JPH09138018A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

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Publication number
JPH09138018A
JPH09138018A JP7297097A JP29709795A JPH09138018A JP H09138018 A JPH09138018 A JP H09138018A JP 7297097 A JP7297097 A JP 7297097A JP 29709795 A JP29709795 A JP 29709795A JP H09138018 A JPH09138018 A JP H09138018A
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JP
Japan
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refrigerant
compressor
liquid
accumulator
temperature
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Pending
Application number
JP7297097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Kyogoku
肇 京極
Akira Kitai
明 北井
Yasunari Kawai
康成 河合
Nobuyuki Kawashima
信行 河島
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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Publication of JPH09138018A publication Critical patent/JPH09138018A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非共沸冷媒を使用する空調装置等のヒートポ
ンプ装置において、有効にCOPを高めて運転性能を向
上する。 【解決手段】 圧縮機20、四方弁41、室内熱交換器
68a〜68n、膨張弁70a〜70n、室外熱交換器
75a,75bが冷媒回路30に設けられ、冷媒として
非共沸冷媒が用いられているヒートポンプ装置におい
て、冷媒が蒸発器から圧縮機20に戻る経路中にアキュ
ムレータ45,46が配置されている。また、負荷に応
じて圧縮機の回転数を制御する一方、少なくとも暖房時
に膨張弁の開度調節により高圧側の膨張弁近傍の冷媒温
度を飽和液温度よりも低い温度とするサブクール制御を
行う制御手段が設けられている。さらに、上記アキュム
レータ45,46の下部とアキュムレータ下流の冷媒回
路とを連通する液冷媒通路62が形成され、この液冷媒
通路62の途中に、この通路中の液冷媒を加熱して気化
する熱交換器64が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機、凝縮器、
膨張弁及び蒸発器を備えた閉回路に冷媒を循環させつ
つ、上記凝縮器での放熱や上記蒸発器での吸熱により冷
暖房、あるいは冷凍を行うように構成されたヒートポン
プ装置に関し、とくに作動冷媒に非共沸冷媒を用いたヒ
ートポンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のヒートポンプ装置は
一般に広く知られ、例えば、凝縮器及び蒸発器として室
内、室外の熱交換器を備え、圧縮機及び上記室内、室外
熱交換器等を含む冷媒回路に冷媒を循環させ、この冷媒
回路に四方弁を組込んで冷媒の循環方向を切換えること
により、一台の装置で冷房と暖房を行うようにしたヒー
トポンプ式の空調装置、あるいは、上記四方弁を組み込
むことなく冷凍のみを行なうようにした冷凍装置が頻繁
に利用されている。
【0003】上記空調装置では、冷房時は、冷媒が圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器、四
方弁、圧縮機の順に循環することにより、室外熱交換器
が凝縮器、室内熱交換器が蒸発器となって、室内熱交換
器での吸熱による冷房が行われ、一方、暖房時は、冷媒
が圧縮機、四方弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換
器、四方弁、圧縮機の順に循環することにより、室内熱
交換器が凝縮器、室外熱交換器が蒸発器となって、室内
熱交換器での放熱による暖房が行われるように冷媒回路
が構成されている。
【0004】また、このような空調装置あるいは冷凍装
置等に利用されるヒートポンプ装置において、高圧側の
膨張弁近傍の冷媒温度を飽和液温度よりも低い温度とす
るように膨張弁開度等を制御する、所謂サブクール制御
を行うことにより、性能の向上を図るようにしたものが
ある。
【0005】この装置は、冷媒が蒸発器から圧縮機に戻
る経路の途中、例えば空調装置では上記四方弁と圧縮機
吸込み口との間に、アキュムレータを設けている。そし
て、負荷が小となるにつれて圧縮機の回転数を低下させ
るとともに、上記膨張弁の開度を小さめに設定すること
により、高圧側の膨張弁近傍の冷媒温度を飽和液温度以
下に低下させるサブクール制御を行うようにし、このサ
ブクール制御によって蒸発後の冷媒中に生じる液相の余
剰冷媒を上記アキュムレータ内に滞留させるようにして
いる。
【0006】このサブクール制御によると、冷媒として
一沸点冷媒(例えばR22)が用いられている場合に、
後に詳述するような冷凍サイクルの能率を示すCOP
(成績係数)を高めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、この
種のヒートポンプ装置における冷媒として、オゾン層破
壊の防止及び冷媒能力向上などの要求を満足すべく、沸
点温度の異なる複数種の冷媒を混合させた非共沸冷媒が
開発されているが、この非共沸冷媒を使用する場合、従
来の装置では次のような問題があった。
【0008】すなわち、上記サブクール制御を行う装置
において非共沸冷媒を用いる場合、性能を確保すべく過
冷却度を適正な一定値に保つように制御すると、非共沸
冷媒のうちの高沸点成分が蒸発しにくくなるため、上記
アキュムレータ内には時間経過とともに高沸点成分が高
い割合で滞留し、圧縮機に吸入される気相冷媒中の低沸
点成分の割合が初期充填割合よりも増大する。そして一
般に低沸点成分は高沸点成分と比べて非体積が小さいた
め、圧縮機に吸入される気相冷媒中の低沸点成分の割合
が増加すると、圧縮機において所定圧力まで増大させる
に要する圧縮仕事が増大し、これがCOPを低下させ
る。従って、サブクール制御を実施してもそれほどCO
Pを向上させることができない。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑み、非共沸冷媒
を用いる場合において、サブクール制御を行うようにし
ながら、圧縮機の吸入されて循環する冷媒の成分割合が
初期充填割合に対して変動することを抑制することによ
り、有効にCOPを向上させ、運転性能を向上すること
ができるヒートポンプ装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器
とを備え、圧縮機から吐出された冷媒が上記凝縮器、膨
張弁、蒸発器を経て圧縮機に戻されるように冷媒回路が
構成されるとともに、上記冷媒として非共沸冷媒が用い
られたヒートポンプ装置であって、冷媒が蒸発器から圧
縮機に戻る経路中にアキュムレータが配置されるととも
に、負荷に応じて圧縮機の回転数を制御する一方、膨張
弁の開度調節により高圧側の膨張弁近傍の冷媒温度を飽
和液温度よりも低い温度とするサブクール制御を行う制
御手段が設けられ、かつ、上記アキュムレータの下部と
アキュムレータ下流の冷媒回路とを連通する液冷媒通路
が形成され、この液冷媒通路の途中に、この通路中の液
相冷媒を加熱して気化する加熱手段が設けられているも
のである。
【0011】この装置によると、上記サブクール制御が
行われることにより、COPが高められる。また、サブ
クール制御が行われている状態では、アキュムレータ内
に液相の余剰冷媒が滞留し、とくに非共沸冷媒のうちで
高沸点成分が高い割合で滞留するとともに、アキュムレ
ータから圧縮機側へ低沸点成分の割合が高い気相冷媒が
送られる、上記アキュムレータ内の高沸点成分を多く含
む液冷媒が上記液冷媒通路に導出され、この液冷媒通路
中で加熱手段により加熱されて気化し、これが上記アキ
ュムレータから圧縮機に送られる気相冷媒に混合される
ことにより、圧縮機に吸入され循環する冷媒の成分割合
が初期充填割合に近付けられる。このため、循環冷媒中
の低沸点成分が割合が増加することによるCOPの低下
を招くことがない。
【0012】このヒートポンプ装置において、上記加熱
手段は、例えば、凝縮器と膨張弁との間から循環液冷媒
を導いてこの循環液冷媒により上記液冷媒通路中の液冷
媒を加熱する熱交換器で構成される。
【0013】このようにすると、上記凝縮器と膨張弁と
の間から高温液冷媒が利用されて、上記液冷媒通路での
冷媒の加熱、気化が効果的に行われる。
【0014】また、上記加熱手段は、圧縮機を駆動する
エンジンの廃熱を熱源として上記液冷媒通路中の液冷媒
を加熱するように構成されていてもよい。
【0015】このようにすると、圧縮機を駆動するエン
ジンの廃熱が有効利用されて、上記液冷媒通路での冷媒
の加熱、気化が効果的に行われる。
【0016】なお、冷房及び暖房の両運転時に負荷に応
じて圧縮機の回転数が制御されるとは、負荷が大なる程
圧縮機の冷媒吐出量を増加させる制御を行なうことであ
り、回転数が一定でも吐出量を増減できるものでは、圧
縮機の冷媒吐出量が制御される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0018】図1は、本発明に係るヒートポンプ装置を
利用した空調装置の一実施形態を示す回路図である。こ
の図に示すように、空調装置1には、水冷式ガスエンジ
ン2(以下、エンジン2と略す)と、これによって駆動
される圧縮機20と、冷媒を循環させる冷媒回路30
と、上記エンジン2を冷却するための冷却水回路80と
が設けられている。冷媒としては、沸点温度が異なる複
数種の冷媒を混合した非共沸冷媒が用いられており、例
えば比較的低沸点の冷媒であるR32及びR125と比
較的高沸点の冷媒であるR134aを混合した冷媒が用
いられている。
【0019】上記エンジン2には吸気管3が接続され、
この吸気管3にエアクリーナ4及びミキサー5が接続さ
れている。このミキサー5には、図外の燃料ガス供給源
に接続された燃料供給管6が接続されており、この燃料
供給管6に流量制御弁7、ガバナ8及び電磁弁9が介設
されている。そして、上記ミキサー5では、パルスモー
タ5aによるスロットルの作動によりエンジンへの燃料
ガス及び空気の供給量を調節するようになっている。エ
ンジン2のオイルパンには、オイル供給管10を介して
オイルタンク11が接続されており、上記オイル管10
にはオイル供給量を調節するための電磁弁12が介設さ
れている。
【0020】また、上記エンジン2から排気管13が導
出され、この排気管13に排ガス熱交換器14、排気サ
イレンサ15及びミストセパレータ16が介設されてい
る。なお、17はエンジン2のオイルパン内のオイル温
度を調節するためのヒータ、18は排ガス熱交換器14
や排気サイレンサ15やミストセパレータ16からのド
レン水を中和処理するドレン処理装置である。
【0021】上記圧縮機20は、図示の例では2個の単
位圧縮機20a,20bを有するマルチ型圧縮機からな
り、上記各単位圧縮機20a,20bは電磁クラッチ2
1を介してエンジンの出力軸22に接続されている。2
3は圧縮機20内のオイル温度を調節するためのヒータ
である。
【0022】上記冷媒回路30は、圧縮機20から吐出
される冷媒を凝縮器、膨張弁、蒸発器を通して圧縮機2
0に戻すように循環させるための閉回路を構成してい
る。
【0023】当実施形態では、複数台の室内熱交換器6
8a〜68nと、これらにそれぞれ具備される膨張弁7
0a〜70nと、2台の室外熱交換器75a,75b等
が冷媒回路30に組み込まれ、かつ冷媒循環経路を切替
える手段としての四方弁41が設けられている。そし
て、暖房時には、冷媒が圧縮機20から室内熱交換器6
8a〜68n、膨張弁70a〜70n、室外熱交換器7
5a,75bをこの順に通って圧縮機20に戻されるこ
とにより、室内熱交換器68a〜68nが凝縮器、室外
熱交換器75a,75bが蒸発器となり、一方、冷房時
には、冷媒が圧縮機20から室外熱交換器75a,75
b、膨張弁70a〜70n、室内熱交換器68a〜68
nをこの順に通って圧縮機20に戻されることにより、
室内熱交換器が蒸発器68a〜68n、室外熱交換器7
5a,75bが凝縮器となるように構成されている。
【0024】従ってこの冷媒回路30では、暖房時は圧
縮機20の吐出部から室内熱交換器68a〜68nを経
て膨張弁70a〜70nに至るまでが高圧回路、膨張弁
70a〜70nを過ぎてから室外熱交換器75a,75
bを経て圧縮機20の吸入部に至るまでが低圧回路とな
り、一方、冷房時は圧縮機20の吐出部から室外熱交換
器75a,75bを経て膨張弁70a〜70nに至るま
でが高圧回路、膨張弁70a〜70nを過ぎてから室内
熱交換器68a〜68dを経て圧縮機20の吸入部に至
るまでが低圧回路となる。
【0025】また、この冷媒回路30には、冷媒が蒸発
器から圧縮機20に戻る経路中にアキュムレータが配置
されており、当実施形態では、四方弁41から圧縮機2
0の吸入部に至るまでの経路中に、メインアキュムレー
タ45及びサブアキュムレータ46が配設されている。
また、上記各アキュムレータ45,46の下部とアキュ
ムレータ下流のライン32cとを連通する液冷媒通路6
2が形成され、この液冷媒通路62の途中に、この通路
中の液相冷媒を加熱して気化する加熱手段が設けられて
いる。当実施形態では、上記加熱手段が、圧縮機20か
ら四方弁41へ送られる途中の高温高圧の気相冷媒を導
いてこの気相冷媒により上記液冷媒通路62中の液冷媒
を加熱する熱交換器64で構成される。
【0026】なお、上記気相冷媒の代りに凝縮器(冷房
時は室外熱交換器75a,75b)と膨張弁70a〜7
0nとの間の循環液冷媒を導いてこの循環液冷媒により
上記液冷媒通路62中の液冷媒を加熱するように構成し
てもよい。この場合は液相冷媒で加熱するので熱伝達効
率が向上する一方、凝縮器で放熱している分、加熱側の
温度が低下しており、全体として加熱効率は当実施形態
よりは低くなる。また、暖房時と冷房時とで導いてくる
循環液冷媒位置を変更する必要がある。
【0027】この冷媒回路30の構成を具体的に説明す
ると、上記圧縮機20と四方弁41との間には吐出側ラ
イン31及び吸入側ライン32が設けられており、上記
吐出側ライン31は、圧縮機20の吐出部から導出され
てオイルセパレータ42を介して四方弁41の第1ポー
ト41aに接続されている。上記オイルセパレータ42
から導出されたオイル戻りライン43は、毛細管43a
を介して吸入側ライン32おける下流側のライン32c
に接続されている。
【0028】一方、吸入側ライン32は、上記四方弁4
1の第3ポート41cから導出されてメインアキュムレ
ータ45に至るライン32aと、メインアキュムレータ
45から導出されてサブアキュムレータ46に至るライ
ン32bと、サブアキュムレータ46から導出されて下
流側分岐部分が逆止弁47を介して圧縮機20の吸入部
に至るライン32cとで構成されている。なお、上記吐
出側ライン31の下流寄りの部分は上記吸入側ライン3
2におけるライン32aに、ストレーナ48及び開閉弁
49を有するライン33を介して接続され、圧力が異常
に高いとき等に上記開閉弁49が開かれるようになって
いる。
【0029】上記メインアキュムレータ45には、熱交
換器51が設けられるとともに、このアキュムレータ4
5内に蓄えられる液相冷媒の組成比を検出する組成比検
出器101が設けられている。また、メインアキュムレ
ータ45の所定高レベル位置と所定低レベル位置とが、
ストレーナ53及び毛細管54を有する通路とストレー
ナ55及び毛細管56を有する通路とによってそれぞれ
ライン32bに接続されるるとともに、これらの通路に
対して温度センサ102,103が設けられ、メインア
キュムレータ45内の液面レベルの上昇に応じて液相冷
媒が上記通路に導出され、それに伴う温度変化が上記温
度センサ102,103で検出されることにより、温度
センサ102,103がメインアキュムレータ45内の
液面レベルを検出する機能を有するようになっている。
【0030】メインアキュムレータ45とサブアキュム
レータ46との間のライン32bには毛細管57が設け
られている。
【0031】上記サブアキュムレータ46には、その内
部にU字型管58が設けられている。このU字型管58
は、一方の端部が上方で開口し、底部がオリフィス58
aを通してサブアキュムレータ46内の底部に通じ、他
方の端部が下流側のライン32cに連なる。サブアキュ
ムレータ46内は、通常、オイルのみが底部に溜り、オ
イルはオリフィス58aからU字型管58内に吸引さ
れ、圧縮機20に戻される。65はヒーターであり、必
要に応じ、サブアキュムレータ46を加熱するのに使わ
れる。
【0032】さらに、U字型管58の開口位置よりわず
かに低い位置が、ストレーナ60及び毛細管61を有す
る通路によってライン32cに接続されるとともに、こ
の通路に対し、液面レベル検出機能を有する温度センサ
104が設けられている。液面レベルの検出は、サブア
キュムレータ46から圧縮機20へ液冷媒が流れるのを
防止するためであり、本来、液相冷媒が空であるサブア
キュムレータ46内において液相冷媒が滞留し、液面レ
ベルが上昇したとき、これを検知し、液相冷媒の滞留を
減少させる作動(例えばヒーター65を動作させる等)
のために行なわれる。
【0033】上記各アキュムレータ45,46の下部と
下流側のライン32cとの間には液冷媒通路62が形成
されている。この液冷媒通路62は、各アキュムレータ
45,46の下部から導出された通路62a,62bを
有し、これらの通路62a,62bが合流し、その合流
した通路の下流端部がライン32cに接続されている。
上記各通路62a,62bにはメインアキュムレータ4
5及びサブアキュムレータ46からの液冷媒流出量を調
節する制御弁63a,63bが設けられている。そし
て、合流部より下流の液冷媒通路62に、熱交換器64
が設けられている。
【0034】なお、圧縮機20には圧縮機温度センサ1
05が設けられ、上記吐出側ライン31には、圧縮機2
0から吐出された冷媒の圧力を検出する高圧側圧力セン
サ106が設けられ、一方、吸入側ライン32における
下流側のライン32cには、圧縮機20に吸入される冷
媒の圧力を検出する低圧側圧力センサ107及びこの冷
媒の温度を検出する吸込み冷媒温度センサ108が設け
られている。上記吐出側ライン31はオイルセパレータ
42を経た後、上記のように熱交換器64を経て四方弁
41の第1ポート41aに接続されている。
【0035】また、上記四方弁41の第2ポート41b
からはライン34が導出されており、このライン34が
開閉弁65及びジョイント66を介して各室内熱交換器
68a〜68nに至っている。このライン34には循環
冷媒の組成比を検出する組成比検出器109が設けられ
ている。上記開閉弁65は、保守点検時に閉とされる以
外、常時開とされる。
【0036】各室内熱交換器68a〜68nは同図に示
すように互いに並列に配置されており、各々片方側(同
図では下側)の入出力部分が上記ライン34に接続され
るとともに、他方側(同図では上側)の入出力部分が各
々膨張弁70a〜70nを介してライン35に接続され
ている。なお、110a〜110nは暖房時に膨張弁上
流側部分の冷媒温度を検出する膨張弁上流側温度セン
サ、111a〜111nは室内温度センサである。
【0037】ライン35は、ジョイント71、開閉弁7
2、ドライヤ73、フィルター74等を経て室外熱交換
器75aに接続されている。室外熱交換器75aからは
ライン36が導出され、このライン36が上記四方弁4
1の第4ポート41dに接続されている。また、上記ラ
イン35から分岐したライン37が室外熱交換器75b
に接続されるとともに、室外熱交換器75bから導出さ
れたライン38が上記ライン36に接続されている。ラ
イン37,38には開閉弁76,77が設けられてい
る。なお、液ガス熱交換器44と室外熱交換器75a,
75bとの間のライン35は、制御弁78及びストレー
ナ79を有する迂回ライン39を介して上記吸入側ライ
ン32における上流側のライン32aに接続されてい
る。上記制御弁78は通常運転時閉とされる。
【0038】また、上記冷却水回路80は、ポンプ82
の吐出側から冷却水ライン81aが導出され、この冷却
水ライン81aが上記排ガス熱交換器14を経てエンジ
ン2のウォータジャケット83の冷却水導入口に接続さ
れるとともに、上記のウォータジャケット83の冷却水
導出口から冷却水ライン81bが導出され、これがリニ
ア三方弁84に接続されている。
【0039】上記リニア三方弁84からは冷却水ライン
81c,81eがそれぞれ導出されている。上記冷却水
ライン81cはラジエータ85に接続されており、ラジ
エータ85から導出された冷却水ライン81dは上記ポ
ンプ82の吸入側に接続されている。一方、上記冷却水
ライン81eは、メインアキュムレータ45に設けられ
た熱交換器51に至り、この熱交換器51を経て上記冷
却水ライン81dに接続されている。
【0040】上記リニア三方弁84は、上記冷却水ライ
ン81c及び81eへの冷却水の流量を調節するように
なっている。具体的には、図3に示すようにこの三方弁
84の作動位置に応じ、この三方弁84に導かれる冷却
水を冷却水ライン81cに100%流す状態から冷却水
ライン81eへ100%流す状態にまでわたり、両冷却
水ライン81c,81eの冷却水量の割合をリニアに変
えることができるようになっている。そして、冷却水回
路80において、排ガス熱交換器14等から熱を受け取
った冷却水が上記リニア三方弁84に導かれ、さらにこ
のリニア三方弁84の作動位置に応じた量だけ冷却水ラ
イン81eを介して上記熱交換器51に導かれることに
より、この熱交換器51でメインアキュムレータ45内
の冷媒に熱が供給され、その供給熱量が上記リニア三方
弁84によって調節されるようになっている。
【0041】なお、81gは冷却水ライン81dに接続
された冷却水補給ライン、86は冷却水補給ライン81
gに接続された水タンクである。
【0042】次に、上記空調装置1の制御系について図
2のブロック図を用いて説明する。なお、この図では主
に冷媒回路30に関する制御系の構成を示している。
【0043】同図に示すように、空調装置の制御系は、
前記室内熱交換器68a〜68n及び膨張弁70a〜7
0n等が設けられている室内機90a〜90nを個々に
制御する室内機制御装置91a〜91nと、前記圧縮機
20、室外熱交換器75a,75b、四方弁41、アキ
ュムレータ45,46等が設けられている室外機ユニッ
トを制御する室外機制御装置92とを備え、各室内機制
御装置91a〜91nと室外機制御装置92とが互いに
関連して制御を行なうことができるように電気的に接続
されている。
【0044】上記室内機90a〜90nには、それぞれ
送風用のファン93a〜93nと、膨張弁70a〜70
nと、膨張弁上流側冷媒温度センサ110a〜110n
と、オンオフスイッチや温度設定キーを備えた操作部9
4a〜94nと、各室内温度を検出する室内温度センサ
ー110a〜110n等が設けられている。そして、例
えば室内機90aにおいて操作部94aを介して希望温
度が入力されると、室内機制御装置91aにより、室内
温度センサー110aで室内温度が求められるととも
に、この温度と上記希望温度との差が求められ、この温
度差を減少させるべく上記ファン93aの出力が制御さ
れるようになっている。
【0045】一方、上記室外機制御装置92には、エン
ジン2、四方弁41、リニア三方弁84、開閉弁49,
65,72,76,77、制御弁63a,63b、室外
機側ファン95等の制御対象要素が接続されるととも
に、吸込み冷媒温度センサー108、圧縮機温度センサ
105、アキュムレータ液面レベル検出機能を有する温
度センサ102,103、高圧側圧力センサ106、低
圧側圧力センサ107、外気温センサ112、組成比検
出器101,109等の制御入力要素が接続され、さら
に、制御のための各種データ及びプログラム等を記憶す
る記憶装置96が接続されている。
【0046】上記室外機制御装置92は、各室内機90
a〜90nの冷暖切換えに応じて前述のように冷媒回路
30での冷媒の循環方向を切換えるべく四方弁41を切
替制御する。さらに室外機制御装置92は、冷房時及び
暖房時にそれぞれ、例えば室内機運転台数やその他の運
転状態によって変化する負荷を調べ、その負荷に応じて
エンジン2の駆動を制御することにより圧縮機20の回
転数を調節し、負荷が低くなるほど圧縮機20の回転数
を低下させるように制御する。
【0047】また、上記各制御装置91a〜91n,9
2は、後に詳述する如く暖房時及び冷房時にサブクール
制御を実行するように、上記膨張弁70a〜70n等を
制御する。また、このような制御とともに、上記制御弁
63a,63bを制御することによりアキュムレータ4
5,46から液冷媒通路62への液流出量を調節し、ま
た上記三方弁84を制御することによりメインアキュム
レータ37に設けられた熱交換器51の熱交換量を調節
するようになっている。
【0048】以上のような当実施形態の空調装置の作用
を、次に説明する。
【0049】空調装置が冷房運転される場合には、上記
四方弁41が第1ポート41aと第4ポート42dとを
連通するとともに第2ポート41bと第3ポート41c
とを連通する状態とされる。この状態では、図1中に破
線矢印で示すように、圧縮機20から吐出された冷媒が
熱交換器64、四方弁41、室外熱交換器75a,75
b、膨張弁70a〜70n、室内熱交換器68a〜68
n、四方弁41、メインアキュムレータ45、サブアキ
ュムレータ46をこの順に通って圧縮機20に循環され
る。そして、室外熱交換器75a,75bが凝縮器とし
て働いてここで放熱が行なわれる一方、室内熱交換器6
8a〜68nが蒸発器として働いてここで吸熱が行なわ
れることにより室内が冷房される。
【0050】一方、空調装置が暖房運転される場合に
は、上記四方弁41が第1ポート41aと第2ポート4
1bとを連通するとともに第3ポート41cと第4ポー
ト41dとを連通する状態とされる。この状態では、図
1中に実線矢印で示すように、圧縮機20から吐出され
た冷媒が熱交換器64、四方弁41、室内熱交換器68
a〜68n、膨張弁70a〜70n、室外熱交換器75
a,75b、四方弁41、メインアキュムレータ45、
サブアキュムレータ46をこの順に通って圧縮機20に
循環される。そして、室内熱交換器68a〜68nが凝
縮器として働いてここで放熱が行なわれることにより室
内が暖房され、また室外熱交換器75a,75bが蒸発
器として働いてここで吸熱が行なわれる。
【0051】このような冷房時や暖房時の運転中に、冷
媒循環路の各部には次のように冷媒が存在する。
【0052】すなわち、圧縮機20と凝縮器(冷房時に
おける室外熱交換器75a,75bまたは暖房時におけ
る室内熱交換器68a〜68n)との間の管路には気相
冷媒が、また凝縮器の内部管路には気相、液相の両方の
冷媒が存在する。凝縮器と膨張弁70a〜70nとの間
の管路には液相冷媒が、また膨張弁70a〜70nと蒸
発器(冷房時における室内熱交換器68a〜68nまた
は暖房時における室外熱交換器75a,75b)との間
の管路には気液2相の冷媒が存在する。蒸発器の内部管
路には気相、液相の両方の冷媒が存在する。また、上記
各アキュムレータ45,46には、下部に液相冷媒、上
部に気相冷媒が存在する。これら各部の冷媒の総量が充
填冷媒量である。
【0053】ただし、サブアキュムレータ46内の液相
冷媒は通常運転時に0もしくはごく僅かとすべく、メイ
ンアキュムレータ45からの液相冷媒のオーバーフロー
がないように制御される。
【0054】そして、冷暖房の切替えや負荷の変化(室
内温度、外部温度、部屋数等の変化)があると、凝縮器
の能力が変化することによりその内部管路中に存在する
気相冷媒と液相冷媒の割合が変化し、同様に、蒸発器の
能力が変化することによりその内部管路中に存在する気
相冷媒と液相冷媒の割合が変化する。
【0055】具体的に説明すると、凝縮器においては、
例えば周囲温度が高くなったり、ファン回転数が小さく
なったりすると、凝縮作用が低下して気相の割合が増え
る。また、周囲温度やファン回転数が一定のままで圧縮
機回転数が高くなると、冷媒循環量が増加し、それに伴
い凝縮器において気相の割合が増える。また、周囲温
度、ファン回転数及び圧縮機回転数が一定のままで膨張
弁の開度が大きくなると、管路抵抗が減少して循環量が
僅かに増加し、それに伴い凝縮器において気相の割合が
僅かに増える。
【0056】一方、蒸発器においては、例えば周囲温度
が高くなったり、ファン回転数が大きくなったりする
と、蒸発作用が高められて気相の割合が増える。また、
周囲温度やファン回転数が一定のままで圧縮機回転数が
低下すると、冷媒循環量が減少し、それに伴い蒸発器に
おいて気相の割合が増える。また、周囲温度、ファン回
転数及び圧縮機回転数が一定のままで膨張弁開度が小さ
くなると、管路抵抗が増大して循環量が僅かに減少し、
それに伴い蒸発器において気相の割合が僅かに増える。
【0057】このように凝縮器、蒸発器で気液の割合が
変化すると、冷媒回路30の各管路と凝縮器及び蒸発器
に存在する冷媒の量が変化し、充填冷媒量は変化しない
ので、その変化は主にアキュムレータ45内の気液の冷
媒の割合が変化することで吸収される。
【0058】つまり、凝縮器の能力が低下したとき、例
えば冷房時に外部温度が高くなった場合や室外機ファン
の回転数が低下した場合、あるいは暖房時に室内温度が
高くなった場合や室内機ファンの回転数が低下した場合
は、凝縮器において気相の割合が増え、その分だけアキ
ュムレータ内の液相冷媒量が増加する。また、蒸発器の
能力が上昇したとき、例えば暖房時に外部温度が高くな
った場合や室外機ファンの回転数が上昇した場合、ある
いは冷房時に室内温度が高くなった場合や室内機ファン
の回転数が上昇した場合は、蒸発器において気相の割合
が増え、その分だけアキュムレータ内の液相冷媒量が増
加する。
【0059】圧縮機回転数の変化は、凝縮器、蒸発器の
各々における液相冷媒量の増減への影響は少ないが、気
相の圧力変化に伴い特に高圧側の比体積の変化が大き
く、その分、圧縮機回転数の増減に伴い、アキュムレー
タ45内の液冷媒量が圧縮機回転数に反比例して減増す
る。
【0060】圧縮機20の性能を一定としたまま膨張弁
開度を増減する場合、例えば膨張弁開度を大きくする場
合には、凝縮器にて液相の占める体積割合は減少する一
方、蒸発器にて液相の占める体積割合は増加して相殺さ
れ、また、気相冷媒の圧力の変化は小さく比体積が小さ
いこともあり、全体としてアキュムレータ45内の液相
冷媒量の変化は殆どない。これは、膨張弁開度を小さく
する場合も同じである。
【0061】なお、複数並列に配列される室内機のうち
一部の室内機の膨張弁を暖房時に閉にすると、その閉と
された室内機の室内熱交換器の内部管路に液相冷媒が滞
留する場合があり、この場合はアキュムレータ内の液相
冷媒量が減少する。一方、複数並列に配列される室内機
のうち一部の室内機の膨張弁を冷房時に閉にすると、閉
とされる前に室内機の室内熱交換器の内部管路に存在し
ていた液相冷媒が全て気相に変化することにより、全室
内機に存在する液相冷媒量が減少し、この場合はアキュ
ムレータ内の液相冷媒量が増加する。
【0062】ところで、当実施形態の装置においては、
暖房運転時や冷房運転時に、負荷等に応じて圧縮機回転
数が制御されるとともに、膨張弁開度の制御によってサ
ブクール制御が行われる。
【0063】ここでサブクール制御とは、高圧側の膨張
弁近傍の冷媒温度を飽和液温度以下となるように冷却す
る制御である。具体的には、膨張弁上流側冷媒温度を検
出し、この温度を飽和液温度以下の所定値にまで低下さ
せるように膨張弁開度を拡げる方向に制御する。
【0064】あるいは、上記高圧側圧力センサ106で
検出される高圧側圧力と組成比検出器109で検出され
る循環冷媒組成比とから飽和液温度を算出し、この飽和
液温度から膨張弁上流側冷媒温度を差し引いた値が所定
の正の値となるか、飽和液温度を上記冷媒温度で割った
値が1より大きい所定値となるように、膨張弁開度を拡
げる方向に制御してもよい。
【0065】また、この制御が行なわれるとメインアキ
ュムレータ45に液相冷媒が溜ることとなるので、メイ
ンアキュムレータ45内の液相冷媒の液面レベルを検出
し、この液面レベルが所定値(低位レベル)より低いと
きに所定値以上となるまで膨張弁開度を拡げる方向に制
御してもよい。
【0066】このサブクール制御によると、冷凍サイク
ルのP−h線図が図4のようになる。すなわち、気相冷
媒が圧縮機20で圧縮されて圧力P及びエンタルピhが
上昇(a1→b1)した後、室内熱交換器68a〜68
nで凝縮、放熱されてエンタルピhが低下するに伴い冷
媒が気相から液相へと変化し(b1→c1)、この際に
飽和液線を大きく下回るように冷媒が過冷却され、サブ
クール制御が行なわれる。次いで液相冷媒が膨張弁70
a〜70nで膨張されて低圧となり(c1→d1)、さ
らに室外熱交換器75a,75bでの蒸発によりエンタ
ルピhが上昇する(d2→a2)。なお、SCは過冷却
によるエンタルピ変化分である。
【0067】このサブクール制御より、COP(成績係
数)が高められ、空調装置の性能が高められる。
【0068】すなわち、上記COPは、冷凍サイクルの
能率を表すものであって、圧縮機20での圧縮によるエ
ンタルピ上昇量をA、蒸発器での蒸発によるエンタルピ
上昇量をBとすると(図4参照)、冷房時と暖房時とに
おいてそれぞれ次のようになる。
【0069】 (冷房時) COP=B/A … (暖房時) COP=(A+B)/A … そして、サブクール制御が行われると、過冷却によるエ
ンタルピ変化分SCだけ上記,式中のBの値が大き
くなるため、COPが向上されることとなる。
【0070】ただし、非共沸冷媒が用いられている空調
装置において単に上記サブクール制御が行われるだけで
は、上記アキュムレータ45,46内に液相冷媒が滞留
し、とくに非共沸冷媒のうちで液化し易い高沸点成分
(例えばR134a)が時間経過とともに高い割合で滞
留することにより、圧縮機20に吸入される気相冷媒中
の低沸点成分(例えばR32、R125)の割合が初期
充填割合よりも増大し、これがCOPの低下を招き、サ
ブクール制御によるCOPの上昇を相殺するという傾向
が生じる。
【0071】図5によってこれを説明する。同図は横軸
に非共沸冷媒中の低沸点成分の組成比、縦軸に温度をと
って、一定圧力下での飽和蒸気線及び飽和液線を示して
おり、同図中に示すように、サブクール制御によってア
キュムレータ内に導かれる冷媒温度が比較的低くなった
場合、アキュムレータ内に滞留する液相の非共沸冷媒中
の低沸点成分の組成比が低い値X1になる(高沸点成分
の割合が多くなる)一方、アキュムレータから圧縮機2
0に送られる気相の非共沸冷媒の低沸点成分の組成比が
高い値X2になる(低沸点成分の割合が多くなる)とい
う傾向がある。。
【0072】しかし、当実施形態の装置では、上記各ア
キュムレータ45,46の下部とアキュムレータ下流の
ライン32cとを連通する液冷媒通路62の途中に熱交
換器64が設けられ、さらにメインアキュムレータ45
内にも熱交換器51が設けられていて、これらにより液
相冷媒が加熱されるようになっているため、上記傾向が
是正される。
【0073】すなわち、液冷媒通路62の途中に設けら
れた熱交換器64には、高温高圧の循環気相冷媒が導か
れているため、冷房時及び暖房時とも、この循環気相冷
媒により、アキュムレータ45,46から液冷媒通路6
2に導出された高沸点成分を多く含む液冷媒が加熱さ
れ、高沸点成分が気化される。そして、この気化された
高沸点成分が下流側のライン32cに送られ、アキュム
レータからの低沸点成分が多い気相冷媒と混合されるた
め、圧縮機20に吸入される冷媒の成分割合が初期充填
割合と同程度に保たれる。
【0074】さらに、メインアキュムレータ45に設け
られた熱交換器51にはエンジンの廃熱が冷却水を媒体
として供給されて、メインアキュムレータ45内の冷媒
が加熱され、これによっても高沸点成分が気化が促進さ
れる。このため、上記液冷媒通路62の熱交換器64に
よってこの通路の液冷媒を加熱するとともに必要に応じ
て補助的にメインアキュムレータ45の熱交換器51も
用いるようにすればよい。
【0075】このようにして圧縮機20に吸入される冷
媒の成分割合が適正に保たれることにより、循環冷媒の
組成比の変動(低沸点成分の増大)によるCOPの低下
が避けられ、サブクール制御によるCOPの向上が有効
に達成されることとなる。
【0076】図6は液冷媒通路62に設けられる加熱手
段の別の実施形態を示している。この実施形態では、ア
キュムレータ45,46と下流側のライン32cとを連
通する液冷媒通路62に設けられた加熱手段が、エンジ
ンの廃熱を利用した熱交換器120で構成されている。
【0077】具体的に説明すると、冷却水回路80に
は、メインアキュムレータ45の熱交換器51に対する
冷却水流量を調節するリニア三方弁84に加え、その下
流(または上流)にもリニア三方弁121が設けられ、
この三方弁121から、ラジエータ側への冷却水ライン
81cと、冷却水ライン122とがそれぞれ導出されて
いる。上記冷却水ライン122は、液冷媒通路62に設
けられた熱交換器120に至り、この熱交換器120を
経て上記冷却水ライン81dに接続されている。
【0078】上記リニア三方弁121は、リニア三方弁
84と同様に、冷却水ライン122の冷却水量と冷却水
ライン81cの冷却水量の割合をリニアに調節すること
が出きるようになっている。なお、メインアキュムレー
タ45には、冷却水が導かれる熱交換器51に加え、凝
縮器と膨張弁との間から循環冷媒が導かれる熱交換器1
23が設けられている。
【0079】この実施形態による場合も、冷房運転時や
暖房運転時に、負荷等に応じて圧縮機回転数が制御され
るとともに、膨張弁開度の制御によってサブクール制御
が行われる。また、このサブクール制御が行われている
ときに、エンジンの廃熱が冷却水を媒体として上記熱交
換器120に供給されることにより、液冷媒通路62中
の液冷媒が加熱されて気化する。こうして、先の実施形
態とほぼ同様の作用が得られる。
【0080】とくに当実施形態による場合、エンジンの
廃熱を有効に利用することができるとともに、冷房運転
時及び暖房運転時とも上記熱交換器120で液冷媒の加
熱、気化を行うことができ、かつ、リニア三方弁121
を制御することにより上記熱交換器120による液冷媒
の加熱をコントロールし、圧縮機20へ吸入される冷媒
の成分割合を適正値に維持することができる。
【0081】なお、メインアキュムレータ45設けられ
ている熱交換器51,123は補助的に液冷媒の気化を
促進するものであるが、これらは省略しても差し支えな
い。
【0082】上記各実施形態では、アキュムレータとし
てメイン,サブの各アキュムレータ45,46が設けら
れているが、図7あるいは図8に示すように、アキュム
レータは1つであってもよい。
【0083】すなわち、図7に示す実施形態では、冷媒
回路30において、上記圧縮機20と四方弁41との間
に吐出側ライン31及び吸入側ライン32が設けられ、
上記吐出側ライン31が圧縮機20の吐出部から導出さ
れオイルセパレータ42を介して四方弁41の第1ポー
ト41aに接続される一方、吸入側ライン32が、上記
四方弁41の第3ポート41cから導出され、サイレン
サ130及びアキュムレータ131を介して圧縮機20
の吸入部に至っている。上記アキュムレータ131には
組成比検出器132及び液面レベルセンサ133が設け
られている。
【0084】上記アキュムレータ131の下部と下流側
のライン32cとの間には液冷媒通路134が形成さ
れ、この液冷媒通路134に、制御弁135と、高圧側
の気相冷媒を導いて液冷媒通路134中の液冷媒を加熱
する熱交換器136が設けられている。
【0085】また、上記四方弁41の第2ポート41b
からが導出されたライン34がジョイント66等を介し
て各室内熱交換器68a〜68nに至っており、各室内
熱交換器68a〜68nが膨張弁70a〜70nを介し
てライン35に接続されている。このライン35は、ジ
ョイント71、ストレーナ73、ドライヤ74等を介し
て上記熱交換器136に至り、この熱交換器136を経
たライン35及びこれから分岐したライン37が室外熱
交換器75a,75bに接続されている。室外熱交換器
75a,75bからはライン36,38が導出され、こ
れらのライン36,38が合流し、二重管熱交換器13
7を介して上記四方弁41の第4ポート41dに接続さ
れている。上記二重管熱交換器137には冷却水回路8
0からサーモスタット138を介して冷却水が導かれ、
冷媒を加熱し得るようになっている。
【0086】なお、図1に示すものと同等の部分は同一
符号を付して説明を省略する。
【0087】また、図8に示す実施形態では、四方弁4
1の第3ポート41cから導出された吸入側ライン32
が、液ガス熱交換器140、サイレンサ130及びアキ
ュムレータ131を介して圧縮機20の吸入部に至って
いる。上記アキュムレータ131の下部と下流側のライ
ン32cとの間の液冷媒通路134には、制御弁135
と、エンジンの廃熱を利用した熱交換器141が設けら
れている。
【0088】冷却水回路80の冷却水ライン81b,8
1c間にはリニア三方弁142が設けられ、このリニア
三方弁142から導出された冷却水ライン143が上記
熱交換器141に至り、この熱交換器141を経て冷却
水ライン80dに接続されている。こうして熱交換器1
41には、エンジンの廃熱が冷却水を媒体として導か
れ、かつ、リニア三方弁142によって供給熱量が調節
されるようになっている。また、上記液ガス熱交換器1
40には、室外熱交換器と膨張弁との間のラインの循環
液冷媒が導かれるようになっている。
【0089】なお、図7に示すものと同等の部分は同一
符号を付して説明を省略する。
【0090】上記の図7に示す実施形態や図8に示す実
施形態でも、冷房運転時や暖房運転時に、負荷等に応じ
て圧縮機回転数が制御されるとともに、膨張弁開度の制
御によってサブクール制御が行われる。また、このサブ
クール制御が行われているときに、上記熱交換器136
または141により、液冷媒通路134中の液冷媒が加
熱されて気化する。こうして、先の実施形態とほぼ同様
の作用が得られる。
【0091】本発明の装置における各部の構造及び制御
は、上記各実施形態以外にも種々変更可能である。
【0092】例えば、サブクール制御は冷房時と暖房時
とのうちの一方、例えば暖房時にのみ行い、冷房時には
所謂スーパーヒート制御を行うようにしてもよい。
【0093】ここでスーパーヒート制御とは、圧縮機吸
込み部の冷媒温度を飽和蒸気温度以上に加熱する制御で
ある。具体的には、上記吸込み冷媒温度あるいは圧縮機
温度に応じ、この温度を所定高温度にまで上昇させるよ
うに膨張弁開度を絞る方向に制御する。
【0094】あるいは、低圧側圧力センサで検出される
低圧側圧力と組成比検出器で検出される循環冷媒組成比
とから飽和ガス温度を算出し、圧縮機への吸込み冷媒温
度から飽和ガス温度を差し引いた値が所定の正の値とな
るか、上記吸込み冷媒温度を飽和ガス温度で割った値が
1より大きい所定値となるように、膨張弁開度を絞る方
向に制御してもよい。圧縮機への吸込み冷媒温度とは、
低圧回路中の蒸発器から圧縮機の圧縮室までの間の冷媒
温度であればよい。
【0095】また、この制御が行なわれるとアキュムレ
ータに溜る液相冷媒が減少することとなるので、アキュ
ムレータ内の液相冷媒の液面レベルを検出し、この液面
レベルが所定値より高いときに所定値以下となるまで膨
張弁開度を絞る方向に制御してもよい。
【0096】このスーパーヒート制御によると、冷凍サ
イクルのP−h線図が図9のようになる。すなわち、気
相冷媒が圧縮機20で圧縮されて圧力P及びエンタルピ
hが上昇(a2→b2)した後、室外熱交換器75a,
75bで凝縮されてエンタルピhが低下するに伴い冷媒
が気相から気液混合ないし液相へと変化し(b2→c
2)、次いで液相冷媒が膨張弁70a〜70nで膨張さ
れて低圧となり(c2→d2)、さらに室内熱交換器6
8a〜68nでの蒸発、吸熱によりエンタルピhが上昇
するが(d2→a2)、この際に飽和蒸気線を大きく上
回るように過剰に冷媒が加熱され、スーパーヒート制御
が行なわれる。なお、SHは過剰加熱によるエンタルピ
変化分である。
【0097】このスーパーヒート制御によっても、過剰
加熱によるエンタルピ変化分SHだけ上記式中のBの
値が大きくなるため、COPが向上される。
【0098】しかも、この制御によってアキュムレータ
中での余剰冷媒が減少する(定常運転時に零となる)こ
とから、アキュムレータに高沸点成分が滞留することが
なく、従って圧縮機に吸入されて循環する冷媒中の低沸
点成分の割合が増大してCOPの低下を招くといった事
態が生じることはない。
【0099】ただし、仮にこのスーパーヒート制御を暖
房時に行うと、外気温度が低いときにはスーパーヒート
制御を有効に達成することが困難になって暖房能力が低
下し易くなるため、暖房時はサブクール制御を行うこと
が好ましい。
【0100】また、上記実施例では室内熱交換器を複数
台設けるとともに、室外熱交換器を2台設けているが、
室内熱交換器及び室外熱交換器はそれぞれ1台ずつであ
ってもよい。
【0101】また、本発明は空調装置の他に冷凍装置等
にも適用することができる。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明は、非共沸冷媒を使
用するヒートポンプ装置において、冷媒が蒸発器から圧
縮機に戻る経路中にアキュムレータが配置されるととも
に、負荷に応じて圧縮機の回転数が制御される一方、膨
張弁の開度調節により高圧側の膨張弁近傍の冷媒温度を
飽和液温度よりも低い温度とするサブクール制御が行わ
れるようにしているため、COPを高め、装置の性能を
向上することができる。しかも、上記アキュムレータの
下部とアキュムレータ下流の冷媒回路とを連通する液冷
媒通路が形成され、この液冷媒通路の途中に、この通路
中の液相冷媒を加熱して気化する加熱手段を設けること
により、非共沸冷媒のうちの高沸点成分を多く含む液相
の余剰冷媒をアキュムレータから導出して加熱、気化
し、これをアキュムレータから圧縮機に送られる気相冷
媒に混合するようにしているため、圧縮機に吸入され循
環する冷媒の成分割合を初期充填割合と同程度に維持
し、循環冷媒中の低沸点成分の増加に起因したCOPの
低下を避け、サブクール制御によるCOPの向上を達成
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による空調装置の構造を示
す回路図である。
【図2】上記空調装置の制御系統を示す図である。
【図3】上記空調装置の冷却水回路に組み込まれた三方
弁の作動特性を示す図である。
【図4】サブクール制御時の冷凍サイクルのP−h線図
である。
【図5】非共沸冷媒の組成比と温度との関係を示す図で
ある。
【図6】液冷媒通路に設けられる加熱手段の別の実施形
態を示す要部の回路図である。
【図7】冷媒回路の別の実施形態を示す回路図である。
【図8】さらに別の実施形態を示す要部の回路図であ
る。
【図9】スーパーヒート制御時の冷凍サイクルのP−h
線図である。
【符号の説明】
1 冷媒回路 20 圧縮機 30 冷媒回路 41 四方弁 45,46,131 アキュムレータ 62,134 液冷媒通路 64,120,136,141 熱交換器 68a〜68n 室内熱交換器 70a〜70n 膨張弁 75a,75b 室外熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25B 27/00 F25B 27/00 A 29/00 361 29/00 361A (72)発明者 河島 信行 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器
    とを備え、圧縮機から吐出された冷媒が上記凝縮器、膨
    張弁、蒸発器を経て圧縮機に戻されるように冷媒回路が
    構成されるとともに、上記冷媒として非共沸冷媒が用い
    られたヒートポンプ装置であって、冷媒が蒸発器から圧
    縮機に戻る経路中にアキュムレータが配置されるととも
    に、負荷に応じて圧縮機の回転数を制御する一方、膨張
    弁の開度調節により高圧側の膨張弁近傍の冷媒温度を飽
    和液温度よりも低い温度とするサブクール制御を行う制
    御手段が設けられ、かつ、上記アキュムレータの下部と
    アキュムレータ下流の冷媒回路とを連通する液冷媒通路
    が形成され、この液冷媒通路の途中に、この通路中の液
    相冷媒を加熱して気化する加熱手段が設けられているこ
    とを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒートポンプ装置におい
    て、上記加熱手段が、凝縮器と膨張弁との間の循環液冷
    媒を導いてこの循環液冷媒により上記液冷媒通路中の液
    冷媒を加熱する熱交換器で構成されていることを特徴と
    するヒートポンプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のヒートポンプ装置におい
    て、上記圧縮機がエンジンにより駆動されるとともに、
    上記加熱手段が、エンジンの廃熱を熱源として上記液冷
    媒通路中の液冷媒を加熱するように構成されていること
    を特徴とするヒートポンプ装置。
JP7297097A 1995-11-15 1995-11-15 ヒートポンプ装置 Pending JPH09138018A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007127327A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Yanmar Co Ltd エンジン駆動式ヒートポンプの高圧上昇回避手段
JP2010002074A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Mitsubishi Electric Corp 混合冷媒とそれを用いた冷凍サイクル装置

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JP2007127327A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Yanmar Co Ltd エンジン駆動式ヒートポンプの高圧上昇回避手段
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