JPH09216979A - シボ面を有する成形品 - Google Patents

シボ面を有する成形品

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JPH09216979A
JPH09216979A JP3163497A JP3163497A JPH09216979A JP H09216979 A JPH09216979 A JP H09216979A JP 3163497 A JP3163497 A JP 3163497A JP 3163497 A JP3163497 A JP 3163497A JP H09216979 A JPH09216979 A JP H09216979A
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JP
Japan
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copolymer
vinyl
polyester
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JP3163497A
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English (en)
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Kazuhisa Yano
一久 矢野
Tadao Fukumoto
忠男 福本
Masaaki Iwamoto
正聰 岩元
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ABS樹脂の成形加工性を損なうこ
となく、ポリエステルの耐薬品性、耐熱性を合せ持ち、
かつABS樹脂以上の耐衝撃性を持つシボ面を有する成
形品を得ること。 【解決手段】ABS樹脂(A)1〜98重量部と芳香族
ポリエステル樹脂(B)98〜1重量部と芳香族ビニ
ル、シアン化ビニルおよびエポキシ基を有するビニル系
単量体からなる変性ビニル系重合体(C)1〜70重量
部からなり、かつ、(A)、(B)および(C)の合計
量が100重量部であり、ジエン系ゴムの含有量が5〜
50重量%である熱可塑性樹脂組成物からなるシボ面を
有する成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐衝撃性、成形加工
性および耐薬品性に優れたシボ面を有する成形品に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体樹脂(ABS樹脂)は優れた耐衝撃性、成形
加工性を有し、汎用熱可塑性樹脂として広く使用されて
いる。しかし、耐薬品性、耐熱性が十分ではなく、苛酷
な条件下では使用が制限されている。
【0003】また、芳香族ポリエステル樹脂(以下ポリ
エステルと略称する)は優れた機械的性質、電気的性
質、耐薬品性、耐熱性、低吸湿性、加工性などを有して
おり、エンジニアリングプラスチックとして広く使用さ
れているが、耐衝撃性に劣るという欠点がある。
【0004】ポリエステルの耐衝撃性を改良するために
ABS樹脂とのブレンドが提案されている(例えば特開
昭49−97081号公報、特開昭56−14546号
公報、特開昭57−117556号公報、特開昭57−
137350号公報、特開昭60−36558号公報、
特開昭60−123550号公報など)。
【0005】また、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物
や不飽和カルボンアミドを他の単量体とともにゴム状重
合体にグラフト共重合してなるグラフト共重合体とポリ
エステルとのブレンドも提案されている(たとえば特開
昭49−97081号公報、特開昭59−138256
号公報、特開昭60−144349号公報、特開昭60
−262847号公報、特開昭61−130366号公
報など)。
【0006】また、ポリエステルとジエン系重合体との
混合物にエポキシ樹脂を添加する方法も提案されている
(特開昭59−149951号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでに一
般的に提案された方法では相溶性、機械的物性および流
動性等のトータルバランスの面で十分に満足できる組成
物は得られていない。
【0008】たとえば、ABS樹脂とポリエステルとの
単なるブレンドでは相溶性が悪く、機械的性質も著しく
低い。
【0009】また、ポリエステルと反応性あるいは親和
性のある官能基を有する単量体を他の単量体とともにゴ
ム状重合体にグラフト共重合した前記グラフト共重合体
とポリエステルのブレンドの場合、耐衝撃性は改善でき
るが、成形品の表面状態が悪いのでシボ面を有する成形
品には実用的ではなかった。。
【0010】また、ポリエステルとジエン系重合体との
混合物にエポキシ樹脂を添加した場合は、エポキシ樹脂
が局在化して硬化するために本質的に流動性が悪くな
る。
【0011】そこで本発明は、ABS樹脂の成形加工性
を損なうことなく、ポリエステルの耐薬品性、耐熱性を
合せ持ち、かつABS樹脂以上の耐衝撃性を持つシボ面
を有する成形品を得ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討を行った結果、本発明に到達した。
【0013】すなわち、本発明はABS樹脂(A)1〜
98重量部と芳香族ポリエステル樹脂(B)98〜1重
量部と芳香族ビニル、シアン化ビニルおよびエポキシ基
を有するビニル系単量体を共重合してなる変性ビニル系
重合体(C)1〜70重量部とからなり、かつ、
(A)、(B)および(C)の合計量が100重量部で
ある熱可塑性樹脂組成物からなるシボ面を有する成形
品。を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。
【0015】本発明で用いるABS樹脂(A)とは、ジ
エン系ゴム(イ)、シアン化ビニル単量体(ロ)、芳香
族ビニル単量体(ハ)および必要に応じて他の共重合し
得る単量体(ニ)からなり、かつ該単量体の全量がジエ
ン系ゴム(イ)にグラフト共重合したグラフト共重合体
と残りの単量体が共重合した共重合体との樹脂組成物で
ある。
【0016】本発明で用いるジエン系ゴム(イ)として
は、ポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、
ポリイソプレンゴムなどを挙げることができ、これらは
一種または2種以上併用することができる。
【0017】本発明ではポリブタジエンおよび/または
スチレン−ブタジエン共重合体ゴムが好ましく用いられ
る。
【0018】シアン化ビニル(ロ)としてアクリロニト
リル、メタクリロニトリルなどをあげることができる
が、なかでもアクリロニトリルが好ましい。
【0019】芳香族ビニル(ハ)として、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチ
ルスチレンなどを挙げることができる。中でもスチレン
および/またはα−メチルスチレンが好ましく用いられ
る。
【0020】共重合可能な他の単量体(ニ)として、ア
クリル酸、メタクリル酸などのα,β−不飽和カルボン
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸−t−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシルなど
のα,β−不飽和カルボン酸エステル類、無水マレイン
酸、無水イタコン酸などのα,β−不飽和ジカルボン酸
無水物類、N−フェニルマレイミド、N−メチルマレイ
ミド、N−t−ブチルマレイミドなどのα,β−不飽和
ジカルボン酸のイミド化合物類などを挙げることができ
る。
【0021】ABS樹脂(A)の組成比においては、特
に制限はないが、ABS樹脂100重量部に対して、得
られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性、耐衝撃性の点
からジエン系ゴム(イ)5〜85重量部が好ましく、さ
らに好ましくは15〜75重量部が好ましい。また、同
様にシアン化ビニル(ロ)については5〜50重量部が
好ましく、特に7〜45重量部、さらに8〜40重量部
が好ましい。芳香族ビニル(ハ)については、10〜9
0重量部が好ましく、13〜83重量部が特に好まし
く、さらに17〜77重量部の範囲で好ましく用いるこ
とができる。
【0022】また、全熱可塑性樹脂組成物中のジエン系
ゴム(イ)の含有量は耐衝撃性向上の観点から、1〜6
0重量%、さらに3〜55重量%、またさらに5〜50
重量%が好ましい。さらに、樹脂組成物中のジエン系ゴ
ムの重量が15重量%以上特に15〜25重量%である
ならば、樹脂組成物の耐衝撃性がグラフト共重合体組成
物および芳香族ポリエステル樹脂の各単独のそれに比較
して飛躍的に向上する。この場合芳香族ポリエステルと
してポリエチレンテレフタレートを選択すると特に顕著
な効果が生じる。
【0023】ABS樹脂(A)の製造法に関しては、特
に制限はなく、塊状重合、溶液重合、塊状懸濁重合、懸
濁重合、乳化重合など通常公知の方法が用いられる。ま
た、別々に(グラフト)共重合した樹脂をブレンドする
ことによって上記の組成物を得ることも可能である。
【0024】本発明で用いる芳香族ポリエステル(B)
とは、芳香環を重合体の連鎖単位に有するポリエステル
で、芳香族ジカルボン酸(あるいはそのエステル形成性
誘導体)とを主成分とする重縮合反応により得られる重
合体ないし共重合体である。
【0025】ここでいう芳香族ジカルボン酸としては、
テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5
−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカル
ボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸,2,2´−
ビフェニルジカルボン酸、3,3´−ビフェニルジカル
ボン酸、4,4´−ビフェニルジカルボン酸、4,4´
−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4´−ジフェ
ニルメタンジカルボン酸、4,4´−ジフェニルスルフ
ォンジカルボン酸、4,4´−ジフェニルイソプロピリ
デンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン
−4,4´−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカ
ルボン酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4,4
´−p−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジ
ンジカルボン酸などが挙げられ、テレフタル酸が好まし
く使用できる。
【0026】これらの芳香族ジカルボン酸は2種以上を
混合して使用してもよい。なお、少量であれば、これら
の芳香族ジカルボン酸とともにアジピン酸、アゼライン
酸、ドデカンジオン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカ
ルボン酸を一種以上混合して使用することができる。
【0027】また、ジオール成分としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、ネオペンチルグリコール、
2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコールなどの脂肪族ジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂環族
ジオールなど、およびそれらの混合物などが挙げられ
る。なお少量であれば、分子量400〜6,000の長
鎖ジオール、すなわち、ポリエチレングリコール、ポリ
−1,3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどを一種以上共重合せしめてもよい。
【0028】具体的な芳香族ポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレン−
1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4´−ジカル
ボキシレートなどのほか、ポリエチレンイソフタレート
/テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート/イソ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート/デカンジカ
ルボキシレートなどの共重合ポリエステルが挙げられ
る。これらのうちポリブチレンテレフタレートおよびポ
リエチレンテレフタレートが好ましく使用できる。
【0029】本発明において使用する芳香族ポリエステ
ルは、0.5%のo−クロルフェノール溶液を25℃で
測定した相対粘度が、1.15〜3.0、特に1.3〜
2.5のものが好ましい。相対粘度が1.15未満の場
合には得られる成形品の衝撃強度が低く、3.0より大
きい場合には成形品表面の光沢が悪く実用的でない。
【0030】本発明で用いる変性ビニル系重合体(C)
(以下共重合体(C)と称する)とは芳香族ビニル
(イ)とシアン化ビニル(ロ)とエポキシ基を有するビ
ニル系単量体(ハ)からなる単量体混合物を共重合して
なる共重合体である。
【0031】芳香族ビニル(イ)として、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチ
ルスチレンなどを挙げることができる。なかでもスチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。シアン化ビニル
(ロ)としてアクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どが挙げられる。なかでもアクリロニトリルが好まし
い。エポキシ基を有するビニル系単量体(ハ)とは1分
子中にラジカル重合可能なビニル基とエポキシ基の両者
を共有する化合物であり、具体例としてはアクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル、エタクリル酸グリ
シジル、イタコン酸グリシジルなどの不飽和有機酸のグ
リシジルエステル類、アリルグリシジルエーテルなどの
グリシジルエーテル類および2−メチルグリシジルメタ
クリレートなどの上記の誘導体類が挙げられ、なかでも
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルが好ま
しく使用できる。また、これらは単独ないし2種以上を
組合せて使用することもできる。
【0032】上記共重合成分から構成される共重合体
(C)においてエポキシ基を有するビニル系単量体が占
める共重合量は、好ましくは0.001〜14重量%、
より好ましくは0.01〜5重量%の範囲である。共重
合量が0.001重量%未満の場合には組成物の衝撃強
度が低く、また、14重量%を越える場合には共重合体
がゲル化しやすくなる傾向がある。
【0033】共重合体(C)の製造方法に関しては、特
に制限はなく、塊状重合、溶液重合、塊状−懸濁重合、
懸濁重合、乳化重合など通常公知の方法が用いられる。
(イ)、(ロ)、(ハ)の仕込み方法に関しても特に制
限はなく、初期に一括仕込みをしてもよく、また共重合
体の組成分布の生成を防止するために仕込み単量体の一
部または全部を連続仕込みまたは分割仕込みしながら重
合してもよい。
【0034】また、(イ)、(ロ)、(ハ)の単量体1
00重量部に対して共重合可能な他の単量体0〜70重
量部を共重合することも可能である。
【0035】共重合可能な他の単量体として、アクリル
酸、メタクリル酸などのα,β−不飽和カルボン酸類、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸−t−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシルなどの
α,β−不飽和カルボン酸エステル類、無水マレイン
酸、無水イタコン酸などのα,β−不飽和ジカルボン酸
無水物類、N−フェニルマレイミド、N−メチルマレイ
ミド、N−t−ブチルマレイミドなどのα,β−不飽和
ジカルボン酸のイミド化合物類などが挙げられる。
【0036】本発明の熱可塑性樹脂組成物においてAB
S樹脂(A)、ポリエステル(B)および共重合体
(C)の配合割合は(A)が1〜98重量部、好ましく
は2〜94重量部、特に好ましくは5〜90重量部、
(B)が98〜1重量部、好ましくは94〜2重量部、
特に好ましくは90〜5重量部であり、(C)が1〜7
0重量部、好ましくは2〜65重量部、特に好ましくは
5〜60重量部で、かつ(A)、(B)および(C)の
合計量が100重量部となる割合である。(A)が少な
い場合、(B)が多い場合、(C)が少ない場合では得
られる樹脂組成物の耐衝撃性に劣り、(A)が多い場
合、(B)が少ないでは耐薬品性に劣り、(C)が多い
場合には成形加工性に劣るため好ましくない。
【0037】本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法に
関しては特に制限はなく、通常公知の方法を採用するこ
とができる。すなわちABS樹脂(A)、ポリエステル
(B)および共重合体(C)をペレット、粉末、細片状
態などで、高速撹拌機などを用いて均一混合した後、十
分な混練能力のある一軸または多軸の押出機で溶融混練
する方法など、種々の方法を採用することができる。ま
た、ABS樹脂(A)とポリエステル(B)、ポリエス
テル(B)と共重合体(C)、ABS樹脂(A)と共重
合体(C)などを予め予備混練しておき、後に所定の配
合比に調節して混練する方法も可能である。
【0038】本発明の熱可塑性樹脂組成物はABS樹脂
(A)、ポリエステル(B)および共重合体(C)の他
に必要に応じて、ポリスチレン(PS)、スチレン/ア
クリロニトリル共重合体(SAN)、ポリメタクリル酸
メチル(PMMA)、スチレン/メタクリル酸メチル/
アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン/アク
リロニトリル共重合体、α−メチルスチレン/スチレン
/アクリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン/メ
タクリル酸メチル/アクリロニトリル共重合体、p−メ
チルスチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/
N−フェニルマレイミド共重合体などのビニル系重合
体、メタクリル酸−ブタジエン−スチレン三元共重合体
(MBS)樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリヘキサ
メチレンアジパミド(ナイロン66)など熱可塑性樹脂
を適宜混合したり、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン/プロピレン共重合体、エチレン/ブテン−1共
重合体、エチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエン
共重合体、エチレン/プロピレン/5−エチリデン−2
−ノルボルネン共重合体、エチレン/プロピレン/1,
4−ヘキサジエン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重
合体およびエチレン/アクリル酸ブチル共重合体などの
ポリオレフィン系ゴムを適宜混合することによって、さ
らに望ましい物性、特性に調節することも可能である。
また目的に応じて顔料や染料、ガラス繊維、金属繊維、
金属フレーク、炭素繊維などの補強材や充填材、熱安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、可塑
剤、帯電防止剤および難燃剤などを添加することができ
る。
【0039】そして、上記熱可塑性樹脂組成物をシボ面
を有する金型を用いて成形することによって本発明のシ
ボ面を有する成形品を得ることができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳しく説明する。耐衝撃性の評価として1/2”
アイゾット衝撃強さをASTMD256−56に従って
測定した。成形加工性の評価として溶融粘度を高化式フ
ローテスターにより樹脂温度250〜280℃、荷重5
0kgの条件下で測定した。耐熱性の評価としてビカット
軟化温度をASTMD−1525に従って測定した。耐
薬品性は射出成形した角板をメタノールおよびガソリン
に23℃で24時間浸漬して角板表面を目視で観察し
た。
【0041】金型転写性は、角板形状のシボ面を有する
成形品を成形してその光沢度を目しで観察して艶の無い
ものは○、艶のあるものは×で表した。
【0042】なお、以下の部数および%はそれぞれ重量
部および重量%を表わす。
【0043】参考例1 次の処方により、ABS樹脂A−1〜A−3およびグラ
フト共重合体A−4を製造した。
【0044】A−1:ポリブタジエンラテックス(ゴム
粒子径0.25μ、ゲル含率80%)60部(固形分換
算)の存在下でスチレン70%、アクリロニトリル30
%からなる単量体混合物40部を乳化重合した。得られ
たグラフト共重合体は硫酸で凝固し、苛性ソーダで中
和、洗浄、ろ過、乾燥してパウダー状のグラフト共重合
体(A−1)を調製した。
【0045】A−2:A−1で使用したポリブタジエン
ラテックス40部(固形分換算)の存在下でメタクリル
酸メチル15%、スチレン65%、アクリロニトリル2
0%からなる単量体混合物60部を乳化重合した後、A
−1と同様にしてパウダー状のグラフト共重合体(A−
2)を調製した。
【0046】A−3:ポリブタジエンゴム(“ジエン”
NF35A旭化成(株)製)20部をスチレン70部と
アクリロニトリル10部に溶解した後、塊状重合して、
グラフト共重合体(A−3)を調製した。
【0047】A−4:ポリブタジエンゴム(“ジエン”
NF35A旭化成(株)製)20部をスチレン80部に
溶解した後、塊状重合してグラフト共重合体(A−4)
を調製した。
【0048】参考例2 次の処方により変性ビニル系共重合体C−1〜C−4お
よびビニル系共重合体C−5を調製した。
【0049】C−1:スチレン75部、アクリロニトリ
ル24部、メタクリル酸グリシジル1部を懸濁重合し
て、ビーズ状の変性ビニル系共重合体(C−1)を調製
した。
【0050】C−2:スチレン60.8部、アクリロニ
トリル24部、アクリル酸グリシジル0.2部、メタク
リル酸メチル15部を懸濁重合して、ビーズ状の変性ビ
ニル系共重合体(C−2)を調製した。
【0051】C−3:スチレン58部、α−メチルスチ
レン15部、アクリロニトリル25部、メタクリル酸グ
リシジル2部を懸濁重合して、ビーズ状の変性ビニル系
共重合体(C−3)を調製した。
【0052】C−4:スチレン95部、メタクリル酸グ
リシジル5部を懸濁重合して、ビーズ状の変性ビニル系
共重合体(C−4)を調製した。
【0053】C−5:スチレン72部、アクリロニトリ
ル28部を懸濁重合して、ビーズ状の変性ビニル系共重
合体(C−5)を調製した。
【0054】実施例1〜7 参考例1で製造したA−1〜A−3と参考例2で製造し
たC−1〜C−3およびポリエステルとしてPBT−1
200L(東レ(株)製ポリブチレンテレフタレート)
をそれぞれ表1の配合割合でヘンシェルミキサーで混合
し、次に40mmφ押出機により、押出温度250℃で押
出し、それぞれペレット化した後、各ペレットについて
成形温度250℃、金型温度60℃の条件で射出成形に
供し、各試験片を作製し、それについて物性の評価を行
なった。これらの結果を表−1に示す。
【0055】比較例1〜5 参考例1で製造したA−1〜A−4、参考例2で製造し
たC−1〜C−5およびポリエステルとしてPBT−1
200L(東レ(株)製ポリブチレンテレフタレート)
をそれぞれ表−1に示した配合割合でヘンシェルミキサ
ーで混合し、次に40mmφ押出機により押出温度250
℃で押出し、それぞれペレット化した後、各ペレットに
ついて成形温度250℃、金型温度60℃の条件で射出
成形に供し、各試験片を作製し、それについて物性の評
価を行なった。これらの結果を表1に併せて示す。
【0056】
【表1】
【0057】実施例8〜14 ポリエステルとしてPET−J−135(三井ペット樹
脂(株)製ポリエチレンテレフタレート)を用い、押出
温度を280℃、成形温度を280℃とした以外は実施
例1〜5と同様の条件で行なった。配合割合および物性
の測定結果は表2に示す。
【0058】比較例6〜10 ポリエステルとしてPET−J−155(三井ペット樹
脂(株)製ポリエチレンテレフタレート)を用い、押出
温度を280℃、成形温度を280℃とした以外は実施
例1〜5と同様の条件で行なった。配合割合および物性
の測定結果は表2に併せて示す。
【0059】実施例および比較例より次のことが明らか
である。
【0060】
【表2】
【0061】即ち、本発明により、得られたものは、い
ずれも耐衝撃性、成形加工性、耐熱性、シボ面の加工性
および耐薬品性に優れている。それに対してエポキシ基
を有するビニル系単量体を共重合成分としないビニル系
共重合体(C−5)では耐衝撃性が劣り、シアン化ビニ
ルを含有しない変性ビニル系共重合体(C−3)では、
耐衝撃性は不十分であり、溶融粘度が高く、成形加工性
に劣る。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の樹脂組成
物からなる成形品はABS樹脂の耐衝撃性、成形加工性
とポリエステルの耐熱性、耐薬品性をあわせもつ成形品
であり、かつ金型からの転写性がよいため良好なシボ面
を有するものである。この効果はABS樹脂(A)、ポ
リエステル(B)および変性ビニル系共重合体(C)で
配合することにより、はじめて発揮されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/02 LPB C08L 67/02 LPB

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ABS樹脂(A)1〜98重量部と芳香族
    ポリエステル樹脂(B)98〜1重量部と芳香族ビニ
    ル、シアン化ビニルおよびエポキシ基を有するビニル系
    単量体を共重合してなる変性ビニル系重合体(C)1〜
    70重量部とからなり、かつ、(A)、(B)および
    (C)の合計量が100重量部である熱可塑性樹脂組成
    物からなるシボ面を有する成形品。
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