JPH10256062A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH10256062A
JPH10256062A JP9078888A JP7888897A JPH10256062A JP H10256062 A JPH10256062 A JP H10256062A JP 9078888 A JP9078888 A JP 9078888A JP 7888897 A JP7888897 A JP 7888897A JP H10256062 A JPH10256062 A JP H10256062A
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JP
Japan
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coil
winding
bobbin
columnar member
cylindrical body
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Pending
Application number
JP9078888A
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English (en)
Inventor
Hikari Kikuta
光 菊田
Yoshihiro Sakuma
義弘 佐久間
Hitoshi Takeuchi
仁司 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の鍔部を必要とすることなく二次コイル
の巻線を二次ボビンに確実に巻回し、点火性能を維持し
つつ点火コイルの小型化を可能とする。 【解決手段】 円筒体の二次ボビン21に、所定距離隔
てた位置で対向するように少くとも一対の鍔部21p,
21qを形成し、これらの鍔部間の外周面に二次コイル
22の巻線を巻回する。二次コイル22の巻線の巻始め
側の鍔部21qの内側面を、二次ボビン21の軸に対し
所定角度傾斜した傾斜面21tに形成する。この傾斜面
21tと二次ボビン21の外周面との境界に環状溝21
jを形成し、ここから傾斜面21tに沿って巻線を巻き
上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁性体の柱状部材に
一次コイル及び二次コイルを装着して成る内燃機関用点
火コイルに関し、特に、二次コイルの巻線を二次ボビン
の一対の鍔部間の外周面に巻回する内燃機関用点火コイ
ルに係る。
【0002】
【従来の技術】近時、内燃機関用点火コイルの一層の小
型化が要請されており、例えば特開平4−87311号
公報に開示されているように、磁性体の線材を束ねて中
心鉄心を形成し、これに一次コイル及び二次コイルを巻
装したものが知られている。これは、エンジンの円柱状
プラグホールに収納するため、点火コイルを小型の円柱
状に形成することを企図したものである。同公報にも開
示されているように、この種の点火コイルにおいては、
複数のセクションに分割されたボビンに二次コイルの巻
線が巻回されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の点火
コイルは、多数の鍔部を必要とする構造であるので、軸
方向長さの小型化に対し制約となる。また、二次コイル
の巻線については詳述されていないが、一般的に二次コ
イルの巻線を巻回する際には線間電位差及び容量を低く
抑える必要がある。これに関し、特開平3−44907
号公報には本願発明の対象とは異なるが、冷陰極蛍光灯
のドライバに利用する小型トランスにおいて、二次コイ
ルの線間の電位差と容量を少なくすべく斜向重ね巻きに
したがって巻線したトランスが開示されている。同公報
では、コイル断面層が三角形となる巻線部をボビンの一
方の鍔部近傍に形成し、中間部は斜め方向の巻き下しと
巻き上げを繰り返して巻線し、他方の鍔部近傍は逆三角
形のコイル断面層となる巻線部を形成することとしてい
る。
【0004】然し乍ら、特開平3−44907号公報に
記載の点火コイルにおいては、ボビン本体の外周面と鍔
部の内側面とが直交するように構成されているので、三
角形のコイル断面層を形成するための巻線作業は容易で
はなく、巻き乱れやルーズターン(ゆるみ)が発生する
おそれがある。特に、使用環境条件の異なる内燃機関用
点火コイルに対し、同公報に記載のトランスにおける二
次コイルの巻線構造をそのまま適用することは妥当では
ない。例えば、ルーズターンの発生により線間電位差が
大となると点火性能が低下し、巻線に過大なテンション
が加わると断線のおそれも生ずるからである。
【0005】これに対し、例えば図21に示すように傾
斜面の鍔部を有する二次ボビンに二次コイルの巻線を巻
回する場合には、巻き始め部分において矢印で示す方向
に巻線が移動し破線で示すようにずれるので、ルーズタ
ーンが生ずる。従って、これも実用に供し得ない。尚、
図21中の円形は巻線の断面を示し、円形内の数字は巻
線順序を表す。
【0006】一方、前掲の特開平4−87311号公報
に記載のように、点火コイルを円柱状に形成する場合に
は、中心鉄心、即ちインナコアも円柱状に形成すること
が望ましい。その一手段として、同公報に記載のように
複数の線材を束ねる方法があるが、製造、組付が困難で
あり、コストアップとなる。従って、複数の鋼板を積層
したインナコアを基本とし、これを略円形断面に形成す
ることが適切である。このようなインナコアを製造する
場合には、一般的に両端部に矩形断面部が形成されるこ
とになる。また、漏洩磁束を防止する上でもインナコア
の両端部を矩形断面とし、中間部より断面積を大きくす
る必要がある。しかし、小型化の要請から外径を拡大す
ることはできないので、必然的にインナコアの両端部
と、これを囲繞するように巻装する二次コイルとの間の
距離が短くなる。このため、この点火コイルにおいて
は、特に二次コイルの巻線を高圧ターミナルに接続する
部分での電気的絶縁性が問題となる。
【0007】そこで、本発明は、磁性体の柱状部材に一
次コイル及び二次コイルを装着して成る内燃機関用点火
コイルにおいて、多数の鍔部を必要とすることなく二次
コイルの巻線を確実に巻回し、点火性能を維持しつつ小
型化を図ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、磁性体の柱状部材に一次コイル及び二次
コイルを装着して成る内燃機関用点火コイルにおいて、
所定距離隔てた位置で対向するように形成した少くとも
一対の鍔部を有し、該一対の鍔部間の外周面に前記二次
コイルの巻線を巻回する円筒体の二次ボビンを備え、前
記一対の鍔部の相互に対向する内側面のうち、前記一対
の鍔部間で前記二次コイルの巻線を巻始める巻始め側の
鍔部の内側面を、前記二次ボビンの軸に対し所定角度傾
斜した傾斜面に形成し、該傾斜面と前記二次ボビンの外
周面との境界に環状溝を形成することとしたものであ
る。
【0009】前記内燃機関用点火コイルにおいて、前記
巻始め側の鍔部の傾斜面に、前記環状溝から前記巻始め
側の鍔部の外周に至る案内溝を形成することが望まし
い。尚、前記巻始側の鍔部の内側面は、前記二次ボビン
の軸に対し17度以上に傾斜した傾斜面に形成するとよ
い。また、前記環状溝の深さは前記巻線の外径より大と
するとよい。
【0010】また、本発明は、中間部を略円形断面に形
成すると共に両端部を矩形断面に形成した磁性体の柱状
部材と、該柱状部材の中間部回りに巻線を巻回して成る
一次コイルと、前記柱状部材及び前記一次コイルを囲繞
するように巻線を巻回して成る二次コイルと、前記柱状
部材の一端部近傍で前記二次コイルの巻線の端部に接続
する高圧ターミナルとを備え、前記二次コイルが、前記
柱状部材の両端部及び前記一次コイルに対し所定の間隙
を隔てて前記柱状部材及び前記一次コイルを収容する円
筒体の二次ボビンに巻線を巻回して成り、前記二次ボビ
ンのうち、前記高圧ターミナル側の前記柱状部材の端部
を囲繞する部分を外径が大径の円筒体に形成し、前記柱
状部材の中間部を囲繞する部分を外径が小径の円筒体に
形成すると共に、該小径の円筒体と前記大径の円筒体と
の間に、前記二次ボビンの軸に対し所定角度傾斜した傾
斜面を形成し、該傾斜面と前記二次ボビンの外周面との
境界に環状溝を形成して成り、前記傾斜面に前記環状溝
から前記大径の円筒体の外周に至る案内溝を形成し、前
記大径の円筒体の外周面に一層の前記二次コイルの巻線
を巻回した後、前記案内溝を介して前記環状溝に案内
し、前記環状溝を起点に前記二次コイルの巻線を巻回し
て前記小径の円筒体に複数の層を形成することとしても
よい。
【0011】尚、前記柱状部材は、複数の珪素鋼板を積
層し、矩形断面の両端部の断面積が略円形断面の中間部
の断面積より大となるように形成した積層体とすること
が望ましい。また、前記インナンコアの中間部、及びイ
ンナンコアの両端部の中間部に隣接する部分に例えば粉
体塗装によって絶縁塗膜を形成し、中間部の絶縁塗膜上
に前記一次コイルを巻装した後に、弾性材料をモールド
して一次コイルアセンブリを形成し、該一次コイルアセ
ンブリに前記二次コイルを巻装してケース内に収容した
後、該ケース内に絶縁材料を充填して点火コイルを構成
するとよい。この場合において、前記絶縁材料としてエ
ポキシ樹脂を用い、前記弾性材料としてエラストマーを
用いるとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関用点火コ
イルの望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図
22は本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイル
の全体を示すもので、ケース60は、上方に開口部を有
する筐体のイグナイタ部60dと、その底面から下方に
延出する円筒状のコイル部60a及び高圧ターミナル部
60bを有する合成樹脂製の容器状筐体である。これら
の断面を図1乃至図4に示し、図2の各部の断面を図5
乃至図10に示す。
【0013】コイル部60aには図1及び図2に示すよ
うに、本発明の柱状部材たるインナコア10、これに巻
装された一次コイル12、二次コイルアセンブリ20、
アウタコア30、並びに一対の補助コア及び永久磁石
(夫々、代表して40,50で表す)が収容されてい
る。イグナイタ部60dにはイグナイタ8が収容される
と共に、コネクタ部60cが一体的に形成されている。
尚、イグナイタ8は一次コイル12の一次電流を制御す
るもので、イグニッションモジュールとも呼ばれる。イ
グナイタ部60d内にはポスト60eが形成されてお
り、このポスト60eにイグナイタ8が挿通されて位置
決めが行なわれる。図1及び図2の下方の高圧ターミナ
ル部60bには高圧ターミナル7が内蔵されており、絶
縁材料(例えばゴム)によって筒状に形成されたプラグ
キャップ70が、高圧ターミナル部60bの外側に装着
されている。
【0014】本実施形態のインナコア10は、複数の磁
性体の平板、例えば8種類の珪素鋼板が合計26枚積層
されたもので、その外形は、図11乃至図14に示すよ
うに、略円形断面の中間部10aと矩形断面の拡大部1
0bを両端に有する柱体に形成されている。中間部10
aは、図14に示すように、珪素鋼板の幅が漸増する順
に積層する第1の部分P1と、この第1の部分に連続し
て同一幅の珪素鋼板を所定の枚数積層する第2の部分P
2と、この第2の部分P2に連続して珪素鋼板の幅が漸
減する順に積層する第3の部分P3が順次スタッキング
によって接合されて積層体が形成され、直径約8mmの略
円形断面の中間部10aを有する柱状部材となる。この
柱状部材の両端部は、その端面を図12に示すように、
中間部10aの断面積より大の断面積を有する矩形断面
の拡大部10bとなる。尚、図1に表れているインナコ
ア10の珪素鋼板は、上記第2の部分P2に含まれる。
【0015】ここで、スタッキングとは複数の平板の各
々に対しプレス成形時に一方の面に凹部を形成すると共
に他方の面に凸部を形成し、これらの複数の平板を相互
に対向する面の凸部を凹部に圧入し乍ら順次重合して、
積層体を形成する手段をいう。本実施形態では、図1に
示すようにインナコア10の中間部10aには2個の平
面視矩形のスタッキング部Saが形成されると共に、両
端の拡大部10bに、長手方向がスタッキング部Saの
長手方向に直交する各1個の平面視矩形のスタッキング
部Sbが形成されている。尚、図2等において、インナ
コア10の断面のハッチングは判別が困難となるので省
略している。
【0016】以上のようにして、珪素鋼板の積層体から
成るインナコア10が構成された後、インナコア10の
外面に絶縁材料の粉体塗装が施され、図11及び図13
に明らかなように絶縁塗膜11が形成されている。この
絶縁塗膜11はインナコア10の中間部10aの全長に
亘って絶縁塗膜11aが形成されると共に、これに隣接
する拡大部10bにも絶縁塗膜11bが形成される。こ
れにより、インナコア10の各珪素鋼板は剥がれ難く、
十分な接合強度が確保される。また、従来の一次ボビン
に比し大幅に縮径される。
【0017】そして、中間部10aの絶縁塗膜11aの
外周面に一次コイル12の巻線が二層もしくは四層に巻
回される。このとき、拡大部10bの絶縁塗膜11b部
分が従来の一次ボビンの鍔部と同様に機能するので、適
切に巻回することができる。特に、本実施形態では、イ
ンナコア10の中間部10aの断面が略円形であり、そ
の側面には粉体塗装によって絶縁塗膜11が形成されて
いるので、エッジ部分が滑らかな面となる。上述のよう
に、本実施形態では絶縁塗膜11bは拡大部10bの一
部に形成されているが、全側面あるいは全体に形成する
こととしてもよい。また、絶縁塗膜11は、樹脂系の塗
装や接着剤を用いて形成することとしてもよい。
【0018】インナコア10の拡大部10bの両側面に
は一対の凹部10cが形成されており、これらの凹部1
0cには、図1、図2、図15乃至図17に示すように
ホルダ14が係止されている。このホルダ14は、環状
の支持部14aの一端側に一対の延出部14bが形成さ
れると共に、他端側に一対の係合部14cが形成された
樹脂部材で、一対の係合部14cが夫々インナコア10
の一対の凹部10cに係止されるように構成されてい
る。一対の延出部14bには、夫々一次ターミナル1
5,16が一体的に支持されており、各々の基端部に一
次コイル12の巻線の両端が電気的に接続されている。
【0019】図15乃至図17に示すように構成された
インナコア10、一次コイル12及びホルダ14は、弾
性材料のエラストマーによってモールドされ、図1、図
2、図7及び図8に示すようにインナコア10及び一次
コイル12の周囲に弾性層19が形成され、これらによ
って一次コイルアセンブリが構成されている。尚、エラ
ストマーとは、高弾性を有する高分子物質であり、通常
は常温付近でゴム弾性を示す。
【0020】一方、インナコア10と共に磁気回路を形
成するアウタコア30は、図1及び図6乃至図9に示す
ように珪素鋼板によって円筒状に形成されており、ケー
ス60のコイル部60aの外側に嵌着されている。更
に、図1及び図2に示すように、インナコア10の軸方
向の両端には夫々矩形の永久磁石50が配置されてお
り、その外側には略矩形の珪素鋼板が積層されて成る補
助コア40が配置されている。両端に配置される永久磁
石50は、発生する磁束の方向が夫々同一の方向であっ
て、一次コイル12通電時にインナコア10内に形成さ
れる磁束の方向と逆向きとなるように配置されている。
而して、上述のインナコア10、永久磁石50、補助コ
ア40、及びアウタコア30によって磁気回路が構成さ
れている。
【0021】インナコア10の軸方向の両端に配置する
補助コア40は、夫々弾性材料のエラストマーによって
モールドされ、ホルダ49,49x(高圧側と低圧側で
外形が若干異なるので、低圧側を49xで表す)が形成
されている。そして、これらのホルダ49,49x内に
夫々永久磁石50が収容され、インナコア10の両端部
に装着されている。尚、高圧ターミナル7側のホルダ4
9には、永久磁石50を収容した状態で更に永久磁石5
0の端面から外方に延出する筒体部49aが形成されて
おり、この筒体部49a内に、弾性層19が形成された
インナコア10の端部が嵌合される。
【0022】そして、上記一次コイルアセンブリを収容
するように二次コイルアセンブリ20が配設されてい
る。二次コイルアセンブリ20は、図1乃至図4に示す
ように二次ボビン21に二次コイル22が巻装されて成
る。二次ボビン21は合成樹脂製(例えば、変性ポリフ
ェニレンオキサイド)の円筒体であり、図18に示すよ
うに高圧ターミナル7側のインナコア10の端部を囲繞
する部分は、外径が大径の円筒体21bに形成され、イ
ンナコア10の中間部を囲繞する部分は、外径が小径の
円筒体21aに形成されている。
【0023】これらの円筒体21a,21bの間には、
二次ボビン21の軸に対し所定角度(17度以上が望ま
しい)傾斜した傾斜面21tが形成されている。即ち、
鍔部21qの内側面は、図20に模式的に示したよう
に、二次ボビン21の軸に対して所定角度傾斜した傾斜
面21tとなっている。そして、傾斜面21tと円筒体
21aの外周面との境界には環状溝21jが形成されて
いる。この環状溝21jの深さは巻線の外径より大とさ
れている。更に、傾斜面21tには、図18に示すよう
に環状溝21jから円筒体21bの外周に至る案内溝2
1gが形成されている。
【0024】図18に示すように、二次ボビン21の外
周面には、鍔部21p,21q,21sが形成されてい
るが、従前のように多数のセクションに分割されていな
いので、多数の鍔部が不要であり、それだけ二次ボビン
21の軸方向長さが短縮され、ひいては点火コイル全体
の軸方向長さが短縮される。尚、鍔部21p,21sに
は夫々環状の溝21e,21vが形成されている。二次
コイル22の巻線は、自動巻線機(図示せず)によっ
て、溝21eに一層に巻回されると共に円筒体21bの
外周面に一層に巻回された後、切欠21hを経由し案内
溝21gを介して円筒体21aの環状溝21jに案内さ
れる。この後、環状溝21jを起点に円筒体21aの外
周面上に順次二次コイル22の巻線が巻回されて複数の
層が形成される。
【0025】図20は二次ボビン21の円筒体21aに
対する二次コイル22の巻線の巻回順序を示すもので、
自動巻線機(図示せず)によって図20の巻線の円形断
面内に数字で示した順に巻回される。即ち、二次コイル
22の巻線は、環状溝21jを起点として傾斜面21t
に沿って巻き上げられて二次ボビン21の径方向に例え
ば7回巻回された後、円筒体21a側に巻き下ろされ、
更に傾斜面21tに沿って巻き上げられる。このよう
に、巻き上げと巻き下ろしが繰り返されて順次軸方向に
巻回され、図19に示す二次コイル22が構成される。
従って、ルーズターンを防止しつつ確実に巻回作業を行
なうことができ、線間電位差の低減と巻線状態の維持を
両立させることができる。
【0026】而して、図1及び図2に示すように、二次
コイル22の巻線を二次ボビン21に巻回する部分のう
ち、高圧ターミナル7側のインナコア10の拡大部10
bを囲繞する部分の円筒体21bに巻回された二次コイ
ル22の巻線の端部22hは、一層の巻線から成る円筒
体となる。つまり、一本の巻線がコア等と対峙する関係
ではなく、巻線の集合体の導体面とインナコア10の面
とが対峙する関係となる。しかも、この導体面は二次ボ
ビン21の径方向の最外側に位置しているので、この部
分での電界集中が生じ難く、仮に生じたとしても従来に
比し大幅に緩和されることとなる。尚、端部22hを二
層以上に形成してもよいが、径方向に拡大することにな
るので、一層とすることが望ましい。
【0027】一方、二次ボビン21の、高圧ターミナル
7に配置される側の端部の内面には、図1及び図2に示
すように、軸心方向に延出するリブ21rが形成されて
おり、このリブ21rが弾性層19に当接し、二次コイ
ル22の巻線がインナコア10及び一次コイル12に対
して所定の間隙を以って離隔するように保持されてい
る。
【0028】図1乃至図4に示すように、二次コイル2
2の低圧側には二次ターミナル18が設けられており、
その基端部が鍔部21pの溝21eに嵌合され、その先
端部18a(図4)がクランク状に屈曲されつつ軸方向
に延出するように形成されている。而して、二次コイル
22の巻線の低圧側の端部は鍔部21pの軸方向の溝2
1f(図3)から導出され、二次ターミナル18の基端
部に巻き付けられる。一方、図1乃至図4並びに図18
及び図19に示すように二次ボビン21の延出部21
c,21dには二次ターミナル17が装着され、延出部
21d側の脚部17dに二次コイル22の巻線の高圧側
の端部が接続される。
【0029】二次ターミナル17は導電材料の板体がコ
字状に折曲されたもので、その基板部17bの中央に、
係合突起を有する孔17aが形成されており、これに高
圧ターミナル7の先端部が係合される。脚部17cは延
出部21cに、脚部17dは延出部21dに夫々係止さ
れる。二次コイル22の巻線の端部は、脚部17dに形
成された凹部17eを経由して爪17fに係止され、こ
の状態で凹部17eに半田(図3に17gで表す)が付
着される。而して、二次コイル22の巻線は二次ボビン
21に巻回された後、溝21vから直ちに二次ターミナ
ル17に接続される。
【0030】ケース60に一体的に形成されたコネクタ
部60cの中には、図2に示すように、第1乃至第4の
コネクタターミナル61乃至64が平行に配置されてい
る。これら第1乃至第4のコネクタターミナル61乃至
64の基端部側にはイグナイタターミナル(図示せず)
が接続されている。更に、コネクタターミナル61,6
3にはイグナイタターミナルと共に一次ターミナル1
5,16が接続され、一次コイル12への通電が断続制
御されるように構成されている。第1のコネクタターミ
ナル61は電源(図示せず)に接続されるもので、この
基端部にはイグナイタターミナルと共に一次ターミナル
15が接続されている。この一次ターミナル15には図
5に示すように、孔15aを有する折曲部が形成されて
おり、この孔15aに二次ターミナル18の先端部18
aが挿通され、図4に示す状態で半田接合されている。
【0031】上記の構成になる点火コイルの製造及び組
付に当たっては、前述のように複数(例えば8種類で2
6枚)の珪素鋼板がスタッキングによって接合されイン
ナコア10が構成される。このインナコア10の中間部
10a及び拡大部10bの外面に図11乃至図14に示
すように絶縁塗膜11が形成され、この中間部の絶縁塗
膜11a上に一次コイル12の巻線が巻回される。そし
て、ホルダ14がインナコア10に装着され、一次コイ
ル12の巻線の両端部が一次ターミナル15,16に接
続された後、図1及び図2に示すように弾性層19がモ
ールド成形され、一次コイルアセンブリが形成される。
【0032】一方、アウタコア30が珪素鋼板によって
円筒状に形成されてケース60のコイル部60aの外側
に圧入され、あるいは珪素鋼板がコイル部60aの外側
に巻回される。また、前述のように二次ボビン21に二
次コイル22が巻装されて二次コイルアセンブリ20が
形成され、上記一次コイルアセンブリが二次ボビン21
の中空部内に収容される。続いて、補助コア40を内蔵
したホルダ49,49xに夫々永久磁石50が収容さ
れ、インナコア10の軸方向の両端部に装着される。更
に、二次ボビン21に二次ターミナル17,18が装着
された後、二次コイル22の巻線が二次ターミナル1
7,18に電気的に接続される。このように二次ボビン
21に二次ターミナル17,18が装着された状態でケ
ース60内に収容される。更に、高圧ターミナル部60
bに高圧ターミナル7が圧入され、二次ターミナル17
と電気的に接続される。
【0033】そして、ケース60のイグナイタ部60d
にイグナイタ8が収容され、コネクタターミナル61乃
至64に接続されると共に、一次ターミナル15,16
が夫々コネクタターミナル61,63に接続される。而
して、二次コイル22の巻線の一端は二次ターミナル1
8及び一次ターミナル15を介してコネクタターミナル
61に接続され、他端は二次ターミナル17を介して高
圧ターミナル7に接続される。
【0034】この後、コイル部60a及びイグナイタ部
60d内に絶縁材料のエポキシ樹脂が充填、硬化されて
図1及び図2に点描で示すように絶縁部13がコイル部
60a内に形成される(尚、その他の図面では13を省
略している)。これにより、一次コイル12及び二次コ
イル22が含侵固着されると共に、電気的接続部が適切
に絶縁され、更に二次コイル22の出力高電圧に耐え得
る電気的絶縁性が確保される。尚、図22に示すコイル
部60a及び高圧ターミナル部60bとイグナイタ部6
0d及びコネクタ部60cとを、別体として形成し、コ
イル部60aとイグナイタ部60dを接合することとし
てもよい。
【0035】而して、本実施形態の内燃機関用点火コイ
ルは図22に示す外形を呈し、プラグキャップ70がコ
イル部60a及び高圧ターミナル部60bの外側に装着
される。このプラグキャップ70を介して、内燃機関
(図示せず)に装着され、点火プラグ(図示せず)に接
続される。この状態で一次コイル12の一次電流が断続
されると、二次コイル22に逆起電力が誘起され30乃
至40kvの高電圧が発生し、この高電圧は点火プラグ
に出力される。これにより、各点火プラグの電極部に火
花放電が生じ、各燃焼室(図示せず)内の圧縮混合気が
着火される。
【0036】このように、本実施形態の内燃機関用点火
コイルにおいては、二次コイルの巻線のルーズターンを
防止し、所期の点火性能を維持しつつ軸方向長さを短く
することができる。そして、インナコア10の中間部1
0aの全断面を磁気回路とすることができると共に、こ
れより大きな断面積を有する拡大部10bによって磁束
の漏洩を防止し、有効磁束密度を大とすることができ
る。また、二次コイル22の高圧側の端部22hは二次
ボビン21の円筒体21bに巻回された一層の巻線によ
って円筒体が形成されているので、高圧ターミナル7側
のインナコア10の拡大部10bでの電界集中が緩和さ
れる。而して、所定の点火性能を維持しつつ、装置全体
を小型に形成することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の内燃機関
用点火コイルにおいては、一対の鍔部間の外周面に二次
コイルの巻線を巻回する円筒体の二次ボビンを備え、一
対の鍔部間で二次コイルの巻線を巻始める巻始め側の鍔
部の内側面を、二次ボビンの軸に対し所定角度傾斜した
傾斜面に形成し、この傾斜面と二次ボビンの外周面との
境界に環状溝を形成することとしているので、多数の鍔
部を設けることなく、一対の鍔部間に二次コイルの巻線
をルーズターンを防止して確実に巻回し、所期の点火性
能を維持しつつ軸方向長さが短い小型の点火コイルを構
成することができる。また、二次コイルの巻線の巻回作
業が容易であり良好な作業性が得られる。
【0038】更に、請求項2に記載のように、巻始め側
の鍔部の傾斜面に、環状溝から巻始め側の鍔部の外周に
至る案内溝を形成する構成とすれば、ルーズターンを防
止しつつ確実に巻回作業を行なうことができ、巻線状態
を維持することができる。
【0039】また、請求項3に記載の内燃機関用点火コ
イルにおいては、二次ボビンのうち、高圧ターミナル側
の柱状部材の端部を囲繞する部分を外径が大径の円筒体
に形成し、柱状部材の中間部を囲繞する部分を外径が小
径の円筒体に形成すると共に、小径の円筒体と大径の円
筒体との間に、二次ボビンの軸に対し所定角度傾斜した
傾斜面を形成し、この傾斜面と二次ボビンの外周面との
境界に環状溝を形成し、傾斜面に環状溝から大径の円筒
体の外周に至る案内溝を形成して成り、大径の円筒体の
外周面に一層の二次コイルの巻線を巻回した後、案内溝
を介して環状溝に案内し、環状溝を起点に二次コイルの
巻線を巻回して小径の円筒体に複数の層を形成すること
としているので、二次コイルの巻線をルーズターンを防
止して確実に巻回し、所期の点火性能を維持しつつ軸方
向長さが短い小型の点火コイルを構成することができ
る。しかも、二次コイルの、高圧ターミナル側の柱状部
材の端部を囲繞する部分を一層の巻線によって構成する
ことにより、当該部分とインナコアとの間の距離が長く
なるので、電界集中を回避乃至緩和することができ、確
実に電気的絶縁性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの部分断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルの部分断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図2のA−A線断面図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図2のB−B線断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図2のC−C線断面図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図2のD−D線断面図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図2のE−E線断面図であ
る。
【図10】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コ
イルのコイル部の横断面図で、図2のF−F線断面図で
ある。
【図11】本発明の一実施形態におけるインナコアの平
面図である。
【図12】本発明の一実施形態におけるインナコアの側
面図である。
【図13】本発明の一実施形態におけるインナコアの正
面図である。
【図14】本発明の一実施形態におけるインナコアの中
間部の断面図である。
【図15】本発明の一実施形態におけるインナコアに一
次コイルを巻装した状態を示す正面図である。
【図16】本発明の一実施形態におけるインナコアに一
次コイルを巻装した状態を示す平面図である。
【図17】本発明の一実施形態におけるインナコアに一
次コイルを巻装した状態を示す側面図である。
【図18】本発明の一実施形態における二次ボビンの側
面図である。
【図19】本発明の一実施形態における一次コイルアセ
ンブリを二次コイルアセンブリに組付けた状態を示す正
面図である。
【図20】本発明の一実施形態における二次コイルの巻
線の巻回順序を模式的に示す断面図である。
【図21】比較対象の点火コイルにおける二次コイルの
巻線の巻回状態を模式的に示す断面図である。
【図22】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コ
イルの斜視図である。
【符号の説明】
8 イグナイタ 10 インナコア(柱状部材) 10a 中間部 10b 拡大部 11,11a,11b 絶縁塗膜 12 一次コイル 13 絶縁部 14 ホルダ 15,16 一次ターミナル 17,18 二次ターミナル 19 弾性層 20 二次コイルアセンブリ 21 二次ボビン 21a,21b 円筒体 21g 案内溝 21j 環状溝 21p,21q,21s 鍔部 22 二次コイル 30 アウタコア 40 補助コア 49,49x ホルダ 50 永久磁石 60 ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体の柱状部材に一次コイル及び二次
    コイルを装着して成る内燃機関用点火コイルにおいて、
    所定距離隔てた位置で対向するように形成した少くとも
    一対の鍔部を有し、該一対の鍔部間の外周面に前記二次
    コイルの巻線を巻回する円筒体の二次ボビンを備え、前
    記一対の鍔部の相互に対向する内側面のうち、前記一対
    の鍔部間で前記二次コイルの巻線を巻始める巻始め側の
    鍔部の内側面を、前記二次ボビンの軸に対し所定角度傾
    斜した傾斜面に形成し、該傾斜面と前記二次ボビンの外
    周面との境界に環状溝を形成したことを特徴とする内燃
    機関用点火コイル。
  2. 【請求項2】 前記巻始め側の鍔部の傾斜面に、前記環
    状溝から前記巻始め側の鍔部の外周に至る案内溝を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用点火コ
    イル。
  3. 【請求項3】 中間部を略円形断面に形成すると共に両
    端部を矩形断面に形成した磁性体の柱状部材と、該柱状
    部材の中間部回りに巻線を巻回して成る一次コイルと、
    前記柱状部材及び前記一次コイルを囲繞するように巻線
    を巻回して成る二次コイルと、前記柱状部材の一端部近
    傍で前記二次コイルの巻線の端部に接続する高圧ターミ
    ナルとを備え、前記二次コイルが、前記柱状部材の両端
    部及び前記一次コイルに対し所定の間隙を隔てて前記柱
    状部材及び前記一次コイルを収容する円筒体の二次ボビ
    ンに巻線を巻回して成り、前記二次ボビンのうち、前記
    高圧ターミナル側の前記柱状部材の端部を囲繞する部分
    を外径が大径の円筒体に形成し、前記柱状部材の中間部
    を囲繞する部分を外径が小径の円筒体に形成すると共
    に、該小径の円筒体と前記大径の円筒体との間に、前記
    二次ボビンの軸に対し所定角度傾斜した傾斜面を形成
    し、該傾斜面と前記二次ボビンの外周面との境界に環状
    溝を形成して成り、前記傾斜面に前記環状溝から前記大
    径の円筒体の外周に至る案内溝を形成し、前記大径の円
    筒体の外周面に一層の前記二次コイルの巻線を巻回した
    後、前記案内溝を介して前記環状溝に案内し、前記環状
    溝を起点に前記二次コイルの巻線を巻回して前記小径の
    円筒体に複数の層を形成したことを特徴とする内燃機関
    用点火コイル。
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