JPH09176471A - ポリカーボネート系樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート系樹脂組成物

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JPH09176471A
JPH09176471A JP7351217A JP35121795A JPH09176471A JP H09176471 A JPH09176471 A JP H09176471A JP 7351217 A JP7351217 A JP 7351217A JP 35121795 A JP35121795 A JP 35121795A JP H09176471 A JPH09176471 A JP H09176471A
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JP
Japan
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bis
resin composition
weight
parts
acid
Prior art date
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Application number
JP7351217A
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English (en)
Inventor
Akihiro Saito
明宏 斎藤
Takahito Kimura
隆人 木村
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SABIC Innovative Plastics Japan KK
Original Assignee
GE Plastics Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い剛性を有し、表面外観に優れ、高度の光
線反射率を有するポリカーボネート系樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】 (A)ポリカーボネート系樹脂99〜40重
量部および(B)酸化チタン、カーボンブラックおよび
カーボン繊維を除く無機充填剤1〜60重量部を含み、か
つ(A)および(B)の合計100 重量部に対して、
(C)リン酸エステル系化合物0.5 〜30重量部および
(D)酸化チタン3〜30重量部を含む樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機充填剤を含む
ポリカーボネート系樹脂組成物に関し、さらに詳しくは
液晶表示バックライト反射板、光学スイッチ反射板、ま
たはそれらのフレーム材等の用途において有利に使用で
きる前記樹脂組成物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ポリカーボネート樹脂
の剛性を改善する目的で無機充填剤を添加することは一
般に知られているが、ポリカーボネートにガラス繊維を
配合したガラス強化ポリカーボネート樹脂では、ガラス
強化ナイロンやガラス強化ポリエステル等の他の樹脂に
比較して、ガラス繊維が表面にでてくる、いわゆるガラ
スの浮きが目立ち、優れた外観を得ることが困難である
とされていた。また、ポリカーボネートにガラス以外の
無機充填剤、例えばタルク、クレー、マイカなどを添加
して剛性を改善しようとする場合には、シルバーストリ
ークと呼ばれるスジ模様が成形品の表面に現れ、商品価
値を低下させるという問題があった。
【0003】このようなガラスの浮きやシルバーストリ
ークは、高度の光線反射率が要求される分野、例えば液
晶表示バックライトや光学スイッチの反射板等において
は、光線反射率に悪影響を与えるため、その改善が求め
られていた。
【0004】一方、ポリカーボネート樹脂の光線反射率
を向上させる目的で、酸化チタンをポリカーボネート樹
脂に添加することも知られている。しかし、そのような
場合、酸化チタンを通常の着色剤として使用する場合に
用いる量よりはるかに多い量を添加するので、シルバー
ストリークが成形品の表面に現れ、外観を損ねるという
問題があった。
【0005】本発明は、高い剛性を有し、シルバースト
リークのような表面欠陥の改善された高度の光線反射率
を有するポリカーボネート系樹脂組成物を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂組成物は、
(A)ポリカーボネート系樹脂99〜40重量部および
(B)酸化チタン、カーボンブラックおよびカーボン繊
維を除く無機充填剤1〜60重量部を含み、かつ(A)お
よび(B)の合計100 重量部に対して、(C)リン酸エ
ステル系化合物0.5 〜30重量部および(D)酸化チタン
3〜30重量部を含む。
【0007】本発明においては、(A)ポリカーボネー
ト系樹脂に(B)および(D)を配合する際に、(C)
を組合せて配合することに特徴があり、それによって、
剛性、表面外観および光線反射率のすべてをバランスよ
く満足させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において使用される(A)
ポリカーボネートは、芳香族ジヒドロキシ化合物とカー
ボネート前駆体とを反応させて得られる芳香族ホモ‐ま
たはコ‐ポリカーボネートである。また、ポリカーボネ
ートは分岐していてもよい。そのような分岐ポリカーボ
ネートは、多官能性芳香族化合物を芳香族ジヒドロキシ
化合物およびカーボネート前駆体と反応させることによ
り得られる。分岐ポリカーボネートを製造するために使
用する多官能性芳香族化合物の代表例は、米国特許明細
書第3,028,385 号、第3,334,154 号、第4,001,124 号お
よび第4,131,576 号に挙げられている。
【0009】ポリカーボネート系樹脂は一般に、次式
(I):
【0010】
【化1】 (−O−A−O−C(=O)−) (I) (上記式中、Aは芳香族ジヒドロキシ化合物の2価の残
基である)で示される繰り返し構造単位を有するものと
して特徴づけられる。使用される芳香族ジヒドロキシ化
合物は、官能基としてヒドロキシ基を2個含有し、その
それぞれが芳香核の炭素原子に直接結合している、単核
もしくは多核の芳香族化合物である。芳香族ジヒドロキ
シ化合物としては特に制限はなく、種々の公知のものを
使用することができる。例として、次式(II):
【0011】
【化2】 (上記式中、Ra およびRb はそれぞれ独立して、ハロ
ゲン原子または一価の炭化水素基であり、Xは−(Rc
−)C(−Rd )−、−C(=Re )−、−O−、−S
−、−SO−または−SO2 −であり、Rc およびRd
はそれぞれ独立して水素原子または1価の炭化水素基で
あり、Re は2価の炭化水素基であり、nおよびn′は
それぞれ独立して0〜4の整数であり、dは0または1
である)で示される化合物が挙げられる。具体的にはビ
ス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、1,1-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,2-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)エタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)フェニル
メタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン
(いわゆるビスフェノールA)、2,2-ビス(4-ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)オクタン、ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジメチルフェ
ニル)メタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジメチル
フェニル)エタン、1,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジメ
チルフェニル)エタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3- メ
チルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5
- ジメチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキ
シ-3,5- ジメチルフェニル)ブタン、ビス(4-ヒドロキ
シ-3,5- ジメチルフェニル)フェニルメタン、ビス(4-
ヒドロキシ-3,5- ジメチルフェニル)ジフェニルメタ
ン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-t- ブチルフェニル)プロ
パン、ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジクロロフェニル)メ
タン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジクロロフェニ
ル)プロパン、ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジブロモフェ
ニル)メタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3- ブロモフェ
ニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジブロ
モフェニル)プロパンなどのビス(ヒドロキシアリー
ル)アルカン類;1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シ
クロペンタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロアル
カン類;ビス(4-ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(4-ヒドロキシ-3,5- ジメチルフェニル)スルホン、ビ
ス(4-ヒドロキシ-3,5- ジブロモフェニル)スルホンな
どのジヒドロキシジアリールスルホン類;ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシ-3,5-
ジメチルフェニル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシ-3,5
-ジブロモフェニル)エーテルなどのジヒドロキシジア
リールエーテル類;ビス(4-ヒドロキシフェニル)スル
フィド、ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジメチルフェニル)
スルフィド、ビス(4-ヒドロキシ-3,5- ジブロモフェニ
ル)スルフィドなどのジヒドロキシジアリールスルフィ
ド類;4,4'- ジヒドロキシベンゾフェノンなどのジヒド
ロキシアリールケトン類;ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)スルホキシドなどのスルホキシド類;4,4'- ビフェ
ノール類等を挙げることができるが、これらに限定され
ない。これらの中で、特に2,2-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)プロパンが好ましく用いられる。上記以外の芳香
族ジヒドロキシ化合物として、次式 (III):
【0012】
【化3】 (上記式中、Rf はそれぞれ独立して、炭素数1〜10個
の炭化水素基もしくはそのハロゲン化物またはハロゲン
原子であり、mは0〜4の整数である)で示される化合
物を使用することができる。このような化合物として
は、例えばレゾルシン、および3-メチルレゾルシン、3-
エチルレゾルシン、3-プロピルレゾルシン、3-ブチルレ
ゾルシン、3-t-ブチルレゾルシン、3-フェニルレゾルシ
ン、3-クミルレゾルシン、2,3,4,6-テトラフルオロレゾ
ルシン、2,3,4,6-テトラブロモレゾルシンなどの置換レ
ゾルシン;カテコール;ヒドロキノン、および3-メチル
ヒドロキノン、3-エチルヒドロキノン、3-プロピルヒド
ロキノン、3-ブチルヒドロキノン、3-t-ブチルヒドロキ
ノン、3-フェニルヒドロキノン、3-クミルヒドロキノ
ン、2,3,5,6-テトラメチルヒドロキノン、2,3,5,6-テト
ラ-t- ブチルヒドロキノン、2,3,5,6-テトラフルオロヒ
ドロキノン、2,3,5,6-テトラブロモヒドロキノンなどの
置換ヒドロキノン;および次式:
【0013】
【化4】 で示される2,2,2',2'-テトラヒドロ-3,3,3',3'- テトラ
メチル-1,1'-スピロビ‐[1H‐インデン]-7,7'-ジオ
ール等を用いることもできる。
【0014】これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単
独で用いても、また2種以上組合せて用いてもよい。
【0015】ポリカーボネートの製造には、公知の製造
方法が使用でき、例えば芳香族ジヒドロキシ化合物と
カーボネート前駆体(例えば炭酸ジエステル)とを溶融
状態でエステル交換反応させて、ポリカーボネートを合
成する方法;溶液中で芳香族ジヒドロキシ化合物とカ
ーボネート前駆体(例えばホスゲン)とを反応させる方
法(特に界面法)などが挙げられる。これらの製造方法
については、例えば特開平2-175723号公報、特開平2-12
4934号公報、米国特許第4,001,184 号明細書、同第4,23
8,569 号明細書、同第4,238,597 号明細書、同第4,474,
999 号明細書等に記載されている。の方法において、
使用される炭酸ジエステル、触媒等については、上記し
た特開平2-175723号公報、特開平2-124934号公報等に記
載のものを好ましく使用できる。そのような炭酸ジエス
テルとしては、例えばジフェニルカーボネート、ジトリ
ルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネー
ト、m-クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネー
ト、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジエチルカーボ
ネート、ジメチルカーボネート、ジブチルカーボネー
ト、ジシクロヘキシルカーボネート等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。好ましくはジフェニ
ルカーボネートを使用する。また、好ましい触媒として
は、ルイス酸触媒、塩基性化合物触媒等が挙げられ、例
えば本願出願人が特開平4-175368号公報において提案し
た化合物を用いることができる。
【0016】の方法において使用されるカーボネート
前駆体としては、例えばハロゲン化カルボニル、ジアリ
ールカーボネート、ビスハロホルメートが挙げられ、い
ずれを使用してもよい。ハロゲン化カルボニルとして
は、例えば臭化カルボニル、塩化カルボニル(いわゆる
ホスゲン)およびこれらの混合物が挙げられる。アリー
ルカーボネートとしては、例えばジフェニルカーボネー
ト、ジトリルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カ
ーボネート、m-クレジルカーボネート、ジナフチルカー
ボネート、ビス(ジフェニル)カーボネートなどが挙げ
られる。また、ビスハロホルメートとしては、例えば2,
2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス
(4-ヒドロキシ-3,5- ジクロロフェニル)プロパン、ヒ
ドロキノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のビスクロ
ロホルメートもしくはビスブロモホルメート;エチレン
グリコールなどのグリコール類のビスクロロホルメート
もしくはビスブロモホルメート等が挙げられる。上記し
たカーボネート前駆体はいずれも有用であるが、塩化カ
ルボニル(すなわちホスゲン)が好ましい。
【0017】ポリカーボネート系樹脂を製造する際に、
芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルと共に、1
分子中に3個以上の官能基を有する多官能性化合物を使
用することもできる。これら多官能性化合物としては、
フェノール性水酸基またはカルボキシル基を有する化合
物が好ましく、特にフェノール性水酸基を3個含有する
化合物が好ましい。
【0018】多官能性化合物の好ましい具体例として
は、例えば1,1,1-トリス(4- ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2',2''- トリス(4- ヒドロキシフェニル)トリイ
ソプロピルベンゼン、α‐メチル‐α,α' ,α' ‐ト
リス(4- ヒドロキシフェニル)-1,4- ジエチルベンゼ
ン、α,α' ,α''‐トリス(4- ヒドロキシフェニル)
-1,3,5- トリイソプロピルベンゼン、フロログルシン、
4,6-ジメチル-2,4,6- トリ(4- ヒドロキシフェニル)ヘ
プタン-2、1,3,5-トリ(4- ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、2,2-ビス-[4,4-(4,4'-ジヒドロキシフェニル)-シク
ロヘキシル]-プロパン、トリメリット酸、トリメリット
酸トリクロリド、1,3,5-ベンゼントリカルボン酸、ピロ
メリット酸等が挙げられる。1,1,1-トリス(4- ヒドロキ
シフェニル)エタン、α,α' ,α''‐トリス(4- ヒド
ロキシフェニル)-1,3,5- トリイソプロピルベンゼンな
どがさらに好ましい。
【0019】多官能性化合物は、芳香族ジヒドロキシ化
合物1モルに対して、好ましくは0.03モル以下、より好
ましくは0.001 〜0.02モル、特に好ましくは0.01〜0.02
モル使用される。
【0020】また、ポリカーボネート系樹脂を製造する
際に、炭酸ジエステルと共に、酸成分としてジカルボン
酸またはその誘導体を含有することもできる。ジカルボ
ン酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳
香族ジカルボン酸類;コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、デカン二酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン
酸類;シクロプロパンジカルボン酸、1,2-シクロブタン
ジカルボン酸、1,3-シクロブタンジカルボン酸、1,2-シ
クロペンタンジカルボン酸、1,3-シクロペンタンジカル
ボン酸、1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、1,3-シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン
酸などの脂環式ジカルボン酸類を挙げることができる。
これらのカルボン酸の誘導体としては、例えばアルキル
エステル、アリールエステル、酸クロリド等が挙げられ
る。
【0021】上記のジカルボン酸またはその誘導体は、
単独で用いてもよく、また2種以上組合せて用いてもよ
い。
【0022】上記のジカルボン酸またはその誘導体は、
上記した炭酸ジエステルに、好ましくは50モル%以下、
さらに好ましくは30モル%以下の量で含有されることが
できる。
【0023】成分(A)ポリカーボネート樹脂として、
ポリカーボネートと共にポリエステルカーボネートを組
合せて用いてもよい。
【0024】本発明において使用できる成分(B)は、
酸化チタン、カーボンブラックおよびカーボン繊維を除
く無機充填剤である。好ましくは、ガラス、タルク、ク
レーおよびマイカから成る群より選ばれる少なくとも1
種の無機充填剤である。これらは単独で、または組合せ
て使用することができる。ガラスとしては、例えばガラ
ス繊維、ミルドガラス、ガラスフレーク、ガラスビーズ
が挙げられる。また、ガラス繊維は、エポキシ系やウレ
タン系などのバインダーで収束されたもの、アミノシラ
ンやエポキシシランなどのカップリング剤を添加したも
の等を用いることができる。より好ましい無機充填剤
は、ガラス繊維、タルク、クレーおよびマイカ(特には
白マイカ)から成る群より選ばれる。
【0025】なお、無機充填剤がタルク、クレーおよび
マイカから成る群より選ばれる場合には、好ましくは平
均粒径が0.2 μm以上で、かつ20μm以下、より好まし
くは10μm以下、さらに好ましくは5μm以下である。
【0026】成分(A)および(B)は、(A)99〜40
重量部に対して、(B)1〜60重量部配合され、好まし
くは(A)97〜50重量部に対して、(B)3〜50重量部
配合される。(B)の量が少なすぎると高い剛性が得ら
れず、(B)の量が多すぎるとストランド切れなど押出
し作業性が悪くなる。
【0027】次に、本発明で使用する成分(C)リン酸
エステル系化合物としては、次式(IV):
【0028】
【化5】 (ここで、R1 、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ独
立して、水素原子または有機基を表すが、R1 =R2 =
R3 =R4 =Hの場合を除く。Xは2価以上の有機基を
表し、pは0または1であり、qは1以上、例えば30以
下の整数、rは0以上の整数を表す。)で示されるリン
酸エステル系化合物が挙げられる。しかし、これ等に限
定されるものではない。
【0029】上記式(IV)において、有機基とはたとえ
ば、置換されていてもいなくてもよいアルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基等が挙げられる。また、置換
されている場合、置換基としては例えばアルキル基、ア
ルコキシ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、
アリールオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリー
ル基等が挙げられ、またこれ等の置換基を組合せた基
(例えばアリールアルコキシアルキル基等)またはこれ
等の置換基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により
結合して組合せた基(例えば、アリールスルホニルアリ
ール基等)を置換基として用いてもよい。また、2価以
上の有機基とは上記した有機基から、炭素原子に結合し
ている水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基
を意味する。例えばアルキレン基、および好ましくは
(置換)フェニレン基、多核フェノール類例えばビスフ
ェノール類から誘導されるものが挙げられ、2以上の遊
離原子価の相対的位置は任意である。特に好ましいもの
として、ビスフェノールA、ヒドロキノン、レゾルシノ
ール、ジフェニロールメタン、ジフェニロールジメチル
メタン、ジヒドロキシジフェニル、 p,p′- ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、ジヒドロキシナフタレン等が挙
げられる。
【0030】具体的なリン酸エステル系化合物の例とし
ては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェー
ト、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルフェ
ニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、
ジイソプロピルフェニルホスフェート、トリス(クロロ
エチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホ
スフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、
ビス(2,3-ジブロモプロピル)-2,3- ジクロロプロピル
ホスフェート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフ
ェートおよびビス(クロロプロピル)モノオクチルホス
フェート、R1 〜R4 がアルコキシ例えばメトキシ、エ
トキシおよびプロポキシ、または好ましくは(置換)フ
ェノキシ例えばフェノキシ、メチル(置換)フェノキシ
であるところのビスフェノールAビスホスフェート、ヒ
ドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェ
ート、トリオキシベンゼントリホスフェート等のポリホ
スフェート類が挙げられ、好ましくはトリフェニルホス
フェートおよび各種ポリホスフェート類から選択され
る。
【0031】上記の成分(C)は、成分(A)および
(B)の合計100 重量部に対して0.5重量部以上、好ま
しくは1重量部以上、より好ましくは3重量部以上で、
かつ30重量部以下、好ましくは20重量部以下添加する。
成分(C)の量が上記の範囲より少ないと本発明の効果
が十分発揮されず、上記の範囲より多いと耐熱性が損な
われる。
【0032】成分(D)酸化チタンは、粒径が0.05μm
以上、好ましくは0.1 μm以上で、かつ5μm以下、好
ましくは1μm以下のものが、好適に使用される。酸化
チタンの表面は、有機シラン化合物(シランカップリン
グ剤など)、有機シロキサン化合物(例えばTSF484、東
芝シリコン(株)製など)、亜鉛、アルミニウム、シリ
カなどで処理したものが好ましい。特に好ましくは、有
機シラン化合物または有機シロキサン化合物で処理した
ものである。酸化チタンの結晶構造は、特に制限されな
いが、ルチル型チタンが好ましい。このような酸化チタ
ンは、商業的に入手でき、例えばTi−pure R9
60(商標、デュポン社製)、RL91(商標、ローヌ
プーラン(Rhone Poulanc) 社製)などが好適な例とし
て挙げられる。酸化チタンと共に蛍光増白剤を用いても
よい。蛍光増白剤の添加により、特に430 〜450 nm付近
の光線反射率を向上させることができる。
【0033】成分(D)は、成分(A)および(B)の
合計100 重量部に対して3重量部以上、好ましくは5重
量部以上で、かつ30重量部以下、好ましくは20重量部以
下添加する。成分(D)の量が上記の範囲より少ないと
光線反射率が不十分であり、上記の範囲より多いと押出
し時の作業性が悪くなる。
【0034】また、本発明の樹脂組成物はさらに、本発
明の主旨を阻害しない範囲で、種々の樹脂、ゴム様物
質、各種添加剤(安定剤、難燃剤、ドリップ防止剤、顔
料、染料などの着色剤、離型剤、可塑剤、帯電防止剤、
有機粒状化合物、赤外線吸収剤、抗菌剤など)等を添加
することができる。
【0035】樹脂としては、例えばスチレン系樹脂、ス
チレン‐アクリロニトリル共重合体、PMMA、ポリエ
ステル樹脂などが挙げられる。
【0036】ゴム様物質としては、例えばABS、MB
S、SBS、SEBS、アクリルゴム、シリコーンゴ
ム、アクリル‐シリコーンゴム(例えばS2001、三
菱レイヨン(株)製)などが挙げられる。
【0037】安定剤としては、例えばリン系紫外線防止
剤[例えばIrgafos168:チバ ガイギー(Ciba Geigy)社
製、Chelex L:サカイ ケム(Sakai chem)社製、3P2S:
イハラ ケム(Ihara chem)社製、Mark 239K :アデカ
アーガス(Adeka Argas) 社製、Mark P:アデカ アーガ
ス社製、Weston 618:三光社製など];ヒンダードフェ
ノール系紫外線防止剤[例えばBHT :タケダ社製、Iono
x100:シェル ケム(Shell chem)社製、Age Rite Super
lite :バンデル ビルト(Vander bilt) 社製、Santon
ox R:モンサント(Monsant) 社製、Antioxidant ZKF :
ベイヤー(Bayer) 社製、Irganox 1076:チバ ガイギー
社製、HYoechst VPOSPI :ヘキスト(Hoechst) 社製、Ir
ganox 1010:チバ ガイギー社製];ベンゾトリアゾー
ル系紫外線防止剤[例えばCyasorb UV-5411 :A.C.
C.社製、Cyasorb UV-531:A.C.C.社製、Tinuvi
n 326 :チバ ガイギー社製、Tinuvin 320 :チバ ガ
イギー社製、Tinuvin 234 :チバ ガイギー社製、Tinu
vin 120 :チバ ガイギー社製、、Uvinul D49:GAF
社製]等の紫外線防止剤、エポキシ系、チオール系、金
属塩系等の安定剤を挙げることができる。
【0038】難燃剤としては、ハロゲン系(例えばブロ
ム化ポリカーボネートおよびそのオリゴマー、テトラブ
ロモビスフェノールA‐ビスフェノールAコポリマー、
ブロム化エポキシなど)、有機酸金属塩(ジクロロベン
ゼンスルホン酸のナトリウム塩など)等を挙げることが
できる。また、ドリップ防止剤として、ポリテトラフル
オロエチレン(テフロン)などを使用できる。
【0039】離型剤としては、例えばシリコーンオイル
や低分子量ポリオレフィンおよびペンタエリスリトール
テトラステアレートやグリセリンモノステアレートなど
のアルキルエステル系の離型剤などが挙げられる。
【0040】可塑剤としては、例えばポリカプロラクト
ン、ポリエステルおよびポリカーボネートのオリゴマー
等が挙げられる。
【0041】帯電防止剤としては、例えばスルホン酸と
アルカリ金属やアルキルホスホニウムなどとの塩化合物
やポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシドなど
のポリアルキレングリコール等が挙げられる。
【0042】有機粒状化合物としては、例えば架橋ポリ
エステル、架橋ポリアミド、架橋ポリメチルメタクリレ
ート等を粒化した有機粒状化合物が挙げられる。
【0043】本発明の樹脂組成物を製造するための方法
に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。し
かしながら一般に溶融混合法が望ましい。少量の溶剤の
使用も可能であるが、一般に必要ない。装置としては特
に押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等
を例として挙げることができ、これらを回分的または連
続的に運転する。成分の混合順は特に限定されない。
【0044】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0045】なお、実施例および比較例では以下の化合
物を使用した: (A)ポリカーボネート系樹脂 PC:LEXAN (商標)、日本ジーイープラスチック社
製、固有粘度(塩化メチレン中、25℃で測定)0.5 dl
/g (B)無機充填剤 ガラス繊維:FT121 (商標)、旭ファイバーグラス
(株)製 タルク:LMS200(商標)、富士タルク工業(株)製、平
均粒径1.5 〜1.8 μm (C)リン酸エステル系化合物 ビスフェノールAポリホスフェート:CR741 (商標)、
大八化学(株)製 (D)酸化チタン TiO2 :Ti-pure R960(商標)、デュポン社製 任意成分 蛍光増白剤:PSR-B (商標)、ハッコールケミカル
(株)製実施例1〜2および比較例1〜2 表1に示す割合(重量比)の成分を、30mm1軸押出機を
用いて、シリンダー設定温度 280℃、スクリュー回転数
100rpmで溶融混練し、ペレットを作成した。このペレッ
トを用いて、シリンダー設定温度 270℃、金型温度80℃
の条件にて射出成形し、試験板を作成した。得られた試
験板を用いて以下の特性評価を行った。結果を表1に示
す。 (1) 曲げ弾性率 ASTM D790にしたがって測定した。 (2) 全光線反射率 村上色彩研究所(株)製の分光光度計(CMS−50
0)を用いて、390 〜730 nmの範囲で光線反射率を測定
した。 (3) 表面外観 成形品の表面を目視にて、シルバーストリークの有無お
よび表面外観の評価を行った。表面外観の評価基準は以
下の通り: ◎;大変良好(均質な表面外観) ○;良好(ガラスの浮きが少し目立つ) ×1;不良(ガラスの浮きがかなり目立ち、外観が悪
い) ×2;不良(表面欠陥があり、外観が悪い)
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、剛性が高く、表
面外観に優れ、かつ高い光線反射率を有する。よって本
発明の樹脂組成物は、液晶表示バックライト反射板、光
学スイッチ反射板、またはこれらのフレーム材などに好
適である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリカーボネート系樹脂99〜40重
    量部および(B)酸化チタン、カーボンブラックおよび
    カーボン繊維を除く無機充填剤1〜60重量部を含み、か
    つ(A)および(B)の合計100 重量部に対して、
    (C)リン酸エステル系化合物0.5 〜30重量部および
    (D)酸化チタン3〜30重量部を含む樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (B)無機充填剤が、ガラス、タルク、
    クレーおよびマイカからなる群より選択される請求項1
    記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (C)リン酸エステル系化合物が、トリ
    フェニルホスフェートおよびポリホスフェート類から選
    択される請求項1または2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の樹
    脂組成物から製造された液晶表示バックライトもしくは
    光学スイッチの反射板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項記載の樹脂
    組成物から製造された液晶表示バックライトもしくは光
    学スイッチのフレーム材。
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