JPH09160712A - 位置入力装置 - Google Patents

位置入力装置

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JPH09160712A
JPH09160712A JP32184695A JP32184695A JPH09160712A JP H09160712 A JPH09160712 A JP H09160712A JP 32184695 A JP32184695 A JP 32184695A JP 32184695 A JP32184695 A JP 32184695A JP H09160712 A JPH09160712 A JP H09160712A
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JP
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circuit
coupling means
resonance
amplification
oscillation
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JP32184695A
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Inventor
Toshiaki Watanabe
俊顕 渡邉
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励磁回路や位相差検出回路を不要とし、安定
して指示位置を検出することができる位置入力装置を実
現する。 【解決手段】 位置指示器5に備えた共振回路4が第1
の結合手段1及び第2の結合手段2に近づくと、電磁結
合M1及びM2が発生し、増幅回路3aの出力、第1の
結合手段1、電磁結合M1、共振回路4、電磁結合M
2、第2の結合手段2、増幅回路3aの入力を一連の経
路とした正帰還ループが構成され、共振回路4の共振周
波数において発振が起こり、発振信号101が得られ
る。発振信号1010の振幅はAGC回路9で一定に制
御される。AGC回路9の制御出力103は位置指示器
5と第1及び第2の結合手段1、2との距離に応じて変
化する。この制御出力103によって位置指示器5の位
置情報を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
電子機器へ位置情報を供給する位置入力装置に関し、特
に電磁誘導現象を応用したワイヤレス位置入力装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位置入力装置は励磁回路
から発生した励磁信号でセンスラインを励磁し、センス
ラインから発生した磁界によって位置指示器に備えた共
振回路を共振させ、共振回路から発生した磁界を他のセ
ンスラインで検出し、この検出信号を増幅して検出信号
の振幅から位置情報を得ていた。
【0003】また、位置指示器に備えたスイッチ等の状
態設定手段の設定状態を本体側で検出する手段として、
位置指示器に備えた共振回路の共振周波数を状態設定手
段によって僅かに変化させ、位置入力装置本体側で基準
となる励磁信号とセンスラインからの検出信号との位相
差を検出することによって設定状態の検出を実現してい
た。
【0004】また位置指示器にスイッチを多数搭載し、
多数の状態設定を必要としたり、位置指示器に筆圧検出
機能を設けるなどの状態設定の拡張を必要とする場合に
は、本体側に僅かな位相の変化を精度よく、しかも安定
して検出することのできる検出回路を搭載して検出精度
を確保するとともに、位置指示器の製造時において、共
振回路の共振周波数を精度よく調整し、調整後において
も温度変化、経時変化等、周囲環境変化に対して高い安
定性を得られるように安定度の良い部品を使用するなど
して実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
式による従来の前記位置入力装置では、励磁回路や位相
差検出回路が必要であり、さらに多スイッチ化などの状
態設定の拡張を求めるほど回路に高い精度と安定性が要
求され、このような要求は本体側の回路を複雑にし、小
型化を困難にしていた。
【0006】また位置指示器においては製造工程におけ
る調整作業を増大させ、コスト高を引き起こし、結果と
して多スイッチ化や筆圧検出などの状態設定手段の拡張
を困難にするという問題点を有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による位置入力装置の第1の構成では、増幅
度を制御可能な増幅回路と、増幅回路の出力に接続した
第1の結合手段と、増幅回路の入力に接続した第2の結
合手段と、共振回路を有する位置指示器と、増幅回路の
増幅度を制御し増幅回路の出力信号の振幅をほぼ一定に
保つAGC回路と、増幅回路の入力側に接続し位置指示
器が指示する位置の情報を得る位置検出手段とによって
構成し、共振回路は第1の結合手段および第2の結合手
段の双方と電磁結合することによって、増幅回路と第1
の結合手段と第2の結合手段とともに帰還ループをな
し、共振回路の共振周波数によって発振する発振回路を
形成し、位置検出手段は増幅回路の入力信号から得られ
る発振の振幅情報から位置指示器の位置情報を得るよう
に位置入力装置を構成した。
【0008】また本発明による位置入力装置の第2の構
成では、前記第1の構成に類似した構成において、位置
検出手段はAGC回路の制御信号を出力する制御信号線
に接続し、位置検出手段は制御信号から得られる発振の
振幅情報から前記位置指示器の位置情報を得るように位
置入力装置を構成した。
【0009】さらに本発明による位置入力装置の第3の
構成では、増幅度を制御可能な増幅回路と、増幅回路の
出力に接続した第1の結合手段と、増幅回路の入力に接
続した第2の結合手段と、共振回路と共振回路に並列に
接続され1または複数のスイッチを有する状態設定手段
とを具備した位置指示器と、増幅回路の増幅度を制御し
増幅回路の出力信号の振幅をほぼ一定に保つAGC回路
と、増幅回路の入力側に接続し位置指示器が指示する位
置の情報を得る位置検出手段と、増幅回路の入力側ある
いは出力側に接続し状態設定手段の状態を検出する状態
検出手段とによって構成し、共振回路は第1の結合手段
および第2の結合手段の双方と電磁結合することによっ
て、増幅回路と第1の結合手段と第2の結合手段ととも
に帰還ループをなし、共振回路と状態設定手段とによっ
て決められた共振周波数によって発振する発振回路を形
成し、位置検出手段は増幅回路の入力信号から得られる
発振の振幅情報から位置指示器の位置情報を得、状態検
出手段は発振信号の周波数情報から状態設定手段によっ
て設定した状態を検出するようにして位置入力装置を構
成した。
【0010】さらに本発明による位置入力装置の第4の
構成では、増幅度を制御可能な増幅回路と、増幅回路の
出力に接続した第1の結合手段と、増幅回路の入力に接
続した第2の結合手段と、共振回路を具備した複数の位
置指示器と、増幅回路の増幅度を制御し増幅回路の出力
信号の振幅をほぼ一定に保つAGC回路と、増幅回路の
入力側に接続し位置指示器が指示する位置の情報を得る
位置検出手段と、増幅回路の入力側あるいは出力側に接
続し複数の位置指示器のうちいずれの位置指示器が指示
しているかを検出する状態検出手段とによって構成し、
共振回路は第1の結合手段および第2の結合手段の双方
と電磁結合することによって、増幅回路と第1の結合手
段と第2の結合手段とともに帰還ループをなし、共振回
路によって決められた共振周波数によって発振する発振
回路を形成し、位置検出手段は増幅回路の入力信号から
得られる発振の振幅情報から位置指示器の位置情報を
得、状態検出手段は発振信号の周波数情報から複数の位
置指示器のうちいずれの位置指示器が指示しているかを
検出するようにして位置入力装置を構成した。
【0011】さらに本発明による位置入力装置の第5の
構成では、増幅度を制御可能な増幅回路と、増幅回路の
出力に接続した第1の結合手段と、増幅回路の入力に接
続した第2の結合手段と、共振回路と共振回路に並列に
接続され1または複数のスイッチを有する状態設定手段
とを具備した複数の位置指示器であって、共振回路と状
態設定手段とによって決められる共振周波数がそれぞれ
の位置指示器ごとに互いに異なるように設定された複数
の位置指示器と、増幅回路の増幅度を制御し増幅回路の
出力信号の振幅をほぼ一定に保つAGC回路と、増幅回
路の入力側に接続し位置指示器が指示する位置の情報を
得る位置検出手段と、増幅回路の入力側あるいは出力側
に接続し複数の位置指示器のうちいずれの位置指示器が
指示しているか、および状態設定手段の状態を検出する
状態検出手段とによって構成し、共振回路は第1の結合
手段および第2の結合手段の双方と電磁結合することに
よって、増幅回路と第1の結合手段と第2の結合手段と
ともに帰還ループをなし、共振回路によって決められた
共振周波数によって発振する発振回路を形成し、位置検
出手段は増幅回路の入力信号から得られる発振の振幅情
報から位置指示器の位置情報を得、状態検出手段は発振
信号の周波数情報から複数の位置指示器のうちいずれの
位置指示器が指示しているかおよび状態設定手段によっ
て設定した状態を検出するようにして位置入力装置を構
成した。
【0012】さらに本発明による位置入力装置の第6な
いし第8の構成では、前記第3ないし第5の構成に類似
した構成において、位置検出手段はAGC回路の制御信
号を出力する制御信号線に接続し、位置検出手段は制御
信号から得られる発振の振幅情報から前記位置指示器の
位置情報を得るように位置入力装置を構成した。
【0013】さらに本発明による位置入力装置の第9の
構成では、前記第1ないし第8の構成において、第1の
結合手段は、少なくともXY直交座標軸の一方の軸に平
行でかつ互いに等間隔に敷設した複数のセンスラインか
らなる第1のセンスライン群と、第1のセンスライン群
を順次選択する回路であって増幅回路の出力に接続され
る第1の走査回路とからなり、第2の結合手段は、少な
くともXY直交座標軸の他方の軸に平行でかつ互いに等
間隔に敷設した複数のセンスラインからなる第2のセン
スライン群と、第2のセンスライン群を順次選択する回
路であって増幅回路の入力に接続される第2の走査回路
とからなるように位置入力装置を構成した。
【0014】さらに本発明による位置入力装置の第10
の構成では、前記第9の構成において、第1のセンスラ
イン群がn本のセンスラインから構成され、第2のセン
スライン群がm本のセンスラインから構成されており、
発振の振幅情報が最大値を示すときに選択している第1
および第2のセンスライン群中のセンスラインがそれぞ
れi番目、j番目である場合に、第1および第2のセン
スライン群の選択された組み合わせが、それぞれ{(i
−1)番目、j番目}、{(i+1)番目、j番目}、
{i番目、(j−1)番目}、{i番目、(j+1)番
目}および{i番目、j番目}であるときの5個の発振
の振幅情報と第1および第2の走査回路を走査するそれ
ぞれの走査信号とに基づいて位置指示器の位置情報を得
るように位置入力装置を構成した。
【0015】さらに本発明による位置入力装置の第11
の構成では、前記第1ないし第10の構成において、共
振回路と状態設定手段とによって決められる共振周波数
の範囲が、100kHzないし1MHzであるように位
置入力装置を構成した。本発明による位置入力装置にお
いて、第1及び第2の結合手段と共振回路との間に距離
がある場合、すなわち互いに磁気結合がない状態におい
ては、増幅回路の入出力間で帰還は構成されず発振は発
生しない。しかし第1及び第2の結合手段と共振回路と
の距離を小さくし、互いに磁気結合が生じると、ここに
増幅回路の出力、第1の結合手段、共振回路、第2の結
合手段、増幅回路の入力を一連の経路とした正帰還ルー
プが構成され、共振回路の共振周波数による発振が発生
する。この正帰還ループに現れる発振振幅は、第1及び
第2の結合手段と共振回路との距離で決まる帰還量に応
じて変化し、距離が近いほど帰還量は増加し大きな発振
振幅が得られ、距離が遠いほど帰還量は減少し発振振幅
は小さくなる。
【0016】ここで、増幅回路の増幅度を制御するAG
C回路を設けた場合には、共振回路が第1及び第2の結
合手段と結合していない状態において増幅回路の増幅度
を十分に確保しておき、共振回路が第1及び第2の結合
手段に近づき発振が開始すると、AGC回路は増幅回路
の増幅度を制御し出力振幅を制限する。これによって発
振は安定し増幅回路の出力振幅は以後一定となる。共振
回路と第1及び第2の結合手段との距離がさらに近づい
てゆくと、AGC回路から出力される制御信号及び増幅
回路の入力信号は距離に応じて変化するので、位置検出
手段は、AGC回路が出力する制御信号もしくは増幅回
路の入力信号から得られる発振の振幅情報から位置指示
器の位置情報を得ることができる。
【0017】また前記第3または第6の構成において、
共振回路の共振周波数を変化させる状態設定手段を設
け、該状態設定手段によって共振回路の共振周波数を変
化させると、これに伴って、正帰還ループにあらわれる
発振周波数も同様に変化する。従って状態検出手段はこ
の周波数情報を検出し、状態設定手段によって設定した
状態を検出することができる。
【0018】また前記第4または第7の構成において、
複数の位置指示器ごとに異なる共振周波数を有する共振
回路を設け、それぞれの位置指示器によって指示する
と、指示した位置指示器ごとに正帰還ループにあらわれ
る発振周波数も同様に変化する。従って状態検出手段は
この周波数情報を検出し、いずれの位置指示器が指示し
ているかを検出することができる。
【0019】また前記第5または第8の構成において、
複数の位置指示器ごとに異なる共振周波数を有する共振
回路を設け、さらに共振回路の共振周波数を変化させる
状態設定手段を設け、それぞれの位置指示器によって指
示し、状態設定手段によって共振回路の共振周波数を変
化させると、指示した位置指示器ごとにまた状態設定手
段で設定された状態ごとに正帰還ループにあらわれる発
振周波数も同様に変化する。従って状態検出手段はこの
周波数情報を検出し、いずれの位置指示器が指示してい
るか、また状態設定手段によって設定した状態を検出す
ることができる。
【0020】また前記第9の構成において、第1の結合
手段を第1のセンスライン群とし、第1の結合手段を第
1のセンスライン群とし、第2の結合手段を第2のセン
スライン群とし、それぞれに第1および第2の走査回路
を設けた場合には、共振回路は、第1の走査回路によっ
て順次選択されるセンスラインと、第2の走査回路によ
って順次選択されるセンスラインとの双方と結合するこ
とによって正帰還ループをなし、たとえば第1の走査回
路によって選択されたセンスラインが共振回路の真下に
位置し、かつ第2の走査回路によって選択されたセンス
ラインが共振回路の真下に位置した場合に最大の発振振
幅が得られ、選択されるセンスラインが共振回路から遠
くなるに従って発振振幅は小さくなる。位置検出手段
は、第1及び第2の走査回路を走査して得られた発振信
号の振幅情報から位置指示器の位置情報を得ることがで
きる。
【0021】また前記第10の構成では、5個の発振信
号を比較演算することによって、センスラインの敷設ピ
ッチよりも細かい詳細な位置情報を得ることができる。
また前記第11の構成では、本発明を構成する増幅器と
して特に高性能のものを選択する必要がなく、かつ、設
計が容易であるように、増幅度や位相特性が安定した特
性を示す共振周波数の範囲を利用するように構成したの
で、コスト上また設計上有利な位置入力装置を実現する
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面に基づき、本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の基本原理図であ
る。図において、3は増幅回路、1は増幅回路3の出力
に接続される第1の結合手段、2は増幅回路3の入力に
接続される第2の結合手段、4は第1の結合手段1及び
第2の結合手段2の双方と電磁結合を有する共振回路、
5は共振回路4を有する位置指示器、101は増幅回路
3から出力される発振信号、102は増幅回路3の入力
信号、6は発振信号101の振幅から位置指示器5の位
置情報を検出する位置検出手段、M1は第1の結合手段
1と共振回路4との電磁結合、M2は第2の結合手段と
共振回路4との電磁結合である。
【0023】図1において、位置指示器5が第1の結合
手段1及び第2の結合手段2から離れた位置にあって、
共振回路4と第1の結合手段1及び第2の結合手段2と
の間に電磁結合がないときは帰還は発生せず発振は起こ
らない。しかし、位置指示器5が第1の結合手段1及び
第2の結合手段2の近傍にあって、共振回路4と第1の
結合手段1及び第2の結合手段2との間に電磁結合M1
及びM2が発生すると、増幅回路3の出力、第1の結合
手段1、電磁結合M1、共振回路4、電磁結合M2、第
2の結合手段2、増幅回路3の入力を一連の経路とした
正帰還ループが構成され、共振回路4の共振周波数にお
いて発振が起こる。発振は増幅回路3が発生する雑音、
自然雑音等により励起され、この種の発振作用において
周知の現象である。
【0024】ここで共振回路4と第1の結合手段1及び
第2の結合手段2とがさらに近づくと、発振周波数は変
化しないが、その距離に応じて帰還量が変化し、距離が
近いほど帰還量は増加し大きな発振振幅が得られ、距離
が遠いほど帰還量は減少し発振振幅は小さくなる。この
ようにして増幅回路3の出力には位置指示器5の位置に
応じた振幅の発振信号101が得られ、位置検出手段6
はこの発振信号101の振幅から位置情報を得ることが
できる。
【0025】なお、第1と第2の結合手段は、共振回路
との結合が無いときに第1と第2の結合手段を通じて直
接帰還がかからないようにしたものであればどのような
形態であっても良い。また、振幅の絶対値は小さいが増
幅回路3の入力信号102からも同様に位置情報を得ら
れる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)次に本発明の位置入力装置の第1の実施例
を、増幅回路の増幅度を制御するAGC回路を設けた実
施例を図14乃至図16に基づき具体的に説明する。
【0027】図14は、本実施例の構成例である。図に
おいて、3aは増幅度を制御可能な増幅回路、1は第1
の結合手段、2は第2の結合手段、4は共振回路、5は
位置指示器、6は位置検出手段、101は発振信号、1
02は入力信号、M1及びM2は第1及び第2の結合手
段と共振回路4との電磁結合、9は増幅回路3aの増幅
度を制御するAGC回路、103はAGC回路から出力
される制御信号である。
【0028】図15は、AGC回路9の構成例である。
図において、57は整流回路、58は積分回路、59は
比較回路、60は振幅設定値、101は発振信号、10
3は制御信号である。図16は入力信号102から位置
情報を得る場合の構成例である。
【0029】以下本実施例の動作について説明する。図
14において、共振回路4が第1の結合手段1及び第2
の結合手段2と結合していない状態で予め増幅回路3a
の増幅度を十分に確保しておき、共振回路4が第1の結
合手段1及び第2の結合手段2に近づき発振が開始する
と、AGC回路9は増幅回路3aの増幅度を制御し発振
信号101の振幅を制限する。すなわち、AGC回路9
は図15において発振信号101を整流回路57で整流
し、積分回路58で積分し、比較回路59で発振信号の
振幅と振幅設定値60とを比較することによって、発振
信号101の振幅が振幅設定値60で設定した振幅で一
定となるように制御信号103を増幅回路3aに出力す
る。
【0030】ここで共振回路4と第1の結合手段1及び
第2の結合手段2との距離がさら近づいてゆくと、AG
C回路9から出力される制御信号103は距離に応じて
変化し、位置検出手段6は、AGC回路9が出力する制
御信号103から得られる発振の振幅情報から位置指示
器5の位置情報を得ることができる。このようにAGC
回路9による制御を行うことによって発振は安定し、発
振信号101の振幅は共振回路4の位置が変化しても一
定となり、AGC回路9が出力する制御信号103から
位置情報を得ることができる。
【0031】また、図16に示すように増幅回路3aの
入力信号102からも同様にして位置情報を得ることが
できる。この場合、入力信号102の信号振幅の絶対値
はあまり大きくないので、他の増幅回路を設けてこれを
増幅するようにしても良い。さらに、他の実施例として
以後説明する状態設定手段と状態検出手段との組み合わ
せにおいても、振幅が一定となった発振信号101を利
用することができ、より安定した検出が可能となる。本
実施例の増幅回路3aは外部から増幅度を可変できるV
CAなどの周知のもので実現でき、たとえばTL026
(TI社)などがある。
【0032】このように本発明の位置入力装置では、増
幅器の増幅度を制御するAGC回路を設け、増幅器のダ
イナミックレンジを有効に活用することによって位置指
示器の検出可能距離範囲をより広くとることができ、よ
り安定した発振が得られる。また、第1及び第2の結合
手段は以後説明する他の実施例に記載しているものであ
ればいずれでもよい。
【0033】以下他の実施例について説明する。これら
の実施例についての説明では前記AGC回路についての
記述は省略するが、前記第1の実施例と同様にAGC回
路を設けて構成することができる。 (実施例2)次に本発明の位置入力装置の第2の実施例
を図2乃至図6に基づき説明する。
【0034】図2は、本実施例の構成図である。1aは
第1のセンスライン、2aは第2のセンスライン、3は
増幅回路、4は共振回路、5は位置指示器、6aは位置
検出手段、101は発振信号、102は入力信号、Aと
BとCは位置指示器5が指示する位置である。
【0035】図3は、位置検出手段6aの構成図であ
る。51は整流回路、52は平滑回路、53はAD変換
回路、54aは一般的なCPU回路で構成される制御回
路、101は発振信号、151はAD変換前の発振信号
である。図4は、図3の発振信号151の振幅変化の一
例を示す図である。縦軸は発振信号151の振幅、横軸
は図2の位置指示器5の示す位置であり、A、B、Cは
図2の位置A、B、Cと対応している。
【0036】図5は、図2で示した第1のセンスライン
1aと第2のセンスライン2aの第2の構成例である。
1bは第1のセンスライン、2bは第2のセンスライ
ン、5は位置指示器、4は共振回路である。図6は、図
2で示した第1のセンスライン1aと第2のセンスライ
ン2aの第3の構成例である。1cは第1のセンスライ
ン、2cは第2のセンスライン、5は位置指示器、4は
共振回路である。
【0037】以下本実施例の動作について説明する。図
2において、第1のセンスライン1a及び第2のセンス
ライン2aは、図1の基本原理図で示した第1の結合手
段1及び第2の結合手段2に相当し、第1のセンスライ
ン1aと第2のセンスライン2aは平面上に直交した状
態に敷設され、第1のセンスライン1aは増幅回路3の
出力に接続され、第2のセンスライン2aは増幅回路3
の入力に接続されている。このように第1のセンスライ
ン1aと第2のセンスライン2aが直交した状態におい
ては互いに結合は無く、位置指示器5が無ければ帰還は
発生せず発振は起こらない。
【0038】しかし、第1のセンスライン1aと第2の
センスライン2aとの交差点の近傍に位置指示器5を近
づけると、共振回路4は第1のセンスライン1aと第2
のセンスライン2aとの双方と結合し、正帰還ループが
構成されることによって発振が起こり、発振信号101
が得られる。
【0039】発振信号101は位置検出手段6aすなわ
ち図3において、整流回路51で整流され、平滑回路5
2で平滑され、AD変換回路53でデジタル化され、制
御回路54aで処理される。ここで、図2において各セ
ンスラインから位置指示器5までの高さを一定とし、位
置指示器5をたとえば位置Aから位置Cまで動かしたと
き、図3の発振信号151すなわちAD変換前の発振信
号の振幅の変化の一例を図4に示す。図4において、振
幅は位置Aから位置Bにかけて増加し、位置Bから位置
Cにかけて減少し、各センスラインの交差点の中心であ
る位置Bを最大とする対称な変化が得られる。したがっ
て図3において、制御回路54aは発振信号の振幅と、
あらかじめ用意した振幅と距離とを対応させるテーブル
から、位置Bから位置指示器5までの距離を求めること
ができる。
【0040】増幅回路3は周知のオペレーショナルアン
プや実施例1で述べた増幅度可変の増幅器などで実現で
き、センスラインの巻き方向と接続極性とによって正帰
還ループを構成可能なものであれば反転型、非反転型ど
ちらでも良い。また、共振回路が無いときに互いに結合
が無く、共振回路が近傍にある時にそれぞれが共振回路
と結合するという条件を満たす結合手段としては、図2
に示した第1のセンスライン1aと第2のセンスライン
2aのような構成の他に、図5に示したような一方のセ
ンスラインを途中で反転させた構成、また図6に示すよ
うな双方のセンスラインを立体的に交差させた構成など
も考えられる。
【0041】(実施例3)次に本発明の位置入力装置の
第3の実施例として、第1及び第2の結合手段を複数の
センスライン及び走査回路から構成した実施例を図7乃
至図11に基づき説明する。
【0042】図7は本実施例の構成図である。図におい
て、5は位置指示器、1dは第1の結合手段、2dは第
2の結合手段、3は増幅回路、6bは位置検出手段、S
1はセンスラインy1〜ynを有する第1のセンスライ
ン群、61は増幅回路3の出力に接続され第1のセンス
ライン群S1を順次選択する第1の走査回路、S2はセ
ンスラインx1〜xmを有する第2のセンスライン群、
62は増幅回路3の入力に接続され第2のセンスライン
群S2を順次選択する第2の走査回路、101は発振信
号、102は入力信号、103は第1のセンスライン群
S1を選択する選択信号、104は第2のセンスライン
群S2を選択する選択信号である。
【0043】また、位置指示器5は、図示していない
が、図2と同様の共振回路を有している。図8は、第1
の結合手段1dの構成例である。S1は第1のセンスラ
イン群、61は第1の走査回路、201はデコーダ、2
11〜21nはアナログスイッチ、101は増幅回路3
の出力から接続される発振信号、103は位置検出手段
6bより出力される選択信号である。また、第2の結合
手段2dの詳細は図示しないが、第1の結合手段1dと
同一の構成であり、異なる点は第1の結合手段1dは増
幅回路3の出力に接続されるのに対し、第2の結合手段
2dは増幅回路3の入力に接続される点である。
【0044】図9は、位置検出手段6bの構成例であ
る。51は整流回路、52は平滑回路、53はAD変換
回路、54bは一般的なCPU回路で構成される制御回
路である。図10および図11は、発振信号の波形図お
よび座標算出のための説明図である。
【0045】以下本実施例の動作について説明する。図
7において、位置指示器5がセンスラインx4とセンス
ラインy4の交わるところ(図7のA部)に位置してい
た場合について説明する。第1の走査回路61は位置検
出手段6bより出力される選択信号103により、まず
第1のセンスライン群S1のセンスラインy1を選択す
る。すなわち、図8においてデコーダ201は選択信号
103によりアナログスイッチ211をオンし、増幅回
路の出力を第1のセンスラインy1へ接続する。一方、
第2の走査回路62はこの間に位置検出手段6bより出
力される選択信号104により第2のセンスライン群S
2をx1,x2・・・xmと順次選択していく。そし
て、第2のセンスライン群の走査が一通り終了したなら
ば次に、第1の走査回路61は位置検出手段6bより出
力される選択信号103により第1のセンスライン群S
1のセンスラインy2を選択し、第2の走査回路62は
この間に位置検出手段6bより出力される選択信号10
4により第2のセンスライン群S2をx1,x2・・・
xmと順次選択していく。以下同様にこの走査を繰り返
し、最後に第1の走査回路61は第1のセンスライン群
S1のセンスラインynを選択し、第2の走査回路62
はこの間に第2のセンスライン群S2をx1,x2・・
・xmと順次選択していく。
【0046】位置検出手段6bは、第2のセンスライン
群S2を順次選択することによって得られた発振信号1
01を、図9に示す整流回路51及び平滑回路52にて
波形整形し、その大きさ(振幅)をAD変換回路53で
順次デジタル化し、さらに制御回路54bにより順次処
理する。
【0047】ここで、上記発振信号101の大きさにつ
いての詳細を図10を基に説明する。図10は、位置指
示器5が図7のA部に位置しているときの波形図で、第
1の走査回路61および第2の走査回路62へ入力され
る選択信号103、104と位置検出手段6bにおいて
AD変換される前の発振信号(図9の信号151)を示
す。
【0048】aは、A部の真下すなわち第1のセンスラ
インy4と第2のセンスラインx4が選択されたときの
発振信号であり走査の中で発生した信号のうち最も大き
な信号となる。その理由は、第1のセンスライン群S1
のうち位置指示器5と最も距離の近いセンスラインy4
を選択したとき位置指示器5の共振回路とセンスライン
y4の結合度は最も大きく、同様に第2のセンスライン
群S2のうち位置指示器5との距離が最も近いセンスラ
インx4を選択したとき位置指示器5の共振回路とセン
スラインx4の結合度も最も大きく、双方の結合が最大
となることによって最も大きな帰還量が得られるからで
ある。
【0049】bおよびcは、A部の左右すなわち第1の
センスラインy4と第2のセンスラインx3が選択され
たとき、および第1のセンスラインy4と第2のセンス
ラインx5が選択されたときの発振信号である。この場
合、位置指示器5の共振回路と第1のセンスラインy4
の結合度は同じであるが、位置指示器5と選択された第
2のセンスラインの距離が離れている分、発振信号bお
よび発振信号cの大きさは発振信号aより小さくなる。
【0050】またdおよびeは、A部の上下すなわち第
1のセンスラインy3と第2のセンスラインx4が選択
されたとき、および第1のセンスラインy5と第2のセ
ンスラインx4が選択されたときの発振信号である。こ
の場合、位置指示器5の共振回路と第2のセンスライン
x4の結合度は同じであるが、位置指示器5と選択され
た第1のセンスラインの距離が離れている分、発振信号
bおよび発振信号cの大きさは発振信号aより小さくな
る。
【0051】以上、発振信号a〜eについて説明した
が、他の信号についても第1のセンスライン群S1およ
び第2のセンスライン群S2の中から選択されるセンス
ラインの位置と位置指示器5の位置関係によりその大き
さは決まる。なお、前記実施例で述べたように、第1の
センスライン群S1と第2のセンスライン群S2とは直
交しているので、基本的に第1のセンスライン群S1と
第2のセンスライン群S2との間に結合は無く、位置指
示器5が存在しない状態において発振は起こらない。し
たがって、以上説明したように、第1のセンスライン群
S1および第2のセンスライン群S2の中から選択され
るセンスラインの位置と位置指示器5の位置関係により
発振信号の大きさを考えることができる。ここで上記5
つの発振信号a〜eに着目し、座標算出の方法について
説明する。
【0052】最初に、X座標の算出方法について図11
を基に発振信号a、b、cに着目し説明する。図11
(1)は、図7に示すA部周辺を拡大したものであり、
位置指示器5がセンスラインy4の中心上を、センスラ
インx4の中心L0からセンスラインx4とセンスライ
ンx5の中間点L1へ移動する場合を考える。図11
(2)および(3)は、位置指示器5がL0およびL1
に位置しているときの発振信号a、b、cについて示し
たものである。
【0053】まず、図11(2)に示した位置指示器5
がL0に位置する場合について説明する。前述したよう
に発振信号aは、センスラインy4を選択している間に
センスラインx4を、発振信号bはセンスラインx3
を、発振信号cはセンスラインx5を選択したときの信
号である。このとき、発振信号aが最も大きな値にな
り、発振信号bとcは、位置指示器5とセンスラインx
3の距離および位置指示器5とセンスラインx5の距離
が同じため等しくなる。
【0054】次に、図11(3)に示した位置指示器5
がL1に位置する場合について説明する。このとき発振
信号aとcは、位置指示器5とセンスラインx4の距離
および位置指示器5とセンスラインx5の距離が同じた
め等しくなる。ここで、本出願人が提案した方式(特開
昭55−96411号)を適用し座標を算出することが
できる。すなわち上記発振信号を基に次式で定義される
計算を行う。
【0055】 Q=(Vp −Vp+1 )/(Vp −Vp-1 ) ・・・(式−1) ただし、Vp+1 >Vp-1 上式において、発振信号aをVp に、発振信号bをVp-
1 に、発振信号cをVp+1 に代入し、位置指示器5をL
0からL1へ移動させたときの(式−1)に示すQの変
化を図11(4)に示す。位置指示器5がL0の位置に
あるときQ=1となり、位置指示器5がL1の位置にあ
るときQ=0となる事は上述した説明より明らかであ
る。また、位置指示器5がL0とL1の間に位置すると
きQは、この位置と1対1に対応した0<Q<1の範囲
の値をとる。したがって、このQの特性をあらかじめ実
験的に求めておくことにより、発振信号a、b、cから
Qを算出し、このQからセンスライン上のL0−L1間
における位置指示器5の詳細な位置を求めることができ
る。さらに、このQと発振信号aを検出したセンスライ
ンの位置によりX座標を求めることができる。なお、こ
の座標算出方式の詳細については、特開昭55−964
11号公報に述べられているのでここでは省略する。
【0056】次に、Y座標の算出方法について図11を
基に発振信号a、d、eに着目し説明する。Y座標につ
いても上述したX座標と同様に考えることができる。図
11(1)において、位置指示器5がセンスラインx4
の中心上をセンスラインy4の中心L0からセンスライ
ンy4とセンスラインy5の中間点L2へ移動する場合
を考える。図11(5)および(6)は、位置指示器5
がL0およびL2に位置しているときの発振信号a、
d、eについて示したものである。
【0057】まず、図11(5)に示した位置指示器5
がL0に位置する場合について説明する。前述したよう
に、発振信号aはセンスラインy4を選択している間に
センスラインx4を、発振信号dはセンスラインy3を
選択している間にセンスラインx4を、発振信号eはセ
ンスラインy5を選択している間にセンスラインx4を
選択したときの信号である。このとき、発振信号aが最
も大きな値になり、発振信号dとeは、位置指示器5と
センスラインy3の距離および位置指示器5とセンスラ
インy5の距離が同じため等しくなる。
【0058】次に、図11(6)に示した位置指示器5
がL2に位置する場合について説明する。このとき発振
信号aとeは、位置指示器5とセンスラインy4の距離
および位置指示器5とセンスラインy5の距離が同じた
め等しくなる。したがって、前述したX座標の場合と同
様に位置指示器5をL0からL2へ移動させたときのQ
の特性を、(式−1)に基づき発振信号aをVp に、発
振信号dをVp-1 に、発振信号eをVp+1 に代入し求め
ると図11(7)に示したようになる。これは、図11
(4)のX座標の場合の特性とほぼ同様の特性が得ら
れ、X座標の場合と同様にこのQの特性を用いてY座標
を求めることができる。なお、以上の処理は、一般的な
CPU回路で構成される制御回路54b(図9記載)に
おいて行われる。
【0059】(実施例4)次に本発明の位置入力装置の
第4の実施例として、状態設定手段と状態検出手段とを
設けた実施例を図12及び図13に基づき説明する。図
12は、本実施例の構成図である。図において、3は増
幅回路、1は第1の結合手段、2は第2の結合手段、4
は共振回路、5は位置指示器、6は位置検出手段、10
1は発振信号、102は入力信号、M1及びM2は第1
及び第2の結合手段と共振回路4との電磁結合、7は共
振回路4の共振周波数を変化させる状態設定手段、SW
1は第1のスイッチ、SW2は第2のスイッチ、8は発
振信号101の周波数から状態設定手段7で設定した状
態を検出する状態検出手段である。
【0060】図13は、状態検出手段8の構成例であ
る。図において、55は波形整形回路、56は周波数カ
ウンタ回路、54cは一般的なCPU回路で構成される
周波数識別回路である。以下本実施例の動作について説
明する。図12において、第1のスイッチSW1及び第
2のスイッチSW2をOFFとしたときの共振回路4の
共振周波数を300kHz、第1のスイッチSW1をO
Nとしたときの共振周波数を280kHz、第2のスイ
ッチSW2をONとしたときの共振周波数を260kH
zに設定すると、前述した基本原理によって増幅回路3
の出力には、第1のスイッチSW1及び第2のスイッチ
をOFFとしたときに300kHz、第1のスイッチS
W1をONとしたときに280kHz、第2のスイッチ
SW2をONとしたときに260kHzの発振信号10
1が得られ、発振信号101は状態設定手段8へ出力さ
れる。
【0061】図13において発振信号101は波形整形
回路55によって波形整形され、周波数カウンタ回路5
6によって周波数を計数し、周波数識別回路54cに
て、得られた周波数が300kHzと280kHzと2
60kHzのうちどの周波数に該当するかを識別するこ
とによって、第1のスイッチSW1及び第2のスイッチ
SW2の設定状態を検出することができる。
【0062】また周波数の識別において、270kHz
から290kHzの範囲であれば第1のスイッチSW1
がONであるというように、それぞれ範囲を設けて識別
を行えば、温度変化や部品定数のばらつきによる共振周
波数の変動を吸収することができる。
【0063】本実施例では位置指示器5にスイッチを2
個搭載した例を示したが、発振周波数すなわち共振周波
数は、増幅回路3の位相特性、増幅度が保証される範囲
内たとえば100kHz〜1MHzが好ましく、この帯
域内では任意に設定することができ、これによってさら
に多数のスイッチを位置指示器5に搭載し、識別するこ
とも可能である。たとえば300kHzから500kH
zまでの周波数範囲を10分割し、20kHzごとに1
0個のスイッチを割り当てることも可能であり、これら
の周波数割当は温度変化や部品定数のばらつきなどによ
る共振周波数の変動範囲を考慮して設定することができ
る。
【0064】このとき周波数識別回路54cには、30
0kHzから500kHzまでの周波数範囲を20kH
zごとに分割するしきい値、300kHz、320kH
z、340kHz、360kHz、・・・、480kH
z、500kHzのしきい値を設け、検出した周波数が
これらのしきい値によって分割されたどの周波数帯にあ
るのかを判断することによって10個のスイッチのいず
れが操作されたかを識別するようにする。
【0065】また位置指示器を複数とし、それぞれの位
置指示器に特定の周波数範囲を割り当てることによって
状態設定の識別と同時に位置指示器の個体識別を実現す
ることも可能である。たとえば、スイッチを2個搭載し
た位置指示器を2個設ける場合には、第1の位置指示器
の共振周波数を300kHz、320kHz、340k
Hzとし、第2の位置指示器の共振周波数を400kH
z、420kHz、440kHzとする。こうすれば第
1の位置指示器で指示した場合には300kHz帯で発
振し、第2の位置指示器で指示した場合には400kH
z帯で発振するから、発振周波数のおおまかな帯域によ
って位置指示器を個体識別することができる。スイッチ
の識別はその帯域内での詳細な周波数識別によって上記
同様に行えばよい。
【0066】本実施例では共振回路の周波数を変化させ
る状態設定手段として共振回路に並列にコンデンサを接
続し、スイッチを押したときに共振周波数が低くなるよ
うに構成したが、たとえば状態設定手段としてスイッチ
ではなく、筆圧センサ等によって周波数を連続的に変化
させ、状態検出手段で筆圧を検出するなど、共振回路の
共振周波数を変化させる手段は他にも数多く存在し、他
の実施例によっても実現可能であることはいうまでもな
い。また、位置検出手段の構成も周波数の変化を検出し
得るものであればどのようなものであってもよく、本実
施例に限定されるものではない。また、第1及び第2の
結合手段は前述した実施例で説明したようなものであれ
ばいずれでもよい。
【0067】また、スイッチを1個搭載する場合や、ス
イッチを搭載しない場合でも、上記の周波数範囲内(1
00kHz〜1MHz)の周波数が共振周波数に選択さ
れることが望ましいことはいうまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、増
幅回路の正帰還ループの中に位置指示器の共振回路を挿
入するという簡単な構成によって、共振回路の共振周波
数を発振信号として直接得ることができ、励磁や位相差
検出といった要素が不要となるため回路の簡素化を計る
ことができる。さらに、共振周波数の設定が任意に行え
ることから、多スイッチ化や筆圧検出などの状態設定手
段の拡張性を容易に得られるという効果を有する。そし
て、AGC回路を設けたことにより、正帰還ループの発
振信号が安定化し、位置指示器の検出可能距離範囲をよ
り広くとることができるという効果もある。具体的には
次の効果を有する。
【0069】(1)励磁回路、位相差検出回路を排除
し、回路の簡素化が計れ、安定して指示位置を検出する
ことのできる位置入力装置を実現することができる。 (2)励磁回路、位相差検出回路を排除し、回路の簡素
化が計れ、安定して指示位置を検出することができ、し
かも位置指示器に設けた複数のスイッチを有する状態設
定手段の状態を検出することのできる位置入力装置を実
現することができる。
【0070】(3)励磁回路、位相差検出回路を排除
し、回路の簡素化が計れ、安定して指示位置を検出する
ことができ、しかも複数の位置指示器のいずれが指示し
ているかを検出することのできる位置入力装置を実現す
ることができる。 (4)またこれらの目的の組み合わせとして、励磁回
路、位相差検出回路を排除し、回路の簡素化が計れ、安
定して指示位置を検出することができ、しかも複数の位
置指示器のいずれが指示しているかを検出でき、さらに
位置指示器に設けた複数のスイッチを有する状態設定手
段の状態を検出することのできる位置入力装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置入力装置の基本原理図である。
【図2】本発明の位置入力装置の第2の実施例を示す構
成図である。
【図3】本発明の第2の実施例における位置検出手段6
aの構成図である。
【図4】図3の発振信号151の振幅変化の一例を示す
図である。
【図5】図2で示した第1のセンスライン1aと第2の
センスライン2aの第2の構成例を示す図である。
【図6】図2で示した第1のセンスライン1aと第2の
センスライン2aの第3の構成例を示す図である。
【図7】本発明の位置入力装置の第3の実施例を示す構
成図である。
【図8】本発明の第3の実施例における第1の結合手段
1dの構成図である。
【図9】本発明の第3の実施例における位置検出手段6
bの構成図である。
【図10】本発明の第3の実施例における発振信号の波
形図である。
【図11】第3の実施例における座標算出のための説明
図である。
【図12】本発明の位置入力装置の第4の実施例を示す
構成図である。
【図13】本発明の第4の実施例における状態検出手段
8の構成図である。
【図14】本発明の位置入力装置の第1の実施例を示す
構成図である。
【図15】本発明の第1の実施例におけるAGC回路9
の構成図である。
【図16】本発明の第1の実施例において入力信号10
2から位置情報を得る場合の構成図である。
【符号の説明】
1 第1の結合手段 2 第2の結合手段 3 増幅回路 4 共振回路 5 位置指示器 6 位置検出手段 7 状態設定手段 8 状態検出手段 9 AGC回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路を有する
    位置指示器と、前記増幅回路の増幅度を制御し前記増幅
    回路の出力信号の振幅をほぼ一定に保つAGC回路と、
    前記増幅回路の入力側に接続し前記位置指示器が指示す
    る位置の情報を得る位置検出手段とから構成され、前記
    共振回路は前記第1の結合手段および第2の結合手段の
    双方と電磁結合することによって、前記増幅回路と前記
    第1の結合手段と前記第2の結合手段とともに帰還ルー
    プをなし、前記共振回路の共振周波数に基づく周波数に
    よって発振する発振回路を形成し、前記位置検出手段は
    前記増幅回路の入力信号から得られる発振の振幅情報か
    ら前記位置指示器の位置情報を得ることを特徴とする位
    置入力装置。
  2. 【請求項2】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路を有する
    位置指示器と、前記増幅回路の増幅度を制御し前記増幅
    回路の出力信号の振幅をほぼ一定に保つAGC回路と、
    該AGC回路の制御信号を出力する制御信号線に接続し
    前記位置指示器が指示する位置の情報を得る位置検出手
    段とから構成され、前記共振回路は前記第1の結合手段
    および第2の結合手段の双方と電磁結合することによっ
    て、前記増幅回路と前記第1の結合手段と前記第2の結
    合手段とともに帰還ループをなし、前記共振回路の共振
    周波数に基づく周波数で発振する発振回路を形成し、前
    記位置検出手段は前記制御信号から得られる発振の振幅
    情報から前記位置指示器の位置情報を得ることを特徴と
    する位置入力装置。
  3. 【請求項3】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路と該共振
    回路に並列に接続され1または複数のスイッチを有する
    状態設定手段とを具備した位置指示器と、前記増幅回路
    の増幅度を制御し前記増幅回路の出力信号の振幅をほぼ
    一定に保つAGC回路と、前記増幅回路の入力側に接続
    し前記位置指示器が指示する位置の情報を得る位置検出
    手段と、前記増幅回路の入力側あるいは出力側に接続し
    前記状態設定手段の状態を検出する状態検出手段とから
    構成され、前記共振回路は前記第1の結合手段および第
    2の結合手段の双方と電磁結合することによって、前記
    増幅回路と前記第1の結合手段と前記第2の結合手段と
    ともに帰還ループをなし、前記共振回路と前記状態設定
    手段とによって決められた共振周波数に基づく周波数に
    よって発振する発振回路を形成し、前記位置検出手段は
    前記増幅回路の入力信号から得られる発振の振幅情報か
    ら前記位置指示器の位置情報を得、前記状態検出手段は
    前記発振信号の周波数情報から前記状態設定手段によっ
    て設定した状態を検出することを特徴とする位置入力装
    置。
  4. 【請求項4】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路を具備し
    た複数の位置指示器と、前記増幅回路の増幅度を制御し
    前記増幅回路の出力信号の振幅をほぼ一定に保つAGC
    回路と、前記増幅回路の入力側に接続し前記位置指示器
    が指示する位置の情報を得る位置検出手段と、前記増幅
    回路の入力側あるいは出力側に接続し前記複数の位置指
    示器のうちいずれの位置指示器が指示しているかを検出
    する状態検出手段とから構成され、前記共振回路は前記
    第1の結合手段および第2の結合手段の双方と電磁結合
    することによって、前記増幅回路と前記第1の結合手段
    と前記第2の結合手段とともに帰還ループをなし、前記
    共振回路によって決められた共振周波数に基づく周波数
    によって発振する発振回路を形成し、前記位置検出手段
    は前記増幅回路の入力信号から得られる発振の振幅情報
    から前記位置指示器の位置情報を得、前記状態検出手段
    は前記発振信号の周波数情報から前記複数の位置指示器
    のうちいずれの位置指示器が指示しているかを検出する
    ことを特徴とする位置入力装置。
  5. 【請求項5】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路と該共振
    回路に並列に接続され1または複数のスイッチを有する
    状態設定手段とを具備した複数の位置指示器であって、
    前記共振回路と前記状態設定手段とによって決められる
    共振周波数がそれぞれの位置指示器ごとに互いに異なる
    ように設定された複数の位置指示器と、前記増幅回路の
    増幅度を制御し前記増幅回路の出力信号の振幅をほぼ一
    定に保つAGC回路と、前記増幅回路の入力側に接続し
    前記位置指示器が指示する位置の情報を得る位置検出手
    段と、前記増幅回路の入力側あるいは出力側に接続し前
    記複数の位置指示器のうちいずれの位置指示器が指示し
    ているか、および前記状態設定手段の状態を検出する状
    態検出手段とから構成され、前記共振回路は前記第1の
    結合手段および第2の結合手段の双方と電磁結合するこ
    とによって、前記増幅回路と前記第1の結合手段と前記
    第2の結合手段とともに帰還ループをなし、前記共振回
    路によって決められた共振周波数に基づく周波数によっ
    て発振する発振回路を形成し、前記位置検出手段は前記
    増幅回路の入力信号から得られる発振の振幅情報から前
    記位置指示器の位置情報を得、前記状態検出手段は前記
    発振信号の周波数情報から前記複数の位置指示器のうち
    いずれの位置指示器が指示しているかおよび前記状態設
    定手段によって設定した状態を検出することを特徴とす
    る位置入力装置。
  6. 【請求項6】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路と該共振
    回路に並列に接続され1または複数のスイッチを有する
    状態設定手段とを具備した位置指示器と、前記増幅回路
    の増幅度を制御し前記増幅回路の出力信号の振幅をほぼ
    一定に保つAGC回路と、該AGC回路の制御信号を出
    力する制御信号線に接続し前記位置指示器が指示する位
    置の情報を得る位置検出手段と、前記増幅回路の入力側
    あるいは出力側に接続し前記状態設定手段の状態を検出
    する状態検出手段とから構成され、前記共振回路は前記
    第1の結合手段および第2の結合手段の双方と電磁結合
    することによって、前記増幅回路と前記第1の結合手段
    と前記第2の結合手段とともに帰還ループをなし、前記
    共振回路と前記状態設定手段とによって決められた共振
    周波数によって発振する発振回路を形成し、前記位置検
    出手段は前記制御信号から得られる発振の振幅情報から
    前記位置指示器の位置情報を得、前記状態検出手段は前
    記発振信号の周波数情報から前記状態設定手段によって
    設定した状態を検出することを特徴とする位置入力装
    置。
  7. 【請求項7】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路を具備し
    た複数の位置指示器と、前記増幅回路の増幅度を制御し
    前記増幅回路の出力信号の振幅をほぼ一定に保つAGC
    回路と、該AGC回路の制御信号を出力する制御信号線
    に接続し前記位置指示器が指示する位置の情報を得る位
    置検出手段と、前記増幅回路の入力側あるいは出力側に
    接続し前記複数の位置指示器のうちいずれの位置指示器
    が指示しているかを検出する状態検出手段とから構成さ
    れ、前記共振回路は前記第1の結合手段および第2の結
    合手段の双方と電磁結合することによって、前記増幅回
    路と前記第1の結合手段と前記第2の結合手段とともに
    帰還ループをなし、前記共振回路によって決められた共
    振周波数によって発振する発振回路を形成し、前記位置
    検出手段は前記制御信号から得られる発振の振幅情報か
    ら前記位置指示器の位置情報を得、前記状態検出手段は
    前記発振信号の周波数情報から前記複数の位置指示器の
    うちいずれの位置指示器が指示しているかを検出するこ
    とを特徴とする位置入力装置。
  8. 【請求項8】 増幅度を制御可能な増幅回路と、該増幅
    回路の出力に接続した第1の結合手段と、前記増幅回路
    の入力に接続した第2の結合手段と、共振回路と該共振
    回路に並列に接続され1または複数のスイッチを有する
    状態設定手段とを具備した複数の位置指示器であって、
    前記共振回路と前記状態設定手段とによって決められる
    共振周波数がそれぞれの位置指示器ごとに互いに異なる
    ように設定された複数の位置指示器と、前記増幅回路の
    増幅度を制御し前記増幅回路の出力信号の振幅をほぼ一
    定に保つAGC回路と、該AGC回路の制御信号を出力
    する制御信号線に接続し前記位置指示器が指示する位置
    の情報を得る位置検出手段と、前記増幅回路の入力側あ
    るいは出力側に接続し前記複数の位置指示器のうちいず
    れの位置指示器が指示しているか、および前記状態設定
    手段の状態を検出する状態検出手段とから構成され、前
    記共振回路は前記第1の結合手段および第2の結合手段
    の双方と電磁結合することによって、前記増幅回路と前
    記第1の結合手段と前記第2の結合手段とともに帰還ル
    ープをなし、前記共振回路によって決められた共振周波
    数によって発振する発振回路を形成し、前記位置検出手
    段は前記制御信号から得られる発振の振幅情報から前記
    位置指示器の位置情報を得、前記状態検出手段は前記発
    振信号の周波数情報から前記複数の位置指示器のうちい
    ずれの位置指示器が指示しているかおよび前記状態設定
    手段によって設定した状態を検出することを特徴とする
    位置入力装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の結合手段は、少なくともXY
    直交座標軸の一方の軸に平行でかつ互いに等間隔に敷設
    した複数のセンスラインからなる第1のセンスライン群
    と、該第1のセンスライン群を順次選択する回路であっ
    て前記増幅回路の出力に接続される第1の走査回路とか
    らなり、前記第2の結合手段は、少なくともXY直交座
    標軸の他方の軸に平行でかつ互いに等間隔に敷設した複
    数のセンスラインからなる第2のセンスライン群と、該
    第2のセンスライン群を順次選択する回路であって前記
    増幅回路の入力に接続される第2の走査回路とからなる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項8に記載の位置
    入力装置。
  10. 【請求項10】 前記第1のセンスライン群がn本のセ
    ンスラインから構成され、前記第2のセンスライン群が
    m本のセンスラインから構成されており、前記発振の振
    幅情報が最大値を示すときに選択している第1および第
    2のセンスライン群中のセンスラインがそれぞれi番
    目、j番目である場合に、前記第1および第2のセンス
    ライン群の選択された組み合わせが、それぞれ{(i−
    1)番目、j番目}、{(i+1)番目、j番目}、
    {i番目、(j−1)番目}、{i番目、(j+1)番
    目}および{i番目、j番目}であるときの5個の発振
    の振幅情報と前記第1および第2の走査回路を走査する
    それぞれの走査信号とに基づいて前記位置指示器の位置
    情報を得ることを特徴とする請求項9に記載の位置入力
    装置。
  11. 【請求項11】 前記共振回路と前記状態設定手段とに
    よって決められる共振周波数の範囲が、100kHzな
    いし1MHzであることを特徴とする請求項1ないし請
    求項10に記載の位置入力装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI489172B (zh) * 2012-07-05 2015-06-21 Shih Hua Technology Ltd 混合式觸摸屏
WO2016147288A1 (ja) * 2015-03-16 2016-09-22 昭 池谷 検知装置及び電子機器

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TWI489172B (zh) * 2012-07-05 2015-06-21 Shih Hua Technology Ltd 混合式觸摸屏
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