JPH09291838A - 動力装置および自動変速機の複合制御装置 - Google Patents
動力装置および自動変速機の複合制御装置Info
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- JPH09291838A JPH09291838A JP8206652A JP20665296A JPH09291838A JP H09291838 A JPH09291838 A JP H09291838A JP 8206652 A JP8206652 A JP 8206652A JP 20665296 A JP20665296 A JP 20665296A JP H09291838 A JPH09291838 A JP H09291838A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン回転数を同期させて実行するダウン
シフトの際のショックを防止する。 【解決手段】 自動変速機による変速の終了時に該自動
変速機を連結してある動力装置の出力トルクを低減さ
せ、かつスロットル開度を減じた状態での前記自動変速
機でのダウンシフト時に前記動力装置の回転数を増大さ
せる自動変速機の制御装置であって、前記動力装置が自
ら回転数を増大させるダウンシフトとこれを実行しない
変速とを検出する変速検出手段(ステップ11,12)
と、該変速検出手段によって検出された変速の相違によ
り前記変速終了時の前記出力トルクの低減制御の内容を
変更する出力トルク制御手段(ステップ15,18)と
を備えている。
シフトの際のショックを防止する。 【解決手段】 自動変速機による変速の終了時に該自動
変速機を連結してある動力装置の出力トルクを低減さ
せ、かつスロットル開度を減じた状態での前記自動変速
機でのダウンシフト時に前記動力装置の回転数を増大さ
せる自動変速機の制御装置であって、前記動力装置が自
ら回転数を増大させるダウンシフトとこれを実行しない
変速とを検出する変速検出手段(ステップ11,12)
と、該変速検出手段によって検出された変速の相違によ
り前記変速終了時の前記出力トルクの低減制御の内容を
変更する出力トルク制御手段(ステップ15,18)と
を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動変速機の制
御装置に関し、特に変速ショックを低減するための制御
を、エンジンやモータなどの動力装置の制御と合わせて
実行する制御装置に関するものである。
御装置に関し、特に変速ショックを低減するための制御
を、エンジンやモータなどの動力装置の制御と合わせて
実行する制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機を搭載した車両における変速
時のショックは、例えばエンジンを含む回転要素の慣性
トルクに起因しており、一般には、係合もしくは解放さ
せられて変速を実行するクラッチやブレーキなどの摩擦
係合装置の油圧を制御して、慣性トルクをこれらの摩擦
係合装置で吸収している。また、変速時にエンジントル
クを一時的に低下させることにより、摩擦係合装置で吸
収するエネルギー量を減少させて変速ショックを低下さ
せている。さらに最近では、エンジン出力の増大によ
り、車輪に対して駆動力を伝達する駆動系統に生じる捩
りおよびその捩りの復元に伴うショックを防止するため
に、変速終期にエンジントルクを低下させる制御が行わ
れるようになってきている。
時のショックは、例えばエンジンを含む回転要素の慣性
トルクに起因しており、一般には、係合もしくは解放さ
せられて変速を実行するクラッチやブレーキなどの摩擦
係合装置の油圧を制御して、慣性トルクをこれらの摩擦
係合装置で吸収している。また、変速時にエンジントル
クを一時的に低下させることにより、摩擦係合装置で吸
収するエネルギー量を減少させて変速ショックを低下さ
せている。さらに最近では、エンジン出力の増大によ
り、車輪に対して駆動力を伝達する駆動系統に生じる捩
りおよびその捩りの復元に伴うショックを防止するため
に、変速終期にエンジントルクを低下させる制御が行わ
れるようになってきている。
【0003】一方、エンジンのスロットルバルブを電子
制御する技術も開発され、実用化されつつあり、この種
の車両では、運転者によるアクセルペダルの操作によら
ずにエンジンの出力を自動的に制御することができ、変
速などの車両の走行状態もしくは制御状態に合わせてエ
ンジン出力あるいは回転数を自ら増減することができ
る。その一例が特開平5−231525号公報に記載さ
れている。この公報に記載された発明は、スロットルバ
ルブを閉じた状態でのダウンシフト時にそのダウンシフ
トを検出することによってスロットル開度を増大させ、
これによってエンジン回転数をダウンシフト後の変速段
での回転数に同期させ、その状態でダウンシフトを実行
するいわゆる等速シフトを前提とし、その等速シフトを
実行する際のスロットル開度の一時的な増大に伴うライ
ン圧の上昇を阻止もしくは抑制するための油圧制限手段
を設け、ダウンシフト時に摩擦係合装置が急激にトルク
容量をもつことによるショックを防止するように構成し
ている。
制御する技術も開発され、実用化されつつあり、この種
の車両では、運転者によるアクセルペダルの操作によら
ずにエンジンの出力を自動的に制御することができ、変
速などの車両の走行状態もしくは制御状態に合わせてエ
ンジン出力あるいは回転数を自ら増減することができ
る。その一例が特開平5−231525号公報に記載さ
れている。この公報に記載された発明は、スロットルバ
ルブを閉じた状態でのダウンシフト時にそのダウンシフ
トを検出することによってスロットル開度を増大させ、
これによってエンジン回転数をダウンシフト後の変速段
での回転数に同期させ、その状態でダウンシフトを実行
するいわゆる等速シフトを前提とし、その等速シフトを
実行する際のスロットル開度の一時的な増大に伴うライ
ン圧の上昇を阻止もしくは抑制するための油圧制限手段
を設け、ダウンシフト時に摩擦係合装置が急激にトルク
容量をもつことによるショックを防止するように構成し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した制御装置で
は、例えばスロットルバルブを閉じた状態でのダウンシ
フトの際に、スロットル開度をあけてエンジン回転数を
増大させるから、それに伴ってエンジントルクが増大す
る。一方、前述したように変速終期に点火時期の遅角制
御などによってエンジントルクを低下させて捩りトルク
が動力伝達系統に蓄積されることによるショックを防止
することが行われている。これらいずれの制御も自動変
速機を搭載した車両の変速時のショック低減に有効であ
り、これらの制御を共に実行できるように構成すること
が好ましい。
は、例えばスロットルバルブを閉じた状態でのダウンシ
フトの際に、スロットル開度をあけてエンジン回転数を
増大させるから、それに伴ってエンジントルクが増大す
る。一方、前述したように変速終期に点火時期の遅角制
御などによってエンジントルクを低下させて捩りトルク
が動力伝達系統に蓄積されることによるショックを防止
することが行われている。これらいずれの制御も自動変
速機を搭載した車両の変速時のショック低減に有効であ
り、これらの制御を共に実行できるように構成すること
が好ましい。
【0005】しかしながら変速終期でのエンジントルク
の低減制御を実行しない場合、いわゆる等速シフトによ
ってスロットルバルブが開かれてエンジントルクが増大
していれば、エンジン回転数の増加によってイナーシャ
が増加するため、変速終期において捩りトルクが動力伝
達系統に蓄積され、変速ショックの発生原因となった。
の低減制御を実行しない場合、いわゆる等速シフトによ
ってスロットルバルブが開かれてエンジントルクが増大
していれば、エンジン回転数の増加によってイナーシャ
が増加するため、変速終期において捩りトルクが動力伝
達系統に蓄積され、変速ショックの発生原因となった。
【0006】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたものであり、上述した等速シフトを実行する車両で
の変速ショックを有効に防止することのできる制御装置
を提供することを目的とするものである。
れたものであり、上述した等速シフトを実行する車両で
の変速ショックを有効に防止することのできる制御装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用】のにする
こと上記の目的を達成するために、請求項1に記載した
発明は、自動変速機による変速の終了時期に該自動変速
機を連結してある動力装置の出力トルクを低減させ、か
つ前記自動変速機によるダウンシフト時に前記動力装置
の回転数を増大させる自動変速機の制御装置において、
前記動力装置が自ら回転数を増大させる制御を伴うダウ
ンシフトと動力装置が自ら回転数を増大させる制御を伴
わない変速とを検出する変速検出手段と、該変速検出手
段によって検出された変速の相違により前記変速終了時
の前記出力トルクの低減制御の内容を変更する出力トル
ク制御手段とを備えていることを特徴とするものであ
る。
こと上記の目的を達成するために、請求項1に記載した
発明は、自動変速機による変速の終了時期に該自動変速
機を連結してある動力装置の出力トルクを低減させ、か
つ前記自動変速機によるダウンシフト時に前記動力装置
の回転数を増大させる自動変速機の制御装置において、
前記動力装置が自ら回転数を増大させる制御を伴うダウ
ンシフトと動力装置が自ら回転数を増大させる制御を伴
わない変速とを検出する変速検出手段と、該変速検出手
段によって検出された変速の相違により前記変速終了時
の前記出力トルクの低減制御の内容を変更する出力トル
ク制御手段とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0008】したがって請求項1の発明では、動力装置
の回転数を増大させる制御を伴うダウンシフトの場合に
は、回転数を増大させる制御に伴う動力装置の出力トル
クの増大に合わせて変速終了時のトルク低減制御が実施
され、あるいはそのトルク低減制御量が実質的に零とさ
れ、その結果、動力装置の回転数がダウンシフトの実行
状態に合わせて制御されるために変速ショックが防止さ
れる。これに対して他の変速の場合には、動力装置の回
転数の増大制御が実行されないので、変速終了時の動力
装置のトルクの低減制御は、一例として、上記のダウン
シフトの場合より大きく実行される。そのため、変速の
終了時の駆動力伝達系統での捩りが防止もしくは抑制さ
れ、捩りトルクの蓄積やそれに起因するショックなどを
有効に防止することができる。
の回転数を増大させる制御を伴うダウンシフトの場合に
は、回転数を増大させる制御に伴う動力装置の出力トル
クの増大に合わせて変速終了時のトルク低減制御が実施
され、あるいはそのトルク低減制御量が実質的に零とさ
れ、その結果、動力装置の回転数がダウンシフトの実行
状態に合わせて制御されるために変速ショックが防止さ
れる。これに対して他の変速の場合には、動力装置の回
転数の増大制御が実行されないので、変速終了時の動力
装置のトルクの低減制御は、一例として、上記のダウン
シフトの場合より大きく実行される。そのため、変速の
終了時の駆動力伝達系統での捩りが防止もしくは抑制さ
れ、捩りトルクの蓄積やそれに起因するショックなどを
有効に防止することができる。
【0009】また請求項2に記載した発明は、自動変速
機による変速の終了時期に該自動変速機を連結してある
動力装置の出力トルクを低減させ、かつ前記自動変速機
によるダウンシフト時に前記動力装置の回転数を増大さ
せる動力装置および自動変速機の複合制御装置におい
て、前記動力装置の回転数を増大させるダウンシフト時
にその回転数の制御に対応して前記出力トルクの低減制
御の内容を変更する手段を備えていることを特徴とする
ものである。
機による変速の終了時期に該自動変速機を連結してある
動力装置の出力トルクを低減させ、かつ前記自動変速機
によるダウンシフト時に前記動力装置の回転数を増大さ
せる動力装置および自動変速機の複合制御装置におい
て、前記動力装置の回転数を増大させるダウンシフト時
にその回転数の制御に対応して前記出力トルクの低減制
御の内容を変更する手段を備えていることを特徴とする
ものである。
【0010】したがって請求項2の発明によれば、変速
終期における動力装置の回転数の変化の傾向すなわちそ
の出力の変化の傾向に応じて出力トルクの低減量やその
低減制御の実行タイミングなどの制御内容が変更される
ので、動力装置などの回転要素の回転数がダウンシフト
後の変速段の回転数に同期する時点での動力伝達系統の
捩りが抑制され、また同期に至る際の回転変化が滑らか
になり、その結果、変速ショックを良好なものにするこ
とができる。
終期における動力装置の回転数の変化の傾向すなわちそ
の出力の変化の傾向に応じて出力トルクの低減量やその
低減制御の実行タイミングなどの制御内容が変更される
ので、動力装置などの回転要素の回転数がダウンシフト
後の変速段の回転数に同期する時点での動力伝達系統の
捩りが抑制され、また同期に至る際の回転変化が滑らか
になり、その結果、変速ショックを良好なものにするこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を図面に基づいて
より具体的に説明する。まず、この発明で対象とするエ
ンジン(動力装置)Eおよび自動変速機Aについて説明
すると、図5その全体的な制御系統図であって、自動変
速機Aを連結してあるエンジンEは、その出力を電気的
に制御するように構成されており、サーボモータ16に
よって駆動される電子スロットルバルブ13が吸気管路
12に設けられている。一方、エンジンEの出力を制御
するためのアクセルペダル15の踏み込み量すなわちア
クセル開度は、図示しないセンサによって検出され、そ
の検出信号がエンジン用電子制御装置(E−ECU)1
7に入力されている。この電子制御装置17は、中央演
算処理装置(CPU)および記憶装置(RAM、RO
M)ならびに入出力インターフェースを主体とするもの
であって、この電子制御装置17には、制御のためのデ
ータとして、エンジン(E/G)回転数Ne 、吸入空気
量Q、吸入空気温度、スロットル開度、車速、エンジン
水温、ブレーキスイッチからの信号などの各種の信号が
入力されている。そしてこれらのデータに基づいて電子
スロットルバルブ13の開度を制御し、またエンジンE
の燃料噴射量および点火時期などを制御するようになっ
ている。
より具体的に説明する。まず、この発明で対象とするエ
ンジン(動力装置)Eおよび自動変速機Aについて説明
すると、図5その全体的な制御系統図であって、自動変
速機Aを連結してあるエンジンEは、その出力を電気的
に制御するように構成されており、サーボモータ16に
よって駆動される電子スロットルバルブ13が吸気管路
12に設けられている。一方、エンジンEの出力を制御
するためのアクセルペダル15の踏み込み量すなわちア
クセル開度は、図示しないセンサによって検出され、そ
の検出信号がエンジン用電子制御装置(E−ECU)1
7に入力されている。この電子制御装置17は、中央演
算処理装置(CPU)および記憶装置(RAM、RO
M)ならびに入出力インターフェースを主体とするもの
であって、この電子制御装置17には、制御のためのデ
ータとして、エンジン(E/G)回転数Ne 、吸入空気
量Q、吸入空気温度、スロットル開度、車速、エンジン
水温、ブレーキスイッチからの信号などの各種の信号が
入力されている。そしてこれらのデータに基づいて電子
スロットルバルブ13の開度を制御し、またエンジンE
の燃料噴射量および点火時期などを制御するようになっ
ている。
【0012】自動変速機Aは、油圧制御装置18によっ
て変速およびロックアップクラッチやライン圧あるいは
所定の摩擦係合装置の係合圧が制御される。その油圧制
御装置18は、電気的に制御されるように構成されてお
り、また変速を実行するための第1ないし第3のシフト
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 、エンジンブレーキ状態
を制御するための第4ソレノイドバルブS4 、ライン圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLT、アキュ
ームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバル
ブSLN、ロックアップクラッチや所定の摩擦係合装置の
係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUが
設けられている。
て変速およびロックアップクラッチやライン圧あるいは
所定の摩擦係合装置の係合圧が制御される。その油圧制
御装置18は、電気的に制御されるように構成されてお
り、また変速を実行するための第1ないし第3のシフト
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 、エンジンブレーキ状態
を制御するための第4ソレノイドバルブS4 、ライン圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLT、アキュ
ームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバル
ブSLN、ロックアップクラッチや所定の摩擦係合装置の
係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUが
設けられている。
【0013】これらのソレノイドバルブに信号を出力し
て変速やライン圧あるいはアキュームレータ背圧などを
制御する自動変速機用電子制御装置(T−ECU)19
が設けられている。この自動変速機用電子制御装置19
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体と
するものであって、この電子制御装置19には、制御の
ためのデータとしてスロットル開度、車速、エンジン水
温、ブレーキスイッチからの信号、シフトポジション、
パターンセレクトスイッチからの信号、オーバードライ
ブスイッチからの信号、後述するクラッチC0 の回転速
度を検出するC0 センサからの信号、自動変速機の油
温、マニュアルシフトスイッチからの信号、スポーツモ
ードスイッチからの信号、および等速シフトスイッチか
ら出力される信号などが入力されている。
て変速やライン圧あるいはアキュームレータ背圧などを
制御する自動変速機用電子制御装置(T−ECU)19
が設けられている。この自動変速機用電子制御装置19
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体と
するものであって、この電子制御装置19には、制御の
ためのデータとしてスロットル開度、車速、エンジン水
温、ブレーキスイッチからの信号、シフトポジション、
パターンセレクトスイッチからの信号、オーバードライ
ブスイッチからの信号、後述するクラッチC0 の回転速
度を検出するC0 センサからの信号、自動変速機の油
温、マニュアルシフトスイッチからの信号、スポーツモ
ードスイッチからの信号、および等速シフトスイッチか
ら出力される信号などが入力されている。
【0014】ここでスポーツモードスイッチは、マニュ
アル操作によって変速を実行するモードを選択するスイ
ッチもしくはマニュアル操作での変速信号を出力するス
イッチであり、図示しないシフト装置やインストルメン
トパネルなどに配置されている。また等速シフトスイッ
チは、マニュアル操作することによって1段ダウンシフ
トさせるためのスイッチであって、例えばステアリング
ホイールの中心部などの適宜の位置に取り付けられてい
る。そしてこれらのスイッチを操作することによりダウ
ンシフトする場合、電子スロットルバルブ13がエンジ
ン用電子制御装置17からの出力信号に基づいてアクセ
ルペダル15の踏み込み量以上に開かれ、エンジン回転
数Ne をダウンシフト後の変速段での同期回転数にまで
高めるいわゆる等速シフト制御が実行されるようになっ
ている。
アル操作によって変速を実行するモードを選択するスイ
ッチもしくはマニュアル操作での変速信号を出力するス
イッチであり、図示しないシフト装置やインストルメン
トパネルなどに配置されている。また等速シフトスイッ
チは、マニュアル操作することによって1段ダウンシフ
トさせるためのスイッチであって、例えばステアリング
ホイールの中心部などの適宜の位置に取り付けられてい
る。そしてこれらのスイッチを操作することによりダウ
ンシフトする場合、電子スロットルバルブ13がエンジ
ン用電子制御装置17からの出力信号に基づいてアクセ
ルペダル15の踏み込み量以上に開かれ、エンジン回転
数Ne をダウンシフト後の変速段での同期回転数にまで
高めるいわゆる等速シフト制御が実行されるようになっ
ている。
【0015】またこの自動変速機用電子制御装置19と
エンジン用電子制御装置17とは、相互にデータ通信可
能に接続されており、エンジン用電子制御装置17から
自動変速機用電子制御装置19に対しては、1回転当た
りの吸入空気量(Q/Ne )などの信号が送信され、ま
た自動変速機用電子制御装置19からエンジン用電子制
御装置17に対しては、各ソレノイドバルブに対する指
示信号と同等の信号および変速段を指示する信号などが
送信されている。
エンジン用電子制御装置17とは、相互にデータ通信可
能に接続されており、エンジン用電子制御装置17から
自動変速機用電子制御装置19に対しては、1回転当た
りの吸入空気量(Q/Ne )などの信号が送信され、ま
た自動変速機用電子制御装置19からエンジン用電子制
御装置17に対しては、各ソレノイドバルブに対する指
示信号と同等の信号および変速段を指示する信号などが
送信されている。
【0016】すなわち自動変速機用電子制御装置19
は、入力されたデータおよび予め記憶しているマップに
基づいて変速段やロックアップクラッチのON/OF
F、あるいはライン圧や係合圧の調圧レベルなどを判断
し、その判断結果に基づいて所定のソレノイドバルブに
指示信号を出力し、さらにフェールの判断やそれに基づ
く制御を行うようになっている。またエンジン用電子制
御装置17は、入力されたデータに基づいて燃料噴射量
や点火時期あるいは電子スロットルバルブ13の開度な
どを制御することに加え、自動変速機Aでの変速時に燃
料噴射量を削減し、あるいは点火時期を変え、もしくは
電子スロットルバルブ13の開度を絞ることにより、出
力トルクを一時的に低下させるようになっている。
は、入力されたデータおよび予め記憶しているマップに
基づいて変速段やロックアップクラッチのON/OF
F、あるいはライン圧や係合圧の調圧レベルなどを判断
し、その判断結果に基づいて所定のソレノイドバルブに
指示信号を出力し、さらにフェールの判断やそれに基づ
く制御を行うようになっている。またエンジン用電子制
御装置17は、入力されたデータに基づいて燃料噴射量
や点火時期あるいは電子スロットルバルブ13の開度な
どを制御することに加え、自動変速機Aでの変速時に燃
料噴射量を削減し、あるいは点火時期を変え、もしくは
電子スロットルバルブ13の開度を絞ることにより、出
力トルクを一時的に低下させるようになっている。
【0017】図6は上記の自動変速機Aの歯車列の一例
を示す図であり、ここに示す構成では、前進5段・後進
1段の変速段を設定するように構成されている。すなわ
ちここに示す自動変速機Aは、トルクコンバータ20
と、副変速部21と、主変速部22とを備えている。そ
のトルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ23
を有しており、このロックアップクラッチ23は、ポン
プインペラ24に一体化させてあるフロントカバー25
とタービンランナ26を一体に取付けた部材(ハブ)2
7との間に設けられている。エンジンのクランクシャフ
ト(それぞれ図示せず)はフロントカバー25に連結さ
れ、またタービンランナ26を連結してある入力軸28
は、副変速部21を構成するオーバードライブ用遊星歯
車機構29のキャリヤ30に連結されている。
を示す図であり、ここに示す構成では、前進5段・後進
1段の変速段を設定するように構成されている。すなわ
ちここに示す自動変速機Aは、トルクコンバータ20
と、副変速部21と、主変速部22とを備えている。そ
のトルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ23
を有しており、このロックアップクラッチ23は、ポン
プインペラ24に一体化させてあるフロントカバー25
とタービンランナ26を一体に取付けた部材(ハブ)2
7との間に設けられている。エンジンのクランクシャフ
ト(それぞれ図示せず)はフロントカバー25に連結さ
れ、またタービンランナ26を連結してある入力軸28
は、副変速部21を構成するオーバードライブ用遊星歯
車機構29のキャリヤ30に連結されている。
【0018】この遊星歯車機構29におけるキャリヤ3
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0 と一方
向クラッチF0 とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0 はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0 が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。さらにその多板クラッチC0 の回転数すな
わち入力回転数を検出するためのNC0センサ34が設け
られている。
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0 と一方
向クラッチF0 とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0 はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0 が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。さらにその多板クラッチC0 の回転数すな
わち入力回転数を検出するためのNC0センサ34が設け
られている。
【0019】したがって副変速部21は、多板クラッチ
C0 もしくは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0 を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
C0 もしくは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0 を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
【0020】他方、主変速部22は三組の遊星歯車機構
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸65が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸65が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
【0021】この主変速部22の歯車列では後進段と前
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された第
1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯車
機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された第
1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯車
機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。
【0022】つぎにブレーキについて述べると、第1ブ
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。多板
ブレーキである第3ブレーキB3 は第1遊星歯車機構4
0のキャリヤ42とケーシング66との間に設けられて
いる。そして第3遊星歯車機構60のリングギヤ63の
回転を止めるブレーキとして多板ブレーキである第4ブ
レーキB4 と第2一方向クラッチF2 とがケーシング6
6との間に並列に配置されている。なお、この第2一方
向クラッチF2 はリングギヤ63が逆回転しようとする
際に係合するようになっている。
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。多板
ブレーキである第3ブレーキB3 は第1遊星歯車機構4
0のキャリヤ42とケーシング66との間に設けられて
いる。そして第3遊星歯車機構60のリングギヤ63の
回転を止めるブレーキとして多板ブレーキである第4ブ
レーキB4 と第2一方向クラッチF2 とがケーシング6
6との間に並列に配置されている。なお、この第2一方
向クラッチF2 はリングギヤ63が逆回転しようとする
際に係合するようになっている。
【0023】上記の自動変速機Aでは、各クラッチやブ
レーキを図7の作動表に示すように係合・解放すること
により前進5段・後進1段の変速段を設定することがで
きる。なお、図7において○印は係合状態、●印はエン
ジンブレーキ時に係合状態、△印は係合・解放のいずれ
でもよいこと、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
レーキを図7の作動表に示すように係合・解放すること
により前進5段・後進1段の変速段を設定することがで
きる。なお、図7において○印は係合状態、●印はエン
ジンブレーキ時に係合状態、△印は係合・解放のいずれ
でもよいこと、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
【0024】図7の作動表に示されているように、第2
速と第3速との間の変速は、第2ブレーキB2 と第3ブ
レーキB3 との係合・解放状態を共に変えるクラッチ・
ツウ・クラッチ変速になる。この変速を円滑に行うため
に、上述した油圧制御装置18には図8に示す油圧回路
が組み込まれている。
速と第3速との間の変速は、第2ブレーキB2 と第3ブ
レーキB3 との係合・解放状態を共に変えるクラッチ・
ツウ・クラッチ変速になる。この変速を円滑に行うため
に、上述した油圧制御装置18には図8に示す油圧回路
が組み込まれている。
【0025】図8において符号70は 1-2シフトバルブ
を示し、また符号71は 2-3シフトバルブを示し、さら
に符号72は 3-4シフトバルブを示している。これらの
シフトバルブ70,71,72の各ポートの各変速段で
の連通状態は、それぞれのシフトバルブ70,71,7
2の下側に示しているとおりである。なお、その数字は
各変速段を示す。その 2-3シフトバルブ71のポートの
うち第1速および第2速で入力ポート73に連通するブ
レーキポート74に、第3ブレーキB3 が油路75を介
して接続されている。この油路にはオリフィス76が介
装されており、そのオリフィス76と第3ブレーキB3
との間にダンパーバルブ77が接続されている。このダ
ンパーバルブ77は、第3ブレーキB3 にライン圧が急
激に供給された場合に少量の油圧を吸入して緩衝作用を
行うものである。
を示し、また符号71は 2-3シフトバルブを示し、さら
に符号72は 3-4シフトバルブを示している。これらの
シフトバルブ70,71,72の各ポートの各変速段で
の連通状態は、それぞれのシフトバルブ70,71,7
2の下側に示しているとおりである。なお、その数字は
各変速段を示す。その 2-3シフトバルブ71のポートの
うち第1速および第2速で入力ポート73に連通するブ
レーキポート74に、第3ブレーキB3 が油路75を介
して接続されている。この油路にはオリフィス76が介
装されており、そのオリフィス76と第3ブレーキB3
との間にダンパーバルブ77が接続されている。このダ
ンパーバルブ77は、第3ブレーキB3 にライン圧が急
激に供給された場合に少量の油圧を吸入して緩衝作用を
行うものである。
【0026】また符号78は B-3コントロールバルブで
あって、第3ブレーキB3 の係合圧をこの B-3コントロ
ールバルブ78によって直接制御するようになってい
る。すなわちこの B-3コントロールバルブ78は、スプ
ール79とプランジャ80とこれらの間に介装したスプ
リング81とを備えており、スプール79によって開閉
される入力ポート82に油路75が接続され、またこの
入力ポート82に選択的に連通させられる出力ポート8
3が第3ブレーキB3 に接続されている。さらにこの出
力ポート83は、スプール79の先端側に形成したフィ
ードバックポート84に接続されている。一方、前記ス
プリング81を配置した箇所に開口するポート85に
は、 2-3シフトバルブ71のポートのうち第3速以上の
変速段でDレンジ圧を出力するポート86が油路87を
介して連通されている。またプランジャ80の端部側に
形成した制御ポート88には、ロックアップクラッチ用
リニアソレノイドバルブSLUが接続されている。
あって、第3ブレーキB3 の係合圧をこの B-3コントロ
ールバルブ78によって直接制御するようになってい
る。すなわちこの B-3コントロールバルブ78は、スプ
ール79とプランジャ80とこれらの間に介装したスプ
リング81とを備えており、スプール79によって開閉
される入力ポート82に油路75が接続され、またこの
入力ポート82に選択的に連通させられる出力ポート8
3が第3ブレーキB3 に接続されている。さらにこの出
力ポート83は、スプール79の先端側に形成したフィ
ードバックポート84に接続されている。一方、前記ス
プリング81を配置した箇所に開口するポート85に
は、 2-3シフトバルブ71のポートのうち第3速以上の
変速段でDレンジ圧を出力するポート86が油路87を
介して連通されている。またプランジャ80の端部側に
形成した制御ポート88には、ロックアップクラッチ用
リニアソレノイドバルブSLUが接続されている。
【0027】したがって B-3コントロールバルブ78
は、スプリング81の弾性力とポート85に供給される
油圧とによって調圧レベルが設定され、かつ制御ポート
88に供給される信号圧が高いほどスプリング81によ
る弾性力が大きくなるように構成されている。
は、スプリング81の弾性力とポート85に供給される
油圧とによって調圧レベルが設定され、かつ制御ポート
88に供給される信号圧が高いほどスプリング81によ
る弾性力が大きくなるように構成されている。
【0028】さらに図8中符号89は 2-3タイミングバ
ルブであって、この 2-3タイミングバルブ89は、小径
のランドと2つの大径のランドとを形成したスプール9
0と第1のプランジャ91とこれらの間に配置したスプ
リング92とスプール90を挟んで第1のプランジャ9
1とは反対側に配置された第2のプランジャ93とを有
している。この 2-3タイミングバルブ89の中間部のポ
ート94に油路95が接続され、またこの油路95は、
2-3シフトバルブ71のポートのうち第3速以上の変速
段でブレーキポート74に連通させられるポート96に
接続されている。
ルブであって、この 2-3タイミングバルブ89は、小径
のランドと2つの大径のランドとを形成したスプール9
0と第1のプランジャ91とこれらの間に配置したスプ
リング92とスプール90を挟んで第1のプランジャ9
1とは反対側に配置された第2のプランジャ93とを有
している。この 2-3タイミングバルブ89の中間部のポ
ート94に油路95が接続され、またこの油路95は、
2-3シフトバルブ71のポートのうち第3速以上の変速
段でブレーキポート74に連通させられるポート96に
接続されている。
【0029】さらにこの油路95は途中で分岐して、前
記小径ランドと大径ランドとの間に開口するポート97
にオリフィスを介して接続されている。この中間部のポ
ート94に選択的に連通させられるポート98は油路9
9を介してソレノイドリレーバルブ100に接続されて
いる。そして第1のプランジャ91の端部に開口してい
るポートにロックアップクラッチ用リニアソレノイドバ
ルブSLUが接続され、また第2のプランジャ93の端部
に開口するポートに第2ブレーキB2 がオリフィスを介
して接続されている。
記小径ランドと大径ランドとの間に開口するポート97
にオリフィスを介して接続されている。この中間部のポ
ート94に選択的に連通させられるポート98は油路9
9を介してソレノイドリレーバルブ100に接続されて
いる。そして第1のプランジャ91の端部に開口してい
るポートにロックアップクラッチ用リニアソレノイドバ
ルブSLUが接続され、また第2のプランジャ93の端部
に開口するポートに第2ブレーキB2 がオリフィスを介
して接続されている。
【0030】前記油路87は第2ブレーキB2 に対して
油圧を供給・排出するためのものであって、その途中に
は小径オリフィス101とチェックボール付きオリフィ
ス102とが介装されている。またこの油路87から分
岐した油路103には、第2ブレーキB2 から排圧する
場合に開くチェックボールを備えた大径オリフィス10
4が介装され、この油路103は以下に説明するオリフ
ィスコントロールバルブ105に接続されている。
油圧を供給・排出するためのものであって、その途中に
は小径オリフィス101とチェックボール付きオリフィ
ス102とが介装されている。またこの油路87から分
岐した油路103には、第2ブレーキB2 から排圧する
場合に開くチェックボールを備えた大径オリフィス10
4が介装され、この油路103は以下に説明するオリフ
ィスコントロールバルブ105に接続されている。
【0031】オリフィスコントロールバルブ105は第
2ブレーキB2 からの排圧速度を制御するためのバルブ
であって、そのスプール106によって開閉されるよう
に中間部に形成したポート107には第2ブレーキB2
が接続されており、このポート107より図での下側に
形成したポート108に前記油路103が接続されてい
る。第2ブレーキB2 を接続してあるポート107より
図での上側に形成したポート109は、ドレーンポート
に選択的に連通させられるポートであって、このポート
109には、油路110を介して前記 B-3コントロール
バルブ78のポート111が接続されている。なおこの
ポート111は、第3ブレーキB3 を接続してある出力
ポート83に選択的に連通させられるポートである。
2ブレーキB2 からの排圧速度を制御するためのバルブ
であって、そのスプール106によって開閉されるよう
に中間部に形成したポート107には第2ブレーキB2
が接続されており、このポート107より図での下側に
形成したポート108に前記油路103が接続されてい
る。第2ブレーキB2 を接続してあるポート107より
図での上側に形成したポート109は、ドレーンポート
に選択的に連通させられるポートであって、このポート
109には、油路110を介して前記 B-3コントロール
バルブ78のポート111が接続されている。なおこの
ポート111は、第3ブレーキB3 を接続してある出力
ポート83に選択的に連通させられるポートである。
【0032】オリフィスコントロールバルブ105のポ
ートのうちスプール106を押圧するスプリングとは反
対側の端部に形成した制御ポート112が油路113を
介して、 3-4シフトバルブ72のポート114に接続さ
れている。このポート114は、第3速以下の変速段で
第3ソレノイドバルブS3 の信号圧を出力し、また第4
速以上の変速段で第4ソレノイドバルブS4 の信号圧を
出力するポートである。さらにこのオリフィスコントロ
ールバルブ105には、前記油路95から分岐した油路
115が接続されており、この油路115を選択的にド
レーンポートに連通させるようになっている。
ートのうちスプール106を押圧するスプリングとは反
対側の端部に形成した制御ポート112が油路113を
介して、 3-4シフトバルブ72のポート114に接続さ
れている。このポート114は、第3速以下の変速段で
第3ソレノイドバルブS3 の信号圧を出力し、また第4
速以上の変速段で第4ソレノイドバルブS4 の信号圧を
出力するポートである。さらにこのオリフィスコントロ
ールバルブ105には、前記油路95から分岐した油路
115が接続されており、この油路115を選択的にド
レーンポートに連通させるようになっている。
【0033】なお、前記 2-3シフトバルブ71において
第2速以下の変速段でDレンジ圧を出力するポート11
6が、前記 2-3タイミングバルブ89のうちスプリング
92を配置した箇所に開口するポート117に油路11
8を介して接続されている。また 3-4シフトバルブ72
のうち第3速以下の変速段で前記油路87に連通させら
れるポート119が油路120を介してソレノイドリレ
ーバルブ100に接続されている。
第2速以下の変速段でDレンジ圧を出力するポート11
6が、前記 2-3タイミングバルブ89のうちスプリング
92を配置した箇所に開口するポート117に油路11
8を介して接続されている。また 3-4シフトバルブ72
のうち第3速以下の変速段で前記油路87に連通させら
れるポート119が油路120を介してソレノイドリレ
ーバルブ100に接続されている。
【0034】そして図8中、符号121は第2ブレーキ
B2 用のアキュームレータを示し、その背圧室には、リ
ニアソレノイドバルブSLNが出力する油圧に応じて調圧
されたアキュームレータコントロール圧が供給されてい
る。なおこのアキュームレータコントロール圧は、リニ
アソレノイドバルブSLNの出力圧が低いほど高い圧力に
なるように構成されている。したがって第2ブレーキB
2 の係合・解放の過渡的な油圧は、リニアソレノイドバ
ルブSLNの信号圧が低いほど高い圧力で推移するように
なっている。
B2 用のアキュームレータを示し、その背圧室には、リ
ニアソレノイドバルブSLNが出力する油圧に応じて調圧
されたアキュームレータコントロール圧が供給されてい
る。なおこのアキュームレータコントロール圧は、リニ
アソレノイドバルブSLNの出力圧が低いほど高い圧力に
なるように構成されている。したがって第2ブレーキB
2 の係合・解放の過渡的な油圧は、リニアソレノイドバ
ルブSLNの信号圧が低いほど高い圧力で推移するように
なっている。
【0035】また符号122は C-0エキゾーストバルブ
を示し、さらに符号123はクラッチC0 用のアキュー
ムレータを示している。なお C-0エキゾーストバルブ1
22は2速レンジでの第2速のみにおいてエンジンブレ
ーキを効かせるためにクラッチC0 を係合させるように
動作するものである。
を示し、さらに符号123はクラッチC0 用のアキュー
ムレータを示している。なお C-0エキゾーストバルブ1
22は2速レンジでの第2速のみにおいてエンジンブレ
ーキを効かせるためにクラッチC0 を係合させるように
動作するものである。
【0036】したがって、上述した油圧回路によれば、
B-3コントロールバルブ78のポート111がドレーン
に連通していれば、第3ブレーキB3 の係合圧を B-3コ
ントロールバルブ78によって直接調圧することがで
き、またその調圧レベルをリニアソレノイドバルブSLU
によって変えることができる。またオリフィスコントロ
ールバルブ105のスプール106が、図の左半分に示
す位置にあれば、第2ブレーキB2 はこのオリフィスコ
ントロールバルブ105を介して油路103に連通させ
られるので、大径オリフィス104を介して排圧が可能
になり、したがって第2ブレーキB2 からのドレーン速
度を制御することができる。
B-3コントロールバルブ78のポート111がドレーン
に連通していれば、第3ブレーキB3 の係合圧を B-3コ
ントロールバルブ78によって直接調圧することがで
き、またその調圧レベルをリニアソレノイドバルブSLU
によって変えることができる。またオリフィスコントロ
ールバルブ105のスプール106が、図の左半分に示
す位置にあれば、第2ブレーキB2 はこのオリフィスコ
ントロールバルブ105を介して油路103に連通させ
られるので、大径オリフィス104を介して排圧が可能
になり、したがって第2ブレーキB2 からのドレーン速
度を制御することができる。
【0037】上述した自動変速機では、第2速で第2ブ
レーキB2 を解放しかつ第3ブレーキB3 を係合し、ま
た第3速で第2ブレーキB2 を係合しかつ第3ブレーキ
B3を係合させるから、第2速と第3速との間の変速
が、これら二つのブレーキB2,B3 を共に動作させる
クラッチ・ツウ・クラッチ変速となる。そこでこの発明
にかかる変速制御装置は、第3速から第2速へのパワー
オン・ダウンシフトの際に、その変速に関与する第2ブ
レーキB2 および第3ブレーキB3 の係合圧を以下に述
べるように制御する。
レーキB2 を解放しかつ第3ブレーキB3 を係合し、ま
た第3速で第2ブレーキB2 を係合しかつ第3ブレーキ
B3を係合させるから、第2速と第3速との間の変速
が、これら二つのブレーキB2,B3 を共に動作させる
クラッチ・ツウ・クラッチ変速となる。そこでこの発明
にかかる変速制御装置は、第3速から第2速へのパワー
オン・ダウンシフトの際に、その変速に関与する第2ブ
レーキB2 および第3ブレーキB3 の係合圧を以下に述
べるように制御する。
【0038】図9は通常のパワーオン状態での変速の際
の制御ルーチンを概略的に示しており、制御開始条件と
して第3速から第2速へのダウンシフトが出力されたか
否かを判断し(ステップ1)、その変速が出力されてい
なければ特に制御を行うことなくこのルーチンを抜け
る。これとは反対に第3速から第2速への変速が出力さ
れていれば、すなわちステップ1の判断結果が“イエ
ス”であれば、ステップ2に進んで制御終了条件が成立
したか否かが判断される。
の制御ルーチンを概略的に示しており、制御開始条件と
して第3速から第2速へのダウンシフトが出力されたか
否かを判断し(ステップ1)、その変速が出力されてい
なければ特に制御を行うことなくこのルーチンを抜け
る。これとは反対に第3速から第2速への変速が出力さ
れていれば、すなわちステップ1の判断結果が“イエ
ス”であれば、ステップ2に進んで制御終了条件が成立
したか否かが判断される。
【0039】この制御終了条件は、入力回転数(タービ
ン回転数あるいはタービンと一体の部材の回転数)NC0
が第2速の同期回転数(出力回転数に第2速の変速比を
掛けた値)から所定回転数(例えば50rpm )を減じた
回転数に達した時点から予め定めた時間が経過するこ
と、あるいは第2速以外の変速段への変速が出力された
ことであり、いずれかの条件が満たされることにより、
制御終了条件が成立する。
ン回転数あるいはタービンと一体の部材の回転数)NC0
が第2速の同期回転数(出力回転数に第2速の変速比を
掛けた値)から所定回転数(例えば50rpm )を減じた
回転数に達した時点から予め定めた時間が経過するこ
と、あるいは第2速以外の変速段への変速が出力された
ことであり、いずれかの条件が満たされることにより、
制御終了条件が成立する。
【0040】なお、第3速から第2速への変速が出力さ
れると、 2-3シフトバルブ71が切換え動作させられ、
その入力ポート73がブレーキポート74に連通する。
したがって油路75およびオリフィス76を介して第3
ブレーキB3 に油圧が供給され、またその係合圧は B-3
コントロールバルブ78によって調圧される。
れると、 2-3シフトバルブ71が切換え動作させられ、
その入力ポート73がブレーキポート74に連通する。
したがって油路75およびオリフィス76を介して第3
ブレーキB3 に油圧が供給され、またその係合圧は B-3
コントロールバルブ78によって調圧される。
【0041】これに対して第2ブレーキB2 に連通して
いる油路87は、ポート86を介してドレーンに連通さ
せられるので、第2ブレーキB2 から排圧される。そし
てこの第2ブレーキB2 の過渡的な油圧はアキュームレ
ータコントロールバルブ105によって変えられる。す
なわち第3ブレーキB3 はその係合圧を調圧されつつ係
合し、また第2ブレーキB2 はその解放圧を調圧されつ
つ解放する。
いる油路87は、ポート86を介してドレーンに連通さ
せられるので、第2ブレーキB2 から排圧される。そし
てこの第2ブレーキB2 の過渡的な油圧はアキュームレ
ータコントロールバルブ105によって変えられる。す
なわち第3ブレーキB3 はその係合圧を調圧されつつ係
合し、また第2ブレーキB2 はその解放圧を調圧されつ
つ解放する。
【0042】ステップ2の判断結果が“ノー”の場合、
すなわち制御終了条件が成立していない場合には、スイ
ープ制御の開始条件の成立を判断する(ステップ3)。
このスイープ制御は第2速へのダウンシフト時の解放側
摩擦係合装置である第2ブレーキB2 の油圧を一時的に
漸増(昇圧)させる制御であり、具体的にはリニアソレ
ノイドバルブSLNのデューティ比を段階的に変化させる
ことによって行われる。またこのスイープ制御は変速の
終了直前に実行され、したがってその制御開始条件は、
車速が予め定めた所定車速以下であること、および入力
回転数NC0が第2速の同期回転数より予め定めた基準値
だけ低い回転数を超えたこと、もしくは現時点の入力回
転数NC0と同期回転数との差と、入力回転数の増加率と
の比が予め定めた基準値以下となったことである。な
お、これらの基準値は、車速やスロットル開度などの走
行状態を示すパラメータに応じてマップにして予め定め
た値である。
すなわち制御終了条件が成立していない場合には、スイ
ープ制御の開始条件の成立を判断する(ステップ3)。
このスイープ制御は第2速へのダウンシフト時の解放側
摩擦係合装置である第2ブレーキB2 の油圧を一時的に
漸増(昇圧)させる制御であり、具体的にはリニアソレ
ノイドバルブSLNのデューティ比を段階的に変化させる
ことによって行われる。またこのスイープ制御は変速の
終了直前に実行され、したがってその制御開始条件は、
車速が予め定めた所定車速以下であること、および入力
回転数NC0が第2速の同期回転数より予め定めた基準値
だけ低い回転数を超えたこと、もしくは現時点の入力回
転数NC0と同期回転数との差と、入力回転数の増加率と
の比が予め定めた基準値以下となったことである。な
お、これらの基準値は、車速やスロットル開度などの走
行状態を示すパラメータに応じてマップにして予め定め
た値である。
【0043】上記のスイープ制御開始条件が成立してい
なければ、すなわちステップ3の判断結果が“ノー”で
あれば、基本油圧制御を実行する(ステップ4)。この
基本油圧制御の制御対象は、直接的には、上記のスイー
プ制御と同様に、リニアソレノイドバルブSLNの信号圧
であり、したがって結局は第2ブレーキB2 の係合圧が
制御される。この基本油圧制御は上述したスイープ制御
開始条件が成立していなければ実行されるのであるか
ら、第3速から第2速への変速が出力されることによっ
て直ちに実行され、リニアソレノイドバルブSLNの出力
信号圧が高められ、第2ブレーキB2 用のアキュームレ
ータ121の背圧が予め定めた一定圧に低下させられ
る。
なければ、すなわちステップ3の判断結果が“ノー”で
あれば、基本油圧制御を実行する(ステップ4)。この
基本油圧制御の制御対象は、直接的には、上記のスイー
プ制御と同様に、リニアソレノイドバルブSLNの信号圧
であり、したがって結局は第2ブレーキB2 の係合圧が
制御される。この基本油圧制御は上述したスイープ制御
開始条件が成立していなければ実行されるのであるか
ら、第3速から第2速への変速が出力されることによっ
て直ちに実行され、リニアソレノイドバルブSLNの出力
信号圧が高められ、第2ブレーキB2 用のアキュームレ
ータ121の背圧が予め定めた一定圧に低下させられ
る。
【0044】したがって第3速から第2速への変速が出
力された直後では、第2ブレーキB2 から排圧されてそ
の係合圧が低下させられ、アキュームレータ121に蓄
えられたオイルによって所定の低圧に維持される。また
第3ブレーキB3 の係合圧は、リニアソレノイドバルブ
SLNから B-3コントロールバルブ78に送る信号圧を低
くしてこの B-3コントロールバルブ78の調圧レベルを
低くすることにより低圧に維持される。したがってこれ
ら二つのブレーキB2 ,B3 の係合圧が共に低いことに
より入力回転数NC0が急激に増大し、変速が進行する。
このように回転部材の回転数が変化するイナーシャ相の
終了時期にエンジントルクの低減制御が実行される。こ
のエンジントルクの低減のための制御方法は点火時期を
遅らせるなど、前述したとおりである(例えば特開平6
−307527号公報参照)。
力された直後では、第2ブレーキB2 から排圧されてそ
の係合圧が低下させられ、アキュームレータ121に蓄
えられたオイルによって所定の低圧に維持される。また
第3ブレーキB3 の係合圧は、リニアソレノイドバルブ
SLNから B-3コントロールバルブ78に送る信号圧を低
くしてこの B-3コントロールバルブ78の調圧レベルを
低くすることにより低圧に維持される。したがってこれ
ら二つのブレーキB2 ,B3 の係合圧が共に低いことに
より入力回転数NC0が急激に増大し、変速が進行する。
このように回転部材の回転数が変化するイナーシャ相の
終了時期にエンジントルクの低減制御が実行される。こ
のエンジントルクの低減のための制御方法は点火時期を
遅らせるなど、前述したとおりである(例えば特開平6
−307527号公報参照)。
【0045】そして変速が進行して入力回転数NC0が増
大すると、第3ブレーキB3 の係合圧が増大させられ、
第2速を達成するのにほぼ充分な係合圧になる。これは
具体的には、リニアソレノイドバルブSLNの出力圧を高
くして B-3コントロルバルブ78の調圧レベルを高くす
ることにより実行される。
大すると、第3ブレーキB3 の係合圧が増大させられ、
第2速を達成するのにほぼ充分な係合圧になる。これは
具体的には、リニアソレノイドバルブSLNの出力圧を高
くして B-3コントロルバルブ78の調圧レベルを高くす
ることにより実行される。
【0046】またこれと相前後して前述したスイープ制
御開始条件が成立することにより、スイープ制御が実行
される(ステップ5)。すなわちリニアソレノイドバル
ブSLNの出力圧が段階的に低下させられ、これにより第
2ブレーキB2 用のアキュームレータ121の背圧が段
階的に高くなる。なお、この時点では、第3ソレノイド
バルブS3 が信号圧を出力しているので、オリフィスコ
ントロールバルブ105の制御ポート112に油圧が供
給されており、そのため第2ブレーキB2 に連通してい
るポート107が閉じられ、第2ブレーキB2 からは小
さいオリフィス101,102を介して排圧されてい
る。
御開始条件が成立することにより、スイープ制御が実行
される(ステップ5)。すなわちリニアソレノイドバル
ブSLNの出力圧が段階的に低下させられ、これにより第
2ブレーキB2 用のアキュームレータ121の背圧が段
階的に高くなる。なお、この時点では、第3ソレノイド
バルブS3 が信号圧を出力しているので、オリフィスコ
ントロールバルブ105の制御ポート112に油圧が供
給されており、そのため第2ブレーキB2 に連通してい
るポート107が閉じられ、第2ブレーキB2 からは小
さいオリフィス101,102を介して排圧されてい
る。
【0047】したがってアキュームレータ121の背圧
が高くなることによって、アキュームレータ121から
押し出されるオイル量が増大すると、オリフィス10
1,102を通ってドレーンされるオイルの量よりもア
キュームレータ121から押し出されるオイルの量が多
くなった時点で、第2ブレーキB2 の係合圧が増大し始
める。この発明では、第3ブレーキB3 の係合圧を前述
したように増大させるのとほぼ同時に、もしくはその直
後に第2ブレーキB2 の係合圧が漸増(スイープアッ
プ)される。
が高くなることによって、アキュームレータ121から
押し出されるオイル量が増大すると、オリフィス10
1,102を通ってドレーンされるオイルの量よりもア
キュームレータ121から押し出されるオイルの量が多
くなった時点で、第2ブレーキB2 の係合圧が増大し始
める。この発明では、第3ブレーキB3 の係合圧を前述
したように増大させるのとほぼ同時に、もしくはその直
後に第2ブレーキB2 の係合圧が漸増(スイープアッ
プ)される。
【0048】このように第2ブレーキB2 の係合圧を高
めることにより、二つのブレーキB2 ,B3 が共にトル
ク容量をもつようになり、いわゆるタイアップ状態が発
生する。その結果、出力軸トルクを低下させる作用が生
じる。すなわち第2速を設定するための第3ブレーキB
3 がほぼ完全に係合していることにより、出力軸トルク
は第2速での変速比に応じたトルクに急速に増大しよう
とするが、第2ブレーキB2 が出力軸に伝達されるトル
クの一部を受け持つので、出力軸トルクの立ち上がりが
抑制される。
めることにより、二つのブレーキB2 ,B3 が共にトル
ク容量をもつようになり、いわゆるタイアップ状態が発
生する。その結果、出力軸トルクを低下させる作用が生
じる。すなわち第2速を設定するための第3ブレーキB
3 がほぼ完全に係合していることにより、出力軸トルク
は第2速での変速比に応じたトルクに急速に増大しよう
とするが、第2ブレーキB2 が出力軸に伝達されるトル
クの一部を受け持つので、出力軸トルクの立ち上がりが
抑制される。
【0049】上記のスイープ制御を行っている途中の時
点、より具体的には、第2ブレーキB2 の係合圧を増大
させて入力回転数NC0が所定の回転数になってから所定
時間後に、第3ソレノイドバルブS3 が信号圧を出力し
てオリフィスコントロールバルブ105が切り替わる。
すなわちポート107がポート108に連通して第2ブ
レーキB2 が大径のオリフィス104を備えた油路10
3に連通させられる。したがってアキュームレータ12
1の背圧が次第に増大させられる一方、第2ブレーキB
2 からのドレーン経路のオリフィスが拡大されるので、
第2ブレーキB2 の油圧が若干増圧された値に維持さ
れ、前述したタイアップ状態を維持する。なお、リニア
ソレノイドバルブSLNの出力信号圧は、予め定めた圧力
まで増大させられた後は、その圧力に維持される。
点、より具体的には、第2ブレーキB2 の係合圧を増大
させて入力回転数NC0が所定の回転数になってから所定
時間後に、第3ソレノイドバルブS3 が信号圧を出力し
てオリフィスコントロールバルブ105が切り替わる。
すなわちポート107がポート108に連通して第2ブ
レーキB2 が大径のオリフィス104を備えた油路10
3に連通させられる。したがってアキュームレータ12
1の背圧が次第に増大させられる一方、第2ブレーキB
2 からのドレーン経路のオリフィスが拡大されるので、
第2ブレーキB2 の油圧が若干増圧された値に維持さ
れ、前述したタイアップ状態を維持する。なお、リニア
ソレノイドバルブSLNの出力信号圧は、予め定めた圧力
まで増大させられた後は、その圧力に維持される。
【0050】こうして出力軸トルクがゆっくり増大しつ
つ入力回転数NC0が第2速の同期回転数に近付いた後、
所定の時間が経過すると、前述した制御終了条件が成立
し、ステップ2の判断結果が“イエス”となることによ
り制御を終了する(ステップ6)。具体的には、リニア
ソレノイドバルブSLNを上述した制御以外の制御ルーチ
ンに基づいて制御する。
つ入力回転数NC0が第2速の同期回転数に近付いた後、
所定の時間が経過すると、前述した制御終了条件が成立
し、ステップ2の判断結果が“イエス”となることによ
り制御を終了する(ステップ6)。具体的には、リニア
ソレノイドバルブSLNを上述した制御以外の制御ルーチ
ンに基づいて制御する。
【0051】なお、エンジントルクの低減制御は、入力
回転数NC0が所定回転数にまで増大した後、予め定めた
所定の時間が経過することによって復帰制御させられ、
予め定めた時間のうちにトルクダウン量が零となるよう
に制御される。
回転数NC0が所定回転数にまで増大した後、予め定めた
所定の時間が経過することによって復帰制御させられ、
予め定めた時間のうちにトルクダウン量が零となるよう
に制御される。
【0052】上述した制御を図10に示すタイムチャー
トによって説明すると、第3速から第2速への変速判断
が成立したt0 時点から予め定めた時間が経過したt1
時点に変速出力が行われる。それに伴って 2-3シフトバ
ルブ71が切り替わることにより、第2ブレーキB2 か
ら排圧されてその係合圧が低下し、また第3ブレーキB
3 に油圧が供給されてその係合圧が低圧待機状態の圧力
まで増大させられる。第2および第3のブレーキB2 ,
B3 の係合圧が、共に低い圧力に制御されることに伴っ
て入力回転数NC0が次第に増大し始め、また出力軸トル
クTo も次第に増大する。
トによって説明すると、第3速から第2速への変速判断
が成立したt0 時点から予め定めた時間が経過したt1
時点に変速出力が行われる。それに伴って 2-3シフトバ
ルブ71が切り替わることにより、第2ブレーキB2 か
ら排圧されてその係合圧が低下し、また第3ブレーキB
3 に油圧が供給されてその係合圧が低圧待機状態の圧力
まで増大させられる。第2および第3のブレーキB2 ,
B3 の係合圧が、共に低い圧力に制御されることに伴っ
て入力回転数NC0が次第に増大し始め、また出力軸トル
クTo も次第に増大する。
【0053】一方、リニアソレノイドバルブSLNについ
ては、第2ブレーキB2 の係合圧を所定の低圧に設定す
るために、前述した基本油圧制御による制御が行われ
る。すなわちその制御値が所定レベルの値に維持され
る。
ては、第2ブレーキB2 の係合圧を所定の低圧に設定す
るために、前述した基本油圧制御による制御が行われ
る。すなわちその制御値が所定レベルの値に維持され
る。
【0054】そして入力回転数NC0が増大して前述した
スイープ制御開始条件が成立したt2 時点でリニアソレ
ノイドバルブSLNのスイープ制御が開始され、その制御
量(デューティ比)が段階的に変化させられる。
スイープ制御開始条件が成立したt2 時点でリニアソレ
ノイドバルブSLNのスイープ制御が開始され、その制御
量(デューティ比)が段階的に変化させられる。
【0055】また入力回転数NC0が増大して第2速の同
期回転数に近付くことによって、エンジンのトルクダウ
ン制御が実行される(t3 時点)。その直後のt4 時点
に第3ブレーキB3 の係合圧が、ほぼ完全に係合する程
度まで増大させられ、それに伴って出力軸トルクTo が
増大し始めるが、リニアソレノイドバルブSLNのスイー
プ制御に伴って第2ブレーキB2 の係合圧が増大させら
れ(t5 時点)、所定の係合圧に維持されるので、出力
軸トルクTo の増大の勾配が緩やかになる。
期回転数に近付くことによって、エンジンのトルクダウ
ン制御が実行される(t3 時点)。その直後のt4 時点
に第3ブレーキB3 の係合圧が、ほぼ完全に係合する程
度まで増大させられ、それに伴って出力軸トルクTo が
増大し始めるが、リニアソレノイドバルブSLNのスイー
プ制御に伴って第2ブレーキB2 の係合圧が増大させら
れ(t5 時点)、所定の係合圧に維持されるので、出力
軸トルクTo の増大の勾配が緩やかになる。
【0056】その過程のt6 時点でエンジントルクの復
帰制御が開始され、また第3ソレノイドバルブS3 の信
号圧の出力が止まる。そして制御終了条件の成立したt
7 時点でリニアソレノイドバルブSLNのスイープ制御が
終了させられ、第2ブレーキB2 は急速に解放する。
帰制御が開始され、また第3ソレノイドバルブS3 の信
号圧の出力が止まる。そして制御終了条件の成立したt
7 時点でリニアソレノイドバルブSLNのスイープ制御が
終了させられ、第2ブレーキB2 は急速に解放する。
【0057】この過程での各油圧相互の関係を説明する
と、t0 時点では第3ブレーキB3の係合圧であるB3
圧が第2ブレーキB2 の油圧であるB2 圧より大幅に低
圧であり、t1 時点以降、B3 圧が次第に昇圧され、か
つB2 圧が次第に下げられる。そしてt2 時点では、B
2 圧がB3 圧よりわずか高い圧力に維持されている。さ
らにt6 時点では、B2 圧がt2 時点の圧力より若干高
くかつt0 時点の圧力より低い圧力に設定され、またB
3 圧はt0 時点のB2 圧より高い圧力に設定される。
と、t0 時点では第3ブレーキB3の係合圧であるB3
圧が第2ブレーキB2 の油圧であるB2 圧より大幅に低
圧であり、t1 時点以降、B3 圧が次第に昇圧され、か
つB2 圧が次第に下げられる。そしてt2 時点では、B
2 圧がB3 圧よりわずか高い圧力に維持されている。さ
らにt6 時点では、B2 圧がt2 時点の圧力より若干高
くかつt0 時点の圧力より低い圧力に設定され、またB
3 圧はt0 時点のB2 圧より高い圧力に設定される。
【0058】したがって上述した制御装置によれば、変
速出力後、第2および第3ブレーキB2 ,B3 を低い油
圧に維持して変速を急速に進行させるから、変速の遅れ
やそれに起因するもたつき感を未然に防止することがで
きる。また変速が進行して係合側の第3ブレーキB3 の
係合圧を高くした後は、解放側の第2ブレーキB2 の油
圧を所定期間、高くするから、出力軸トルクの増大が緩
和され、その結果、変速ショックが小さくなる。またエ
ンジントルクの低減制御を併せて行うので、出力軸トル
クの増大傾向が更に緩和され、変速ショックがより良好
になる。
速出力後、第2および第3ブレーキB2 ,B3 を低い油
圧に維持して変速を急速に進行させるから、変速の遅れ
やそれに起因するもたつき感を未然に防止することがで
きる。また変速が進行して係合側の第3ブレーキB3 の
係合圧を高くした後は、解放側の第2ブレーキB2 の油
圧を所定期間、高くするから、出力軸トルクの増大が緩
和され、その結果、変速ショックが小さくなる。またエ
ンジントルクの低減制御を併せて行うので、出力軸トル
クの増大傾向が更に緩和され、変速ショックがより良好
になる。
【0059】なお、上記のブレーキB2 ,B3 などの摩
擦係合装置の係合・解放の速度は、オイルの給排の速度
によって影響を受け、またオイルの流動速度はその粘性
に影響を受ける。したがってオイルの粘性が高い場合と
低い場合とでは、摩擦係合装置の係合・解放の速度(タ
イミング)に相違が生じる。そこで上述した制御を行う
にあたってマップから求める制御値については、高温用
のマップと低温用のマップとを用意しておき、温度条件
に基づいてそれのいずれかのマップを選択して使用する
ことが好ましい。その場合、図11に示すように、エン
ジン水温やオイルの温度などが所定の基準温度α℃以上
に上昇するまでは、低温用のマップを使用し、またエン
ジン水温やオイルの温度などがその基準温度α℃より低
い他の基準温度β℃以下に低下するまでは、高温用のマ
ップを使用することが好ましい。このようにマップを切
換える基準温度に差(ヒステリシス)を設けてあれば、
ハンチングを防止することができる。
擦係合装置の係合・解放の速度は、オイルの給排の速度
によって影響を受け、またオイルの流動速度はその粘性
に影響を受ける。したがってオイルの粘性が高い場合と
低い場合とでは、摩擦係合装置の係合・解放の速度(タ
イミング)に相違が生じる。そこで上述した制御を行う
にあたってマップから求める制御値については、高温用
のマップと低温用のマップとを用意しておき、温度条件
に基づいてそれのいずれかのマップを選択して使用する
ことが好ましい。その場合、図11に示すように、エン
ジン水温やオイルの温度などが所定の基準温度α℃以上
に上昇するまでは、低温用のマップを使用し、またエン
ジン水温やオイルの温度などがその基準温度α℃より低
い他の基準温度β℃以下に低下するまでは、高温用のマ
ップを使用することが好ましい。このようにマップを切
換える基準温度に差(ヒステリシス)を設けてあれば、
ハンチングを防止することができる。
【0060】上述した変速制御の例は、アクセルペダル
15を踏み込んだパワーオン状態での第3速から第2速
へのダウンシフトの例である。これ以外にこの第3速か
ら第2速へのダウンシフトは、電子スロットルバルブ1
3を閉じたパワーオフ状態で車速が低下した場合や、ス
ポーツモードスイッチもしくは等速シフトスイッチをマ
ニュアル操作した場合にも生じる。それぞれの場合に異
なる制御が実行される。
15を踏み込んだパワーオン状態での第3速から第2速
へのダウンシフトの例である。これ以外にこの第3速か
ら第2速へのダウンシフトは、電子スロットルバルブ1
3を閉じたパワーオフ状態で車速が低下した場合や、ス
ポーツモードスイッチもしくは等速シフトスイッチをマ
ニュアル操作した場合にも生じる。それぞれの場合に異
なる制御が実行される。
【0061】以下、その例を説明する。図1は第3速か
ら第2速へのダウンシフトを3つの態様に分けて説明す
るためのフローチャートであって、入力信号の処理(ス
テップ10)を行った後に、いわゆるクラッチ・ツウ・
クラッチ変速である第3速から第2速へのダウンシフト
が判断される(ステップ11)。このステップ11で否
定判断された場合には、特に制御を行うことなくリター
ンし、また肯定判断された場合には、スポーツモードか
否かが判断される(ステップ12)。したがってこのス
テップ11,12がこの発明における変速検出手段に相
当する。
ら第2速へのダウンシフトを3つの態様に分けて説明す
るためのフローチャートであって、入力信号の処理(ス
テップ10)を行った後に、いわゆるクラッチ・ツウ・
クラッチ変速である第3速から第2速へのダウンシフト
が判断される(ステップ11)。このステップ11で否
定判断された場合には、特に制御を行うことなくリター
ンし、また肯定判断された場合には、スポーツモードか
否かが判断される(ステップ12)。したがってこのス
テップ11,12がこの発明における変速検出手段に相
当する。
【0062】前述したようにスポーツモードはスイッチ
操作に基づいて変速を実行する変速モードであって、そ
のスイッチの形態としては、シフト装置に各変速段位置
を設け、それぞれにシフトレバーによってオン動作させ
られるスイッチを設けたもの、あるいはスポーツモード
状態を設定し、その状態でアップシフトスイッチあるい
はダウンシフトスイッチをシフトレバーによってオン操
作するもの、さらにはステアリングホイールやインスト
ルメントパネルなどにアップ・ダウンのスイッチを設け
たものなどがある。したがってステップ12の判断は、
これらのスイッチからの信号の出力の有無を判断するこ
とによって行えばよい(例えば特開平6−307527
号公報参照)。
操作に基づいて変速を実行する変速モードであって、そ
のスイッチの形態としては、シフト装置に各変速段位置
を設け、それぞれにシフトレバーによってオン動作させ
られるスイッチを設けたもの、あるいはスポーツモード
状態を設定し、その状態でアップシフトスイッチあるい
はダウンシフトスイッチをシフトレバーによってオン操
作するもの、さらにはステアリングホイールやインスト
ルメントパネルなどにアップ・ダウンのスイッチを設け
たものなどがある。したがってステップ12の判断は、
これらのスイッチからの信号の出力の有無を判断するこ
とによって行えばよい(例えば特開平6−307527
号公報参照)。
【0063】走行状態の変更に伴うダウンシフトである
ことによりステップ12で否定判断された場合には、パ
ワーオン状態か否かが判断される(ステップ13)。す
なわち電子スロットルバルブ13が開いていてエンジン
Eの出力によって車両を駆動しているか否かが判断さ
れ、これは、スロットル開度に基づいて判断することが
できる。
ことによりステップ12で否定判断された場合には、パ
ワーオン状態か否かが判断される(ステップ13)。す
なわち電子スロットルバルブ13が開いていてエンジン
Eの出力によって車両を駆動しているか否かが判断さ
れ、これは、スロットル開度に基づいて判断することが
できる。
【0064】パワーオン状態であることによりステップ
14で肯定判断された場合には、前述したように第2ブ
レーキB2 の解放制御と第3ブレーキB3 の係合制御と
によって変速を実行する(ステップ14)。その場合、
イナーシャ相の終期に第2ブレーキ圧を昇圧(スイープ
アップ)する。また同時に変速終了時にエンジンEのト
ルクダウン制御を実行する(ステップ15)。これは、
一例として点火時期の遅角制御によって実行される。し
たがって動力伝達系統に捩りトルクが蓄積されたり、そ
れに伴ってショックが発生したりすることが有効に防止
される(例えば特願平7−70672号参照)。
14で肯定判断された場合には、前述したように第2ブ
レーキB2 の解放制御と第3ブレーキB3 の係合制御と
によって変速を実行する(ステップ14)。その場合、
イナーシャ相の終期に第2ブレーキ圧を昇圧(スイープ
アップ)する。また同時に変速終了時にエンジンEのト
ルクダウン制御を実行する(ステップ15)。これは、
一例として点火時期の遅角制御によって実行される。し
たがって動力伝達系統に捩りトルクが蓄積されたり、そ
れに伴ってショックが発生したりすることが有効に防止
される(例えば特願平7−70672号参照)。
【0065】これに対してパワーオフ状態であることに
よりステップ13で否定判断された場合には、第2ブレ
ーキB2 を解放するとともに第3ブレーキB3 を係合さ
せて第2速への変速を実行する(ステップ16)。この
場合、パワーオフ状態であるので、ステップ15におけ
るような解放側の第2ブレーキB2 の昇圧制御は実行し
ない。したがって第2ブレーキ圧は、図10に破線で示
すように変化させられる。
よりステップ13で否定判断された場合には、第2ブレ
ーキB2 を解放するとともに第3ブレーキB3 を係合さ
せて第2速への変速を実行する(ステップ16)。この
場合、パワーオフ状態であるので、ステップ15におけ
るような解放側の第2ブレーキB2 の昇圧制御は実行し
ない。したがって第2ブレーキ圧は、図10に破線で示
すように変化させられる。
【0066】またスポーツモードでのダウンシフトであ
ることによりステップ12で肯定判断された場合には、
等速シフトを実行する(ステップ17)。この等速シフ
トは、エンジン回転数Ne をダウンシフト後の変速段で
の同期回転数まで上昇させ、その状態でダウンシフトを
実行する変速制御であり、電子スロットルバルブ13を
エンジン用電子制御装置17によって一時的に開くこと
により実行される。したがってエンジン回転数を増大さ
せるための減速度が急激に増大してショックとなるなど
のことが防止される。
ることによりステップ12で肯定判断された場合には、
等速シフトを実行する(ステップ17)。この等速シフ
トは、エンジン回転数Ne をダウンシフト後の変速段で
の同期回転数まで上昇させ、その状態でダウンシフトを
実行する変速制御であり、電子スロットルバルブ13を
エンジン用電子制御装置17によって一時的に開くこと
により実行される。したがってエンジン回転数を増大さ
せるための減速度が急激に増大してショックとなるなど
のことが防止される。
【0067】また変速終了時のトルクダウン制御を実行
する(ステップ18)。この制御もステップ15と同様
に点火時期の遅角制御によって実行することができる
が、等速シフトのためにエンジン回転数を積極的に最適
値に増大させているから、トルクダウンの制御量は、こ
の回転数の増加の仕方を考慮して設定される。
する(ステップ18)。この制御もステップ15と同様
に点火時期の遅角制御によって実行することができる
が、等速シフトのためにエンジン回転数を積極的に最適
値に増大させているから、トルクダウンの制御量は、こ
の回転数の増加の仕方を考慮して設定される。
【0068】その一例を概念的に示せば、図2および図
3のとおりである。図2は、エンジン回転数Ne の変化
率(Ne ドット)に対するトルクダウン量ΔD(トルク
ダウン時間ΔT)との関係を示しており、また図3は、
一例として第3速から第2速へのダウンシフトの際のエ
ンジン回転数Ne の変化を示している。すなわち第2速
の同期回転数を車速(または出力軸回転数)と第2速の
変速比とに基づいて求めることができ、ダウンシフト開
始後のエンジン回転数Ne がその同期回転数に対して予
め設定した値ΔNbeだけ低回転数になった時点の変化率
(Ne ドット)を検出する。なお、この変化率(Ne ド
ット)を検出する時点は、同期予測による第2速の同期
回転数になる時間から予め設定した時間Tbeだけ前の時
点であってもよい。
3のとおりである。図2は、エンジン回転数Ne の変化
率(Ne ドット)に対するトルクダウン量ΔD(トルク
ダウン時間ΔT)との関係を示しており、また図3は、
一例として第3速から第2速へのダウンシフトの際のエ
ンジン回転数Ne の変化を示している。すなわち第2速
の同期回転数を車速(または出力軸回転数)と第2速の
変速比とに基づいて求めることができ、ダウンシフト開
始後のエンジン回転数Ne がその同期回転数に対して予
め設定した値ΔNbeだけ低回転数になった時点の変化率
(Ne ドット)を検出する。なお、この変化率(Ne ド
ット)を検出する時点は、同期予測による第2速の同期
回転数になる時間から予め設定した時間Tbeだけ前の時
点であってもよい。
【0069】このようにして変速時のエンジン回転数N
e の変化の仕方を検出することにより間接的にエンジン
Eのスロットル開度の状態を検出することになる。そし
てその検出されたエンジン回転数変化率(Ne ドット)
に基づいて図2の線図から等速シフト時のトルクダウン
量ΔDおよび/またはトルクダウン時間ΔTが求められ
る。図2に示すように、等速シフト時のトルクダウン量
ΔDおよび/またはトルクダウン時間ΔTは、通常のパ
ワーオン状態での変速の際の制御量(図2の破線)に対
して小さい値(図2の実線)に設定されている。したが
って等速シフト時のトルクダウン信号は図10に鎖線で
示すようになる。その結果、動力伝達系統に捩りトルク
が蓄積されて変速ショックが発生することが防止され
る。したがってステップ15,18が、請求項1の発明
における出力トルク制御手段および請求項2の発明にお
けるトルクダウン制御の内容を変更する手段に相当す
る。
e の変化の仕方を検出することにより間接的にエンジン
Eのスロットル開度の状態を検出することになる。そし
てその検出されたエンジン回転数変化率(Ne ドット)
に基づいて図2の線図から等速シフト時のトルクダウン
量ΔDおよび/またはトルクダウン時間ΔTが求められ
る。図2に示すように、等速シフト時のトルクダウン量
ΔDおよび/またはトルクダウン時間ΔTは、通常のパ
ワーオン状態での変速の際の制御量(図2の破線)に対
して小さい値(図2の実線)に設定されている。したが
って等速シフト時のトルクダウン信号は図10に鎖線で
示すようになる。その結果、動力伝達系統に捩りトルク
が蓄積されて変速ショックが発生することが防止され
る。したがってステップ15,18が、請求項1の発明
における出力トルク制御手段および請求項2の発明にお
けるトルクダウン制御の内容を変更する手段に相当す
る。
【0070】上述したトルクダウン制御は、変速に関連
して実行されるが、その変速の進行状態は変速に関与す
る摩擦係合装置に対する油圧の供給・排出の状況によっ
て大きく影響を受ける。すなわち自動変速機Aにおける
油温が低い場合にはオイル(フルード)の粘性が高いた
めに摩擦係合装置に対する油圧の給排が遅くなる。した
がってトルクダウン量あるいはトルクダウン時間を油温
に基づいて補正することが好ましく、例えば図4に示す
ように、エンジン回転数変化率(Ne ドット)を補正す
ることが好ましい。具体的には、油温が低いほどエンジ
ン回転数変化率(Ne ドット)を小さい値に設定する。
このように制御すれば、オイルの粘性が高いことによっ
て変速が進行しない場合にスロットル開度を増大させて
エンジン回転数Ne を高くすることがないので、エンジ
ンEの吹き上がりを防止することができる。
して実行されるが、その変速の進行状態は変速に関与す
る摩擦係合装置に対する油圧の供給・排出の状況によっ
て大きく影響を受ける。すなわち自動変速機Aにおける
油温が低い場合にはオイル(フルード)の粘性が高いた
めに摩擦係合装置に対する油圧の給排が遅くなる。した
がってトルクダウン量あるいはトルクダウン時間を油温
に基づいて補正することが好ましく、例えば図4に示す
ように、エンジン回転数変化率(Ne ドット)を補正す
ることが好ましい。具体的には、油温が低いほどエンジ
ン回転数変化率(Ne ドット)を小さい値に設定する。
このように制御すれば、オイルの粘性が高いことによっ
て変速が進行しない場合にスロットル開度を増大させて
エンジン回転数Ne を高くすることがないので、エンジ
ンEの吹き上がりを防止することができる。
【0071】なお、等速シフトは、上記のスポーツモー
ドでのダウンシフトに限らず、前述した等速シフトスイ
ッチをオン操作することにより実行されるので、図1に
おけるステップ12は、等速シフトスイッチがオンか否
かの判断ステップ(ステップ12’)に置き換えてもよ
い(例えば特願平7−215892号参照)。
ドでのダウンシフトに限らず、前述した等速シフトスイ
ッチをオン操作することにより実行されるので、図1に
おけるステップ12は、等速シフトスイッチがオンか否
かの判断ステップ(ステップ12’)に置き換えてもよ
い(例えば特願平7−215892号参照)。
【0072】またこの発明における動力装置の出力トル
クの低減制御は、上述した点火時期の遅角制御に限られ
ずに、燃料供給量の削減、モータの場合には電流の低下
などの方法によって行ってもよく、あるいは出力トルク
を低下させるための複数の制御を同時に行ってもよい。
その場合、上記のいわゆる等速シフトが実行される場合
の制御量として最適値を設定することができ、例えば出
力トルクの制御は、動力装置の回転数の増大の程度に応
じて変速終了時の動力装置の出力トルクの低減量を変更
するものとすることができる。
クの低減制御は、上述した点火時期の遅角制御に限られ
ずに、燃料供給量の削減、モータの場合には電流の低下
などの方法によって行ってもよく、あるいは出力トルク
を低下させるための複数の制御を同時に行ってもよい。
その場合、上記のいわゆる等速シフトが実行される場合
の制御量として最適値を設定することができ、例えば出
力トルクの制御は、動力装置の回転数の増大の程度に応
じて変速終了時の動力装置の出力トルクの低減量を変更
するものとすることができる。
【0073】さらに上述した実施例では、第3速から第
2速へのダウンシフトの場合を例に採って説明したが、
この発明は上記の実施例に限定されないのであって、他
の変速を行う場合にも同様に適用することができる。そ
してこの発明は、図6や図8に示すギヤトレーンあるい
は油圧回路とは異なるギヤトレーンあるいは油圧回路を
備えた自動変速機もしくはその制御装置を対象として実
施することができる。なお、動力装置は、エンジン以外
に電気モータなどの他の動力装置であってもよい。
2速へのダウンシフトの場合を例に採って説明したが、
この発明は上記の実施例に限定されないのであって、他
の変速を行う場合にも同様に適用することができる。そ
してこの発明は、図6や図8に示すギヤトレーンあるい
は油圧回路とは異なるギヤトレーンあるいは油圧回路を
備えた自動変速機もしくはその制御装置を対象として実
施することができる。なお、動力装置は、エンジン以外
に電気モータなどの他の動力装置であってもよい。
【0074】ここで上記の具体例に基づいて開示したこ
の発明に特徴的な構成を列挙すれば、以下のとおりであ
る。すなわちダウンシフトの終期に動力装置の出力トル
クの低減制御の内容を変更する場合、そのトルク低減制
御の内容を、動力装置の回転数の変化率に基づいて変更
することができる。
の発明に特徴的な構成を列挙すれば、以下のとおりであ
る。すなわちダウンシフトの終期に動力装置の出力トル
クの低減制御の内容を変更する場合、そのトルク低減制
御の内容を、動力装置の回転数の変化率に基づいて変更
することができる。
【0075】そのトルク低減制御の内容の変更は、手動
操作に基づいて変速段を選択するスポーツモード(手動
変速モード)の場合に実行することができる。あるいは
前述したいわゆる等速シフトを伴うダウンシフトの場合
に実行することができる。さらに自動変速機の油温をト
ルクダウン制御の内容を変更するためのパラメータとし
て取り込み、油温に応じてトルクダウン制御の内容を変
更することができる。
操作に基づいて変速段を選択するスポーツモード(手動
変速モード)の場合に実行することができる。あるいは
前述したいわゆる等速シフトを伴うダウンシフトの場合
に実行することができる。さらに自動変速機の油温をト
ルクダウン制御の内容を変更するためのパラメータとし
て取り込み、油温に応じてトルクダウン制御の内容を変
更することができる。
【0076】また一方、動力装置の回転数の変化の状態
に応じてその出力トルクの低減制御の内容を変更する場
合、その制御をスポーツモードの際に実行し、あるいは
等速シフトでのダウンシフトの際に実行し、さらに自動
変速機の油温に基づいて制御内容を変更することもでき
る。
に応じてその出力トルクの低減制御の内容を変更する場
合、その制御をスポーツモードの際に実行し、あるいは
等速シフトでのダウンシフトの際に実行し、さらに自動
変速機の油温に基づいて制御内容を変更することもでき
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ダウンシフトに伴って動力装置の回転数を上昇さ
せる場合には、変速終期に通常実行している出力トルク
の低減制御を、そのダウンシフトの実行に合わせて変更
するから、動力装置の回転数あるいは出力トルクが前記
ダウンシフトに適合したものとなり、その結果、動力装
置の慣性力が制動力として急激に作用したり、あるいは
捩りトルクが動力の伝達系統に蓄積された後に解放され
たりすることがなく、変速に伴うショックを有効に防止
することができる。またいわゆる等速シフト以外の通常
の変速の場合には、変速終期でのトルク低減制御が実行
されるので、捩りトルクなどに起因するショックを防止
することができる。
れば、ダウンシフトに伴って動力装置の回転数を上昇さ
せる場合には、変速終期に通常実行している出力トルク
の低減制御を、そのダウンシフトの実行に合わせて変更
するから、動力装置の回転数あるいは出力トルクが前記
ダウンシフトに適合したものとなり、その結果、動力装
置の慣性力が制動力として急激に作用したり、あるいは
捩りトルクが動力の伝達系統に蓄積された後に解放され
たりすることがなく、変速に伴うショックを有効に防止
することができる。またいわゆる等速シフト以外の通常
の変速の場合には、変速終期でのトルク低減制御が実行
されるので、捩りトルクなどに起因するショックを防止
することができる。
【0078】また請求項2の発明によれば、動力装置の
回転数の変化の状態に応じてその出力トルクの低減制御
の内容、例えば低減量や低減制御の継続時間などを変更
するので、変速終期での動力伝達系統の捩りや急激な回
転変化をより確実に防止でき、その結果、変速に伴うシ
ョックを有効に防止することができる。
回転数の変化の状態に応じてその出力トルクの低減制御
の内容、例えば低減量や低減制御の継続時間などを変更
するので、変速終期での動力伝達系統の捩りや急激な回
転変化をより確実に防止でき、その結果、変速に伴うシ
ョックを有効に防止することができる。
【図1】この発明の制御装置で実行される制御内容を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図2】通常モードとスポーツモードとでのトルクダウ
ン量およびトルクダウン時間とエンジン回転数変化率と
の関係を示す線図である。
ン量およびトルクダウン時間とエンジン回転数変化率と
の関係を示す線図である。
【図3】第3速から第2速へのダウンシフトの際のエン
ジン回転数の変化を模式的に示す線図である。
ジン回転数の変化を模式的に示す線図である。
【図4】油温をパラメータとしてエンジン回転数変化率
を決定するために使用する利用者の関係を示した線図で
ある。
を決定するために使用する利用者の関係を示した線図で
ある。
【図5】この発明による全体的な制御系統を示す図であ
る。
る。
【図6】この発明で対象とする自動変速機のギヤトレー
ンの一例を示すスケルトン図である。
ンの一例を示すスケルトン図である。
【図7】その自動変速機で各変速段を設定するための摩
擦係合装置の係合作動表を示す図である。
擦係合装置の係合作動表を示す図である。
【図8】第2速と第3速との間の変速を実行する際の係
合圧を制御する油圧回路の一部を示す図である。
合圧を制御する油圧回路の一部を示す図である。
【図9】第3速から第2速へのダウンシフトの際に解放
側の第2ブレーキの係合圧のスイープ制御を行う制御ル
ーチンを概略的に示すフローチャートである。
側の第2ブレーキの係合圧のスイープ制御を行う制御ル
ーチンを概略的に示すフローチャートである。
【図10】そのタイムチャートである。
【図11】高温用マップと低温用マップとの使用温度領
域を模式的に示す図である。
域を模式的に示す図である。
17 エンジン用電子制御装置 18 油圧制御装置 19 自動変速機用電子制御装置 A 自動変速機 E エンジン
Claims (2)
- 【請求項1】 自動変速機による変速の終了時期に該自
動変速機を連結してある動力装置の出力トルクを低減さ
せ、かつ前記自動変速機によるダウンシフト時に前記動
力装置の回転数を増大させる動力装置および自動変速機
の複合制御装置において、 前記動力装置が自ら回転数を増大させる制御を伴うダウ
ンシフトと前記動力装置が自ら回転数を増大させる制御
を伴わない変速とを検出する変速検出手段と、該変速検
出手段によって検出された変速の相違により前記変速終
了時の前記出力トルクの低減制御の内容を変更する出力
トルク制御手段とを備えていることを特徴とする動力装
置および自動変速機の複合制御装置。 - 【請求項2】 自動変速機による変速の終了時期に該自
動変速機を連結してある動力装置の出力トルクを低減さ
せ、かつ前記自動変速機によるダウンシフト時に前記動
力装置の回転数を増大させる動力装置および自動変速機
の複合制御装置において、 前記動力装置の回転数を増大させるダウンシフト時にそ
の回転数の制御に対応して前記出力トルクの低減制御の
内容を変更する手段を備えていることを特徴とする動力
装置および自動変速機の複合制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8206652A JPH09291838A (ja) | 1996-02-28 | 1996-07-17 | 動力装置および自動変速機の複合制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6716896 | 1996-02-28 | ||
| JP8-67168 | 1996-02-28 | ||
| JP8206652A JPH09291838A (ja) | 1996-02-28 | 1996-07-17 | 動力装置および自動変速機の複合制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09291838A true JPH09291838A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=26408343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8206652A Pending JPH09291838A (ja) | 1996-02-28 | 1996-07-17 | 動力装置および自動変速機の複合制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09291838A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7282011B2 (en) | 2004-04-28 | 2007-10-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for controlling stepped automatic transmission of vehicle |
| JP2008290715A (ja) * | 2008-06-23 | 2008-12-04 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
| US7785231B2 (en) | 2006-09-15 | 2010-08-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Automatic transmission controlling apparatus and method |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP8206652A patent/JPH09291838A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7282011B2 (en) | 2004-04-28 | 2007-10-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for controlling stepped automatic transmission of vehicle |
| DE102005019610B4 (de) * | 2004-04-28 | 2011-01-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi | Steuervorrichtung zum Steuern eines automatischen Stufengetriebes eines Fahrzeugs |
| US7785231B2 (en) | 2006-09-15 | 2010-08-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Automatic transmission controlling apparatus and method |
| JP2008290715A (ja) * | 2008-06-23 | 2008-12-04 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
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