JPH10270719A - 半導体慣性センサ及びその製造方法 - Google Patents
半導体慣性センサ及びその製造方法Info
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- JPH10270719A JPH10270719A JP9072961A JP7296197A JPH10270719A JP H10270719 A JPH10270719 A JP H10270719A JP 9072961 A JP9072961 A JP 9072961A JP 7296197 A JP7296197 A JP 7296197A JP H10270719 A JPH10270719 A JP H10270719A
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- movable electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウェーハのレーザ加工が不要で大量生産に適
し、寄生容量が低く、低コストの半導体慣性センサを得
る。また寸法精度に優れた半導体慣性センサを得る。 【解決手段】 半導体慣性センサ30は、シリコン基板
10の上方に単結晶シリコンからなる可動電極26が設
けられ、この可動電極26を挟んで単結晶シリコンから
なる一対の固定電極27,28が設けられる。一対の固
定電極27,28がガラススペーサ層13を介してシリ
コン基板10上に設けられる。
し、寄生容量が低く、低コストの半導体慣性センサを得
る。また寸法精度に優れた半導体慣性センサを得る。 【解決手段】 半導体慣性センサ30は、シリコン基板
10の上方に単結晶シリコンからなる可動電極26が設
けられ、この可動電極26を挟んで単結晶シリコンから
なる一対の固定電極27,28が設けられる。一対の固
定電極27,28がガラススペーサ層13を介してシリ
コン基板10上に設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型の加速
度センサ、角速度センサ等に適する半導体慣性センサ及
びその製造方法に関するものである。
度センサ、角速度センサ等に適する半導体慣性センサ及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体慣性センサとし
て、ガラス基板と単結晶シリコンの構造からなる共振
角速度センサが提案されている(M. Hashimoto et al.,
"Silicon Resonant Angular Rate Sensor", Techinica
l Digest of the 12th Sensor Symposium, pp.163-166
(1994))。このセンサは両側をトーションバーで浮動す
るようにした音叉構造の可動電極を有する。この可動電
極は電磁駆動によって励振されている。角速度が作用す
ると可動電極にコリオリ力が生じて、可動電極がトーシ
ョンバーの回りに捩り振動を起こして共振する。センサ
はこの可動電極の共振による可動電極と検出電極との間
の静電容量の変化により作用した角速度を検出する。こ
のセンサを作製する場合には、厚さ200μm程度の結
晶方位が(110)の単結晶シリコン基板を基板表面に
対して垂直にエッチングして可動電極部分などの構造を
作製する。この比較的厚いシリコン基板を垂直にエッチ
ングするためにはSF6ガスによる異方性ドライエッチ
ングを行うか、或いはトーションバーの可動電極部分へ
の付け根の隅部にYAGレーザで孔あけを行った後に、
KOHなどでウエットエッチングを行っている。エッチ
ング加工を行ったシリコン基板は陽極接合によりガラス
基板と一体化される。
て、ガラス基板と単結晶シリコンの構造からなる共振
角速度センサが提案されている(M. Hashimoto et al.,
"Silicon Resonant Angular Rate Sensor", Techinica
l Digest of the 12th Sensor Symposium, pp.163-166
(1994))。このセンサは両側をトーションバーで浮動す
るようにした音叉構造の可動電極を有する。この可動電
極は電磁駆動によって励振されている。角速度が作用す
ると可動電極にコリオリ力が生じて、可動電極がトーシ
ョンバーの回りに捩り振動を起こして共振する。センサ
はこの可動電極の共振による可動電極と検出電極との間
の静電容量の変化により作用した角速度を検出する。こ
のセンサを作製する場合には、厚さ200μm程度の結
晶方位が(110)の単結晶シリコン基板を基板表面に
対して垂直にエッチングして可動電極部分などの構造を
作製する。この比較的厚いシリコン基板を垂直にエッチ
ングするためにはSF6ガスによる異方性ドライエッチ
ングを行うか、或いはトーションバーの可動電極部分へ
の付け根の隅部にYAGレーザで孔あけを行った後に、
KOHなどでウエットエッチングを行っている。エッチ
ング加工を行ったシリコン基板は陽極接合によりガラス
基板と一体化される。
【0003】また別の半導体慣性センサとして、シリ
コン基板上にエッチングで犠牲層をパターン化した後、
除去することにより可動電極としてのポリシリコン振動
子を形成したマイクロジャイロ(K. Tanaka et al., "A
micromachined vibrating gyroscope", Sensors and A
ctuators A 50, pp.111-115 (1995))が開示されてい
る。このマイクロジャイロは、いわゆる表面マイクロマ
シニング技術を用いた構造となっている。具体的には、
シリコン基板に不純物拡散によって検出電極を形成し、
その上に犠牲層となるリン酸ガラス膜を成膜してパター
ニングした後、ポリシリコンを成膜し、更に垂直エッチ
ング等の加工を行って構造体を形成する。最後に犠牲層
をエッチングにより除去することにより、可動電極部分
を切り離して検出電極に対してギャップを作り出し可動
電極を浮動状態にする。
コン基板上にエッチングで犠牲層をパターン化した後、
除去することにより可動電極としてのポリシリコン振動
子を形成したマイクロジャイロ(K. Tanaka et al., "A
micromachined vibrating gyroscope", Sensors and A
ctuators A 50, pp.111-115 (1995))が開示されてい
る。このマイクロジャイロは、いわゆる表面マイクロマ
シニング技術を用いた構造となっている。具体的には、
シリコン基板に不純物拡散によって検出電極を形成し、
その上に犠牲層となるリン酸ガラス膜を成膜してパター
ニングした後、ポリシリコンを成膜し、更に垂直エッチ
ング等の加工を行って構造体を形成する。最後に犠牲層
をエッチングにより除去することにより、可動電極部分
を切り離して検出電極に対してギャップを作り出し可動
電極を浮動状態にする。
【0004】また別の半導体慣性センサとして、ガラ
ス基板と単結晶シリコンの構造からなる振動型半導体素
子の製造方法が開示されている(特開平7−28342
0)。この製造方法では、エッチストップ層を介して貼
り合わせた2枚のウェーハのうちの1枚のウェーハに可
動電極部分及び固定電極部分の加工を行い、この加工を
行ったウェーハを接合面として貼り合わせウェーハをガ
ラス基板に陽極接合した後、加工を行っていない側のウ
ェーハを除去し、続いてエッチストップ層を除去してい
る。更に別の半導体慣性センサとして、ガラス基板と
単結晶シリコンの構造からなるジャイロスコープが提案
されている(J.Bernstein et al., "A Micromachined C
omb-Drive Tuning Fork Rate Gyroscope", IEEE MEMS '
93 Proceeding, pp.143-148 (1993))。このジャイロス
コープは、検出電極を形成したガラス基板と、エッチン
グを行った後に高濃度ボロン拡散を行って可動電極、固
定電極等を形成した単結晶シリコン基板とをボロン拡散
を行った部分を接合面として接合し、更にボロンを拡散
していないシリコン基板部分をエッチングにより除去す
ることにより、作られる。
ス基板と単結晶シリコンの構造からなる振動型半導体素
子の製造方法が開示されている(特開平7−28342
0)。この製造方法では、エッチストップ層を介して貼
り合わせた2枚のウェーハのうちの1枚のウェーハに可
動電極部分及び固定電極部分の加工を行い、この加工を
行ったウェーハを接合面として貼り合わせウェーハをガ
ラス基板に陽極接合した後、加工を行っていない側のウ
ェーハを除去し、続いてエッチストップ層を除去してい
る。更に別の半導体慣性センサとして、ガラス基板と
単結晶シリコンの構造からなるジャイロスコープが提案
されている(J.Bernstein et al., "A Micromachined C
omb-Drive Tuning Fork Rate Gyroscope", IEEE MEMS '
93 Proceeding, pp.143-148 (1993))。このジャイロス
コープは、検出電極を形成したガラス基板と、エッチン
グを行った後に高濃度ボロン拡散を行って可動電極、固
定電極等を形成した単結晶シリコン基板とをボロン拡散
を行った部分を接合面として接合し、更にボロンを拡散
していないシリコン基板部分をエッチングにより除去す
ることにより、作られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記〜の従来のセ
ンサの製造技術には、次の欠点があった。の共振角速
度センサの製造方法では、ガラス基板に対して浮動する
構造になるべきシリコン能動部が陽極接合時に静電引力
によりガラス基板に貼り付いて可動電極にならないこと
があった。この貼り付き(sticking)を防ぐために可動
電極と検出電極とを短絡して静電力が働かない状態で陽
極接合した後に、レーザを用いて短絡していた電極間を
切り離していた。また島状の固定電極を形成するために
ガラス基板に接合した後、レーザアシストエッチングを
行う必要があった。これらのレーザ加工は極めて複雑で
あって、センサを量産しようとする場合には不適切であ
った。
ンサの製造技術には、次の欠点があった。の共振角速
度センサの製造方法では、ガラス基板に対して浮動する
構造になるべきシリコン能動部が陽極接合時に静電引力
によりガラス基板に貼り付いて可動電極にならないこと
があった。この貼り付き(sticking)を防ぐために可動
電極と検出電極とを短絡して静電力が働かない状態で陽
極接合した後に、レーザを用いて短絡していた電極間を
切り離していた。また島状の固定電極を形成するために
ガラス基板に接合した後、レーザアシストエッチングを
行う必要があった。これらのレーザ加工は極めて複雑で
あって、センサを量産しようとする場合には不適切であ
った。
【0006】のマイクロジャイロは、シリコンウェー
ハを基板とするため、センサの寄生容量が大きく、感度
や精度を高くすることが困難であった。の振動型半導
体素子の製造方法では、2枚のシリコンウェーハを貼り
合わせる前に一方のウェーハにエッチストップ層となる
酸化膜等を形成しておくなどの手間のかかる工程を必要
とした。
ハを基板とするため、センサの寄生容量が大きく、感度
や精度を高くすることが困難であった。の振動型半導
体素子の製造方法では、2枚のシリコンウェーハを貼り
合わせる前に一方のウェーハにエッチストップ層となる
酸化膜等を形成しておくなどの手間のかかる工程を必要
とした。
【0007】更にのジャイロスコープの製造方法で
は、ボロンを拡散した部分をエッチストップ部分として
構造体全体を形成するため、エッチストップ効果が不完
全の場合にはオーバエッチングにより可動電極や固定電
極の厚さが薄くなり、寸法精度に劣る問題点があった。
更に及びにおいては、可動電極と検出電極との間の
ギャップはエッチング時間による制御のみに依存してい
たので、電極間のギャップ形成精度に問題があった。
は、ボロンを拡散した部分をエッチストップ部分として
構造体全体を形成するため、エッチストップ効果が不完
全の場合にはオーバエッチングにより可動電極や固定電
極の厚さが薄くなり、寸法精度に劣る問題点があった。
更に及びにおいては、可動電極と検出電極との間の
ギャップはエッチング時間による制御のみに依存してい
たので、電極間のギャップ形成精度に問題があった。
【0008】本発明の目的は、レーザ加工が不要で大量
生産に適する、低コストの半導体慣性センサの製造方法
を提供することにある。本発明の別の目的は、寄生容量
が低く、高感度で高精度の半導体慣性センサの製造方法
を提供することにある。本発明の更に別の目的は、寸法
精度に優れた半導体慣性センサの製造方法を提供するこ
とにある。
生産に適する、低コストの半導体慣性センサの製造方法
を提供することにある。本発明の別の目的は、寄生容量
が低く、高感度で高精度の半導体慣性センサの製造方法
を提供することにある。本発明の更に別の目的は、寸法
精度に優れた半導体慣性センサの製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、ガラス基板10の上方に浮
動するように設けられた単結晶シリコンからなる可動電
極26と、ガラス基板10上に可動電極26を挟んで設
けられた単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,
28とを備えた半導体慣性センサ30において、可動電
極26を支持するビーム31の基端部31aがガラスス
ペーサ層13を介してガラス基板10上に設けられたこ
とを特徴とする。
図1及び図2に示すように、ガラス基板10の上方に浮
動するように設けられた単結晶シリコンからなる可動電
極26と、ガラス基板10上に可動電極26を挟んで設
けられた単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,
28とを備えた半導体慣性センサ30において、可動電
極26を支持するビーム31の基端部31aがガラスス
ペーサ層13を介してガラス基板10上に設けられたこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、図3及び図4に示
すように、ガラス基板10上に形成された検出電極12
と、検出電極12の上方に浮動するように設けられた単
結晶シリコンからなる可動電極26とを備えた半導体慣
性センサ40において、可動電極26を支持するビーム
31の基端部31aがガラススペーサ層13を介してガ
ラス基板10上に設けられたことを特徴とする。
すように、ガラス基板10上に形成された検出電極12
と、検出電極12の上方に浮動するように設けられた単
結晶シリコンからなる可動電極26とを備えた半導体慣
性センサ40において、可動電極26を支持するビーム
31の基端部31aがガラススペーサ層13を介してガ
ラス基板10上に設けられたことを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、図5及び図6に示
すように、ガラス基板10上に形成された検出電極12
と、検出電極12の上方に浮動するように設けられた単
結晶シリコンからなる可動電極26と、ガラス基板10
上に可動電極26を挟んで設けられた単結晶シリコンか
らなる一対の固定電極27,28とを備えた半導体慣性
センサ50において、可動電極26を支持するビーム3
1の基端部31aがガラススペーサ層13を介してガラ
ス基板10上に設けられたことを特徴とする。半導体慣
性センサ30,40及び50は、基板にガラス基板を用
いるため、寄生容量が低く、高感度で高精度である。ま
た可動電極が単結晶シリコン層からなるため、機械的特
性に優れる。
すように、ガラス基板10上に形成された検出電極12
と、検出電極12の上方に浮動するように設けられた単
結晶シリコンからなる可動電極26と、ガラス基板10
上に可動電極26を挟んで設けられた単結晶シリコンか
らなる一対の固定電極27,28とを備えた半導体慣性
センサ50において、可動電極26を支持するビーム3
1の基端部31aがガラススペーサ層13を介してガラ
ス基板10上に設けられたことを特徴とする。半導体慣
性センサ30,40及び50は、基板にガラス基板を用
いるため、寄生容量が低く、高感度で高精度である。ま
た可動電極が単結晶シリコン層からなるため、機械的特
性に優れる。
【0012】請求項4に係る発明は、図1に示すよう
に、ガラス基板10上の所定の部分にガラススペーサ層
13を設けることにより溝部11を形成する工程と、シ
リコンウェーハ20の片面にシリコンを浸食せずにエッ
チング可能な膜21を形成する工程と、シリコンウエー
ハ20を膜21をエッチストップ層として選択的にエッ
チング除去し、これにより膜21上に単結晶シリコンか
らなる可動電極26と可動電極26の両側に単結晶シリ
コンからなる一対の固定電極27,28とを形成する工
程と、膜21と可動電極26と固定電極27,28とを
有する構造体24を可動電極26がガラス基板10の溝
部11に対向するようにガラス基板10に接合する工程
と、膜21をエッチング除去することにより一対の固定
電極27,28と固定電極27,28に挟まれかつガラ
ス基板10の上方に浮動する可動電極26とを有する半
導体慣性センサ30を得る工程とを含む半導体慣性セン
サの製造方法である。
に、ガラス基板10上の所定の部分にガラススペーサ層
13を設けることにより溝部11を形成する工程と、シ
リコンウェーハ20の片面にシリコンを浸食せずにエッ
チング可能な膜21を形成する工程と、シリコンウエー
ハ20を膜21をエッチストップ層として選択的にエッ
チング除去し、これにより膜21上に単結晶シリコンか
らなる可動電極26と可動電極26の両側に単結晶シリ
コンからなる一対の固定電極27,28とを形成する工
程と、膜21と可動電極26と固定電極27,28とを
有する構造体24を可動電極26がガラス基板10の溝
部11に対向するようにガラス基板10に接合する工程
と、膜21をエッチング除去することにより一対の固定
電極27,28と固定電極27,28に挟まれかつガラ
ス基板10の上方に浮動する可動電極26とを有する半
導体慣性センサ30を得る工程とを含む半導体慣性セン
サの製造方法である。
【0013】請求項5に係る発明は、図4に示すよう
に、ガラス基板10上の所定の部分にガラススペーサ層
13を設けることにより溝部11を形成する工程と、ガ
ラス基板10の溝部11の底面に検出電極12を形成す
る工程と、シリコンウェーハ20の片面にシリコンを浸
食せずにエッチング可能な膜21を形成する工程と、シ
リコンウエーハ20を膜21をエッチストップ層として
選択的にエッチング除去し、これにより膜21上に単結
晶シリコンからなる可動電極26を形成する工程と、膜
21と可動電極26とを有する構造体24を可動電極2
6がガラス基板10の検出電極12に対向するようにガ
ラス基板10に接合する工程と、膜21をエッチング除
去することによりガラス基板10上に検出電極12に対
向して浮動する可動電極26を有する半導体慣性センサ
40を得る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法で
ある。
に、ガラス基板10上の所定の部分にガラススペーサ層
13を設けることにより溝部11を形成する工程と、ガ
ラス基板10の溝部11の底面に検出電極12を形成す
る工程と、シリコンウェーハ20の片面にシリコンを浸
食せずにエッチング可能な膜21を形成する工程と、シ
リコンウエーハ20を膜21をエッチストップ層として
選択的にエッチング除去し、これにより膜21上に単結
晶シリコンからなる可動電極26を形成する工程と、膜
21と可動電極26とを有する構造体24を可動電極2
6がガラス基板10の検出電極12に対向するようにガ
ラス基板10に接合する工程と、膜21をエッチング除
去することによりガラス基板10上に検出電極12に対
向して浮動する可動電極26を有する半導体慣性センサ
40を得る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法で
ある。
【0014】請求項6に係る発明は、図5に示すよう
に、ガラス基板10上の所定の部分にガラススペーサ層
13を設けることにより溝部11を形成する工程と、ガ
ラス基板10の溝部11の底面に検出電極12を形成す
る工程と、シリコンウェーハ20の片面にシリコンを浸
食せずにエッチング可能な膜21を形成する工程と、シ
リコンウエーハ20を膜21をエッチストップ層として
選択的にエッチング除去し、これにより膜21上に単結
晶シリコンからなる可動電極26と可動電極26の両側
に単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,28と
を形成する工程と、膜21と可動電極26と固定電極2
7,28とを有する構造体24を可動電極26がガラス
基板10の検出電極12に対向するようにガラス基板1
0に接合する工程と、膜21をエッチング除去すること
により一対の固定電極27,28と固定電極27,28
に挟まれかつガラス基板10の上方に浮動する可動電極
26とを有する半導体慣性センサ50を得る工程とを含
む半導体慣性センサの製造方法である。
に、ガラス基板10上の所定の部分にガラススペーサ層
13を設けることにより溝部11を形成する工程と、ガ
ラス基板10の溝部11の底面に検出電極12を形成す
る工程と、シリコンウェーハ20の片面にシリコンを浸
食せずにエッチング可能な膜21を形成する工程と、シ
リコンウエーハ20を膜21をエッチストップ層として
選択的にエッチング除去し、これにより膜21上に単結
晶シリコンからなる可動電極26と可動電極26の両側
に単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,28と
を形成する工程と、膜21と可動電極26と固定電極2
7,28とを有する構造体24を可動電極26がガラス
基板10の検出電極12に対向するようにガラス基板1
0に接合する工程と、膜21をエッチング除去すること
により一対の固定電極27,28と固定電極27,28
に挟まれかつガラス基板10の上方に浮動する可動電極
26とを有する半導体慣性センサ50を得る工程とを含
む半導体慣性センサの製造方法である。
【0015】この請求項4ないし6に係る製造方法で
は、ウェーハのレーザ加工が不要で大量生産に適するた
め、低コストで半導体慣性センサを製造できる。また電
極間のギャップはエッチング時間での制御ではなくガラ
ススペーサ層13の厚さで規定されるので、寸法精度に
優れる。このため高精度な半導体慣性センサが作られ
る。なお、本明細書で、「シリコンを浸食せずにエッチ
ング可能な膜」とは、当該膜をエッチング除去する際に
シリコンが浸食されないエッチャントを選ぶことができ
る膜であることを意味する。このような性質の膜として
は酸化膜や窒化膜等が挙げられる。
は、ウェーハのレーザ加工が不要で大量生産に適するた
め、低コストで半導体慣性センサを製造できる。また電
極間のギャップはエッチング時間での制御ではなくガラ
ススペーサ層13の厚さで規定されるので、寸法精度に
優れる。このため高精度な半導体慣性センサが作られ
る。なお、本明細書で、「シリコンを浸食せずにエッチ
ング可能な膜」とは、当該膜をエッチング除去する際に
シリコンが浸食されないエッチャントを選ぶことができ
る膜であることを意味する。このような性質の膜として
は酸化膜や窒化膜等が挙げられる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳しく説明する。図1及び図2に示すように、本発
明の第1実施形態の半導体慣性センサ30は加速度セン
サであって、ガラス基板10上にガラススペーサ層13
を介して固着された固定電極27及び28の間に可動電
極26を有する。可動電極26、固定電極27及び28
は、それぞれ単結晶シリコンからなり、電極26と電極
27及び電極26と電極28の互いに対向する部分が櫛
状に形成される。可動電極26は、ビーム31,31に
よりその両端が支持され、ガラス基板10に対して浮動
になっている。ビーム31の基端部31aはガラス基板
10上にガラススペーサ層13を介して固着される。図
示しないが、ビーム基端部31a、固定電極27及び2
8には個別に電気配線がなされる。この半導体慣性セン
サ30では、可動電極26に対して、図の矢印で示すよ
うにビーム基端部31aと31aを結ぶ線に直交する水
平方向の加速度が作用すると、可動電極26はビーム3
1,31を支軸として振動する。可動電極26と固定電
極27及び28の間の間隔が広がったり、狭まったりす
ると、可動電極26と固定電極27及び28の間の静電
容量が変化する。この静電容量の変化から作用した加速
度が求められる。
いて詳しく説明する。図1及び図2に示すように、本発
明の第1実施形態の半導体慣性センサ30は加速度セン
サであって、ガラス基板10上にガラススペーサ層13
を介して固着された固定電極27及び28の間に可動電
極26を有する。可動電極26、固定電極27及び28
は、それぞれ単結晶シリコンからなり、電極26と電極
27及び電極26と電極28の互いに対向する部分が櫛
状に形成される。可動電極26は、ビーム31,31に
よりその両端が支持され、ガラス基板10に対して浮動
になっている。ビーム31の基端部31aはガラス基板
10上にガラススペーサ層13を介して固着される。図
示しないが、ビーム基端部31a、固定電極27及び2
8には個別に電気配線がなされる。この半導体慣性セン
サ30では、可動電極26に対して、図の矢印で示すよ
うにビーム基端部31aと31aを結ぶ線に直交する水
平方向の加速度が作用すると、可動電極26はビーム3
1,31を支軸として振動する。可動電極26と固定電
極27及び28の間の間隔が広がったり、狭まったりす
ると、可動電極26と固定電極27及び28の間の静電
容量が変化する。この静電容量の変化から作用した加速
度が求められる。
【0017】次に、本発明の第1実施形態の半導体慣性
センサ30の製造方法について述べる。図1に示すよう
に、ガラス基板10上にガラススパッタリング及びパタ
ーニングによりガラススペーサ層13を設ける。これに
よりガラス基板10上には溝部11が形成される。一
方、(110)方位のシリコンウェーハ20の両面にシ
リコンを浸食せずにエッチング可能な膜21を形成す
る。この膜21としては、ウェーハを熱酸化することに
より形成される酸化膜、或いは化学気相成長(CVD)
法でSiH2Cl2又はSiH4とNH3ガスを用いて形成
される窒化シリコン膜などが挙げられる。片方の膜21
を除去してシリコンウエーハ20の片面を露出させる。
このシリコンウェーハ20の露出面上にスパッタリング
及びパターニングによりNi層22を選択的に形成した
後、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行う。これにより膜21をエッチストップ層としてシ
リコンウエーハ20が選択的にエッチングされ、その結
果、膜21上に単結晶シリコンからなる可動電極26が
形成され、この可動電極26の両側に僅かに間隙をあけ
て単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,28が
形成される。Ni膜22を除去した後、膜21と可動電
極26と一対の固定電極27,28とを有する構造体2
4を可動電極26がガラス基板10の溝部11に対向す
るようにガラススペーサ層13を介してガラス基板10
に陽極接合する。続いて、フッ酸などのエッチャントに
よるウエットエッチング又はCF4などのエッチャント
によるドライエッチングを行って、膜21をエッチング
除去する。これにより単結晶シリコンからなる可動電極
26が単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,2
8に挟まれて溝部11の上方に浮動に形成された半導体
慣性センサ30が得られる。
センサ30の製造方法について述べる。図1に示すよう
に、ガラス基板10上にガラススパッタリング及びパタ
ーニングによりガラススペーサ層13を設ける。これに
よりガラス基板10上には溝部11が形成される。一
方、(110)方位のシリコンウェーハ20の両面にシ
リコンを浸食せずにエッチング可能な膜21を形成す
る。この膜21としては、ウェーハを熱酸化することに
より形成される酸化膜、或いは化学気相成長(CVD)
法でSiH2Cl2又はSiH4とNH3ガスを用いて形成
される窒化シリコン膜などが挙げられる。片方の膜21
を除去してシリコンウエーハ20の片面を露出させる。
このシリコンウェーハ20の露出面上にスパッタリング
及びパターニングによりNi層22を選択的に形成した
後、SF6ガスによる低温での異方性ドライエッチング
を行う。これにより膜21をエッチストップ層としてシ
リコンウエーハ20が選択的にエッチングされ、その結
果、膜21上に単結晶シリコンからなる可動電極26が
形成され、この可動電極26の両側に僅かに間隙をあけ
て単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,28が
形成される。Ni膜22を除去した後、膜21と可動電
極26と一対の固定電極27,28とを有する構造体2
4を可動電極26がガラス基板10の溝部11に対向す
るようにガラススペーサ層13を介してガラス基板10
に陽極接合する。続いて、フッ酸などのエッチャントに
よるウエットエッチング又はCF4などのエッチャント
によるドライエッチングを行って、膜21をエッチング
除去する。これにより単結晶シリコンからなる可動電極
26が単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,2
8に挟まれて溝部11の上方に浮動に形成された半導体
慣性センサ30が得られる。
【0018】図3及び図4は第2実施形態の半導体慣性
センサ40を示す。この半導体慣性センサ40は加速度
センサであって、ガラス基板10上にガラススペーサ層
13を介して固着された枠体29の間に可動電極26を
有する。可動電極26、枠体29は、それぞれ単結晶シ
リコンからなり、電極26は窓枠状の枠体29に間隔を
あけて収容される。可動電極26は、ビーム31,31
によりその両端が支持され、ガラス基板10に対して浮
動になっている。ビーム31の基端部31aは枠体29
の凹み29aに位置しかつガラス基板10上にガラスス
ペーサ層13を介して固着される。ガラス基板10上に
はガラススペーサ層13の厚さより小さい厚さの検出電
極12が形成される。図示しないが、ビーム基端部31
a及び検出電極12には個別に電気配線がなされる。こ
の半導体慣性センサ40では、可動電極26に対して、
図の矢印で示すようにビーム基端部31aと31aを結
ぶ線に直交する鉛直方向の加速度が作用すると、可動電
極26はビーム31,31を支軸として振動する。可動
電極26と検出電極12の間の間隔が広がったり、狭ま
ったりすると、可動電極26と検出電極12の間の静電
容量が変化する。この静電容量の変化から作用した加速
度が求められる。
センサ40を示す。この半導体慣性センサ40は加速度
センサであって、ガラス基板10上にガラススペーサ層
13を介して固着された枠体29の間に可動電極26を
有する。可動電極26、枠体29は、それぞれ単結晶シ
リコンからなり、電極26は窓枠状の枠体29に間隔を
あけて収容される。可動電極26は、ビーム31,31
によりその両端が支持され、ガラス基板10に対して浮
動になっている。ビーム31の基端部31aは枠体29
の凹み29aに位置しかつガラス基板10上にガラスス
ペーサ層13を介して固着される。ガラス基板10上に
はガラススペーサ層13の厚さより小さい厚さの検出電
極12が形成される。図示しないが、ビーム基端部31
a及び検出電極12には個別に電気配線がなされる。こ
の半導体慣性センサ40では、可動電極26に対して、
図の矢印で示すようにビーム基端部31aと31aを結
ぶ線に直交する鉛直方向の加速度が作用すると、可動電
極26はビーム31,31を支軸として振動する。可動
電極26と検出電極12の間の間隔が広がったり、狭ま
ったりすると、可動電極26と検出電極12の間の静電
容量が変化する。この静電容量の変化から作用した加速
度が求められる。
【0019】次に、本発明の第2実施形態の半導体慣性
センサ40の製造方法について述べる。図4に示すよう
に、先ずガラス基板10上にガラススパッタリング及び
パターニングによりガラススペーサ層13を設ける。こ
れによりガラス基板10上には溝部11が形成される。
溝部11の底面にスパッタリング、真空蒸着などにより
Au,Pt,Cuなどから選ばれた金属の薄膜からなる
検出電極12を形成する。一方、第1実施形態の製造方
法と同様に行い、(110)方位のシリコンウェーハ2
0の両面に酸化膜21を形成する。片方の膜21を除去
してシリコンウエーハ20の片面を露出させる。このシ
リコンウェーハ20の露出面上にスパッタリング及びパ
ターニングによりNi層22を選択的に形成した後、S
F6ガスによる低温での異方性ドライエッチングを行
う。これにより膜21をエッチストップ層としてシリコ
ンウエーハ20が選択的にエッチングされ、その結果、
膜21上に単結晶シリコンからなる可動電極26が形成
され、この可動電極26の両側に僅かに間隙をあけて単
結晶シリコンからなる一対の枠体29,29が形成され
る。Ni膜22を除去した後、膜21と可動電極26と
枠体29,29とを有する構造体24を可動電極26が
ガラス基板10の溝部11内の検出電極12に対向する
ようにガラススペーサ層13を介してガラス基板10に
陽極接合する。続いて、第1実施形態の製造方法と同様
に行い、膜21をエッチング除去する。これにより単結
晶シリコンからなる可動電極26が単結晶シリコンから
なる枠体29,29に挟まれて検出電極12の上方に浮
動に形成された半導体慣性センサ40が得られる。
センサ40の製造方法について述べる。図4に示すよう
に、先ずガラス基板10上にガラススパッタリング及び
パターニングによりガラススペーサ層13を設ける。こ
れによりガラス基板10上には溝部11が形成される。
溝部11の底面にスパッタリング、真空蒸着などにより
Au,Pt,Cuなどから選ばれた金属の薄膜からなる
検出電極12を形成する。一方、第1実施形態の製造方
法と同様に行い、(110)方位のシリコンウェーハ2
0の両面に酸化膜21を形成する。片方の膜21を除去
してシリコンウエーハ20の片面を露出させる。このシ
リコンウェーハ20の露出面上にスパッタリング及びパ
ターニングによりNi層22を選択的に形成した後、S
F6ガスによる低温での異方性ドライエッチングを行
う。これにより膜21をエッチストップ層としてシリコ
ンウエーハ20が選択的にエッチングされ、その結果、
膜21上に単結晶シリコンからなる可動電極26が形成
され、この可動電極26の両側に僅かに間隙をあけて単
結晶シリコンからなる一対の枠体29,29が形成され
る。Ni膜22を除去した後、膜21と可動電極26と
枠体29,29とを有する構造体24を可動電極26が
ガラス基板10の溝部11内の検出電極12に対向する
ようにガラススペーサ層13を介してガラス基板10に
陽極接合する。続いて、第1実施形態の製造方法と同様
に行い、膜21をエッチング除去する。これにより単結
晶シリコンからなる可動電極26が単結晶シリコンから
なる枠体29,29に挟まれて検出電極12の上方に浮
動に形成された半導体慣性センサ40が得られる。
【0020】図5及び図6は第3実施形態の半導体慣性
センサ50を示す。この半導体慣性センサ50は角速度
センサであって、ガラス基板10上にガラススペーサ層
13を介して固着された固定電極27及び28の間に音
叉構造の一対の可動電極26,26を有する。可動電極
26、固定電極27及び28は、それぞれ単結晶シリコ
ンからなり、電極26と電極27及び電極26と電極2
8の互いに対向する部分が櫛状に形成される。可動電極
26,26は、コ字状のビーム31,31によりその両
端が支持され、ガラス基板10に対して浮動になってい
る。ビーム31の基端部31aはガラス基板10上にガ
ラススペーサ層13を介して固着される。ガラス基板1
0上にはガラススペーサ層13の厚さより小さい厚さの
検出電極12が形成される。図示しないが、ビーム基端
部31a、固定電極27及び28、検出電極12には個
別に電気配線がなされ、固定電極27及び28に交流電
圧を印加し、静電力により可動電極を励振するようにな
っている。この半導体慣性センサ50では、可動電極2
6,26に対してビーム基端部31aと31aを結ぶ線
を中心として角速度が作用すると、可動電極26,26
にコリオリ力が生じてこの中心線の回りに捩り振動を起
こして共振する。この共振時の可動電極26と検出電極
12との間の静電容量の変化により作用した角速度が検
出される。
センサ50を示す。この半導体慣性センサ50は角速度
センサであって、ガラス基板10上にガラススペーサ層
13を介して固着された固定電極27及び28の間に音
叉構造の一対の可動電極26,26を有する。可動電極
26、固定電極27及び28は、それぞれ単結晶シリコ
ンからなり、電極26と電極27及び電極26と電極2
8の互いに対向する部分が櫛状に形成される。可動電極
26,26は、コ字状のビーム31,31によりその両
端が支持され、ガラス基板10に対して浮動になってい
る。ビーム31の基端部31aはガラス基板10上にガ
ラススペーサ層13を介して固着される。ガラス基板1
0上にはガラススペーサ層13の厚さより小さい厚さの
検出電極12が形成される。図示しないが、ビーム基端
部31a、固定電極27及び28、検出電極12には個
別に電気配線がなされ、固定電極27及び28に交流電
圧を印加し、静電力により可動電極を励振するようにな
っている。この半導体慣性センサ50では、可動電極2
6,26に対してビーム基端部31aと31aを結ぶ線
を中心として角速度が作用すると、可動電極26,26
にコリオリ力が生じてこの中心線の回りに捩り振動を起
こして共振する。この共振時の可動電極26と検出電極
12との間の静電容量の変化により作用した角速度が検
出される。
【0021】次に、本発明の第3実施形態の半導体慣性
センサ50の製造方法について述べる。図5に示すよう
に、先ず第2実施形態と同様にガラス基板10上にガラ
ススパッタリング及びパターニングによりガラススペー
サ層13を設ける。これによりガラス基板10上には溝
部11が形成される。溝部11の底面にスパッタリン
グ、真空蒸着などによりAu,Pt,Cuなどから選ば
れた金属の薄膜からなる検出電極12を形成する。一
方、第1実施形態の製造方法と同様に行い、(110)
方位のシリコンウェーハ20の両面に酸化膜21を形成
する。片方の膜21を除去してシリコンウエーハ20の
片面を露出させる。このシリコンウェーハ20の露出面
上にスパッタリング及びパターニングによりNi層22
を選択的に形成した後、SF6ガスによる低温での異方
性ドライエッチングを行う。これにより膜21をエッチ
ストップ層としてシリコンウエーハ20が選択的にエッ
チングされ、その結果、膜21上に単結晶シリコンから
なる可動電極26が形成され、この可動電極26の両側
に僅かに間隙をあけて単結晶シリコンからなる一対の固
定電極27,28が形成される。Ni膜22を除去した
後、膜21と可動電極26と一対の固定電極27,28
とを有する構造体24を可動電極26がガラス基板10
の溝部11内の検出電極12に対向するようにガラスス
ペーサ層13を介してガラス基板10に陽極接合する。
続いて、第1実施形態の製造方法と同様に行い、膜21
をエッチング除去する。これにより単結晶シリコンから
なる可動電極26が単結晶シリコンからなる一対の固定
電極27,28に挟まれて検出電極12の上方に浮動に
形成された半導体慣性センサ50が得られる。
センサ50の製造方法について述べる。図5に示すよう
に、先ず第2実施形態と同様にガラス基板10上にガラ
ススパッタリング及びパターニングによりガラススペー
サ層13を設ける。これによりガラス基板10上には溝
部11が形成される。溝部11の底面にスパッタリン
グ、真空蒸着などによりAu,Pt,Cuなどから選ば
れた金属の薄膜からなる検出電極12を形成する。一
方、第1実施形態の製造方法と同様に行い、(110)
方位のシリコンウェーハ20の両面に酸化膜21を形成
する。片方の膜21を除去してシリコンウエーハ20の
片面を露出させる。このシリコンウェーハ20の露出面
上にスパッタリング及びパターニングによりNi層22
を選択的に形成した後、SF6ガスによる低温での異方
性ドライエッチングを行う。これにより膜21をエッチ
ストップ層としてシリコンウエーハ20が選択的にエッ
チングされ、その結果、膜21上に単結晶シリコンから
なる可動電極26が形成され、この可動電極26の両側
に僅かに間隙をあけて単結晶シリコンからなる一対の固
定電極27,28が形成される。Ni膜22を除去した
後、膜21と可動電極26と一対の固定電極27,28
とを有する構造体24を可動電極26がガラス基板10
の溝部11内の検出電極12に対向するようにガラスス
ペーサ層13を介してガラス基板10に陽極接合する。
続いて、第1実施形態の製造方法と同様に行い、膜21
をエッチング除去する。これにより単結晶シリコンから
なる可動電極26が単結晶シリコンからなる一対の固定
電極27,28に挟まれて検出電極12の上方に浮動に
形成された半導体慣性センサ50が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、従来のウェーハのレ
ーザ加工による半導体慣性センサの製法と異なり、本発
明によればウェーハのレーザ加工が不要となり、大量生
産に適した低コストの半導体慣性センサを製作すること
ができる。基板にガラス基板を用いるため、寄生容量が
低く、高精度である。また可動電極等は単結晶シリコン
からなるため、多結晶シリコンや金属等と比べて機械的
特性に優れる。更に可動電極と基板とのギャップをエッ
チング時間で制御することなく、ガラススペーサ層の厚
さで規定するため、高精度にギャップを形成できる特長
がある。
ーザ加工による半導体慣性センサの製法と異なり、本発
明によればウェーハのレーザ加工が不要となり、大量生
産に適した低コストの半導体慣性センサを製作すること
ができる。基板にガラス基板を用いるため、寄生容量が
低く、高精度である。また可動電極等は単結晶シリコン
からなるため、多結晶シリコンや金属等と比べて機械的
特性に優れる。更に可動電極と基板とのギャップをエッ
チング時間で制御することなく、ガラススペーサ層の厚
さで規定するため、高精度にギャップを形成できる特長
がある。
【図1】図2のA−A線要部に相当する本発明の第1実
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
【図2】本発明の第1実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
観斜視図。
【図3】本発明の第2実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
観斜視図。
【図4】図3のB−B線要部に相当する本発明の第2実
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
【図5】図6のC−C線要部に相当する本発明の第3実
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
【図6】本発明の第3実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
観斜視図。
10 ガラス基板 11 溝部 12 検出電極 13 ガラススペーサ層 20 シリコンウエーハ 21 膜 24 構造体 26 可動電極 27,28 一対の固定電極 29 枠体 30,40,50 半導体慣性センサ
Claims (6)
- 【請求項1】 ガラス基板(10)の上方に浮動するように
設けられた単結晶シリコンからなる可動電極(26)と、前
記ガラス基板(10)上に前記可動電極(26)を挟んで設けら
れた単結晶シリコンからなる一対の固定電極(27,28)と
を備えた半導体慣性センサ(30)において、 前記可動電極(26)を支持するビーム(31)の基端部(31a)
がガラススペーサ層(13)を介して前記ガラス基板(10)上
に設けられたことを特徴とする半導体慣性センサ。 - 【請求項2】 ガラス基板(10)上に形成された検出電極
(12)と、前記検出電極(12)の上方に浮動するように設け
られた単結晶シリコンからなる可動電極(26)とを備えた
半導体慣性センサ(40)において、 前記可動電極(26)を支持するビーム(31)の基端部(31a)
がガラススペーサ層(13)を介して前記ガラス基板(10)上
に設けられたことを特徴とする半導体慣性センサ。 - 【請求項3】 ガラス基板(10)上に形成された検出電極
(12)と、前記検出電極(12)の上方に浮動するように設け
られた単結晶シリコンからなる可動電極(26)と、前記ガ
ラス基板(10)上に前記可動電極(26)を挟んで設けられた
単結晶シリコンからなる一対の固定電極(27,28)とを備
えた半導体慣性センサ(50)において、 前記可動電極(26)を支持するビーム(31)の基端部(31a)
がガラススペーサ層(13)を介して前記ガラス基板(10)上
に設けられたことを特徴とする半導体慣性センサ。 - 【請求項4】 ガラス基板(10)上の所定の部分にガラス
スペーサ層(13)を設けることにより溝部(11)を形成する
工程と、 シリコンウェーハ(20)の片面にシリコンを浸食せずにエ
ッチング可能な膜(21)を形成する工程と、 前記シリコンウエーハ(20)を前記膜(21)をエッチストッ
プ層として選択的にエッチング除去し、これにより前記
膜(21)上に単結晶シリコンからなる可動電極(26)と前記
可動電極(26)の両側に単結晶シリコンからなる一対の固
定電極(27,28)とを形成する工程と、 前記膜(21)と前記可動電極(26)と前記固定電極(27,28)
とを有する構造体(24)を前記可動電極(26)がガラス基板
(10)の溝部(11)に対向するように前記ガラス基板(10)に
接合する工程と、 前記膜(21)をエッチング除去することにより前記一対の
固定電極(27,28)と前記固定電極(27,28)に挟まれかつ前
記ガラス基板(10)の上方に浮動する前記可動電極(26)と
を有する半導体慣性センサ(30)を得る工程とを含む半導
体慣性センサの製造方法。 - 【請求項5】 ガラス基板(10)上の所定の部分にガラス
スペーサ層(13)を設けることにより溝部(11)を形成する
工程と、 前記ガラス基板(10)の溝部(11)の底面に検出電極(12)を
形成する工程と、 シリコンウェーハ(20)の片面にシリコンを浸食せずにエ
ッチング可能な膜(21)を形成する工程と、 前記シリコンウエーハ(20)を前記膜(21)をエッチストッ
プ層として選択的にエッチング除去し、これにより前記
膜(21)上に単結晶シリコンからなる可動電極(26)を形成
する工程と、 前記膜(21)と前記可動電極(26)とを有する構造体(24)を
前記可動電極(26)がガラス基板(10)の検出電極(12)に対
向するように前記ガラス基板(10)に接合する工程と、 前記膜(21)をエッチング除去することにより前記ガラス
基板(10)上に前記検出電極(12)に対向して浮動する前記
可動電極(26)を有する半導体慣性センサ(40)を得る工程
とを含む半導体慣性センサの製造方法。 - 【請求項6】 ガラス基板(10)上の所定の部分にガラス
スペーサ層(13)を設けることにより溝部(11)を形成する
工程と、 前記ガラス基板(10)の溝部(11)の底面に検出電極(12)を
形成する工程と、 シリコンウェーハ(20)の片面にシリコンを浸食せずにエ
ッチング可能な膜(21)を形成する工程と、 前記シリコンウエーハ(20)を前記膜(21)をエッチストッ
プ層として選択的にエッチング除去し、これにより前記
膜(21)上に単結晶シリコンからなる可動電極(26)と前記
可動電極(26)の両側に単結晶シリコンからなる一対の固
定電極(27,28)とを形成する工程と、 前記膜(21)と前記可動電極(26)と前記固定電極(27,28)
とを有する構造体(24)を前記可動電極(26)がガラス基板
(10)の溝部(11)に対向するように前記ガラス基板(10)に
接合する工程と、 前記膜(21)をエッチング除去することにより前記一対の
固定電極(27,28)と前記固定電極(27,28)に挟まれかつ前
記ガラス基板(10)の上方に浮動する前記可動電極(26)と
を有する半導体慣性センサ(50)を得る工程とを含む半導
体慣性センサの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9072961A JPH10270719A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 半導体慣性センサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9072961A JPH10270719A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 半導体慣性センサ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10270719A true JPH10270719A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13504497
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9072961A Withdrawn JPH10270719A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 半導体慣性センサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10270719A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003503254A (ja) * | 1999-06-25 | 2003-01-28 | スマ インヴェストメント ホールディング | 所定の制動閾値に基づいて車のハザードランプを作動させる装置の改良 |
| JP2004134763A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-04-30 | Stmicroelectronics Srl | 故障しきい値を有する慣性センサの製造プロセス |
| KR100459887B1 (ko) * | 1999-01-11 | 2004-12-03 | 삼성전자주식회사 | 삼차원 빗살 가진 구조물 및 이를 채용한 관성 감지 센서와 액츄 |
| US7105902B2 (en) | 2003-02-10 | 2006-09-12 | Denso Corporation | Optical device having movable portion and method for manufacturing the same |
| WO2009001830A1 (ja) * | 2007-06-26 | 2008-12-31 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 力学量センサおよびその製造方法 |
| WO2009001815A1 (ja) * | 2007-06-26 | 2008-12-31 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 力学量センサおよびその製造方法 |
| JP2010112858A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Sony Corp | 微小電気機械装置および電子機器 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP9072961A patent/JPH10270719A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100459887B1 (ko) * | 1999-01-11 | 2004-12-03 | 삼성전자주식회사 | 삼차원 빗살 가진 구조물 및 이를 채용한 관성 감지 센서와 액츄 |
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| JP4818555B2 (ja) * | 1999-06-25 | 2011-11-16 | スマ インヴェストメント ホールディング | 所定の制動閾値に基づいて車のハザードランプを作動させる装置の改良 |
| JP2004134763A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-04-30 | Stmicroelectronics Srl | 故障しきい値を有する慣性センサの製造プロセス |
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| WO2009001830A1 (ja) * | 2007-06-26 | 2008-12-31 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 力学量センサおよびその製造方法 |
| WO2009001815A1 (ja) * | 2007-06-26 | 2008-12-31 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | 力学量センサおよびその製造方法 |
| US8240205B2 (en) | 2007-06-26 | 2012-08-14 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Mechanical quantity sensor and method of manufacturing the same |
| US8250918B2 (en) | 2007-06-26 | 2012-08-28 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Mechanical quantity sensor and method of manufacturing the same |
| JP2010112858A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Sony Corp | 微小電気機械装置および電子機器 |
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