JPH09211019A - 半導体梁構造およびこの半導体梁構造を用いた半導体センサならびに半導体梁構造の製造方法 - Google Patents
半導体梁構造およびこの半導体梁構造を用いた半導体センサならびに半導体梁構造の製造方法Info
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- JPH09211019A JPH09211019A JP8016508A JP1650896A JPH09211019A JP H09211019 A JPH09211019 A JP H09211019A JP 8016508 A JP8016508 A JP 8016508A JP 1650896 A JP1650896 A JP 1650896A JP H09211019 A JPH09211019 A JP H09211019A
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- G01P15/02—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
- G01P15/08—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
- G01P2015/0805—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
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- G01P2015/0828—Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動式加速度センサ等の振動体として用いる
のに好適で、かつ簡易な製造方法によって精度よく作成
することができる半導体梁構造を提供する。 【解決手段】 シリコン単結晶におけるミラー指数で示
される結晶面で見て、1つの(100)面と2つの(1
11)面とによって囲まれたほぼ三角形の断面を有する
半導体梁構造2であって、両端を支持端としてシリコン
単結晶母材1に支持され、シリコン単結晶母材1からエ
ッチングにより一体に削出される。
のに好適で、かつ簡易な製造方法によって精度よく作成
することができる半導体梁構造を提供する。 【解決手段】 シリコン単結晶におけるミラー指数で示
される結晶面で見て、1つの(100)面と2つの(1
11)面とによって囲まれたほぼ三角形の断面を有する
半導体梁構造2であって、両端を支持端としてシリコン
単結晶母材1に支持され、シリコン単結晶母材1からエ
ッチングにより一体に削出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン単結晶母
材から一体に削出された半導体梁構造およびこの半導体
梁構造を用いた半導体センサならびに半導体梁構造の製
造方法に関するものである。
材から一体に削出された半導体梁構造およびこの半導体
梁構造を用いた半導体センサならびに半導体梁構造の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体振動式センサが知られ
ている。この半導体振動式センサとは、半導体材料(主
としてシリコン)に基板上に微細な両持ち梁構造体(振
動体)を形成し、これをその振動体の機械的共振周波数
で電気的に振動させ、この共振している振動体に作用す
る外力によって、共振周波数が変化することをその検出
原理とするセンサである(特開平3−131732号公
報参照)。
ている。この半導体振動式センサとは、半導体材料(主
としてシリコン)に基板上に微細な両持ち梁構造体(振
動体)を形成し、これをその振動体の機械的共振周波数
で電気的に振動させ、この共振している振動体に作用す
る外力によって、共振周波数が変化することをその検出
原理とするセンサである(特開平3−131732号公
報参照)。
【0003】その外力には、例えば振動体の長手方向に
加わる応力や振動体の振動を減衰させようとする周囲媒
体の抵抗力等がある。特に応力に関しては、この共振振
動体をシリコンのダイヤフラム構造体上に形成した半導
体振動式応力センサが種々提案されている。
加わる応力や振動体の振動を減衰させようとする周囲媒
体の抵抗力等がある。特に応力に関しては、この共振振
動体をシリコンのダイヤフラム構造体上に形成した半導
体振動式応力センサが種々提案されている。
【0004】振動式センサの特徴は、振動体の共振周波
数がほぼ機械的構造で決定され、しかもその振動数が極
めて安定でかつ外力(応力)に対して非常に敏感である
という点にある。したがって、従来の歪みゲージ等の抵
抗変化型のセンサよりも感度、安定度とも非常に優れた
ものが得られる。特にこれが半導体微細加工技術、マイ
クロマシニング技術を用いた製造方法により、高精度に
または安価に作成することが可能になった。
数がほぼ機械的構造で決定され、しかもその振動数が極
めて安定でかつ外力(応力)に対して非常に敏感である
という点にある。したがって、従来の歪みゲージ等の抵
抗変化型のセンサよりも感度、安定度とも非常に優れた
ものが得られる。特にこれが半導体微細加工技術、マイ
クロマシニング技術を用いた製造方法により、高精度に
または安価に作成することが可能になった。
【0005】半導体微細加工技術を用いる場合、従来
は、その微小梁の材料として、シリコン系の薄膜材料、
特にポリシリコン膜、窒化シリコン膜が多く用いられて
いる。これらの薄膜材料は、半導体集積回路の配線材
料、表面保護材料であり、集積回路の製造工程のフォト
リソグラフィやエッチング技術を用いて梁を形成してい
た。
は、その微小梁の材料として、シリコン系の薄膜材料、
特にポリシリコン膜、窒化シリコン膜が多く用いられて
いる。これらの薄膜材料は、半導体集積回路の配線材
料、表面保護材料であり、集積回路の製造工程のフォト
リソグラフィやエッチング技術を用いて梁を形成してい
た。
【0006】図25は、振動体となる梁を膜材料で形成
する場合の製造方法を概略的に示す工程図である。先ず
シリコン基板の表面に犠牲層を成膜し、次にこの犠牲層
上に梁材料を成膜する。次いで梁材料膜に対してパター
ニングを施して、梁の幅に等しい間隔を隔てて紙面に垂
直な方向に延びる互いに平行な、犠牲層を露出させる一
対の開口を形成し、次に犠牲層に対し上記開口を通じて
エッチングを施して梁構造を得るというものである。
する場合の製造方法を概略的に示す工程図である。先ず
シリコン基板の表面に犠牲層を成膜し、次にこの犠牲層
上に梁材料を成膜する。次いで梁材料膜に対してパター
ニングを施して、梁の幅に等しい間隔を隔てて紙面に垂
直な方向に延びる互いに平行な、犠牲層を露出させる一
対の開口を形成し、次に犠牲層に対し上記開口を通じて
エッチングを施して梁構造を得るというものである。
【0007】一方、上記梁をシリコン単結晶で構成する
ことも従来から知られており、例えば、シリコン基板上
に不純物濃度の異なる単結晶膜を多層にエピタキシャル
成長させて、電解法によるエッチングを施したときのエ
ッチング速度のその不純物濃度の相違による差を利用し
て梁を構成する方法が提案されている。
ことも従来から知られており、例えば、シリコン基板上
に不純物濃度の異なる単結晶膜を多層にエピタキシャル
成長させて、電解法によるエッチングを施したときのエ
ッチング速度のその不純物濃度の相違による差を利用し
て梁を構成する方法が提案されている。
【0008】また、シリコン単結晶同士を酸化膜を介し
て張り合わせ、その後、所望の振動体の厚さになるまで
片側を精密機械研磨して梁を形成する方法も知られてい
る。さらに、従来より、上述のような梁構造を歪みゲー
ジの検出部に用い、梁構造の一端に重り(質量体)を連
結し、加速度による梁の歪みや重りの変位を検出するよ
うにした振動式でない半導体加速度センサも種々提案さ
れている。
て張り合わせ、その後、所望の振動体の厚さになるまで
片側を精密機械研磨して梁を形成する方法も知られてい
る。さらに、従来より、上述のような梁構造を歪みゲー
ジの検出部に用い、梁構造の一端に重り(質量体)を連
結し、加速度による梁の歪みや重りの変位を検出するよ
うにした振動式でない半導体加速度センサも種々提案さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような薄膜材料では、膜を形成するのにCVD法(化学
蒸着法)等が用いられるため、その成膜の微妙な条件、
状態により、膜材料の機械的特性(例えばヤング率)が
安定したものを得ることは極めて困難である。例えば、
図25に示す方法で振動体となる梁を形成した場合、振
動体の共振周波数に大きな影響を与える梁の厚さの均一
性精度を±3%以下にするのは困難であった。
ような薄膜材料では、膜を形成するのにCVD法(化学
蒸着法)等が用いられるため、その成膜の微妙な条件、
状態により、膜材料の機械的特性(例えばヤング率)が
安定したものを得ることは極めて困難である。例えば、
図25に示す方法で振動体となる梁を形成した場合、振
動体の共振周波数に大きな影響を与える梁の厚さの均一
性精度を±3%以下にするのは困難であった。
【0010】すなわち、振動体を膜材料で形成する場
合、振動体の厚さの制御が成膜装置の性能に左右され、
加工精度にも限界があり、寸法再現性の良い振動体を得
ることは極めて困難であった。このため、振動式センサ
としての歩留まりの悪化と極めて高価な成膜装置を必要
とすることとからコストの上昇を招き、安価な振動式セ
ンサが得られなかった。
合、振動体の厚さの制御が成膜装置の性能に左右され、
加工精度にも限界があり、寸法再現性の良い振動体を得
ることは極めて困難であった。このため、振動式センサ
としての歩留まりの悪化と極めて高価な成膜装置を必要
とすることとからコストの上昇を招き、安価な振動式セ
ンサが得られなかった。
【0011】また、異種材料との積層構造になるため、
それらの熱膨脹係数の相違等から膜に内部応力が発生し
てしまうという問題があった。さらに、成膜時の結晶状
態も膜に内在する内部応力の大きさに影響を与えるた
め、製造時にこれを厳密に制御するのは困難である。そ
して、これらの膜の機械的特性や内部応力は振動体の共
振周波数特性に大きく影響を与え、結果的に振動式セン
サの特性を設計値どおりに制御することを困難な状態に
させている。
それらの熱膨脹係数の相違等から膜に内部応力が発生し
てしまうという問題があった。さらに、成膜時の結晶状
態も膜に内在する内部応力の大きさに影響を与えるた
め、製造時にこれを厳密に制御するのは困難である。そ
して、これらの膜の機械的特性や内部応力は振動体の共
振周波数特性に大きく影響を与え、結果的に振動式セン
サの特性を設計値どおりに制御することを困難な状態に
させている。
【0012】これに対して、シリコン単結晶材料を用い
た場合は、多結晶膜やアモルファス膜よりも材料の機械
的特性のばらつきは少ないが、高濃度の不純物が拡散さ
れていたり、張り合わせ時の高温加熱により内部応力が
残留してしまうという問題がある。
た場合は、多結晶膜やアモルファス膜よりも材料の機械
的特性のばらつきは少ないが、高濃度の不純物が拡散さ
れていたり、張り合わせ時の高温加熱により内部応力が
残留してしまうという問題がある。
【0013】したがって、内部応力が極めて少なくかつ
機械的特性も安定しており、振動式センサ等を実現する
上でセンサ特性が容易にコントロールできる半導体梁構
造が望まれていた。
機械的特性も安定しており、振動式センサ等を実現する
上でセンサ特性が容易にコントロールできる半導体梁構
造が望まれていた。
【0014】上述の事情に鑑み、本発明の目的は、振動
式センサ等に用いるのに好適な半導体梁構造およびこの
半導体梁構造を用いた半導体センサならびにこの半導体
梁構造を簡易な工程で精度良く作成することができる製
造方法を提供することにある。
式センサ等に用いるのに好適な半導体梁構造およびこの
半導体梁構造を用いた半導体センサならびにこの半導体
梁構造を簡易な工程で精度良く作成することができる製
造方法を提供することにある。
【0015】一方、梁構造の一端に重り(質量体)を連
結し、加速度による梁の歪みや重りの変位を検出するよ
うにした歪みゲージ式の半導体加速度センサにおいて
は、一般に、重りの厚さ方向の一端を梁との接合部とし
ているために、支持が重りに対して対称的でなく、これ
が加速度センサの検出軸以外の他軸感度を増大させる原
因となっている。その対策として、梁をシリコン基板の
両面からのエッチングによって重りの厚さ方向の対称軸
上に形成したものがあるが、これは極めて厳密なエッチ
ング制御と多数のエッチングマスクを用いて作成するた
めに、製造工程が複雑になるという欠点があった。ま
た、重りの厚さ方向に対して、梁が1本であるため、重
りの回転方向の動きを規制することができず、これが検
出精度を損なう原因となっていた。
結し、加速度による梁の歪みや重りの変位を検出するよ
うにした歪みゲージ式の半導体加速度センサにおいて
は、一般に、重りの厚さ方向の一端を梁との接合部とし
ているために、支持が重りに対して対称的でなく、これ
が加速度センサの検出軸以外の他軸感度を増大させる原
因となっている。その対策として、梁をシリコン基板の
両面からのエッチングによって重りの厚さ方向の対称軸
上に形成したものがあるが、これは極めて厳密なエッチ
ング制御と多数のエッチングマスクを用いて作成するた
めに、製造工程が複雑になるという欠点があった。ま
た、重りの厚さ方向に対して、梁が1本であるため、重
りの回転方向の動きを規制することができず、これが検
出精度を損なう原因となっていた。
【0016】そこで、本発明の他の目的は、製作が容易
でかつ他軸感度を大幅に減少させることができる半導体
加速度センサを提供することにある。
でかつ他軸感度を大幅に減少させることができる半導体
加速度センサを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体梁構
造は、シリコン単結晶母材から一体に削出され、かつそ
の両端を支持端として上記シリコン単結晶母材に支持さ
れてなることを特徴とするるものである。
造は、シリコン単結晶母材から一体に削出され、かつそ
の両端を支持端として上記シリコン単結晶母材に支持さ
れてなることを特徴とするるものである。
【0018】本発明による半導体梁構造の第1の態様に
よれば、シリコン単結晶におけるミラー指数で示される
結晶面で見て、1つの(100)面と2つの(111)
面とによって囲まれたほぼ三角形の断面を備えた三角柱
からなる(請求項1)。
よれば、シリコン単結晶におけるミラー指数で示される
結晶面で見て、1つの(100)面と2つの(111)
面とによって囲まれたほぼ三角形の断面を備えた三角柱
からなる(請求項1)。
【0019】また、本発明による半導体梁構造の第2の
態様によれば、シリコン単結晶におけるミラー指数で示
される結晶面で見て、1つの(110)面と2つの(1
11)面とによって囲まれたほぼ三角形の断面を備えた
三角柱からなる(請求項1)。
態様によれば、シリコン単結晶におけるミラー指数で示
される結晶面で見て、1つの(110)面と2つの(1
11)面とによって囲まれたほぼ三角形の断面を備えた
三角柱からなる(請求項1)。
【0020】さらに本発明による半導体梁構造の第3の
態様によれば、シリコン単結晶におけるミラー指数で示
される結晶面で見て、対向する2つの(111)面と、
特に結晶方位を限定しない他の2つの面とによって囲ま
れた四角形の断面を備えた四角柱からなる(請求項
2)。
態様によれば、シリコン単結晶におけるミラー指数で示
される結晶面で見て、対向する2つの(111)面と、
特に結晶方位を限定しない他の2つの面とによって囲ま
れた四角形の断面を備えた四角柱からなる(請求項
2)。
【0021】本発明による半導体センサは、上記第1〜
第3の半導体梁構造のいずれか1つを検知部に備えたも
のであり、これによって振動式半導体センサを構成する
ことができるが(請求項3,4)、それ以外に、質量体
の厚さ方向に対して対称的に配置された複数本の上記半
導体梁構造によって支持された質量体を有する半導体加
速度センサを構成することができる。(請求項5)。
第3の半導体梁構造のいずれか1つを検知部に備えたも
のであり、これによって振動式半導体センサを構成する
ことができるが(請求項3,4)、それ以外に、質量体
の厚さ方向に対して対称的に配置された複数本の上記半
導体梁構造によって支持された質量体を有する半導体加
速度センサを構成することができる。(請求項5)。
【0022】本発明による半導体梁構造の製造方法は、
上記半導体梁構造を製造する方法であって、上記半導体
梁構造の第1または第2の態様を製造する方法は、
(a)シリコン単結晶におけるミラー指数で示される結
晶面で見て、(100)面もしくは(110)面をなす
シリコン単結晶母材の表面に、強アルカリ溶液によるエ
ッチングに対して十分な耐性を有する膜材料を付す工程
と、(b)該膜材料にパターニングを施して、所定の間
隔を隔てて<110>方向に延びる互いに平行な一対の
開口を備えたマスクを上記シリコン単結晶母材の表面上
に形成する工程と、(c)上記パターニングの施された
膜材料をマスクとして、上記シリコン単結晶母材に対し
て上記開口を通じてエッチングを行なって、互いに平行
な一対の凹溝を形成する工程と、(d)上記一対の凹溝
に対して強アルカリ溶液を用いて結晶異方性エッチング
を施して、該一対の凹溝をそれらの底部において互いに
連通させ、1つの(100)面もしくは(110)面と
2つの(111)面とによって囲まれたほぼ三角形の断
面を備え、かつその両端を支持端として支持された三角
柱を形成する工程と、を含むことを特徴とするものであ
る(請求項6)。
上記半導体梁構造を製造する方法であって、上記半導体
梁構造の第1または第2の態様を製造する方法は、
(a)シリコン単結晶におけるミラー指数で示される結
晶面で見て、(100)面もしくは(110)面をなす
シリコン単結晶母材の表面に、強アルカリ溶液によるエ
ッチングに対して十分な耐性を有する膜材料を付す工程
と、(b)該膜材料にパターニングを施して、所定の間
隔を隔てて<110>方向に延びる互いに平行な一対の
開口を備えたマスクを上記シリコン単結晶母材の表面上
に形成する工程と、(c)上記パターニングの施された
膜材料をマスクとして、上記シリコン単結晶母材に対し
て上記開口を通じてエッチングを行なって、互いに平行
な一対の凹溝を形成する工程と、(d)上記一対の凹溝
に対して強アルカリ溶液を用いて結晶異方性エッチング
を施して、該一対の凹溝をそれらの底部において互いに
連通させ、1つの(100)面もしくは(110)面と
2つの(111)面とによって囲まれたほぼ三角形の断
面を備え、かつその両端を支持端として支持された三角
柱を形成する工程と、を含むことを特徴とするものであ
る(請求項6)。
【0023】また、上記半導体梁構造の第3の態様を製
造する方法は、(a)シリコン単結晶におけるミラー指
数で示される結晶面で見て(111)面をなすシリコン
単結晶母材の表面に、強アルカリ溶液によるエッチング
に対して十分な耐性を有する膜材料を付す工程と、
(b)該膜材料にパターニングを施して、所定の間隔を
隔てて<110>方向と直角な方向に延びる互いに平行
な一対の開口を備えたマスクを上記シリコン単結晶母材
の表面上に形成する工程と、(c)上記パターニングの
施された膜材料をマスクとして、上記シリコン単結晶母
材に対して上記開口を通じてエッチングを行なって、互
いに平行な一対の凹溝を形成する工程と、(d)上記一
対の凹溝の内壁面に、強アルカリ溶液によるエッチング
に対して十分な耐性を有する膜材料を付す工程と、
(e)エッチングにより上記一対の凹溝の底壁面の膜材
料のみを除去し、かつ該凹溝の底部を削る工程と、
(f)上記一対の凹溝の側壁面に残存する膜材料を含む
膜材料をマスクとして、上記一対の凹溝に対して強アル
カリ溶液を用いて結晶異方性エッチングを施して、該一
対の凹溝をそれらの底部において互いに連通させ、対向
する2つの(111)面と、特に結晶方位を限定しない
他の2つの面とによって囲まれた四角形の断面を備え、
かつその両端を支持端として上記シリコン単結晶母材に
支持された四角柱を形成する工程と、を含むことを特徴
とするものである。
造する方法は、(a)シリコン単結晶におけるミラー指
数で示される結晶面で見て(111)面をなすシリコン
単結晶母材の表面に、強アルカリ溶液によるエッチング
に対して十分な耐性を有する膜材料を付す工程と、
(b)該膜材料にパターニングを施して、所定の間隔を
隔てて<110>方向と直角な方向に延びる互いに平行
な一対の開口を備えたマスクを上記シリコン単結晶母材
の表面上に形成する工程と、(c)上記パターニングの
施された膜材料をマスクとして、上記シリコン単結晶母
材に対して上記開口を通じてエッチングを行なって、互
いに平行な一対の凹溝を形成する工程と、(d)上記一
対の凹溝の内壁面に、強アルカリ溶液によるエッチング
に対して十分な耐性を有する膜材料を付す工程と、
(e)エッチングにより上記一対の凹溝の底壁面の膜材
料のみを除去し、かつ該凹溝の底部を削る工程と、
(f)上記一対の凹溝の側壁面に残存する膜材料を含む
膜材料をマスクとして、上記一対の凹溝に対して強アル
カリ溶液を用いて結晶異方性エッチングを施して、該一
対の凹溝をそれらの底部において互いに連通させ、対向
する2つの(111)面と、特に結晶方位を限定しない
他の2つの面とによって囲まれた四角形の断面を備え、
かつその両端を支持端として上記シリコン単結晶母材に
支持された四角柱を形成する工程と、を含むことを特徴
とするものである。
【0024】
【発明の効果】本発明による半導体梁構造は、シリコン
単結晶母材そのものを用いるものであり、この梁構造は
その両端の支持部を含めてシリコン単結晶母材からエッ
チング等により一体に削出されたものであるから、この
梁構造の内部応力はほとんどゼロになり、この梁構造を
振動式センサの振動体として用いた場合、センサ特性を
容易に制御することができる。また、シリコン単結晶母
材は、半導体集積回路の基板材料として、極めて純度の
高いものが容易に得られることから、梁構造について
も、機械的特性の揃ったかつ安定なものが得られ、この
梁構造を振動式半導体センサの振動体として用いた場
合、共振振動特性の安定化に寄与することができる。
単結晶母材そのものを用いるものであり、この梁構造は
その両端の支持部を含めてシリコン単結晶母材からエッ
チング等により一体に削出されたものであるから、この
梁構造の内部応力はほとんどゼロになり、この梁構造を
振動式センサの振動体として用いた場合、センサ特性を
容易に制御することができる。また、シリコン単結晶母
材は、半導体集積回路の基板材料として、極めて純度の
高いものが容易に得られることから、梁構造について
も、機械的特性の揃ったかつ安定なものが得られ、この
梁構造を振動式半導体センサの振動体として用いた場
合、共振振動特性の安定化に寄与することができる。
【0025】また、本発明による半導体梁構造は、シリ
コン単結晶のミラー指数で表される特定の結晶面で側面
を囲まれた両持ち梁構造になっているが、この梁構造
は、本発明による半導体梁構造の製造方法において、シ
リコン単結晶母材の面内方向に進行する結晶異方性エッ
チングを用いた場合に得られる構造であり、製造方法と
密接な関係がある。
コン単結晶のミラー指数で表される特定の結晶面で側面
を囲まれた両持ち梁構造になっているが、この梁構造
は、本発明による半導体梁構造の製造方法において、シ
リコン単結晶母材の面内方向に進行する結晶異方性エッ
チングを用いた場合に得られる構造であり、製造方法と
密接な関係がある。
【0026】本発明の製造方法によれば、加工の寸法公
差の許容範囲が広く、工程が簡易で、加工歩留まりの高
い半導体梁構造を容易に得ることができる。
差の許容範囲が広く、工程が簡易で、加工歩留まりの高
い半導体梁構造を容易に得ることができる。
【0027】さらに、上記半導体梁構造の複数本が重り
の厚さ方向に対して対称的に配置された本発明による歪
みゲージ式半導体加速度センサにおいては、簡易な極め
て簡易な工程で複数本の梁を容易にかつ精度良く形成す
ることができるとともに、加速度検出軸方向を除く他軸
方向の感度を大幅に減少させることができるから、加速
度の検出精度を著しく向上させることができる。
の厚さ方向に対して対称的に配置された本発明による歪
みゲージ式半導体加速度センサにおいては、簡易な極め
て簡易な工程で複数本の梁を容易にかつ精度良く形成す
ることができるとともに、加速度検出軸方向を除く他軸
方向の感度を大幅に減少させることができるから、加速
度の検出精度を著しく向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
て、図面を参照して説明する。
【0029】半導体梁構造の実施の形態1.図1および
図2は、本発明による半導体梁構造の第1の実施の形態
を示す斜視図およびその断面図である。
図2は、本発明による半導体梁構造の第1の実施の形態
を示す斜視図およびその断面図である。
【0030】図において、1は母材であるシリコン単結
晶基板で、その基板面はシリコン単結晶のミラー指数で
表される(100)面となっている。2はこのシリコン
単結晶基板1からエッチングにより一体に削出された三
角柱からなる梁構造である。この梁構造2の断面形状
は、基板面である(100)面が二等辺三角形の底面に
なり、二等辺の部分はともに(111)面になってい
る。
晶基板で、その基板面はシリコン単結晶のミラー指数で
表される(100)面となっている。2はこのシリコン
単結晶基板1からエッチングにより一体に削出された三
角柱からなる梁構造である。この梁構造2の断面形状
は、基板面である(100)面が二等辺三角形の底面に
なり、二等辺の部分はともに(111)面になってい
る。
【0031】上記底面と二等辺とのなす角度は、結晶面
から見て(100)面と(111)面との交わる角度で
ある54.7度となっている。梁構造2の長手方向は、
図1から明らかなように、基板面内での<110>方向
に平行であり、梁構造2はその両端を支持端としてシリ
コン単結晶基板1に支持され、両持ち梁構造を構成して
いる。
から見て(100)面と(111)面との交わる角度で
ある54.7度となっている。梁構造2の長手方向は、
図1から明らかなように、基板面内での<110>方向
に平行であり、梁構造2はその両端を支持端としてシリ
コン単結晶基板1に支持され、両持ち梁構造を構成して
いる。
【0032】図3は、図1および図2に示す半導体梁構
造2の製造方法を説明する工程図である。
造2の製造方法を説明する工程図である。
【0033】工程1:先ず基板面が(100)面である
シリコンウエハ(シリコン単結晶基板)10を用意す
る。
シリコンウエハ(シリコン単結晶基板)10を用意す
る。
【0034】工程2:エッチングマスクにするためのシ
リコン酸化膜11をシリコンウエハ10の表面に付け
る。ここでは、通常の半導体集積回路の製造工程で用い
られる熱酸化による方法あるいはCVDによる膜形成法
等を適用すればよい。なお、このエッチングマスクは、
酸化膜に限定されるものでなく、窒化膜その他、強アル
カリ溶液による後工程でのエッチングに対し十分な耐性
を有する膜材料であればよい。
リコン酸化膜11をシリコンウエハ10の表面に付け
る。ここでは、通常の半導体集積回路の製造工程で用い
られる熱酸化による方法あるいはCVDによる膜形成法
等を適用すればよい。なお、このエッチングマスクは、
酸化膜に限定されるものでなく、窒化膜その他、強アル
カリ溶液による後工程でのエッチングに対し十分な耐性
を有する膜材料であればよい。
【0035】工程3:梁構造2の形状を決定するため、
酸化膜11のパターニングを行なって、作成すべき梁構
造2の幅に等しい間隔を隔てて<110>方向に延びる
互いに平行でかつ作成すべき梁構造2の長さに等しい長
さを有する一対の開口12,12を備えた酸化膜マスク
13をシリコンウエハ10の表面に形成する。このパタ
ーニングは、フォトレジスト等を用いたフォトリソグラ
フィ工程の後、エッチング液としてフッ酸水溶液等を用
いて行なう。
酸化膜11のパターニングを行なって、作成すべき梁構
造2の幅に等しい間隔を隔てて<110>方向に延びる
互いに平行でかつ作成すべき梁構造2の長さに等しい長
さを有する一対の開口12,12を備えた酸化膜マスク
13をシリコンウエハ10の表面に形成する。このパタ
ーニングは、フォトレジスト等を用いたフォトリソグラ
フィ工程の後、エッチング液としてフッ酸水溶液等を用
いて行なう。
【0036】工程4:酸化膜マスク13をエッチングマ
スクとして、シリコン基板に対して開口12,12を通
じてエッチングを行なって、基板面に対してほぼ垂直な
壁面を備えた互いに平行な一対の凹溝14,14を形成
する。この場合のエッチングは、フッ素系のガスを用い
たRIE(リアクティブ イオンエッチング)法を用い
て行なう。
スクとして、シリコン基板に対して開口12,12を通
じてエッチングを行なって、基板面に対してほぼ垂直な
壁面を備えた互いに平行な一対の凹溝14,14を形成
する。この場合のエッチングは、フッ素系のガスを用い
たRIE(リアクティブ イオンエッチング)法を用い
て行なう。
【0037】工程5:同じ酸化膜マスク13をエッチン
グマスクとして、凹溝14,14に対してKOHやTM
AH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)
等の強アルカリ溶液によってエッチングを行なう。
グマスクとして、凹溝14,14に対してKOHやTM
AH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)
等の強アルカリ溶液によってエッチングを行なう。
【0038】このように、シリコン単結晶材料を上記の
ような特定の強アルカリ溶液によってエッチングを行な
うと、シリコン単結晶の特定の結晶面によってエッチン
グ速度が著しく異なる性質がある。例えばシリコン単結
晶の(100)面や(110)面に対して(111)面
のエッチングされる速度は非常に遅く、速度比で約10
0:1程度になる。このような性質から、この工程での
エッチングは、エッチング速度の速い(110)面を進
行面としてその両端部に(111)面が残る状態で結晶
異方性エッチングが進行して行く。
ような特定の強アルカリ溶液によってエッチングを行な
うと、シリコン単結晶の特定の結晶面によってエッチン
グ速度が著しく異なる性質がある。例えばシリコン単結
晶の(100)面や(110)面に対して(111)面
のエッチングされる速度は非常に遅く、速度比で約10
0:1程度になる。このような性質から、この工程での
エッチングは、エッチング速度の速い(110)面を進
行面としてその両端部に(111)面が残る状態で結晶
異方性エッチングが進行して行く。
【0039】工程6:最終的には梁構造2となる部分の
両側から(110)面を進行面として横方向にエッチン
グが進行して行き、両凹溝14,14間がそれらの底部
において互いに連通し、梁構造2となる部分の下方に空
間15が形成されることによって、残った2つの(11
1)面と1つの(100)面とによって囲まれた三角柱
からなる梁を得る。最終的に梁の上面を覆う酸化膜マス
ク13をエッチング等で除去すればよい。
両側から(110)面を進行面として横方向にエッチン
グが進行して行き、両凹溝14,14間がそれらの底部
において互いに連通し、梁構造2となる部分の下方に空
間15が形成されることによって、残った2つの(11
1)面と1つの(100)面とによって囲まれた三角柱
からなる梁を得る。最終的に梁の上面を覆う酸化膜マス
ク13をエッチング等で除去すればよい。
【0040】このような結晶異方性エッチングを実施す
れば、エッチング後の形状がエッチング条件(温度や攪
拌等)によらず高い精度で予測でき、加工が容易とな
る。
れば、エッチング後の形状がエッチング条件(温度や攪
拌等)によらず高い精度で予測でき、加工が容易とな
る。
【0041】このような製造工程によって得られた、1
つの(100)面と、極めてエッチング速度が遅い2つ
の(111)面とで構成された三角柱からなる梁構造2
は、結晶面上の幾何学的特性から、その形状がほぼ決定
される。すなわち、図4および次式で示すように、梁構
造2の幅bが酸化膜マスク13上のパターニングで決定
されれば、三角柱断面における高さhは一義的に決まっ
てしまう。
つの(100)面と、極めてエッチング速度が遅い2つ
の(111)面とで構成された三角柱からなる梁構造2
は、結晶面上の幾何学的特性から、その形状がほぼ決定
される。すなわち、図4および次式で示すように、梁構
造2の幅bが酸化膜マスク13上のパターニングで決定
されれば、三角柱断面における高さhは一義的に決まっ
てしまう。
【0042】h=tan(54.7°)・b/2 このことは、梁構造2の幅bの加工精度を高めておけ
ば、高さhの寸法精度が自動的に向上することを意味す
る。
ば、高さhの寸法精度が自動的に向上することを意味す
る。
【0043】一般に、エッチングによって深さ方向の加
工を行なう場合、その加工精度はエッチングの終点を判
断するのが困難なためその寸法精度は悪い。たとえばR
IE等でシリコンのエッチングを行なう場合でも、深さ
寸法の加工の絶対値で±5%程度のばらつきが生じた
り、加工の均一性においてもウエハ面内で±5%いない
の精度を得るのに極めて複雑なエッチング装置を用いな
ければならない。一方、フォトリソグラフィによるパタ
ーニングで代表される面上での加工精度は、半導体集積
回路の製造工程の進歩に見られるように極めて高精度な
加工(絶対、相対加工精度で±1%以下)が比較的容易
に得られる。
工を行なう場合、その加工精度はエッチングの終点を判
断するのが困難なためその寸法精度は悪い。たとえばR
IE等でシリコンのエッチングを行なう場合でも、深さ
寸法の加工の絶対値で±5%程度のばらつきが生じた
り、加工の均一性においてもウエハ面内で±5%いない
の精度を得るのに極めて複雑なエッチング装置を用いな
ければならない。一方、フォトリソグラフィによるパタ
ーニングで代表される面上での加工精度は、半導体集積
回路の製造工程の進歩に見られるように極めて高精度な
加工(絶対、相対加工精度で±1%以下)が比較的容易
に得られる。
【0044】したがって、本発明の半導体梁構造の製造
方法によれば、その製造工程と得られる構造体の構造的
特徴とから、深さ方向の加工精度(ここでは三角断面の
高さh)についても面内のパターニング精度と同程度の
精度が容易に実現できる。
方法によれば、その製造工程と得られる構造体の構造的
特徴とから、深さ方向の加工精度(ここでは三角断面の
高さh)についても面内のパターニング精度と同程度の
精度が容易に実現できる。
【0045】本実施の形態においても、上記工程4にお
いてRIEによるエッチング加工を施しているが、この
工程でのエッチング加工は、梁構造2の下部の中空にな
る部分が貫通できるだけの深さがあればよく、次式に示
すようにその下限より深くエッチングすれば事足りるこ
とになる(エッチング壁面が基板面に対して90°をな
す場合)。
いてRIEによるエッチング加工を施しているが、この
工程でのエッチング加工は、梁構造2の下部の中空にな
る部分が貫通できるだけの深さがあればよく、次式に示
すようにその下限より深くエッチングすれば事足りるこ
とになる(エッチング壁面が基板面に対して90°をな
す場合)。
【0046】エッチング深さd>btan(54.7°) 次にこの梁構造2を振動式センサの振動体として用いた
場合の加工寸法がその特性に及ぼす影響について説明す
る。振動体の長手方向に加わる応力による影響を含めた
振動体の機械的共振周波数fn (N)は次の (1)式で表
される。
場合の加工寸法がその特性に及ぼす影響について説明す
る。振動体の長手方向に加わる応力による影響を含めた
振動体の機械的共振周波数fn (N)は次の (1)式で表
される。
【0047】
【数1】
【0048】ここで、 L:振動体の長さ b:振動体の幅 h:振動体の厚さ E:シリコンのヤング率 I:梁の断面2次モーメント ρ:シリコンの密度 αn ,γn :振動モードで決まる定数 N:振動体にかかる張力 (1)式から明らかなように、共振周波数fn (N)は応
力の1/2 乗に比例して変化する。上式での応力は、振動
体に予め残留している内部応力と外部からの要因で加わ
る応力との和である。残留内部応力は、振動体の材料お
よびその製法に大きく左右され、前述したようにこれを
膜材料で形成する場合は、その内部応力の絶対値を精密
にコントロールすることは極めて困難である。
力の1/2 乗に比例して変化する。上式での応力は、振動
体に予め残留している内部応力と外部からの要因で加わ
る応力との和である。残留内部応力は、振動体の材料お
よびその製法に大きく左右され、前述したようにこれを
膜材料で形成する場合は、その内部応力の絶対値を精密
にコントロールすることは極めて困難である。
【0049】本実施の形態による半導体梁構造の製造方
法は、応力が開放されている基板面からの削り出し加工
に近く、振動体を形成した初期状態での内部応力は理論
的にゼロである。したがって、振動式センサの共振周波
数特性として応力ゼロのものが再現性よく、容易に得ら
れ、振動式センサとして特性の揃った、かつ所望の特性
を有するものが実現できる。
法は、応力が開放されている基板面からの削り出し加工
に近く、振動体を形成した初期状態での内部応力は理論
的にゼロである。したがって、振動式センサの共振周波
数特性として応力ゼロのものが再現性よく、容易に得ら
れ、振動式センサとして特性の揃った、かつ所望の特性
を有するものが実現できる。
【0050】(1)式に見られるように、共振振動特性は
振動体の長さLおよび振動体の断面2次モーメントIの
値の影響を大きく受ける。長さLに関しては、その精度
が基本的に基板面上でのフォトリソグラフィ加工精度に
かかっていることと、実際の振動式センサとして用いる
場合の振動体の長さLは数百μmのオーダーであり、そ
の長さに対して、加工誤差は1μm以下のものが容易に
得られることかな等からして、加工精度は極めて高いと
言える。したがって、振動体の長さLについては、実際
にはこれが振動特性に及ぼす影響は小さい。
振動体の長さLおよび振動体の断面2次モーメントIの
値の影響を大きく受ける。長さLに関しては、その精度
が基本的に基板面上でのフォトリソグラフィ加工精度に
かかっていることと、実際の振動式センサとして用いる
場合の振動体の長さLは数百μmのオーダーであり、そ
の長さに対して、加工誤差は1μm以下のものが容易に
得られることかな等からして、加工精度は極めて高いと
言える。したがって、振動体の長さLについては、実際
にはこれが振動特性に及ぼす影響は小さい。
【0051】一方、振動体の断面2次モーメントIは、
例えば長方形断面を有する梁でI=bh3 /12であ
り、厚さhに大きく影響される。従来のように膜材料で
梁を形成する場合は、成膜した膜の厚さがそのまま梁の
厚さになるが、前述したように膜厚の均一性精度を±3
%以下に抑えるのは困難なため、振動体としての共振振
動特性を揃えることは困難である。
例えば長方形断面を有する梁でI=bh3 /12であ
り、厚さhに大きく影響される。従来のように膜材料で
梁を形成する場合は、成膜した膜の厚さがそのまま梁の
厚さになるが、前述したように膜厚の均一性精度を±3
%以下に抑えるのは困難なため、振動体としての共振振
動特性を揃えることは困難である。
【0052】これに対して、三角形断面を有する本実施
の形態の梁構造2における断面2次モーメントはI=b
h3 /36であり、上述と同様に、厚さ方向の寸法hが
共振振動特性に大きな影響を及ぼすことは上述と同様で
ある。また、一般的にエッチングの終点(エッチングを
やめる時点)を判断するのが難しく、エッチング不足や
オーバーエッチング(進み過ぎ)の現象が生じやすく加
工量の制御は困難である。そして、本実施の形態による
半導体梁構造の製造方法においても、最終的に梁の形状
を決定する工程5,6でエッチング液に浸すウェットエ
ッチングの手法を用いてはいるが、この場合は振動体と
しての特性のばらつきの極めて小さいものを得ることが
できる。以下にその理由を説明する。
の形態の梁構造2における断面2次モーメントはI=b
h3 /36であり、上述と同様に、厚さ方向の寸法hが
共振振動特性に大きな影響を及ぼすことは上述と同様で
ある。また、一般的にエッチングの終点(エッチングを
やめる時点)を判断するのが難しく、エッチング不足や
オーバーエッチング(進み過ぎ)の現象が生じやすく加
工量の制御は困難である。そして、本実施の形態による
半導体梁構造の製造方法においても、最終的に梁の形状
を決定する工程5,6でエッチング液に浸すウェットエ
ッチングの手法を用いてはいるが、この場合は振動体と
しての特性のばらつきの極めて小さいものを得ることが
できる。以下にその理由を説明する。
【0053】図3に示す本実施の形態による半導体梁構
造の製造方法においては、三角形断面を有する梁が形成
されるのは、横方向のエッチングが進み、両凹溝14,
14間がそれらの底部において互いに連通する瞬間であ
る。その瞬間には、図5の最上位置に示すように、エッ
チング速度の極めて遅い2つの(111)面によって三
角形断面が形成されているが、そのままエッチングが進
行すると、(111)面同士が交差している三角形の頂
点からエッチングが進行し始め、三角形の頂点が徐々に
削られて、(211)面が析出してくる。
造の製造方法においては、三角形断面を有する梁が形成
されるのは、横方向のエッチングが進み、両凹溝14,
14間がそれらの底部において互いに連通する瞬間であ
る。その瞬間には、図5の最上位置に示すように、エッ
チング速度の極めて遅い2つの(111)面によって三
角形断面が形成されているが、そのままエッチングが進
行すると、(111)面同士が交差している三角形の頂
点からエッチングが進行し始め、三角形の頂点が徐々に
削られて、(211)面が析出してくる。
【0054】このようなオーバーエッチングによって三
角形断面梁の頂点部分が微小に削られた場合、これを図
6に示すように台形に近似させることができるから、以
下に台形における振動体としての断面2次モーメントI
への影響度合いを算出する。
角形断面梁の頂点部分が微小に削られた場合、これを図
6に示すように台形に近似させることができるから、以
下に台形における振動体としての断面2次モーメントI
への影響度合いを算出する。
【0055】ここで、三角形断面梁の頂点部分が削られ
て、ほぼ台形になりその高さhが変動した場合の断面2
次モーメントIの厚さhの微小寸法変動Δhに対する変
動倍率SIを以下のように定義する。
て、ほぼ台形になりその高さhが変動した場合の断面2
次モーメントIの厚さhの微小寸法変動Δhに対する変
動倍率SIを以下のように定義する。
【0056】ΔI/I=SI・Δh/h 図6に示すような台形断面の梁の断面2次モーメントI
は次式の通り。
は次式の通り。
【0057】
【数2】
【0058】このパラメータを図7の変数に変換する
と、 b=a−2h tanθ b1 = 2h tanθ したがってIは次式のようになる。
と、 b=a−2h tanθ b1 = 2h tanθ したがってIは次式のようになる。
【0059】
【数3】
【0060】厚さhの微小変化割合(Δh/h)に対す
る断面2次モーメントIの微小変化割合(ΔI/I)を
求めるために上式の対数をとって微分する。
る断面2次モーメントIの微小変化割合(ΔI/I)を
求めるために上式の対数をとって微分する。
【0061】
【数4】
【0062】上式の括弧内がhの変動に対するIの変動
の感度SIとなる。
の感度SIとなる。
【0063】a=30μm,θ=35.3度としたとき
のSIの計算結果を下記の表に示す。この表から、三角
形の頂点部分の微小領域ではSIが非常に小さい値にな
ることがわかる。
のSIの計算結果を下記の表に示す。この表から、三角
形の頂点部分の微小領域ではSIが非常に小さい値にな
ることがわかる。
【0064】
【表1】
【0065】上表より、オーバーエッチングの微小領域
の値としてSI=0.069を用いると、例えばオーバ
ーエッチングの割合としてΔh/h=3%としても、断
面2次モーメントはΔI/I=0.21%の変動割合と
なる。このように、本実施の形態による半導体梁構造の
製造方法によって作成された振動体の場合、エッチング
誤差が振動体の特性に及ぼす影響が極めて小さいと言え
る。すなわち、梁構造体2の断面形状が正確に三角形で
なく、オーバーエッチングによって三角形の頂点が若干
削られたものであっても、支障がないということであ
る。したがって、本実施の形態による半導体梁構造の製
造方法は、加工の再現性および精度の許容性が高く量産
性に富んだ技術であると言うことができる。
の値としてSI=0.069を用いると、例えばオーバ
ーエッチングの割合としてΔh/h=3%としても、断
面2次モーメントはΔI/I=0.21%の変動割合と
なる。このように、本実施の形態による半導体梁構造の
製造方法によって作成された振動体の場合、エッチング
誤差が振動体の特性に及ぼす影響が極めて小さいと言え
る。すなわち、梁構造体2の断面形状が正確に三角形で
なく、オーバーエッチングによって三角形の頂点が若干
削られたものであっても、支障がないということであ
る。したがって、本実施の形態による半導体梁構造の製
造方法は、加工の再現性および精度の許容性が高く量産
性に富んだ技術であると言うことができる。
【0066】半導体梁構造の実施の形態2.図8および
図9は、本発明による半導体梁構造の第2の実施の形態
を示す斜視図およびその断面図である。本実施の形態に
よる梁構造4においては、母材であるシリコン単結晶基
板3の基板面がシリコン単結晶のミラー指数で表される
(110)面になっており、梁構造4の断面形状では、
この(110)面が二等辺三角形の底面になり、二等辺
の部分はともに(111)面になっている。
図9は、本発明による半導体梁構造の第2の実施の形態
を示す斜視図およびその断面図である。本実施の形態に
よる梁構造4においては、母材であるシリコン単結晶基
板3の基板面がシリコン単結晶のミラー指数で表される
(110)面になっており、梁構造4の断面形状では、
この(110)面が二等辺三角形の底面になり、二等辺
の部分はともに(111)面になっている。
【0067】上記底面と二等辺とのなす角度は、結晶面
から見て(110)面と(111)面との交わる角度で
ある35.3度となっている。梁構造4の長手方向は、
図8から明らかなように、基板面内での<110>方向
に平行であり、梁構造4はその両端を支持端としてシリ
コン単結晶基板3に支持され、両持ち梁構造を構成して
いる。
から見て(110)面と(111)面との交わる角度で
ある35.3度となっている。梁構造4の長手方向は、
図8から明らかなように、基板面内での<110>方向
に平行であり、梁構造4はその両端を支持端としてシリ
コン単結晶基板3に支持され、両持ち梁構造を構成して
いる。
【0068】本実施の形態の製造方法および構造上の利
点は上述した第1の実施の形態と同様であるから省略す
る。
点は上述した第1の実施の形態と同様であるから省略す
る。
【0069】半導体梁構造の第3の実施の形態およびそ
の製造方法 図10および図11は、本発明による半導体梁構造の第
3の実施の形態を示す斜視図およびその断面図である。
本実施の形態の梁構造6においては、母材であるシリコ
ン単結晶基板5の基板面がシリコン単結晶のミラー指数
で表される(111)面になっており、梁構造6の対向
する上面と底面がともに(111)面である四角柱がそ
の両端を支持端としてシリコン単結晶基板5に支持さ
れ、両持ち梁構造を構成している。四角形断面の他の2
つの側面は、基板面に対して垂直な面の場合それは(1
10)面であるが、そのような加工をしなければ曲面等
も含まれ、特に結晶方位は限定されない。梁構造6の長
手方向は、基板面内での<110>方向に対し直角にな
るように配置する必要がある。
の製造方法 図10および図11は、本発明による半導体梁構造の第
3の実施の形態を示す斜視図およびその断面図である。
本実施の形態の梁構造6においては、母材であるシリコ
ン単結晶基板5の基板面がシリコン単結晶のミラー指数
で表される(111)面になっており、梁構造6の対向
する上面と底面がともに(111)面である四角柱がそ
の両端を支持端としてシリコン単結晶基板5に支持さ
れ、両持ち梁構造を構成している。四角形断面の他の2
つの側面は、基板面に対して垂直な面の場合それは(1
10)面であるが、そのような加工をしなければ曲面等
も含まれ、特に結晶方位は限定されない。梁構造6の長
手方向は、基板面内での<110>方向に対し直角にな
るように配置する必要がある。
【0070】図12は、図10および図11に示す半導
体梁構造6の製造方法を説明する工程図である。
体梁構造6の製造方法を説明する工程図である。
【0071】工程1:先ず基板面が(111)面である
シリコンウエハ(シリコン単結晶基板)20を用意す
る。
シリコンウエハ(シリコン単結晶基板)20を用意す
る。
【0072】工程2:エッチングマスクにするためのシ
リコン酸化膜21をシリコンウエハ20の表面に付け
る。ここでは、通常の半導体集積回路の製造工程で用い
られる熱酸化による方法あるいはCVDによる膜形成法
等を適用すればよい。そして、この場合も、エッチング
マスクは酸化膜に限らず、後工程でのエッチングに対し
十分な耐性を有する膜材料であればよい。
リコン酸化膜21をシリコンウエハ20の表面に付け
る。ここでは、通常の半導体集積回路の製造工程で用い
られる熱酸化による方法あるいはCVDによる膜形成法
等を適用すればよい。そして、この場合も、エッチング
マスクは酸化膜に限らず、後工程でのエッチングに対し
十分な耐性を有する膜材料であればよい。
【0073】工程3:梁構造6の形状を決定するため、
酸化膜21のパターニングを行なって、作成すべき梁構
造6の幅に等しい間隔を隔てて<110>方向と直角方
向に延びる互いに平行でかつ作成すべき梁構造6の長さ
に等しい長さを有する一対の開口22,22を備えた酸
化膜マスク23をシリコンウエハ20の表面に形成す
る。このパターニングは、フォトレジスト等を用いたフ
ォトリソグラフィ工程の後、エッチング液としてフッ酸
水溶液等を用いて行なう。
酸化膜21のパターニングを行なって、作成すべき梁構
造6の幅に等しい間隔を隔てて<110>方向と直角方
向に延びる互いに平行でかつ作成すべき梁構造6の長さ
に等しい長さを有する一対の開口22,22を備えた酸
化膜マスク23をシリコンウエハ20の表面に形成す
る。このパターニングは、フォトレジスト等を用いたフ
ォトリソグラフィ工程の後、エッチング液としてフッ酸
水溶液等を用いて行なう。
【0074】工程4:酸化膜マスク23をエッチングマ
スクとして、シリコンウエハ20に対して開口22,2
2を通じてエッチングを行なって、梁構造6の厚さ分の
深さを有する互いに平行な一対の凹溝24,24を形成
する。この場合のエッチングは、フッ素系のガスを用い
板RIE(リアクティブ イオンエッチング)法を用い
て行なう。
スクとして、シリコンウエハ20に対して開口22,2
2を通じてエッチングを行なって、梁構造6の厚さ分の
深さを有する互いに平行な一対の凹溝24,24を形成
する。この場合のエッチングは、フッ素系のガスを用い
板RIE(リアクティブ イオンエッチング)法を用い
て行なう。
【0075】工程5:凹溝24,24の内壁面に熱処理
を施して酸化膜25で覆う。この場合も、酸化膜に限ら
ず、後工程でのエッチングに対し十分な耐性を有する膜
材料であればよい。
を施して酸化膜25で覆う。この場合も、酸化膜に限ら
ず、後工程でのエッチングに対し十分な耐性を有する膜
材料であればよい。
【0076】工程6:凹溝24,24の側壁面の酸化膜
25をはがさない手法でエッチングを行なって、凹溝2
4,24の底壁面の酸化膜25のみを除去し、かつ凹溝
24,24の底部をエッチッグによりさらに削る。この
場合、RIEやイオンビームミリング等イオンの直進性
を利用すれば、側壁面の酸化膜25がほとんど削られ
ず、底壁面の酸化膜25のみを除去することができる。
25をはがさない手法でエッチングを行なって、凹溝2
4,24の底壁面の酸化膜25のみを除去し、かつ凹溝
24,24の底部をエッチッグによりさらに削る。この
場合、RIEやイオンビームミリング等イオンの直進性
を利用すれば、側壁面の酸化膜25がほとんど削られ
ず、底壁面の酸化膜25のみを除去することができる。
【0077】工程7:酸化膜マスク23および凹溝2
4,24の側壁面の酸化膜25をエッチングマスクとし
て、凹溝24,24に対してKOHやTMAH(テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド)等の強アルカ
リ溶液によってエッチングを行なうと、梁構造6の底面
となる面に、エッチング速度の極めて遅い(111)面
が維持されたままエッチンが進行することにより、凹溝
24,24の底部間が連通し、底面が極めて平坦な梁構
造6を得る。そして、最終的に梁の上面および側面を覆
う酸化膜マスク23,25をエッチング等で除去すれば
よい。
4,24の側壁面の酸化膜25をエッチングマスクとし
て、凹溝24,24に対してKOHやTMAH(テトラ
メチルアンモニウムハイドロオキサイド)等の強アルカ
リ溶液によってエッチングを行なうと、梁構造6の底面
となる面に、エッチング速度の極めて遅い(111)面
が維持されたままエッチンが進行することにより、凹溝
24,24の底部間が連通し、底面が極めて平坦な梁構
造6を得る。そして、最終的に梁の上面および側面を覆
う酸化膜マスク23,25をエッチング等で除去すれば
よい。
【0078】このような方法によって作成された梁構造
6では、上記工程4におけるエッチングの深さがその厚
さとなる。この工程4では、特に垂直壁面を形成するよ
うなRIEは不要で、簡易なウェットエッチングによっ
ても可能である。その分、厚さの制御性は劣るが、上面
と底面との平行度が極めて高く、薄い梁構造6を容易に
形成することができる利点がある。
6では、上記工程4におけるエッチングの深さがその厚
さとなる。この工程4では、特に垂直壁面を形成するよ
うなRIEは不要で、簡易なウェットエッチングによっ
ても可能である。その分、厚さの制御性は劣るが、上面
と底面との平行度が極めて高く、薄い梁構造6を容易に
形成することができる利点がある。
【0079】半導体加速度センサの第1の実施の形態 次に、上述した半導体梁構造2,4,6のいずれかを振
動体として備えた振動式半導体加速度センサの構成につ
いて説明する。
動体として備えた振動式半導体加速度センサの構成につ
いて説明する。
【0080】図13は、本発明による振動式加速度セン
サの本体(シリコン構造体)の構成を要部を拡大して示
す斜視図である。この本体30は、ほぼ正方形の枠体3
1と、この枠体31の1つの枠部31aのみに連結部3
2を介して連結された態様で枠体31の内方に設けられ
た重り部(質量体)33と、連結部32に形成された開
口34に、枠部31aから重り部33に向かう方向に橋
架された両持ち梁構造の振動体35とが同一のシリコン
単結晶基板に一体に形成された構成を有する。
サの本体(シリコン構造体)の構成を要部を拡大して示
す斜視図である。この本体30は、ほぼ正方形の枠体3
1と、この枠体31の1つの枠部31aのみに連結部3
2を介して連結された態様で枠体31の内方に設けられ
た重り部(質量体)33と、連結部32に形成された開
口34に、枠部31aから重り部33に向かう方向に橋
架された両持ち梁構造の振動体35とが同一のシリコン
単結晶基板に一体に形成された構成を有する。
【0081】振動体35の上面には、振動を励起させる
ための励振用電極36(金属薄膜やシリコン中への不純
物拡散電極)と振動を検出するための検出用電極37と
が形成されている。これら電極36,37の上方には、
両電極36,37に対して共通の対向電極である固定電
極(後述)が所定の空隙を隔てて電極36,37に対向
して配置され、この固定電極と振動体35上の励振用電
極36との間に外部回路(後述)から交番電圧を加え、
電極間に働く静電引力により振動体35をその機械的共
振周波数f0 で自励振発振させるようになっている。
ための励振用電極36(金属薄膜やシリコン中への不純
物拡散電極)と振動を検出するための検出用電極37と
が形成されている。これら電極36,37の上方には、
両電極36,37に対して共通の対向電極である固定電
極(後述)が所定の空隙を隔てて電極36,37に対向
して配置され、この固定電極と振動体35上の励振用電
極36との間に外部回路(後述)から交番電圧を加え、
電極間に働く静電引力により振動体35をその機械的共
振周波数f0 で自励振発振させるようになっている。
【0082】そして、加速度が重り部33の上下方向に
加わったとき重り部33が変位し、そのときの梁の曲り
により発生した梁上の応力Nが振動体35の長手方向に
加わる。その結果、前述の(1)式で示したように応力
Nに応じて共振周波数が変化する。そして、上記固定電
極と振動体35上の検出用電極37間の静電容量の変化
を電気信号に変換することにより共振周波数の変化を検
出するように構成されている。
加わったとき重り部33が変位し、そのときの梁の曲り
により発生した梁上の応力Nが振動体35の長手方向に
加わる。その結果、前述の(1)式で示したように応力
Nに応じて共振周波数が変化する。そして、上記固定電
極と振動体35上の検出用電極37間の静電容量の変化
を電気信号に変換することにより共振周波数の変化を検
出するように構成されている。
【0083】なお、梁に発生する歪みεは下記の式で表
される。
される。
【0084】 ±εmax =±Gmax ・6mL′/(bh2 E) ここで G:加速度 E:シリコンのヤング率 m:重り部の質量 L′:重り部の重心位置から梁の根元までの距離(2mm
程度) h:梁の厚さ(40μm程度) b:梁の幅 図14は、本発明による振動式加速度センサの具体的構
成を示す分解斜視図、図15は振動式加速度センサの断
面図である。
程度) h:梁の厚さ(40μm程度) b:梁の幅 図14は、本発明による振動式加速度センサの具体的構
成を示す分解斜視図、図15は振動式加速度センサの断
面図である。
【0085】この振動式加速度センサ40は、図13に
示す本体30を支える台座としての下部ガラスキャップ
41と、励振用電極36および検出用電極37に対して
共通の対向電極である固定電極42を配設した上部ガラ
スキャップ43とによって本体30を上下から挾んだサ
ンドイッチ構造を有する。
示す本体30を支える台座としての下部ガラスキャップ
41と、励振用電極36および検出用電極37に対して
共通の対向電極である固定電極42を配設した上部ガラ
スキャップ43とによって本体30を上下から挾んだサ
ンドイッチ構造を有する。
【0086】各ガラスキャップ41,43は、化学的な
接着あるいは陽極接合法により本体30に密封接合され
ている。また各ガラスキャップ41,43には、本体3
0の重り部32の変位により検出される加速度領域で重
り部33がガラスキャップ41,43に干渉されないよ
うに段付け加工が施され、さらに上部ガラスキャップ4
3には、固定電極42と振動体35上の電極36,37
との間に適正な空隙をとるための段付け加工も施されて
いる。また、空気の弾性による振動体35のダンピング
を防止して安定した発振周波数を得るために、ガラスキ
ャップ41,43で封止されている部分は10〜2Torr
程度の真空封止がなされている。
接着あるいは陽極接合法により本体30に密封接合され
ている。また各ガラスキャップ41,43には、本体3
0の重り部32の変位により検出される加速度領域で重
り部33がガラスキャップ41,43に干渉されないよ
うに段付け加工が施され、さらに上部ガラスキャップ4
3には、固定電極42と振動体35上の電極36,37
との間に適正な空隙をとるための段付け加工も施されて
いる。また、空気の弾性による振動体35のダンピング
を防止して安定した発振周波数を得るために、ガラスキ
ャップ41,43で封止されている部分は10〜2Torr
程度の真空封止がなされている。
【0087】図16は、固定電極42と励振用電極36
との間に交番電圧を加えて振動体35を自励発振させ、
固定電極42と検出用電極37間の静電容量の変化をC
−V変換器を用いて電気信号に変換して検出するための
概略的回路図を示す。振動体35を自励発振させるには
振動の検出信号を励振用電極36に正帰還させる構成を
とる。図16の回路では、増幅率を制御して励振用電極
36に加わる駆動電圧を一定にコントロールするAGC
アンプ44を介して正帰還ループを構成し、振幅の無限
大発振を防止している。そして、この正帰還発振の信号
をセンサ出力として取り出している。
との間に交番電圧を加えて振動体35を自励発振させ、
固定電極42と検出用電極37間の静電容量の変化をC
−V変換器を用いて電気信号に変換して検出するための
概略的回路図を示す。振動体35を自励発振させるには
振動の検出信号を励振用電極36に正帰還させる構成を
とる。図16の回路では、増幅率を制御して励振用電極
36に加わる駆動電圧を一定にコントロールするAGC
アンプ44を介して正帰還ループを構成し、振幅の無限
大発振を防止している。そして、この正帰還発振の信号
をセンサ出力として取り出している。
【0088】図17は、上述した振動式加速度センサ4
0の加速度に対する発振周波数特性の1例を示す特性図
である。加速度ゼロのときの振動体35の振動周波数は
85.66kHz であり、1G当たりの周波数変化は0.
585kHz 、周波数変化幅は23.4kHz (±40G)
である。
0の加速度に対する発振周波数特性の1例を示す特性図
である。加速度ゼロのときの振動体35の振動周波数は
85.66kHz であり、1G当たりの周波数変化は0.
585kHz 、周波数変化幅は23.4kHz (±40G)
である。
【0089】次に、振動体を有しない歪みゲージ形式の
半導体加速度センサの構成について説明する。この半導
体加速度センサは、シリコンの単結晶面で囲まれた、重
りの厚さ方向に複数本の梁を配設したことを特徴とする
ものである。
半導体加速度センサの構成について説明する。この半導
体加速度センサは、シリコンの単結晶面で囲まれた、重
りの厚さ方向に複数本の梁を配設したことを特徴とする
ものである。
【0090】半導体加速度センサの第2の実施の形態お
よびその製造方法 図18は本発明による半導体加速度センサの実施の形態
を示す平面図、図19は図18のA−A線に沿った断面
図、図20は加速度センサの本体を図18のB−B線に
沿って断面した斜視図、図21は加速度センサの本体の
図18のB−B線に沿った端面図である。
よびその製造方法 図18は本発明による半導体加速度センサの実施の形態
を示す平面図、図19は図18のA−A線に沿った断面
図、図20は加速度センサの本体を図18のB−B線に
沿って断面した斜視図、図21は加速度センサの本体の
図18のB−B線に沿った端面図である。
【0091】この加速度センサの本体50は、長方形の
枠体51内に配設された重り部52と、この重り部52
の一端と枠体51の1つの枠部51aとの間を連結する
2本の梁53,53とを備えており、両面が(110)
面であるシリコン単結晶基板からエッチングにより一体
に削出され、台座部54(図19)によって支持されて
いる。
枠体51内に配設された重り部52と、この重り部52
の一端と枠体51の1つの枠部51aとの間を連結する
2本の梁53,53とを備えており、両面が(110)
面であるシリコン単結晶基板からエッチングにより一体
に削出され、台座部54(図19)によって支持されて
いる。
【0092】上記2本の梁53,53は、前述の半導体
梁構造の第2の実施の形態と同様に、1つの(110)
面と2つの(111)面とによって囲まれて<110>
方向に延びる三角柱よりなり、重り部52の厚さ方向に
対して対称的に配置されている。なお、梁53,53
は、前述の半導体梁構造の第1の実施の形態と同様に、
1つの(100)面と2つの(111)面とによって囲
まれて<110>方向に延びる三角柱とすることも可能
である。
梁構造の第2の実施の形態と同様に、1つの(110)
面と2つの(111)面とによって囲まれて<110>
方向に延びる三角柱よりなり、重り部52の厚さ方向に
対して対称的に配置されている。なお、梁53,53
は、前述の半導体梁構造の第1の実施の形態と同様に、
1つの(100)面と2つの(111)面とによって囲
まれて<110>方向に延びる三角柱とすることも可能
である。
【0093】加速度により梁53,53上に発生する応
力の検出には、一方の梁53上に拡散により形成された
ピエゾ抵抗55を用いる。このピエゾ抵抗55は、応力
の最大となる枠部51aとの連結部付近に配置されてお
り、加速度の大きさに比例して変化する抵抗値を検出す
るように構成されている。
力の検出には、一方の梁53上に拡散により形成された
ピエゾ抵抗55を用いる。このピエゾ抵抗55は、応力
の最大となる枠部51aとの連結部付近に配置されてお
り、加速度の大きさに比例して変化する抵抗値を検出す
るように構成されている。
【0094】このように、2本の梁53,53が重り部
52の厚さ方向に対して対称的に配置され加速度センサ
の場合、非加速度検出軸方向では、梁53,53に曲げ
応力が発生する割合が極めて小さくなり、検出軸方向の
加速度計測精度を向上させることができる。
52の厚さ方向に対して対称的に配置され加速度センサ
の場合、非加速度検出軸方向では、梁53,53に曲げ
応力が発生する割合が極めて小さくなり、検出軸方向の
加速度計測精度を向上させることができる。
【0095】図22は、図18〜図21に示す2本の対
称梁の製造方法を説明する工程図である。
称梁の製造方法を説明する工程図である。
【0096】工程1:先ず基板の両面が(110)面で
あるシリコンウエハ(シリコン単結晶基板)60を用意
する。
あるシリコンウエハ(シリコン単結晶基板)60を用意
する。
【0097】工程2:エッチングマスクにするためのシ
リコン酸化膜61をシリコンウエハ60の両面に付け
る。
リコン酸化膜61をシリコンウエハ60の両面に付け
る。
【0098】工程3:梁53,53の形状を決定するた
め、酸化膜61のパターニングを行なって、作成すべき
梁53,53の幅に等しい間隔を隔てて<110>方向
と直角方向に延びる互いに平行でかつ作成すべき梁5
3,53の長さに等しい長さを有する一対の開口62,
62を備えた酸化膜マスク63をシリコンウエハ60の
両面上に形成する。
め、酸化膜61のパターニングを行なって、作成すべき
梁53,53の幅に等しい間隔を隔てて<110>方向
と直角方向に延びる互いに平行でかつ作成すべき梁5
3,53の長さに等しい長さを有する一対の開口62,
62を備えた酸化膜マスク63をシリコンウエハ60の
両面上に形成する。
【0099】工程4:酸化膜マスク63をエッチングマ
スクとして、シリコンウエハ60に対して4つの開口6
2を通じてエッチングを行なって、シリコンウエハ60
の面間を垂直壁面を有する孔64,64で貫通させる。
スクとして、シリコンウエハ60に対して4つの開口6
2を通じてエッチングを行なって、シリコンウエハ60
の面間を垂直壁面を有する孔64,64で貫通させる。
【0100】工程5:同じ酸化膜マスク63,63をエ
ッチングマスクとして、孔64,64に対してKOHや
TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド)等の強アルカリ溶液によってエッチングを行なう
と、横方向にエッチンが進行して、三角形断面を有する
対称梁53,53が形成される。そして、最終的に梁5
3,53の上面および下面を覆う酸化膜マスク63をエ
ッチング等で除去すればよい。
ッチングマスクとして、孔64,64に対してKOHや
TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド)等の強アルカリ溶液によってエッチングを行なう
と、横方向にエッチンが進行して、三角形断面を有する
対称梁53,53が形成される。そして、最終的に梁5
3,53の上面および下面を覆う酸化膜マスク63をエ
ッチング等で除去すればよい。
【0101】半導体加速度センサの第3の実施の形態お
よびその製造方法 図23は本発明による加速度センサの本体の他の実施の
形態を示す図21に対応した端面図である。
よびその製造方法 図23は本発明による加速度センサの本体の他の実施の
形態を示す図21に対応した端面図である。
【0102】この加速度センサの本体70は、上述の第
2の実施の形態と同様の三角形断面の2本の梁53,5
3を上下に備えるのに加えて、菱形断面の1本の梁71
を中央に備え、3本の梁を重り部の厚さに対して対称的
に配置した構成を有する。菱形断面の梁71はすべて
(111)面で囲まれている。
2の実施の形態と同様の三角形断面の2本の梁53,5
3を上下に備えるのに加えて、菱形断面の1本の梁71
を中央に備え、3本の梁を重り部の厚さに対して対称的
に配置した構成を有する。菱形断面の梁71はすべて
(111)面で囲まれている。
【0103】図24は、23に示す3本の対称梁の製造
方法を説明する工程図である。
方法を説明する工程図である。
【0104】工程1〜工程3:図22の工程1〜工程3
と同様であり、説明を省略する。
と同様であり、説明を省略する。
【0105】工程4:酸化膜マスク63,63をエッチ
ングマスクとして、シリコンウエハ60に対して4つの
開口62を通じてエッチングを行なって、シリコンウエ
ハ60の面間を垂直壁面を有する孔64を形成するが、
シリコンウエハ60を貫通させない所定の位置でエッチ
ングを終了させる。
ングマスクとして、シリコンウエハ60に対して4つの
開口62を通じてエッチングを行なって、シリコンウエ
ハ60の面間を垂直壁面を有する孔64を形成するが、
シリコンウエハ60を貫通させない所定の位置でエッチ
ングを終了させる。
【0106】工程5:同じ酸化膜マスク63をエッチン
グマスクとして、4個の孔64に対してKOHやTMA
H(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)等
の強アルカリ溶液によってエッチングを行なうと、横方
向にエッチンが進行して、すべて(111)面で囲まれ
た菱形断面の梁71を中心にした3本の対称梁53,7
1,53が形成される。
グマスクとして、4個の孔64に対してKOHやTMA
H(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)等
の強アルカリ溶液によってエッチングを行なうと、横方
向にエッチンが進行して、すべて(111)面で囲まれ
た菱形断面の梁71を中心にした3本の対称梁53,7
1,53が形成される。
【図1】本発明による半導体梁構造の第1の実施の形態
を示す斜視図
を示す斜視図
【図2】同 断面図
【図3】本発明による半導体梁構造の第1の実施の形態
の製造方法を説明する工程図
の製造方法を説明する工程図
【図4】三角形断面を有する梁の説明図
【図5】三角形断面を有する梁がオーバーエッチングに
より頂点が削られて行く状態を示す説明図
より頂点が削られて行く状態を示す説明図
【図6】台形断面を有する梁の説明図
【図7】台形断面を有する梁の説明図
【図8】本発明による半導体梁構造の第2の実施の形態
を示す斜視図
を示す斜視図
【図9】同 断面図
【図10】本発明による半導体梁構造の第3の実施の形
態を示す斜視図
態を示す斜視図
【図11】同 断面図
【図12】本発明による半導体梁構造の第3の実施の形
態の製造方法を説明する工程図
態の製造方法を説明する工程図
【図13】本発明による振動式半導体加速度センサの本
体の構成を要部を拡大して示す斜視図
体の構成を要部を拡大して示す斜視図
【図14】本発明による振動式半導体加速度センサの具
体的な構成を示す分解斜視図
体的な構成を示す分解斜視図
【図15】図14に示す振動式半導体加速度センサの断
面図
面図
【図16】図14に示す振動式半導体加速度センサを用
いて加速度を検出する装置の概略的回路図
いて加速度を検出する装置の概略的回路図
【図17】振動式加速度センサの加速度に対する発振周
波数特性の1例を示す特性図
波数特性の1例を示す特性図
【図18】本発明による半導体加速度センサの実施の形
態を示す平面図
態を示す平面図
【図19】図18のA−A線に沿った断面図
【図20】本発明による半導体加速度センサの本体を図
18のB−B線に沿って断面した斜視図
18のB−B線に沿って断面した斜視図
【図21】本発明による半導体加速度センサの本体の図
18のB−B線に沿った端面図
18のB−B線に沿った端面図
【図22】図18〜図21に示す半導体加速度センサの
2本の対称梁の製造方法を説明する工程図
2本の対称梁の製造方法を説明する工程図
【図23】本発明による加速度センサの本体の他の実施
の形態を示す端面図
の形態を示す端面図
【図24】図23に示す半導体加速度センサの3本の対
称梁の製造方法を説明する工程
称梁の製造方法を説明する工程
【図25】従来の梁構造の製造方法を示す工程図
1,3,5 シリコン単結晶基板 2,4,6 梁構造 10,20,60 シリコンウエハ 11,21,25,61 シリコン酸化膜 12,22,62 開口 13,23,63 酸化膜マスク 14,24 凹溝 30 振動式加速度センサの本体 31,51 枠体 33,52 重り部 35 振動体 36 励振用電極 37 検出用電極 40 振動式加速度センサ 41,43 ガラスキャップ 42 固定電極 50 加速度センサの本体 53,71 梁 55 ピエゾ抵抗
Claims (7)
- 【請求項1】 シリコン単結晶母材から一体に削出さ
れ、かつシリコン単結晶におけるミラー指数で示される
結晶面で見て、1つの(100)面もしくは(110)
面と2つの(111)面とによって囲まれたほぼ三角形
の断面を備えた三角柱が、その両端を支持端として上記
シリコン単結晶母材に支持されてなることを特徴とする
半導体梁構造。 - 【請求項2】 シリコン単結晶母材から一体に削出さ
れ、かつシリコン単結晶におけるミラー指数で示される
結晶面で見て、対向する2つの(111)面と、特に結
晶方位を限定しない他の2つの面とによって囲まれた四
角形の断面を備えた四角柱が、その両端を支持端として
上記シリコン単結晶母材に支持されてなることを特徴と
する半導体梁構造。 - 【請求項3】 半導体梁構造を検知部に備えた半導体セ
ンサであって、上記半導体梁構造が、 シリコン単結晶母材から一体に削出され、かつシリコン
単結晶におけるミラー指数で示される結晶面で見て、1
つの(100)面もしくは(110)面と2つの(11
1)面とによって囲まれたほぼ三角形の断面を備えた三
角柱が、その両端を支持端として上記シリコン単結晶母
材に支持されて構成されてなることを特徴とする半導体
センサ。 - 【請求項4】 半導体梁構造を検知部に備えた半導体セ
ンサであって、上記半導体梁構造が、 シリコン単結晶母材から一体に削出され、かつシリコン
単結晶におけるミラー指数で示される結晶面で見て、対
向する2つの(111)面と、特に結晶方位を限定しな
い他の2つの面とによって囲まれた四角形の断面を備え
た四角柱が、その両端を支持端として上記シリコン単結
晶母材に支持されて構成されてなることを特徴とする半
導体センサ。 - 【請求項5】 検知部に設けられた半導体梁構造によっ
て支持された質量体を有する半導体センサであって、 上記半導体梁構造の複数本が上記質量体の厚さ方向に対
して対称的に配置されてなることを特徴とする請求項3
または4記載の半導体センサ。 - 【請求項6】 (a)シリコン単結晶におけるミラー指
数で示される結晶面で見て、(100)面もしくは(1
10)面をなすシリコン単結晶母材の表面に、強アルカ
リ溶液によるエッチングに対し十分な耐性を有する膜材
料を付す工程と、 (b)該膜材料にパターニングを施して、所定の間隔を
隔てて<110>方向に延びる互いに平行な一対の開口
を備えたマスクを上記シリコン単結晶母材の表面上に形
成する工程と、 (c)上記パターニングの施された膜材料をマスクとし
て、上記シリコン単結晶母材に対して上記開口を通じて
エッチングを行なって、互いに平行な一対の凹溝を形成
する工程と、 (d)上記一対の凹溝に対して強アルカリ溶液を用いて
結晶異方性エッチングを施して、該一対の凹溝をそれら
の底部において互いに連通させ、1つの(100)面も
しくは(110)面と2つの(111)面とによって囲
まれたほぼ三角形の断面を備え、かつその両端を支持端
として支持された三角柱を形成する工程と、を含むこと
を特徴とする半導体梁構造の製造方法。 - 【請求項7】 (a)シリコン単結晶におけるミラー指
数で示される結晶面で見て(111)面をなすシリコン
単結晶母材の表面に、強アルカリ溶液によるエッチング
に対し十分な耐性を有する膜材料を付す工程と、 (b)該膜材料にパターニングを施して、所定の間隔を
隔てて<110>方向と直角な方向に延びる互いに平行
な一対の開口を備えたマスクを上記シリコン単結晶母材
の表面上に形成する工程と、 (c)上記パターニングの施された膜材料をマスクとし
て、上記シリコン単結晶母材に対して上記開口を通じて
エッチングを行なって、互いに平行な一対の凹溝を形成
する工程と、 (d)上記一対の凹溝の内壁面に、強アルカリ溶液によ
るエッチングに対し十分な耐性を有する膜材料を付す工
程と、 (e)エッチングにより上記一対の凹溝の底壁面の膜材
料のみを除去し、かつ該凹溝の底部を削る工程と、 (f)上記一対の凹溝の側壁面に残存する膜材料を含む
膜材料をマスクとして、上記一対の凹溝に対して強アル
カリ溶液を用いて結晶異方性エッチングを施して、該一
対の凹溝をそれらの底部において互いに連通させ、対向
する2つの(111)面と、特に結晶方位を限定しない
他の2つの面とによって囲まれた四角形の断面を備え、
かつその両端を支持端として上記シリコン単結晶母材に
支持された四角柱を形成する工程と、を含むことを特徴
とする半導体梁構造の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8016508A JPH09211019A (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 半導体梁構造およびこの半導体梁構造を用いた半導体センサならびに半導体梁構造の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8016508A JPH09211019A (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 半導体梁構造およびこの半導体梁構造を用いた半導体センサならびに半導体梁構造の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09211019A true JPH09211019A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=11918221
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8016508A Pending JPH09211019A (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 半導体梁構造およびこの半導体梁構造を用いた半導体センサならびに半導体梁構造の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09211019A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1543974A1 (en) * | 2003-12-15 | 2005-06-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Beam, ink jet recording head having beams, and method for manufacturing ink jet recording head having beams |
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| JP2012252205A (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-20 | Japan Display East Co Ltd | 表示装置 |
-
1996
- 1996-02-01 JP JP8016508A patent/JPH09211019A/ja active Pending
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