JPH09246076A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH09246076A
JPH09246076A JP8071472A JP7147296A JPH09246076A JP H09246076 A JPH09246076 A JP H09246076A JP 8071472 A JP8071472 A JP 8071472A JP 7147296 A JP7147296 A JP 7147296A JP H09246076 A JPH09246076 A JP H09246076A
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JP
Japan
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winding
coil
wound
secondary coil
bobbin
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JP8071472A
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English (en)
Inventor
Hikari Kikuta
光 菊田
Yoshihiro Sakuma
義弘 佐久間
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次コイルの巻線を確実に巻回し、点火性能
の向上に好適な巻回状態とし得る小型の内燃機関用点火
コイルを提供する。 【解決手段】 インナコア10に一次コイル12及び二
次コイル22を装着する。二次コイル22は、二次ボビ
ン21の両端の鍔部21a,21b間の外周面に巻線を
巻回する。これらの鍔部の相互に対向する内側面のう
ち、少くとも二次コイルの巻線の巻始め側の鍔部21b
の内側面を、二次ボビンの軸に直交する面に対し所定角
度(例えば5度)外方に傾斜した傾斜面に形成する。こ
れにより、二次コイルの巻線を確実に斜め巻きにし鍔部
21b側に略直角二等辺三角形の断面層を形成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性体の柱状部材に
一次コイル及び二次コイルを装着して成る内燃機関用点
火コイルに関し、特に、二次コイルの巻線を筒状絶縁部
材の鍔部間の外周面に巻回する内燃機関用点火コイルに
係る。
【0002】
【従来の技術】近時、内燃機関用点火コイルの一層の小
型化が要請されており、例えば特開平4−87311号
公報に開示されているように、磁性体の線材を束ねて中
心鉄心を形成し、これに一次コイル及び二次コイルを巻
装したものが知られている。これは、エンジンの円柱状
プラグホールに収納するため、点火コイルを小型の円柱
状に形成することを企図したものである。同公報にも開
示されているように、この種の点火コイルにおいては、
複数のセクションに分割されたボビンに二次コイルの巻
線が巻回されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の点火
コイルは、複数の鍔部を必要とする構造であるので、軸
方向長さの小型化に対し制約となる。また、二次コイル
の巻線については詳述されていないが、一般的に二次コ
イルの巻線を巻回する際には線間電位差及び容量を低く
抑える必要がある。これに関し、特開平3−44907
号公報には本願発明の対象とは異なるが、冷陰極蛍光灯
のドライバに利用する小型トランスにおいて、二次コイ
ルの線間の電位差と容量を少なくすべく斜向重ね巻きに
したがって巻線したトランスが開示されている。同公報
では、コイル断面層が三角形となる巻線部をボビンの一
方の鍔部近傍に形成し、中間部は斜め方向の巻き下しと
巻き上げを繰り返して巻線し、他方の鍔部近傍は逆三角
形のコイル断面層となる巻線部を形成することとしてい
る。
【0004】然し乍ら、特開平3−44907号公報に
記載の点火コイルにおいては、ボビン本体の外周面と鍔
部の内側面とが直交するように構成されているので、三
角形のコイル断面層を形成するための巻線作業は容易で
はなく、巻き乱れやルーズターン(ゆるみ)が発生する
おそれがある。特に、使用環境条件の異なる内燃機関用
点火コイルに対し、同公報に記載のトランスにおける二
次コイルの巻線構造をそのまま適用することは妥当では
ない。例えば、ルーズターンの発生により線間電位差が
大となると点火性能が低下し、巻線に過大なテンション
が加わると断線のおそれも生ずるからである。
【0005】また、同公報の実施例においては、巻線は
一旦ボビンの軸方向に四回巻回された後に、鍔部側に巻
き上げられて径方向に二回巻回されるように構成されて
おり、従って三角形のコイル断面層のボビン本体外周面
に対する角度θは約30度となり45度を下回ることに
なる。理想的には、ボビン本体外周面に対し45度に巻
線を巻回することが望ましいが、上記のボビン形状では
特に巻き始めにおいて巻き乱れが生じ、実用に供し得な
い。
【0006】そこで、本発明は、磁性体の柱状部材に一
次コイル及び二次コイルを装着して成り、二次コイルの
巻線を確実に巻回し、点火性能の向上に好適な巻回状態
とし得る小型の内燃機関用点火コイルを提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、磁性体の柱状部材に一次コイル及び二次
コイルを装着して成る内燃機関用点火コイルにおいて、
両端に鍔部を有し、該両端の鍔部間の外周面に前記二次
コイルの巻線を巻回する筒状絶縁部材を備え、前記両端
の鍔部の相互に対向する内側面のうち、少くとも前記二
次コイルの巻線の巻始め側の鍔部の内側面を、前記筒状
絶縁部材の軸に直交する面に対し所定角度外方に傾斜し
た傾斜面に形成することとしたものである。尚、前記所
定の角度としては略5度とすることが望ましい。
【0008】上記の内燃機関用点火コイルにおいて、前
記二次コイルの巻線を、前記両端の鍔部間の外周面に対
し、前記鍔部の傾斜面に接する外周を起点として前記筒
状絶縁部材の軸方向に二回巻回し、前記鍔部の傾斜面側
に巻き上げて前記筒状絶縁部材の径方向に二回巻回した
後、前記外周面側に巻き下ろして前記軸方向に二回巻回
し、更に前記鍔部の傾斜面側に巻き上げて前記径方向に
二回巻回する如く、略直角二等辺三角形の所定の断面層
を形成した後、巻き下ろしと巻き上げを繰り返して順次
前記筒状絶縁部材の軸方向に巻回し、前記両端の鍔部の
うちの他方の内側面近傍に略逆三角形の断面層を形成す
るように巻回して前記二次コイルを構成するとよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関用点火コ
イルの望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図
15は本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイル
の全体の外形を示すもので、図14は平面図である。ケ
ース60は、上方に開口部を有する筐体のイグナイタ部
60dと、その底面から下方に延出する円筒状のコイル
部60a及び高圧ターミナル部60bを有する合成樹脂
製の容器状筐体である。図2は図1の断面に対して直交
する面におけるコイル部60aの断面図であり、図3は
コイル部60aの横断面図である。
【0010】図1及び図2に示すように、コイル部60
aには本発明の柱状部材たるインナコア10、これに一
体成形された一次ボビン11、及びこの一次ボビン11
に巻回された一次コイル12、これらを囲繞する二次コ
イルアセンブリ20、更にこれらを収容するアウタコア
30、一対の補助コア(代表して40で表す)並びに一
対の永久磁石(代表して50で表す)が収容されてい
る。図1及び図14に示すように、イグナイタ部60d
にはイグナイタ8が収容されると共に、コネクタ部60
cが一体的に形成されている。尚、イグナイタ8は一次
コイル12の一次電流を制御するもので、イグニッショ
ンモジュールとも呼ばれる。また、高圧ターミナル部6
0bには図1に示すように高圧ターミナル7が内蔵され
ており、外面に例えばゴム製のプラグキャップ70が装
着されている。
【0011】インナコア10は、図1及び図2に示すよ
うに、複数の磁性体の平板、例えば種々の形状の珪素鋼
板が積層されて成り、両端部が図4に示す端面に形成さ
れ、中央部分が円形断面に形成されている。これら複数
の珪素鋼板は、後述するスタッキングによって接合する
ことができる。図1においては、インナコア10の断面
のハッチングは図面の判別が困難となるので省略してい
る。尚、インナコア10の構造については上記に限るこ
となく、例えば前掲の公報に記載のように複数の線材を
円柱状に束ねたものでもよく、あるいは磁性体の平板を
渦巻状に巻回して円柱状に形成したものでもよい。
【0012】インナコア10の外面には合成樹脂(例え
ばエポキシ樹脂)により図4及び図5に示すように一次
ボビン11が一体的に形成され、本体部11cの断面が
円形となるように形成されており、一次ボビン11の外
周面に一次コイル12の巻線が二層もしくは四層に巻回
されている。一次ボビン11の両端には、一対の延出部
(代表して11aで表す)と一対の延出部(代表して1
1bで表す)が、夫々相互に対向するように平行に延出
形成されており、各延出部の相互に対向する面に夫々係
止片(代表して11sで表す)が延出形成されている。
また、これらの係止片11s近傍に突起11pが形成さ
れている。尚、延出部11b側の突起は図に表れていな
いが、図4と同様に形成されている。更に、延出部11
aには、図1に示すように一次コイル12の巻線の端部
を挿通するための貫通孔11hが形成されている。
【0013】そして、図1及び図2に示すように、イン
ナコア10及び一次ボビン11を囲繞する二次コイルア
センブリ20が配設されている。二次コイルアセンブリ
20は、二次ボビン21に二次コイル22(図中、断面
を白抜きで示す)が巻装されて成る。二次ボビン21は
図6及び図7に示すように軸方向の両端に鍔部21a,
21bが形成された合成樹脂製(例えば、変性ポリフェ
ニレンオキサイド)の円筒体であり、鍔部21a,21
b間に二次コイル22の巻線が後述するように順次巻回
される。即ち、二次ボビン21は従前のように複数のセ
クションに分割されていないので、中間の鍔部の厚さが
不要であり、それだけ二次ボビン21の軸方向長さが短
縮され、ひいては点火コイル1全体の軸方向長さが短縮
される。例えば、従前の二次ボビンが八つのセクション
に分割されたものであるとすると、本実施形態によれ
ば、七個の鍔部の厚さ分(0.8mm×7)の計5.6
mmの軸方向長さが縮小されることとなる。
【0014】また、二次ボビン21の鍔部21bから軸
方向に一対の延出部21cが平行に延出形成されてい
る。更に、二次ボビン21の中空部の一端側には係止部
21sが形成されており、一次ボビン11が収容された
ときにその一端部が当接して位置決めが行なわれる。鍔
部21bの内側面は、図8に模式的に示したように、二
次ボビン21の軸に直交する面に対して所定の角度θ度
(例えば5度)外方に傾斜した傾斜面とされている。
【0015】図9は二次ボビン21に対する二次コイル
22の巻線の巻回手順を示すもので、自動巻線機(図示
せず)によって図9の巻線の円形断面内に数字で示した
順に巻回される。即ち、二次コイル22の巻線は、鍔部
21bの傾斜面に接する二次ボビン21本体部の外周を
起点として軸方向に二回巻回され(図9の,)、鍔
部21bの傾斜面側に巻き上げられて二次ボビン21の
径方向に二回巻回(,)された後、外周面側に巻き
下ろされて()、軸方向に二回巻回され(,)、
更に鍔部21bの傾斜面側に巻き上げられて(,
)、径方向に二回巻回される。このようにして、例え
ば25層となるまで巻回され、略直角二等辺三角形(従
って、傾斜角度は約45度)の所定の断面層が形成され
た後、巻き下ろしと巻き上げが繰り返されて順次軸方向
に約45度の角度で巻回され、他端側の鍔部21aの内
側面近傍に略逆三角形の断面層(図示せず)が形成さ
れ、図11に示す二次コイル22が構成される。
【0016】而して、二次コイル22の巻線間の電位差
及び容量を低く抑えつつ、確実に巻線を巻回することが
できる。図10は一般的な二次ボビン21pに二次コイ
ル22pの巻線の理想的な巻回状態を示すもので、これ
によれば約45度の斜め巻きとなっており、理論上は線
間電位差を最小に抑えることができる。しかし、鍔部の
内側面が二次ボビン21pの軸に直交する面となってい
るため、巻線が崩れ易く巻線作業が困難であるというだ
けでなく、ルーズターンが生じ易いので、実用に供する
ことは困難である。このため、本実施形態においては、
前述のように鍔部21bの内側面を所定の角度外方へ傾
斜させることにより、巻線状態の維持と線間電位差の低
減の両立を可能としたものである。
【0017】即ち、従前のセクション巻きによる二次コ
イルの巻線状態(図示省略)と、本実施形態における二
次コイル22の巻線状態を比較すると、前者は所謂整列
巻きで、各セクション毎に二次コイルの巻線がボビンの
軸方向に往復して順次巻回される。このとき、例えば二
次コイル22の巻線の巻回数が18700ターンで二次
電圧が37kVとすると、1ターン当り約2Vの線間電
位差となる。従って、整列巻きによれば、1つのセクシ
ョンにおいて径方向に隣接する巻線間が92×2=18
4ターンあるとすると、その線間電位差は、1ターン当
りの電位差が2Vであれば、2×184=368(V)
となる。これに対し、前述のような斜め巻きとした場合
には、最大25層とすると、隣接する巻線間が25×2
=50ターンとなり、その電位差は2×50=100
(V)に過ぎず、セクション巻きに比し約1/3に低減
されることになる。従って、静電容量も約1/3とな
り、結局二次電圧で約1.4倍の性能向上となる。
【0018】次に、図12に拡大して示すように、二次
ボビン21の鍔部21bから軸方向に延出部21cが延
出形成されており、この延出部21cには二次ターミナ
ル17が装着され、これに二次コイル22の巻線の巻き
始め側の先端部が接続される。即ち、二次ターミナル1
7には二次コイル22の巻線を接続するための接続部1
7aが形成されており、本体部17bの中央から延出し
てT字形を呈すると共に、接続部17aの両側にこれと
平行に一対の脚部17cが延出している。これらの脚部
17cには、各々の軸と直交し夫々相反する方向に突出
する係合突起17fが形成されている。尚、本体部17
bは図13に示すようにコ字状に屈曲形成され、中央部
に孔17hが形成されており、これに高圧ターミナル7
の突起7aが嵌合するように構成されている。
【0019】二次ボビン21の延出部21cには二次タ
ーミナル17を収容する凹部21dが形成されており、
この凹部21dに、二次ターミナル17の係合突起17
fと係合し得るテーパ面を有する係止部21eが、凹部
21d内で相互に対峙する方向に突出形成されている。
而して、二次ターミナル17は、脚部17aが本体部1
7bの板面に対して略直角に折曲された状態で凹部21
d内に収容され、各々の脚部17cの弾発力に抗して係
合突起17fが係止部21eの一方のテーパ面を乗り越
えると他方のテーパ面に係合するところとなり、二次タ
ーミナル17の上下、左右方向の移動が規制され、保持
部21fによる保持と相挨って二次ターミナル17が凹
部21d内に確実且つ安定した状態で保持される。
【0020】二次ボビン21の鍔部21bの外周には溝
21hが形成され、この近傍の延出部21cに係止突起
21iが形成されている。而して、二次コイル22の巻
線が二次ターミナル17に接続されるときには、先ず二
次ターミナル17の接続部17aが立設された状態で、
接続部17aの先端に巻線が巻き付けられ、基端部で再
度巻き付けられた後、係止突起21iを経由し溝21h
を介して巻線が二次ボビン21の本体部に案内される。
この後、自動巻線機(図示せず)によって前述のように
二次ボビン21の外周面上に順次巻線が巻回される。
【0021】このようにして巻き付けられた巻線は、二
次ターミナル17の接続部17a先端の巻付部のみに半
田付けが行われた後、接続部17aが延出部21c側に
屈曲され、二次ボビン21の軸と略平行になる。このと
き、二次コイル22の巻き始め側の巻線の一端部は図1
2に示すように係止突起21iを経由しているので接続
部17aの下方に位置することはなく、従って巻線が接
続部17aに押し潰されるおそれはない。尚、図11に
示すように、巻き終り側には二次ターミナル18が設け
られており、その基端部18aが鍔部21aの溝21k
に嵌合され、その先端部18bがクランク状に屈曲され
つつ軸方向に延出するように形成されている。そして、
鍔部21aの外周に形成された溝21jを介して二次コ
イル22の巻線の他端部が導出され、二次ターミナル1
8の基端部18aに巻き付けられる。
【0022】一方、インナコア10と共に磁気回路を形
成するアウタコア30は、図1乃至図3に示すようにケ
ース60のコイル部60aの内側に密着して収容されて
いる。アウタコア30は、例えば珪素鋼板が折曲されて
円筒状に成形される。あるいは、円筒体のアウタコア3
0を内蔵するように、ケース60を一体的に成形するこ
ととしてもよい。
【0023】更に、図1乃至図3に示すように、インナ
コア10の軸方向の両端には夫々矩形の永久磁石50が
配置されており、その外側には夫々、補助コア40(図
1及び図2ではハッチング省略)が配置されている。こ
の補助コア40は、略矩形(小判形状)で二条のスリッ
ト40cが平行に形成された二枚の珪素鋼板から成り、
これらがスタッキングによって接合され、二箇所にスタ
ッキング部Stが形成される。ここで、スタッキングと
は複数の平板の各々に対しプレス成形時に一方の面に凹
部を形成すると共に他方の面に凸部を形成し、これらの
複数の平板を、相互に対向する面の凸部を凹部に圧入し
乍ら順次重合して、積層体を形成する手段をいう。
【0024】両端に配置される永久磁石50は、何れも
略矩形に形成されており、長尺側の両側面に一次ボビン
11の突起11pと係合する凹部(図示せず)が形成さ
れている。これらの永久磁石50は発生する磁束の方向
が夫々同一の方向であって、一次コイル12の通電時に
インナコア10内に形成される磁束の方向と逆向きとな
るように配置されている。而して、上述のインナコア1
0、永久磁石50、補助コア40、及びアウタコア30
によって磁気回路が構成されている。
【0025】上記の構成になる点火コイルの製造及び組
付に当たっては、先ず、円筒状のアウタコア30がコイ
ル部60a内に挿入され、内壁面に密着する。一方、複
数の珪素鋼板から成るインナコア10の外面に一次ボビ
ン11が一体的に形成され、この一次ボビン11に一次
コイル12の巻線が巻回される。また、二次ボビン21
に二次コイル22が前述のように巻装されて二次コイル
アセンブリ20が形成される。
【0026】次に、一次ボビン11の両端の一対の延出
部11a間、及び一対の延出部11b間で、図1に示す
ようにインナコア10の軸方向端面と係止片11sとの
間に夫々永久磁石50が挿入され、延出部11a,11
bの突起11pが凹部(図示せず)に係合して永久磁石
50が所定位置に固定される。そして、二次ボビン21
の中空部内に、一次コイル12が巻回された一次ボビン
11及びインナコア10が収容され、一次ボビン11の
両端の延出部11a,11bの最外側面が二次ボビン2
1の中空部の内面に嵌合するように配置される。
【0027】このように、インナコア10の軸方向の両
端に夫々永久磁石50が装着され、図11に示すアセン
ブリとされた後、図1及び図2に示すように補助コア4
0が両端に装着される。即ち、両端の永久磁石50と係
止片11sとの間に夫々補助コア40が挿入され、突起
11pがスリット40cの開口部に係合して補助コア4
0が所定位置に固定される。そして、このアセンブリが
コイル部60aのアウタコア30内に収容される。
【0028】而して、組付時に補助コア40及び永久磁
石50が一次ボビン11の軸からずれることなく所定の
位置に保持されて容易にアウタコア30内に収容され
る。そして、図1及び図13に示すように高圧ターミナ
ル部60bに高圧ターミナル7が圧入され、二次ターミ
ナル17に電気的に接続される。また、ケース60のイ
グナイタ部60dにイグナイタ8が収容され、一次コイ
ル12の巻線の両端部及び二次ターミナル18の先端部
18bがイグナイタ8に電気的に接続される。
【0029】この後、コイル部60a及びイグナイタ部
60d内に熱硬化性の合成樹脂、例えばエポキシ樹脂が
充填、硬化されて、図1及び図2に点描で示すように樹
脂部9がコイル部60a及びイグナイタ部60d内に形
成される。而して、一次コイル12及び二次コイル22
が含侵固着されると共に、電気的接続部が適切に絶縁さ
れ、更に二次コイル22の出力高電圧に耐え得る絶縁性
が確保される。尚、図1に示すコイル部60a及び高圧
ターミナル部60bとイグナイタ部60d及びコネクタ
部60cとを、別体として形成し、コイル部60aとイ
グナイタ部60dを接合することとしてもよい。
【0030】而して、内燃機関用点火コイル1は図15
に示す外形を呈し、高圧ターミナル部60bにプラグキ
ャップ70が装着される。そして、内燃機関(図示せ
ず)に装着され、点火プラグ(図示せず)に接続され
る。この状態で一次コイル12の一次電流が断続される
と、二次コイル22に逆起電力が誘起され30乃至40
kvの高電圧が発生し、この高電圧は点火プラグに出力
される。これにより、各点火プラグの電極部に火花放電
が生じ、各燃焼室(図示せず)内の圧縮混合気が着火さ
れる。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の内燃機関
用点火コイルにおいては、両端の鍔部間の外周面に二次
コイルの巻線を巻回する筒状絶縁部材を備え、両端の鍔
部の相互に対向する内側面のうち、少くとも二次コイル
の巻線の巻始め側の鍔部の内側面を、筒状絶縁部材の軸
に直交する面に対し所定角度外方に傾斜した傾斜面に形
成することとしているので、軸方向長さが短い小型の点
火コイルを構成することができ、しかも二次コイルの巻
線を確実に巻回し、点火性能の向上に好適な巻回状態と
することができる。而して、ルーズターンを防止し所期
の点火性能を維持することができる。また、二次コイル
の巻線の巻回作業が容易であり良好な作業性が得られ
る。特に、前記所定角度を略5度とすれば十分な効果を
奏することができる。
【0032】また、請求項3に記載の内燃機関用点火コ
イルにおいては、鍔部の傾斜面に接する外周を起点とし
て所定の順序で二次コイルの巻線の巻き下ろしと巻き上
げを繰り返すことにより、略直角二等辺三角形の所定の
断面層を形成するように巻回する構成としているので、
ルーズターンを防止しつつ確実に巻回作業を行なうこと
ができ、線間電位差の低減と巻線状態の維持を両立さ
せ、良好な点火性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る点火コイルの縦断面
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る点火コイルのコイル
部の縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る点火コイルのコイル
部の横断面図である。
【図4】本発明の一実施形態における一次ボビンの平面
図である。
【図5】本発明の一実施形態における一次ボビンの正面
図である。
【図6】本発明の一実施形態における二次ボビンの平面
図である。
【図7】本発明の一実施形態における二次ボビンの正面
図である。
【図8】本発明の一実施形態における二次コイルの巻線
の巻回状態を模式的に示す拡大断面図である。
【図9】本発明の一実施形態における二次コイルの巻線
の巻回順序を模式的に示す断面図である。
【図10】点火コイルにおける二次コイルの巻線の理想
的な巻回状態を模式的に示す断面図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるコイルアセンブ
リを示す正面図である。
【図12】本発明の一実施形態における二次コイルの一
端側の巻線の接続部を拡大して示す正面図である。
【図13】本発明の一実施形態における二次コイルの他
端側の巻線の接続部を拡大して示す断面図である。
【図14】本発明の一実施形態に係る点火コイルの平面
図である。
【図15】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コ
イルの斜視図である。
【符号の説明】
1 内燃機関用点火コイル 7 高圧ターミナル 8 イグナイタ 9 樹脂部 10 インナコア(柱状部材) 11 一次ボビン 12 一次コイル 17,18 二次ターミナル 20 二次コイルアセンブリ 21 二次ボビン(筒状絶縁部材) 22 二次コイル 30 アウタコア 40 補助コア 50 永久磁石 60 ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体の柱状部材に一次コイル及び二次
    コイルを装着して成る内燃機関用点火コイルにおいて、
    両端に鍔部を有し、該両端の鍔部間の外周面に前記二次
    コイルの巻線を巻回する筒状絶縁部材を備え、前記両端
    の鍔部の相互に対向する内側面のうち、少くとも前記二
    次コイルの巻線の巻始め側の鍔部の内側面を、前記筒状
    絶縁部材の軸に直交する面に対し所定角度外方に傾斜し
    た傾斜面に形成することを特徴とする内燃機関用点火コ
    イル。
  2. 【請求項2】 前記両端の鍔部のうちの少くとも一方の
    内側面を、前記筒状絶縁部材の軸に直交する面に対し略
    5度外方に傾斜した傾斜面に形成することを特徴とする
    請求項1記載の内燃機関用点火コイル。
  3. 【請求項3】 前記二次コイルの巻線を、前記両端の鍔
    部間の外周面に対し、前記鍔部の傾斜面に接する外周を
    起点として前記筒状絶縁部材の軸方向に二回巻回し、前
    記鍔部の傾斜面側に巻き上げて前記筒状絶縁部材の径方
    向に二回巻回した後、前記外周面側に巻き下ろして前記
    軸方向に二回巻回し、更に前記鍔部の傾斜面側に巻き上
    げて前記径方向に二回巻回する如く、略直角二等辺三角
    形の所定の断面層を形成した後、巻き下ろしと巻き上げ
    を繰り返して順次前記筒状絶縁部材の軸方向に巻回し、
    前記両端の鍔部のうちの他方の内側面近傍に略逆三角形
    の断面層を形成するように巻回して前記二次コイルを構
    成することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用点火
    コイル。
JP8071472A 1996-03-01 1996-03-01 内燃機関用点火コイル Pending JPH09246076A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006156917A (ja) * 2003-12-24 2006-06-15 Denso Corp 点火コイル及びその2次コイルアッセンブリの接合方法

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