JPH09277385A - 反り自在調節機構を有するfrp製成形型およびfrp成形品の製造法 - Google Patents
反り自在調節機構を有するfrp製成形型およびfrp成形品の製造法Info
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- JPH09277385A JPH09277385A JP8089321A JP8932196A JPH09277385A JP H09277385 A JPH09277385 A JP H09277385A JP 8089321 A JP8089321 A JP 8089321A JP 8932196 A JP8932196 A JP 8932196A JP H09277385 A JPH09277385 A JP H09277385A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 短期間に安価に容易に製作することができ、
反りの調節も特別の技能を必要とせず、得られるFRP
成形品は反りの寸法精度が良く、反り対策に伴なう外観
上の欠点がないFRP製成形型及びこの成形型を用いる
FRP成形品の製造法を提供する。 【解決手段】 FRP成形品の反り方向と反対方向の逆
反りに自在調節できる機構を有するFRP製成形型及び
このFRP製成形型を用いて成形することを特徴とする
FRP成形品の製造法。
反りの調節も特別の技能を必要とせず、得られるFRP
成形品は反りの寸法精度が良く、反り対策に伴なう外観
上の欠点がないFRP製成形型及びこの成形型を用いる
FRP成形品の製造法を提供する。 【解決手段】 FRP成形品の反り方向と反対方向の逆
反りに自在調節できる機構を有するFRP製成形型及び
このFRP製成形型を用いて成形することを特徴とする
FRP成形品の製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRP(繊維強化
プラスチック)成形品用のFRP製成形型及びこの成形
型を用いるFRP成形品の製造法に関する。
プラスチック)成形品用のFRP製成形型及びこの成形
型を用いるFRP成形品の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】FRP成形品は、成形工程で使用する成
形型の形状、寸法どおりには成形されず、成型品のほと
んどは反りを有し、成形型より寸法が過小である。反り
の原因は、主として、材料樹脂組成物の硬化収縮にあ
り、寸法過小の原因は材料樹脂組成物の硬化時の収縮に
対してゲルコート層の硬化収縮が小さく、強化繊維、イ
ンサート部材が収縮しないことにある。FRP成形品の
反りがもたらす問題は非常に大きい。そのいくつかの例
をあげると、複数の部品を組み合わせる場合は結合不一
致の大きな要因となり、FRP製品の複雑な形状部品分
野への活用を阻害する要因となる。また、単品で利用す
る分野では、単に外観上の問題だけではなく、例えば、
風呂の防水床等の場合は、目標とする傾斜角が得られ
ず、排水性を阻害するなど、機能上致命的問題が生ず
る。
形型の形状、寸法どおりには成形されず、成型品のほと
んどは反りを有し、成形型より寸法が過小である。反り
の原因は、主として、材料樹脂組成物の硬化収縮にあ
り、寸法過小の原因は材料樹脂組成物の硬化時の収縮に
対してゲルコート層の硬化収縮が小さく、強化繊維、イ
ンサート部材が収縮しないことにある。FRP成形品の
反りがもたらす問題は非常に大きい。そのいくつかの例
をあげると、複数の部品を組み合わせる場合は結合不一
致の大きな要因となり、FRP製品の複雑な形状部品分
野への活用を阻害する要因となる。また、単品で利用す
る分野では、単に外観上の問題だけではなく、例えば、
風呂の防水床等の場合は、目標とする傾斜角が得られ
ず、排水性を阻害するなど、機能上致命的問題が生ず
る。
【0003】従来、この反りの改善方法としては、つぎ
のような方法がとられている。 (1)FRP成形品を成形後に、加熱して軟化させ、反
りの方向と反対方向に逆反りになる矯正治具をあてが
い、硬化冷却して目標とする反りの限度内に矯正する。
いわゆる成形後矯正法である。 (2)FRP成形品の反りに相当する分だけ、型を研
削、肉盛りの手法で逆反りに修正する。いわゆる型修正
法である。 (3)FRP成形品の反りに相当する分を逆反りにし
て、型を再製作する。いわゆる型再製作法である。しか
し、これらの反り矯正法又は反り防止法は、つぎのよう
に多くの欠点がある。
のような方法がとられている。 (1)FRP成形品を成形後に、加熱して軟化させ、反
りの方向と反対方向に逆反りになる矯正治具をあてが
い、硬化冷却して目標とする反りの限度内に矯正する。
いわゆる成形後矯正法である。 (2)FRP成形品の反りに相当する分だけ、型を研
削、肉盛りの手法で逆反りに修正する。いわゆる型修正
法である。 (3)FRP成形品の反りに相当する分を逆反りにし
て、型を再製作する。いわゆる型再製作法である。しか
し、これらの反り矯正法又は反り防止法は、つぎのよう
に多くの欠点がある。
【0004】(1)成形後矯正法 加熱炉と矯正治具が必要となり、設備投資が嵩む。矯正
工程分だけ工程、工数増となり、原価増となるほか、製
品の完成までのリードタイムが増加する。FRP成形品
の表面に、矯正治具跡形の段差や表面荒れの欠陥が生じ
やすい。加熱軟化工程の熱履歴により、変色しやすい。
特にゲルコート樹脂を表面に塗布したFRP成形品は、
変色は致命的欠陥となる。また、加熱の条件によっては
ゲルコート層にクラックを生ずる問題もある。
工程分だけ工程、工数増となり、原価増となるほか、製
品の完成までのリードタイムが増加する。FRP成形品
の表面に、矯正治具跡形の段差や表面荒れの欠陥が生じ
やすい。加熱軟化工程の熱履歴により、変色しやすい。
特にゲルコート樹脂を表面に塗布したFRP成形品は、
変色は致命的欠陥となる。また、加熱の条件によっては
ゲルコート層にクラックを生ずる問題もある。
【0005】(2)型修正法 FRP成形品の正確な反り寸法は、成形型の設計製作段
階では予測し得ないため、FRP成形品の反り寸法を実
測してから型の反り寸法を型を研削ならびに肉盛りなど
の手法で修正する。この型修正に多大な工数と時間を要
することから、型製作の原価増やリードタイムが増加す
る。型の反り修正は、曲線や曲面の加工を主とすること
から、非常に高度な熟練技能を要する。この出来不出来
はFRP成形品の外観や寸法精度に影響する。型を研
削、肉盛り修正した部分の強度は、無修正部分に比べ劣
り、全体として型の寿命が短くなりやすい。
階では予測し得ないため、FRP成形品の反り寸法を実
測してから型の反り寸法を型を研削ならびに肉盛りなど
の手法で修正する。この型修正に多大な工数と時間を要
することから、型製作の原価増やリードタイムが増加す
る。型の反り修正は、曲線や曲面の加工を主とすること
から、非常に高度な熟練技能を要する。この出来不出来
はFRP成形品の外観や寸法精度に影響する。型を研
削、肉盛り修正した部分の強度は、無修正部分に比べ劣
り、全体として型の寿命が短くなりやすい。
【0006】(3)型再製作法 型修正法や成形後矯正法では対応し切れない場合など
は、型を再製作する方法がとられる。この場合、FRP
成形品の原型である木型等をFRP成形品の反りを加味
して修正し、この修正した木型等の表面にFRP層を形
成して剥し取りFRP製成形型を製作しなおす方法で、
型を再製作することから、大きな時間と費用を要する。
は、型を再製作する方法がとられる。この場合、FRP
成形品の原型である木型等をFRP成形品の反りを加味
して修正し、この修正した木型等の表面にFRP層を形
成して剥し取りFRP製成形型を製作しなおす方法で、
型を再製作することから、大きな時間と費用を要する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜4おける発
明は、従来技術のかかる問題を解決するものであり、短
期間に安価に容易に製作することができ、反りの調節も
特別の技能を必要とせず、得られるFRP成形品は反り
の寸法精度が良く、反り対策に伴なう外観上の欠点がな
いFRP製成形型を提供するものである。請求項5にお
ける発明は、この成形型を用いるFRP成形品の製造法
を提供するものである。
明は、従来技術のかかる問題を解決するものであり、短
期間に安価に容易に製作することができ、反りの調節も
特別の技能を必要とせず、得られるFRP成形品は反り
の寸法精度が良く、反り対策に伴なう外観上の欠点がな
いFRP製成形型を提供するものである。請求項5にお
ける発明は、この成形型を用いるFRP成形品の製造法
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、FRP成形品
の反り方向と反対方向の逆反りに自在調節できる機構を
有するFRP製成形型に関する。また、本発明は、この
FRP製成形型において、適正逆反り量を調節後これを
固定したFRP製成形型に関する。また、本発明は、こ
れらのFRP製成形型が、FRP製型層、型支持体およ
びこれらを連結一体化する補強材からなるFRP製成形
型に関する。さらに、このFRP製成形型は、型支持体
の剛性が、FRP製型層及び補強剤の剛性よりも大であ
ることが好ましい。さらに、本発明は、前記のいずれか
のFRP製成形型を用いて成形することを特徴とするF
RP成形品の製造法に関する。
の反り方向と反対方向の逆反りに自在調節できる機構を
有するFRP製成形型に関する。また、本発明は、この
FRP製成形型において、適正逆反り量を調節後これを
固定したFRP製成形型に関する。また、本発明は、こ
れらのFRP製成形型が、FRP製型層、型支持体およ
びこれらを連結一体化する補強材からなるFRP製成形
型に関する。さらに、このFRP製成形型は、型支持体
の剛性が、FRP製型層及び補強剤の剛性よりも大であ
ることが好ましい。さらに、本発明は、前記のいずれか
のFRP製成形型を用いて成形することを特徴とするF
RP成形品の製造法に関する。
【0009】
【発明の実施の態様】本発明を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のFRP成形型の一例を示す斜視図であ
り、図1中(a)は下型及び型支持枠、(b)は上型を
示す。下型1は、鉄骨等の部材からなる型支持枠2と一
体化されている。下型1と型支持体である型支持枠2
は、そのつなぎ目をFRPで覆う(オーバーレイする)
ことにより一体化することができる。図2は、型支持枠
2を示す斜視図であり、上辺全体のフレーム3が、下型
の底面の周辺又は輪郭と同じ大きさになっている。
図1は、本発明のFRP成形型の一例を示す斜視図であ
り、図1中(a)は下型及び型支持枠、(b)は上型を
示す。下型1は、鉄骨等の部材からなる型支持枠2と一
体化されている。下型1と型支持体である型支持枠2
は、そのつなぎ目をFRPで覆う(オーバーレイする)
ことにより一体化することができる。図2は、型支持枠
2を示す斜視図であり、上辺全体のフレーム3が、下型
の底面の周辺又は輪郭と同じ大きさになっている。
【0010】型支持枠2の上辺のフレームのうち長辺の
フレーム4、5は剛性の比較的小さなものであり、下辺
のフレーム6、7等のフレーム4、5以外の辺のフレー
ムは剛性が大である。型支持体のフレーム4、5には、
3個のボルト8、9、10、11、12、13が連結さ
れており、下辺のフレーム6、7には、これらに対向す
る位置にボルト14、15、16、17、18、19が
連結されており、対向する2個のボルトにはナット2
0、21、22、23、24、25が付けられて反り自
在調整機構を構成している。これらのナットはこれを左
右にしめることにより、フレーム4又は5を上下に反ら
せるように変形させることができる。図1では、対向す
るボルトをこれらに螺合しているナットで締め付けてフ
レーム4、5を下方に向けて反らせるようにしている。
真ん中のナット21、24がこれらが螺合されているボ
ルト9と12、15と18の間隔を最も縮めるように締
め付けられている。上記の下型と型支持体を一体化し、
型支持体にボルトとナットを取り付けることは本発明に
おけるFRP成形品の反り方向と反対方向の逆反りに自
在調節できる機構の一例を示すものである。
フレーム4、5は剛性の比較的小さなものであり、下辺
のフレーム6、7等のフレーム4、5以外の辺のフレー
ムは剛性が大である。型支持体のフレーム4、5には、
3個のボルト8、9、10、11、12、13が連結さ
れており、下辺のフレーム6、7には、これらに対向す
る位置にボルト14、15、16、17、18、19が
連結されており、対向する2個のボルトにはナット2
0、21、22、23、24、25が付けられて反り自
在調整機構を構成している。これらのナットはこれを左
右にしめることにより、フレーム4又は5を上下に反ら
せるように変形させることができる。図1では、対向す
るボルトをこれらに螺合しているナットで締め付けてフ
レーム4、5を下方に向けて反らせるようにしている。
真ん中のナット21、24がこれらが螺合されているボ
ルト9と12、15と18の間隔を最も縮めるように締
め付けられている。上記の下型と型支持体を一体化し、
型支持体にボルトとナットを取り付けることは本発明に
おけるFRP成形品の反り方向と反対方向の逆反りに自
在調節できる機構の一例を示すものである。
【0011】FRP製成形型は、通常のFRP製成形型
製作手法によって、木型等の製品原形上にFRP製の型
層を形成して作製することができる。たとえば、成形品
に相当する木型等の製品原型を作製し、この上からガラ
スマット、ガラスクロス等の強化用繊維を被せ、不飽和
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂
等の熱硬化性樹脂をハンドレイアップにより塗布して硬
化させて、下型のFRP製型層を形成した後離型し、次
いで、製品原型をひっくり返して上型のFRP製型層を
同様にして作製した後、離型する。このようにして作製
されたFRP製型層で変形を起こさせたい型に鉄骨等の
部材からなる型支持体を接続し、接続境界線を跨ぐよう
にFRPをハンドレイアップ等の補強剤により成形して
覆い、一体化を行う。
製作手法によって、木型等の製品原形上にFRP製の型
層を形成して作製することができる。たとえば、成形品
に相当する木型等の製品原型を作製し、この上からガラ
スマット、ガラスクロス等の強化用繊維を被せ、不飽和
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂
等の熱硬化性樹脂をハンドレイアップにより塗布して硬
化させて、下型のFRP製型層を形成した後離型し、次
いで、製品原型をひっくり返して上型のFRP製型層を
同様にして作製した後、離型する。このようにして作製
されたFRP製型層で変形を起こさせたい型に鉄骨等の
部材からなる型支持体を接続し、接続境界線を跨ぐよう
にFRPをハンドレイアップ等の補強剤により成形して
覆い、一体化を行う。
【0012】本発明において、FRP製成形型の一例
は、FRP製型層、型支持体およびこれらを連結一体化
する補強材からなるFRP製成形型である。この場合、
枠支持体の剛性が、FRP製型層及び補強剤の剛性より
も大であることがFRP製型層の反りを調製しやすいの
で好ましい。補強剤を使用することなく、型支持体と変
形を起こさせたいFRP製型層とは、万力、ボルトとナ
ット等の連結器具等により一体化してもよい。この場合
でも、FRP製型層の剛性よりも型支持体の剛性の方を
大とすることが好ましい。鉄骨等の部材による型支持体
は、FRP製の型層に接する部材(フレーム4、5)は
前記したような反り自在調節機構の伸縮力で撓わむ程度
の剛性とし、これ以外の部材は反り自在調節機構の伸縮
力では撓わまない程度に剛性を大にし、この剛性大の部
材(フレーム6、7)を反りに対する基準水準とする。
このような剛性は、例えば、支持枠として鋼管を使用す
る場合、その外形の大きさと肉厚により調整することが
できる。また、角材の場合は、その断面積の大きさ、外
形等により調整することができる。
は、FRP製型層、型支持体およびこれらを連結一体化
する補強材からなるFRP製成形型である。この場合、
枠支持体の剛性が、FRP製型層及び補強剤の剛性より
も大であることがFRP製型層の反りを調製しやすいの
で好ましい。補強剤を使用することなく、型支持体と変
形を起こさせたいFRP製型層とは、万力、ボルトとナ
ット等の連結器具等により一体化してもよい。この場合
でも、FRP製型層の剛性よりも型支持体の剛性の方を
大とすることが好ましい。鉄骨等の部材による型支持体
は、FRP製の型層に接する部材(フレーム4、5)は
前記したような反り自在調節機構の伸縮力で撓わむ程度
の剛性とし、これ以外の部材は反り自在調節機構の伸縮
力では撓わまない程度に剛性を大にし、この剛性大の部
材(フレーム6、7)を反りに対する基準水準とする。
このような剛性は、例えば、支持枠として鋼管を使用す
る場合、その外形の大きさと肉厚により調整することが
できる。また、角材の場合は、その断面積の大きさ、外
形等により調整することができる。
【0013】FRP製成形型の反りの調整は次のように
して行うことができる。反りのない状態のFRP製成形
型を使って、量産時の工法と同様の仕様でFRP成形品
を試作成形する。図3はこのようにして得られる試作成
形品の一例を示す斜視図であるが、図3に示すように試
作成型品の長辺の反り寸法Lを測定する。なお、図3に
示すような試作成型品の場合、短辺及び長辺の両端部分
には反りがなく、これらの部位を基準にして、上記の長
辺の反り寸法を測定することができる。この後、試作成
形品の反り部位に相当するFRP製成形型の部位の型支
持体部材に対し、反り自在調節機構を伸縮させてFRP
製の型層を試作成形品の反り方向とは反対方向に反らせ
る。FRP製の型層の反り寸法は、試作成型品の反り寸
法の値を中心に微調整される。
して行うことができる。反りのない状態のFRP製成形
型を使って、量産時の工法と同様の仕様でFRP成形品
を試作成形する。図3はこのようにして得られる試作成
形品の一例を示す斜視図であるが、図3に示すように試
作成型品の長辺の反り寸法Lを測定する。なお、図3に
示すような試作成型品の場合、短辺及び長辺の両端部分
には反りがなく、これらの部位を基準にして、上記の長
辺の反り寸法を測定することができる。この後、試作成
形品の反り部位に相当するFRP製成形型の部位の型支
持体部材に対し、反り自在調節機構を伸縮させてFRP
製の型層を試作成形品の反り方向とは反対方向に反らせ
る。FRP製の型層の反り寸法は、試作成型品の反り寸
法の値を中心に微調整される。
【0014】このようにして得られた反り修正ずみの図
1に示すようなFRP製成形型は、そのまま使用するこ
とも出来るが、型支持体の部材等と同様の部材を溶接等
により接続し、形状を固定すれば、すなわち、本発明に
おいてFRP製成形型に適正逆反り量を調節後これを固
定した場合は、反り自在調節機構のゆるみ等による反り
寸法の変動を防止できるほか、用済みとなった反り自在
調節機構の伸縮治具を取りはずし、他のFRP製成形型
に再活用することもできる。
1に示すようなFRP製成形型は、そのまま使用するこ
とも出来るが、型支持体の部材等と同様の部材を溶接等
により接続し、形状を固定すれば、すなわち、本発明に
おいてFRP製成形型に適正逆反り量を調節後これを固
定した場合は、反り自在調節機構のゆるみ等による反り
寸法の変動を防止できるほか、用済みとなった反り自在
調節機構の伸縮治具を取りはずし、他のFRP製成形型
に再活用することもできる。
【0015】本発明の反り自在調節機構を有するFRP
製成形型は、それが適用されるFRP成形の工法につい
て限定はなく、最も歴史的に古いハンドレーアップ法、
スプレーアップ法から最新技術の注入成形法、真空注入
成形法などFRP成形の幅広い工法に適用できる。ま
た、反り自在調節機構は、FRP製成形型の型支持枠部
材間を伸縮調節できる治具等であれば、どのようなもの
でもよく、例えば、前記したボルトとナット、万力類、
ワイヤーレンチ・チェーンレンチ類、ジャッキ類、クサ
ビ、シリンダー類、ターンバックル類等が有効である。
製成形型は、それが適用されるFRP成形の工法につい
て限定はなく、最も歴史的に古いハンドレーアップ法、
スプレーアップ法から最新技術の注入成形法、真空注入
成形法などFRP成形の幅広い工法に適用できる。ま
た、反り自在調節機構は、FRP製成形型の型支持枠部
材間を伸縮調節できる治具等であれば、どのようなもの
でもよく、例えば、前記したボルトとナット、万力類、
ワイヤーレンチ・チェーンレンチ類、ジャッキ類、クサ
ビ、シリンダー類、ターンバックル類等が有効である。
【0016】図1では、下型に反り自在調節機構を取り
つけた例を示したが、FRP成形品の形状によっては、
上型に取りつける場合や、上型と下型の両方に取りつけ
て反り防止効果を上げることもできる。本発明は、下型
にのみ限定するものではなく、全ての方向の型に通用す
るものである。また、反り自在調節機構の伸縮治具は、
その使用する数に制限されるものではない。FRP製型
層の作製にあたり原型にはワックスを塗っておくことが
好ましく、FRP成型品の製造にあたりFRP製型層に
ワックスを塗っておくことが好ましい。
つけた例を示したが、FRP成形品の形状によっては、
上型に取りつける場合や、上型と下型の両方に取りつけ
て反り防止効果を上げることもできる。本発明は、下型
にのみ限定するものではなく、全ての方向の型に通用す
るものである。また、反り自在調節機構の伸縮治具は、
その使用する数に制限されるものではない。FRP製型
層の作製にあたり原型にはワックスを塗っておくことが
好ましく、FRP成型品の製造にあたりFRP製型層に
ワックスを塗っておくことが好ましい。
【0017】
【作用】本発明は、FRP成形品の反り方向と寸法に対
し、あらかじめ使用するFRP製成形型を反り自在調節
機構の伸縮機能を使って、反り寸法分だけ反対方向に反
らせておくことが要点である。これによって、FRP成
形品が反っても、あらかじめ逆反りに成形されることか
ら、結果として基準線や基準面に対し、反りの小さいF
RP成形品が得られる。また、反り自在調節機構を有す
るFRP製成形型は、従来方式のFRP製成形型に反り
の自在調節機構となる市販の一般的伸縮治具を取りつけ
るのみで得られるもので、従来行われて来た(1)成形
後に矯正する方法や、(2)FRP製成形型を研削、肉
盛り等で修正する方法、(3)木型等の製品原形を修正
してFRP製成形型を再製作する方法にくらべ、手軽に
安価に短期間に量産用のFRP製成形型を製作でき、こ
のFRP製成形型の寿命は研削、肉盛りしたFRP製成
形型にくらべ長く、かつ得られるFRP成形品の外観も
優れるなどの特長がある。
し、あらかじめ使用するFRP製成形型を反り自在調節
機構の伸縮機能を使って、反り寸法分だけ反対方向に反
らせておくことが要点である。これによって、FRP成
形品が反っても、あらかじめ逆反りに成形されることか
ら、結果として基準線や基準面に対し、反りの小さいF
RP成形品が得られる。また、反り自在調節機構を有す
るFRP製成形型は、従来方式のFRP製成形型に反り
の自在調節機構となる市販の一般的伸縮治具を取りつけ
るのみで得られるもので、従来行われて来た(1)成形
後に矯正する方法や、(2)FRP製成形型を研削、肉
盛り等で修正する方法、(3)木型等の製品原形を修正
してFRP製成形型を再製作する方法にくらべ、手軽に
安価に短期間に量産用のFRP製成形型を製作でき、こ
のFRP製成形型の寿命は研削、肉盛りしたFRP製成
形型にくらべ長く、かつ得られるFRP成形品の外観も
優れるなどの特長がある。
【0018】
【実施例】図1に示すようなFRP製成形型を作製した
(ただし、反りが生じるようにナットとボルトを締め付
けることはしなかった)。図4は矩形窓枠原型を示す斜
視図である。50mm×50mmの角木材を使用して図4に
示すような長辺1650mm、短辺680mm(いずれも外
寸法)の矩形窓枠原型を作製し、これにワックスを塗っ
てからサーフェスマットとしてガラスマット(MFSO
P、日東紡績株式会社商品名)を使用し、この上にガラ
スマット(MC450N、日東紡績株式会社商品名)を
重ねて使用し、樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂組
成物(ポリセット6120S、日立化成工業株式会社商
品名)を使用して、ガラスマット30重量%及び樹脂7
0重量%の割合で、ハンドレイアップ法により下型及び
上型を作製した。下型の外形寸法は、長辺1750mm、
短辺780mm、厚さ70mmとした。また、上型は長辺1
750mm、短辺780mm、厚さ20mmの板である。
(ただし、反りが生じるようにナットとボルトを締め付
けることはしなかった)。図4は矩形窓枠原型を示す斜
視図である。50mm×50mmの角木材を使用して図4に
示すような長辺1650mm、短辺680mm(いずれも外
寸法)の矩形窓枠原型を作製し、これにワックスを塗っ
てからサーフェスマットとしてガラスマット(MFSO
P、日東紡績株式会社商品名)を使用し、この上にガラ
スマット(MC450N、日東紡績株式会社商品名)を
重ねて使用し、樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂組
成物(ポリセット6120S、日立化成工業株式会社商
品名)を使用して、ガラスマット30重量%及び樹脂7
0重量%の割合で、ハンドレイアップ法により下型及び
上型を作製した。下型の外形寸法は、長辺1750mm、
短辺780mm、厚さ70mmとした。また、上型は長辺1
750mm、短辺780mm、厚さ20mmの板である。
【0019】一方、図2に示すような枠支持体を用意し
た。枠は、フレーム4、5は、50mm×50mm角で、厚
さが3.2mmの角形鋼管からなり、他のフレームは75
mm×75mm角で、厚さが3.2mmの角形鋼管からなるも
のである。各フレームは溶接に連結されている。フレー
ム4には、互いに逆ねじのM16ボルトを対向して計3
組溶接した。また、もう一方フレーム5にも同様にM1
6ボルトを対向して溶接した。対向する二つのボルトに
対しては1個のナットを取り付けた。フレーム4、5に
おいて、中央のボルトはフレームの真ん中に、その他の
フレームはフレームの端から300mmの位置に取り付け
た。
た。枠は、フレーム4、5は、50mm×50mm角で、厚
さが3.2mmの角形鋼管からなり、他のフレームは75
mm×75mm角で、厚さが3.2mmの角形鋼管からなるも
のである。各フレームは溶接に連結されている。フレー
ム4には、互いに逆ねじのM16ボルトを対向して計3
組溶接した。また、もう一方フレーム5にも同様にM1
6ボルトを対向して溶接した。対向する二つのボルトに
対しては1個のナットを取り付けた。フレーム4、5に
おいて、中央のボルトはフレームの真ん中に、その他の
フレームはフレームの端から300mmの位置に取り付け
た。
【0020】上記の下型を上記の枠支持体に乗せ、その
つなぎ目を枠側に50mm、片側に50mmの広さで、前記
のガラスマットと樹脂を同様に用いて(ただし、サーフ
ェスマットは使用せず)ハンドレアップし、下型と枠支
持体を一体化した。ただし、図示しない。
つなぎ目を枠側に50mm、片側に50mmの広さで、前記
のガラスマットと樹脂を同様に用いて(ただし、サーフ
ェスマットは使用せず)ハンドレアップし、下型と枠支
持体を一体化した。ただし、図示しない。
【0021】次いで、以上で作製したFRP製成形型を
用いてゲルコート塗装のFRP製窓枠を成形した。ま
ず、下型にワックスを塗ってからゲルコート樹脂(ビニ
ルエステル樹脂、PCG−9B−240、東京インキ株
式会社商品名)を0.6mmの厚さに塗布した。
用いてゲルコート塗装のFRP製窓枠を成形した。ま
ず、下型にワックスを塗ってからゲルコート樹脂(ビニ
ルエステル樹脂、PCG−9B−240、東京インキ株
式会社商品名)を0.6mmの厚さに塗布した。
【0022】この後、サーフェスマットとしてガラスマ
ット(MFSOP、日東紡績株式会社商品名)を使用
し、この上にガラスマット(MC450N、日東紡績株
式会社商品名)を重ねて使用し、樹脂としては不飽和ポ
リエステル樹脂組成物(ポリセット6120S、日立化
成工業株式会社商品名)を使用して、ガラスマット30
重量%及び樹脂70重量%の割合でハンドレアップし、
FRP層の中央部に相当する部分に骨組兼増量材となる
太さ35×35mm角の木材をロの字状に挿入し、さら
に、ガラスマット(MCL450N、日東紡績株式会社
商品名)と樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂組成物
(ポリセット6120S、日立化成工業株式会社商品
名)を使用して、ガラスマット30重量%及び樹脂70
重量%の割合でハンドレアップしFRP層を形成後、上
型を乗せ、要所をクランプで下型に固定して成形した。
このようにして得たFRP製窓枠は、ゲルコート側を内
側として、窓枠の長辺の中央で最大5mmの反りを生じ
た。また、短辺及び長辺の両端から100〜150mmに
は反りはなかった。
ット(MFSOP、日東紡績株式会社商品名)を使用
し、この上にガラスマット(MC450N、日東紡績株
式会社商品名)を重ねて使用し、樹脂としては不飽和ポ
リエステル樹脂組成物(ポリセット6120S、日立化
成工業株式会社商品名)を使用して、ガラスマット30
重量%及び樹脂70重量%の割合でハンドレアップし、
FRP層の中央部に相当する部分に骨組兼増量材となる
太さ35×35mm角の木材をロの字状に挿入し、さら
に、ガラスマット(MCL450N、日東紡績株式会社
商品名)と樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂組成物
(ポリセット6120S、日立化成工業株式会社商品
名)を使用して、ガラスマット30重量%及び樹脂70
重量%の割合でハンドレアップしFRP層を形成後、上
型を乗せ、要所をクランプで下型に固定して成形した。
このようにして得たFRP製窓枠は、ゲルコート側を内
側として、窓枠の長辺の中央で最大5mmの反りを生じ
た。また、短辺及び長辺の両端から100〜150mmに
は反りはなかった。
【0023】そこで、フレーム4、5のボルトとナット
を締め下型のFRP型層を最大5mm下側(製品の反り方
向と逆反り)に下げた。フレーム4、5の中央以外のボ
ルトとナットは反りが最大反りの約2/3になるように
締め付けた。この型を使って、前述の従来方式と同一の
仕様で成形した。ただし、下型と上型は万力ではさみ上
型が下型の反りに追従するようにした。このようにして
得たFRP製の窓枠の反りは、最大0.5mmであった。
を締め下型のFRP型層を最大5mm下側(製品の反り方
向と逆反り)に下げた。フレーム4、5の中央以外のボ
ルトとナットは反りが最大反りの約2/3になるように
締め付けた。この型を使って、前述の従来方式と同一の
仕様で成形した。ただし、下型と上型は万力ではさみ上
型が下型の反りに追従するようにした。このようにして
得たFRP製の窓枠の反りは、最大0.5mmであった。
【0024】
【発明の効果】請求項1〜4におけるFRP製成形型に
よれば、FRP製品の成形工程で発生する反りを未然に
防止でき、FRP製品に対し、成形工程で、任意の反り
を与えることができる。特に、請求項3又は4における
FRP製成形型は、FRP製型を研削したり、肉盛りし
たりする型修正法や、木型等の製品原形を反り修正した
のちFRP製型を再製作する方法等の従来法に比べ、非
常に安価に、短時間で修正できる他、修正に要する特別
な技術は必要ないことから、未熟練でも反り修正が出来
る利点があり、さらに、FRP製型を研削、肉盛りして
修正したFRP製型にくらべ、型としての寿命が長い。
請求項5における方法により、反りのない又は反りを自
在に調製して外観が優れるFRP成型品を製造すること
ができる。
よれば、FRP製品の成形工程で発生する反りを未然に
防止でき、FRP製品に対し、成形工程で、任意の反り
を与えることができる。特に、請求項3又は4における
FRP製成形型は、FRP製型を研削したり、肉盛りし
たりする型修正法や、木型等の製品原形を反り修正した
のちFRP製型を再製作する方法等の従来法に比べ、非
常に安価に、短時間で修正できる他、修正に要する特別
な技術は必要ないことから、未熟練でも反り修正が出来
る利点があり、さらに、FRP製型を研削、肉盛りして
修正したFRP製型にくらべ、型としての寿命が長い。
請求項5における方法により、反りのない又は反りを自
在に調製して外観が優れるFRP成型品を製造すること
ができる。
【図1】本発明のFRP成形型の一例を示す斜視図であ
り、図1中(a)は下型及び型支持枠、(b)は上型を
示す。
り、図1中(a)は下型及び型支持枠、(b)は上型を
示す。
【図2】型支持枠を示す斜視図である。
【図3】試作成形品の一例を示す斜視図である。
【図4】矩形窓枠原型を示す斜視図である。
1 下型 2 型支持枠 3 上辺全体のフレーム 4、5 長辺のフレーム 6、7 下辺のフレーム 8、9、10、11、12、13 ボルト 14、15、16、17、18、19 ボルト 20、21、22、23、24、25 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 宗 茨城県日立市滑川本町5丁目12番15号 日 立化成工材株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 FRP成形品の反り方向と反対方向の逆
反りに自在調節できる機構を有するFRP製成形型。 - 【請求項2】 適正逆反り量を調節後これを固定した請
求項1記載のFRP製成形型。 - 【請求項3】 FRP製成形型が、FRP製型層、型支
持体およびこれらを連結一体化する補強材からなる請求
項1又は2記載のFRP製成形型。 - 【請求項4】 型支持体の剛性が、FRP製型層及び補
強剤の剛性よりも大である請求項3記載のFRP製成形
型。 - 【請求項5】 請求項1〜4に記載のいずれかのFRP
製成形型を用いて成形することを特徴とするFRP成形
品の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8089321A JPH09277385A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 反り自在調節機構を有するfrp製成形型およびfrp成形品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8089321A JPH09277385A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 反り自在調節機構を有するfrp製成形型およびfrp成形品の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09277385A true JPH09277385A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13967413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8089321A Pending JPH09277385A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 反り自在調節機構を有するfrp製成形型およびfrp成形品の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09277385A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014203893A1 (ja) * | 2013-06-18 | 2014-12-24 | 三菱重工業株式会社 | 成形金型及び複合材の成形方法 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8089321A patent/JPH09277385A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014203893A1 (ja) * | 2013-06-18 | 2014-12-24 | 三菱重工業株式会社 | 成形金型及び複合材の成形方法 |
| JP2015000572A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 三菱重工業株式会社 | 成形金型及び複合材の成形方法 |
| EP3012080A4 (en) * | 2013-06-18 | 2017-03-29 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Molding die and method for molding composite material |
| US10300667B2 (en) | 2013-06-18 | 2019-05-28 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Molding die and method for molding composite material |
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