JPH09227703A - パターン形成用フィルム - Google Patents

パターン形成用フィルム

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JPH09227703A
JPH09227703A JP8038021A JP3802196A JPH09227703A JP H09227703 A JPH09227703 A JP H09227703A JP 8038021 A JP8038021 A JP 8038021A JP 3802196 A JP3802196 A JP 3802196A JP H09227703 A JPH09227703 A JP H09227703A
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green sheet
substrate
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知彦 尾形
Keiji Iwanaga
慶二 岩永
Yoshiki Masaki
孝樹 正木
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルム上に線幅80μm以下の微細かつ矩形
断面のパターンを形成し、セラミックグリーンシート、
またはセラミック焼成基板上に転写してパターン形成す
る方法を提供する。 【解決手段】剥離強度が3〜7N/24mmであること
を特徴とするパターン形成用フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は焼成セラミックス多
層基板などの形成に好適に用いられるセラミックグリー
ンシート、またはセラミックス焼成基板等の上に回路パ
ターンを作成するために用いる転写用フィルムに関する
ものであり、さらに詳しくは半導体素子を搭載し、かつ
それら相互に配線した高密度実装などに好適に用いられ
る焼成セラミックス基板、特に多層セラミック基板に好
適に用いるセラミックで作製したグリーンシート、また
はセラミックス焼成基板上に回路パターンを作成するた
めに用いる転写用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の高速化、高周波化、小
型化が進むにつれ、それらを実装するためのセラミック
ス基板にも微細かつ高密度な配線パターンを形成するこ
とが要求されている。本発明は、セラミックグリーンシ
ート、またはセラミック焼成基板等の上にパターンを形
成する方法に関するものである。
【0003】従来は、ビアホールを形成したグリーンシ
ートに、導体を充填し、スクリーン印刷法により導体ペ
ースト、絶縁体ペースト、誘電体ペーストにより回路パ
ターンを形成する方法がとられている。半導体装置用の
セラミックパッケージの内部配線である導体回路は、
銅、銀、金パラジウム、ニッケル、タングステン、モリ
ブデンおよびこれらの合金からなる導体ペーストをセラ
ミック基板にスクリーン印刷し、次いで、各層を熱圧着
して積層品とした後、600〜1600℃で焼成して形
成される。近年特に、コンピュータープロセシングユニ
ット(CPU)を搭載するパッケージの小型化、高集積
化の要求が高く、従来のスクリーン印刷では、内部配線
のライン・アンド・スペースには微細化の限界があっ
た。
【0004】さらに、スクリーン印刷法で形成された配
線の断面形状は、凸型あるいは凹型となり頂部に平らな
部分の少ない傾向がある。そのため、半導体素子を搭載
してワイヤボンディングするセラミックパッケージでは
配線幅が狭いと、頂部の平らな部分がほとんどなくなり
ワイヤボンディングする際、滑りの不具合が生じる問題
があった。
【0005】これに対して、特開昭63−265979
号公報、特開平5−67405号公報および特開平5−
204151号公報に記載のようにフォトリソグラフィ
(写真製版技術)法を利用して微細なパターン形成がで
きる感光性ペースト法が提案されている。この感光性ペ
ーストは導体、誘電体または絶縁体粉末に、感光性樹
脂、光開始剤および溶剤などを含んだ組成物のペースト
からなる。このペーストを焼成後のセラミック基板など
にスクリーン印刷法で塗布した膜を乾燥後、回路パター
ンを有するフォトマスクを用いて紫外線を照射、露光部
を硬化する。この方法によれば、スクリーン印刷法に対
して、微細かつ矩形形状のパターンが得られる。しかし
ながら、焼成していない従来のグリーンシートに感光性
ペーストを用いてパターンを形成しようとする場合に
は、グリーンシートの耐薬品性や耐溶解性が劣るために
ペーストに含有する有機溶媒とグリーンシート中のポリ
マーバインダーとが反応し、グリーンシートの耐久性が
低下すること、現像時に未露光部の除去が非常に難しい
ことなどの問題があった。
【0006】また、上記のパターン形成において、ビア
形成、ビアへの導体埋込、パターンの積層など加工度の
高いグリーンシートやセラミック基板にさらにパターン
形成する場合は、失敗した場合、大きな歩留まり低下と
コスト高をひき起こすという問題もあった。
【0007】一方で、歩留まり低下を防ぐ方法として、
フィルム転写法が知られている。フィルム転写法は、ま
ず、あらかじめ表面を離型処理したフィルム表面にペー
ストによりパターン形成を行った後、これをグリーンシ
ートまたはセラミック焼成基板上に熱圧着により転写す
る方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
離型剤による処理を行ったフィルムは、ペーストとの反
発性が高く、良好なパターン形成が難しいこと、また、
離型処理を行わないフィルムでは剥離性が悪く、形成し
たパターン通りの転写が難しいなどの問題があった。
【0009】本発明の目的は、グリーンシート、または
セラミックス焼成基板上に、回路パターンを作成する場
合において、歩留まりを向上させ、配線設計が容易で、
かつ微細パターンの形成が可能になる方法を提供するこ
とにあり、そのためにフィルム転写法において、微細パ
ターンの形成および転写が可能でグリーンシート、セラ
ミック基板にダメージを与えることのない転写用フィル
ムを提供することにある。これにより、80μm以下の
微細かつ矩形断面のパターンを歩留り良く形成すること
が可能となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
剥離強度が300〜700gf/24mmであることを
特徴とするパターン形成用フィルムにより達成される。
【0011】また、かかる本発明の目的は、プラスチッ
クフィルム表面が10nm以下の厚みの離型剤により被
覆されることを特徴とするパターン形成用フィルムによ
り達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパターン転写用フ
ィルム、およびこれを用いて基板上にパターンを形成す
る方法について述べる。基板は、グリーンシート、セラ
ミック焼成基板等を用いるが、ここではグリーンシー
ト、特に微細で矩形断面が得られる感光性グリーンシー
トを用いた場合について詳述する。
【0013】本発明におけるセラミックグリーンシート
基板としては、通常のセラミックグリーンシート、感光
性グリーンシートまたはこれらの焼成基板を使用でき
る。すなわち、セラミックス粉末、有機バインダー、可
塑剤、溶媒および必要に応じて分散剤などを適宜配合し
た後、混合してスラリーとした後、該スラリーをドクタ
ーブレード法などの公知の方法によってシートとしたも
のである。通常、セラミックグリーンシートの厚みは5
0〜300μm程度である。セラミックグリーンシート
基板に含有されるセラミック粉末としては特に限定され
ず、低温あるいは高温焼成用などの公知のセラミック絶
縁原料がいずれも適用できる。通常、低温用は850〜
1000℃、高温用は1400〜1650℃で焼結でき
るセラミック絶縁材料である。
【0014】本発明において使用されるセラミックス粉
末としては、セラミックス粉末単独、ガラス−セラミッ
クス複合系、結晶化ガラスなどがあげられる。
【0015】セラミックス粉末単独で用いる場合の例と
しては、アルミナ(Al2 3 )、ムライト(3Al2
3 ・2SiO2 )、コーディライト(5SiO2 ・2
Al2 3 ・2MgO)、シリカ(SiO2 )、窒化ア
ルミ(AlN)などの粉末あるいは低温焼成用ガラスセ
ラミックス粉末があげられる。これらのセラミックス粉
末の純度は90重量%以上のものが好ましく用いられ
る。
【0016】ガラス/セラミックス複合系の例として
は、例えばSiO2 、Al2 3 、CaO、B2 3
よび必要に応じてMgOおよびTiO2 などを含むガラ
ス組成粉末と、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、ベ
リリア、ムライト、コーディライト、スピネル、フォル
ステライト、アノーサイト、セルジアン、シリカおよび
窒化アルミの群から選ばれる少なくとも一種の無機フィ
ラー粉末との原料混合物があげられる。
【0017】また、本発明に感光性グリーンシートを用
いる場合は、例えば以下のような組成のものを用いる。
【0018】 (a)セラミックス粉末 ;70〜95重量% (b)側鎖にカルボキシル基とエチレン性不飽和基を有するアクリル系共重合体 と光反応性化合物;30〜5重量部 (c)光重合開始剤 ;(b)に対して2〜25重量% (d)紫外線吸光剤 ;(a)に対して0.01〜5重量% 上記においてより好ましくは、セラミックス粉末
(a)、(b)および(d)成分のそれぞれを75〜9
0重量%、25〜10重量%、および0.05〜1重量
%の範囲に選択するのがよい。この範囲にあると露光時
において紫外線が良く透過し、光硬化の機能が十分発揮
され、後の現像時における未露光部の残膜の発生をほと
んどなくすことができ、高い真円度を有するビアホール
の形成ができる。また特に(b)成分であるアクリル系
共重合体と光反応性化合物の合計量をこの範囲にするこ
とにより焼成後の焼結体が緻密になり、高強度のセラミ
ックス基板が得られる利点がある。感光性樹脂組成物中
には、必要に応じて安定化剤、増感剤、可塑剤、消泡
剤、レベリング剤、分散剤、有機あるいは無機の沈殿防
止剤などを添加することもできる。感度を向上させるた
めに、2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピル
チオキサントンなどの増感剤を用いてもよい。増感剤の
中には光重合開始剤としても使用できるものがある。可
塑剤の具体的な例としては、ジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレート、ポリエチレングリコール、グリセリ
ンなどがあげられる。レベリング剤の具体的な例として
は、特殊ビニル系重合物、特殊アクリル系重合物、アニ
オン系界面活性剤、、特殊変性シリコン系などがあげら
れる。
【0019】次に、アルミナシート、窒化アルミシー
ト、低温焼成用ガラス/セラミックスシートを例にシー
ト成形方法について述べる。
【0020】アルミナシートは、酸化アルミニウム(A
2 3 )92%以上、無水珪酸(SiO2 )2〜10
%、酸化マグネシウムおよび酸化カルシウムをそれぞれ
0.5〜5%添加した混合粉末をアトライターを用いて
湿式で、平均粒子径1〜5μmになるまで混合、粉砕し
た。この混合粉末100部にさらにバインダー、溶媒、
可塑剤、および分散剤としてアクリル系樹脂5〜20
部、トルエンとイソプロピルアルコール(IPA)の混
合溶媒10〜30部、ジブチルフタレート(DBP)1
〜5部、カチオン系分散剤0.5〜3部を加えて十分攪
拌混合した後、真空脱泡し、粘度を3000cps以下
に調整したスラリーを用いてドクターブレード法により
厚み50〜300μmのセラミックス・グリーンシート
基板を作製した。成形は紫外線を遮断した室内でポリエ
ステルのキャリアフィルムとブレードとの間隔を0.1
〜1.0mmとし、成形速度0.1〜1.0m/min
でドクターブレード法によって行う。
【0021】窒化アルミシートは、比表面積1〜10m
2 /gの窒化アルミ(AlN)粉末に焼結助剤として、
酸化イットリウムを1〜5%、酸化アルミニウムを0.
5〜2%、炭酸カルシウム(CaCO3 )を0.5〜3
%添加して、アトライターで平均粒子径1〜5μmにな
るまで混合、粉砕した。この混合粉末100部にさらに
バインダ、溶媒、可塑剤成分として、アクリル樹脂を5
〜20部、1,1,1−トリクロルエタン20〜30
部、n−ブタノール15〜25部、テトラクロルエチレ
ン10〜20部、ジブチルフタレート3〜10部を加え
て十分混合した後、真空脱泡し、粘度3000cps以
下に調整したスラリーをドクタブレード法により厚み5
0〜300μmのセラミックス・グリーンシート基板を
作製する。
【0022】ガラス/セラミックスシートは、ガラス/
セラミックス粉末の組成は96%以上の高純度アルミナ
粉末20〜80%と硼硅酸塩ガラス20〜80%であ
る。ガラス組成は、SiO2 ;30〜90%、BaO;
1〜5%、Al2 3 ;5〜15%、B2 3 ;10〜
30%、Na2 O;0.5〜5%である。ガラス粉末は
予めアトライターにて微粉末した平均粒子径、1〜3μ
m、比表面積、0.5〜5m2 /gの粉末を使用した。
次にこの粉末100部にさらにバインダ、溶媒、可塑
剤、分散剤としてポリビニルブチラール5〜15部、ト
ルエン、メチルエチルケトンおよびイソプロピルアルコ
ールの混合溶媒15〜30部、可塑剤1〜5部、カチオ
ン系分散剤0.5〜3部を加えて十分混合した後、真空
脱泡し、粘度1500cpに調整したスラリーをドクタ
ーブレード法で厚み50〜500μmのセラミックグリ
ーンシート基板を作製した。
【0023】上記基板は、いずれも金型プレス、数値制
御(NC)ドリル、レーザー法等によって、所定のビア
加工を行う。感光性グリーンシートの場合は、フォトリ
ソ法により、露光、現像して、より微細なパターンのビ
アが得られるので好ましい。ビア加工後、アルミナシー
トは大気中、1500〜1600℃にて1〜5時間、ガ
ラス/セラミックスシートは大気中、600〜1000
℃にて1〜5時間、窒化アルミシートの場合は、還元雰
囲気または不活性ガス雰囲気下で1400〜1600
℃、1〜5時間焼成することにより、セラミック焼成基
板が得られる。フィルム転写は、このようにして得られ
たセラミック焼成基板上にも適用できる。焼成基板の場
合は、上記のアルミナ、窒化アルミまたは低温焼成用セ
ラミックなどが用いられるが、焼成後の基板中に残存す
る炭素量は250ppm以下であることが好ましい。そ
うでないと多層基板の気孔率の低下、強度低下、誘電率
の増加、誘電損失の増加、リーク電流の増加あるいは絶
縁抵抗の低下などの問題を生ずる。また残存炭素量はよ
り好ましくは100ppm以下、さらに好ましくは50
ppm以下である。
【0024】転写用のベースフィルムとしては、たとえ
ばポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナ
イロンフィルムなどが用いられる。本目的のフィルムと
しては転写や露光・現像時のハンドリング性に優れ、適
度な離型性を有するフィルムが好ましい。とりわけ、ベ
ースフィルムとして、耐熱性、耐久性に優れ、パンチン
グ性がよく、汎用で安価なポリエステルフィルムを用い
るのが好ましい。この様な転写フィルムの物性としては
次の範囲で選択するのが好ましい (a)フィルム厚み ;25〜300μm (b)引張強度 ;3000〜5000MPa (c)表面状態 ;0.02〜0.15μm 上記のフィルムには、表面にワックスコート、メラミン
コートあるいはシリコンコートなどの離型処理が施され
ることが必要である。
【0025】塗布方法は、塗布液をフィルム上にバーコ
ート、ディップコート、スピンコートなどの一般的な方
法で塗布し、乾燥を90〜160℃、10〜60秒で行
う。一定厚みに塗布された溶液は乾燥後、溶媒部分が揮
発して離型剤による剥離層が形成される。剥離層の厚み
は、離型剤溶液の濃度と、塗布膜の厚みに依存する。た
とえば、濃度0.1%の離型剤溶液をフィルム上に、厚
さ10μmで均一に塗布した後、乾燥により溶媒を揮発
させると、約10nmの剥離層が形成されることにな
る。
【0026】剥離層は10nm以下が望ましく、上記に
おいて離型剤溶液の濃度は0.1〜0.05%の範囲に
することによって、この厚みを得ることができる。剥離
層があまり厚いとペーストを塗布する際に反発性が高す
ぎて良好なパターンが形成できない。
【0027】感光性ペーストを用いてグリーンシート上
にパターンを形成する場合には、まず、通常のスクリー
ン印刷法あるいはドクターブレード法でフィルム上に塗
布する。次に回路パターンを有するフォトマスクを用い
て紫外線を照射して露光し、感光性ペーストを光硬化す
る。次に未露光部を現像液で除去してマスク通りの微細
なパターンを得る。
【0028】露光に用いられる紫外線の光源としては、
たとえば低圧水銀灯、高圧水銀灯、ハロゲンランプ、殺
菌灯などが使用できる。これらのなかでも超高圧水銀灯
が好適である。露光条件は感光性樹脂の塗布膜の厚みに
よっても異なるが、5〜100mW/cm2 の出力の超
高圧水銀灯を用いて1〜30分間露光を行なうことが好
ましい。
【0029】露光後、現像液を使用して現像を行なう
が、この場合、浸漬法やスプレー法で行なう。現像液と
しては前記の側鎖または分子末端にエチレン性不飽和基
を有するアクリル系共重合体、光反応性化合物および光
重合開始剤の混合物が溶解可能である有機溶媒を使用で
きる。また該有機溶媒にその溶解力が失われない範囲で
水を添加してもよい。またアクリル系共重合体の側鎖に
カルボキシル基が存在する場合、アルカリ水溶液で現像
できる。アルカリ水溶液として水酸化ナトリウムや水酸
化カルシウム水溶液などのような金属アルカリ水溶液を
使用できるが、有機アルカリ水溶液を用いた方が焼成時
にアルカリ成分を除去しやすいので好ましい。有機アル
カリの具体例としては、テトラメチルアンモニウムヒド
ロキサイド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキ
サイド、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンな
どが挙げられる。アルカリ水溶液の濃度は通常0.01
〜5重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。
アルカリ濃度が低すぎれば未露光部が除去されずに、ア
ルカリ濃度が高すぎれば、露光部の剥離を引き起こし、
また腐食させるおそれがあり良くない。
【0030】こうして得た転写フィルムをセラミックグ
リーンシート、またはセラミック焼成基板に重ね合わせ
た後、100℃〜150℃に加熱した加圧用ローラーで
1〜1.5MPaで加圧して導体パターンをセラミック
グリーンシートに転写する。
【0031】グリーンシートのヴィアホールに導体を埋
め込む場合に、超硬ドリルでヴィアホールを形成したグ
リーンシートが使用されるが、埋め込みの仕方は銅、
銀、銀−パラジウム、タングステン、モリブデンあるい
は金導体ペーストを充填してヴィアホール内に配線用の
層間接続用の導体を形成する。このグリーンシートのヴ
ィアホールに対する導体ペーストの埋め込みは層数ごと
に繰り返し行う。
【0032】このようにグリーンシート表面に所定の導
体、抵抗体、誘電体あるいは絶縁体パターンを印刷す
る。またヴィアホールを形成するのと同様の方法でガイ
ド穴をあける。次に必要な枚数のシートをガイド孔を用
いて積み重ね、90〜130℃の温度で5〜20MPa
の圧力で接着し、多層基板からなるシートを作製する。
【0033】次に、焼成炉にて上記のシートを焼成し、
ビアホールへの導体充填およびパターン形成されたセラ
ミックス多層基板が作製される。焼成雰囲気や温度はセ
ラミックス基板や導体の種類によって異なる。セラミッ
クスあるいはガラス/セラミックスからなる低温焼成多
層基板の場合は、600〜1000℃の温度で数時間保
持して絶縁層を焼成する。アルミナや窒化アルミやムラ
イト基板では、1450〜1600℃の温度で数時間か
けて焼成する。Cu、W、Mo、W−Mo、Mn−Mo
などの導体では、窒素などの中性や水素を含む還元性雰
囲気で焼成する必要がある。焼成時に感光性ペーストお
よびセラミックグリーンシート中に含まれる側鎖または
分子末端にエチレン性不飽和基を有するアクリル系共重
合体、光反応重合性化合物、非感光性樹脂バインダ、有
機染料、可塑剤あるいは溶媒などの有機物の酸化、蒸発
を可能にする雰囲気であればよい。そのようなものとし
て導体がCu、W、Mo、W−Mo、Mn−Moでは酸
素を3〜100ppm含有し、残部が窒素あるいはアル
ゴンなどの中性ガスまたは水蒸気で制御した雰囲気中で
焼成できる。焼成温度は有機バインダー完全に酸化、蒸
発させる温度として300〜600℃で5分〜数時間保
持した後、850〜1600℃の温度で数時間保持して
からセラミックス多層基板を作製する。
【0034】フィルム転写は図1に示すように、ペース
ト原料粉末、感光性樹脂、溶剤を所定量調合して混合
し、離型処理したフィルム上に塗布する。この時のフィ
ルムは離型剤の塗布によって剥離強度が3〜7N/24
mmに調製されたものを用いる。剥離強度の測定方法
は、24mm幅の接着テープを剥離処理したフィルム表
面に貼りつけ、引張試験機により引き剥がしを行う。こ
の時の引き剥がし荷重を剥離強度とする。3N/24m
m未満では剥離性が強すぎて導体ペーストをはじくた
め、フィルム上に均一にパターン形成ができない。ま
た、7N/24mmを越えると剥離性が弱すぎて、フィ
ルム上にパターン形成した後転写むらが生じる問題があ
る。このため、剥離強度は3〜7N/24mmの範囲が
好ましく、より好ましくは4〜6.5N/24mmがよ
い。
【0035】つぎに、パターン形成に用いるペーストの
作製方法について述べる。
【0036】感光性導電ペーストの作製に用いる導電粉
末は、銅、銀、金、パラジウム、ニッケル、モリブデン
およびタングステンがある。いずれも多面体形状の平均
粒子径1〜10μm、比表面積0.1〜6m2 /gであ
る粉末が好ましい。
【0037】これに、40%のメタアクリル酸(MA
A)、30%のメチルメタアクリレート(MMA)およ
び30%のスチレン(St)からなる共重合体のカルボ
キシル基(MAA)に対して0.4当量(40%に相当
する)のグリシジルメタアクリレート(GMA)を付加
反応させたポリマーとトリメチロール・プロパン・トリ
アクリラートを添加したモノマーを加える。
【0038】さらに、溶媒として、γ−ブチロラクト
ン、光重合開始剤として、2−メチル−1−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1
と2,4−ジエチルチオキサントンを添加した(ポリマ
ーとモノマーとの総和に対してそれぞれ20%)が用い
る。
【0039】基板との接着性を向上させるために、ガラ
スフリットが添加される。その成分は、RuO2 −ガラ
ス粉末、LaO6 −ガラス粉末、SnO2 添加品−ガラ
ス粉末あるいは珪素化物−ガラス粉末に使用されるガラ
ス粉末である。これらの総量は90〜30重量%で、そ
の組成は、Al2 3 10〜30重量%、B2 3 6〜
30重量%、SiO2 10〜45重量%、CaO5〜4
0重量%、ZnO15〜50重量%であり、残部が10
〜70重量%のRuO2 、LaB6 、SnO2添加品あ
るいは珪化物である。
【0040】誘電体粉末としては、鉛を基準とした粉
末、チタン酸バリウムを基準とした粉末が挙げられる
が、TiO2 を除けばほとんどがペロブクカイト構造と
呼ばれるABO3 型からなっており、組成を化学量論比
で常に一定に制御できる特徴がある。
【0041】絶縁体粉末としては、セラミックグリーン
シート基板に用いられるセラミックス粉末と同様の絶縁
体粉末が好ましく用いられる。
【0042】上記の感光性誘電体ペーストおよび感光性
絶縁体ペーストを用いてフォトリソグラフィ法でパター
ン形成する場合は、紫外線によって効果的に硬化させる
ために、ペースト組成物に紫外線(UV)吸光剤を添加
することが好ましい。紫外線吸光効果の高い吸光剤を添
加することによって高解像度を有するパターンやヴィア
ホール形成ができる。
【0043】すなわち、誘電体粉末や絶縁体粉末だけで
は、紫外線がこれらの粉末によって散乱されて余分な部
分まで光硬化し、現像してもヴィアホールやパターンが
殆ど形成できなかったりまた良好なものができない。こ
の原因について本発明者らが鋭意検討を行った結果、散
乱された紫外線光が吸収されてあるいは弱められて露光
マスクによる遮光部分にまでまわり込むことおよび誘電
体膜や絶縁体膜の下部まで光硬化できないのが原因であ
ることが判明した。したがって紫外線吸光剤を添加する
ことによって散乱光のまわり込みがほぼ回避され、マス
ク部分の感光性樹脂の硬化を防ぎ、露光マスクに相当し
たパターンが形成されるようになる。また誘電体膜や絶
縁体膜の下部まで光が吸収されることなく透過し、光硬
化の機能を十分満足し、高精度なヴィアホールが形成で
きる。
【0044】紫外線吸光剤としては350〜450nm
の波長範囲で高UV吸光度を有する有機染料が好ましく
用いられる。有機染料としては、高い吸光度を有する種
々の染料が使用できる。有機染料としてアゾ系染料、ア
ミノケトン系染料、キサンテン系染料、キノリン系染
料、アミノケトン系染料、アントラキノン系染料などが
使用できる。これらの中でも特にアゾ系染料が好まし
い。有機染料は、吸光剤として添加した場合にも焼成時
に蒸発するため焼成後の基板中に残存しないので吸光剤
による絶縁抵抗の低下がないので好ましい。
【0045】アゾ系染料としての代表的なものとして、
スダンブルー(Sudan Blue、C22182
2 =342.4)、スダンR(C17142 2 =27
8.31)、スダンII(C18142 O=276.3
4)、スダンIII (C22164 O=352.4)、ス
ダンIV(C24204 O=380.45)などがある
が、250〜520nmで吸収することができる染料が
使用できる。
【0046】有機染料の添加量は、L(線幅)/S
(幅間隔)=30μm/30μmの微細なパターン形成
ができること、ヴィアホールの真円度が高くヴィアホ
ール形成した後の上部と下部とのヴィアホール孔径差が
少ないことの条件を満たす範囲で決定する。
【0047】このようにグリーンシート表面に所定の導
体、抵抗体、誘電体あるいは絶縁体パターンを印刷す
る。またヴィアホールを形成するのと同様の方法でガイ
ド穴をあける。次に必要な枚数のシートをガイド孔を用
いて積み重ね、90〜130℃の温度で50〜200k
g/cm2 の圧力で接着し、多層基板からなるシートを
作製する。
【0048】次に、焼成炉にて上記のシートを焼成して
ヴィアホールに導体および導体などのパターンが形成さ
れたセラミックス多層基板を作製する。焼成雰囲気や温
度はセラミックス基板や導体の種類によって異なる。セ
ラミックスあるいはガラス/セラミックスからなる低温
焼成多層基板の場合は、850〜1000℃の温度で数
時間保持して絶縁層を焼成する。アルミナや窒化アルミ
やムライト基板では、1450〜1600℃の温度で数
時間かけて焼成する。Cu、W、Mo、W−Mo、Mn
−Moなどの導体では、窒素などの中性や水素を含む還
元性雰囲気で焼成する。焼成時に感光性ペーストおよび
セラミックグリーンシート中に含まれる側鎖または分子
末端にエチレン性不飽和基を有するアクリル系共重合
体、光反応重合性化合物、非感光性樹脂バインダ、有機
染料、可塑剤あるいは溶媒などの有機物の酸化、蒸発を
可能にする雰囲気であればよい。そのようなものとして
導体がCu、W、Mo、W−Mo、Mn−Moでは酸素
を3〜100ppm含有し、残部が窒素あるいはアルゴ
ンなどの中性ガスまたは水蒸気で制御した雰囲気中で焼
成できる。焼成温度は有機バインダー完全に酸化、蒸発
させる温度として300〜600℃で5分〜数時間保持
した後、850〜1600℃の温度で数時間保持してか
らセラミックス多層基板を作製する。
【0049】次にフォトマスクを介して露光し、その後
現像を行いパターン形成する。続いてビアに導体を充填
したグリーンシート上に熱圧着法によりパターンを転写
させ、フィルムを除去する。このようにしてパターン形
成したグリーンシートを積層して、焼成しセラミック焼
成基板が得られる。
【0050】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、以下の説明で濃度は特に断らない限りすべて
重量%で表わす。
【0051】実施例1〜3 <フィルムの表面処理>ポリエステルフィルム(東レ
製”ルミラーT60 #100”を使用)表面に、トル
エン溶媒により0.05〜0.005重量%に希釈した
離型剤塗布液を塗布する。
【0052】塗布液は、離型剤、硬化剤、溶媒を調合し
用いた。離型剤はシリコン樹脂(東レダウコーニングシ
リコーン社製”SRX370”)、硬化剤は同社”SR
X212”を用いた。また溶媒はトルエンを用いた。離
型剤と硬化剤の調合比率は99:1とした。
【0053】塗布条件は、メタバーの#6を用いバーコ
ートを行った。この方法で溶液を塗布する場合9μmの
塗布が可能である。乾燥は140℃、30秒とした。乾
燥後の離型剤からなる剥離層の厚みは、約1nmであ
る。
【0054】巾24mmのセロハンテープ(ニットー製
”テープ31B”を使用)を10cmの長さに切り、
表面処理したフィルム面に貼りつける。引張り試験機を
用いて5mm/secの速度にて、セロハンテープをフ
ィルム面から引き剥がす。この際の荷重を剥離強度とし
た。離型剤溶液濃度0.1〜0.005重量%の範囲
で、パターン形成が良好で、かつ、パターン剥離性の良
好な剥離強度3〜7N/24mmが得られた。
【0055】<セラミックグリーンシート基板の作製>
アルミナシート;酸化アルミニウム(Al2 3 )92
%、無水珪酸(SiO2 )5%、酸化マグネシウムおよ
び酸化カルシウムをそれぞれ1.5%添加した混合粉末
をアトライターを用いて湿式で、平均粒子径1.8μm
になるまで混合、粉砕した。この混合粉末100部にさ
らにバインダー、溶媒、可塑剤、および分散剤としてア
クリル系樹脂13部、トルエンとイソプロピルアルコー
ル(IPA)の混合溶媒22部、ジブチルフタレート
(DBP)3.1部、カチオン系分散剤1.2部を加え
て十分攪拌混合した後、真空脱泡し、粘度を1500c
pに調整したスラリーを用いてドクターブレード法によ
り厚み200μmのセラミックス・グリーンシート基板
を作製した。成形は紫外線を遮断した室内でポリエステ
ルのキャリアフィルムとブレードとの間隔を0.5mm
とし、成形速度0.2m/minでドクターブレード法
によって行った。
【0056】<導体パターン形成>上記フィルム上に感
光性タングステンペーストにより微細パターンを形成し
た。感光性タングステンペーストの作製およびこのペー
ストによるパターン形成は下記の方法によった。感光性
タングステンペーストの作製について以下に記す。
【0057】タングステン粉末は、多面体形状の平均粒
子径2.2μm、比表面積0.42m2 /gを有する粉
末を用いた。これに、40%のメタアクリル酸(MA
A)、30%のメチルメタアクリレート(MMA)およ
び30%のスチレン(St)からなる共重合体のカルボ
キシル基(MAA)に対して0.4当量(40%に相当
する)のグリシジルメタアクリレート(GMA)を付加
反応させたポリマーを用いた。モノマーとして、トリメ
チロール・プロパン・トリアクリラートを添加した。溶
媒は、γ−ブチロラクトン、光重合開始剤には、2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノプロパノン−1と2,4−ジエチルチオキサント
ンを添加した(ポリマーとモノマーとの総和に対してそ
れぞれ20%)ものを用いた。
【0058】これら調合し、3本ローラーにて混練して
ペーストを作製する。このペーストを250メッシュの
ポリエステル製スクリーンを用いて、上記離型処理を施
したポリエステルフィルム上に70mm角の大きさに全
面塗布し、80℃、40分にて乾燥した。乾燥後のペー
ストの塗布厚みは、22μmであった。印刷は紫外線を
遮断した室内で行った。
【0059】上記で作製した塗布膜を10〜60μmの
範囲で5μm間隔のファインパターンを形成したクロム
マスクを用いて、上面から500mJ/cm2 の出力の
超高圧水銀灯で紫外線露光した。次に25℃に保持した
モノエタノールアミンの0.5重量%の水溶液に浸漬し
て現像し、その後スプレーを用いて光硬化していない部
分を水洗浄した。
【0060】<転写>形成したパターンを感光性グリー
ンシート上に、100℃、1MPaの条件にて熱圧着に
より転写を行った。その結果、印刷パターンににじみも
なく良好な剥離性が確認できた。結果を表1に示す。
【0061】比較例1 実施例で用いたポリエステルフィルム上に、離型剤処理
なしの塗布膜を実施例と同様の方法で形成した。パター
ン形成性は良好であったが、パターンの30%近くが転
写されずにフィルム上に残った。
【0062】比較例2 実施例で用いたポリエステルフィルム上に、離型剤溶液
濃度1重量%の塗布膜を実施例と同様の方法で形成し
た。フィルム上でペーストがはじかれて矩形断面を得る
ことができず、パターン形成が不可能であった。剥離層
の厚みは90nmである。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明のパターン形成用フィルムによ
り、転写法を用いて、グリーンシート、セラミックス焼
成基板等の上に、微細かつ矩形断面のパターンを歩留り
良く形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルム転写の方法を示すフロー図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
剥離強度が3〜7N/24mmであることを特徴とする
パターン形成用フィルムにより達成される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剥離強度が3〜7N/24mmであること
    を特徴とするパターン形成用フィルム。
  2. 【請求項2】プラスチックフィルム表面が10nm以下
    の厚みの離型剤により被覆されることを特徴とするパタ
    ーン形成用フィルム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0845445A4 (en) * 1996-06-17 1999-10-27 Toray Industries Photosensitive ceramic green sheet, ceramic package, and process for producing the same
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JP2005276893A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Kyocera Corp セラミック多層配線基板の製造方法
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