JPH09148850A - 複合型広帯域増幅器 - Google Patents

複合型広帯域増幅器

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JPH09148850A
JPH09148850A JP7323863A JP32386395A JPH09148850A JP H09148850 A JPH09148850 A JP H09148850A JP 7323863 A JP7323863 A JP 7323863A JP 32386395 A JP32386395 A JP 32386395A JP H09148850 A JPH09148850 A JP H09148850A
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Hiroshi Yamazaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流高精度増幅器、差動増幅器、電圧増幅
器、及び電流増幅器でなる複合型広帯域増幅器の動作上
限周波数は、従来差動増幅器の帯域幅によって制限され
ていた。この発明は差動増幅器の帯域幅による制約を受
けないようにした広帯域増幅器の提供を目的とする。 【解決手段】 差動増幅器、電圧増幅器、電流増幅器を
それぞれ個別部品で構成し、無信号時のゼロ電位に対し
て正側と負側へ対称的に対をなして2系統配設され、か
つ差動増幅器の電圧利得が1となる周波数より高い周波
数の入力信号は、同差動増幅器をバイパスして電圧増幅
器へ加わるようにしたハイパスフィルタが設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流信号から比
較的高い周波数の交流信号まで対応可能な複合型の広帯
域増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流信号や比較的低周波の交流信号を入
力とする増幅器については、一般に装置自体の雑音電圧
が低いこと、オフセット電圧やその温度ドリフトが小さ
いこと、大きい同相除去比(CMRR)を有することな
どが必要とされている。また、比較的高周波の信号を入
力とする装置については、速いスルーレートと大きなG
B積(利得×帯域幅)を有することが望まれている。
【0003】この場合、望ましいとされる上記の各特性
を1つの増幅器で満足させることは困難なので、一般に
は直流と比較的低周波の交流信号領域において高精度の
動作を行なう増幅器と、それより高い周波数領域で高速
動作が可能な増幅器とを組み合わせて装置を構成するよ
うにしている。
【0004】図5(A)にその一例が示されているが、
例えばIC素子を用いた直流高精度増幅器(以下、「高
精度増幅器」という。)A1と、同様にそれぞれIC素
子を用いた高速の差動増幅器A2、電圧増幅器A3、及
び電流増幅器A4が設けられており、電流増幅器A4は
図示しない後段のユニットを駆動するようになってい
る。ここでR1、R2は入力抵抗、R3は帰還抵抗、C
1は結合コンデンサ、Viは入力信号、Voは出力信号
である。
【0005】上記の装置において、入力信号電圧(以
下、「入力電圧」という。)Viが直流及び比較的低周
波の交流信号である場合は、A2ないしA4の各増幅器
はそれぞれ前段増幅器からの出力信号を受けて縦続的に
動作する。すなわち、入力電圧Viが抵抗R1とR2を
経て高精度増幅器A1に加わると、その反転出力は例え
ば差動増幅器A2の+入力端子に加えられる。また、入
力電圧Viは抵抗R1を経て同差動増幅器A2の−入力
端子に加えられる。差動増幅器A2はこれらの信号を受
け、その差の電圧信号を電圧増幅器A3へ出力する。電
圧増幅器A3はこの信号電圧を増幅して電流増幅器A4
に加え、同電流増幅器A4は入力する電圧信号を電流信
号に変換、増幅して出力するようになっている。
【0006】入力電圧Viの周波数が高くなると高精度
増幅器A1の利得が周波数に逆比例して低下し、それに
伴って出力電圧が低下する。また、コンデンサC1のリ
アクタンスも周波数が高くなるとそれに逆比例して小さ
くなるから、ある周波数を超えると高精度増幅器A1の
−入力端子と差動増幅器A2の+入力端子は直通状態に
なる。したがって、装置への入力電圧Viは一方では抵
抗R1を通って差動増幅器A2の−入力端子へ加わり、
他方では抵抗R1とR2を通った入力電圧Viが利得の
低下した高精度増幅器A1をコンデンサC1によりバイ
パスして差動増幅器A2の+入力端子へ加わるようにな
る。
【0007】すなわち、ある周波数より高い帯域では高
精度増幅器A1が装置の動作に寄与しなくなり、差動増
幅器A2、電圧増幅器A3、電流増幅器A4の継続動作
となる。解決課題を明らかにするため、入力電圧の周波
数と高精度増幅器A1及び差動増幅器A2の動作につい
てさらに説明する。
【0008】イ.入力信号が直流の場合 上記図5(A)から高精度増幅器A1と差動増幅器A2
の箇所を転記した同図(B)において、例えば信号源か
ら装置へ一定レベルの正の電圧+Viが加わったものと
する。ここで、高精度増幅器A1は正常に動作してお
り、その−入力端子が+入力端子にイマジナリショート
でアース電位になっているとすると、信号源から抵抗R
1とR2を通って高精度増幅器A1の−入力端子方向へ I=Vi/(R1+R2) なる一定の直流電流Iが流れる。
【0009】しかしながら、高精度増幅器A1において
は−入力端子が直接的に+入力端子へ接続されているわ
けではないので、電流IはコンデンサC1へ流れ込んで
同コンデンサを充電する。この充電電圧を+Vcとす
る。ここでコンデンサC1の静電容量をC1、上記電流
Iにより同コンデンサに流入する電荷をQとすると、こ
の電荷にてコンデンサに充電される電圧Vcは Vc=Q/C1 となる。高精度増幅器A1はその出力端子から上記充電
電圧の極性を反転した直流電圧−Vcを発してコンデン
サC1に流入する充電電荷と等量の電荷を同コンデンサ
から吸い込み、−入力端子側の電圧上昇を抑えてアース
電位に保持する。
【0010】したがって、信号源Viから抵抗R1とR
2を通ってコンデンサC1に流れた電流Iは、見かけ上
同コンデンサを経て高精度増幅器A1の出力端子からそ
の内部に流れ込むことになる。この場合,高精度増幅器
A1は上記のように通常の反転増幅器として動作し、そ
の利得をG1とすると G1=Vc/Vi となる。上記極性反転電圧−Vcは差動増幅器A1の+
入力端子に加えられる。また、入力電圧Viを抵抗R1
とR2により分圧したときのR2両端間の電圧をVR2
とすると、この分圧電圧は差動増幅器A2の−入力端子
に加えられる。ここで差動増幅器A1の利得をG2とす
ると、同差動増幅器はこれら2つの端子に入力した信号
電圧の差の電圧をG2倍し、出力電圧V2として電圧増
幅器A3に送出する。すなわち、 V2={−Vc−(+VR2)}G2 となる。このように入力信号が直流の場合は、差動増幅
器A2は高精度増幅器A1に対して縦続的に動作する。
【0011】なお、信号源の電圧が図示の例と逆極性の
−Viであった場合は、高精度増幅器A1からその反転
直流電圧+Vcを発し、上記と逆方向の電流を吐き出し
てコンデンサへ電荷を流入させる。これにより−入力端
子側の電圧低下が抑えられてアース電位が保持される。
この場合、差動増幅器A2の出力V2は V2={Vc−(−VR2)}G2 となる。
【0012】ロ.入力信号が交流の場合 上記図5(A)から高精度増幅器A1と差動増幅器A2
の箇所を転記した図6(A)において、高精度増幅器A
1は正常に動作しており、その−入力端子は+入力端子
とイマジナリショートでアース電位になっているものと
する。いま、信号源から周波数fの交流入力電圧±Vi
が装置に加わり、電流Iが図示の点線のように流れたと
すると、 ±I=±Vi/(R1+R2) =±Vi/R である。ただし、 R=R1+R2 とする。
【0013】コンデンサC1のリアクタンスをXcとす
ると、上記電流が流れることによってコンデンサに発生
する電圧Vcは ±Vc=±I・Xc である。高精度増幅器A1はこのコンデンサに発生した
電圧±Vcと逆極性の電圧(−,+)Vcを出力して入
力側へ帰還し、その−入力端子をアース電位に保持す
る。ここで入力電圧Viの角周波数をωとすると、上記
コンデンサのリアクタンスXcは、 Xc=1/ωC1 =1/2πfC1 ただし、ω=2πfであるから、リアクタンスの大小は
周波数fの高低に逆比例して変化する。いま、コンデン
サのリアクタンスXcが入力抵抗Rの値と等しくなる周
波数をfcとすると、 R=Xc =1/2πfcC1 より fc=1/2πC1R となる。周波数fに対するリアクタンスXcの値の変化
を同図6(B)に示す。ここで、入力電圧Viが交流の
場合における高精度増幅器A1の利得をG1とすると、 G1=Xc/R であるから、信号周波数がfcのときはXc=Rとな
り、その利得G1は同図6(C)に示すように1すなわ
ち0dBである。また、周波数がfcの1/10のとき
は利得G1が10倍(20dB)となり、周波数がfc
の10倍のときはG1が1/10(−20dB)とな
る。
【0014】ところで高精度増幅器A1の素子自体の利
得すなわち開ループ利得G1は、図7にその一例を示す
ように例えば直流領域では100dBという大きい値で
あるが、交流領域ではある周波数から利得が周波数に逆
比例して低下する特性になっている。この利得低下が始
まる周波数をf1とすると、f1の値は素子の種類によ
って異なるが、一般には1桁台ないし2桁台の周波数に
なっている。
【0015】この周波数f1より10倍高い周波数の信
号が入ると、利得G1は周波数がf1のときの1/10
(−20dB)に低下し、周波数が100倍高い信号が
入ると利得G1が1/100(−40dB)に低下す
る。つまり、周波数に対する利得低下の割合は−20d
B/decになっている。
【0016】差動増幅器A2の開ループ利得と周波数と
の関係も素子の種類によって異なるが、その一例を同図
7に示す。図示の例では直流領域における開ループ利得
G2は80dB、同利得G2が交流領域で低下し始める
周波数はf2となっている。これを高精度増幅器A1の
特性と比較すると、一般には直流領域における開ループ
利得については、 G1>G2 で、開ループ利得が交流領域で低下し始める周波数は、 f1<f2 となっている。
【0017】いま、高精度増幅器A1の−入力端子と+
入力端子間ではイマジナリショートが成立し、同高精度
増幅器A1に対して差動増幅器A2が縦続動作をしてい
るとすると、直流から交流領域の周波数f1までにおけ
る両増幅器の開ループ総合利得G1+G2は、図7の一
点鎖線で示すように180dBとなる。
【0018】ここで、上記図6(C)における高精度増
幅器A1の利得G1が1、すなわち0dBである周波数
fcを例えば図7の周波数f1とほぼ一致するようにR
とC1の値を設定すると、図6(C)のfcより低い周
波数帯域における+利得は、図7においては直流領域か
ら延びている開ループ利得G1の100dBという一定
値に抑えられる。
【0019】また、図6(C)のfcより高い周波数帯
域における−20dB/decの利得低下特性は、図7
においてはそれに開ループ利得G1の−20dB/de
cが加わる。よって周波数がf1より高い帯域における
高精度増幅器A1の開ループ利得G1は、破線で示すよ
うに−40dB/decの割合で低下する。したがっ
て、周波数がf1からf2までの帯域における開ループ
総合利得G1+G2も−40dB/decの低下特性と
なる。
【0020】ここで、上記高精度増幅器A1の利得G1
が−40dB/decの割合で低下し、利得1すなわち
0dBラインに達したときの周波数を例えばf3とする
と、周波数f2を超えて周波数f3までの帯域における
高精度増幅器A1と差動増幅器A2の開ループ総合利得
は、差動増幅器A2の−20dB/decが加わるため
−60dB/decの低下特性となる。
【0021】この周波数f3における高精度増幅器A1
の入力電圧Viとその極性反転出力電圧−Vcの大きさ
(絶対値)との関係は、 Vc=Vi であり、f3より低い周波数帯域ではG1>1であるか
ら、 Vc>Vi となる。
【0022】したがって、入力電圧Viの周波数がf3
以下の低い帯域では、コンデンサC1を介してこの反転
出力電圧−Vcを入力側へ負帰還することにより、その
−入力端子を+入力端子へイマジナリショート(アー
ス)とすることができる。この反転出力電圧−Vcは次
段の差動増幅器A2の+入力端子に加えられる。
【0023】しかしながら、入力電圧Viの周波数がf
3より高い帯域では高精度増幅器A1の利得G1が1よ
り小さくなるので、 Vc<Vi となる。ちなみに、図8に示すように入力電圧Viのレ
ベルを基準化して一定値の1にすると、Viの周波数が
f3より高い帯域における反転出力電圧Vcの大きさ
(絶対値)は破線のようになる。
【0024】同図8において、例えば入力電圧Viの周
波数がf3の1.4倍の場合は出力電圧Vcの大きさが
0.5となり、Viの周波数がf3の2倍になるとVc
の大きさは約0.25となる。また、Viの周波数がf
3の3倍の場合はVcの大きさが約0.1となり、更に
Viの周波数が高くなるとVcの大きさは限りなくゼロ
に近づく。
【0025】したがって、入力電圧Viの周波数がf3
より高い帯域においては、高精度増幅器A1がコンデン
サC1を介してその反転出力−Vcを入力側へ負帰還し
ても帰還電圧が小さいので−入力端子をイマジナリアー
スにすることができない。そのため−入力端子には入力
電圧と帰還電圧の差の電圧Vi−Vcが発生し、低イン
ピーダンスになったコンデンサC1を通過して差動増幅
器A2の+入力端子へ加わるようになる。
【0026】すなわち、周波数がf3より高い帯域では
高精度増幅器A1が装置の増幅動作に寄与しなくなるた
め高精度増幅器と差動増幅器の縦続動作はなくなり、入
力電圧Viに対して差動増幅器A2が先頭の動作ユニッ
トとなる。ここで、入力電圧Viの周波数がf3より数
倍高かった場合は、高精度増幅器A1の帰還電圧−Vc
が入力電圧Viに比べて極めて小さくなるので、差動増
幅器A2の+入力端子に加わる差電圧Vi−Vcは、図
8から実質的にViとみなすことができる。
【0027】よって、図7における高精度増幅器A1と
差動増幅器A2との開ループ総合利得G1+G2は、周
波数がf3より高くなると−60dB/decの低下特
性から外れて差動増幅器A2の開ループ特性G2に漸近
する。いま、例えばf3より数倍高い周波数をf4とす
ると、上記−60dB/decの低下特性から外れた開
ループ総合利得G1+G2は、周波数f4において差動
増幅器A2の開ループ利得G2と一致し、f4より高い
周波数帯域における開ループ総合利得はG2そのものと
なる。
【0028】差動増幅器A2の後段には上記図5(A)
に示すように電圧増幅器A3と電流増幅器A4が設けら
れ、入力電圧の周波数が例えばf3以上の帯域ではこれ
ら3つの増幅器が縦続的に動作するようになっている。
この場合、電流増幅器A4の出力側から装置の入力側へ
例えば帰還抵抗R3が接続されているので、装置全体の
閉ループ利得をGとすると、 G=R3/R1 となる。
【0029】いま、この閉ループ利得Gを例えば10d
Bに設定したとして図7に破線で示すと、先頭ユニット
である差動増幅器A2の開ループ利得G2が−20dB
/decの割合で低下する直線と上記10dBラインと
の交点における周波数f5がこの装置の帯域幅となる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置による
と、直流信号に対する高精度応答と高周波信号に対する
高速応答が可能となる。しかしその上限周波数は差動増
幅器A2の帯域幅によって制限され、それ以上に帯域を
延ばすことは難しい。そのため、後段の電圧増幅器や電
流増幅器の速度、帯域幅に余裕があってもそれらを生か
しきれないという難点がある。
【0031】この発明は上記の事情を考慮してなされた
もので、その目的は、入力信号の周波数が差動増幅器の
帯域幅上限周波数より高い場合は、その信号が差動増幅
器をバイパスして電圧増幅器へ加わるようにした複合型
の広帯域増幅器を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明に
おいては、その課題解決手段として例えば差動増幅器の
入力側と電圧増幅器の入力側との間にハイパスフィルタ
を設け、差動増幅器の高周波帯における利得低下特性を
勘案してハイパスフィルタのカットオフ周波数を定める
ようにするしている。
【0033】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の原理的な構成を
示す。図中、高精度増幅器A1は従来装置と同様のIC
素子が用いられ、高精度増幅器A1を含む信号入力部も
従来装置と同様の構成になっている。高精度増幅器A1
の後段には例えば個別部品で構成された2つの差動増幅
器A2aとA2bが設けられており、従来装置における
IC差動増幅器の+入力端子に対応する本装置の入力端
子についてはその共通配線に(+)印を付し、従来の−
入力端子に対応する本装置の入力端子についてはその共
通配線に(−)印を付してある。
【0034】この(−)印を付した共通配線側の入力端
子には、例えば入力電圧Viの分圧電圧VR2が加えら
れ、(+)印を付した共通配線側の入力端子には高精度
増幅器A1から上記Viと極性が反対の帰還電圧−Vc
が加えられるようになっている。これにより差動増幅器
A2aとA2bは入力電圧に対して並列的に動作し、そ
の出力はそれぞれ電圧増幅器A3aとA3bの各一方の
端子に加えられる。
【0035】電圧増幅器A3a,A3bはともに個別部
品で構成され、各他方の入力端子と上記差動増幅器の入
力側における(−)印を付した共通配線との間には、例
えばコンデンサC2と抵抗R8及びコンデンサC3と抵
抗R10からなる2つのハイパスフィルタFLa,FL
bがそれぞれ設けられ、両フィルタのカットオフ周波数
は等しい値に設定されている。
【0036】この電圧増幅器A3a,A3bは上記差動
増幅器A2a,A2bからの出力を受けて並列的に動作
し、その出力は個別部品で構成された電流増幅器A4a
とA4bにそれぞれ加えられる。電流増幅器A4a,A
4bも並列的に動作し、電圧増幅器から加わる電圧を電
流に変換して出力する。
【0037】図1のブロック図を等価回路で表した一例
が図2に示されている。同図2において、差動増幅器A
2aは例えば特性がそろったNPN形トランジスタQ1
とQ2の差動対で構成され、無信号時すなわち両トラン
ジスタのベースがゼロ電位のときにはエミッタ側の共通
抵抗R4に一定のアイドリング電流が流れている。した
がってそのエミッタ電圧は一定になっている。
【0038】ここで、両トランジスタのベース電流は各
コレクタ電流に比べると極めて小さいので無視すると、
無信号時におけるトランジスタQ1のコレクタ電流とエ
ミッタ電流は相等しく、同様にトランジスタQ2のコレ
クタ電流とエミッタ電流も等しくなり、それぞれ共通抵
抗R4を流れる一定電流の1/2の大きさとなる。な
お、この場合、トランジスタQ2の負荷抵抗R5には正
の一定電圧降下が発生している。
【0039】差動増幅器A2bも上記と同様に例えば特
性がそろったPNP形トランジスタQ3とQ4の差動対
で構成され、エミッタ側の共通抵抗R6は上記R4と等
しい抵抗値にされている。無信号時にはR4に流れる電
流と大きさが等しい一定のアイドリング電流がR6に流
れ、両トランジスタのエミッタ電圧は一定になってい
る。
【0040】また、トランジスタQ3,Q4のベース電
流を無視すると、無信号時におけるトランジスタQ3の
エミッタ電流とコレクタ電流は相等しく、同様にトラン
ジスタQ4のエミッタ電流とコレクタ電流も等しくな
り、それぞれ共通抵抗R6に流れる一定電流の1/2の
大きさとなる。なお、トランジスタQ4の負荷抵抗R7
は上記トランジスタQ2の負荷抵抗R5と抵抗値が等し
くされているので、抵抗R7には抵抗R5の電圧降下と
絶対値が等しい負の一定電圧降下が発生する。
【0041】この2つの差動増幅器A2aとA2bは共
に少ない数の個別部品で構成され、正の電源+Vccと
負の電源−Vccの間へそのゼロ電位に対して対称的に
配設されている。したがって多数のトランジスタなどの
集積回路でなる従来のIC差動増幅器に比べると、利得
は低いがひずみが少なく、かつ高速で広帯域である。こ
こで、例えば正の入力電圧Viが装置に加わると高精度
増幅器A1からは負の反転出力−Vcが送出され、
(+)印の共通配線を介してトランジスタQ1とQ3の
ベースに加えられる。
【0042】これによりトランジスタQ1ではベース電
圧が下がるためベースとエミッタ間の電圧が小さくな
り、ベース電流が減ってコレクタ電流が減少する。ま
た、トランジスタQで3はベース電圧が下がるとベース
とエミッタ間の電圧が大きくなり、ベース電流が増えて
コレクタ電流が増加する。
【0043】この場合、共通抵抗R4とR6には大きさ
が等しい一定電流が流れるようになっているから、トラ
ンジスタQ1のコレクタ電流が減少すると対をなすトラ
ンジタQ2ではその分だけコレクタ電流が増加する。こ
のことはトランジスタQ2のベースに上記電圧−Vcの
極性を反転した正の電圧Vcが加わり、そのベース・エ
ミッタ間電圧が大きくなったことと等価である。
【0044】また、トランジスタQ3のコレクタ電流が
増加すると対をなすトランジスタQ4ではその分だけコ
レクタ電流が減少する。このことはトランジスタQ4の
ベースに上記電圧−Vcの極性を反転した正の電圧Vc
が加わり、そのベース、エミッタ間電圧が小さくなった
ことと等価である。
【0045】すなわち、トランジスタQ1のコレクタ電
流減少とトランジスタQ3のコレクタ電流増加は、トラ
ンジスタQ2のコレクタ電流増加とトランジスタQ4の
コレクタ電流減少に対応するから、(+)印の共通配線
を介してトランジスタQ1とQ3のベース側に加わった
負の電圧−Vcは、(−)印の共通配線を介して正の電
圧VcがトランジスタQ2とQ4のベース側に加わった
ことに置き換えることができる。
【0046】この場合、トランジスタQ2とQ4のベー
ス側には入力電圧Viの分圧電圧VR2が(−)印の共
通配線を介して加わるが、同ベースに加わる上記正の電
圧Vcより小さいのでトランジスタQ2とQ4に流れる
コレクタ電流は電圧Vcによって支配される。なお、誘
導などにより同相の外乱雑音+Vnが(+)印の共通配
線と(−)印の共通配線からそれぞれトランジスタQ
1,Q3のベースとQ2,Q4のベースに加わると、Q
1とQ3のベースに加わった外乱雑音+VnはQ2とQ
4のベースへその極性が反転した−Vnが加わったこと
と作用上等価である。しかしQ2とQ4のベースには+
Vnの外乱雑音が加わっており、互いに打ち消し合うの
でその影響は極めて小さくなる。
【0047】電圧増幅器A3a,A3bは例えばPNP
形トランジスタQ5とNPN形トランジスタQ6がダイ
オードD1ないしD4を介してコンプリメンタルに接続
され、トランジスタQ5のエミッタは上記第1の差動増
幅器A2aのトランジスタQ2のコレクタ側に接続され
ている。また、トランジスタQ6のエミッタは上記第2
の差動増幅器A2bのトランジスタQ4のコレクタ側に
接続されている。上記トランジスタQ5とQ6へベース
電圧を供給するため、例えば+Vcc電源と−Vcc電
源間の電圧を分圧する3つの抵抗R8,R9,R10が
設けられており、抵抗R8とR10は等しい抵抗値にさ
れている。
【0048】無信号時において、トランジスタQ5とQ
6にベース電圧が供給されると、+Vcc電源から抵抗
R5、トランジスタQ5、ダイオードD1ないしD4、
トランジスタQ6、抵抗R7を経て−Vcc電源へ一定
のアイドリング電流が流れ、上記各抵抗とダイオードに
それぞれ電圧降下が発生する。
【0049】この場合、トランジスタQ5のエミッタ電
圧とコレクタ電圧は正の値となり、トランジスタQ6の
エミッタ電圧とコレクタ電圧はそれぞれトランジスタQ
5のエミッタ電圧及びコレクタ電圧と絶対値が等しい負
の値となる。上記2つのトランジスタQ5とQ6のコレ
クタ電圧は、例えば次段に設けられた電流増幅器A4
a,A4bの前置ドライバトランジスタQ7とQ8にベ
ース電圧として供給されるようになっている。
【0050】トランジスタQ7とQ8にベース電流が供
給されると、+Vcc電源からトランジスタQ7と共通
エミッタ抵抗R11及びトランジスタQ8を通って−V
cc電源へ一定のアイドリング電流が流れ、トランジス
タQ7のエミッタには正の電圧が発生する。また、トラ
ンジスタQ8のエミッタには上記トランジスタQ7のエ
ミッタ電圧と絶対値が等しい負の電圧が発生する。
【0051】この両トランジスタQ7とQ8のエミッタ
電圧は、例えば電流増幅トランジスタQ9とQ10へそ
れぞれベース電圧として供給されるようになっている。
これにより、+Vcc電源からトランジスタQ9と抵抗
値の等しい2つのエミッタ抵抗R12,R13,及びト
ランジスタQ10を通って−Vcc電源へ一定のアイド
リング電流が流れる。
【0052】このように無信号時にアイドリング電流を
流しておくと、信号が入力した場合は各段の対をなすト
ランジスタがアイドリング電流による電位から動作を開
始するので、入力信号に対して不感時間が無くなり高速
である。また、各段の出力が負のレベルから正のレベル
へ変化し、あるいは正のレベルから負のレベルへ変化す
る際のゼロクロスひずみなど振幅ひずみが発生しないの
で直線性もよい。
【0053】ここで、上記電圧増幅器A3a,A3bに
おいては、トランジスタQ5とQ6のベースが例えば静
電容量値の等しいコンデンサC2とC3を介してそれぞ
れ(−)印の共通配線に接続され、このコンデンサC2
と分圧抵抗R8及びコンデンサC3と分圧抵抗R10に
よりカットオフ周波数が等しい2つのハイパスフィルタ
FLa,FLbが形成されている。
【0054】図2のハイパスフィルタFLaとFLbの
箇所を抜粋して図3に示し、その入力電圧(分圧電圧)
R2に対するフィルタの出力電圧VR2´のレベルを
同図3(B)に示す。このハイパスフィルタのカットオ
フ周波数をfcとすると、 fc=1/2πC2R8 =1/2πC3R10 となる。
【0055】図3によると、入力電圧Viの周波数がカ
ットオフ周波数fcより低い帯域ではフィルタの出力電
圧VR2´が分圧電圧VR2より小さく、その大きさは
周波数により−20dB/decの割合で傾斜する特性
線のいずれかの点上にある。したがって分圧電圧VR2
はトランジスタQ2とQ4のベースに加わり、そのフィ
ルタ出力VR2´はトランジスタQ5とQ6のベースに
加わるが、同トランジスタQ5,Q6に対しては実質的
に影響を与えないとみなすことができる。よって電圧増
幅器A3a,A3bは差動増幅器A2a,A2bからの
出力をトランジスタQ5とQ6のエミッタ側に受けて同
差動増幅器に対し縦続的に動作し、電流増幅器A4aと
A4bは電圧増幅器A3aとA3bに追随して動作す
る。
【0056】入力電圧Viの周波数がハイパスフィルタ
のカットオフ周波数fcより高い帯域では、分圧電圧V
R2とフィルタの出力電圧VR2´の大きさは等しくな
り、分圧電圧VR2は差動増幅器A2a,A2bと電圧
増幅器A3a,A3bの両方に加わる。
【0057】この場合、差動増幅器A2a,A2bの電
圧利得が1(0dB)以上であれば、シランジスタQ5
とQ6におていは直接ベースに加わる分圧電圧VR2
りも差動増幅器からエミッタ側に加わる電圧が大きいか
ら、その動作はエミッタ側の入力電圧によって支配され
る。したがって上記と同様に電圧増幅器A3a,A3b
は差動増幅器A2a,A2bに対して縦続的に動作し、
電流増幅器A4a,A4bは電圧増幅器A3a,A3b
に追随して動作する。
【0058】しかしながら、差動増幅器A2a,A2b
の電圧利得が1より小さくなると、トランジスタQ5と
Q6においては直接ベースに加わる電圧VR2に対して
差動増幅器からエミッタ側に加わる電圧が小さくなり、
その動作はベース側の入力電圧VR2によって支配され
る。すなわち、この場合は入力電圧ViがコンデンサC
1を介して(+)印の共通配線から差動増幅器に加わ
り、分圧電圧VR2が(−)印の共通配線から差動増幅
器と電圧増幅器に加わるが、差動増幅器は装置の増幅動
作に寄与しないから見掛け上は分圧電圧VR2が差動増
幅器をバイパスして電圧増幅器に加わったことと同様に
なる。したがって先頭の動作ユニットは電圧増幅器A3
a,A3bとなり、電流増幅器A4a,A4bが電圧増
幅器に追随して動作する。
【0059】ところで、トランジスタの電圧利得や電流
利得は直流から交流領域のある周波数まで一定の値を有
し、その周波数を超えると素子自体の分布容量などによ
り一般に−20dB/decの割合で低下し始め、更に
周波数が高くなるとその低下はやがて利得1すなわち0
dBに達する。この利得0dBにおける周波数はGB積
あるいはトランジション周波数(f)などと称され、
高周波用トランジスタでは一般に汎用IC増幅器のそれ
より高く、例えば数10MHzないし数100MHzと
いう値になっている。
【0060】図2の各ユニットの電圧利得と周波数の関
係を図4に示す。同図を併せて参照すると、高精度増幅
器A1は従来装置と同じIC素子を使用するので、その
開ループ利得G1は図7の特性をそのまま図示してあ
る。ここで、この実際の開ループ利得G1が0dBとな
る周波数をf2とすると、上記ハイパスフィルタFL
a,FLbのカットオフ周波数fcは例えばこのf2と
ほぼ等しい周波数に設定されている。
【0061】いま、装置に入力した電圧Viが直流電圧
または周波数がf2以下の低周波交流電圧とすると、高
精度増幅器A1の出力電圧−Vcは(+)印の共通配線
を介して差動増幅器A2a,A2bのトランジスタQ1
とQ3のベースに加わり、入力電圧Viの分圧電圧V
R2は(−)印の共通配線を開して上記差動増幅器のト
ランジスタQ2とQ4のベースに加わる。
【0062】この場合、上記高精度増幅器A1の出力電
圧−Vcの絶対値は入力電圧Viの分圧電圧VR2より
大きいから、トランジスタQ2のコレクタには−Vcの
反転電圧Vcに対応する電流がアイドリング電流に加わ
って+Vcc電源から流入し、抵抗R5には電流増加に
よる電圧変化が生じる。また、トランジスタQ4におい
ては上記−Vcの反転電圧Vcに対応する電流だけアイ
ドリング電流から減少した電流がそのコレクタから−V
cc電源へ流出し、抵抗R7には電流減少による電圧変
化が生じる。
【0063】ここで、例えば抵抗R5に発生する電圧変
化と上記トランジスタQ2における反転電圧Vc(絶対
値)との比、すなわち 抵抗R5の電圧変化/Vc を差動増幅器A2aの電圧利得とする。同様に、抵抗R
7に発生する電圧変化と上記トランジスタQ4における
反転電圧Vc(絶対値)との比、すなわち 抵抗R7の電圧変化/Vc を差動増幅器A2bの電圧利得とすると、2つの電圧利
得は等しい値になる。いま、差動増幅器A2aとA2b
の全体利得をG2とし、この利得G2が例えば直流から
交流領域の周波数f3までは30dB一定で、f3より
高い周波数帯域ではG2が−20dB/decの割合で
低下し、周波数f5においてG2が0dBすなわち利得
1となる例を同図4に示す。
【0064】ところで、差動増幅器A2a,A2bのト
ランジスタQ2,Q4に流れる電流が変化して抵抗R5
とR7に電圧変化が生じると、電圧増幅器A3aとA3
bにおいてはトランジスタQ5からダイオードD1ない
しD4を経てトランジスタQ6に流れる電流にも変化が
生じる。ここで、入力電圧Viの周波数が上記ハイパス
フィルタFLa,FLbのカットオフ周波数fcより低
い場合は、トランジスタQ5とQ6はベース接地形の動
作をするとみなすことができる。
【0065】この場合、トランジスタQ5及びQ6の電
圧利得は、それぞれエミッタ側の入力電圧変化に対する
コレクタ側の出力電圧変化の比とすると、トランジスタ
Q5の入力電圧変化は Q5の入力インピーダンス×エミッタ電流変化分 であり、そのコレクタ側の出力電圧変化は ダイオードD1とD2のオン抵抗×コレクタ電流変化分 となる。この場合、トランジスタQ5のベース電流は極
めて小さいから無視して エミッタ電流変化分=コレクタ電流変化分 とすると、トランジスタQ5の電圧利得は ダイオードD1とD2のオン抵抗/Q5の入力インピー
ダンス となる。
【0066】トランジスタQ6についてもトランジスタ
Q5と同様であるから、その電圧利得は、 ダイオードD3とD4のオン抵抗/Q6の入力インピー
ダンス とおくことができる。よって電圧増幅器A3aとA3b
の全体利得をG3とすると、 G3=D1とD2のオン抵抗/Q5の入力インピーダン
ス+D3とD4のオン抵抗/Q6のインピーダンス となる。
【0067】いま、各ダイオードD1ないしD4のオン
抵抗は等しく、トランジスタQ5とQ6の入力インピー
ダンスも相等しいとすると、全体利得G3はG3=4×
ダイオードのオン抵抗/Q5(Q6)の入力インピーダ
ンスとなる。ここで、ベース接地形トランジスタの入力
インピーダンスは一般に低く数10Ω程度であり、ダイ
オードのオン抵抗はアイドリング電流の大きさにもよる
が、電流の立上がり近傍の小電流では数100Ωないし
その数倍程度である。
【0068】そこで、電圧増幅器A3aとA3bの全体
利得G3が例えば直流から交流領域の周波数f4までは
40dB一定で、f4より高い帯域ではG3が−20d
B/decの割合で低下し、周波数f7においてG3が
0dBすなわち利得1となる例を上記図4に示す。な
お、電流増幅器A4a,A4bは電圧増幅器A3a,A
3bに対して縦続的に動作するが、回路がコレクタ接地
形で電圧利得が1(0dB)であるため図示は省略して
ある。
【0069】上記図2と図4において、入力電圧Viが
直流から交流領域の周波数f1までは高精度増幅器A1
に対して差動増幅器A2a,A2bと電圧増幅器A3
a,A3bが縦続的に動作し、その開ループ総合利得G
1+G2+G3は一点鎖線で示すように例えば170d
B一定である。ここで、f1は従来装置と同様にIC素
子でなる高精度増幅器A1の利得G1が低下し始める周
波数である。
【0070】周波数がf1を超えてf2までの帯域では
上記3つのユニットは縦続的に動作するが、高精度増幅
器A1の開ループ利得G1は−40dB/decの割合
で低下し、周波数f2においては利得が1(0dB)に
達する。したがって開ループ総合利得G1+G2+G3
も同じ割合で低下し、周波数f2における総合利得はG
2+G3でその値は例えば70dBとなる。
【0071】ここで、上記ハイパスフィルタFLa,F
Lbのカットオフ周波数fcを例えば高精度増幅器A1
の開ループ利得G1が0dBとなる周波数f2とほぼ等
しい周波数に設定すると、入力電圧Viの周波数がf2
より高い帯域では、(−)印の共通配線を介して差動増
幅器A2a,A2bのトランジスタQ2とQ4のベース
に加わった分圧電圧VR2が電圧増幅器A3a,A3b
のトランジスタQ5とQ6のベースにも加わるようにな
る。ただし、周波数がf2より高い帯域では高精度増幅
器A1の利得が1より小さくなるので、その−入力端子
が+入力端子とイマジナリショートにはならない。よっ
て入力電圧Viは抵抗R1とR2で分圧されないから、
分圧電圧VR2は入力電圧Viと同じ大きさになるとみ
なすことができる。
【0072】さて、上記電圧増幅器A3a,A3bのト
ランジスタQ5とQ6においては、ベース側に加わる分
圧電圧VR2に対してエミッタ側にはそれよりG2倍
(例えば30dB)高い差動出力電圧が差動増幅器A2
aとA2bから加えられる。よってトランジスタQ5と
Q6の動作はこのエミッタ側入力電圧に支配され、周波
数がf2より高い帯域では差動増幅器A2a,A2bが
先頭の動作ユニットとなり、電圧増幅器A3aとA3b
が差動増幅器へ継続的に動作する。
【0073】電圧増幅器が差動増幅器に縦続動作する範
囲は、周波数f2から差動増幅器の利得G2が0dBに
達する周波数f5までの帯域となる。この範囲における
両増幅器の開ループ総合利得G2+G3は、一点鎖線で
示すように周波数f2から差動増幅器の利得G2が低下
し始める周波数f3までは例えば70dB一定であり、
f3を超え電圧増幅器の利得G3が低下し始める周波数
f4までの帯域では総合利得が−20dB/decの割
合で低下する。
【0074】周波数がf4を超えてf5までの帯域では
電圧増幅器の利得G3が−20dB/decの低下特性
を有しているので、差動増幅器と電圧増幅器の開ループ
総合利得G2+G3は−40dB/decの割合で低下
する。更に、周波数がf5を超える帯域では差動増幅器
の利得G2が1以下となって信号の増幅に寄与しないか
ら、入力電圧に対して電圧増幅器が先頭の動作ユニット
となり、電流増幅器が電圧増幅器に追随して動作する。
この場合開ループの総合電圧利得は電圧増幅器の利得そ
のものとなり、G3に沿い−20dB/decの割合で
低下する。
【0075】なお、入力電圧の周波数が上記のようにf
5より高い帯域においては、電圧増幅器A3a,A3b
のトランジスタQ5とQ6はエミッタ接地形の動作とな
るが、その利得G3についてはベース接地形の場合と同
程度の値が得られる。電流増幅器A4a,A4bは上記
したように個別部品で構成され、かつその電流は数10
Ω以下の低インピーダンスにされているので、電流利得
×帯域幅の値を電圧増幅器A3a,A3bのGB積と同
程度にすることは十分可能である。
【0076】ここで、装置全体の閉ループ利得Gを例え
ば前記図7の従来例と同様に10dBとして図4に破線
で示すと、電圧増幅器A3a,A3bの開ループ利得G
3が−20dB/decの割合で低下する直線と上記1
0dBラインとの交点における周波数f6がこの装置の
帯域幅となる。この例においては帯域幅の上限周波が従
来例より1桁以上高くなっていることがわかる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は高精度増幅器に対して縦続的に動作する差動増幅器、
電圧増幅器、及び電流増幅器等をそれぞれ個別部品で構
成し、無信号時のゼロ電位に対して正側と負側へ対称的
に対をなして2系統配設し、広帯域化と低ひずみ化を図
るとともに、上記個別部品で構成した3つのユニットの
うち、比較的低速である差動増幅器の電圧利得が1とな
る周波数より高い周波数の入力信号は、ハイパスフィル
タにより差動増幅器をバイパスして電圧増幅に加わり、
同電圧増幅器と電流増幅器が縦続的に動作するようにな
っている。したがってこの発明によると、装置が動作可
能とする周波数範囲の上限値は電圧増幅器の帯域幅まで
拡大することができ、かつ振幅ひずみが少ないので直線
性もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理的な電気的構成を示すブロック
線図。
【図2】この発明に係る電気的構成の要部等価回路図。
【図3】この発明におけるハイパスフィルタの構成図お
よび同ハイパスフィルタの特性説明図。
【図4】この発明における各部ユニットの利得特性説明
図。
【図5】従来装置の電気的構成を示すブロック線図およ
びその動作説明図。
【図6】従来装置の動作説明図。
【図7】従来装置における各部ユニットの利得特性説明
図。
【図8】従来装置の動作説明図。
【符号の説明】
A1 直流高精度増幅器 A2a,A2b 差動増幅器 A3a,A3b 電圧増幅器 A4a,A4b 電流増幅器 C1 帰還コンデンサ C2,C3 ハイパスフィルタ用コンデンサ D1〜D4 ダイオード FLa,FLb ハイパスフィルタ Q1〜Q6 トランジスタ R4〜R10 抵抗 Vi 入力信号 −Vc 負帰還電圧

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの入力端子を有する直流高精度増幅
    器の一方の端子を接地して他方の端子に入力信号を加
    え、同直流高精度増幅器の出力端子からコンデンサを含
    む帰還回路を経て上記他方の端子へ負帰還電圧を送出す
    るとともに、この帰還電圧と上記入力信号とを差動増幅
    器に加え、その差の出力電圧を電圧増幅器により増幅し
    たのち電流増幅器にて電流に変換し負荷駆動用の出力を
    得る複合型の広帯域増幅器において、上記直流高精度増
    幅器から送出される帰還電圧をそれぞれ各一方の入力端
    子に受けるとともに、上記入力信号を各他方の入力端子
    に受けてその差の電圧を増幅する第1及び第2の差動増
    幅器と、上記第1の差動増幅器の出力を一方の入力端子
    に受けるとともに上記入力信号を第1のハイパスフィル
    タを介して他方の入力端子に受け、かつ、上記第2の差
    動増幅器の出力を別の一方の入力端子に受けるとともに
    上記入力信号を第2のハイパスフィルタを介して別の他
    方の入力端子に受け、上記ハイパスフィルタのカットオ
    フ周波数に対する入力信号周波数の高低により上記差動
    増幅器の出力もしくは上記ハイパスフィルタを通過した
    入力信号をそれぞれ増幅する第1及び第2の電圧増幅器
    と、上記第1及び第2の電圧増幅器の出力をそれぞれ受
    けて電流に変換し出力する第1及び第2の電流増幅器と
    を備えていることを特徴とする複合型広帯域増幅器。
  2. 【請求項2】 上記第1の差動増幅器は2つのNPN形
    トランジスタを対となし、両トランジスタのエミッタは
    共通抵抗を介して負の電源電圧路に接続されるとともに
    一方のトランジスタのコレクタは正の電源電圧路に接続
    され、そのベース側は上記帰還電圧の受入れ端子として
    上記直流高精度増幅器の出力端子側に接続され、他方の
    トランジスタはそのコレクタが差電圧発生用の負荷抵抗
    を介して上記正の電源電圧路へ接続されるとともに、同
    トランジスタのベース側は上記入力信号の受入れ端子と
    して上記直流高精度増幅器の他方の入力端子側に接続さ
    れてなり、無信号時には上記2つのトランジスタにほぼ
    等しい一定のコレクタ電流がアイドリング電流として流
    されることを特徴とする請求項1に記載の複合型広帯域
    増幅器。
  3. 【請求項3】 上記第2の差動増幅器は2つのPNP形
    トランジスタを対となし、両トランジスタのエミッタは
    共通抵抗を介して上記正の電源電圧路に接続されるとと
    もに一方のトランジスタのコレクタは上記負の電源電圧
    路に接続され、そのベース側は上記帰還電圧の受入れ端
    子として上記直流高精度増幅器の出力端子側に接続さ
    れ、他方のトランジスタはそのコレクタが差電圧発生用
    の負荷抵抗を介して上記負の電源電圧路へ接続されると
    もとに、同トランジスタのベース側は上記入力信号の受
    入れ端子として上記直流高精度増幅器の他方の入力端子
    に接続されてなり、無信号時には上記2つのトランジス
    タにほぼ等しい一定のコレクタ電流がアイドリング電流
    として流されることを特徴とする請求項1に記載の複合
    型広帯域増幅器。
  4. 【請求項4】 上記第1の電圧増幅器はPNP形トラン
    ジスタと複数のダイオードとを含み、同トランジスタの
    エミッタは上記第1の差動増幅器の他方のトランジスタ
    のコレクタ側に接続されて同コレクタ電圧と同電位とさ
    れ、上記PNP形トランジスタのコレクタ側には上記複
    数のダイオードが順方向に直列的に接続されるととも
    に、同トランジスタのベースには正のベース電圧が加え
    られ、上記第2の電圧増幅器はNPN形トランジスタと
    複数のダイオードとを含み、同トランジスタのエミッタ
    は上記第2の差動増幅器の他方のトランジスタのコレク
    タ側に接続されて同コレクタ電圧と同電位とされ、上記
    NPN形トランジスタのコレクタ側には上記複数のダイ
    オードが上記第1の電圧増幅器のダイオードと直列でか
    つ順方向に接続されるとともに、同NPN形トランジス
    タのベースには上記第1の電圧増幅器のPNP形トラン
    ジスタに与えられたベース電圧と絶対値が等しい負の電
    圧が与えられ、無信号時には上記第1の電圧増幅器のト
    ランジスタから上記直列接続されたダイオード群を通っ
    て第2の電圧増幅器のトランジスタへ一定のコレクタ電
    流がアイドリング電流として流されることを特徴とする
    請求項1に記載の複合型広帯域増幅器。
  5. 【請求項5】 上記正の電源電圧路と負の電源電圧路と
    の間には両電路間の電圧を3分割する第1,第2の抵抗
    及び上記第1の抵抗と抵抗値が等しい第3の抵抗の3つ
    が直列に接続され、第1と第2の抵抗の共通接続箇所は
    上記第1の電圧増幅器を構成するトランジスタのベース
    に接続されて同トランジスタへ正のベース電圧を供給す
    るとともに、上記共通接続箇所がコンデンサを介して上
    記直流高精度増幅器の他方の入力端子に接続され、同コ
    ンデンサと上記第1の抵抗とで入力信号に対する第1の
    ハイパスフィルタが形成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の複合型広帯域増幅器。
  6. 【請求項6】 上記正の電源電圧路と負の電源電圧路間
    の電圧を3分割する3つの抵抗中の第2と第3の抵抗の
    共通接続箇所は、上記第2の電圧増幅器を構成するトラ
    ンジスタのベースに接続されて同トランジスタへ負のベ
    ース電圧を供給するとともに、上記共通接続箇所が上記
    第1のハイパスフィルタを構成するコンデンサと等しい
    静電容量のコンデンサを介して上記直流高精度増幅器の
    他方の入力端子に接続され、同コンデンサと上記第3の
    抵抗とで入力信号に対する第2のハイパスフィルタが形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合型
    広帯域増幅器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6304206B1 (en) 1997-09-04 2001-10-16 Sanyo Electric Co., Ltd. Voltage comparator, operational amplifier and analog-to-digital conversion circuit employing the same
JP2005260287A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Fujitsu Ltd 増幅器

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US6304206B1 (en) 1997-09-04 2001-10-16 Sanyo Electric Co., Ltd. Voltage comparator, operational amplifier and analog-to-digital conversion circuit employing the same
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