JPH09153795A - 位相同期ループ回路、信号処理装置及び集積回路 - Google Patents

位相同期ループ回路、信号処理装置及び集積回路

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JPH09153795A
JPH09153795A JP7334012A JP33401295A JPH09153795A JP H09153795 A JPH09153795 A JP H09153795A JP 7334012 A JP7334012 A JP 7334012A JP 33401295 A JP33401295 A JP 33401295A JP H09153795 A JPH09153795 A JP H09153795A
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loop circuit
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Hiroyuki Akaboshi
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、位相同期ループ回路、信号処理装置
及び集積回路において、周波数が周波数モード毎に異な
る第1の入力をそれぞれの周波数毎の最適な過渡応答特
性及び安定性で捕捉する際の外付け部品数が少なくて済
むようにする。 【解決手段】第1の位相同期ループ回路部(22)の第
1の位相比較手段(2)の利得(KIC)と、第1の位相
比較手段(2)の比較結果に応じた第1の制御入力(S
17)を生成して第1の電圧制御発振手段(3)に与え
る能動フイルタ手段(25)の等価直列抵抗(RLPF
とを、1つのフイルタ手段(31)だけが接続された第
2の位相同期ループ回路部(23)が生成した制御出力
(S13)によつて第1の入力(S11)の周波数に応
じて制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図5) 発明が解決しようとする課題(図5) 課題を解決するための手段(図2) 発明の実施の形態(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は位相同期ループ回
路、信号処理装置及び集積回路に関し、例えばデイスク
状磁気記録媒体に記録再生する磁気デイスク記録再生装
置に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、磁気デイスク記録再生装置には、
デイスク状磁気記録媒体(以下、磁気デイスクという)
を一定角速度で駆動し、磁気デイスク上の半径位置が異
なる複数のゾーン毎に搬送波の周波数を切り換えるゾー
ンビツトレコーデイング(ZBR)方式でデータを記録
再生するものがある。この磁気デイスク記録再生装置
は、ゾーン毎の搬送波の周波数を位相同期ループ回路
(以下,PLL(Phase Locked Loop )回路という)に
よつて安定化する。
【0004】PLL回路は、基本的に位相比較器、ルー
プフイルタ及び電圧制御発振器(以下、VCOという)
から構成される。図5に示すように、PLL回路1を集
積回路に構成するときは、一般に位相比較器2及びVC
O3が集積回路内に内蔵される。複数のゾーンに1対1
に対応した複数の周波数モードで使用するため、PLL
回路1は、それぞれの入力周波数に最適な複数の外付け
ループフイルタ4、……、5がモード数に応じて用意さ
れる。PLL回路1は、この複数の外付けループフイル
タ4、……、5が周波数モードに応じて切り換えて使用
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のゾー
ンビツトレコーデイング方式で記録再生する磁気デイス
ク記録再生装置のように、1つのPLL回路1を複数の
ゾーンに1対1に対応した複数の周波数モードで使用す
る場合、周波数モード数が多くなるに従つて外付けルー
プフイルタ4、……、5の部品数が増大すると共に、集
積回路のピン数も増大するという問題があつた。
【0006】因みに、外付けループフイルタ4は一般に
2つのコンデンサ及び2つの抵抗器で構成される。設定
したゾーン数に必要な外付けループフイルタ4の部品数
と集積回路のピン数の増大を抑えるため、周波数モード
数をゾーン数に比して少なく設定してPLL回路1に近
似動作させることが考えられる。ところがこの場合は、
再生データのジツタが増加し、データ誤りが増加する。
このためデータを読み出す際、複数回アクセスすること
になり、アクセス時間が増大するという欠点があつた。
【0007】ところで、VCO3の時定数をτ1 とし、
ループフイルタ4の時定数をτ2 とし、複素角周波数を
sとし、ループフイルタ4の伝達関数が次式、
【数1】 で表されると、PLL回路1全体の閉ループ伝達特性H
(s)は、自然角周波数をωn とし、減衰定数をζとし
て、次式、
【数2】 で表される。
【0008】自然角周波数ωn は、位相比較器2の利得
をKD とし、VCO3の利得をKVとすると、次式、
【数3】 で表される。また減衰定数ζは、次式、
【数4】 で表される。
【0009】PLL回路1を設計する際に重要となるの
は、自然角周波数ωn と減衰定数ζの値の設定である。
PLL回路1の過渡応答特性及び安定性は、この2つの
定数の値によつて決定され、この値が同一であれば利得
D 及びKV 、時定数τ1 及びτ2 の値に係わらず同一
となる。このため、この2つの定数の値をPLL回路1
の使用目的に応じた最適な値に設定する必要がある。
【0010】上述したゾーンビツトレコーデイング方式
において最適な過渡応答特性及び安定性を得るには、自
然角周波数ωn を入力周波数に比例させ、減衰定数ζを
一定値、例えば1/√2 に保つことが必要である。(4)
式から分かるように、自然角周波数ωn の値が変化した
ときに減衰定数ζの値を一定に保つには、時定数τ2
値を変えざるを得ない。このため、上述のPLL回路1
で各ゾーンに最適な自然角周波数ωn 及び減衰定数ζを
得るには、周波数に応じた時定数τ2 を有するループフ
イルタ4、……、5を周波数モード毎に用意していた。
【0011】また自然角周波数ωn 及び減衰定数ζの値
を設定する際、ユーザは、メーカから提供された膨大な
定数の値の表を使用し、この表に基づいて試行錯誤して
適切な値を決定していた。このため、1つのPLL回路
1を複数の周波数モードで使用する場合、周波数モード
の数に比例して2つの定数の値を設定する手間が大きく
なるという欠点があつた。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、周波数が周波数モード毎に異なる第1の入力をそれ
ぞれの周波数毎の最適な過渡応答特性及び安定性で捕捉
する際の外付け部品数が少なくて済むPLL回路、信号
処理装置及び集積回路を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、位相同期ループ回路が第1の位相
同期ループ回路部と、これの特性を第1の入力の周波数
に応じて切り換える第2の位相同期ループ回路部とを備
えるようにする。第1の位相同期ループ回路部は、第1
の制御入力の電圧に応じて発振周波数を制御する第1の
電圧制御発振手段と、第1の電圧制御発振手段による発
振出力と第1の入力との位相を比較する第1の位相比較
手段と、第1の位相比較手段の比較結果に応じた第1の
制御入力を生成する能動フイルタ手段とを有する。第2
の位相同期ループ回路部は、第1の入力の周波数に対応
した制御出力を生成し、第1の位相比較手段の利得と能
動フイルタ手段の等価直列抵抗とを制御出力によつて制
御する。
【0014】第1の位相同期ループ回路部の第1の位相
比較手段の利得と、第1の位相比較手段の比較結果に応
じた第1の制御入力を生成して第1の電圧制御発振手段
に与える能動フイルタ手段の等価直列抵抗とを、1つの
フイルタ手段だけが接続された第2の位相同期ループ回
路部が生成した制御出力によつて第1の入力の周波数に
応じて制御することにより、周波数が周波数モード毎に
異なる第1の入力をそれぞれの周波数毎の最適な過渡応
答特性及び安定性で捕捉する際の外付け部品数が少なく
て済む。
【0015】また本発明においては、周波数が周波数モ
ード毎に異なる第1の入力に同期する位相同期ループ回
路を有し、当該位相同期ループ回路の出力信号を処理す
る信号処理装置において、位相同期ループ回路が、第1
の位相同期ループ回路部と、これの特性を第1の入力の
周波数に応じて切り換える第2の位相同期ループ回路部
とを備えるようにする。第1の位相同期ループ回路部
は、第1の制御入力の電圧に応じて発振周波数を制御す
る第1の電圧制御発振手段と、第1の電圧制御発振手段
による発振出力と第1の入力との位相を比較する第1の
位相比較手段と、第1の位相比較手段の比較結果に応じ
た第1の制御入力を生成する能動フイルタ手段とを有す
る。第2の位相同期ループ回路部は、第1の入力の周波
数に対応した制御出力を生成し、第1の位相比較手段の
利得と能動フイルタ手段の等価直列抵抗とを制御出力に
よつて制御する。
【0016】さらに本発明においては、基板上に、周波
数が周波数モード毎に異なる第1の入力に同期する位相
同期ループ回路が形成された集積回路において、位相同
期ループ回路が、第1の位相同期ループ回路部と、これ
の特性を第1の入力の周波数に応じて切り換える第2の
位相同期ループ回路部とを備えるようにする。第1の位
相同期ループ回路部は、第1の制御入力の電圧に応じて
発振周波数を制御する第1の電圧制御発振手段と、第1
の電圧制御発振手段による発振出力と第1の入力との位
相を比較する第1の位相比較手段と、第1の位相比較手
段の比較結果に応じた第1の制御入力を生成する能動フ
イルタ手段とを有する。第2の位相同期ループ回路部
は、第1の入力の周波数に対応した制御出力を生成し、
第1の位相比較手段の利得と能動フイルタ手段の等価直
列抵抗とを制御出力によつて制御する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0018】図1は全体として信号処理装置、例えば磁
気デイスク記録再生装置10を示し、デイスク状記録媒
体、例えば磁気デイスク11を一定角速度で駆動し、複
数の部分記録領域、例えば複数のゾーンと1対1に対応
した複数の周波数モードを使用したゾーンビツトレコー
デイング方式でデータを記録再生する。磁気デイスク記
録再生装置10は、集積回路構成でなりそれぞれ1組の
外付け部品(図示せず)だけが接続された記録用PLL
回路12及び再生用PLL回路13が配されている。
【0019】磁気デイスク記録再生装置10は、制御回
路14で生成した制御信号S1をPLL回路12及び1
3に与えて、周波数モード毎の搬送波の周波数の違いに
係わらず最適な過渡応答特性及び安定性を有するように
設定する。これにより、磁気デイスク記録再生装置10
は、周波数モード毎の搬送波を短時間で捕捉させること
ができる。
【0020】書き込みのとき、磁気デイスク記録再生装
置10は、入力データS2を変調回路15に与えて、P
LL回路12で生成した搬送波信号S3を例えばFM記
録方式で変調する。磁気デイスク記録再生装置10は、
変調回路15が出力した被変調波信号S4を書込み増幅
器16で増幅し、被変調波信号S5として磁気ヘツド1
7に与える。
【0021】読出しのとき、磁気デイスク記録再生装置
10は、磁気ヘツド17から得た微少な読出し信号S6
を読出し増幅器19で増幅して、読出し信号S7として
ピーク検出器20に与える。磁気デイスク記録再生装置
10は、読出し信号S7をピーク検出器19で微分し、
ゼロクロス検出によつて磁束の変化に対応した箇所でパ
ルスが現れる読出しデータパルスS8を生成させる。
【0022】磁気デイスク記録再生装置10は、読出し
データパルスS8に基づいてPLL回路13を動作させ
て読出しデータパルスS8にロツクした搬送波信号S9
を生成させる。磁気デイスク記録再生装置10は、復調
回路21で搬送波信号S9に基づいて弁別ウインドウパ
ルスを生成させ、この弁別ウインドウパルスと読出しデ
ータパルスS8とを比較してタイミングパルスを排除し
た所定のデータパルスS10を分離させる。
【0023】図2に示すように、PLL回路12は、第
1の位相同期ループ回路部、例えば第1のPLL回路部
22と、第2の位相同期ループ回路部、例えば第2のP
LL回路部23とでなる。第1のPLL回路部22は、
第1の入力、例えば入力信号S11の周波数に同期した
発振出力、例えば出力信号S12を生成し、この出力信
号S12を搬送波信号S3として出力する。
【0024】第1のPLL回路部22は、第2のPLL
回路部23より制御出力、例えば制御信号S13が与え
られて、伝達関数の自然角周波数ωn の値が入力信号S
11の周波数に比例して設定されると共に、減衰定数ζ
の値が入力信号S11の周波数に係わらず一定値、例え
ば1/√2 に設定される。これにより、第1のPLL回路
部22は、入力信号S11の周波数に応じた最適な過渡
応答性及び安定性を有するように設定される。
【0025】第1のPLL回路部22は、集積回路に構
成されており、従来のPLL回路1の構成のうち複数の
外付けループフイルタ4、……、5に代えて、直列に接
続されたチヤージポンプ24及び能動フイルタ手段、例
えば能動ローパスフイルタ(以下、能動LPFという)
25が集積回路内に配設されている。第1のPLL回路
部22は、位相比較器2用チヤージポンプ24、能動L
PF25及び第1の電圧制御発振手段、例えばVCO3
が制御信号S13で制御されて、第2のPLL回路部2
3の第1の基準周波数の発振出力、例えば出力信号S1
4の周波数に比例した電流で駆動される。
【0026】図3はチヤージポンプ24及び能動LPF
25の等価回路を示す。チヤージポンプ24は、第1の
位相比較手段、例えば位相比較器2の出力によつてスイ
ツチ26又は27を開閉する。これにより、チヤージポ
ンプ24は、一端を電源電圧VCCに接続された定電流源
28による定電流IC で能動LPF25を充電したり、
一端を接地ラインに接続された定電流源29による定電
流IC で能動LPF25を放電する。能動LPF25
は、容量CLPF と、これと直列に接続された等価直列抵
抗RLPF とでなる。
【0027】位相比較器2用チヤージポンプ24の利得
をKICとし、VCO3の利得をKVCとすると、第1のP
LL回路部22の閉ループ伝達関数H(s)は(2)式
と同一となり、自然角周波数ωn は、次式、
【数5】 で表される。また減衰定数ζは、次式、
【数6】 で表される。
【0028】利得KICは、次式、
【数7】 で表される。利得KVCは、VCO3の利得定数をK0
し、入力信号S11の周波数をfC として、次式、
【数8】 で表される。
【0029】第2のPLL回路部23は、制御信号S1
によつて入力信号S11の周波数に応じて値が増減する
制御信号S13を生成する。第2のPLL回路部23
は、集積回路に構成されたシンセサイザPLL回路であ
り、従来のPLL回路1の構成のうち複数の外付けルー
プフイルタ4、……、5に代えて、直列に接続されたチ
ヤージポンプ30、フイルタ手段、例えば外付けループ
フイルタ31及び制御出力生成手段、例えば基準電流源
32を有する。
【0030】第2のPLL回路部23は、チヤージポン
プ30及び基準電流源32が集積回路内に配設され、こ
の集積回路に外付けループフイルタ31が接続されてい
る。因みに、第1及び第2のPLL回路部22及び23
のそれぞれの集積回路は、同一基板上に隣接して形成さ
れている。
【0031】また第2のPLL回路部23は、分周手
段、例えば分周器33が集積回路内に配設されており、
第2の電圧制御発振手段、例えばVCO3の出力信号S
14をこの分周器33に与えて分周数Mで分周した分周
出力信号S19を第2の比較手段、例えば位相比較器2
に与える。これにより、第2のPLL回路部23は、位
相比較器2に与える第2の基準周波数の第2の入力、例
えば基準入力信号S18の分周数M倍の周波数を有する
出力信号S14をVCO3より出力する。
【0032】第2のPLL回路部23は、周波数モード
毎に分周数Mの値が制御信号S1によつて切り換えら
る。第2のPLL回路部23は、データ書込みのとき、
出力信号S14を、第1のPLL回路部22の基準入力
信号である入力信号S11として与える。このとき、第
2のPLL回路部23は、位相比較器2に入力される基
準入力信号S18の周波数が常に一定である。これによ
り、第2のPLL回路部23が1つの外付けループフイ
ルタ31で全てのゾーンにおいて同じ特性をもつことは
自明である。
【0033】PLL回路13は、PLL回路12と同一
に構成されている。PLL回路13は、読出しデータパ
ルスS8に基づいた入力信号S11を第1のPLL回路
部22に与え、入力信号S11の周波数にロツクした出
力信号S12を搬送波信号S9として出力する。
【0034】ここで、第2のPLL回路部23のチヤー
ジポンプ30、基準電流源32、VCO3と、第1のP
LL回路部22の能動LPF25とは、例えば図4に示
すように構成されている。即ち、チヤージポンプ30
は、第2のPLL回路部23の比較器2が生成した差動
の誤差信号S20が差動対のトランジスタQ1及びQ2
に入力され、トランジスタQ2のコレクタ電流を折り返
して基準電流源32に与える。これにより、基準電流源
32は、誤差信号S20の差電圧ΔVに応じた値を有す
る基準電流IR がダイオード接続のトランジスタQ5に
流され、トランジスタQ5のベース電位を第2のPLL
回路部23のVCO3に第2の制御入力、例えば制御信
号S23として与える。
【0035】VCO3は、トランジスタQ5とカレント
ミラーに構成されたトランジスタQ6及びQ7による定
電流IR でトランジスタQ8及びQ9をそれぞれ駆動し
て、容量CVCO によるエミツタ結合マルチバイブレータ
として発振させる。VCO3の発振周波数fは、トラン
ジスタQ8及びQ9に対するフイードバツクループの一
部である差動対の一方のトランジスタQ10のコレクと
電源VCCとの間に介挿された抵抗をRとし、この差動対
のトランジスタQ10及びQ11の駆動電流をI0 とす
ると、次式、
【数9】 で表される。
【0036】能動LPF25は、基準電流源32のトラ
ンジスタQ5のベース電位が制御信号S13として与え
られる。これにより、能動LPF25は、トランジスタ
Q5とカレントミラーに構成されたトランジスタQ14
による定電流2IR で差動対を駆動し、差動対の一方の
トランジスタQ16の導電度が制御信号S13の値に応
じて制御される。また能動LPF25は、トランジスタ
Q5とカレントミラーに構成されたトランジスタQ17
による定電流IR で駆動し、トランジスタQ16のフイ
ードバツクループであるトランジスタQ18の導電度が
制御信号S13に値に応じて制御される。
【0037】能動LPF25は、トランジスタQ16の
コレクタとトランジスタQ18のベースとの接続中点
に、第1のPLL回路部22のチヤージポンプ24の出
力信号S16が容量CLPF を介して与えられる。これに
より、能動LPF25は、トランジスタQ17及びQ1
8の接続中点より第1の制御入力、例えば制御入力信号
S17を第1のPLL回路部22のVCO3に出力す
る。このときの能動LPF25の等価直列抵抗R
LPF は、トランジスタのベースエミツタ間のしきい電圧
をVT として、次式、
【数10】 で表される。
【0038】因みに、第1のPLL回路部22のVCO
3は、基準電流源32のトランジスタQ5のベース電位
が制御信号S13として、例えばチヤージポンプの一部
を構成するトランジスタQ23に与えられる。
【0039】以上の構成において、分周数MがM=M0
のときの基準電流IR をIR0とし、分周数Mの値を変え
た場合について考える。分周数Mの値をM0 から分周数
mM0 に変えると、基準電流源32は、分周数mM0
対応した基準電流mIR0を第2のPLL回路部23中の
VCO3に流して、分周数mM0 倍の周波数で発振させ
ると共に、第1のPLL回路部22にも供給する。
【0040】第1のPLL回路部22のチヤージポンプ
24の出力電流S16をこの基準電流IR0に比例させ、
能動LPF25の等価直列抵抗RLPF を反比例させる
と、分周数MがM=M0 のときの位相比較器2用チヤー
ジポンプ24の利得KICは、任意の定数をαとして、次
式、
【数11】 で表される。
【0041】また等価直列抵抗RLPF は、任意の定数を
βとして、次式、
【数12】 で表される。さらに第1のPLL回路部22のVCO3
の利得KVCは、次式、
【数13】 で表される。
【0042】このときの自然角周波数ωn は、次式、
【数14】 で表される。また減衰定数ζは、次式、
【数15】 で表される。
【0043】次に、分周数MがM=mM0 のときの位相
比較器2用チヤージポンプ24の利得KICは、次式、
【数16】 で表される。また等価直列抵抗RLPF は、次式、
【数17】 で表される。
【0044】また第2のPLL回路部23のVCO3の
発振周波数もm倍となることにより、第1のPLL回路
部22のVCO3の利得KVCは、次式、
【数18】 で表される。
【0045】これにより、このときの自然角周波数ωn
は、次式、
【数19】 で表される。また減衰定数ζは、次式、
【数20】 となる。
【0046】従つて、入力信号S11の周波数がm倍に
なつた時、これに対応した制御信号S13によつて、位
相比較器2用チヤージポンプ24の利得KICをm倍に設
定し、等価直列抵抗RLPF を1/mに設定することによ
つて、自然角周波数ωn がmωn に設定され、かつ減衰
定数ζは一定に設定されることが分かる。結果として、
1組の外付けループフイルタ31を接続するだけで、任
意の周波数モード毎の周波数に対する最適な過渡応答特
性及び安定性を有するように容易に設定することができ
ることになる。
【0047】以上の構成によれば、第1のPLL回路部
22の位相比較器2用チヤージポンプ24の利得K
ICと、位相比較器2が生成した誤差信号に応じた制御入
力信号S17を生成してVCO3に与える能動LPF2
5の等価直列抵抗RLPF とを、1つの外付けループフイ
ルタ31だけが接続された第2のPLL回路部23が生
成した制御信号S13によつて入力信号S11の周波数
に応じて制御することにより、複数の入力周波数をそれ
ぞれ最適な過渡応答特性及び安定性で捕捉する際の外付
け部品数が少なくて済む。
【0048】なお上述の実施例においては、一定角速度
で駆動する磁気デイスク11に複数のゾーンと1対1に
対応した複数の周波数モードを使用したゾーンビツトレ
コーデイング方式でデータを記録再生する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、任意の記録媒体に複
数の周波数モードで記録再生する場合にも適用できる。
この場合にも上述と同様の効果を得ることができる。
【0049】また上述の実施例においては、本発明を磁
気デイスク記録再生装置10に適用する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、位相同期ループ回路が
第1の位相同期ループ回路部と、この第1の位相同期ル
ープ回路部の第1の比較手段の利得と、能動フイルタ手
段の等価直列抵抗とを第1の入力の周波数に応じて切り
換える第2の位相同期ループ回路部とを備え、この位相
同期ループ回路の任意の位置より取り出した出力信号を
処理する信号処理装置にも広く適用できる。例えば第1
の位相同期ループ回路部の第1の電圧制御発振手段によ
る発振出力に基づいて得た被変調波により信号を例えば
電波で送信する送信装置や、発振出力に基づいて被変調
波を復調して信号を受信する受信装置に適用することが
できる。
【0050】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1のP
LL回路部の第1の位相比較手段の利得と、第1の位相
比較手段の比較結果に応じた第1の制御入力を生成して
第1の電圧制御発振手段に与える能動フイルタ手段の等
価直列抵抗とを、1つのフイルタ手段だけが接続された
第2のPLL回路部が生成した制御出力によつて第1の
入力の周波数に応じて制御することにより、周波数が周
波数モード毎に異なる第1の入力をそれぞれの周波数毎
の最適な過渡応答特性及び安定性で捕捉する際の外付け
部品数が少なくて済むPLL回路、信号処理装置及び集
積回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるPLL回路、信号処理装置及び集
積回路の一実施例による磁気デイスク記録再生装置を示
すブロツク図である。
【図2】実施例による複数の周波数モードで使用する集
積回路構成のPLL回路を示すブロツク図である。
【図3】チヤージポンプ及び能動LPFの等価回路を示
す接続図である。
【図4】第2のPLL回路部のチヤージポンプ、基準電
流源、VCO及び第1のPLL回路部の能動LPFの詳
細な構成を示す接続図である。
【図5】従来の複数の周波数モードで使用する集積回路
構成のPLL回路を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1……PLL回路、2……位相比較器、3……VCO、
4、5、31……外付けループフイルタ、10……磁気
デイスク記録再生装置、11……磁気デイスク、12、
13……PLL回路、14……制御回路、15……変調
回路、16、19……増幅器、17……磁気ヘツド、2
0……ピーク検出器、21……復調回路、22……第1
のPLL回路部、23……第2のPLL回路部、24、
30……チヤージポンプ、25……能動LPF、26、
27……スイツチ、28、29、40〜43……定電流
源、32……基準電流源、33……分周器。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の制御入力の電圧に応じて発振周波数
    を制御する第1の電圧制御発振手段と、上記第1の電圧
    制御発振手段による発振出力と第1の入力との位相を比
    較する第1の位相比較手段と、上記第1の位相比較手段
    の比較結果に応じた上記第1の制御入力を生成する能動
    フイルタ手段とを有する第1の位相同期ループ回路部
    と、 上記第1の入力の周波数に対応した制御出力を生
    成し、上記第1の位相比較手段の利得と上記能動フイル
    タ手段の等価直列抵抗とを上記制御出力によつて制御す
    る第2の位相同期ループ回路部とを具えることを特徴と
    する位相同期ループ回路。
  2. 【請求項2】上記第2の位相同期ループ回路部は、 上記第1の入力の周波数の基準となる第1の基準周波数
    で発振し、当該第1の基準周波数に応じた上記制御出力
    を生成することを特徴とする請求項1に記載の位相同期
    ループ回路。
  3. 【請求項3】上記第2の位相同期ループ回路部は、 第2の制御入力の電圧に応じて発振周波数を制御する第
    2の電圧制御発振手段と、 上記第2の電圧制御発振手段による上記第1の基準周波
    数の発振出力を分周する分周手段と、 上記分周手段の出力と、第2の基準周波数の第2の入力
    との位相を比較する第2の比較手段と、 上記第2の比較手段の比較結果に応じた上記制御出力を
    生成する制御出力生成手段とを有することを特徴とする
    請求項2に記載の位相同期ループ回路。
  4. 【請求項4】上記制御出力生成手段は、 上記制御出力によつて上記第1の位相比較手段及び上記
    能動フイルタ手段の駆動電流を第1の基準周波数に応じ
    て調整して、上記第1の位相比較手段の利得と上記能動
    フイルタ手段の等価直列抵抗とを制御することを特徴と
    する請求項2に記載の位相同期ループ回路。
  5. 【請求項5】上記第2の位相同期ループ回路部は、 上記分周手段の分周数が外部から制御されることを特徴
    とする請求項1に記載の位相同期ループ回路。
  6. 【請求項6】周波数が周波数モード毎に異なる第1の入
    力に同期する位相同期ループ回路を有し、当該位相同期
    ループ回路の出力信号を処理する信号処理装置におい
    て、 上記位相同期ループ回路が、 第1の制御入力の電圧に応じて発振周波数を制御する第
    1の電圧制御発振手段と、上記第1の電圧制御発振手段
    による発振出力と第1の入力との位相を比較する第1の
    位相比較手段と、上記第1の位相比較手段の比較結果に
    応じた上記第1の制御入力を生成する能動フイルタ手段
    とを有する第1の位相同期ループ回路部と、 上記第1
    の入力の周波数に対応した制御出力を生成し、上記第1
    の位相比較手段の利得と上記能動フイルタ手段の等価直
    列抵抗とを上記制御出力によつて制御する第2の位相同
    期ループ回路部とを具えることを特徴とする信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】上記第2の位相同期ループ回路部は、 上記第1の入力の周波数の基準となる第1の基準周波数
    で発振し、当該第1の基準周波数に応じた上記制御出力
    を生成することを特徴とする請求項6に記載の信号処理
    装置。
  8. 【請求項8】上記第2の位相同期ループ回路部は、 第2の制御入力の電圧に応じて発振周波数を制御する第
    2の電圧制御発振手段と、 上記第2の電圧制御発振手段による上記第1の基準周波
    数の発振出力を分周する分周手段と、 上記分周手段の出力と、第2の基準周波数の第2の入力
    との位相を比較する第2の比較手段と、 上記第2の比較手段の比較結果に応じた上記制御出力を
    生成する制御出力生成手段とを有することを特徴とする
    請求項7に記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】上記制御出力生成手段は、 上記制御出力によつて上記第1の位相比較手段及び上記
    能動フイルタ手段の駆動電流を第1の基準周波数に応じ
    て調整して、上記第1の位相比較手段の利得と上記能動
    フイルタ手段の等価直列抵抗とを制御することを特徴と
    する請求項7に記載の信号処理装置。
  10. 【請求項10】上記第2の位相同期ループ回路部は、 上記分周手段の分周数が外部から制御されることを特徴
    とする請求項6に記載の信号処理装置。
  11. 【請求項11】上記信号処理装置は、 上記第1の電圧制御発振手段による発振出力に基づいて
    記録媒体に記録及び又は再生する記録再生装置であるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の信号処理装置。
  12. 【請求項12】上記記録媒体は、 デイスク状記録媒体であることを特徴とする請求項11
    に記載の信号処理装置。
  13. 【請求項13】上記デイスク状記録媒体は、 記録領域が複数の部分記録領域に領域分けされ、上記第
    1の電圧制御発振手段による上記部分記録領域に対応し
    た発振出力に基づいて記録及び又は再生することを特徴
    とする請求項12に記載の信号処理装置。
  14. 【請求項14】上記信号処理装置は、 上記第1の電圧制御発振手段による発振出力に基づいて
    得た被変調波により信号を送信する送信装置であること
    を特徴とする請求項6に記載の信号処理装置。
  15. 【請求項15】上記信号処理装置は、 被変調波が与えられ、上記第1の電圧制御発振手段によ
    る発振出力に基づいて上記被変調波を復調して信号を受
    信する受信装置であることを特徴とする請求項6に記載
    の信号処理装置。
  16. 【請求項16】基板上に、周波数が周波数モード毎に異
    なる第1の入力に同期する位相同期ループ回路が形成さ
    れた集積回路において、 上記位相同期ループ回路が、 第1の制御入力の電圧に応じて発振周波数を制御する第
    1の電圧制御発振手段と、上記第1の電圧制御発振手段
    による発振出力と第1の入力との位相を比較する第1の
    位相比較手段と、上記第1の位相比較手段の比較結果に
    応じた上記第1の制御入力を生成する能動フイルタ手段
    とを有する第1の位相同期ループ回路部と、 上記第1
    の入力の周波数に対応した制御出力を生成し、上記第1
    の位相比較手段の利得と上記能動フイルタ手段の等価直
    列抵抗とを上記制御出力によつて制御する第2の位相同
    期ループ回路部とを具えることを特徴とする集積回路。
  17. 【請求項17】上記第2の位相同期ループ回路部は、 上記第1の入力の周波数の基準となる第1の基準周波数
    で発振し、当該第1の基準周波数に応じた上記制御出力
    を生成することを特徴とする請求項16に記載の集積回
    路。
  18. 【請求項18】上記第2の位相同期ループ回路部は、 第2の制御入力の電圧に応じて発振周波数を制御する第
    2の電圧制御発振手段と、 上記第2の電圧制御発振手段による上記第1の基準周波
    数の発振出力を分周する分周手段と、 上記分周手段の出力と、第2の基準周波数の第2の入力
    との位相を比較する第2の比較手段と、 上記第2の比較手段の比較結果に応じた上記制御出力を
    生成する制御出力生成手段とを有することを特徴とする
    請求項17に記載の集積回路。
  19. 【請求項19】上記制御出力生成手段は、 上記制御出力によつて上記第1の位相比較手段及び上記
    能動フイルタ手段の駆動電流を第1の基準周波数に応じ
    て調整して、上記第1の位相比較手段の利得と上記能動
    フイルタ手段の等価直列抵抗とを制御することを特徴と
    する請求項17に記載の集積回路。
  20. 【請求項20】上記第2の位相同期ループ回路部は、 上記分周手段の分周数が外部から制御されることを特徴
    とする請求項16に記載の集積回路。
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