JPH09143382A - 金属錯体色素及びそれを用いた感熱転写画像形成材料 - Google Patents

金属錯体色素及びそれを用いた感熱転写画像形成材料

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JPH09143382A
JPH09143382A JP8226796A JP22679696A JPH09143382A JP H09143382 A JPH09143382 A JP H09143382A JP 8226796 A JP8226796 A JP 8226796A JP 22679696 A JP22679696 A JP 22679696A JP H09143382 A JPH09143382 A JP H09143382A
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明 大西
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真理 本多
Tatsuo Tanaka
達夫 田中
Yoriko Nakayama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光、熱、湿堅牢性に優れた色素と該色素を用
いた感熱転写画像形成材料の提供。 【解決手段】 メチン色素又はアゾメチン色素と金属と
から形成された新規な金属錯体色素(例えば下記色素)
及び該色素を含有することを特徴とする感熱転写画像形
成材料。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メチン色素又はア
ゾメチン色素と金属とから形成された新規な金属錯体色
素及び感熱転写画像形成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】染料や顔料として知られている色素は、
繊維の染色材、樹脂や塗料の着色材、写真、印刷、複写
機、プリンターにおける画像形成材、カラーフィルター
の光吸収材などの様々な用途で広範に利用されている。
近年ではインクジェット、電子写真、銀塩写真、感熱転
写等を用いたカラーハードコピー用画像形成色素が種々
提案され、またエレクトロニックイメージングの進展に
伴い、固体撮像管やカラー液晶テレビ用フィルター用色
素や半導体レーザーを利用した光記録媒体用色素等の需
要が増大しており、色素の利用分野が拡大している。上
記の色素には共通して次のような性質を具備しているこ
とが望まれている。即ち、色再現上好ましい色相を有す
ること、最適な分光吸収特性を有すること、耐光性、耐
熱性、耐湿性、耐薬品性などの画像堅牢性が良好である
こと、モル吸光係数が大きいこと等が挙げられる。アゾ
メチン色素はイエロー、マゼンタ、シアンの三色混合に
よる減色法を用いたハロゲン化銀カラー写真感光材料の
画像形成用色素として、またメチン色素はハロゲン化銀
写真感光材料のフィルター染料、ハレーション防止染料
として従来から用いられている。これらの色素としては
特開昭59−184339号、同60−130735
号、特開平2−3450号、同4−78583号、同4
−89287号、同4−359968号などに開示され
ており、カラーハードコピー用画像形成色素としても提
案されている。しかしながら、これらの色素は、いまだ
十分な画像堅牢性を得るには至っていない。また、特開
昭64−44786号、特開平2−76884号、同5
−17701号には耐光性に優れた金属錯体色素が記載
されているが、モル吸光係数が小さく、特定の吸収波長
のため画像形成用色素等の用途に用いるには不利であ
り、上記の性質を具備した色素の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光、
熱、湿堅牢性に優れた色素を提供することにある。本発
明の他の目的は画像形成用或いはフィルター用色素とし
て優れた性能を有する色素及び該色素を用いた感熱転写
画像形成材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の構成により達成された。
【0005】(1) 少なくとも2つの配位座を有する
一般式(I)、一般式(II)、一般式(III)又は一般
式(IV)で表される色素を配位子とし、該配位座で金属
イオンと配位結合した金属錯体色素。
【0006】
【化7】
【0007】〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、
11、R12、R21及びR22は水素原子又は一価の有機基
を表し、Lは=N−、=CR101−又は=CR101−CR
102=CR103−(R101、R102、R103は水素原子又は
一価の有機基を示す)を表す。Y1、Y2及びY3は=N
−、=NH−又は=CR201−(R201は水素原子又は一
価の有機基を示す)を表し、Y2とY3の二重結合は別の
芳香族環の一部を形成してもよい。〕 (2) 少なくとも2つの配位座を有する一般式
(I)、一般式(II)、一般式(III)又は一般式(I
V)で表される色素の配位座が共に窒素原子であること
を特徴とする前記1記載の金属錯体色素。
【0008】(3) 下記一般式(1−1)、一般式
(1−2)、一般式(2−1)又は一般式(2−2)で
表されることを特徴とする金属錯体色素。
【0009】
【化8】
【0010】〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、
11、R12、R21及びR22は水素原子又は一価の有機基
を表し、Lは=N−、=CR101−又は=CR101−CR
102=CR103−を表す。R101、R102、R103は水素原
子又は一価の有機基を示す。Y1、Y2及びY3は=N
−、=NH−又は=CR201−(R201は水素原子又は一
価の有機基を示す)を表し、Y2とY3の二重結合は別の
芳香族環の一部を形成してもよい。qは1又は2を表
す。Mは金属原子又はその塩を表す。但しR11、R12
21、R22、Y1、Y2及びY3の少なくとも1つは、M
と結合可能な基を含有する。〕 (4) 上記一般式(1−1)、一般式(1−2)、一
般式(2−1)又は一般式(2−2)において、MがN
i、Cu、Co、Cr、Zn、Fe、Pd、Ptから選
ばれる金属原子又はその塩であることを特徴とする前記
3記載の金属錯体色素。
【0011】(5) 上記一般式(1−1)、一般式
(1−2)、一般式(2−1)又は一般式(2−2)に
おいて、Mと結合可能な基が下記一般式(3)で表され
る芳香族環基又は含窒素複素環基であることを特徴とす
る前記3記載の金属錯体色素。
【0012】
【化9】
【0013】〔式中、Bは芳香族環又は複素環を形成す
るのに必要な非金属原子群を表す。X 1及びX2は炭素原
子又は窒素原子を表し、X2が炭素原子のときnは1で
あり、X2が窒素原子のときnは0である。Gは水素原
子、アミノ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルア
ミノ基、アルキルウレイド基、アリールウレイド基、ア
ルキルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、
アルキルアミノスルホニルアミノ基、アリールアミノス
ルホニルアミノ基を表す。〕 (6) 下記一般式(14)で表される基を有し、か
つ、下記一般式(4)〜一般式(13)何れか1つで表
されることを特徴とする金属錯体色素。
【0014】
【化10】
【0015】
【化11】
【0016】
【化12】
【0017】〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R21及びR22
水素原子又は一価の有機基を表し、Lは=N−、=CR
101−又は=CR101−CR102=CR103−を表す。R
101、R102、R103は水素原子又は一価の有機基を示
す。qは1又は2を表す。MはNi、Cu、Co、Z
n、Fe、Pd、Ptから選ばれる金属原子又はその塩
を表す。B′は含窒素複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表す。X3は炭素原子又は窒素原子を表し、
4は=N−を表す。但しR11、R12、R13、R14、R
15、R16、R21及びR22の少なくとも1つは、一般式
(14)で表される基である。〕 (7) 前記1〜6の何れか1項記載の金属錯体色素を
記録層中に含有することを特徴とする感熱転写画像形成
材料。
【0018】以下、本発明をより詳細に説明する。一般
式(I)、一般式(II)、一般式(III)、一般式(I
V)、一般式(1−1)、一般式(1−2)、一般式
(2−1)、一般式(2−2)、一般式(4)〜(1
3)で表される色素及び金属錯体色素において、Aで表
される芳香族環基又は複素環基としては、フェニル基、
ナフチル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピラジル基、
ピラゾリル基、ピロリル基、インドリル基、イミダゾリ
ル基、フリル基、オキサゾリル基、チエニル基、チアゾ
リル基、キノリル基等が挙げられる。これらの芳香族環
又は複素環は更に置換基を有してもよく、該置換基とし
ては、例えばハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原
子等)、アルキル基(例えばメチル、エチル、ブチル、
ペンチル、2−メトキシエチル、トリフルオロメチル、
2−エチルヘキシル等)、アリール基(例えばフェニ
ル、p−トリル、ナフチル等)、アシル基(例えばアセ
チル、プロピオニル、ベンゾイル等)、アルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、アルコキ
シカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、i−プロ
ポキシカルボニル等)、アシルオキシ基(例えばアセチ
ルオキシ、エチルカルボニルオキシ等)、カルバモイル
基(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、
ブチルカルバモイル、フェニルカルバモイル等)、スル
ファモイル基(例えばスルファモイル、メチルスルファ
モイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスルファモ
イル等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチル
チオ、オクチルチオ等)、アリールチオ基(例えばフェ
ニルチオ、p−トリルチオ等)、アミノ基(例えばアミ
ノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシエチルア
ミノ等)、アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、ク
ロロアセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイル
アミノ、トリフルオロアセチルアミノ等)、アルキルウ
レイド基(例えばメチルウレイド、エチルウレイド、メ
トキシエチルウレイド、ジメチルウレイド等)、アリー
ルウレイド基(例えばフェニルウレイド等)、アルキル
スルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、エタ
ンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド、トリフルオ
ロメチルスルホンアミド、2,2,2−トリフルオロエ
チルスルホンアミド等)、アリールスルホンアミド基
(例えばフェニルスルホンアミド、トリルスルホンアミ
ド等)、アルキルアミノスルホニルアミノ基(例えばメ
チルアミノスルホニルアミノ、エチルアミノスルホニル
アミノ等)、アリールアミノスルホニルアミノ基(例え
ばフェニルアミノスルホニルアミノ等)、ヒドロキシ
基、シアノ基、ニトロ基、複素環基(例えばピリジル、
ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニル等)が挙
げられる。
【0019】前記Aがフェニル基の場合の例としては、
4−ヒドロキシフェニル基、4−メチルアミノフェニル
基、4−(N−エチルアミノ)フェニル基、4−(N,
N−ジメチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエ
チルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエチルアミ
ノ)−2−メチルフェニル基、4−(N−エチル−N−
2−メトキシエチルアミノ)−2−メチルフェニル基、
4−(N−エチル−N−2−メタンスルホンアミドエチ
ルアミノ)−2−メチルフェニル基、4−(N−エチル
−N−2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェ
ニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−アセト
アミドフェニル基、4−アニリノフェニル基、4−アセ
トアミドフェニル基、2−シアノ−2−ニトロフェニル
基、2−メチルスルフォニル−4−ニトロフェニル基、
3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,
3,5−トリメチルフェニル基、2−メトキシフェニル
基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,4−メチレン
ジオキシ基、4−クロロフェニル基、2,4,6−トリ
クロロフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニル
基、ジュロリジル基等を挙げることができる。
【0020】前記Aがピリジル基の場合の例としては、
3−(2−メチル−6−N,N−ジエチルアミノ)−ピ
リジル基、2−(3−メチル−6−N,N−ジエチルア
ミノ)−ピリジル基、3−(6−N,N−ジメチルアミ
ノ)−ピリジル基、2−(5−ヒドロキシ)ピリジル
基、2−(5−メトキシ)ピリジル基、3−(6−メト
キシ)ピリジル基、3−(6−ヒドロキシ−2−メチ
ル)ピリジル基、2−(3−メチル−5−ジエチルアミ
ノ)ピリジル基等を挙げることができ、ピラゾリル基の
場合の例としては、3−(1,5−ジメチル)ピラゾリ
ル基、3−(1−フェニル−5−メチル)ピラゾリル基
等を挙げることができ、フリル基の場合の例としては、
2−(5−メチル)フリル基、2−(5−ジメチルアミ
ノ)フリル基、2−(5−エトキシ)フリル基等を挙げ
ることができ、チエニル基の場合の例としては、2−
(5−メチル)チエニル基、2−(5−ジメチルアミ
ノ)チエニル基、2−(5−エトキシ)チエニル基等を
挙げることができ、チアゾリル基の場合の例としては、
5−(2−メチル)チアゾリル基、5−(2−ジメチル
アミノ)チアゾリル基、5−(2−メトキシ)チエニル
基等を挙げることができる。
【0021】一般式(I)、一般式(II)、一般式(II
I)、一般式(IV)、一般式(1−1)、一般式(1−
2)、一般式(2−1)、一般式(2−2)、一般式
(4)〜(13)で表される色素及び金属錯体色素にお
いて、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R21、R
22、R101、R102、R103、R201で表される一価の有機
基としては、前記Aの芳香族環又は複素環の置換基とし
て記載した基が挙げられる。R101、R102、R103の好
ましい具体例としては、例えばハロゲン原子(例えばフ
ッ素原子、塩素原子等)、アルキル基(例えばメチル、
エチル、ブチル、2−メトキシエチル、トリフルオロメ
チル、2−エチルヘキシル等)、アルコキシカルボニル
基(例えばメトキシカルボニル、i−プロポキシカルボ
ニル等)、カルバモイル基(例えばメチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイル、ブチルカルバモイル、フェニ
ルカルバモイル等)、シアノ基、アルキルチオ基(例え
ばメチルチオ、エチルチオ、オクチルチオ等)、アミノ
基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジエチルアミノ、メ
トキシエチルアミノ等)等が挙げられる。
【0022】一般式(1−1)、一般式(1−2)、一
般式(2−1)、一般式(2−2)、一般式(4)〜
(13)で表される金属錯体色素において、Mで表され
る金属としては、VIII族、Ib族、IIb族、IIIa族、I
Va族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子から選ば
れ、好ましくは2価の遷移金属である。具体的にはN
i、Cu、Co、Cr、Zn、Fe、Pd、Ptの2価
の金属が挙げられ、更に好ましくはNi、Cu、Co、
Cr、Znが挙げられ、特に好ましくはNiである。ま
た、金属の塩として、金属無機塩としては例えば過塩素
酸塩、ハロゲン塩、硫酸塩、フッ化ホウ素塩、フッ化ス
トロンチウム塩、ヘキサフルオロリン酸塩等を挙げるこ
とができる。金属有機塩或いは金属錯体としては金属イ
オンを中和できる有機基であればよく、例えば脂肪酸、
芳香族カルボン酸、アルキルスルホン酸、アリールスル
ホン酸、フェノール類、アセチルアセトン類、ジチオカ
ルボン酸類、テトラフェニルホウ素等を挙げることがで
きる。
【0023】本発明の金属錯体色素において、R11、R
12、R13、R14、R15、R16、R21、R22及びR201
少なくとも1つは、金属と結合可能な基である。金属と
結合可能な基としては一般式(3)で表される基であ
り、好ましくは一般式(14)で表される基である。
【0024】一般式(3)において、Bで表される芳香
族環基又は複素環基としては、前記Aで表される芳香族
環基又は複素環基として記載した基が挙げられる。Gは
アミノ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基(例えばメトキ
シ、エトキシ、ブトキシ等)、アシルアミノ基(例えば
アセチルアミノ、クロロアセチルアミノ、プロピオニル
アミノ、ベンゾイルアミノ、トリフルオロアセチルアミ
ノ等)、アルキルウレイド基(例えばメチルウレイド、
エチルウレイド、メトキシエチルウレイド、ジメチルウ
レイド等)、アリールウレイド基(例えばフェニルウレ
イド等)、アルキルスルホンアミド基(例えばメタンス
ルホンアミド、エタンスルホンアミド、ブタンスルホン
アミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、2,2,
2−トリフルオロエチルスルホンアミド等)、アリール
スルホンアミド基(例えばフェニルスルホンアミド、ト
リルスルホンアミド等)、アルキルアミノスルホニルア
ミノ基(例えばメチルアミノスルホニルアミノ、エチル
アミノスルホニルアミノ等)、アリールアミノスルホニ
ルアミノ基(例えばフェニルアミノスルホニルアミノ
等)から選ばれる基である。
【0025】一般式(14)において、B′で表される
含窒素複素環基としては、ピリジン環、ピラゾール環、
イミダゾール環、ピラジン環、ピリミジン環、キノリン
環が挙げられる。これらの芳香族環又は複素環は更に置
換基を有してもよく、該置換基としては、例えばハロゲ
ン原子(例えばフッ素原子、塩素原子等)、アルキル基
(例えばメチル、エチル、ブチル、ペンチル、2−メト
キシエチル、トリフルオロメチル、2−エチルヘキシル
等)、アリール基(例えばフェニル、p−トリル、ナフ
チル等)、アシル基(例えばアセチル、プロピオニル、
ベンゾイル等)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エト
キシ、ブトキシ等)、アルコキシカルボニル基(例えば
メトキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル等)、
アシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、エチルカルボ
ニルオキシ等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、
エチルチオ、オクチルチオ等)、アリールチオ基(例え
ばフェニルチオ、p−トリルチオ等)、アミノ基(例え
ばメチルアミノ、ジエチルアミノ、メトキシエチルアミ
ノ等)、シアノ基、ニトロ基、複素環基(例えばピリジ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、フリル、チエニル等)
が挙げられる。
【0026】本発明の金属錯体色素を感熱転写画像形成
材料として用いる場合には、アゾメチン色素又はメチン
色素部分にイオン化可能なプロトン基を含まない色素が
好ましく用いられる。イオン化可能なプロトン基とは、
例えば一般式(3)のGの説明で記載したアミノ基、ヒ
ドロキシ基、アシルアミノ基、アルキルウレイド基、ア
リールウレイド基、アルキルスルホンアミド基、アリー
ルスルホンアミド基、アルキルアミノスルホニルアミノ
基、アリールアミノスルホニルアミノ基等の基を意味す
る。金属イオンを中和するのに必要なアニオンとして
は、前記の無機塩、有機塩、後述する金属錯体の配位化
合物等を用いることができる。
【0027】本発明の金属錯体色素は、一般式(I)〜
(IV)で表される色素と金属イオンが錯体形成していれ
ばよく、好ましくは配位子となる色素が少なくとも2つ
の配位座を有しており、かつ、該配位座が共に窒素原子
である金属錯体色素である。特に一般式(4)〜(1
3)で表される色素の金属錯体色素が好ましく用いられ
る。
【0028】以下に、本発明に関わるアゾメチン色素又
はメチン色素、及び金属錯体アゾメチン色素又は金属錯
体メチン色素の代表的具体例を挙げるが、本発明はこれ
らにより限定されない。
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】
【化24】
【0041】
【化25】
【0042】
【化26】
【0043】
【化27】
【0044】
【化28】
【0045】
【化29】
【0046】
【化30】
【0047】
【化31】
【0048】以下に合成例を示す。
【0049】合成例1(例示金属錯体色素18の合成)
(合成ルート)
【0050】
【化32】
【0051】アセトニトリル300ml中に化合物
(a)55gと化合物(b)40gを入れ、加熱還流下
6時間撹拌した。溶媒を留去して蒸留水250ml中に
入れ、水酸化カリウムで中和した後、析出した結晶を濾
取、水洗、乾燥した。この結晶を酢酸エチル中に入れ、
懸濁洗浄し、濾取、乾燥して化合物(c)48gを得
た。
【0052】無水酢酸130ml中に化合物(c)44
gを入れ、加熱還流下5時間撹拌した。一夜放置した
後、析出した結晶を濾取した。この結晶をメタノール1
60ml中に入れ、更に36%塩酸20mlを加えて加
熱還流下2時間撹拌した。水冷して析出物を濾別し、蒸
留水600ml中に注ぎ、水酸化カリウムで中和した
後、析出した結晶を濾取、水洗、乾燥した。アセトニト
リルから再結晶して化合物(d)16gを得た。
【0053】メタノール275ml中に化合物(d)
8.5gと3−アミノ−6−N,N−ジエチルアミノ−
2−メチルピリジン二塩酸塩10.1g、トリエチルア
ミン25gを入れて溶解し、室温撹拌下蒸留水90ml
に溶解した過硫酸アンモニウム11.0gを約30分で
滴下して添加した。滴下後30分撹拌した後、蒸留水3
00mlを少量づつ加えて撹拌し、析出した結晶を濾
取、水洗した。この結晶をメタノール250ml中に入
れて煮沸後、放冷して析出結晶を濾取、メタノール洗
浄、乾燥して暗赤褐色の結晶10.2g(化合物
(f))を得た。nmr、massスペクトルにより目
的物であることを確認した。
【0054】化合物(f)4.3gをメタノール50m
lに溶解し、これに塩化ニッケル6水和物1.1gを加
えた。溶媒を留去後、アセトニトリルを添加し、結晶を
濾取、洗浄、乾燥して、目的の金属錯体色素(化合物
(g))2.8gを得た。この金属錯体色素のアセトン
溶液中での吸収極大は534nmであった。
【0055】合成例2(例示金属錯体色素28の合成)
(合成ルート)
【0056】
【化33】
【0057】エタノール100ml中にピバロイル酢酸
メチル16gと2−ヒドラジノピリジン(化合物
(h))11gを入れ、加熱還流下5時間撹拌した。溶
媒を留去した後、結晶を濾取し、メタノール−水で洗浄
し、乾燥して3−(t−ブチル)−1−(2−ピリジ
ル)−5−ピラゾロン(化合物(i))15gを得た。
【0058】酢酸100ml中に化合物(i)10.9
gとp−ジメチルアミノベンズアルデヒド8.2gを入
れ、加熱還流下8時間撹拌した。溶媒を留去した後、メ
タノール150mlを加え、析出結晶を濾取、アセトニ
トリルで洗浄、乾燥して橙赤色の結晶10.2g(化合
物(j))を得た。nmr、massスペクトルにより
目的物であることを確認した。
【0059】化合物(j)3.5gをメタノール100
mlに溶解し、これに塩化ニッケル6水和物1.1gを
加えた。溶媒を留去後、アセトニトリルを添加し、結晶
を濾取、洗浄、乾燥して、目的の金属錯体色素(化合物
(k))2.5gを得た。この金属錯体色素のアセトン
溶液中での吸収極大は503nmであった。
【0060】本発明の金属錯体色素を感熱転写画像形成
材料として用いる場合について説明する。
【0061】本発明に係るアゾメチン色素又はメチン色
素を含有する層を支持体上に設けてインク層(感熱転写
層)とする。前記アゾメチン色素は単独で用いてもよい
し、又2種以上を併用してもよい。更に、本発明の効果
を損なわない範囲で他の色素例えばアゾ系色素、アント
ラキノン系色素等を添加してもよい。前記インク層にお
ける本発明に係るアゾメチン色素又はメチン色素の含有
量は、支持体1m2当り0.05〜10gが好ましい。
【0062】前記インク層は、本発明に係るアゾメチン
色素又はメチン色素をバインダーと共に溶媒中に溶解す
ることによって、或いは溶媒中に微粒子状に分散させる
ことによってインク層形成用のインク液を調整し、必要
に応じ有機、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止
剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調製剤等を加えて、支持
体上に塗布し適宜乾燥することにより形成する。インク
層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜10μmが好ましい。バ
インダーとしては、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリビニルア
セタール、ニトロセルロース、エチルセルロース等の溶
剤可溶性ポリマーが好ましい。これらのバインダーは、
1種又は2種以上を有機溶媒に溶解して用いるだけでな
く、ラテックス分散の形で使用してもよい。前記バイン
ダーの使用量としては、支持体1m2当り0.1〜20
gが好ましい。インク液に用いられる有機溶媒として
は、アルコール類(例えばエタノール、プロパノー
ル)、セロソルブ類(例えばメチルセロソルブ)、芳香
族類(例えばトルエン、キシレン)、エステル類(例え
ば酢酸エチル)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエ
チルケトン)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン)等が挙げられる。支持体としては、寸
法安定性がよく、記録の際に感熱ヘッド等の加熱に耐え
るものであれば特に制限はないが、コンデンサー紙、グ
ラシン紙等の薄葉紙、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リアミド、ポリカーボネート等の耐熱性のプラスチック
フィルム等が好ましく用いられる。前記支持体の厚さ
は、2〜30μmが好ましく、又支持体にはバインダー
との接着性の改良や色素の支持体側への転写、染着を防
止する目的で下引層を設けていてもよい。更に支持体の
裏面(インク層と反対側)には、感熱ヘッドが支持体に
粘着するのを防止する目的でスリッピング層を有しても
よい。
【0063】感熱転写記録材料をフルカラー画像記録が
可能な感熱転写記録材料に適用するには、シアン色素を
含有するシアン感熱転写層、マゼンタ色素を含有するマ
ゼンタ感熱転写層、イエロー色素を含有するイエロー感
熱転写層の3種をそれぞれ面順次に塗設することが好ま
しい。又、必要に応じて他に黒色画像形成物質を含む感
熱転写層を含む4種を塗設してもよい。
【0064】次に、金属イオン含有化合物について説明
する。金属イオン含有化合物は色素供与材料とは異なる
支持体上の受像層中に存在させてもよいし、インク層上
に設けた熱溶融性層中に存在させてもよい。この金属イ
オン含有化合物としては、金属イオンの無機又は有機の
塩及び金属錯体が挙げられ、中でも有機酸の塩及び錯体
が好ましい。前記金属イオン含有化合物を構成する金属
としては、VIII族、Ib族、IIb族、IIIa族、IVa
族、Va族、VIa族、VIIa族の金属原子から選ばれ、
好ましくは2価の遷移金属である。更に好ましくはN
i、Cu、Co、Cr、Zn、Fe、Pd、Ptの2価
の金属が挙げられ、特に好ましくはNi、Cu、Co、
Cr、Znが挙げられる。具体例としては、Ni2+、C
2+、Cr2+、Co2+及びZn2+と酢酸やステアリン酸
等の脂肪族酸の塩、或いは安息香酸、サルチル酸等の芳
香族カルボン酸の塩等が挙げられる。又、下記の式で表
される錯体は特に好ましく用いることができる。
【0065】 〔Me(Q1l(Q2m(Q3n〕(Y-p 但し、式中、Meは金属イオン、好ましくはNi2+、C
2+、Cr2+、Co2+及びZn2+を表す。Q1、Q2、Q
3は各々Meで表される金属イオンと配位結合可能な配
位化合物を表し、互いに同じであっても異なっていても
良い。これらの配位化合物としては、例えば『キレート
科学(5)』(南江堂)に記載されている配位化合物か
ら選択することができる。
【0066】Y-は有機アニオン基を表し、具体的には
テトラフェニルホウ素アニオンやアルキルベンゼンスル
ホン酸アニオン等が挙げることができる。
【0067】l、m、nはそれぞれ独立に0〜3の整数
を表すが、これらは錯体が4座配位か、6座配位かによ
って決定されるか、或いはQ1、Q2、Q3の配位子の数
によって決定される。pは1又は2を表す。
【0068】更に下記の式(l,m,n=0の場合)で
表される金属錯体が好ましく用いられる。
【0069】Me2+(Y-2 式中Me2+は2価の遷移金属イオンを表す。Y-は2価
の金属イオンと錯体を形成することができる下記の式で
表された配位化合物を表す。
【0070】
【化34】
【0071】式中、Zはアルキル基、アリール基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルコキシ基、アルコキシカ
ルボニル基、ハロゲン原子及び水素原子を表す。R及び
R′はアルキル基及びアリール基を表し、それぞれ同じ
でも異なっていてもよく、RとZ又はR′とZが結合し
て環を形成してもよいが、Zが水素原子のときR及び
R′が共にメチル基であることはない。
【0072】前記金属イオン含有化合物の添加量は、通
常受像層又は熱溶融性層に対し0.5〜20g/m2
好ましく、1〜15g/m2がより好ましい。
【0073】金属錯体色素により画像形成する受像材料
は、一般に紙、プラスチックフィルム、又は紙−プラス
チックフィルム複合体を支持体とし、その上に受像層と
してポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
ルと他のモノマー(例えば酢酸ビニル等)との共重合樹
脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポ
リカーボネート等の一種又は二種以上からなるポリマー
層を形成してなる。前記受像材料は、必要に応じ受像層
中に酸化防止剤、離型剤等を含有してもよく、又受像層
の上に保護層を設けてもよく、更に支持体と受像層の間
に接着や断熱或いはクッション効果を目的として中間層
を設けてもよい。更に支持体の裏面(受像層と反対側)
には、帯電防止層、ブロッキング防止を目的として無
機、又は有機の非昇華性微粒子を含む背面層を設けても
よい。又支持体両面に受像層を設けていてもよい。又、
上記支持体そのものを受像材料にすることもある。
【0074】本発明の感熱転写記録方法に用いる感熱転
写記録材料は、前述の受像材料に普通紙の如く受像層を
特に設けていないものを用いる目的で、特開昭59−1
06997号に記載されている様な感熱転写層上に熱溶
融性化合物を含有する熱溶融性層を有していてもよい。
この熱溶融性化合物としては、65〜150℃の温度で
溶融する無色又は白色の化合物が好ましく用いられ、例
えばカルナバロウ、蜜ロウ、カンデリンワックス等のワ
ックス類が挙げられる。尚、これらの熱溶融性化合物を
含有する熱溶融性層には、例えばポリビニルピロリド
ン、ポリビニルブチラール、ポリエステル、酢酸ビニル
等のポリマーが含有されていてもよい。
【0075】感熱転写記録方法には、サーマルヘッドに
よる加熱が一般的であるが、通電加熱やレーザーを用い
た加熱でもよい。サーマルヘッド等による熱の付与は、
色素供与材料又は熱転写記録材料の背面側からでも、又
受像材料の背面側でも特に制限なく行われてよいが、色
素の転写速度及び画像濃度等を考慮した場合、色素供与
材料の背面側からが好ましい。
【0076】次に、図1の(a)及び(b)を参照して
本発明の感熱転写記録方法の一例を説明する。
【0077】図1(a)の感熱転写記録材料において、
受像材料3は、支持体1上に金属イオン含有化合物を含
む受像層2が設けられて構成されており、又色素供与材
料6は支持体4上に本発明に係るアゾメチン色素又はメ
チン色素を含むインク層5が設けられて構成されてい
る。上記受像材料3及び色素供与材料6には、それぞれ
支持体との間に中間層を設けてもよい。感熱転写記録方
法としては、前記受像材料3及び色素供与材料6を重ね
合わせ、色素供与材料6の背面側からサーマルヘッド7
に担持された発熱抵抗体8により画像情報に応じた熱を
与え、その後、両材料を剥離することにより達成され
る。その際、インク層5中の前記色素と受像層2中の金
属イオン含有化合物との反応により形成される金属錯体
色素画像が形成される。
【0078】又、図1(b)の感熱転写記録材料におい
て、上記(a)の感熱転写記録材料の色素供与材料6上
に金属イオン含有化合物を含む熱溶融性層9を積層して
なる感熱転写記録材料10と、前述した普通紙の如く受
像層を特に設けていない受像材料3を重ね合わせ、図1
(a)の感熱転写記録方法と同様にサーマルヘッド7を
用い、その後、両材料を剥離して画像形成を行う。この
方法の場合、サーマルヘッド7による熱付与の際、感熱
転写記録材料10上のインク層5及び熱溶融性層9との
間で、前記色素と金属イオン含有化合物との反応により
金属錯体色素が生成し、その後受像材料3上に画像が形
成される。
【0079】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はそれらに限定されるものではな
い。
【0080】実施例1 本発明の金属錯体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色
素、及び比較として金属錯体を形成していないアゾメチ
ン色素又はメチン色素、更に比較色素としてアゾ色素の
アセトン中での吸収極大及びモル吸光係数(金属錯体色
素は構成する色素1分子当たりとして求めた)を表1に
示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【化35】
【0083】表1から明らかなように、本発明の金属錯
体アゾメチン色素又は金属錯体メチン色素は、比較のア
ゾ色素に比べてモル吸光係数の大きな色素であることが
わかる。また、金属錯体を形成していない色素に比べて
も金属錯体形成することによりモル吸光係数の大きい優
れた色素であることがわかる。
【0084】実施例2 150μmの厚さを有する合成紙(製品名:ユポFPG
−150、王子油化(株)製)の上に、下記の試薬を混
合して塗布液を調製し、ウエット膜厚65μmで塗布し
乾燥して、本発明の金属錯体アゾメチン色素又は金属錯
体メチン色素を含有する層を塗設した試料を作成した。
また比較として金属錯体を形成していないアゾメチン色
素又はメチン色素を用いた以外上記と同様にして比較試
料を作成した。
【0085】 (塗布液組成) 本発明による金属錯体色素(表2記載) 100mg ポリビニルブチラール樹脂(S−LEC BX−1:積水化学工業製) 4.0g メチルエチルケトン 25g テトラヒドロフラン 25g 本発明による試料及び比較試料を下記の方法により測定
し、金属錯体色素の堅牢性(耐光性、耐熱性、耐湿性)
を評価した。その結果を表2に示す。
【0086】−評価及びその方法− (耐光性)得られた金属錯体色素画像をキセノンフェー
ドメーターで72時間光照射し、光照射前の濃度を
0、光照射後の濃度をD1として、(D1/D0)×10
0で表す色素残存率(%)で耐光性を評価した。
【0087】(耐熱性)得られた金属錯体色素画像を7
7℃、10%RH以下の条件下7日間保存し、保存開始
前の濃度をD0、保存後の濃度をD2として、(D2
0)×100で表す色素残存率(%)で耐熱性を評価
した。
【0088】(耐湿性)得られた金属錯体色素画像を4
0℃、80%RHの条件下7日間保存し、保存開始前の
濃度をD0、保存後の濃度をD3として、(D3/D0)×
100で表す色素残存率(%)で耐湿性を評価した。
【0089】
【表2】
【0090】表2から明らかな様に、本発明の金属錯体
色素は、耐光性、耐熱性、耐湿性の画像堅牢性に優れた
色素であることがわかる。
【0091】実施例3 (インクの調製)下記の原料を混合して本発明に係る金
属錯体を形成していないアゾメチン色素又はメチン色素
を含有する均一な溶液のインクを得た。各々の色素の溶
解性は良好であり、インク化適性も良好であった。
【0092】 アゾメチン色素又はメチン色素(表3参照) 1.2g ポリビニルアセタール樹脂(KY−24、電気化学工業製) 2.3g メチルエチルケトン 53g トルエン 22g シリコン変性ウレタン樹脂(SP−2105、大日精化製) 1.8g (色素供与材料の調製)上記インクを、厚さ6μmのポ
リエチレンテレフタレートベース(以下、PETベー
ス)上にワイヤーバーを用いて乾燥後の塗布量が2.0
g/m2になる様に塗布、乾燥してPETベース上にイ
ンク層を有する色素供与材料を調製した。乾燥はドライ
ヤーで仮乾燥後、温度70℃のオーブン中で15分行っ
た。尚、上記PETベースの裏面には、スティキング防
止層としてシリコン変性ウレタン樹脂(SP−210
5、大日精化製)を含むニトロセルロース層が設けられ
ている。
【0093】(受像材料の調製)150μmの厚さを有
する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化
(株)製)の上に、受像層としてエステル変性シリコン
(X−24−8300:信越化学工業製、付き量0.3
g/m2)、及び下記に示す金属イオン含有化合物(付
き量2g/m2)を含むポリビニルブチラール樹脂(S
−LEC BX−1:積水化学工業製)を、付き量6g
/m2となる様に塗布、乾燥し、受像材料を得た。乾燥
はドライヤーで仮乾燥後、温度100℃のオーブン中で
15分行った。金属イオン含有化合物は、
【0094】
【化36】
【0095】である。
【0096】(感熱転写記録方法)前記色素供与材料と
上記受像材料とを重ね合わせ、感熱ヘッドを色素供与材
料の裏面から当てて、下記の記録条件で画像記録を行
い、ニッケル錯体アゾメチン色素及びニッケル錯体メチ
ン色素の画像を得た。
【0097】記録条件 主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm 記録電力:0.6W/ドット 加熱時間:20msecから0.2msecの間で段階
的に加熱時間を調整。
【0098】また、本発明に係るアゾメチン色素又はメ
チン色素を以下に示す比較色素(A)及び(B)に変え
た以外は、上記と同様にして本発明による感熱転写画像
及び比較の感熱転写画像を得た。
【0099】得られた画像の堅牢性(耐光性、耐熱性、
耐湿性)及びインクシート保存性の評価を下記の方法で
行なった。評価結果を表3に示す。
【0100】
【化37】
【0101】−評価及びその方法− 耐光性、耐熱性、耐湿性は前記実施例2の評価と同様に
して測定した。
【0102】(最大濃度)X−rite 310 TR
により画像の最大反射濃度(通常、印加時間が最大の部
分)を測定した。
【0103】(色素供与材料の保存安定性)調製した色
素供与材料を60℃で100時間放置し、保存安定性を
評価した。保存後のインク層に受像材料をこすり合わ
せ、色素の移行が殆どないものを◎、僅かに移行するも
のを○、かなり移行するものを×とした。
【0104】
【表3】
【0105】表3から明らかな様に、本発明に係る色素
は感熱転写記録材料に適用でき、本発明の金属錯体色素
は、耐光性、耐熱性、耐湿性の画像堅牢性に優れた色素
であることがわかる。
【0106】実施例4 実施例3において支持体として用いたPETベース上
に、以下のイエロー画像形成用色素Y−1(付き量は
0.5g/m2)を含むインク層、本発明に係る金属錯
体を形成していないマゼンタ画像形成用色素(18)
(付き量0.5g/m2)を含むインク層、シアン画像
形成用色素C−1(付き量0.5g/m2)を含むイン
ク層を面順次に塗設して色素供与材料を調製した。尚、
各インク層のバインダーは実施例3と同じものを用い
た。その後、実施例3で用いた前記受像材料と色素供与
材料を積層し、ニコン(株)製フルカラープリンターC
P3000Dによりフルカラー画像記録を行い、金属錯
体を形成した色素の画像を得た。又、前記本発明に係る
アゾメチン色素を比較色素(C)に変えた以外は、上記
実施例3と同様にして比較色素供与材料を調製し、フル
カラー画像記録を行なった。これらの画像色素及び色素
供与材料について実施例2と同様の評価を行った。結果
を表4に示す。
【0107】
【化38】
【0108】
【表4】
【0109】表4から明らかな様に、本発明に係る色素
はフルカラー画像記録用として感熱転写記録材料に適用
でき、本発明の金属錯体色素は、耐光性、耐熱性、耐湿
性の画像堅牢性に優れた色素であることがわかる。
【0110】実施例5 実施例2に記載した方法に従って、150μmの厚さを
有する合成紙(製品名:ユポFPG−150、王子油化
(株)製)の上に、表5に記載した本発明の金属錯体メ
チン色素及び比較として金属錯体を形成していないメチ
ン色素を含有する層を塗設した試料を作成した。これら
の試料を実施例2記載の評価方法に従って、耐光性、耐
熱性、耐湿性の堅牢性を評価した。その結果を表5に示
す。
【0111】
【表5】
【0112】表5から明らかな様に、本発明の金属錯体
色素は、耐光性、耐熱性、耐湿性の画像堅牢性に優れた
色素であることがわかる。
【0113】
【発明の効果】本発明により、光、熱、湿堅牢性に優れ
た色素が得られ、またその色素を用いて画像堅牢性に優
れた感熱転写画像形成材料が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は共に本発明の感熱転写記録材
料を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 受像層 3 受像材料 4 支持体 5 インク層 6 色素供与材料 7 サーマルヘッド 8 発熱抵抗体 9 熱溶融性層 10 感熱転写記録材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07D 401/04 231 C07D 403/14 231 403/14 231 413/04 213 413/04 213 413/14 213 413/14 213 417/14 213 417/14 213 231 231 487/04 138 487/04 138 139 139 B41M 5/26 101K (72)発明者 中山 依子 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの配位座を有する一般式
    (I)、一般式(II)、一般式(III)又は一般式(I
    V)で表される色素を配位子とし、該配位座で金属イオ
    ンと配位結合した金属錯体色素。 【化1】 〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、R11、R12
    21及びR22は水素原子又は一価の有機基を表し、Lは
    =N−、=CR101−又は=CR101−CR102=CR103
    −(R101、R102、R103は水素原子又は一価の有機基
    を示す)を表す。Y1、Y2及びY3は=N−、=NH−
    又は=CR201−(R201は水素原子又は一価の有機基を
    示す)を表し、Y2とY3の二重結合は別の芳香族環の一
    部を形成してもよい。〕
  2. 【請求項2】 少なくとも2つの配位座を有する一般式
    (I)、一般式(II)、一般式(III)又は一般式(I
    V)で表される色素の配位座が共に窒素原子であること
    を特徴とする請求項1記載の金属錯体色素。
  3. 【請求項3】 下記一般式(1−1)、一般式(1−
    2)、一般式(2−1)又は一般式(2−2)で表され
    ることを特徴とする金属錯体色素。 【化2】 〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、R11、R12
    21及びR22は水素原子又は一価の有機基を表し、Lは
    =N−、=CR101−又は=CR101−CR102=CR103
    −を表す。R101、R102、R103は水素原子又は一価の
    有機基を示す。Y1、Y2及びY3は=N−、=NH−又
    は=CR201−(R201は水素原子又は一価の有機基を示
    す)を表し、Y2とY3の二重結合は別の芳香族環の一部
    を形成してもよい。qは1又は2を表す。Mは金属原子
    又はその塩を表す。但しR11、R12、R21、R22
    1、Y2及びY3の少なくとも1つは、Mと結合可能な
    基を含有する。〕
  4. 【請求項4】 上記一般式(1−1)、一般式(1−
    2)、一般式(2−1)又は一般式(2−2)におい
    て、MがNi、Cu、Co、Cr、Zn、Fe、Pd、
    Ptから選ばれる金属原子又はその塩であることを特徴
    とする請求項3記載の金属錯体色素。
  5. 【請求項5】 上記一般式(1−1)、一般式(1−
    2)、一般式(2−1)又は一般式(2−2)におい
    て、Mと結合可能な基が下記一般式(3)で表される芳
    香族環基又は含窒素複素環基であることを特徴とする請
    求項3記載の金属錯体色素。 【化3】 〔式中、Bは芳香族環又は複素環を形成するのに必要な
    非金属原子群を表す。X1及びX2は炭素原子又は窒素原
    子を表し、X2が炭素原子のときnは1であり、X2が窒
    素原子のときnは0である。Gは水素原子、アミノ基、
    ヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルアミノ基、アルキ
    ルウレイド基、アリールウレイド基、アルキルスルホン
    アミド基、アリールスルホンアミド基、アルキルアミノ
    スルホニルアミノ基、アリールアミノスルホニルアミノ
    基を表す。〕
  6. 【請求項6】 下記一般式(14)で表される基を有
    し、かつ、下記一般式(4)〜一般式(13)何れか1
    つで表されることを特徴とする金属錯体色素。 【化4】 【化5】 【化6】 〔式中、Aは芳香族環又は複素環を表し、R11、R12
    13、R14、R15、R16、R21及びR22は水素原子又は
    一価の有機基を表し、Lは=N−、=CR101−又は=
    CR101−CR102=CR103−を表す。R101、R102
    103は水素原子又は一価の有機基を示す。qは1又は
    2を表す。MはNi、Cu、Co、Zn、Fe、Pd、
    Ptから選ばれる金属原子又はその塩を表す。B′は含
    窒素複素環を形成するのに必要な非金属原子群を表す。
    3は炭素原子又は窒素原子を表し、X4は=N−を表
    す。但しR11、R12、R13、R14、R15、R16、R21
    びR22の少なくとも1つは、一般式(14)で表される
    基である。〕
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項記載の金属錯
    体色素を記録層中に含有することを特徴とする感熱転写
    画像形成材料。
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EP1568680A1 (en) * 2004-02-27 2005-08-31 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Thermal transfer recording material, thermal transfer image receptive sheet, ink sheet, thermal transfer recording method, and metal containing compound
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