JPH09169743A - ヘキサヒドロ−1h−1,4−ジアゼピン誘導体、その製造方法およびその医薬用途 - Google Patents

ヘキサヒドロ−1h−1,4−ジアゼピン誘導体、その製造方法およびその医薬用途

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JPH09169743A
JPH09169743A JP33093495A JP33093495A JPH09169743A JP H09169743 A JPH09169743 A JP H09169743A JP 33093495 A JP33093495 A JP 33093495A JP 33093495 A JP33093495 A JP 33093495A JP H09169743 A JPH09169743 A JP H09169743A
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JP33093495A
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Masakatsu Kuki
正勝 久木
Kenji Kawanishi
健司 川西
Hirohiko Sakamoto
博彦 坂本
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Nippon Shoji Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 下記式(I) 〔式中、Rは水素原子、アミノ基、ニトロ基又は−N
HSOCH、Rは水酸基、−OC(O)−R
はハロゲン原子、Rは水素原子、アルキル基、アシル
基など、Rはアルキル基、アリール基などを示す〕で
表されるヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン誘導
体またはその薬理学的に許容されうる塩、その製造方
法、およびその医薬用途。 【効果】 上記化合物およびその薬理学的に許容されう
る塩は、優れた抗不整脈作用(特にクラスIII 型抗不整
脈作用)を有し、各種心疾患、特に不整脈(例えば、心
房細動、心室細動等)の予防・治療剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なヘキサヒド
ロ−1H−1,4−ジアゼピン誘導体およびその薬理学
的に許容される塩、その製造方法およびその医薬用途に
関する。さらに詳しくは、各種心疾患、特に不整脈(例
えば、心房細動、心室細動等)を治療し、それにより突
然死を予防する場合等において有用な、新規なヘキサヒ
ドロ−1H−1,4−ジアゼピン誘導体およびその薬理
学的に許容される塩、その製造方法およびその医薬用途
に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】抗不整脈
薬は、ヴォーガン・ウイリアムズ(Vaughan Williams)
によって、作用機序に基づくクラスI、II、III および
IV型に分類されている。現在最も広く処方されている抗
不整脈薬はクラスI型である。このタイプの薬は、ナト
リウムチャンネル抑制を主作用とし、さらにその中で活
動電位持続時間に対する効果により細分化されている。
しかしながら、これらクラスI型抗不整脈薬は、突然死
の原因となる心室性不整脈には効果が無い上に、その不
整脈誘発作用あるいは心筋抑制作用によるものと考えら
れる服薬患者の余命の短縮化が報告され、このタイプの
抗不整脈薬に対する不安が高まりつつある。一方、純粋
なクラスIII 型抗不整脈薬は、クラスI型抗不整脈薬に
見られるような活動電位伝達阻害による心筋機能低下あ
るいは不整脈の誘発を引き起こさないものと考えられて
おり、クラスIII 型薬剤の開発が多く進められている。
しかしながら、現在市販されているクラスIII 型抗不整
脈薬であるアミオダロンは毒性が強く、その使用は著し
く制限されている。また、既存薬のソタロールは副作用
であるβブロッカー作用が強く、満足なクラスIII 型抗
不整脈薬とはいえない状況である。
【0003】従来、6−アミド−1,4−置換ヘキサヒ
ドロ−1H−1,4−ジアゼピン誘導体は、特開平5−
92959号公報や特公平6−55738号公報に、セ
ロトニン3受容体拮抗剤として開示されている。しかし
ながら、下記本発明化合物のような構造を有し、かつ心
臓疾患に作用するという報告はない。
【0004】本発明の目的は、優れた抗不整脈作用等を
有し医薬品として有用な新規化合物、その製造方法、お
よびその医薬用途、特に毒性が著しく軽減されたクラス
III型の新規抗不整脈薬を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明者らが鋭意検討した結果、本発明に至った。即ち、
本発明は、式(I)
【0006】
【化42】
【0007】〔式中、R1 は水素原子、アミノ基、ニト
ロ基または−NHSO2 CH3 を示し、R2 は水酸基、
−OC(O)−R4 (R4 はアルキル基、アリール基ま
たはヘテロアリール基を示し、当該アリール基、ヘテロ
アリール基は環上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ基およびアミノ基
から選ばれる置換基を有していてもよい)またはハロゲ
ン原子を示し、R3 は水素原子、アルキル基、アシル
基、アルコキシカルボニル基、式(1)、(2)、
(3)、(4)または(5)
【0008】
【化43】
【0009】(式中、R5 はアルキレン基を示し、R6
は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、−NHSO2 CH3 、ニトロ基またはアミノ基を示
し、R7は水素原子またはアルキル基を示す)で表され
る基を示す。〕で表されるヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン誘導体(以下、化合物(I)ともいう)ま
たはその薬理学的に許容される塩、およびその製造方法
に関する。
【0010】さらに、本発明は、上記化合物(I)また
はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有す
る医薬組成物に関する。また、心疾患の予防または治療
剤、特に不整脈(例えば、心房細動、心室細動等)の予
防または治療剤に関する。
【0011】本発明で用いられている各記号について以
下に説明する。R5 におけるアルキレン基としては、好
ましくは炭素数1〜4であり直鎖状でも分枝鎖状でもよ
く、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、イソプロ
ピレン、n−ブチレン、イソブチレン、t−ブチレン、
メチルメチレン等が挙げられ、より好ましくはメチレ
ン、エチレンである。
【0012】R2 、R6 、R2b、Halにおけるハロゲ
ン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げら
れる。好ましくは、R2 、R2bでは塩素であり、R6
はフッ素であり、Halでは塩素、臭素である。
【0013】R3 、R4 、R6 、R7 、R3a、R3b、R
におけるアルキル基としては、好ましくは炭素数1〜5
であり直鎖状でも分枝鎖状でもよく、例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、t−ブチル、1−メチルプロピル、n−ペンチ
ル、イソペンチル、ネオペンチル等が挙げられる。
3 、R3a、R3bでは、より好ましくはメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、イソペンチルであ
り、さらに好ましくはメチル、エチルである。R4 、R
6 、R7 、Rでは、より好ましくはメチルである。
【0014】R3 、R3a、R3bにおけるアシル基として
は、好ましくは炭素数1〜5であり直鎖状でも分枝鎖状
でもよく、例えばホルミル、アセチル、エチルカルボニ
ル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニ
ル、n−ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、t
−ブチルカルボニル、1−メチルプロピルカルボニル等
が挙げられ、より好ましくはアセチルである。
【0015】R6 におけるアルコキシ基としては、好ま
しくは炭素数1〜5であり直鎖状でも分枝鎖状でもよ
く、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ
プロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキ
シ、1−メチルプロポキシ、n−ペンチルオキシ、イソ
ペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ等が挙げられ、よ
り好ましくはメトキシ、エトキシである。
【0016】R3 、R3a、R3bにおけるアルコキシカル
ボニル基としては、好ましくは炭素数2〜6であり直鎖
状でも分枝鎖状でもよく、例えばメトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソ
ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、1−メ
チルプロポキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボ
ニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオ
キシカルボニル等が挙げられ、より好ましくはエトキシ
カルボニル、t−ブトキシカルボニルである。
【0017】R4 、R、Arにおけるアリール基として
は、例えばフェニル、ナフチル等が挙げられ、好ましく
はフェニルである。R4 、R、Arにおけるヘテロアリ
ール基としては、例えばフリル、チエニル、ピロリル、
ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、
イソオキサゾリル、ピリダジル、ピリミジニル、ピラジ
ニル、インドリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンズイ
ソチアゾリル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキ
ノリル、ベンゾフラニル等が挙げられる。Arでは好ま
しくはピリジル、キノリルである。
【0018】また、R4 、R、Arにおけるアリール
基、ヘテロアリール基はその環上に置換基を有していて
もよく、置換基としては、アルキル基(前述と同様)、
アルコキシ基(前述と同様)、ハロゲン原子(前述と同
様)、−NHSO2 CH3 、ニトロ基、アミノ基等が挙
げられる。
【0019】本発明化合物(I)の薬理学的に許容され
る塩は、化合物(I)が遊離塩基を有する場合、この遊
離塩基の中和によって直接得られる。これらの薬理学的
に許容される塩としては、無機酸付加塩(例えば、塩
酸、臭化水素酸、りん酸、硫酸、スルファミン酸、硝酸
等との塩)、有機酸付加塩(例えば、メタンスルホン
酸、酢酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、
クエン酸、サリチル酸、乳酸、ナフタレンスルホン酸等
との塩)等が挙げられる。
【0020】また、本発明化合物(I)は、全ての可能
な立体異性体およびその混合物等を包含する。特に、い
ずれの光学的異性体をも包含する。
【0021】本発明化合物(I)のうち、R1 が−NH
SO2 CH3 である化合物;R3 が水素原子または−C
(O)CH3 である化合物;R1 が−NHSO2
3 、R 2 が水酸基、かつR3 が式(1')で表される基
である化合物;R1 が−NHSO 2 CH3 、R2 が−O
C(O)CH3 、かつR3 が式(1')で表される基であ
る化合物等が好ましい。
【0022】なお、置換基R1 の結合位置は特に限定さ
れるものではないが、パラ位であることが好ましい。
【0023】次に、本発明化合物の製造方法を示す。本
発明化合物は、以下の反応工程図1〜5に示す方法等に
より製造することができる。
【0024】反応工程図1に、本発明の化合物(VIII)の
製造方法を示す。
【0025】
【化44】
【0026】〔式中、各記号は前記と同意義である。〕
【0027】まず、ジアゼピン化合物(II)または(II
I) のいずれかにハロゲン化物(IV)を、溶媒中または
無溶媒中、必要ならば脱ハロゲン化水素剤としての塩基
の存在下で反応させることにより、化合物(V)を製造
することができる。
【0028】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭
素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性溶
媒等が挙げられ、好ましくはアルコール系溶媒、特にエ
タノールである。
【0029】脱ハロゲン化水素剤として使用される塩基
としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジンまたは
トリエチルアミン等が挙げられ、トリエチルアミンが好
ましい。反応は、通常、冷却下から溶媒の還流温度まで
の範囲で行われ、好ましくは70〜100℃である。反
応時間は、通常1〜102時間であり、好ましくは72
〜96時間である。
【0030】次に、化合物(V)を加水分解反応に付す
ことにより、化合物(VI)を製造することができる。
【0031】当該加水分解反応は常法が用いられる。例
えばその条件としては、酸性条件下またはアルカリ性条
件下のいずれでもよい。酸性条件下としては、酸(例え
ば、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸等)と不活性溶媒(例
えば、水等)を用いる。アルカリ条件下としては、塩基
(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属炭酸塩等)と不活性溶媒(例えば、水等)
を用いる。好ましくは酸性条件下であり、特に10%塩
酸水溶液である。
【0032】いずれの条件下でも反応は、通常、冷却下
から溶媒の還流温度までの範囲で行われ、80〜100
℃が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間であり、
好ましくは3〜7時間である。
【0033】続いて、化合物(VI)と化合物(VII) を、
溶媒中または無溶媒中、必要ならば脱ハロゲン化水素剤
としての塩基の存在下で反応させることにより、化合物
(VIII)を製造することができる。
【0034】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭
素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性溶
媒等が挙げられ、好ましくはアルコール系溶媒、特にメ
タノールである。
【0035】脱ハロゲン化水素剤として使用される塩基
としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジンまたは
トリエチルアミン等が挙げられ、好ましくはトリエチル
アミンである。反応は、通常、冷却下から溶媒の還流温
度までの範囲で行われ、好ましくは15〜40℃であ
る。反応時間は、通常1〜24時間であり、好ましくは
10〜18時間である。
【0036】当該製造方法において出発原料として用い
られた化合物(II)のうち、例えばRがメチル基の化合
物は、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
(J.Org. Chem.)、第36巻、1711頁、1971年
等で公知の化合物であり、次の反応式で示される方法に
より製造することができる。
【0037】
【化45】
【0038】〔式中、Tsはトシル基、Etはエチル
基、Acはアセチル基を示す。〕
【0039】また、当該製造方法において出発原料とし
て用いられた化合物(III) は、次の方法により製造する
ことができる。
【0040】
【化46】
【0041】〔式中、Rは前記と同意義である。〕 つまり、化合物(III) は、化合物(II)を溶媒中、塩基
で処理することにより製造することができる。
【0042】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭
素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性溶
媒等が挙げられ、好ましくはアルコール系溶媒、非プロ
トン性無極性溶媒、特にメタノールまたはクロロホルム
である。
【0043】使用される塩基としては、例えば、液体ア
ンモニア、トリエチルアミンまたはピリジン等が挙げら
れ、液体アンモニアが好ましい。反応は、通常、冷却下
から溶媒の還流温度までの範囲で行われ、−5〜10℃
が好ましい。反応時間は、通常10分間〜6時間であ
り、15〜45分間が好ましい。
【0044】さらに、当該製造方法において出発原料と
して用いられた化合物(IV)のうち、例えばR3aがN−
メチルベンズイミダゾール−2−イル基、かつHalが
臭素原子である化合物は、ジャーナル オブ メディシ
ナル ケミストリー(J. Med. Chem.)、第35巻、70
5頁、1992年で公知の化合物であり、次の反応式で
示される方法により製造することができる。
【0045】
【化47】
【0046】反応工程図2に本発明の化合物(X)、
(XI)、(XII) 、(XIIa)、(XIIb)の製造方法を示す。
【0047】
【化48】
【0048】〔式中、各記号は前記と同意義である。〕
【0049】化合物(X)は、化合物(IX)と、ジアゼ
ピン化合物(II)または(III) のいずれかとを、溶媒中
または無溶媒中、必要ならば脱ハロゲン化水素剤として
の塩基の存在下で反応させることにより製造することが
できる。
【0050】当該縮合反応に使用される有機溶媒として
は、反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化
炭素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性
溶媒等が挙げられ、好ましくは非プロトン性無極性溶
媒、特にクロロホルムである。
【0051】脱ハロゲン化水素剤として使用される塩基
としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジンまたは
トリエチルアミン等が挙げられ、トリエチルアミンが好
ましい。反応は、通常、冷却下から溶媒の還流温度まで
の範囲で行われ、好ましくは15〜45℃である。反応
時間は、通常1〜48時間であり、20〜30時間が好
ましい。
【0052】次に、化合物(X)を加水分解反応に付す
ことにより、化合物(XI)を製造することができる。
【0053】当該加水分解反応は常法が用いられる。例
えばその条件としては、酸性条件下またはアルカリ性条
件下のいずれでもよい。酸性条件下としては、酸(例え
ば、塩酸、硫酸または硝酸等の無機酸等)と不活性溶媒
(例えば、水等)を用いる。アルカリ条件下としては、
塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等のアルカリ金属炭酸塩等)と不活性溶媒(例えば、水
等)を用いる。好ましくは酸性条件下であり、特に10
%塩酸水溶液である。
【0054】いずれの条件下でも反応は、通常、冷却下
から溶媒の還流温度までの範囲で行われ、80〜100
℃が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間であり、
好ましくは1〜3時間である。
【0055】化合物(XII) の製造方法としては、化合物
(XI)に、溶媒中または無溶媒で、必要ならば塩基の存
在下、ハロゲン化物(XX)を反応させて製造する方法が
挙げられる。
【0056】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭
素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性溶
媒;またはそれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは
メタノール、クロロホルム、またはメタノールとクロロ
ホルムの混合溶媒である。
【0057】使用される塩基としては、例えば、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素
ナトリウム、ピリジンまたはトリエチルアミン等が挙げ
られ、トリエチルアミンが好ましい。反応は、通常、冷
却下から溶媒の還流温度までの範囲で行われ、50〜8
0℃が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間であ
り、1〜6時間が好ましい。
【0058】化合物(XIIa)の製造方法としては、化合物
(XI)に、溶媒中または無溶媒で酢酸ナトリウムの存在
下、芳香族ビニル化合物(XIII)を反応させて製造する方
法が挙げられる。
【0059】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化
炭素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性
溶媒;またはそれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましく
はアルコール系溶媒と水の混合溶媒、特にメタノールと
水の混合溶媒である。反応は、通常、冷却下から溶媒の
還流温度までの範囲で行われ、溶媒の還流温度が好まし
い。反応時間は、通常1〜48時間であり、6〜24時
間が好ましい。
【0060】化合物(XIIb)の製造方法としては、化合物
(XI)に芳香族アルデヒド(XIV) と還元剤を用いた、還
元的アミノ化反応により製造する方法が挙げられる。
【0061】当該還元反応に使用される有機溶媒として
は、反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール等のアルコール系溶媒等が挙げられ、好まし
くはメタノールである。
【0062】還元剤としては、例えば、水素化ホウ素ナ
トリウム、シアノホウ素水素化ナトリウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウム、
ボラン−t−ブチルアミン錯塩等が挙げられ、好ましく
はシアノホウ素水素化ナトリウムである。
【0063】反応は、通常、冷却下から溶媒の還流温度
までの範囲で行われ、20〜80℃が好ましい。反応時
間は、通常1〜48時間であり、12〜36時間が好ま
しい。
【0064】化合物(X)の製造方法において出発原料
として用いられた化合物(IX)のうち、例えばCH3
2 NH−が4位に有り、かつHalが塩素原子である
化合物は、インディアン ジャーナル オブ ケミスト
リー(Indian Journal of Chemistry)、第23B巻、2
49頁、1984年等で公知の化合物であり、次の反応
式で示される方法により製造することができる。
【0065】
【化49】
【0066】反応工程図3に、本発明の化合物(XVI) 、
(XVII)、(XVIII) 、(XIX) および(XXII)の製造方法を示
す。
【0067】
【化50】
【0068】〔式中、各記号は前記と同意義である。〕
【0069】化合物(XVI) および(XVII)は、化合物(X
V)と、ジアゼピン化合物(II)または(III) のいずれ
かとを、溶媒中または無溶媒で、必要であれば脱ハロゲ
ン化水素剤としての塩基の存在下で反応させることによ
り、両者の混合物として製造することができる。これに
よって製造された化合物(XVI) および化合物(XVII)の混
合物からのそれぞれの分離は、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー等により容易にできる。
【0070】当該縮合反応に使用される有機溶媒として
は、反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例え
ば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニ
トリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化
炭素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性
溶媒等が挙げられ、好ましくは非プロトン性無極性溶
媒、特にジクロロメタンである。
【0071】脱ハロゲン化水素剤として使用される塩基
としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジンまたは
トリエチルアミン等が挙げられ、好ましくはトリエチル
アミンである。反応は、通常、冷却下から溶媒の還流温
度までの範囲で行われ、溶媒の還流温度が好ましい。反
応時間は、通常1〜24時間であり、12〜24時間が
好ましい。
【0072】化合物(XVII)は、化合物(XVI) と化合物(X
VII)の混合物を加水分解する(つまり、化合物(XVI) を
加水分解する)ことによって製造することができる。
【0073】当該加水分解反応は常法が用いられる。例
えばその条件としては、酸性条件下またはアルカリ性条
件下のいずれでもよい。酸性条件下としては、酸(例え
ば、塩酸、硫酸または硝酸等の無機酸等)と不活性溶媒
(例えば、水等)を用いる。アルカリ条件下としては、
塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等のアルカリ金属炭酸塩等)と不活性溶媒(例えば、水
等)を用いる。好ましくは酸性条件下であり、特に10
%塩酸水溶液である。
【0074】いずれの条件下でも反応は、通常、冷却下
から溶媒の還流温度までの範囲で行われ、80〜100
℃が好ましい。反応時間は、通常1〜24時間であり、
好ましくは12〜24時間である。
【0075】化合物(XVIII) は、化合物(XVII)に、アル
キル化剤、アシル化剤またはアルコキシカルボニル化剤
を、溶媒中あるいは無溶媒で、必要であれば脱ハロゲン
化水素剤としての塩基の存在下で反応させることによ
り、製造することができる。
【0076】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭
素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性溶
媒等が挙げられ、好ましくはアルコール系溶媒、非プロ
トン性無極性溶媒、特にメタノールまたはジクロロメタ
ンである。
【0077】脱ハロゲン化水素剤として使用される塩基
としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジンまたは
トリエチルアミン等が挙げられ、好ましくはトリエチル
アミンである。
【0078】アルキル化剤、アシル化剤、アルコキシカ
ルボニル化剤としては、式(XXIII) R3b−Hal (XXIII) 〔式中、各記号は前記と同意義である。〕で表されるハ
ロゲン化物や、酸無水物等が挙げられる。
【0079】アルキル化剤としては、例えば、ヨウ化メ
チル、臭化メチル、ヨウ化エチル、臭化エチル、ヨウ化
プロピル、臭化プロピル、ヨウ化イソプロピル、臭化イ
ソプロピル、ヨウ化ブチル、臭化ブチル、ヨウ化t−ブ
チル、臭化t−ブチル、1−メチル−1−ヨードプロパ
ン、1−メチル−1−ブロモプロパン、ヨウ化ペンチ
ル、臭化ペンチル、ヨウ化イソペンチル、臭化イソペン
チル、ヨウ化ネオペンチル、臭化ネオペンチル、塩化ベ
ンジル、臭化ベンジル、2−ピコリルクロリド、2−ピ
コリルブロミド、3−ピコリルクロリド、3−ピコリル
ブロミド、4−ピコリルクロリド、4−ピコリルブロミ
ド、2−(2−クロロエチル)ピリジン、2−(2−ブ
ロモエチル)ピリジン、3−(2−クロロエチル)ピリ
ジン、3−(2−ブロモエチル)ピリジン、4−(2−
クロロエチル)ピリジン、4−(2−ブロモエチル)ピ
リジン、2−(2−クロロエチル)−6−メチルピリジ
ン、2−(2−ブロモエチル)−6−メチルピリジン、
2−クロロメチルキノリン、2−ブロモメチルキノリ
ン、1−臭化−2−メチルベンズイミダゾール(当該ア
リール基、ヘテロアリール基は環上にアルキル基、アル
コキシ基、ハロゲン原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ
基およびアミノ基から選ばれる置換基を有していてもよ
い)等のハロゲン化アルキル等が挙げられる。
【0080】アシル化剤としては、例えば、無水酢酸、
プロピオン酸無水物、酪酸無水物、吉草酸無水物等のア
ルキルカルボン酸無水物;無水安息香酸等のアリールカ
ルボン酸無水物(当該アリール基は環上にアルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO2 CH3 、ニ
トロ基およびアミノ基から選ばれる置換基を有していて
もよい);塩化アセチル、臭化アセチル、ヨウ化アセチ
ル、塩化プロピオニル、臭化プロピオニル、ヨウ化プロ
ピオニル、酪酸塩化物、酪酸臭化物、酪酸ヨウ化物、吉
草酸塩化物、吉草酸臭化物、吉草酸ヨウ化物、塩化ベン
ゾイル、臭化ベンゾイル、ヨウ化ベンゾイル等のハロゲ
ン化アシル(当該アリール基は環上にアルキル基、アル
コキシ基、ハロゲン原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ
基およびアミノ基から選ばれる置換基を有していてもよ
い)等が挙げられる。
【0081】アルコキシカルボニル化剤としては、例え
ば、n−プロポキシカルボン酸無水物、n−ブトキシカ
ルボン酸無水物、t−ブトキシカルボン酸無水物等のア
ルコキシカルボン酸無水物等が挙げられる。
【0082】反応は、通常、冷却下から溶媒の還流温度
までの範囲で行われ、また常圧状態から封管状態までで
行われる。好ましくは50〜80℃、封管状態である。
反応時間は、通常1〜24時間であり、好ましくは8〜
16時間である。
【0083】アミノ誘導体(XIX) は、化合物(XVIII) を
還元することにより製造することができる。当該還元方
法としては、例えば、触媒としてPd/炭素またはPt
/炭素等の存在下、水素を使用する方法;ラネーニッケ
ルの存在下、水素添加する方法;Sn/HCl、Sn/
2 SO4 、Fe/HClまたはFe/H2 SO4 等を
用いる方法;アンモニアの存在下、硫化水素を用いる方
法等が挙げられる。好ましくは、Pd/炭素またはPt
/炭素等の存在下、水素を使用する方法;Sn/HCl
を用いる方法である。
【0084】還元反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
水;酢酸、酢酸エチル;メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶媒;
アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶
媒;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、四塩化炭素、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
の非プロトン性無極性溶媒等が挙げられ、好ましくはア
ルコール系溶媒、特にエタノールである。
【0085】反応は、通常、冷却下から溶媒の還流温度
までの範囲で行われ、20〜80℃が好ましい。反応時
間は、通常1〜24時間であり、30分間〜4時間が好
ましい。また、水素ガスを用いた還元反応は、常圧から
10kg/cm2 の圧力範囲で行われ、3〜4kg/c
2 が好ましい。
【0086】化合物(XXII)は、ハロゲン化メタンスルホ
ン酸または無水メタンスルホン酸を用い、無溶媒あるい
は溶媒中、必要であれば脱ハロゲン化水素剤としての塩
基の存在下で、化合物(XIX) をメタンスルホニル化させ
ることにより、製造することができる。
【0087】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール等のアルコール系溶媒;アセトン、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性極性溶媒;ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭
素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の非プロトン性無極性溶
媒等が挙げられ、無溶媒が好ましい。
【0088】脱ハロゲン化水素剤として使用される塩基
としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピリジンまたは
トリエチルアミン等が挙げられ、トリエチルアミンが好
ましい。ハロゲン化メタンスルホン酸としては、例え
ば、塩化メタンスルホン酸等が挙げられる。反応は、通
常、冷却下から溶媒の還流温度までの範囲で行われ、好
ましくは0〜40℃である。反応時間は、通常1〜24
時間であり、6〜18時間が好ましい。
【0089】反応工程図4に、式(I)におけるR2
2a〔−OC(O)−R4 〕である化合物(I’)の製
造方法を示す。
【0090】
【化51】
【0091】〔式中、各記号は前記と同意義である。〕
【0092】化合物(I’)は、化合物(XXI) に、溶媒
中または無溶媒でアシル化剤を、必要ならば塩基の存在
下で反応させることにより、製造することができる。
【0093】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶
媒;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、四塩化炭素、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
の非プロトン性無極性溶媒等が挙げられ、無溶媒が好ま
しい。
【0094】アシル化剤としては、アルキルカルボン酸
無水物、アリールカルボン酸無水物、ハロゲン化アシル
等が挙げられる。アルキルカルボン酸無水物としては、
例えば、無水酢酸、プロピオン酸無水物、酪酸無水物、
吉草酸無水物等が挙げられる。アリールカルボン酸無水
物としては、例えば、無水安息香酸等が挙げられ、当該
アリール基は環上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、−NHSO2CH3 、ニトロ基およびアミノ基
から選ばれる置換基を有していてもよい。ハロゲン化ア
シルとしては、例えば、塩化アセチル、臭化アセチル、
ヨウ化アセチル、塩化プロピオニル、臭化プロピオニ
ル、ヨウ化プロピオニル、酪酸塩化物、酪酸臭化物、酪
酸ヨウ化物、吉草酸塩化物、吉草酸臭化物、吉草酸ヨウ
化物、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、ヨウ化ベンゾ
イル、塩化ピコリノイル、塩化ニコチノイル、塩化イソ
ニコチノイル等が挙げられ、当該アリール基、ヘテロア
リール基は環上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ基およびアミノ基か
ら選ばれる置換基を有していてもよい。
【0095】使用される塩基としては、ピリジン、4−
ジメチルアミノピリジンまたはトリエチルアミン等が挙
げられ、好ましくはトリエチルアミンである。反応は、
通常、冷却下から溶媒の還流温度までの範囲で行われ、
80〜150℃が好ましい。反応時間は、通常1〜24
時間であり、2〜5時間が好ましい。
【0096】反応工程図5に、式(I)におけるR2
2b(ハロゲン原子)である化合物(I”)の製造方法
を示す。
【0097】
【化52】
【0098】〔式中、各記号は前記と同意義である。〕
【0099】化合物(I”)は、化合物(XXI) をハロゲ
ン化して得られる。例えば、R2bがフッ素原子の場合、
化合物(XXI) の水酸基を、メタンスルホン酸やトリフル
オロメタンスルホン酸等の活性エステルまたはベンゾイ
ルオキシ基等の活性カルボン酸エステルとした後、フッ
化カリウムやトリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジ
フルオロトリメチルシリカートまたはフッ化水素等で処
理する方法、さらにヤロベンコ試薬を用いる方法等が挙
げられる。また、R2bが塩素原子の場合は、塩化チオニ
ル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リンまたは塩
化亜鉛を触媒として塩酸等を用いる方法、さらにはビル
スマイヤー試薬またはリドン試薬等を用いる方法等が挙
げられる。さらに、R2bが臭素原子の場合は、三臭化リ
ン、臭化水素酸または臭素等を用いる方法、さらにはビ
ルスマイヤー試薬またはリドン試薬等を用いる方法等が
挙げられる。
【0100】当該反応に使用される有機溶媒としては、
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例えば、
アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶
媒;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、四塩化炭素、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
の非プロトン性無極性溶媒等が挙げられ、好ましくは非
プロトン性無極性溶媒、特にクロロホルムである。反応
は、通常、冷却下から溶媒の還流温度までの範囲で行わ
れ、40〜80℃が好ましい。反応時間は、通常1〜2
4時間であり、好ましくは6〜18時間である。
【0101】上記のようにして得られた各化合物は、例
えば、濃縮、抽出、クロマトグラフィー、再結晶等の公
知の手段を施すことにより、分離精製できる。
【0102】また、本発明化合物(I)は、薬理学的に
許容される酸の酸付加塩とすることもできる。酸付加塩
は、一般に公知の方法で得られる。例えば、遊離塩基を
有する化合物(I)またはその溶液を、前述の適当な酸
またはその溶液と、アルコール系溶媒(例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール
等)、非プロトン性極性溶媒(例えばアセトン、アセト
ニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等)、あるいは非プロトン性無極性溶媒(例
えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジ
クロロメタン、四塩化炭素、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等)等の溶媒中で混合することにより得られる。また、
より良好な結晶析出のために、上記溶媒の混合物を使用
してもよい。さらに、当該化合物(I)の各種異性体も
公知の方法により製造できる。
【0103】本発明化合物(I)およびその薬理学的に
許容される塩は、哺乳動物(例えばヒト、イヌ、ネコ、
マウス、ラット、ウサギ等)に対して、優れた抗不整脈
作用(特にクラスIII 型抗不整脈作用)を有する。従っ
て、本発明化合物(I)およびその薬理学的に許容され
る塩は、各種心疾患(例えば、虚血性心疾患、ショック
または手術時の心不全、心筋疾患、心膜炎等に伴う各種
不整脈等)等の予防・治療剤として有用であり、特に心
房細動、心房粗動、期外収縮、心室細動等の頻拍性不整
脈等の予防・治療剤として有用である。
【0104】本発明化合物(I)およびその薬理学的に
許容される塩を医薬品として用いる場合、薬理学的に許
容される担体(例えば液体担持物質、固体担持物質、希
釈剤、製薬技術助剤等)等を用い、例えば錠剤、フィル
ム型錠剤、糖衣錠、カプセル錠、顆粒剤、散剤、注射
剤、経皮製剤、坐剤等の態様で医薬組成物とし、経口
的、非経口的または局所的に投与することができる。な
お、上記製剤中には化合物(I)またはその薬理学的に
許容される塩を有効量配合する。
【0105】本発明化合物(I)およびその薬理学的に
許容される塩の投与量は、投与ルート、患者の症状、体
重あるいは年齢等によっても異なり、投与目的に応じて
適宜設定することができる。通常、成人に経口投与する
場合、0.001〜50mg/kg体重/日、好ましくは
0.01〜10mg/kg体重/日を、一日1〜数回に分け
て投与するのが好ましい。また、成人に非経口投与する
場合、0.0001〜5mg/kg体重/日、好ましくは
0.001〜1mg/kg体重/日を、一日1〜数回に分け
て投与するのが好ましい。
【0106】
【実施例】以下、参考例、実施例、試験例、製剤例を挙
げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0107】参考例1 1−アセチル−6−ヒドロキシヘキサヒドロ−1H−
1,4−ジアゼピン ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J. O
rg. Chem.)、第36巻、1711−1713頁、197
1年記載の方法で合成した6−アセトキシヘキサヒドロ
−1H−1,4−ジアゼピン 二臭化水素酸塩69g
(215mmol)のクロロホルム懸濁溶液200ml
に、氷冷下、アンモニアガスを過剰量直接吹き込んだ。
室温で30分間撹拌後濾過し、濾取物をクロロホルムで
充分洗浄し、濾液と洗液を合わせてこれを減圧濃縮させ
ることにより、淡黄色油状物として標記化合物を34g
(100%)得た。 MS(M/Z)EI:159 (M+ + 1),CI:159 (M+ +
1) NMR(CDCl3 )δ:2.05,2.12 (s,3H), 2.72-3.0
0 (m,4H), 3.32-3.82 (m,7H) IR(neat):3300(OH), 1630(C=O) cm-1
【0108】参考例2 1−アセチル−6−ヒドロキシ−4−(1−メチルベン
ズイミダゾール−2−イル)ヘキサヒドロ−1H−1,
4−ジアゼピン 参考例1で合成した1−アセチル−6−ヒドロキシヘキ
サヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン2.79g(1
7.6mmol)とエタノール30mlの混合懸濁溶液
にトリエチルアミン1.78g(17.6mmol)を
加え、次いでジャーナル オブ メディシナル ケミス
トリー(J. Med. Chem.)、第35巻、705−716
頁、1992年記載の方法で合成した2−ブロモ−1−
メチル−1H−ベンズイミダゾール3.72g(17.
6mmol)を加え、78時間還流させた。冷後濃縮
し、残留物をジクロロメタンに溶解させ、水洗した。有
機層を脱水後、濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メ
タノール=50:1)で精製することにより、油状物と
して標記化合物を2.35g(46%)得た。 NMR(CDCl3 )δ:2.10 (s,3H), 3.22-3.61 (m,
8H), 3.52 (s,3H), 3.88-4.13 (m,1H),6.92-7.15 (m,3
H), 7.20-7.40 (m,1H) MS(M/Z)EI:288 (M+ ) ,CI:289 (M+ + 1)
【0109】参考例3 6−ヒドロキシ−1−(1−メチルベンズイミダゾール
−2−イル)ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン 参考例2の化合物1g(3.1mmol)と10%塩酸
水溶液20mlの混合溶液を4時間、90℃で加熱撹拌
した。冷後、10%水酸化ナトリウム水溶液で中和し、
水層をジクロロメタンで3回抽出し、有機層を濃縮、残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;ジクロロメタン:メタノール=3:1)で精製する
ことにより、油状物として標記化合物を0.60g(7
9%)得た。 MS(M/Z)EI:246 (M+ ) ,CI:247 (M+ + 1)
【0110】実施例1 1−アセチル−6−ヒドロキシ−4−〔(4−ニトロフ
ェニル)スルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジ
アゼピン(化合物番号1)、および6−ヒドロキシ−1
−〔(4−ニトロフェニル)スルホニル〕ヘキサヒドロ
−1H−1,4−ジアゼピン(化合物番号2) ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J. O
rg. Chem.)、第36巻、1711−1713頁、197
1年記載の方法で合成した6−アセトキシヘキサヒドロ
−1H−1,4−ジアゼピン 二臭化水素酸塩19.2
g(60mmol)をジクロロメタン150mlに懸濁
させ、氷冷下トリエチルアミン13.1g(130mm
ol)を滴下した。さらに氷冷下で塩化p−ニトロベン
ゼンスルホニル2.2g(10mmol)のジクロロメ
タン溶液50mlを滴下した。室温で12時間撹拌後、
析出した結晶を濾過して除去し、濾液を水50mlで洗
浄し、さらにその水層をジクロロメタンで抽出した。有
機層を集め、減圧濃縮後、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノ
ール=50:1)で分離精製することにより、Rf値=
0.63(クロロホルム:メタノール=9:1)である
化合物番号1の化合物を0.77g(22%)得た。
【0111】融点187〜188℃(メタノール) MS(M/Z)CI:344 (M+ + 1) NMR(DMSO−d6 )δ:1.90 (s,3H), 2.70-4.00
(m,10H), 7.95 (d,J=7.2Hz,2H),8.30 (d,J=7.2Hz,2H) 元素分析(C13173 6 S): 理論値:C, 45.47; H, 4.99; N, 12.24% 測定値:C, 45.42; H, 4.99; N, 12.16%
【0112】また同時にRf値=0.30(クロロホル
ム:メタノール=9:1)である化合物番号2の化合物
を1.61g(53%)得た。 融点165〜167℃(メタノール) MS(M/Z)EI:302 (M+ + 1), CI:302 (M+ +
1) NMR(DMSO−d6 )δ:2.35-3.60 (m,11H), 7.7
0 (d,J=7.2Hz,2H), 8.10 (d,J=7.2Hz,2H) 元素分析(C11153 5 S): 理論値:C, 43.84; H, 5.02; N, 13.95% 測定値:C, 43.75; H, 5.03; N, 13.89%
【0113】また、化合物番号1の化合物4.57g
(13.3mmol)を10%塩酸水溶液に懸濁させ、
16時間、100℃で加水分解させ、冷後10%水酸化
ナトリウム水溶液でアルカリ性に調製し、析出した結晶
を濾取、これを水で洗浄後、乾燥させることによって、
化合物番号2の化合物を3.58g(89%)得ること
ができた。このものは機器分析の結果、前記方法で得ら
れたものの結果と一致した。
【0114】実施例2 6−ヒドロキシ−1−メチル−4−〔(4−ニトロフェ
ニル)スルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジア
ゼピン(化合物番号3) 化合物番号2の化合物3.61g(12mmol)をメ
タノール50mlに溶解させ、トリエチルアミン2.4
2g(24mmol)、ヨードメタン3.41g(24
mmol)を加えて、一晩封管状態で60℃に加熱し
た。冷後減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール
=20:1)で精製することにより、標記化合物を2.
24g(59%)得た。
【0115】融点129〜131℃(メタノール) MS(M/Z)EI:315 (M+ ),CI:316 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:2.47 (s,3H), 2.71-2.84 (m,
4H), 3.34-3.49 (m,4H), 3.75-4.08 (m,1H),7.93 (d,J=
8.4Hz,2H), 8.33 (J=8.4Hz,2H) 元素分析(C12173 5 S): 理論値:C, 45.70; H, 5.43; N, 13.33% 測定値:C, 45.57; H, 5.51; N, 13.15%
【0116】実施例3 1−エチル−6−ヒドロキシ−4−〔(4−ニトロフェ
ニル)スルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジア
ゼピン(化合物番号4) 化合物番号2の化合物3.41g(11.3mmo
l)、トリエチルアミン2.29g(22.7mmo
l)、ヨードエタン3.54g(22.7mmol)お
よびメタノール50mlを用いて、実施例2と同様の操
作を行うことにより、標記化合物を3.16g(85
%)得た。
【0117】融点98〜100℃(メタノール) MS(M/Z)EI:329 (M+ ),CI:330 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:1.02 (t,J=6.6Hz,3H), 2.65
(q,J=6.6Hz,2H), 2.35-3.13 (m,4H),3.30-3.66 (m,4H),
3.79-4.03 (m,1H), 7.89 (d,J=9.0Hz,2H),8.26 (d,J=
9.0Hz,2H) 元素分析(C13193 5 S): 理論値:C, 47.40; H, 5.81; N, 12.76% 測定値:C, 47.22; H, 5.79; N, 12.65%
【0118】実施例4 6−ヒドロキシ−1−イソプロピル−4−〔(4−ニト
ロフェニル)スルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン(化合物番号5) 化合物番号2の化合物3.61g(12mmol)、ト
リエチルアミン1.62g(16mmol)、イソプロ
ピルブロミド1.97g(16mmol)およびメタノ
ール30mlを用いて、実施例2と同様の操作を行うこ
とにより、標記化合物を3.0g(73%)得た。
【0119】融点104〜107℃(酢酸エチル) MS(M/Z)EI:343 (M+ ),CI:344 (M+ + 1) 元素分析(C14213 5 S): 理論値:C, 48.96; H, 6.16; N, 12.24% 測定値:C, 48.79; H, 6.15; N, 12.00%
【0120】実施例5 6−ヒドロキシ−1−イソペンチル−4−〔(4−ニト
ロフェニル)スルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン(化合物番号6) 化合物番号2の化合物0.8g(2.65mmol)を
過剰量のイソペンチルブロミドを溶媒として用いて10
0℃、16時間加熱した。冷後、余剰試薬を減圧留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒;クロロホルム:メタノール=50:1)で精製
することにより、標記化合物を0.2g(20.6%)
得た。
【0121】融点86〜88℃(イソプロピルエーテ
ル) MS(M/Z)EI:371 (M+ ),CI:372 (M+ + 1) 元素分析(C16253 5 S): 理論値:C, 51.73; H, 6.78; N, 11.31% 測定値:C, 51.43; H, 6.76; N, 11.10%
【0122】実施例6 1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−6−ヒド
ロキシ−4−〔(4−ニトロフェニル)スルホニル〕ヘ
キサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン(化合物番号
7) 化合物番号2の化合物6.02g(20mmol)、ト
リエチルアミン2.2g(22mmol)のジクロロメ
タン溶液100mlに氷冷下、二炭酸ジ−t−ブチル
4.8g(22mmol)のジクロロメタン溶液20m
lを滴下した。室温で24時間撹拌後、溶媒を減圧留去
し、残留物を酢酸エチルエステルに溶解させ、10%水
酸化ナトリウム水溶液、続いて水で洗浄した。有機層を
減圧留去し、得られた粗結晶をメタノールで再結晶させ
ることにより、標記化合物を5.94g(74%)得
た。
【0123】融点159〜160℃(メタノール) NMR(CDCl3 )δ:1.40 (s,9H), 2.85-3.24 (m,
2H), 3.30-3.80 (m,5H), 3.92-4.22 (m,2H),7.92 (d,J=
9.0Hz,2H), 8.30 (d,J=9.0Hz,2H) 元素分析(C16233 7 S): 理論値:C, 47.87; H, 5.78; N, 10.47% 測定値:C, 47.82; H, 5.76; N, 10.48%
【0124】実施例7 1−〔(4−アミノフェニル)スルホニル〕−4−エチ
ル−6−ヒドロキシヘキサヒドロ−1H−1,4−ジア
ゼピン(化合物番号8) 無水エタノール15mlに化合物番号4の化合物1.6
9g(5.1mmol)および塩化スズ(II)二水和物
5.75g(25.5mmol)を加えて、70℃で3
0分間加熱撹拌した。冷後、冷水30mlを加え、5%
重曹溶液でpH=7〜8に中和し、クロロホルムで抽出
し、有機層を脱水後、減圧濃縮することにより、標記化
合物を1.18g(77%)得た。
【0125】融点129〜133℃(エタノール) MS(M/Z)EI:300 (M+ + 1), CI:300 (M+ +
1) NMR(CDCl3 )δ:0.95 (t,J=8.4Hz,3H), 2.56
(q,J=8.4Hz,2H), 2.48-2.78 (m,4H),3.15-3.30 (m,4H),
3.52 (bs,1H), 3.73-4.00 (m,1H), 4.24 (bs,1H),6.63
(d,J=10.2Hz,2H), 7.50 (d,J=10.2Hz,2H) 元素分析(C13213 3 S): 理論値:C, 52.15; H, 7.07; N, 14.04% 測定値:C, 52.09; H, 7.13; N, 14.01%
【0126】実施例8 1−〔(4−アミノフェニル)スルホニル〕−6−ヒド
ロキシ−4−イソプロピルヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン(化合物番号9) 化合物番号5の化合物3.0g(8.7mmol)、塩
化スズ(II)二水和物9.8g(43.5mmol)、
無水エタノール30mlを用いて実施例7と同じ操作を
行い、標記化合物を1.87g(69%)得た。
【0127】融点131〜135℃(エタノール) MS(M/Z)EI:314 (M+ + 1), CI:314 (M+ +
1) NMR(CDCl3 )δ:0.98 (t,J=6.0Hz,6H), 2.60-
2.90 (m,4H), 3.19-3.32 (m,4H),3.75-3.95 (m,2H), 4.
32 (bs,2H), 6.65 (d,J=7.8Hz,2H),7.50 (d,J=7.8Hz,2
H) 元素分析(C14233 3 S): 理論値:C, 53.65; H, 7.40; N, 13.41% 測定値:C, 53.38; H, 7.43; N, 13.45%
【0128】実施例9 1−〔(4−アミノフェニル)スルホニル〕−6−ヒド
ロキシ−4−イソペンチルヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン(化合物番号10) 化合物番号6の化合物0.8g(2.15mmol)を
エタノール80mlに溶解させ、窒素ガス置換下0.1
0gの10%パラジウム−炭素(Pd−C)を加え、水
素ガス圧力4.0kg/cm2 で2時間接触還元を行っ
た。反応終了後、濾過し、濾液を濃縮することにより、
油状物として標記化合物を0.8g(定量的)得た。 MS(M/Z)EI:341 (M+ ),CI:342 (M+ + 1)
【0129】実施例10 1−アセチル−6−ヒドロキシ−4−〔4−〔(メチル
スルホニル)アミノ〕フェニルスルホニル〕ヘキサヒド
ロ−1H−1,4−ジアゼピン(化合物番号11) 参考例1で合成した1−アセチル−6−ヒドロキシヘキ
サヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン4.41g(2
7.9mmol)のクロロホルム、メタノール混合溶液
(4:1)100mlに、インディアン ジャーナル
オブ ケミストリー(Indian Journal of Chemistry)、
第23B巻、249頁、1984年記載の方法に従って
合成した塩化p−メチルスルホニルアミノベンゼンスル
ホニル3.75g(14mmol)を氷冷下少しずつ加
えた。24時間室温で撹拌後、溶媒を減圧濃縮し、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロ
メタン:メタノール=9:1)で精製することにより、
標記化合物4.53g(83%)を得た。
【0130】融点80〜88℃ MS(M/Z)CI:392 (M+ + 1) NMR(CDCl3 −CD3 OD)δ:2.10-2.20 (m,3
H), 3.10 (s,3H), 3.32-4.20 (m,1H),7.40 (d,J=9.0Hz,
2H), 7.80 (d,J=9.0Hz,2H) 元素分析(C14213 6 2 0.5H2 O): 理論値:C, 41.99; H, 5.53; N, 10.49% 測定値:C, 42.06; H, 5.48; N, 10.42%
【0131】実施例11 6−ヒドロキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,
4−ジアゼピン塩酸塩(化合物番号12) 化合物番号11の化合物0.45g(1.15mmo
l)に10%塩酸水溶液10mlを加え、100℃に加
熱撹拌させた。1時間後冷却させ、析出した結晶を濾過
して除去し、濾液を10%水酸化ナトリウム水溶液で中
和した。この水溶液を減圧留去して乾固させ、残留物を
アセトンで熱時抽出し、抽出した有機層を濃縮させ、得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール=4:1)で
精製することにより粗油状物を0.28g(70%)で
得た。これを塩酸・エタノール溶液で処理することによ
り標記化合物とした。
【0132】融点245〜249℃(2−プロパノー
ル) MS(M/Z)CI:350 (M+ + 1) NMR(DMSO−d6 −CDCl3 )δ:3.00-3.62
(m,9H), 3.10 (s,3H), 4.15 (bs,1H), 7.35 (bs,1H),7.
40 (d,J=9.0Hz,2H), 7.72 (d,J=9.0Hz,2H) 元素分析(C12193 5 2 HCl): 理論値:C, 37.35; H, 5.22; N, 10.89% 測定値:C, 37.20; H, 5.19; N, 10.77%
【0133】実施例12 6−ヒドロキシ−4−イソペンチル−1−〔4−〔(メ
チルスルホニル)アミノ〕フェニルスルホニル〕ヘキサ
ヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン(化合物番号13) 化合物番号10の化合物1g(2.93mmol)と化
学的理論量のメタンスルホニルクロライド、およびトリ
エチルアミンの混合物を反応させ、余剰試薬を減圧留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒;クロロホルム:メタノール=50:1)で精製
することにより、標記化合物を0.25g(21%)得
た。 融点42〜46℃(クロロホルム−d) MS(M/Z)CI:420 (M+ + 1)
【0134】実施例13 6−ヒドロキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕−4−フェニルメチルヘキ
サヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン(化合物番号1
4) 化合物番号12の化合物1.75g(5mmol)およ
びトリエチルアミン0.56g(5.5mmol)のメ
タノール溶液50mlに臭化ベンジル0.94g(5.
5mmol)を加え、1時間還流させた。冷後溶媒を濃
縮し、酢酸エチルエステルに溶解させて水洗した。有機
層を濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール
=20:1)で精製することにより、標記化合物を1.
85g(84%)得た。
【0135】融点56〜61℃ MS(M/Z)EI:439 (M+ ),CI:440 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:2.45-2.90 (m,4H), 3.07 (s,
3H), 3.25-3.42 (m,4H), 3.70 (s,2H),3.90-4.05 (m,1
H), 5.30 (bs,2H), 7.30 (s,5H), 7.35 (d,J=8.4Hz,2
H),7.78 (d,J=8.4Hz,2H) 元素分析(C19253 5 2 1/3H2 O): 理論値:C, 51.21; H, 5.81; N, 9.43% 測定値:C, 51.24; H, 5.60; N, 9.36%
【0136】実施例14 1−〔(4−フルオロフェニル)メチル〕−6−ヒドロ
キシ−4−〔4−〔(メチルスルホニル)アミノ〕フェ
ニルスルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼ
ピン(化合物番号15) 化合物番号12の化合物1.75g(5mmol)、ト
リエチルアミン0.51g(5mmol)、クロロホル
ム45ml、メタノール10mlの混合溶液に塩化p−
フルオロベンジル0.72g(5mmol)を氷冷下加
え、1時間還流した。さらに塩化p−フルオロベンジル
0.72g(5mmol)、トリエチルアミン0.51
g(5mmol)を追加し、6時間還流させた。冷後濾
過し、濾液を濃縮させ、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノー
ル=20:1)で精製することにより、標記化合物を
2.15g(94%)得た。
【0137】融点169〜171℃(メタノール) MS(M/Z)EI:457 (M+ ),CI:458 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:2.45-2.85 (m,4H), 3.15 (s,
3H), 3.20-3.37 (m,4H), 3.62 (s,2H),3.90-3.97 (m,1
H), 4.80 (bs,1H), 6.90 (d,J=9.0Hz,2H),7.18 (d,J=9.
0Hz,2H), 7.20 (d,J=8.4Hz,2H), 7.60 (d,J=8.4Hz,2H) 元素分析(C1924FN3 5 2 ): 理論値:C, 49.87; H, 5.29; N, 9.23% 測定値:C, 49.81; H, 5.30; N, 9.05%
【0138】実施例15 6−ヒドロキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕−4−〔(2−ピリジル)
メチル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン二塩
酸塩(化合物番号16) 化合物番号12の化合物0.63g(1.8mmo
l)、トリエチルアミン0.40g(4mmol)およ
びクロロホルム50mlの混合溶液に、2−(クロロメ
チル)ピリジン塩酸塩0.33g(2mmol)を室温
で加え、3時間還流後、さらにトリエチルアミン0.4
0g(4mmol)を加えて、24時間還流させた。冷
後濾過し、濾液を濃縮させた。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メ
タノール=19:1)で精製することにより、標記化合
物の遊離塩を0.26g(33%)得た。 NMR(CDCl3 )δ:2.70-3.02 (m,4H), 3.04 (s,
3H), 3.26-3.42 (m,4H), 3.82-4.00 (m,1H),3.88 (s,2
H), 5.90 (bs,1H), 7.02-7.24 (m,2H), 7.24 (d,J=8.4H
z,2H),7.45-7.68 (m,1H), 7.62 (d,J=8.4Hz,2H), 8.42
(bd,J=4.8Hz,1H)
【0139】この一部を塩酸・エタノール溶液で処理す
ることにより塩酸塩に変換させ、標記化合物とした。 融点163〜166℃(エタノール) MS(M/Z)SIMS:441 (M+ + 1) 元素分析(C18244 5 2 2HCl): 理論値:C, 42.10; H, 5.10; N, 10.91% 測定値:C, 42.36; H, 5.04; N, 10.99%
【0140】実施例16 6−ヒドロキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕−4−〔2−(2−ピリジ
ル)エチル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン
二塩酸塩(化合物番号17) メタノール−水(1:1)の混合溶液20mlに化合物
番号12の化合物2.09g(6mmol)、2−ビニ
ルピリジン1.26g(12mmol)、酢酸ナトリウ
ム三水和物1.63g(12mmol)を加え、24時
間還流させた。冷後濃縮し、残留物を酢酸エチルエステ
ルに溶解させて水洗し、有機層を濃縮させた。得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;ジクロロメタン:メタノール=19:1)で精製
し、標記化合物の遊離塩を得た。 NMR(CDCl3 )δ:2.60-3.10 (m,8H), 3.04 (s,
3H), 3.32-3.46 (m,4H), 3.88-4.00 (m,1H),7.02-7.50
(m,3H), 7.30 (d,J=7.8Hz,2H), 7.72 (d,J=7.8Hz,2H),
8.40 (bd,J=3.6Hz,1H)
【0141】これを塩酸・エタノール溶液で処理するこ
とにより標記化合物を1.65g(56%)得た。 融点176〜179℃(エタノール) MS(M/Z)SIMS:455 (M+ + 1) 元素分析(C19264 5 2 2HCl): 理論値:C, 43.26; H, 5.35; N, 10.62% 測定値:C, 43.17; H, 5.36; N, 10.62%
【0142】実施例17 6−ヒドロキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕−4−〔2−(6−メチル
−2−ピリジル)エチル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン二塩酸塩(化合物番号18) メタノール−水(1:1)の混合溶液10mlに化合物
番号12の化合物1.05g(3mmol)、6−メチ
ル−2−ビニルピリジン0.71g(6mmol)、酢
酸ナトリウム三水和物0.82g(6mmol)を加
え、6時間還流させた。その後実施例16と同様の後処
理を行うことにより、標記化合物の遊離塩を0.77g
(55%)得た。 NMR(CDCl3 )δ:2.45 (s,3H), 2.66-3.02 (m,
10H), 3.06 (s,3H), 3.52-3.70 (m,2H),3.85-4.00 (m,1
H), 6.86 (d,J=7.2Hz,2H), 7.12-7.45 (m,1H),7.20 (d,
J=8.4Hz,2H)
【0143】これを塩酸・エタノール溶液で処理するこ
とにより、黄色無晶状晶として標記化合物を0.74g
(46%)得た。 MS(M/Z)SIMS:469 (M+ + 1) 元素分析(C20284 5 2 2HCl 0.25H2 O): 理論値:C, 43.99; H, 5.63; N, 10.26% 測定値:C, 43.93; H, 5.82; N, 10.30%
【0144】実施例18 6−ヒドロキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕−4−〔2−(4−ピリジ
ル)エチル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン
二塩酸塩(化合物番号19) メタノール−水(1:1)の混合溶液30mlに化合物
番号12の化合物3.85g(10mmol)、4−ビ
ニルピリジン2.10g(20mmol)、酢酸ナトリ
ウム三水和物2.72g(20mmol)を加え、18
時間還流させた。その後実施例16と同様の後処理を行
うことにより標記化合物の遊離塩を0.73g(16
%)得た。 NMR(CDCl3 )δ:2.80 (bs,8H), 3.08 (s,3H),
3.32 (bs,4H), 3.82-4.05 (m,1H),7.08 (d,J=6.6Hz,2
H), 7.32 (d,J=9.0Hz,2H), 7.72 (d,J=9.0Hz,2H),8.48
(d,J=6.6Hz,2H)
【0145】この一部を常法により塩酸塩とし、標記化
合物とした。 融点146〜150℃ MS(M/Z)SIMS:455 (M+ + 1) 元素分析(C19264 5 2 2HCl H2 O): 理論値:C, 41.83; H, 5.54; N, 10.27% 測定値:C, 41.71; H, 5.92; N, 10.18%
【0146】実施例19 6−ヒドロキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕−4−(2−キノリルメチ
ル)ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン二塩酸塩
(化合物番号20) 化合物番号12の化合物1.75g(5mmol)、2
−キノリンカルボキシアルデヒド0.86g(5.5m
mol)、モレキュラーシーブ4A0.1gおよびメタ
ノール10mlの混合溶液を室温で30分間撹拌した。
シアノ水素化ホウ素ナトリウム0.42g(6.6mm
ol)を少しずつ加え、その後24時間還流させた。冷
後濃縮し、濾液を濃縮して得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタ
ン:メタノール=50:1)で精製することにより、標
記化合物の遊離塩を2.00g(82%)得た。 NMR(CDCl3 )δ:2.80-3.16 (m,2H), 2.18 (s,
3H), 3.30-3.48 (m,3H), 3.42 (s,2H),3.86-4.20 (m,4
H), 7.28 (d,J=9.0Hz,2H), 7.64 (d,J=9.0Hz,2H),7.40-
8.20 (m,6H)
【0147】この一部を常法により塩酸塩に変換させ、
標記化合物とした。 融点146〜150℃ MS(M/Z)SIMS:491 (M+ + 1) 元素分析(C22264 5 2 2HCl): 理論値:C, 46.89; H, 5.01; N, 9.94% 測定値:C, 47.10; H, 5.30; N, 10.02%
【0148】実施例20 1−(1−メチルベンズイミダゾール−2−イル)−4
−〔4−〔(メチルスルホニル)アミノ〕フェニルスル
ホニル〕−6−ヒドロキシヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン(化合物番号21) 参考例3で合成した化合物0.60g(2.44mmo
l)、トリエチルアミン0.51g(4.9mmo
l)、およびメタノール15mlの混合溶液に塩化p−
メチルスルホニルアミノベンゼンスルホニル1.32g
(4.9mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。
反応終了後、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール
=9:1)で精製することにより、標記化合物を1.1
0g(94%)得た。
【0149】融点150〜160℃(2−プロパノー
ル) MS(M/Z)EI:479 (M+ ),CI:480 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:2.61-3.10 (m,4H), 3.00 (s,
3H), 3.58 (s,3H), 3.48-4.28 (m,5H),7.10-7.50 (m,4
H), 7.23 (d,J=9.0Hz,2H), 7.64 (d,J=9.0Hz,2H) 元素分析(C20255 5 2 2.1H2 O): 理論値:C, 46.42; H, 5.69; N, 13.54% 測定値:C, 46.02; H, 5.20; N, 13.38%
【0150】実施例21 6−クロロ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)アミ
ノ〕フェニルスルホニル〕−4−フェニルメチルヘキサ
ヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン塩酸塩(化合物番号
22) 化合物番号14の化合物1.32g(3mmol)のク
ロロホルム溶液10mlに塩化チオニル3.57g(3
0mmol)を加え、12時間還流させた。冷後濃縮
し、メタノールを加え、10%水酸化ナトリウム水溶液
で弱アルカリ性に調製し、この溶媒を濃縮して得られた
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;ジクロロメタン:メタノール=50:1)で精製す
ることにより、標記化合物の遊離塩を1.30g(95
%)得た。
【0151】NMR(CDCl3 )δ:2.42-3.30 (m,7
H), 3.10 (s,3H), 3.52-3.92 (m,2H), 3.72 (s,2H),7.1
5 (s,5H), 7.28 (d,J=9.0Hz,2H), 7.67 (d,J=9.0Hz,2H) この一部を塩酸・エタノール処理し、標記化合物とし
た。 融点189〜191℃(メタノール/エタノール) MS(M/Z)CI:458 (M+ + 1) 元素分析(C1924ClN3 4 2 HCl): 理論値:C, 46.15; H, 5.10; N, 8.50% 測定値:C, 46.32; H, 5.70; N, 8.43%
【0152】実施例22 6−アセトキシ−1−〔4−〔(メチルスルホニル)ア
ミノ〕フェニルスルホニル〕−4−フェニルメチルヘキ
サヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン(化合物番号2
3) 化合物番号14の化合物1.00g(2.28mmo
l)および無水酢酸5mlの混合物を3時間還流させ
た。冷後濃縮し、残留物をクロロホルムに溶解させ、1
0%炭酸カリウム水溶液で洗浄し、有機層を脱水後、濃
縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール=1
00:1)で精製することにより、標記化合物を0.9
0g(82%)得た。
【0153】融点153〜154℃ MS(M/Z)CI:482 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:1.98 (s,3H), 2.68-2.98 (m,
4H), 3.05 (s,3H), 3.18-3.56 (m,5H),3.66 (s,2H), 4.
90 (bs,1H), 7.22 (s,5H), 7.30 (d,J=9.0Hz,2H),7.72
(d,J=9.0Hz,2H) 元素分析(C21273 6 2 ): 理論値:C, 52.37; H, 5.65; N, 8.73% 測定値:C, 52.64; H, 5.83; N, 8.87%
【0154】実施例23 6−クロロ−1−〔(4−フルオロフェニル)メチル〕
−4−〔4−〔(メチルスルホニル)アミノ〕フェニル
スルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン
塩酸塩(化合物番号24) 化合物番号15の化合物1.00g(2.19mmo
l)とクロロホルム10mlの混合物溶液に塩化チオニ
ル3.75g(30mmol)を加え、実施例21と同
様の操作を行い、標記化合物を0.63g(60%)得
た。
【0155】融点183〜186℃ MS(M/Z)CI:476 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:2.40-3.30 (m,4H), 3.12 (s,
3H), 3.44-3.52 (m,3H), 3.72 (s,2H),3.70-4.00 (m,2
H), 6.80 (d,J=9.0Hz,2H), 7.10 (dd,J=9.0,2.4Hz,2H),
7.34 (d,J=8.4Hz,2H), 7.65 (d,J=8.4Hz,2H) 元素分析(C19233 4 2 ClF HCl): 理論値:C, 44.53; H, 4.72; N, 8.20% 測定値:C, 44.84; H, 5.37; N, 8.24%
【0156】実施例24 6−アセトキシ−1−〔(4−フルオロフェニル)メチ
ル〕−4−〔4−〔(メチルスルホニル)アミノ〕フェ
ニルスルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼ
ピン(化合物番号25) 化合物番号15の化合物1.94g(4.25mmo
l)および無水酢酸10mlの混合物を1時間還流させ
た。その後実施例22と同様の操作を行い、標記化合物
を1.09g(51%)得た。
【0157】融点132〜139℃ MS(M/Z)CI:500 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:1.98 (s,3H), 2.70-2.90 (m,
4H), 3.08 (s,3H), 3.20-3.30 (m,3H),3.48-3.80 (m,2
H), 3.68 (s,2H), 6.82 (d,J=9.0Hz,2H),7.14 (dd,J=9.
0,3.6Hz,2H), 7.30 (d,J=9.0Hz,2H), 7.68 (d,J=9.0Hz,
2H) 元素分析(C2126FN3 6 2 2.25H2 O): 理論値:C, 46.70; H, 5.69; N, 7.78% 測定値:C, 46.73; H, 5.52; N, 7.72%
【0158】実施例25 6−アセトキシ−1−(1−メチルベンズイミダゾール
−2−イル)−4−〔4−〔(メチルスルホニル)アミ
ノ〕フェニルスルホニル〕ヘキサヒドロ−1H−1,4
−ジアゼピン(化合物番号26) 化合物番号21の化合物0.47g(0.98mmo
l)および無水酢酸10mlの混合物を2時間還流させ
た。その後実施例22と同様の操作を行い、標記化合物
を0.22g(43%)得た。
【0159】融点104〜110℃ MS(M/Z)EI:521 (M+ ),CI:522 (M+ + 1) NMR(CDCl3 )δ:2.00 (s,3H), 3.05 (s,3H),
3.50-3.88 (m,12H), 7.15-7.50 (m,4H),7.35 (d,J=9.0H
z,2H), 7.78 (d,J=9.0Hz,2H) 元素分析(C22275 6 2 0.75H2 O): 理論値:C, 49.38; H, 5.37; N, 13.10% 測定値:C, 49.66; H, 5.46; N, 13.11%
【0160】薬理試験 抗不整脈活性は、麻酔モルモットに1〜10mg/kg
の範囲内の用量で試験化合物を静脈内投与し、心電図に
対する影響を測定することにより検討した(試験例
1)。心電図においては、QRS間隔(初期動揺間
隔)、PR間隔(洞房室興奮伝導時間)およびQTc時
間(心拍補正QT間隔)を測定した。一般的にクラスII
I 型抗不整脈活性を示す化合物は、心電図においてQR
S間隔およびPR間隔には何ら影響を及ぼさずに、QT
c時間のみを選択的に増加させるとされている。また一
方で、試験化合物の麻酔ラット左冠状動脈結紮−再潅流
誘発急性心室細動モデルに及ぼす影響を検討した(試験
例2)。即ち、当該処置をしたラットに発生する期外収
縮、心室性頻脈、心室細動、心停止等の症状の発現率に
対する試験化合物の影響を検討した。
【0161】試験例1:モルモット血圧・心拍数・心電
図に対する作用 Hartley系雄性モルモット1群3〜5匹を用い、
ウレタン1〜1.5g/10ml/kgを腹腔内投与し
て麻酔した。左頚静脈および動脈にカニュレーションを
施し、それぞれ薬物(試験化合物)投与および血圧測定
に用いた。血圧は、圧トランスジューサーおよび増幅器
を介して、心電図は、四肢標準第II誘導を導出し、それ
ぞれを同時にECG Processor (Softron、SBP-2)に導
入解析した。血圧の変化は平均血圧で示し、心電図変化
はQRS間隔、PR間隔、QT間隔(電気的心室収縮時
間)およびQTc時間で測定した。麻酔モルモットへ
の、試験化合物投与後におけるQRS間隔、PR間隔お
よびQTc時間の変化を、試験化合物投与物前に対する
割合で表し、表1に示す。
【0162】
【表1】
【0163】表1に示すように、本発明化合物、特に化
合物番号15の化合物(化合物15)は、対照薬のDL
−ソタロールと比較して、QRS間隔やPR間隔に影響
を及ぼさずにQTc時間のみを延長させ、優れたクラス
III 型抗不整脈様作用を示した。
【0164】試験例2:ラット左冠状動脈結紮−再潅流
誘発急性心室細動モデルに及ぼす作用 Wistar系雄性ラット1群10匹を用い、ペントバ
ルビタールナトリウム50mg/kgを腹腔内投与して
麻酔した。経口的に気管に人工呼吸用カニューレを挿入
した。Clarkらの方法(J. Pharmacol. Meth., 3,
357 (1980)) に準じて人工呼吸(2cc/100g、5
5回/分)下に第4肋骨にて左胸を開胸し、心のうを破
り、心臓を胸郭外に露出させて、針付縫合糸を用いてS
elyeらの方法(Angiology, 11, 398 (1960))に準じ
て左冠状動脈の回りに糸を通した。糸の端は、ポリエチ
レンカニューレ内を通して胸郭外へ出した。一旦心臓を
胸郭内に納めて約10〜15分間放置した後、糸に張力
を加えることで、左冠状動脈を結紮した。5分間結紮し
た後、張力を解除し血行を再開させた。結紮直前より3
0分間にわたり、心電図を観察した。なお薬物(試験化
合物)は、左冠状動脈結紮5分前に静脈内投与した。不
整脈の判定は、四肢標準第II誘導の心電図記録により行
い、期外収縮、心室性頻脈、心室細動、心停止を観察
し、結果はその出現率で表した。本発明化合物の麻酔ラ
ット左冠状動脈結紮−再潅流誘発急性心室細動モデルに
及ぼす影響を、生理食塩液およびDL−ソタロールとの
比較として表2に示す。
【0165】
【表2】
【0166】表2に示す如く、本発明の化合物番号15
の化合物は、対照薬として用いたDL−ソタロールと同
程度の抗不整脈活性を示した。
【0167】試験例3:マウス急性毒性試験 一夜絶食させたICR系雄性マウス1群2匹に、化合物
番号15の化合物100、50、25mg/kgを静脈
内投与し、また対照としてDL−ソタロール塩酸塩12
5、62.5、31.3mg/kgを静脈内投与し、投
与直後より4時間後までの症状観察をするとともに、1
週間後までの生死を判定した。また、化合物番号15の
化合物500、250、125、62.5、31.3m
g/kg(0.5%MC(メチルセルロース)懸濁液)
を経口投与して、同様に検討した。これら結果を表3、
4、5にそれぞれ示す。
【0168】
【表3】
【0169】
【表4】
【0170】
【表5】
【0171】表3、4、5に示すように、本発明の化合
物番号15の化合物は、静脈内投与において、対照薬と
して用いたDL−ソタロールと比較し、極めて低い毒性
を示した。また経口投与においても極めて低い毒性を示
した。
【0172】製剤例1 以下の成分を含むカプセル剤を公知の製薬技術により製
造した。
【0173】
【発明の効果】本発明化合物およびその薬理学的に許容
される塩は、優れた抗不整脈作用(特にクラスIII 型抗
不整脈作用)を有し、各種心疾患、特に不整脈(例え
ば、心房細動、心室細動等)の予防・治療剤として有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 403/04 235 C07D 403/04 235

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、アミノ基、ニトロ基または−
    NHSO2 CH3 を示し、R2 は水酸基、−OC(O)
    −R4 (R4 はアルキル基、アリール基またはヘテロア
    リール基を示し、当該アリール基、ヘテロアリール基は
    環上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−N
    HSO2 CH3 、ニトロ基およびアミノ基から選ばれる
    置換基を有していてもよい)またはハロゲン原子を示
    し、R3 は水素原子、アルキル基、アシル基、アルコキ
    シカルボニル基、式(1)、(2)、(3)、(4)ま
    たは(5) 【化2】 (式中、R5 はアルキレン基を示し、R6 は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO
    2 CH3 、ニトロ基またはアミノ基を示し、R7は水素
    原子またはアルキル基を示す)で表される基を示す。〕
    で表されるヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン誘
    導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 式(I)においてR3 が水素原子である
    請求項1記載のヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピ
    ン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 式(I)においてR3 が−C(O)CH
    3 である請求項1記載のヘキサヒドロ−1H−1,4−
    ジアゼピン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 式(I)においてR1 が−NHSO2
    3 である請求項1記載のヘキサヒドロ−1H−1,4
    −ジアゼピン誘導体またはその薬理学的に許容される
    塩。
  5. 【請求項5】 式(I)においてR1 が−NHSO2
    3 、R2 が水酸基、かつR3 が式(1') 【化3】 〔式中、R6 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
    ハロゲン原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ基またはア
    ミノ基を示す。〕で表される基である請求項1記載のヘ
    キサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン誘導体またはそ
    の薬理学的に許容される塩。
  6. 【請求項6】 式(I)においてR1 が−NHSO2
    3 、R2 が−OC(O)CH3 、かつR3 が式(1') 【化4】 〔式中、R6 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
    ハロゲン原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ基またはア
    ミノ基を示す。〕で表される基である請求項1記載のヘ
    キサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン誘導体またはそ
    の薬理学的に許容される塩。
  7. 【請求項7】 式(IV) R3a−Hal (IV) 〔式中、R3aは水素原子、アルキル基、アシル基、アル
    コキシカルボニル基、式(1)、(2)、(3)または
    (4) 【化5】 (式中、R5 はアルキレン基を示し、R6 は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO
    2 CH3 、ニトロ基またはアミノ基を示し、R7は水素
    原子またはアルキル基を示す)で表される基を示し、H
    alはハロゲン原子を示す。〕で表される化合物を、式
    (II) 【化6】 〔式中、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロアリ
    ール基を示し、当該アリール基、ヘテロアリール基は環
    上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NH
    SO2 CH3 、ニトロ基およびアミノ基から選ばれる置
    換基を有していてもよい。〕で表される6−アシルオキ
    シヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン、または式
    (III) 【化7】 〔式中、Rは前記と同意義である。〕で表される1−ア
    シル−6−ヒドロキシヘキサヒドロ−1H−1,4−ジ
    アゼピンと反応させて、式(V) 【化8】 〔式中、R3aおよびRは前記と同意義である。〕で表さ
    れる化合物とし、これを加水分解することにより、式
    (VI) 【化9】 〔式中、R3aは前記と同意義である。〕で表される化合
    物とした後、これを式(VII) 【化10】 〔式中、R1 は水素原子、アミノ基、ニトロ基または−
    NHSO2 CH3 を示し、Halは前記と同意義であ
    る。〕で表される化合物と反応させることを特徴とす
    る、式(VIII) 【化11】 〔式中、R1 およびR3aは前記と同意義である。〕で表
    される化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 式(IX) 【化12】 〔式中、Halはハロゲン原子を示す。〕で表される化
    合物を、式(II) 【化13】 〔式中、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロアリ
    ール基を示し、当該アリール基、ヘテロアリール基は環
    上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NH
    SO2 CH3 、ニトロ基およびアミノ基から選ばれる置
    換基を有していてもよい。〕で表される6−アシルオキ
    シヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン、または式
    (III) 【化14】 〔式中、Rは前記と同意義である。〕で表される1−ア
    シル−6−ヒドロキシヘキサヒドロ−1H−1,4−ジ
    アゼピンと反応させることにより、式(X) 【化15】 〔式中、Rは前記と同意義である。〕で表される化合物
    とし、これを加水分解することを特徴とする、式(XI) 【化16】 で表される化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 式(XI) 【化17】 で表される化合物と、式(XX) R3 −Hal (XX) 〔式中、R3 は水素原子、アルキル基、アシル基、アル
    コキシカルボニル基、式(1)、(2)、(3)、
    (4)または(5) 【化18】 (式中、R5 はアルキレン基を示し、R6 は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO
    2 CH3 、ニトロ基またはアミノ基を示し、R7は水素
    原子またはアルキル基を示す)で表される基を示し、H
    alはハロゲン原子を示す。〕で表される化合物と反応
    させることを特徴とする、式(XII) 【化19】 〔式中、R3 は前記と同意義である。〕で表される化合
    物の製造方法。
  10. 【請求項10】 式(XI) 【化20】 で表される化合物を、酢酸ナトリウムの存在下、式(XII
    I) Ar−CH=CH2 (XIII) 〔式中、Arはアリール基またはヘテロアリール基を示
    し、当該アリール基、ヘテロアリール基は環上にアルキ
    ル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO 2 CH
    3 、ニトロ基およびアミノ基から選ばれる置換基を有し
    ていてもよい。〕で表される化合物と反応させることを
    特徴とする、式(XIIa) 【化21】 〔式中、R3cは式(1”)、(2”)または(3”) 【化22】 (式中、R6 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
    ハロゲン原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ基またはア
    ミノ基を示す)で表される基を示す。〕で表される化合
    物の製造方法。
  11. 【請求項11】 式(XI) 【化23】 で表される化合物を、溶媒中、式(XIV) Ar−CHO (XIV) 〔式中、Arはアリール基またはヘテロアリール基を示
    し、当該アリール基、ヘテロアリール基は環上にアルキ
    ル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO 2 CH
    3 、ニトロ基およびアミノ基から選ばれる置換基を有し
    ていてもよい。〕で表される化合物と、還元的アミノ化
    反応をさせることを特徴とする、式(XIIb) 【化24】 〔式中、R3dは式(1’)、(2’)または(3’) 【化25】 (式中、R6 は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、
    ハロゲン原子、−NHSO2 CH3 、ニトロ基またはア
    ミノ基を示す)で表される基を示す。〕で表される化合
    物の製造方法。
  12. 【請求項12】 式(XV) 【化26】 〔式中、Halはハロゲン原子を示す。〕で表される化
    合物を、式(II) 【化27】 〔式中、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロアリ
    ール基を示し、当該アリール基、ヘテロアリール基は環
    上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NH
    SO2 CH3 、ニトロ基およびアミノ基から選ばれる置
    換基を有していてもよい。〕で表される6−アシルオキ
    シヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン、または式
    (III) 【化28】 〔式中、Rは前記と同意義である。〕で表される1−ア
    シル−6−ヒドロキシヘキサヒドロ−1H−1,4−ジ
    アゼピンと反応させることにより、式(XVI) 【化29】 〔式中、Rは前記と同意義である。〕で表される化合物
    および式(XVII) 【化30】 で表される化合物の混合物とし、これらの混合物を加水
    分解することにより、全て式(XVII) 【化31】 で表される化合物とした後、アルキル化、アシル化また
    はアルコキシカルボニル化することにより、式(XVIII) 【化32】 〔式中、R3bはアルキル基、アシル基、アルコキシカル
    ボニル基、式(1)、(2)、(3)、(4)または
    (5) 【化33】 (式中、R5 はアルキレン基を示し、R6 は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO
    2 CH3 、ニトロ基またはアミノ基を示し、R7は水素
    原子またはアルキル基を示す)で表される基を示す。〕
    で表される化合物とし、このニトロ基を還元して、式(X
    IX) 【化34】 〔式中、R3bは前記と同意義である。〕で表される化合
    物とした後、メタンスルホニル化することを特徴とす
    る、式(XXII) 【化35】 〔式中、R3bは前記と同意義である。〕で表される化合
    物の製造方法。
  13. 【請求項13】 式(XXI) 【化36】 〔式中、R1 は水素原子、アミノ基、ニトロ基または−
    NHSO2 CH3 を示し、R3 は水素原子、アルキル
    基、アシル基、アルコキシカルボニル基、式(1)、
    (2)、(3)、(4)または(5) 【化37】 (式中、R5 はアルキレン基を示し、R6 は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO
    2 CH3 、ニトロ基またはアミノ基を示し、R7は水素
    原子またはアルキル基を示す)で表される基を示す。〕
    で表される化合物を、溶媒中または無溶媒でアシル化剤
    と反応させることを特徴とする、式(I’) 【化38】 〔式中、R1 、R3 は前記と同意義であり、R2aは−O
    C(O)−R4 (R4 はアルキル基、アリール基または
    ヘテロアリール基を示し、当該アリール基、ヘテロアリ
    ール基は環上にアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原
    子、−NHSO2CH3 、ニトロ基およびアミノ基から
    選ばれる置換基を有していてもよい)を示す。〕で表さ
    れる化合物の製造方法。
  14. 【請求項14】 式(XXI) 【化39】 〔式中、R1 は水素原子、アミノ基、ニトロ基または−
    NHSO2 CH3 を示し、R3 は水素原子、アルキル
    基、アシル基、アルコキシカルボニル基、式(1)、
    (2)、(3)、(4)または(5) 【化40】 (式中、R5 はアルキレン基を示し、R6 は水素原子、
    アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、−NHSO
    2 CH3 、ニトロ基またはアミノ基を示し、R7は水素
    原子またはアルキル基を示す)で表される基を示す。〕
    で表される化合物と、溶媒中、ハロゲン化剤を反応させ
    ることを特徴とする、式(I”) 【化41】 〔式中、R1 、R3 は前記と同意義であり、R2bはハロ
    ゲン原子を示す。〕で表される化合物の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の化合物またはその薬理
    学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成
    物。
  16. 【請求項16】 心疾患の予防または治療剤である請求
    項15記載の医薬組成物。
  17. 【請求項17】 不整脈の予防または治療剤である請求
    項15記載の医薬組成物。
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