JPH09280292A - 油圧緩衝器及びガススプリング - Google Patents

油圧緩衝器及びガススプリング

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JPH09280292A
JPH09280292A JP8112071A JP11207196A JPH09280292A JP H09280292 A JPH09280292 A JP H09280292A JP 8112071 A JP8112071 A JP 8112071A JP 11207196 A JP11207196 A JP 11207196A JP H09280292 A JPH09280292 A JP H09280292A
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hydraulic shock
shock absorber
piston rod
cylindrical
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隆 阿佐
Mitsuhiro Hasegawa
光弘 長谷川
Kiyomi Morino
喜代己 森野
Masayuki Kohama
正行 小濱
Hideki Shinyashiki
秀樹 新屋敷
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
Oiles Industry Co Ltd
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    • F16F9/364Combination of sealing and guide arrangements for piston rods of multi-tube dampers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別体のガイドブッシュを用いなくてもピスト
ンロッドを摺動自在に支持し得る上に、ガイドブッシュ
の抜け出しの慮れもなく、而して、かしめ作業等の付加
的な作業をなくし得てコスト低下を図り得ると共に、油
液の漏出を好ましく防止することができ、更に、耐久性
に優れ、かつ異音を発生させることなしに長期に亙って
滑らかにピストンロッドを摺動させることができる。 【解決手段】 シール部材55,56,57,64とロ
ッドガイド6とを備えた単筒式油圧緩衝器又はガススプ
リング又は複筒式の油圧緩衝器において、ロッドガイド
はシリンダ2の端部に嵌合する筒状嵌合部13と、ピス
トンロッド5を案内する筒状軸受部16と、筒状軸受部
の内周面に一体に定着されてピストンロッドの外周に摺
接する軸受層15とを有し、且つ鋼製薄板材料からなる
母材表面に上記筒状軸受部の部位となる部分にのみ軸受
層をあらかじめ一体に定着した状態でプレス及び深絞り
成形より一体に成形されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、油圧緩衝器、特に
自動車または自動二輪車のサスペンションに用いて好適
な油圧緩衝器及びガススプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車または自動二輪車のサスペンショ
ンに使用される油圧緩衝器またはガススプリングとして
は、シリンダが一つの単筒式及び外筒とシリンダとして
の内筒とを有した複筒式があるが、いずれのものにおい
ても、シリンダの内部がピストンによって二つの作動室
に隔成されており、シリンダ内において一端がピストン
に連結されたピストンロッドが、シリンダの開口一端に
おいてロッドガイドにより摺動自在に案内、支持されて
いる。
【0003】この種のピストンロッドの軸受として用い
られるロッドガイドは、特公昭62−38574号、実
公昭55−23226号及び実開平5−47569号に
より種々提案されている。例えば、特公昭62−385
74号公報に記載のロッドガイドは、プレス加工された
もので、直接このロッドガイドの内周面でピストンロッ
ドの摺動を案内させている。更に、実公昭55−232
26号及び実開平5−47569号公報に記載のロッド
ガイドは、板状体で形成され、シリンダの内周に嵌合し
て支持される支持部の他にピストンロッドを支持する円
筒状軸受部を有したものであるが、このロッドガイドに
よれば、円筒状軸受部においてピストンロッドを摺動自
在に支持するために、円筒状軸受部の内面に嵌合固定さ
れた別体のガイドブッシュを更に設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
例えば、特公昭62−38574号公報に示すロッドガ
イドは、ピストンロッドを直接案内するものである為に
摺動性に劣る。そこで、例えば、実公昭55−2322
6号及び実開平5−47569号公報に示すロッドガイ
ドのようにガイドブッシュを設けると摺動性が向上する
が、ガイドブッシュを円筒状軸受部の内面に嵌合した時
その嵌合の程度が弱いとピストンロッドの摺動において
ガイドブッシュが円筒状軸受部の内面から抜け出す慮が
ある。このため、例えば、実公昭55−23226号公
報に開示されているように、圧入固定したり、または、
実開平5−47569号公報のように、抜け止め防止手
段として筒状軸受部の上端をかしめ、更に、下端にはス
トッパ部材を設けているものが開発されている。しかし
ながら、このかしめ部を形成したり、ストッパ部材を設
けてガイドブッシュの抜けを防止する場合には、板状体
で一体形成されたロッドガイドに、かしめ部形成やスト
ッパ取付けのための後加工を必要とし、加えて組み付け
作業が煩雑となり、結果としてコストアップを招来する
ことになる。
【0005】他方、ガイドブッシュを圧入固定する場合
でもガイドブッシュとしてブッシュを使用する場合に
は、その突合せ面をぴったりと合うように精度よく形成
しなければならず、これがなされていないと、突合せ面
間に隙間が生じたり、突合せ面間に突条が生じたりす
る。突合せ面間に隙間が生じると、当該隙間からシリン
ダ内に充填された油液が漏出して液圧緩衝器の機能が著
しく低下する慮があり、逆に、突条が生じると、ガイド
ブッシュとロッドガイドとの間に同じく隙間が生じて同
様の問題を惹起する上に、ピストンロッドの表面に傷を
付けたり、ピストンロッドの滑らかな移動を阻害した
り、更には、突条の部位からガイドブッシュが劣化して
早期に損傷する等の慮がある。
【0006】更に、上記実開平5−47569号公報に
示すように、板状体で一体形成されたロッドガイドと、
これとは別体であって、これに嵌合されたガイドブッシ
ュとにてピストンロッドを摺動自在に支持する場合、そ
の摺動抵抗は、ガイドブッシュの材質等に加えてロッド
ガイドとガイドブッシュと両方の製作精度にも依存し、
したがってそれぞれの製作精度を極めて厳しくして形成
しないと、滑らかなピストンロッドの摺動を得られない
ばかりか、異音を生じさせたり、シリンダ内の油液の漏
出を生じさせたりする等々のこれまた種々の不都合か生
じ得る。
【0007】そこで、本発明の目的とするところは、別
体のガイドブッシュを用いなくてもピストンロッドを摺
動自在に支持し得る上に、ガイドブッシュの抜け出しの
慮もなく、而して、かしめ作業等の付加的な作業をなく
し得てコスト低下を図り得ると共に、油液の漏出を好ま
しく防止することができ、更に、耐久性に優れかつ異音
を発生させることなしに長期に亙って滑らかにピストン
ロッドを摺動させることができるロッドガイドを備えた
油圧緩衝器またはガススプリングを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の単筒式油圧緩衝器またはガススプリン
グは、シリンダ内にピストンロッドが移動自在に挿入さ
れ、ピストンロッドをシリンダの端部に配設したシール
部材とロッドガイドで摺動自在に案内させて、ロッドガ
イドはシリンダの端部に嵌合する筒状嵌合部と、ピスト
ンロッドを案内する筒状軸受部と、筒状軸受部の内周面
に一体に定着されてピストンロッドの外周に摺接する軸
受層と、を有し、かつ、鋼製薄板材料からなる母材表面
に上記筒状軸受部の部位となる部分にのみ軸受層をあら
かじめ一体定着した状態でプレス及び深絞り成形により
一体に成形されていることを特徴とする。
【0009】この場合、筒状嵌合部の上端から一体に径
方向外方に伸びてシリンダの端面に着座する環状支持片
を設け、この環状支持片をシリンダの端部に溶接または
かしめにより結合させているのが好ましい。
【0010】同じく、シリンダの端部にロッドガイドと
直列に芯金入りシール部材を配設すると共に、他方筒状
嵌合部の上端から一体に径方向外方に伸びてシリンダの
端部近くに設けた段部に着座する環状支持片を設け、当
該環状支持片を上記シール部材の芯金部と共にシリンダ
の端部にかしめ結合させても良い。
【0011】同じく、シール部材がシリンダの軸線に沿
ってロッドガイドよりも内側に直列に配置されていても
よい。
【0012】同じく、上記した目的を達成するために、
本発明の複筒式油圧緩衝器は、シリンダ内にピストンロ
ッドが移動自在に挿入され、シリンダの外側にリザーバ
を形成する外筒を設け、シリンダの端部と外筒の端部と
に配設したシール部材とロッドガイドでピストンロッド
を摺動自在に案内させ、ロッドガイドはシリンダの端部
に嵌合する筒状嵌合部と、ピストンロッドを案内する筒
状軸受部と、筒状軸受部の内周面に一体に定着されてピ
ストンロッドの外周に摺接する軸受層と、外筒の端部に
結合される外筒取付部と、を有し、かつ、鋼製薄板材料
からなる母材表面に上記筒状軸受部の部位となる部分に
のみ軸受層をあらかじめ一体に定着した状態でプレス及
び深絞り成形により一体に成形されていることを特徴と
するものである。
【0013】上記複筒式油圧緩衝器においては、外筒取
付部が筒状嵌合部よりも大径の円筒状部片上を備えてい
るのが好ましい。
【0014】同じく、外筒取付部が筒状嵌合部から径方
向外方に向けて連設されたフランジ部を備えているのが
好ましい。
【0015】同じく、外筒取付部が外筒または外筒に結
合したキャップに溶接結合されているのが好ましい。
【0016】同じく、シリンダと外筒の端部にロッドガ
イドと直列に芯金入りシール部材を配設し、外筒取付部
とシール部材の芯金部とを外筒の端部にかしめ結合させ
ているのが好ましい。
【0017】更にまた、外筒取付部にリザーバに開口す
る漏油リターン通路を開孔させているのが好ましい。
【0018】更に上記の各油圧緩衝器またはガススプリ
ングにおいて、軸受層は筒状軸受部の内周面に一体に定
着させた多孔質焼結金属層と、この多孔質焼結金属層の
表面に一部を含浸させながら一部を薄層として定着させ
た合成樹脂層とで構成されているのが好ましい。
【0019】同じく、円筒状軸受部の外周に筒状嵌合部
が連結部を介して一体に隔設されているのが好ましい。
【0020】同じく、軸受層の上端部、下端部の一方ま
たは両方に外方に弯曲させた弯曲面を形成しているのが
好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図に
基づいて更に詳細に説明するが、図1は、複筒式の油圧
緩衝器を示し、これは、シリンダ2と、シリンダ2内に
ピストンを介して移動自在に挿入されたピストンロッド
5と、シリンダ2の外側にリザーバ26を形成する外筒
3と、シリンダ2と外筒3の上端部に直列に配設したロ
ッドガイド6とシール部材たるオイルシール45と、を
備えている。外筒3の上部にはキャップ46が溶接で結
合され、このキャップ46内にはダストリップ47とオ
イルリップ48と芯金部49とを備えたオイルシール4
5が保持されている。
【0022】ロッドガイド6は、鋼薄板等の板状部材か
ら深絞り及びプレス成形により一体成形されてなり、図
1,図4に示すように、外周面11がシリンダ2の内周
面12に嵌合された筒状の嵌合部13と、内周面14
に、あらかじめ当該内周面14を覆って軸受層15が一
体的に定着形成された筒状の軸受部16と、嵌合部13
の一端と軸受部16の一端とに一体的に連結されて軸受
部16と嵌合部13との間に所定の間隔Rを保つための
連結部17と、嵌合部13の一端から径方向にかつ外方
向に一体的に伸びてシリンダ2の環状の上端面に着座し
た環状支持片19と、環状支持片19の外周から軸方向
に一体的に伸びて外周面20がキャップ46の内周面に
嵌合した外筒取付部23たる断面逆U字状の嵌合部片
と、を有している。外筒取付部23には、ロッドガイド
6の上部の室25をシリンダ2と外筒3との間のリザー
バ室26に連通させて、室25に漏出した油液をリザー
バ室26に戻す漏油リターン通路27が形成されてい
る。筒状軸受部16は、連結部17の内縁から軸方向に
上方に一体的に延設されているが、下方に向けて設けて
もよい。
【0023】筒状軸受部16の下端内周は外方に向けて
弯曲しており、軸受層15と共にその下端を外方に向け
て弯曲した弯曲面16aを形成している。
【0024】外筒取付部23は、筒状嵌合部13よりも
大径の筒状部片23aを備え、図1に示すように、キャ
ップ46の内周に圧入,溶接等で結合されているが、外
筒3に対して溶接等で結合してもよい。
【0025】軸受層15は、図3に示すように、筒状軸
受部16の内周面14となる母材表面に予め一体的に定
着形成された多孔質焼結金属層31と、多孔質焼結金属
層31に含浸されかつ一部が多孔質焼結金属層31上に
薄層として定着形成された合成樹脂層32と、からな
り、合成樹脂層32は、ポリテトラフルオロエチレン樹
脂またはポリアセタール樹脂若しくはこれに潤滑油剤を
含有した含油ポリアセタール樹脂からなる。
【0026】軸受層15を筒状軸受部16の内周面14
となる母材表面に予め一体的に定着形成したロッドガイ
ド6の成形用母材は、図2に示すように、例えば、母材
としての円形または方形の鋼薄板Aを準備し、この鋼薄
板Aの軸受部16となる部位の表面にのみに、銅または
銅合金系の粉末体を配し、これを加熱焼結させて多孔質
焼結金属層31を鋼薄板Aの軸受部16となる部位に形
成し、次に、多孔質焼結金属層31の露出された多孔質
表面に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂またはポリア
セタール樹脂若しくはこれに潤滑油剤を含有した含油ポ
リアセタール樹脂を、一部が多孔質焼結金属層31に含
浸させ、かつ一部が多孔質焼結金属層31上に薄層とし
て一体に定着してなる合成樹脂層32を形成し、このよ
うにして軸受部16となる部位のみが鋼薄板A、多孔質
焼結金属層31及び合成樹脂層32からなる三層構造に
形成された円形または方形の鋼薄板を、プレス及び深絞
り成形して上記軸受層15が筒状軸受部16の内周に位
置するように製造することができる。
【0027】従って、ピストンロッド5は、筒状軸受部
16の内周面14における軸受層15の露出表面と直接
摺動自在に接して支持されるようになっており、キャッ
プ46を貫通して外部に突出して、この突出端において
自動車の車体に連結されるようになっている。ピストン
ロッド5と外筒3に固着されたキャップ46との間に
は、シール部材としてのオイルシール45が嵌合されて
いる。
【0028】以上の油圧緩衝器では、筒状軸受部16に
予め一体的に定着形成された軸受層15によりピストン
ロッド5の移動を案内するため、ピストンロッド5の移
動において軸受層15が抜け出す慮がなく、したがっ
て、かしめ等の抜け止め手段を軸受部16に形成する必
要がなく、後加工等を必要とせず、圧入もなく組み付け
作業が極めて容易,簡単となり、結果として大幅なコス
ト低減を図ることができる。加えて、突合せ面が生じな
いために、突合せ面による油液の漏出が皆無となり、こ
れによる機能低下を招来することがない。
【0029】更に、プレス,深絞り等により板状体で一
体形成されたロッドガイド6であるため、所望の製作精
度をもって容易に製造することができる結果、意図した
滑らかなピストンロッド5の摺動を得ることができ、精
度不良による異音を生じさせたり、シリンダ2内の油液
の漏出を生じさせたりすることがない。しかも、軸受層
15が多孔質焼結金属層31と多孔質焼結金属層31に
含浸されかつ一部が焼結金属層31上に薄層として定着
形成された合成樹脂層32とからなり、合成樹脂層32
がピストンロッド5に接してこれの摺動を案内するため
に、更に滑らかなピストンロッド5の摺動を得ることが
できる。そして、露出表面の合成樹脂層32が摩滅して
も多孔質焼結金属層31に含浸された合成樹脂層32に
よって低摩擦性がなお維持されるために、長期に亘って
ほぼ所期の特性を得ることができる。
【0030】また、筒状軸受部16は、連結部17によ
ってシリンダ2への嵌合部13と所定の間隔Rを保つよ
うに離れて支持されているので、ピストンロッド5がそ
の軸線に対して若干傾動しつつ摺動することもでき、こ
の摺動運動を筒状軸受部16の追従的弾性変形を許容す
ることにより更に滑らかな摺動特性が得られる。
【0031】図5は、本発明に係るロッドガイド6の他
の実施の形態を示し、これは、筒状軸受部16の上下端
を外方に弯曲させ、この弯曲部に対応する軸受層15も
一体的にその母材の筒状軸受部16と共に外方に弯曲さ
せて弯曲面16a,16bとなし、ピストンロッド5を
軸受層15内にスムースに挿入させ、また、挿入後偏荷
重が作用しても無理な荷重が軸受層15と軸受部16に
かからないようにしている。他の構造は、図4のロッド
ガイド6と同じである。
【0032】同じく、図6は、ロッドガイド6の他の実
施の形態を示すもので、これは、外筒取付部23が環状
支持片19の外端から径方向外方に向けて連設されたフ
ランジ部bを備えたものである。即ち、外筒取付部23
bは、環状支持片19から起立する円筒部aと、円筒部
aから外方に延びるフランジ部bと、フランジ部bに切
欠いて形成した漏油リターン通路27aと、を有し、フ
ランジ部bが外筒3またはキャップ46に対して圧入,
かしめ,溶接等で結合されるものである。他の構造は、
図4または図5と同じである。
【0033】同じく、図7は、ロッドガイド6の他の実
施形態を示し、これは、シリンダ2に嵌合する筒状嵌合
部13の連結部17aを介して下方に向けて筒状軸受部
16を設け、この軸受部16の内周たる表面に軸受層1
5を予め一体に定着させ、更に、シリンダ2の上端に着
座する環状支持片19から起立する円筒部aとフランジ
部bとからなる外筒取付部23cを設け、フランジ部b
に複数の漏油リターン通路27bを切欠いて形成したも
のである。その他の構造,作用,効果は、上記の実施の
形態と同じである。
【0034】次に、本発明の他の実施の形態を図8にも
とづいて説明するが、これは、図1の実施の形態に対し
てオイルシール及びロッドガイド6の取付構造を変更し
たものである。即ち、シール部材たるオイルシール50
はダストリップ51とオイルリップ52と芯金53を設
けた水平な芯金部54とを有し、ロッドガイド6を構成
する外筒取付部23の円筒状部片23aを外筒3の内周
に嵌合させ、更に、外筒取付部23と芯金部54とを外
筒3の上端を内方にかしめることにより固定したもので
ある。ロッドガイド6は、図4に示すものと同じであ
る。
【0035】同じく、図9は、本発明の他の実施の形態
を示し、これは、図8に対して他のロッドガイド6を取
付けたものである。即ち、オイルシール50自体は、図
8と同じであるが、ロッドガイド6を図6に示すものと
同じものを使用したものである。この場合は、外筒取付
部23bを構成するフランジ部bを外筒3の内周に嵌合
すると共に、このフランジ部bと芯金部54とを外筒3
の上端でかしめて固定している。
【0036】次に、単筒式油圧緩衝器の実施の形態につ
いて図10乃至図13にもとづいて説明する。
【0037】これらの油圧緩衝器は、全てシリンダ2内
にピストンを介してピストンロッド5が移動自在に挿入
され、シリンダ2の端部にはシール部材55たるオイル
シールまたはガスシールとロッドガイド6が直列に配設
され、ロッドガイド6とシール部材55とでピストンロ
ッドを摺動自在に案内しているものである。ロッドガイ
ド6の形状は、上記複筒式油圧緩衝器のものと若干異な
るが筒状軸受部16とその内周の軸受層15との構造は
上記のものと同じであり、また、その成形方法も同じで
ある。
【0038】図10の油圧緩衝器は、シリンダ2内にピ
ストンロッド5が移動自在に挿入され、ピストンロッド
5をシリンダ2の端部に配設したシール部材55とロッ
ドガイド6で摺動自在に案内させ、ロッドガイド6はシ
リンダ2の端部に嵌合する筒状嵌合部13と、ピストン
ロッド5を案内する筒状軸受部16と、筒状軸受部16
の内周面にあらかじめ一体に定着されてピストンロッド
5の外周に摺接する軸受層15と、を有し、かつ、鋼製
薄板材料からなる母材表面に上記筒状軸受部16の部位
となる部分にのみ軸受層15をあらかじめ一体定着した
状態でプレス及び深絞り成形より一体に成形されている
ものである。
【0039】この場合、筒状嵌合部13の下部に連結部
17を介して径方向に所定の間隔Rを保ったまま下方に
向けて筒状軸受部16と軸受層15が形成され、筒状嵌
合部13の上端には径方向外方に延びる環状支持片19
が形成され、この環状支持片19がシリンダ2の上端面
に着座し、その外端がシリンダ2の上端に溶接またはか
しめで固定されている。シール部材55は筒状嵌合部1
3の内側において嵌合して固定されている。
【0040】図11は、他の実施の形態を示し、これ
は、連結部17の内端から上方に起立して筒状嵌合部1
3と平行に所定の間隔Rを保ったまま筒状軸受部16を
設けたものである。その他の構造は、図10と同じであ
る。
【0041】図12は、他の実施の形態を示し、これ
は、ロッドガイド6とシール部材56とをシリンダ2の
上端をかしめて挾持したものである。
【0042】シール部材56は、ダストリップ57とオ
イルリップ58と芯金59を内臓した芯金部60とから
なり、ロッドガイド6は、図10に示すものと同じもの
を使用している。この場合、シリンダ2の上端部に段部
2aを形成し、この段部2a上に環状支持片19を着座
させ、次いで、芯金部60と環状支持片19とをシリン
ダ2の上端をかしめて挾持し固定したものである。
【0043】他方、図13は、他の実施の形態を示し、
ロッドガイド6を図11に示すものと同じものを使用
し、シール部材57を内周に複数のリップ61と芯金6
2を備えた芯金部63とからなるものを使用し、シリン
ダ2の段部2aに着座させた環状支持片19と芯金部6
3とをシリンダ2の上端をかしめて挾持固定したもので
ある。
【0044】更に、図14は、本発明の他の実施の形態
を示し、これは、ロッドガイド6を図11と同様に略々
断面逆U字状に成形し、かつ、環状支持片19を廃止し
てシリンダ2の内面に係止させたスナップリング66
a,66bによりロッドガイド6を固定すると共にシリ
ンダ2の内側にシールストッパ65とオイルシール64
とを直列に配置して筒状軸受部16の軸受層15をドラ
イベアリング状態とした単筒式の油圧緩衝器である。こ
の構成は、ガススプリングにも適用されることは言うま
でもない。
【0045】図10乃至図14に示すロッドガイド6の
作用効果は、図1に示すものと同じである。また、これ
らの実施の形態は、単筒式油圧緩衝器に関するが単筒式
のサスペンション用ガススプリング、あるいは自動車の
バックドアの開閉用単筒式ガススプリングにも全く同じ
構造で使用できる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0047】各請求項の発明によれば、筒状軸受部と
なる母材表面にあらかじめ軸受層を一体に定着した状態
でプレス及び深絞り成形し、この軸受層によりピストン
ロッド移動を案内するため、ピストンロッドの移動にお
いて軸受層が抜け出す慮がなく、したがって、かしめ等
の抜け止め手段を軸受部に形成する必要がなく、後加工
等を必要とせず、組み付け作業が極めて容易,簡単とな
り、しかも成形,加工等も容易であり、結果として大幅
なコスト低減を図ることができる。
【0048】同じく、ロッドガイドは、突合せ面が生
じないため、突合せ面による油液の漏出が皆無となり、
これによる機能低下を招来することがない。
【0049】同じく、ロッドガイドはプレス,深絞り
等により板状体で一体形成されたものであるため、所望
の製作精度をもって容易に製造することができる結果、
意図した滑らかなピストンロッドの摺動を得ることがで
き、精度不良による異音を生じさせたり、シリンダ内の
油液の漏出を生じさせたりすることがない。
【0050】請求項5の発明によれば、ロッドガイド
がシール部材の外側にあって軸受層がドライベアリング
状態にもできるので油液の掻き出しによる汚れのおそれ
が少ないにもかかわらず摺動性の良好なものとすること
ができる。
【0051】請求項7の発明によれば、軸受層が多孔
質焼結金属層と多孔質焼結金属層に含浸されかつ一部が
焼結金属層上に薄層として定着形成された合成樹脂層と
からなり、合成樹脂層がピストンロッドに接してこれの
摺動を案内するために、滑らかなピストンロッドの摺動
を得ることができる。そして、露出表面の合成樹脂層が
摩滅しても多孔質焼結金属層に含浸された合成樹脂層に
よって低摩擦性がなお維持されるため、長期に亘ってほ
ぼ所期の特性を得ることができる。
【0052】請求項8の発明によれば、円筒状軸受部
の外周にシリンダ内周へ筒状嵌合部が連結部を介して一
体に隔設されているので、ピストンロッドの傾動に対し
て円筒状軸受部の追従傾動を許容でき、ピストンロッド
の摺動性を損なわず、円滑な摺動を保証することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る複筒式油圧緩衝器
の一部切欠き断面図である。
【図2】ロッドガイドの母材の平面図である。
【図3】ロッドガイドの軸受部と軸受層の部分拡大断面
図である。
【図4】一実施形態に係るロッドガイドの断面図であ
る。
【図5】同じく他のロッドガイドの断面図である。
【図6】同じく他のロッドガイドの断面図である。
【図7】同じく他のロッドガイドの断面図である。
【図8】他の実施の形態に係る複筒式油圧緩衝器の一部
切欠き断面図である。
【図9】他の実施の形態に係る複筒式油圧緩衝器の一部
切欠き断面図である。
【図10】単筒式油圧緩衝器の一部切欠き断面図であ
る。
【図11】他の単筒式油圧緩衝器の一部切欠き断面図で
ある。
【図12】他の単筒式油圧緩衝器の一部切欠き断面図で
ある。
【図13】他の単筒式油圧緩衝器の一部切欠き断面図で
ある。
【図14】他の単筒式油圧緩衝器の一部切欠き断面図で
ある。
【符号の説明】
2 シリンダ 2a 段部 3 外筒 5 ピストンロッド 6 ロッドガイド 13 筒状嵌合部 15 軸受層 16 筒状軸受部 16a,16b 弯曲面 17 連結部 19 環状支持片 23a 円筒状部片 26 リザーバ 27,27a,27b 漏油リターン通路 31 多孔質焼結金属層 32 合成樹脂層 45,50 シール部材たるオイルシール 46 キャップ 49,54,63 芯金部 55,56,57,64 シール部材 65 シールストッパ 66a,66b スナップリング b フランジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 光弘 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 森野 喜代己 滋賀県栗田郡栗東町林36 (72)発明者 小濱 正行 滋賀県守山市三宅町70番地19 (72)発明者 新屋敷 秀樹 愛知県豊田市司町1丁目4番地

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンロッドが移動自在
    に挿入され、ピストンロッドをシリンダの端部に配設し
    たシール部材とロッドガイドとで摺動自在に案内させて
    いる単筒式油圧緩衝器において、ロッドガイドはシリン
    ダの端部に嵌合する筒状嵌合部と、ピストンロッドを案
    内する筒状軸受部と、筒状軸受部の内周面に一体に定着
    されてピストンロッドの外周に摺接する軸受層と、を有
    し、かつ、鋼製薄板材料からなる母材表面に上記筒状軸
    受部の部位となる部分にのみ軸受層をあらかじめ一体に
    定着した状態でプレス及び深絞り成形により一体成形さ
    れていることを特徴とする単筒式油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 シリンダ内にピストンロッドが移動自在
    に挿入され、ピストンロッドをシリンダの端部に配設し
    たシール部材とロッドガイドとで摺動自在に案内させて
    いるガススプリングにおいて、ロッドガイドはシリンダ
    の端部に嵌合する筒状嵌合部と、ピストンロッドを案内
    する筒状軸受部と、筒状軸受部の内面に一体に定着され
    てピストンロッドの外周に摺接する軸受層と、を有し、
    かつ、鋼製薄板材料からなる母材表面に上記筒状軸受部
    の部位となる部分にのみ軸受層をあらかじめ一体に定着
    した状態でプレス及び深絞り成形により一体成形されて
    いることを特徴とするガススプリング。
  3. 【請求項3】 筒状嵌合部の上端から一体に径方向外方
    に伸びてシリンダの端面に着座する環状支持片を設け、
    この環状支持片をシリンダの端部に溶接またはかしめに
    より結合させている請求項1または2の単筒式油圧緩衝
    器またはガスプリング。
  4. 【請求項4】 シリンダの端部にロッドガイドと直列に
    芯金入りシール部材を配設し、他方筒状嵌合部の上端か
    ら一体に径方向外方に伸びてシリンダの端部近くに設け
    た段部に着座する環状支持片を設け、当該環状支持片を
    上記シール部材の芯金部と共にシリンダの端部にかしめ
    結合させている請求項1または2の単筒式油圧緩衝器ま
    たはガススプリング。
  5. 【請求項5】 シール部材がシリンダ軸線に沿ってロッ
    ドガイドよりも内側に直列に配置されている請求項1ま
    たは2の単筒式油圧緩衝器またはガススプリング。
  6. 【請求項6】 シリンダ内にピストンロッドが移動自在
    に挿入され、シリンダの外側にリザーバを形成する外筒
    を設け、シリンダの端部と外筒の端部とに配設したシー
    ル部材とロッドガイドでピストンロッドを摺動自在に案
    内させている複筒式油圧緩衝器において、ロッドガイド
    はシリンダの端部に嵌合する筒状嵌合部と、ピストンロ
    ッドを案内する筒状軸受部と、筒状軸受部の内周面に一
    体に定着されてピストンロッドの外周に摺接する軸受層
    と、外筒の端部に結合させる外筒取付部とを有し、且つ
    鋼製薄板材料からなる母材表面に上記筒状軸受部の部位
    となる部分にのみ軸受層をあらかじめ一体に定着した状
    態でプレス及び深絞り成形により一体に成形されている
    ことを特徴とする複筒式油圧緩衝器。
  7. 【請求項7】 外筒取付部が筒状軸受部よりも大径の円
    筒状部片を備えている請求項6の複筒式油圧緩衝器。
  8. 【請求項8】 外筒取付部が筒状軸受部から径方向外方
    に向けて連設されたフランジ部を備えている請求項6の
    複筒式油圧緩衝器。
  9. 【請求項9】 外筒取付部が外筒または外筒に結合した
    キャップに溶接結合されている請求項6,7または8の
    複筒式油圧緩衝器。
  10. 【請求項10】 シリンダと外筒の端部にロッドガイド
    と直列に芯金入りオイルシールを配設し、外筒取付部と
    オイルシールの芯金部とを外筒の端部にカシメ結合させ
    ている請求項6,7または8の複筒式油圧緩衝器。
  11. 【請求項11】 外筒取付部にリザーバに開口する漏油
    リターン通路を開孔させている請求項6,7,8,9ま
    たは10の複筒式油圧緩衝器。
  12. 【請求項12】 軸受層は筒状軸受部の内周面に一体に
    定着させた多孔質焼結金属層と、この多孔質焼結金属層
    の表面に一部を含浸させながら一部を薄層として定着さ
    せた合成樹脂層とで構成されている請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8,9,10または11の単筒式油圧
    緩衝器、複筒式油圧緩衝器またはガススプリング。
  13. 【請求項13】 筒状軸受部の外周に筒状嵌合部が連結
    部を介して一体に隔設されている請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8,9,10,11または12の単筒
    式油圧緩衝器、複筒式油圧緩衝器またはガススプリン
    グ。
  14. 【請求項14】 軸受層の上端部、下端部の一方または
    両方に弯曲させた弯曲面を形成している請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8,9,10,11,12または
    13の単筒式油圧緩衝器、複筒式油圧緩衝器またはガス
    スプリング。
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