JPH09124631A - ベンゾフラン誘導体及びそれを含む医薬組成物 - Google Patents

ベンゾフラン誘導体及びそれを含む医薬組成物

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JPH09124631A
JPH09124631A JP1193594A JP1193594A JPH09124631A JP H09124631 A JPH09124631 A JP H09124631A JP 1193594 A JP1193594 A JP 1193594A JP 1193594 A JP1193594 A JP 1193594A JP H09124631 A JPH09124631 A JP H09124631A
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benzofuran
acid
compound
reaction
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JP1193594A
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Junko Takashima
純子 高嶋
Akiko Uchida
晶子 内田
Kazutama Miyajima
千玲 宮嶋
Hisao Takayanagi
久男 高柳
Jinmei Sha
人明 謝
Shinko To
臣康 湯
Seien Kyo
青媛 許
Chotai O
長岱 王
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SHANXI CHUIYAKU KENKYUIN
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
SHANXI CHUIYAKU KENKYUIN
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なベンゾフラン誘導体及びこの誘導体を
有効成分として含む医薬組成物、特に高脂質低下性抗高
血圧剤を提供する。 【構成】 一般式(I)で示されるベンゾフラン誘導体
及びその薬学的に許容される塩を医薬組成物の有効成分
とする。 【化1】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6のア
ルキル基、又はN’−C1〜C6アルキルカルボヒドラゾ
ノメチル基を表し、Xは水素原子、ハロゲン原子、C1
〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のアルコキシ基を表
し、またnは0〜10の整数を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なベンゾフラン誘
導体、及びそれを含む医薬組成物、詳しくは脂質低下性
抗高血圧剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ベンゾフラン誘導体を有効成分とする循
環器用医薬の開発は、従来より種々行われている。その
中でも、4−フェニルピペラジニル基を有するベンゾフ
ラン誘導体系抗高血圧剤(降圧剤)に関しては、いくつ
かの報告がある。
【0003】例えば、特開昭60−202872号、特
開昭61−218582号等には、α−遮断作用及びC
a拮抗作用を有する抗高血圧剤として下記化2の一般式
で示されるベンゾフラン誘導体が記載されている。
【0004】
【化2】
【0005】(式中、Rはアセチル基、カルバモイル
基、シアノ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキ
シル基、又は1−ヒドロキシエチル基を表し、Yは水素
原子、低級アルコキシ基、低級アルキル基、又はハロゲ
ン原子を表す。) また特開昭64−70480号にも4−フェニルピペラ
ジニル基を有するケリノン誘導体を含むベンゾフラン誘
導体がCa拮抗作用を有する抗高血圧剤として記載され
ている。
【0006】高血圧は、循環系疾病の重要な危険因子で
あるが、現在、例えば上記のような種々の抗高血圧剤の
開発により、高血圧患者の血圧を下げることは比較的容
易になっている。しかし、抗高血圧剤の投与を行って
も、心筋梗塞や突然死に至る率はあまり改善されていな
いのが現状である。
【0007】従ってこれらの率を改善できる抗高血圧剤
の開発が待たれていた。一方、本発明化合物に類似した
化合物としては、例えば中枢作用を有する物質として、
Indian J.Chem., Sect.B, 28B(5), 385(1989)又はActa.
Pol. Pharm.,44(6), 497(1987)にベンゾフラン環の2
−又は3−位、即ちフラン環側にω−(4−フェニルピ
ペラジニル)アシル側鎖を有する化合物がいくつか知ら
れているが、4−、5−、6−、又は7−位、即ちベン
ゼン環側にω−(4−フェニルピペラジニル)アシル側
鎖を有する化合物は知られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、心筋梗塞や突然死に至る率を改
善し得る医薬、特に抗高血圧剤として有効に利用可能
な、ベンゼン環側にω−(4−フェニルピペラジニル)
アシル側鎖を有する新規なベンゾフラン誘導体を提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは心筋梗塞や
突然死に至る率を改善するには脂質低下作用を併せ持っ
た抗高血圧剤の開発が必要であることに注目し、従来よ
り抗高血圧剤として知られているベンゾフラン誘導体に
ついて改良研究を重ねた結果、ベンゾフラン環のベンゼ
ン環側、即ち4−、5−、6−、又は7−位にω−(4
−フェニルピペラジニル)アシル側鎖を有する新規なベ
ンゾフラン誘導体が、従来の例えばベンゾフラン環のフ
ラン環側、即ち2−又は3−位にω−(4−フェニルピ
ペラジニル)アシル側鎖を有するベンゾフラン誘導体系
抗高血圧剤には全く見られなかった脂質低下作用を併せ
持つことを見出し、本発明を完成した。
【0010】即ち本発明は、下記一般式(I)で示され
るベンゾフラン誘導体及びその薬学的に許容される塩を
提供するものである。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
1〜C6のアルキル基、又はN’−C1〜C6アルキルカ
ルボヒドラゾノメチル基を表し、Xは水素原子、ハロゲ
ン原子、C1〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のアルコ
キシ基を表し、またnは0〜10の整数を表す。) 本発明はまた、前記一般式(I)で示されるベンゾフラ
ン誘導体又はその薬学的に許容される塩を有効成分とし
て含む、特に脂質低下性抗高血圧剤として有用な医薬組
成物を提供するものである。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ベンゾフラン誘導体は上記一般式(I)で示される化合
物であるが、一般式(I)の置換基R1;Xが結合する
基等の詳細は次の通りである。
【0014】<置換基R1について>R1は水素原子、ハ
ロゲン原子、C1〜C6のアルキル基、又はN’−C1
6アルキルカルボヒドラゾノメチル基を表すが、中で
も水素原子、ハロゲン原子、又はN’−C1〜C6アルキ
ルカルボヒドラゾノメチル基が好ましい。
【0015】なお、R1が水素原子、ハロゲン原子、又
はC1〜C6のアルキル基である場合は、ベンゾフラン環
のベンゼン環側、つまりベンゾフラン環の4−、5−、
6−、又は7−位に置換していることが好ましい。ま
た、R1がN’−C1〜C6アルキルカルボヒドラゾノメ
チル基[−CH=NNHCOR2(R2はC1〜C6のアル
キル基)で示される。]である場合はベンゾフラン環の
フラン環側、つまりベンゾフラン環の2−又は3−位に
置換していることが好ましく、更に、ベンゾフラン環の
2−位に置換していることがより好ましい。
【0016】R1がハロゲン原子である場合、ハロゲン
原子としては塩素原子、臭素原子、又は弗素原子のいず
れでもよいが、中でも塩素原子が好ましい。R1がC1
6のアルキル基である場合、このアルキル基として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられ
る。
【0017】R1がN’−C1〜C6アルキルカルボヒド
ラゾノメチル基である場合、このC1〜C6のアルキル基
としては、R1の場合と同様、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n
−ヘキシル基等が挙げられる。
【0018】<置換基Xについて>Xがハロゲン原子で
ある場合、ハロゲン原子としては塩素原子、臭素原子、
又は弗素原子のいずれでもよいが、中でも塩素原子が好
ましい。
【0019】XがC1〜C6のアルキル基である場合、こ
のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基等が挙げられる。
【0020】XがC1〜C6のアルコキシ基である場合、
このC1〜C6アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブ
トキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ
基、n−ペントキシ基、n−ヘキソキシ基等が挙げられ
る。
【0021】またXは、ピペラジニル基に対してo−、
m−、又はp−位のいずれに置換していてもよいが、中
でもo−位に置換していることが好ましい。nは0〜1
0の整数であるが、好ましくは0、1又は2、更に好ま
しくは0又は2である。
【0022】なお、Xが結合する置換基、即ち下記化4
のピペラジニルカルボニル基は、ベンゾフラン環の4
−、5−、6−、又は7−位のいずれの位置に置換して
いてもよいが、中でも5−位又は7−位に置換している
ことが好ましい。
【0023】
【化4】
【0024】本発明において、一般式(I)で示される
ベンゾフラン誘導体の塩は、医薬として許容し得る鉱酸
又は有機酸の塩であり、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、酢酸塩、蓚酸塩、酒石酸塩、くえん酸塩、乳酸塩等
が挙げられる。
【0025】本発明の一般式(I)で示されるベンゾフ
ラン誘導体は、例えば次のような方法A〜Dで製造する
ことができる。なお、各方法には、反応に直接関与する
反応剤の使用量については特に説明していないが、いず
れも化学量論量である。
【0026】<一般式(I)の化合物の製造方法> (1)方法A:この方法は下記化5に示されるように、
ブロモフェノール(II)とブロモアセトアルデヒドジエ
チルアセタール(III)とをアルカリ条件下で反応さ
せ、この反応物を環化してブロモベンゾフラン(IV)と
し、このブロモベンゾフランのブロモ基をシアノ基に変
換してシアノベンゾフラン(V)とし、次いでこれを加
水分解してカルボン酸(VI)とし、最後にこのカルボン
酸をN−フェニルピペラジンと縮合させて目的化合物
(VII)を得る方法である。
【0027】
【化5】
【0028】(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
又はC1〜C6のアルキル基を表し、Xは水素原子、ハロ
ゲン原子、C1〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のアル
コキシ基を表す。) この方法では、まずブロモベンゾフラン(IV)は次の2
つの段階を経て製造される。
【0029】第一段階では、ブロモフェノール(II)を
ブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール(III)と
反応させてアセタール化する。この反応は、通常、有機
溶媒中、塩基の存在下に行われる。ここで使用される塩
基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ントリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリウ
ム、トリエチルアミン等が挙げられる。また、有機溶媒
としては、例えばアセトニトリル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、アセトン、メチルエチルケトン、エ
タノール等が挙げられる。
【0030】第一段階の反応温度及び反応時間は特に制
限されず、通常、氷冷から還流までの任意の温度で15
分〜24時間程度反応させればよい。この反応生成物
は、通常の処理手段、例えば溶媒による抽出、クロマト
グラフィーによる分離、結晶化、蒸留等を行って単離又
は精製した後、次の反応に使用する。なお、特に記載し
ないが、以下の工程又は段階で得られる反応生成物は同
様な処理手段で単離又は精製するものとする(方法B〜
Dについても同様)。
【0031】第二段階では、得られた反応生成物(アセ
タール)を適当な有機溶媒中又はニートで、酸触媒の存
在下、環化する。有機溶媒としては、通常、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン等が使用される。
【0032】第二段階の反応温度及び反応時間は特に制
限されず、通常、氷冷から300℃までの任意の温度で
15分〜24時間程度反応させればよい。次にシアノベ
ンゾフラン(V)は、このブロモベンゾフラン(IV)と
金属シアン化合物とを適当な有機溶媒中又はニートで反
応させて得られる。ここで金属シアン化合物としては、
例えばシアン化カリウム、シアン化ナトリウム、シアン
化銅等が挙げられるが、中でもシアン化銅が好ましい。
有機溶媒としては、例えばピリジン、キノリン、N,N
−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ヘキ
サメチルホスホルアミド(HMPA)等が使用できる。
【0033】この工程での反応温度及び反応時間は特に
制限されず、通常、氷冷から300℃までの任意の温度
で15分〜24時間程度反応させればよい。次に、カル
ボン酸(VI)は、このシアノベンゾフラン(V)を酸又
はアルカリで加水分解して得られる。ここで使用される
酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、酢
酸、蟻酸等が、またアルカリとしては、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム等が挙げら
れる。これらの酸又はアルカリは水、低級アルコール
(メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパ
ノール等)、ジオキサン、テトラヒドロフラン、有機酸
(但し、酸加水分解の場合、例えばカルボン酸、スルホ
ン酸等)及びそれらの混合物等の溶媒に溶解して使用す
る。
【0034】この工程での反応温度及び反応時間は特に
制限されず、通常、氷冷から還流までの任意の温度で1
5分〜24時間程度反応させればよい。最後の目的化合
物である4−フェニルピペラジニルカルボニルベンゾフ
ラン(VII)は、このカルボン酸(VI)とN−フェニル
ピペラジンとを縮合させて得られる。
【0035】この縮合反応は、カルボン酸(VI)をいっ
たん酸塩化物、酸無水物、エステル、アミド等のカルボ
ン酸誘導体に導いてから、アミンと反応させるか、或は
直接アミンと脱水反応させることにより、行われる。
【0036】(2)方法B:この方法は下記化6に示さ
れるように、ブロモサリチルアルデヒド(VIII)とジエ
チルブロモマロネート(IX)とをアルカリ条件下で反応
させ、次いで加水分解してブロモベンゾフランカルボン
酸(X)を得た後、このカルボン酸のブロモ基をシアノ
基に変換し、更に脱炭酸してシアノ化合物(XI)とし、
次にこれを方法Aの最終工程と同様な方法で、方法Aと
同じ目的化合物(VII)を得る方法である。
【0037】
【化6】
【0038】(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
又はC1〜C6のアルキル基を表し、Xは水素原子、ハロ
ゲン原子、C1〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のアル
コキシ基を表す。) この方法では、まずカルボン酸(X)はブロモサリチル
アルデヒド(VIII)とジエチルブロモマロネート(IX)
とを通常、有機溶媒中、塩基の存在下に反応させた後、
この反応物(カルボン酸エステル)を加水分解して得ら
れる。ここで使用される塩基、有機溶媒、及び反応条件
は方法Aにおける最初の工程(ブロモベンゾフラン(I
V)の製造工程)の第一段階(ブロモフェノールとブロ
モアセトアルデヒドジエチルエーテルとの反応)と同じ
でよい。
【0039】次に、このカルボン酸エステルを酸又はア
ルカリで加水分解してカルボン酸(X)とする。この加
水分解反応で使用される酸又はアルカリ、溶媒、及び反
応条件は前記方法Aの加水分解反応の場合と同様でよ
い。
【0040】次にシアノベンゾフラン(V)は、このブ
ロモベンゾフランカルボン酸(X)を前記方法Aのブロ
モ体(IV)からシアノ体(V)への変換反応と同様な方
法で製造することができる。但し、方法Bの場合の変換
反応では同時に脱炭酸反応が起こり、目的のシアノ体
(V)が得られる。方法Bの変換反応で使用される金属
シアノ化合物、有機溶媒、及び反応条件は方法Aの場合
と同様でよい。
【0041】最終目的化合物(VII)を得るまでのその
後の工程は、方法Aのシアノベンゾフラン(V)の加水
分解反応によるベンゾフランカルボン酸(VI)の製造工
程及びこのカルボン酸(VI)とNーフェニルピペラジン
との縮合反応による4−フェニルピペラジニルカルボニ
ルベンゾフラン(VII)の製造工程と同様な方法で行な
われる。
【0042】(3)方法C:この方法は下記化7に示さ
れるように、ブロモサリチルアルデヒド(VIII)とジエ
チルブロモマロネート(IX)とをアルカリ条件下で反応
させ、得られたベンゾフラン−2−カルボン酸エチル
(XI)のブロモ基をシアノ基に変換してシアノ化合物
(XII)とし、この化合物の2−位のカルボン酸エステ
ルを2−アルデヒド体(XIII)に誘導し、次いでエチレ
ングリコール等でアセタール化してアセタール体(XI
V)としてから、シアノ基を加水分解してカルボン酸(X
IV)とし、これをN−フェニルピペラジンでアミド化し
てアミド体(XV)とし、次いでこのアミド体のアセター
ル基を加水分解してアルデヒド体(XVI)とした後、適
当なヒドラジン化合物で目的化合物のヒドラジド(XVI
I)を得る方法である。
【0043】
【化7】
【0044】(式中、R2はC1〜C6のアルキル基を表
し、Xは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル
基、又はC1〜C6のアルコキシ基を表し、またZは各々
置換してもよいエチレン又はプロピレン鎖を表す。) この方法で第一工程の環化及び加水分解は、方法Bの第
一工程(ブロモベンゾフランカルボン酸(X)の製造工
程)と同様な方法で行うことができる。また第二工程の
シアノ化は、方法A及びBで述べたブロモ基のシアノ基
への変換工程と同様な方法で行うことができる。
【0045】こうして得られた2−カルボン酸エステル
(XII)は、下記のような通常の方法で2−アルデヒド
体(XIII)に誘導することができる。例えば、エステル
(XII)を、 金属水素化物で金属アルコキシドに還
元した後、加水分解して直接アルデヒド(XIII)とする
か、 いったん金属水素化物でアルコールに還元した
後、アルデヒド(XIII)に酸化するか、或は カルボ
ン酸に加水分解してから、金属水素化物でアルコールに
還元し、更にアルデヒド(XIII)に酸化することができ
る。ここで使用される金属水素化物としては、例えば水
素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリ
ウム、トリメトキシ水素化アルミニウムリチウム、トリ
エトキシ水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニ
ウム等が挙げられる。これらの金属水素化物は、テトロ
ヒドロフランのような有機溶媒中で使用することができ
る。なお、の方法のように、カルボン酸をアルコール
に還元する方法では、テトロヒドロフラン中で水素化ア
ルミニウムリチウムを使用することが好ましい。また
の方法のようにカルボン酸を経由する方法では、カルボ
ン酸を混合酸無水物に誘導してから、アルコールに還元
すると、有利な場合がある。
【0046】また加水分解は、方法Bにおけるカルボン
酸エステルの加水分解工程と同様な方法で行うことがで
きる。また酸化工程で使用される酸化剤としては、例え
ば二酸化マンガン、クロム酸、有機過酸化物、DMSO
(ジメチルスルホキシド)等が挙げられる。
【0047】次の第四工程はこうして得られた2−アル
デヒド体(XIII)のアルデヒド基を環状アセタール(XI
V)に誘導、保護した後、シアノ基を加水分解する工程
である。
【0048】アルデヒド基をアセタール化する第一段階
は、通常有機溶媒中、酸触媒及びジオールの存在下に行
われる。ここで使用される酸触媒としては、例えばp−
トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、蟻酸、酢酸、陽イオ
ン交換樹脂等が挙げられる。ジオールとしては、例えば
グリセロール、1,3−プロパンジオール、2,2−ジ
等が挙げられる。また有機溶媒としては、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、アセトニトリル、クロロホルム等が挙げられる。
【0049】この第一段階(アセタール化)の反応温度
及び反応時間は特に制限されず、通常、氷冷から還流ま
での任意の温度で15分〜24時間程度反応させればよ
い。次のアセタールを加水分解する第二段階は、通常、
溶媒中、酸触媒の存在下で行われる。ここで使用される
酸触媒としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、
酢酸、蟻酸、蓚酸等が挙げられる。また溶媒としては、
例えば水、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、プロパノール、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
が使用できる。
【0050】第五工程はアミド(XV)のアセタールを加
水分解してアルデヒド(XVI)に戻す工程である。この
工程は、前の工程の第二段階の加水分解と同じ方法で行
われる。
【0051】最後の工程は有機溶媒中でアルデヒド(XV
I)にアルキル置換アシルヒドラジンを反応させてアシ
ルヒドラジン(XVII)を得る工程である。ここで使用さ
れる有機溶媒としては、例えば酢酸、メタノール、エタ
ノール、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン等が
挙げられる。
【0052】この工程での反応温度及び反応時間は特に
制限されず、通常、氷冷から還流までの任意の温度で1
5分〜24時間程度反応させればよい。
【0053】(4)方法D:この方法は下記化8に示さ
れるように、2−エトキシカルボニルベンゾフラン誘導
体(XVIII)をアシル化して相当するアシル体(XIX)と
し、このアシル体の2−位のエステルを加水分解した
後、脱炭酸してアシル体(XX)とし、最後にこのアシル
体(XX)をN−フェニルピペラジン及びホルムアルデヒ
ド(又はパラホルムアルデヒド)とマンニッヒ反応させ
て目的化合物(XXI)を製造する方法である。
【0054】
【化8】
【0055】(式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、
又はC1〜C6のアルキル基を表し、Xは水素原子、ハロ
ゲン原子、C1〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のアル
コキシ基を表す。) この方法で、第一工程のアシル化は、通常、有機溶媒
中、酸触媒の存在下、2−エトキシカルボニルベンゾフ
ラン誘導体(XVIII)と酸塩化物又は酸無水物とのフリ
ーデルクラフツ反応によって行われる。ここで使用され
る酸触媒としては、例えば塩化アルミニウム、塩化鉄、
三塩化チタン、塩化錫、塩化亜鉛、弗化水素、硫酸、ポ
リ燐酸等が挙げられる。有機溶媒としては、例えばニト
ロベンゼン、二硫化炭素、ジクロロメタン、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタン等が挙げられる。
【0056】第一工程の反応温度及び反応時間は特に制
限されず、通常、氷冷から還流までの任意の温度で15
分〜24時間程度反応させればよい。次にこうして得ら
れたアシル体(XIX)のカルボン酸エステルは加水分解
した後、脱炭酸して相当するアシル体(XX)とする。こ
の工程の加水分解は、方法Aの加水分解工程(シアノベ
ンゾフラン(V)を加水分解してベンゾフランカルボン
酸(VI)を製造する工程)と同様な方法で行うことがで
きる。引続き、得られたカルボン酸を通常、有機溶媒
中、銅触媒の存在下で脱炭酸する。ここで使用される有
機溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミ
ド、キノリン等が挙げられる。脱炭酸段階の反応温度
は、常温を越える高温が好ましく、特に加熱還流温度が
好ましい。この場合の反応時間は特に制限されないが、
通常15分〜24時間程度である。
【0057】最後に、このアシル体(XX)を通常マンニ
ッヒ反応条件下、溶媒中でN−フェニルピペラジンとホ
ルムアルデヒド又はパラホルムアルデヒドと反応させて
目的化合物(XXI)を製造する。ここで使用される溶媒
としては、例えば水、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、n−ブタノール、ジオキサン等が挙げられ
る。このマンニッヒ反応の反応温度及び反応時間は特に
制限されず、通常、氷冷から還流までの任意の温度で1
5分〜24時間程度反応させればよい。
【0058】以上のようにして製造される本発明のベン
ゾフラン誘導体はいずれも新規化合物で、後述する薬理
作用により優れた抗高血圧作用と共に脂質低下作用を有
し、従って新規な脂質低下性抗高血圧剤として有用であ
る。
【0059】本発明の化合物を医薬として使用する際
は、通常の製剤担体と共にこの化合物を投与方法に応じ
た製剤とすることができる。例えば、経口投与では錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等の形態に調剤さ
れる。経口投与用固形製剤を調製する際は、慣用の賦形
剤、結合剤、滑沢剤、着色剤、崩壊剤等を使用すること
ができる。賦形剤としては、例えば乳糖、デンプン、タ
ルク、ステアリン酸マグネシウム、結晶セルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CM
C)、グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴ
ム等が挙げられる。結合剤としては、例えばポリビニル
アルコール(PVA)、ポリビニルエーテル、エチルセ
ルロース、アラビアゴム、シェラック、白糖等がある。
滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク等が挙げられる。着色剤としては、例えば食用黄色
4号アルミニウムレーキ(タートラジン)等がある。ま
た崩壊剤としてはヒドロキシプロピルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、デンプン類等が挙げられる。
なお錠剤として使用する場合は、浸漬、スプレー、塗布
等、周知の方法で本発明の化合物をコーティングしても
よい。また液状製剤は、水性又は油性の懸濁液、溶液、
シロップ、エリキシル剤等であってよく、常法に従って
調製される。注射剤の場合は、本発明化合物にpH調整
剤、緩衝剤、安定化剤、等張剤、局所麻酔剤等を添加
し、常法に従って皮下、筋肉内、静脈内用注射剤を調製
することができる。坐薬の場合は、基剤として、例えば
カカオ脂、ポリエチレングリコール、ラノリン、脂肪酸
トリグリセライド、ウイテプゾール(ダイナマイトノー
ベル社の登録商標)等の油脂が使用できる。
【0060】こうして調製される製剤の投与量は患者の
症状、体重、年齢等によって異なり、一概に決められな
いが、成人の場合で通常1日当り本発明化合物が約10
〜2000mgの範囲になる量が好ましい。またこの場
合、通常1日当り1〜4回に分けて投与することが好ま
しい。
【0061】
【実施例】以下に本発明化合物である一般式(I)のベ
ンゾフラン誘導体の製造方法及びこの化合物を含む脂質
低下性抗高血圧剤を実施例によって更に詳しく説明す
る。
【0062】
【実施例1】 5−[4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジニルカルボニル]ベンゾフラン(化合物1)の製
【0063】(1)5−ブロモベンゾフランの製造 5−ブロモフェノール35.0g及びブロモジエチルア
セタール40.0gをN,N−ジメチルホルムアミド1
00mlに溶解した溶液を水素化ナトリウム8.9gの
N,N−ジメチルホルムアミド100mlの懸濁液中に
氷冷下で適下した。得られた反応液を6時間加熱還流し
た後、室温まで冷却し、水を加えた。水層を酢酸エチル
で抽出し、有機層を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、得られた残査にポリ燐酸45g
及びベンゼン500mlを加え、2時間加熱還流した。
得られた反応液を室温に冷却した後、上清をデカントし
て取り、残査をn−ヘキサンで洗浄して上清と合わせ、
減圧留去した。残査をn−ヘキサンを溶出液とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、5−ブロモ
ベンゾフラン28.0g(収率70%)を油状物として
得た。
【0064】NMR δ(CDCl3):6.72(1
H,dd),7.24(1H,dd),7.42(1H,
d),7.57(1H,d),7.63(1H,d)
【0065】(2)5−シアノベンゾフランの製造 前記(1)で得られた5−ブロモベンゾフラン18.0
g及びシアン化銅9.6gをN,N−ジメチルホルムア
ミド50mlに溶解した溶液を6時間還流した。得られ
た反応液を室温まで冷却した後、水を加え、析出した固
体を濾取し、水洗した。この固体に水30ml及びエチ
レンジアミン18mlを加え、水層をクロロホルムで3
回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、得られた残査をn−ヘキサン〜酢酸エチル混合溶
媒(容量比で10:1)を溶出液とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製した。次いで目的物を含む
画分を減圧濃縮し、析出する結晶として5−シアノベン
ゾフラン9.1g(収率72%)を得た。
【0066】融点: 87〜88℃ NMR δ(CDCl3): 6.72−6.73(1H,
dd),7.26(2H,S),7.42(1H,d
d),7.96(1H,d)
【0067】(3)5−ベンゾフランカルボン酸の製造 前記(2)で得られた5−シアノベンゾフラン13.0
gと水酸化カリウム12.0gとの混合物にエチレング
リコール100ml及び水100mlを加え、2時間加
熱還流した。得られた反応液を室温まで冷却した後、濃
塩酸で酸性にし、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧濃縮して5−ベンゾフランカルボン酸の結晶1
3.5g(収率91%)を得た。
【0068】融点: 168〜172℃ NMR δ(CDCl3): 6.88(1H,d),7.
57(1H,d),7.71(1H,d),8.10(1
H,d),8.45(1H,d)
【0069】(4)5−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフランの製造 前記(3)で得られた5−ベンゾフランカルボン酸2.
0gを1,2−ジクロロエタン10mlに懸濁させた懸
濁液にN,N−ジメチルホルムアミド0.1ml及びチ
オニルクロライド1.8gを加え、1時間加熱還流し
た。溶媒を減圧留去した後、残査にジクロロメタンを加
えて溶液とし、この溶液を1−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン2.8g及びトリエチルアミン1.6g
をジクロロメタン10mlに溶解した溶液に氷冷下に適
下し、室温で1時間撹拌した。得られた反応液に水を加
え、これを酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、得られた残査をn−ヘキサン〜酢酸エチル混合溶媒
(容量比で2:1)を溶出液とするシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製した後、前記n−ヘキサン〜酢
酸エチル混合溶媒から再結晶して5−[4−(2−メト
キシフェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン
3.5g(収率86%)を得た。
【0070】融点: 121〜124℃ NMR δ(CDCl3): 3.08(4H,br
s),3.69(2H,brs),3.87(3H,
s),4.00(2H,brs) 6.81(1H,d),6.81−6.92(3H,
m),6.92−6.94(1H,m),7.37(1
H,d),7.42(1H,d),7.72(1H,d)
【0071】
【実施例2】 5−(4−フェニルピペラジニルカルボ
ニル)ベンゾフラン(化合物2)・塩酸塩の製造 5−ベンゾフランカルボン酸を600mgと、1−(2
−メトキシフェニル)ピペラジン2.8gの代わりに1
−フェニルピペラジン540mgとを用いて実施例1の
(4)と同様な方法で5−(4−フェニルピペラジニル
カルボニル)ベンゾフラン610mg(収率64%)を
製造した。
【0072】次にこの5−(4−フェニルピペラジニル
カルボニル)ベンゾフラン610mgを酢酸エチルに溶
解して溶液とし、この溶液に7%塩化水素含有酢酸エチ
ル溶液を加え、析出した固体を濾取して5−(4−フェ
ニルピペラジニルカルボニル)ベンゾフラン・塩酸塩6
90mgを得た。
【0073】融点: 170〜172℃ NMR δ(DMSO−d6): 3.35(4H,br
s),3.72(4H,brs),7.03(2H,
m),7.33−7.44(5H,m) 7.68(1H,d),7.99(1H,d),8.0
9(1H,d)
【0074】
【実施例3】 5−[4−(3−クロロフェニル)ピペ
ラジニルカルボニル]ベンゾフラン(化合物3)・塩酸
塩の製造 5−ベンゾフランカルボン酸を600mgと、1−(2
−メトキシフェニル)ピペラジン2.8gの代わりに1
−(3−クロロフェニル)ピペラジン650mgとを用
いて実施例1の(4)と同様な方法で5−[4−(3−
クロロフェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラ
ン460mg(収率41%)を製造した。
【0075】次にこの5−[4−(3−クロロフェニ
ル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン460mg
を酢酸エチルに溶解して溶液とし、この溶液に7%塩化
水素含有酢酸エチル溶液を加え、析出した固体を濾取し
て5−[4−(3−クロロフェニル)ピペラジニルカル
ボニル]ベンゾフラン・塩酸塩510mgを得た。
【0076】融点: 168〜170℃ NMR δ(DMSO−d6): 3.24(4H,br
s),3.60(4H,brs),6.84(1H,
d),6.94−7.02(3H,m) 7.19(1H,t),7.38(1H,dd),7.
67(1H,d),7.76(1H,d),8.09
(1H,d)
【0077】
【実施例4】 5−[4−(4−メトキシフェニル)ピ
ペラジニルカルボニル]ベンゾフラン(化合物4)の製
造 5−ベンゾフランカルボン酸を0.95gと、1−(2
−メトキシフェニル)ピペラジン2.8gの代わりに1
−(4−メトキシフェニル)ピペラジン1.20gとを
用いて実施例1の(4)と同様な方法で5−[4−(4
−メトキシフェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾ
フラン1.30g(収率73%)を製造した。
【0078】融点: 125〜126℃ NMR δ(CDCl3): 3.09(4H,br
s),3.77(3H,s),3.84(4H,br
s),6.81−6.94(5H,m) 7.40(1H,dd),7.55(1H,d),7.
71(1H,dd)
【0079】
【実施例5】 5−[4−(2−クロロフェニル)ピペ
ラジニルカルボニル]ベンゾフラン(化合物5)の製造 5−ベンゾフランカルボン酸を2.5gと、1−(2−
メトキシフェニル)ピペラジン2.8gの代わりに1−
(2−クロロフェニル)ピペラジン3.0gとを用いて
実施例1の(4)と同様な方法で5−[4−(2−クロ
ロフェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン5
00mg(収率36%)を製造した。
【0080】融点: 175〜176℃ NMR δ(CDCl3): 3.06(4H,br
s),3.71(2H,brs),3.96(2H,b
rs),6.82(1H,d),6.82−7.01
(2H,m),7.01−7.21(2H,m),7.
24−7.27(2H,m),7.36−7.42(2
H,m),7.56(1H,dd),7.69(1H,
d),7.71(1H,d)
【0081】
【実施例6】 7−[4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジニルカルボニル]ベンゾフラン(化合物6)の製
【0082】(1)7−ブロモベンゾフランの製造 5−ブロモフェノール35.0gの代わりに2−ブロモ
フェノール25.0gと、ブロモジエチルアセタール2
8.6gとを用いて実施例1の(1)と同様な方法で7
−ブロモベンゾフラン16.1g(収率58%)を油状
物として得た。
【0083】NMR δ(CDCl3):6.83(1
H,d),7.11(1H,dd),7.46(1H,
d),7.53(1H,d),7.68(1H,d)
【0084】(2)7−シアノベンゾフランの製造 5−ブロモベンゾフラン18.0gの代わりに前記
(1)で得られた7−ブロモベンゾフラン15.0g
と、シアン化銅8.0gとを用いて実施例1の(2)と
同様な方法で7−シアノベンゾフラン9.8g(収率9
0%)を製造した。
【0085】融点: 57〜58℃ NMR δ(CDCl3): 6.88(1H,d),7.
32(1H,dd),7.61(1H,dd),7.76
(1H,d),7.85(1H,dd)
【0086】(3)7−ベンゾフランカルボン酸の製造 5−シアノベンゾフラン13.0gの代わりに前記
(2)で得られた7−シアノベンゾフラン9.8gを用
いて実施例1の(3)と同様な方法で7−ベンゾフラン
カルボン酸10.3g(収率92%)を製造した。
【0087】融点: 160〜161℃ NMR δ(DMSO−d6):7.08(1H,d),
7.38(1H,dd),7.88(1H,d),7.9
4(1H,d),8.13(1H,d),13.20(1
H,brs)
【0088】(4)7−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフランの製造 5−ベンゾフランカルボン酸2.0gの代わりに前記
(3)で得られた7−ベンゾフランカルボン酸500m
gを用いて実施例1の(4)と同様な方法で目的の7−
[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジニルカルボニ
ル]ベンゾフラン730mg(収率70%)を製造し
た。
【0089】融点: 91〜92℃ NMR δ(CDCl3):3.04(2H,brs),
3.21(2H,brs),3.55(2H,brs),
3.87(3H,s),4.09(2H,brs),6.8
2(1H,d),6.88−7.05(4H,m),7.
30(1H,dd),7.41(1H,d),7.66−
7.68(2H,m)
【0090】
【実施例7】 5−クロロ−7−[4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン(化
合物7)の製造 (1)5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カル
ボン酸の製造 3−ブロモ−5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド25.0g、ジエチルブロモマロネート50.7
g、及び炭酸カリウム44.0gをメチルエチルケトン
110ml中で5時間加熱還流した。冷却後、析出した
塩を濾去し、濾液を減圧留去して54gの残査を得た。
これを10%硫酸水300ml及び酢酸エチル300m
lで順次抽出し、水層を更に酢酸エチル150mlで2
回抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水375mlで洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシ
ウムを濾去後、溶媒を減圧留去して80gの残査を得
た。これにエタノール性10%水酸化カリウム水溶液2
50mlを加え、1時間加熱還流した後、エタノールを
減圧留去した。更に、これに3lの水を加え、加熱溶解
した後、熱時濃塩酸を加え、析出した結晶を濾取した。
この結晶を水625mlで洗浄後、濾取、乾燥して5−
クロロ−7−ブロモベンゾフラン−2−カルボン酸2
4.2g(収率83%)を得た。
【0091】融点: 204〜205℃ NMR δ(DMSO−d6): 7.69(1H,s),
7.87(2H,s)
【0092】(2)5−クロロ−7−シアノベンゾフラ
ンの製造 5−ブロモベンゾフラン18.0gの代わりに前記
(1)で得られた5−クロロ−7−ブロモベンゾフラン
−2−カルボン酸を18.0gと、シアン化銅8.2g
とを用いて実施例1の(2)と同様な方法で5−クロロ
−7−シアノベンゾフラン6.6g(収率57%)を得
た。
【0093】融点: 133〜134℃ NMR δ(CDCl3): 6.84(1H,d),
7.58(1H,d),7.80(1H,d),7.82
(1H,d)
【0094】(3)5−クロロ−7−ベンゾフランカル
ボン酸の製造 5−シアノベンゾフラン13.0gの代わりに前記
(2)で得られた5−クロロ−7−シアノベンゾフラン
5.8gを用いて実施例1の(3)と同様な方法で5−
クロロ−7−ベンゾフランカルボン酸5.8g(収率9
0%)を製造した。
【0095】融点: 215〜216℃ NMR δ(DMSO−d6):7.04(1H,d),
7.76(1H,d),8.01(1H,d),8.18
(1H,d),13.51(1H,brs)
【0096】(4)5−クロロ−7−[4−(2−メト
キシフェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン
の製造 5−ベンゾフランカルボン酸2.0gの代わりに前記
(3)で得られた5−クロロ−7−ベンゾフランカルボ
ン酸500mgを用いて実施例1の(4)と同様な方法
で目的の5−クロロ−7−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン670mg
(収率71%)を製造した。
【0097】融点: 139〜141℃ NMR δ(CDCl3):3.03(2H,brt),
3.19(2H,brt),3.54(2H,brt),
3.87(3H,s),4.06(2H,brt),6.7
8(1H,d),6.87−7.08(4H,m),7.
38(1H,d),7.63(1H,d),7.69(1
H,d)
【0098】
【実施例8】 2−(N’−アセチルヒドラゾノ)メチ
ル−5−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジニル
カルボニル]ベンゾフラン(化合物8)の製造
【0099】(1)5−ブロモ−2−エトキシカルボニ
ルベンゾフランの製造 5−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド25.0
g、ジエチルブロモマロネート50.0g、及び炭酸カ
リウム51.4gをメチルエチルケトン100ml中で
5時間加熱還流した。冷却後、析出した塩を濾去し、濾
液を減圧留去し、得られた残査を10%硫酸水300m
l及び酢酸エチル300mlで順次抽出し、水層を更に
酢酸エチル150mlで2回抽出した。酢酸エチル層を
飽和食塩水375mlで洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。硫酸マグネシウムを濾去後、溶媒を減圧留
去し、得られた残査をn−ヘキサン〜酢酸エチル混合溶
媒(容量比で20:1)を溶出液とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで分離して5−ブロモ−2−エト
キシカルボニルベンゾフラン28.2g(収率90%)
を得た。
【0100】融点: 59〜60℃ NMR δ(CDCl3): 1.42(3H,t),4.
44(2H,q) 7.45(1H,s),7.46(1H,d) 7.53(1H,dd),7.81(1H,d)
【0101】(2)5−シアノ−2−エトキシカルボニ
ルベンゾフランの製造 5−ブロモベンゾフラン18.0gの代わりに前記
(1)で得られた5−ブロモ−ベンゾフラン−2−エト
キシカルボニルベンゾフランを13.0gと、シアン化
銅5.1gとを用いて実施例1の(2)と同様な方法で
5−シアノ−2−エトキシカルボニルベンゾフラン1
1.1g(収率47%)を油状物として得た。
【0102】NMR δ(CDCl3): 1.44(3
H,t),4.47(2H,q),7.57(1H,
s),7.71(2H,m),8.07(1H,d)
【0103】(3)5−シアノ−2−ヒドロキシメチル
ベンゾフランの製造 前記(2)で得られた5−シアノ−2−エトキシカルボ
ニルベンゾフラン11.1g及び水酸化ナトリウム2.
1gに水50ml及びエタノール50mlを加え、1時
間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、エタノ
ールを留去し、残査を水に溶解した。この溶液に濃塩酸
を加えた後、テトラヒドロフランで抽出した。このテト
ラヒドロフラン溶液を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し、10.0gの
残査を得た。残査にトリエチルアミン12.3ml及び
テトラヒドロフラン200mlを加え、氷冷下クロロ炭
酸エチルを適下した後、30分間室温で撹拌した。析出
したトリエチルアミン塩酸塩を濾去し、濾液(テトラヒ
ドロフラン溶液)を、水素化ほう素ナトリウム6.1g
の水200ml溶液に氷冷下適下し、室温で3時間撹拌
した。得られた反応液に氷冷下1N塩酸300mlを適
下し、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、得られた残査をn−ヘキサン〜酢酸エチル混合溶
媒(容量比で1:1)を溶出液とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィーで精製して5−シアノ−2−ヒドロ
キシメチルベンゾフラン5.8g(収率62%)を得
た。
【0104】融点: 105〜108℃ NMR δ(CDCl3):2.06(1H,brs),
4.82(2H,s),6.74(1H,s),7.55
(1H,s),7.90(1H,s)
【0105】(4)2−(1,3−ジオキソラン−2−
イル)−5−ベンゾフランカルボン酸の製造 ピリジン32mlのジクロロメタン400ml溶液にク
ロム酸20.0gを加え、15分後に前記(3)で得ら
れた5−シアノ−2−ヒドロキシメチルベンゾフラン
5.8gを加え、室温で15分間撹拌した。上清をデカ
ントして取り、残査をジクロロメタンで洗浄し、この溶
液を上清と合わせて1N水酸化ナトリウム溶液、1N塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で
順次洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、得られた残査にトルエン100ml、エチレン
グリコール3.10g、p−トルエンスルホン酸100
mgを加え、ディーン・スタークトラップで水を除きな
がら、2時間加熱還流した。得られた反応液を飽和炭酸
水素ナトリウ水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去し、得られた残査にエチレングリコー
ル60ml、水60ml、及び水酸化カリウム6.60
gを加え、1時間加熱還流した。得られた反応液を氷冷
下1N塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を留去し、n−ヘキサン〜酢酸エチル混合溶媒で再結
晶して2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−
ベンゾフランカルボン酸4.30g(収率55%)を得
た。
【0106】融点: 300℃以上 NMR δ(CDCl3):4.10−4.21(4H,
m),6.11(1H,s),6.91(1H,s),
7.54(1H,d)
【0107】(5)2−(1,3−ジオキソラン−2−
イル)−5−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ニルカルボニル]ベンゾフランの製造 前記(4)で得られた2−(1,3−ジオキソラン−2
−イル)−5−ベンゾフランカルボン590mgにカル
ボジイミダゾール410mgを加え、室温で1時間撹拌
した後、1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン49
0mgを加え、室温で更に1時間撹拌した。得られた反
応液に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、得られた残査をn−ヘキサン〜酢酸エチル混合
溶媒(容量比で1:1)を溶出液とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、2−(1,3−ジオキ
ソラン−2−イル)−5−[4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン430mg
(収率43%)を油状物として得た。
【0108】NMR δ(CDCl3):3.02(4
H,brs),3.63(2H,brs),3.88(3
H,s),3.98(2H,brs),4.09−4.2
0(4H,M),6.10(1H,s),6.85−6.
94(3H,M),7.02−7.10(1H,m),
7.40(1H,d),7.53(1H,d),7.69
(1H,S)
【0109】(6)2−(N’−アセチルヒドラゾノ)
メチル−5−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ニルカルボニル]ベンゾフランの製造 前記(5)で得られた2−(1,3−ジオキソラン−2
−イル)−5−[4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジニルカルボニル]ベンゾフラン430mgにエタノー
ル20ml及び1N塩酸10mlを加え、50℃で1時
間加熱した後、溶媒を留去して飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を徐々に加えた。水層を酢酸エチルで抽出した
後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残査にアセ
チルヒドラジン90mgを加え、エタノール5ml中で
時間加熱還流した。反応液の溶媒を減圧留去し、得られ
た残査をジクロロメタン〜メタノール混合溶媒(容量比
で20:1)を溶出液とするシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、目的の2−(N’−アセチルヒド
ラゾノ)メチル−5−[4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン300mg(収
率60%)を得た。
【0110】融点: 194〜195℃ NMR δ(CDCl3):1.65(3H,s),2.
44(3H,s),3.10(4H,brs),3.65
(2H,brs),4.02(2H,brs),6.88
−7.02(5H,m),7.48(1H,d),7.5
4(1H,d),7.72(1H,s),7.82(1
H,s),10.01(1H,brs)
【0111】
【実施例9】 5−[3−{4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジニル}プロピオニル]ベンゾフラン(化合
物9)の製造 (1)5−アセチル−2−エトキシカルボニルベンゾフ
ランの製造 2−エトキシカルボニルベンゾフラン10.0gと、ア
セチルクロライド41.0gのジクロロメタン100m
l溶液を氷冷下、塩化アルミニウム53.0gのジクロ
ロメタン200ml懸濁液に適下し、1時間室温で撹拌
した後、12時間加熱還流した。得られた反応液を氷水
に徐々に加えた。この反応処理液を酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残査をn−ヘキサン
〜酢酸エチル混合溶媒(容量比で10:1)を溶出液と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して5
−アセチル−2−エトキシカルボニルベンゾフラン1
1.0gを油状物として得た。
【0112】NMR δ(CDCl3):1.45(3
H,t),2.68(3H,s),4.47(2H,
q),7.60(1H,s),7.64(1H,s),
8.09(1H,d),8.33(1H,d)
【0113】(2)5−アセチルベンゾフランの製造 前記(1)で得られた5−アセチル−2−エトキシカル
ボニルベンゾフラン3.15g及び水酸化ナトリウム
1.14gにエタノール15ml及び水15mlを加
え、1時間加熱還流した。得られた反応液を1N塩酸で
酸性にし、析出した結晶を濾取し、水洗した。この結晶
に銅粉100mg及びキノリン10mlを加え、1時間
加熱還流した。得られた反応液を冷却後、酢酸エチルを
加え、有機層を6N塩酸で3回、次いで飽和食塩水で1
回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、得られた残査をn−ヘキサン〜酢酸エチル混
合溶媒(容量比で10:1)を溶出液とするシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して5−アセチルベン
ゾフラン850mgの結晶を得た。
【0114】融点: 39〜41℃ NMR δ(CDCl3):2.66(3H,s),6.
86(1H,s),7.54(1H,d),7.69(1
H,s),7.95(1H,d),8.26(1H,s)
【0115】(3)5−[3−{4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジニル}プロピオニル]ベンゾフランの
製造 1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン1.70gの
エタノール10ml溶液に濃塩酸1.5mlを加え、室
温で1時間撹拌後、溶媒を減圧留去した。得られた残査
にパラホルムアルデヒド600mg、濃塩酸0.02m
l、及び前記(2)で得られた5−アセチルベンゾフラ
ン1.08gの95%エタノール10ml溶液を加え、
10時間加熱還流した。得られた反応液を冷却した後、
溶媒を留去し、残査を1N水酸化ナトリウムで希釈し、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
した後、得られた残査をn−ヘキサン〜酢酸エチル混合
溶媒(容量比で2:1)を溶出液とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製して目的の5−[3−{4
−(2−メトキシフェニル)ピペラジニル}プロピオニ
ル]ベンゾフランの結晶1.45g(収率69%)を得
た。
【0116】融点: 132〜133℃ NMR δ(CDCl3):2.77(4H,brs),
2.96(2H,t),3.13(4H,brs),3.3
1(2H,t),3.87(3H,s),6.85−6.9
2(2H,m),6.94−7.03(3H,m),7.5
6(1H,d),7.70(1H,d),7.98(1H,
dd),8.29(1H,d) 一方、参考例として化4の置換基が2−、又は3−位に
結合したベンゾフラン誘導体(従来品)を次のようにし
て製造した。
【0117】
【参考例1】 下記化9の2−[4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン(化合
物10)の製造
【0118】
【化9】
【0119】5−ベンゾフランカルボン酸2.0gの代
わりに2−ベンゾフランカルボン酸810mgと、1−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン1.13gとを用
い、また再結晶溶媒としてメタノールを用いて実施例1
の(4)と同様の方法で2−[4−(2−メトキシフェ
ニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン1.54
g(収率92%)を製造した。
【0120】融点: 161〜163℃
【0121】
【参考例2】 下記化10の2−[3−{4−(2−メ
トキシフェニル)ピペラジニル}プロピオニル]ベンゾ
フラン・2塩酸塩(化合物11)の製造
【0122】
【化10】
【0123】1−(2−メトキシフェニル)ピペラジン
1.26gと、5−アセチルベンゾフラン1.08gの
代わりに2−アセチルベンゾフラン800mgと、パラ
ホルムアルデヒド440mgとを用いて実施例9の
(3)と同様な方法で2−[3−{4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジニル}プロピオニル]ベンゾフラン
を製造した後、これを塩化水素含有酢酸エチル溶液で処
理して2塩酸塩の結晶1.17g(収率59%)を得
た。
【0124】融点: 185〜187℃
【0125】
【参考例3】 下記化11の3−[4−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフラン・塩
酸塩(化合物12)の製造
【0126】
【化11】
【0127】5−ベンゾフランカルボン酸2.0gの代
わりに3−ベンゾフランカルボン酸370mgと、1−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン520mgとを用
い、実施例1の(4)と同様の方法で3−[4−(2−
メトキシフェニル)ピペラジニルカルボニル]ベンゾフ
ランを製造した後、これを塩化水素含有酢酸エチル溶液
で処理して塩酸塩の結晶720mg(収率85%)を得
た。
【0128】融点: 205〜207℃ 次に以上のようにして得られたベンゾフラン誘導体の抗
高血圧作用及び脂質低下作用について下記試験を行っ
た。
【0129】
【試験例1】 抗高血圧作用の試験 試験前日にエーテル麻酔下で高血圧自然発症ラット(S
HR)の尾動脈より腹部大動脈内に血圧測定用のポリエ
チレンカテーテルを挿入した後、個別ケージに入れ、尾
を固定した。無麻酔下、半拘束状態で血圧を圧トランス
デューサー(TP−400T;日本光電社製)を用いて
測定した。心拍数は血圧の静脈より心拍計(AT−60
1G;日本光電社製)を用いて求めた。
【0130】試験化合物をTween80(シグマ社製
界面活性剤の商品名)の1.5%水溶液に懸濁し、10
ml/kgの用量でSHRに経口投与した。結果を表1
に示す。
【0131】
【表1】 *投与前を0とした変化量で、平均値±S.E.
【0132】この表から判るように、本発明の試験化合
物はSHRの血圧を用量依存的に降下させた。
【0133】これに対し、2−、又は3−位の置換体で
ある参考例の化合物10、11、12は公知の化合物で
あるが、100mg/kgの用量でもSHRの血圧を変
化させることはできなかった。
【0134】
【試験例2】 高抗脂血症作用の試験 6週齢のゴールデンシリアンハムスターを1群6〜8匹
で用い、高抗脂血症作用の試験を行った。試験化合物を
投与する投与群及び試験化合物を投与しない対照群には
コレステロール1%及びコール酸0.5%含有飼料(オ
リエンタル酵母工業社製)を与え、高脂血症を起こさせ
た。また無処置対照群として正常固形飼料[MF(オリ
エンタル酵母工業社製)]を与えた群を用意した。
【0135】試験化合物はTween80の1.5%水
溶液に懸濁した。溶媒又は試験化合物はコレステロール
含有飼料に変えると同時に投与を開始し、1日1回10
mg/kgの用量で5日間経口投与した。最終投与後、
3時間目にネンブタール麻酔下で腹部下行大静脈より採
血し、血清を採取して血清中の総コレステロール(T
C)をアッセイキット(協和メデックス社製)を用いて
酵素法により測定し、TC上昇抑制率を下記式から算出
した。
【0136】
【数1】
【0137】結果を表2に示す。
【0138】
【表2】
【0139】この表から判るように、本発明の試験化合
物は用量依存的にTC上昇を抑制した。
【0140】
【発明の効果】本発明のベンゾフラン誘導体は、優れた
抗高血圧作用と共に、高脂質低下作用を有するので、優
れた抗高血圧剤としてばかりでなく、狭心症、心筋梗
塞、心不全等の虚血性疾患の予防又は治療薬として有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307/81 C07D 307/81 (72)発明者 内田 晶子 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地三菱 化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 宮嶋 千玲 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地三菱 化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 高柳 久男 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地三菱 化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 謝 人明 中華人民共和国西安市西華門20号陝西省中 医薬研究院内 (72)発明者 湯 臣康 中華人民共和国西安市西華門20号陝西省中 医薬研究院内 (72)発明者 許 青媛 中華人民共和国西安市西華門20号陝西省中 医薬研究院内 (72)発明者 王 長岱 中華人民共和国西安市西華門20号陝西省中 医薬研究院内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で示されるベンゾフラン誘
    導体及びその薬学的に許容される塩。 【化1】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6のア
    ルキル基、又はN’−C1〜C6アルキルカルボヒドラゾ
    ノメチル基を表し、Xは水素原子、ハロゲン原子、C1
    〜C6のアルキル基、又はC1〜C6のアルコキシ基を表
    し、またnは0〜10の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 R1がベンゾフラン環の4−、5−、6
    −、又は7−位に置換し、水素原子、ハロゲン原子、又
    はC1〜C6のアルキル基を表すことを特徴とする請求項
    1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1がベンゾフラン環の2−又は3−位
    に置換し、N’−C1〜C6アルキルカルボヒドラゾノメ
    チル基を表すことを特徴とする請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1がベンゾフラン環の2−位に置換し
    ていることを特徴とする請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 nが0〜2の整数を表すことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 nが0又は2であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の一般式(I)で示され
    るベンゾフラン誘導体又はその薬学的に許容される塩を
    有効成分として含む医薬組成物。
  8. 【請求項8】 医薬組成物が脂質低下性抗高血圧剤とし
    て使用される請求項7の医薬組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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