JPH09143293A - 印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルムおよびその製法 - Google Patents
印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルムおよびその製法Info
- Publication number
- JPH09143293A JPH09143293A JP30926895A JP30926895A JPH09143293A JP H09143293 A JPH09143293 A JP H09143293A JP 30926895 A JP30926895 A JP 30926895A JP 30926895 A JP30926895 A JP 30926895A JP H09143293 A JPH09143293 A JP H09143293A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- resin film
- polyester
- polyamide resin
- polyamide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Polyamides (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
ド系樹脂フィルムとその製法を提供すること。 【解決手段】 片面側の表面張力が40dyne/cm
以上であるポリアミド系樹脂フィルムにおいて、該片面
側表面およびその反対面側表面の湿度50%における静
摩擦係数がいずれも1.0以下であり、且つ湿度50%
における静摩擦係数(A)と湿度65%における静摩擦
係数(B)の比(B)/(A)が2.0以下である印刷
適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルム、および
その製法を開示する。
Description
つ易滑性の良好なポリアミド系樹脂フィルムに関するも
のである。
屈曲性等を含めた機械的特性、光学特性、熱的特性、ガ
スバリアー性等に優れているため、包装用途を始めとし
て様々の用途に広く活用されている。ところがポリアミ
ド系樹脂フィルムは、ポリアミド系樹脂自体の特性に由
来する難点として吸湿性が高く、高湿度環境下で使用す
ると吸湿して滑り性が低下し、加工時の取扱い作業性を
著しく害するという欠点がある。
つれて全面印刷および多色印刷が広く普及してきてお
り、こうした状況に適合させるには高度の印刷適性が要
求される。そこでこうした要求に適合させる為、ポリア
ミド系樹脂フィルムの表面にコロナ放電などの表面活性
化処理を施して印刷適性を高める方法が採用されてい
る。
と、該処理面の滑り性が更に悪化する。そこでこうした
難点を克服するための手段として、フィルム同士もしく
はフィルムと接触する材料との摩擦面の摩擦係数を低下
させる方法が採用され、具体的には、ポリアミド系樹脂
フィルム内にポリアミドに対して不活性の無機質もしく
は有機質の微粒子を含有させ、あるいはポリアミドに対
して非相溶の熱可塑性樹脂を含有させ、フィルム表面の
摩擦係数を小さくする方法が採用されている。
の易滑性は改善されるものの印刷適性を高めることはで
きず、印刷適性と易滑性の両要求特性を満たすポリアミ
ド系樹脂フィルムを得ることはできない。
情に着目してなされたものであって、その目的は、印刷
適性と易滑性を同時に満足せしめ得る様なポリアミド系
樹脂フィルムおよびその製法を提供しようとするもので
ある。
のできた本発明に係る印刷適性に優れた易滑性ポリアミ
ド系樹脂フィルムとは、片面側の表面張力が40dyn
e/cm以上であるポリアミド系樹脂フィルムにおい
て、該片面側表面およびその反対面側表面の湿度50%
における静摩擦係数がいずれも1.0以下であり、且つ
湿度50%における静摩擦係数(A)と湿度65%にお
ける静摩擦係数(B)の比(B)/(A)が2.0以下
であるところにその特徴を有している。
体例としては、該フィルムの前記反対面側に、ポリエス
テルとアクリル系ポリマーからなるグラフト共重合体を
主成分とする易滑性層を形成して滑性を高めたもの、あ
るいは、該フィルムの両面側に、ポリエステルとアクリ
ル系ポリマーからなるグラフト共重合体を主成分とする
易滑性層が形成されると共に、その片面側のみを表面活
性化処理によって40dyne/cm以上の表面張力に
高められたものが挙げられる。
敬樹脂フィルムは、ポリアミド系樹脂よりなる基材フィ
ルムの片面側表面に表面活性化処理を施して表面張力を
40dyne/cm以上に高め、他方その反対面側には
ポリエステルとアクリル系ポリマーからなるグラフト共
重合体を主成分とする易滑性層を形成する方法、およ
び、ポリアミド系樹脂よりなる基材フィルムの両面に、
ポリエステルとアクリル系ポリマーからなるグラフト共
重合体を主成分とする易滑性層を形成した後、その片面
側に表面活性化処理を施して表面張力を40dyne/
cm以上に高める方法、によって製造することができ
る。
ド系樹脂フィルムの片面側が40dyne/cm以上の
表面張力を有し、優れた印刷適性を備えたものであり、
しかも易滑性改善のための要件として、上記片面側表面
とその反対面側表面との特定湿度雰囲気下における静摩
擦係数を特定したものであり、それにより印刷適性と易
滑性を同時に満足するポリアミド系樹脂フィルムを得る
ことに成功したものである。
ルムについて、その構成を詳細に説明する。まず本発明
で基材フィルムを構成するポリアミド系樹脂は、ポリア
ミドを主たる構成成分とするものであり、ポリアミドと
しては、例えば3員環以上のラクタム類の重縮合によっ
て得られるポリアミド、ω−アミノ酸の重縮合によって
得られるポリアミド、二塩基酸とジアミンとの重縮合に
よって得られるポリアミドなどが挙げられる。ここで用
いられる3員環以上のラクタム類の具体例としては、ε
−カプロラクタム、エナントラクタム、カプリルラクタ
ム、ラウリルラクタムなど;ω−アミノ酸の具体例とし
ては、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、
9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン酸など;
二塩基酸の具体例としては、アジピン酸、グルタル酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ウンデカンジオン酸、ドデカジオン酸、ヘキサデカジオ
ン酸、エイコサンジオン酸、エイコサジエンジオン酸、
2,2,4−トリメチルアジピン酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、キシリ
レンジカルボン酸など;ジアミン類の具体例としては、
エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチレ
ンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、2,2,4
(または2,4,4)−トリメチルヘキサメチレンジア
ミン、シクロヘキサンジアミン、ビス−(4,4’−ア
ミノシクロヘキシル)メタン、メタキシリレンジアミン
など;が挙げられる。
たはそれらの共重合体としては、ナイロン6、ナイロン
7、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6,6、ナ
イロン6,9、ナイロン6,11、ナイロン6,12、
ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロンMXD6、ナイ
ロン6/6,6、ナイロン6/12、ナイロン6/6
T、ナイロン6/6I、ナイロン6/MXD6などが例
示される。
成分とするもので、その目的・性能を損なわない限り、
公知の添加剤、たとえば酸化防止剤、耐候性改善剤、ゲ
ル化防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤、顔料、帯電防
止剤、界面活性剤などを含むものであっても勿論構わな
い。
ィルムは、例えばTダイ法やインフレーション法など、
公知の方法によってフィルム状に成形することができ
る。このフィルムは、単層構造であってもよく、あるい
は共押出法等によって多層構造としたものであっても構
わない。
化処理によって40dyne/cm以上、より好ましく
は42dyne/cm以上の表面張力に高められている
ことが必要であり、該表面張力が40dyne/cm未
満では、満足のいく印刷適性を確保することができな
い。表面活性化処理の具体的方法は特に制限されず、コ
ロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、火炎処
理等を単独であるいは必要により適宜組合せて採用する
ことができる。
ては、印刷適性確保のための上記片面側の表面張力の特
定に加えて、易滑性確保のための要件として、特定湿度
雰囲気下における前記表面活性化処理面とその反対側面
との静摩擦係数を定めている。具体的には、上記活性処
理面とその反対側面の湿度50%における静摩擦係数が
いずれも1.0以下(要件1)であり、且つ湿度50%
における静摩擦係数(A)と湿度65%における静摩擦
係数(B)の比(B)/(A)が2.0以下(要件2)
であることを必須とする。上記要件1は、通常の湿度雰
囲気下における易滑性確保のための要件として規定し、
要件2は、梅雨季の如く高湿度雰囲気下においても優れ
た易滑性を確保するための要件として規定したものであ
り、これら静摩擦係数の要件を規定することによって、
乾季および多湿季の如何を問わず安定して良好な易滑性
を得ることが可能となる。
のより好ましい静摩擦係数は0.90以下、更に好まし
くは0.80以下であり、また上記要件2で定める静摩
擦係数のより好ましい比(B)/(A)は1.8以下、
更に好ましくは1.5以下であり、これらより好ましい
値を満足するフィルムは、一段と優れた易滑性を示し、
フィルム加工工程等で滑り不良による障害を起こすこと
がなく、良好な作業性が保証される。上記要件1で定め
る静摩擦係数が1.0を超えるものでは、多湿季はもと
より乾季においてすら満足のいく易滑性が得られず、ま
た上記要件2で定める静摩擦係数比が2.0を超えるも
のでは、湿潤雰囲気下での吸湿による易滑性の劣化が著
しく、取扱い雰囲気の湿度変化によって易滑性が著しく
変動するため安定した作業性が保証できなくなる。
を満足させるための好ましい手段としては、該反対面側
に下記の様なポリエステルとアクリル系ポリマーからな
るグラフト共重合体を主成分とする易滑性層を形成し、
グラフト共重合体そのものの特性を有効に活用して易滑
性を与える方法が挙げられる。
易滑性層として好ましく形成(積層)されるポリエステ
ルとアクリル系ポリマーからなるグラフト共重合体につ
いて説明する。なお、前記あるいは後記説明において
「グラフト共重合体」とは、幹ポリマー主鎖に、該主鎖
とは異なる重合体からなる枝ポリマーが結合した共重合
体を言い、また「アクリル系モノマー」とは、アクリル
酸誘導体またはメタクリル酸誘導体を言い、「アクリル
系ポリマー」とは、少なくともアクリル酸誘導体または
メタクリル酸誘導体をモノマー成分として含む単独もし
くは共重合体を言う。グラフト共重合体は、有機溶媒溶
液や有機溶剤分散液、あるいは水系溶媒溶液または水系
溶媒分散液等の状態で用いることができるが、水系の方
が環境的には好ましい。なお、「水系溶媒」とは、主と
して水からなり、必要に応じて親水性の有機溶媒を含む
溶媒を意味する。易滑性層の主成分は、ポリエステルと
アクリル系ポリマーのいずれかを主鎖ポリマー成分とし
他方を枝ポリマー成分とする共重合体である。まずポリ
エステルについて説明する。
またはそのエステル形成性誘導体とポリオールまたはそ
のエステル形成性誘導体とから合成される実質的に線状
のポリマーである。多塩基酸としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、ビフェニルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;コハク酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、
ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族
ジカルボン酸等、あるいはこれらの酸無水物が挙げられ
る。
和二重結合を有するジカルボン酸を併用することが好ま
しく、この様なジカルボン酸としては、フマール酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸
等のα,β−不飽和ジカルボン酸類;2,5−ノルボル
ナンジカルボン酸(無水物)、テトラヒドロ無水フタル
酸等の不飽和結合含有脂環族ジカルボン酸類等が挙げら
れる。中でも好ましいのは、フマール酸、マレイン酸お
よび2,5−ノルボルナンジカルボン酸[エンド−ビシ
クロ−(2,2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカル
ボン酸]である。
のジカルボン酸は、全酸成分中0.5〜10モル%の範
囲の使用が好適であり、0.5モル%より少ないと、ポ
リエステルに対するラジカルグラフト重合が効率良く進
まず、水系媒体中でグラフト重合を行う際に分散粒子径
が大きくなって安定性が悪化することがある。しかし、
10モル%を超えて使用すると、グラフト化反応の後期
に粘度が急上昇して、均一反応の進行を妨げるため好ま
しくない。二重結合含有ジカルボン酸のより好ましい範
囲は、全酸成分中2〜7モル%、最も好ましくは3〜6
モル%である。
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、1,9−ノナンジオール、2−エチル−
2−ブチルプロパンジオール等の炭素数2〜10の脂肪
族グリコール類;1,4−シクロヘキサンジメタノール
等の炭素数6〜12の脂環族グリコール類;ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール等や、ビスフェノール類の2つのフェノール性
水酸基にエチレン(またはプロピレン)オキサイドを1
〜数モル付加して得られるグリコール類(例えば、2,
2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン
等)等のエーテル結合含有グリコール等が挙げられる。
また、ポリエチレングリコールやポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール等も使用可能であ
る。さらに、アリルエーテル基等の重合性不飽和結合を
有するグリコール類を使用すると、ポリエステル中に重
合性不飽和基を導入することができる。
能以上のポリカルボン酸やポリオールを共重合させるこ
とも可能であり、使用可能な3官能以上のポリカルボン
酸としては、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメ
リット酸、(無水)ベンゾフェノンテトラカルボン酸、
トリメシン酸、エチレングルコールビス(アンヒドロト
リメリテート)、グリセロールトリス(アンヒドロトリ
メリテート)等が使用される。また3官能以上のポリオ
ールとしては、グリセリン、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が使用
される。3官能以上のポリカルボン酸やポリオールは、
全酸成分あるいは全グリコール成分に対し5モル%以
下、望ましくは3モル%以下に抑えることが推奨され
る。ポリエステルの製造方法は、上記例示した酸成分お
よびグリコール成分を用いて公知のエステル交換法、直
接エステル化法等で製造すれば良い。
とグラフトさせるアクリル系ポリマーの構成成分となる
アクリル系モノマーとしては、例えばエステル部分がメ
チル基、エチル基、n−(またはi−)プロピル基、n
−(またはt−)ブチル基、2−エチルヘキシル基、シ
クロヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエ
チル基等である無官能(メタ)アクリレート類;2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基含有
(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレー
ト等のエポキシ基含有アクリレート;アクリル酸、メタ
クリル酸等のカルボキシル基含有モノマーおよびこれら
の塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩
等);(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)ア
クリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−メトキ
シ(メタ)アクリルアミド、N−フェニルアクリルアミ
ド等のアミド基含有モノマー等が挙げられ、1種または
2種以上を使用することができる。
ーを併用してもよく、この様な共重合性モノマーとして
は、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有モノ
マー;スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸等のスル
ホン酸基含有モノマーおよびその塩;クロトン酸、(無
水)イタコン酸、(無水)マレイン酸、フマール酸およ
びその塩;不飽和ジカルボン酸(イタコン酸、マレイン
酸、フマール酸等)のモノエステル;ビニルイソシアネ
ート、アリルイソシアネート;スチレン、α−メチルス
チレン、t−ブチルスチレン、ビニルトルエン;ビニル
メチルエーテル、ビニルトリアルコキシシラン、(メ
タ)アクリロニトリル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、
塩化ビニル等を例示することができ、これらの中から一
種または複数種を選んで用いることができる。
に挙げる方法が例示されるが、本発明はもとよりそれら
の製法に制限される訳ではない。 (1) ポリエステルに、ラジカル重合、カチオン重合ある
いはアニオン重合の反応開始点を発生させ、これに、少
なくともアクリル系モノマーを含むモノマーをグラフト
重合させる方法:例えば、光、熱あるいは放射線によ
ってポリエステル分子上にラジカルを発生させ、次いで
少なくともアクリル系モノマーを含むモノマーをグラフ
ト重合させるラジカル重合法、AlCl3 、TiCl
4 等の触媒を用いてポリエステル分子上にカチオンを発
生させ、次いでアクリル系モノマーを含むモノマーをグ
ラフト重合させるカチオン重合法、あるいは金属ナト
リウムや金属リチウム等を用いてポリエステル分子上に
アニオンを発生させ、次いでアクリル系モノマーを含む
モノマーをグラフト重合させるアニオン重合法等が採用
される。この方法によれば、ポリエステルが幹ポリマ
ー、アクリル系ポリマーが枝ポリマーからなるグラフト
重合体が得られる。
は側鎖に重合性の不飽和結合を導入し、これに少なくと
もアクリル系モノマーを含むモノマーをグラフト重合さ
せる方法:この方法でも、ポリエステルが幹ポリマー、
そしてアクリル系ポリマーが枝ポリマーであるグラフト
重合体が得られる。
ステルを調製する方法としては、フマール酸やマレイン
酸等の重合性不飽和結合を有するジカルボン酸、あるい
はアリルエーテル基等を有するグリコールをポリエステ
ル製造時に使用し共重合させて重合性不飽和結合を有す
るポリエステルを得る方法があり、主鎖末端に重合性の
不飽和結合を有するポリエステルを調製する方法として
は、ポリエステルのヒドロキシ末端に、ヒドロキシル基
と反応し得る基(例えばカルボキシル基、酸無水物基、
酸クロリド、エポキシ基、イソシアネート基等)と共に
重合性不飽和結合を有する重合性モノマーを反応させる
方法があり、側鎖に不飽和結合を導入するには、側鎖部
分にカルボキシル基またはヒドロキシル基を有するポリ
エステルに、これらの基と反応性を有する官能基(カル
ボキシル基と反応し得る基としてはアミノ基、イソシア
ネート基等、ヒドロキシル基と反応し得る基は上記と同
じ)と重合性不飽和結合とを有する重合性モノマーを反
応させる方法を採用すればよい。
と、該官能基と反応し得る基をポリマー鎖末端に有する
アクリル系ポリマーとを反応させる方法、あるいは側鎖
に官能基を有するアクリル系ポリマーと、該官能基と反
応し得る基をポリマー鎖末端に有するポリエステルとを
直接反応させる方法:前者の方法を採用すると、ポリエ
ステルが幹ポリマー、アクリル系ポリマーが枝ポリマー
であるグラフト重合体が得られ、後者の方法を採用する
と、アクリル系ポリマーが幹ポリマー、ポリエステルが
枝ポリマーであるグラフト重合体が得られる。
末端に官能基を有するアクリル系ポリマー、あるいは側
鎖に官能基を有するアクリル系ポリマーと末端に官能基
を有するポリエステルとを、これらの官能基と反応性を
有する2官能性のカップリング剤で結合させる方法:前
者の方法を採用すると、ポリエステルが幹ポリマー、ア
クリル系ポリマーが枝ポリマーであるグラフト重合体が
得られ、後者の方法を採用すると、アクリル系ポリマー
が幹ポリマー、ポリエステルが枝ポリマーであるグラフ
ト重合体が得られる。ここで用いられるポリエステルお
よびアクリル系ポリマー、カップリング剤の持つ官能基
としては、それぞれ上記(2) で記載した官能基が組み合
わされて使用される。
を示したが、中でも好ましいのは、公知の方法で合成し
たポリエステルを水性有機溶剤中に溶解させておき、こ
れにラジカル開始剤とアクリル系モノマー成分(好まし
くは2種以上の混合物)を添加して反応させる方法であ
る。またアクリル系モノマー成分の一部(10〜90重
量%程度)としてカルボキシル基含有モノマー(アクリ
ル酸、メタクリル酸等)を利用すれば、得られたグラフ
ト重合体を塩基で中和することによって水分散体状態に
することができ、易滑性層の塗布工程の作業性、作業環
境を良好にすることができる。
クリル系モノマーの溶剤であれば特に限定されないが、
沸点50〜250℃のケトン類、エーテル類、アルコー
ル類等が用いられる。ラジカル開始剤としては、ベンゾ
イルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシピバレート
等;有機アゾ化合物として2,2’−アゾビスイソブチ
ロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)等が例示される。ラジカル開始剤の好ま
しい使用量は、モノマーに対して少なくとも0.2重量
%以上、望ましくは0.5重量%以上である。また、例
えばオクチルメルカプタン、メルカプトエタノール等の
連鎖移動剤をアクリル系モノマーに対して5重量%程度
以下添加し、グラフト鎖長の調節を行うことも有効であ
る。
ては、塗膜形成時あるいは硬化剤配合による焼付硬化時
に揮散する化合物が望ましく、アンモニア、有機アミン
類等が好適である。塩基性化合物は、グラフト共重合反
応生成物中に含まれるカルボキシル基の含有量に応じ
て、少なくとも部分中和もしくは完全中和によって水分
散体のpH値が5.0〜9.0の範囲となる様にその量
を決定することが望ましい。水分散体とするには、グラ
フト共重合反応生成物中に含まれる溶媒を予め減圧下の
エクストルーダー等によって除去し、メルト状もしくは
固体状(ペレットや粉末等)とした後、塩基性化合物を
含有する水中へ投じて加熱・撹拌する方法を採用するこ
ともできるが、最も好ましいのは、グラフト重合反応を
終了した時点で直ちに塩基性化合物含有水を投入し、引
き続いて加熱撹拌を継続し水分散体を得る方法(ワン・
ポット法)である。使用する溶媒の沸点が100℃以下
である場合は、グラフト重合反応に用いた溶媒の一部も
しくは全部を留去することも可能である。
リマーとの好ましい比率は、重量比で5:95〜95:
5、より好ましくは80:20〜20:80である。幹
ポリマーの好ましい分子量は、5,000〜20万であ
り、枝ポリマーの好ましい分子量は500〜5万であ
る。幹ポリマーおよび枝ポリマーの分子量が上記の好適
範囲を外れるものでは、グラフト重合体を含む易滑性層
の効果が発揮されにくくなる。
含有する層を、ポリアミド系樹脂フィルムにおける前記
表面活性化処理面の反対面側に形成することにより、通
常の湿度雰囲気下はもとより、高湿度下においても優れ
た滑り性を発揮し得るものとなる。
として利用することができるが、架橋剤(硬化用樹脂)
を配合して硬化させれば、易滑性層に高度のな耐水性を
与えることができる。ここで使用される架橋剤として
は、フェノールホルムアルデヒド樹脂、アミノ樹脂、多
官能エポキシ化合物、多官能イソシアネート化合物また
はそのブロック体、多官能アジリジン化合物、オキサゾ
リン化合物等である。
は、例えばフェノールおよび各種アルキルフェノール、
o−(m−,p−)クレゾール、各種キシレノール、p
−tert−ブチルフェノール、p−tert−アミル
フェノール、4,4’−sec−ブチリデンフェノー
ル、p−シクロヘキシルフェノール、4,4’−イソプ
ロピリデンフェノール、p−ノニルフェノール、p−オ
クチルフェノール、3−ペンタデシルフェノール、p−
フェニルフェノール、フェニル−o−クレゾール等のフ
ェノール系化合物とホルムアルデヒドとの縮合物が挙げ
られる。
ン、ベンゾグアナミン等とホルムアルデヒドとの付加縮
合物、またはそれらに炭素数1〜6のアルコールが付加
したアルキルエーテル化物を挙げることができる。具体
的には、メトキシ化メチロール尿素、メトキシ化メチロ
ール−N,N−エチレン尿素、メトキシ化メチロールジ
シアンジアミド、メトキシ化メチロールメラミン、メト
キシ化メチロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチロ
ールメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミ
ン、メチロール化ベンゾグアナミン等であり、単独また
は2種以上の使用が可能である。
ノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマ
ー、水素化ビスフェノールAのジグリシジルエーテルお
よびそのオリゴマー、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルおよび
ポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル等のジ
グリシジルエーテル類;オルソフタル酸ジグリシジルエ
ステル、イソフタル酸ジグリシジルエステル、テレフタ
ル酸ジグリシジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリ
シジルエステル、テトラハイドロフタル酸ジグリシジル
エステル、ヘキサハイドロフタル酸ジグリシジルエステ
ル、コハク酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリ
シジルエステル、セバシン酸ジグリシジルエステル等の
ジグリシジルエステル類;1,4−ジグリシジルオキシ
ベンゼン、ジグリシジルプロピオン尿素;トリグリシジ
ルイソシアヌレート、トリメリット酸トリグリシジルエ
ステル、グリセロールトリグリシジルエーテル、トリメ
チロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリ
スリトールトリグリシジルエーテル、グリセロールアル
キレンオキサイド付加物のトリグリシジルエーテル等の
トリグリシジルエーテル類;等を挙げることができる。
脂肪族のジイソシアネート、3価以上のポリイソシアネ
ート等が利用でき、低分子、高分子いずれも利用可能で
ある。具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシア
ネート(2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート)、ジフェニルメタンジイソ
シアネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、p−キシリレンジイソシアネート、m−キシリレン
ジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートあるいはこれらのイソ
シアネートの3量体;およびこれらの多官能イソシアネ
ート化合物の過剰量と、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
といった低分子活性水素化合物や、各種ポリエステルポ
リオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類
等の高分子活性水素化合物等を反応させて得られる末端
イソシアネート化合物等が挙げられる。
能であり、ブロック化剤としては、フェノール、チオフ
ェノール、メチルチオフェノール、クレゾール、キシレ
ノール、レゾルシノール、ニトロフェノール、クロロフ
ェノール等のフェノール類;ε−カプロラクタム、δ−
ブチロラクタム、γ−バレロラクタム、β−プロピルラ
クタム等のラクタム類;アセトキシム、メチルエチルケ
トオキシム、シクロヘキサノンオキシム等のオキシム
類;メタノール、エタノール、n−(i−,tert
−)プロパノール、n−(i−,tert−)ブタノー
ル等のアルコール類;エチレンクロロヒドリン、1,3
−ジクロロ−2−プロパノール等のハロゲン置換アルコ
ール類;芳香族アミン類、イミド類、アセチルアセト
ン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエステル等の
活性化合物、メルカプタン類、イミン類、尿素類、ジア
リール化合物類、重亜硫酸ソーダ等が挙げられる。ブロ
ック化は、前記イソシアネート化合物と上記ブロック化
剤を公知の方法で付加させればよい。
が水溶性である場合は、直接グラフト重合体の水分散液
中に溶解または分散させる方法、(2)架橋剤が油溶性
である場合は、グラフト重合反応の終了後、反応液に添
加する方法、がある。これらの方法は、架橋剤の種類や
性状に応じて適宜最適の方法を選択すればよい。該架橋
剤の配合に当たっては、さらに硬化剤や硬化促進剤を併
用することも有効である。
合体と必要に応じて架橋剤を配合した塗布液を、グラビ
ア方式、リバース方式、ダイ方式、バー方式、ディップ
方式等公知の塗布方式で基層に塗布する方法を採用すれ
ばよい。塗布液中には、さらに他の成分として本発明の
特徴を阻害しない範囲で、帯電防止剤、無機滑剤、有機
滑剤等の添加剤を含有させることができる。
ド系基材フィルムに塗布・形成するか、未延伸あるいは
1軸延伸後のポリアミド系基材フィルムに塗布・乾燥
し、必要により更に1軸延伸あるいは2軸延伸した後に
熱固定を行って形成することも有効である。2軸延伸さ
れた基材フィルム表面に塗膜形成する場合、塗布液塗布
後の好ましい乾燥乃至熱固定温度は150℃以上、好ま
しくは200℃以上であり、この様な温度条件で強固な
塗膜が形成され、またポリアミド系樹脂フィルムとの接
着性も良好になる。
塗膜の延伸性を損なわない様にするため基材水分率を
0.1〜2%の範囲に制御する。この場合も、延伸した
後200℃以上で熱固定すれば、易滑性層としての塗膜
は一層強固になると共に、ポリアミド系樹脂フィルムと
も一層強固に接合一体化する。
で0.005〜0.5g/m2 、好ましくは0.01〜
0.2g/m2 の範囲であり、塗布量が不足する場合は
易滑性層として期待される効果が充分に発揮されず、ま
た塗布量が多くなり過ぎるとブロッキング等の障害が発
生し易くなる。
ミド系樹脂フィルムは、前述したポリエステルとアクリ
ル系ポリマーのグラフト共重合体を主成分とする易滑性
層を、基材となるポリアミド系樹脂フィルムにおける表
面活性化処理面の反対面側に形成し、上記表面活性化処
理面を印刷適性に優れた面として活用することにより優
れた印刷性を確保すると共に、反対面側を易滑性改善層
として活用すればよい。
材フィルムの両面側に前述のポリエステルとアクリル系
ポリマーのグラフト共重合体を主成分とする易滑性層を
形成した後、片面側のみを前述の方法で表面活性化処理
して該処理面の表面張力を40dyne/cm以上に高
めることも可能である。
せるには、前述の如く表面活性化処理面とその反対側表
面の静摩擦係数を何れも1.0以下、好ましくは0.9
0以下、更に好ましくは0.80以下に抑えると共に、
前記静摩擦係数比を2.0以下、好ましくは1.8以
下、更に好ましくは1.5以下に抑えることが必要であ
り、こうした要件を満足させることによって、通常の湿
度雰囲気下はもとより多湿雰囲気下においても、安定し
て優れた易滑性を示し、且つ印刷適性も良好なポリアミ
ド系樹脂フィルムとすることができる。
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、そ
れらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。尚実施
例中、単に「部」とあるのは「重量部」を表わし、
「%」とあるのは特記しない限り「重量%」を示す。ま
た、表面張力およびフィルムの静摩擦係数の測定は、下
記の方法に従った。 [表面張力]JIS−K−6768に準拠して測定し
た。 [フィルムの静摩擦係数]フィルムの表面活性処理面と
その反対側表面の静摩擦係数をASTM−D−1894
法に準じて、50%または65%の湿度下で測定した。
布剤)の調製 撹拌機、温度計および部分還流式冷却器を具備したステ
ンレススチール製オートクレーブにジメチルテレフタレ
ート:466部、ジメチルイソフタレート:466部、
ネオペンチルグリコール:401部、エチレングリコー
ル:443部およびテトラ−n−ブチルチタネート:
0.52部を仕込み、160〜220℃で4時間かけて
エステル交換反応を行った。次いでフマール酸:23部
を加え、200℃から220℃まで1時間かけて昇温
し、エステル化反応を行った。次いで255℃まで昇温
し、反応系を徐々に減圧した後0.2mmHgの減圧下
で1時間30分反応させ、ポリエステルを得た。得られ
たポリエステルは淡黄色透明で、ガラス転移温度60
℃、重量平均分子量は12000であった。NMR等に
より測定したこのポリエステルの組成は次の通りであっ
た。 ジカルボン酸成分 テレフタル酸:48モル%、 イソフタル酸:48モル%、 フマール酸 :4モル% ジオール成分 ネオペンチルグリコール:50モル%、 エチレングリコール :50モル%
よび定量滴下器を備えた反応器中に、上記ポリエステ
ル:75部、メチルエチルケトン:56部、イロプロピ
ルアルコール:19と共に仕込んで65℃で加熱溶解し
た。樹脂が完全に溶解した後、メタクリル酸:17.5
部とアクリル酸エチル:7.5部の混合物と、アゾビス
ジメチルバレロニトリル:1.2部を25部のメチルエ
チルケトンに溶解した溶液とを、0.2ml/分の速度
で上記ポリエステル溶液中に滴下し、同温度でさらに2
時間撹拌を続けた。反応溶液から分析用のサンプリング
(5g)を行った後、水:300部とトリエチルアミ
ン:25部を反応溶液に加え、1時間撹拌して水分散体
を得た。その後、分散体の温度を100℃に上げ、メチ
ルエチルケトン、イソプロピルアルコールおよび過剰量
のトリエチルアミンを留去した。生成した水分散体は白
色で、B型粘度は50cps(25℃)であり、平均粒
子径300nmの微粒子が均一に分散した分散液であっ
た。またグラフト部分の重量平均分子量は10000で
あった。
易滑性層の形成)上記の分散液を、固形分濃度が5%に
なる様に水で希釈して塗布液を調製した。一方、エチレ
ンビスステアリルアミド:0.1%と平均粒径2.0μ
mの不定形シリカ3500ppmを含むポリカプロラク
タムをTダイから溶融押出しし、30℃のドラム上で冷
却して厚さ150μmの未延伸ポリアミドフィルムを得
た。次いで、この未延伸フィルムを50℃で3.1倍に
縦延伸した。得られた一軸延伸フィルムの片面に、上記
易滑性層用塗布液を回転マイヤバーによってコーティン
グし、85℃で乾燥した。次いで、125℃で横方向に
3.3倍延伸し、215℃で熱固定を行った。易滑性層
の厚みは0.05μm、ポリアミド系樹脂フィルムの厚
みは15μmであった。易滑性層が形成されていない非
コーティング面にコロナ処理を施し、表面張力を48dy
ne/cm とした。このフィルムの特性は表1に示した通り
であり、印刷適性および易滑性のいずれにおいても優れ
たものであった。
同様にして2軸延伸ポリアミド系樹脂フィルムを得た。
その特性は表1に示した通りであり、湿度65%下での
静摩擦係数が大きくて前記静摩擦係数比が2.0を超え
ており、易滑性に劣るものであった。
外は全く同様にして2軸延伸ポリアミド系樹脂フィルム
を得た。その特性は表1に示した通りであり、易滑性は
良好であるが、被塗布面側の表面張力が38dyne/
cmであり、印刷適性に劣るものであった。
ポリエステルを製造した。 ジカルボン酸成分 テレフタル酸:48モル%、 イソフタル酸:48モル%、 フマール酸 : 4モル% ジオール成分 ネオペンチルグリコール:50モル%、 エチレングリコール :50モル%
合を行なうことなくそのままでメチルエチルケトンに溶
解し、固形分濃度5%の塗布液を得た。この塗布液を、
実施例1と同様にしてポリアミド系基材フィルムの片面
に塗布し、2軸延伸ポリアミド系樹脂フィルムを作製し
た。その特性は表1に示す通りであり、上記塗布によっ
て形成される層はポリエステルのみからなるものでアク
リル系ポリマーのグラフトが行なわれていないため易滑
性層としての作用が十分に発揮されず、前記静摩擦係数
差が2.0を超えているため易滑性に劣るものであっ
た。
布液を塗布して、両面が易滑性処理された2軸延伸ポリ
アミド系樹脂フィルムを製造した後、その片面にコロナ
放電処理を施して表面張力を50dyne/cmに高め
た。該フィルムの特性は表1に示す通りであり、印刷適
性および易滑性のいずれにおいても優れたものであっ
た。
更して同様の反応を行ない、下記組成のポリエステルを
得た。該ポリエステルのガラス転移温度は−10℃であ
った。 ジカルボン酸成分 テレフタル酸:56モル%、 セバシン酸 :40モル%、 フマール酸 : 4モル% ジオール成分 ネオペンチルグリコール:50モル%、 エチレングリコール :50モル%
様にしてアクリル系ポリマーのグラフト共重合を行なっ
て、グラフト共重合体の水性分散液を得た。該水性分散
液は白色で平均粒子径は200nm、25℃におけるB
型粘度は90cpsであった。この水性分散液を易滑性
層形成用の塗布液として使用し、実施例1と同様にして
片面に易滑性層(厚み:0.02μm)の形成された2
軸延伸ポリアミド系樹脂フィルムを得た。このフィルム
の特性は表1に示した通りであり、印刷適性および易滑
性のいずれにおいても優れたものであった。
更して同様の反応を行ない、下記組成のポリエステルを
得た。該ポリエステルのガラス転移温度は−10℃であ
った。 ジカルボン酸成分 テレフタル酸:48モル%、 イソフタル酸:39モル%、 セバシン酸 : 9モル%、 フマール酸 : 4モル% ジオール成分 ネオペンチルグリコール:50モル%、 エチレングリコール :50モル%
様にしてアクリル系ポリマーのグラフト共重合を行なっ
て、グラフト共重合体の水性分散液を得た。該水性分散
液は白色で平均粒子径は150nm、25℃におけるB
型粘度は100cpsであった。この水性分散液を易滑
性層形成用の塗布液として使用し、実施例2と同様にし
て両面に易滑性層(厚み:0.02μm)を形成した
後、片面側のみをコロナ放電処理し、該処理面の表面張
力を50dyne/cmに高めた。このフィルムの特性
は表1に示した通りであり、印刷適性および易滑性のい
ずれにおいても優れたものであった。
その片面側の表面張力が40dyne/cm以上であっ
て優れた印刷適性を有すると共に、両面の湿度50%に
おける静摩擦係数と湿度65%下と50%下の静摩擦係
数比を特定することによって高湿度雰囲気下においても
優れた易滑性を発揮し得るものであり、食品を始めとす
る種々の物品の包装材料として極めて有効に活用するこ
とができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 片面側の表面張力が40dyne/cm
以上であるポリアミド系樹脂フィルムにおいて、該片面
側表面およびその反対面側表面の湿度50%における静
摩擦係数がいずれも1.0以下であり、且つ湿度50%
における静摩擦係数(A)と湿度65%における静摩擦
係数(B)の比(B)/(A)が2.0以下であること
を特徴とする印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂
フィルム。 - 【請求項2】 ポリアミド系樹脂フィルムの前記反対面
側には、ポリエステルとアクリル系ポリマーからなるグ
ラフト共重合体を主成分とする易滑性層が形成されたも
のである請求項1に記載の印刷適性に優れた易滑性ポリ
アミド系樹脂フィルム。 - 【請求項3】 ポリアミド系樹脂フィルムは、その両面
にポリエステルとアクリル系ポリマーからなるグラフト
共重合体を主成分とする易滑性層が形成されたものであ
り、その片面側が表面活性化処理によって40dyne
/cm以上の表面張力に高められたものである請求項1
に記載の印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィ
ルム。 - 【請求項4】 ポリアミド系樹脂フィルムの片面側表面
は、表面活性化処理を施して表面張力を40dyne/
cm以上に高め、他方その反対面側にはポリエステルと
アクリル系ポリマーからなるグラフト共重合体を主成分
とする易滑性層を形成することを特徴とする印刷適性に
優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルムの製法。 - 【請求項5】 ポリアミド系樹脂フィルムの両面に、ポ
リエステルとアクリル系ポリマーからなるグラフト共重
合体を主成分とする易滑性層を形成した後、その片面側
に表面活性化処理を施して表面張力を40dyne/c
m以上に高めることを特徴とする印刷適性に優れた易滑
性ポリアミド系樹脂フィルムの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30926895A JP3572762B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルムおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30926895A JP3572762B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルムおよびその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09143293A true JPH09143293A (ja) | 1997-06-03 |
| JP3572762B2 JP3572762B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=17990954
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30926895A Expired - Fee Related JP3572762B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルムおよびその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3572762B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012027278A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Jnc Corp | 積層フィルムおよび製造方法 |
| EP4257619A1 (de) * | 2022-04-04 | 2023-10-11 | Covestro Deutschland AG | Pfropfcopolymere zur reduktion der grenzflächenspannung in polymerblends |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP30926895A patent/JP3572762B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012027278A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Jnc Corp | 積層フィルムおよび製造方法 |
| EP4257619A1 (de) * | 2022-04-04 | 2023-10-11 | Covestro Deutschland AG | Pfropfcopolymere zur reduktion der grenzflächenspannung in polymerblends |
| WO2023194166A1 (de) | 2022-04-04 | 2023-10-12 | Covestro Deutschland Ag | Pfropfcopolymere zur reduktion der grenzflächenspannung in polymerblends |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3572762B2 (ja) | 2004-10-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4660866B2 (ja) | 易接着性ポリアミドフィルム | |
| KR100431996B1 (ko) | 적층폴리아미드필름 | |
| JPH11348211A (ja) | 積層熱可塑性フィルム | |
| JP3572762B2 (ja) | 印刷適性に優れた易滑性ポリアミド系樹脂フィルムおよびその製法 | |
| JP4172825B2 (ja) | 積層ポリアミドフィルム | |
| JP3572760B2 (ja) | 易滑性ポリアミド系樹脂フィルム積層体 | |
| JP3624491B2 (ja) | 接着性の改善されたポリアミド系樹脂フィルム | |
| JP3692633B2 (ja) | ポリアミドフィルム積層体及びその製造法 | |
| JP4134375B2 (ja) | 導電性積層体 | |
| JP3624493B2 (ja) | ポリアミド系樹脂フィルム積層体 | |
| JP3624492B2 (ja) | 易滑性ポリアミド系樹脂フィルム積層体 | |
| JPH11342575A (ja) | 易滑性、易接着性積層ポリアミドフィルム | |
| JP3937246B2 (ja) | ポリアミド系フィルム積層体 | |
| JP3730696B2 (ja) | 積層ポリアミドフィルム | |
| JP3932564B2 (ja) | ポリアミドフィルム積層体 | |
| JPH11334011A (ja) | 積層熱可塑性フィルム | |
| JP3206552B2 (ja) | 積層ポリアミド系樹脂フィルム | |
| JPH11179867A (ja) | 積層ポリアミドフィルム | |
| JP2000025179A (ja) | ガスバリアー性積層ポリアミドフィルム | |
| JP3800379B2 (ja) | 易滑性、易接着性積層ポリアミドフィルム | |
| JPH09248886A (ja) | 積層ポリアミドフィルムおよびその製造方法 | |
| JP2005186628A (ja) | ポリアミド系フィルム積層体。 | |
| JPH09323389A (ja) | 積層ポリアミドフィルム及びその製造方法 | |
| JPH09248887A (ja) | 積層ポリアミドフィルムおよびその製造法 | |
| JP3775517B2 (ja) | 制電性積層フィルム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040603 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040608 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040621 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080709 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090709 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100709 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110709 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120709 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709 Year of fee payment: 9 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |