JPH09112394A - 2サイクルエンジンのオートデコンプ機構 - Google Patents
2サイクルエンジンのオートデコンプ機構Info
- Publication number
- JPH09112394A JPH09112394A JP27290695A JP27290695A JPH09112394A JP H09112394 A JPH09112394 A JP H09112394A JP 27290695 A JP27290695 A JP 27290695A JP 27290695 A JP27290695 A JP 27290695A JP H09112394 A JPH09112394 A JP H09112394A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decompression
- valve body
- crank chamber
- piston
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】エンジンのデコンプ作用とその停止を確実に行
わせることである。 【解決手段】シリンダ10の燃焼室11よりクランク室
12に連通する連通孔13を設け、連通孔内にエンジン
の始動前には開弁する移動弁体14と固定弁座15とで
形成されたデコンプバルブ16を設け、移動弁体の後方
部と固定弁座の後方部との間に、クランク室に連通する
連通間隙17が形成され、移動弁体の後端部にデコンプ
ピストン18が固着され、デコンプピストンがデコンプ
シリンダ19内に摺動自在に挿入されるとともに、デコ
ンプピストンに移動弁体を固定弁座から離すような付勢
力を付与し、連通間隙とクランク室とを連通させる排気
ポート20を設け、排気ポートとデコンプシリンダ内と
を連通させるデコンプ通路21を設け、デコンプ通路内
にエンジンの始動後にクランク室の気圧が高くなると開
弁するデコンプ弁22を設けた2サイクルエンジンのオ
ートデコンプ機構。
わせることである。 【解決手段】シリンダ10の燃焼室11よりクランク室
12に連通する連通孔13を設け、連通孔内にエンジン
の始動前には開弁する移動弁体14と固定弁座15とで
形成されたデコンプバルブ16を設け、移動弁体の後方
部と固定弁座の後方部との間に、クランク室に連通する
連通間隙17が形成され、移動弁体の後端部にデコンプ
ピストン18が固着され、デコンプピストンがデコンプ
シリンダ19内に摺動自在に挿入されるとともに、デコ
ンプピストンに移動弁体を固定弁座から離すような付勢
力を付与し、連通間隙とクランク室とを連通させる排気
ポート20を設け、排気ポートとデコンプシリンダ内と
を連通させるデコンプ通路21を設け、デコンプ通路内
にエンジンの始動後にクランク室の気圧が高くなると開
弁するデコンプ弁22を設けた2サイクルエンジンのオ
ートデコンプ機構。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば刈払い機
やチエンソー等で用いられるような2サイクルエンジン
のように、エンジンの始動操作時にリコイルスターター
の始動ロープを引っ張るときに引張力を軽くするための
2サイクルエンジンのオートデコンプ機構の改良に関す
るものである。
やチエンソー等で用いられるような2サイクルエンジン
のように、エンジンの始動操作時にリコイルスターター
の始動ロープを引っ張るときに引張力を軽くするための
2サイクルエンジンのオートデコンプ機構の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の2サイクルエンジンのオ
ートデコンプ機構として実公平7−3020号公報に開
示されたようなものがあり、これを図3に従って説明す
る。1は2サイクルエンジン、2はシリンダ、3はピス
トン、4は排気口、5はクランク室への掃気口、6は燃
焼室、7は点火プラグ、8はオートデコンプ機構であ
る。
ートデコンプ機構として実公平7−3020号公報に開
示されたようなものがあり、これを図3に従って説明す
る。1は2サイクルエンジン、2はシリンダ、3はピス
トン、4は排気口、5はクランク室への掃気口、6は燃
焼室、7は点火プラグ、8はオートデコンプ機構であ
る。
【0003】この2サイクルエンジンの始動時に、図示
しないリコイルスターターの始動ロープを引っ張って始
動操作すると、ピストン3の圧縮行程で圧縮された混合
気がオートデコンプ機構8を構成する摺動弁体スリーブ
8aの、前記燃焼室6との連通孔8bと対向する受圧部
8cにP1 kg/mm2 の圧力が作用するが、この圧力
では摺動弁体スリーブ8aは図3に示す状態にあって、
燃焼室6内の圧縮混合気の一部は、摺動弁体スリーブ8
aの受圧部8cに連通して軸方向に穿設した通気孔8d
と、この通気孔8dに直交して外方に連通した接続孔8
eと、この接続孔8eに連通した環状溝8fとを経て、
クランク室への連絡孔8gを通ってクランク室への掃気
口5に逃がされるので、この2サイクルエンジンの始動
操作時には、ピストンの圧縮力が低減され、小さな力で
2サイクルエンジンの始動操作を行うことができる。
しないリコイルスターターの始動ロープを引っ張って始
動操作すると、ピストン3の圧縮行程で圧縮された混合
気がオートデコンプ機構8を構成する摺動弁体スリーブ
8aの、前記燃焼室6との連通孔8bと対向する受圧部
8cにP1 kg/mm2 の圧力が作用するが、この圧力
では摺動弁体スリーブ8aは図3に示す状態にあって、
燃焼室6内の圧縮混合気の一部は、摺動弁体スリーブ8
aの受圧部8cに連通して軸方向に穿設した通気孔8d
と、この通気孔8dに直交して外方に連通した接続孔8
eと、この接続孔8eに連通した環状溝8fとを経て、
クランク室への連絡孔8gを通ってクランク室への掃気
口5に逃がされるので、この2サイクルエンジンの始動
操作時には、ピストンの圧縮力が低減され、小さな力で
2サイクルエンジンの始動操作を行うことができる。
【0004】一方、前記始動操作によって2サイクルエ
ンジンが始動して運転状態になると、シリンダ2の燃焼
室6内で爆発した混合気の燃焼ガスが圧力P2 kg/m
m2で前記摺動弁体スリーブ8aの受圧部8cに作用
し、この圧力によって摺動弁体スリーブ8aが、コイル
スプリング8hのバネ力および筒状空気室8iの圧縮空
気に抗して図において左方に移動し、その結果、摺動弁
体スリーブ8aの環状溝8fとクランク室への連絡孔8
gとが対向しなくなって通気が遮断されて、ピストンの
圧縮力が低減される所謂デコンプ作用が停止し、2サイ
クルエンジンが正常に作動する。なお、8jは前記筒状
空気室8iの圧縮空気圧が所定値以上になると外気と連
通するように開弁する弁体、8kは弁体8jの押さえ部
材である。
ンジンが始動して運転状態になると、シリンダ2の燃焼
室6内で爆発した混合気の燃焼ガスが圧力P2 kg/m
m2で前記摺動弁体スリーブ8aの受圧部8cに作用
し、この圧力によって摺動弁体スリーブ8aが、コイル
スプリング8hのバネ力および筒状空気室8iの圧縮空
気に抗して図において左方に移動し、その結果、摺動弁
体スリーブ8aの環状溝8fとクランク室への連絡孔8
gとが対向しなくなって通気が遮断されて、ピストンの
圧縮力が低減される所謂デコンプ作用が停止し、2サイ
クルエンジンが正常に作動する。なお、8jは前記筒状
空気室8iの圧縮空気圧が所定値以上になると外気と連
通するように開弁する弁体、8kは弁体8jの押さえ部
材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなオートデ
コンプ機構8においては、2サイクルエンジンが運転状
態になって、前記摺動弁体スリーブ8aを図において左
方に移動させて、摺動弁体スリーブ8aの環状溝8fと
クランク室への連絡孔8gとが対向しなくなって通気を
遮断する、すなわち、燃焼室6内の圧縮混合気の一部を
クランク室へ逃がす通路を遮断するには、シリンダ内で
爆発した燃焼ガス圧の一部を摺動弁体スリーブ8aの受
圧部8cに受ける圧力が、コイルスプリング8hのバネ
力および筒状空気室8iの圧縮空気圧より大きくなると
きであり、例えばコイルスプリング8hのバネ力が弱過
ぎると、2サイクルエンジンが運転状態にならないうち
に、前記燃焼室6内の圧縮混合気の一部をクランク室へ
逃がす通路が遮断してデコンプ作用が行われなくなり、
逆にコイルスプリング8hのバネ力が強過ぎると、2サ
イクルエンジンが運転状態になってもデコンプ作用が行
われて、エンジンの効率が悪くなる。したがって、デコ
ンプ作用が正常に行われるようにするには、コイルスプ
リング8hのバネ力、摺動弁体スリーブ8aの受圧部8
cの面積、およびこの受圧部8cに対向して穿設した燃
焼室6との連通孔8bの大きさ等の設計が困難であると
いった課題があった。この発明は、2サイクルエンジン
の始動時には、燃焼室とクランク室とを連通させる連通
孔に設けたデコンプバルブを開いてデコンプ作用が正常
に行われ、2サイクルエンジンの始動後には、クランク
室に生じる正高圧をデコンプバルブを有するオートデコ
ンプ機構を構成するデコンプシリンダに送入して、デコ
ンプピストンを移動させることにより、デコンプバルブ
を閉じてデコンプ作用が確実に停止するようにした2サ
イクルエンジンのオートデコンプ機構を提供することを
目的としたものである。
コンプ機構8においては、2サイクルエンジンが運転状
態になって、前記摺動弁体スリーブ8aを図において左
方に移動させて、摺動弁体スリーブ8aの環状溝8fと
クランク室への連絡孔8gとが対向しなくなって通気を
遮断する、すなわち、燃焼室6内の圧縮混合気の一部を
クランク室へ逃がす通路を遮断するには、シリンダ内で
爆発した燃焼ガス圧の一部を摺動弁体スリーブ8aの受
圧部8cに受ける圧力が、コイルスプリング8hのバネ
力および筒状空気室8iの圧縮空気圧より大きくなると
きであり、例えばコイルスプリング8hのバネ力が弱過
ぎると、2サイクルエンジンが運転状態にならないうち
に、前記燃焼室6内の圧縮混合気の一部をクランク室へ
逃がす通路が遮断してデコンプ作用が行われなくなり、
逆にコイルスプリング8hのバネ力が強過ぎると、2サ
イクルエンジンが運転状態になってもデコンプ作用が行
われて、エンジンの効率が悪くなる。したがって、デコ
ンプ作用が正常に行われるようにするには、コイルスプ
リング8hのバネ力、摺動弁体スリーブ8aの受圧部8
cの面積、およびこの受圧部8cに対向して穿設した燃
焼室6との連通孔8bの大きさ等の設計が困難であると
いった課題があった。この発明は、2サイクルエンジン
の始動時には、燃焼室とクランク室とを連通させる連通
孔に設けたデコンプバルブを開いてデコンプ作用が正常
に行われ、2サイクルエンジンの始動後には、クランク
室に生じる正高圧をデコンプバルブを有するオートデコ
ンプ機構を構成するデコンプシリンダに送入して、デコ
ンプピストンを移動させることにより、デコンプバルブ
を閉じてデコンプ作用が確実に停止するようにした2サ
イクルエンジンのオートデコンプ機構を提供することを
目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、シリンダ10の燃焼室11よりクラン
ク室12に連通する連通孔13を設け、この連通孔13
内にエンジンの始動前には開弁する移動弁体14と固定
弁座15とで形成されたデコンプバルブ16を設け、前
記移動弁体14の後方部と固定弁座15の後方部との間
に、クランク室12に連通する連通間隙17が形成さ
れ、前記移動弁体14の後端部にデコンプピストン18
が固着され、このデコンプピストン18がデコンプシリ
ンダ19内に摺動自在に挿入されるとともに、このデコ
ンプピストン18に前記移動弁体14を固定弁座15か
ら離すような付勢力を付与し、前記連通間隙17とクラ
ンク室12とを連通させる排気ポート20を設け、この
排気ポート20と前記デコンプシリンダ19内とを連通
させるデコンプ通路21を設け、このデコンプ通路21
内にエンジンの始動後にクランク室12の気圧が高くな
ると開弁するデコンプ弁22を設けたことを特徴とする
2サイクルエンジンのオートデコンプ機構としたもので
ある。
達成するために、シリンダ10の燃焼室11よりクラン
ク室12に連通する連通孔13を設け、この連通孔13
内にエンジンの始動前には開弁する移動弁体14と固定
弁座15とで形成されたデコンプバルブ16を設け、前
記移動弁体14の後方部と固定弁座15の後方部との間
に、クランク室12に連通する連通間隙17が形成さ
れ、前記移動弁体14の後端部にデコンプピストン18
が固着され、このデコンプピストン18がデコンプシリ
ンダ19内に摺動自在に挿入されるとともに、このデコ
ンプピストン18に前記移動弁体14を固定弁座15か
ら離すような付勢力を付与し、前記連通間隙17とクラ
ンク室12とを連通させる排気ポート20を設け、この
排気ポート20と前記デコンプシリンダ19内とを連通
させるデコンプ通路21を設け、このデコンプ通路21
内にエンジンの始動後にクランク室12の気圧が高くな
ると開弁するデコンプ弁22を設けたことを特徴とする
2サイクルエンジンのオートデコンプ機構としたもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の2サイクルエン
ジンのオートデコンプ機構の実施の形態について詳細に
説明する。図1の(a)図はこの発明のオートデコンプ
機構を備えた2サイクルエンジンの一部を示す断面図
で、(b)図は(a)図のA−A線における断面図、図
2は図1のX部の拡大図である。
ジンのオートデコンプ機構の実施の形態について詳細に
説明する。図1の(a)図はこの発明のオートデコンプ
機構を備えた2サイクルエンジンの一部を示す断面図
で、(b)図は(a)図のA−A線における断面図、図
2は図1のX部の拡大図である。
【0008】この図において、24は2サイクルエンジ
ンで、25はシリンダ10に摺動自在に設けられたピス
トン、11はシリンダ10内の図示しない点火プラグが
設けられた燃焼室、12はクランク室である。13は燃
焼室11からクランク室12に連通する連通孔であり、
この連通孔13内にエンジンの始動前には開弁する移動
弁体14と固定弁座15とで形成されたデコンプバルブ
16を設け、前記移動弁体14の後方軸部14aと固定
弁座15の後方部との間に、クランク室12に連通する
連通間隙17が形成され、前記移動弁体14の後方軸部
14aの後端部にデコンプピストン18が固着され、こ
のデコンプピストン18がデコンプシリンダ19内に摺
動自在に挿入されるとともに、このデコンプピストン1
8に、前記移動弁体14を固定弁座15から離すような
付勢力を付与するために、前記デコンプシリンダ19内
においてデコンプピストン18を内方に引き寄せるコイ
ルスプリング23の一端部23aがデコンプシリンダ1
9内の中央部19aに固定され、他端部23bがデコン
プピストン18の固着部18aに固定されて設けられて
いる。このコイルスプリング23を、デコンプピストン
18の外側から内側に押圧するように設けてもよい。
ンで、25はシリンダ10に摺動自在に設けられたピス
トン、11はシリンダ10内の図示しない点火プラグが
設けられた燃焼室、12はクランク室である。13は燃
焼室11からクランク室12に連通する連通孔であり、
この連通孔13内にエンジンの始動前には開弁する移動
弁体14と固定弁座15とで形成されたデコンプバルブ
16を設け、前記移動弁体14の後方軸部14aと固定
弁座15の後方部との間に、クランク室12に連通する
連通間隙17が形成され、前記移動弁体14の後方軸部
14aの後端部にデコンプピストン18が固着され、こ
のデコンプピストン18がデコンプシリンダ19内に摺
動自在に挿入されるとともに、このデコンプピストン1
8に、前記移動弁体14を固定弁座15から離すような
付勢力を付与するために、前記デコンプシリンダ19内
においてデコンプピストン18を内方に引き寄せるコイ
ルスプリング23の一端部23aがデコンプシリンダ1
9内の中央部19aに固定され、他端部23bがデコン
プピストン18の固着部18aに固定されて設けられて
いる。このコイルスプリング23を、デコンプピストン
18の外側から内側に押圧するように設けてもよい。
【0009】前記移動弁体14と固定弁座15との間の
連通間隙17とクランク室12とを連通させる排気ポー
ト20を設け、この排気ポート20と前記デコンプシリ
ンダ19内とを連通させるデコンプ通路21を設け、こ
のデコンプ通路21内に、エンジンの始動後にクランク
室12の気圧が高くなると開弁するデコンプ弁22を設
けている。
連通間隙17とクランク室12とを連通させる排気ポー
ト20を設け、この排気ポート20と前記デコンプシリ
ンダ19内とを連通させるデコンプ通路21を設け、こ
のデコンプ通路21内に、エンジンの始動後にクランク
室12の気圧が高くなると開弁するデコンプ弁22を設
けている。
【0010】このデコンプ弁22は、図2に詳細に示す
ように構成されている。すなわち、前記デコンプ通路2
1内に筒体22aを挿入し、この筒体22aのデコンプ
通路21側の端には弁座22bが形成され、この弁座2
2bに接離する弁体22cが設けられ、この弁体22c
を弁座22bに押し付けるコイルスプリング22dが設
けられ、筒体22aの他端の開口が前記デコンプシリン
ダ19に連通する小孔19bに対向配置されている。前
記弁体22cの中心部には後述するような作用を行わせ
るためのピンホール22c′が穿設されている。
ように構成されている。すなわち、前記デコンプ通路2
1内に筒体22aを挿入し、この筒体22aのデコンプ
通路21側の端には弁座22bが形成され、この弁座2
2bに接離する弁体22cが設けられ、この弁体22c
を弁座22bに押し付けるコイルスプリング22dが設
けられ、筒体22aの他端の開口が前記デコンプシリン
ダ19に連通する小孔19bに対向配置されている。前
記弁体22cの中心部には後述するような作用を行わせ
るためのピンホール22c′が穿設されている。
【0011】以上のように構成されたオートデコンプ機
構26は一個の部品となっており、このオートデコンプ
機構26を構成するデコンプバルブ16部の外周に形成
されたネジ部を、前記燃焼室11からクランク室12に
連通する連通孔13のネジ孔に螺合してこのオートデコ
ンプ機構26を取り付けるようにしているので、前記デ
コンプ弁22を形成する筒体22aの他端の開口が前記
デコンプシリンダ19に連通する小孔19bと必ず一致
して対向するように、また、前記クランク室12に連通
する連通間隙17に連通する出口17aが前記排気ポー
ト20の端部20aと必ず一致して対向するように螺合
することは難しい。
構26は一個の部品となっており、このオートデコンプ
機構26を構成するデコンプバルブ16部の外周に形成
されたネジ部を、前記燃焼室11からクランク室12に
連通する連通孔13のネジ孔に螺合してこのオートデコ
ンプ機構26を取り付けるようにしているので、前記デ
コンプ弁22を形成する筒体22aの他端の開口が前記
デコンプシリンダ19に連通する小孔19bと必ず一致
して対向するように、また、前記クランク室12に連通
する連通間隙17に連通する出口17aが前記排気ポー
ト20の端部20aと必ず一致して対向するように螺合
することは難しい。
【0012】そこで、図1の(b)に示すように前記デ
コンプ弁22を形成する筒体22aの他端の開口が対向
するオートデコンプ機構26の接合面26aに円形の凹
溝26bを形成し、この凹溝26bの数箇所に前記デコ
ンプシリンダ19内に連通する小孔19bを穿設してい
る。また、図1の(a)に示すように、前記連通間隙1
7に連通する出口17aに対向する前記連通孔13のネ
ジ孔部にリング状の凹溝13aを形成している。そうす
ることにより、一個の部品となっているオートデコンプ
機構26を取り付けた場合に、前記デコンプ弁22を形
成する筒体22aの他端の開口が前記凹溝26bに対向
した場合においても、前記デコンプ弁22を通った空気
が、前記凹溝26bおよび前記デコンプシリンダ19に
連通する小孔19bを通ってデコンプシリンダ19に送
入される。また、前記連通間隙17に連通する出口17
aが連通孔13のネジ孔部のリング状の凹溝13aに対
向した場合においても、この出口17aはリング状の凹
溝13aを通り前記排気ポート20の端部20aと連通
する。なお、27はオートデコンプ機構26を取り付け
た時の機密性をよくするためのガスケットである。
コンプ弁22を形成する筒体22aの他端の開口が対向
するオートデコンプ機構26の接合面26aに円形の凹
溝26bを形成し、この凹溝26bの数箇所に前記デコ
ンプシリンダ19内に連通する小孔19bを穿設してい
る。また、図1の(a)に示すように、前記連通間隙1
7に連通する出口17aに対向する前記連通孔13のネ
ジ孔部にリング状の凹溝13aを形成している。そうす
ることにより、一個の部品となっているオートデコンプ
機構26を取り付けた場合に、前記デコンプ弁22を形
成する筒体22aの他端の開口が前記凹溝26bに対向
した場合においても、前記デコンプ弁22を通った空気
が、前記凹溝26bおよび前記デコンプシリンダ19に
連通する小孔19bを通ってデコンプシリンダ19に送
入される。また、前記連通間隙17に連通する出口17
aが連通孔13のネジ孔部のリング状の凹溝13aに対
向した場合においても、この出口17aはリング状の凹
溝13aを通り前記排気ポート20の端部20aと連通
する。なお、27はオートデコンプ機構26を取り付け
た時の機密性をよくするためのガスケットである。
【0013】次に、このオートデコンプ機構26の作用
を説明すると、2サイクルエンジンの始動時には、デコ
ンプピストン18がコイルスプリング23の付勢力によ
り図において左方に移動して、移動弁体14が固定弁座
15から離れて開弁し、燃焼室11の圧縮空気の一部
は、この移動弁体14と固定弁座15との間を通ってク
ランク室12に逃がされるので、この2サイクルエンジ
ンの始動操作時には、ピストンの圧縮力が低減され、小
さな力で2サイクルエンジンの始動操作を行うことがで
きる。
を説明すると、2サイクルエンジンの始動時には、デコ
ンプピストン18がコイルスプリング23の付勢力によ
り図において左方に移動して、移動弁体14が固定弁座
15から離れて開弁し、燃焼室11の圧縮空気の一部
は、この移動弁体14と固定弁座15との間を通ってク
ランク室12に逃がされるので、この2サイクルエンジ
ンの始動操作時には、ピストンの圧縮力が低減され、小
さな力で2サイクルエンジンの始動操作を行うことがで
きる。
【0014】2サイクルエンジンの始動後には、燃焼室
11の爆発力により圧縮空気圧が高くなり、移動弁体1
4を固定弁座15の方へ押す力が強くなるとともに、ピ
ストン25が下動するときのクランク室12の気圧も高
くなり、この正高圧がクランク室12と連通する排気ポ
ート20およびデコンプ通路21を通って、デコンプ弁
22を形成する弁体22cに作用して弁座22bから離
して開弁し、このデコンプ弁22を通って前記デコンプ
シリンダ19に正高圧が送入されて、コイルスプリング
23に抗してデコンプピストン18を外方(図において
右方)に押動し、デコンプピストン18に連動して前記
移動弁体14を固定弁座15に当接させて閉弁し、デコ
ンプ作用を停止させて、2サイクルエンジンは正常に作
動する。
11の爆発力により圧縮空気圧が高くなり、移動弁体1
4を固定弁座15の方へ押す力が強くなるとともに、ピ
ストン25が下動するときのクランク室12の気圧も高
くなり、この正高圧がクランク室12と連通する排気ポ
ート20およびデコンプ通路21を通って、デコンプ弁
22を形成する弁体22cに作用して弁座22bから離
して開弁し、このデコンプ弁22を通って前記デコンプ
シリンダ19に正高圧が送入されて、コイルスプリング
23に抗してデコンプピストン18を外方(図において
右方)に押動し、デコンプピストン18に連動して前記
移動弁体14を固定弁座15に当接させて閉弁し、デコ
ンプ作用を停止させて、2サイクルエンジンは正常に作
動する。
【0015】なお、クランク室12はピストン25の往
復動時に正高圧と負圧を繰り返すが、前記のように、ク
ランク室12の正高圧のみがデコンプ弁22を通って前
記デコンプシリンダ19に送入されるので、クランク室
12の負圧時にデコンプピストン18が内方に移動し
て、移動弁体14が固定弁座15から離れ、いわゆる、
チャタリングを起こすようなことはない。また、エンジ
ンが停止してクランク室12の気圧が低くなると、前記
デコンプ弁22を形成する弁体22cの中心部にピンホ
ール22c′が穿設されているので、それまで前記デコ
ンプシリンダ19内に封入されていた正高圧の空気が前
記弁体22cのピンホール22c′からクランク室12
へ逃げるとともに、デコンプシリンダ19内に設けたコ
イルスプリング23の付勢力によってデコンプピストン
18を図において左方に移動させ、この移動と連動して
移動弁体14を固定弁座15から離す。
復動時に正高圧と負圧を繰り返すが、前記のように、ク
ランク室12の正高圧のみがデコンプ弁22を通って前
記デコンプシリンダ19に送入されるので、クランク室
12の負圧時にデコンプピストン18が内方に移動し
て、移動弁体14が固定弁座15から離れ、いわゆる、
チャタリングを起こすようなことはない。また、エンジ
ンが停止してクランク室12の気圧が低くなると、前記
デコンプ弁22を形成する弁体22cの中心部にピンホ
ール22c′が穿設されているので、それまで前記デコ
ンプシリンダ19内に封入されていた正高圧の空気が前
記弁体22cのピンホール22c′からクランク室12
へ逃げるとともに、デコンプシリンダ19内に設けたコ
イルスプリング23の付勢力によってデコンプピストン
18を図において左方に移動させ、この移動と連動して
移動弁体14を固定弁座15から離す。
【0016】
【発明の効果】この発明の2サイクルエンジンのオート
デコンプ機構は、以上説明したように構成したので、2
サイクルエンジンの始動時には、コイルスプリングの付
勢力によりデコンプバルブを形成する移動弁体が固定弁
座から離れてデコンプバルブが開き、燃焼室の圧縮空気
の一部は、この移動弁体と固定弁座との間を通ってクラ
ンク室に逃がされるので、この2サイクルエンジンの始
動操作時には、ピストンの圧縮力が低減され、小さな力
で2サイクルエンジンの始動操作を行うことができる。
また、2サイクルエンジンが始動後には、シリンダの燃
焼室の爆発力の一部を、燃焼室よりクランク室に連通す
る連通孔に設けたデコンプバルブを形成する移動弁体が
受けるとともに、ピストンが下動する時に生じるクラン
ク室の正高圧が、クランク室と連通する排気ポートおよ
びデコンプ通路を通り、このデコンプ通路に設けたデコ
ンプ弁に作用して開弁し、前記デコンプシリンダに正高
圧が送入されて、デコンプピストンをコイルスプリング
に抗して外方に押動し、デコンプピストンに連動して前
記デコンプバルブを形成する移動弁体を固定弁座に当接
させてデコンプバルブを閉じ、デコンプ作用を確実に停
止させて、2サイクルエンジンを正常に作動させること
ができる。すなわち、シリンダの燃焼室の爆発力の一部
と、ピストンが下動する時に生じるクランク室の正高圧
を作用させて、燃焼室よりクランク室に連通する連通孔
に設けたデコンプバルブを閉じて、デコンプ作用を停止
させているので、そのデコンプ作用の停止が確実に行わ
れる効果がある。
デコンプ機構は、以上説明したように構成したので、2
サイクルエンジンの始動時には、コイルスプリングの付
勢力によりデコンプバルブを形成する移動弁体が固定弁
座から離れてデコンプバルブが開き、燃焼室の圧縮空気
の一部は、この移動弁体と固定弁座との間を通ってクラ
ンク室に逃がされるので、この2サイクルエンジンの始
動操作時には、ピストンの圧縮力が低減され、小さな力
で2サイクルエンジンの始動操作を行うことができる。
また、2サイクルエンジンが始動後には、シリンダの燃
焼室の爆発力の一部を、燃焼室よりクランク室に連通す
る連通孔に設けたデコンプバルブを形成する移動弁体が
受けるとともに、ピストンが下動する時に生じるクラン
ク室の正高圧が、クランク室と連通する排気ポートおよ
びデコンプ通路を通り、このデコンプ通路に設けたデコ
ンプ弁に作用して開弁し、前記デコンプシリンダに正高
圧が送入されて、デコンプピストンをコイルスプリング
に抗して外方に押動し、デコンプピストンに連動して前
記デコンプバルブを形成する移動弁体を固定弁座に当接
させてデコンプバルブを閉じ、デコンプ作用を確実に停
止させて、2サイクルエンジンを正常に作動させること
ができる。すなわち、シリンダの燃焼室の爆発力の一部
と、ピストンが下動する時に生じるクランク室の正高圧
を作用させて、燃焼室よりクランク室に連通する連通孔
に設けたデコンプバルブを閉じて、デコンプ作用を停止
させているので、そのデコンプ作用の停止が確実に行わ
れる効果がある。
【図1】(a)図はこの発明のオートデコンプ機構を備
えた2サイクルエンジンの一部を示す断面図で、(b)
図は(a)図のA−A線における断面図である。
えた2サイクルエンジンの一部を示す断面図で、(b)
図は(a)図のA−A線における断面図である。
【図2】図1のX部の拡大図である。
【図3】従来の2サイクルエンジンのオートデコンプ機
構を示す図である。
構を示す図である。
【図4】(a)図は弁体の正面図で、(b)図は側面図
である。
である。
1 2サイクルエンジン 2 シリンダ 3 ピストン 4 排気口 5 クランク室への掃気口 6 燃焼室 7 点火プラグ 8 オートデコンプ機構 8a 摺動弁体スリーブ 8b 連通孔 8c 受圧部 8d 通気孔 8e 接続孔 8f 環状溝 8g 連絡孔 8h コイルスプリング 8i 筒状空気室 8j 弁体 8k 押さえ部材 10 シリンダ 11 燃焼室 12 クランク室 13 連通孔 13a リング状の凹溝 14 移動弁体 14a 後方軸部 15 固定弁座 16 デコンプバルブ 17 連通間隙 17a 出口 18 デコンプピストン 18a 固着部 19 デコンプシリンダ 19a 中央部 19b 小孔 20 排気ポート 20a 端部 21 デコンプ通路 22 デコンプ弁 22a 筒体 22b 弁座 22c 弁体 22c′ ピンホール 22d コイルスプルング 23 コイルスプリング 23a 一端部 23b 他端部 24 2サイクルエンジン 25 ピストン 26 オートデコンプ機構 26a 接合面 26b 凹溝 27 ガスケット
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダ10の燃焼室11よりクランク室
12に連通する連通孔13を設け、この連通孔13内に
エンジンの始動前には開弁する移動弁体14と固定弁座
15とで形成されたデコンプバルブ16を設け、前記移
動弁体14の後方部と固定弁座15の後方部との間に、
クランク室12に連通する連通間隙17が形成され、前
記移動弁体14の後端部にデコンプピストン18が固着
され、このデコンプピストン18がデコンプシリンダ1
9内に摺動自在に挿入されるとともに、このデコンプピ
ストン18に前記移動弁体14を固定弁座15から離す
ような付勢力を付与し、前記連通間隙17とクランク室
12とを連通させる排気ポート20を設け、この排気ポ
ート20と前記デコンプシリンダ19内とを連通させる
デコンプ通路21を設け、このデコンプ通路21内にエ
ンジンの始動後にクランク室12の気圧が高くなると開
弁するデコンプ弁22を設けたことを特徴とする2サイ
クルエンジンのオートデコンプ機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27290695A JPH09112394A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 2サイクルエンジンのオートデコンプ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27290695A JPH09112394A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 2サイクルエンジンのオートデコンプ機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09112394A true JPH09112394A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17520411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27290695A Pending JPH09112394A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 2サイクルエンジンのオートデコンプ機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09112394A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102619585A (zh) * | 2012-04-17 | 2012-08-01 | 吴茂丛 | 可调节气门座 |
| CN102937065A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-02-20 | 江和彬 | 拉索启动式二冲程发动机自动减压启动装置 |
| WO2014111142A1 (en) | 2013-01-16 | 2014-07-24 | Husqvarna Ab | A combined decompression and priming valve for an internal combustion engine, and an engine provided with the valve |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP27290695A patent/JPH09112394A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102619585A (zh) * | 2012-04-17 | 2012-08-01 | 吴茂丛 | 可调节气门座 |
| CN102937065A (zh) * | 2012-11-30 | 2013-02-20 | 江和彬 | 拉索启动式二冲程发动机自动减压启动装置 |
| WO2014111142A1 (en) | 2013-01-16 | 2014-07-24 | Husqvarna Ab | A combined decompression and priming valve for an internal combustion engine, and an engine provided with the valve |
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