JPH09211787A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH09211787A
JPH09211787A JP2011996A JP2011996A JPH09211787A JP H09211787 A JPH09211787 A JP H09211787A JP 2011996 A JP2011996 A JP 2011996A JP 2011996 A JP2011996 A JP 2011996A JP H09211787 A JPH09211787 A JP H09211787A
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JP
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layer
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silver halide
hydrophilic colloid
sensitizing dye
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JP2011996A
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English (en)
Inventor
Noriki Tachibana
範幾 立花
Hideo Ota
秀夫 太田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、現像処理後も導電性を維持
しながら、かつ物性の劣化しないハロゲン化銀写真感光
材料を提供することにある。 【構成】 支持体上に、少なくとも1層の親水性コロイ
ド層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該親
水性コロイド層の少なくとも1層にポリアクリル酸−エ
ポキシ架橋体を含有することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止されたハ
ロゲン化銀写真感光材料に関し、詳しくは現像処理後も
導電性を有し、かつ優れた物性を有するハロゲン化銀写
真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハロゲン化銀写真感光材料(以
下、感光材料ともいう)は、カメラ内での摩擦に代表さ
れる静電気発生に対処するために導電性が付与されてい
る。更に現像処理後も印画紙へのプリントとか編集等の
取り扱いがあるため導電性が維持されるのが好ましい。
【0003】特開昭55−95942号では、ポリアク
リル酸を含有させカルボキシ基活性型硬膜剤での架橋技
術が開示されている。しかしながら、この技術だけで
は、現像処理後も導電性を維持しておくのは困難であっ
た。また、維持できたとしても感光材料の物性が弱く傷
つきやすい等の欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、現像
処理後も導電性を維持しながら、かつ物性の劣化しない
ハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 支持体上に、少なくとも1層の親水性コロイド
層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該親水
性コロイド層の少なくとも1層にポリアクリル酸−エポ
キシ架橋体を含有することを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料。
【0006】(2) 支持体上に、少なくとも1層の親
水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、該親水性コロイド層の少なくとも1層がポリアク
リル酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種を含有
し、かつエポキシ系硬膜剤及びカルボキシル基活性型硬
膜剤から選ばれる少なくとも1種により硬膜されている
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
【0007】(3) 前記親水性コロイド層と支持体と
の間に、導電性層を有することを特徴とする(1)又は
(2)記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0008】(4) 支持体上に、少なくとも1層の親
水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料にお
いて、該親水性コロイド層の少なくとも1層がポリアク
リル酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種を含有
し、かつ支持体との間に導電性層を有することを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。
【0009】(5) 支持体上に、少なくとも2層のポ
リアクリル酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種を
含有する親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感
光材料において、該親水性コロイド層のうち支持体に近
い位置に存する親水性コロイド層に含有するポリアクリ
ル酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の量が、よ
り支持体から遠い位置に存する親水性コロイド層に含有
するポリアクリル酸及びその塩から選ばれる少なくとも
1種の量よりも少ないことを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料。
【0010】以下、本発明について詳述する。
【0011】本発明で用いられるポリアクリル酸及びそ
の塩としては、重量平均分子量は10000〜1000
000のものが好ましく、50000〜500000の
ものが特に好ましい。塩を形成するためのカウンターカ
チオンとしては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、有
機アミンが挙げられるが、アルカリ金属、有機アミンが
好ましく、特にリチウム、カリウム、ナトリウムが好ま
しい。
【0012】本発明において、親水性コロイドとして
は、特にゼラチンが好ましい。ゼラチンは、アルカリ処
理ゼラチン及び酸処理ゼラチンの何れも好ましく用いる
ことができる。オセインゼラチンを用いる場合にはカル
シウム、鉄分を取り除くことが好ましい。
【0013】この他の親水性コロイドとしては、ポリア
クリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、デキストランサルフェイトなどの水溶性ポリマ
ーを挙げることができる。
【0014】本発明において、親水性コロイドに使用さ
れるゼラチン量は、平面性及び乾燥性の点から1〜15
g/m2が好ましく、特には1.5〜13g/m2が好ま
しい。
【0015】また、親水性コロイドの膨潤率は、同じく
平面性及び乾燥性の点から200〜300%が好まし
く、210〜290%が特に好ましい。該膨潤率は、親
水性コロイド1g当たりの38℃3分間での吸水量を求
め下記の式で算出した値である。
【0016】膨潤率(%)=100+(吸水量/背面層
重量)×100 本発明において、親水性コロイド層中のポリアクリル酸
及びその塩の含有量は、全バインダーに対し1〜80重
量%が好ましく、5〜50重量%がより好ましい。
【0017】本発明に用いられるポリアクリル酸は他の
モノマーとの共重合体でも使用可能であるが、アクリル
酸及びその塩として上記の含有量が必要である。
【0018】本発明のポリアクリル酸を含有する親水性
コロイド層において、2層以上の親水性コロイド層にポ
リアクリル酸を含有させる場合、総含有量が同じであれ
ば、支持体から遠い側の親水性コロイド層に、より多く
のポリアクリル酸を含有させた方が物性の劣化が抑えら
れることを我々は見出した。
【0019】2層以上に含有させる場合の比率として
は、任意に選択することができるが、支持体から遠い位
置に存する層に含有する量:支持体に近い位置に存する
層に含有する量=1:0.99〜10:1が好ましい。
【0020】本発明において、カルボキシル基活性型硬
膜剤としては、特に制約はないが、特公昭58−326
99号、特開昭63−229450号、同62−828
54号、同63−41580号等に記載の化合物を用い
ることができる。
【0021】本発明において、硬膜剤として用いられる
エポキシ系硬膜剤としては、分子量が100から150
0までのもので、エポキシ当量が100〜300のもの
が好ましい。
【0022】下記にエポキシ系硬膜剤の好ましい具体例
を示す。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】本発明において、エポキシ系硬膜剤は、親
水性コロイド層が含有するゼラチン1gに対して0.0
01〜0.5gの範囲で用いることが好ましく、より好
ましくは0.002〜0.3gである。
【0026】親水性コロイド層をエポキシ系硬膜剤で硬
化させる方法としては、塗布液にエポキシ系硬膜剤をあ
らかじめ添加しておく方法、該塗布液の塗布中に同時に
エポキシ系硬膜剤を添加する方法、該塗布液の塗布後乾
燥終了時までにエポキシ系硬膜剤を塗布する方法がある
が、本発明では、これらの何れも好ましく用いることが
できる。
【0027】本発明のカラー感光材料が有するハロゲン
化銀乳剤層は親油性写真用添加剤を含有することが好ま
しい。親油性写真用添加剤としては、カプラー、高沸点
有機溶媒、紫外線吸収剤、ホルマリン捕捉剤等が挙げら
れるが、特にカプラー、高沸点有機溶媒が用いられたと
きに、本発明の効果が顕著である。
【0028】カプラーとしては、リサーチ・ディスクロ
ージャー(以下、「RD」と略す)308119頁10
01〜1002、RD17643に記載のカプラーを挙
げることができる。
【0029】下記に、上記RDの関連ある記載箇所を示
す。
【0030】 〔項 目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VII G項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基 1001 VII−F項 放出カプラー アルカリ可溶カプラー 1001 VII−E項 高沸点有機溶媒としては、沸点130℃以上、400℃
以下のものが好ましく、更には、150℃以上、350
℃以下のものが好ましい。
【0031】具体的には、フタル酸ジオクチルなどのフ
タル酸エステル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステ
ル、特開平5−197099号、同5−119448号
記載のエポキシ化合物、特開平4−265975号のア
ルコール類、特開平5−188547号のアミド類が挙
げられる。
【0032】本発明において、ポリアクリル酸又はその
塩を含有する親水性コロイド層と支持体との間に、更な
る導電性層を有していることが好ましい。本発明におけ
る導電性層は、その表面比抵抗値が23℃20%RHの
条件下で1012Ωcm以下の場合に本発明の効果がより
高く得られるが、更に1011Ωcm以下の場合その効果
が大きい。表面比抵抗値が小さくなる程、本発明のうち
効果は大きくなるが、化合物の性質上105Ωcm以上
である。
【0033】導電性層としては、金属酸化物粒子を含有
する導電性層、水溶性導電性ポリマーと架橋剤との反応
生成物を含有する導電性層、π電子系導電性ポリマーを
含有する導電性層及び高分子イオン固体電解質を含有す
る導電性層等が挙げられる。
【0034】本発明に用いる金属酸化物粒子としては、
酸素欠陥を含むもの及び用いられる金属酸化物に対して
ドナーを形成する異種原子を少量含むもの等が一般的に
言って導電性が高いので好ましく、特に後者はハロゲン
化銀乳剤にカブリを与えないので好ましい。
【0035】金属酸化物の例としてはZnO,V25
TiO2,SnO2,Al23,In23,SiO2,M
gO,BaO,MoO3等、又はこれらの複合酸化物が
良く、特にZnO,TiO2,V25及びSnO2が好ま
しい。
【0036】異種原子を含む例としては、例えばZnO
に対してはAl,In等の添加、SnO2に対してはS
b,Nb,ハロゲン元素等の添加、又、TiO2に対し
てはNb,Ta等の添加が効果的である。これら異種原
子の添加量は0.01〜3.0mol%の範囲が好まし
いが、特に0.1〜10mol%が好ましい。
【0037】利用できる粒子サイズは10μm以下が好
ましいが、2μm以下であると分散後の安定性が良く使
用し易い。又、光散乱性をできるだけ小さくする為に、
0.5μm以下の金属酸化物粒子を利用すると透明感光
材料を形成することが可能となり特に好ましい。これら
の粒子は特開平6−59392号のようなゾル状態であ
ってもよい。
【0038】本発明に使用される金属酸化物粒子は、主
として次のような方法により製造される。第1に、金属
酸化物微粒子を焼成により作製し、導電性を向上させる
異種原子の存在下で熱処理をする方法、第2に、焼成に
より金属酸化物微粒子を製造する時に導電性を向上させ
る為の異種原子を共存させる方法、第3に、焼成により
金属微粒子を製造する際に雰囲気中の酸素濃度を下げて
酸素欠陥を導入する方法等が容易である。
【0039】第1の方法では微粒子表面の導電性を効果
的に向上させることができるが、熱処理中に粒子成長が
起る可能性があるので条件を選ぶ必要がある。又、熱処
理は還元雰囲気で行う方が良い場合がある。
【0040】第2の方法は最も製造経費が少なくて済む
と思われるので好ましい。例えば、SnO2の水和物で
あるβ−錫酸コロイド(無定形)を焼成炉中に噴霧して
SnO2微粒子を得る方法において、β-錫酸コロイド中
にSbCl3、Sb(NO33、Sb23の水和物等を
共存させておくと導電性SnO2微粒子を得ることがで
きる。又、別の例として、SnCl4,TiCl4を酸化
分解して、SnO2,TiO2を作成する所謂気相法にお
いて、酸化分解時に異種原子の塩類を共存させると導電
性のSnO2,TiO2を得ることができる。
【0041】又、金属の有機酸塩を加熱分解して金属酸
化物を得る方法において、加熱分解の際に異種金属の塩
類を共存させる方法もある。
【0042】第3の方法の例としては、酸素雰囲気中で
金属を蒸発させて金属酸化物微粒子を得る真空蒸発法に
おいて、酸素量を不足気味にしておく方法、或いは酸素
を十分に供給せずに金属、金属塩類を加熱する方法があ
る。
【0043】本発明において、導電性金属酸化物粒子は
結晶性でも無定形でもよい。
【0044】本発明において、導電性層には、従来知ら
れている高分子をそのバインダーの一部又は全部として
使用できる。これらの化合物は、例えばゼラチン、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルベンゼンスルホン酸塩
類、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、米国特許4,108,802号、同4,118,
231号、同4,126,467号、同4,137,2
17号等に記載の四級塩ポリマー類、米国特許4,07
0,189号、OLS2,830,767(USSe
r.No.816,127)等に記載された架橋型ポリ
マーラテックス類、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、デキストリン等である。
【0045】導電性粒子の使用量は写真感光材料1m2
当たり0.05〜20gが良く、0.1〜10gが特に
好ましい。
【0046】金属酸化物粒子をより効果的に使用して導
電性層の抵抗を下げる為に、導電性層中における金属酸
化物粒子の体積含有率は高い方が好ましいが、層として
の強度を十分に持たせる為に最低5%程度のバインダー
を含ませることが良く、導電性粒子の体積含有率は5〜
95%の範囲が好ましい。
【0047】本発明に用いられる水溶性導電性ポリマー
及び架橋剤の反応生成物を含有する導電性層について説
明する。
【0048】本発明において、水溶性導電性ポリマーと
しては、スルホ基、硫酸エステル基、4級アンモニウム
塩、3級アンモニウム塩及びカルボキシル基から選ばれ
る少なくとも一つの導電性基を有するポリマーが挙げら
れる。導電性基を含む単位はポリマー1分子当たり5モ
ル%以上が好ましく、更には20モル%以上が好まし
い。導電性基は1種以上が混在していてもよい。
【0049】水溶性の導電性ポリマー中には、ヒドロキ
シル基、アミノ基、エポキシ基、アジリジン基、活性メ
チレン基、スルフィン酸基、アルデヒド基、ビニルスル
ホン基等を含んでいてもよい。
【0050】ポリマーの分子量は3000〜10000
0であり、好ましくは3500〜50000である。
【0051】以下、本発明に用いられる水溶性導電性ポ
リマーの化合物例を挙げるが、これに限定されるもので
はない。
【0052】
【化3】
【0053】尚、上記P−1〜P−4において、Mnは
数平均分子量を表し、ポリエチレングリコール換算で表
したGPCによる測定値である。
【0054】本発明において、水溶性導電性ポリマー層
中には、疎水性ポリマー粒子を含有させてもよい。疎水
性ポリマー粒子は、実質的に水に溶解しない所謂ラテッ
クスで構成されている。この疎水性ポリマーは、スチレ
ン、スチレン誘導体、アルキルアクリレート、アルキル
メタクリレート、オレフィン誘導体、ハロゲン化エチレ
ン誘導体、ビニルエステル誘導体、アクリロニトリル等
の中から任意の組合せで選ばれるモノマーを重合して得
られる。特にスチレン誘導体、アルキルアクリレート、
アルキルメタクリレートが少なくとも30モル%含有さ
れているのが好ましい。特に50モル%以上が好まし
い。
【0055】疎水性ポリマーをラテックス状にするには
乳化重合をする、固体状のポリマーを低沸点溶媒に溶か
して微分散後、溶媒を溜去するという二つの方法がある
が、粒径が細かく、しかも揃ったものができるという点
で乳化重合することが好ましい。
【0056】疎水性ポリマーの分子量は3000以上で
あればよく、分子量による透明性の差は殆どない。
【0057】疎水性ポリマーの具体例を挙げる。
【0058】
【化4】
【0059】
【化5】
【0060】本発明において、水溶性導電性ポリマーと
共に用いる架橋剤としては、多官能のアジリジン又はエ
ポキシ化合物が好ましい。アジリジン化合物としては2
官能又は3官能で分子量が700以下のものが好まし
い。
【0061】好ましく用いられるアジリジン架橋剤の具
体例を以下に挙げる。
【0062】
【化6】
【0063】上記エポキシ化合物としてはヒドロキシル
基又はエーテル結合を含有するものが好ましい。特にエ
ポキシ当量が100〜300のものが好ましい。好まし
く用いられるエポキシ化合物の具体例としては、親水性
コロイド層の硬化に用いるエポキシ系硬膜剤の好ましい
具体例として挙げた前記HE−1〜HE−9が挙げられ
る。
【0064】本発明において、水溶性導電性ポリマーの
塗布量は100〜2000mg/m2であり、好ましく
は200〜1500mg/m2である。水溶性導電性ポ
リマーに対し添加される疎水性ラテックスは0〜60重
量%であり、好ましくは10〜30重量%である。
【0065】添加される架橋剤は、水溶性ポリマーに対
し5〜80%であり、好ましくは10〜50重量%であ
る。
【0066】本発明に用いられるπ電子系導電性ポリマ
ーとは、炭素原子と炭素原子若しくはヘテロ原子とを結
合する二重結合又は三重結合が単結合と交互に長く連な
った共役系を分子骨格とした共役系ポリマーである。
【0067】これら共役系ポリマーとしては、1)脂肪
族共役系:ポリアセチレンの如き炭素−炭素の共役系で
交互に長く連なっているポリマー、2)芳香族共役系:
ポリ(パラフェニレン)の如き芳香族炭化水素が長く結
合する共役が発達したポリマー、3)複素環式共役系:
ポリピロール、ポリチオフェンの如き複素環式化合物が
結合して共役系が発達したポリマー、4)含ヘテロ原子
共役系:ポリアニリンの如き脂肪族又は芳香族の共役系
をヘテロ原子で結合したポリマー、5)混合型共役系:
ポリ(フェニレンビニレン)の如き上記共役系の構成単
位が交互に結合した構造を持つ共役系ポリマー、6)複
鎖型共役系:分子中に複数の共役鎖を持つ共役系で、芳
香族共役系に近い構造を有しているポリマー、7)金属
フタロシアニン系:金属フタロシアニン類又はこれらの
分子間をヘテロ原子や共役系で結合したポリマー、8)
導電性複合体:上記共役系ポリマー鎖を飽和ポリマーに
グラフト共重合したポリマー及び飽和ポリマー中で上記
共役系ポリマーを重合することで得られる複合体等が挙
げられるが、上記共役系ポリマーがπ電子系導電性ポリ
マーとして本発明に適用できる。
【0068】上記のπ電子系導電性ポリマーをポリマー
群として下記に示すと、1)としては、ポリアセチレ
ン、ポリ(1,6−ヘプタジエン)等、2)としては、
ポリ−p-フェニレン、ポリナフタレン、ポリアントラ
セン等、3)としては、ポリピロールとその誘導体、ポ
リフランとその誘導体、ポリチオフェンとその誘導体、
ポリイソチオナフテンとその誘導体、ポリセレノフェン
とその誘導体等、4)としては、ポリアニリンとその誘
導体等、ポリ(p−フェニレンスルフィド)とその誘導
体、ポリ(p−フェニレンオキシド)とその誘導体、ポ
リ(p−フェニレンセレニド)とその誘導体、又、脂肪
族系ではポリ(ビニレンスルフィド)、ポリ(ビニレン
オキシド)、ポリ(ビニレンセレニド)等、5)として
は、ポリ(p−フェニレンビニレン)とその誘導体、ポ
リ(ピロールビニレン)とその誘導体、ポリ(チオフェ
ンビニレン)とその誘導体、ポリ(フランビニレン)と
その誘導体、ポリ(2,2′−チエニルピロール)とそ
の誘導体等、6)としては、ポリペリナフタレン、7)
としては金属フタロシアニン、及び8)としては、3)
のポリチオフェン(誘導体を含む)、ポリピロール(誘
導体を含む)、4)のポリアニリン(誘導体を含む)等
を、又、5)のポリ(p−フェニレンビニレン)(その
誘導体を含む)、ポリ(チオフェンビニレン)(その誘
導体を含む)等を接続基を介して側鎖に持つポリマーの
π電子導電性ポリマー複合体等を挙げることができる。
【0069】上記のうち、3)の複素環式共役系、4)
の含ヘテロ原子共役系、5)混合型共役系、6)の導電
性複合体系、及び8)の導電性複合体は高い導電性を得
易く、本発明に用いられる電子系導電性ポリマーとして
好ましい。
【0070】更に、これらのうち下記一般式ASP
(I)、ASP(II)、ASP(III)、ASP(IV)
又はASP(V)で示される繰り返し単位を持つポリマ
ーが本発明において特に好ましい。
【0071】
【化7】
【0072】上記式中の置換基の説明は特願平6−30
2273号の段落0016〜段落0035に、又、具体
的化合物例は同出願の段落0058〜段落0068にA
SP(I)−1〜ASP(V)−7として記載されてい
る。
【0073】本発明において、導電性層中のπ電子系導
電性ポリマーの含量は、導電性を高めるためには、該組
成物中0.5〜50重量%が好ましく、特に1〜20重
量%が好ましい。
【0074】π電子系導電性ポリマーの平均繰り返し単
位の数は、3〜100,000のものが適しており、好
ましくは5〜10,000、更に好ましくは10〜3,
000である。
【0075】上記ポリマーの重合方法に関しては、緒方
直哉編の「導電性高分子」の57〜93頁に詳しく述べ
られており、より具体的には、特開平2−255770
号、同2−252726号、J,Chem.Soc.C
hem.Commun.,1983巻、854頁、J.
Polym.Sci.Polym.Lett.ed.,
18巻、9頁(1980)、J.Chem.Soc.C
hem.Commun.1986巻,1348頁、Po
lymer 27巻、455頁(1986)、Synt
hetic Metals,26巻、383頁(198
8)、Polymer Commun.,28巻、22
9頁(1987)等に記載されており、これらによって
合成することができる。
【0076】π電子系導電性ポリマーのドーパントとし
ては、ハロゲン分子(Cl2、Br2、I2、ICl、I
Cl3、IBr、IF等)、ルイス酸(PF5、AsF5
SbF5、BF3、BCl3、BBr3、SO3等)、プロ
トン酸(HF、HCl、HNO3、H2SO4、HCl
4、FSO3H、ClSO3H、CF3SO3H、各種有
機酸、アミノ酸等)、遷移金属化合物(FeCl3、F
eOCl、TiCl4、ZrCl4、HfCl4、Nb
5、NbCl5、TaCl5、MoF5、MoCl5、W
6、WCl6、LnCl3(Ln=La、Ce、Pr、
Nd、Smなどのランタノイド等)、電解質アニオン
(Cl-、Br-、I-、ClO4 -、PF6 -、AsF6 -
SbF6 -、BF4 -、CF3SO3 -、CF3CO2 -、CH3
SO3 -、CH365SO3 -等)、ポリマー電解質アニ
オン(ポリビニル硫酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
(p−ビニルベンジルスルホン酸)、ポリアクリル酸、
ポリエチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリ
リン酸、ポリアスパラギン酸等)等、その他、O2、X
eOF4、(NO2 +)(SbF6)、(NO2 +)(SbC
6 -)、(NO2 +)(BF4 -)、FSO2OOSO2F、
AgClO4、H2IrCl6、La(NO33・6H2
等が挙げらるが、これらに限定されるものではない。こ
れらの中でも、I2、Br2、HCl、H2SO4、AsF
5、SbF5、KBF4、LiBF4、(C254NB
4、FeCl3、LiClO4、CF3SO3Li、CF3
SO3Na、CF3SO3H、LiBr、p−トルエンス
ルホン酸、ポリスチレンスルホン酸等が好ましく用いら
れる。
【0077】本発明において、π電子系導電性へのドー
ピングの方法は溶液系でドーパントとπ電子系導電性ポ
リマーとを反応させる化学ドーピング法が主体である
が、電気化学的ドーピング法であってもよい。
【0078】ドーピングの方法は、例えば、π電子系導
電性ポリマーの重合の場においてドーパントを存在させ
ることでドーピングさせることができる。又、導電性層
用塗布液を調合する時にドーパントを加えてもよいが、
重合の場のドーピングの方が好ましい。この他、電気化
学的重合の場合析出したフィルム状のポリマーをドーパ
ント液に浸漬してもよく、又、フィルムに成型してから
ドーピングを行ってもよい。
【0079】ドーピングされているドーパントは、π電
子系導電性ポリマーの繰返し単位当たり1モル%以上が
存在させることが好ましく、10モル%以上あると更に
安定した導電性レベルを得ることができ、特に好まし
い。
【0080】以下に、本発明に用いられるπ電子系導電
性ポリマーとドーパントとの組合せの代表例を挙げる。
【0081】
【化8】
【0082】
【化9】
【0083】
【化10】
【0084】導電性層に含有させる高分子イオン固体電
解質は特に限定されるものではないが、好ましくは下記
に示す如きポリマー(以下、「ポリマーX」という)と
下記に示す如き金属塩(以下、「金属塩Y」という)に
よって形成される錯体であって、ポリマーXと金属塩Y
が高分子イオン固体電解質を形成することを一つの特徴
としている。このため、ポリマーXと金属塩Yによる
と、例えば親水性コロイドやラテックス等に分散させる
という従来のバインダーを用いる方法によらずに、カラ
ー感光材料の写真構成層を塗設することができる。
【0085】ポリマーXとしては、ポリエチレンオキシ
ド単位、ポリプロピレンオキシド単位、ポリメチルビニ
ルエーテル単位、ポリスチレンスルフィド単位、ポリ−
β−カプロラクトン単位、ポリエチレンサクシネート単
位、ポリエチレンイミン単位等のモノマーを有するポリ
マーが挙げられるが、特にポリエチレンオキシド単位又
はポリエチレンイミン単位を有するポリマーが好まし
い。
【0086】ポリエチレンオキシド単位を有するポリマ
ーとしては、特に下記のものが挙げられるが、これに限
定されるものではない。
【0087】
【化11】
【0088】
【化12】
【0089】
【化13】
【0090】
【化14】
【0091】これらのポリマーは公知であり、製造法に
ついては米国特許4,542,095号、特開昭61−
41143号、同61−47713号、同60−199
047号、同60−179448号等に記載されてい
る。又、一部のものは、プルロニックP123(BAS
F社製)、テトロニクスT1304(BASF社製)、
サーフィノール465(エアー・プロダクト社製)、Q
4−3667(ダウ・コーニング社製)、モンフロール
51(ICI社製)、PS071,PS073(ペトラ
ーチシステムズ社製)、シルウェットL−7605(ユ
ニオンカーバイド社製)等の名で市販されている。
【0092】更に、上記のポリエチレンオキシド単位を
有するポリマーの中で、P−9〜P−11及びP−13
のようなビニルポリマーは、他の共重合可能なビニルモ
ノマー(A)との共重合であってもよい。
【0093】他のビニルモノマー(A)としては特に限
定されないが、例えばアルキルアクリレート、アルキル
メタクリレート、モノアルキルイタコネート、ジアルキ
ルイタコネート、アクリロニトリル、アクリルアミド、
酢酸ビニル、スチレン、ジビニルベンゼン、グリシジル
アクリレート、モノアルキルマレート、ジアルキルマレ
ート、モノアルキルフマレート、ジアルキルフマレー
ト、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸等を挙げることができる。そして、共重合
されるビニルモノマー(A)は2種以上でもよい。
【0094】以下に、ビニルモノマー(A)の具体例、
並びにエチレンオキシドモノマー(x)とビニルモノマ
ー(A)(y)とのモル比及び重合度(n)を示すが、
これらに限定されるものではない。
【0095】
【化15】
【0096】
【化16】
【0097】又、ポリエチレンイミン単位を有するポリ
マーとしては特に下記のものが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0098】
【化17】
【0099】R:炭素原子数1〜5のアルキル基 上記のポリマーは公知であり、製造法は特開昭61−4
2520号、マクロモレキュール18巻,825頁(1
985)等に記載されている。
【0100】ポリマーXの分子量としては、GPCによ
るポリスチレン換算の数平均分子量で1000〜50万
なら何れも好ましく用いることができるが、特に100
0〜10万が好ましい。
【0101】金属塩Yとしては、沃化ナトリウム、臭化
ナトリウム、塩化ナトリウム、チオシアン酸ナトリウ
ム、チオシアン酸カリウム、過塩素酸ナトリウム、過塩
素酸リチウム、四弗化硼素ナトリウム、チオシアン酸ル
ビジウム、沃化ルビジウム等のアルカリ金属塩及び塩化
水銀等が挙げられるが、ハロゲン化銀水素酸、チオシア
ン酸、硝酸、硫酸、燐酸、ハロゲン酸素酸、過ハロゲン
酸素酸、四ハロゲン化硼素酸又は六ハロゲン化燐酸のア
ルカリ金属塩が最も好ましい。
【0102】金属塩Yの添加量は、ポリマーX中のエチ
レンオキシド単位又はエチレンイミン単位等のモノマー
一つにつき0.01〜1.0当量、好ましくは0.02
〜0.5当量である。即ち、0.01当量未満では高い
電導度を得ることは困難で、ポリマーXとの錯形成が不
充分となり、1当量を超えると均一に溶解させることが
困難になる。
【0103】金属塩YをポリマーXに添加し溶解させる
には、ポリマーXに直接金属塩Yを添加し、必要な場合
は、撹拌することによって溶解させる方法でもできる
が、メタノール、エタノール、メトキシエチレングリコ
ール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
水等の極性溶媒に金属塩を溶解した後、ポリマーを添加
し、均一な溶液とする方法が好ましい。
【0104】このようにして調製した均一な溶液を塗布
・乾燥することにより本発明の導電性層が形成される。
【0105】ポリマーXの塗布量は10〜2000mg
/m2、特に50〜1000mg/m2が好ましい。
【0106】本発明は、レントゲン用フィルム、印刷用
フィルム等のモノクロ写真感光材料、及びカラーネガフ
ィルム、カラーリバーサルフィルム等のカラー写真感光
材料等に適用することができる。
【0107】本発明をカラーネガフィルムの背面層に適
用した場合について詳しく説明する。
【0108】本発明をカラー感光材料に適用する場合
の、赤感性、緑感性及び青感性の各ハロゲン化銀乳剤層
のハロゲン化銀乳剤は、RD308119に記載されて
いるものを用いることができる。下記に記載箇所を示
す。
【0109】 〔項目〕 〔RD308119のページ〕 ヨード組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項及び994 E項 晶癖(正常晶) 993 I−A項 晶癖(双晶) 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成(一様) 993 I−B項 ハロゲン組成(一様でない) 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置(表面) 995 I−G項 潜像形成位置(内部) 995 I−G項 適用感材(ネガ) 995 I−H項 適用感材(ポジ) 995 I−H項 乳剤を混合して用いる 995 I−J項 脱塩 995 −A項 本発明のカラー感光材料が有する赤感性、緑感性及び青
感性の各ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀乳剤は、増
感色素の過飽和液で分光増感されたハロゲン化銀乳剤で
あることができる。ここで増感色素の過飽和液とは、水
又は有機溶剤中に、その溶解度を越えて増感色素が存在
する液のことを言う。即ち、過飽和液とは過飽和の溶液
であってもよいし、乳化物分散液であってもよいし、固
体微粒子分散液であってもよい。これらのうち、水又は
有機溶剤中の固体微粒子分散液が好ましく、特に、水中
固体型増感色素分散液が好ましい。
【0110】該水中固体型増感色素分散液とは、水系中
で分光増感色素を27℃における水に対する溶解度を超
える量を添加して機械的に1μm以下の固体微粒子に分
散したものである。好ましくは、「実質的に水不溶性の
写真用分光増感色素の有機溶媒を含まない水中固体型分
散物」であり、有機溶媒及び/又は界面活性剤が存在し
ない水系中で27℃における溶解度が1×10-4〜4×
10-2モル/リットル、好ましくは2×10-4〜4×1
-2モル/リットルである分光増感色素を溶解度を超え
る量添加して機械的に1μm以下の固体微粒子に分散し
たものである。
【0111】有機染料を水性媒体中で機械的に分散する
技術は、特開平3−288842号において知られてい
る。しかしこの方法は、有機染料を写真感光材料中にて
耐拡散化とするためのものであり、単なる分散添加法に
すぎない。
【0112】これに対し、上記分光増感方法は写真用分
光増感色素をハロゲン化銀粒子表面に均質かつ有効に吸
着させるために為されたものであり、単に分散して添加
するためだけの技術とは、目的及び効果とも異なるもの
である。
【0113】上記有機溶媒とは、炭素原子を含む室温で
液体の溶剤をいう。
【0114】従来、特に増感色素の溶剤としては、水混
和性有機溶剤が用いられてきた。例えばアルコール類、
ケトン類、ニトリル類、アルコキシアルコール類等が挙
げられる。具体例としてメタノール、エタノール、プロ
ピルアルコール、i−プロピルアルコール、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、アセトン、アセトニトリル、2−メトキシエタ
ノール、2−エトキシエタノール等が挙げられる。
【0115】上記水中固体型増感色素分散物は、これら
の有機溶媒を実質的に含まないものである。又、界面活
性剤には、アニオン型、カチオン型、ノニオン型、ベタ
イン型の界面活性剤がある。
【0116】従来、増感色素の分散剤としてこれらの界
面活性剤が用いられてきたが、該分散物はこれらの界面
活性剤を実質的に含まないものである。ここで、実質的
に有機溶剤及び/又は界面活性剤が存在しない水系と
は、ハロゲン化銀写真乳剤に悪影響を及ぼさない程度以
下の不純物を含有する水であり、より好ましくはイオン
交換水をいう。
【0117】上記水中固体型増感色素分散物における分
光増感色素の水に対する溶解度は、2×10-4〜4×1
-2モル/リットルであるが、より好ましくは1×10
-3〜4×10-2モル/リットルである。即ち、溶解度が
この範囲よりも低いと分散粒径が非常に大きく、かつ、
不均一になるため、分散終了後に分散物の沈降が生じた
り、分散物をハロゲン化銀乳剤に添加した時に、色素の
ハロゲン化銀への吸着過程に支障を来す。又、溶解度が
この範囲よりも高い場合には、分散物の粘度が必要以上
に増大し、気泡を巻き込んで分散に支障を来し、更に高
い溶解度では分散が不可能になってしまう。
【0118】ここでいう分光増感色素の水に対する溶解
度は、以下に示す方法によって測定した。
【0119】50ml三角フラスコにイオン交換水を3
0ml入れ、これに目視で完溶しない量の色素を加え、
恒温槽で27℃に保ってマグネティック・スターラーで
10分間撹拌を行った。懸濁液をToYo(株)社製瀘
紙No.2で瀘過し、濾液を東ソー(株)ディスポーザ
ブルフィルターで瀘過し、瀘液を適当に希釈して、分光
光度計〔日立(株)社製U−3410〕で吸光度を測定
した。
【0120】これによりランバート・ベールの法則D=
εlc(D:吸光度,ε:分光吸光係数,l:吸光度測
定用セル長さ,c:濃度(モル/リットル))から溶解
度(モル/リットル)を求めた。
【0121】又、ここで、「増感色素」とは、ハロゲン
化銀に吸着し、光励起された際、ハロゲン化銀に対して
電子移動を起こすものをいい、有機染料は含まれない。
【0122】上記増感色素は、水に対する溶解度が2×
10-4〜4×10-2モル/リットルの範囲内であればど
んなものでもよく、好ましくはシアニン色素である。よ
り好ましくは親水性基(例えばスルホ基、カルボキシル
基など)を持つシアニン色素である。
【0123】増感色素を水系溶媒中にて機械的に粉砕、
分散するには種々の分散機が有効に用いられる。具体的
には、高速撹拌機、ボールミル、サンドミル、コロイド
ミル、アトライター、超音波分散機等が用いられる。本
発明においては高速撹拌機が好ましい。
【0124】高速撹拌型分散機は、垂直軸に複数個のイ
ンペラーを装着したディゾルバー、或いは複数の垂直軸
を設けた多軸ディゾルバーを有したものであってもよ
い。
【0125】又、ディゾルバー単独のものの他、他にア
ンカー翼を有した高速撹拌型分散機はより好ましいもの
である。具体的な作業例としては、温度調節が可能なタ
ンクに水を入れた後、分光増感色素の粉体を一定量入
れ、高速撹拌機にて、温度制御の下で一定時間撹拌し、
粉砕、分散する。
【0126】増感色素を機械的に分散する時のpHや温
度は特に問わないが、低温下では長時間分散を行っても
所望の粒径に達せず、高温下では再凝集或いは分解など
が生じて、所望の写真性能を得ることができない問題点
や、温度を上げると溶液系の粘度が低下するため固体の
粉砕及び分散の効率を大きく低下させる等の問題点があ
る。従って、分散温度は15〜50℃であることがより
好ましい。
【0127】更に分散時の撹拌回転数は、低回転数では
所望の粒径を得るのに長時間を要し、又、高回転数では
気泡を巻き込み分散効率を低下させるので、1000〜
6000rpmで分散することが好ましい。
【0128】上記の方法によって分散した増感色素の固
体微粒子が1μm以下とは、球相当の体積平径による粒
子サイズが1μm以下であることを意味し、一般的な方
法で測定できる。
【0129】又、上記「分散物」とは、増感色素の懸濁
液のことをいい、好ましくは懸濁液中の分光増感色素の
重量比率が0.2〜5.0%のものが用いられる。
【0130】上記増感色素の分散物は、ハロゲン化銀乳
剤に直接添加してもよいし、適当に希釈して添加しても
よいが、この時の希釈液には水を用いる。
【0131】本発明に係るハロゲン化銀乳剤は、物理熟
成、化学熟成及び分光増感を行ったものを使用すること
ができる。このような工程で使用される添加剤は、RD
17643、RD18716及びRD308119に記
載されている。これら三つのRDに記載されている化合
物の種類と記載箇所を下記に掲載した。
【0132】 [項 目] [RD308119の頁] [RD17643] [RD18716] 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A-A,B,C,D,H,I,J項 23〜24 648〜9 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIIIC,XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感材中に含有) 1011 XXB項 本発明のカラー感光材料には、ホルムアルデヒドガスに
よる写真性能の劣化を防止するために、米国特許4,4
11,987号や同4,435,503号に記載された
ホルムアルデヒドと反応して、固定化できるカラー化合
物を感光材料に添加することが好ましい。
【0133】本発明のカラー感光材料に使用する添加剤
は、RD308119,XIVに記載されている分散法な
どにより添加することができる。
【0134】本発明のカラー感光材料の支持体として
は、前述RD17643 28頁、RD18716 6
47〜8頁及びRD308119のXIXに記載されてい
る支持体を使用することができる。
【0135】本発明の感光材料の支持体としてはポリエ
ステル、特にポリエチレンテレフタレート又はポリエチ
レンナフタレートで形成された支持体が好ましい。
【0136】本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができる。
【0137】本発明の感光材料は、前述RD30811
9VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構
成等の様々な層構成をとることができる。
【0138】本発明は、一般用若しくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用若しくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーポジフィルムに代表される種々のカ
ラー感光材料に適用することができる。
【0139】本発明の感光材料は前述RD17643
28〜29頁、RD18716 615頁及びRD30
8119のXIXに記載された通常の方法によって現像処
理することができる。
【0140】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明の実施の態様はこれらに限定されない。
【0141】実施例1 《種晶乳剤−1の調製》以下のようにして種晶乳剤を調
製した。
【0142】特公昭58−58288号、同58−58
289号に示される混合撹拌機を用いて、35℃に調製
した下記溶液A1に硝酸銀水溶液(1.161モル)
と、臭化カリウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カ
リウム2モル%)を、銀電位(飽和銀−塩化銀電極を比
較電極として銀イオン選択電極で測定)を0mVに保ち
ながら同時混合法により2分を要して添加し、核形成を
行った。続いて、60分の時間を要して液温を60℃に
上昇させ、炭酸ナトリウム水溶液でpHを5.0に調整
した後、硝酸銀水溶液(5.902モル)と、臭化カリ
ウムと沃化カリウムの混合水溶液(沃化カリウム2モル
%)を、銀電位を9mVに保ちながら同時混合法によ
り、42分を要して添加した。添加終了後40℃に降温
しながら、通常のフロキュレーション法を用いて直ちに
脱塩、水洗を行った。
【0143】得られた種晶乳剤−1は、平均球換算直径
が0.24μm、平均アスペクト比が4.8、ハロゲン
化銀粒子の全投影面積の90%以上が最大辺比率が1.
0〜2.0の六角状の平板粒子からなる乳剤であった。
【0144】 〔溶液A1〕 オセインゼラチン 24.2g 臭化カリウム 10.8g ポリプロピレンオキシ−ポリエチレンオキシ−ジサクシネートナトリウム塩 (10%エタノール溶液) 6.78ml 10%硝酸 114ml H2O 9657ml 《沃化銀微粒子乳剤SMC−1の調製》0.06モルの
沃化カリウムを含む6.0重量%のゼラチン水溶液5l
を激しく撹拌しながら、7.06モルの硝酸銀水溶液と
7.06モルの沃化カリウム水溶液、各々2lを10分
を要して添加した。この間pHは硝酸を用いて2.0
に、温度は40℃に制御した。粒子調製後に、炭酸ナト
リウム水溶液を用いてpHを5.0に調整した。得られ
た沃化銀微粒子の平均粒径は0.05μmであった。こ
の乳剤をSMC−1とする。
【0145】《乳剤Em−1の調製》0.178モル相
当の種晶乳剤−1とポリイソプロピレン−ポリエチレン
オキシ−ジ琥珀酸エステルナトリウム塩の10%エタノ
ール溶液0.5mlを含む、4.5重量%の不活性ゼラ
チン水溶液700mlを75℃に保ち、pAgを8.
3、pHを5.0に調整した後、激しく撹拌しながら同
時混合法により以下の手順で粒子形成を行った。
【0146】1)2.121モルの硝酸銀水溶液と0.
174モルの前記SMC−1、及び臭化カリウム水溶液
を、pAgを8.3、pHを5.0に保ちながら添加し
た。(ホスト粒子の形成) 2)続いて溶液を60℃に降温し、pAgを9.6に調
整した。その後、0.071モルのSMC−1を添加
し、2分間熟成を行った。(転位線の導入) 3)0.959モルの硝酸銀水溶液と0.030モルの
前記SMC−1、及び臭化カリウム水溶液を、pAgを
9.6、pHを5.0に保ちながら添加した。(ホスト
粒子のシェリング) 尚、粒子形成を通して各溶液は、新核の生成や粒子間の
オストワルド熟成が進まないように最適な速度で添加し
た。上記添加終了後に40℃で通常のフロキュレーショ
ン法を用いて水洗処理を施した後、ゼラチンを加えて再
分散し、pAgを8.1、pHを5.8に調整した。
【0147】得られた乳剤Em−1は、粒径(同体積の
立方体1辺長)0.65μm、平均アスペクト比4.1
の表1に示すハロゲン組成を有する平板粒子からなる乳
剤であった。この乳剤を電子顕微鏡で観察したところ8
0%以上(個数)の粒子にフリンジ部と粒子内部双方に
5本以上の転位線が観察された。
【0148】《増感色素固体分散液SD−Aの調製》後
記増感色素のSD−9,SD−10,SD−11をそれ
ぞれ333mg秤量し、予め27℃に調温した水50m
lを加えたあと、高速撹拌機(ディソルバー)で350
0rpmにて30〜120分間にわたって撹拌すること
により、平均粒径0.38μmの増感色素固体分散液
(SD−A)を得た。
【0149】《増感色素メタノール溶液SD−Bの調
製》後記増感色素のSD−9,SD−10,SD−11
をそれぞれ200mg秤量し、予め27℃に調温したメ
タノール100mlを加え27℃で溶解させた増感色素
のメタノール溶液(SD−B)を得た。
【0150】上記乳剤Em−1に上記増感色素固体分散
液SD−A及び増感色素溶液SD−Bを用いチオ硫酸ナ
トリウム、塩化金酸及びチオシアン酸カリウムを添加
し、常法に従い、かぶり−感度関係が最適になるように
化学増感を施した。
【0151】《導電性層を有する支持体Aの調製》厚さ
180μmのポリエチレンテレフタレート支持体の両面
に、コロナ放電処理を施した後、下記組成の下引き第1
層を塗設、100℃で乾燥させた。
【0152】 乳剤層側下引き第1層 ポリコ(ブチルアクリレート−スチレン−ter−ブチルアクリレート −ヒドロキシエチルメタクリレート)ラテックス平均粒径0.09μm 350mg/m2 アニオン性界面活性剤SU−5 4mg/m2 架橋剤 HA−2 15mg/m2 背面層側下引き第1層 ポリコ(スチレン−ブチルアクリレート−グリシジルメタクリレート) ラテックス平均粒径0.07μm 800mg/m2 アニオン性界面活性剤SU−5 10mg/m2 架橋剤 HA−2 10mg/m2 更にこの下引き第1層の上に、コロナ放電処理した後下
記組成の下引き第2層を塗設、100℃で乾燥した。
【0153】 乳剤層側下引き第2層 ポリコ(スチレン−フッ化アルコールのマレイン酸ハーフエステル) 10mg/m2 アニオン性界面活性剤SU−6 2mg/m2 架橋剤 CH3SO3−(CH23−SO3CH3 1mg/m2 シリカ微粒子 平均粒径 3μm 3mg/m2 背面層側下引き第2層(導電性層) ポリコ(スチレンスルホン酸ソーダ−マレイン酸) 水溶性導電性ポリマーP−3 600mg/m2 疎水性ポリマーL−5のラテックス 平均粒径0.08μm 300mg/m2 エポキシ系硬膜剤(架橋剤) HE−5 100mg/m2 下引き第2層を塗布乾燥後、140℃で2分間熱処理
を行って、支持体Aを作製した。
【0154】更に、背面層側下引き第2層として上記背
面層側下引き第2層の代わりに乳剤層側下引き第2層
を設けた下引き済み支持体Dを作製した。
【0155】更に、上記背面層側下引き第2層の代わ
りに下記背面層側下引き第2層(金属酸化物微粒子の
種類と量を表1に示す)を設けた下引き済み支持体B、
及び上記背面層側下引き第2層の代わりに下記背面層
側下引き第2層(π電子系導電性ポリマーの種類と量
を表1に示す)を設けた下引き済み支持体Cを作製し
た。
【0156】 背面層側下引き第2層(金属酸化物微粒子含有) SnO2粒子(SnO2/Sb=85/15;体積抵抗107Ωcm, 平均粒径0.15μm) 0.6g/m2 ゼラチン 0.3g/m2 硬膜剤(H−3)CH2=CHSO2CH2CH(OH)CH2SO2CH= CH2 0.02g/m2 背面層側下引き第2層(π電子系導電性ポリマー含有) ブチルアクリレート−スチレン−グリシジルアクリレート (40:20:40wt%)共重合体ラテックス (平均粒径0.07μm,固形分30%) 0.81g/m2 アニオン系界面活性剤(SU−1) 0.006g/m2 ゼラチン 0.05g/m2 π電子系導電性ポリマー(ASP(I)−1,平均粒径0.15μmに 粉砕したもの) 0.3g/m2 硬膜剤(H−1)水溶液(固形分0.5%) 0.001g/m2 以上の下引き済み支持体上に下記組成の各層をスライド
ホッパーで順次支持体側から塗設してカラー感光材料試
料を作製した。
【0157】塗布量は、ハロゲン化銀及びコロイド銀に
ついては金属銀に換算してg/m2単位で表した量を、
又、カプラー、添加剤及びゼラチンについてはg/m2
単位で添加した量を、又、増感色素については同一層内
のハロゲン化銀1モル当たりのモル数で示した。
【0158】 写真画像形成層の組成 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.18 UV吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点溶媒(Oil−1) 0.37 ゼラチン 1.59 第2層:中間層 ゼラチン 1.27 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.63 増感色素(SD−1) 1.7×10-4 増感色素(SD−2) 1.5×10-4 増感色素(SD−3) 1.5×10-4 増感色素(SD−4) 1.3×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.71 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.09 DIR化合物(D−1) 0.005 高沸点溶媒(Oil−1) 0.63 ゼラチン 2.05 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤B 0.71 増感色素(SD−2) 2.5×10-4 増感色素(SD−3) 1.4×10-5 増感色素(SD−4) 2.2×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.27 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.04 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−1) 0.32 ゼラチン 0.83 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤C 1.52 増感色素(SD−2) 2.1×10-4 増感色素(SD−3) 1.2×10-5 増感色素(SD−4) 1.8×10-4 シアンカプラー(C−2) 0.13 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.009 高沸点溶媒(Oil−1) 0.17 ゼラチン 1.04 第6層:中間層 ゼラチン 1.00 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤A 0.76 増感色素(SD−1) 6.5×10-4 増感色素(SD−5) 7.2×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.10 マゼンタカプラー(M−2) 0.25 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.11 DIR化合物(D−1) 0.004 DIR化合物(D−3) 0.013 高沸点溶媒(Oil−2) 0.49 ゼラチン 1.10 第8層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.55 増感色素(SD−1) 5.2×10-4 増感色素(SD−5) 5.8×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.07 マゼンタカプラー(M−2) 0.17 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.08 DIR化合物(D−1) 0.001 DIR化合物(D−3) 0.002 高沸点溶媒(Oil−2) 0.33 ゼラチン 0.78 第9層:高感度緑感性層 Em−1 0.82 SD−A 0.0033 増感色素(SD−11) 1.4×10-4 増感色素(SD−5) 1.5×10-4 増感色素(SD−9) 1.4×10-4 マゼンタカプラー(M−2) 0.10 マゼンタカプラー(M−3) 0.03 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.001 DIR化合物(D−1) 0.001 DIR化合物(D−3) 0.004 高沸点溶媒(Oil−2) 0.31 ゼラチン 0.91 第10層:中間層 ゼラチン 0.50 第11層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.08 化合物(SC−1) 0.08 高沸点溶媒(Oil−2) 0.10 ゼラチン 1.00 第12層:中間層 ゼラチン 0.50 第13層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤A 0.16 沃臭化銀乳剤D 0.16 増感色素(SD−6) 1.7×10-4 増感色素(SD−7) 4.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.24 イエローカプラー(Y−2) 0.66 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.19 第14層:中感度青感性層 沃臭化銀乳剤B 0.46 増感色素(SD−6) 1.3×10-4 増感色素(SD−7) 3.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.07 イエローカプラー(Y−2) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 0.84 第15層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤E 0.41 増感色素(SD−6) 0.9×10-4 増感色素(SD−8) 2.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.06 イエローカプラー(Y−2) 0.18 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 0.97 第16層:第1保護層 沃臭化銀(平均粒径0.04μm,沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.030 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.015 高沸点溶媒(Oil−2) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.44 第17層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(PM−1,平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 SU−3、SU−4 各々0.006 背面層の組成 背面層第1層 ゼラチン 7.0 本発明のポリアクリル酸(10重量%、pH6に調整して添加) 表1に記載 本発明のエポキシ系硬膜剤 表1に記載 背面層第2層 ゼラチン 1 アニオン性界面活性剤(Su−1) 0.006 平均粒径3μmのポリメチルメタクリレート 0.04 なお、上述の感光材料は、更に化合物SU−1、SU−
2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、安定剤ST−
1、カブリ防止剤AF−1、AF−2(重量平均分子量
10,000及び1,100,000のもの)、染料A
I−1、AI−2、AI−3、FS−1、FS−2及び
化合物DI−1を適宜添加した。
【0159】なお、比較試料は、硬膜剤H−1、H−2
を調整し、本発明と同じ膨潤度になるようにした。
【0160】上記試料に用いた乳剤は、下記の通りであ
る。尚平均粒径は、立方体に換算した粒径で示した。ま
た、各乳剤は、金・硫黄増感を最適に施した。
【0161】 乳剤名 平均AgI 平均粒径 晶 癖 直径/厚み比 含有率(モル%) (μm) 乳剤A 8.0 0.42 正常晶 1 乳剤B 8.0 0.55 正常晶 1 乳剤C 8.0 0.75 双晶平板 2 乳剤D 2.0 0.32 正常晶 1 乳剤E 8.0 0.90 双晶平板 2 乳剤A、Dは、イリジウムを1×10-7mol/lmolAg含有している。
【0162】上記感光材料の各層に添加した化合物の構
造を以下に示す。
【0163】
【化18】
【0164】
【化19】
【0165】
【化20】
【0166】
【化21】
【0167】
【化22】
【0168】
【化23】
【0169】
【化24】
【0170】
【化25】
【0171】
【化26】
【0172】
【化27】
【0173】以上のカラー感光材料試料について、常法
に従い、白色光にてウエッジ露光し、後述の現像処理を
行い、現像処理後の表面比抵抗を測定した。また、別に
現像処理液中での膜強度を測定した。
【0174】《表面比抵抗》塗布した試料を、23℃・
55%RHの雰囲気でテラオームメータ(川口電機社
製:モデルVE−30)を用いて測定した。
【0175】《膜強度》特に現像処理液中の傷の着き易
さが問題になるので、下記膨潤膜強度評価法によって評
価した。
【0176】膨潤膜強度評価法 塗布試料を巾3.5cm、長さ14cmの大きさに裁断
し、38℃の発色現像処理液中に3分間浸漬した後、直
径0.5mmのサファイア針を膜面に圧着し、5mm/
secの速さで移動しながら針への荷重を連続的に変化
させ、膜が破壊される時の荷重(g)で表した。
【0177】《現像処理》 処理工程 処理時間 処理温度(℃) 発色現像 3分15秒 38 漂 白 45秒 38 定 着 1分45秒 38 安定化 90秒 38 乾 燥 1分 40〜70 (発色現像液) 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.7g 亜硫酸カリウム 2.8g 臭化ナトリウム 1.3g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.2g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 4.6g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.3g 水を加えて1,000mlとし、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いてpH =10.01に調整する。
【0178】使用した漂白液の組成は次の通りである。
【0179】 (漂白液) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第2鉄アンモニウム 137g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 2.0g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40ml 硝酸アンモニウム 40g 水を加えて1,000mlとし、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH=4. 5に調整する。
【0180】使用した定着液及び定着補充液の組成は次
の通りである。
【0181】 (定着液) チオ硫酸アンモニウム 100g チオシアン酸アンモニウム 150g 無水重亜硫酸ナトリウム 20g メタ重亜硫酸ナトリウム 4.0g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 1.0g 水を加えて700mlとし、氷酢酸とアンモニア水を用いてpH=6.5に調 整する。
【0182】使用した安定化液及び安定化補充液の組成
は次の通りである。
【0183】 (安定化液) 1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン 0.1g p−オクチルフェノール・エチレンオキシド10モル付加物(50%溶液) 2.0ml ヘキサメチレンテトラミン 0.2g ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル) −s−トリアジン 0.3g 水を加えて1,000mlとし、水酸化カリウム及び50%硫酸を用いてpH =7.0に調整した。
【0184】結果を表1に示す。
【0185】
【表1】
【0186】表1から明かな様に、本発明によれば、現
像処理後の導電性を維持しつつ、膜物性も優れているこ
とがわかる。
【0187】実施例2 両面に、ポリ(酢酸ビニル−無水マレイン酸)の0.2
μ厚下引層を塗布した厚さ100μmのセルローストリ
アセテートフィルム支持体の一方の面に、支持体側から
下記バッキング層を塗設した。
【0188】 《バッキング層》 第1層 ゼラチン 3.0g/m2 染料BC−1 50mg/m2 染料BC−2 25mg/m2 染料BC−3 50mg/m2 高沸点溶媒(OIL−1) 0.6g/m2 塗布助剤(Su−2) 20mg/m2 本発明のポリアクリル酸(10重量%、pH6に調整して添加) 表2に記載 本発明の硬膜剤 表2に記載 第2層 ゼラチン 4.0g/m2 染料BC−1 50mg/m2 染料BC−2 25mg/m2 染料BC−3 50mg/m2 本発明のポリアクリル酸(10重量%、pH6に調整して添加) 表2に記載 本発明の硬膜剤 表2に記載 第3層 ゼラチン 1.0g/m2 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒径3μm) 60mg/m2 化合物(SF−1) 3mg/m2 各層には上記組成物の他にゼラチン硬膜剤H−1、H−
2や塗布助剤Su−1、粘度調整剤及び防腐剤DI−1
を添加した。
【0189】次いで、上記支持体を用いて下記に示すよ
うな組成を持つ各層から構成された多層カラー感光材料
である試料を作製した。塗布量は、ハロゲン化銀及びコ
ロイド銀については金属銀に換算してg/m2単位で表
した量を、又カプラー、添加剤についてはg/m2単位
で表した量を、又増感色素については同一層内のハロゲ
ン化銀1モル当たりのモル数で示した。
【0190】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.18 紫外線吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点溶媒(Oil−1) 0.37 ゼラチン 1.59 第2層:中間層 ゼラチン 1.27 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.63 増感色素(SD−1) 1.7×10-4 増感色素(SD−2) 1.5×10-4 増感色素(SD−3) 1.5×10-4 増感色素(SD−4) 1.3×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.71 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.09 DIR化合物(D−1) 0.005 高沸点溶媒(Oil−1) 0.65 ゼラチン 2.05 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤B 0.71 増感色素(SD−2) 2.5×10-4 増感色素(SD−3) 1.4×10-5 増感色素(SD−4) 2.2×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.27 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.04 DIR化合物(D−1) 0.01 DIR化合物(D−2) 0.015 高沸点溶媒(Oil−1) 0.32 ゼラチン 0.83 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤C 1.52 増感色素(SD−2) 2.1×10-4 増感色素(SD−3) 1.2×10-5 増感色素(SD−4) 1.8×10-4 シアンカプラー(C−2) 0.13 DIR化合物(D−1) 0.006 DIR化合物(D−2) 0.016 高沸点溶媒(Oil−1) 0.17 ゼラチン 1.04 第6層:中間層 ゼラチン 1.00 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤A 0.76 増感色素(SD−1) 1.8×10-4 増感色素(SD−5) 1.8×10-4 増感色素(SD−6) 1.8×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.10 マゼンタカプラー(M−2) 0.25 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.11 DIR化合物(D−1) 0.004 DIR化合物(D−3) 0.013 高沸点溶媒(Oil−2) 0.49 ゼラチン 1.10 第8層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.55 増感色素(SD−1) 1.53×10-4 増感色素(SD−5) 1.53×10-4 増感色素(SD−6) 1.53×10-4 マゼンタカプラー(M−1) 0.07 マゼンタカプラー(M−2) 0.17 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.08 DIR化合物(D−1) 0.001 DIR化合物(D−3) 0.002 高沸点溶媒(Oil−2) 0.33 ゼラチン 0.78 第9層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤C 0.82 増感色素(SD−1) 1.4×10-4 増感色素(SD−5) 1.5×10-4 増感色素(SD−6) 1.4×10-4 マゼンタカプラー(M−2) 0.10 マゼンタカプラー(M−3) 0.03 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.03 DIR化合物(D−1) 0.001 DIR化合物(D−3) 0.004 高沸点溶媒(Oil−2) 0.31 ゼラチン 0.91 第10層:中間層 ゼラチン 0.50 第11層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.08 化合物(SC−1) 0.08 高沸点溶媒(Oil−2) 0.10 ゼラチン 1.00 第12層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤A 0.16 沃臭化銀乳剤D 0.16 増感色素(SD−7) 1.7×10-4 増感色素(SD−8) 4.0×10-4 増感色素(SD−10) 3.1×10-6 イエローカプラー(Y−1) 0.24 イエローカプラー(Y−2) 0.66 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.19 第13層:中感度青感性層 沃臭化銀乳剤B 0.46 増感色素(SD−7) 1.3×10-4 増感色素(SD−8) 3.0×10-4 増感色素(SD−10) 1.6×10-6 イエローカプラー(Y−1) 0.07 イエローカプラー(Y−2) 0.20 DIR化合物(D−4) 0.01 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 第14層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤E 0.41 増感色素(SD−7) 0.9×10-4 増感色素(SD−9) 2.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.06 イエローカプラー(Y−2) 0.18 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 0.97 第15層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μm、沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.030 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.10 高沸点溶媒(Oil−2) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.44 第16層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 SU−3、SU−4 各々0.006 尚、上記組成物の他に、化合物SU−1、SU−2、粘
度調整剤V−1、硬膜剤H−1、H−2、安定剤ST−
1、カブリ防止剤AF−1、平均分子量10,000と
1,100,000の2種のAF−2、化合物FS−
1、FS−2、及び防腐剤DI−1を適宜、添加した。
【0191】上記感光材料の各層に添加した化合物の構
造を以下に示す。
【0192】
【化28】
【0193】
【化29】
【0194】
【化30】
【0195】
【化31】
【0196】
【化32】
【0197】
【化33】
【0198】
【化34】
【0199】
【化35】
【0200】
【化36】
【0201】
【化37】
【0202】
【化38】
【0203】
【化39】
【0204】
【化40】
【0205】上記試料に用いた沃臭化銀乳剤は、下記の
通りである。尚、平均粒径は、立方体に換算した粒径で
示した。又、各乳剤はチオ硫酸ナトリウム、塩化金酸、
チオシアン酸カリウムを添加し、常法に従いカブリ−感
度関係が最適になるように化学増感を施した。
【0206】 乳剤名 平均AgI 平均粒径 晶 癖 直径/厚み比 含有率(モル%) (μm) 乳剤A 8.0 0.40 正常晶 1 乳剤B 8.0 0.55 正常晶 1 乳剤C 8.0 0.70 正常晶 1 乳剤D 2.0 0.30 正常晶 1 乳剤E 8.5 0.85 正常晶 1 乳剤A、Dはイリジウムを1×10-7mol/1molAg含有している。
【0207】各試料は実施例1と同様にして処理、評価
を行った。結果を表2に示す。
【0208】
【表2】
【0209】
【化41】
【0210】表2から明らかなように、本発明によれ
ば、現像処理後の導電性を維持しつつ、膜物性も優れて
いることがわかる。
【0211】
【発明の効果】本発明により、現像処理後も導電性を維
持しながら、かつ物性の劣化しないハロゲン化銀写真感
光材料を提供することができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも1層の親水性コ
    ロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
    該親水性コロイド層の少なくとも1層にポリアクリル酸
    −エポキシ架橋体を含有することを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 支持体上に、少なくとも1層の親水性コ
    ロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
    該親水性コロイド層の少なくとも1層がポリアクリル酸
    及びその塩から選ばれる少なくとも1種を含有し、かつ
    エポキシ系硬膜剤及びカルボキシル基活性型硬膜剤から
    選ばれる少なくとも1種により硬膜されていることを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 前記親水性コロイド層と支持体との間
    に、導電性層を有することを特徴とする請求項1又は2
    記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 支持体上に、少なくとも1層の親水性コ
    ロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
    該親水性コロイド層の少なくとも1層がポリアクリル酸
    及びその塩から選ばれる少なくとも1種を含有し、かつ
    支持体との間に導電性層を有することを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 支持体上に、少なくとも2層のポリアク
    リル酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種を含有す
    る親水性コロイド層を有するハロゲン化銀写真感光材料
    において、該親水性コロイド層のうち支持体に近い位置
    に存する親水性コロイド層に含有するポリアクリル酸及
    びその塩から選ばれる少なくとも1種の量が、より支持
    体から遠い位置に存する親水性コロイド層に含有するポ
    リアクリル酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種の
    量よりも少ないことを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。
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