JPH09111088A - ポリフェニレンエーテルを含有する難燃性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルを含有する難燃性樹脂組成物の製造方法

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JPH09111088A
JPH09111088A JP27142095A JP27142095A JPH09111088A JP H09111088 A JPH09111088 A JP H09111088A JP 27142095 A JP27142095 A JP 27142095A JP 27142095 A JP27142095 A JP 27142095A JP H09111088 A JPH09111088 A JP H09111088A
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polyphenylene ether
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝撃強度、耐熱性、成形加工流動性及び
外観の向上を可能にした、押出し安定性に優れ、高い生
産性を有するポリフェニレンエーテルを含有する難燃性
樹脂組成物の製造方法の提供。 【構成】 ポリフェニレンエーテル(A成分)と
ゴム変性スチレン系樹脂(B成分)と有機リン化合物
(C成分)、または上記A成分とC成分とからなる樹
脂組成物のマスターバッチを製造し、次いで上記また
はのマスターバッチに、B成分とC成分とを加え、溶
融押出しする樹脂組成物の製造方法において、上記ま
たはのマスターバッチのガラス転移温度(Tg)が7
0〜100℃であることを特徴とするポリフェニレンエ
ーテルを含有する難燃性樹脂組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリフェニレンエーテ
ルを含有する難燃性樹脂組成物の製造方法に関する。更
に詳しくは、押出し安定性に優れ、高い生産性を有する
製造方法により、衝撃強度、耐熱性、成形加工流動性及
び外観の向上を可能にしたポリフェニレンエーテルを含
有する難燃性樹脂組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル系樹脂は、優れ
た耐熱性、耐衝撃性を有するために自動車部品、家電部
品、OA機器部品を始めとする多岐の分野で使用されて
いるが、上記樹脂の易燃性のためにその用途が制限され
ている。
【0003】ポリフェニレンエーテル系樹脂の難燃化の
方法としては、ハロゲン系、リン系、無機系の難燃剤を
添加することが知られており、それによりある程度難燃
化が達成されている。しかしながら、ハロゲン系難燃剤
を用いた場合には、火災発生時に、ハロゲン系難燃剤か
ら発生する有毒ガスによる窒息死、または黒煙により避
難者を目隠しして、退路を見失わせ焼死に至らしめた
り、さらには、煙の酸性ガスによる電気系統の腐食性の
問題がある。そして、焼却処理時には、酸性ガスによる
炉の損傷や酸性雨等の環境汚染を引き起こす等の問題を
も有している。
【0004】このような背景から、ハロゲン系難燃剤を
用いないで熱可塑性樹脂を難燃化する手法の開発が望ま
れており、それに対してリン系難燃剤による難燃化技術
が知られている。
【0005】ところが、有機リン化合物を始めとするリ
ン系難燃剤は一般的に液状である場合が多く、液状の有
機リン化合物と耐熱性の高いポリフェニレンエーテルと
を溶融混合する場合には、溶融粘度の差が大きいために
相分離して生産性が低下したり、ポリフェニレンエーテ
ルの未溶融物の発生により外観が低下する等の問題があ
った。
【0006】これに対して、独特許DE4024872
号公報には、2ゾーンからなる押出機を用い、前段でポ
リフェニレンエーテルとスチレン系樹脂を220℃〜3
50℃で溶融し、引き続き後段でリン系難燃剤を50〜
200℃で溶融押出する連続製造方法が開示されてい
る。しかし、該公報により生産性がある程度向上するも
のの、充分ではなく工業的使用が狭められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち押出し安
定性に優れ、高い生産性を有する製造方法により、衝撃
強度、耐熱性、成形加工流動性及び外観の向上を可能に
したポリフェニレンエーテルを含有する難燃性樹脂組成
物の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂の高い生産性を有する製造方法を
鋭意検討した結果、ポリフェニレンエーテルと有機リン
化合物を含有する樹脂組成物のマスターバッチの、ガラ
ス転移温度が特定の値を有するマスターバッチを用いる
ことにより、押出安定性が向上し、そして、驚くべきこ
とに得られた樹脂組成物の衝撃強度、耐熱性、成形加工
流動性、外観、及び難燃性が飛躍的に向上することを見
出し、本発明に到達した。
【0009】即ち、本発明は、ポリフェニレンエーテ
ル(A成分)とゴム変性スチレン系樹脂(B成分)と有
機リン化合物(C成分)、または上記A成分とC成分
とからなる樹脂組成物のマスターバッチを製造し、次い
で上記またはのマスターバッチに、B成分とC成分
とを加え、溶融押出しする樹脂組成物の製造方法におい
て、上記またはのマスターバッチのガラス転移温度
(Tg)が70〜100℃であることを特徴とするポリ
フェニレンエーテルを含有する難燃性樹脂組成物の製造
方法、を提供するものである。
【0010】以下、本発明を詳しく説明する。
【0011】本発明は、ポリフェニレンエーテル(A成
分)、ゴム変性スチレン系樹脂(B成分)、及び有機リ
ン化合物(C成分)を含有する樹脂組成物を特定の押出
方法で溶融押出しする製造方法である。
【0012】上記A、B成分は成形用樹脂組成物の主成
分をなし、成形品の強度保持の役割を担い、A成分は耐
熱性と耐衝撃性を付与するための成分であり、C成分は
ポリフェニレンエーテル系樹脂に難燃性を付与するため
の成分である。
【0013】ここで、ポリフェニレンエーテル(A成
分)、ゴム変性スチレン系樹脂(B成分)、有機リン化
合物(C成分)またはポリフェニレンエーテル(A成
分)、有機リン化合物(C成分)を含有する樹脂組成物
(マスターバッチ)を製造することが重要である。
【0014】もし上記マスターバッチを製造することな
しで、A、B、C成分を同時に溶融押出しする場合、ま
たは複数ゾーンからなる押出機で前段でA、B、C成分
またはA、C成分を溶融し、後段でB、C成分を溶融押
出しする場合でも、溶融粘度の高いA成分の未溶融物が
発生したり、相分離しやすいC成分が押出機から吹き出
し押出し安定性を低下させる。本発明者らは、溶融粘度
の高いA成分と溶融粘度の低いC成分と必要に応じてB
成分をまずマスターバッチ化することにより上記問題点
が解決されることを発見した。
【0015】次いで、上記マスターバッチのガラス転移
温度(Tg)が70〜100℃であることが重要であ
る。Tgが100℃を越えると、溶融粘度の低いB、C
成分の存在下でマスターバッチが充分に溶融することが
できないために、A成分の未溶融物が生成したり、衝撃
強度が低下する。特に衝撃強度が混練温度に依存する。
一方、Tgが70℃未満では、マスターバッチを押出機
にフィードする際に、ホッパーで詰まったり、押出し性
が低下する。このように特定の、上記マスターバッチを
製造することにより、引き続く溶融押出しにおいてC成
分の相分離を抑制し吐出量を上げても、押出し安定性を
保持し、高い生産性と、衝撃強度、耐熱性、成形加工流
動性及び外観の向上を可能にする製造方法を見出し、本
発明を完成するに至った。
【0016】本発明において(A)成分として使用する
ポリフェニレンエーテル(以下PPEと略称する)は、
下記(1)式で示される結合単位からなる単独重合体及
び/又は共重合体である。
【0017】
【化1】
【0018】但し、R1,R2,R3,R4は、それぞれ水
素、炭化水素、または置換炭化水素基からなる群から選
択されるものであり、互いに同一でも異なっていてもよ
い。このPPEの具体的な例としては、ポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジ
メチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノール
との共重合体等が好ましく、中でもポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレンエーテル)が好ましい。かか
るPPEの製造方法は特に限定されるものではなく、例
えば米国特許第3,306,874号明細書記載の方法
による第一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒として
用い、例えば、2,6−キシレノールを酸化重合するこ
とにより容易に製造でき、そのほかにも米国特許第3,
306,875号明細書、米国特許第3,257,35
7号明細書、米国特許第3,257,358号明細書及
び特公昭52−17880号公報、特開昭50−511
97号公報に記載された方法で容易に製造できる。本発
明にて用いる上記PPEの還元粘度ηSP/C(0.5g/
dl、クロロフォルム溶液、30℃測定)は、0.20
〜0.70dl/gの範囲にあることが好ましく、0.
30〜0.60dl/gの範囲にあることがより好まし
い。PPEの還元粘度に関する上記要件を満たすための
手段としては、前記PPEの製造の際の触媒量の調整な
どを挙げることができる。
【0019】本発明において前記(B)成分として使用
するゴム変性スチレン系樹脂は、ゴム変性スチレン系樹
脂を必須成分とし、必要に応じてゴム非変性スチレン系
樹脂を含有する。
【0020】上記ゴム変性スチレン系樹脂は、ビニル芳
香族系重合体よりなるマトリックス中にゴム状重合体が
粒子状に分散してなる重合体をいい、ゴム状重合体の存
在下に芳香族ビニル単量体及び必要に応じ、これと共重
合可能なビニル単量体を加えて単量体混合物を公知の塊
状重合、塊状懸濁重合、溶液重合、または乳化重合法に
よりグラフト重合することにより得られる。
【0021】このような樹脂の例としては、耐衝撃性ポ
リスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体)、AAS樹脂(アクリロニトリ
ル−アクリルゴム−スチレン共重合体)、AES樹脂
(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレ
ン共重合体)等が挙げられるが、特に耐衝撃性ポリスチ
レンが好ましい。
【0022】上記ゴム状重合体は、ガラス転移温度(T
g)が−30℃以下であることが必要であり、−30℃
を越えると耐衝撃性が低下する。
【0023】このようなゴム状重合体の例としては、ポ
リブタジエン、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ
(アクリロニトリル−ブタジエン)等のジエン系ゴム及
び上記ジエンゴムを水素添加した飽和ゴム、イソプレン
ゴム、クロロプレンゴム、ポリアクリル酸ブチル等のア
クリル系ゴム及びエチレン−プロピレン−ジエンモノマ
ー三元共重合体(EPDM)等を挙げることができ、特
にジエン系ゴムが好ましい。
【0024】上記のゴム状重合体の存在下に重合させる
グラフト重合可能な単量体混合物中の必須成分の芳香族
ビニル単量体は、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、p−クロロスチレン、p−ブ
ロモスチレン、2,4,5−トリブロモスチレン等であ
り、スチレンが最も好ましいが、スチレンを主体に上記
他の芳香族ビニル単量体を共重合してもよい。また、ゴ
ム変性スチレン系樹脂の成分として必要に応じ、芳香族
ビニル単量体に共重合可能な単量体成分を一種以上導入
することができる。
【0025】芳香族ビニル単量体と共重合可能なビニル
単量体は、単量体混合物中において、0〜40重量%の
範囲にあることが好ましい。
【0026】本発明のゴム変性スチレン系樹脂は、ゴム
状重合体が、好ましくは5〜80重量%、特に好ましく
は10〜50重量%、グラフト重合可能な単量体混合物
が、好ましくは95〜20重量%、更に好ましくは90
〜50重量%の範囲にある。この範囲内では、目的とす
る樹脂組成物の耐衝撃性と剛性のバランスが良好であ
る。更には、ゴム変性スチレン系樹脂のゴム粒子径は、
0.1〜5.0μmが好ましく、特に1.0〜2.0μ
mが好適である。上記範囲内では、特に耐衝撃性が向上
する。
【0027】本発明に用いるゴム変性スチレン系樹脂
は、分子量の尺度であるトルエン可溶分の還元粘度ηs
p/c(0.5g/dl、トルエン溶液、30℃測定)
が、0.30〜1.00dl/gの範囲にあることが好
ましく、0.50〜0.80dl/gの範囲にあること
がより好ましい。
【0028】ここで特に、ゴム質重合体、単量体混合
物、及び重合溶媒よりなる均一な重合原液を撹拌機付き
連続多段式塊状重合反応機に供給し、連続的に重合、脱
気する塊状重合法が好ましい。塊状重合法によりゴム変
性スチレン系樹脂を製造する場合、還元粘度ηsp/c
の制御は、重合温度、開始剤種と量、溶剤、及び連鎖移
動剤量により行うことができる。また、共重合組成の制
御は、仕込み単量体組成により行うことができる。そし
て、ゴム粒子径の制御は、撹拌回転数で行い、小粒子化
は回転数を上げ、大粒子化は回転数を下げることによ
る。
【0029】また、本発明でC成分として用いる有機リ
ン化合物は、例えば、ホスフィン、ホスフィンオキシ
ド、ビホスフィン、ホスホニウム塩、ホスフィン酸塩、
リン酸エステル、亜リン酸エステル等である。より具体
的には、トリフェニルフォスフェート、メチルネオペン
チルフォスファイト、ペンタエリスリトールジエチルジ
フォスファイト、メチルネオペンチルフォスフォネー
ト、フェニルネオペンチルフォスフェート、ペンタエリ
スリトールジフェニルジフォスフェート、ジシクロペン
チルハイポジフォスフェート、ジネオペンチルハイポフ
ォスファイト、フェニルピロカテコールフォスファイ
ト、エチルピロカテコールフォスフェート、ジピロカテ
コールハイポジフォスフェート等である。
【0030】ここで、特に有機リン化合物として、下記
式(2)の芳香族系リン酸エステル単量体、下記式
(3)の芳香族系リン酸エステル縮合体が好ましい。
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】(但し、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、A
5、Ar6はフェニル基、キシレニル基、エチルフェニ
ル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、
4,4´−ジオキシジアリールアルカン基から選ばれる
芳香族基である。又、nは0〜3の整数を表わし、mは
1以上の整数を表わす。) 上記芳香族系リン酸エステル単量体の中でも、特にヒド
ロキシル基含有芳香族系リン酸エステル単量体が好まし
く、例えば、式(2)に示したトリクレジルフォスフェ
ートやトリフェニルフォスフェート等に1個又は2個以
上のフェノール性水酸基を含有したリン酸エステル単量
体である。
【0034】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、高度な難燃性が要求される場合には、必要に応
じてその他の難燃剤として、ハロゲン系、リン系ま
たは無機系難燃剤(D成分)を含有することができ
る。
【0035】必要に応じて含有することができる、上記
ハロゲン系難燃剤としては、ハロゲン化ビスフェノー
ル、芳香族ハロゲン化合物、ハロゲン化ポリカーボネー
ト、ハロゲン化芳香族ビニル系重合体、ハロゲン化シア
ヌレート樹脂、ハロゲン化ポリフェニレンエーテル等が
挙げられ、好ましくはデカブロモジフェニルオキサイ
ド、テトラブロムビスフェノールA、テトラブロムビス
フェノールAのオリゴマー、ブロム化ビスフェノール系
フェノキシ樹脂、ブロム化ビスフェノール系ポリカーボ
ネート、ブロム化ポリスチレン、ブロム化架橋ポリスチ
レン、ブロム化ポリフェニレンオキサイド、ポリジブロ
ムフェニレンオキサイド、デカブロムジフェニルオキサ
イドビスフェノール縮合物、含ハロゲンリン酸エステル
及びフッ素系樹脂等である。
【0036】また、必要に応じて含有することができ
る、前記リン系難燃剤としては、1)赤リン、2)無
機系リン酸塩等が挙げられる。
【0037】本発明で前記リン系難燃剤としての1)
赤リンは、一般の赤リンの他に、その表面をあらかじ
め、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
亜鉛、水酸化チタンよりえらばれる金属水酸化物の被膜
で被覆処理されたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金
属水酸化物及び熱硬化性樹脂よりなる被膜で被覆処理さ
れたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
水酸化亜鉛、水酸化チタンにより選ばれる金属水酸化物
の被膜の上に熱硬化性樹脂の被膜で二重に被覆処理され
たものなどである。
【0038】前記リン系難燃剤としての2)無機系リ
ン酸塩は、ポリリン酸アンモニウムが代表的である。
【0039】そして、必要に応じて含有することができ
る、前記無機系難燃剤としては、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、ドロマイト、ハイドロタルサ
イト、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、塩基性炭酸
マグネシウム、水酸化ジルコニウム、酸化スズの水和物
等の無機金属化合物の水和物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸
亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウ
ム、ムーカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等
が挙げられる。これらは、1種でも2種以上を併用して
もよい。この中で特に、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサ
イトからなる群から選ばれたものが難燃効果が良く、経
済的にも有利である。
【0040】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、更に高度な難燃性が要求される場合には、必要
に応じて、トリアジン骨格含有化合物、ノボラック
樹脂、含金属化合物、シリコーン樹脂、シリコー
ンオイル、シリカ、アラミド樹脂、フッ素系樹
脂、ポリアクリロニトリル繊維から選ばれる一種以上
の難燃助剤(E)成分を配合することができる。
【0041】上記トリアジン骨格含有化合物は、リン
系難燃剤の難燃助剤として一層の難燃性を向上させるた
めの成分である。その具体例としては、メラミン、メラ
ム(下記式(4))、メレム(下記式(5))、メロン(60
0℃以上でメレム3分子から3分子の脱アンモニアによ
る生成物)、メラミンシアヌレート(下記式(6))、リ
ン酸メラミン(下記式(7))、サクシノグアナミン(下
記式(8))、アジポグアナミン、メチルグルタログアナ
ミン、メラミン樹脂(下記式(9))、BTレジン(下記
式(10))等を挙げることができるが、耐揮発性の観点か
ら特にメラミンシアヌレートが好ましい。
【0042】
【化4】
【0043】
【化5】
【0044】上記ノボラック樹脂は、燃焼時の火種の
滴下を抑制(耐ドリップ性)するための成分であり、か
つヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステルと併用する
場合には、流動性と耐熱性の向上剤でもある。 そし
て、その樹脂は、フェノール類とアルデヒド類を硫酸ま
たは塩酸のような酸触媒の存在下で縮合して得られる熱
可塑性樹脂であり、その製造方法は、「高分子実験学5
『重縮合と重付加』(共立出版(株)昭55−8−1
5)p.437〜455」に記載されている。
【0045】ノボラック樹脂製造の一例を下記に示す。
【0046】
【化6】
【0047】前記ノボラック樹脂を構成するフェノー
ル類は、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、2,5−ジメチル−、3,5−ジ
メチル−、2,3,5−トリメチル−、3,4,5−ト
リメチル−、p−t−ブチル−、p−n−オクチル−、
p−ステアリル−、p−フェニル−、p−(2−フェニ
ルエチル)−、o−イソプロピル−、p−イソプロピル
−、m−イソプロピル−、p−メトキシ−、及びp−フ
ェノキシフェノール、ピロカテコール、レゾルシノー
ル、ハイドロキノン、サリチルアルデヒド、サルチル
酸、p−ヒドロキシ安息香酸、メチル p−ヒドロキシ
ベンゾエート、p−シアノ−、及びo−シアノフェノー
ル、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、p−ヒドロキ
シベンゼンスルホンアミド、シクロヘキシル p−ヒド
ロキシベンゼンスルホネート、4−ヒドロキシフェニル
フェニルホスフィン酸、メチル 4−ヒドロキシフェニ
ルフェニルホスフィネート、4−ヒドロキシフェニルホ
スホン酸、エチル 4−ヒドロキシフェニルホスホネー
ト、ジフェニル 4−ヒドロキシフェニルホスホネート
等である。
【0048】前記ノボラック樹脂を構成するアルデヒ
ド類は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、n−プ
ロパナール、n−ブタナール、イソプロパナール、イソ
ブチルアルデヒド、3−メチル−n−ブタナール、ベン
ズアルデヒド、p−トリルアルデヒド、2−フェニルア
セトアルデヒド等である。
【0049】上記含金属化合物は、金属酸化物及び/
又は金属粉である。上記金属酸化物は、酸化アルミニウ
ム、酸化鉄、酸化チタン、酸化マンガン、酸化マグネシ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化モリブデン、
酸化コバルト、酸化ビスマス、酸化クロム、酸化スズ、
酸化アンチモン、酸化ニッケル、酸化銅、酸化タングス
テン等の単体または、それらの複合体(合金)であり、
上記金属粉は、アルミニウム、鉄、チタン、マンガン、
亜鉛、モリブデン、コバルト、ビスマス、クロム、ニッ
ケル、銅、タングステン、スズ、アンチモン等の単体ま
たはそれらの複合体である。
【0050】上記シリコーン樹脂は、SiO2、RS
iO3/2、R2SiO、R3SiO1/2の構造単位を組み合
わせてできる三次元網状構造を有するシリコーン樹脂で
ある。ここで、Rはメチル基、エチル基、プロピル基等
のアルキル基、または、フェニル基、ベンジル基等の芳
香族基、または上記置換基にビニル基を含有した置換基
を示す。ここで特にビニル基を含有したシリコーン樹脂
が好ましい。
【0051】このようなシリコーン樹脂は、上記の構造
単位に対応するオルガノハロシランを共加水分解して重
合することにより得られる。
【0052】前記シリコーンオイルは、式(13)に
示される化学結合単位からなるポリジオルガノシロキサ
ンである。
【0053】
【化7】
【0054】上式中のRは、C1〜8のアルキル基、C
6〜13のアリール基、下記式(14)、(15)で示
される含ビニル基から選ばれる一種または二種以上の置
換基であり、ここで、特に分子中ビニル基を含有するこ
とが好ましい。
【0055】
【化8】
【0056】前記シリコーンオイルの粘度は、600〜
1000000センチポイズ(25℃)が好ましく、さ
らに好ましくは90000〜150000センチポイズ
(25℃)である。
【0057】上記シリカは、無定形の二酸化ケイ素で
あり、特にシリカ表面に炭化水素系化合物系のシランカ
ップリング剤で処理した炭化水素系化合物被覆シリカが
好ましく、更にはビニル基を含有した炭化水素系化合物
被覆シリカが好ましい。
【0058】上記シランカップリング剤は、p−スチリ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニ
ルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエ
トキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン等のビニル基含有
シラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシ
シラン等のエポキシシラン、及びN−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等の
アミノシランである。ここで、特に熱可塑性樹脂と構造
が類似した単位を有するシランカップリング剤が好まし
く、例えば、スチレン系樹脂に対しては、p−スチリル
トリメトキシシランが好適である。
【0059】シリカ表面へのシランカップリング剤の処
理は、湿式法と乾式法に大別される。湿式法は、シリカ
をシランカップリング剤溶液中で処理し、その後乾燥さ
せる方法であり、乾式法は、ヘンシェルミキサーのよう
な高速撹拌可能な機器の中にシリカを仕込み、撹拌しな
がらシランカップリング剤液をゆっくり滴下し、その後
熱処理する方法である。
【0060】前記アラミド繊維は、平均直径が1〜5
00μmで平均繊維長が0.1〜10mmであることが
好ましく、イソフタルアミド、またはポリパラフェニレ
ンテレフタルアミドをアミド系極性溶媒または硫酸に溶
解し、湿式または乾式法で溶液紡糸することにより製造
することができる。
【0061】上記フッ素系樹脂は、更に一層、耐ドリ
ップ性を向上させるための成分であり、樹脂中にフッ素
原子を含有する樹脂である。その具体例として、ポリモ
ノフルオロエチレン、ポリジフルオロエチレン、ポリト
リフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、テ
トラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重
合体等を挙げることができる。また、耐ドリップ性を損
わない程度に必要に応じて上記含フッ素モノマーと共重
合可能なモノマーとを併用してもよい。
【0062】これらのフッ素系樹脂の製造方法は、米国
特許第2,393,697号明細書及び米国特許第2,
534,058号明細書に開示され、例えばテトラフル
オロエチレンを水性媒体中で過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム等のラジカル開始剤を用いて、7〜70kg
/cm2の加圧下、0〜200℃の温度で重合し、次い
で懸濁液、分散液または乳濁液から凝析により、または
沈澱によりポリテトラフルオロエチレン粉末が得られ
る。
【0063】ここで、フッ素系樹脂の融点以上で溶融混
練することが好ましい。例えば、ポリテトラフルオロエ
チレンの場合、300〜350℃の温度範囲で溶融する
ことが好ましい。せん断力下、融点以上での溶融によ
り、高度にフィブリル化し、配向結晶化する。そして、
フッ素系樹脂が幹繊維に対して、枝分かれした特殊な高
次構造を有するフッ素系樹脂が得られる。その結果とし
て、三次元的に熱可塑性樹脂と絡み合い、成形体の溶融
滴下を抑制する。また、高せん断力を与えるために、ゴ
ム変性樹脂(例えば、ゴム変性ポリスチレン)より、ポ
リフェニレンエーテル等の溶融粘度の高い硬質樹脂中で
溶融することが好ましい。
【0064】前記特殊な高次構造を有するフッ素系樹脂
の製造方法は、フッ素系樹脂と熱可塑性樹脂と必要に応
じて分散剤を、フッ素系樹脂の融点以上で溶融混練して
マスターバッチを作製してから、熱可塑性樹脂、難燃剤
と溶融混練する二段プロセス法、またはサイドフィード
可能な二ゾーンからなる押出機を用い、前段で熱可塑性
樹脂をフッ素系樹脂と必要に応じて分散剤を、フッ素系
樹脂の融点以上で溶融混練し、後段で溶融温度を下げて
難燃剤をフィード、溶融混練する一段プロセス法等があ
る。
【0065】前記ポリアクリロニトリル繊維は、平均
直径が1〜500μmで平均繊維長が0.1〜10mm
であることが好ましく、ジメチルホルムアミド等の溶媒
に重合体を溶解し、400℃の空気流中に乾式紡糸する
乾式紡糸、または硝酸等の溶媒に重合体を溶解し水中に
湿式紡糸する湿式紡糸法により製造される。
【0066】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、成形加工流動性が要求される場合には必要に応
じて、芳香族ビニル単位とアクリル酸エステル単位か
らなる共重合樹脂、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、
高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂
肪族アルコール、または金属石鹸から選ばれる1種又
は2種以上の流動性向上剤(F成分)を配合することが
できる。
【0067】前記共重合樹脂の芳香族ビニル単位は、
(B)成分の説明において示した芳香族ビニル単位であ
り、アクリル酸エステル単位は、アクリル酸メチル、ア
クリル酸ブチル等の炭素数が1〜8のアルキル基からな
るアクリル酸エステルである。ここで、共重合樹脂中の
アクリル酸エステル単位の含量は、3〜40重量%が好
ましく、更には、5〜20重量%が好適である。また、
上記共重合樹脂の分子量の指標である溶液粘度(樹脂1
0重量%のメチルエチルケトン溶液、測定温度25℃)
が、2〜10cP(センチポアズ)であることが好まし
い。溶液粘度が2cP未満では、衝撃強度が低下し、一
方、10cPを越えると流動性の向上効果が低下する。
【0068】前記脂肪族炭化水素系加工助剤は、流動
パラフィン、天然パラフィン、マイクロワックス、ポリ
オレフィンワックス、合成パラフィン、及びこれらの部
分酸化物、あるいはフッ化物、塩化物等である。
【0069】前記高級脂肪酸は、カプロン酸、ヘキサ
デカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フェニルステ
アリン酸、フェロン酸等の飽和脂肪酸、及びリシノール
酸、リシンベライジン酸、9−オキシ12オクタデセン
酸等の不飽和脂肪酸等である。
【0070】上記高級脂肪酸エステルは、フェニルス
テアリン酸メチル、フェニルステアリン酸ブチル等の脂
肪酸の1価アルコールエステル、及びフタル酸ジフェニ
ルステアリルのフタル酸ジエステル等の多塩基酸の1価
アルコールエステルであり、さらに、ソルビタンモノラ
ウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモ
ノオレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタント
リオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート等のソルビ
タンエステル、ステアリン酸モノグリセライド、オレイ
ン酸モノグリセライド、カプリン酸モノグリセライド、
ベヘニン酸モノグリセライド等のグリセリン単量体の脂
肪酸エステル、ポリグリセリンステアリン酸エステル、
ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンラ
ウリン酸エステル等のポリグリセリンの脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンモノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレ
ート等のポリアルキレンエーテルユニットを有する脂肪
酸エステル、及びネオペンチルポリオールジステアリン
酸エステル等のネオペンチルポリオール脂肪酸エステル
等である。
【0071】上記高級脂肪酸アミドは、フェニルステ
アリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチ
ロールベヘン酸アミド等の飽和脂肪酸のモノアミド、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノー
ルアミド、及びヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、オレ
イン酸ジエタノールアミド等のN,N´−2置換モノア
ミド等であり、さらに、メチレンビス(12−ヒドロキ
シフェニル)ステアリン酸アミド、エチレンビスステア
リン酸アミド、エチレンビス(12−ヒドロキシフェニ
ル)ステアリン酸アミド、ヘキサメチレンビス(12−
ヒドロキシフェニル)ステアリン酸アミド等の飽和脂肪
酸ビスアミド、及びm−キシリレンビス(12−ヒドロ
キシフェニル)ステアリン酸アミド等の芳香族系ビスア
ミドである。
【0072】上記高級脂肪族アルコールは、ステアリ
ルアルコールやセチルアルコール等の1価のアルコー
ル、ソルビトールやマンニトール等の多価アルコール、
及びポリオキシエチレンドデシルアミン、ポリオキシエ
チレンオクタデシルアミン等であり、さらに、ポリオキ
シエチレンアリル化エーテル等のポリアルキレンエーテ
ルユニットを有するアリル化エーテル、及びポリオキシ
エチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレントリド
デシルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等の
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリエ
ピクロルヒドリンエーテル、ポリオキシエチレンビスフ
ェノールAエーテル、ポリオキシエチレンエチレングリ
コール、ポリオキシプロピレンビスフェノールAエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ルエーテル等のポリアルキレンエーテルユニットを有す
る2価アルコールである。
【0073】前記金属石鹸は、上記ステアリン酸等の
高級脂肪酸の、バリウムやカルシウムや亜鉛やアルミニ
ウムやマグネシウム等の金属塩である。
【0074】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、さらに高度な衝撃強度が要求される場合には、
必要に応じて、熱可塑性エラストマー(G成分)を配合
することができ、例えば、ポリスチレン系、ポリオレフ
ィン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、1,2−ポ
リブタジエン系、ポリ塩化ビニル系等であり、特にポリ
スチレン系熱可塑性エラストマーが好ましい。
【0075】上記ポリスチレン系熱可塑性エラストマー
は、芳香族ビニル単位と共役ジエン単位からなるブロッ
ク共重合体、または上記共役ジエン単位部分が部分的に
水素添加されたブロック共重合体である。
【0076】芳香族ビニル単量体と共役ジエン単量体か
らなるブロック共重合体を構成する芳香族ビニル単量体
は、B成分の説明において示した芳香族ビニル単量体で
あり、スチレンが最も好ましいが、スチレンを主体に上
記他の芳香族ビニル単量体を共重合してもよい。
【0077】また、上記ブロック共重合体を構成する共
役ジエン単量体は、1,3−ブタジエン、イソプレン等
を挙げることができる。
【0078】そして、ブロック共重合体のブロック構造
は、芳香族ビニル単位からなる重合体ブロックをSで表
示し、共役ジエン及び/又はその部分的に水素添加され
た単位からなる重合体ブロックをBで表示する場合、S
B、S(BS)n(但し、nは1〜3の整数)、S(B
SB)n(但し、nは1〜2の整数)のリニア−ブロッ
ク共重合体や、(SB)nX(但し、nは3〜6の整
数。Xは四塩化ケイ素、四塩化スズ、ポリエポキシ化合
物等のカップリング剤残基。)で表示される、B部分を
結合中心とする星状(スター)ブロック共重合体である
ことが好ましい。なかでもSBの2型、SBSの3型、
SBSBの4型のリニア−ブロック共重合体が好まし
い。
【0079】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、耐光性が要求される場合には、必要に応じて、
紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、酸
化防止剤、ハロゲン捕捉剤、遮光剤、金属不活性
剤、または消光剤から選ばれる一種または二種以上の
耐光性改良剤(H成分)を含有することができる。
【0080】上記紫外線吸収剤は、光エネルギーを吸
収して、分子内プロトン移動することによりケト型分子
となったり(ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール
系)、またはcis−trans異性化することにより
(シアノアクリレート系)、熱エネルギーとして放出、
無害化するための成分である。その具体例は、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン、5,5´−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロ
キシベンゾフェノン類、2−(2´−ヒドロキシ−5´
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´−
ヒドロキシ−5´−t−オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2´
−ヒドロキシ−3´,5´−ジ−t−ブチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロ
キシ−3´−t−5´−メチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(2´−ヒドロキシ−3´,
5´−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2
´−メチレンビス(4−t−オクチル−6−ベンゾトリ
アゾリル)フェノール等の2−(2´−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール類、フェニルサリシレート、
レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル−3´,5´−ジ−t−ブチル−4´−ヒ
ドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエー
ト類、2−エチル−2´−アトキシオキザニリド、2−
エトキシ−4´−ドデシルオキザニリド等の置換オキザ
ニリド類、及びエチル−α−シアノ−β,β−ジフェニ
ルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3
−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノア
クリレート類である。
【0081】前記ヒンダードアミン系光安定剤は、光
エネルギーにより生成したハイドロパーオキサイドを分
解し、安定なN−O・ラジカルやN−OR、N−OHを
生じ、安定化させるための成分である。その具体例は、
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピベリジルステア
レート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−
ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ジ(トリデ
シル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)−2−ブチル−2−(3´,5´−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1−
(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合
物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合
物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6
−t−オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,
6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホ
リノ−s−トリアジン重縮合物等である。
【0082】前記酸化防止剤は、熱成形時または光暴
露により、生成したハイドロパーオキシラジカル等の過
酸化物ラジカルを安定化したり、生成したハイドロパー
オキサイド等の過酸化物を分解するための成分である。
その具体例は、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及び
/又は過酸化物分解剤である。前者は、ラジカル連鎖禁
止剤として、後者は、系中に生成した過酸化物をさらに
安定なアルコール類に分解して自動酸化を防止する。
【0083】前記酸化防止剤としてのヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤は、2,6−ジターシャルブチル−
4−メチルフェノール、スタイレネイテドフェノール、
n−オクタデシル3−(3,5−ジターシャルブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2´−
メチレンビス(4−メチル−6−ターシャルブチルフェ
ノール)、2−ターシャルブチル−6−(3−ターシャ
ルブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4
−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジターシャルペンチルフェニル)エチ
ル]−4,6−ジターシャルペンチルフェニルアクリレ
ート、4,4´−ブチリデンビス(3−メチル−6−タ
ーシャルブチルフェノール)、4,4´−チオビス(3
−メチル−6−ターシャルブチルフェノール)、アルキ
レイテッドビスフェノール、テトラキス[メチレン3−
(3,5−ジターシャルブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、3,9−ビス[2−[3
−(3−ターシャルブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)−プロピオニロキシ]−1,1−ジメチル
エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5
・5]ウンデカン等である。
【0084】また、前記酸化防止剤としての過酸化物
分解剤は、トリスノニルフェニルホスファイト、トリフ
ェニルホスファイト、トリス(2,4−ジターシャルブ
チルフェニル)ホスファイト等の有機リン系過酸化物分
解剤またはジラウリル3,3´−チオジプロピオネー
ト、ジミリスチル3,3´−チオジプロピオネート、ジ
ステアリル3,3´−チオジプロピオネート、ペンタエ
リスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネー
ト)、ジトリデシル3,3´−チオジプロピオネート、
2−メルカプトベンズイミダゾール等の有機イオウ系過
酸化物分解剤である。
【0085】前記ハロゲン捕捉剤は、熱成形時または
光暴露時に生成する遊離ハロゲンを捕捉するための成分
である。その具体例は、ハイドロタルサイト、ゼオライ
ト、酸化マグネシム、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸亜鉛等の塩基性金属塩、有機錫化合物、または有
機エポキシ化合物である。
【0086】上記ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタ
ルサイトは、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミ
ニウム、ビスマス等の含水塩基性炭酸塩またはその結晶
水を含まないもので、天然物及び合成品が含まれる。天
然物としては、Mg6Al2(OH)16CO3・4H2Oの
構造のものが挙げられる。又、合成品としては、Mg
0.7Al0.3(OH)2(CO30.15・0.54H2O、
Mg4.5Al2(OH)1 3CO3・3.5H2O、Mg4.2
Al2(OH)12.4CO3、Zn6Al2(OH)16CO3
・4H2O、Ca6Al2(OH)16CO3・4H2O、M
14Bi2(OH)2 9.6・4.2H2O等が挙げられる。
【0087】前記ゼオライトは、Na2O・Al23
2SiO2・XH2Oで示されるA型ゼオライト、または
周期律表第II族及び第IV族の金属から選ばれた少なくと
も一種の金属を含む金属置換ゼオライトである。そし
て、その置換金属としては、Mg、Ca、Zn、Sr、
Ba、Zr、Sn等であり、特にCa、Zn、Baが好
ましい。
【0088】前記ハロゲン捕捉剤としての有機エポキ
シ化合物は、エポキシ化大豆油、トリス(エポキシプロ
ピル)イソシアヌレート、ハイドロキノンジグリシジル
エーテル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、4,4
´−スルホビスフェノール・ポリグリシジルエーテル、
N−グリシジルフタルイミド、または水添ビスフェノー
ルAグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキ
シルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキ
シレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシルスピ
ロ[5,5]−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−m
−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル)アジペート、ビニルシクロヘキサンジオキサイ
ド、4−ビニルエポキシシクロヘキサン、ビス(3,4
−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペ
ート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル−
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキ
シレート、メチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキ
サン)、ジシクロペンタジエンエポキサイド、エチレン
グリコールのジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル)エーテル、エチレンビス(3,4−エポキシシクロ
ヘキサンカルボキシレート)、エポキシヘキサヒドロフ
タル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−
2−エチルヘキシル等の脂環式エポキシ化合物等であ
る。
【0089】前記遮光剤は、光が高分子バルクに達す
るのを防止するための成分である。その具体例は、ルチ
ル型酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸
化クロム(Cr23)、酸化セリウム(CeO2)等で
ある。
【0090】前記金属不活性剤は、キレート化合物に
より樹脂中の重金属イオンを不活性化するための成分で
ある。その具体例は、アシッドアミン誘導体、ベンゾト
リアゾール、及びその誘導体等である。
【0091】前記消光剤は、高分子中の光励起したハ
イドロパーオキサイドやカルボニル基等の官能基をエネ
ルギー移動によって失活させるための成分であり、有機
ニッケル等が知られている。
【0092】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、上述した以外の成分として滑剤、充填剤、ガラ
ス繊維等の補強剤、染料や顔料等の着色剤等を必要に応
じて添加することができる。
【0093】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、ポリフェニレンエーテル(A成分)、必要に応
じてゴム非変性スチレン系樹脂を配合したゴム変性スチ
レン系樹脂(B成分)、クレジル・ビスフェノールA・
ポリホスフェート、とりわけテトラクレジルビスフェノ
ールAジホスフェートを含有した有機リン化合物(C成
分)からなる樹脂組成物(マスターバッチ)、ゴム変性
スチレン系樹脂(B成分)、ジフェニルレゾルシニルホ
スフェート等のヒドロキシル基含有芳香族系リン酸エス
テル(C成分)、トリアジン骨格含有化合物、中でもメ
ラミンシアヌレート(E成分)、高級脂肪酸アミド(F
成分)、スチレン−ブタジエンのブロック共重合体(G
成分)の組み合わせが好ましい。
【0094】本発明で用いられるマスターバッチの組成
は、A成分が30〜80重量%、B成分が0〜50重量
%、C成分が70〜20重量%であることが好ましく、
さらには、A成分が40〜65重量%、B成分が10〜
40重量%、C成分が60〜35重量%であることが好
ましい。
【0095】本発明の製造方法において、第1段押出で
のマスターバッチ中のB成分と、第2段押出でのB成分
の比率は、好ましくは第1段押出では、0〜70重量
%、第2段押出では、100〜30重量%、更に好まし
くは、第1段押出では、10〜50重量%、第2段押出
では、90〜50重量%である。
【0096】同様にC成分についても、第1段押出では
20〜80重量%、第2段押出では80〜20重量%、
更に好ましくは、第1段押出では30〜70重量%、第
2段押出では70〜30重量%である。
【0097】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、ポリフェニレンエーテル(A成分)とゴム変性
スチレン系樹脂(B成分)からなる樹脂成分100重量
部に対して、ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エス
テルを有する有機リン化合物(C成分)が5〜40重量
部、ヒドロキシル基含有芳香族系リン酸エステルを有す
る有機リン化合物(C成分)が5〜40重量部、難燃助
剤(E成分)が0〜30重量部、流動性向上剤(F成
分)が0〜10重量部、スチレン系熱可塑性エラストマ
ー(G成分)が0〜20重量部を含有することが好まし
い。ここで上記範囲内では、難燃性、成形加工流動性、
衝撃強度、及び耐熱性のバランス特性が優れている。
【0098】本発明の製造方法によって得られる樹脂組
成物は、上記各成分を市販の二軸押出機などで例えば溶
融混練することにより得られるが、その際に用いられる
二軸押出機は、メインフィーダーとサイドフィーダーの
2つ以上のフィーダーが付けられる溶融混練可能な押出
機である。好ましい押出機は、サイドフィーダー付きの
二軸同方向回転押出機(例えばW&P社のZSKシリー
ズ、東芝機械社のTEMシリーズ、日本製鋼社のTEX
シリーズ)、二軸異方向回転押出機(日本製鋼社のTE
Xシリーズ)である。
【0099】本発明の製造方法において用いられるサイ
ドフィーダーは、縦型、横型を問わない。本発明の製造
方法は、上記二軸押出機を用いて前記AまたはB成分を
メインフィーダーから押出機にフィードし、溶融混練し
た後に、さらにサイドフィーダーを用いてB成分または
C成分を溶融混練する。
【0100】本発明の製造方法のマスターバッチを製造
する第一段の押出工程において、AまたはB成分をメイ
ンフィーダーから押出機にフィードし、押出機バレル温
度は250℃から350℃、好ましくは300℃から3
50℃で溶融混練後、80℃に加温可能なサイドフィー
ダーでC成分をフィードしバレル温度が200℃から3
00℃、好ましくは220℃から280℃で溶融混練す
る。そして引き続き、第一段押出工程で得られたマスタ
ーバッチとB成分、及びC成分を除くその他の成分を、
メインフィーダーから押出機にフィードし、押出機バレ
ル温度が200℃から300℃、好ましくは220℃か
ら280℃で溶融混練後、80℃に加温可能なサイドフ
ィーダーでC成分をフィードしバレル温度が200℃か
ら300℃、好ましくは220℃から280℃で溶融混
練する。(第二段押出工程)押出機の長さについては、
A、B成分またはマスターバッチの溶融混練ゾーンの長
さは、上記成分をフィードする供給口バレルを入れて2
バレル以上が好ましく、これより短いと溶融できないで
ベントアップするので好ましくない。サイドフィード後
の長さは、サイドフィードバレルを入れて2バレル以上
が好ましい。これより短いと溶融できないでベントアッ
プするので好ましくない。
【0101】このようにして得られた組成物を例えば、
射出成形機または押出成形機を用いて得られた成形品は
難燃性、衝撃強度及び耐熱性が優れている。
【0102】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれにより何ら制限を受けるものでは
ない。
【0103】なお、実施例、比較例における測定は、以
下の方法もしくは測定機器を用いて行った。
【0104】(1)ゴム重量平均粒子径:ゴム変性芳香
族ビニル樹脂の重量平均粒子径は、樹脂組成物の超薄切
片法により撮影した透過型電子顕微鏡写真中のブタジエ
ン系重合体粒子径を求め、次式により算出する。
【0105】 重量平均粒子径=ΣNi・Di4/ΣNi・Di3 (ここにNiは、粒子径がDiであるブタジエン系重合
体粒子の個数である。) (2)還元粘度ηsp/c ゴム変性スチレン系樹脂1gにメチルエチルケトン18
mlとメタノール2mlの混合溶媒を加え、25℃で2
時間振盪し、5℃、18000rpmで30分間遠心分
離する。上澄液を取り出しメタノールで樹脂分を析出さ
せた後、乾燥した。
【0106】このようにして得られた樹脂0.1gをト
ルエンに溶解し、濃度0.5g/dlの溶液とし、この
溶液10mlをキャノン−フェンスケ型粘度計に入れ、
30℃でこの溶液流下秒数t1を測定した。一方、別に
同じ粘度計で純トルエンの流下秒数t0を測定し、以下
の数式により算出した。
【0107】ηsp/c=(t1/t0−1)/c(c:
ポリマー濃度g/dl) 一方、(A)成分のポリフェニレンエーテルの還元粘度
ηsp/cについては、0.1gをクロロホルムに溶解
し、濃度0.5g/dlの溶液とし、上記と同様に測定
した。
【0108】(3)アイゾット衝撃強さ ASTM−D256に準拠した方法で23℃で測定し
た。(Vノッチ、1/8インチ試験片) (4)面衝撃強度:ASTM−D1709に類似の方法
で23℃で測定した。具体的には、デュポン衝撃試験機
(東洋精機製作所製)を用い、撃芯先端直径が6.4m
mR、長さ5.2mmのダート(重錘200g)を、受
台直径9.5mm、穴深さ4.0mmの受台上の成形体
(70mm角、厚み2mmの成形体)表面に接触固定し
て、最高50cmの高さから、荷重を成形体に落下させ
て、成形体の50%が破壊する時の荷重の重量を50%
破壊荷重とし、それに落下荷重を乗じて50%破壊エネ
ルギーを算出した。この50%破壊エネルギーを面衝撃
強度とした。単位はkgcmである。
【0109】(5)ビカット軟化温度 ASTM−D1525に準拠した方法で測定し、耐熱性
の尺度とした。
【0110】(6)メルトフローレート(MFR) 流動性の指標でASTM−D1238に準拠した方法で
測定した。荷重5kg、溶融温度200℃の条件で10
分間あたりの押出量(g/10分)から求めた。(7)
難燃性 UL−94に準拠したVB(Vertical Bur
ning)法により評価した。(1/8インチ試験片) (8)混練性 混練性の評価として、以下のパラメーターを用いた。
【0111】混練性パラメーター=押出量因子/スクリ
ューの周速度 =(Q/D2)πND [ここで、Q:押出量(kg/hr) N:スクリューの回転数(rpm) D:シリンダー内径(mm)] (9)ガラス転移温度(Tg) 島律熱分析装置DT−40を用いて、窒素気流下、10
℃/分で400℃まで昇温し、DSC法によりガラス転
移温度を測定した。
【0112】実施例、比較例で用いる各成分は以下のも
のを用いた。
【0113】(イ)ポリフェニレンエーテル(PPE)
(A成分) A)高分子量PPEの製造 酸素吹き込み口を反応機底部に有し、内部に冷却用コイ
ル、撹拌羽根を有するステンレス製反応機の内部を窒素
で充分置換したのち、臭化第2銅54.8g、ジ−n−
ブチルアミン1110g、及びトルエン20リットル、
n−ブタノール16リットル、メタノール4リットルの
混合溶媒に2,6−キシレノール8.75kgを溶解し
て反応機に仕込んだ。撹拌しながら反応機内部に酸素を
吹き込み続け、内温を30℃に制御しながら180分間
重合を行った。重合終了後、析出したポリマーを濾別し
た。これにメタノール/塩酸混合液を添加し、ポリマー
中の残存触媒を分解し、さらにメタノールを用いて充分
洗浄した後乾燥し、粉末状のポリフェニレンエーテルを
得た(PPE−1と称する)。還元粘度ηSPは0.55
dl/gであった。
【0114】B)低分子量PPEの製造 上記高分子量PPE−1の製造において、重合時間を9
0分に短縮すること以外、PPE−1と同一の実験を繰
り返した。得られたポリフェニレンエーテルをPPE−
2と称する。還元粘度ηsp/Cは0.41dl/gで
あった。
【0115】(ロ)スチレン系樹脂 A)ゴム変性スチレン系樹脂(HIPS) ポリブタジエン{(シス1,4結合/トランス1,4結
合/ビニル1,2結合重量比=95/2/3)(日本ゼ
オン(株)製、商品名Nipol 122 OSL)}
を、以下の混合液に溶解し、均一な溶液とした。
【0116】 ポリブタジエン 10.5重量% スチレン 74.2重量% エチルベンゼン 15.0重量% α−メチルスチレン2量体 0.27重量% 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5− トリメチルシクロヘキサン 0.03重量% 次いで、上記混合液を撹拌機付の直列4段式反応機に連
続的に送液して、第1段は撹拌数190rpm、126
℃、第2段は50rpm、133℃、第3段は20rp
m、140℃、第4段は20rpm、155℃で重合を
行った。引き続きこの固形分73%の重合液を脱揮装置
に導き、未反応単量体及び溶媒を除去し、ゴム変性芳香
族ビニル樹脂を得た(HIPSと称する)。得られたゴ
ム変性スチレン系樹脂を分析した結果、ゴム含量は1
2.1重量%、ゴムの重量平均粒子径は1.5μm、還
元粘度ηsp/cは0.53dl/gであった。
【0117】B)ゴム非変性スチレン系樹脂(ポリスチ
レン(GPPS)) 市販のポリスチレン(重量平均分子量27万、数平均分
子量12万){(旭化成工業(株)製)(以後、GPP
Sと称する)}を用いた。
【0118】(ハ)有機リン化合物(C成分) A)ヒドロキシル基含有芳香族系リン酸エステルを有す
る有機リン化合物 ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
1)の製造 フェノール122.7重量部(モル比2.0)、塩化ア
ルミニウム0.87重量部(モル比0.01)をフラス
コに取り90℃でオキシ塩化リン100重量部(モル比
1.0)を1時間かけて滴下した。生成した中間体にレ
ゾルシン71.7重量部(モル比1.0)を加え、更に
反応させた。反応を完結させるために、徐々に昇温し最
終的には180℃まで温度を上げてエステル化を完了さ
せた。次いで反応生成物を冷却し、水洗して触媒及び塩
素分を除去してリン酸エステル混合物(以下FR−1と
称する)を得た。この混合物をGPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー)により分析したところ、下
記式(16)ジフェニルレゾルシニルホスフェート(以
下TPP−OHと称する)と、トリフェニルホスフェー
ト(以下TPPと称する)と、下記式(17)の芳香族
縮合リン酸エステル(以下TPPダイマーと称する)か
らなり、重量比がそれぞれ54.2/18.3/27.
5であった。
【0119】
【化9】
【0120】ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステ
ル(FR−2)の製造 FR−1の製造において、レゾルシンの代わりにハイド
ロキノンを用いること以外、同一の実験を行った。この
ようにして得られたリン酸エステル混合物をFR−2と
称する。この混合物をGPCにより分析したところ、下
記式(18)のジフェニルハイドロキノニルホスフェー
ト(TPP−OH−Pと称する)、トリフェニルホスフ
ェート(TPP)、下記式(19)の芳香族縮合リン酸
エステル(TPPダイマー(p)と称する))及び芳香
族縮合リン酸エステル(TPPオリゴマー(p)と称す
る)からなり、重量比がそれぞれ64.6/12.4/
17.0/6.0であった。
【0121】
【化10】
【0122】(但し、n=1:TPPダイマー(p) n≧2:TPPオリゴマー(p)と称する。) ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
3)の製造 FR−1の製造において、フェノールの代わりに等モル
のクレゾールを用いること以外、同一の実験を行った。
このようにして得られたリン酸エステル混合物をFR−
3と称する。この混合物をGPCにより分析したとこ
ろ、ジクレジルレゾルシニルホスフェート(TCP−O
Hと称する)、トリクレジルホスフェート(TCP)、
下記式(20)の芳香族縮合リン酸エステル[TCPダ
イマーと称する]、芳香族縮合リン酸エステル[TCP
オリゴマーと称する]、及びレゾルシンからなり、重量
比がそれぞれ52.2/11.2/32.1/3.1/
1.4であった。
【0123】
【化11】
【0124】(但し、n=1:TCPダイマー n≧2:TCPオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
4)の製造 FR−1の製造において、モル比2.0のフェノールの
代わりにモル比1.0のフェノールとモル比1.0のク
レゾールを、そしてレゾルシンの代わりに等モルのハイ
ドロキノンを用いること以外、同一の実験を行った。こ
のようにして得られたリン酸エステル混合物をFR−4
と称する。この混合物をGPCにより分析したところ、
フェニルクレジルハイドロキノニルホスフェート(CP
Q−OHと称する)、ジクレジルフェニルホスフェート
(DCP)、下記式(21)の芳香族縮合リン酸エステ
ル[CPQダイマーと称する]、芳香族縮合リン酸エス
テル[CPQオリゴマーと称する]、及びフェノールか
らなり、重量比がそれぞれ68.4/13.5/16.
8/1.1/0.2であった。
【0125】
【化12】
【0126】(但し、n=1:CPQダイマー n≧2:CPQオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
5)の製造 FR−1の製造において、モル比2.0のフェノールの
代わりにモル比2.0のクレゾールを、そしてレゾルシ
ンの代わりに等モルのハイドロキノンを用いること以
外、同一の実験を行った。このようにして得られたリン
酸エステル混合物をFR−5と称する。この混合物をG
PCにより分析したところ、ジクレジルハイドロキノニ
ルホスフェート(CQ−OHと称する)、トリクレジル
ホスフェート(TCP)、下記式(22)の芳香族縮合
リン酸エステル[CQダイマーと称する]、芳香族縮合
リン酸エステル[CQオリゴマーと称する]、及びハイ
ドロキノンからなり、重量比がそれぞれ65.4/1
2.4/19.8/1.3/1.1であった。
【0127】
【化13】
【0128】(但し、n=1:CQダイマー n≧2:CQオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
6)の製造 FR−1の製造において、レゾルシンの代わりに等モル
のビスフェノールAを用いること以外、同一の実験を行
った。このようにして得られたリン酸エステル混合物を
FR−6と称する。この混合物をGPCにより分析した
ところ、ジフェニルビスフェニルAホスフェート(PB
P−OHと称する)、トリフェニルホスフェート(TP
P)、下記式(23)の芳香族縮合リン酸エステル[P
BPダイマーと称する]、芳香族縮合リン酸エステル
[PBPオリゴマーと称する]、及びビスフェノールA
からなり、重量比がそれぞれ37.7/16.5/2
7.2/12.2/6.4であった。
【0129】
【化14】
【0130】(但し、n=1:PBPダイマー n≧2:PBPオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
7)の製造 FR−1の製造において、モル比2.0のフェノールの
代わりにモル比2.0のキシレールを、そしてレゾルシ
ンの代わりに等モルのハイドロキノンを用いること以
外、同一の実験を行った。このようにして得られたリン
酸エステル混合物をFR−7と称する。この混合物をG
PCにより分析したところ、ジキシレニルハイドロキノ
ニルホスフェート(XQ−OHと称する)、トリキシレ
ニルホスフェート(TXP)、下記式(24)の芳香族
縮合リン酸エステル[XQダイマーと称する]、芳香族
縮合リン酸エステル[XQオリゴマーと称する]、ハイ
ドロキノン、及びキシレノールからなり、重量比がそれ
ぞれ62.2/13.8/3.2/19.8/0.5/
0.5であった。
【0131】
【化15】
【0132】(但し、n=1:XQダイマー n≧2:XQオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
8)の製造 FR−1の製造において、モル比2.0のフェノールの
代わりにモル比2.0の2,6−キシレノールを、そし
てレゾルシンの代わりに等モルのハイドロキノンを用い
ること以外、同一の実験を行った。このようにして得ら
れたリン酸エステル混合物をFR−8と称する。この混
合物をGPCにより分析したところ、ジ(2,6−キシ
レニル)ハイドロキノニルホスフェート(X26Q−O
Hと称する)、下記式(25)の芳香族縮合リン酸エス
テル[X26Qダイマーと称する]、及びハイドロキノ
ンからなり、重量比がそれぞれ72.1/26.3/
1.6であった。
【0133】
【化16】
【0134】(但し、n=1:X26Qダイマー n≧2:X26Qオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基含有芳香族リン酸エステル(FR−
9)の製造 FR−1の製造において、モル比2.0のフェノールの
代わりにモル比1.0のフェノールとモル比1.0のノ
ニルフェノールを、そしてレゾルシンの代わりに等モル
のハイドロキノンを用いること以外、同一の実験を行っ
た。このようにして得られたリン酸エステル混合物をF
R−9と称する。この混合物をGPCにより分析したと
ころ、下記式(26)のフェニルノニルフェニルハイド
ロキノニルホスフェート(NQ−OHと称する)、下記
式(27)のジフェニルノニルフェニルホスフェート
(DPN)、TPP−OH−P、TPP、下記式(2
8)の芳香族縮合リン酸エステル[NQダイマーと称す
る]、及び芳香族縮合リン酸エステル[NQオリゴマー
と称する]からなり、重量比がそれぞれ31.2/6.
6/12.4/3.4/36.2/10.2であった。
【0135】
【化17】
【0136】(但し、n=1:NQダイマー n≧2:NQオリゴマーと称する。) B)ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エステル ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エステル(fr
−1) 市販の、ビスフェノールA由来の芳香族縮合リン酸エス
テル[大八化学工業(株)製、商品名 CR741C
(fr−1と称する)]を用いた。
【0137】また、上記芳香族縮合リン酸エステルは、
GPC分析によると、下記式(29)で表わされるTC
P−A−ダイマーとTCP−A−オリゴマーとトリクレ
ジルフォスフェート(TCP)からなり、重量比でそれ
ぞれ80.4/14.1/5.5であった。
【0138】
【化18】
【0139】(但し、n=1:TCP−A−ダイマー n≧2:TCP−A−オリゴマーと称する。) ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エステル(fr
−2) 市販の芳香族縮合リン酸エステル[大八化学工業(株)
製、商品名 CR733S(fr−2と称する)]を用
いた。
【0140】また、上記芳香族縮合リン酸エステルは、
GPC分析によると、下記式(30)で表わされるTP
PダイマーとTPPオリゴマーからなり、重量比でそれ
ぞれ65/35であった。
【0141】
【化19】
【0142】(但し、n=1:TPPダイマー n≧2:TPPオリゴマーと称する。) ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エステル[トリ
フェニルホスフェート(TPP)] 市販の芳香族リン酸エステル[大八化学工業(株)製、
商品名 TPP(TPPと称する)]を用いた。
【0143】ヒドロキシル基非含有芳香族リン酸エス
テル(TNPP)の製造 FR−1の製造において、オキシ塩化リン1モルに対し
て、フェノール、レゾルシンの代わりに3モルのノニル
フェノールを用いることと、同時添加による1段階反応
であること以外、同一の実験を行った。このようにして
得られた反応物をGPCにより分析したところ、下記式
(31)のトリスノニルフェニルホスフェート(TNP
Pと称する)100%であった。
【0144】
【化20】
【0145】ヒドロキシル基非含有芳香族系リン酸エ
ステル(fr−3)の製造 FR−1の製造において、オキシ塩化リン1モルに対し
て、フェノール、レゾルシンの代わりに1モルのフェノ
ールと2モルのノニルフェノールを用いることと、同時
添加による1段階反応であること以外、同一の実験を行
った。このようにして得られたリン酸エステル混合物を
fr−3と称する。この混合物をGPCにより分析した
ところ、下記式(32)のフェニルビスノニルフェニル
ホスフェート(DNPと称する)、TNPP、DPN、
及びノニルフェノールからなり、重量比がそれぞれ7
7.8/11.3/8.4/2.5であった。
【0146】
【化21】
【0147】(ニ)難燃助剤(E成分) A)トリアジン骨格含有化合物 市販のメラミンシアヌレート[日産化学(株)製、商品
名 MC610(以後、MCと称する)]を用いた。
【0148】B)ビニル基含有シリコーンオイル(S
I) 市販の下記式(33)で示されるビニル基含有シリコー
ンオイル[信越化学工業(株)製 X−21−5833
ビニル基含有構造単位20モル%(SIと称する)]
を用いた。
【0149】
【化22】
【0150】(ホ)流動性向上剤(F成分) A)エチレンビスステアリン酸アミド(EBS) 市販のエチレンビスステアリン酸アミド[花王(株)製
商品名 カオーワックスEB−FF(EBSと称す
る)]を用いた [C735CONH]2(CH22 (ヘ)スチレン系熱可塑性エラストマー(G成分) A)スチレン−ブタジエンブロック共重合体(TPE) 市販のスチレン−ブタジエンブロック共重合体スチレン
ブロック/ブタジエン由来ブロック=40/60(重量
比)[旭化成工業(株)製商品名タフプレン125(T
PEと称する)]を用いた。
【0151】実施例1〜6 比較例 1〜8 HIPS/GPPS/PPE−2/FR−1/fr−1
/MC/SI/TPE/EBS=33/43/24/1
7/13/7/2/8/3/からなる樹脂組成物を製造
するにあたり、まず表1記載の組成のマスターバッチ
を、サイドフィード可能な二軸押出機を用い、溶融押出
しを行ない、引き続き下記のフィード方式(A、B、C
法)で溶融押出しを行なった。
【0152】即ち、第一段押出(マスターバッチ製造)
において、樹脂成分はメインフィーダーからフィード
し、バレル温度320℃で溶融した後、有機リン化合物
はサイドフィーダーからフィードし、バレル温度270
℃で溶融混練した。次いで、第二段押出において、バレ
ル温度は270℃均一で、フィード方式として、下記の
A、B、C法で溶融押出しを行った(表2記載)。その
時の押出条件は第一段、第二段押出共に、回転数295
rpm、吐出量80kg/hであった。
【0153】このようにして得られたペレットを射出成
形機(東芝機会(株)製 型式IS80A)でシリンダ
ー温度200℃、金型温度60℃の条件で試験片を作製
し、各種物性評価をおこなった。その結果を表2及び図
2に示す。なお、比較例7、8においてはマスターバッ
チ方式を採らなかった。
【0154】
【表1】
【0155】
【表2】
【0156】 フィード方式:A法 メインフィード(有機リン化合物以外の成分) (図1参照) サイドフィード(有機リン化合物) B法 メインフィード(マスターバッチ) サイドフィード(有機リン化合物) サイドフィード(マスターバッチ、有機リン化合物 以外の成分) C法 メインフィード(PPE/GPPS) サイドフィード(有機リン化合物) サイドフィード(PPE/GPPS、有機リン化合物 以外の成分) 表2及び図2によると、ポリフェニレンエーテル(A成
分)を有機リン化合物(C成分)と必要に応じて、ゴム
変性スチレン系樹脂(B成分)を配合して得られたガラ
ス転移温度(Tg)が70〜100℃の、マスターバッ
チを製造し、次いでB成分と有機リン化合物(C成分)
を、上記樹脂組成物(マスターバッチ)と溶融押出しす
ると面衝撃強度の優れた難燃樹脂組成物が得られること
が分かる。また、マスターバッチのガラス転移温度が1
00℃を越えると、面衝撃強度が混練性パラメーターに
大きく依存することが分かる。
【0157】実施例7〜22 実施例1において、樹脂組成物を、PPE−1/PPE
−2/HIPS/GPPS/表3記載の有機リン化合物
/MC/SI/EBS/TPE=7/19/37/37
/30/7/1.5/2/4(重量比)に変更すること
以外、実施例1と同一の実験を繰り返した。すなわち、
マスターバッチはMB−3を用いた。表3にその結果を
示す。
【0158】
【表3】
【0159】表3によると、ヒドロキシル基含有リン酸
エステルを有機リン化合物として用いた場合には、成形
加工流動性、耐熱性、及び衝撃強さのバランス特性が優
れていることが分かる。
【0160】
【発明の効果】本発明は、押出し安定性に優れ、高い生
産性を有する難燃性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成
物の製造方法であり、この製造方法により、衝撃強度、
耐熱性、成形加工流動性及び外観の向上が可能になっ
た、本発明の製造方法により得られた組成物は、家電部
品、OA機器部品等に好適であり、これら産業界に果た
す役割は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂組成物の各成分のフィード方式を図示し
た。
【図2】混練性の指標の混練性パラメーターと面衝撃強
度の関係を示した図である。縦軸は面衝撃強度(kgc
m)、横軸は混練性パラメーター(押出量因子/スクリ
ューの周速度)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQP C08L 71/12 LQP

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンエーテル(A成分)と
    ゴム変性スチレン系樹脂(B成分)と有機リン化合物
    (C成分)、または上記A成分とC成分とからなる樹
    脂組成物のマスターバッチを製造し、次いで上記また
    はのマスターバッチに、B成分とC成分とを加え、溶
    融押出しする樹脂組成物の製造方法において、上記ま
    たはのマスターバッチのガラス転移温度(Tg)が7
    0〜100℃であることを特徴とするポリフェニレンエ
    ーテルを含有する難燃性樹脂組成物の製造方法。
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