JPH09249506A - 工業用殺菌剤及び工業用殺菌方法 - Google Patents
工業用殺菌剤及び工業用殺菌方法Info
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Abstract
体付加物(A成分)と有機窒素硫黄系殺菌剤(B成分)
とを有効成分として含有する工業用殺菌剤。 【効果】 この発明の工業用殺菌剤は、pH8.0以上の殺
菌対象系において顕著な殺菌効果を示し、かつ長期間持
続する。
Description
ドのグリコール誘導体付加物と有機窒素硫黄殺菌剤とを
有効成分とする工業用殺菌剤及び工業用殺菌方法に関す
る。さらに詳しくはアルカリ性〜中性〜酸性域、殊にア
ルカリ性域における殺菌対象系に有用な工業用殺菌剤及
び工業用殺菌方法に関する。
ら紙・パルプ工業における工程水や各種工業における冷
却水系統には、細菌や真菌によるスライムが発生し、生
産品の品質低下や生産効率の低下などの障害があること
が知られている。また、多くの工業製品、例えば金属加
工油剤(切削油剤)、繊維油剤、紙用塗工液(コーティ
ングカラー、炭酸カルシウムスラリー)、ペイント、ラ
テックス、樹脂エマルション、ロジンエマルション糊剤
等の工業製品では細菌や真菌による腐敗や汚染が発生
し、製品を汚損しその価値を低下させる。
クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−
ジクロロ−2−n−オクチル−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−n−オクチル−イソチアゾリン−3−オンで代
表されるイソチアゾロン類や2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパン−1,3−ジオール、2−ブロモ−2−ニトロプ
ロパノール、1,4−ビスブロモアセトキシ−2−ブテ
ン、ビスブロモアセトキシエタンで代表される有機ブロ
ム系化合物等の工業用殺菌剤が用いられてきた。
工業における工程水や金属加工油剤(切削油剤)、繊維
油剤、紙用塗工液(コーティングカラー、炭酸カルシウ
ムスラリー)、ペイント、ラテックス、樹脂エマルショ
ン、ロジンエマルション、糊剤等の工業製品は、原材料
の変更や改良等のためその性状がpH7以上のアルカリ性
になる場合が増加する傾向にある。
の劣化防止のため中性サイズ剤を用い、填料として炭酸
カルシウムを用いる中性抄紙系では抄紙工程水のpHは7
以上のアルカリ性となる。また、安定性向上のためにカ
ルボキシル化変成をしたラテックスが製造されている
が、このラテックスのpHはアルカリ性であり、このラテ
ックスを使用したコーティングカラーや顔料に炭酸カル
シウムが用いられたコーティングカラーの液性はpHは7
以上のアルカリ性となる。グラビア印刷にはアルカリ膨
潤形ラテックスが用いられているが、このアルカリ膨潤
形ラテックスの液性もpH7以上のアルカリ性である。
面活性剤が配合されており切削現場において水で希釈さ
れ乳化液の状態で使用されるが、切削油には防錆目的で
アルカノールアミン、無機アルカリ等が配合されてお
り、液性はpH7以上のアルカリ性となる。しかし、従来
公知の工業用殺菌剤は、酸性域で安定なものが多く、ア
ルカリ性域では分解し長期の殺菌効果が望めなかった。
して、この発明の有効成分の一つであるホルムアルデヒ
ドと脂肪族グリコールとの付加物は、公知の殺菌剤であ
るチアジアジン−2−チオン化合物との2成分の併用
が、また、5−クロル−2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン及びジメチロール尿素との3成分の併用が
知られている(特開昭51-98333号公報、特開昭54−1291
25号参照)。
ソチアゾロン化合物又はその錯塩との2成分の併用が知
られている(特開平5-163107号公報参照)。これらの組
成物には、相乗作用による殺菌効果の記載があるが、ア
ルカリ性域では十分な長期の殺菌効果が望めなかった
り、イソチアゾロン化合物の錯塩や安定性塩を配合した
殺菌剤はラテックス等の高分子エマルションに添加する
と、エマルション相が破壊されて分相や凝固が生じる、
いわゆるエマルションショックが生じるという問題点が
あった。
物による障害を防止するため、酸性〜中性域におけると
同様にアルカリ性域において低濃度で優れた殺菌効果を
発揮し、かつその効果が持続する殺菌剤が要望されてい
る。
この観点より、種々研究した結果、ホルムアルデヒドの
脂肪族グリコール類付加物と特定の有機窒素硫黄系殺菌
剤とを併用することにより、ことにアルカリ性域におい
て、広範囲の微生物に対する顕著な殺菌効果とその殺菌
効果の持続性が発揮される意外な事実を見出した。
ヒドのグリコール誘導体付加物(A成分)と有機窒素硫
黄系殺菌剤(B成分)とを有効成分として含有すること
を特徴とする工業用殺菌剤が提供される。また、この発
明によれば、殺菌対象系にA成分とB成分とを合計量と
して10〜2000mg/Lとなるように同時に又は別々に併用
添加することを特徴とする工業用殺菌方法が提供され
る。
ては、例えば、液性がアルカリ性、特にpHが8以上の
もので、例えば、 1)紙・パルプ工場の中性抄紙工程水系(填料として炭
酸カルシウム使用)、 2)金属加工油剤(有機や無機アルカリの防錆剤配
合)、ラテックス類(カルボキシル化変成したものやア
ルカリ膨潤形のもの)、コーティングカラー(上記ラテ
ックスの使用又は顔料に炭酸カルシウム使用のもの)、
繊維油剤(上記ラテックス使用のもの)、炭酸カルシウ
ムスラリー、澱粉糊液等の工業製品が挙げられる。
のグリコール誘導体付加物において、「グリコール」誘
導体とは、C2-6脂肪族グリコールもしくはそのモノア
ルキルエーテルを意味し、具体的にはC2-6脂肪族グリ
コールとしては、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、2,4−ペンタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコール等が挙げられ、またその
アルキルエーテルとしては、モノメチルエーテル、モノ
エチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエ
ーテルが挙げられる。これらのうち、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ジエチレングリコール又はジエチレングリコールモノエ
チルエーテルが好ましく、エチレングリコール又はジエ
チレングリコールが特に好ましい。
デヒドのグリコール誘導体付加物としては、ホルムアル
デヒド1〜2モルとC2-6脂肪族グリコール1モルとの
付加物、又はホルムアルデヒド1モルとC2-6脂肪族グ
リコールモノアルキルエーテル1モルとの付加物が挙げ
られ、特にホルムアルデヒド2モルとC2-6脂肪族グリ
コール1モルとの付加物が好ましい。かかるA成分であ
る付加物は、対応するグリコール類を炭酸カリウム等の
アルカリ剤の存在下でパラホルムアルデヒドとともに加
熱することにより得られる。
窒素硫黄系殺菌剤としては、メチレンビスチオシアネー
ト及びイソチアゾロン誘導体からなる。上記イソチアゾ
ロン誘導体としては、1、2−ベンゾイソチアゾリン−
3−オン、4、5−ジクロロ−2−n−オクチルイソチ
アゾリン−3−オン、2−n−オクチルイソチアゾリン
−3−オン等が挙げられ、特に1、2−ベンゾイソチア
ゾリン−3−オンが好ましい。
あり、市販品が用いられてもよい。この発明の工業用殺
菌剤は、A成分とB成分とを99:1〜1:1の重量比で
含有することが顕著な相乗効果が発揮されるため好まし
い。この発明の相乗効果とは、それぞれ単独使用時に比
較して、殺菌濃度が1/2〜1/3に減少する効果及び
その殺菌効果が3〜4週間持続する効果をいう。
分(予め製造した付加物(A成分)とB成分)を有機溶
媒に溶解し、必要により界面活性剤を添加し、液剤の形
態に製剤化して使用するのが好ましい。有機溶媒として
は、特に親水性有機溶媒が用いられ、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール等のグリコール類、メチ
ルセロソルブ、フェニルセロソルブ、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチル
エーテル等のグリコールエーテル類、炭素数8までのア
ルコール類、メチルアセテート、エチルアセテート、3
−メトキシブチルアセテート、2−エトキシメチルアセ
テート、2−エトキシエチルアセテート、プロピレンカ
ーボネート、グルタル酸ジメチル等のエステル類が挙げ
られる。これらの有機溶媒は水と混合して用いてもよ
い。
剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤又は
両性界面活性剤が適当であり、製剤としての安定性の点
でノニオン性界面活性剤が好ましい。ノニオン性界面活
性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ポリオキ
シエチレンソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレン共重合物、アルキルベタ
イン類等が挙げられる。
化することができる。この場合、B成分を10重量%以
下、好ましくは5重量%以下とするのが液剤の製剤安定
性の点で好ましい。また、この発明の前記相乗効果を阻
害しない程度において、この発明の製剤中に公知の殺菌
剤である2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジ
オール、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノー
ル、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド
等の有機ブロム系化合物等を配合してもよい。
通りである。この発明の工業用殺菌方法において、有効
成分の添加量は、工業用殺菌対象系によって変化する
が、通常有効成分の合計量として、10〜2000mg/L、好
ましくは50〜1000mg/Lの添加で有効な殺菌効果を発揮
する。この発明において、上記添加量が最低濃度未満で
は、充分な殺菌効果が得られないため好ましくなく、最
高濃度より多く添加してもそれ以上の殺菌効果が得られ
ないため経済的に好ましくない。この発明の工業用殺菌
方法においても上記公知の殺菌剤を併用してもよい。
示する。
とパラホルムアルデヒドを70〜80℃に加熱し(A成
分の付加物製造)、生じた付加物に各B成分の薬剤及び
各下記溶媒を混和して調製した。
る。 FEG :ホルムアルデヒド2モルとエチレングリコー
ル1モルとの付加物 FDEG:ホルムアルデヒド2モルとジエチレングリコ
ール1モルとの付加物 FPG :ホルムアルデヒド2モルとプロピレングリコ
ール1モルとの付加物 FMDG:ホルムアルデヒド1モルとジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル1モルとの付加物 FBD :ホルムアルデヒド2モルと1,4−ブタンジ
オール1モルとの付加物 DEG :ジエチレングリコール MDG :ジエチレングリコールモノメチルエーテル MBTC:メチレンビスチオシアネート BIT :1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン
認試験〕 某製紙会社より入手した腐敗コーティングカラー(pH
9.5)(入手したコーティングカラーに腐敗したコーテ
ィングカラーを1%添加して試料とする)に各種薬剤を
各種濃度(mg/L)になるように添加し、30℃の恒温槽
に放置した。その後、経日的に生菌数を測定した。その
結果を表1〜3に示す。なお、コーティングカラー中の
下記の菌種について生菌数を調べた。Pseudomonas sp.,
Alcaligenes sp., Flavobacterium sp., Klebsiella
sp.
付加物と特定の有機窒素硫黄系殺菌剤との併用により、
ことにpH8.0以上のアルカリ性域において、広範囲
の微生物に対して顕著でかつ持続的な殺菌効果を発揮す
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 ホルムアルデヒドのグリコール誘導体付
加物(A成分)と有機窒素硫黄系殺菌剤(B成分)とを
有効成分として含有する工業用殺菌剤。 - 【請求項2】 A成分のホルムアルデヒドと付加物を作
るグリコール誘導体が、C2-6脂肪族グリコールもしく
はそのモノアルキルエーテル(但し、エーテル残基中の
炭素数が1〜4である)である請求項1記載の工業用殺
菌剤。 - 【請求項3】 グリコール誘導体が、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール又はジエチレングリコールモノ
メチルエーテルである請求項1又は2記載の工業用殺菌
剤。 - 【請求項4】 A成分がホルムアルデヒドのエチレング
リコール又はジエチレングリコール付加物である請求項
1〜3のいずれかに記載の工業用殺菌剤。 - 【請求項5】 B成分の有機窒素硫黄系殺菌剤がメチレ
ンビスチオシアネート又はイソチアゾロン誘導体である
請求項1記載の工業用殺菌剤。 - 【請求項6】 イソチアゾロン誘導体が、1、2−ベン
ゾイソチアゾリン−3−オン、4、5−ジクロロ−2−
n−オクチルイソチアゾリン−3−オン及び2−n−オ
クチルイソチアゾリン−3−オンから選ばれた化合物で
ある請求項1〜5のいずれかに記載の工業用殺菌剤。 - 【請求項7】 イソチアゾロン誘導体が、1、2−ベン
ゾチアゾリン−3−オンである請求項1〜6のいずれか
に記載の工業用殺菌剤。 - 【請求項8】 A成分とB成分とが99:1〜1:1の重
量比で含有される請求項1〜7のいずれかに記載の工業
用殺菌剤。 - 【請求項9】 殺菌対象系にA成分とB成分とを合計量
として10〜2000mg/Lとなるように同時に又は別々に併
用添加することを特徴とする工業用殺菌方法。 - 【請求項10】 A成分とB成分との併用割合が重量比
として99:1〜1:1である請求項9記載の工業用殺菌
方法。 - 【請求項11】 殺菌対象系が水を含有し、そのpHがア
ルカリ性である請求項9又は10記載の工業用殺菌方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06307096A JP3903072B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 工業用殺菌剤及び工業用殺菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06307096A JP3903072B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 工業用殺菌剤及び工業用殺菌方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09249506A true JPH09249506A (ja) | 1997-09-22 |
| JP3903072B2 JP3903072B2 (ja) | 2007-04-11 |
Family
ID=13218729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06307096A Expired - Fee Related JP3903072B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 工業用殺菌剤及び工業用殺菌方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3903072B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006193506A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-07-27 | L'air Liquide Sante Internatl | 増強された安定性を有するイソチアゾロン含む保存剤 |
-
1996
- 1996-03-19 JP JP06307096A patent/JP3903072B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006193506A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-07-27 | L'air Liquide Sante Internatl | 増強された安定性を有するイソチアゾロン含む保存剤 |
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|---|---|
| JP3903072B2 (ja) | 2007-04-11 |
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