JPH09212606A - 非接触カード用リーダ/ライタ - Google Patents

非接触カード用リーダ/ライタ

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JPH09212606A
JPH09212606A JP8037421A JP3742196A JPH09212606A JP H09212606 A JPH09212606 A JP H09212606A JP 8037421 A JP8037421 A JP 8037421A JP 3742196 A JP3742196 A JP 3742196A JP H09212606 A JPH09212606 A JP H09212606A
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reader
writer
loop coils
loop
card
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JP8037421A
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Katsuyuki Tanaka
勝之 田中
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードとの通信を行う場合の距離を延ば
し、ICカードの検出範囲を拡大する。 【解決手段】 信号発振器11から周波数fcの高周波
信号が移相器12、15、18へ供給される。移相器1
2では、高周波信号に対してφ1 の位相シフトがなさ
れ、増幅器13a、13bへ供給される。増幅器13、
13bでは、キャリア信号に対してデータに応じて変調
および/または増幅がなされ、ループコイル14a、1
4bへ供給される。このとき、増幅器13bの出力端子
と一方のループコイル14bの両端の接続関係を逆とす
ることで、ループコイル14aからの位相と180°異
なる位相がループコイル14bから発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば改札機や
セキュリティシステムで用いられる非接触カード用リー
ダ/ライタに関する。
【0002】
【従来の技術】超短波帯以下の周波数のキャリア(搬送
波)信号を使用した電磁誘導方式により、リーダ/ライ
タとICカードが接触することなく通信を行う非接触カ
ードシステムの従来の構成の一例を図11に示す。この
図に示すようにリーダ/ライタ101は、ディスプレイ
102、アクセスコントローラ103、CPU104、
モジュレータ/デモジュレータ回路105およびループ
コイルから構成され、ICカードは、電源回路108、
IC回路109およびループコイル110から構成され
る。
【0003】リーダ/ライタ101からICカード10
7にデータが書き込まれるとき、まずリーダ/ライタ1
01のCPU104からICカード107に書き込まれ
るデータがモジュレータ/デモジュレータ回路105へ
供給される。モジュレータ/デモジュレータ回路105
では、データに応じてキャリア信号の振幅、位相等が変
調される。この変調出力がループコイル106に供給さ
れることによって、ICカード107に書き込まれるデ
ータに対応した電磁界が生じる。この電磁界によって、
ICカード107のループコイル110に誘導電流が生
じる。この誘導電流は、IC回路109によってデータ
に復調され、このデータは、IC回路109内のメモリ
に書き込まれる。
【0004】一方、ICカード107のデータがリーダ
/ライタ101に読み取られるとき、ICカード107
は、書き込まれたデータに対応してループコイル110
の両端のインピーダンスを変化させる。例えば、データ
が `1' のときにループコイル110の両端を開放さ
せ、データが `0' のときにループコイル110の両端
を短絡させる。このように、ICカード107のループ
コイル110の両端のインピーダンスの変化は、電磁的
に結合するリーダ/ライタ101のループコイル106
に流れるキャリア信号の振幅を変化させる。モジュレー
タ/デモジュレータ回路105は、この振幅変化を検出
するように、データを復調する。復調されたデータは、
CPU104の指示に基づいて、ディスプレイ102に
表示される、またはアクセスコントローラ103などが
制御され、例えば自動改札機のゲートあるいはドアの開
閉が行われる。
【0005】この図11に示す電磁誘導方式を利用した
非接触ICカードシステムでは、ICカード107を構
成する最小単位は、図示したようにループコイル11
0、IC回路109および電源回路108の3つであ
る。しかしながら、ループコイルに生じる誘導電流から
電力を取り出す回路をICが内蔵しているタイプであれ
ば、ループコイル110およびIC回路109の2つか
らICカード107を構成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなシステム
において、リーダ/ライタ101とICカード107と
の通信距離を延ばすためには、リーダ/ライタ101の
ループコイル106から発生する電磁界の強度を上げる
必要がある。しかしながら、電磁界の強度の上昇に伴い
増大した輻射が隣接する他のリーダ/ライタに混信して
悪影響を及ぼしたり、また近くに位置する他の電子機器
を誤動作させる問題がある。
【0007】また、リーダ/ライタ101がICカード
107を検知できる面積を広げるために、リーダ/ライ
タ101のループコイル106の開口面積を大きくし、
かつ同じ通信距離を確保しようとすると、電磁界の強度
の上昇は避けられない問題である。
【0008】このような問題を解決するひとつの方法と
して、図12あるいは図13に示す構成が考えられる。
図12は、2個のループコイルを持つリーダ/ライタの
送信部の一例である。信号発生器111から周波数fc
の高周波電流が出力され、この高周波電流は、増幅器1
12および移相器114へ供給される。増幅器112で
は、供給された高周波信号が送信されるデータに応じて
変調および/または増幅された後、ループコイル113
の両端へ供給される。このループコイル113から発生
された位相は、信号発生器11からの周波数fcと同一
の位相であるため、0°の位相を持つ信号である。
【0009】また、移相器114では、供給された信号
に対して180°(π)の位相シフトがなされ、移相器
114からのキャリア信号は、増幅器115へ出力され
る。増幅器115では、供給されたキャリア信号が送信
データに応じて変調および/または増幅された後、ルー
プコイル116へ供給される。これらループコイル11
3および116からのキャリア信号は、書き込み時にI
Cカード117に含まれるループコイルに誘導電流を発
生させる。
【0010】このように、同一周波数で位相が互いに反
転している場合、ループコイルが同一形状、かつキャリ
ア信号が同一振幅とすると、リーダ/ライタの2個のル
ープコイル113および116から発生する電磁界は、
ループコイルの遠方では、打ち消し合って1個のループ
コイルの電磁界より小さくなり、輻射による周辺機器へ
の影響を抑えられる。
【0011】また、図13に示すように、増幅器115
の出力端子とループコイル116の両端の接続関係を、
増幅器112の出力端子とループコイル113の両端の
接続関係に対して逆としても良い。それによって、図1
2中の移相器114を使用することなくループコイル1
16に対するキャリア信号の位相と、ループコイル11
3に対するキャリア信号の位相との間に180°の位相
差を生じさせることができる。
【0012】上述した、図12および図13の構成にお
いて、ICカード117がリーダ/ライタの2個のルー
プコイル113および116の間にまたがるような位置
に存在する場合、ループコイル113および116から
の磁束が共にICカード117のループコイルを鎖交す
るために打ち消し合う。このため、ICカード117の
ループコイルの両端に発生する誘導電圧が低くなり、リ
ーダ/ライタからの送信データの検出がしにくくなり、
さらに充分な電力も取り出すことができない。このよう
な位置、すなわちICカード117が反応できない領域
は、不感帯となり、非接触カードシステムの性能に支障
をきたす。
【0013】従って、この発明の第1の目的は、リーダ
/ライタとICカードの通信距離を延ばすため、リーダ
/ライタのループコイル近辺の電磁界の強度を上げる
際、複数個のループコイル、位相の異なる複数のキャリ
ア信号を用いて、遠方における輻射電磁界が大きくなら
ないように抑えることができる非接触カード用リーダ/
ライタを提供することにある。
【0014】また、この発明の第2の目的は、リーダ/
ライタがICカードを検知できる範囲を広げる際、IC
カードが複数個のループコイルをまたぐような位置にお
いても、通信不能とならない非接触カード用リーダ/ラ
イタを提供することにある。
【0015】さらに、この発明の第3の目的は、ICカ
ードがリーダ/ライタに接近して各ループコイル間のバ
ランスが変わっても、遠方における輻射電磁界の打ち消
しの効果が損なわない非接触カード用リーダ/ライタを
提供することにある。
【0016】さらにまた、この発明の第4の目的は、I
Cカードから送信される信号がリーダ/ライタの持つ複
数個のループコイルのいずれに反応しても、リーダ/ラ
イタがこのデータを読み取ることができる非接触カード
用リーダ/ライタを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板またはフィルム上にICおよびループコイルを
搭載したICカードとの通信をキャリア信号により行う
ようにした非接触カード用リーダ/ライタにおいて、3
個以上の複数のループコイルを有し、複数のループコイ
ルにそれぞれ加えるキャリア信号として、所定の周波数
で互いに異なる位相の信号を用いるようにしたことを特
徴とする非接触カード用リーダ/ライタである。
【0018】キャリア信号の位相の異なる複数個のルー
プコイルを用いることによって、不感帯を生じることな
くICカードの検知範囲を広げることができ、さらに電
磁界を遠方で打ち消し合うため、周辺機器への輻射の影
響は抑えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。この一実施例
は、互いに同一形状のループコイルのペアを複数個使用
し、ペアのループコイルに対して、同一振幅で互いに逆
位相のキャリア信号を供給するものである。信号発生器
11から周波数fcの高周波電流を出力し、この高周波
電流は、移相器12、15および18に供給される。移
相器12では、供給された高周波信号に対してφ1 の位
相シフトが行われ、位相器12からのキャリア信号は、
増幅器13aおよび13bへ供給される。増幅器13a
および13bでは、供給されたキャリア信号が送信デー
タに応じて変調および/または増幅された後、ループコ
イル14aおよび14bの両端へ供給される。このと
き、増幅器13bの出力端子と一方のループコイル14
bの両端の接続関係を逆とし、それによって、ループコ
イル14aに対するキャリア寝具の位相とループコイル
14bに対するキャリア信号の位相を180°異ならせ
る。
【0020】移相器15では、供給された高周波信号に
対してφm の位相シフトが行われ、移相器15からのキ
ャリア信号は、増幅器16aおよび16bへ供給され
る。増幅器16aおよび16bでは、供給されたキャリ
ア信号が送信データに応じて変調および/または増幅さ
れた後、ループコイル17aおよび17bの両端へ供給
される。このとき、上述したように増幅器16bの出力
端子と一方のループコイル17bの両端の接続関係を逆
とし、それによって、ループコイル17aに対するキャ
リア信号の位相とループコイル17bに対するキャリア
信号の位相を180°異ならせる。
【0021】移相器18では、供給された高周波信号に
対してφM の位相シフトが行われ、移相器18からのキ
ャリア信号は、増幅器19aおよび19bへ供給され
る。増幅器19aおよび19bでは、供給されたキャリ
ア信号が送信データに応じて変調および/または増幅さ
れた後、ループコイル20aおよび20bの両端へ供給
される。このとき、上述したように増幅器19bの出力
端子と一方のループコイル20bの両端の接続関係を逆
とし、それによって、ループコイル20aに対するキャ
リア信号の位相とループコイル20bに対するキャリア
信号の位相を180°異ならせる。
【0022】このように、ループコイルのペアの数をM
個(M≧2)とすると、m番目のループコイルとペアを
なすのは、m+M番目(0≦m<M)のループコイルで
ある。そして、このm番目のループコイルのキャリア信
号の位相は、φm であり、m+M番目のループコイルの
キャリア信号の位相は、φm +πである。
【0023】ここで、リーダ/ライタの隣接する2個の
ループコイルによる合成された電磁界を考える。まず、
リーダ/ライタの隣接する2個のループコイルの位相差
をΔφとし、キャリア信号の角周波数をωとし、ICカ
ードにおける2個のループコイルからの電磁界を式
(1)および式(2)に示す。 Asin ωt (1) Bsin (ωt+Δφ) (2) (ただし、A、Bは振幅係数)
【0024】そして、この式(1)および式(2)を合
成した電磁界を式(3)に示し、この電磁界の振幅を式
(4)に示す。√( )は、( )内の値の平方根を意
味する。 Asin ωt+Bsin (ωt+Δφ) (3) √(A2 +B2 +2ABcos Δφ) (4)
【0025】ICカードがリーダ/ライタの隣接する2
個のループコイルと対称的な位置関係にある時では、各
ループコイルからの電磁界の振幅A、Bは等しく、合成
された電磁界は、 A√〔2(1+cos Δφ)〕 (5) となり、|Δφ|<2π/3の場合には、合成された電
磁界は、ループコイル1個の場合の電磁界より大きくな
る。
【0026】このことから図1に示すように、位相の異
なる複数のループコイルのペアを使用することで、IC
カード上の電磁界の強度が増し、ループコイルと鎖交す
る磁束は大きくなり、ICカードとリーダ/ライタとの
通信距離は伸びる。さらに、ループコイル全体の占める
面積が増えることから、リーダ/ライタがICカードを
検知できる範囲も広がる。これは、隣接するループコイ
ルの位相差が小さい程効果が大きい。また、この一実施
例では、リーダ/ライタの隣接する2個のループコイル
による合成された電磁界を考えたが、ICカードのサイ
ズに対してリーダ/ライタの隣接する2個のループコイ
ルが小さく、3個以上のループコイルによる電磁界の合
成が期待できる場合には、さらに効果は増す。
【0027】このように、ICカードの近くにあるリー
ダ/ライタのループコイルからの電磁気の合成によりI
Cカードのループコイルと鎖交する磁束は、大きくなる
が、この一実施例では、リーダ/ライタのいずれのルー
プコイルにもキャリア信号の位相が反転しているループ
コイルが存在するので上述したように、遠方の電磁界
は、打ち消し合って小さくなる。従って、周辺の電子機
器に対する電磁界の影響を少なくできる。
【0028】次に、(M=4)の場合のリーダ/ライタ
の一例を図2に示す。信号発生器21から周波数fcの
高周波電流が出力され、この高周波電流は、増幅器22
a、22bおよび移相器24に供給される。増幅器22
aでは、供給された高周波信号が送信データに応じて変
調および/または増幅された後、ループコイル23aの
両端へ供給される。ループコイル23aでは、0°の位
相を持つキャリア信号が出力される。同様に増幅器22
bでは、供給された高周波信号が送信データに応じて変
調および/または増幅された後、ループコイル23bの
両端へ供給される。このとき、増幅器22bの出力端子
と一方のループコイル23bの両端の接続関係を逆と
し、それによって、ループコイル23aに対するキャリ
ア信号の位相とループコイル23bに対するキャリア信
号の位相を180°異ならせる。
【0029】移相器24では、供給された高周波信号に
対してφm の位相シフトが行われ、移相器24からのキ
ャリア信号は、増幅器25aおよび25bへ供給され
る。増幅器25aおよび25bでは、供給されたキャリ
ア信号が送信データに応じて変調および/または増幅さ
れた後、ループコイル26aおよび26bの両端へ供給
される。このとき、上述したように増幅器25bの出力
端子と一方のループコイル26bの両端の接続関係を逆
とし、それによって、ループコイル26aに対するキャ
リア信号の位相とループコイル26bに対するキャリア
信号の位相を180°異ならせる。
【0030】このように、ループコイル23aに対する
キャリア信号は0°の位相を有し、ループコイル26a
に対するキャリア信号は90°(π/2)の位相を有
し、ループコイル23bに対するキャリア信号は180
°(π)の位相を有し、ループコイル26bに対するキ
ャリア信号は270°(3π/2)の位相を有する。そ
れぞれ4個のループコイルからの電磁界は、上述したよ
うに式(5)において、|Δφ|<2π/3の場合に該
当する。このため、この4個のループコイルからの鎖交
する磁束は大きくなり、ICカードとリーダ/ライタと
の通信距離は伸び、ICカードを検知できる範囲が広が
る。さらに、位相が判定しているループコイルが存在す
るので遠方の電磁界は打ち消し合って小さくなり、周辺
機器への輻射の影響は効率よく抑えられる。
【0031】ここで、位相の異なる複数個のループコイ
ルのペアを使用して、ICカードから送出されるデータ
を読み出すリーダ/ライタの一例を図3に示す。この図
3の例は、上述した図2に示すような(M=4)の場合
である。増幅器22aの出力が検波回路31へ供給さ
れ、検波回路31において、ループコイル23aの両端
のインピーダンスの変化が検出される。同様に、増幅器
22b、25aおよび25bの出力が検波回路32、3
3および34へ供給され、検波回路32、33および3
4において、ループコイル26a、23bおよび26b
の両端のインピーダンスの変化が検出される。
【0032】具体的には、ICカード側では、リーダ/
ライタへ送出すべきデータに応じてICカードに含まれ
るループコイルの両端のインピーダンスが変化される。
これによって、ICカードに近いリーダ/ライタのルー
プコイルの両端のインピーダンスもわずかに変化する。
このわずかに変化したインピーダンスは、ループコイル
を駆動する増幅器の出力のキャリア信号の振幅(電圧)
にもわずかな変化を及ぼし、このわずかに変化したキャ
リア信号の振幅が検波回路31、32、33および33
において、検波される。
【0033】BPF(バンドパスフィルタ)35、3
6、37および38では、検波された信号に対してフィ
ルタ処理を施し、キャリア信号の成分、ノイズ等のベー
スバンド信号の必要帯域外の周波数成分が除去された
後、加算器39へ供給される。加算器39では、供給さ
れた信号の加算が行われ、増幅器40において、その信
号は、増幅される。2値化回路41では、増幅された信
号の2値化処理が行われ、ICカードから送出されたデ
ータが2値データに変換される。2値データは、出力端
子42を介して取り出される。
【0034】また、図4には、位相の異なる複数個のル
ープコイルのペアを使用して、ICカードが送出するデ
ータを読み出すリーダ/ライタの他の例を示す。この図
4では、上述の図3に示す検波回路31、32、33お
よび34からの出力が加算器45へ供給され、加算器4
5では、供給された信号の加算処理が行われる。加算処
理が行われた信号は、BPF46において、フィルタ処
理を施し、上述と同様にキャリア信号の成分、ノイズ等
のベースバンド信号の必要帯域外の周波数成分が除去さ
れ、増幅回路40へ供給される。増幅回路40におい
て、増幅された信号は、2値化回路41へ供給され、2
値化回路41では、増幅された信号の2値化処理が行わ
れ、ICカードから送出されたデータが2値データに変
換される。2値データは、出力端子42を介して取り出
される。この図4の構成は、検波された信号に含まれる
ノイズが少ない場合に使用される他の例である。
【0035】次に、5個のループコイルを使用した(す
なわち、M=5)場合のリーダ/ライタの他の実施例を
図5に示す。信号発生器51から周波数fcの高周波電
流が出力され、この高周波電流は、増幅器52、移相器
54、57、60および63へ供給される。増幅器52
では、供給された高周波信号が送信データに応じて変調
および/または増幅された後、ループコイル53の両端
へ供給される。このループコイル53では、0°の位相
を持つキャリア信号が出力される。移相器54では、供
給された高周波信号に対して2π/5の位相シフトが行
われ、移相器54からのキャリア信号は、増幅器55へ
供給される。増幅器55では、供給されたキャリア信号
が送信データに応じて変調および/または増幅された
後、ループコイル56の両端へ供給される。
【0036】同様に、移相器57、60および63で
は、供給された高周波信号に対して4π/5、6π/5
および8π/5の移相シフトが行われ、移相器57、6
0および63からのキャリア信号は、増幅器58、61
および64へ供給される。増幅器58、61および64
では、供給されたキャリア信号が送信データに応じて変
調および/または増幅された後、ループコイル59、6
2および65の両端へ供給される。
【0037】このように、奇数個のループコイルを使用
しても、図6に示すベクトル図のようにその奇数個のル
ープコイルから伝送される位相が打ち消し合えばよく、
上述の一実施例と同様にこの図5の他の実施例では、I
Cカードとリーダ/ライタとの通信距離が伸び、ICカ
ードの検知範囲が広がり、電磁界は打ち消し合うため、
周辺機器の輻射の影響は、効率よく抑えられる。また、
この他の実施例では、5個のループコイルを使用した
が、電磁界を打ち消す構成となれば、ループコイルの数
は、適宜選択される。
【0038】上述した一実施例の変形例を図7に示す。
この図7に示す構成は、図1の構成と比較すると、増幅
器を接続する箇所のみが相違し、他の構成は同様であ
る。すなわち、ペアとなるループコイル(74a、74
b)、(77a、77b)および(80a、80b)の
両端を増幅器73、76および79の出力端子にそれぞ
れ並列接続したものである。
【0039】上述した図1に示すリーダ/ライタの構成
では、1個のループコイルに対して1個の増幅器が使用
されている。移相器からのキャリア信号がデータに基づ
いて増幅器によりループコイルの駆動がなされているこ
とを考えると、この2個の増幅器の特性が異なると、2
個のループコイルに流れる電流に差が生じ、ループコイ
ルが出力する電磁界のバランスが変わるため、遠方の電
磁界の打ち消し効果が減じられるおそれがある。
【0040】また、ICカードが片側のループコイルに
のみ接近し、この接近したループコイルにのみ密に結合
するような場合、片側の増幅器の負荷が重くなるために
充分にループコイルを駆動しようとすると、この結合が
切れなくなり、ループコイルから出力される電磁界が低
下する。その結果、ICカードが近づいた側のループコ
イルによる電磁界のみが小さくなり、位相反転したもう
1個のループコイルから発生する電磁界による打ち消し
効果が激減する可能性がある。
【0041】そこで、図7に示す構成のように、キャリ
ア信号の位相が反転したループコイルのペアを1個の増
幅器で駆動することによって、増幅器のバランスを考慮
する必要がなくなると同時に、ICカードが一方のルー
プコイルに接近し、その接近したループコイルの電流が
減少した場合には、他方のループコイルの電流も減少す
るため、これらのループコイルの電磁界の打ち消し効果
の減少を防止することができる。
【0042】さらに、上述した図1に示すように位相の
異なる複数個のループコイルのペアを使用することで、
遠方の輻射される電磁界が大きくならないように、リー
ダ/ライタとカードの通信距離を延ばすことができ、か
つリーダ/ライタがICカードを検知できる範囲を広げ
ることができる。しかしながら、隣接するループコイル
間のキャリア信号の位相差が一定でない場合には、IC
カードの位置の違いによる通信距離のばらつきが生じ
る。例えば、式(5)によると、隣接するループコイル
間のキャリア信号の位相差Δφが60°と120°の場
所が存在したとすると、前者の合成された電磁界は、後
者の√3倍の振幅となり、通信距離にはかなりの差が生
じることになる。
【0043】このばらつきを抑えるため、隣接するルー
プコイルのキャリア信号の位相差が一定となるように、
ループコイルを配列する。このループコイルの配列の例
を図7に示すループコイルのキャリア信号の位相により
示す。この図7では、M個のループコイルのペアがすべ
てキャリア信号の位相が異なるものとしている。このよ
うにループコイルを配置すると、隣接するループコイル
のキャリア信号の位相差は、どの位置でもπ/Mとな
り、ループコイル間の位相差による通信距離のばらつき
はなくなる。
【0044】例えば、式(6)に示すm番目のループコ
イルのキャリア信号の位相に対して、 φm =mπ/M (6) (m+M)番目のループコイルのキャリア信号の位相
は、式(7)に示すように式(6)とは、位相反転され
ているため、この両者はペアとなる。 φm+M =φm+π (7)
【0045】上述したように、位相反転のペアをなすル
ープコイルは、1個の増幅器で駆動できるので、最低M
個の増幅器が必要である。
【0046】図7の例では、2M個のすべてのループコ
イルのキャリア信号の位相が異なるとしたが、上述した
図2の配列をサイクリックに繰り返すことによって、ル
ープコイルの数を増やして、リーダ/ライタのICカー
ドの検知範囲を広げることができる一例を図8に示す。
この図8では、Mの数を増やせば隣接するループコイル
のキャリア信号の位相差は、小さくなり合成電磁界は、
強くなるが、増幅器の数は増加する欠点がある。リーダ
/ライタのICカードの検知範囲を広げるためには、図
8において例えばM=2とするようにMの値を小さく
し、キャリア信号の位相を重複させて多くのループコイ
ルを配列した方が、キャリア信号の位相が同じループコ
イルは、1個の増幅器に並列接続ができるので、増幅器
の数を抑えることができる。
【0047】例えば、ループコイル811 、831 、8
12 、・・・、83n は、同じ増幅器に接続され、さら
に、増幅器とループコイル831 、・・・83n の両端
の接続を交差させ、逆の極性にされている。同様に、ル
ープコイル821 、841 、822 、・・・、84
n は、同じ増幅器に接続され、さらに、増幅器とループ
コイル841 、・・・84n の両端の接続を交差させ、
逆の極性にされている。このように接続すると、2個の
増幅器を使用するだけでこの構成を実現できる。
【0048】また、以上の説明では、ループコイルは、
直線上に並べられているが図9に示すように、正方に並
べることも可能である。この図9では、ループコイル9
1と94が同じ増幅器から駆動され、ループコイル92
と93が同じ増幅器から駆動される。さらに、図示はし
ないが交互に千鳥に並べることも可能である。
【0049】すなわち、図10に示すように遠方におい
て、複数個のループコイルからの電磁界の輻射が打ち消
されるように構成されていればどのような並べ方、並び
にループコイルの数の違いは何ら問題とならない。この
図10は、3個のループコイルを使用した例であり、位
相0°の電磁界を2π/3と4π/3の合成電磁界が打
ち消し合うものを示している。
【0050】
【発明の効果】この発明に依れば、3個以上のループコ
イルに対して位相が異なるキャリア信号を供給するの
で、遠方における輻射される電磁界を大きくせずに、リ
ーダ/ライタとICカードの通信距離を延ばすことがで
き、かつICカードと通信できる領域を広げることがで
きる。
【0051】また、この発明に依れば、キャリア信号の
位相の異なるループコイルを多数用いたことで、ICカ
ードが複数のループコイルをまたぐような位置にきても
通信が可能となる。
【0052】さらに、この発明に依れば、1個の増幅器
でキャリア信号の位相が反転したペアのループコイルを
駆動することができ、ICカードがリーダ/ライタに接
近して各ループコイル間のバランスが変わっても、遠方
における輻射された電磁界の打ち消しの効果が損なわれ
るのを抑えることができる。
【0053】さらにまた、この発明に依れば、リーダ/
ライタのループコイルを駆動するすべての増幅器の出力
が検波信号として加算的に合成されることによって、I
Cカードの送出するキャリア信号がリーダ/ライタの持
つ複数個のループコイルのいずれに反応しても、リーダ
/ライタはその信号を復調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できる複数個のキャリア信号が
位相反転したループコイルのペアを有するリーダ/ライ
タの一実施例である。
【図2】この発明が適用できる4個のループコイルを使
用したリーダ/ライタの一例である。
【図3】この発明が適用できるリーダ/ライタのICカ
ードからの読み取り側の一例である。
【図4】この発明が適用できるリーダ/ライタのICカ
ードからの読み取り側の他の例である。
【図5】この発明が適用できる5個のループコイルを使
用したリーダ/ライタの他の実施例である。
【図6】5個のループコイルを使用したリーダ/ライタ
の説明に用いるベクトル図である。
【図7】この発明が適用できる複数個のキャリア信号が
位相反転したループコイルのペアを有するリーダ/ライ
タの変形例である。
【図8】この発明が適用できる複数個のキャリア信号の
位相を1つの単位として繰り返し使用する一例である。
【図9】この発明が適用できる4個のループコイルを正
方に配置した一例である。
【図10】この発明が適用できるキャリア信号を説明す
るために使用したベクトル図である。
【図11】従来の非接触カード用リーダ/ライタのシス
テムの概略図である。
【図12】キャリア信号の位相反転した2個のループコ
イルを有するリーダ/ライタの例である。
【図13】キャリア信号の位相反転した2個のループコ
イルを有するリーダ/ライタの例である。
【符号の説明】
10・・・ICカード、11・・・信号発生器、12、
15、18・・・移相器、13、16、19・・・増幅
器、14、17、20・・・ループコイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板またはフィルム上にICおよびルー
    プコイルを搭載したICカードとの通信をキャリア信号
    により行うようにした非接触カード用リーダ/ライタに
    おいて、 3個以上の複数のループコイルを有し、 上記複数のループコイルにそれぞれ加える上記キャリア
    信号として、所定の周波数で互いに異なる位相の信号を
    用いるようにしたことを特徴とする非接触カード用リー
    ダ/ライタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のリーダ/ライタにおい
    て、 上記複数のループコイルは、同一形状のループコイルに
    より形成されたペアを複数個含み、上記ペアのループコ
    イルのそれぞれに対して、略同一振幅で且つ位相が反転
    したキャリア信号を供給することを特徴とする非接触カ
    ード用リーダ/ライタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のリーダ/ライタにおい
    て、 上記ペアを構成するループコイルが並列接続され、 上記ペアを構成するループコイルの一方は、その他方に
    対して、上記出力回路との接続を反転または巻く向きを
    逆にしたことを特徴とする非接触カード用リーダ/ライ
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のリーダ/ライタにおい
    て、 それぞれに供給される上記キャリア信号の位相がmπ/
    Mおよびπ+mπ/M(0≦m<M)の2M個のループ
    コイルを有し、 上記2M個のループコイルを直線上に上記位相の順に繰
    り返し配置し、 上記配置したループコイルの隣接するもの同士の上記キ
    ャリア信号の位相差を一定としたことを特徴とする非接
    触カード用リーダ/ライタ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のリーダ/ライタにおい
    て、 上記ループコイルを駆動するすべての駆動回路の出力端
    に生じる信号を検波する検波手段と、 上記検波された信号を加算する合成手段とを有し、 上記合成手段から上記ICカードが送出したデータの復
    調出力を得ることを特徴とする非接触カード用リーダ/
    ライタ。
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