JPH09286815A - 重合体ラテックスの回収方法 - Google Patents

重合体ラテックスの回収方法

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JPH09286815A
JPH09286815A JP12284196A JP12284196A JPH09286815A JP H09286815 A JPH09286815 A JP H09286815A JP 12284196 A JP12284196 A JP 12284196A JP 12284196 A JP12284196 A JP 12284196A JP H09286815 A JPH09286815 A JP H09286815A
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JP
Japan
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coagulant
polymer
concentration
mmol
latex
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JP12284196A
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English (en)
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Nobuyasu Takami
信安 高見
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱モノマー処理した重合体ラテックスから、
微粉の少ない重合体を回収すること。 【解決手段】 残留モノマー含量を一定値以下にした重
合体ラテックスを、特定の凝固温度、凝固剤濃度、およ
び攪拌条件において凝固し、さらに必要に応じて得られ
る凝固スラリーを特定の条件で熱処理し、凝固粒子の粉
体特性を改良する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合体ラテックス
の回収方法に関し、さらに詳細には、乳化重合などで得
られる重合体ラテックスを脱モノマー処理したのち、微
粒子の少ない重合体を回収する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重合により得られるラテックスは、通
常、10,000〜30,000ppmの残留モノマー
が含まれているため、このまま凝固に供する場合、融着
力が大きく、凝固性が良い。しかしながら、環境保全の
観点から、重合体中の残留モノマーは少ない方が望まし
い。一般に、乳化重合で得られる重合体ラテックスから
粉末状重合体を凝固し、回収する場合、残留モノマーを
少なくする方法としては、 ラテックスの段階で脱モノマー処理する方法、および 粉末状になってから脱モノマー処理する方法とがある
が、本発明は前者に関する。しかしながら、脱モノマー
処理したラテックスでは、凝固粒子どうしの融着力が小
さいため、微細粒子が発生する問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術を背景になされたもので、脱モノマー処理などによ
り残留モノマー濃度を低減させた重合体ラテックスか
ら、微粒子の少ない重合体を回収する方法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
〔ただし、Tvは、回収される重合体のビカット軟化点(℃)を示す。〕
(ロ)凝固剤濃度; 凝固剤が塩であって、その凝固剤の陽イオンが1価のと
き C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+2,000) 凝固剤が塩であって、その凝固剤の陽イオンが2価のと
き C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+30) 凝固剤が塩であって、その凝固剤の陽イオンが3価のと
き C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+10) 凝固剤が酸のとき C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+30) 〔ただし、Cは、凝析値(mmol/l)を示す。〕 (ハ)重合体ラテックスと凝固剤は、攪拌下に接触し、
その攪拌翼の先端の周速が、 10≦攪拌翼先端の周速(cm/s)≦500
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に適用される重合体ラテッ
クスは、ビニル系重合体ラテックスおよび/またはゴム
変性ビニル系重合体ラテックスからなる、通常、乳化重
合によって得られるラテックスである。このうち、ビニ
ル系重合体ラテックスは、下記に示すビニル系単量体、
またはこれと共重合可能な他の単量体とを乳化重合する
ことにより得られる。また、ゴム変性ビニル系重合体
は、下記に示すゴム状重合体の存在下に、下記に示すビ
ニル系単量体、またはこれと共重合可能な他の単量体と
を乳化重合することにより得られる。
【0006】ここで、ビニル系単量体としては、特に限
定するものではないが、例えばアクリル酸、メタクリル
酸などの(メタ)アクリル酸;メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、ブチルアクリレートなどのアクリル
酸アルキルエステル系単量体;メチルメタクリレート、
エチルメタクリレートなどのメタクリル酸アルキルエス
テル系単量体;アクリルニトリル、メタクリロニトリル
などのビニルシアン系単量体;スチレン、α−メチルス
チレンなどの芳香族ビニル系単量体;塩化ビニル、臭化
ビニルなどのハロゲン化ビニル系単量体などの種々の単
量体が挙げられ、これらは2種以上を併用することもで
きる。好ましいビニル系単量体としては、(メタ)アク
リル酸アルキルエステル、ビニルシアン系単量体、芳香
族ビニル系単量体が挙げられる。
【0007】また、共重合可能な他の単量体としては、
例えばマレイミド、N−メチルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのマ
レイミド系単量体などが挙げられる。マレイミド系単量
体を用いると、耐熱性が向上し、耐熱性の優れた重合体
が得られる。
【0008】一方、ゴム状重合体としては、ポリブタジ
エン、スチレン−ブタジエン系共重合体(スチレン含量
5〜60重量%が好ましい)、スチレン−イソプレン系
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体、
エチレン−α−オレフィン系共重合体、エチレン−α−
オレフィン−ポリエン系共重合体、アクリル系ゴム、ブ
タジエン−アクリル系共重合体、ポリイソプレン、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、水素化ブタジエン
系重合体、エチレン系アイオノマー、シリコン系ゴムな
どが挙げられる。これらのゴム状重合体は、1種または
2種以上で用いられる。このうち、好ましいゴム状重合
体としては、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン系
共重合体、アクリル系ゴム、シリコン系ゴム(特に、不
飽和基含有シリコンゴム系が好ましい)が挙げられる。
なお、ゴム変性ビニル系重合体の製造に用いられる上記
ゴム状重合体は、ラテックス状のものが用いられる。
【0009】上記重合体ラテックスの具体例は、通常、
乳化重合によって製造される重合体ラテックスが挙げら
れる。例えば、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、アクリ
ルゴムなどのゴム状重合体、アクリル樹脂、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、α−メチル
スチレン−アクリロニトリル−マレイミド系単量体系共
重合体、ABS樹脂、MBS樹脂、AES樹脂、AAS
樹脂などのゴム変性ビニル系重合体などの樹脂状重合体
など、これら重合体のラテックスが挙げられる。
【0010】なお、重合体ラテックス中のゴム状重合体
の含量は、好ましくは60重量%未満、さらに好ましく
は55重量%以下、特に好ましくは50重量%以下、よ
り好ましい45重量%以下であり、とりわけ40重量%
以下であると、本発明の目的、効果が一段と発揮され
る。
【0011】本発明は、脱モノマー処理を施した重合体
ラテックスで、その残留モノマー含量が重合体成分に対
して10,000ppm以下の重合体ラテックスを対象
とする。上記重合体ラテックス中の残留モノマー含量が
重合体成分に対し、10,000ppmを超える場合、
凝固性は良いが環境上、問題がある。一方、10,00
0ppm以下であると、凝固性が悪くなり微粉が増える
が、本発明の方法によりこの問題を解消することができ
る。本発明に供される重合体ラテックス中の残留モノマ
ー含量は、重合体成分に対して、10,000ppm以
下、好ましくは5,000ppm以下であり、とりわ
け、1,000ppm以下であると、本発明の目的、効
果が一段と発揮される。
【0012】ここで、残留モノマー含量を低減させる方
法としては、特に限定されるものではないが、段塔タイ
プによるスチームストリッピング、ベッセルタイプの減
圧スチームストリッピング、フラッシュ操作、あるいは
エアーやイナートガス吹き込みによるストリップ操作な
どの一般的な方法が採用される。
【0013】また、本発明に用いられる凝固剤として
は、通常、ラテックスの凝固に用いられているものが使
用できる。例えば、塩酸および硫酸などの無機酸、酢酸
およびギ酸などの有機酸またはこれらの酸の金属塩であ
り、そのほか、高分子凝集剤などを併用することもでき
る。上記の金属塩としては、例えば、塩化カルシウム、
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウ
ムなどが挙げられる。本発明においては、多価金属塩お
よび無機酸が好ましい。さらに好ましくは、塩化カルシ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸が挙げられる。また、上
記高分子凝集剤としては、例えば、ポリアクリルアミド
が挙げられる。なお、塩および酸は、併用することがで
きる。
【0014】本発明の回収方法では、下記の(イ)、
(ロ)、および(ハ)の条件で重合体ラテックスを凝固
させる。すなわち、(イ)の凝固条件は、(Tv−1
5)<凝固温度(℃)<(Tv+35)、好ましくは
(Tv−5)<凝固温度(℃)<(Tv+25)〔ただ
し、Tvは、回収される重合体のビカット軟化点(℃)
を示す。〕である。凝固温度(℃)が(Tv−15)よ
り低いと微粉が生成し、一方、(Tv+35)より高い
と、凝固槽内壁などに汚れ・塊が生成し長期連続運転が
困難となる。
【0015】また、(ロ)の凝固剤濃度(mmol/
l)は、凝固剤が塩であって、その凝固剤の陽イオンが
1価のとき、C≦凝固剤濃度≦(C+2,000)、好
ましくはC≦凝固剤濃度≦(C+1,400)、さらに
好ましくはC≦凝固剤濃度≦(C+700)である。ま
た、凝固剤の陽イオンが2価のとき、C≦凝固剤濃度≦
(C+30)、好ましくはC≦凝固剤濃度≦(C+2
0)、さらに好ましくはC≦凝固剤濃度≦(C+10)
である。さらに、凝固剤の陽イオンが3価のとき、C≦
凝固剤濃度≦(C+10)、好ましくはC≦凝固剤濃度
≦(C+5)、さらに好ましくはC≦凝固剤濃度≦(C
+3)である。ここで、凝固剤濃度がC(凝析値)未満
では、凝固が充分に起きず未凝固の状態となる。一方、
凝固剤の陽イオンが1価、2価、3価のとき、それぞれ
の凝固剤濃度(C+2,000)、(C+30)、(C
+10)を超えると、微粒子が生成する。
【0016】他方、凝固剤が酸のときは、C≦凝固剤濃
度≦(C+30)、好ましくはC≦凝固剤濃度≦(C+
20)、さらに好ましくはC≦凝固剤濃度≦(C+1
0)である。ここで、凝固剤濃度がC(凝析値)未満で
は、凝固が充分に起きず未凝固の状態となる。一方、酸
の凝固剤濃度が(C+30)を超えると、微粒子が生成
する。
【0017】1価、2価、3価の陽イオンを含む凝固剤
および酸の2種以上を混合して使用する場合の好ましい
凝固剤濃度は、下記の方法で求められる。1価の陽イオ
ンを含む凝固剤の凝析値をC1 (mmol/l)、使用
する濃度をA(mmol/l);2価の陽イオンを含む
凝固剤の凝析値をC2 (mmol/l)、使用する濃度
をB(mmol/l);3価の陽イオンを含む凝固剤の
凝析値をC3 (mmol/l)、使用する濃度をC(m
mol/l);凝固剤が酸でその凝析値をC4 (mmo
l/l)、使用する濃度をD(mmol/l)のとき、
凝固剤濃度は、2価の陽イオンを含む凝固剤に換算した
下記換算凝固剤濃度CCONVで表す。 CCONV=A(C2 /C1 )+B+C(C2 /C3 )+D
(C2 /C4 )
【0018】この換算凝固剤濃度を使って、所定の割合
に混合された凝固剤の凝析値CMIXを求める。そして、
この場合、次の条件で凝固する。 CMIX ≦換算凝固剤濃度≦(CMIX +30)
【0019】次に、(ハ)の攪拌条件は、10≦周速
(cm/s)≦500、好ましくは60≦周速(cm/
s)≦360、さらに好ましくは80≦周速(cm/
s)≦300、特に好ましくは100≦周速(cm/
s)≦250である。周速が10cm/s未満では、大
きな塊が生成してしまう。一方、周速が500cm/s
を超えると、微粉が生成してしまい取り扱い上問題があ
る。
【0020】本発明においては、上記凝固スラリー(凝
固粒子)を、熱処理することで、嵩密度の増加、回収凝
固粒子中の含水率の低減といった特性を改善できる。加
熱処理条件としては、(Tv−25)≦加熱処理温度
(℃)≦(Tv+50)、好ましくは(Tv−20)≦
加熱処理温度(℃)≦(Tv+40)、さらに好ましく
は(Tv−15)≦加熱処理温度(℃)≦(Tv+3
0)〔ただし、Tvは、回収される重合体のビカット軟
化点(℃)を示す。〕である。加熱処理温度が(Tv−
25)(℃)より低いと、熱処理の効果が小さく、嵩密
度の増加、回収凝固粒子中の含水率の低減の効果が現れ
ない。一方、(Tv+50)(℃)を超えると、凝固粒
子どうしが融着して塊となり、安定運転できない。ま
た、スラリー濃度を実用的な範囲に上げられない。
【0021】なお、この加熱処理時間は、10≦加熱処
理時間(分)≦180、好ましくは20≦加熱処理時間
(分)≦120である。加熱処理時間が10分より短い
と、熱処理の効果が現れない。一方、180分を超える
と、樹脂の色相などの物性を損なうし、装置が大きくな
りすぎて経済的でない。
【0022】なお、熱処理は、凝固粒子からなる重合体
スラリーを攪拌しながら行なうのが好ましく、特に均一
混合になるように攪拌するのが好ましい。攪拌速度は、
攪拌翼の周速が20〜1,000m/sが好ましく、さ
らに好ましくは50〜800cm/sである。
【0023】また、熱処理の際のpH条件は、3≦pH
≦8、好ましくは4≦pH≦6である。これは、粒子表
面の荷電状態に起因しており、pHが3より小さくて
も、またpHが8より大きくてもpHによる効果は小さ
い。pHの調整については、加熱処理の前に、すなわち
凝固時に行なってもよいが、この場合、凝固剤が有機酸
塩および/または無機金属塩に限られ、その他の場合
は、凝固処理後にpH調整するのが好ましい。なお、p
H調整には、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム水溶液、水
酸化カリウム水溶液などを用いることができる。
【0024】本発明の重合体ラテックスの回収方法のプ
ロセスとしては、重合体ラテックスと凝固剤(水溶液)
と必要に応じて水のそれぞれを、連続的に本発明の
(イ)、(ロ)、および(ハ)の条件下になるように供
給して凝固スラリーを得る。
【0025】なお、凝固時の凝固槽へのポリマーの付着
を抑制するために、付着防止対策として次の表面仕上げ
を施すとよい。すなわち、凝固槽内壁および攪拌翼表面
仕上げとしては、バフ400番相当以上であることが好
ましい。さらに好ましくは、バフ800番相当以上、そ
の上さらに好ましくは電解研磨を施すとよい。最も好ま
しくはバフ400番相当以上の研磨をしたのち、電解研
磨を施すとよい。また、この凝固スラリーを得るときの
混合攪拌に用いられる攪拌翼の形状は特に制限されるも
のではなく、パドル翼、タービン翼、プロペラ翼、ゲー
ト翼、リボン翼など一般的に用いられる翼が使用でき
る。
【0026】本発明では、凝固スラリー中の上記凝固重
合体粒子を分離し、必要に応じて水洗、乾燥し、乾燥重
合体粒子とすることができる。分離の方法としては、水
平ベルトフィルター、遠心脱水機、縦型プレッシャーフ
ィルターなどにて脱水することができる。さらに、脱水
した凝固粒子を、脱水スリット付き二軸押し出し機にて
乾燥することができる。
【0027】本発明により得られる重合体粒子は、微粉
粒子が少ないので、上記方法において通常発生する問題
点を改良することができる。 水平ベルトフィルター、遠心脱水機のろ布の目詰まり
を解消することができる。 二軸押し出し機の入口部での噛み込み不良による低吐
出量が解消される。 二軸押し出し機の脱水スリットからの凝固粒子の漏れ
を生じることなく、脱水、乾燥することができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明の方法を具体的に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。なお、実施例中の部および%は、特に断らない限
り、重量基準である。また、実施例中における各物性の
測定方法は、下記のとおりである。
【0029】凝析値 重合体ラテックスを固形分濃度が0.2%となるように
水で希釈し、この希釈した重合体ラテックス10ccを
試験管にとり、種々の濃度の凝固剤水溶液10ccを加
え、よく混合して、30℃の恒温槽中に静置し、1時間
後の沈澱生成の有無を調べ、沈澱が生ずる凝固剤の最低
濃度(混合後のmmol/l)を凝析値とした。ビカット軟化点 ビカット軟化点は、凝固に供される重合体ラテックスか
ら、重合体をあらかじめ回収、乾燥し、JIS K72
06の方法に従って、測定した。測定に使用する荷重
は、1Kgfである。
【0030】平均粒子径 粒子径が1000μmまでは、レーザー回折/散乱式粒
度分布測定装置(堀場製作所製)により粒度分布を求め
た。また、1,000μmを超えるものについては、画
像処理にて求めた。平均粒子径d50は、上記粒度分布の
累積分布曲線から求めた50%の累積値の粒径である。嵩密度 JIS−K−6721に基づいて測定した(単位;g/
ml)。微粒子の量 200メシュ金網を通り抜ける樹脂量により求めた。
【0031】脱水性 遠心脱水(回転数1,800rpm、5分)後の含水率
(重量基準)で評価した。流動性 重合体粒子の流動性は、「ケミカル エンジニアリング
(ChemicalEngineering)」(19
65年1月18日発行)、163〜168頁に記載され
た方法により、「安息角」、「圧縮度」、「スパチュラ
角」および「均一度(または凝集度)」の4つの値を測
定し、それらの値から換算表に従って点数を付与し、そ
の総和で表される流動性指数により評価した。
【0032】実施例1 重合体ラテックスとして、スチレン、メチルメタクリレ
ート、アクリロニトリルをポリブタジエン上にグラフト
共重合したブタジエン10部、スチレン23部、アクリ
ロニトリル10部、メチルメタクリレート57部よりな
るグラフト共重合体ラテックスを原料とした。このグラ
フト共重合体ラテックスの残留モノマー含量は、15,
000ppmであった。このラテックスを密閉タンクに
入れ、真空ポンプにて150Torrまで減圧し、スチ
ームを吹き込むことにより、70℃に加温して脱モノマ
ー処理を実施した。脱モノマー処理後の残留モノマー含
量は、200ppmであった。このグラフト共重合体ラ
テックスの固形分濃度は30%で、塩化カルシウム(凝
固剤)水溶液を用いて測定された凝析値は15mmol
/l、ビカット軟化点は90℃であった。
【0033】次いで、内容積10リットルの攪拌機付き
凝固槽(2段傾斜パドル翼、翼径=14.5cm、内面
は電解研磨による鏡面仕上げ)を使用し、攪拌翼の先端
速度100cm/sで攪拌したところに、連続的に上記
ラテックスを333ml/分、0.35%塩化カルシウ
ム水溶液を666ml/分だけ添加した。この際の凝固
槽内の凝固剤濃度は、20mmol/lであった。ま
た、凝固槽の温度は、スチームの吹き込み量の調節によ
り、90℃にコントロールした。連続的に排出される凝
固スラリーを、pH5下で、110℃にて40分間の熱
処理を行った。その後、遠心分離機を用い、重合体成分
の分離、水洗、脱水を行い、湿粉を得た。この湿粉を熱
風乾燥(70℃×7Hr)し、乾燥重合体粒子を得た。
結果を表1に示す。
【0034】実施例2 凝固槽内の凝固剤濃度が30mmol/lとなるように
実施した以外は、実施例1と同様に実施した。結果を表
1に示す。 実施例3 凝固温度を85℃で実施した以外は、実施例1と同様に
実施した。結果を表1に示す。 実施例4 攪拌機の回転を上げ、周速150cm/sで実施した以
外は、実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0035】実施例5 重合体ラテックスとして、スチレン、メチルメタクリレ
ート、アクリロニトリルをポリブタジエン上にグラフト
共重合したブタジエン16部、スチレン15部、アクリ
ロニトリル26部、α−メチルスチレン43部からなる
グラフト共重合体ラテックスを原料とした。このグラフ
ト共重合体ラテックスの残留モノマー量は、17,00
0ppmであった。実施例1と同様に脱モノマー処理を
行ったところ、残留モノマー含量は380ppmとなっ
た。この重合体ラテックスの固形分濃度は30%で、硫
酸を用いて測定した凝析値は1mmol/l、ビカット
軟化点は112℃であった。この重合体ラテックスを使
用して、凝固温度105℃、凝固剤濃度2mmol/
l、攪拌翼の周速200cm/sとなるように、実施例
1で使用した攪拌機付き凝固装置にて凝固した。また、
熱処理は、凝固スラリーのpH5下で、120℃にて9
0分間実施した。結果を表2に示す。
【0036】実施例6 重合体ラテックスとして、アクリロニトリル22%、ス
チレン1%、α−メチルスチレン76%、メチルメタク
リレート1%を共重合させたものを原料とした。この重
合体ラテックスの残留モノマー量は、23,000pp
mであった。実施例1と同様に脱モノマー処理を行った
ところ、残留モノマー含量は520ppmとなった。こ
の重合体ラテックスの固形分濃度は30%で、塩化カル
シウムを用いて測定した凝析値は3mmol/l、ビカ
ット軟化点は115℃であった。この重合体ラテックス
を使用して、凝固温度110℃、凝固剤濃度4mmol
/l、攪拌翼の周速200cm/sとなるように、実施
例1で使用した攪拌機付き凝固装置にて凝固した。ま
た、加熱処理は、凝固スラリーのpH5下で、135℃
にて60分間実施した。結果を表2に示す。
【0037】実施例7 凝固剤として、塩化ナトリウムを使用して、凝固剤濃度
1,000mmol/lで実施した以外は、実施例1と
同様に実施した。なお、凝析値は、900mmol/l
であった。結果を表2に示す。 実施例8 凝固剤として、塩化アルミニウムを使用して、凝固剤濃
度2mmol/lで実施した以外は、実施例1と同様に
実施した。なお、凝析値は、1.4mmol/lであっ
た。結果を表2に示す。
【0038】比較例1 凝固温度を140℃に変更した以外は、実施例1と同様
にして処理した。結果を表3に示す。 比較例2 凝固温度を70℃に変更した以外は、実施例1と同様に
して処理した。結果を表3に示す。 比較例3 凝固剤濃度を10mmol/lに変更した以外は、実施
例1と同様にして処理した。結果を表3に示す。
【0039】比較例4 凝固剤濃度を60mmol/lに変更した以外は、実施
例1と同様にして処理した。結果を表3に示す。 比較例5 攪拌翼の周速を5cm/sに変更した以外は、実施例1
と同様にして処理した。結果を表3に示す。 比較例6 攪拌翼の周速を600cm/sに変更した以外は、実施
例1と同様にして処理した。結果を表3に示す。
【0040】実施例1〜8は、本発明の範囲内で行われ
た例であり、微粒子が少なく、本発明の目的が達成され
ている。一方、比較例1は、凝固温度が高く、重合体の
付着量が多く、凝固槽内に塊ができ、運転不能となっ
た。比較例2は、凝固温度が低く、微粒子が多かった。
比較例3は、凝固剤濃度が本発明の範囲未満であり、凝
固がほとんど起こらなかった。比較例4は、凝固剤濃度
が本発明の範囲を超えた例であり、微粒子が多く発生し
た。比較例5は、攪拌翼の周速が本発明の範囲未満であ
り、大きな塊が生成し、運転不能となった。比較例6
は、攪拌翼の周速が本発明の範囲を超えた例であり、微
粒子が生成してしまった。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】従来、重合体ラテックスを凝固させる最
も一般的な方法としては、重合体ラテックスと凝固剤と
を連続的に凝固槽に供給して、凝析、凝集を行う方法が
知られている。しかるに、脱モノマー処理を施した重合
体ラテックスは、凝固性が悪く、超微粉が生成し、取扱
い上問題があった。本発明は、脱モノマー処理を行い、
残留モノマー含量を一定値以下とした状態で凝固するに
際し、凝固温度、凝固剤濃度および攪拌速度を限定する
ことにより、微粒子の生成を抑え、重合体を回収するこ
とできるようにしたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残留モノマー含量が重合体成分に対して
    10,000ppm以下の重合体ラテックスを、下記
    (イ)〜(ハ)の条件下で凝固することを特徴とする重
    合体ラテックスの回収方法。 (イ)凝固温度(℃); (Tv−15)<凝固温度(℃)<(Tv+35) 〔ただし、Tvは、回収される重合体のビカット軟化点
    (℃)を示す。〕 (ロ)凝固剤濃度; 凝固剤が塩であって、その凝固剤の陽イオンが1価のと
    き C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+2,000) 凝固剤が塩であって、その凝固剤の陽イオンが2価のと
    き C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+30) 凝固剤が塩であって、その凝固剤の陽イオンが3価のと
    き C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+10) 凝固剤が酸のとき C≦凝固剤濃度(mmol/l)≦(C+30) 〔ただし、Cは、凝析値(mmol/l)を示す。〕 (ハ)重合体ラテックスと凝固剤は、攪拌下に接触し、
    その攪拌翼の先端の周速が、 10≦攪拌翼先端の周速(cm/s)≦500
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