JPH09242513A - タペット - Google Patents
タペットInfo
- Publication number
- JPH09242513A JPH09242513A JP4760596A JP4760596A JPH09242513A JP H09242513 A JPH09242513 A JP H09242513A JP 4760596 A JP4760596 A JP 4760596A JP 4760596 A JP4760596 A JP 4760596A JP H09242513 A JPH09242513 A JP H09242513A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tappet
- ceramic chip
- copper plate
- brazing
- cam
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】適切なクラウニング量を有し、セラミックチッ
プの接合強度を向上させ、かつ外力に対する十分な強度
を有する。 【解決手段】プッシュロッド17の下部にタペット21
が設けられ、タペット21はカムシャフトのカムに接触
するセラミックチップ22がタペット本体21aの底面
を覆うように底面21bにロー付けされる。セラミック
チップ22は0.1mm以上0.2mm以下の厚さを有
する銅板23を介して底面21bにロー付けされる。
プの接合強度を向上させ、かつ外力に対する十分な強度
を有する。 【解決手段】プッシュロッド17の下部にタペット21
が設けられ、タペット21はカムシャフトのカムに接触
するセラミックチップ22がタペット本体21aの底面
を覆うように底面21bにロー付けされる。セラミック
チップ22は0.1mm以上0.2mm以下の厚さを有
する銅板23を介して底面21bにロー付けされる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプッシュロッドの下
部に設けられるタペットに関する。更に詳しくは、カム
シャフトのカムに接触するセラミックチップがタペット
本体の底面を覆うようにロー付けされたタペットに関す
るものである。
部に設けられるタペットに関する。更に詳しくは、カム
シャフトのカムに接触するセラミックチップがタペット
本体の底面を覆うようにロー付けされたタペットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンには通常バルブシス
テムが搭載される。バルブの形状は一般的にきのこ状に
形成され、コイルスプリングの力により閉じるようにな
っている。このバルブが開放することにより、4サイク
ルの作動工程における吸気及び排気を行うことができ、
開放されたバルブから燃焼室とシリンダ内のガス交換を
行うことができるようになっている。バルブを押して開
かせる装置はクランクシャフトの回転をタイミングベル
ト又はチェーン若しくはギヤによりカムシャフトに連結
させ、カムシャフトに設けられた略卵形のカムがシャフ
トとともに回転することによりロッカアームを介してバ
ルブを開閉させる。このカムシャフトの設けられる位置
によりバルブシステムを分類することができ、いわゆる
シリンダ上方にカムシャフトが設けられるオーバヘッド
カムシャフト方式とオーバヘッドバルブ方式(以下OH
Vという)に大別できる。
テムが搭載される。バルブの形状は一般的にきのこ状に
形成され、コイルスプリングの力により閉じるようにな
っている。このバルブが開放することにより、4サイク
ルの作動工程における吸気及び排気を行うことができ、
開放されたバルブから燃焼室とシリンダ内のガス交換を
行うことができるようになっている。バルブを押して開
かせる装置はクランクシャフトの回転をタイミングベル
ト又はチェーン若しくはギヤによりカムシャフトに連結
させ、カムシャフトに設けられた略卵形のカムがシャフ
トとともに回転することによりロッカアームを介してバ
ルブを開閉させる。このカムシャフトの設けられる位置
によりバルブシステムを分類することができ、いわゆる
シリンダ上方にカムシャフトが設けられるオーバヘッド
カムシャフト方式とオーバヘッドバルブ方式(以下OH
Vという)に大別できる。
【0003】図3に示すように、OHVではシリンダサ
イドに水平に位置したカムシャフト12が回転すること
により直立する一対のプッシュロッド17を介してロッ
カアーム18の一端を押し上げ、そのアーム18がシー
ソ式にバルブ19を押し下げて開くように構成される。
プッシュロッド17下部にはカムシャフト12のカム1
6に当接するタペット21が装着され、プッシュロッド
17はタペット21を介してカム16の回転により上下
動するように構成される。このOHVによればバルブ1
9をシリンダの頭上に位置させることができるので燃焼
室は半球状に形成することも楔状に形成することもで
き、設計の自由度を増すことができる。
イドに水平に位置したカムシャフト12が回転すること
により直立する一対のプッシュロッド17を介してロッ
カアーム18の一端を押し上げ、そのアーム18がシー
ソ式にバルブ19を押し下げて開くように構成される。
プッシュロッド17下部にはカムシャフト12のカム1
6に当接するタペット21が装着され、プッシュロッド
17はタペット21を介してカム16の回転により上下
動するように構成される。このOHVによればバルブ1
9をシリンダの頭上に位置させることができるので燃焼
室は半球状に形成することも楔状に形成することもで
き、設計の自由度を増すことができる。
【0004】一方、プッシュロッド17の下部に設けら
れたタペット21は常にカム16に当接し、カム16が
回転することから常にカム16と擦れ合っているために
耐摩耗性が要求される。特に近年エンジンの高出力化等
に対応させるためにタペット21に非常に高い耐摩耗性
が要求される。この耐摩耗性の要求を満足させるために
セラミックチップをタペット本体の底面を覆うようにロ
ー付けする技術が開発されている。このようにセラミッ
クの優れた耐摩耗性を利用してカム16と当接するタペ
ット21の耐久性を向上させ、その結果エンジンの信頼
性を向上させることができる。
れたタペット21は常にカム16に当接し、カム16が
回転することから常にカム16と擦れ合っているために
耐摩耗性が要求される。特に近年エンジンの高出力化等
に対応させるためにタペット21に非常に高い耐摩耗性
が要求される。この耐摩耗性の要求を満足させるために
セラミックチップをタペット本体の底面を覆うようにロ
ー付けする技術が開発されている。このようにセラミッ
クの優れた耐摩耗性を利用してカム16と当接するタペ
ット21の耐久性を向上させ、その結果エンジンの信頼
性を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、セラミックチ
ップの底面へのロー付けは、間にロー材を介在させ、所
定の温度によりロー付けすることからセラミックチップ
とタペット本体の熱膨張係数の差によりロー付け後の冷
却時にセラミックチップに内部応力が蓄積され、セラミ
ックチップが破損又はセラミックチップの接合強度の低
下を招く不具合がある。この不具合を解消するために、
セラミックチップと底面との間に応力吸収材を介在させ
ることが考えられるが、応力吸収量の程度により外力が
セラミックチップに局部的に加わりタペットの外力に対
する強度が低下し、タペットが使用時に破損を生じる恐
れもある。一方、タペットのカムとの摺動面にはカムと
の片当たりを防止するためのクラウニング量と呼ばれる
中央部の膨らみを有するいわゆるクラウニング形状を設
ける必要もあり、このクラウニング形状を熱膨張係数の
差を利用して形成することも考えられる。本発明の目的
は、適切なクラウニング量を有し、セラミックチップの
接合強度を向上させ、かつ外力に対する十分な強度を有
するタペットを提供することにある。
ップの底面へのロー付けは、間にロー材を介在させ、所
定の温度によりロー付けすることからセラミックチップ
とタペット本体の熱膨張係数の差によりロー付け後の冷
却時にセラミックチップに内部応力が蓄積され、セラミ
ックチップが破損又はセラミックチップの接合強度の低
下を招く不具合がある。この不具合を解消するために、
セラミックチップと底面との間に応力吸収材を介在させ
ることが考えられるが、応力吸収量の程度により外力が
セラミックチップに局部的に加わりタペットの外力に対
する強度が低下し、タペットが使用時に破損を生じる恐
れもある。一方、タペットのカムとの摺動面にはカムと
の片当たりを防止するためのクラウニング量と呼ばれる
中央部の膨らみを有するいわゆるクラウニング形状を設
ける必要もあり、このクラウニング形状を熱膨張係数の
差を利用して形成することも考えられる。本発明の目的
は、適切なクラウニング量を有し、セラミックチップの
接合強度を向上させ、かつ外力に対する十分な強度を有
するタペットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図3に示すように、プッシュロッド17の下部
に設けられ、カムシャフト13のカムに接触するセラミ
ックチップ22がタペット本体21aの底面を覆うよう
に底面21bにロー付けされたタペットの改良である。
その特徴ある構成は、セラミックチップ22が0.1m
m以上0.2mm以下の厚さを有する銅板23を介して
底面21bにロー付けされたところにある。銅板23は
ロー付け時の熱膨張係数の相違による応力を吸収し、か
つ使用時のセラミックチップ22に加わる外力の集中を
防止する。
図1及び図3に示すように、プッシュロッド17の下部
に設けられ、カムシャフト13のカムに接触するセラミ
ックチップ22がタペット本体21aの底面を覆うよう
に底面21bにロー付けされたタペットの改良である。
その特徴ある構成は、セラミックチップ22が0.1m
m以上0.2mm以下の厚さを有する銅板23を介して
底面21bにロー付けされたところにある。銅板23は
ロー付け時の熱膨張係数の相違による応力を吸収し、か
つ使用時のセラミックチップ22に加わる外力の集中を
防止する。
【0007】タペット本体21aの材質には構造用炭素
鋼及び構造用合金鋼等が挙げられ、JIS規格のSNC
M630やSNCM616が例示される。タペット本体
21aはこのような鋼材を鍛造又は切削により製造さ
れ、底面21bは研削又は研磨仕上げされる。セラミッ
クチップ22にはSi3N4、SiC,Al2O3、ジルコ
ニア等が例示される。その板厚は少なくともカムから受
ける衝撃に耐え得る強度が確保できるように設定され、
1.0mm〜2.0mmが好ましく、1.2mm〜1.
8mmが更に好ましい。ロー付け手段はTiを含む銀ロ
ーにより加熱接合することが好ましい。ロー材の系とし
てはAg−Cu−Ti系、Ag−Cu−Ti−Zn系、
Ag−Ti系、Cu−Ti系、又はAg−Cu−Ni−
Ti系が挙げられる。またセラミックチップ22のロー
付け面には予め蒸着法等によりメタライズ処理してもよ
い。その場合にはAg−Cu系、Ag−Cu−In系の
ロー材が好ましい。ロー材の雰囲気は真空、アルゴンガ
ス、水素ガス、窒素ガス等の非酸化雰囲気が好ましく、
Ti入りロー材の場合には特に真空又はアルゴンガスの
雰囲気中でロー付けすることが好ましい。銅板23は
0.1mm以上0.2mm以下の厚さを有し、その径は
セラミックチップ22と同径又はセラミックチップ22
より僅かに小径に形成されることが好ましい。銅板23
の厚さが0.1mm以下であるとロー付け時の熱膨張係
数の相違による応力を十分に吸収することができず、
0.2mm以上であると使用時の外力に対する強度の低
下を招く恐れがある。
鋼及び構造用合金鋼等が挙げられ、JIS規格のSNC
M630やSNCM616が例示される。タペット本体
21aはこのような鋼材を鍛造又は切削により製造さ
れ、底面21bは研削又は研磨仕上げされる。セラミッ
クチップ22にはSi3N4、SiC,Al2O3、ジルコ
ニア等が例示される。その板厚は少なくともカムから受
ける衝撃に耐え得る強度が確保できるように設定され、
1.0mm〜2.0mmが好ましく、1.2mm〜1.
8mmが更に好ましい。ロー付け手段はTiを含む銀ロ
ーにより加熱接合することが好ましい。ロー材の系とし
てはAg−Cu−Ti系、Ag−Cu−Ti−Zn系、
Ag−Ti系、Cu−Ti系、又はAg−Cu−Ni−
Ti系が挙げられる。またセラミックチップ22のロー
付け面には予め蒸着法等によりメタライズ処理してもよ
い。その場合にはAg−Cu系、Ag−Cu−In系の
ロー材が好ましい。ロー材の雰囲気は真空、アルゴンガ
ス、水素ガス、窒素ガス等の非酸化雰囲気が好ましく、
Ti入りロー材の場合には特に真空又はアルゴンガスの
雰囲気中でロー付けすることが好ましい。銅板23は
0.1mm以上0.2mm以下の厚さを有し、その径は
セラミックチップ22と同径又はセラミックチップ22
より僅かに小径に形成されることが好ましい。銅板23
の厚さが0.1mm以下であるとロー付け時の熱膨張係
数の相違による応力を十分に吸収することができず、
0.2mm以上であると使用時の外力に対する強度の低
下を招く恐れがある。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図3に示すように、本形態に
おけるOHVではピストン11が上下動するシリンダサ
イドにカムシャフト12が水平に配置される。カムシャ
フト12とクランクシャフト13とはギヤ14により連
結され、クランクシャフト13が回転することによりカ
ムシャフト12が回転し、カムシャフト12に設けられ
た一対の略卵形のカム16が直立する一対のプッシュロ
ッド17を上下動させるように構成される。一対のプッ
シュロッド17は上方に移動するとロッカアーム18の
一端を押し上げ、そのアーム18がシーソ式に回転して
他端がバルブ19を押し下げて開き、下方に移動するこ
とによりバルブ19はコイルスプリング20の力により
閉じるようになっている。プッシュロッド17下部には
カムシャフト12のカム16に当接するタペット21が
装着され、プッシュロッド17はタペット21を介して
カム16の回転により上下動するように構成される。一
対のタペット21は同一構造であるので、以下一方のタ
ペット21により説明する。
基づいて詳しく説明する。図3に示すように、本形態に
おけるOHVではピストン11が上下動するシリンダサ
イドにカムシャフト12が水平に配置される。カムシャ
フト12とクランクシャフト13とはギヤ14により連
結され、クランクシャフト13が回転することによりカ
ムシャフト12が回転し、カムシャフト12に設けられ
た一対の略卵形のカム16が直立する一対のプッシュロ
ッド17を上下動させるように構成される。一対のプッ
シュロッド17は上方に移動するとロッカアーム18の
一端を押し上げ、そのアーム18がシーソ式に回転して
他端がバルブ19を押し下げて開き、下方に移動するこ
とによりバルブ19はコイルスプリング20の力により
閉じるようになっている。プッシュロッド17下部には
カムシャフト12のカム16に当接するタペット21が
装着され、プッシュロッド17はタペット21を介して
カム16の回転により上下動するように構成される。一
対のタペット21は同一構造であるので、以下一方のタ
ペット21により説明する。
【0009】図1及び図2に示すように、タペット21
はセラミックチップ22がタペット本体21aの底面2
1bを覆うようにロー付けされる。タペット本体21a
はJIS;SNCM630の金属部材を切削加工するこ
とにより作られ、セラミックチップ22はSi3N4であ
る。セラミックチップ22は窒化珪素燒結体であって、
両面が研磨仕上げされた直径38mm厚さ1.5mmの
円板でその接合面の表面粗さRaは0.2〜0.3μm
となるように研磨される。タペット本体21aは大径部
が38.5mm、小径部が22.8mm、高さが5.5
mmの略きのこ状に加工され、大径部の下面即ち底面2
1bが表面粗さRaが0.2〜0.3μmに研削され
る。小径部にはプッシュロッド17の下端が挿入される
孔21cを有し、孔21cの下部にはプッシュロッド1
7の下部が係合する凹部21dが形成される。
はセラミックチップ22がタペット本体21aの底面2
1bを覆うようにロー付けされる。タペット本体21a
はJIS;SNCM630の金属部材を切削加工するこ
とにより作られ、セラミックチップ22はSi3N4であ
る。セラミックチップ22は窒化珪素燒結体であって、
両面が研磨仕上げされた直径38mm厚さ1.5mmの
円板でその接合面の表面粗さRaは0.2〜0.3μm
となるように研磨される。タペット本体21aは大径部
が38.5mm、小径部が22.8mm、高さが5.5
mmの略きのこ状に加工され、大径部の下面即ち底面2
1bが表面粗さRaが0.2〜0.3μmに研削され
る。小径部にはプッシュロッド17の下端が挿入される
孔21cを有し、孔21cの下部にはプッシュロッド1
7の下部が係合する凹部21dが形成される。
【0010】本発明の特徴ある構成は、セラミックチッ
プ22が0.1mm以上0.2mm以下の厚さを有する
銅板23を介して底面21bにロー付けされたところに
ある。この銅板23はセラミックチップ22と同径の円
盤状に形成される。セラミックチップ22と銅板23の
ロー付けは、直径38mm、厚さ50μmに形成された
Ti−Cu−Ag系の活性ロー材(箔)25を介して行
われ、タペット本体の底面21bと銅板23のロー付け
は、直径38mm、厚さ50μmに形成されたAg−C
u系のロー材(箔)24を介して行われる。ロー付けに
際してはセラミックチップ22と銅板23とそれぞれの
ロー材(箔)24、25を同心状にそれぞれ重ね合わ
せ、銅板23を挟むようにセラミックチップ22を底面
21bに配置し、接合面相互に所定の圧力を加えた状態
で真空中に850℃で15分間保持し、N2ガス置換冷
却することによりロー付けされる。
プ22が0.1mm以上0.2mm以下の厚さを有する
銅板23を介して底面21bにロー付けされたところに
ある。この銅板23はセラミックチップ22と同径の円
盤状に形成される。セラミックチップ22と銅板23の
ロー付けは、直径38mm、厚さ50μmに形成された
Ti−Cu−Ag系の活性ロー材(箔)25を介して行
われ、タペット本体の底面21bと銅板23のロー付け
は、直径38mm、厚さ50μmに形成されたAg−C
u系のロー材(箔)24を介して行われる。ロー付けに
際してはセラミックチップ22と銅板23とそれぞれの
ロー材(箔)24、25を同心状にそれぞれ重ね合わ
せ、銅板23を挟むようにセラミックチップ22を底面
21bに配置し、接合面相互に所定の圧力を加えた状態
で真空中に850℃で15分間保持し、N2ガス置換冷
却することによりロー付けされる。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1>図1及び図2に示すタペット21を次の方
法により製造した。先ず、底面の直径が38.5mmの
タペット本体21aと、厚さが1.5mm、直径38m
mのセラミックチップ22とを用意した。このセラミッ
クチップ22を底面21bに厚さが0.1mm、直径3
8mmに形成した銅板23を介してロー付けをした。ロ
ー付けには、セラミックチップ22と同径のAg−Cu
−Ti系ロー材25及びAg−Cu系ロー材24の箔を
用いた。即ち両側にそれぞれロー材25,24を重ね合
わせた銅板23を介してセラミックチップ22を底面2
1bに重ね、この状態でこれらに荷重20gf/cm2
を加え、真空中で850℃に加熱することにより積層接
着したタペットを実施例1とした。
法により製造した。先ず、底面の直径が38.5mmの
タペット本体21aと、厚さが1.5mm、直径38m
mのセラミックチップ22とを用意した。このセラミッ
クチップ22を底面21bに厚さが0.1mm、直径3
8mmに形成した銅板23を介してロー付けをした。ロ
ー付けには、セラミックチップ22と同径のAg−Cu
−Ti系ロー材25及びAg−Cu系ロー材24の箔を
用いた。即ち両側にそれぞれロー材25,24を重ね合
わせた銅板23を介してセラミックチップ22を底面2
1bに重ね、この状態でこれらに荷重20gf/cm2
を加え、真空中で850℃に加熱することにより積層接
着したタペットを実施例1とした。
【0012】<比較例1及び2>図示しないが、比較例
1及び2では、銅板の厚さをそれぞれ0.3mm及び
0.5mmとし、これらの銅板を介してセラミックチッ
プをタペット本体の底面にロー付けをしたことを除い
て、構成は実施例1それぞれ同一である。 <比較例3>実施例1のタペット本体とセラミックチッ
プを銅板を介さずにロー付けしたタペットを比較例3と
した。 <比較試験と評価>実施例1及び比較例1〜3のタペッ
トについて、それぞれのクラウニング量とセラミックチ
ップの衝撃に対する強度を比較試験した。その結果を表
1に示す。クラウニング量は形状測定器により測定し、
衝撃強度は落下衝撃試験機によりセラミックチップに衝
撃を加えた後、外観変化の有無を目視により観察し、外
観変化が生じた荷重を測定した。
1及び2では、銅板の厚さをそれぞれ0.3mm及び
0.5mmとし、これらの銅板を介してセラミックチッ
プをタペット本体の底面にロー付けをしたことを除い
て、構成は実施例1それぞれ同一である。 <比較例3>実施例1のタペット本体とセラミックチッ
プを銅板を介さずにロー付けしたタペットを比較例3と
した。 <比較試験と評価>実施例1及び比較例1〜3のタペッ
トについて、それぞれのクラウニング量とセラミックチ
ップの衝撃に対する強度を比較試験した。その結果を表
1に示す。クラウニング量は形状測定器により測定し、
衝撃強度は落下衝撃試験機によりセラミックチップに衝
撃を加えた後、外観変化の有無を目視により観察し、外
観変化が生じた荷重を測定した。
【0013】
【表1】
【0014】表1から明らかなように、銅板の厚さによ
り衝撃強度が異なることが判明した。一般的に最適な衝
撃強度である3ton以上にするためには銅板厚さを
0.2mm以下にすることが要求される。銅板の厚さが
0.1mmの場合が銅板無しの比較例3の場合と比較し
て衝撃強度が高いのは銅板が耐衝撃力を向上させたもの
と考えられる。最適クラウニング量20μm〜30μm
を得るためには銅板の厚さは0.1〜0.2mmの範囲
にする必要がある。
り衝撃強度が異なることが判明した。一般的に最適な衝
撃強度である3ton以上にするためには銅板厚さを
0.2mm以下にすることが要求される。銅板の厚さが
0.1mmの場合が銅板無しの比較例3の場合と比較し
て衝撃強度が高いのは銅板が耐衝撃力を向上させたもの
と考えられる。最適クラウニング量20μm〜30μm
を得るためには銅板の厚さは0.1〜0.2mmの範囲
にする必要がある。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、セ
ラミックチップが0.1mm以上0.2mm以下の厚さ
を有する銅板を介して底面にロー付けすることにより、
銅板がロー付け時の熱膨張係数の相違による応力を吸収
し、使用時のセラミックチップに加わる外力の集中を防
止する。この結果、セラミックチップの底面への接合強
度を向上させ、かつ外力に対する十分な強度を得ること
ができる。また、銅板の厚さを0.1mm以上0.2m
m以下にすることによりロー付け時に適切な量のクラウ
ニング量を得ることができ、タペットの信頼性を更に高
めてエンジンの信頼性を向上させることができる。
ラミックチップが0.1mm以上0.2mm以下の厚さ
を有する銅板を介して底面にロー付けすることにより、
銅板がロー付け時の熱膨張係数の相違による応力を吸収
し、使用時のセラミックチップに加わる外力の集中を防
止する。この結果、セラミックチップの底面への接合強
度を向上させ、かつ外力に対する十分な強度を得ること
ができる。また、銅板の厚さを0.1mm以上0.2m
m以下にすることによりロー付け時に適切な量のクラウ
ニング量を得ることができ、タペットの信頼性を更に高
めてエンジンの信頼性を向上させることができる。
【図1】本発明のタペットの構造を示す縦断面図。
【図2】そのタペットの分解斜視図。
【図3】本発明のタペットを使用したOHVを示す構造
図。
図。
13 カムシャフト 16 カム 17 プッシュロッド 21 タペット 21a タペット本体 21b 底面 22 セラミックチップ 23 銅板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 正善 千葉県袖ケ浦市長捕拓2号580−99 カス ヤ精工株式会社内 (72)発明者 金丸 弘志 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 プッシュロッド(17)の下部に設けられ、
カムシャフト(13)のカム(16)に接触するセラミックチッ
プ(22)がタペット本体(21a)の底面(21b)を覆うように前
記底面(21b)に接着されたタペット(21)において、 前記セラミックチップ(22)が0.1mm以上0.2mm
以下の厚さを有する銅板(23)を介して前記底面(21b)に
ロー付けされたことを特徴とするタペット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4760596A JPH09242513A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | タペット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4760596A JPH09242513A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | タペット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09242513A true JPH09242513A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12779880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4760596A Withdrawn JPH09242513A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | タペット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09242513A (ja) |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP4760596A patent/JPH09242513A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |