JPH09272841A - コーティング用組成物 - Google Patents

コーティング用組成物

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JPH09272841A
JPH09272841A JP8210340A JP21034096A JPH09272841A JP H09272841 A JPH09272841 A JP H09272841A JP 8210340 A JP8210340 A JP 8210340A JP 21034096 A JP21034096 A JP 21034096A JP H09272841 A JPH09272841 A JP H09272841A
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film
coating composition
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毅明 井領
Junji Kawashima
淳史 川嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い屈折率と高い表面硬度・耐久性を有する透
明被覆層を形成するためのコーティング用組成物を提供
する。 【解決手段】本発明のコーティング用組成物は、下記の
AおよびBを主成分として含有する。 A.Al、Ti、Zr、Sn、Sb、Ta、Ce、L
a、InおよびSiからなる群より選ばれる1種以上の
金属の酸化物と三酸化タングステンとから構成される複
合微粒子のコロイド状分散体。 B.一般式が R12 aSi(OR33-a で表される特定の有機ケイ素化合物またはその加水分解
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い屈折率を有す
る透明被覆層を形成するためのコーティング用組成物に
関する。
【0002】さらに詳しくは、透明被覆層が紫外線を吸
収することにより、プラスチック基材等の紫外線による
黄変あるいは劣化を防ぐことのできる透明被覆層を提供
するコーティング用組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】合成樹脂製レンズ、特にジエチレングリ
コールビス(アリルカーボネート)樹脂レンズは、ガラ
スレンズに比較し、安全性、易加工性、ファッション性
などにおいて優れており、さらに近年、反射防止技術、
ハードコート技術、ハードコート+反射防止技術の開発
により、急速に普及している。しかし、ジエチレングリ
コールビス(アリルカーボネート)樹脂の屈折率は1.
50とガラスレンズに比べ小さい為に、外周部がガラス
レンズに比べ厚くなるという欠点を有している。この
為、眼鏡レンズのプラスチック化は、高屈折率樹脂材料
による薄型プラスチックレンズへの要望を高めている。
その為の技術提案として、特開昭59−133211号
公報、特開昭60−199016号公報などの1.60
前後の屈折率を有する高屈折率樹脂材料が提案されてい
る。
【0004】一方、プラスチックメガネレンズの欠点で
ある傷が付き易いという問題を解決する為に、シリコン
系のハードコート被膜をプラスチックレンズ表面にコー
ティングする方法が一般に行われている。
【0005】しかし、屈折率が1.60前後の高屈折率
樹脂レンズに同様の方法を適用した場合には、樹脂レン
ズとコーティング膜の屈折率差による干渉縞が発生する
為、外観不良の原因となる。この問題を解決する為の技
術提案として、特公昭61−54331号公報、特公昭
63−37142号公報のようにシリコン系コーティン
グ組成物に使われている二酸化ケイ素微粒子のコロイド
状分散体を、高屈折率を有するAl,Ti,Zr,S
n,Sbの金属酸化物微粒子のコロイド状分散体に置き
換えるといった高屈折率コーティング用組成物が提案さ
れている。
【0006】尚、コーティング膜の塗布に当たって、樹
脂レンズ基材の前処理が行われており、一般的な方法と
して、アルカリ処理、酸処理などの化学的処理方法、あ
るいは、紫外線照射処理、プラズマ処理などの物理的処
理方法、さらには界面活性物質の添加などの添加剤処理
方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術の内、特公昭61−54331号公報、特公昭63−
37142号公報のコーティング用組成物は、以下のよ
うな課題を有していた。例えば、Al,Zr,Sn,S
bの金属酸化物微粒子のコロイド状分散体を1.60前
後の高屈折率樹脂のコーティング用組成物として用いた
場合、シリコン系のコーティング用組成物に比べ塗布、
硬化時の干渉縞の発生を抑えることができるものの、コ
ーティング被膜としての屈折率に限界がある。これは、
金属酸化物微粒子単体としては、ある程度の高い屈折率
を持つものの、一般にコーティング材料として用いる際
には、シリコン系のカップリング剤等を混合する為、被
膜自体の屈折率は1.57程度が限界であり、自ずと干
渉縞の改善にも限界があった。また、Tiの金属酸化物
微粒子のコロイド状分散体をコーティング用組成物とし
て用いた場合は、TiO2 自身が前記金属酸化物に比べ
高い屈折率を有する為に、形成された被膜は、高屈折率
層を提供するのと同時に、被膜の屈折率の選択の幅も広
くなるという長所がある。しかし、TiO2 は耐候性が
極めて悪い為に、TiO2 とシリコン系カップリング剤
から構成される被膜の場合シリコン系カップリング剤の
有機成分の分解、あるいは樹脂基材表面での劣化を招
き、その耐久性に課題があった。
【0008】また、透明被覆層の形成に先立って行われ
る前処理方法の中で、基材と被覆の間での良好な密着性
を確保するという点で、プラズマ処理は、基材の濡れ特
性、接着性の改良効果が優れている。しかし、プラズマ
処理を施した場合、初期の密着性は充分確保できるもの
の、耐候試験において紫外線による被膜と基材界面での
劣化が発生し、急激な密着性低下を招くという課題があ
った。
【0009】そこで本発明は、これら課題を解決するも
ので、その目的とするところは、高い屈折率と高い表面
硬度、耐久性を有し、かつ被膜形成時の前処理としてプ
ラズマ処理を施した場合に、耐候試験における密着性低
下およびプラスチック基材の黄変を防ぐことのできる紫
外線吸収効果を合わせ持つ高屈折率樹脂レンズのコーテ
ィング用組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のコーティング用
組成物は、下記のAおよびBを主成分としてなることを
特徴とする。
【0011】A.Al、Ti、Zr、Sn、Sb、T
a、Ce、La、InおよびSiからなる群より選ばれ
る1種以上の金属の酸化物と三酸化タングステンとから
構成される複合微粒子のコロイド状分散体。
【0012】B.一般式が R12 aSi(OR33-a で表される有機ケイ素化合物またはその加水分解物(こ
こで、R1 はビニル基、メタクリロキシ基、メルカプト
基、アミノ基もしくはエポキシ基のいずれかを有する有
機基又は炭素数1から6の炭化水素基を、R2 は炭素数
1から4の炭化水素基を、R3 は炭素数1から5の炭化
水素基、アルコキシアルキル基または水素を、aは0ま
たは1を表す。)。
【0013】本発明におけるA成分はAl、Ti、Z
r、Sn、Sb、Ta、Ce、La、InおよびSiか
らなる群より選ばれる1種以上の金属の酸化物と三酸化
タングステンとで構成される複合微粒子がコロイド状に
分散したものである。この複合微粒子の平均粒径は約1
〜300mμであり、好ましくは約1〜200mμのも
のが好適である。これは、粒子径のあまり小さいもので
は作成が困難であり、コストが高くて実用的でなく、ま
た、あまり大きなものは一般に透明感が低下する為、上
記範囲内のものが好ましい。また、このA成分の分散媒
としては、水、炭化水素、エステル類、ケトン類、アル
コール類、有機カルボン酸類などをあげることができ
る。また、これらの分散媒は2種以上の混合物として用
いることも可能である。
【0014】本発明において、前記金属酸化物と三酸化
タングステンとから構成される複合微粒子のコロイド状
分散体を用いる主な目的は、三酸化タングステンが紫外
線吸収効果を持つため、その効果を活用して透明被膜層
に紫外線吸収能を付与し、プラスチック基材と被膜の界
面および基材内部の光劣化を防止するためである。これ
により、プラスチック基材にプラズマ処理等の放電処理
を施しコーティング組成物を塗布、硬化した際にも、コ
ート膜の紫外線吸収能により基材と透明被膜層の界面が
光劣化から保護され、耐候試験後も良好な密着性が確保
できる。さらに、三酸化タングステン自体は比較的高い
屈折率を有する為、透明被膜層の高屈折率化という点で
も効果がある。ただし、三酸化タングステン単独では、
得られる被膜の硬さが劣る為、三酸化タングステンと前
記金属酸化物の複合微粒子のコロイド状分散体を用いる
必要がある。
【0015】尚、コーティング用組成物の固形分中に占
める複合金属酸化物微粒子の割合は、10重量%から9
0重量%が適当であり、10重量%以下では硬さ、紫外
線吸収能、屈折率が不充分であり、また90重量%以上
では、基材と被膜の密着力が低下する為、好ましくな
い。また、複合金属酸化物中に占める三酸化タングステ
ンの割合は20重量%から90重量%が適当であり、2
0重量%以下では、被膜の紫外線吸収能が不充分であ
り、90%以上になると被膜の硬さが得られなくなる
為、好ましくない。
【0016】本発明のB成分である一般式が R12 aSi(OR33-a で表される有機ケイ素化合物またはその加水分解物とし
ては、メチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリエト
キシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルメチ
ルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエ
トキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシ
シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)
γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン等がある。これらは単独で用い
ても、2種以上を混合して用いてもよい。また、これら
はアルコール等の有機溶剤中、酸の存在下で加水分解し
て使用する方が好ましく、単独で加水分解後に金属酸化
物のコロイド状分散体と混合しても、あるいは金属酸化
物のコロイド状分散体と混合後に加水分解をしてもいず
れでも良い。これら、有機ケイ素化合物またはその加水
分解物のコーティング組成物の固形分中に占める割合
は、10重量%から90重量%が適当であり、10重量
%以下では、基材と被膜の密着力が低下する為、好まし
くない。
【0017】また、90重量%以上では被膜の屈折率が
低くなり、干渉縞の発生が起こる為、好ましくない。
【0018】また、これらの有機ケイ素化合物は触媒が
存在しなくても硬化が可能であるが、さらに硬化を促進
するために各種の硬化触媒を用いることが可能である。
例えば、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、グアニ
ジン、ビグアニドなどのアミン類、グリシンなどのアミ
ノ酸類、アルミニウムアセチルアセトネート、クロムア
セチルアセトネート、チタニルアセチルアセトネート、
コバルトアセチルアセトネートなどの金属アセチルアセ
トネート、酢酸ナトリウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン
酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズなどの有
機酸金属塩、過塩素酸、過塩素酸アンモニウム、過塩素
酸マグネシウムなどの過塩素酸類あるいはその塩、塩
酸、リン酸、硝酸、パラトルエンスルホン酸などの酸、
またはSnCl2 、AlCl3 、FeCl3 、TiCl
4 、ZnCl3 、SbCl3 などのルイス酸である金属
塩化物などが使用できる。
【0019】また、本発明のコーティング用組成物は、
形成される被膜の染色性の向上、あるいは各種耐久性の
改良を目的に、多官能性エポキシ化合物、多価アルコー
ル、多価カルボン酸、または多価カルボン酸無水物より
選ばれる1種以上を使用することができる。多官能性エ
ポキシ化合物としては、(ポリ)エチレングリコール、
(ポリ)プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、カテコール、レゾルシノール、アルキレングリコー
ルなどの二官能性アルコールのジグリシジルエーテル、
またはグリセリン、トリメチロールプロパンなどの三官
能性アルコールのジまたはトリグリシジンルエーテルな
どがあげられる。多価アルコールとしては、(ポリ)エ
チレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、カチコール、レゾルシノール、
アルキレングリコールなどの二官能性アルコール、また
は、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの三官能
性アルコール、または、ポリビニルアルコールなどがあ
げられる。多価カルボン酸としては、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、マレイン酸、オルソフ
タル酸、テレフタル酸、フマル酸、イタコン酸、オキザ
ロ酢酸などがあげられる。多価カルボン酸無水物として
は、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、
1,2−ジメチルマレイン酸無水物、無水フタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸無水物、無水ナフタル酸などがあげ
られる。
【0020】また、本発明のコーティング用組成物は、
アルコール酸、ケトン酸、セロソルブ類、カルボン酸類
などの溶媒を単独または混合して加えることによって、
固形分濃度の調節を行うことができる。また、必要に応
じて、少量の界面活性剤、帯電防止剤、紫外線吸収材を
添加し、コート液の塗布性、コート膜の性能を改良する
こともできる。
【0021】尚、本発明におけるコーティング用組成物
の塗布にあたっては、基材と被膜の密着性を向上させる
目的で、基材表面をあらかじめアルカリ処理、酸処理、
界面活性化処理、プライマー処理またはプラズマ処理等
を行うことが効果的である。
【0022】また、塗布、硬化方法としては、ディッピ
ング法、スピンナー法、スプレー法あるいはフロー法に
よりコーティング液を均一に塗布した後、40〜200
℃の温度で数時間加熱乾燥することにより被膜を形成す
ることができる。被膜の膜厚は、1〜30μmが適当
で、1μm未満の場合は得られた被膜の耐擦傷性が充分
でなく、30μmを越える場合は被膜にクラックを生じ
易い。尚、形成される被膜上に、無機物からなる単層、
多層の反射防止膜を設けることにより、反射の低減、透
過率等の向上を図ることも可能である。
【0023】本発明の対象となる塗布基材としては、透
明な材料であれば、ガラス、プラスチック共に良好な耐
久性が得られるが、本発明の目的から、屈折率が1.5
0から1.80前後の透明材料に対し、干渉縞防止効果
の点で、特に有効である。
【0024】以下、実施例により、本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0025】
【発明の実施の形態】
〔実施例1〕攪拌装置を備えたフラスコ中に、水分散三
酸化タングステンゾル(日産化学工業(株)製、WO3
濃度20重量%)150g、およびSb25メタノール
ゾル(日産化学工業(株)製、商品名“サンコロイドA
MT−130”、Sb25濃度30重量%)100g、
エタノール177.2g、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン57.1gを攪拌しつつ順に加え、そ
の後0.05規定塩酸水15.7gを30分間かけて滴
下した。続いてシリコン系界面活性剤(日本ユニカー
(株)製、商品名“Y−7002”)を0.25g添加
した後、0℃で24時間放置し熱成を行いコーティング
液を得た。
【0026】次に高屈折率樹脂レンズ生地((株)服部
セイコー製、商品名“セイコーハイロード”、屈折率
1.60、直径75mm、−3.00D)を5重量%濃
度のNaOH水溶液に5分間浸漬し、洗浄、乾燥した
後、前記コーティング液を用い、引上げ速度15cm/
分の条件でディッピング法により塗布した。塗布後、8
0℃で1時間、100℃で2時間加熱・硬化を行った。
尚、得られた被膜の膜厚は2.3μmであった。
【0027】以上の方法により得られた合成樹脂レンズ
について次の性能評価試験を行い、結果を第1表に示し
た。
【0028】(1)外観:干渉縞の発生の有無につい
て、背景を黒くした状態で蛍光灯の光をレンズ表面で反
射させ、光の干渉による虹模様の発生を肉眼で観察し
た。判定は次のようにして行った。
【0029】○:虹模様が認められない。
【0030】△:かすかに虹模様が認められる。
【0031】×:はっきりと虹模様が認められる。
【0032】(2)耐擦傷性:#0000スチールウー
ルにより荷重1kg/cm2 で10往復させた後の被膜
の状態をみた。
【0033】A:ほとんど傷がつかない。
【0034】B:少し傷がつく。
【0035】C:多く傷がつく。
【0036】(3)密着性:80℃の温水中に2時間浸
漬した後、レンズ表面にナイフで縦横にそれぞれ1mm
間隔で11本の平行線状の傷をつけ、100個のマス目
をつくり、セロファンテープを接着、剥離後に被膜が剥
がれずに残ったマス目の数をみた。
【0037】(4)耐候性:キセノンロングライフフェ
ードメーター(スガ試験機(株)製)を用い、150時
間暴露した後、以下の評価を行った。
【0038】外観:レンズの着色を肉眼で観察した。
【0039】密着性:試験後のレンズについて、前記
(3)と同様のクロスカット・テープ試験を暴露面につ
いて行った。
【0040】〔実施例2〕前記実施例1で用いたと同じ
高屈折率レンズ生地を、表面処理用プラズマ装置(真空
器械工業(株)製)を用い、エアー流量100ml/
分、出力50w、真空度0.2torrで30秒間処理
を行った後、実施例1のコーティング液を用いて同様の
方法で被膜を設けた。得られた被膜の膜厚は2.5μm
であった。
【0041】以上の方法で得られた合成樹脂レンズを実
施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に示し
た。
【0042】〔実施例3〕攪拌装置を備えたフラスコ中
に、実施例1で用いたと同じ水分散三酸化タングステン
ゾル150g,およびSb25メタノールゾル66.7
g、イソプロピルアルコール分散コロイダルシリカ(触
媒化成工業(株)製、商品名“OSCAL−143
2”、固形分濃度30重量%)66.7g,γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジエトキシシラン42.9gを攪
拌しつつ順に加え、0.05規定塩酸水7.5gを30
分間かけて滴下した。
【0043】続いて実施例1で用いたのと同じシリコン
系界面活性剤0.25gを添加した後、0℃で24時間
放置し熟成を行いコーティング液を得た。
【0044】次に実施例1で用いたと同じ高屈折率レン
ズ生地に実施例1と同様のアルカリ処理を行った後、本
実施例のコーティング液に引上げ速度15cm/分の条
件でディッピング法で塗布し、実施例1と同様に加熱・
硬化した。得られた被膜の膜厚は2.4μmであった。
【0045】以上の方法により得られた合成樹脂レンズ
を実施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に
示した。
【0046】〔実施例4〕前記実施例1で用いたと同じ
高屈折率レンズ生地を実施例2と同様の方法でプラズマ
処理した後、実施例3で調製したコーティング液を用い
て塗布・硬化した。塗布、硬化の条件は実施例3と同様
に行った。得られた被膜の膜厚は2.6μmであった。
【0047】以上の方法により得られた合成樹脂レンズ
を実施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に
示した。
【0048】〔実施例5〕攪拌装置を備えたフラスコ中
に、水を分散媒とする三酸化タングステン、五酸化アン
チモン及び二酸化ケイ素が重量比で4対3対3からなる
金属酸化物微粒子のコロイド状分媒体(日産化学工業
(株)製、固形分濃度20重量%)250g、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン71.43g、メ
チルセロゾルブ158.96gを攪拌しつつ順に加え、
その後、0.05規定塩酸水19.61gを30分間か
けて滴下した。続いて実施例1で用いたと同じシリコン
系界面活性剤0.25gを添加した後、0℃で24時間
放置し熟成を行いコーティング液を得た。
【0049】次に高屈折率樹脂レンズ生地((株)服部
セイコー製、商品名“セイコープラックスII”、屈折率
1.56、直径75mm、−3.00D)を実施例1と
同様の方法でアルカリ処理した後、本実施例で得られた
コーティング液を用い、引上げ速度17cm/分の条件
でディッピング法により塗布した。塗布後、80℃で1
時間、110℃で3時間加熱・硬化を行った。尚、得ら
れた被膜の膜厚は、2.7μmであった。
【0050】以上の方法で得られた合成樹脂レンズを実
施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に示し
た。
【0051】本実施例の五酸化アンチモン及び二酸化ケ
イ素をTi、Zr、Sn等から選ばれる1種以上に変え
ても同じ効果が得られる。
【0052】〔実施例6〕前記実施例5で用いたと同じ
高屈折率レンズ生地を実施例2と同様の方法でプラズマ
処理した後、実施例5で調製したコーティング液を用い
て塗布・硬化した。塗布・硬化の条件は実施例5と同様
に行った。得られた被膜の膜厚は2.8μmであった。
【0053】以上の方法により得られた合成樹脂レンズ
を実施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に
示した。
【0054】〔実施例7〕実施例1で得られたレンズを
真空中、200wの出力のArガスプラズマ中に30秒
間暴露させた後、真空蒸着法によりレンズ側から大気側
へ向かって、SiO2 、ZrO2 、SiO2 、ZrO
2 、SiO2 の5層の薄膜を形成した。形成された反射
防止膜の光学的膜厚は、順にSiO2 が約λ0 /4、次
のZrO2 とSiO2 の合計膜厚が約λ0 /4、次のZ
rO2 が約λ0 /4、そして最上層のSiO2 が約λ0
/4である。尚、設計波長λ0 は、510nmである。
【0055】以上の方法により得られた合成樹脂レンズ
を実施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に
示した。
【0056】
【表1】
【0057】〔比較例1〕攪拌装置を備えたフラスコ中
に、実施例3で用いたのと同じイソプロピルアルコール
分散コロイダルシリカ75g、およびイソプロピルアル
コール185g、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン32gを攪拌しつつ順に加え、0.05規定塩
酸8.8gを30分間かけて滴下した。
【0058】続いて、実施例1で用いたと同じシリコン
系界面活性剤0.15gを添加した後、0℃で24時間
放置し熟成を行い、コーティング液を得た。
【0059】このコーティング液を用い、実施例1で用
いたと同じ高屈折率レンズ生地を実施例2と同様の方法
でプラズマ処理した後、引上げ速度15cm/分の条件
でディッピング法により塗布し、その後、実施例1と同
様の方法で加熱・硬化した。得られた被膜の膜厚は、
2.5μmであった。
【0060】以上の方法により得られた合成樹脂レンズ
を実施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に
示した。
【0061】〔比較例2〕前記比較例1におけるイソプ
ロピルアルコール分散コロイダルシリカを実施例1で用
いたSb25メタノールゾルに変える他は、比較例1と
同様にしてコーティング液を得た。
【0062】このコーティング液を用い、実施例1で用
いたと同じ高屈折率レンズ生地を実施例2と同様の方法
でプラズマ処理した後、比較例1と同様の方法で被膜を
設けた。被膜の膜厚は、2.5μmであった。
【0063】以上の方法により得られた合成樹脂レンズ
を実施例1と同様の方法で評価し、その結果を第1表に
示した。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコーティン
グ用組成物を用いる事により、高い屈折率と高い表面硬
度・耐久性を有する高屈折率樹脂レンズ用被膜を得るこ
とができる。
【0065】さらに、実施例からも明らかなごとく、本
発明のコーティング用組成物によって得られる被膜は、
紫外線吸収効果を合わせ持つ為に、被膜形成時の前処理
としてプラズマ処理を行った場合に、耐候試験後密着性
の低下がなく、かつプラスチック基材の黄変をも防ぐこ
とができる。
【0066】尚、本発明のコーティング用組成物は、高
屈折率樹脂レンズばかりでなく、その他の高屈折率樹脂
材料、高屈折率ガラス等の応用も可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記AおよびBを主成分としてなることを
    特徴とするコーティング組成物。 A.Al、Ti、Zr、Sn、Sb、Ta、Ce、L
    a、InおよびSiからなる群より選ばれる1種以上の
    金属の酸化物と三酸化タングステンとから構成される複
    合微粒子のコロイド状分散体。 B.一般式が R12 aSi(OR33-a で表される有機ケイ素化合物またはその加水分解物(こ
    こで、R1 はビニル基、メタクリロキシ基、メルカプト
    基、アミノ基もしくはエポキシ基のいずれかを有する有
    機基又は炭素数1から6の炭化水素基を、R2 は炭素数
    1から4の炭化水素基を、R3 は炭素数1から5の炭化
    水素基、アルコキシアルキル基または水素を、aは0ま
    たは1を表す。)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106957599A (zh) * 2017-04-01 2017-07-18 江苏俊视光学有限公司 一种树脂镜片涂层配方及制备方法

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