JPH09194899A - 粒状ノニオン洗剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

粒状ノニオン洗剤組成物及びその製造方法

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JPH09194899A
JPH09194899A JP794896A JP794896A JPH09194899A JP H09194899 A JPH09194899 A JP H09194899A JP 794896 A JP794896 A JP 794896A JP 794896 A JP794896 A JP 794896A JP H09194899 A JPH09194899 A JP H09194899A
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antibacterial agent
clay mineral
detergent composition
nonionic surfactant
nonionic
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JP794896A
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Hiromichi Horie
弘道 堀江
Yoshiharu Takahashi
由治 高橋
Hiroyuki Iwabuchi
裕行 岩渕
Seiji Abe
誠治 阿部
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯後の衣料に対する悪臭の発生を抑制し、
更に高温高湿下での洗剤粒子の流動性に優れた、ノニオ
ン界面活性剤を主成分とする粒状ノニオン洗剤組成物を
提供する。 【解決手段】 主成分として、ノニオン界面活性剤と、
吸油性担体と、粘土鉱物と、抗菌剤とを配合する。粒状
ノニオン洗剤組成物は、これらの成分を混練押出後破砕
造粒するか又は攪拌造粒することによって製造すること
ができる。特に、予め抗菌剤を粘土鉱物に担持させてお
くことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯後の衣料に対
する悪臭の発生を抑制し、更に高温高湿下での洗剤粒子
の流動性に優れた、ノニオン界面活性剤を主成分とする
粒状ノニオン洗剤組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ノニオン界面活性剤は、一般に低泡性であ
り、洗浄力が水の硬度の影響を受けにくく、特に泥汚れ
や低温での汚れ分散性にも優れている。更に、ノニオン
界面活性剤は、生分解性が良好であり、環境負荷が低
く、低毒性でかつ安全性にも問題がないなど、優れた界
面活性剤である。しかしながら、ノニオン界面活性剤
は、一般に常温で液状であり、ノニオン粒状洗剤製品か
ら洗剤容器へのノニオン界面活性剤のしみ出しが問題と
なっている。ノニオン界面活性剤が洗剤容器にしみ出し
と、製品外観が悪化し、容器接触部分でのノニオン界面
活性剤の量が減少して洗浄力が低下したり、更には、洗
剤粒子の流動性や、耐ケーキング性に悪影響を及ぼす。
特開平4−339898号公報では、非晶質の吸油性担
体を5〜20%配合することによりノニオン界面活性剤
のしみ出しの防止の改善を図っているが、ノニオン界面
活性剤自体は、常温で液状であることに変わりがなく、
特に、30℃を超える夏場には、ノニオン界面活性剤が
しみ出して洗剤粒子の流動性を悪化させることが問題と
なっていた。
【0003】一方、洗濯後の衣料には、洗濯によって完
全には取り除くことができなかった、極微量の皮脂汚れ
の残りや、更には極微量の洗剤のすすぎ残りが吸着して
いる場合がある。この状態で洗濯衣料を天火干しする
と、雑菌が、天火による適度な温度や、洗濯衣料に含ま
れる水分、更に、空気中の酸素の存在下で、皮脂汚れと
すすぎ残りの洗剤とを分解し、悪臭を発生させることが
問題となっていた。特開平7−118696号公報で
は、界面活性剤と紫外線吸収剤と抗菌剤とを併用するこ
とにより、洗濯後の衣類の悪臭の発生の防止を図ってい
るが、抗菌剤はそれ自体安定性が悪いので、保存期間中
にその抗菌効果が薄れてくるなど問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、保存期間中
も抗菌効果が維持され、洗濯後の衣料に対する悪臭発生
の抑制効果が持続できるととも、高温高湿下での洗剤粒
子の流動性に優れた、ノニオン界面活性剤を主成分とす
る粒状ノニオン洗剤組成物、並びにその製造方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題を
達成するために鋭意検討した結果、ノニオン界面活性剤
と、吸油性担体と、粘土鉱物と、抗菌剤とを併用するこ
とにより、洗濯後の衣料に対する悪臭の発生を抑制し、
更に高温高湿下での流動性を改善し得ることを見い出
し、本発明に到達したものである。ノニオン界面活性剤
と粘土鉱物とに、抗菌剤を単に併用した場合には、洗濯
時に抗菌剤が洗い流されてしまい、衣料に吸着し難いた
め、悪臭の発生を抑制するには、多量の抗菌剤を必要と
し、また、保存期間中での抗菌効果の持続という点でも
満足できるレベルではなかった。これに対して、更に、
吸油性担体を併用すると、抗菌剤を有効に衣類に付着さ
せることができることが分かった。また、このような粒
状ノニオン洗剤組成物は、好ましくは、抗菌剤を、予め
粘土鉱物に担持させた後、ノニオン界面活性剤及び吸油
性担体とともに造粒することによって効果的に製造でき
ることが分かった。本発明は、上記の新規な知見に基づ
いて成されたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、更に詳細
に説明する。本発明で使用されるノニオン界面活性剤と
しては、各種のノニオン界面活性剤を使用することがで
きる。好ましいノニオン界面活性剤としては、例えば、
以下のものを挙げることができる。 (1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族ア
ルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均3
〜30モル、好ましくは7〜20モル付加したポリオキ
シアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。こ
の中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニ
ル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。 (2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)
フェニルエーテル。 (3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間に
アルキレンオキシドが付加した以下の式で示される脂肪
酸アルキルエステルアルコキシレート。 R1 CO(OA)n OR2 (R1 COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の
脂肪酸残基を表わす。OAは、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3の
アルキレンオキシドの付加単位を表わす。nは、アルキ
レンオキシドの平均付加モル数を示し、一般に3〜3
0、好ましくは7〜20の数である。R2は、炭素数1
〜3の置換基を有してもよい、低級アルキル基を表
す。) (4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。 (5)ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル。 (6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。 (7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。 (8)グリセリン脂肪酸エステル。
【0007】上記のノニオン界面活性剤の中でも、融点
が40℃以下でHLBが9〜16のポリオキシエチレン
アルキル(又はアルケニル)エーテル、脂肪酸メチルエ
ステルにエチレンオキシドが付加した脂肪酸メチルエス
テルエトキシレートが特に好適に用いられる。また、こ
れらのノニオン界面活性剤は混合物として使用してもよ
い。本発明では、ノニオン界面活性剤は、粒状ノニオン
洗剤組成物中に、好ましくは15〜50重量%、更に好
ましくは15〜40重量%、特に好ましくは15〜35
重量%で含有される。この量が15%重量未満では、得
られる洗剤粒子中のノニオン界面活性剤濃度が低いばか
りか、低嵩密度であるため、洗剤の使用量を多くしない
と良好な洗浄効果が得られず、近年のコンパクト化と相
反する結果となり好ましくない。また、省資源の点でも
好ましくない。一方、50重量%を超えると、しみ出し
抑制が難しくなるので好ましくない。本発明で使用され
る吸油性担体は、高温高湿下でのノニオンのしみ出しと
洗剤粒子の固化を抑制する一方、以下で説明する抗菌剤
が衣類に効果的に付着して、悪臭の発生を効果的に防止
するのに使用される。
【0008】吸油性担体は、ノニオン界面活性剤を吸着
・保持するのに十分な多孔性微粉体であり、ノニオン界
面活性剤を物理的に吸着し、一方、これにより膨潤する
ものではない。本発明で使用される吸油性担体の吸油量
は、以下の粘土鉱物のものよりも大きい。好ましい吸油
性担体としては、JIS−K6220試験方法で表され
る吸油量が80ml/100g以上、好ましくは150〜60
0ml/100gの吸油性であり、かつ嵩密度が0.1g/cc未
満、好ましくは0.001〜0.08g/ccである物質が好適
に用いられる。このような吸油性担体としては、例え
ば、非晶質珪酸(吸油量:250ml/100g、嵩密度:0.
06g/cc)(トクソー製トクシール、日本アエロジル製
アエロジル、日本シリカ製ニップシール)、非晶質珪酸
カルシウム(吸油量:450ml/100g、嵩密度:0.03
g/cc)(トクソー製フローライト、コフランケミカル製
チクソレックス)、非晶質アルミノ珪酸塩(吸油量:1
50ml/100g、嵩密度:0.08g/cc)、珪酸マグネシウ
ム(吸油量:180ml/100g、嵩密度:0.08g/cc)、
炭酸マグネシウム(吸油量:150ml/100g、嵩密度:
0.08g/cc)、炭酸カルシウム(吸油量:110ml/100
g、嵩密度:0.09g/cc)、スピネル(吸油量:600
ml/100g、嵩密度:0.008g/cc)、コーディエライト
(吸油量:600ml/100g、嵩密度:0.008g/cc)、
ムライト(吸油量:560ml/100g、嵩密度:0.009
g/cc)、澱粉分解物(吸油量:200ml/100g、嵩密
度:0.06g/cc)(松谷化学製パインフロー)等が挙げ
られる。また、これらの吸油性担体は混合物として使用
してもよい。
【0009】吸油性担体は、粒状ノニオン洗剤組成物中
に、好ましくは0.1〜20重量%、更に好ましくは0.5
〜15重量%、特に好ましくは1〜10重量%で含有さ
れる。この量が0.1重量%未満では、抗菌剤を衣類に効
果的に付着させるには充分ではなく、好ましくなく、ま
た、得られる洗剤粒子の高温高湿下での固化性が著しく
悪化し易い。一方、30重量%を超えると得られる洗剤
粒子の微粉量が増加し粉だちが発生し易い。本発明で使
用される粘土鉱物としては、特に、スメクタイト群に属
し、その結晶構造がジオクタヘドラル型3層構造又はト
リオクタヘドラル型3層構造をとるものが好ましく使用
することができる。このような粘土鉱物は、劈開性を有
し、層状構造をしている。また、粘土鉱物は、ノニオン
界面活性剤や抗菌剤を結晶層間に水素結合による化学吸
着を形成し、粘土鉱物の内部に保持する性質を有する。
なお、粘土鉱物は、内部にノニオン界面活性剤と抗菌剤
を保持するにしたがって、膨潤する性質を有する。本発
明で好ましく使用できる粘土鉱物は、吸油量が80ml/1
00g未満、好ましくは30〜70ml/100g、一方、嵩密
度は、好ましくは、0.1g/cc以上、特に好ましくは、0.
2〜1.5g/ccである。
【0010】このような粘土鉱物の具体例には、例え
ば、ジオクタヘドラル型3層構造をとる粘土鉱物とし
て、モンモリロナイト(吸油量:50ml/100g、嵩密
度:0.3g/cc)、ノントロナイト(吸油量:40ml/100
g、嵩密度:0.5g/cc)、バイデライト(吸油量:62
ml/100g、嵩密度:0.55g/cc)、パイロフィライト
(吸油量:70ml/100g、嵩密度:0.63g/cc)などが
挙げられ、一方、トリオクタヘドラル型3層構造をとる
粘土鉱物として、サポナイト(吸油量:73ml/100g、
嵩密度:0.15g/cc)、ヘクトライト(吸油量:72ml
/100g、嵩密度:0.7g/cc)、スチーブンサイト(吸油
量:30ml/100g、嵩密度:1.2g/cc)、タルク(吸油
量:70ml/100g、嵩密度:0.1g/cc)などが挙げられ
る。これらの粘土鉱物は、一般に天然に産出されたも
の、人工的に水熱合成されたもの両方があるが特には限
定されない。このような粘土鉱物は、X線分析で10〜
20Åに検出される粘土の層の拡がりに由来するピーク
と4〜5Åに検出される粘土の3層構造に由来するピー
クが発達したものであれば、特に制限なく使用すること
ができる。また、粘土鉱物は、特に天然物の場合、クォ
ーツ、クリストバライト、カルサイト、オパール、長石
などの不純物を多く含有することがあり、これら不純物
が多いものは本発明には適さず、純度として少なくとも
60%、更に好ましくは70%以上、最良のものとして
は100%のものを使用する。特に好ましく使用するこ
とのできる粘土鉱物としては、Na型モンモリロナイ
ト、Ca型モンモリロナイト、活性化ベントナイト(N
a/Ca型モンモリロナイト)、Na型ヘクトライト、
Ca型ヘクトライトである。
【0011】粘土鉱物は、粒状ノニオン洗剤組成物中
に、好ましくは0.1〜30重量%、更に好ましくは1〜
20重量%、特に好ましくは3〜10重量%で含有され
る。この量が0.1%重量未満では、得られる洗剤粒子の
高温高湿下での流動性が大きく低下する傾向にある。一
方、30重量%を超えると、得られる洗剤粒子が疎水的
になり過ぎるため、洗剤の溶解性が悪化し易いため、好
ましくない。本発明で使用される抗菌剤は、一般に薬剤
として用いられている、両性又は非イオン性から選ばれ
る。両性のものの具体例としては、テゴー群が挙げら
れ、非イオン性のものの具体例としては、ヒノキチオー
ル、チモール、イソプロピルメチルフェノール、トリク
ロサンなどが挙げられる。これら抗菌剤は、全て皮膚及
び粘膜への刺激性が低く、かつ抗菌効果の高い。従っ
て、洗濯によってこれら抗菌剤が衣類に吸着し、人間の
皮膚や粘膜に接触しても、人体には何ら問題はない。し
かしながら、これら抗菌剤は、安定性、特にアルカリ成
分を多量に含む洗剤製品中では、保存期間中で徐々に劣
化が進み、抗菌効果は薄れてくる。従って、抗菌剤は、
上記粘土鉱物の結晶層間に担持して洗剤組成物に配合す
る。本発明においては、抗菌剤は、粒状ノニオン洗剤組
成物中に、好ましくは0.01〜5重量%、更に好ましく
は0.05〜4重量%、特に好ましくは0.1〜3重量%で
含有される。この量が0.01%重量未満では、抗菌効果
が乏しく、一方、5重量%を超えると、抗菌剤は高価で
あるため経済的ではない。
【0012】本発明では、抗菌剤及び粘土鉱物は、好ま
しくは、抗菌剤/粘土鉱物=75/25(重量比)以
下、更に好ましくは、70/30(重量比)以下、特に
好ましくは60/40(重量比)以下で担持される。こ
の混合比が、75/25(重量比)を超えると、粘土鉱
物の結晶層間への抗菌剤の担持許容量をオーバーするた
め、オーバーした量の抗菌剤は、悪臭発生の抑制に効果
がなく、無駄になるだけであり、経済的に好ましくな
い。本発明の粒状ノニオン洗剤組成物中には、通常洗剤
原料に配合されている以下のような成分を配合すること
ができる。これらの成分の配合方法には、各種の方法が
適用でき、例えば、これらの成分を造粒処理工程で配合
してもよく、また、造粒処理により得られた洗剤粒子に
混合してもよく、特に限定はされない。 (1)無機質洗浄ビルダーとして、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、アルミノ
ケイ酸塩、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナト
リウム等。 (2)有機質洗浄ビルダーとして、クエン酸塩、コハク
酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアクリル酸−マレイン酸
共重合体、EDTA等。 (3)蛍光剤として、ビス(トリアジニルアミノ)スチ
ルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビ
フェニル塩[チノパールCBS]等。 (4)酵素として、リパーゼ、プロテアーゼ、セルラー
ゼ、アミラーゼ等。 (5)漂白剤過炭酸塩として、過硼酸塩、過炭酸塩等。 (6)帯電防止剤として、ジアルキル型4級アンモニウ
ム塩などのカチオン界面活性剤等。 (7)表面改質剤として、微粉炭酸カルシウム、微粉ゼ
オライト、ポリエチレングリコール等。 (8)アニオン界面活性剤として、α−スルホ脂肪酸メ
チルエステル塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル
塩、脂肪酸石鹸等。 (9)再汚染防止剤として、カルボキシメチルセルロー
スなどのセルロース誘導体等。 (10)増量剤として、硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム、塩化ナトリウム等。 (11)還元剤として、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム等。
【0013】本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、例え
ば、混練押出し機、好ましくは、密閉式の圧密化処理装
置、更に好ましくは横型連続式のニーダーに、ノニオン
界面活性剤、吸油性担体、粘土鉱物、抗菌剤、並びに必
要に応じて他の任意成分を導入し、ニーダー内で剪断力
を付与しながら混合して造粒物(固体洗剤)を形成し、
次いで破砕造粒機、好ましくは、カッターミルによって
破砕造粒し、圧密化処理を行って製造することができ
る。この場合、ニーダーの他に、一軸又は二軸スクリュ
ー押出し機などを用いて行うこともできる。本発明で使
用する混練押出し機として、具体的には、株式会社栗本
鉄工所製のKRCニーダーなどが挙げられる。本発明で
使用する破砕造粒機としては、例えば、フィッツミル
(ホソカワミクロン製のDKASO6型)を使用するこ
とができる。破砕造粒の際には、粉砕助剤として、例え
ば、微粉アルミノケイ酸塩を添加してもよい。混練押出
し機は、一般に30〜60℃、好ましくは35〜55
℃、更に好ましくは40〜50℃である。温度が30℃
よりも低い場合には、混練押出し機への負荷が過大とな
り易く、好ましくない。一方、温度が60℃よりも高く
なると、逆に、混練物が粉砕機に付着しやすくなり、好
ましくない。処理時間は、通常、0.2〜2分間、好まし
くは0.5〜1分間である。また、破砕処理は、一般5〜
30℃、好ましくは10〜25℃、更に好ましくは10
〜20℃である。温度が5℃よりも低い場合には、結露
が発生しやすく、好ましくない。一方、温度が30℃よ
りも高くなると、逆に、粉砕機への付着が生じやすくな
り、好ましくない。処理時間は、通常、1〜30秒間、
好ましくは3〜30秒間である。
【0014】なお、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物
は、別に、撹拌造粒法によっても製造することができ
る。撹拌造粒法においては、撹拌造粒機として、ハイス
ピードミキサー、シュギミキサー、レーディゲミキサー
などの造粒機内部に撹拌翼を有し、この撹拌翼と造粒器
内部壁面との間に30mm以下のクリアランスを有する内
部撹拌型の造粒機に、ノニオン界面活性剤、吸油性担
体、粘土鉱物、抗菌剤、更には任意に添加することので
きる成分を導入し、処理することによって、本発明の粒
状ノニオン洗剤組成物を製造することができる。撹拌造
粒の温度は、一般に20〜60℃、好ましくは30〜5
0℃、更に好ましくは35〜50℃である。温度が20
℃よりも低い場合には、造粒が進みにくく、好ましくな
い。一方、温度が60℃よりも高くなると、逆に造粒機
への付着が生じ、負荷が過大となりやすくなり、好まし
くない。また、撹拌造粒処理における処理時間は、通
常、1〜10分間、好ましくは2〜8分間である。抗菌
剤はアルカリ成分を多量に含む洗剤製品中では、保存期
間中に徐々に劣化が進み、抗菌効果が薄れてくる。ま
た、はだかで存在すると洗たく時−すすぎ時に洗い流さ
れてしまう問題がある。従って、本発明の粒状ノニオン
洗剤組成物を製造する場合には、これを防ぐ目的で予
め、抗菌剤を粘土鉱物に担持させてから、ノニオン界面
活性剤や、吸油性担体等の成分と配合することが好まし
い。
【0015】このような混練押出し後破砕造粒又は撹拌
造粒により、本発明では、通常、嵩密度が0.3〜1.2g
/ml 、好ましくは0.5〜1.0g/ml の圧密化物を得るこ
とができる。更に、このようにして製造された洗剤粒子
に対して、例えば、転動ドラム中でコーティング剤を添
加してコーティング処理してもよい。これにより、流動
特性を改良することができる。コーティング剤として
は、JIS200メッシュふるい通過分が50%以上の
無機質微粉末が好適であり、素材的には例えば、炭酸ナ
トリウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩や、非晶質シリ
カ、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸
塩、ゼオライト等のアルミノケイ酸塩等を使用すること
ができる。コーティング剤は、本発明の粒状ノニオン洗
剤組成物中に、一般に0.5〜15重量%、好ましくは1
〜10重量%の量で使用される。更に、このように製造
された洗剤粒子には、酵素、香料などを後添加すること
もできる。得られた本発明の粒状ノニオン洗剤組成物
は、一般に平均粒子径300〜3000μm、好ましく
は350〜2000μm、特に好ましくは400〜10
00μmで得られる。
【0016】また、抗菌剤の粘土鉱物への担持方法とし
て一例を挙げると、まず粘土鉱物と水とを混合し、粘土
ゾルをつくる。次いで、そこへ抗菌剤を添加し、均一に
混合後、遠心濾過機を用いて脱水した後、濾過ケークを
乾燥し、粉砕して、抗菌剤担持粘土鉱物を得ることがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例に
より、更に詳細に説明する。なお、以下の実施例におい
ては、各試料を以下の試験方法により評価した。 [臭い試験]綿肌シャツを着用して激しい運動を30分
間した後のシャツ5枚を15℃30Lの水を入れた2槽
式洗濯機に入れ、そこへ洗剤20gを入れ、10分間洗
浄及び2回すすぎ後、天火で5時間乾燥した後、シャツ
の臭いを以下の基準で官能評価した。なお、この試験は
製造直後の洗剤と製造1月後の洗剤について行った。 ◎:臭いがしない ○:臭いがわずかにする △:臭いが少しする ×:臭いが多くする [しみ出し試験]外側からコートボール紙(坪量:35
0g/m2)、ワックスサンド紙(坪量:30g/m2)、クラ
フトパルプ紙(70g/m2)の3層からなる紙を用いて、
長さ15cm×巾9.3cm×高さ18.5cmの箱を作製した。
この箱に試料1.2kgを入れ、50℃、85%RHの恒温
恒湿室中に30日間保存後、洗剤を全て取り出し、箱の
内側の洗剤との接触部分のしみ出しの度合いを目視で以
下の基準で評価した。
【0018】 ◎:しみ出しが認められない ○:しみ出しがわずかに認められる △:しみ出しが少し認められる ×:しみ出しが多く認められる [溶解性試験]500mlビーカーに5℃の水道水を入
れ、洗剤組成物5gを投入し、5分間撹拌した。次に、
溶け残りの洗剤粒子をナイロン布上に取り出し、105
℃で2時間乾燥し、以下の式2で表される溶解残渣を算
出し、以下の基準で評価した。 溶解残渣(%)={(溶解残分の 105℃で2時間乾燥品
g)/5g}×100 ◎:0%≦溶解残渣<1% ○:1%≦溶解残渣<5% △:5%≦溶解残渣<10% ×:10%≦溶解残渣% [流動性試験]JIS Z2502に基づいて、45℃
における安息角を排出法で測定した。 [嵩密度]JIS Z2504に準じて、嵩密度を測定
した。 [製造方法] 実施例1〜3 以下の表1に示す量のノニオン界面活性剤と、吸油性担
体と、抗菌剤担持粘土鉱物と、更に蛍光剤とを50℃で
混合して、ノニオン液とした。このノニオン液に、酵
素、香料を除いた任意成分を連続ニーダー(栗本鉄工
(株)製KRC−2型)に投入し、40℃、1分間混練
して、固形洗剤を製造した。この固体洗剤を、粉砕助剤
としてのA型ゼオライトとともに、フィッツミル(ホソ
カワミクロン(株)製、DKASO6型)に投入し、平
均粒子径が500μmとなるまで、15℃で5秒間粉砕
処理を行った。最後に、転動ドラム内でA型ゼオライト
を加え、得られた洗剤粒子を被覆し、更に、酵素、香料
などの他の任意成分を加えて、表1に示す性状の粒状ノ
ニオン洗剤組成物(平均粒子径:500μm)を得た。 実施例4〜6 造粒装置としてレーディゲミキサー((株)マツボー
製、M−20型)を用い、この装置に、実施例1と同様
にして、ノニオン界面活性剤、吸油性担体、抗菌剤担持
粘土鉱物、及び他の任意成分を添加し、40℃で3分間
撹拌造粒し、平均粒子径500μmの粒状ノニオン洗剤
組成物を製造した。 比較例1〜3 抗菌剤を粘土鉱物に担持しない、又は吸油性担体を使用
しない以外は、実施例1と同様にして、平均粒子径50
0μmの粒状ノニオン洗剤組成物を製造した。 [合成例]粘土鉱物0.1kgを水5kgに25℃で30分間
分散させ、粘土ゾルを調製した。次いで、そこへ抗菌剤
を添加し、30分間均一に混合した後、加圧濾過機を用
いて脱水した後、濾過ケークを減圧乾燥し、粉砕して、
平均粒子径50μmの抗菌剤担持粘土鉱物を製造した。 [使用原料]なお、実施例及び比較例で使用したノニオ
ン界面活性剤、粘土鉱物、及び抗菌剤は、以下の通りで
ある。ノニオン界面活性剤 (1)ノニオン界面活性剤−1 C12H25O(CH2 CH2 O)7 H(新日本理科(株)
製コノール20Pにエチレンオキシドを平均7モル付加
したポリオキシエチレンアルキルエーテル) (2)ノニオン界面活性剤−2 C13H27O(CH2 CH2 O)15(CH3 CHCH
2 O)3 H(ダイアドールにエチレンオキシドを平均1
5モル、プロピレンオキシドを平均3モル付加したポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル) (3)ノニオン界面活性剤−3 C11H23CO(OCH2 CH2 )9 OCH3 吸油性担体 吸油性担体−1 非晶質シリカ((株)トクソー製トクシールN、吸油量
250ml/100g) 吸油性担体−2 結晶性ケイ酸カルシウム((株)トクソー製フローライ
トR、吸油量500ml/100g)粘土鉱物 (1)粘土鉱物−1 クニピアF(クニミネ工業(株)製、天然Na型モンモ
リロナイト精製品、純度99%)(吸油量:56ml/100
g、嵩密度:0.34g/cc) (2)粘土鉱物−2 BPW009(明和産業(株)製、天然Ca型モンモリ
ロナイト、純度 %)(吸油量:53ml/100g、嵩密
度:0.33g/cc) (3)粘土鉱物−3 ヘクタブライト200(日商岩井ベントナイト(株)
製、天然Na型ヘクトライト、純度90%)(吸油量:
60ml/100g、嵩密度:0.40g/cc)抗菌剤 (1)抗菌剤−1 トリクロサン(日本チバガイギー(株)製) (2)抗菌剤−2 ヒノキチオール(純正化学(株)製、試薬特級) (3)抗菌剤−3 テゴー51(Th. Goldschmidt A.G.社製)
【0019】
【表1】 表1 実施例 比較例組成(重量%) 1 2 3 4 5 6 1 2 3 ノニオン界面活性剤 1 10 20 10 15 20 20 20 20 2 5 10 5 5 7 3 5 10 30 20 20 5 5 5吸油性担体 1 2 4 5 6 4 4 2 7 8粘土鉱物 1 5 15 0.5 2 10 6 3 1 1 6 6 3 10 1 1抗菌剤 1 5 0.02 0.08 2 1 0.01 1 1 1 3 3.5 2.5 A型ゼオライト (造粒用) 20 20 5 10 10 10 20 20 20 (被覆用) 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 粉砕助剤 5 5 5 5 5 5 5 5 5 ソーダ灰 20 20 10 22 22 10 20 27 24 亜硫酸ナトリウム 1 1 1 1 1 1 1 1 1 層状ポリケイ酸塩 5 5 5 5 5 5 5 5 5 石鹸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 AA−MA 5 4 3 2 1 1 4 4 4 シリコーン 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 蛍光剤 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 酵素 1 1 1 1 1 1 1 1 1その他少量成分 Bla* Bla Bla Bla Bla Bla Bla Bla Bla 評価結果 臭い 製造後 ◎ ◎ △ ◎ ○ ◎ △ × × 保存後 ◎ ◎ △ ◎ ○ ◎ × × × しみ出し ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ ◎ × ◎ 溶解性 ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 安息角(°) 35 35 35 40 45 45 35 70 35嵩密度(g/cc) 0.83 0.92 0.9 0.91 0.9 0.9 0.9 0.9 0.92 注)Bla*は、残量を意味する。
【0020】上記表1で使用した任意成分の内容は、以
下の通りである。 A型ゼオライト:結晶質アルミノケイ酸ナトリウム(水
沢化学(株)製、シルトンB) 粉砕助剤:結晶質アルミノケイ酸ナトリウム(水沢化学
(株)製、シルトンB) 非晶質シリカ:トクシールN((株)トクソー製) ソーダ灰:軽灰(旭硝子(株)製) 亜硫酸ナトリウム:亜硫酸曹達(神州化学(株)製) 層状ポリケイ酸塩:SKS−6(ヘキストジャパン) 石鹸:ラウリン酸ナトリウムとオレイン酸ナトリウムの
1/1混合物(ライオンオレオケミカル(株)製) AA−MA:アクリル酸とマレイン酸の7/3のコポリ
マー、平均分子量5万 シリコーン:ジメチルシリコーン油(信越化学(株)
製) 蛍光剤:2:4,4´−ビス(2−スルホスチリル)ビ
フェニルジナトリウム(チバガイギー(株)製、チノパ
ールCBS−X) 酵素:リパーゼ/プロテアーゼ/セルラーゼ=1/1/
1混合物
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ノニオン界面活性剤
と、吸油性担体と、粘土鉱物と、抗菌剤とを併用する粒
状ノニオン洗剤組成物により、保存期間中における抗菌
剤の抗菌効果を実質的に維持することができ、洗濯後の
衣料に対する悪臭の発生を抑制することができる。ま
た、本発明の粒状ノニオン洗剤組成物は、高温高湿下で
の洗剤粒子の流動性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3/48 C11D 3/48 11/00 11/00 (72)発明者 阿部 誠治 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノニオン界面活性剤、吸油性担体、粘土
    鉱物、及び抗菌剤を含有することを特徴とする粒状ノニ
    オン洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 ノニオン界面活性剤、吸油性担体、粘土
    鉱物及び抗菌剤を混練押出後破砕造粒するか又は攪拌造
    粒することを特徴とする粒状ノニオン洗剤組成物の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記抗菌剤を予め前記粘土鉱物に担持さ
    せた後、前記ノニオン界面活性剤及び前記吸油性担体と
    ともに造粒する請求項2に記載の方法。
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