JPH10270714A - 半導体慣性センサの製造方法 - Google Patents

半導体慣性センサの製造方法

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JPH10270714A
JPH10270714A JP9072956A JP7295697A JPH10270714A JP H10270714 A JPH10270714 A JP H10270714A JP 9072956 A JP9072956 A JP 9072956A JP 7295697 A JP7295697 A JP 7295697A JP H10270714 A JPH10270714 A JP H10270714A
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JP
Japan
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film
layer
crystal silicon
silicon wafer
silicon
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Withdrawn
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JP9072956A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shibatani
博志 柴谷
Kensuke Muraishi
賢介 村石
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ加工が不要で大量生産に適し、寄生容
量が低く、電極間ギャップ形成精度に優れた高感度で高
精度の半導体慣性センサを得る。 【解決手段】 第2単結晶シリコン層52と第2酸化膜
42と第1単結晶シリコン層51と第1酸化膜41と第
2シリコンウェーハ22とからなる積層体を形成する。
第2単結晶シリコン層及び第2酸化膜を選択的にエッチ
ング除去して第2単結晶シリコン層と第2酸化膜とから
なるスペーサ層24を形成する。第1単結晶シリコン層
を選択的にエッチング除去して、第2シリコンウェーハ
と第1酸化膜と単結晶シリコンからなる可動電極26と
単結晶シリコンからなる固定電極27,28とスペーサ
層とを有する構造体25を形成する。構造体をスペーサ
層24を介してガラス基板10に接合する。第2シリコ
ンウェーハと第1酸化膜を順次エッチング除去して半導
体慣性センサ30を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型の加速
度センサ、角速度センサ等に適する半導体慣性センサの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体慣性センサとし
て、ガラス基板と単結晶シリコンの構造からなる共振
角速度センサが提案されている(M. Hashimoto et al.,
"Silicon Resonant Angular Rate Sensor", Techinica
l Digest of the 12th Sensor Symposium, pp.163-166
(1994))。このセンサは両側をトーションバーで浮動す
るようにした音叉構造の可動電極を有する。この可動電
極は電磁駆動によって励振されている。角速度が作用す
ると可動電極にコリオリ力が生じて、可動電極がトーシ
ョンバーの回りに捩り振動を起こして共振する。センサ
はこの可動電極の共振による可動電極と検出電極との間
の静電容量の変化により作用した角速度を検出する。こ
のセンサを作製する場合には、厚さ200μm程度の結
晶方位が(110)の単結晶シリコン基板を基板表面に
対して垂直にエッチングして可動電極部分などの構造を
作製する。この比較的厚いシリコン基板を垂直にエッチ
ングするためにはSF6ガスによる異方性ドライエッチ
ングを行うか、或いはトーションバーの可動電極部分へ
の付け根の隅部にYAGレーザで孔あけを行った後に、
KOHなどでウエットエッチングを行っている。エッチ
ング加工を行ったシリコン基板は陽極接合によりガラス
基板と一体化される。
【0003】また別の半導体慣性センサとして、シリ
コン基板上にエッチングで犠牲層をパターン化した後、
除去することにより可動電極としてのポリシリコン振動
子を形成したマイクロジャイロ(K. Tanaka et al., "A
micromachined vibrating gyroscope", Sensors and A
ctuators A 50, pp.111-115 (1995))が開示されてい
る。このマイクロジャイロは、いわゆる表面マイクロマ
シニング技術を用いた構造となっている。具体的には、
シリコン基板に不純物拡散によって検出電極を形成し、
その上に犠牲層となるリン酸ガラス膜を成膜してパター
ニングした後、ポリシリコンを成膜し、更に垂直エッチ
ング等の加工を行って構造体を形成する。最後に犠牲層
をエッチングにより除去することにより、可動電極部分
を切り離して検出電極に対してギャップを作り出し可動
電極を浮動状態にする。
【0004】更に別の半導体慣性センサとして、ガラ
ス基板と単結晶シリコンの構造からなるジャイロスコー
プが提案されている(J.Bernstein et al., "A Microma
chined Comb-Drive Tuning Fork Rate Gyroscope", IEE
E MEMS '93 Proceeding, pp.143-148 (1993))。このジ
ャイロスコープは、検出電極を形成したガラス基板と、
エッチングを行った後に高濃度ボロン拡散を行って可動
電極、固定電極等を形成した単結晶シリコン基板とをボ
ロン拡散を行った部分を接合面として接合し、更にボロ
ンを拡散していないシリコン基板部分をエッチングによ
り除去することにより、作られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記〜の従来のセ
ンサの製造技術には、次の欠点があった。の共振角速
度センサの製造方法では、ガラス基板に対して浮動する
構造になるべきシリコン能動部が陽極接合時に静電引力
によりガラス基板に貼り付いて可動電極にならないこと
があった。この貼り付き(sticking)を防ぐために可動
電極と検出電極とを短絡して静電力が働かない状態で陽
極接合した後に、レーザを用いて短絡していた電極間を
切り離していた。また島状の固定電極を形成するために
ガラス基板に接合した後、レーザアシストエッチングを
行う必要があった。これらのレーザ加工は極めて複雑で
あって、センサを量産しようとする場合には不適切であ
った。
【0006】のマイクロジャイロは、シリコンウェー
ハを基板とするため、センサの寄生容量が大きく、感度
や精度を高くすることが困難であった。更にのジャイ
ロスコープの製造方法では、ボロンを拡散した部分をエ
ッチストップ部分として構造体全体を形成するため、エ
ッチストップ効果が不完全の場合にはオーバエッチング
により可動電極や固定電極の厚さが薄くなり、寸法精度
に劣る問題点があった。更に及びにおいては、可動
電極と検出電極との間のギャップはエッチング時間によ
る制御のみに依存していたので、電極間のギャップ形成
精度に問題があった。
【0007】本発明の目的は、レーザ加工が不要で大量
生産に適する、低コストの半導体慣性センサの製造方法
を提供することにある。本発明の別の目的は、寄生容量
が低く、高感度で高精度の半導体慣性センサの製造方法
を提供することにある。本発明の更に別の目的は、寸法
精度に優れた半導体慣性センサの製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、両面にシリコンを浸食せずにエッチ
ング可能な第1膜41を有する第1シリコンウェーハ2
1に第2シリコンウェーハ22を貼り合わせる工程と、
第1シリコンウェーハ21の片面を所定の厚さに研磨し
て第1単結晶シリコン層51を形成する工程と、両面に
シリコンを浸食せずにエッチング可能な第2膜42を有
する第3シリコンウエーハ23を第1単結晶シリコン層
51に貼り合わせる工程と、第3シリコンウェーハ23
の片面を所定の厚さに研磨して第2単結晶シリコン層5
2を形成する工程と、第2単結晶シリコン層52及びそ
の下側の第2膜42を選択的にエッチング除去して第1
単結晶シリコン層51を露出させ、残留した第2単結晶
シリコン層52と第2膜42とからなるスペーサ層24
を形成する工程と、露出した第1単結晶シリコン層51
を選択的にエッチング除去し、これにより第1膜41上
に単結晶シリコンからなる可動電極26を形成し、かつ
第1膜41上において可動電極26の両側に位置してス
ペーサ層24に接続する単結晶シリコンからなる一対の
固定電極27,28を形成する工程と、第2シリコンウ
ェーハ22と第1膜41と可動電極26と固定電極2
7,28とスペーサ層24とを有する構造体25を可動
電極26がガラス基板10に対向するようにスペーサ層
24を介してガラス基板10に接合する工程と、第2シ
リコンウェーハ22を第1膜41をエッチストップ層と
してエッチング除去する工程と、第1膜41をエッチン
グ除去することにより一対の固定電極27,28と固定
電極27,28に挟まれかつガラス基板10の上方に浮
動する可動電極26とを有する半導体慣性センサ30を
得る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法である。
【0009】請求項2に係る発明は、図4に示すよう
に、ガラス基板10上に検出電極12を形成する工程
と、両面にシリコンを浸食せずにエッチング可能な第1
膜41を有する第1シリコンウェーハ21に第2シリコ
ンウェーハ22を貼り合わせる工程と、第1シリコンウ
ェーハ21の片面を所定の厚さに研磨して第1単結晶シ
リコン層51を形成する工程と、両面にシリコンを浸食
せずにエッチング可能な第2膜42を有する第3シリコ
ンウエーハ23を第1単結晶シリコン層51に貼り合わ
せる工程と、第3シリコンウェーハ23の片面を所定の
厚さに研磨して第2単結晶シリコン層52を形成する工
程と、第2単結晶シリコン層52及びその下側の第2膜
42を選択的にエッチング除去して第1単結晶シリコン
層51を露出させ、残留した第2単結晶シリコン層52
と第2膜42とからなるスペーサ層24を形成する工程
と、露出した第1単結晶シリコン層51を選択的にエッ
チング除去し、これにより第1膜41上に単結晶シリコ
ンからなる可動電極26を形成する工程と、第2シリコ
ンウェーハ22と第1膜41と可動電極26とスペーサ
層24とを有する構造体25を可動電極26が検出電極
12に対向するようにスペーサ層24を介してガラス基
板10に接合する工程と、第2シリコンウェーハ22を
第1膜41をエッチストップ層としてエッチング除去す
る工程と、第1膜41をエッチング除去することにより
ガラス基板10上に検出電極12に対向して浮動する可
動電極26を有する半導体慣性センサ40を得る工程と
を含む半導体慣性センサの製造方法である。
【0010】請求項3に係る発明は、図5に示すよう
に、ガラス基板10上に検出電極12を形成する工程
と、両面にシリコンを浸食せずにエッチング可能な第1
膜41を有する第1シリコンウェーハ21に第2シリコ
ンウェーハ22を貼り合わせる工程と、第1シリコンウ
ェーハ21の片面を所定の厚さに研磨して第1単結晶シ
リコン層51を形成する工程と、両面にシリコンを浸食
せずにエッチング可能な第2膜42を有する第3シリコ
ンウエーハ23を第1単結晶シリコン層51に貼り合わ
せる工程と、第3シリコンウェーハ23の片面を所定の
厚さに研磨して第2単結晶シリコン層52を形成する工
程と、第2単結晶シリコン層52及びその下側の第2膜
42を選択的にエッチング除去して第1単結晶シリコン
層51を露出させ、残留した第2単結晶シリコン層52
と第2膜42とからなるスペーサ層24を形成する工程
と、露出した第1単結晶シリコン層51を選択的にエッ
チング除去し、これにより第1膜41上に単結晶シリコ
ンからなる可動電極26を形成し、かつ第1膜41上に
おいて可動電極26の両側に位置してスペーサ層24に
接続する単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,
28を形成する工程と、第2シリコンウェーハ22と第
1膜41と可動電極26と固定電極27,28とスペー
サ層24とを有する構造体25を可動電極26が検出電
極12に対向するようにスペーサ層24を介してガラス
基板10に接合する工程と、第2シリコンウェーハ22
を第1膜41をエッチストップ層としてエッチング除去
する工程と、第1膜41をエッチング除去することによ
り一対の固定電極27,28と固定電極27,28に挟
まれかつガラス基板10の上に検出電極12に対向して
浮動する可動電極26を有する半導体慣性センサ50を
得る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法である。
【0011】この請求項1ないし3に係る製造方法で
は、ウェーハのレーザ加工が不要で大量生産に適するた
め、低コストで半導体慣性センサを製造できる。また構
造体25の構成部材は第2シリコンウエーハ22とこれ
に貼り合わした第1シリコンウエーハ21を所定の厚さ
に研磨した単結晶シリコン層51から構成されるため、
構造体の厚さを自由に選択できる。従って、構造体25
をガラス基板10に接合する際のハンドリングが容易に
なるとともに可動電極26等の厚さを自由に設定でき
る。また基板にガラス基板を用いるので、得られる半導
体慣性センサは寄生容量が低い。更に電極間のギャップ
はエッチング時間での制御ではなく第2単結晶シリコン
層52と第2膜42とからなるスペーサ層24の厚さで
規定されるので、寸法精度に優れる。このため高精度な
半導体慣性センサが作られる。
【0012】なお、本明細書で、「シリコンを浸食せず
にエッチング可能な膜」とは、当該膜をエッチング除去
する際にシリコンが浸食されないエッチャントを選ぶこ
とができる膜であることを意味する。このような性質の
膜としては酸化膜や窒化膜等が挙げられる。本発明にお
いて、第2シリコンウェーハ22の結晶方位は、エッチ
ング速度を考慮した場合、(110)方位のものが好ま
しく使用される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて詳しく説明する。図1及び図2に示すように、本発
明の第1実施形態の半導体慣性センサ30は加速度セン
サであって、ガラス基板10上に第2単結晶シリコン層
52と第2膜42とからなるスペーサ層24を介して固
着された固定電極27及び28の間に可動電極26を有
する。可動電極26、固定電極27及び28は、それぞ
れ単結晶シリコンからなり、電極26と電極27及び電
極26と電極28の互いに対向する部分が櫛状に形成さ
れる。可動電極26は、ビーム31,31によりその両
端が支持され、ガラス基板10に対して浮動になってい
る。ビーム31の基端部31aはガラス基板10上にス
ペーサ層24を介して固着される。図示しないが、ビー
ム基端部31a、固定電極27及び28には個別に電気
配線がなされる。この半導体慣性センサ30では、可動
電極26に対して、図の矢印で示すようにビーム基端部
31aと31aを結ぶ線に直交する水平方向の加速度が
作用すると、可動電極26はビーム31,31を支軸と
して振動する。可動電極26と固定電極27及び28の
間の間隔が広がったり、狭まったりすると、可動電極2
6と固定電極27及び28の間の静電容量が変化する。
この静電容量の変化から作用した加速度が求められる。
【0014】次に、本発明の第1実施形態の半導体慣性
センサ30の製造方法について述べる。図1に示すよう
に、第1シリコンウェーハ21の両面にシリコンを浸食
せずにエッチング可能な膜41を形成する。この膜41
としては、シリコンウェーハを熱酸化することにより形
成される酸化膜、或は化学気相成長(CVD)法でSi
H2Cl2又はSiH4とNH3ガスを用いて形成される窒
化シリコン膜などが挙げられる。第1シリコンウェーハ
21の両面に第1熱酸化膜41を形成した後、第2シリ
コンウェーハ22を第1シリコンウエーハ21に第1熱
酸化膜41を介して貼り合わせる。第2シリコンウエー
ハ22が貼り合わされていない側の第1シリコンウェー
ハ21の表面をその上に形成されている第1熱酸化膜4
1と共に砥石及び研磨布を用いて所定の厚さに研削研磨
して第1単結晶シリコン層51を形成する。また第3シ
リコンウェーハ23の両面に第2熱酸化膜42を形成す
る。この第3シリコンウェーハ23を第1単結晶シリコ
ン層51に第2熱酸化膜42を介して貼り合わせる。第
3シリコンウェーハ23の表面をその上に形成されてい
る第2熱酸化膜42とともに砥石及び研磨布を用いて所
定の厚さに研削研磨して第2単結晶シリコン層52を形
成する。第2単結晶シリコン層52及び第2シリコンウ
ェーハ22の表面を熱酸化した後、パターニングして第
3熱酸化膜43を選択的に形成し、KOHなどのエッチ
ャントによるウエットエッチングを行う。その結果、第
3熱酸化膜43が形成されていない部分の第2単結晶シ
リコン層52がエッチング除去される。その後フッ酸等
のエッチャントを用いて第2熱酸化膜42をエッチング
除去することにより第1単結晶シリコン層51が露出
し、残留した第2単結晶シリコン層52と第2熱酸化膜
42とからなる2層構造のスペーサ層24が形成され
る。第3熱酸化膜43を除去した後、スペーサ層24を
含む第1単結晶シリコン層51の表面にスパッタリング
及びパターニングによりAl層35を選択的に形成し、
続いてSF6ガスによる低温での異方性ドライエッチン
グを行う。これにより第1熱酸化膜41をエッチストッ
プ層として第1単結晶シリコン層51が選択的にエッチ
ングされ、その結果、第1熱酸化膜41上に単結晶シリ
コンからなる可動電極26が形成され、この可動電極2
6の両側に僅かに間隙をあけて単結晶シリコンからなる
一対の固定電極27,28が形成される。Al層35を
除去した後、第2シリコンウエーハ22と第1熱酸化膜
41と可動電極26と一対の固定電極27,28とスペ
ーサ層24を有する構造体25を可動電極26がガラス
基板10に対向するようにスペーサ層24を介してガラ
ス基板10に陽極接合する。続いて、KOHなどのエッ
チャントにより第2シリコンウエーハ22を第1熱酸化
膜41をエッチストップ層としてエッチング除去する。
次いでフッ酸などのエッチャントによるウエットエッチ
ング又はCF4などのエッチャントによるドライエッチ
ングを行って、第1熱酸化膜41をエッチング除去す
る。これにより単結晶シリコンからなる可動電極26が
単結晶シリコンからなる一対の固定電極27,28に挟
まれてガラス基板10の上方に浮動に形成された半導体
慣性センサ30が得られる。
【0015】図3及び図4は第2実施形態の半導体慣性
センサ40を示す。この半導体慣性センサ40は加速度
センサであって、ガラス基板10上に第2単結晶シリコ
ン層52と第2膜42とからなるスペーサ層24を介し
て固着された枠体29の間に可動電極26を有する。可
動電極26及び枠体29は、それぞれ単結晶シリコンか
らなり、可動電極26は窓枠状の枠体29に間隔をあけ
て収容される。可動電極26はビーム31,31により
その両端が支持され、ガラス基板10に対して浮動にな
っている。ビーム31の基端部31aは枠体29の凹み
29aに位置しかつガラス基板10上にスペーサ層24
を介して固着される。ガラス基板10上には検出電極1
2が形成される。図示しないが、ビーム基端部31a及
び検出電極12には個別に電気配線がなされる。この半
導体慣性センサ40では、可動電極26に対して、図の
矢印で示すようにビーム基端部31aと31aを結ぶ線
に直交する鉛直方向の加速度が作用すると、可動電極2
6はビーム31,31を支軸として振動する。可動電極
26と検出電極12の間の間隔が広がったり、狭まった
りすると、可動電極26と検出電極12の間の静電容量
が変化する。この静電容量の変化から作用した加速度が
求められる。
【0016】次に、本発明の第2実施形態の半導体慣性
センサ40の製造方法について述べる。図4に示すよう
に、先ずガラス基板10上にスパッタリング、真空蒸着
などによりAu,Pt,Cuなどから選ばれた金属の薄
膜からなる検出電極12を形成する。一方、第1実施形
態の製造方法と同様に行い、第1シリコンウェーハ21
を熱酸化することによりその両面に第1熱酸化膜41を
形成する。次いで第2シリコンウェーハ22を第1シリ
コンウエーハ21に第1熱酸化膜41を介して貼り合わ
せる。第2シリコンウエーハ22が貼り合わされていな
い側の第1シリコンウェーハ21の表面をその上に形成
されている第1熱酸化膜41と共に砥石及び研磨布を用
いて所定の厚さに研削研磨して第1単結晶シリコン層5
1を形成する。また第3シリコンウェーハ23の両面に
第2熱酸化膜42を形成する。この第3シリコンウェー
ハ23を第1単結晶シリコン層51に第2熱酸化膜42
を介して貼り合わせる。第3シリコンウェーハ23の表
面をその上に形成されている第2熱酸化膜42とともに
砥石及び研磨布を用いて所定の厚さに研削研磨して第2
単結晶シリコン層52を形成する。第2単結晶シリコン
層52及び第2シリコンウェーハ22の表面を熱酸化し
た後、パターニングして第3熱酸化膜43を選択的に形
成した後、KOHなどのエッチャントによるウエットエ
ッチングを行う。その結果、第3熱酸化膜43が形成さ
れていない部分の第2単結晶シリコン層52がエッチン
グ除去される。その後フッ酸等のエッチャントを用いて
第2熱酸化膜42をエッチング除去することにより第1
単結晶シリコン層51が露出し、残留した第2単結晶シ
リコン層52と第2熱酸化膜42とからなる2層構造の
スペーサ層24が形成される。第3熱酸化膜43を除去
した後、スペーサ層24を含む第1単結晶シリコン層5
1の表面にスパッタリング及びパターニングによりAl
層35を選択的に形成し、続いてSF6ガスによる低温
での異方性ドライエッチングを行う。これにより第1熱
酸化膜41をエッチストップ層として第1単結晶シリコ
ン層51が選択的にエッチングされ、その結果、第1熱
酸化膜41上に単結晶シリコンからなる可動電極26が
形成され、この可動電極26の両側に僅かに間隙をあけ
て単結晶シリコンからなる枠体29が形成される。Al
層35を除去した後、第2シリコンウエーハ22と第1
熱酸化膜41と可動電極26と枠体29とスペーサ層2
4を有する構造体25を可動電極26がガラス基板10
の検出電極12に対向するようにスペーサ層24を介し
てガラス基板10に陽極接合する。続いて、KOHなど
のエッチャントにより第2シリコンウエーハ22を第1
熱酸化膜41をエッチストップ層としてエッチング除去
する。次いでフッ酸などのエッチャントによるウエット
エッチング又はCF4などのエッチャントによるドライ
エッチングを行って、第1熱酸化膜41をエッチング除
去する。これにより単結晶シリコンからなる可動電極2
6が単結晶シリコンからなる枠体29に囲まれて検出電
極12に対向して浮動に形成された半導体慣性センサ4
0が得られる。
【0017】図5及び図6は第3実施形態の半導体慣性
センサ50を示す。この半導体慣性センサ50は角速度
センサであって、ガラス基板10上に第2単結晶シリコ
ン層52と第2膜42とからなるスペーサ層24を介し
て固着された固定電極27及び28の間に音叉構造の一
対の可動電極26,26を有する。可動電極26、固定
電極27及び28は、それぞれ単結晶シリコンからな
り、電極26と電極27及び電極26と電極28の互い
に対向する部分が櫛状に形成される。可動電極26,2
6は、コ字状のビーム31,31によりその両端が支持
され、ガラス基板10に対して浮動になっている。ビー
ム31の基端部31aはガラス基板10上にスペーサ層
24を介して固着される。ガラス基板10上には検出電
極12が形成される。図示しないが、ビーム基端部31
a、固定電極27及び28、検出電極12には個別に電
気配線がなされ、固定電極27及び28に交流電圧を印
加し、静電力により可動電極を励振するようになってい
る。この半導体慣性センサ50では、可動電極26,2
6に対してビーム基端部31aと31aを結ぶ線を中心
として角速度が作用すると、可動電極26,26にコリ
オリ力が生じてこの中心線の回りに捩り振動を起こして
共振する。この共振時の可動電極26と検出電極12と
の間の静電容量の変化により作用した角速度が検出され
る。
【0018】次に、本発明の第3実施形態の半導体慣性
センサ50の製造方法について述べる。図5に示すよう
に、先ず第2実施形態と同様にガラス基板10上にスパ
ッタリング、真空蒸着などによりAu,Pt,Cuなど
から選ばれた金属の薄膜からなる検出電極12を形成す
る。一方、第1実施形態の製造方法と同様に行い、第1
シリコンウェーハ21を熱酸化することによりその両面
に第1熱酸化膜41を形成する。次いで第2シリコンウ
ェーハ22を第1シリコンウエーハ21に第1熱酸化膜
41を介して貼り合わせる。第2シリコンウエーハ22
が貼り合わされていない側の第1シリコンウェーハ21
の表面をその上に形成されている第1熱酸化膜41と共
に砥石及び研磨布を用いて所定の厚さに研削研磨して第
1単結晶シリコン層51を形成する。また第3シリコン
ウェーハ23の両面に第2熱酸化膜42を形成する。こ
の第3シリコンウェーハ23を第1単結晶シリコン層5
1に第2熱酸化膜42を介して貼り合わせる。第3シリ
コンウェーハ23の表面をその上に形成されている第2
熱酸化膜42とともに砥石及び研磨布を用いて所定の厚
さに研削研磨して第2単結晶シリコン層52を形成す
る。第2単結晶シリコン層52及び第2シリコンウェー
ハ22の表面を熱酸化した後、パターニングして第3熱
酸化膜43を選択的に形成した後、KOHなどのエッチ
ャントによるウエットエッチングを行う。その結果、第
3熱酸化膜43が形成されていない部分の第2単結晶シ
リコン層52がエッチング除去される。その後フッ酸等
のエッチャントを用いて第2熱酸化膜42をエッチング
除去することにより第1単結晶シリコン層51が露出
し、残留した第2単結晶シリコン層52と第2熱酸化膜
42とからなる2層構造のスペーサ層24が形成され
る。第3熱酸化膜43を除去した後、スペーサ層24を
含む第1単結晶シリコン層51の表面にスパッタリング
及びパターニングによりAl層35を選択的に形成し、
続いてSF6ガスによる低温での異方性ドライエッチン
グを行う。これにより第1熱酸化膜41をエッチストッ
プ層として第1単結晶シリコン層51が選択的にエッチ
ングされ、その結果、第1熱酸化膜41上に単結晶シリ
コンからなる可動電極26が形成され、この可動電極2
6の両側に僅かに間隙をあけて単結晶シリコンからなる
一対の固定電極27,28が形成される。Al層35を
除去した後、第2シリコンウエーハ22と第1熱酸化膜
41と可動電極26と一対の固定電極27,28とスペ
ーサ層24を有する構造体25を可動電極26がガラス
基板10の検出電極12に対向するようにスペーサ層2
4を介してガラス基板10に陽極接合する。続いて、K
OHなどのエッチャントにより第2シリコンウエーハ2
2を第1熱酸化膜41をエッチストップ層としてエッチ
ング除去する。次いでフッ酸などのエッチャントによる
ウエットエッチング又はCF4などのエッチャントによ
るドライエッチングを行って、第1熱酸化膜41をエッ
チング除去する。これにより単結晶シリコンからなる可
動電極26が単結晶シリコンからなる一対の固定電極2
7,28に挟まれて検出電極12に対向して浮動に形成
された半導体慣性センサ50が得られる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、従来のウェーハのレ
ーザ加工による半導体慣性センサの製法と異なり、本発
明によればウェーハのレーザ加工が不要となり、大量生
産に適した低コストの半導体慣性センサを製作すること
ができる。基板をシリコン基板でなく、ガラス基板にす
ることにより、静電容量で検出を行うセンサでは、素子
の寄生容量が低下し、高感度で高精度の半導体慣性セン
サが得られる。可動電極、固定電極又は枠体などを構成
する単結晶シリコン層が第2シリコンウェーハに支持さ
れた状態でシリコン基板に接合するため、従来のような
貼り付き(sticking)現象を生じず、検出電極やシリコ
ン基板に対して所定のギャップで可動電極を設けること
ができる。また可動電極等は単結晶シリコンからなるた
め、多結晶シリコンや金属等と比べて機械的特性に優れ
る。またガラス基板上に検出電極が形成された構造にお
いては、検出電極が形成されたガラス基板と可動電極と
のギャップがスペーサ層の厚さで規定されるため、高精
度にギャップを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線要部に相当する本発明の第1実
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
【図2】本発明の第1実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
【図3】本発明の第2実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
【図4】図3のB−B線要部に相当する本発明の第2実
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
【図5】図6のC−C線要部に相当する本発明の第3実
施形態の半導体慣性センサ及びその製造工程を示す断面
図。
【図6】本発明の第3実施形態の半導体慣性センサの外
観斜視図。
【符号の説明】
10 ガラス基板 12 検出電極 21 第1シリコンウェーハ 22 第2シリコンウェーハ 23 第3シリコンウェーハ 24 スペーサ層 25 構造体 26 可動電極 27,28 一対の固定電極 30,40,50 半導体慣性センサ 41 第1膜 42 第2膜 51 第1単結晶シリコン層 52 第2単結晶シリコン層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面にシリコンを浸食せずにエッチング
    可能な第1膜(41)を有する第1シリコンウェーハ(21)に
    第2シリコンウェーハ(22)を貼り合わせる工程と、 前記第1シリコンウェーハ(21)の片面を所定の厚さに研
    磨して第1単結晶シリコン層(51)を形成する工程と、 両面にシリコンを浸食せずにエッチング可能な第2膜(4
    2)を有する第3シリコンウエーハ(23)を前記第1単結晶
    シリコン層(51)に貼り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(23)の片面を所定の厚さに研
    磨して第2単結晶シリコン層(52)を形成する工程と、 第2単結晶シリコン層(52)及びその下側の第2膜(42)を
    選択的にエッチング除去して前記第1単結晶シリコン層
    (51)を露出させ、残留した第2単結晶シリコン層(52)と
    第2膜(42)とからなるスペーサ層(24)を形成する工程
    と、 前記露出した第1単結晶シリコン層(51)を選択的にエッ
    チング除去し、これにより前記第1膜(41)上に単結晶シ
    リコンからなる可動電極(26)を形成し、かつ前記第1膜
    (41)上において前記可動電極(26)の両側に位置して前記
    スペーサ層(24)に接続する単結晶シリコンからなる一対
    の固定電極(27,28)を形成する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記第1膜(41)と前記
    可動電極(26)と前記固定電極(27,28)と前記スペーサ層
    (24)とを有する構造体(25)を前記可動電極(26)がガラス
    基板(10)に対向するように前記スペーサ層(24)を介して
    ガラス基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(41)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(41)をエッチング除去することにより前記一
    対の固定電極(27,28)と前記固定電極(27,28)に挟まれか
    つ前記ガラス基板(10)の上方に浮動する前記可動電極(2
    6)とを有する半導体慣性センサ(30)を得る工程とを含む
    半導体慣性センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラス基板(10)上に検出電極(12)を形成
    する工程と、 両面にシリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜(4
    1)を有する第1シリコンウェーハ(21)に第2シリコンウ
    ェーハ(22)を貼り合わせる工程と、 前記第1シリコンウェーハ(21)の片面を所定の厚さに研
    磨して第1単結晶シリコン層(51)を形成する工程と、 両面にシリコンを浸食せずにエッチング可能な第2膜(4
    2)を有する第3シリコンウエーハ(23)を前記第1単結晶
    シリコン層(51)に貼り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(23)の片面を所定の厚さに研
    磨して第2単結晶シリコン層(52)を形成する工程と、 第2単結晶シリコン層(52)及びその下側の第2膜(42)を
    選択的にエッチング除去して前記第1単結晶シリコン層
    (51)を露出させ、残留した第2単結晶シリコン層(52)と
    第2膜(42)とからなるスペーサ層(24)を形成する工程
    と、 前記露出した第1単結晶シリコン層(51)を選択的にエッ
    チング除去し、これにより前記第1膜(41)上に単結晶シ
    リコンからなる可動電極(26)を形成する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記第1膜(41)と前記
    可動電極(26)と前記スペーサ層(24)とを有する構造体(2
    5)を前記可動電極(26)が前記検出電極(12))に対向する
    ように前記スペーサ層(24)を介して前記ガラス基板(10)
    に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(41)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(41)をエッチング除去することにより前記ガ
    ラス基板(10)上に前記検出電極(12)に対向して浮動する
    前記可動電極(26)を有する半導体慣性センサ(40)を得る
    工程とを含む半導体慣性センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 ガラス基板(10)上に検出電極(12)を形成
    する工程と、 両面にシリコンを浸食せずにエッチング可能な第1膜(4
    1)を有する第1シリコンウェーハ(21)に第2シリコンウ
    ェーハ(22)を貼り合わせる工程と、 前記第1シリコンウェーハ(21)の片面を所定の厚さに研
    磨して第1単結晶シリコン層(51)を形成する工程と、 両面にシリコンを浸食せずにエッチング可能な第2膜(4
    2)を有する第3シリコンウエーハ(23)を前記第1単結晶
    シリコン層(51)に貼り合わせる工程と、 前記第3シリコンウェーハ(23)の片面を所定の厚さに研
    磨して第2単結晶シリコン層(52)を形成する工程と、 第2単結晶シリコン層(52)及びその下側の第2膜(42)を
    選択的にエッチング除去して前記第1単結晶シリコン層
    (51)を露出させ、残留した第2単結晶シリコン層(52)と
    第2膜(42)とからなるスペーサ層(24)を形成する工程
    と、 前記露出した第1単結晶シリコン層(51)を選択的にエッ
    チング除去し、これにより前記第1膜(41)上に単結晶シ
    リコンからなる可動電極(26)を形成し、かつ前記第1膜
    (41)上において前記可動電極(26)の両側に位置して前記
    スペーサ層(24)に接続する単結晶シリコンからなる一対
    の固定電極(27,28)を形成する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)と前記第1膜(41)と前記
    可動電極(26)と前記固定電極(27,28)と前記スペーサ層
    (24)とを有する構造体(25)を前記可動電極(26)が前記検
    出電極(12)に対向するように前記スペーサ層(24)を介し
    て前記ガラス基板(10)に接合する工程と、 前記第2シリコンウェーハ(22)を前記第1膜(41)をエッ
    チストップ層としてエッチング除去する工程と、 前記第1膜(41)をエッチング除去することにより前記一
    対の固定電極(27,28)と前記固定電極(27,28)に挟まれか
    つ前記ガラス基板(10)上に前記検出電極(12)に対向して
    浮動する前記可動電極(26)を有する半導体慣性センサ(5
    0)を得る工程とを含む半導体慣性センサの製造方法。
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