボンブラック粉末より粗大なる異なる粉末を結合剤
と混合、分散工程を経て得られた塗料に添加する製造に
よって、表面性を低下させないカーボンブラック粉末を
含む非磁性粉末層を形成することが可能となる。
【0038】ここで、無機粉末は、平均一次粒子径0.
01〜0.15μmの無機粉末であれば特に制限はな
く、微粒子粉であれば表面性に有利である。また、カー
ボンブラック粉末や無機粉末より粗大なる粉末は、無機
粉末及びカーボンブラック粉末よりも粗大なる粉末であ
れば、無機粉末であっても有機物粉末のいずれであって
も良い。また、無機粉末及び有機物粉末であっても良
い。
01〜0.15μmの無機粉末であれば特に制限はな
く、微粒子粉であれば表面性に有利である。また、カー
ボンブラック粉末や無機粉末より粗大なる粉末は、無機
粉末及びカーボンブラック粉末よりも粗大なる粉末であ
れば、無機粉末であっても有機物粉末のいずれであって
も良い。また、無機粉末及び有機物粉末であっても良
い。
【0039】具体的な例を挙げると、α−Fe2O3、α
−Al2O3、β−Al2O3、γ−Al2O3、TiO2、
SnO2、ZnO、ZrO2、SiO2、Cr2O3、Ba
SO4、CaS04、SrCO3、炭化チタン等が単独、
或いは組み合わせて使用されれば良い。
−Al2O3、β−Al2O3、γ−Al2O3、TiO2、
SnO2、ZnO、ZrO2、SiO2、Cr2O3、Ba
SO4、CaS04、SrCO3、炭化チタン等が単独、
或いは組み合わせて使用されれば良い。
【0040】これら無機粉末には製造上の都合、或いは
分散性の向上のために金属元素にて修飾しても構わな
い。有機物粉末としてはカーボンブラック粉末、スチレ
ン樹脂粉末、ポリエチレン系樹脂粉末、ポリエステル系
樹脂粉末、ポリフッ化エチレン樹脂粉末、フタロシアニ
ン系顔料等が使用されれば良く、製造上の都合上、或い
は分散性の向上のために金属元素や低分子有機物等の分
散剤にて修飾されていても良い。
分散性の向上のために金属元素にて修飾しても構わな
い。有機物粉末としてはカーボンブラック粉末、スチレ
ン樹脂粉末、ポリエチレン系樹脂粉末、ポリエステル系
樹脂粉末、ポリフッ化エチレン樹脂粉末、フタロシアニ
ン系顔料等が使用されれば良く、製造上の都合上、或い
は分散性の向上のために金属元素や低分子有機物等の分
散剤にて修飾されていても良い。
【0041】無機粉末カーボンブラック粉末や無機粉末
より粗大なる粉末の配合量については、カーボンブラッ
ク粉末の下層非磁性層中の粉末における体積分率が20
〜50%、或いは、80〜100%になるように設定さ
れれば良いが、カーボンブラック粉末や無機粉末より粗
大なる異なる粉末の配合量が多すぎるとテーブのエッジ
ダメージ等には影響が無いものの表面性の低下につなが
る。これらの点から、望ましくは、下層非磁性層中の全
粉末に対する体積分率として1〜10%程度が好まし
い。
より粗大なる粉末の配合量については、カーボンブラッ
ク粉末の下層非磁性層中の粉末における体積分率が20
〜50%、或いは、80〜100%になるように設定さ
れれば良いが、カーボンブラック粉末や無機粉末より粗
大なる異なる粉末の配合量が多すぎるとテーブのエッジ
ダメージ等には影響が無いものの表面性の低下につなが
る。これらの点から、望ましくは、下層非磁性層中の全
粉末に対する体積分率として1〜10%程度が好まし
い。
【0042】本発明が適用される磁気記録媒体として
は、先ず磁性塗料を非磁性支持体表面に塗布することに
より磁性塗膜が磁性層として形成される、いわゆる塗布
型の磁気記録媒体が挙げられる。
は、先ず磁性塗料を非磁性支持体表面に塗布することに
より磁性塗膜が磁性層として形成される、いわゆる塗布
型の磁気記録媒体が挙げられる。
【0043】塗布型の磁気記録媒体において、非磁性支
持体や磁性塗膜を構成する磁性粉末等は従来公知のもの
がいずれも使用可能で、何等限定されるものではない。
持体や磁性塗膜を構成する磁性粉末等は従来公知のもの
がいずれも使用可能で、何等限定されるものではない。
【0044】例示するとすれば、磁性粉末としては、γ
−Fe2O3 ,Fe3O4,γ−Fe2O3,Fe3Oとのベ
ルトライド化合物、CO含有γ−Fe2O3 、CO含有
Fe3O4z、COを含有するγ−Fe2O3,Fe3O4
とのベルトライド化合物、CrO2 に1種またはそれ以
上の金属元素、たとえばTe,Sb,Fe,Biなどを
含有させた酸化物、Fe,Co,Niなどの金属、Fe
−CO、Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、
Fe−Al−P、Fe−Ni−Si−Al、Fe−Ni
−Si−Al−Mn、Fe−Mn−Zn、Fe−Ni−
Zn、CO−Ni、Co−P、Fe−Co−Ni、Fe
−CO−Ni−Cr、Fe−Co−Ni−P、Fe−C
o−B、Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−A
l,Fe−Co−Vなどの合金、窒化鉄、炭化鉄などが
挙げられる。
−Fe2O3 ,Fe3O4,γ−Fe2O3,Fe3Oとのベ
ルトライド化合物、CO含有γ−Fe2O3 、CO含有
Fe3O4z、COを含有するγ−Fe2O3,Fe3O4
とのベルトライド化合物、CrO2 に1種またはそれ以
上の金属元素、たとえばTe,Sb,Fe,Biなどを
含有させた酸化物、Fe,Co,Niなどの金属、Fe
−CO、Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、
Fe−Al−P、Fe−Ni−Si−Al、Fe−Ni
−Si−Al−Mn、Fe−Mn−Zn、Fe−Ni−
Zn、CO−Ni、Co−P、Fe−Co−Ni、Fe
−CO−Ni−Cr、Fe−Co−Ni−P、Fe−C
o−B、Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−A
l,Fe−Co−Vなどの合金、窒化鉄、炭化鉄などが
挙げられる。
【0045】もちろん、還元時の焼結防止、又は、形状
維持等の目的で添加されるAl,Si、P,Bなどの軽
金属元素が適当量含有したとしても、本発明の効果を妨
げるものではない。
維持等の目的で添加されるAl,Si、P,Bなどの軽
金属元素が適当量含有したとしても、本発明の効果を妨
げるものではない。
【0046】本発明の磁気記録媒体を製造するために
は、用いることの可能な樹脂結合剤としては、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ア
クリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸
ェステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エス
テル−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エステル−エ
チレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−ア
ルリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、ポリビニルブチラール、セルロ−ス誘導体
(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイア
セテト、セノレローストリアセテート、セルロースプロ
ビオネート、ニトロセルロス)、スチレンブタジエン共
重合体、ポリエステル樹脂、合成ゴム等の熱可塑性樹脂
などがある。
は、用いることの可能な樹脂結合剤としては、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ア
クリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸
ェステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エス
テル−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エステル−エ
チレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−ア
ルリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、ポリビニルブチラール、セルロ−ス誘導体
(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイア
セテト、セノレローストリアセテート、セルロースプロ
ビオネート、ニトロセルロス)、スチレンブタジエン共
重合体、ポリエステル樹脂、合成ゴム等の熱可塑性樹脂
などがある。
【0047】さらに、この従来公知の結合剤として熱硬
化性樹脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂等がある。磁性層、及び、下層非磁性層における
これら結合剤は、上記磁性粉及び下層非磁性層100重
量部に対して、1から200重量部、好ましくは、1か
ら50重量部である。結合剤の使用量が多すぎると、相
対的に磁性粉の磁性層に占める割合が低下し、出力の低
下となり、少なすぎると、磁性層及び下層非磁性層の力
学的強度が低下し、磁気媒体の走行耐久性が低下する。
化性樹脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂等がある。磁性層、及び、下層非磁性層における
これら結合剤は、上記磁性粉及び下層非磁性層100重
量部に対して、1から200重量部、好ましくは、1か
ら50重量部である。結合剤の使用量が多すぎると、相
対的に磁性粉の磁性層に占める割合が低下し、出力の低
下となり、少なすぎると、磁性層及び下層非磁性層の力
学的強度が低下し、磁気媒体の走行耐久性が低下する。
【0048】本発明においては、必要に応じて潤滑剤、
非磁性補強粒子、導電性粒子、界面活性剤などを上記磁
性層及び下層非磁性層に含有させることができ、配合比
等も通常の磁気記録媒体の場合に準じて設定され、目的
に準じて設定されれば良い。上記潤滑剤としては、黒
鉛、二硫化モリブデン、シリコーンオイル、炭素数10
から22までの脂肪酸、又は、これと炭素数2から26
までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テルペン系
化合物、又は、これらのオリゴマーなどある。上記非磁
性補強粒子としては、酸化アルミニウム、酸化クロム、
炭化珪素、ダイヤモンド、ガーネット、エメリー、窒化
ホウ素などがある。
非磁性補強粒子、導電性粒子、界面活性剤などを上記磁
性層及び下層非磁性層に含有させることができ、配合比
等も通常の磁気記録媒体の場合に準じて設定され、目的
に準じて設定されれば良い。上記潤滑剤としては、黒
鉛、二硫化モリブデン、シリコーンオイル、炭素数10
から22までの脂肪酸、又は、これと炭素数2から26
までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テルペン系
化合物、又は、これらのオリゴマーなどある。上記非磁
性補強粒子としては、酸化アルミニウム、酸化クロム、
炭化珪素、ダイヤモンド、ガーネット、エメリー、窒化
ホウ素などがある。
【0049】この粒子は、磁性粉100重量部に対し
て、20重量部、好ましくは、10量部以下がよい。ま
た、平均一次粒子径は、1.0μm以下、好ましくは、
0.5μm以下がよい。
て、20重量部、好ましくは、10量部以下がよい。ま
た、平均一次粒子径は、1.0μm以下、好ましくは、
0.5μm以下がよい。
【0050】上記導電性粒子としては、カーボンブラッ
ク粉末、黒鉛、その他金属粒子などがある。上記界面活
性剤としては、ノニオン系、アニオン系、カチオン系、
両性の界面活性剤がある。
ク粉末、黒鉛、その他金属粒子などがある。上記界面活
性剤としては、ノニオン系、アニオン系、カチオン系、
両性の界面活性剤がある。
【0051】非磁性支持体としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなど
のポリエステル類、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン類、セルローストリアセテート、セルロースジアセテ
ートなどのセルロース類、ビニル系樹脂、ポリイミド
類、ポリカーボネート類に代表されるような高分子材料
あるいは、金属、ガラス、セラミックスなどにより形成
される支持体等である。
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなど
のポリエステル類、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン類、セルローストリアセテート、セルロースジアセテ
ートなどのセルロース類、ビニル系樹脂、ポリイミド
類、ポリカーボネート類に代表されるような高分子材料
あるいは、金属、ガラス、セラミックスなどにより形成
される支持体等である。
【0052】上記非磁性支持体上に磁性層を形成するに
は、前記磁性層形成材料を塗料として塗布乾燥して形成
されるが、この塗料化に用いられる溶剤は、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、
エチレングリルアセテート等のエステル系溶媒、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、2−エトキシエタノ
ール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ−テル系
溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素系溶媒、メチレンクロライド、エチレンクロライド、
四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素系溶媒などが用いられる。
は、前記磁性層形成材料を塗料として塗布乾燥して形成
されるが、この塗料化に用いられる溶剤は、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、
エチレングリルアセテート等のエステル系溶媒、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、2−エトキシエタノ
ール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ−テル系
溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素系溶媒、メチレンクロライド、エチレンクロライド、
四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲ
ン化炭化水素系溶媒などが用いられる。
【0053】上記塗料作製のための分散・混練には、ロ
ールミル、ボールミル、サンドル、アジター、ニーダ
ー、エクストルーダー、ホモジナイザー、超音波分散機
などが用いられる。さらに、このように形成された塗料
を非磁性支持体上に塗布するには、グラビアコーター、
ナイフコーター、ワイヤーバーコーター、ドクターブレ
ードコーター、リバースロールコーター、ディッピング
コーター、エアナイフコーター、ダイコーターなどが用
いられ、先ず下層非磁性層を前記塗布方法により形成し
た後に、下層非磁性層が湿潤状態にて上層磁性層をダイ
コーター等の処方により塗布されれば良く、所望により
本発明の目的を達成できる範囲で塗布方法を選択されれ
ば良い。
ールミル、ボールミル、サンドル、アジター、ニーダ
ー、エクストルーダー、ホモジナイザー、超音波分散機
などが用いられる。さらに、このように形成された塗料
を非磁性支持体上に塗布するには、グラビアコーター、
ナイフコーター、ワイヤーバーコーター、ドクターブレ
ードコーター、リバースロールコーター、ディッピング
コーター、エアナイフコーター、ダイコーターなどが用
いられ、先ず下層非磁性層を前記塗布方法により形成し
た後に、下層非磁性層が湿潤状態にて上層磁性層をダイ
コーター等の処方により塗布されれば良く、所望により
本発明の目的を達成できる範囲で塗布方法を選択されれ
ば良い。
【0054】本発明にかかる磁気記録媒体の製造方法に
よれば、カーボンブラック粉末と結合剤を混合、分散工
程を経て塗料化した後に、カーボンブラック粉末や無機
粉末より粗大なる粉末を結合剤と混合、分散工程を経て
得た塗料と混合して得られる下層非磁性層層にて、結合
剤に対するカーボンブラック粉末の重量比を5〜10と
することによって、スチル耐久性、及び、粉落ち等の走
行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善される。
よれば、カーボンブラック粉末と結合剤を混合、分散工
程を経て塗料化した後に、カーボンブラック粉末や無機
粉末より粗大なる粉末を結合剤と混合、分散工程を経て
得た塗料と混合して得られる下層非磁性層層にて、結合
剤に対するカーボンブラック粉末の重量比を5〜10と
することによって、スチル耐久性、及び、粉落ち等の走
行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善される。
【0055】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない
ことは言うまでもない。
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない
ことは言うまでもない。
【0056】(実施例1)先ず、市販の磁気記録用磁性
粉末を準備した。磁気特性、粉末特性を以下に示す。
粉末を準備した。磁気特性、粉末特性を以下に示す。
【0057】飽和磁化 = 125Am2/kg 角型比 = 0.49 保磁力 = 119kA/m 比表面積 = 53m2/g 針状比 = 12 但し、磁気特性は試料振動型磁力計(東英工業製)で、
比表面積BはBET一点法(島津製作所製)で測定し
た。針状比は、透過型電子顕微鏡観察で無作ために選ん
だ100点の平均値を採用した。
比表面積BはBET一点法(島津製作所製)で測定し
た。針状比は、透過型電子顕微鏡観察で無作ために選ん
だ100点の平均値を採用した。
【0058】上述の試料粉末と、結合剤として−SO3
Naの極性基を0.15mmol/g含んだポリエステ
ルポリウレタン、及び、−OSO3Kの極性基を0.1
5mmol/g含んだポリ塩化ビニルと添加剤としてカ
ーボン、α−Al203を用い、以下の塗料組成にて、混
合、混練、分散工程を経て塗料化した。
Naの極性基を0.15mmol/g含んだポリエステ
ルポリウレタン、及び、−OSO3Kの極性基を0.1
5mmol/g含んだポリ塩化ビニルと添加剤としてカ
ーボン、α−Al203を用い、以下の塗料組成にて、混
合、混練、分散工程を経て塗料化した。
【0059】 <塗科組成> 強磁性粉末 100重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na含有) 10重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(−OSO3K含有) 10重量部 カーボン(平均一次粒子径20nm) 3重量部 α−Al2O3(平均一次粒子径240nm) 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 ヘプチルステアレート 1重量部 ミリスチン酸 2重量部 次に、市販の針状α−Fe2O3とカーボンブラック粉
末、α−Al2O3を準備した。それぞれの粉末特性を後
述する表1から表7に示した。
末、α−Al2O3を準備した。それぞれの粉末特性を後
述する表1から表7に示した。
【0060】 Fe2O3:平均粒子径=0.11μm(長軸長) 比表面積=60m2/g 針状比=5(−) 比重=4.5(−) カーボンブラック粉末(デグサ社製:Printex3
5):平均粒径=0.065μm 比表面積=45m2/g DBP吸油量D=42ml/100g 比重=1.85(−) α−Al2O3:平均粒子径0.24μm 比表面積=7m2/g 比重=4.0(−) 上述の試料粉末と、結合剤として−SO3Naの極性基
を0.13mmol/g含んだポリエステルポリウレタ
ン、及び、−OSO3Kの極性基を0.13mmol/
g含んだポリ塩化ビニルを用い、以下の塗料組成にて、
混合、混練、分散工程を経て塗料化した。
5):平均粒径=0.065μm 比表面積=45m2/g DBP吸油量D=42ml/100g 比重=1.85(−) α−Al2O3:平均粒子径0.24μm 比表面積=7m2/g 比重=4.0(−) 上述の試料粉末と、結合剤として−SO3Naの極性基
を0.13mmol/g含んだポリエステルポリウレタ
ン、及び、−OSO3Kの極性基を0.13mmol/
g含んだポリ塩化ビニルを用い、以下の塗料組成にて、
混合、混練、分散工程を経て塗料化した。
【0061】 <塗料組成> α−Fe2O3 70重量部 カーボンブラック粉末 30重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na含有) 10重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(−OSO3K含有) 10重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 ヘプチルステアレート 1重量部 ミリスチン酸 2重量部 上述のようにして得られたそれぞれの塗料には、硬化剤
としてイソシアネート化合物:コロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を4重量部添加して調整した後に、14
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
上に下層非磁性層調整済み塗料を厚さが2μmとなるよ
うに、更に上層磁性層調整済み塗料を厚さが0.5μm
となるようにダイコーターにて塗布、ソレノイド(60
0mT)にて配向、乾燥した。
としてイソシアネート化合物:コロネートL(日本ポリ
ウレタン社製)を4重量部添加して調整した後に、14
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
上に下層非磁性層調整済み塗料を厚さが2μmとなるよ
うに、更に上層磁性層調整済み塗料を厚さが0.5μm
となるようにダイコーターにて塗布、ソレノイド(60
0mT)にて配向、乾燥した。
【0062】この得られた磁気テープは、表面処理工程
としてカレンダー処理を行い、硬化促進のために60℃
の硬化炉にて24時間硬化させた。得られた塗布型磁気
テープの評価として、電磁変換特性、走行耐久性を測定
した。結果は表1から表7に示した。
としてカレンダー処理を行い、硬化促進のために60℃
の硬化炉にて24時間硬化させた。得られた塗布型磁気
テープの評価として、電磁変換特性、走行耐久性を測定
した。結果は表1から表7に示した。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】
【表6】
【0069】
【表7】
【0070】電磁変換特性は、ソニー社製(商品名:H
i8−デッキ:EVS−9000)にて測定した。再生
出力は7MHz(波長:λ=0.49μm)の信号を記
録、再生した時に得られる出力をオシロスコープにて測
定し、C/N比は7MHz(波長:λ=0.49μm)
の信号を記録、再生した際の6MHz(波長:λ=0.
57μm)で生ずる信号の出力(ノイズ)を、7MHz
の信号に対する6MHzのノイズとして測定した。
i8−デッキ:EVS−9000)にて測定した。再生
出力は7MHz(波長:λ=0.49μm)の信号を記
録、再生した時に得られる出力をオシロスコープにて測
定し、C/N比は7MHz(波長:λ=0.49μm)
の信号を記録、再生した際の6MHz(波長:λ=0.
57μm)で生ずる信号の出力(ノイズ)を、7MHz
の信号に対する6MHzのノイズとして測定した。
【0071】また、得られた磁気テープの走行耐久性の
評価としては、ソニー社製(商品名:Hi−8デッキ:
EVS−9000)を用いて温度20℃、湿度70%の
環境にて7MHz(波長:λ=0.49μm)の信号を
スチルモードにて記録、再生した場合に、7MHz(波
長:λ=0.49μm)の出力が3dB低下した時間に
て評価し、100分まで測定した。
評価としては、ソニー社製(商品名:Hi−8デッキ:
EVS−9000)を用いて温度20℃、湿度70%の
環境にて7MHz(波長:λ=0.49μm)の信号を
スチルモードにて記録、再生した場合に、7MHz(波
長:λ=0.49μm)の出力が3dB低下した時間に
て評価し、100分まで測定した。
【0072】ここに、摺動時間が長い方が磁気テープか
らの粉落ちが少なく、走行耐久性に優れていることにな
る。また、走行耐久性の評価のもう一つの評価としてデ
ッキの内部(ガイドピン、及び、磁気ヘッド等)ヘの粉
落ち(汚れ)を評価した。評価方法は欠の3段階にて表
した通りである。
らの粉落ちが少なく、走行耐久性に優れていることにな
る。また、走行耐久性の評価のもう一つの評価としてデ
ッキの内部(ガイドピン、及び、磁気ヘッド等)ヘの粉
落ち(汚れ)を評価した。評価方法は欠の3段階にて表
した通りである。
【0073】○:ガイドピン、及び、磁気ヘッドへの粉
落ちが目視にて見られない。
落ちが目視にて見られない。
【0074】△:ガイドピン、及び、磁気ヘッドへの粉
落ちが目視にて僅かに見られる。
落ちが目視にて僅かに見られる。
【0075】×:ガイドピン、及び、磁気ヘッドへの粉
落ちが目視にて明らかに見られる。
落ちが目視にて明らかに見られる。
【0076】(実施例2から実施例6)実施例1の下層
非磁性層の作成方法と同様に表1に示したように、カー
ボンブラック粉末:Printex35をPrinte
x25(デグサ社製:平均粒子径:0.045μm、D
BP吸油量D=46ml/100g)、lamp bl
ak101(デグサ社製:平均粒子径=0.095μ
m、DBP吸油量D:112ml/100g)、旭#1
5(旭カーボン社製:平均粒子径=0.122μm、D
BP吸油量D=41ml/100g)、旭サーマル(旭
カーボン社製:平均粒子径=0.080μm、DBP吸
油量D=28ml/100g)、HTC−20(中部カ
ーボン社製:平均粒子径=0.118μm、DBP吸油
量D=29ml/100g)に変えた以外にその他の組
成は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得られた塗
布型磁気テープの特性を表8に示した。
非磁性層の作成方法と同様に表1に示したように、カー
ボンブラック粉末:Printex35をPrinte
x25(デグサ社製:平均粒子径:0.045μm、D
BP吸油量D=46ml/100g)、lamp bl
ak101(デグサ社製:平均粒子径=0.095μ
m、DBP吸油量D:112ml/100g)、旭#1
5(旭カーボン社製:平均粒子径=0.122μm、D
BP吸油量D=41ml/100g)、旭サーマル(旭
カーボン社製:平均粒子径=0.080μm、DBP吸
油量D=28ml/100g)、HTC−20(中部カ
ーボン社製:平均粒子径=0.118μm、DBP吸油
量D=29ml/100g)に変えた以外にその他の組
成は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得られた塗
布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0077】
【表8】
【0078】(実施例7から実施例8)実施例1の下層
非磁性層の作成方法と同様に表1、表2に示したよう
に、無機粉末平均一次粒子径=0.11μmのα−Fe
2O3を平均一次粒子径0.065μmのα−Fe2O3、
平均粒径=0.02μmのTiO2に変えた以外にその
他の組成は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得ら
れた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
非磁性層の作成方法と同様に表1、表2に示したよう
に、無機粉末平均一次粒子径=0.11μmのα−Fe
2O3を平均一次粒子径0.065μmのα−Fe2O3、
平均粒径=0.02μmのTiO2に変えた以外にその
他の組成は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得ら
れた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0079】(実施例9から実施例13)実施例1の下
層非磁性層の作成方法と同様に表3に示したように、カ
ーボンブック粉末:Printex35(デグサ社製:
平均粒子径=0.065μm、DBP吸油量D=42m
l/100g)の添加量をそれぞれ、10、25、4
0、50、60重量部、無機粉末のα−Fe203の添加
量をそれぞれ90、75、20、10、0重量部とした
以外は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得られた
塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
層非磁性層の作成方法と同様に表3に示したように、カ
ーボンブック粉末:Printex35(デグサ社製:
平均粒子径=0.065μm、DBP吸油量D=42m
l/100g)の添加量をそれぞれ、10、25、4
0、50、60重量部、無機粉末のα−Fe203の添加
量をそれぞれ90、75、20、10、0重量部とした
以外は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得られた
塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0080】(実施例14から実施例15)実施例1の
下層非磁性層の作成方法と同様に表2、表3に示したよ
うに無機粉末の添加量をそれぞれ80、75重量部と
し、α−Al2O3をそれぞれ5、10重量部添加した以
外は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得られた塗
布型磁気テープの特性を表8に示した。
下層非磁性層の作成方法と同様に表2、表3に示したよ
うに無機粉末の添加量をそれぞれ80、75重量部と
し、α−Al2O3をそれぞれ5、10重量部添加した以
外は実施例1と同組成、同工程で塗料化し、得られた塗
布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0081】(実施例16から実施例18)実施例1の
下層非磁性層の組成にて表3に示したように、それぞれ
極性基濃度が0.02、0.05、0.09mmol/
gの結合剤を用いた以外は実施例1と同組成、同工程で
塗料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示
した。
下層非磁性層の組成にて表3に示したように、それぞれ
極性基濃度が0.02、0.05、0.09mmol/
gの結合剤を用いた以外は実施例1と同組成、同工程で
塗料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示
した。
【0082】(実施例19から実施例22)実施例1の
下層非磁性層の作成方法にて表3、表4に示したよう
に、カーボンブラック粉末(Printex35:平均
粒径=0.065μm)を添加せず、結合剤として−S
O3Naの極性基を0.13mmol/g含んだポリエ
ステルポリウレタン、及び、−OSO3Kの極性基を
0.13mmol/g含んだポリ塩化ビニルを8重量部
ずつ用い、以下の塗料組成にて、混合、混練、分散工程
を経て塗料化した。
下層非磁性層の作成方法にて表3、表4に示したよう
に、カーボンブラック粉末(Printex35:平均
粒径=0.065μm)を添加せず、結合剤として−S
O3Naの極性基を0.13mmol/g含んだポリエ
ステルポリウレタン、及び、−OSO3Kの極性基を
0.13mmol/g含んだポリ塩化ビニルを8重量部
ずつ用い、以下の塗料組成にて、混合、混練、分散工程
を経て塗料化した。
【0083】 <塗料組成> α−Fe2O3 85重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na含有) 8重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(−OSO3K含有) 8重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 ヘプチルステアレート 1重量部 ミリスチン酸 2重量部 次に、上述の方法と同様に下層非磁性層用粉末としてカ
ーボンブラック粉末(Printex35:平均粒子径
=0.065μm)のみと、結合剤として−SO3 Na
の極性基をそれぞれ0.02、0.05、0.09、
0.03mmol/g含んだポリエステルポリウレタ
ン、及び、−OSO3 Kの極性基をそれぞれ0.02、
0.05、0.09、0.03mmol/g含んだポリ
塩化ビニルを2重量部ずつ用い、以下の塗料組成にて、
混合、混練、分散工程を経て塗料化した。
ーボンブラック粉末(Printex35:平均粒子径
=0.065μm)のみと、結合剤として−SO3 Na
の極性基をそれぞれ0.02、0.05、0.09、
0.03mmol/g含んだポリエステルポリウレタ
ン、及び、−OSO3 Kの極性基をそれぞれ0.02、
0.05、0.09、0.03mmol/g含んだポリ
塩化ビニルを2重量部ずつ用い、以下の塗料組成にて、
混合、混練、分散工程を経て塗料化した。
【0084】 <塗料組成> カーボンブラック粉末 15重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−SO3Na含有) 2重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(−OSO3K含有) 2重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 50重量部 上述のように得られたそれぞれの塗料を混合し、実施例
1と同様に硬化剤を加えて調製し、実施例1と同工程で
塗料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示
す。
1と同様に硬化剤を加えて調製し、実施例1と同工程で
塗料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示
す。
【0085】(実施例23から実施例26)実施例19
のα−Fe203に使用する結合剤を表4に示したよう
に、それぞれ8.5、9.0、9.2、0.5重量部と
して、カーボンブラック粉末に使用する結合剤をそれぞ
れ1.5、1.0、0.8、0.5重量部とした以外
は、実施例19と同工程、同組成で塗料化し、得られた
塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
のα−Fe203に使用する結合剤を表4に示したよう
に、それぞれ8.5、9.0、9.2、0.5重量部と
して、カーボンブラック粉末に使用する結合剤をそれぞ
れ1.5、1.0、0.8、0.5重量部とした以外
は、実施例19と同工程、同組成で塗料化し、得られた
塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0086】(比較例1)実施例1の下層非磁性層を設
けずに上層磁性層を2.5μmとした以外は、表4に示
したように、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得
られた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
けずに上層磁性層を2.5μmとした以外は、表4に示
したように、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得
られた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0087】(比較例2)実施例1の下層非磁性層を設
けずに上層磁性層を0.5μmとした以外は、表4に示
したように、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得
られた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
けずに上層磁性層を0.5μmとした以外は、表4に示
したように、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得
られた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0088】(比較例3)実施例1の組成にてカーボン
ブラック粉末:Printex35(デグサ社製:平均
粒子径:0.065μm)を使用せずに表1に示したよ
うに、α−Fe203(平均粒子径=0.11μm)を1
00重量部とした以外は、表5に示したように、実施例
1と同工程、同組成で塗料化し、得られた塗布型磁気テ
ープの特性を表8に示した。
ブラック粉末:Printex35(デグサ社製:平均
粒子径:0.065μm)を使用せずに表1に示したよ
うに、α−Fe203(平均粒子径=0.11μm)を1
00重量部とした以外は、表5に示したように、実施例
1と同工程、同組成で塗料化し、得られた塗布型磁気テ
ープの特性を表8に示した。
【0089】(比較例4から比較例7)実施例1の組成
にてカーボンブラック粉末:Printex35(デグ
サ社製:平均粒子径:0.065μm)を表5のよう
に、RAVEN780(コロンビアンカーボン社製:平
均粒子径:29nm、DBP吸油量D=67ml/10
0g)、Printex90(デグサ社製:平均粒子径
=0.014μm、DBP吸油量D:95ml/100
g)、CANCARB FT(カンカーブ社製:平均粒
子径=0.18μm、DBP吸油量D=32ml/10
0g)、CANCARB MT(カンカーブ社製:平均
粒子径=0.27μm、DBP吸油量D=36ml/1
00g)とした以外は、実施例1と同工程、同組成で塗
料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示し
た。
にてカーボンブラック粉末:Printex35(デグ
サ社製:平均粒子径:0.065μm)を表5のよう
に、RAVEN780(コロンビアンカーボン社製:平
均粒子径:29nm、DBP吸油量D=67ml/10
0g)、Printex90(デグサ社製:平均粒子径
=0.014μm、DBP吸油量D:95ml/100
g)、CANCARB FT(カンカーブ社製:平均粒
子径=0.18μm、DBP吸油量D=32ml/10
0g)、CANCARB MT(カンカーブ社製:平均
粒子径=0.27μm、DBP吸油量D=36ml/1
00g)とした以外は、実施例1と同工程、同組成で塗
料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示し
た。
【0090】(比較例8から比較例9)実施例1の組成
にて表5に示したように、無機粉末のα−Fe203(平
均粒子径:0.11μm)をそれぞれ平均粒子径=0.
20μmのα−Fe203、平均粒子径=0.23μmの
Tiに変えた以外は、実施例1と同工程、同組成で塗料
化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示し
た。
にて表5に示したように、無機粉末のα−Fe203(平
均粒子径:0.11μm)をそれぞれ平均粒子径=0.
20μmのα−Fe203、平均粒子径=0.23μmの
Tiに変えた以外は、実施例1と同工程、同組成で塗料
化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示し
た。
【0091】(比較例10から比較例15)実施例1の
組成にて表6に示したように、カーボンブラック粉末:
Printex35(デグサ社製:平均粒子径:0.0
65μm)をPrintex90(デグサ社製:平均粒
子径=0.014μm、DBP吸油量D:95ml/1
00g)、CANCARB FT(カンカーブ社製:平
均粒子径=0.18μm、DBP吸油量D=32ml/
100g)変えてそれぞれのカーボンブラック粉末を用
いて、無機粉末のα−Fe203(平均粒子径:0.11
μm)をそれぞれ平均粒子径=0.06μmのα−Fe
203をそれぞれ平均粒子径=0.02μmのTiO2、
平均粒子径=0.20μmのα−Fe203に変えた以外
は、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得られた塗
布型磁気テープの特性を表8に示した。
組成にて表6に示したように、カーボンブラック粉末:
Printex35(デグサ社製:平均粒子径:0.0
65μm)をPrintex90(デグサ社製:平均粒
子径=0.014μm、DBP吸油量D:95ml/1
00g)、CANCARB FT(カンカーブ社製:平
均粒子径=0.18μm、DBP吸油量D=32ml/
100g)変えてそれぞれのカーボンブラック粉末を用
いて、無機粉末のα−Fe203(平均粒子径:0.11
μm)をそれぞれ平均粒子径=0.06μmのα−Fe
203をそれぞれ平均粒子径=0.02μmのTiO2、
平均粒子径=0.20μmのα−Fe203に変えた以外
は、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得られた塗
布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0092】(比較例16から比較例19)実施例1と
同様に表6、表7に示したように、カーボンブラック粉
末:Printex35(デグサ社製:平均粒子径:
0.065μm)の添加量をそれぞれ5、40、50、
30重量部とし、非磁性性粉末:Aのα−Fe203(平
均粒子径:0.11μm)の添加量をそれぞれ95、6
0、50、30重量部とした以外は、実施例1と同工
程、同組成で塗料化し、得られた塗布型磁気テープの特
性を表8に示した。
同様に表6、表7に示したように、カーボンブラック粉
末:Printex35(デグサ社製:平均粒子径:
0.065μm)の添加量をそれぞれ5、40、50、
30重量部とし、非磁性性粉末:Aのα−Fe203(平
均粒子径:0.11μm)の添加量をそれぞれ95、6
0、50、30重量部とした以外は、実施例1と同工
程、同組成で塗料化し、得られた塗布型磁気テープの特
性を表8に示した。
【0093】(比較例20)実施例14と同様に表7に
示したように、α−Fe2O3の添加量を20重量部とし
た以外は、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得ら
れた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
示したように、α−Fe2O3の添加量を20重量部とし
た以外は、実施例1と同工程、同組成で塗料化し、得ら
れた塗布型磁気テープの特性を表8に示した。
【0094】(比較例21)実施例1と同様に表7に示
したように、下層非磁性層中に用いる結合剤として極性
基濃度を0.005mmol/gとした以外は、実施例
1と同工程、同組成で塗料化し、得られた塗布型磁気テ
ープの特性を表8に示した。
したように、下層非磁性層中に用いる結合剤として極性
基濃度を0.005mmol/gとした以外は、実施例
1と同工程、同組成で塗料化し、得られた塗布型磁気テ
ープの特性を表8に示した。
【0095】(比較例22)実施例22と同様に表7に
示したように、下層非磁性層中のカーボンブラック粉末
の別分散に用いる結合剤の極性基濃度を0.005mm
ol/gとした以外は、実施例1と同工程、同組成で塗
料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示し
た。
示したように、下層非磁性層中のカーボンブラック粉末
の別分散に用いる結合剤の極性基濃度を0.005mm
ol/gとした以外は、実施例1と同工程、同組成で塗
料化し、得られた塗布型磁気テープの特性を表8に示し
た。
【0096】実験結果 (実験結果1)先ず、表8の下層非磁性層を設けていな
い磁性層のみの塗布厚み違いを比較例1、2より比較す
ると、塗布厚みが2.5μmの比較例1では、塗布厚み
が0.5μmの比較例2よりも電磁変換特性が劣り、磁
性層を薄層化することによって電磁変換特性が向上する
ことが判る。しかし、薄層化を行った比較例2ではスチ
ル耐久性、及び、粉落ちが悪く、塗膜の強度が不十分で
あることが判る。
い磁性層のみの塗布厚み違いを比較例1、2より比較す
ると、塗布厚みが2.5μmの比較例1では、塗布厚み
が0.5μmの比較例2よりも電磁変換特性が劣り、磁
性層を薄層化することによって電磁変換特性が向上する
ことが判る。しかし、薄層化を行った比較例2ではスチ
ル耐久性、及び、粉落ちが悪く、塗膜の強度が不十分で
あることが判る。
【0097】この比較例2に対して塗膜の強度を向上さ
せようと下層非磁性層を設けたのが比較例3である。し
かし、比較例3は、下層非磁性層を設けたことによりカ
レンダー処理の効率が上がった作用も加わって電磁変換
特性は比較例2に対して更に向上したが、スチル耐久
性、及び、粉落ちについては不十分であることが判る。
せようと下層非磁性層を設けたのが比較例3である。し
かし、比較例3は、下層非磁性層を設けたことによりカ
レンダー処理の効率が上がった作用も加わって電磁変換
特性は比較例2に対して更に向上したが、スチル耐久
性、及び、粉落ちについては不十分であることが判る。
【0098】これに対して、下層非磁性粉末層にカーボ
ンブラック粉末を添加した実施例1では、磁性層側の磁
気テープ塗膜への導電性が寄与されたために、磁気テー
プの摺動に伴う磁気テープ、及び、ガイドピン等の静電
気帯電が軽減され、磁気テープ表面への帯電による粉落
ち粉の磁気ヘッドへの付着によるスペーシングロスが軽
減されていることが判る。更に、下層非磁性層を設ける
ことによるカレンダー処理の効率向上のために、電磁変
換特性が向上し、前述のように磁気テープの導電性が向
上したことによるスチル耐久性が改善されている。
ンブラック粉末を添加した実施例1では、磁性層側の磁
気テープ塗膜への導電性が寄与されたために、磁気テー
プの摺動に伴う磁気テープ、及び、ガイドピン等の静電
気帯電が軽減され、磁気テープ表面への帯電による粉落
ち粉の磁気ヘッドへの付着によるスペーシングロスが軽
減されていることが判る。更に、下層非磁性層を設ける
ことによるカレンダー処理の効率向上のために、電磁変
換特性が向上し、前述のように磁気テープの導電性が向
上したことによるスチル耐久性が改善されている。
【0099】したがって、走行耐久性を損なわずに電磁
変換特性を向上させるためには、薄層化磁性層の形成
と、この走行耐久性向上のために下層非磁性層の形成と
下層非磁性層へのカーボンブラック粉末の添加が必要な
ことが判る。
変換特性を向上させるためには、薄層化磁性層の形成
と、この走行耐久性向上のために下層非磁性層の形成と
下層非磁性層へのカーボンブラック粉末の添加が必要な
ことが判る。
【0100】(実験結果2)下層非磁性層過疎にカーボ
ンブラック粉末の平均一次粒子径の影響を実施例2、
3、4と比較例4、5、6、7にて比較したものが図1
である。また、この図1は、DBP吸油量DとBET比
表面積Bの比D/Bが2以下である粒子が連なっていな
いサーマルカーボン粉末の影響を実施例5、6にて示し
た図でもある。
ンブラック粉末の平均一次粒子径の影響を実施例2、
3、4と比較例4、5、6、7にて比較したものが図1
である。また、この図1は、DBP吸油量DとBET比
表面積Bの比D/Bが2以下である粒子が連なっていな
いサーマルカーボン粉末の影響を実施例5、6にて示し
た図でもある。
【0101】先ず、この図1より平均粒子径が0.13
μmまでは電磁変換特性が向上するが、更に0.13μ
mより大きくなると、用いるカーボンブラック粉末の絶
対的なサイズの問題により表面性が悪化し始め、他方、
カーボンブラック粉末の平均粒子径が0.4μm未満で
はスチル耐久性、及び、粉落ちが悪いことが確認でき
る。
μmまでは電磁変換特性が向上するが、更に0.13μ
mより大きくなると、用いるカーボンブラック粉末の絶
対的なサイズの問題により表面性が悪化し始め、他方、
カーボンブラック粉末の平均粒子径が0.4μm未満で
はスチル耐久性、及び、粉落ちが悪いことが確認でき
る。
【0102】次に、実施例5、6のDBP吸油量DとB
ET比表面積Bの比D/Bが2以下である粒子が連なっ
ていないサーマルカーボン粉末の影響を、前述のカーボ
ンブラック粉末の平均粒子径の影響を、上記カーボンブ
ラック粉末の平均粒子径の影響を示した図1に共に示し
たが、カーボンブラック粉末のストラクチャーによる絶
対的なサイズが小さいために表面性が向上したと考えら
れ、電磁変換特性の向上が確認できた。
ET比表面積Bの比D/Bが2以下である粒子が連なっ
ていないサーマルカーボン粉末の影響を、前述のカーボ
ンブラック粉末の平均粒子径の影響を、上記カーボンブ
ラック粉末の平均粒子径の影響を示した図1に共に示し
たが、カーボンブラック粉末のストラクチャーによる絶
対的なサイズが小さいために表面性が向上したと考えら
れ、電磁変換特性の向上が確認できた。
【0103】したがって、下層非磁性粉末層に、平均粒
子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末
を添加することによって、スチル耐久性、及び、粉落ち
等の走行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善される
ことが判る。更に、この0.04〜0.13μmのカー
ボンブラック粉末として、DBP吸油量Dと比表面積B
の比D/Bが2以下となる極めてストラクチャーを構成
している部分が少ないカーボンブラック粉末を用いるこ
とによって、更に、スチル耐久性、及び、粉落ち等の走
行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善されることが
判る。
子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末
を添加することによって、スチル耐久性、及び、粉落ち
等の走行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善される
ことが判る。更に、この0.04〜0.13μmのカー
ボンブラック粉末として、DBP吸油量Dと比表面積B
の比D/Bが2以下となる極めてストラクチャーを構成
している部分が少ないカーボンブラック粉末を用いるこ
とによって、更に、スチル耐久性、及び、粉落ち等の走
行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善されることが
判る。
【0104】(実験結果3)下層非磁性粉末層中の無機
粉末の影響を実施例1、7、8、比較例5、6、8〜1
5について比較した。その結果を示したものが図2であ
る。
粉末の影響を実施例1、7、8、比較例5、6、8〜1
5について比較した。その結果を示したものが図2であ
る。
【0105】ここには平均粒子径が0.05μmの無機
粉末と0.014μm、0.18μmの無機粉末を用い
た場合の結果を示した。
粉末と0.014μm、0.18μmの無機粉末を用い
た場合の結果を示した。
【0106】図2より、粒子平均径が0.065μmの
カーボンブラック粉末を用い、これと共に用いる無機粉
末の平均粒子径が大きくなるに従って、電磁変換特性が
徐々に低下し、0.2μm、0.23μmでは大きく電
磁変換特性が悪化することが確認できる。
カーボンブラック粉末を用い、これと共に用いる無機粉
末の平均粒子径が大きくなるに従って、電磁変換特性が
徐々に低下し、0.2μm、0.23μmでは大きく電
磁変換特性が悪化することが確認できる。
【0107】また、粒子平均径が0.014μmの無機
粉末を同様に用いた場合には、0.065μmの無機粉
末を用いた場合と同様に電磁変換特性が改善されるが、
用いる無機粉末の絶対的なサイズが小さくなると、塗膜
中の大部分が微粒子粉末にて占められ、塗膜が脆くなり
易くなり、走行耐久性にて不十分であることが判る。
粉末を同様に用いた場合には、0.065μmの無機粉
末を用いた場合と同様に電磁変換特性が改善されるが、
用いる無機粉末の絶対的なサイズが小さくなると、塗膜
中の大部分が微粒子粉末にて占められ、塗膜が脆くなり
易くなり、走行耐久性にて不十分であることが判る。
【0108】同様の方法にて0.18μmの無機粉末を
用いた場合には、用いる無機粉末のサイズが小さくとも
磁性面の表面性向上への効果は少なく、電磁変換特性を
向上させる効果が小さいことが確認できる。
用いた場合には、用いる無機粉末のサイズが小さくとも
磁性面の表面性向上への効果は少なく、電磁変換特性を
向上させる効果が小さいことが確認できる。
【0109】したがって、下層非磁性層に平均一次粒子
径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末を
使用し、無機粉末を同時に使用する場合において、更
に、平均粒子径が0.01〜0.1 5μmの無機粉末
を使用することにより、スチル耐久性、及び、粉落ち等
の走行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善が図られ
ることが判る。
径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末を
使用し、無機粉末を同時に使用する場合において、更
に、平均粒子径が0.01〜0.1 5μmの無機粉末
を使用することにより、スチル耐久性、及び、粉落ち等
の走行耐久性を損なわずに電磁変換特性が改善が図られ
ることが判る。
【0110】(実験結果4)下層非磁性層中に含まれる
粉末に対するカーボンブラック粉末の体積分率の影響を
実施例1、9〜13、比較例16〜19について比較し
た。その結果を示したものが図3、図4である。
粉末に対するカーボンブラック粉末の体積分率の影響を
実施例1、9〜13、比較例16〜19について比較し
た。その結果を示したものが図3、図4である。
【0111】この図3にはカーボンブラック粉末とα−
Fe2O3の重量の和が100重量部となるように仕込ん
だ場合のカーボンブラック粉末が50重量部までの結果
を示した。すなわち、下層非磁性層における粉末成分と
結合剤の比率であるP/B比が4から10であるとき、
下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラッ
ク粉末が体積分率で20〜50%含まれる場合の結果で
ある。
Fe2O3の重量の和が100重量部となるように仕込ん
だ場合のカーボンブラック粉末が50重量部までの結果
を示した。すなわち、下層非磁性層における粉末成分と
結合剤の比率であるP/B比が4から10であるとき、
下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラッ
ク粉末が体積分率で20〜50%含まれる場合の結果で
ある。
【0112】これは、カーボンブラック粉末とα−Fe
2O3の重量の和が100重量部となるように仕込んだ場
合に、カーボンブラック粉末が50重量部を越えると下
層非磁性層中の粉末の体積が使用した樹脂量に対して大
きくなり過ぎて塗膜として脆くなるために50重量部を
越えた範囲での実験は行っていないためである。
2O3の重量の和が100重量部となるように仕込んだ場
合に、カーボンブラック粉末が50重量部を越えると下
層非磁性層中の粉末の体積が使用した樹脂量に対して大
きくなり過ぎて塗膜として脆くなるために50重量部を
越えた範囲での実験は行っていないためである。
【0113】図3に示すように、カーボンブラック粉末
の体積分率が50%未満では電磁変換特性が改善される
が、この体積分率が20%未満においてはカーボンブラ
ック粉末が少なすぎるために、スチル耐久性の面につい
て満足な特性が得られないことが判る。
の体積分率が50%未満では電磁変換特性が改善される
が、この体積分率が20%未満においてはカーボンブラ
ック粉末が少なすぎるために、スチル耐久性の面につい
て満足な特性が得られないことが判る。
【0114】また、カーボンブラックの体積分率が50
%を越えると電磁変換特性が悪化することが判る。
%を越えると電磁変換特性が悪化することが判る。
【0115】したがって、P/B比が4から10である
とき、下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボン
ブラック粉末が体積分率で20〜50%含まれることが
好ましく、この場合、スチル耐久性等の走行耐久性を損
なわずに電磁変換特性が改善されることが判る。
とき、下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボン
ブラック粉末が体積分率で20〜50%含まれることが
好ましく、この場合、スチル耐久性等の走行耐久性を損
なわずに電磁変換特性が改善されることが判る。
【0116】次に、図4にはカーボンブラック粉末とα
−Fe2O3の重量の和が60重量部となるように仕込ん
だ場合のカーボンブラック粉末が30重量部以上での結
果を示した。すなわち、下層非磁性層における粉末成分
と結合剤の比率であるP/B比が4未満であるとき、下
層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラック
粉末が体積分率で80〜100%含まれる場合の結果で
ある。
−Fe2O3の重量の和が60重量部となるように仕込ん
だ場合のカーボンブラック粉末が30重量部以上での結
果を示した。すなわち、下層非磁性層における粉末成分
と結合剤の比率であるP/B比が4未満であるとき、下
層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラック
粉末が体積分率で80〜100%含まれる場合の結果で
ある。
【0117】これは、カーボンブラック粉末とα−Fe
2O3の重量の和が60重量部となるように仕込んだ場合
にカーボンブラック粉末が30重量部未満の場合には、
下層非磁性層中の粉末の体積に対する樹脂量が多くなり
過ぎて増粘し易く塗料化が困難になるために30重量部
に満たない範囲での実験は行っていないためである。
2O3の重量の和が60重量部となるように仕込んだ場合
にカーボンブラック粉末が30重量部未満の場合には、
下層非磁性層中の粉末の体積に対する樹脂量が多くなり
過ぎて増粘し易く塗料化が困難になるために30重量部
に満たない範囲での実験は行っていないためである。
【0118】図4に示すように、体積分率が80%を越
えると電磁変換特性が改善されることが判る。
えると電磁変換特性が改善されることが判る。
【0119】上述の結果については、カーボンブラック
粉末の体積分率が50%〜80%まではヘテロ凝集等の
影響により塗料中の粉末の分散性が悪く、磁気テープの
表面性が得られ無いために電磁変換特性が悪化し、更に
は粉末の分散性が悪いために粉末と樹脂の不均一により
スチル耐久性が劣ったためと考えられる。
粉末の体積分率が50%〜80%まではヘテロ凝集等の
影響により塗料中の粉末の分散性が悪く、磁気テープの
表面性が得られ無いために電磁変換特性が悪化し、更に
は粉末の分散性が悪いために粉末と樹脂の不均一により
スチル耐久性が劣ったためと考えられる。
【0120】したがって、P/B比が4未満であると
き、下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブ
ラック粉末が体積分率で80〜100%含まれることが
好ましく、この場合、スチル耐久性等の走行耐久性を損
なわずに電磁変換特性が改善されることが判る。
き、下層非磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブ
ラック粉末が体積分率で80〜100%含まれることが
好ましく、この場合、スチル耐久性等の走行耐久性を損
なわずに電磁変換特性が改善されることが判る。
【0121】(実験結果5)下層非磁性層中に含まれる
カーボンブラック粉末や無機粉末より粗大なる異なる成
分の粉末としてα−Al2O3が添加された場合の影響を
実施例1と実施例14、15、比較例20により調べ
た。その結果を示したものが図5である。
カーボンブラック粉末や無機粉末より粗大なる異なる成
分の粉末としてα−Al2O3が添加された場合の影響を
実施例1と実施例14、15、比較例20により調べ
た。その結果を示したものが図5である。
【0122】この図5に示すように、α−Al2O3が添
加されることにより、0.065μm程度のカーボンブ
ラック粉末にて粉落ちの満足されなかったテ一プの粉落
ちが改善されることが判る。しかし、α−Al2O3の添
加量が下層非磁性層中の全粉末に対する体積分率が10
%を越えると電磁変換特性の悪化が大きくなる。
加されることにより、0.065μm程度のカーボンブ
ラック粉末にて粉落ちの満足されなかったテ一プの粉落
ちが改善されることが判る。しかし、α−Al2O3の添
加量が下層非磁性層中の全粉末に対する体積分率が10
%を越えると電磁変換特性の悪化が大きくなる。
【0123】したがって、下層非磁性層中の無機粉末や
カーボンブラック粉末より粗大なる異なる成分の粉末
を、下層非磁性層中の全粉末に対する体積分率を10%
以下とすることにより、電磁変換特性の悪化を抑えつつ
走行耐久性(粉落ち)を向上させることができることが
判る。
カーボンブラック粉末より粗大なる異なる成分の粉末
を、下層非磁性層中の全粉末に対する体積分率を10%
以下とすることにより、電磁変換特性の悪化を抑えつつ
走行耐久性(粉落ち)を向上させることができることが
判る。
【0124】(実験結果6)下層非磁性層中の結合剤の
極性基濃度に対する電磁変換特性への影響を実施例1、
16〜18、比較例21と、下層非磁性層中のカーボン
ブラック粉末のみを結合剤と混合、分散工程を径て塗料
化した後にα−Fe2O3を混合、分散工程を経て得られ
た塗科に添加した場合のカーボンブラック粉末に使用し
た拮合剤樹脂の極性基濃度に対する電磁変換特性への影
響を実施例19〜22、比較例22より、図6に示し
た。
極性基濃度に対する電磁変換特性への影響を実施例1、
16〜18、比較例21と、下層非磁性層中のカーボン
ブラック粉末のみを結合剤と混合、分散工程を径て塗料
化した後にα−Fe2O3を混合、分散工程を経て得られ
た塗科に添加した場合のカーボンブラック粉末に使用し
た拮合剤樹脂の極性基濃度に対する電磁変換特性への影
響を実施例19〜22、比較例22より、図6に示し
た。
【0125】この図6に示すように、先ず、下層非磁性
層に対する結合剤の極性基濃度が0.005mmol/
gではα−Fe2O3及びカーボンブラック両粉末への吸
着能が低いために分散性が劣り、そのために表面性が悪
化し、電磁変換特性が改善されていない。
層に対する結合剤の極性基濃度が0.005mmol/
gではα−Fe2O3及びカーボンブラック両粉末への吸
着能が低いために分散性が劣り、そのために表面性が悪
化し、電磁変換特性が改善されていない。
【0126】一方、0.01〜0.10mmol/gで
は、カーボンブラック粉末の表面へ吸着した樹脂の極性
基量が過剰とならずに、分散した粉末同士の凝集構造を
造りにくいがために表面性が向上し、更なる電磁変換特
性の改善が図られることが判る。
は、カーボンブラック粉末の表面へ吸着した樹脂の極性
基量が過剰とならずに、分散した粉末同士の凝集構造を
造りにくいがために表面性が向上し、更なる電磁変換特
性の改善が図られることが判る。
【0127】また、下層非磁性層中のカーボンブラック
粉末のみを結合剤と混合、分散工程を経て塗料化した後
に、α−Fe2O3を混合、分散工程を経て得られた塗料
に添加する場合のカーボンブラック粉末に使用する結合
剤の極性基濃度が0.005mmol/gでは上述と同
様にカーボンブラック粉末ヘの吸着能が低いために分散
性が劣り、そのために表面性が悪化し、電磁変換特性が
改善されず、0.01〜0.10mmol/gでは上述
したのと同様に分散性の向上により表面性が向上するこ
とと、更にはカーボンブラック粉末のみを別分散するこ
とにより攪拌工程中の他の粉末とのヘテロ凝集が無いた
めに更に良好な分散状態の塗料が得られることから、そ
の表面性は更に向上し、電磁変換特性を改善することが
できることが判る。
粉末のみを結合剤と混合、分散工程を経て塗料化した後
に、α−Fe2O3を混合、分散工程を経て得られた塗料
に添加する場合のカーボンブラック粉末に使用する結合
剤の極性基濃度が0.005mmol/gでは上述と同
様にカーボンブラック粉末ヘの吸着能が低いために分散
性が劣り、そのために表面性が悪化し、電磁変換特性が
改善されず、0.01〜0.10mmol/gでは上述
したのと同様に分散性の向上により表面性が向上するこ
とと、更にはカーボンブラック粉末のみを別分散するこ
とにより攪拌工程中の他の粉末とのヘテロ凝集が無いた
めに更に良好な分散状態の塗料が得られることから、そ
の表面性は更に向上し、電磁変換特性を改善することが
できることが判る。
【0128】(実験結果7)下層非磁性層中のカーボン
ブラック粉末のみを結合剤と混合、分散工程を径て塗料
化した後にα−Fe2O3を混合、分散工程を径て得られ
た塗料に添加した場合の結合剤に対するカーボンブラッ
ク粉末の重量比に対する電磁変換特性への影響を実施例
23〜26より、図7に示した。
ブラック粉末のみを結合剤と混合、分散工程を径て塗料
化した後にα−Fe2O3を混合、分散工程を径て得られ
た塗料に添加した場合の結合剤に対するカーボンブラッ
ク粉末の重量比に対する電磁変換特性への影響を実施例
23〜26より、図7に示した。
【0129】この図7に示すように、先ず、カーボンブ
ラック粉末の結合剤に対する重量比が増えるに従って、
電磁変換特性が向上し、カーボンブラック粉末の結合剤
に対する重量比が15では実施例22程度の結果(RF
−OUTが1.8dB,YC/Nが1.4dB)となっ
たことが確認できる。
ラック粉末の結合剤に対する重量比が増えるに従って、
電磁変換特性が向上し、カーボンブラック粉末の結合剤
に対する重量比が15では実施例22程度の結果(RF
−OUTが1.8dB,YC/Nが1.4dB)となっ
たことが確認できる。
【0130】カーボンブラック粉末の結合剤に対する重
量比が実施例22の3.75に対して増加していくと、
電磁変換特性が向上するが、これは前述の重量比が増加
することによって結合剤同士の極性基等の相互作用力が
減少し、分散性が向上するものと考えられ、また、前述
の重量比が大きすぎると結合剤による立体障害層を形成
するのに不十分となり、分散安定性が保たれ難くなり凝
集体等を形成するものと考えられ、そのために電磁変換
特性は前述の重量比の3.75の場合と同程度であった
と思われる。
量比が実施例22の3.75に対して増加していくと、
電磁変換特性が向上するが、これは前述の重量比が増加
することによって結合剤同士の極性基等の相互作用力が
減少し、分散性が向上するものと考えられ、また、前述
の重量比が大きすぎると結合剤による立体障害層を形成
するのに不十分となり、分散安定性が保たれ難くなり凝
集体等を形成するものと考えられ、そのために電磁変換
特性は前述の重量比の3.75の場合と同程度であった
と思われる。
【0131】よって、カーボンブラック粉末と結合剤を
混合、分散工程を経て塗料化した後に、無機粉末或いは
無機粉末と無機粉末及びカーボンブラック粉末より粗大
なる粉末を結合剤と混合、分散工程を経て得た塗料と混
合して得られる下層非磁性層二ついて、結合剤に対する
カーボンブラック粉末の重量比を5〜10とすることに
よって、スチル耐久性、及び粉落ち等の走行耐久性を損
なわずに電磁変換特性の改善が図られることが判る。
混合、分散工程を経て塗料化した後に、無機粉末或いは
無機粉末と無機粉末及びカーボンブラック粉末より粗大
なる粉末を結合剤と混合、分散工程を経て得た塗料と混
合して得られる下層非磁性層二ついて、結合剤に対する
カーボンブラック粉末の重量比を5〜10とすることに
よって、スチル耐久性、及び粉落ち等の走行耐久性を損
なわずに電磁変換特性の改善が図られることが判る。
【0132】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明にかかる磁気記録媒体は、非磁性支持体上に下層非磁
性層と強磁性金属からなる上層磁性層が形成された磁気
記録媒体において、上層磁性層の平均厚みが1.0μm
以下であるとともに、下層非磁性層に結合剤と平均一次
粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉
末が含まれていることにより、記録再生時の磁性層の厚
み損失の減少、カレンダー表面処理効率の増加、更には
導電性の付与により、走行耐久性、粉落ち等の磁性塗膜
の機械的強度を損なわずに、電磁変換特性に優れた磁性
塗膜が実現することができる。
明にかかる磁気記録媒体は、非磁性支持体上に下層非磁
性層と強磁性金属からなる上層磁性層が形成された磁気
記録媒体において、上層磁性層の平均厚みが1.0μm
以下であるとともに、下層非磁性層に結合剤と平均一次
粒子径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉
末が含まれていることにより、記録再生時の磁性層の厚
み損失の減少、カレンダー表面処理効率の増加、更には
導電性の付与により、走行耐久性、粉落ち等の磁性塗膜
の機械的強度を損なわずに、電磁変換特性に優れた磁性
塗膜が実現することができる。
【0133】そして、本発明においては、平均一次粒子
径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末が
体積分率で20〜50%、或いは、80〜100%と規
定することにより磁気テープの導電性を向上させ、走行
性の悪化、及び、ドロップアウ卜等を低減させ、優れた
電磁変換特性を得ることができる。
径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末が
体積分率で20〜50%、或いは、80〜100%と規
定することにより磁気テープの導電性を向上させ、走行
性の悪化、及び、ドロップアウ卜等を低減させ、優れた
電磁変換特性を得ることができる。
【0134】更に、極性基濃度が0.01〜0.1mm
ol/gの結合剤を使用することによって、表面性を低
下させないカーボンブラック粉末を含む非磁性粉末層を
形成することが可能となる。
ol/gの結合剤を使用することによって、表面性を低
下させないカーボンブラック粉末を含む非磁性粉末層を
形成することが可能となる。
【0135】他方、本発明にかかる磁気記録媒体の製造
方法は、非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性金属か
らなる上層磁性層が形成された磁気記録媒体の製造方法
において、上層磁性層の平均厚みを1.0μm以下に形
成するとともに、下層非磁性層に結合剤と平均一次粒子
径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末が
含まれ、上記カーボンブラック粉末と結合剤を混合、分
散工程を経て塗料化した後に、これを当該カーボンブラ
ック粉末や当該無機粉末より粗大なる粉末を結合剤と混
合、分散工程を経て得られた塗料に添加することによ
り、高密度記録に好適な高分散性塗布型磁気記録媒体の
製造が可能となる。
方法は、非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性金属か
らなる上層磁性層が形成された磁気記録媒体の製造方法
において、上層磁性層の平均厚みを1.0μm以下に形
成するとともに、下層非磁性層に結合剤と平均一次粒子
径が0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末が
含まれ、上記カーボンブラック粉末と結合剤を混合、分
散工程を経て塗料化した後に、これを当該カーボンブラ
ック粉末や当該無機粉末より粗大なる粉末を結合剤と混
合、分散工程を経て得られた塗料に添加することによ
り、高密度記録に好適な高分散性塗布型磁気記録媒体の
製造が可能となる。
【図1】下層非磁性層中のカーボンブラック粉末の平均
粒子径に対する電磁変換特性と走行耐久性(粉落ち)を
示す図である。
粒子径に対する電磁変換特性と走行耐久性(粉落ち)を
示す図である。
【図2】下層非磁性層中の無機粉末の平均粒子径に対す
る電磁変換特性と走行耐久性(粉落ち)を示す図であ
る。
る電磁変換特性と走行耐久性(粉落ち)を示す図であ
る。
【図3】下層非磁性層中の全粉末に対するカーボンブラ
ック粉末の体積分率に対する電磁変換特性とスチル耐久
性を示す図である。
ック粉末の体積分率に対する電磁変換特性とスチル耐久
性を示す図である。
【図4】下層非磁性層中の全粉末に対するカーボンブラ
ック粉末の体積分率に対する電磁変換特性とスチル耐久
性を示す図である。
ック粉末の体積分率に対する電磁変換特性とスチル耐久
性を示す図である。
【図5】下層非磁性層中にカーボンブラック粉末や無機
粉末よりも粗大なる粒子の粉末を添加した場合の電磁変
換特性と走行耐久性(粉落ち)を示す図である。
粉末よりも粗大なる粒子の粉末を添加した場合の電磁変
換特性と走行耐久性(粉落ち)を示す図である。
【図6】下層非磁性層中の粉末に使用する結合剤の極性
基量の電磁変換特性への影響、及び下層非磁性層中に添
加する0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末
を別分散した後に無機粉末或いは無機粉末と粗大粒子を
混合、分散工程を経た塗料に添加して得られる下層非磁
性層におけるカーボンブラックに使用する結合剤の極性
基量の電磁変換特性への影響を示す図である。
基量の電磁変換特性への影響、及び下層非磁性層中に添
加する0.04〜0.13μmのカーボンブラック粉末
を別分散した後に無機粉末或いは無機粉末と粗大粒子を
混合、分散工程を経た塗料に添加して得られる下層非磁
性層におけるカーボンブラックに使用する結合剤の極性
基量の電磁変換特性への影響を示す図である。
【図7】下層非磁性層中に添加する0.04〜0.13
μmのカーボンブラック粉末を別分散した後に無機粉末
或いは無機粉末と粗大粒子を混合、分散工程を経た塗料
に添加して得られる下層非磁性層におけるカーボンブラ
ック粉末の結合剤に対する重量比の電磁変換特性への影
響を示す図である。
μmのカーボンブラック粉末を別分散した後に無機粉末
或いは無機粉末と粗大粒子を混合、分散工程を経た塗料
に添加して得られる下層非磁性層におけるカーボンブラ
ック粉末の結合剤に対する重量比の電磁変換特性への影
響を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性
金属粉末を磁性粉とする上層磁性層が形成された磁気記
録媒体において、 上層磁性層の平均厚みが1.0μm以下であるととも
に、 下層非磁性層に結合剤と平均一次粒子径が0.04〜
0.13μmのカーボンブラック粉末が含まれているこ
とを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 下層非磁性層における粉末成分と結合剤
の比率であるP/B比が4から10であるとき、下層非
磁性層を構成する粉末成分のうちカーボンブラック粉末
が体積分率で20〜50%含まれることを特徴とする請
求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 下層非磁性層における粉末成分と結合剤
の比率であるP/B比が4未満であるとき、下層非磁性
層を構成する粉末成分のうちカーボンブラック粉末が体
積分率で80〜100%含まれることを特徴とする請求
項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 下層非磁性層を構成する粉末成分として
平均一次粒子径0.01〜0.15μmの無機粉末が含
まれることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項5】 下層非磁性層を構成する粉末成分として
前記カーボンブラック粉末や無機粉末よりも粗大なる粉
末が体積分率で1〜10%含まれることを特徴とする請
求項4記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 カーボンブラック粉末のDBP吸油量D
とBET比表面積Bの比D/Bが2以下であることを特
徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項7】 下層非磁性層中の結合剤が極性基濃度
0.01〜0.1mmol/gであることを特徴とする
請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項8】 結合剤に対するカーボンブラック粉末の
重量比が5〜10であることを特徴とする請求項1記載
の磁気記録媒体。 - 【請求項9】 非磁性支持体上に下層非磁性層と強磁性
金属粉末を磁性粉とすする上層磁性層が形成された磁気
記録媒体の製造方法において、 上層磁性層の平均厚みを1.0μm以下に形成するとと
もに、 下層非磁性層に結合剤と平均一次粒子径が0.04〜
0.13μmのカーボンブラック粉末が含まれ、 上記カーボンブラック粉末と結合剤を混合、分散工程を
経て塗料化した後に、これを当該カーボンブラック粉末
や当該無機粉末より粗大なる粉末を結合剤と混合、分散
工程を経て得られた塗料に添加することを特徴とする磁
気記録媒体の製造方法。 - 【請求項10】 下層非磁性層中の結合剤が極性基濃度
0.01〜0.1mmol/gであることを特徴とする
請求項9記載の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項11】 結合剤に対するカーボンブラック粉末
の重量比が5〜10であることを特徴とする請求項9記
載の磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7263999A JPH09106534A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7263999A JPH09106534A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09106534A true JPH09106534A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17397147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7263999A Withdrawn JPH09106534A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09106534A (ja) |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP7263999A patent/JPH09106534A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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