JPH09201694A - 低融点はんだ融剤 - Google Patents
低融点はんだ融剤Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】融点の低い,調合可能なはんだ融剤およびはん
だペーストを提供する。 【解決手段】約30〜75モル%のCsFと,約70〜
25モル%のAlF3から反応生成されるセシウムフル
オロアルミン酸塩錯体を含み,融点が440℃より低
く,未反応のCsFを約3重量%まで含む,調合可能な
はんだ融剤およびはんだペーストを提供する。
だペーストを提供する。 【解決手段】約30〜75モル%のCsFと,約70〜
25モル%のAlF3から反応生成されるセシウムフル
オロアルミン酸塩錯体を含み,融点が440℃より低
く,未反応のCsFを約3重量%まで含む,調合可能な
はんだ融剤およびはんだペーストを提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,一般的に,アルミ
ニウムと他の金属とのはんだ付けによる接合に関する。
特に,本発明は,金属,特にアルミニウムを互いに接合
するためのペースト形態および融剤形態のはんだ物質に
関する。さらに本発明は,融点が440℃以下のセシウ
ムフルオロアルミン酸塩錯体に関する。
ニウムと他の金属とのはんだ付けによる接合に関する。
特に,本発明は,金属,特にアルミニウムを互いに接合
するためのペースト形態および融剤形態のはんだ物質に
関する。さらに本発明は,融点が440℃以下のセシウ
ムフルオロアルミン酸塩錯体に関する。
【0002】
【従来技術および発明が解決しようとする課題】はんだ
付けを行うことは,金属または金属合金の融解と,この
融解した物質を金属表面の間に流し,これらの表面を互
いに接合することとを意味する。想像できるように,特
別な用途のためのはんだ物質の開発に,多大な努力が費
やされてきた。あるタイプの金属に有用なはんだ物質
は,他のタイプの金属の接合のためのものとの類似が全
くないか,ほとんどないことがあり得る。
付けを行うことは,金属または金属合金の融解と,この
融解した物質を金属表面の間に流し,これらの表面を互
いに接合することとを意味する。想像できるように,特
別な用途のためのはんだ物質の開発に,多大な努力が費
やされてきた。あるタイプの金属に有用なはんだ物質
は,他のタイプの金属の接合のためのものとの類似が全
くないか,ほとんどないことがあり得る。
【0003】アルミニウムおよびアルミニウム合金は,
はんだによる接合が特に難しいことがわかっているが,
この原因の少なくとも一つはアルミニウムの融点が比較
的低いことによる。もしはんだ物質の温度を,接合する
金属の融点または軟化点の近くまで上げなくてはいけな
いのならば,当該金属の損傷が起こるであろう。このた
め,はんだ物質は,融点ができるだけ低く,しかも目的
の金属表面を互いに適切に接合することが望ましい。
はんだによる接合が特に難しいことがわかっているが,
この原因の少なくとも一つはアルミニウムの融点が比較
的低いことによる。もしはんだ物質の温度を,接合する
金属の融点または軟化点の近くまで上げなくてはいけな
いのならば,当該金属の損傷が起こるであろう。このた
め,はんだ物質は,融点ができるだけ低く,しかも目的
の金属表面を互いに適切に接合することが望ましい。
【0004】はんだ物質はまた,後に接合表面を腐食す
る,残滓などのようなものを残さないのが望ましい。共
通して,使用した塩化亜鉛のようなはんだ融剤は,後に
アルミニウムの表面を腐食する残滓を残すことが知られ
ている。
る,残滓などのようなものを残さないのが望ましい。共
通して,使用した塩化亜鉛のようなはんだ融剤は,後に
アルミニウムの表面を腐食する残滓を残すことが知られ
ている。
【0005】フルオロアルミン酸カリウム錯体は,アル
ミニウムおよび/またはアルミニウム合金金属表面を互
いによく接合する性能があることが知られている。目的
の金属とはんだ物質との強い結合を形成することができ
る。しかし,接合するアルミニウムまたはアルミニウム
合金と比べて,これらの錯体の融点は通常非常に高いと
いう問題がある。アルミニウム金属は融点が659℃で
あり,いくつかのアルミニウムの合金はやや融点が低
い。例えば,一般にアルミニウム結合金具を作るのに使
用される,アルミニウム会合合金6061は,融点が約
582〜652℃である。融点の高いはんだ物質を使用
するときは,目的の金属表面を損傷しないために,はん
だ付け工程全体を通じて,非常に厳密な温度調整を保つ
ことが重要である。このことはもちろん,はんだ付け工
程における時間と費用を大きく増大させる。
ミニウムおよび/またはアルミニウム合金金属表面を互
いによく接合する性能があることが知られている。目的
の金属とはんだ物質との強い結合を形成することができ
る。しかし,接合するアルミニウムまたはアルミニウム
合金と比べて,これらの錯体の融点は通常非常に高いと
いう問題がある。アルミニウム金属は融点が659℃で
あり,いくつかのアルミニウムの合金はやや融点が低
い。例えば,一般にアルミニウム結合金具を作るのに使
用される,アルミニウム会合合金6061は,融点が約
582〜652℃である。融点の高いはんだ物質を使用
するときは,目的の金属表面を損傷しないために,はん
だ付け工程全体を通じて,非常に厳密な温度調整を保つ
ことが重要である。このことはもちろん,はんだ付け工
程における時間と費用を大きく増大させる。
【0006】例えば,米国特許第4,619,716号
は,融点が約560℃のフルオロアルミン酸カリウム錯
体を開示している。この発明は,“ろう付け”融剤とし
て意図されたもので,はんだ物質ではないため,本発明
とは無関係である。ろう付けとはんだ付けの間の違いの
1つは,主に温度の違いである。接合工程が約450℃
より高いものはろう付け,この温度以下ものははんだ付
けであるとされている。このため,第4,619,71
6号の特許は,高温のろう付け工程において使用される
物質を教示しており,比較的融点の高いろう付け融剤に
ついては係わっていない。これに対して本発明は,低い
温度のはんだ付け工程において使用するはんだ物質を開
示している。このため,本発明の物質の融点は,本発明
の有用性にとって非常に重要である。
は,融点が約560℃のフルオロアルミン酸カリウム錯
体を開示している。この発明は,“ろう付け”融剤とし
て意図されたもので,はんだ物質ではないため,本発明
とは無関係である。ろう付けとはんだ付けの間の違いの
1つは,主に温度の違いである。接合工程が約450℃
より高いものはろう付け,この温度以下ものははんだ付
けであるとされている。このため,第4,619,71
6号の特許は,高温のろう付け工程において使用される
物質を教示しており,比較的融点の高いろう付け融剤に
ついては係わっていない。これに対して本発明は,低い
温度のはんだ付け工程において使用するはんだ物質を開
示している。このため,本発明の物質の融点は,本発明
の有用性にとって非常に重要である。
【0007】セシウムフルオロアルミン酸塩錯体はま
た,アルミニウムおよびアルミニウム合金の接合に有効
であることが調べられている。これらの例には,米国特
許第4,655,385号,第4,670,067号,
および第4,689,092号が含まれる。これらの特
許のそれぞれは,この物質が未反応のCsFおよび/ま
たはもし使ったならKFを,なくすか,または入れない
ようにするべきだと開示している。CsFおよび/また
はKFは,錯体を形成するのに使われる,反応成分であ
る。これらの特許はまた,この物質の融点は440℃よ
り高いことを教示しており,450℃およびそれより高
い温度のみを例証している。これらの特許はまた,ろう
付け工程に使用する物質についても例証しているが,こ
こでは物質の融点はアルミニウムはんだ付け工程ほどは
重要ではない。
た,アルミニウムおよびアルミニウム合金の接合に有効
であることが調べられている。これらの例には,米国特
許第4,655,385号,第4,670,067号,
および第4,689,092号が含まれる。これらの特
許のそれぞれは,この物質が未反応のCsFおよび/ま
たはもし使ったならKFを,なくすか,または入れない
ようにするべきだと開示している。CsFおよび/また
はKFは,錯体を形成するのに使われる,反応成分であ
る。これらの特許はまた,この物質の融点は440℃よ
り高いことを教示しており,450℃およびそれより高
い温度のみを例証している。これらの特許はまた,ろう
付け工程に使用する物質についても例証しているが,こ
こでは物質の融点はアルミニウムはんだ付け工程ほどは
重要ではない。
【0008】こうして,融点が440℃以下の,低融点
のはんだ物質の必要性が生まれる。この物質は,アルミ
ニウムおよび/またはアルミニウム合金を含んだ金属
を,その他の点では在来の方法で,互いに適切に接合さ
せるのがよい。さらに,この物質は,はんだ付け工程が
完了した後に,接合した金属表面に腐食残滓が残らない
のが最も望ましい。この物質は,在来の空気調整システ
ムを使って調合されるべきものである。
のはんだ物質の必要性が生まれる。この物質は,アルミ
ニウムおよび/またはアルミニウム合金を含んだ金属
を,その他の点では在来の方法で,互いに適切に接合さ
せるのがよい。さらに,この物質は,はんだ付け工程が
完了した後に,接合した金属表面に腐食残滓が残らない
のが最も望ましい。この物質は,在来の空気調整システ
ムを使って調合されるべきものである。
【0009】従って本発明の目的は,はんだ物質を提供
することである。
することである。
【0010】本発明のもう1つの目的は,金属表面,特
にアルミニウム表面を接合するのに有用である,上記の
はんだ物質を提供することである。
にアルミニウム表面を接合するのに有用である,上記の
はんだ物質を提供することである。
【0011】本発明の更なる目的は,融点の低いはんだ
物質を提供することである。
物質を提供することである。
【0012】本発明の付加的な目的は,はんだペースト
物質を提供することである。
物質を提供することである。
【0013】本発明のさらにもう1つの目的は,はんだ
融剤物質を提供することである。
融剤物質を提供することである。
【0014】本発明のさらにもう1つの目的は,調合可
能なはんだ物質を提供することである。
能なはんだ物質を提供することである。
【0015】さらに本発明のもう1つの目的は,はんだ
付け工程が完了した後に,接合した金属表面に,腐食残
滓が残らないはんだ物質を提供することである。
付け工程が完了した後に,接合した金属表面に,腐食残
滓が残らないはんだ物質を提供することである。
【0016】本発明の目的はまた,こういったはんだ物
質の調整方法を提供することである。
質の調整方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】一般的に,本発明に従
い,アルミニウムおよびアルミニウム合金の表面を接合
するのに有用なはんだ融剤は,30〜75モル%のCs
Fと,70〜25モル%のAlF3との反応生成物であ
るセシウムフルオロアルミン酸塩錯体を含み,融点が4
40℃以下である。この融剤はまた,3重量%までの未
反応のCsFを含む。
い,アルミニウムおよびアルミニウム合金の表面を接合
するのに有用なはんだ融剤は,30〜75モル%のCs
Fと,70〜25モル%のAlF3との反応生成物であ
るセシウムフルオロアルミン酸塩錯体を含み,融点が4
40℃以下である。この融剤はまた,3重量%までの未
反応のCsFを含む。
【0018】また,本発明に従った,アルミニウムまた
はアルミニウム合金の表面を接合に使用される調整方法
を提供する。この調整方法は,30〜75モル%のCs
Fを水に溶解して第1の溶液を作る工程;第1の溶液に
70〜25モル%のAlF3を加える工程;CsFとA
lF3を反応させて反応生成物を形成する工程;および
反応生成物を乾燥させる工程;から成り,このような反
応生成物は,融点が440℃以下であり,セシウムフル
オロアルミン酸塩錯体および3重量%までの未反応のC
sFを含む。
はアルミニウム合金の表面を接合に使用される調整方法
を提供する。この調整方法は,30〜75モル%のCs
Fを水に溶解して第1の溶液を作る工程;第1の溶液に
70〜25モル%のAlF3を加える工程;CsFとA
lF3を反応させて反応生成物を形成する工程;および
反応生成物を乾燥させる工程;から成り,このような反
応生成物は,融点が440℃以下であり,セシウムフル
オロアルミン酸塩錯体および3重量%までの未反応のC
sFを含む。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に従った,金属表面,特に
アルミニウムおよび/またはアルミニウム合金を接合す
るためのはんだ融剤として使用するのに有用な物質が提
供される。
アルミニウムおよび/またはアルミニウム合金を接合す
るためのはんだ融剤として使用するのに有用な物質が提
供される。
【0020】この物質は,後に詳しく述べるように,C
SFとAlF3との反応によって生成される,セシウム
フルオロアルミン酸塩錯体を含む。この反応生成物は,
融点が約440℃以下であり,未反応のCSFを約3重
量%まで含むことができる。本発明の物質は,特に,低
温でのはんだ付け工程に使用するのに適しているが,高
温のはんだ,またはろう付け工程にさえも使用すること
ができる。本発明のはんだ物質は,それらのみで,もし
くは混合して,または他のはんだおよび/またはろう付
け物質と共に使用することができる。
SFとAlF3との反応によって生成される,セシウム
フルオロアルミン酸塩錯体を含む。この反応生成物は,
融点が約440℃以下であり,未反応のCSFを約3重
量%まで含むことができる。本発明の物質は,特に,低
温でのはんだ付け工程に使用するのに適しているが,高
温のはんだ,またはろう付け工程にさえも使用すること
ができる。本発明のはんだ物質は,それらのみで,もし
くは混合して,または他のはんだおよび/またはろう付
け物質と共に使用することができる。
【0021】本物質は,在来の空気調節システムを使用
して調合することができる。調合可能にするために,本
物質は,約20,000〜1,000,000cpsの
粘性を有するべきである。もちろん,この範囲外の粘性
も本発明の範囲内に入っており,調節装置や他の同じよ
うな装置に依って変化する。
して調合することができる。調合可能にするために,本
物質は,約20,000〜1,000,000cpsの
粘性を有するべきである。もちろん,この範囲外の粘性
も本発明の範囲内に入っており,調節装置や他の同じよ
うな装置に依って変化する。
【0022】反応生成物を生成するために,約30〜7
5モル%のCSFを,十分なまたは少し過剰な水に溶解
して第1の溶液を作るのが好適である。次に約70〜2
5モル%のAlF3を第1の溶液に加えて第2の溶液を
作り,成分は本発明のセシウムフルオロアルミン酸塩錯
体を生成するように反応する。次に反応生成物を乾燥さ
せる。例えば,反応生成物は,乾燥機もしくは加熱炉,
槽乾燥もしくは真空乾燥などのような方法によって,好
適には約200℃で,乾燥させることができる。結果と
してできた乾燥生成物は,在来の方法で,粉末固体にす
ることができ,はんだ融剤として使用される。
5モル%のCSFを,十分なまたは少し過剰な水に溶解
して第1の溶液を作るのが好適である。次に約70〜2
5モル%のAlF3を第1の溶液に加えて第2の溶液を
作り,成分は本発明のセシウムフルオロアルミン酸塩錯
体を生成するように反応する。次に反応生成物を乾燥さ
せる。例えば,反応生成物は,乾燥機もしくは加熱炉,
槽乾燥もしくは真空乾燥などのような方法によって,好
適には約200℃で,乾燥させることができる。結果と
してできた乾燥生成物は,在来の方法で,粉末固体にす
ることができ,はんだ融剤として使用される。
【0023】粉末生成物の実際の粒径は,最終的な適用
用途によって変わる。有効なサイズの例は,ハンマミル
のようなもので生成物を粉にした,約ー20〜ー120
メッシュまたは微粉である。粗粒子サイズはより広い用
途に使用できるが,例えばもしニードルバルブから生成
物が調合されるならば,むしろ微粉粒子が必要である。
用途によって変わる。有効なサイズの例は,ハンマミル
のようなもので生成物を粉にした,約ー20〜ー120
メッシュまたは微粉である。粗粒子サイズはより広い用
途に使用できるが,例えばもしニードルバルブから生成
物が調合されるならば,むしろ微粉粒子が必要である。
【0024】約45〜65モル%のCSFを,約55〜
35モル%のAlF3に対して使用するのがより好適で
ある。それぞれの好適な実施例において,CSF成分は
前述のように水に溶解している。前述のように調製さ
れ,55モル%のCSFと,45モル%のAlF3を有
するはんだの解析は,融点が436℃であった。
35モル%のAlF3に対して使用するのがより好適で
ある。それぞれの好適な実施例において,CSF成分は
前述のように水に溶解している。前述のように調製さ
れ,55モル%のCSFと,45モル%のAlF3を有
するはんだの解析は,融点が436℃であった。
【0025】前述したような粉末はんだはまた,調合可
能なはんだを生成するために,適切なバインダー物質を
混合することもできる。有効なバインダー物質は,物質
を均一な懸濁液に保ち,加圧系に適用することができる
ようにするものを含んでいる。有効なバインダー物質の
例は,これに限るわけではないが,石油系溶剤に溶解し
たポリイソブチレン,鉱油および/または他の石油系溶
剤を含むパラフィン・ワックスベースの系,水を含む
系,グリコールもしくは湿潤剤などのようなものを含
む。水中のケイ酸カリウムもまた,有効である。
能なはんだを生成するために,適切なバインダー物質を
混合することもできる。有効なバインダー物質は,物質
を均一な懸濁液に保ち,加圧系に適用することができる
ようにするものを含んでいる。有効なバインダー物質の
例は,これに限るわけではないが,石油系溶剤に溶解し
たポリイソブチレン,鉱油および/または他の石油系溶
剤を含むパラフィン・ワックスベースの系,水を含む
系,グリコールもしくは湿潤剤などのようなものを含
む。水中のケイ酸カリウムもまた,有効である。
【0026】はんだペースト物質はまた,上述したよう
に,粉末融剤から調製することもできる。ペーストは,
粉末融剤を,ここで前述したような中性バインダー物質
および充填金属物質と混合することによって形成され
る。充填金属は,好適には商業用に入手可能で,共通し
てアルミニウムはんだ用途に,通常使用されるような形
態で使用されるもので,亜鉛,銅,アルミニウム,ニッ
ケル,銀,ケイ素,スズ,合金およびそれらの混合物な
どを含むものである。好適なはんだペーストは,約10
から900重量部の中性バインダー物質および約0から
1100重量部の充填金属を含み,それぞれは,はんだ
の100重量部を基礎とする。より好適なペーストは,
約100重量部の粉末融剤物質,約100重量部のバイ
ンダー物質,および約500重量部の充填金属物質を含
む。約467重量部の充填金属を使用するのがさらに好
適である。
に,粉末融剤から調製することもできる。ペーストは,
粉末融剤を,ここで前述したような中性バインダー物質
および充填金属物質と混合することによって形成され
る。充填金属は,好適には商業用に入手可能で,共通し
てアルミニウムはんだ用途に,通常使用されるような形
態で使用されるもので,亜鉛,銅,アルミニウム,ニッ
ケル,銀,ケイ素,スズ,合金およびそれらの混合物な
どを含むものである。好適なはんだペーストは,約10
から900重量部の中性バインダー物質および約0から
1100重量部の充填金属を含み,それぞれは,はんだ
の100重量部を基礎とする。より好適なペーストは,
約100重量部の粉末融剤物質,約100重量部のバイ
ンダー物質,および約500重量部の充填金属物質を含
む。約467重量部の充填金属を使用するのがさらに好
適である。
【0027】充填金属物質としては,元素金属,合金,
それらの混合物などのようなものが可能である。1つの
好適な充填金属は,亜鉛元素である。他のものとしては
亜鉛/アルミニウ合金で,亜鉛が約95〜98重量%,
アルミニウムが約5〜2重量%のものである。充填金属
物質とはんだ融剤との水溶液を調製することはできる
が,融剤と充填金属との反応のポテンシャルを抑制する
ため,混合物は無水が好適である。
それらの混合物などのようなものが可能である。1つの
好適な充填金属は,亜鉛元素である。他のものとしては
亜鉛/アルミニウ合金で,亜鉛が約95〜98重量%,
アルミニウムが約5〜2重量%のものである。充填金属
物質とはんだ融剤との水溶液を調製することはできる
が,融剤と充填金属との反応のポテンシャルを抑制する
ため,混合物は無水が好適である。
【0028】亜鉛の融点が415℃であるのは知られて
いる。本発明に従い,亜鉛または亜鉛合金充填金属物質
を使用したはんだペーストは,約415℃以上440℃
以下の融点をもつ。はんだ融剤が,その充填金属よりも
高い融点はもたないことが,一般に予想されている。
いる。本発明に従い,亜鉛または亜鉛合金充填金属物質
を使用したはんだペーストは,約415℃以上440℃
以下の融点をもつ。はんだ融剤が,その充填金属よりも
高い融点はもたないことが,一般に予想されている。
【0029】本発明のはんだ融剤,調合可能なはんだ融
剤およびはんだペーストを,アルミニウムを含んだはん
だ金属表面に使用しても,腐食残滓はないことがわかっ
た。このため,金属表面の接合のために本発明を使用し
ても,それらの表面に対して,従来のはんだ物質で知ら
れているように有害とはならない。
剤およびはんだペーストを,アルミニウムを含んだはん
だ金属表面に使用しても,腐食残滓はないことがわかっ
た。このため,金属表面の接合のために本発明を使用し
ても,それらの表面に対して,従来のはんだ物質で知ら
れているように有害とはならない。
【0030】本発明に従ったはんだ物質の分析はまた,
これらの物質の中に,未反応のCSFが約3重量%まで
存在することを示すが,この未反応のCSFは,本発明
の物質の,非腐食性をもち,低温のはんだ付けの性能に
対して,いかなる有害な効果もないことを示す。はんだ
物質を含んだ従来のセシウムおよびフッ素は,全くまた
は実質的に全く,はんだ物質中の未反応のCSFをなく
すことを確実にするのが重要であった。本発明はそうで
はない。
これらの物質の中に,未反応のCSFが約3重量%まで
存在することを示すが,この未反応のCSFは,本発明
の物質の,非腐食性をもち,低温のはんだ付けの性能に
対して,いかなる有害な効果もないことを示す。はんだ
物質を含んだ従来のセシウムおよびフッ素は,全くまた
は実質的に全く,はんだ物質中の未反応のCSFをなく
すことを確実にするのが重要であった。本発明はそうで
はない。
【0031】一般的実験 本発明の実施を示すために,ここで述べるように,多く
のはんだ物質を調製した。本発明に従った融剤およびペ
ーストを調製し,次の表に従って検討した。表1は本発
明に従って作った融剤を示しており,表2ははんだの性
能を検討するために使用した,バインダー系を示してい
る。
のはんだ物質を調製した。本発明に従った融剤およびペ
ーストを調製し,次の表に従って検討した。表1は本発
明に従って作った融剤を示しており,表2ははんだの性
能を検討するために使用した,バインダー系を示してい
る。
【0032】 表1 融剤No. CSF/AlF3(モル%) 融点(℃) 1 25/75 441 2 33/67 439 3 45/55 436 4 50/50 437 5 52.5/47.5 437 6 55/45 436 7 57.5/42.5 434 8 60/40 427 9 67/33 438
【0033】 表2 バインダー物質No.a 成分 1 2 3 ポリイソブチレン 7% − − ミネラルスピリッツ 40% 75% − 脂肪族炭化水素溶媒 53% − − パラフィン・ワックス − 15% − 鉱油 − 5% − ブチル・ゴム − 5% − ケイ酸カリウム − − 30%水 − − 70% a %はすべて重量% 表3は,はんだの結果を検討した生成物を示している。
接合の結果は,アルミニウム合金3003チューブ(直
径158.75cm)を,6063アルミニウム22m
m雄ネジにはめこみ,目視で接合ジョイントを検討する
ことによって測定した。
接合の結果は,アルミニウム合金3003チューブ(直
径158.75cm)を,6063アルミニウム22m
m雄ネジにはめこみ,目視で接合ジョイントを検討する
ことによって測定した。
【0034】 表3 生成物 融剤 バインダー はんだ;粉末 No. 重量% 重量% 重量% はんだ結果 物 1(融剤) 1,60 1,40 * 不十分 2(ペースト) 6,15 1,15 98:2;亜鉛:アルミニウム,70 十分 3(ペースト) 7,15 3,15 98:2;亜鉛:アルミニウム,70 十分 4(ペースト) 4,25 2,25 98:2;亜鉛:アルミニウム,50 十分 5(ペースト) 3,20 1,20 98:2;亜鉛:アルミニウム,60 十分 6(ペースト) 5,17.5 2,17.5 98:2;亜鉛:アルミニウム,65 十分 7(ペースト) 7,35 2,25 98:2;亜鉛:アルミニウム,40 十分 8(融剤) 8,50 8,50 * 十分 9(融剤) 9,60 2,40 * 限界10(融剤) 2,60 1,40 * 限界 * これらの試験で使用されたはんだ金属は,亜鉛:アルミニウムが98:2の ワイヤー形であった。
【0035】Nos.1と6融剤のような組合わせもま
た,本発明の範囲に入ることは分かる。
た,本発明の範囲に入ることは分かる。
【0036】本発明は,発明の詳細な説明の欄で先に説
明したような,はんだによって接合される特定の表面,
特定の反応成分もしくは反応生成物,または工程条件に
限るものではない。同様に,実施例は単に本発明の実施
を示すために提供されたものであって,本発明の限界を
設けるものではない。当業者は,ここに開示された本発
明に従って,他の成分および工程条件を選択することが
できる。
明したような,はんだによって接合される特定の表面,
特定の反応成分もしくは反応生成物,または工程条件に
限るものではない。同様に,実施例は単に本発明の実施
を示すために提供されたものであって,本発明の限界を
設けるものではない。当業者は,ここに開示された本発
明に従って,他の成分および工程条件を選択することが
できる。
【0037】こうして,ここに開示されたどんな変更
も,ここに開示され,説明された本発明の範囲を逸脱す
ることなく,容易に決定し,調節することができる。さ
らに,本発明の範囲は,特許請求の範囲に入るすべての
修正と変化を含む。
も,ここに開示され,説明された本発明の範囲を逸脱す
ることなく,容易に決定し,調節することができる。さ
らに,本発明の範囲は,特許請求の範囲に入るすべての
修正と変化を含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596152408 4658E.355th Street Wil loughby,Ohio,the Un ited States of Amer ica
Claims (10)
- 【請求項1】アルミニウムおよびアルミニウム合金の表
面を接合するためのはんだ融剤であって,30〜75モ
ル%のCsFと70〜25モル%のAlF3とのセシウ
ムフルオロアルミン酸塩反応生成物を含み,当該融剤が
融点が440℃より低く;3重量%までの未反応のCs
Fを含む,ところのはんだ融剤。 - 【請求項2】請求項1に記載のはんだ融剤であって,4
5〜65モル%の前記CsFと55〜35モル%の前記
AlF3を含む,ところのはんだ融剤。 - 【請求項3】請求項1に記載のはんだ融剤であって,5
0〜60モル%の前記CsFと50〜40モル%の前記
AlF3を含む,ところのはんだ融剤。 - 【請求項4】はんだペーストであって,約10〜900
重量部の中性バインダー物質と,約0〜1100重量部
の充填金属とを含み,そのそれぞれは請求項1に記載の
はんだ融剤の100重量部に基づく,ところのはんだペ
ースト。 - 【請求項5】請求項4に記載のはんだペーストであっ
て,前記充填金属は,亜鉛,銅,アルミニウム,ニッケ
ル,銀,ケイ素,スズおよびそれらの混合物,ならびに
それらの合金から成る群より選択される,ところのはん
だペースト。 - 【請求項6】請求項5に記載のはんだペーストであっ
て,前記充填金属は,約94〜99重量%の亜鉛と,約
6〜1重量%のアルミニウムを有する亜鉛とアルミニウ
ムとの合金である,ところのはんだペースト。 - 【請求項7】調合可能な融剤であって,請求項1に記載
のはんだ融剤の約100部と,中性バインダー物質の約
10〜900部とを含む,ところの調合可能な融剤。 - 【請求項8】アルミニウムおよびアルミニウム合金の表
面を接合するために使用するはんだ融剤の調整方法であ
って,30〜75モル%のCsFを水に溶解して第1の
溶液を作る工程;第1の溶液に70〜25モル%のAl
F3を加える工程;CsFとAlF3を反応させて反応生
成物を形成する工程;および前記反応生成物を乾燥させ
る工程;から成り,前記反応生成物は,融点が440℃
以下となり,セシウムフルオロアルミン酸塩錯体と3重
量%までの未反応のCsFとを含む,ところのはんだ融
剤の調整方法。 - 【請求項9】調合可能なはんだ融剤の調整方法であっ
て,請求項8に記載の100重量部のはんだ融剤に,約
10〜900重量部の中性バインダー物質を混合する,
ところの調合可能なはんだペーストの調整方法。 - 【請求項10】調合可能なはんだペーストの調整方法で
あって,約10〜900重量部の中性バインダー物質
と,亜鉛,銅,アルミニウム,ニッケル,銀,ケイ素,
スズおよびそれらの混合物,ならびにそれらの合金から
成る群より選択される,0〜1100重量部の充填金属
とを、請求項8に従って調製した100重量部のはんだ
融剤に混合する,ところの調合可能なはんだペーストの
調整方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US58918596A | 1996-01-22 | 1996-01-22 | |
| US589185 | 1996-01-22 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09201694A true JPH09201694A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=24356971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8279862A Pending JPH09201694A (ja) | 1996-01-22 | 1996-10-02 | 低融点はんだ融剤 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0785045A1 (ja) |
| JP (1) | JPH09201694A (ja) |
| AU (1) | AU6811896A (ja) |
| CA (1) | CA2183135A1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7425765B2 (en) | 2004-12-15 | 2008-09-16 | Fujitsu Limited | Zinc-aluminum solder alloy |
| JP2009520668A (ja) * | 2005-12-22 | 2009-05-28 | ヒェメタル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | アモルファスのフッ化セシウムアルミニウム錯体、その製造及び使用 |
| JP2018501456A (ja) * | 2014-10-29 | 2018-01-18 | フィーブ クリオ | 耐食性熱交換器の母材及びそのような母材の製造方法 |
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| MXPA02006787A (es) * | 2000-01-28 | 2004-04-05 | Gea Energietechnik Gmbh | Metodo para ensamblar tubos de acero con aletas, de aluminio. |
| US6848609B2 (en) | 2000-01-28 | 2005-02-01 | Gea Energietechnik Gmbh | Method of making finned tubes |
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| CN101407003B (zh) * | 2008-12-02 | 2011-11-23 | 中国电子科技集团公司第十四研究所 | 适于含镁铝合金中温钎焊的钎剂配方 |
| EP2236241A1 (en) * | 2009-04-01 | 2010-10-06 | Solvay Fluor GmbH | Process for brazing of aluminium parts and copper parts |
| EP2447212B2 (en) | 2009-11-24 | 2021-07-07 | Sentes-Bir Anonim Sirketi | A method for production of cesium aluminum fluoride |
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| CN102922174A (zh) * | 2012-11-05 | 2013-02-13 | 虞海香 | 一种焊接含镁铝合金的钎剂 |
| CN108723641A (zh) * | 2018-05-15 | 2018-11-02 | 王召惠 | 一种改性松香基焊锡膏的制备方法 |
| CN117773415B (zh) * | 2024-01-10 | 2025-12-16 | 浙江工业大学 | 一种铝合金钎焊助焊膏及其制备方法 |
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| JPS61232092A (ja) * | 1985-04-09 | 1986-10-16 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | ろう付け用フラツクス |
| JPS63309395A (ja) * | 1987-06-10 | 1988-12-16 | Showa Alum Corp | ろう付用フラックスの製造方法 |
| JP2639559B2 (ja) * | 1988-05-11 | 1997-08-13 | 橋本化成工業 株式会社 | 懸濁安定性の優れたアルミニウム材料のろう付け用フラックスとその製造方法 |
| US5802716A (en) * | 1994-09-30 | 1998-09-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method for bonding a valve seat with a cylinder head |
-
1996
- 1996-08-12 CA CA002183135A patent/CA2183135A1/en not_active Abandoned
- 1996-09-05 EP EP96306428A patent/EP0785045A1/en not_active Withdrawn
- 1996-10-02 JP JP8279862A patent/JPH09201694A/ja active Pending
- 1996-10-10 AU AU68118/96A patent/AU6811896A/en not_active Abandoned
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| KR101374557B1 (ko) * | 2005-12-22 | 2014-03-17 | 케메탈 게엠베하 | 비정질 세슘 알루미늄 플루오르화물 복합체와 복합체의 생산 방법 및 이용 |
| JP2018501456A (ja) * | 2014-10-29 | 2018-01-18 | フィーブ クリオ | 耐食性熱交換器の母材及びそのような母材の製造方法 |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0785045A1 (en) | 1997-07-23 |
| AU6811896A (en) | 1997-07-31 |
| CA2183135A1 (en) | 1997-07-23 |
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