JPH09278682A - 2,6−ジメチルナフタレンの製造方法及び濾過装置の運転方法 - Google Patents

2,6−ジメチルナフタレンの製造方法及び濾過装置の運転方法

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JPH09278682A
JPH09278682A JP8091522A JP9152296A JPH09278682A JP H09278682 A JPH09278682 A JP H09278682A JP 8091522 A JP8091522 A JP 8091522A JP 9152296 A JP9152296 A JP 9152296A JP H09278682 A JPH09278682 A JP H09278682A
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dmn
dimethylnaphthalene
filtration
solvent
filter cloth
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Minoru Takagawa
實 高川
Kuniaki Ueishi
邦明 上石
Ko Moto
耕 毛戸
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ジメチルナフタレン異性体混合物から結晶化に
より2,6-ジメチルナフタレンを析出させ、これを固液分
離して高純度の2,6-ジメチルナフタレンを製造するに際
して、長期間にわたって安定して濾過処理能力を維持す
ることのできる工業的に有利な方法を提供する。 【解決手段】結晶スラリーの濾過装置でケーキを剥離し
た後、濾過温度より高温の溶媒を用いて濾布を洗浄す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2,6-ナフタレンジカ
ルボン酸の原料として有用な2,6-ジメチルナフタレンの
製造方法、特に2,6-ジメチルナフタレン結晶の濾過方
法、および濾過装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2,6-ジメチルナフタレンは特に2,6-ナフ
タレンジカルボン酸の原料として有用であり、2,6-ナフ
タレンジカルボン酸は優れた引っ張り強度と耐熱性を有
するポリエチレンナフタレート繊維やフィルム等の製造
に用いられる高性能ポリエステルの原料として工業的に
重要な用途を持っている。2,6-ジメチルナフタレン(以
下ジメチルナフタレンをDMNと記す)は、酸化されて
2,6-ナフタレンジカルボン酸となり、場合によってはさ
らにジメチルエステル化されて2,6-ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチルとなる。
【0003】ポリエチレンナフタレート繊維やフィルム
等の製造に用いられる高性能ポリエステルの原料として
の2,6-ナフタレンジカルボン酸や2,6-ナフタレンジカル
ボン酸ジメチルは高純度のものである必要があり、その
原料としての2,6-DMNも高純度である必要がある。即
ち、DMNには2個のメチル基の位置により10個の異性
体が存在するが、2,6-ナフタレンジカルボン酸等の原料
としての2,6-DMNはこれら他の異性体を実質的に含ま
ず、さらにモノメチルナフタレンやトリメチルナフタレ
ン等の不純物をも実質的に含まない高純度のものである
必要がある。
【0004】2,6-DMNの純度が低いと、含まれる不純
物自体が酸化、エステル化されて2,6-ナフタレンジカル
ボン酸等の純度を低下させる。また、2,6−DMN中
の不純物に由来して、酸化、エステル化工程で生成する
不純物の一部は除去することが著しく困難であり、高純
度の2,6-ナフタレンジカルボン酸や2,6-ナフタレンジカ
ルボン酸ジメチルを得ることが著しく困難となる。さら
に、これらの不純物が存在すると酸およびエステルの純
度のみならず、2,6-DMN基準の酸およびエステルの収
率が顕著に低下する。従って工業的に有利な条件で2,6-
ナフタレンジカルボン酸や2,6-ナフタレンジカルボン酸
ジメチルを製造するには、高純度の2,6-DMNを得るこ
とが必須であるといえる。
【0005】酸化原料としての2,6−DMNの純度は
極力高い方が良い。しかし、2,6−DMNの純度を上
げるためには精製の負荷が大きくなる。従って酸化原料
としての2,6−DMNの純度は、DMNとしての精製
の負荷、DMN純度の酸化反応の成績、酸化生成物純度
への影響、更に2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチ
ルとして精製する場合は、メチルエステル化の反応成
績、メチルエステルの精製の負荷等も考慮して決められ
る。しかし、これらを総合的に考慮しても、2,6-DMN
の純度は少なくとも98.0%以上の高純度とする必要
がある。
【0006】2,6−DMNの製造法として、タール留
分、石油留分から分離する方法、ナフタレンまたはメチ
ルナフタレンをメチル化後に異性化分離する方法等があ
る。これらの留分や生成物は10種の異性体のほとんど
を含み、多くの異性体混合物から2,6−DMNを分離
する必要がある。一方、特開昭49−134634号に
はオルトキシレンとブタジエンからO-トリルペンテン-2
を高収率で得る方法、また特開昭50−89353号に
はO-トリルペンテン-2を環化して1,5−ジメチルテト
ラリンを製造する方法、特開昭48−76852号には
1,5−ジメチルテトラリンを脱水素して高収率高選択
率で1,5−DMNを製造する方法が示されており、さ
らに特開昭50−129534号には1,5−DMNを
異性化して、主として1,5−、1,6−、2,6−D
MNからなる異性体混合物を得る方法が示されている。
従ってこれらの方法を組み合わせることにより、オルト
キシレンとブタジエンから、主として1,5−、1,6
−、2,6−DMNからなる異性体混合物を得ることが
でき、この異性体混合物から2,6−DMNを分離する
方法もある。
【0007】以上のように従来知られている2,6−D
MN製造方法では、DMN異性体混合物から2,6−D
MNを分離、回収する必要がある。ジメチルナフタレン
10異性体の沸点は非常に近接しており、通常有機化合
物の分離精製によく用いられている蒸留により2,6−
DMNを精製することは極めて困難である。2,6−D
MNの精製方法として、結晶化による方法、吸着による
方法、ある種の有機化合物を用いて2,6−DMNと錯
体を形成させ、これを分離した後、該錯体を分解する方
法等が提案されている。これら各方法の内では、結晶化
による方法が最も簡便であり、工業的精製方法として適
している。特に、オルトキシレンとブタジエンから、主
として1,5−、1,6−、2,6−DMNからなる異
性体混合物を製造し、これから分離する場合は、精製原
料中の異性体種が少ないことから、結晶化による方法が
有効である。ナフタレン類をメチル化後に異性化分離す
る場合や、タール留分、石油留分から分離する場合は、
多くの異性体混合物から2,6−DMNを分離する必要
があり、この場合は、吸着法と結晶化法の組み合わせが
好ましい。
【0008】2,6−DMNは1,5−DMN、2,7
−DMN、2,3−DMNと共晶を形成することが知ら
れている。従って異性体混合物から結晶化により2,6
−DMNを結晶として析出させるためには、混合物中の
2,6−DMNとこれら異性体との量比が共晶組成比よ
りも大きい必要がある。即ち、混合物中の2,6−DM
Nに対する1,5−DMNのモル比が1.9以下、2,
7−DMNのモル比が1.4以下、2,3−DMNのモ
ル比が1.1以下である異性体混合物を冷却したとき、
2,6−DMNが結晶として最初に析出する。
【0009】DMN異性体混合物から結晶化により2,6-
DMNを分離する方法として、特公昭50-22553号では該
混合物を冷却し、析出した結晶をメタノールで処理する
方法を示している。また特開昭48-5767 号では該混合物
を芳香族炭化水素を用いて洗浄、あるいは再結晶する方
法を示している。しかしこれらのいずれの方法において
も析出した結晶と母液とを分離する手段については詳し
くは述べられていない。工業的に実施するためには、結
晶化により形成されるスラリーから結晶を分離するに際
して、設備、操作の簡便性、運転の安定性、高い分離効
率等が要求されるが、DMN異性体混合物を結晶化して
得られた2,6-DMN結晶を含むスラリーから2,6-DMN
結晶を分離する方法に関しては、このような観点から記
載したものは見当たらない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、オルト
キシレンとブタジエンを原料として1,5-DMNを合成
し、これを異性化して、主として1,5-、1,6-、2,6-DM
Nからなる異性体混合物を得た。そして該異性体混合物
を溶媒と混合した上で攪拌機付きのジャケット冷却式結
晶化槽に連続的に供給しながら、ジャケットに冷却媒を
流すことにより間接冷却し、2,6-DMNの結晶を析出さ
せた。しかしながら、2,6−DMNの結晶を析出せし
めたスラリーから連続的に結晶を分離していると、短時
間の内に濾布が目詰まりを起こし、濾過処理能力が低下
してしまうという問題が発生した。本発明の目的は、以
上の如き状況から、DMN異性体混合物から結晶化によ
り2,6-DMNを析出させ、これを固液分離して高純度の
2,6-DMNを製造するに際して、長期間にわたって安定
して濾過処理能力を維持することのできる工業的に有利
な方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、濾布が目詰まりする原因は、結晶化母液、
溶媒やリンス液を減圧・吸引して抜き出す際に、溶媒や
リンス液が蒸発することにより濾布上の液の温度が下が
り、濾布の編み目内で結晶が析出するためであり、濾過
後の濾布を溶媒により洗浄することにより、安定して濾
過処理能力を維持することができることを見出し、本発
明に到達した。
【0012】即ち本発明は、2,6-ジメチルナフタレンの
結晶を濾過するに際し、濾過後の濾材を溶媒により洗浄
することを特徴とする2,6-ジメチルナフタレンの製造方
法および、スラリーから結晶を回収する方法において、
濾過温度より高温の溶媒を用いて濾布を洗浄することを
特徴とする濾過装置の運転方法である。なお2,6-DMN
の結晶化スラリーから高純度2,6-DMNを得るための濾
過にはロータリーバキュームフィルター(以後RVFと
記す)が好適に用いられる。また溶媒としては、炭化水
素、特に脂肪族飽和炭化水素および脂環式飽和炭化水素
が好適に用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において結晶化に供するD
MN異性体混合物は、前述の共晶組成との関係から、
2,6−DMNに対する、1,5−DMN、2,7−D
MN、2,3−DMNの組成比がそれぞれ1.9、1.
4、1.1以下の必要があり、この組成比を満足するも
のであれば、その由来には依らない。なおオルトキシレ
ンとブタジエンを原料として合成されたDMN異性化反
応生成物は、異性化反応に用いられる触媒にもよるが、
通常1,5−DMNが5〜20%、1,6−DMNが3
5〜50%、2,6−DMNが35〜50%、その他の
DMN異性体が5%以下であり、このようなDMN異性
化反応生成物は前述の組成比を満足し、本発明に好適に
適用できる。
【0014】上記組成を満足するDMN異性体混合物を
冷却して2,6-DMNを結晶として得ることができるが、
DMN異性体混合物をそのまま冷却した場合、得られる
2,6−DMN結晶は鱗片状であり、濾過性が極めて悪
い。これに対し溶媒を共存させた場合は盤状の結晶とな
り、濾過性が大幅に改善される。従って簡単な濾過、リ
ンス操作により高純度の結晶を得るためには、溶媒を用
いて結晶化を行う方が好ましい。特に98%以上の純度
を有する結晶を得るためには溶媒の使用が必須である。
溶媒としては、炭化水素、特に脂肪族飽和炭化水素、脂
環式飽和炭化水素が濾過性向上効果が大きく好ましい。
すなわち結晶化時の溶媒としては、結晶性状改善の点か
ら、炭化水素、特に脂肪族飽和炭化水素あるいは脂環式
飽和炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、ノナン、デカン、メチルデカン、ジメチルデ
カン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、メチル
シクロヘキサン、シクロオクタン、デカリン、メチルデ
カリン、ジメチルデカリン等が好ましい。
【0015】結晶化により得られたスラリーをRVFに
より連続的に濾過処理することが好ましい。RVFは円
筒状の濾材(濾布)の一部をスラリーに浸漬し、回転さ
せながら吸引濾過することにより連続して固液分離を行
う装置である。スラリーに浸漬することにより濾布上に
形成されたケーキは、円筒内部を減圧とすることにより
母液を吸引された後、適当なリンス液によって洗浄さ
れ、さらに濾布から剥離されることにより回収される。
回収されたケーキには溶媒やケーキリンス液が含まれる
が、この溶媒やケーキリンス液を蒸留などの手段により
除去することによって高純度の2,6-DMNを得ること
ができる。RVFを用いると、単に固液分離ができるだ
けではなく、ケーキのリンス、リンス液の吸引、ケーキ
剥離の各操作を連続して行うことができ、高純度の2,
6-DMNを、連続の一段の操作で製造することができる
という優れた利点がある。またRVFは回転速度が低い
ため機械的故障が少なく、保守が簡単であるという利点
もある。
【0016】RVFによる固液分離では、スラリーへの
濾布の浸漬、母液の吸引、ケーキのリンス、ケーキの剥
離が順次行われ、スラリーに浸漬されて濾布上に採取さ
れたケーキは結晶化母液を吸引された後に、適当なリン
ス液によって洗浄される。このリンス液には結晶化の際
に溶媒として用いたものと同じものを用いることが好ま
しい。その後ケーキはリンス液を吸引され、さらに濾布
から剥離され回収される。このようにして回収されたケ
ーキから溶媒やリンス液を除去することにより高純度の
2、6-DMNを得ることができる。
【0017】本発明ではケーキ剥離後、濾布が再びスラ
リーに浸漬される迄の間に濾布の洗浄を行う。この洗浄
により、RVFの運転を停止することなく目詰まりの原
因となっている2,6-DMN結晶を溶解し、長期間安定し
て濾過処理能力を維持することができる。この濾布洗浄
操作は常時連続的に行っても良いし、濾布の目詰まりの
度合いに応じて間欠的に行っても良い。本発明で用いる
濾布洗浄液は操作条件下で液体であり、2,6-DMNを溶
解するものであると同時に結晶化母液やケーキリンス液
と相溶性のあるものでなければならない。さらに2,6
−DMNとの反応性が低く、DMNとの分離が容易なも
のであれば特に制限がないが、結晶化母液、リンス液、
洗浄液の回収、分離の点から、結晶化時の溶媒やケーキ
リンス液と同じものを用いることが好ましい。結晶化時
に好適な上記の脂肪族飽和炭化水素および脂環式飽和炭
化水素は、洗浄液が備えるべき条件、即ち、液体である
こと、2,6-DMNを溶解すること、結晶化母液やケーキ
リンス液と相溶性があること、2,6−DMNとの反応
性が低いこと、DMNとの分離が容易なこと等の性質を
全て備えており、洗浄液として好適に用いられる。
【0018】本発明で使用される濾布洗浄液の温度には
特に制限は無いが、濾布洗浄は冷却されることによって
析出した結晶を濾布上で溶解することが目的であり、そ
の温度は濾過温度すなわちスラリー温度よりも高い方が
好ましい。濾布洗浄液に高温の溶媒を用いることにより
高洗浄効果が得られるので、濾布洗浄の時間を短縮で
き、洗浄液使用量が少なくて済むようになる。なお好適
な洗浄効果を得るための単位時間あたりの洗浄液量は濾
布面積や濾過装置の構造により決定されるが、この単位
時間あたりの洗浄液量や洗浄時間は洗浄効果を勘案して
最適な条件が選ばれる。
【0019】なお上記の如く、RVF等の濾過装置を用
いて濾過を行い、ケーキを剥離した後に濾布を洗浄する
際に、濾布洗浄液として結晶を溶解することができる溶
媒を用いることや、その温度を濾過温度すなわちスラリ
ー温度よりも高くすることは、2,6-DMNの結晶を得る
場合に適しているが、特にこの結晶系に限らず、結晶を
スラリーから回収する場合に一般的に適用可能である。
本発明を実施するに際しての結晶化槽には特に制限はな
く、通常結晶化に用いられる結晶化槽を用いることがで
きる。
【0020】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。但し本発明は、以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお以下の実施例における各成分の濃度はガ
スクロマトグラフィーにより求めた。
【0021】実施例1 オルトキシレンとブタジエンから製造した1,5−DM
Nを異性化して得た異性化反応生成液とノルマルヘプタ
ンを混合して得られた表1に示す組成の混合物を結晶化
原料とした。この結晶化原料を40℃に冷却して結晶濃
度15重量%のスラリーとし、濾過原料とした。濾過装
置としてRVFを用い、この40℃結晶濃度15重量%
の濾過原料から、以下の方法により2,6−DMNの結
晶を分離した。RVFの濾過部は幅100mm、直径3
00mmの円筒型で表面に濾布が張られており、RVF
にはケーキを洗浄するためのリンスノズルとケーキ剥離
後に濾布を洗浄するための濾布洗浄ノズルが取り付けら
れている。
【0022】濾過原料を1000kg/hrの一定速度
でRVFに供給し、RVFの処理量が400kg/hr
となるようにRVFの濾布ドラム回転数や濾過真空度等
の運転条件を調整した。リンスには40℃のノルマルヘ
プタンを60kg/hrの一定流量で使用してケーキを
均一に洗浄した。ケーキを剥離した後の濾布洗浄液とし
て40℃のノルマルヘプタンを30kg/hrの一定流
量で使用し、濾布を常時連続して洗浄した。濾過開始後
約2分で定常運転となり、以後24時間運転操作を継続
した。定常時のRVFの回転数は5rpm、濾過真空度
は500mmHgであった。この間濾布の目詰まりは発
生せず、安定してRVFによる濾過処理を継続すること
ができた。濾過による結晶の回収率は約92%であっ
た。運転中、RVFから剥離されてくる分離結晶を適宜
サンプリングして結晶中の2,6-DMN純度を調べたが、
ノルマルヘプタンを除いた純度は99.0%以上であっ
た。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1 濾布洗浄を行わない以外は実施例1と同様に操作して濾
過操作を開始したが、速やかに濾布が目詰まりを起こ
し、運転開始後30分経過した時点でRVFの運転条件
をいかに調整してもスラリー濾過処理量は100kg/
hr以下に留まり、濾過操作の継続が不可能となった。
【0025】実施例2 濾布洗浄を40℃のノルマルヘプタンを常時30kg/
hr用いて連続的に行ったのに代えて、70℃のノルマ
ルヘプタンを用いて、20分経過毎に2分間、30kg
/hrの流量で間欠的に行った以外は、実施例1と同様
に操作して濾過操作を行った。濾過開始後約2分で定常
運転となり、以後24時間運転操作を継続した。この間
濾布の目詰まりは発生せず、安定してRVFによる濾過
処理を継続することができた。濾過による結晶の回収率
は約92%であった。運転中、RVFから剥離されてく
る分離結晶を適宜サンプリングして結晶中の2,6-DMN
純度を調べたが、ノルマルヘプタンを除いた純度は9
9.0%以上であった。実施例1では濾布洗浄を連続的
に行ったのに対して、実施例2では20分経過毎に2分
間の濾布洗浄で同様の効果が得られていることから、濾
布洗浄の温度を40℃から70℃とすることにより濾布
洗浄液の使用量を約1/10とすることができたことが
分かる。
【0026】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の方法によって濾過後に濾材を洗浄して濾材に付着し
た結晶を洗浄することにより、目詰まりを起こすことな
く、長期間安定して濾過装置(RVF)を継続して運転
することができ、高純度2,6-DMN結晶を長時間安定に
得ることができる。また本発明の方法により高温で濾材
を洗浄することによって、濾布洗浄の時間が削減され、
洗浄液の使用量を減少することができる。従って本発明
によって濾過装置に用いられるユーテリティの削減と、
運転の省力化が計られるようになり、また高純度2,6-D
MNを工業的に有利に製造できるようになることから、
本発明の工業的意義は極めて大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】追加
【補正内容】
【請求項9】濾過温度より高温の溶媒を用いて濾布を洗
浄する請求項7または請求項8に記載の濾過装置の運転
方法。
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,6-ジメチルナフタレンの結晶を濾過する
    に際し、結晶スラリーの濾過装置で濾過ケーキを剥離し
    た後、濾材を溶媒により洗浄することを特徴とする2,6-
    ジメチルナフタレンの製造方法。
  2. 【請求項2】濾過温度より高温の溶媒を用いて洗浄する
    請求項1記載の2,6-ジメチルナフタレンの製造方法。
  3. 【請求項3】ロータリーバキュームフィルターを用いて
    濾過を行い、濾過ケーキを剥離した後、溶媒により濾布
    を洗浄する請求項1または2記載の2,6-ジメチルナフタ
    レンの製造方法。
  4. 【請求項4】溶媒として炭化水素から選ばれた一種以上
    を用いる請求項1〜3いずれかに記載の2,6-ジメチルナ
    フタレンの製造方法。
  5. 【請求項5】溶媒として脂肪族飽和炭化水素および脂環
    式飽和炭化水素から選ばれた一種以上を用いる請求項4
    記載の2,6-ジメチルナフタレンの製造方法。
  6. 【請求項6】ジメチルナフタレン異性化反応生成物から
    得られた2,6-ジメチルナフタレン結晶を含むスラリーか
    ら2,6-ジメチルナフタレン結晶を回収する請求項1〜5
    いずれかに記載の2,6-ジメチルナフタレンの製造方法。
  7. 【請求項7】結晶スラリーから結晶を回収する方法にお
    いて、結晶スラリーの濾過装置でケーキを剥離した後、
    濾過温度より高温の溶媒を用いて濾布を洗浄することを
    特徴とする濾過装置の運転方法。
  8. 【請求項8】ロータリーバキュームフィルターを用いて
    濾過を行い、濾過ケーキを剥離した後、濾過温度より高
    温の溶媒により濾布を洗浄する請求項7記載の濾過装置
    の運転方法。
JP8091522A 1996-02-28 1996-04-12 2,6−ジメチルナフタレンの製造方法及び濾過装置の運転方法 Pending JPH09278682A (ja)

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JP8091522A JPH09278682A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 2,6−ジメチルナフタレンの製造方法及び濾過装置の運転方法
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