JPH09113277A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH09113277A
JPH09113277A JP7272787A JP27278795A JPH09113277A JP H09113277 A JPH09113277 A JP H09113277A JP 7272787 A JP7272787 A JP 7272787A JP 27278795 A JP27278795 A JP 27278795A JP H09113277 A JPH09113277 A JP H09113277A
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feedback
amplifier
signal
input terminal
output
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JP7272787A
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Inventor
Kokichi Terajima
厚吉 寺嶋
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Akai Electric Co Ltd
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Akai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヌル電圧を完全に消去できる振動ジャイロを
提供する。 【解決手段】 第1の帰還増幅器10Lの帰還用入力端子
12Lを、共振点を有する振動体の側面に実質一対の圧電
素子を有する振動子の一方の圧電素子2の一方の電極
に、第2の帰還増幅器10Rの帰還用入力端子12Rを、他
方の圧電素子3の一方の電極に結合し、第3の帰還増幅
器17の帰還用入力端子33を、一対の圧電素子2,3 の他方
の電極に結合し、その信号用入力端子35を駆動装置6の
信号出力端子9に結合して、第3の帰還増幅器17の出力
信号に基づく信号を駆動装置6に帰還し、第1,第2の
帰還増幅器10L,10R の出力の差を差動増幅器20で検出す
る振動ジャイロであって、第1, 第2の帰還増幅器10L,
10R の帰還用入力端子12L,12Rに、第3の帰還増幅器17
の出力信号に基づく信号を、第1の可変抵抗VR1 を経て
供給すると共に、90°移相器39および第2の可変抵抗
VR2 を経て供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動車
等に搭載される姿勢制御システム、ナビゲーションシス
テムや、ビデオカメラの手ぶれ補正等に用いる、角速度
を検出するための振動ジャイロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動ジャイロとしては、例えば、
図7に示すようなものがある。この振動ジャイロにおい
ては、振動子4を構成する圧電素子2,3を、それぞれ
インピーダンス素子Z1 ,Z2 を経て駆動装置6の出力
側に接続すると共に、この駆動装置6の出力側をさらに
他のインピーダンス素子Z3 を経て容量素子Cにも接続
して、これら圧電素子2,3および容量素子Cに、駆動
装置6からの駆動信号を同時に印加するようにしてい
る。
【0003】また、インピーダンス素子Z1 ,Z2 と圧
電素子2,3とのそれぞれの接続点における出力は合成
し、その合成出力と、インピーダンス素子Z3 および容
量素子Cの接続点における出力とを差動増幅器7に供給
して、その差動出力を駆動装置6に帰還することにより
振動子4を自励振動させるようにし、さらに、これらイ
ンピーダンス素子Z1 ,Z2 と圧電素子2,3とのそれ
ぞれの接続点における出力を他の差動増幅器8に供給し
て、この差動増幅器8の出力に基づいて角速度検出信号
を得るようにしている。
【0004】ここで、振動子4は、例えば、図8に示す
ように、横断面形状が四角形を成し、共振点を有する振
動体1の一側面1aに圧電素子2を、その側面1aと隣
接する他の側面1bに圧電素子3をそれぞれ形成したも
の、図9に示すように、振動体1の同一側面上に幅方向
に分割して圧電素子2,3を形成したもの、図10に示
すように、振動体1の対向する側面上に幅方向にずらし
て圧電素子2,3を形成したもの、あるいは、図11に
示すように、振動体1の対向する側面に実質的に一つの
圧電素子2として作用するように、それぞれ圧電素子2
a,2bを形成してこれらを並列接続すると共に、他の
対向する側面にも実質的に一つの圧電素子3として作用
するように、それぞれ圧電素子3a,3bを形成してこ
れらを並列接続したものが用いられる。
【0005】また、その他の振動子4として、図12に
示すように、横断面形状が三角形を成し、共振点を有す
る振動体1の二つの側面に圧電素子2,3を形成したも
のや、図13に示すように、横断面形状が円形を成し、
共振点を有する振動体1の円周側面に圧電素子2,3を
形成したもの等、種々の横断面形状を有する振動体の側
面に実質的に二つの圧電素子を形成したものが用いられ
る。なお、ここでは、図8〜図13で例示したように、
振動体1に実質的に二つの圧電素子2,3を形成して成
る振動子4を、図14に示すように表すものとする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す従来の振動ジャイロにあっては、駆動装置6からの
駆動信号をインピーダンス素子Z1 ,Z2 を介して圧電
素子2,3に印加するようにしているため、振動子4の
機械的直列共振周波数fS 近傍において、圧電素子2,
3のインピーダンスが低下すると、圧電素子2,3に印
加される信号レベルが低下して、差動増幅器7の出力が
最大となる周波数と、振動子4の機械的直列共振周波数
S とが一致しなくなるという問題がある。
【0007】このような問題を解決するため、本出願人
は、例えば、特願平6−205405号、特願平6−1
68141号において、振動子を機械的直列共振周波数
に設定した周波数で安定して自励振動させることがで
き、振動ジャイロに適用した場合には、ヌル電圧の発生
および変動をも有効に低減できる振動制御装置を既に提
案している。
【0008】図16は、上記の本出願人の提案に係る振
動制御装置の一例の構成を示すものである。この振動制
御装置は、図8〜図13に示したような振動子4、すな
わち共振点を有する種々の横断面形状の振動体1の側面
に実質的に一対の圧電素子2,3を形成して成る振動子
4の振動を制御するようにしたものである。
【0009】図16において、圧電素子2,3の一方の
電極は、第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの帰還
用入力端子12L,12Rにそれぞれ接続し、他方の電
極は、第3の帰還増幅器17の帰還用入力端子33に共
通に接続し、この第3の帰還増幅器17の信号用入力端
子35を、駆動装置6の駆動信号を出力する信号出力端
子9に接続している。また、第3の帰還増幅器17の出
力端子38は、差動増幅器22の反転入力端子に結合
し、この差動増幅器22の非反転入力端子を、駆動装置
6の信号出力端子9に結合して、差動増幅器22におい
て第3の帰還増幅器17の出力信号と、駆動装置6から
の駆動信号との差を検出し、その出力信号を駆動装置6
の入力端子14に帰還して、振動子4を自励振動させる
ようにしている。また、帰還増幅器10L,10Rの出
力は、差動増幅器20に供給し、これにより振動子4に
作用する角速度によって生じるコリオリの力を電圧とし
て検出するようにしている。
【0010】ところで、振動子4は、一つの圧電素子に
ついて、図15に等価回路を示すように、それぞれが等
価インダクタンス、等価容量、等価抵抗と称される、コ
イルL1 、コンデンサC1 、抵抗R1 の直列共振回路
に、制動容量Cdを並列に接続した回路で表される。こ
の例においては、かかる振動子4の制動容量Cdを消去
するために、駆動装置6から補償信号出力端子13およ
びコンデンサCcを経て第3の帰還増幅器17の帰還用
入力端子33に補償信号を供給して、圧電素子2,3の
他方の電極側の信号と補償信号とを合成するようにして
いる。
【0011】なお、第1,第2の帰還増幅器10L,1
0Rの出力側と、対応する帰還用入力端子12L,12
R側との間には、それぞれ帰還抵抗RfL ,RfR を接
続すると共に、その一方の帰還抵抗、この実施例では、
帰還抵抗RfR を可変帰還抵抗をもって構成している。
また、第3の帰還増幅器17の出力側と、その帰還用入
力端子33との間には、帰還抵抗RfM を接続してい
る。
【0012】さらに、第1,第2の帰還増幅器10L,
10Rの帰還用入力端子12L,12R側に、差動増幅
器22の出力、すなわち駆動信号と位相が180°異な
る信号を、可変抵抗VRを経て入力させるようにしてい
る。
【0013】図16に示す振動制御装置によれば、圧電
素子2,3に流れる電流成分のうち、それぞれの制動容
量に関わる虚数成分は、コンデンサCcを経て合成され
る補償信号により打ち消されるので、差動増幅器22の
出力は、圧電素子2,3を流れる電流成分のうち実数成
分のみとなる。したがって、差動増幅器22の電圧利得
は、振動子4の機械的直列共振周波数fS に正確に一致
した周波数で安定して自励振動させることができる。
【0014】また、差動増幅器22の出力を、可変抵抗
VRを経て第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの帰
還用入力端子12L,12R側に供給しているので、こ
れにより圧電素子2,3の相互の等価抵抗差を補って、
第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの帰還抵抗Rf
L ,可変帰還抵抗RfR に虚数成分の電流のみが流れる
ようにすることができると共に、これら帰還抵抗RfL
および可変帰還抵抗RfR に流れる虚数成分の電流を、
可変帰還抵抗RfR の調整により、互いに等しくするこ
とができ、これによって圧電素子2,3の相互の制動容
量差を補うことができる。
【0015】このように、本出願人の提案に係る振動制
御装置によれば、振動子4を機械的直列共振周波数に設
定した周波数で安定して自励振動させることができ、し
たがって振動ジャイロに適用した場合には、ヌル電圧の
発生および変動をも有効に低減できるものであるが、本
発明者による実験検討によれば、かかる振動制御装置に
は、以下に説明するような改良すべき点があることが判
明した。
【0016】すなわち、図16に示す振動制御装置によ
れば、上述したように、圧電素子2,3の相互の等価抵
抗差および制動容量差をそれぞれ補うことができるが、
圧電素子2,3の他の等価定数、すなわち、等価インダ
クタンス、等価容量の差を補うことができないため、厳
密には圧電素子2,3の伝達特性を完全に補うことがで
きない。このため、振動子4を駆動した直後で、自励振
動が安定するまでの遷移状態、すなわち、自励振動の周
波数が不安定な期間では、圧電素子2,3のそれぞれの
等価インダクタンス、等価容量の相互差により、差動増
幅器20の出力にヌル電圧が発生する。
【0017】図17(a),(b)および図18
(a),(b)は、可変抵抗VR、可変帰還抵抗RfR
により、圧電素子2,3の相互の等価抵抗差、制動容量
差を調整した後の差動増幅器20の出力の伝達特性を例
示するもので、図17(a)は実数成分を、図17
(b)は虚数成分を示し、図18(a),(b)は、図
17(a),(b)をそれぞれ拡大して示している。図
17(a),(b)によれば、圧電素子2,3の相互の
等価抵抗および制動容量は、ほぼ調整されているように
見えるが、拡大した図18(a),(b)によれば、な
お調整の余地があることがわかる。なお、図中のマーカ
ーは、振動子4の発振周波数(9.10575KHz)
で、この発振点においては、ヌル電圧の発生が小さくな
るように調整されているが、これからはずれると、ヌル
電圧の発生が避けられないことがわかる。
【0018】この結果、振動ジャイロに適用した場合に
は、起動直後の自励振動の周波数が不安定な期間におい
て、差動増幅器20から、回転による角速度の入力にか
かわりなく、コリオリの力に伴って発生する信号と同等
の信号が出力されることになる。このため、起動直後の
数十ミリ秒〜数秒間は、不感時間として角速度の測定を
停止することが避けられない。
【0019】この発明は、このような問題点に着目して
なされたもので、ヌル電圧を完全に消去できるよう適切
に構成した振動ジャイロを提供することを目的とするも
のである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、共振点を有する振動体の側面に実質
一対の圧電素子を有する振動子と、この振動子の駆動信
号を出力する信号出力端子を有する駆動装置と、それぞ
れ帰還用入力端子を有する第1および第2の帰還増幅器
と、これら第1および第2の帰還増幅器の出力の差を検
出する差動増幅器と、帰還用入力端子および信号用入力
端子を有する第3の帰還増幅器とを有し、前記第1また
は第2の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一方の圧電素
子の一方の電極に、第2または第1の帰還増幅器の帰還
用入力端子を、他方の圧電素子の一方の電極にそれぞれ
結合し、前記第3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一
対の圧電素子のそれぞれ他方の電極に結合し、その信号
用入力端子を前記駆動装置の信号出力端子に結合して、
該第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号を、前記駆
動装置に帰還するよう構成した振動ジャイロであって、
前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号を、第1
の可変抵抗を経て前記第1および第2の帰還増幅器のそ
れぞれの帰還用入力端子に供給すると共に、90°移相
器および第2の可変抵抗を経て前記第1および第2の帰
還増幅器のそれぞれの帰還用入力端子に供給するよう構
成したことを特徴とするものである。
【0021】さらに、第2の発明は、共振点を有する振
動体の側面に実質一対の圧電素子を有する振動子と、こ
の振動子の駆動信号を出力する信号出力端子を有する駆
動装置と、それぞれ帰還用入力端子および信号用入力端
子を有する第1および第2の帰還増幅器と、これら第1
および第2の帰還増幅器の出力の差を検出する差動増幅
器と、帰還用入力端子を有する第3の帰還増幅器とを有
し、前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用入力端子
を、一方の圧電素子の一方の電極に、第2または第1の
帰還増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素子の一方
の電極にそれぞれ結合し、前記第3の帰還増幅器の帰還
用入力端子を、一対の圧電素子のそれぞれ他方の電極に
結合し、前記第1および第2の帰還増幅器の信号用入力
端子のそれぞれを前記駆動装置の信号出力端子に結合し
て、前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号を、
前記駆動装置に帰還するよう構成した振動ジャイロであ
って、前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号
を、第1の可変抵抗を経て前記第1および第2の帰還増
幅器のそれぞれの帰還用入力端子に供給すると共に、9
0°移相器および第2の可変抵抗を経て前記第1および
第2の帰還増幅器のそれぞれの帰還用入力端子に供給す
るよう構成したことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、この発明の第
1の実施形態を示すもので、図16に示した構成部品と
同様の部品には同一の符号を付してある。この振動ジャ
イロは、図8〜図13に示したような振動子4、すなわ
ち、共振点を有する種々の横断面形状の振動体の側面に
実質的に一対の圧電素子2,3を形成して成る振動子4
を用いる。
【0023】図1において、圧電素子2,3の一方の電
極は、第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの帰還用
入力端子12L,12Rにそれぞれ接続し、他方の電極
は、第3の帰還増幅器17の帰還用入力端子33に共通
に接続し、この第3の帰還増幅器17の信号用入力端子
35を、駆動装置6の駆動信号を出力する信号出力端子
9に接続する。
【0024】第3の帰還増幅器17の出力端子38は、
差動増幅器22の反転入力端子に結合し、この差動増幅
器22の非反転入力端子を、駆動装置6の信号出力端子
9に結合して、差動増幅器22において第3の帰還増幅
器17の出力信号と、駆動装置6からの駆動信号との差
を検出する。この差動増幅器22の出力信号、すなわち
駆動信号と位相が180°異なる信号は、駆動装置6の
入力端子14に帰還し、これにより振動子4を自励振動
させるようにする。
【0025】また、差動増幅器22の出力信号は、第1
の可変抵抗VR1を経て第1,第2の帰還増幅器10
L,10Rの帰還用入力端子12L,12R側に供給
し、これら第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの出
力信号を差動増幅器20に供給して、振動子4に作用す
る角速度によって生じるコリオリの力を電圧として検出
するようにする。
【0026】なお、振動子4の制動容量Cdを消去する
ため、駆動装置6の補償信号出力端子13からは、コン
デンサCcを経て第3の帰還増幅器17の帰還用入力端
子33に補償信号を供給し、この補償信号を圧電素子
2,3の他方の電極側の信号と合成する。また、第1,
第2の帰還増幅器10L,10Rの出力側と、対応する
帰還用入力端子12L,12R側との間には、それぞれ
帰還抵抗RfL ,RfRを接続すると共に、その一方の
帰還抵抗、この実施形態では、帰還抵抗RfR を可変帰
還抵抗をもって構成する。同様に、第3の帰還増幅器1
7の出力側と、その帰還用入力端子33との間には、帰
還抵抗RfM を接続する。
【0027】この実施形態では、第3の帰還増幅器17
の出力信号に基づく信号、すなわち、差動増幅器22の
出力信号を、90°移相器39および第2の可変抵抗V
R2を経て第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの帰
還用入力端子12L,12R側に供給する。
【0028】ここで、90°移相器39は、例えば、図
2に示すように、コンデンサ39aをもって構成するこ
ともできるし、また、図3に示すように、増幅器39b
を用いて出力を低インピーダンス化させたものをもって
構成することもできる。
【0029】この実施形態において、差動増幅器22か
ら第1の可変抵抗VR1を経て第1,第2の帰還増幅器
10L,10Rの帰還用入力端子に供給される信号は、
上述したように、可変帰還抵抗RfR では調整不能で残
存した、並列接続された圧電素子2,3のそれぞれの等
価インダクタンス、等価容量の差に対応した虚数成分的
曲線を示す実数成分と、実数成分的曲線を示す虚数成分
とに基づいた、周波数に対して非線形なものとなってい
る。しかし、この差動増幅器22の出力の位相を90°
移相器39で90°移相した信号は、その実数成分の伝
達特性が、可変帰還抵抗RfR では調整不能で残存した
実数成分の伝達特性と同様の虚数成分的曲線を示すもの
となり、また、虚数成分の伝達特性も、同じく、調整不
能で残存した虚数成分の伝達特性と同様の実数成分的曲
線を示すものとなる。
【0030】したがって、この90°移相器39で90
°移相した信号を、第2の可変抵抗VR2により供給配
分を調整して、第1,第2の帰還増幅器10L,10R
の帰還用入力端子12L,12R側に供給すれば、例え
ば、図18(a),(b)に見られるような圧電素子
2,3のそれぞれの等価インダクタンス、等価容量の相
互差により生じる実数成分中に含まれる虚数的な特性曲
線および虚数成分中に含まれる実数的な特性曲線をそれ
ぞれ消去することができるので、第1の可変抵抗VR1
を経た信号と合わせて供給すれば、圧電素子2,3の諸
等価定数(等価抵抗、等価インダクタンス,等価容量)
の相互差を見掛け上ゼロとすることができ、その結果、
差動増幅器20に生じるヌル電圧をほぼ完全に消去する
ことができる。
【0031】図4(a),(b)は、図18(a),
(b)で用いたのと同一の振動子4に対して調整した後
の差動増幅器20の出力の伝達特性を示すものである。
図4から、圧電素子2,3の諸等価定数(等価抵抗、等
価インダクタンス,等価容量)の相互差に伴う周波数に
対して非線形な成分の出力が効果的に消去されているの
がわかる。しかも、マーカーの付いている発振点からず
れても、伝達特性に大きな変化を生じていないので、広
い周波数範囲に亘ってヌル電圧の発生を有効に抑制する
ことができる。
【0032】図5は、この発明の第2の実施形態を示す
ものである。この振動ジャイロは、図1に示した第1の
実施形態において、駆動装置6からの補償信号の供給を
省略したもので、その他の構成は図1と同じである。こ
の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、圧電
素子2,3の諸等価定数の相互差に伴う差動増幅器20
の出力に含まれる非線形な成分を有効に消去することが
できる。
【0033】図6は、この発明の第3の実施形態を示す
ものである。この振動ジャイロは、図1に示した第1の
実施形態において、第3の帰還増幅器17の非反転入力
端子を接地し、その出力を駆動装置6の入力端子14に
帰還して振動子4を自励振動させるようにすると共に、
第1,第2の帰還増幅器10L,10Rのそれぞれの非
反転入力端子(信号用入力端子)に、駆動装置6の信号
出力端子9から駆動信号を供給するようにしたもので、
その他の構成は図1と同じである。なお、この実施形態
においては、差動増幅器22の出力信号は、駆動信号と
同相となる。
【0034】この実施形態においても、第1,第2の帰
還増幅器10L,10Rのそれぞれの帰還用入力端子
に、第3の帰還増幅器17の出力に基づく信号、すなわ
ち差動増幅器22の出力を、第1の可変抵抗VR1を経
て供給すると共に、90°移相器39および第2の可変
抵抗VR2を経て90°移相して供給しているので、第
1の実施形態と同様に、圧電素子2,3の諸等価定数の
相互差を見掛け上ゼロとすることができる。したがっ
て、差動増幅器20に生じるヌル電圧をほぼ完全に消去
することができる。
【0035】なお、上述した各実施形態において、90
°移相器39は、差動増幅器22の出力信号の位相を9
0°進めるものでも、また、90°遅らせるものでも良
い。何故なら、90°移相器39は、圧電素子2,3の
それぞれの等価インダクタンス、等価容量の相互差によ
って生じる帰還抵抗RfL および可変帰還抵抗RfR
流れる周波数に対して非線形な成分の電流差の結果とし
ての差動増幅器20の出力を均衡させればよく、帰還抵
抗RfL および可変帰還抵抗RfR にそれぞれ流れる電
流の段階で、周波数に対して非線形な成分の電流差を消
去する必要がないからである。
【0036】また、上述した各実施形態においては、第
2の帰還増幅器10Rの帰還抵抗を可変帰還抵抗RfR
をもって構成することにより、圧電素子2,3の制動容
量差をも均衡させて、より正確に相互差を消去するよう
にしたが、第1,第2の帰還増幅器10L,10Rのそ
れぞれの帰還抵抗を流れる電流の周波数に対する非線形
な成分を単に均衡させる場合には、これを固定抵抗とす
ることもできる。さらに、第3の実施形態においても、
第2の実施形態におけると同様に、駆動装置6からの補
償信号の供給を省略することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、第1,第2の発明によれ
ば、実質一対の圧電素子のそれぞれの等価インダクタン
ス、等価容量の相互差により生じる実数成分中に含まれ
る虚数的な特性曲線、虚数成分中に含まれる実数的な特
性曲線をそれぞれ消去することができるので、実質一対
の圧電素子の諸等価特性(等価抵抗、等価インダクタン
ス、等価容量)の相互差を見掛け上、ゼロとすることが
できる。したがって、振動ジャイロの起動直後の安定化
に至るまでの自励振動の周波数が不安定な期間におい
て、発振点がずれても、ヌル電圧が発生することがない
ので、不感時間を設けて角速度の測定を停止する等の不
要な設定を行うことなく、即座に入力角速度の測定を行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す図である。
【図2】図1に示す90°移相器の一例を示す図であ
る。
【図3】同じく、他の例を示す図である。
【図4】第1の実施形態における伝達特性の一例を示す
図である。
【図5】この発明の第2の実施形態を示す図である。
【図6】同じく、第3の実施形態を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【図8】この発明に使用可能な振動子の一例の構成を示
す図である。
【図9】同じく、他の例の構成を示す図である。
【図10】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図11】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図12】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図13】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図14】振動子の表示を説明するための図である。
【図15】振動子の等価回路を示す図である。
【図16】本出願人が先に開発した振動制御装置の一例
の構成を示す図である。
【図17】図16の伝達特性を示す図である。
【図18】同じく、伝達特性の拡大図である。
【符号の説明】
1 振動体 2,3 圧電素子 4 振動子 6 駆動装置 10L 第1の帰還増幅器 10R 第2の帰還増幅器 17 第3の帰還増幅器 20,22 差動増幅器 39 90°移相器 VR1 第1の可変抵抗 VR2 第2の可変抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振点を有する振動体の側面に実質一対
    の圧電素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を
    出力する信号出力端子を有する駆動装置と、 それぞれ帰還用入力端子を有する第1および第2の帰還
    増幅器と、これら第1および第2の帰還増幅器の出力の
    差を検出する差動増幅器と、帰還用入力端子および信号
    用入力端子を有する第3の帰還増幅器とを有し、 前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
    一方の圧電素子の一方の電極に、第2または第1の帰還
    増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素子の一方の電
    極にそれぞれ結合し、前記第3の帰還増幅器の帰還用入
    力端子を、一対の圧電素子のそれぞれ他方の電極に結合
    し、その信号用入力端子を前記駆動装置の信号出力端子
    に結合して、該第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信
    号を、前記駆動装置に帰還するよう構成した振動ジャイ
    ロであって、 前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号を、第1
    の可変抵抗を経て前記第1および第2の帰還増幅器のそ
    れぞれの帰還用入力端子に供給すると共に、90°移相
    器および第2の可変抵抗を経て前記第1および第2の帰
    還増幅器のそれぞれの帰還用入力端子に供給するよう構
    成したことを特徴とする振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 共振点を有する振動体の側面に実質一対
    の圧電素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を
    出力する信号出力端子を有する駆動装置と、それぞれ帰
    還用入力端子および信号用入力端子を有する第1および
    第2の帰還増幅器と、これら第1および第2の帰還増幅
    器の出力の差を検出する差動増幅器と、帰還用入力端子
    を有する第3の帰還増幅器とを有し、 前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
    一方の圧電素子の一方の電極に、第2または第1の帰還
    増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素子の一方の電
    極にそれぞれ結合し、 前記第3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電
    素子のそれぞれ他方の電極に結合し、前記第1および第
    2の帰還増幅器の信号用入力端子のそれぞれを前記駆動
    装置の信号出力端子に結合して、前記第3の帰還増幅器
    の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に帰還するよ
    う構成した振動ジャイロであって、 前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号を、第1
    の可変抵抗を経て前記第1および第2の帰還増幅器のそ
    れぞれの帰還用入力端子に供給すると共に、90°移相
    器および第2の可変抵抗を経て前記第1および第2の帰
    還増幅器のそれぞれの帰還用入力端子に供給するよう構
    成したことを特徴とする振動ジャイロ。
JP7272787A 1995-10-20 1995-10-20 振動ジャイロ Pending JPH09113277A (ja)

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