JPH09246571A - ダイオードの製造方法 - Google Patents

ダイオードの製造方法

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JPH09246571A
JPH09246571A JP5578296A JP5578296A JPH09246571A JP H09246571 A JPH09246571 A JP H09246571A JP 5578296 A JP5578296 A JP 5578296A JP 5578296 A JP5578296 A JP 5578296A JP H09246571 A JPH09246571 A JP H09246571A
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glass
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Mitsusachi Matsuzaki
光幸 松崎
Kiyoshi Tsukuda
清 佃
Minoru Sugano
実 菅野
Satsuki Kobayashi
五月 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラスで被覆されたメサ型ダイオードにおい
て、ガラス焼成後にガラス中の電荷の極性が負となり、
リーク電流が多く流れる。 【解決手段】ガラス焼成後に水素アニール処理を施し、
ガラス中の電荷の極性を正にする。 【効果】ガラス焼成後に水素アニール処理を施し、ガラ
ス中の電荷の極性を正にすることにより、n型半導体領
域表面を蓄積型にして、チャネル電流によるリーク電流
の発生を防止して、リーク電流の低減を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特に逆方向リーク電流が低減できるダイオ
ードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メサ型半導体装置(少なくとも1個のp
n接合が主表面からエッチングによって溝が形成され、
溝の側壁にpn接合が露出する半導体装置)を高耐圧化
するために従来から種々の技術が提案されている。
【0003】例えば、メサ型の半導体装置の高耐圧化に
関する従来技術として、特開昭60−186071号公報に記載
された技術が知られている。この従来技術は、メサ溝内
壁をガラスで被覆した半導体装置の製造方法において、
メサ溝を形成した後に熱処理等により、pn接合部を当
初の位置より移動させることにより、高耐圧が得られる
とされている。
【0004】さらに、メサ型の半導体装置の高耐圧化に
関する他の従来技術として、特開平7−221049 号公報に
記載された技術が知られている。この従来技術は、一定
の幅内に隣接する2つのメサ溝の中間に凸状の部分を設
け、この凸状の部分が半導体基板の表面よりも低くなる
ようにエッチングにより形成することにより、ダイシン
グ時にガラス内部にクラックが入らないようにでき、信
頼性と高耐圧化が図れるものとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、ダイオードに逆バイアス電圧が印加される
阻止状態において、メサ部分の半導体表面に形成される
反転層によるチャネル電流によるリーク電流増大に関す
る問題については考慮されていなかった。
【0006】本発明の目的は、従来の製造方法の問題点
を解決した半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】本発明の目的を具体的に言えば、高い逆方
向電圧が印加された阻止状態でのリーク電流を低減でき
るダイオードの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、一対の主表面を有し、一方の主表面から
基板と反対導電型の不純物を拡散してpn接合を形成し
た後に、一方の主表面から所定の領域にpn接合が露出
するようメサ型に溝を設け、このメサ部にガラス被膜が
形成されているダイオードの製造方法において、鉛系ガ
ラス被膜を形成した後に水素あるいは水素を含むガス中
でアニールすることにより、上記ガラス膜中の電荷の極
性を等価的に正にするようにしたものである。
【0009】さらに、メサ部を形成した後に酸素を含む
ガス中で酸化し、その後鉛系ガラス被膜を形成した後に
水素あるいは水素を含むガス中でアニールすることによ
り、ガラス膜中の電荷の極性を一層正にするようにした
ものである。
【0010】さらに、上記の製造方法において、ダイオ
ードの逆方向電圧−電流波形の内、低電圧領域における
オーミック特性が0.1V 以下となるようにしたもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。
【0012】(実施例1)本実施例では、シリコン基板
してCZ(111)のn型35〜45Ωcmを用い、一方
の主表面からU01エッチャントで約60μmエッチン
グし表面を水洗し乾燥した後、スクリーン印刷法により
ペースト状の鉛系ガラス(主成分:PbO,SiO2
Al23)を50μm塗布した。次に、ガラス焼成とし
て酸素雰囲気中で800〜850℃,40分の熱処理を
した。その後、Alをマスク蒸着して、MISダイオー
ドを作製した。
【0013】図1はガラス焼成後の水素アニール工程に
よる電荷密度の変化を示す。ここで言う電荷密度とは、
ガラス中のトラップ電荷,可動電荷,ガラスとシリコン
界面近傍の固定電荷,ガラスとシリコン界面の界面トラ
ップ電荷が半導体表面に実質的に影響するものと考え、
デルタ関数的にガラスとシリコン界面のガラス側に存在
しているとみなした単位面積当りの正味の電荷密度のこ
とを示す。図1から明らかなように、ガラス焼成後で
は、電荷密度Nは負の極性を示しその値は−8±2×1
11/cm2であったのに対して、低温H2アニール(41
0±10℃,10〜20分)を1回行えば、、電荷密度
Nはやはり負の極性を示しその値は−6.2±1.8×1
11/cm2と約1.8×1011/cm2正方向にシフトし、
上記低温H2アニールを2回行うと、電荷密度Nはさら
に2.2×1011/cm2正方向にシフトし、−3.8±1.
8×1011/cm2の値を示した。ところが、高温H2アニ
ール(620±20℃,10〜20分)を行うと、電荷
密度Nは正の極性を有し、その値は2.3±1.8×10
11/cm2 の値を示した。このように、鉛系ガラスでシリ
コン表面を被覆した場合、ガラス中の電荷密度はガラス
焼成後で負の極性で絶対値が大きかったが、H2 アニー
ルを行うことにより、同じく負の極性を有しても絶対値
が小さくなったり、正の極性をもたらすことができるこ
とがわかった。さらに、この傾向は水素を含む、例え
ば、水素が10〜50%,窒素が50〜90%の混合ガ
ス中でアニールしても同様の効果があることを確認し
た。
【0014】図2はガラス焼成後の水素アニール工程に
よるpnダイオードの逆方向印加電圧が400Vでのリ
ーク電流の変化を示す。図2の横軸にはガラス焼成後の
リーク電流の値、縦軸にはH2 アニール後でのリーク電
流の値を示す。図2の線Iはガラス焼成後の値でばらつ
いているが、H2 アニール後の値との比較のために示し
たものであり、縦軸及び横軸での値は等しい。線IIは低
温H2アニール(410±10℃,10〜20分)を1回
行った時のリーク電流の変化を示し、初期値すなわちガ
ラス焼成後では500nA前後の値を示していたもの
が、200nA程度に低減できている。線IIIは低温H2
アニール(410±10℃,10〜20分)を2回行った
時のリーク電流の変化を示し、初期値すなわちガラス焼
成後では500nA前後の値を示していたものが、10
0nA程度に低減できており、低温H2 アニールでも回
数を増やせば、一層リーク電流を低減できることが判
る。さらに、線IVが示すように、高温H2 アニール(6
20±20℃,10〜20分)を行うと、リーク電流は
ガラス焼成後で60〜680nAとばらついていた値が
すべて20nA以下と大幅に低減でき、高温アニールが
リーク電流低減に極めて有効であることが明らかであろ
う。
【0015】図3はガラス焼成後の水素アニール工程に
よるpnダイオードの逆方向電圧−電流波形の変化を示
す図である。図3において、特性I,II,III 及びIVは
それぞれガラス焼成後、低温H2アニールを1回実施
後、低温H2アニールを2回実施後及び高温H2 アニー
ル後での逆方向電圧−電流波形を示す。特性Iが示すよ
うにガラス焼成後において、逆方向印加電圧VR が40
0Vでのリーク電流(図中■印で示す)が多いのは、逆
方向印加電圧VR が約2V以下の低電圧領域でリーク電
流が逆方向印加電圧に対してオーミック法則により流れ
ていることによることは明らかである。低温H2 アニー
ルを1回さらに2回実施すると、逆方向印加電圧VR
400Vでのリーク電流(図中●及び▲印で示す)の値
は、ガラス焼成後よりさらに低減でき、同時に低電圧領
域でオーミック法則からずれる電圧値は約1V,0.8
V と低下していることが判る。
【0016】このことは、ガラス焼成後や低温H2 アニ
ールを1回さらに2回実施した場合は、図1で示したよ
うに電荷密度が負の極性を有しており、n型半導体領域
表面にp型反転層が形成されることによるためである。
ところが、特性IVが示すように、高温H2 アニール後で
は逆方向印加電圧が400Vでのリーク電流(図中○印
で示す)はガラス焼成後と比べて、約2桁も少なくなり
極めて高温H2 アニールがリーク電流の低減に効果があ
ることが理解できる。同時に低電圧領域でオーミック法
則からずれる電圧値は約0.04V と極めて小さな値を
示していることから、低電圧領域からのオーミック伝導
を抑制することがリーク電流低減にもっとも効果的であ
ることが判った。このことは、ガラス焼成後に高温H2
アニールを実施した場合は、図1で示したように電荷密
度が正の極性を有しており、n型半導体領域表面にはp
型反転層が形成されなく、蓄積層が存在していることを
示している。なお、発明者等は、低電圧領域でオーミッ
ク法則からずれる電圧値が約0.1V 以下となるよう高
温H2 アニール、あるいは窒素と水素の混合ガス中での
高温アニールを実施することにより、極めてリーク電流
の値を少なくでき、生産性を大幅に向上できることを確
認した。
【0017】(実施例2)次に、本発明を適用したダイ
オードの実施例について図4を用いて説明する。(a)
は本発明を適用したダイオードの実施例であり、CZ
(111)のn型35〜45Ωcmのn型半導体領域1の
一方の主表面に高不純物濃度のp+ 型半導体領域2を形
成し、他方の主表面に高不純物濃度のn+ 型半導体領域
3を形成し、一方の主表面から所定の領域にpn接合が
露出するようU01エッチャントで約60μmエッチン
グしメサ溝を設け、このメサ部に鉛系ガラスをスクリー
ン印刷法によりペースト状の鉛系ガラス4(主成分:P
bO,SiO2,Al23)を50μm塗布した。次
に、ガラス焼成として酸素雰囲気中で800〜850
℃,40分の熱処理をした後、Cr−Ni−Ag電極を
通常のホトリソグラフィと蒸着及びリフトオフにより、
アノード電極20及びカソード電極30を形成してダイ
オードを作製した。その後、本発明による低温H2アニ
ールや高温H2アニールを施し、電荷密度が正で低電圧
領域におけるオーミック伝導が0.1V 以下となるよう
にした。本実施例を用いたダイオードの耐圧は約800
Vであり、リーク電流も逆方向印加電圧が400Vで1
0nA以下となり、極めて阻止特性の優れた半導体装置
の製造方法であることを確認した。さらに、高温逆バイ
アス試験(DC400V,接合温度150℃,時間10
00h)を実施したが、リーク電流は初期値の50%増
加にとどまり、高信頼性を示すことを確認した。
【0018】(実施例3)(b)は本発明を適用したダ
イオードの他の実施例であり、CZ(111)のn型3
5〜45Ωcmのn型半導体領域1の一方の主表面に高不
純物濃度のp+ 型半導体領域2を形成し、他方の主表面
に高不純物濃度のn+ 型半導体領域3を形成し、一方の
主表面から所定の領域にpn接合が露出するようU01
エッチャントで約60μmエッチングしメサ溝を設け、
その後、ドライ酸素雰囲気内あるいはウェット雰囲気
(水素と酸素からなる)内で熱処理をして50nm〜2
μmのSiO2膜を形成し、実質的に電荷密度をガラス
焼成後より約2×1011/cm2正の方向にした。続い
て、このメサ部に鉛系ガラスをスクリーン印刷法により
ペースト状の鉛系ガラス4(主成分:PbO,SiO2
Al23)を50μm塗布した。次に、ガラス焼成とし
て酸素雰囲気中で800〜850℃,40分の熱処理を
した後、Cr−Ni−Ag電極を通常のホトリソグラフ
ィと蒸着及びリフトオフにより、アノード電極20及び
カソード電極30を形成してダイオードを作製した。そ
の後、本発明による低温H2アニールや高温H2アニール
を施し、電荷密度が正で低電圧領域におけるオーミック
伝導が0.1V 以下となるようにした。本実施例を用い
たダイオードの耐圧は約750Vであり、リーク電流も
逆方向印加電圧が400Vで5nA以下となり、極めて
阻止特性の優れた半導体装置の製造方法であることを確
認した。さらに、高温逆バイアス試験(DC400V,
接合温度150℃,時間1000h)を実施したが、リ
ーク電流は初期値の30%増加にとどまり、一層高信頼
性を示すことを確認した。
【0019】
【発明の効果】このようにして、本発明の製造方法によ
れば、鉛系ガラスで被覆されたメサ型ダイオードにおい
て、正味の電荷密度の極性を正にし、逆方向電圧−電流
波形においてオーミック法則により流れるリーク電流を
印加電圧の0.1V 以下の低電圧領域にすることによ
り、高耐圧でリーク電流の極めて少ないダイオードを製
造可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例における水素アニール工程
と安定化膜中の電荷密度の関係を示す図。
【図2】本発明による実施例における水素アニール前後
でのリーク電流の低減効果を示す図。
【図3】本発明による実施例における水素アニール前後
での逆方向電圧−電流波形の変化を示す図。
【図4】本発明による実施例を適用したダイオードの断
面図。
【符号の説明】
1…n型半導体領域、2…p+ 型半導体領域、3…n+
型半導体領域、4…鉛系ガラス、5…二酸化珪素、20
…アノード電極、30…カソード電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佃 清 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 菅野 実 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 原町電子工業株式会社内 (72)発明者 小林 五月 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 原町電子工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の主表面を有し、一方の主表面から基
    板と反対導電型の不純物を拡散してpn接合を形成した
    後に、一方の主表面から所定の領域にpn接合が露出す
    るようメサ型に溝を設け、このメサ部にガラス被膜が形
    成されているダイオードの製造方法において、鉛系ガラ
    ス被膜を形成した後に水素あるいは水素を含むガス中で
    アニールすることにより、上記ガラス膜中の電荷の極性
    を等価的に正にすることを特徴とするダイオードの製造
    方法。
  2. 【請求項2】一対の主表面を有し、一方の主表面から基
    板と反対導電型の不純物を拡散してpn接合を形成した
    後に、一方の主表面から所定の領域にpn接合が露出す
    るようメサ型に溝を設け、このメサ部にガラス被膜が形
    成されているダイオードの製造方法において、メサ部を
    形成した後に酸素を含むガス中で酸化し、その後鉛系ガ
    ラス被膜を形成した後に水素あるいは水素を含むガス中
    でアニールすることにより、ガラス膜中の電荷の極性を
    等価的に正にすることを特徴とするダイオードの製造方
    法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項及び第2項におい
    て、ダイオードの逆方向電圧−電流波形の内、低電圧領
    域におけるオーミック特性が0.1V 以下であることを
    特徴とするダイオードの製造方法。
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